JP2005203841A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1.7GHz〜2.2GHzの帯域をカバーして±45°偏波を輻射するのに適した、より部品点数の少ないアンテナ装置を提供すること。
【解決手段】同一平面上に略T字状のダイポールアンテナ素子7−1、7−2、…7−4を複数組その基部7cを共通にする形で対向配置し、このダイポールアンテナ素子を励振する給電線2−1、2−2、…2−4を、上記ダイポールアンテナ素子のダイポール素子部7aに沿って配設し、上記給電線から給電して、各組の対向配置されたダイポールアンテナ素子7−1、7−2、…7−4を同相で励振し、互いに直交する2つの偏波を輻射することができるように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯電話基地局用アンテナ等に用いられる広帯域偏波共用アンテナを構築するのに好適なアンテナ装置に関するものである。
携帯電話基地局用アンテナでは、空間伝搬におけるフェージングによる電界変動の影響を軽減するため、さまざまなダイバーシティ受信を行っている。近年では、互いに90°に直交する2つの偏波を受信する偏波ダイバーシティ方式が多く使用されている。この偏波ダイバーシティ方式では、垂直偏波・水平偏波方式と、±45°偏波方式がある。
特に±45°偏波ダイバーシティ方式は全世界で採用されており、このアンテナ素子としては、ダイポールアンテナ、パッチアンテナ、スロットアンテナ等がある。
国内においては、1.7GHz帯、1.8GHz帯と、2GHz帯(IMT−2000)を共用するようなシステムはないが、海外においては、1.7GHz〜2.2GHz(比帯域24%)をカバーするアンテナ素子が必要になってきている。これは、1.71GHz〜1.88GHz(GSM1800)、1.85MHz〜1.99GHz(PCS)、1.9GHz〜2.17GHz(IMT−2000/UMTS)を、1種類の素子でカバーすることを意味する。パッチアンテナやスロットアンテナの場合、一般に比帯域は10数%程度が限界であるため、比帯域24%をカバーすることは困難である。
そこで広帯域で使用できるアンテナとしては、ダイポールアンテナを用いることが一般的である。
従来技術の一つとして、特開2001−196846号公報(特許文献1)に示すように、2つのダイポールアンテナ素子を1組とし、グランド板上に配置する方法がある。
この特許文献1は、ほぼ垂直方向に立設された誘電体基板上に形成され、給電線路に接続される4個の平衡不平衡変換器と、該平衡不平衡変換器にそれぞれ接続され、基板にほぼ垂直に立設される4対の平衡2線線路と、該平衡2線線路のそれぞれの先端に接続され、水平面に対して、それぞれ約45度傾斜するとともに、互いに正方形状の菱形を形成するように、誘電体基板に平行する同一平面内に配設される4個の折り返しダイポールアンテナ素子とからなるアンテナ装置であって、 該アンテナ装置が、金属反射板の前方に近接して配設される。
また別の技術として、特開2001−313516号公報(特許文献2)がある。これは、プリント基板上にダイポールアンテナを構成するもので、所望帯域にのみ共振させるため、ダイポール素子(所望の低い周波数側を励振)と無給電素子(所望の高い周波数側を励振)をダイポールアンテナの上に配置している。
特開2001−196846号公報 特開2001−313516号公報
上記特許文献1はアンテナ素子として折り返し型ダイポールを用いており、これによれば比帯域を20%にできることが述べられている。しかし、1.7GHz〜2.2GHzをカバーするアンテナ素子に要求される比帯域は24%以上必要であり、この点で特許文献1のアンテナ装置はまだ十分な性能とはいい難い。また、特許文献1では、アンテナ素子とは別に平衡・不平衡変換器が必要なこと、各素子が独立しており給電系統も独立に必要なこと(部品点数多い)、などの欠点をもつ。
また、特許文献2は、同一基板上に4素子(2素子のアレイ×2偏波)を形成する形態に関するものではなく、垂直偏波を輻射する1素子について記述されており、指向性を変える場合には、後方の反射板(グランド板)の形を変えることで対応している。
特許文献2の無給電素子は所望帯域にのみ共振させるものであり、仮に、この無給電素子を用い、これを本発明のようにダイポールアンテナ素子と同一平面上に配置した場合、無給電素子はダイポール素子部から離れた位置になり、周波数の低い帯域(ダイポール素子で励振)と周波数の高い帯域(無給電素子で励振)で放射源が異なってしまう。このため、周波数によって指向性が著しく変わってしまう。すなわち、高い周波数の水平面半値幅が狭くなるという課題がある。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、1.7GHz〜2.2GHzの帯域をカバーして±45°偏波を輻射するのに適した、より部品点数の少ないアンテナ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、次のように構成したものである。
請求項1の発明に係るアンテナ装置は、同一平面上に略T字状のダイポールアンテナ素子を複数組その基部を共通にする形で対向配置し、このダイポールアンテナ素子を励振する給電線を、上記ダイポールアンテナ素子のダイポール素子部に沿って配設し、上記給電線から給電して、各組の対向配置されたダイポールアンテナ素子を同相で励振し、互いに直交する2つの偏波を輻射することができるように構成したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のアンテナ装置において、上記ダイポールアンテナ素子を4個配置し、その互いに向き合う2つのダイポールアンテナ素子を1組とし、それらを同相で励振させる上記給電線を含む給電回路を備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載のアンテナ装置において、上記ダイポールアンテナ素子及びその給電回路が誘電体基板上に構成され、さらに広帯域化を図るための無給電の寄生素子が、上記ダイポールアンテナ素子におけるダイポール素子部の近傍に重ねて配設されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3記載のアンテナ装置において、上記ダイポールアンテナ素子のダイポール素子部が、上記誘電体基板に直角な基準平面に対してそれぞれ約45度傾斜して互いに正方形状の菱形を形成するように配置されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4記載のアンテナ装置において、水平面指向性に応じて、向き合うダイポールアンテナ素子の相互のダイポール素子部の配置間隔を変えることで、70°より狭いビーム幅を得る構成にしたことを特徴とする。
本発明によれば、次のような優れた効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、同一平面上に略T字状のダイポールアンテナ素子を複数組その基部を共通にする形で対向配置し、このダイポールアンテナ素子を励振する給電線を、上記ダイポールアンテナ素子のダイポール素子部に沿って配設し、上記給電線から給電して、各組の対向配置されたダイポールアンテナ素子を同相で励振し、互いに直交する2つの偏波を輻射することができるように構成したので、各偏波毎に給電点が一つであるという簡単な構成ながら、1.7GHz〜2.2GHzの帯域(比帯域24%)をカバーして±45°偏波を輻射することが可能である。また、向き合うダイポールアンテナ素子間の間隔を調整することによりビーム幅を設定することができ、帯域内での指向性の周波数特性が小さいアンテナ装置を得ることができる。
請求項2の発明によれば、上記ダイポールアンテナ素子を4個配置し、その互いに向き合う2つのダイポールアンテナ素子を1組とし、それらを同相で励振させる上記給電線を含む給電回路を備えた構成としたので、広帯域、水平面半値幅の制御が可能で、アンテナ素子単体への給電点が+45゜偏波用と−45゜偏波用の各1個ずつであるという、給電点の数が少ない、アンテナ装置を得ることができる。従って、携帯電話基地局用アンテナ等に用いられる広帯域偏波共用アンテナを安価に構築することができる。
請求項3の発明によれば、請求項2記載のアンテナ装置において、上記ダイポールアンテナ素子及びその給電回路が誘電体基板上に構成されるので、安定した構造の広帯域偏波共用アンテナをより安価に構築することができる。
さらに請求項3の発明では、広帯域化を図るための無給電の寄生素子が、上記ダイポールアンテナ素子におけるダイポール素子部の近傍、例えばダイポール素子部に重ねて配設されているので、共振点を2つ持つことになり、2つの共振回路による複同調回路の原理により、1.7GHz〜2.2GHzの帯域(比帯域24%)をカバーする広帯域特性を実現することができる。寄生素子は従来の特許文献2のように所望帯域に共振させ、周波数の低い帯域(ダイポールアンテナ素子で励振)と周波数の高い帯域(無給電素子で励振)で放射源を異にするという形式のものではないので、周波数によって指向性が著しく変わってしまうことはない。
請求項4の発明によれば、上記ダイポールアンテナ素子のダイポール素子部が、上記誘電体基板に直角な基準平面に対してそれぞれ約45度傾斜して互いに正方形状の菱形を形成するように配置されるので、携帯電話基地局用アンテナに適した広帯域偏波共用アンテナを構築することができる。
請求項5の発明によれば、水平面指向性に応じて、向き合うダイポールアンテナ素子の相互のダイポール素子部の配置間隔の設定を変更することで、70°より狭いビーム幅を得ることができる。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1、図2、および図3に本発明の内容を示す。本発明による偏波共用アンテナ装置は、図1〜図3に示すアンテナ素子基板9とグランド板12から成る。アンテナ素子基板9は、図2に示すように、誘電体基板1の裏面側に配設された4個の略T字状のダイポールアンテナ素子7−1、7−2、…7−4を有すると共に、その互いに向き合う2つのダイポールアンテナ素子7−1と7−3、7−2と7−4をそれぞれ1組とし、それらを同相で励振させるべく、図1に示すように誘電体基板1の表面側に配設された給電線2−1、2−2、…2−4及び給電用の分配器5−1、5−2を含む給電回路を有し、そして同じく図1に示すように誘電体基板1の表面側に配設された広帯域化を図るための無給電の寄生素子3−1、3−2、…3−4を有して構成されている。
このアンテナ素子基板9は、図3に示すようにほぼ垂直に立設されたグランド板12の前方に近接して、且つスペーサ10−1、10−2、10−3により所定の間隔dだけ離れて設けられている。この場合、ダイポールアンテナ素子7−1、7−2、…7−4の存在する側がグランド板12と対向する。
図4及び図5にアンテナ素子基板9の表面及び裏面を拡大して示す。
図5に示すように、誘電体基板1の裏面側に配設される4個のダイポールアンテナ素子7−1、7−2、…7−4は、それぞれL字状の導電板ストリップを背中合わせに配置した略T字状をしており、そのL字のアーム(T字のアームでもある)より構成されるダイポール素子部7aと、L字の脚部(T字の脚部でもある)より構成される平衡線路7bとを備えている。そして、これら4個の略T字状のダイポールアンテナ素子7−1、7−2、…7−4は、誘電体基板1の同一平面上に2組そのT字の脚部の基部7cを共通にする形で対向配置されている。
この実施形態の場合、ダイポールアンテナ素子7−1、7−2、…7−4は、そのダイポール素子部7aが、誘電体基板1と平行な面内で、誘電体基板1に直角な基準平面に対してそれぞれ約45度傾斜して互いに正方形状の菱形を形成するように配置されている。そして、左右の平衡線路7bと7bの一組で一対の平衡線路が形成され、この対の平衡線路7b、7bの一端は、ダイポール素子部7a、7aに電気的に接続され、他端は共通部7cでの接続によって短絡される、所謂ショートスタブを形成している。平衡線路7bの長さは、給電線路とのインピーダンス調整によって決定されるが、平衡線路7bの長さを使用周波数の1/4波長にしたときに、ダイポール素子部7aから見た、所謂ショートスタブ側のインピーダンスが無限大になり、ダイポール素子部7aのインピーダンスに影響を与えなくすることができる。
図4に示すように、誘電体基板1の表面側に配設される給電回路は、2系統のマイクロストリップ線路から成る。マイクロストリップ線路の第1の系統は、互いに対向するダイポールアンテナ素子7−2、7−4を励振すべくそのダイポールアンテナ素子のダイポール素子部7aに沿って配設された給電線2−2、2−4と、誘電体基板1のほぼ中央に設けた第1の給電点4−1から分岐して給電線2−2、2−4へと続く給電線路部分(分配器5−1)とから成る。同様に、マイクロストリップ線路の第2の系統は、互いに対向するダイポールアンテナ素子7−1、7−3を励振すべくそのダイポールアンテナ素子のダイポール素子部7aに沿って配設された給電線2−1、2−3と、第1の給電点4−1と同じく基板1のほぼ中央に設けた第2の給電点4−2から分岐して給電線2−1、2−3へと続く給電線路部分(分配器5−2)とから成る。
互いに対向するダイポールアンテナ素子7−2と7−4又は7−1と7−3を同相で励振するため、上記2系統のマイクロストリップ線路のうち、一方の給電線2−2、2−4は給電線路部分(分配器5−1)から同一方向に折り曲がる形でダイポール素子7aに沿って配設され、また、他方の給電線2−1、2−3も給電線路部分(分配器5−2)から同一方向に折り曲がる形でダイポール素子7aに沿って配設されている。
また、一方の給電線路部分(分配器5−1)と他方の給電線路部分(分配器5−2)は中央で交差するため、その交差部8(図5参照)においては、一方の給電線路部分5−2が図6に示すように一旦切断され、その間隔内を他方の給電線路部分5−1が通過する構成とされ、且つ切断された給電線路部分5−2は、ショートピン6−1、短絡片6−3、ショートピン6−2によりU字状に接続され、他方の給電線路部分5−1を迂回して、電気的に接触しない構成になっている。
図4に戻り、上記2つの給電点4−1、4−2は、交差部8を避ける形で上記2系統のマイクロストリップ線路に設けられ、これに図3に示すように同軸給電線11が接続される。その際、同軸給電線11との接触を避けるため、誘電体基板1及びダイポールアンテナ素子の基部7cには孔18(図5)が設けられている。
1.7GHz〜2.2GHzの帯域(比帯域24%)をカバーする広帯域化を図るため、上記ダイポールアンテナ素子におけるダイポール素子7aの近傍、ここではダイポール素子部7aに反対面側から重ねる形で、無給電の寄生素子3−1、3−2、…3−4が配設されている。図4の例では、ダイポール素子部7aの幅内の一部と給電線2−1、2−2、…2−4が重なり、且つ残りの領域の一部と寄生素子3−1、3−2、…3−4が重なる関係で、ダイポール素子部7aと平行に配置されている。この寄生素子3−1、3−2、…3−4を設けることにより、アンテナ装置は全体として共振点を2つ持つことになり、2つの共振回路による複同調回路の原理により、1.7GHz〜2.2GHzの帯域(比帯域24%)をカバーすることが可能になる。これは、低域周波数においては、電流が主としてダイポールアンテナ素子7−1、7−2、…7−4上にのみ分布するのに対し、高域周波数においては、電流がダイポール素子部のほか無給電の寄生素子3−1、3−2、…3−4上にも分布するようになるためである。
上記したように、本実施形態による偏波共用アンテナ装置は、誘電体基板1上に形成され、給電点4−1、4−2から給電された信号は、2分配器5−1、5−2を介して、給電線2−1、2−2、…2−4により、ダイポールアンテナ素子7−1、7−2、…7−4を励振する。これらのアンテナ素子の背面側には、グランド板12が配置され、これにより背面への輻射を抑えるとともに、水平面半値幅を狭める効果を持たせている。
また各ダイポールアンテナ素子7−1、7−2、…7−4には、帯域を広げるため、それぞれ1個の寄生素子3−1、3−2、…3−4が付加されており、これにより、本アンテナ装置は共振点を2つ持つことになる。リターンロス特性(比帯域を表す)の一例を図9に示す。
この時、向き合うダイポールアンテナ素子(7−1と7−3、7−2と7−4)の相互のダイポール素子部の配置間隔Dを広げると水平面半値幅は狭くなり、間隔Dを狭めると水平面半値幅は広くなる。また、寄生素子3−1、3−2、…3−4がダイポール素子部7aの反対面に形成されるため、寄生素子3−1、3−2、…3−4を波源とする場合と、ダイポールアンテナ素子7−1、7−2、…7−4を波源とする場合で、波源の位置がほぼ等しくなるため、指向性の周波数特性は小さい。また、誘電体基板上にプリントするダイポール素子部7aの位置を変えて、向き合うダイポールアンテナ素子間の間隔Dを変更することで、容易に水平面半値幅を変えることができる。
本発明の実施例を、図7に示す。この実施例では、誘電体基板1として比誘電率3.7、基板厚1mmのものを使用している。
1.71GHz〜2.17GHzを使用帯域とする場合、ダイポールアンテナ素子7−1、7−2、…7−4の長さL1はそれぞれ65mm(1.8GHzにおける誘電体基板上の約1/2波長)であり(図7(b)参照)、寄生素子3−1、3−2、…3−4の長さL2はそれぞれ24mm(2.2GHzにおける約1/4波長)としてある(図7(a)参照)。このときのリターンロス特性(比帯域を表す)を図9に示す。−14dB以下の範囲を使用帯域とする。
また互いに向かい合うダイポールアンテナ素子の素子間の間隔Dは81.5mmであり(図7(b)参照)、このときの水平面指向性(1.94GHz)を図8に示す。換言すれば、図8の指向性を得るための間隔例がD=81.5mmである。
本実施例では、ダイポールアンテナ素子間の間隔Dを81.5mmとしたが、間隔Dを短くしたり長くしたり適宜変更可能である。間隔Dを短くすると、ビーム幅は広くなり、間隔Dを長くするとビーム幅は狭くなる。そこで、水平面指向性に応じて向き合うダイポール素子部7aの配置間隔Dを変えることで、70°より狭いビーム幅を得る構成とすることが好ましい。
上記実施例によれば、(1)1.7GHz〜2.2GHz(比帯域24%)を帯域とし、(2)±45°偏波を輻射し、(3)向き合う素子間を調整することによりビーム幅を設定でき、(4)帯域内での指向性の周波数特性が小さく、(5)各偏波毎に給電点が一つである、ことを兼ね備えたアンテナ装置を得ることができる。
<他の実施例、変形例>
上記実施例では、誘電体基板1に4個のダイポールアンテナ素子と、その給電回路と、広帯域化のための寄生素子とを備えたアンテナ素子基板9の偏波共用アンテナ装置として説明したが、図10の如く、かかる構成の複数のアンテナ装置(アンテナ素子基板9−1、9−2、…9−4)を複数個用いてアレイアンテナとして構成することもできる。
携帯電話基地局用アンテナ等に用いられる広帯域偏波共用アンテナは、上記アンテナ装置を単体で使用されることよりも、図10に示すようにアレイ化して使用することが多い。この場合には、各アンテナ素子基板9−1、9−2、…9−4の給電点を、分配回路13−1、13−2で接続して、1つのアレイアンテナにおける給電点14−1として集約し、ここから給電する。
図11および図12は、本発明によるアンテナ装置の変形例である。
図11のアンテナ装置は、給電線2−1、2−2、…2−4がアンテナ装置の中心側に折れ曲がっている構造とし、折れ曲げ部15−1、15−2、…15−4を付加したものである。
また図12のアンテナ装置は、給電線2−1、2−2、…2−4の先端部を、ショートピン16−1、16−2、…16−4により、ダイポールアンテナ素子と短絡した構造(DC短絡形)としたものである。ショートピンの代わりに導電性のスルーホールを設けて、当該スルーホールにより給電線2−1、2−2、…2−4をダイポール素子部7aに短絡させることもできる。マイクロストリップ線路の給電線2−1、2−2、…2−4より先端の部分は、ダイポール素子に電磁結合させるための、ほぼ1/4波長から成るマイクロストリップ線路であるため、上記のようにスルーホール等を設けて直流的な接続を行っても何ら問題はない。このような構成にすることにより、マイクロストリップ線路の先端の結合線路を配線するための物理的制約を逃れることができる。
いずれもダイポールアンテナ素子の励振方法を変形した例である。
本発明のアンテナ装置を表面側から見た図である。 本発明のアンテナ装置を裏面側から見た図である。 本発明のアンテナ装置の側面図である。 図1のアンテナ装置におけるグランド板を取り去った状態の拡大図である。 図2のアンテナ装置におけるグランド板を取り去った状態の拡大図である。 本発明のアンテナ装置における給電回路の交差部を示した図である。 本発明の実施例のアンテナ装置の寸法を示したもので、(a)は寄生素子の寸法L2を、(b)はダイポールアンテナ素子の寸法L1と素子間の間隔Dを、(c)は誘電体基板とグランド板間の間隔dを示した図である。 本発明の実施例におけるアンテナ装置の水平面指向性の一例を示した図である。 本発明の実施例におけるアンテナ装置のリターンロス特性の一例を示した図である。 本発明の他の実施例に係るアレイ化したアンテナ装置の構成例を示す図である。 本発明のアンテナ装置の変形例を示す図である。 本発明のアンテナ装置の他の変形例を示す図である。
符号の説明
1 誘電体基板
2−1〜2−4 給電線
3−1〜3−4 寄生素子
4−1、4−2 給電点
5−1、5−2 分配器
6−1、6−2 ショートピン
7−1〜7−4 ダイポールアンテナ素子
7a ダイポール素子部
7b 平衡線路
7c 基部
8 給電線交差部
9 アンテナ素子基板
D ダイポールアンテナ素子間の間隔

Claims (5)

  1. 同一平面上に略T字状のダイポールアンテナ素子を複数組その基部を共通にする形で対向配置し、
    このダイポールアンテナ素子を励振する給電線を、上記ダイポールアンテナ素子のダイポール素子部に沿って配設し、
    上記給電線から給電して、各組の対向配置されたダイポールアンテナ素子を同相で励振し、互いに直交する2つの偏波を輻射することができるように構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 請求項1記載のアンテナ装置において、
    上記ダイポールアンテナ素子を4個配置し、その互いに向き合う2つのダイポールアンテナ素子を1組とし、それらを同相で励振させる上記給電線を含む給電回路を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項2記載のアンテナ装置において、
    上記ダイポールアンテナ素子及びその給電回路が誘電体基板上に構成され、さらに広帯域化を図るための無給電の寄生素子が、上記ダイポールアンテナ素子におけるダイポール素子部の近傍に重ねて配設されていることを特徴とするアンテナ装置。
  4. 請求項3記載のアンテナ装置において、
    上記ダイポールアンテナ素子のダイポール素子部が、上記誘電体基板に直角な基準平面に対してそれぞれ約45度傾斜して互いに正方形状の菱形を形成するように配置されていることを特徴とするアンテナ装置。
  5. 請求項4記載のアンテナ装置において、
    水平面指向性に応じて、向き合うダイポールアンテナ素子の相互のダイポール素子部の配置間隔を変えることで、70°より狭いビーム幅を得る構成にしたことを特徴とするアンテナ装置。
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