JP2005033261A - 多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鉛直に立てた反射器1を具備し、大地と反射器1に水平に配置された低い方の周波数f1で励振されるダイポールアンテナ素子21と高い方の周波数f2で励振されるダイポールアンテナ素子31より成る第1の水平アンテナ素子対を反射器1の前方に具備し、同様の第2の水平アンテナ素子対を反射器1の前方に具備し、第1の水平アンテナ素子対と第2の水平アンテナ素子対とを鉛直方向にアレー配置し、第1の水平アンテナ素子対と第2の水平アンテナ素子対との間に周波数f2 で励振される中間ダイポールアンテナ素子32を水平アンテナ素子対に平行に配置した多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置。
【選択図】 図1
Description
【産業上の利用分野】
この発明は、多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置に関し、特に、1組のアンテナ素子と共通の反射器とにより構成してスペースに制限のある場所にも設置することができるダイバーシチ効果を発揮する多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日まで、単一周波数の偏波ダイバーシチアンテナ、或いは1偏波を使用する多周波共用アンテナの技術を開示した文献は知られている。しかし、これらの文献に開示される技術の偏波ダイバーシチアンテナは、反射器を含むアンテナ構造の大きさが周波数によって異なっている。換言すれば、これらの文献に記載される偏波ダイバーシチアンテナは、水平偏波用の反射器の大きさと垂直偏波用の反射器の大きさが異なっている(特許文献1、2、3 参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2000−124733
【特許文献2】特開2000−278039
【特許文献3】特開2002−135031
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
携帯電話の如き電話の伝送における多重波伝播環境の下においては、伝播効率を高める必要上、ダイバーシチアンテナが使用される。ダイバーシチ方式としては、主として空間ダイバーシチが採用されている。公知の空間ダイバーシチアンテナは、上述した通り、水平偏波用の反射器の大きさと垂直偏波用の反射器の大きさが異なることにより、アンテナを少なくとも2本設置する必要がある。
ところで、ダイバーシチアンテナ装置を建設するには、その設置場所の確保、風圧荷重に対応する基地局の耐久性、その他の設置性を考慮する必要がある。空間ダイバーシチアンテナは少なくとも2本のアンテナを設置する必要があることで、これはその設置性、経済性の観点から望ましくない。
【0005】
この発明は、複数組のアンテナ素子とこれらに共通の反射器とにより構成してスペースに制限のある場所にも設置することができるダイバーシチ効果を発揮する多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1:鉛直に立てた反射器1を具備し、大地と反射器1に水平に並べて配置された低い方の周波数f1 で励振されるダイポールアンテナ素子21と高い方の周波数f2 で励振されるダイポールアンテナ素子31より成る第1の水平アンテナ素子対を反射器1の前方に具備し、大地と反射器1に水平に並べて配置された低い方の周波数f1 で励振されるダイポールアンテナ素子22と高い方の周波数f2 で励振されるダイポールアンテナ素子33より成る第2の水平アンテナ素子対を反射器1の前方に具備し、第1の水平アンテナ素子対と第2の水平アンテナ素子対とを鉛直方向にアレー配置し、第1の水平アンテナ素子対と第2の水平アンテナ素子対との間に高い方の周波数f2 で励振される中間ダイポールアンテナ素子32を水平アンテナ素子対に平行に並べて配置した多周波水平偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置を構成した。
【0007】
そして、請求項2:請求項1に記載される多周波水平偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置において、高い方の周波数f2 で励振されるダイポールアンテナ素子31、32、33は反射器1との間の距離dHを全て同一とした多周波水平偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置を構成した。
ここで、請求項3:鉛直に立てた反射器1を具備し、大地と反射器1に鉛直に並べて配置された低い方の周波数f1 で励振される一方のダイポールアンテナ素子23を反射器1の前方に具備し、大地と反射器1に鉛直に並べて配置された低い方の周波数f1 で励振される他方のダイポールアンテナ素子24を反射器1の前方に具備し、一方のダイポールアンテナ素子23と他方のダイポールアンテナ素子24とを水平方向にアレー配置し、低い方の周波数f1 で励振される一方のダイポールアンテナ23と他方のダイポールアンテナ素子24の2素子アレーの間に、これらと平行に、高い方の周波数f2 で励振されるダイポールアンテナ素子34、35を第1の2素子アレーとして配置し、低い方の周波数f1 で励振される一方のダイポールアンテナ23と他方のダイポールアンテナ素子24の2素子アレーの間に、これらと平行に、高い方の周波数f2 で動作するダイポールアンテナ素子36、37を第2の2素子アレーとして並べて配置し、第2の2素子アレーを中間ダイポールアンテナ素子32を介在させて第1の2素子アレーの下側に配置した多周波垂直偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置を構成した。
【0008】
そして、請求項4:鉛直に立てた反射器1を具備し、大地と反射器1に水平に並べて配置された低い方の周波数f1 で励振されるダイポールアンテナ素子21と高い方の周波数f2 で励振されるダイポールアンテナ素子31より成る第1の水平アンテナ素子対を反射器1の前方に具備し、大地と反射器1に水平に並べて配置された低い方の周波数f1 で励振されるダイポールアンテナ素子21と高い方の周波数f2 で励振されるダイポールアンテナ素子31より成る第2の水平アンテナ素子対を反射器1の前方に具備し、第1の水平アンテナ素子対と第2の水平アンテナ素子対とを鉛直方向にアレー配置し、第1の水平アンテナ素子対と第2の水平アンテナ素子対との間に高い方の周波数f2 で励振される中間ダイポールアンテナ素子32を水平アンテナ素子対に平行に並べて配置した多周波水平偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置と、大地と反射器1に鉛直に並べて配置された低い方の周波数f1 で励振される一方のダイポールアンテナ素子23を反射器1の前方に具備し、大地と反射器1に鉛直に並べて配置された低い方の周波数f1で励振される他方のダイポールアンテナ素子24を反射器1の前方に具備し、一方のダイポールアンテナ素子23と他方のダイポールアンテナ素子24とを水平方向にアレー配置し、低い方の周波数f1 で励振される一方のダイポールアンテナ23と他方のダイポールアンテナ素子24の2素子アレーの間に、これらと平行に、高い方の周波数f2 で励振されるダイポールアンテナ素子34、35を第1の2素子アレーとして配置し、低い方の周波数f1 で励振される一方のダイポールアンテナ23と他方のダイポールアンテナ素子24の2素子アレーの間にこれらと平行に、高い方の周波数f2 で動作するダイポールアンテナ素子36、37を第2の2素子アレーとして並べて配置し、第2の2素子アレーを中間ダイポールアンテナ素子32を介在させて第1の2素子アレーの下側に配置した多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置を構成した。
【0009】
また、請求項5:請求項4に記載される多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置において、多周波水平偏波共用或は単一周波数アンテナ装置における高い方の周波数f2 で励振されるダイポールアンテナ素子31、32、33は反射器1との間の距離dHを全て同一とした多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置を構成した。
更に、請求項6:請求項4および請求項5の内の何れかに記載される多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置において、低い方の周波数f1 で放射される電波の垂直偏波と水平偏波の水平面内ビーム幅は同一とし、高い方の周波数f2 で放射される電波の垂直偏波と水平偏波の水平面内ビーム幅を同一とした多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置を構成した。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図の実施例を参照して説明する。
図1を参照するに。1は水平方向断面がコ時型の反射器である。この反射器1を鉛直に立てる。21は低い方の周波数f1 で励振されるダイポールアンテナ素子であり、大地と反射器1に水平に並べて反射器1の前方に配置される。31は高い方の周波数f2 で励振されるダイポールアンテナ素子であり、大地と反射器1に水平に並べて反射器1の前方に配置される。このダイポールアンテナ素子21とダイポールアンテナ素子31は第1の水平アンテナ素子対を構成している。f1 は周波数f1 の励振源、f2 は周波数f2 の励振源である。
【0011】
同様にして、22は低い方の周波数f1 で励振されるダイポールアンテナ素子であり、大地と反射器1に水平に並べて反射器1の前方に配置される。33は高い方の周波数f2 で励振されるダイポールアンテナ素子であり、大地と反射器1に水平に並べて反射器1の前方に配置される。このダイポールアンテナ素子22とダイポールアンテナ素子33は、第2の水平アンテナ素子対を構成している。以上の第1の水平アンテナ素子対と第2の水平アンテナ素子対とは鉛直方向にアレー配置されている。
【0012】
32は高い方の周波数f2 で励振される中間ダイポールアンテナ素子であり、第1の水平アンテナ素子対と第2の水平アンテナ素子対との間に水平アンテナ素子対に平行に並べて配置されている。
この実施例は高い方の周波数f2 で励振されるダイポールアンテナ素子と反射器1との間の距離をdHとし、低い方の周波数f1 で励振されるダイポールアンテナ素子と反射器1との間の距離をDHとして、dH<DHとして設計する。ダイポールアンテナ素子と反射器1との間の距離は周波数毎に一定にする。
【0013】
低い方の周波数f1で動作するダイポールアンテナ素子21、22は周波数f1の共通の励振電源により同時に励振される。高い方の周波数f2 で動作する3本のダイポールアンテナ素子31、32、33は周波数f2 の共通の励振電源により同時に励振される。
これら低い方の周波数f1 で励振されるダイポールアンテナ素子21、22と反射器1との間の距離DH、および高い方の周波数f2 で励振されるダイポールアンテナ素子31、33と反射器1との間の距離dHをそれぞれ調整、設定することにより、それぞれの水平面内指向性のビーム幅を制御することができる。実施例においては、周波数f1 の電波による垂直偏波の垂直面内ビーム幅と水平偏波の水平面内ビーム幅は同一とされ、周波数f2 の電波による垂直偏波の垂直面内ビーム幅と水平偏波の水平面内ビーム幅は同一とされている。
【0014】
以上の通りにして、多周波水平偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置が構成された。
ここで、「2周波共用アンテナ」とは、周波数f1 で励振されるアンテナ素子の給電点と周波数f2 で励振されるアンテナ素子の給電点を相互接続して共通の1つの給電点とし、この1つの給電点を何れの周波数の励振源も共通に使用してアンテナ素子を励振する見た目は1本のアンテナのことである。そして、「単一周波数アンテナ」とは周波数f1 で励振されるアンテナ素子と周波数f2 で励振されるアンテナ素子を各別の給電点を介して励振する見た目は2本のアンテナ素子より成り、アンテナ素子と反射器との間の距離が相違するアンテナのことである。図1を参照するに、ダイポールアンテナ素子21の給電点とダイポールアンテナ素子31の給電点とを共通接続して1個の給電点を形成し、ダイポールアンテナ素子22の給電点とダイポールアンテナ素子33の給電点とを共通接続して1個の給電点を形成すると、ダイポールアンテナ素子32の給電点1点を含めて給電点の合計は3点であり、2周波共用アンテナが構成される。そして、図1において、ダイポールアンテナ素子21、22について給電点の数を2点、ダイポールアンテナ素子31、32、33ついて3点とし、合計5点とした場合、単一周波数アンテナが構成される。
【0015】
次いで、図2を参照して多周波垂直偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置を説明する。
23は低い方の周波数f1で励振される一方のダイポールアンテナ素子であり、大地と反射器1に鉛直に並べて反射器1の前方に配置される。24は低い方の周波数f2 で励振される他方のダイポールアンテナ素子であり、大地と反射器1に鉛直に並べて反射器1の前方に配置される。この一方のダイポールアンテナ素子23と他方のダイポールアンテナ素子24は水平方向にアレー配置されている。
【0016】
一方のダイポールアンテナ23と他方のダイポールアンテナ素子24の2素子アレーの間には、これらと平行に、高い方の周波数f2 で励振されるダイポールアンテナ素子34、35を第1の2素子アレーとして配置している。同様に、一方のダイポールアンテナ23と他方のダイポールアンテナ素子24の2素子アレーの間に、これらと平行に、高い方の周波数f2 で動作するダイポールアンテナ素子36、37を第2の2素子アレーとして並べて配置している。ここで、第2の2素子アレーを、中間ダイポールアンテナ素子32を中間に介在させた状態で第1の2素子アレーの下側に配置している。
【0017】
低い方の周波数f1 で励振されるダイポールアンテナ素子23、24は、周波数f1の共通の励振電源により同時に励振される。高い方の周波数f2で励振される4本のダイポールアンテナ素子34、35、36、37は周波数f2 の共通の励振電源により同時に励振される。
低い方の周波数f1 で励振されるダイポールアンテナ素子23、24と反射器1との間の距離DVおよび素子相互間隔、高い方の周波数f2 で励振されるダイポールアンテナ素子34〜37と反射器1との間の距離dVおよび素子相互間隔を調整設定することにより、それぞれのダイポールアンテナ素子より成るアンテナ装置の垂直面内指向性のビーム幅を制御することができる。実施例においては、周波数f1 の電波による垂直偏波の垂直面内ビーム幅と水平偏波の水平面内ビーム幅は同一とされ、周波数f2 の電波による垂直偏波の垂直面内ビーム幅と水平偏波の水平面内ビーム幅は同一とされている。
【0018】
図3を参照するに、このアンテナ装置は図1の多周波水平偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置と図2の多周波垂直偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置とを、両者をそれぞれ構成するダイポールアンテナ素子の相互位置関係を変えないで、単に、そのまま組み合わせて構成した多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置に相当する。
ここで、図1〜図3の多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置の動作のシミュレーション結果を図4〜図7を参照して説明する。
【0019】
図4〜図7の放射パターンは、電磁界分布を数値計算するソフトウェアを使用し、アンテナの種類、アンテナの長さ、励振源の励振周波数、反射器の形状、反射器の寸法、給電点、アンテナと反射器との間の位置関係その他の条件を入力して電子計算機により演算処理して求めている。電磁界分布を数値計算するソフトウェアとしては、一例として、PLANC−MM((株)情報数理研究所)を使用することができる。
図4において、鎖線は図1のアンテナ装置の800MHzにおける水平面内指向性パターンを示し、実線は図3のアンテナ装置の800MHzにおける水平面内指向性パターンを示す。
【0020】
図5において、鎖線は図2のアンテナ装置の800MHzにおける垂直面内指向性パターンを示し、実線は図3のアンテナ装置の800MHzにおける垂直面内指向性パターンを示す。
図6において、鎖線は図1のアンテナ装置の2GHzにおける水平面内指向性パターンを示し、実線は図3のアンテナ装置の2GHzにおける水平面内指向性パターンを示す。
図7において、鎖線は図2のアンテナ装置の2GHzにおける垂直面内指向性パターンを示し、実線は図3のアンテナ装置の2GHzにおける垂直面内指向性パターンを示す。
【0021】
ここで、図4を参照するに、鎖線で示される図1のアンテナ装置の800MHzにおける水平面内指向性パターンと実線で示される図3のアンテナ装置の800MHzにおける水平面内指向性パターンは完全に重なっている。これは、800MHzにおける水平面内指向性に関する限り、図1のアンテナ装置と図3のアンテナ装置とは等価のアンテナ装置であるとみることができる。そして、図6を参照するに、鎖線で示される図1のアンテナ装置の2GHzにおける水平面内指向性パターンと実線で示される図3のアンテナ装置の2GHzにおける水平面内指向性パターンも完全に重なっている。これは、2GHzにおいても、水平面内指向性に関する限り、図1のアンテナ装置と図3のアンテナ装置とは等価のアンテナ装置であるとみることができる。これらを総合すると、図3のアンテナ装置は、図1の多周波水平偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置と等価のアンテナ装置とすることができる。
【0022】
図5を参照するに、鎖線で示される図2のアンテナ装置の800MHzにおける垂直面内指向性パターンと実線で示される図3のアンテナ装置の800MHzにおける垂直平面内指向性パターンは完全に重なっている。これは、800MHzにおける垂直面内指向性に関する限り、図2のアンテナ装置と図3のアンテナ装置とは等価のアンテナ装置であるとみることができる。そして、図7を参照するに、鎖線で示される図2のアンテナ装置の2GHzにおける垂直面内指向性パターンと実線で示される図3のアンテナ装置の2GHzにおける垂直面内指向性パターンもほぼ重なっている。これは、2GHzにおいても、垂直面内指向性に関する限り、図2のアンテナ装置と図3のアンテナ装置とは等価のアンテナ装置であるとみることができる。これらを総合すると、図3のアンテナ装置は、図2の多周波垂直偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置と等価のアンテナ装置とすることができる。
【0023】
以上を要約するに、図3のアンテナ装置は、図1の多周波水平偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置であると共に図2の多周波垂直偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置でもある、結局、多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置であることになる。大地と水平に配置されたダイポールアンテナ素子と大地に垂直に配置されたダイポールアンテナ素子とは互いに直交していて、一方のアンテナ素子による電界が他方のアンテナ素子による電界に影響を与えず、指向性は独立して形成される。
【0024】
【発明の効果】
上述した通りであって、この発明によれば、複数組のアンテナ素子とこれらに共通の反射器とにより構成してスペースに制限のある場所にも設置することができるダイバーシチ効果を発揮する多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置を提供することができる。特に、図1のアンテナ装置および図2のアンテナ装置を組み合わせて図3のアンテナ装置を構成することにより、低い方の周波数f1 で励振されるダイポールアンテナ素子と高い方の周波数f2 で励振されるダイポールアンテナ素子に共通の反射器を使用して、低い方の周波数f1 で励振されるダイポールアンテナ素子より成るアンテナと高い方の周波数f2 で励振されるダイポールアンテナ素子より成るアンテナの双方について、垂直偏波と水平偏波の平面内指向性を制御し、これらを合わせることにより、図1と図2の特性をそのまま維持して2周波偏波共用アンテナ装置を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アンテナ素子を大地に水平に設置した2周波アンテナ装置を示す図。
【図2】アンテナ素子を大地に垂直に設置した2周波アンテナ装置を示す図。
【図3】図1の2周波アンテナ装置のアンテナ素子と図2の2周波アンテナ装置のアンテナ素子とを組み合わせて構成した2周波アンテナ装置を示す図。
【図4】図1および図3双方のアンテナ素子21、22に給電した場合の水平面内指向性パターンを示す図。
【図5】図2および図3双方のアンテナ素子23、24に給電した場合の垂直面内指向性パターンを示す図。
【図6】図1および図3双方のアンテナ素子31、32、33に給電した場合の水平面内指向性パターンを示す図。
【図7】図2および図3双方のアンテナ素子34〜37に給電した場合の垂直面内指向性パターンを示す図。
【符号の説明】
dH、dV 高い方の周波数で励振されるダイポールアンテナ素子と反射器との間の距離
DH、DV 低い方の周波数で励振されるダイポールアンテナ素子と反射器との間の距離
f1 周波数の励振源
f2 周波数の励振源
1 反射器
21〜24 低い方の周波数f1 で励振されるダイポールアンテナ素子
31〜37 高い方の周波数f2 で励振されるダイポールアンテナ素子
Claims (6)
- 鉛直に立てた反射器を具備し、
大地と反射器に水平に並べて配置された低い方の周波数で励振されるダイポールアンテナ素子と高い方の周波数で励振されるダイポールアンテナ素子より成る第1の水平アンテナ素子対を反射器の前方に具備し、
大地と反射器に水平に並べて配置された低い方の周波数で励振されるダイポールアンテナ素子と高い方の周波数で励振されるダイポールアンテナ素子より成る第2の水平アンテナ素子対を反射器の前方に具備し、
第1の水平アンテナ素子対と第2の水平アンテナ素子対とを鉛直方向にアレー配置し、
第1の水平アンテナ素子対と第2の水平アンテナ素子対との間に高い方の周波数で励振される中間ダイポールアンテナ素子を水平アンテナ素子対に平行に並べて配置したことを特徴とする多周波水平偏波共用或は単一周波数アンテナ装置。 - 請求項1に記載される多周波水平偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置において、
高い方の周波数で励振されるダイポールアンテナ素子は反射器との間の距離を全て同一としたことを特徴とする多周波水平偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置。 - 鉛直に立てた反射器を具備し、
大地と反射器に鉛直に並べて配置された低い方の周波数で励振される一方のダイポールアンテナ素子を反射器の前方に具備し、
大地と反射器に鉛直に並べて配置された低い方の周波数で励振される他方のダイポールアンテナ素子を反射器の前方に具備し、
一方のダイポールアンテナ素子と他方のダイポールアンテナ素子とを水平方向にアレー配置し、
低い方の周波数で励振される一方のダイポールアンテナと他方のダイポールアンテナ素子の2素子アレーの間に、これらと平行に、高い方の周波数で励振されるダイポールアンテナ素子を第1の2素子アレーとして配置し、
低い方の周波数で励振される一方のダイポールアンテナと他方のダイポールアンテナ素子の2素子アレーの間に、これらと平行に、高い方の周波数で動作するダイポールアンテナ素子を第2の2素子アレーとして並べて配置し、
第2の2素子アレーを中間ダイポールアンテナ素子を介在させて第1の2素子アレーの下側に配置したことを特徴とする多周波垂直偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置。 - 鉛直に立てた反射器を具備し、大地と反射器に水平に並べて配置された低い方の周波数で励振されるダイポールアンテナ素子と高い方の周波数で励振されるダイポールアンテナ素子より成る第1の水平アンテナ素子対を反射器の前方に具備し、大地と反射器に水平に並べて配置された低い方の周波数で励振されるダイポールアンテナ素子と高い方の周波数で励振されるダイポールアンテナ素子より成る第2の水平アンテナ素子対を反射器の前方に具備し、第1の水平アンテナ素子対と第2の水平アンテナ素子対とを鉛直方向にアレー配置し、第1の水平アンテナ素子対と第2の水平アンテナ素子対との間に高い方の周波数で励振される中間ダイポールアンテナ素子を水平アンテナ素子対に平行に並べて配置した多周波水平偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置と、大地と反射器に鉛直に並べて配置された低い方の周波数で励振される一方のダイポールアンテナ素子を反射器の前方に具備し、大地と反射器に鉛直に並べて配置された低い方の周波数で励振される他方のダイポールアンテナ素子を反射器の前方に具備し、一方のダイポールアンテナ素子と他方のダイポールアンテナ素子とを水平方向にアレー配置し、低い方の周波数で励振される一方のダイポールアンテナと他方のダイポールアンテナ素子の2素子アレーの間に、これらと平行に、高い方の周波数で励振されるダイポールアンテナ素子を第1の2素子アレーとして配置し、低い方の周波数で励振される一方のダイポールアンテナと他方のダイポールアンテナ素子の2素子アレーの間に、これらと平行に、高い方の周波数で動作するダイポールアンテナ素子を第2の2素子アレーとして並べて配置し、第2の2素子アレーを中間ダイポールアンテナ素子を介在させて第1の2素子アレーの下側に配置した、ことを特徴とする多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置。
- 請求項4に記載される多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置において、
多周波水平偏波共用或は単一周波数アンテナ装置における高い方の周波数で励振されるダイポールアンテナ素子は反射器との間の距離を全て同一としたことを特徴とする多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置。 - 請求項4および請求項5の内の何れかに記載される多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置において、
低い方の周波数で放射される電波の垂直偏波と水平偏波の水平面内ビーム幅は同一とし、高い方の周波数で放射される電波の垂直偏波と水平偏波の水平面内ビーム幅を同一としたことを特徴とする多周波偏波共用或いは単一周波数アンテナ装置。
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