JP2009111662A - 周波数共用アレイアンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】構造の簡単化とコストの低減を図りながら、良好な水平面内指向性を得ることができる周波数共用アンテナを提供する。
【解決手段】垂直中心軸線(L)を挟んで垂直方向に千鳥状に配列された複数の第1のアンテナ素子ユニット(U1)と、垂直中心軸線(L)を挟んで第1のアンテナ素子ユニット(U1)と重ならない形態で垂直方向に千鳥状に配列された複数の第2のアンテナ素子ユニット(U2)と、を備える。第1のアンテナ素子ユニット(U1)は、1または複数の周波数に共振する第1のアンテナ素子(1)によって構成され、第2のアンテナ素子ユニット(U2)は、上記周波数とは異なる1または複数の第2の周波数に共振する第2のアンテナ素子(2)によって構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、特に移動通信システム等における基地局用のアンテナとして好適に用いることができる周波数共用アレイアンテナに関するものである。
移動体通信では、1つの基地局がカバーするエリアを扇状のセクタに分割して、周波数使用効率を向上させるようにしている。このようにエリアを扇状に分割するためには、基地局アンテナに指向性アンテナを用いて、希望する扇状の範囲にのみ電波を放射する必要がある。
上記基地局アンテナとして使用する指向性アンテナは、要求される水平面内指向性が狭い場合(例えば、100°以下)、特許文献1に記載されているように、アンテナ素子を水平方向に2以上配列して構成する場合がある。
特開平6−69716号公報
しかし、上記のような水平多素子配列アンテナは、2分配器等を用いて各アンテナ素子を合成する必要がある。このため、垂直方向に多段配列してアレイ化した場合、給電回路の構造が複雑化し、それに伴う構成部品数および組立工数の増加によって製造コストが上昇することになる。また、周波数共用アンテナを構成する場合には、個々の周波数に共振するアンテナ素子をそれら相互が重なり合う形態で配置することになるので、VSWR(定在波比)や水平面内指向性などの電気特性の劣化を生じる。
なお、近年、鉄塔の増設などによる基地局の負担を軽減するべく、1つのアンテナカバーに2周波数以上に共用するアンテナを収納することも実施されている。しかし、この周波数共用アンテナは、個々の周波数に共振するアンテナ素子相互が電気的に影響し合うため、水平面内指向性の成形が難しく、また構造が複雑化するという欠点も有する。
そこで、本発明の目的は、構造の簡単化とコストの低減を図りながら、良好な水平面内指向性を得ることができる周波数共用アレイアンテナを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、垂直中心軸線を挟んで垂直方向に千鳥状に配列された複数の第1のアンテナ素子ユニットと、前記垂直中心軸線を挟んで前記第1のアンテナ素子ユニットと重ならない形態で垂直方向に千鳥状に配列された複数の第2のアンテナ素子ユニットと、を備え、前記第1のアンテナ素子ユニットは、1または複数の周波数に共振する第1のアンテナ素子によって構成され、前記第2のアンテナ素子ユニットは、前記周波数とは異なる1または複数の周波数に共振する第2のアンテナ素子によって構成されていることを特徴とする周波数共用アレイアンテナを提供する。
1つの実施態様において、前記第1のアンテナ素子ユニットは前記第1のアンテナ素子を1つ有し、前記第2のアンテナ素子ユニットは前記第2のアンテナ素子を1つ有する。
別の実施態様において、前記第1のアンテナ素子ユニットは前記第1のアンテナ素子を垂直方向に複数配列したサブアレイを有し、前記第2のアンテナ素子ユニットは前記第2のアンテナ素子を垂直方向に複数配列したサブアレイを有する。
さらに別の実施態様において、前記第1のアンテナ素子ユニットは前記第1のアンテナ素子を1つ有し、前記第2のアンテナ素子ユニットは前記第2のアンテナ素子を垂直方向に複数配列したサブアレイを有する。
前記第1、第2のアンテナ素子には、垂直偏波アンテナ素子、あるいは、水平偏波アンテナ素子を使用することができる。また、前記第1、第2のアンテナ素子の一方に水平偏波アンテナ素子を使用し、他方に垂直偏波アンテナ素子を使用しても良い。
さらに、前記第1、第2のアンテナ素子として、水平偏波アンテナ素子と垂直偏波アンテナ素子とを組み合わせた偏波共用アンテナ素子を使用すること、あるいは、前記第1のアンテナ素子として垂直偏波アンテナ素子を使用し、前記第2のアンテナ素子として水平偏波アンテナ素子と垂直偏波アンテナ素子とを組み合わせた偏波共用アンテナ素子を使用することも可能である
前記第1、第2のアンテナ素子には、例えば、ダイポールアンテナ素子またはパッチアンテナ素子を使用することができる。
本発明によれば、垂直中心軸線を挟んで垂直方向に千鳥状に配列された複数の第1のアンテナ素子ユニットと、上記垂直中心軸線を挟んで上記第1のアンテナ素子ユニットと重ならない形態で垂直方向に千鳥状に配列された複数の第2のアンテナ素子ユニットと、を備え、第1のアンテナ素子ユニットが単一または複数の第1の周波数に共振する第1のアンテナ素子を有するとともに、第2のアンテナ素子ユニットが単一または複数の第2の周波数に共振する第2のアンテナ素子を有するように構成されるので、アンテナ素子数および分配器等の給電用部品を低減して、大幅なコストダウンを図ることができる。
また、第1、第2のアンテナ素子の重なりを回避して、それら相互の電気的な干渉を抑制することが可能になるので、良好なVSWR特性および水平面内指向性を得ることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る周波数共用アレイアンテナの第1の実施形態を示す概念図である。本実施形態に係るアレイアンテナは、垂直中心軸線Lを挟んで垂直方向に千鳥状に配列された複数のアンテナ素子ユニットU1と、上記垂直中心軸線Lを挟んで上記第1のアンテナ素子ユニットU1と重ならない形態で垂直方向に千鳥状に配列された複数のアンテナ素子ユニットU2と、を備えている。本実施形態において、アンテナ素子ユニットU1、U2は、垂直中心軸線Lを挟んで相対向している。
アンテナ素子ユニットU1およびU2は、それぞれ単一のアンテナ素子1および2を備えている。なお、本実施形態および後述の各実施形態においては、アンテナ素子1、2としてダイポールアンテナ素子が使用されている。アンテナ素子1、2は、それぞれ周波数f1、f2に共振するように構成され、その素子導体が垂直に向く形態で、つまり、垂直偏波アンテナ素子として機能する形態で配置されている。
本実施形態に係るアンテナを移動通信システム等における基地局用アンテナとして使用する場合、上記周波数f1およびf2は、例えば0.8GHz(800MHz)および2GHzにそれぞれ設定される。
本実施形態に係る周波数共用アレイアンテナによれば、アンテナ素子1、2がそれぞれ垂直中心軸線Lを挟んで垂直方向に千鳥状に配列されているので、アンテナ素子を千鳥状に配列しない従来構成のアレイアンテナ、つまり、垂直中心軸線Lを挟んでアンテナ素子1相互およびアンテナ素子2相互を対向配置した図示していない従来構成のアレイアンテナに比して、個々の周波数に係るアンテナ素子の数を半減することができる。
また、従来構成のアンテナでは、各段の左右のアンテナ素子を結合するために分配器等の給電手段を使用することになるが、本実施形態に係るアンテナでは、このような給電手段が不要になる。したがって、本実施形態に係るアンテナによれば、構成の簡素化を図れ、また、構成部品数および組立工数を減少して大幅なコストダウンを図ることができる。
さらに、本実施形態に係るアンテナは、周波数f1用のアンテナ素子1と周波数f2用のアンテナ素子2とを重なり合うことなく配置することができるので、それら相互の干渉を抑制して、良好なVSWR(定在波比)特性および水平面内指向性を実現することが可能である。
図2は、本発明に係る周波数共用アレイアンテナの第2の実施形態を示す概念図である。本実施形態に係るアレイアンテナは、アンテナ素子ユニットU1が2つのアンテナ素子1を有し、アンテナ素子ユニットU2が2つのアンテナ素子2を有する点において図1に示したアンテナと相違している。
アンテナ素子ユニットU1における2つのアンテナ素子1は、垂直方向に所定の間隔で配列し、それによって、該アンテナ素子1のサブアレイを構成している。同様に、アンテナ素子ユニットU2における2つのアンテナ素子2は、垂直方向に所定の間隔で配列し、それによって、該アンテナ素子2のサブアレイを構成している。なお、アンテナ素子1のサブアレイとアンテナ素子2のサブアレイは、垂直中心軸線Lを挟んで互いに対向している。
本実施形態に係るアンテナによっても、前述した図1に示したアンテナの効果と同等の効果を得ることができる。なお、サブアレイを構成するアンテナ素子1、2の配列数は2に限定されず、2以上の任意の数に設定することができる。
図3は、本発明に係る周波数共用アレイアンテナの第3の実施形態を概念的に示している。本実施形態に係るアレイアンテナは、アンテナ素子ユニットU2が2つのアンテナ素子2を備える点において図1に示したアンテナと相違している。
アンテナ素子ユニットU2における2つのアンテナ素子2は、垂直方向に所定の間隔で配列してサブアレイを構成している。そして、このサブアレイは、垂直中心軸線Lを挟んでアンテナ素子1と対向している。
本実施形態に係るアンテナも、前述した図1に示したアンテナの効果に準じた効果を得ることができる。なお、上記サブアレイにおけるアンテナ素子2の配列個数は2に限定されず、2以上の任意の数に設定することができる。また、アンテナ素子2のサブアレイを構成する代わりに、アンテナ素子1のサブアレイを構成することも可能である。
図4は、本発明に係る周波数共用アレイアンテナの第4の実施形態を示す概念図である。本実施形態に係るアレイアンテナは、アンテナ素子ユニットU1が偏波共用アンテナ素子3を有し、アンテナ素子ユニットU2が偏波共用アンテナ素子4を有する点において図1に示したアンテナと相違する。
偏波共用アンテナ素子3は、共に周波数f1に共振する垂直偏波アンテナ素子1と水平偏波アンテナ素子1'を交差配置した構成(クロスダイポール構成)を有し、また、偏波共用アンテナ素子4は、共に周波数f2に共振する垂直偏波アンテナ素子2と水平偏波アンテナ素子2'を交差配置した構成(クロスダイポール構成)を有する。
本実施形態に係るアレイアンテナによれば、図1に示したアレイアンテナの効果に加えて、周波数f1の水平偏波と垂直偏波を共用すること、および周波数f2の水平偏波と垂直偏波を共用することができるという効果が得られる。
図5は、本発明に係る周波数共用アレイアンテナの第5の実施形態を示す概念図である。本実施形態に係るアレイアンテナは、アンテナ素子ユニットU1に上記偏波共用アンテナ素子3が2つ設けられ、アンテナ素子ユニットU2に上記偏波共用アンテナ素子4が2つ設けられている点で図4に示したアンテナと相違する。
アンテナ素子ユニットU1の偏波共用アンテナ素子3は、所定の間隔おいて垂直方向に配列して当該偏波共用アンテナ素子3のサブアレイを構成し、同様に、アンテナ素子ユニットU2の2つの偏波共用アンテナ素子4は、所定の間隔おいて垂直方向に配列して当該偏波共用アンテナ素子4のサブアレイを構成している。そして、前者のサブアレイ3と後者のサブアレイ4は、垂直中心軸線Lを挟んで互いに対向している。
本実施形態に係るアンテナにおいても、図4に示したアンテナと同等の効果を得ることができる。なお、サブアレイを構成する偏波共用アンテナ素子3、4の配列数は2に限定されず、2以上の任意の数に設定することができる。
図6は、本発明に係る周波数共用アレイアンテナの第6の実施形態を示している。本実施形態に係るアレイアンテナは、アンテナ素子ユニットU2が2つの偏波共用アンテナ素子4を備える点において図4に示したアレイアンテナと相違している。
アンテナ素子ユニットU2における2つの偏波共用アンテナ素子4は、垂直方向に所定の間隔で配列してサブアレイを構成している。そして、このサブアレイは、垂直中心軸線Lを挟んでアンテナ素子ユニットU1の偏波共用アンテナ素子3と対向している。
本実施形態に係るアンテナも、図4に示したアンテナに準じた効果を得ることができる。なお、上記サブアレイを構成する偏波共用アンテナ素子4の配列個数は2に限定されず、2以上の任意の数に設定することができる。また、偏波共用アンテナ素子4のサブアレイを構成する代わりに、偏波共用アンテナ素子3のサブアレイを構成することも可能である。
図1〜図3に示したアンテナ素子1および2は、それぞれ単一の周波数f1およびf2に共振するように構成されているが、これらのアンテナ素子の一方あるいは双方を複数の周波数に共振するように構成することも可能である。同様に、図4〜図6に示したアンテナ素子1、1'の一方あるいは双方およびアンテナ素子2、2'の一方あるいは双方を複数の周波数に共振するように構成することも可能である。
図7は、3つ周波数に共振するダイポールアンテナ素子の一例を示している。このアンテナ素子10は、誘電体基板11の一方の面に形成された金属箔からなる素子導体12a、13aおよび14aと、該誘電体基板11の他方の面に形成された金属箔からなる素子導体12b、13bおよび14bとを備えている。素子導体12aおよび12bは周波数f1'に共振するようにその長さが設定され、それぞれ図における左方向および右方向に同軸状に延びている。
素子導体13aおよび13bは、それぞれ素子導体12aおよび12bに「コ」の字状に設けられた切り込み16によって周波数f2'に共振する長さとなるように形成され、また、素子導体14aおよび14bは、それぞれ素子導体13aおよび13bに「コ」の字状に設けられた切り込み17によって周波数f3'に共振する長さとなるように形成されている。
素子導体12a、13aおよび14aは、共通の中央給電点18aを介して一方の給電線路15aに接続され、また、素子導体12b、13bおよび14bは、それぞれ共通の中央給電点18bを介して給電線路15bに接続されている。なお、符号19は、給電線路15aに接続された接地部である。
上記構成のアンテナ素子10は、素子導体12a、12bが周波数f1'に、素子導体13a、13bが周波数f2'に、また、素子導体14a、14bが周波数f3'にそれぞれ共振するので、例えば、図1に示すアンテナにおけるアンテナ素子1に代用すれば、このアンテナを周波数f1'〜f3'およびf2の4周波数に共用することが可能になる。
もちろん、上記のような複数の周波数に共振するアンテナ素子を図1〜図3に示すアンテナ素子1、2の双方に代用しても良く、また、図4〜図6に示すアンテナ素子1、2(1'、2')の一方または双方に代用しても良い。
図8は、本発明に係る周波数共用アレイアンテナの第7の実施形態を示す概念図である。本実施形態に係るアレイアンテナにおいて、各アンテナ素子ユニットU1および各アンテナ素子ユニットU2の相対的な配置形態は前記各実施形態のアンテナにおけるそれと同様である。
本実施形態に係るアンテナは、アンテナ素子ユニットU1が0.8GHz(f1)に共振する垂直偏波用のアンテナ素子1を1つ有し、また、アンテナ素子ユニットU2が2GHz(f2)に共振する前記偏波共用アンテナ素子4を垂直方向に所定の間隔をおいて配列してなるサブアレイを有している。そして、各段のアンテナ素子ユニットU1、U2の上方には、0.8GHz(f1)に共振する水平偏波用のアンテナ素子1'がそれぞれは位置されている。なお、この水平偏波用のアンテナ素子1'は、中央給電点の位置が垂直中心軸線L上に位置している。
本実施形態に係るアンテナにおいて、0.8GHz(f1)帯での水平面ビーム幅90°を実現し、また2GHz(f2)帯での水平面ビーム幅90°を実現する場合、0.8GHz帯垂直偏波アンテナ素子1の水平方向配置間隔D1、および、2GHz帯垂直偏波アンテナ素子2の水平方向配置間隔D2がそれぞれ以下のように設定される。
D1:0.8GHz帯の波長換算値で0.22λ0.8(λ0.8は0.8GHzに対応する波長)、2GHz帯の波長換算値で0.54λ(λは2GHzに対応する波長)
D2:2GHz帯の波長換算値で0.47λ、0.8GHz帯の波長換算値で0.2λ0.8
本実施形態に係るアレイアンテナによれば、0.8GHz帯垂直偏波アンテナ素子1と2GHz帯垂直偏波アンテナ素子2との重なりが回避されるので、それら間における電気的な干渉が抑制される。このため、良好なVSWR特性が得られるとともに、図9(a)、(b)および、図10(a)、(b)に示すような良好な水平面内指向性を実現することができる。
なお、図9の(a)および(b)は、0.8GHzについての垂直偏波および水平偏波の水平面内指向性をそれぞれ示し、図10の(a)および(b)は、2GHzについての垂直偏波および水平偏波の水平面内指向性をそれぞれ示している。
図11は、従来技術に従った比較例に係るアレイアンテナの構成を示している。
この比較例に係るアンテナは、各段が2つの0.8GHz帯垂直偏波アンテナ素子1と、1つの0.8GHz帯水平偏波アンテナ素子1と、4つの2GHz帯偏波共用アンテナ素子4とによって構成されている。
上記2つの0.8GHz帯垂直偏波アンテナ素子1は、それらの水平方向間隔が前記D1となるように垂直中心軸線Lを挟んで対向配置されている。一方、上記4つの2GHz帯偏波共用アンテナ素子4の内の2つの偏波共用アンテナ素子4は、それらに含まれる垂直偏波アンテナ素子2が上記対向する垂直偏波アンテナ素子1の上側素子導体間において前記間隔D2をおいて対向するように配置され、また、残る2つの偏波共用アンテナ素子4は、それらに含まれる垂直偏波アンテナ素子2が上記対向する垂直偏波アンテナ素子1の下側素子導体間において前記間隔D2をおいて対向するように配置されている。
この比較例に係るアレイアンテナは、隣接する垂直偏波アンテナ素子1、2の水平方向の間隔が小さくなるので、これらのアンテナ素子1、2が電気的に干渉し、これはVSWR特性および水平面内指向性の劣化を招く。
図12の(a)および(b)は、この比較例に係るアンテナの0.8GHzについての垂直偏波および水平偏波の水平面内指向性をそれぞれ示し、また、図13の(a)および(b)は、該アンテナの2GHzについての垂直偏波および水平偏波の水平面内指向性をそれぞれ示している。
図9、図10と、図12、図13との対比から明らかなように、図8に示す本発明に係るアンテナは、上記比較例に係るアンテナに比して良好な水平面内指向性を示している。
また、図8と図11との対比から明らかなように、上記本発明に係るアンテナによれば、アンテナ素子数が比較例に係るアンテナの1/2に減少するので、製造コストの低減と給電系の構成の簡素化を図ることができる。
なお、図8に示すアンテナは、各段の垂直アンテナ素子1を垂直方向に複数配列してサブアレイ化するとともに、各段のサブアレイにおける偏波共用アンテナ素子4の配列個数を2以上に設定することが可能である。
本発明は上記実施形態の構成に限定されず、種々の変形態様を含むものである。すなわち、上記各実施形態では、アンテナ素子1、2としてダイポールアンテナ素子を使用しているが、これに代えて、パッチアンテナ素子等の他のアンテナ素子を使用しても良い。
また、図1〜図3に示した実施形態では、アンテナ素子1、2として垂直偏波アンテナ素子を使用しているが、これらのアンテナ素子1、2の一方または双方に水平偏波アンテナ素子を使用することも可能である。
さらに、上記各実施形態では、左右のアンテナ素子ユニットU1、U2を垂直中心軸線Lを挟んで対向配置しているが、水平面内指向性に歪みが生じない範囲で上記ユニットU1、U2の垂直方向相対位置をずらしても良い。
本発明に係る周波数共用アレイアンテナの第1の実施形態を示す概念図である。 本発明に係る周波数共用アレイアンテナの第2の実施形態を示す概念図である。 本発明に係る周波数共用アレイアンテナの第3の実施形態を示す概念図である。 本発明に係る周波数共用アレイアンテナの第4の実施形態を示す概念図である。 本発明に係る周波数共用アレイアンテナの第5の実施形態を示す概念図である。 本発明に係る周波数共用アレイアンテナの第6の実施形態を示す概念図である。 3つ周波数に共振するダイポールアンテナ素子の一例を示す正面図である。 本発明に係る周波数共用アレイアンテナの第7の実施形態を示す概念図である。 (a)および(b)は、図8のアンテナにおける0.8GHzについての垂直偏波および水平偏波の水平面内指向性をそれぞれ示すグラフである。 (a)および(b)は、図8のアンテナにおける2GHzについての垂直偏波および水平偏波の水平面内指向性をそれぞれ示すグラフである。 比較例に係る周波数共用アレイアンテナの構成を示す概念図である。 (a)および(b)は、図11のアンテナにおける0.8GHzについての垂直偏波および水平偏波の水平面内指向性をそれぞれ示すグラフである。 (a)および(b)は、図11のアンテナにおける2GHzについての垂直偏波および水平偏波の水平面内指向性をそれぞれ示すグラフである。
符号の説明
U1,U2 アンテナ素子ユニット
L 垂直中心軸線
1,1',2,2' アンテナ素子
3,4 偏波共用アンテナ素子

Claims (10)

  1. 垂直中心軸線を挟んで垂直方向に千鳥状に配列された複数の第1のアンテナ素子ユニットと、
    前記垂直中心軸線を挟んで前記第1のアンテナ素子ユニットと重ならない形態で垂直方向に千鳥状に配列された複数の第2のアンテナ素子ユニットと、を備え、
    前記第1のアンテナ素子ユニットは、1または複数の周波数に共振する第1のアンテナ素子によって構成され、
    前記第2のアンテナ素子ユニットは、前記周波数とは異なる1または複数の周波数に共振する第2のアンテナ素子によって構成されていることを特徴とする周波数共用アレイアンテナ。
  2. 前記第1のアンテナ素子ユニットは、前記第1のアンテナ素子を1つ有し、前記第2のアンテナ素子ユニットは、前記第2のアンテナ素子を1つ有することを特徴とする請求項1に記載の周波数共用アレイアンテナ。
  3. 前記第1のアンテナ素子ユニットは、前記第1のアンテナ素子を垂直方向に複数配列したサブアレイを有し、前記第2のアンテナ素子ユニットは、前記第2のアンテナ素子を垂直方向に複数配列したサブアレイを有することを特徴とする請求項1に記載の周波数共用アレイアンテナ。
  4. 前記第1のアンテナ素子ユニットは、前記第1のアンテナ素子を1つ有し、前記第2のアンテナ素子ユニットは、前記第2のアンテナ素子を垂直方向に複数配列したサブアレイを有することを特徴とする請求項1に記載の周波数共用アレイアンテナ。
  5. 前記第1、第2のアンテナ素子は、垂直偏波アンテナ素子であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の周波数共用アレイアンテナ。
  6. 前記第1、第2のアンテナ素子は、水平偏波アンテナ素子であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の周波数共用アレイアンテナ。
  7. 前記第1、第2のアンテナ素子は、一方が水平偏波アンテナ素子であり、他方が垂直偏波アンテナ素子であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の周波数共用アレイアンテナ。
  8. 前記第1、第2のアンテナ素子は、水平偏波アンテナ素子と垂直偏波アンテナ素子とを組み合わせた偏波共用アンテナ素子であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の周波数共用アレイアンテナ。
  9. 前記第1のアンテナ素子が垂直偏波アンテナ素子であり、前記第2のアンテナ素子が水平偏波アンテナ素子と垂直偏波アンテナ素子とを組み合わせた偏波共用アンテナ素子であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の周波数共用アレイアンテナ。
  10. 前記第1、第2のアンテナ素子は、ダイポールアンテナ素子またはパッチアンテナ素子であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の周波数共用アレイアンテナ。
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