JP2015011071A - 光制御部材、窓ガラス、窓およびブラインド - Google Patents

光制御部材、窓ガラス、窓およびブラインド Download PDF

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知 枝 高野倉
戸 雅 幸 関
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Abstract

【課題】経時変化による光学的特性の変動を防止可能な光制御層を備えた光制御部材、窓ガラス、窓およびブラインドを提供する。【解決手段】光制御部材1は、一方の主面に沿って離隔して配置された複数の溝を有するベース部7と、複数の溝8に形成されかつベース部とは異なる光学特性を示す複数のルーバー部9と、を有する光制御層4と、光制御層の一方の主面と、対向配置される他方の主面とに連なる側面を封止する封止部6と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、光制御部材、窓ガラス、窓およびブラインドに関する。
周期的な内部構造を有する光制御層により光を制御する光制御シートが種々の用途で用いられている。例えば、特許文献1では、透過部と遮光部を交互に並べた構造の光制御シートを例えば窓ガラスに貼り付けて、太陽光の入射角度の違いにより、夏季は室内への太陽光の取り込みを減少させ、冬季は太陽光の取り込みを増加させるようにしている。また、光制御シート内の光制御層に黒色粒子を添加して視野角抑制機能を持たせた光制御シートがディスプレイ用途で用いられている。この他、上述した光制御層に熱線吸収性の透明粒子を添加して熱線抑制機能を持たせたり、光制御層での屈折率差を利用して採光機能を持たせた窓用途の光制御シートが提案されている。
特開2010−259406号公報
この種の従来の光制御シートは、周期的な内部構造を有する層の側面を露出させていたため、その側面から内部構造を有する層の内部に、酸性雨や結露などに起因する水分、オゾンやCOx、NOxなどのガス、ゴミや塵などが入り込むおそれがある。これらの影響によって、周期的な内部構造の境界部分の屈折率などの光学的特性が経時変化し、虹ムラが発生する等の不具合が生じるおそれがある。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、経時変化による光学的特性の変動を防止可能な光制御層を備えた光制御部材、窓ガラス、窓およびブラインドを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る光制御部材は、一方の主面に沿って離隔して配置された複数の溝を有するベース部と、前記複数の溝に形成されかつ前記ベース部とは異なる光学特性を示す複数のルーバー部と、を有する光制御層と、前記光制御層の前記一方の主面と、対向配置される他方の主面とに連なる側面を封止する封止部と、を備える。
前記封止部は、前記側面を覆うとともに、前記一方の主面上および前記他方の主面上の少なくとも一方の一部を覆うように配置されてもよい。
前記一方の主面および前記他方の主面のそれぞれに積層される第1層および第2層を備え、
前記封止部は、前記光制御部の側面を封止するとともに、前記第1層および前記光制御部の境界部分と、前記第2層および前記光制御部の境界部分とを封止してもよい。
前記封止部は、前記光制御部の側面を封止するとともに、前記第1層および前記第2層の少なくとも一方の側面の少なくとも一部を覆うように配置されてもよい。
前記封止部は、前記光制御部の側面を封止するとともに、前記第1層および前記第2層の少なくとも一方と前記光制御層との界面の一部を覆うように配置されてもよい。
前記第1層は基材層でもよく、前記第2層は、該光制御部材を採光具に接着するための接着層でもよい。
前記複数のルーバー部は、中空でもよい。
上述したいずれかの光制御部材を内蔵または積層した窓ガラスを提供してもよい。
上述したいずれかの光制御部材を内蔵または積層した窓を提供してもよい。
第1方向に配列された複数のスラットを備え、
前記複数のスラットのうち少なくとも一つは、前記光制御層と、前記封止部と、を有し、
前記光制御層の内部に設けられる前記ベース部は、前記第1方向と非平行な第2方向に延び、かつ前記第2方向に非平行な第3方向に配列された前記複数の溝内に設けられる前記複数のルーバー部を有する上述したいずれかの光制御部材を用いたブラインドを提供してもよい。
本発明によれば、経時変化による光学的特性の変動を防止可能な光制御層を備えた光制御部材、窓ガラス、窓およびブラインドを提供できる。
(a)は本発明の一実施形態に係る光制御部材1の第1方向Xの断面図、図1(b)は図1(a)の右側から見た光制御部材1の平面図。 図1とは異なる封止の仕方を示す図。 合わせガラスの封止の一例を示す図。 本発明の第1の実施形態に係るブラインド10の斜視図。 スラットの構造の一例を示す図。 スラットの封止の一例を示す図。 図6の一変形例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1(a)は本発明の一実施形態に係る光制御部材1の第1方向Xの断面図、図1(b)は図1(a)の右側から見た光制御部材1の平面図である。
図1(a)に示すように、第1の実施形態に係る光制御部材1は、例えば窓や採光具2に積層して用いられる。図1の光制御部材1は、基材層3の上に配置される光制御層4と、光制御層4の上に配置される接着層5とを備えている。この光制御部材1はウインドウフィルムであり、接着層5を介して窓または採光具2に積層することが可能である。なお、光制御部材1は、後述すように、一対の窓の間に支持されて積層されてもよく、このような場合には接着層5や基材層3は設けなくてもよい。このように、図1の光制御部材1は、それ単体でウインドウフィルムを構成でき、また、窓や採光具2に積層することで、窓や窓ガラスを構成できる。
光制御層4は、その一方の主面4aに沿って離隔して配置された複数の溝8が形成されたベース部7と、ベース部7の複数の溝8に形成されてかつベース部7とは異なる光学特性を示す複数のルーバー部9とを備えている。ベース部7とルーバー部9との光学特性が異なることで、光制御部材1に様々な光制御機能を付与することができる。例えば、ルーバー部9の屈折率をベース部7の屈折率よりも低くすることで、ルーバー部9とベース部7の界面で全反射させ、窓から入射された太陽光を屋内の天井付近に導く光偏向機能を付与することができる。また、ルーバー部9の紫外光、可視光、赤外光などの吸収率や反射率をベース部7よりも高くすることで、太陽光の入射角に応じた光遮蔽機能を付与することができる。また、ルーバー部9の発光率をベース部7よりも高くすることで、指向性発光機能を付与することができる。
具体的には、ベース部7では、光制御層4の一方の主面4aに沿った第1方向Xに、それぞれが第1方向Xに交差する第2方向Yに延びる複数の溝8が形成されている。溝8の幅方向および間隔方向が第1方向Xで、溝8の深さ方向が第2方向Yである。複数の溝8の内部は、ベース部7の母材とは異なる光学特性に設定されている。より具体的には、溝8の内部は、中空であるか、あるいはベース部7の母材とは光学特性が異なる充填物が充填されている。本明細書では、溝8の内部を中空にしたもの、または充填物で充填したものを、ルーバー部9と呼ぶ。
ルーバー部9の幅方向および間隔方向が第1方向Xで、ルーバー部9の高さ方向が第2方向Yである。ここで、光学特性とは、例えば、反射特性、吸収特性、透過特性、屈折特性、および発光特性が挙げられ、これらの少なくとも一つがベース部7とルーバー部9で異なっていればよい。
本実施形態では、複数のルーバー部9を第1方向Xに例えば一定の間隔で配置しており、複数のルーバー部9の第1方向Xの幅も略同一にしている。また、複数のルーバー部9の第2方向Yの高さ、すなわち溝8の深さも一定にしている。
なお、ルーバー部9の第1方向Xの間隔や第2方向Yの高さを、不統一にしてもよい。これにより、例えば、光制御層4の第1方向Xに沿って、光学特性を相違させることができる。
本実施形態に係る光制御部材1は、光制御層4の一方の主面4aと、対向配置される他方の主面4bとに連なる側面を封止する封止部6を備えている。図1に示す封止部6は、光制御層4の側面を覆うだけでなく、基材層3の側面も覆っている。また、この封止部6は、基材層3の側面に連なる主面の一部まで覆うとともに、光制御層4の側面に連なる一方の主面の一部まで覆っている。
これにより、光制御層4の側面が封止部6にて完全に封止されることになり、光制御層4の側面から、酸性雨や結露などに起因する水分、オゾンやCOx、NOxなどのガス、ゴミ、塵などの異物が侵入するおそれを防止できる。そして、これらの侵入を防止できることで、光制御層4内のベース部7とルーバー部9の境界の屈折率などの光学特性が変化しなくなり、虹ムラの発生および悪化を抑制できる。また、異物の侵入により、光制御層4の色が本来の色から変化してしまう不具合も防止できる。
このような封止部6を設けることは、特にルーバー部9が中空である場合に有効である。光制御層4の側面から侵入した異物が、本来は中空であるべきルーバー部9に入り込むと、ルーバー部9とベース部7との境界部分での屈折率差が大きく変動してしまい、入射光の反射方向や屈折方向も大きく変化するおそれがあるためである。
封止部6には、耐久性と耐候性等が要求されることから、その材料としては、例えばポリウレタン、アクリル樹脂、アクリルウレタン、シリコン樹脂などが使用される。
なお、封止部6で光制御層4の側面を封止する際に、光制御層4の内部に含まれる酸素を窒素等の不揮発性ガスに置換する処理を行ってもよい。この処理を行うには、例えば、チャンバ内に光制御層4を収納した状態でチャンバの内部を脱気し、その後に窒素等の不活性ガスを送り込んでから封止部6で封止することが考えられる。あるいは、光制御層4の内部に、脱酸素剤を含有させて封止してもよい。このように、光制御層4の内部に含まれる酸素を除去することで、光制御層4の酸化を防止でき、光制御層4の光学特性が変化しにくくなり、耐久性が向上する。
図1(a)および図1(b)に示すように、封止部6は、光制御層4と基材層3の主面の一部まで封止しているが、図2(a)および図2(b)に示すように、光制御層4と基材層3の主面にかからないように側面のみで封止してもよい。この場合、光制御層4と基材層3との境界部分、あるいは光制御層4と接着層5との境界部分からの異物の侵入を防止するために、両境界部分を封止部6で封止する必要がある。具体的には、光制御層4の側面を封止部6で覆うとともに、光制御層4に近接した側の基材層3の側面の少なくとも一部を封止部6で覆い、かつ光制御層4に近接した側の接着層5の側面の少なくとも一部を封止部6で覆うのが望ましい。
本実施形態に係る光制御部材1は、一対の窓ガラスの間に配置して、窓用の合わせガラスを構成してもよい。この場合の断面構造は例えば図3(a)のようになり、また平面図は例えば図3(b)のようになる。
図3に示す合わせガラスは、一対の窓ガラス11と、その間に光制御層4、基材層3および接着層5からなる光制御部材1を配置し、一対の窓ガラス11と光制御部材1の側面を封止部6で覆っている。図3では、封止部6が光制御層4、基材層3および接着層5の側面を覆っているが、封止部6は、光制御層4の側面を覆うことが必要最低条件であり、その他の層の側面を覆うことは必ずしも要求されない。ただし、上述したように、光制御層4と、それに隣接する他の層との境界部分は封止する必要がある。
上述した図1〜図3では、本実施形態に係る光制御部材1を窓または窓ガラスに適用する例を説明したが、本実施形態に係る光制御部材1は、ブラインドのスラットにも適用可能である。
図4は本発明の第1の実施形態に係るブラインド10の斜視図である。図4に示すブラインド10は、第1方向(例えば、上下方向)に配列された複数のスラット20と、スラット20を支持及び操作するための手段と、を有している。ブラインド10は、窓1等の採光具に対面する位置に配置される。スラット20は、羽根板とも呼ばれ、上下方向と非平行な方向に細長く延びる薄板状の部材として形成されている。スラット20は、その傾きが可変となるように支持されている。スラット20の傾きを調整することによって、窓1に対面する位置に配置されたブラインド10は、後述するように種々の機能を発揮することができる。
本実施形態において、ブラインド10に含まれるスラット20は、第1方向すなわち上下方向に並べられるとともに、各スラット20は水平方向に延びている。このブラインド10は、壁2、天井3及び床4によって区画された室内に配置され、壁2に形成された採光用の窓1に対面するよう、壁2に取り付けられている。ブラインド10は、壁2への取付具となる取付ボックス12と、取付ボックス12から垂下し且つ鉛直方向に間隔をあけて多数のスラット20を支持するラダーコード16と、スラット20を引き上げるための昇降コード18と、ラダーコード16及び昇降コード18に連結された操作グリップ14と、を有する。
本実施形態において、ラダーコード16は、ブラインド10に含まれるすべてのスラット20を概ね平行となるよう、スラット20の傾きを制御する。そして、操作グリップ14を介してラダーコード16を操作することにより、スラット20の傾きを調整することができる。また、一方、操作グリップ14を介して昇降コード18を操作することにより、下方側のスラット20から順に鉛直方向における間隔を狭めるようにして、多数のスラット20を引き上げることができる。この際、多数のスラット20の少なくとも一部が取付ボックス12内に収容され、且つ、窓1が室内に露出する。同様に、操作グリップ14を介して昇降コード18を操作することにより、上方に集められたスラット20を、窓1に対面する位置に下げることができる。本実施形態におけるブラインド10において、取付ボックス12、操作グリップ14、ラダーコード16,昇降コード18、並びに、操作グリップ14を介してラダーコード16及び昇降コード18を操作する機構は、既知の種々の構成を採用することができる。
次に、スラット20についてさらに詳述する。本実施形態において、各スラット20は、図5及び図6に示すように、若干湾曲した薄板状に形成されている。多数のスラット20は、その外輪郭が同一である。その一方で、ここで説明するブラインド10では、上下方向における上方に位置する一部のスラットが、その他のスラットと異なる機能を発揮し得るように構成されている。本実施形態では、ブラインド10に含まれるスラット20は、図4に示すように、上下方向における下方となる下方領域10b内に位置する1以上のスラットからなる第1スラット領域と、上下方向における上方となる上方領域10a内に位置する1以上のスラットからなる第2スラット領域とに区分けされ、互いに異なる構成を有する。以下では、第1スラット領域を構成する各スラットを第1スラット21と呼び、第2スラット領域を構成する各スラットを第2スラット22と呼ぶ。
第1スラット21は、既知のスラットと同様に構成され得る。したがって、第1スラット21は、一例として、耐食アルミニウム合金からなる薄板材、木材からなる薄板材、または樹脂からなる薄板材等を用いることができる。このような第1スラット21は、不透明であり、可視光遮光性を有する。とりわけ、第1スラット21は、可視光を反射する機能を有し、入射光の進行方向を変化させる。また、第1スラット21の表面に、ブラインド10に対して遮熱、防汚、抗菌、消臭機能を付与するための機能層が形成されていてもよい。一例として、フッ素コートや酸化チタンコートを第1スラット21に設けることができる。なお、各スラット20の外輪郭は、湾曲せずに平らであってもよく、各スラットごとにそれぞれ異なるようにしてもよい。例えば、第1スラット21を若干湾曲した薄板状にして、第2スラット22を平らな薄板状にすることができる。平らな薄板状の方が湾曲した薄板状よりも採光機能を付与するための内部構造の形成が容易である。
第2スラット22は、基材層40及び光制御層30の少なくとも一部分によって形成される透明な部分を有する。この透明な部分があるおかげで、第2スラット22は、入射光を第2スラット22の厚み方向に透過させることができ、採光機能が発現される。このように、第2スラット22は採光機能を持つ点で、採光機能を持たない第1スラット21と大きく異なる。
光制御層30は、ベース部7と複数のルーバー部9を有する。ベース部7は、第1方向と非平行な第2方向に延び、かつ第2方向に非平行な第3方向に配列された複数の溝8を有し、これらの溝8に複数のルーバー部9が設けられている。
第2スラットは、図6に示すように、その側面が封止部6で封止されている。ここで、側面とは、第2スラットの第2方向における両端面と、第3方向における両端面である。図では、これら両端面のみに封止部6が設けられているが、これらの両端面に連なる第2スラットの両主面の一部まで封止してもよい。封止部6の材料は、図4等に示した封止部6と同様に、耐久性および耐候性に優れた材料が選択される。
第2スラットに封止部6を設けることで、第2スラット内の光制御層4の光学特性の変化を抑制できる。また、封止部6がない場合には、光制御層4の側面から侵入した異物によって、第2スラットの色が変化してしまうおそれがある。第2スラットを有するブラインドは、従来のブラインドに採光機能を付加したものであるが、ブラインドは室内の装飾の一要素でもあり、ブラインドの色が経時変化してしまうのは大きな問題である。そこで、本実施形態のように、第2スラットに封止部6を設けることで、第2スラットの本来の色が変化しなくなり、意匠性の観点からも望ましい。
さらに、第2スラット22は、第1スラット21と異なり、基材層40、光制御層30および機能(保護)層45を積層したものであり、経時変化により、これらの層40,30が剥がれたり、浮きが生じるおそれもあるが、封止部6で基材層40と光制御層30の側面を封止することで、剥がれや浮きも起きにくくなる。
なお、図6では、封止部6が基材層40,光制御層30および機能層45の側面に配置されている例を示したが、封止部6は、光制御層30と基材層40との境界部分、および光制御層30と機能層45との境界部分を含めて、光制御層30の側面を覆っていればよく、封止部6の具体的な形状は問わない。
上述した図1〜図6では、基材層3,40等とは別個に封止部6を設ける例を示したが、基材層3,40等を利用して封止部6を形成してもよい。図7は図6の一変形例であり、基材層40を利用して封止する例を示している。すなわち、図7では、基材層40の端部と機能層45の端部とを接触させて、両端部を例えば熱で溶着して封止部6を形成する。このようにすると、図6に示すように、基材層40と機能層45とは別に封止部6を設けずに済み、部材点数を削減できるとともに、製造工程も簡略化できる。
なお、図7では、基材層40の端面と機能層45の端面とを接触させているが、基材層40と機能層45の対向面同士をそれぞれの端部側で接触させて熱圧着させてもよい。また、例えば図1〜図3の光制御層4と接着層5との間にも基材層を設けて、この基材層と基材層3とで光制御層4を封止してもよい。
このように、本実施形態では、複数のルーバー部9が形成された光制御層4の側面を封止部6で封止するため、光制御層4の側面から水分、ガス、ゴミおよび塵等の異物が侵入するおそれがなくなり、光制御層4内のルーバー部9とベース部7の光学特性が経時変化しにくくなる。また、封止部6を設けることで、光制御部材1を構成する各層の経時変化による剥がれや浮きを防止できる。さらに、光制御層4の側面を封止することで、側面から進入した異物の影響により、光制御層4の色が変化するおそれもなくなり、意匠性の観点からも望ましい。
本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到しうる種々の変形も含むものであり、本発明の効果も上述した内容に限定されない。すなわち、特許請求の範囲に規定された内容およびその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更および部分的削除が可能である。
1 光制御部材、2 窓、採光具、3 基材層、4 光制御層、5 接着層、6 封止部、7 ベース部、8 溝、9 ルーバー部、10 ブラインド、11 窓ガラス、12 取付ボックス、14 操作グリップ、16 ラダーコード、18 昇降コード、20 スラット、21 第1スラット、22 第2スラット、30 光制御層、40 基材層

Claims (11)

  1. 一方の主面に沿って離隔して配置された複数の溝を有するベース部と、前記複数の溝に形成されかつ前記ベース部とは異なる光学特性を示す複数のルーバー部と、を有する光制御層と、
    前記光制御層の前記一方の主面と、対向配置される他方の主面とに連なる側面を封止する封止部と、を備える光制御部材。
  2. 前記封止部は、前記側面を覆うとともに、前記一方の主面上および前記他方の主面上の少なくとも一方の一部を覆うように配置される請求項1に記載の光制御部材。
  3. 前記一方の主面および前記他方の主面のそれぞれに積層される第1層および第2層を備え、
    前記封止部は、前記光制御部の側面を封止するとともに、前記第1層および前記光制御部の境界部分と、前記第2層および前記光制御部の境界部分とを封止する請求項1または2に記載の光制御部材。
  4. 前記封止部は、前記光制御部の側面を封止するとともに、前記第1層および前記第2層の少なくとも一方の側面の少なくとも一部を覆うように配置される請求項3に記載の光制御部材。
  5. 前記封止部は、前記光制御部の側面を封止するとともに、前記第1層および前記第2層の少なくとも一方と前記光制御層との界面の一部を覆うように配置される請求項3または4に記載の光制御部材。
  6. 前記第1層は、基材層であり、
    前記第2層は、該光制御部材を採光具に接着するための接着層である請求項3乃至5のいずれかに記載の光制御部材。
  7. 前記封止部は、前記第1層の端部と前記第2層の端部とを封止して形成される請求項3に記載の光制御部材。
  8. 前記複数のルーバー部は、中空である請求項1乃至7のいずれかに光制御部材。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の光制御部材を内蔵または積層した窓ガラス。
  10. 請求項1乃至8のいずれかに記載の光制御部材を内蔵または積層した窓。
  11. 第1方向に配列された複数のスラットを備え、
    前記複数のスラットのうち少なくとも一つは、前記光制御層と、前記封止部と、を有し、
    前記光制御層の内部に設けられる前記ベース部は、前記第1方向と非平行な第2方向に延び、かつ前記第2方向に非平行な第3方向に配列された前記複数の溝内に設けられる前記複数のルーバー部を有する請求項1乃至8のいずれかに記載の光制御部材を用いたブラインド。
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