JP2015010823A - アンテナ装置 - Google Patents

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【課題】主アンテナの放射パターンにグレーティングローブが発生する場合でも、メインローブ領域では主アンテナの利得を補助アンテナの利得よりも大きく、サイドローブ領域では補助アンテナの利得を主アンテナの利得よりも大きくすることができ、Side Lobe Blanckerを適用してグレーティングローブを除去することが可能なアンテナ装置を得ること。【解決手段】主アンテナ1のメインローブ方向に直交する同一平面上に所定間隔離れて配置された2個の素子アンテナ3bにより補助アンテナ2を構成し、これら2個の素子アンテナ3bからの高周波信号を、少なくとも受信対象周波数において同振幅且つ互いに逆相で合成する逆相合成部6を設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、主アンテナで受信した信号と補助アンテナで受信した信号との振幅を比較してサイドローブからの受信信号を除去するサイドローブブランカ(Side Lobe Blancker)と呼ばれる技術を用いた、例えばレーダ装置に適用されるアンテナ装置に関する。
Side Lobe Blanckerは、主アンテナとは別に、主アンテナのサイドローブより利得が高く、且つ主アンテナのメインローブ(主ビーム)より利得が低い補助アンテナを設けて、補助アンテナでの受信信号と主アンテナでの受信信号との振幅を比較することで、サイドローブから到来した受信信号を除去する技術である(非特許文献1)。
一般に、Side Lobe Blanckerを適用する場合、主アンテナは、メインローブとサイドローブとの利得差を大きく取るため、複数の放射素子を平面・立体的に配列し、配列内の励振分布に振幅テーパを付けて構成される。また、補助アンテナは、レーダ装置の観測領域を一様に覆う無指向性の放射パターンを得るため、放射素子1個、もしくは、レーダ装置の観測領域に対して直交する方向に複数の放射素子を1列に配列して構成される。
これに対し、受信対象周波数の自由空間波長λ以上の間隔で並んだ複数の主アンテナの受信信号を高周波信号で合成もしくはデジタル信号に変換後にデジタル・ビーム・フォーミング(DBF)で合成を行う技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開平11-231040号公報
Alfonso Farina著 「Antenna-Based Signal Processing Techniques For Radar Systems」
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術を用いた場合、主アンテナの放射パターンにグレーティングローブというメインローブと同等の利得を持ったサイドローブが発生する。放射パターンにグレーティングローブが発生する主アンテナに無指向性の放射パターンを有する補助アンテナを組み合わせた場合には、メインローブとグレーティングローブとを判別することができず、Side Lobe Blanckerを適用してグレーティングローブを除去することができない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、主アンテナの放射パターンにグレーティングローブが発生する場合でも、Side Lobe Blanckerを適用してグレーティングローブを除去することが可能なアンテナ装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明にかかるアンテナ装置は、放射パターンにグレーティングローブが発生し得る主アンテナで受信した信号と補助アンテナで受信した信号との振幅を比較してサイドローブからの受信信号を除去するSide Lobe Blanckerを適用するアンテナ装置であって、前記補助アンテナは、2個の素子アンテナが前記主アンテナのメインローブに直交する同一平面上に所定間隔離れて配置され、前記2個の素子アンテナが受信した信号を、少なくとも受信対象周波数において同振幅且つ互いに逆相で合成する逆相合成部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、主アンテナの放射パターンにグレーティングローブが発生する場合でも、メインローブ領域では主アンテナの利得を補助アンテナの利得よりも大きく、サイドローブ領域では補助アンテナの利得を主アンテナの利得よりも大きくすることができ、Side Lobe Blanckerを適用してグレーティングローブを除去することができる、という効果を奏する。
図1は、実施の形態1にかかるアンテナ装置の一構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1にかかるアンテナ装置の補助アンテナの一例を示す図である。 図3は、誘電体基板上に形成した主アンテナの一例と、この主アンテナと図2に示す補助アンテナとの位置関係の一例を示す図である。 図4は、図3に示す構成の実施の形態1にかかるアンテナ装置のSide Lobe Blanckerを適用する観測面における放射パターンの一例を示す図である。 図5は、実施の形態2にかかるアンテナ装置の補助アンテナの一例を示す図である。 図6は、実施の形態3にかかるアンテナ装置の補助アンテナの一例を示す図である。 図7は、誘電体基板上に形成した主アンテナの一例と、この主アンテナと図6に示す補助アンテナとの位置関係の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照し、本発明の実施の形態にかかるアンテナ装置について説明する。なお、以下に示す実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかるアンテナ装置の一構成例を示す図である。実施の形態1にかかるアンテナ装置は、例えばレーダ装置等に適用され、主アンテナ1で受信した信号と補助アンテナ2で受信した信号との振幅を比較してサイドローブからの受信信号を除去するSide Lobe Blanckerを適用する構成を想定している。
図1に示す例において、主アンテナ1は、N個(Nは2以上の整数)の素子アンテナ3aと、素子アンテナ3aからの高周波信号の増幅、周波数変換、フィルタリング、およびA/D変換等を行う受信部4aと、受信部4aの出力信号を処理する信号処理部5とを含み構成されている。N個の素子アンテナ3aは、例えば、主アンテナ1のメインローブ方向に直交する同一平面上に受信対象周波数の自由空間波長以上の間隔で並び配列される。これらN個の素子アンテナ3aは、それぞれ1個の放射素子であってもよく、あるいは、複数個の放射素子を配列したアレーアンテナで構成されていてもよい。
補助アンテナ2は、主アンテナのメインローブ方向に直交する同一平面上に所定間隔d離れて配置された2個の素子アンテナ3bと、これら2個の素子アンテナ3bからの高周波信号を、少なくとも受信対象周波数において同振幅且つ互いに逆相で合成する逆相合成部6と、素子アンテナ3bからの高周波信号の増幅、周波数変換、フィルタリング、およびA/D変換等を行う受信部4bとを含み構成されている。素子アンテナ3bは、Side Lobe Blanckerを適用する観測面において、それぞれ無指向性の放射パターンを有している。これら2個の素子アンテナ3bは、それぞれ1個の放射素子であってもよく、あるいは、複数個の放射素子を配列したアレーアンテナで構成されていてもよい。
図2は、実施の形態1にかかるアンテナ装置の補助アンテナを誘電体基板上に形成した例を示す図である。図2(a)は、補助アンテナ2を形成した誘電体基板10a上のx−y平面を見た図であり、図2(b)は、誘電体基板10aをx方向に見た断面図である。また、図2に示す例では、Side Lobe Blanckerを適用する観測面がx方向に直交した例を示している。
図2において、誘電体基板10a上に設けられたパッチアンテナ(放射素子)11,12が素子アンテナ3bに相当し、マイクロストリップ線路13a,13bが逆相合成部6に相当する。また、各パッチアンテナ11,12および各マイクロストリップ線路13a,13bが形成された面の誘電体層14を介した裏面には、地導体15が形成されている。
各パッチアンテナ11,12は、y方向に所定間隔d離れて並び配列されている。図2に示す例では、上述したように、Side Lobe Blanckerを適用する観測面がx方向に直交した例を示しているので、z方向が主アンテナ1のメインローブ方向となる。また、各マイクロストリップ線路13a,13bは、それぞれパッチアンテナ11,12からそれぞれ同一方向(図2に示す例ではy方向)に引き出され、パッチアンテナ11からの長さが、パッチアンテナ12からの長さよりも受信対象周波数の誘電体基板上における管内波長λgの略1/2長くなる位置で接続されている。
このような構成とすることで、各パッチアンテナ11,12においてそれぞれ受電した信号は、受信対象周波数において各マイクロストリップ線路13a,13bの接続点で互いに逆相で合成され、Side Lobe Blanckerを適用する観測面の正面方向(z方向に対して角度0度)付近で減衰する。
図3は、誘電体基板上に形成した主アンテナの一例と、この主アンテナと図2に示す補助アンテナとの位置関係の一例を示す図である。なお、パッチアンテナ3a,3bに接続されるマイクロストリップ線路については図示を省略している。図3に示す例では、主アンテナ1は、誘電体基板10b上において、メインローブ方向に直交する同一平面上(図3に示す例ではx−y平面)に受信対象周波数の自由空間波長λの間隔で4個の素子アンテナ3aに相当する各パッチアンテナ16,17,18,19をy方向に配列して構成した例を示している。また、補助アンテナ2は、主アンテナ1のメインローブ方向に直交する同一平面上(図3に示す例ではx−y平面)に所定間隔d=λ/2で素子アンテナ3bに相当する各パッチアンテナ11,12をy方向に配列して構成した例を示している。
主アンテナ1が図3に示す構成である場合には、少なくとも主アンテナ1を構成する各素子アンテナ3aの配列方向と補助アンテナ2を構成する各素子アンテナ3bの配列方向とが一致(図3に示す例ではy方向)していればよく、補助アンテナ2が形成された誘電体基板10aと主アンテナ1が形成された誘電体基板10bとの位置関係により本発明が限定されるものではない。なお、ここでいう「一致」とは、完全に一致していることを示すものではなく、上述したSide Lobe Blanckerを適用する際に問題とならない範囲内で略一致していればよい。
図4は、図3に示す構成の実施の形態1にかかるアンテナ装置のSide Lobe Blanckerを適用する観測面における放射パターンの一例を示す図である。図4に示す例において、図3に示す主アンテナ1の放射パターンを実線で示し、Side Lobe Blanckerを適用する観測面において無指向性の放射パターンを有する従来の補助アンテナの放射パターンを破線で示し、図3に示す実施の形態1の補助アンテナ2の放射パターンを一点鎖線で示している。この図4では、主アンテナ1の正面方向(z方向に対して角度0度)における利得、つまり、メインローブ領域における主アンテナ1の利得で規格化した振幅を縦軸にしている。
Side Lobe Blanckerを適用する場合、メインローブ領域における主アンテナ1の利得を補助アンテナ2の利得よりも大きく、且つ、グレーティングローブが発生している角度±70度付近における補助アンテナ2の利得を主アンテナ1の利得よりも大きくなるように、各受信部4a,4bの増幅度を調整する。
図4に示す例では、主アンテナ1の放射パターン(図4に示す実線)において、角度±70度付近で最大利得となるサイドローブ、所謂グレーティングローブが発生している。このような場合には、従来の補助アンテナの放射パターン(図4に示す破線)では、上述のように各受信部4a,4bの増幅度を調整するのは困難であり、Side Lobe Blanckerを適用してグレーティングローブを除去することができない。
本実施の形態の補助アンテナ2では、図4において一点鎖線で示すように、メインローブ領域における受信対象周波数の信号は、逆相合成部6において逆相で合成され、Side Lobe Blanckerを適用する観測面の正面方向(z方向に対して角度0度)付近で減衰するので、上述のように各受信部4a,4bの増幅度を調整することが可能である。つまり、Side Lobe Blanckerを適用してグレーティングローブを除去することができる。
以上説明したように、実施の形態1のアンテナ装置によれば、主アンテナのメインローブ方向に直交する同一平面上に所定間隔離れて配置された2個の素子アンテナにより補助アンテナを構成し、これら2個の素子アンテナからの高周波信号を、少なくとも受信対象周波数において同振幅且つ互いに逆相で合成する逆相合成部を設けたので、主アンテナの放射パターンにグレーティングローブが発生する場合でも、メインローブ領域では主アンテナの利得を補助アンテナの利得よりも大きく、且つ、サイドローブ領域では補助アンテナの利得を主アンテナの利得よりも大きくすることができ、Side Lobe Blanckerを適用してグレーティングローブを除去することができる。
また、2個の素子アンテナを同一の誘電体基板上に形成し、これら2個の素子アンテナから同一方向にそれぞれマイクロストリップ線路を引き出し、一方のマイクロストリップ線路の長さが、他方のマイクロストリップ線路の長さよりも受信対象周波数の波長の略1/2長くなる位置で接続して逆相合成部を構成することにより、受信対象周波数において同振幅且つ互いに逆相で合成することができる。
実施の形態2.
実施の形態2にかかるアンテナ装置の構成は、実施の形態1にかかるアンテナ装置と同一であるので、ここでは説明を省略する。
図5は、実施の形態2にかかるアンテナ装置の補助アンテナの一例を示す図である。図5(a)は、補助アンテナ2を形成した誘電体基板10上のx−y平面を見た図であり、図5(b)は、誘電体基板10をx方向に見た断面図である。また、図5に示す例では、Side Lobe Blanckerを適用する観測面がx方向に直交した例を示している。
図5において、誘電体基板10a上に設けられたパッチアンテナ(放射素子)11,12が素子アンテナ3bに相当し、マイクロストリップ線路13a,13bが逆相合成部6に相当する。また、各パッチアンテナ11,12および各マイクロストリップ線路13a,13bが形成された面の誘電体層14を介した裏面には、地導体15が形成されている。
各パッチアンテナ11,12は、y方向に所定間隔d離れて並び配列されている。図5に示す例では、上述したように、Side Lobe Blanckerを適用する観測面がx方向に直交した例を示しているので、z方向が主アンテナ1のメインローブ方向となる。また、各マイクロストリップ線路13a,13bは、それぞれパッチアンテナ11,12からそれぞれ同一方向(図5に示す例ではy方向)で互いに逆向きに引き出され、パッチアンテナ11からの長さとパッチアンテナ12からの長さとが略等長となる位置で接続されている。
このような構成とすることで、各パッチアンテナ11,12においてそれぞれ受電した信号は、受信対象周波数によらず、各マイクロストリップ線路13a,13bの接続点で互いに逆相で合成され、Side Lobe Blanckerを適用する観測面の正面方向(z方向に対して角度0度)付近で減衰する。
以上説明したように、実施の形態2のアンテナ装置によれば、2個の素子アンテナを同一の誘電体基板上に形成し、これら2個の素子アンテナからそれぞれ同一方向で互いに逆向きにマイクロストリップ線路を引き出し、双方のマイクロストリップ線路の長さが略等長となる位置で接続して逆相合成部を構成することにより、受信対象周波数によらず、実施の形態1において説明した図4の一点鎖線で示す放射パターンを得ることができ、Side Lobe Blanckerを適用してグレーティングローブを除去することができる。
実施の形態3.
実施の形態1,2では、補助アンテナの2個の素子アンテナをそれぞれ1個の放射素子に相当する1個のパッチアンテナで構成する例について説明したが、本実施の形態では、2個の素子アンテナを、それぞれ複数個の放射素子に相当する複数個のパッチアンテナを配列したアレーアンテナで構成する例について説明する。なお、実施の形態3にかかるアンテナ装置の構成は、実施の形態1,2にかかるアンテナ装置と同一であるので、ここでは説明を省略する。
図6は、実施の形態3にかかるアンテナ装置の補助アンテナの一例を示す図である。図6に示す例では、Side Lobe Blanckerを適用する観測面がx方向に直交した例を示している。
図6(a)は、2個の素子アンテナ3bをそれぞれ構成する複数個(図6(a)に示す例では8個)ずつのパッチアンテナ(放射素子)11,12で(図6(a)に示す例では16素子)アレーアンテナを構成し、各パッチアンテナ11,12からそれぞれ同一方向(図6に示す例ではy方向)に各マイクロストリップ線路13a,13bを引き出し、各パッチアンテナ11から引き出されたマイクロストリップ線路13aの長さが、各パッチアンテナ12から引き出されたマイクロストリップ線路13bの長さよりも受信対象周波数の誘電体基板上における管内波長λgの略1/2長くなる位置で接続された例を示している。なお、この図6(a)に示す例においても、実施の形態1,2と同様に、z方向が主アンテナ1のメインローブ方向となる。
このような構成とすることで、2個の各素子アンテナ3bにおいてそれぞれ受電した信号は、受信対象周波数において各マイクロストリップ線路13a,13bの接続点で互いに逆相で合成され、Side Lobe Blanckerを適用する観測面の正面方向(z方向に対して角度0度)付近で減衰する。
また、図6(b)は、2個の素子アンテナ3bをそれぞれ構成する複数個(図6(b)に示す例では8個)ずつのパッチアンテナ(放射素子)11,12で(図6(b)に示す例では16素子)アレーアンテナを構成し、各パッチアンテナ11,12からそれぞれ同一方向(図6に示す例ではy方向)で互いに逆向きに各マイクロストリップ線路13a,13bを引き出し、各パッチアンテナ11から引き出されたマイクロストリップ線路13aの長さと各パッチアンテナ12から引き出されたマイクロストリップ線路13bの長さとが略等長となる位置で接続された例を示している。なお、この図6(b)に示す例においても、実施の形態1,2と同様に、z方向が主アンテナ1のメインローブ方向となる。
このような構成とすることで、2個の各素子アンテナ3bにおいてそれぞれ受電した信号は、受信対象周波数によらず、各マイクロストリップ線路13a,13bの接続点で互いに逆相で合成され、Side Lobe Blanckerを適用する観測面の正面方向(z方向に対して角度0度)付近で減衰する。
また、図6(a),図6(b)に示す構成とすることで、アレーアンテナを構成するパッチアンテナの数(放射素子数)で補助アンテナ2の利得を調整することができ、上述したSide Lobe Blanckerを適用する際の利得調整の自由度を増すことができる。
図7は、誘電体基板上に形成した主アンテナの一例と、この主アンテナと図6に示す補助アンテナとの位置関係の一例を示す図である。なお、パッチアンテナ3a,3bに接続されるマイクロストリップ線路については図示を省略している。図7に示す例では、主アンテナ1は、4個の素子アンテナ3aをそれぞれ構成する複数個(図7に示す例では8個)ずつのパッチアンテナ(放射素子)16,17,18,19で(図7に示す例では32素子)アレーアンテナを構成した例を示している。また、補助アンテナ2は、2個の素子アンテナ3bをそれぞれ構成する複数個(図7に示す例では8個)ずつのパッチアンテナ(放射素子)11,12で(図7に示す例では16素子)アレーアンテナを構成した例を示している。
主アンテナ1が図7に示す構成である場合には、少なくとも主アンテナ1を構成する各素子アンテナ3aの配列方向と補助アンテナ2を構成する各素子アンテナ3bの配列方向とが一致(図7に示す例ではy方向)していればよく、補助アンテナ2が形成された誘電体基板10aと主アンテナ1が形成された誘電体基板10bとの位置関係により本発明が限定されるものではない。なお、ここでいう「一致」とは、完全に一致していることを示すものではなく、上述したSide Lobe Blanckerを適用する際に問題とならない範囲内で略一致していればよい。
以上説明したように、実施の形態3のアンテナ装置によれば、2個の素子アンテナを、それぞれ複数個の放射素子に相当する複数個のパッチアンテナを配列したアレーアンテナで構成することにより、このアレーアンテナを構成するパッチアンテナの数(放射素子数)で補助アンテナの利得を調整することができ、Side Lobe Blanckerを適用する際の利得調整の自由度を増すことができる。
また、以上の実施の形態に示した構成は、本発明の構成の一例であり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、一部を省略する等、変更して構成することも可能であることは言うまでもない。
以上のように、本発明は、主アンテナで受信した信号と補助アンテナで受信した信号との振幅を比較してサイドローブからの受信信号を除去するSide Lobe Blanckerを適用するアンテナ装置として有用であり、特に、主アンテナの放射パターンにグレーティングローブが発生する構成に適している。
1 主アンテナ、2 補助アンテナ、3a 素子アンテナ(主アンテナ)、3b 素子アンテナ(補助アンテナ)、4a 受信部(主アンテナ)、4b 受信部(補助アンテナ)、5 信号処理部、6 逆相合成部、10a,10b 誘電体基板、11,12,16,17,18,19 パッチアンテナ(放射素子)、13a,13b マイクロストリップ線路、14 誘電体層、15 地導体。

Claims (7)

  1. 放射パターンにグレーティングローブが発生し得る主アンテナで受信した信号と補助アンテナで受信した信号との振幅を比較してサイドローブからの受信信号を除去するSide Lobe Blanckerを適用するアンテナ装置であって、
    前記補助アンテナは、
    2個の素子アンテナが前記主アンテナのメインローブに直交する同一平面上に所定間隔離れて配置され、前記2個の素子アンテナが受信した信号を、少なくとも受信対象周波数において同振幅且つ互いに逆相で合成する逆相合成部を備える
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記補助アンテナを構成する2個の素子アンテナは、同一の誘電体基板上に形成され、
    前記逆相合成部は、前記誘電体基板上に形成され、それぞれ前記2個の素子アンテナから引き出され接続された2本の線路からなることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記2本の線路は、前記補助アンテナを構成する2個の素子アンテナからそれぞれ同一方向に引き出され、前記補助アンテナを構成する2個の素子アンテナのうちの一方からの長さが、他方からの長さよりも受信対象周波数の前記誘電体基板上における管内波長の1/2長くなる位置で接続されたことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記2本の線路は、前記補助アンテナを構成する2個の素子アンテナからそれぞれ同一方向で互いに逆向きに引き出され、前記補助アンテナを構成する2個の素子アンテナからそれぞれ等長となる位置で接続されたことを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  5. 前記主アンテナは、N個(Nは2以上の整数)の放射素子、あるいは、複数個の放射素子で構成されるN個のアレーアンテナからなり、当該主アンテナのメインローブと直交する同一平面上に受信対象周波数の自由空間波長以上の間隔で並び配列されることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  6. 前記補助アンテナを構成する2個の素子アンテナは、それぞれ1個の放射素子、あるいは、複数個の放射素子で構成されるアレーアンテナからなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  7. 少なくとも、前記主アンテナを構成するN個の前記放射素子あるいは前記アレーアンテナの配列方向と、前記補助アンテナを構成する2個の前記放射素子あるいは前記アレーアンテナの配列方向と、が一致していることを特徴とする請求項6に記載のアンテナ装置。
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