JP2015010645A - 車両用無段変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】軸数を最小限に抑制することでコンパクトな構成としつつ、潤滑油の撹拌抵抗を抑制し、燃費向上に資することが可能な車両用無段変速装置を提供する。
【解決手段】車両用無段変速装置Xは、エンジン1側から入力された回転動力をベルト式無段変速機4に伝達させる第一動力伝達系統R1と、ベルト式無段変速機4を経由しない第二動力伝達系統R2とを有する。第二動力伝達系統R2は、3軸構成とされており、第一軸線L1上において第一遊星歯車機構3よりも上流側に配置されたドライブギア61とドリブンギア62とで構成されている。無段変速装置Xは、ハイクラッチC3を係合状態としつつロークラッチC2を非係合状態とすることにより、第一動力伝達系統R1及び第二動力伝達系統R2による動力伝達によって減速ギア対7に動力が入力可能なトルクスプリット駆動モードでの動作させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、いわゆるスプリットタイプの車両用無段変速装置に関する。
従来、いわゆるスプリットタイプの車両用無段変速機として、下記特許文献1〜3に開示されているようなものが提供されている。下記特許文献1の自動車エンジン用高効率無段変速システムは、入力軸と出力軸との間に、遊星ギヤー列と、一定速度比を有する第1駆動リンクと、連続可変速度比を有する第2駆動リンクとを備えた構成とされている。遊星ギヤー列においては、遊星支持体が第1駆動リンクと回転するように結合され、リングギアが出力軸と回転するように結合されている。また、遊星ギヤー列の太陽ホイールは、第2駆動リンクと回転するように結合されている。第1駆動リンクはクラッチにより入力軸に対する係合状態を切り替え可能とされており、第2駆動リンクはクラッチによって出力軸に対する係合状態を切り替え可能とされている。
また、下記特許文献2に開示されている無段変速装置は、無段変速機構と、遊星歯車機構と、遊星歯車機構用のブレーキ及びクラッチとを備えると共に、入力軸に設けられた駆動ギアと遊星歯車機構側に設けられた従動ギアとをアイドラとなるギアを介在させて噛合させた構成とされている。
特表平11−504415号公報 特開昭59−110954号公報
ここで、上述した特許文献1の自動車エンジン用高効率無段変速システムにおいては、速度比が一定である第1駆動リンクとしてチェーンによる動力伝達を行う方式のものが採用されている。このような方式とした場合には、遠心力によるチェーン張力の増大に伴って動力伝達効率が低下してしまうという問題が生じる。
このような問題を解消すべく、特許文献2の無段変速機のように、駆動ギア及び従動ギアからなるギア対による動力伝達を行えるようにした場合には、動力入力側のギアと動力出力側のギアとの間にアイドラとなるギアを設けなければ所望の回転方向への出力を得ることができない。そのため、特許文献2のような構成とした場合には、3軸を越える多数の軸線上にギア等を配置した構成とする必要があり、その分だけ無段変速機が大型化してしまうという問題がある。
これに加えて、特許文献2のような構成とした場合には、無段変速機内において下方に配置される第一の軸線上に大径のギアを設ける必要がある。そのため、特許文献2の構成においては、第一の軸線上に配置されたギアの駆動に伴う潤滑油の撹拌抵抗が大きくなり、燃費向上の観点において問題となる可能性がある。
そこで本発明は、軸数を最小限に抑制することでコンパクトな構成としつつ、潤滑油の撹拌抵抗を抑制し、燃費向上に資することが可能な車両用無段変速装置の提供を目的とした。
上述した課題を解決すべく提供される本発明の車両用無段変速装置は、動力源側から入力された回転動力を無段変速機に伝達させることが可能な第一動力伝達系統と、前記動力源から入力された回転動力を、前記無段変速機を経由することなく伝達させることが可能な第二動力伝達系統とを備えており、前記第一動力伝達系統及び/又は前記第二動力伝達系統から伝達された回転動力を減速ギア対に入力可能なものであり、前記動力源の出力軸線上に位置する第一軸線と、前記第一軸線に対して平行な第二軸線及び第三軸線とを有し、前記第一軸線上に、前記無段変速機を構成するプライマリプーリと、前記プライマリプーリに対して動力伝達可能とされた第一遊星歯車機構と、前記第二動力伝達系統を構成するドライブギアとが配置されており、前記第二軸線上に、前記無段変速機を構成するセカンダリプーリと、前記ドライブギアと噛合し前記第二動力伝達系統を構成するドリブンギアと、前記セカンダリプーリ及び前記ドリブンギアを介して動力を入力可能とされた第二遊星歯車機構と、前記減速ギア対の一方をなすギアであって、前記第二遊星歯車機構からの出力を受けて作動するリダクションギアとが配置されており、前記第三軸線上に、前記減速ギア対の他方をなすギアであって、前記リダクションギアと噛合したデフリングギアが配置されており、前記ドライブギアが、前記第一軸線上において前記第一遊星歯車機構に対して動力伝達方向の上流側の位置に配置されており、前記第一軸線上における前記ドライブギアへの動力伝達状態を切り替え可能なハイクラッチと、前記第二軸線上において前記無段変速機から前記第二遊星歯車機構への動力伝達状態を切り替え可能なロークラッチとが設けられており、前記ハイクラッチを非係合状態としつつ前記ロークラッチを係合状態とすることにより、前記第一動力伝達系統による動力伝達によって前記減速ギア対に動力が入力可能なベルト駆動モードでの動作が可能となり、前記ハイクラッチを係合状態としつつ前記ロークラッチを非係合状態とすることにより、前記第一動力伝達系統に加え、前記第二動力伝達系統による動力伝達によって前記減速ギア対に動力が入力可能なトルクスプリット駆動モードでの動作が可能となることを特徴とするものである。
かかる構成とすることにより、車両用無段変速装置を3軸構成とすることが可能となる。これにより、従来技術の無段変速装置に比べて構成軸数を最小限に抑制し、車両用無段変速装置を一層コンパクト化することが可能となる。
また、本発明の車両用無段変速装置では、第二動力伝達系統をなすドライブギアが、第一軸線上において第一遊星歯車機構に対して動力伝達方向上流側の位置に配置されている。これにより、第一遊星歯車機構に対して下流側にドライブギアを配置する場合に比べて第二動力伝達機構における増速比が大きくなり、第一軸線上に配置されるドライブギアを小径化することができる。これに伴い、第一軸及び第二軸全体での潤滑油の撹拌損失が低下し、燃費向上に資することが可能となる。
本発明によれば、軸数を最小限に抑制することでコンパクトな構成としつつ、潤滑油の撹拌抵抗を抑制し、燃費向上に資することが可能な車両用無段変速装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る車両用無段変速装置のスケルトン図である。
以下、本発明の一実施形態に係る車両用無段変速装置Xについて、これを搭載した車両を例に挙げ、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1に示す車両は、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両であって、エンジン1(動力源)、トルクコンバータ2、第一遊星歯車機構3、ベルト式無段変速機4、第二遊星歯車機構5、動力分割機構6、減速ギア対7、差動歯車機構8などを搭載している。以下、車両用無段変速装置Xの各部について部位毎に詳細に分説した後、各構成部材の配置、及び車両用無段変速装置Xの動作について説明する。
≪エンジン1について≫
エンジン1は、たとえば、多気筒ガソリンエンジンであり、出力軸であるクランクシャフト11がトルクコンバータ2に連結されている。エンジン1は、車両用無段変速機Xに対して動力を入力する動力源として機能する。
≪トルクコンバータ2について≫
トルクコンバータ2は、入力軸側のポンプインペラ21と、出力軸側のタービンランナ22と、トルク増幅機能を発現するステータ23と、ワンウェイクラッチ24とを備え、ポンプインペラ21とタービンランナ22との間で流体を介して動力伝達を行なう。
トルクコンバータ2には、その入力側と出力側とを直結するロックアップクラッチ25が設けられている。ロックアップクラッチ25は、係合側油室26内の油圧と解放側油室27内の油圧との差圧(ロックアップ差圧)ΔP(ΔP=係合側油室26内の油圧−解放側油室27内の油圧)によってフロントカバー2aに摩擦係合される油圧式摩擦クラッチであって、上記差圧ΔPを制御することにより係合状態または解放状態とされる。すなわち、ロックアップ差圧ΔPを正値にすることによりロックアップクラッチ25が係合し、ロックアップ差圧ΔPをゼロ以下にすることでロックアップクラッチ25は解放される。ロックアップ差圧ΔPは、後述するロックアップ制御弁82等及び制御装置8によって制御される。
トルクコンバータ2にはポンプインペラ21に連結して駆動される機械式のオイルポンプ9が設けられている。このオイルポンプ9から供給される油圧が油圧制御回路20の元圧となる。
≪第一遊星歯車機構3について≫
第一遊星歯車機構3は、第一サンギア31、第一リングギア32、第一ピニオンギア33、後進用クラッチC1、及び前進用ブレーキB1を備えている。第一遊星歯車機構3は、例えば、シングルピニオン方式のものであり、第一サンギア31がタービンシャフト28に連結され、第一リングリア32が入力軸40に連結されている。前進用ブレーキB1は、第一ピニオンギア33を自転自在に支持する第一キャリア34の第一サンギア31の軸線回りでの回転を停止するためのものである。後進用クラッチC1は、第一キャリア34と第一サンギア31とを回転一体に締結するためのものである。
後進用クラッチC1を解放して前進用ブレーキB1を締結すると、タービンシャフト28の回転は、反転かつ減速されて入力軸40へ伝達される。一方、前進用ブレーキB1を解放して後進用クラッチC1を締結すると、第一遊星歯車機構3の第一キャリア34と第一サンギア31とが一体に回転して、タービンシャフト28と入力軸40とが直結される。また、後進用クラッチC1及び前進用ブレーキB1がともに解放されると、第一遊星歯車機構3は、動力を遮断してニュートラル状態を形成する。
≪ベルト式無段変速機4について≫
ベルト式無段変速機4は、入力側のプライマリプーリ41、出力側のセカンダリプーリ42、及びこれらプライマリプーリ41とセカンダリプーリ42との間に巻き掛けられた金属製のベルト43などを備えている。
プライマリプーリ41は、有効径が可変な可変プーリであって、入力軸40に固定された固定シーブ411と、入力軸40に軸方向のみの摺動が可能な状態で配設された可動シーブ412とで主に構成されている。セカンダリプーリ42も、プライマリプーリ41と同様に、有効径が可変な可変プーリであって、出力軸44に固定された固定シーブ421と、出力軸44に軸方向のみの摺動が可能な状態で配設された可動シーブ422とで主に構成されている。
プライマリプーリ41の可動シーブ412側には、固定シーブ411と可動シーブ412との間のV溝幅を変更するための油圧アクチュエータ413が配設されている。この油圧アクチュエータ413へ供給される油圧を制御することにより、上記V溝幅が変更される。また、セカンダリプーリ42の可動シーブ422側にも同様に、固定シーブ421と可動シーブ422との間のV溝幅を変更するための油圧アクチュエータ423が配置されており、この油圧アクチュエータ423へ供給される油圧を制御することにより、上記V溝幅が変更される。
≪第二遊星歯車機構5について≫
第二遊星歯車機構5は、第二サンギア51、第二リングギア52、第二ピニオンギア53、及びロークラッチC2を備えている。第二遊星歯車機構50は、第二サンギア51が出力軸44に連結され、第二リングギア52が減速ギア対7をなすリダクションギア71に連結されている。ロークラッチC2は、第二ピニオンギア53に連結された第二キャリア54と第二サンギア51とを回転一体に締結するためのものである。ロークラッチC2を締結すると、第二遊星歯車機構50の第二キャリア54と第二サンギア51とが一体に回転して、入力軸40と第二リングギア52が直結される。
≪動力分割機構6について≫
動力分割機構6は、平行軸歯車によって構成された動力伝達機構である。具体的には、動力分割機構6は、第一軸線L1上に位置するタービンシャフト28に配置されたドライブギア61と、第二軸線L2たる出力軸44に配置されたドリブンギア62と、ハイクラッチC3とを備えている。ドライブギア61及びドリブンギア62は、互いに噛合している。ハイクラッチC3を締結状態とすることにより、タービンシャフト28からドライブギア61への動力伝達が可能な状態になる。また、ドリブンギア62は、上述した第二遊星歯車機構5の第二キャリア54に動力伝達可能なように連結されている。そのため、ハイクラッチC3を締結状態とすることで、タービンシャフト28の回転動力をドライブギア61及びドリブンギア62を介して第二遊星歯車機構5の第二キャリア54に入力させることが可能となる。
≪車両用無段変速機Xにおける各構成部材の配置について≫
車両用無段変速装置Xは、第一軸線L1、第二軸線L2、及び第三軸線L3からなる3つの軸線上に上述した各種構成部材を配置した3軸構成とされている。具体的には、第一次苦戦L1は、車両用無段変速装置Xにおいて他の軸線L2,L3よりも下方に位置する軸線である。第一軸線L1上には、ベルト式無段変速機4を構成するプライマリプーリ41と、第一遊星歯車機構3と、第二動力伝達系統R2を構成するドライブギア61とが配置されている。ドライブギア61は、第一軸線L1上において第一遊星歯車機構3に対して動力伝達方向の上流側、すなわちエンジン1及びトルクコンバータ2側の位置に配置されている。
また、第一軸線L1に対して略平行である第二軸線L2上に、ベルト式無段変速機4を構成するセカンダリプーリ42と、第二動力伝達系統R2を構成するドリブンギア62と、第二遊星歯車機構5と、減速ギア対7の一方を構成するリダクションギア71とが配置されている。第三軸線L3には、減速ギア対7の他方をなすデフリングギア72が配置されている。
≪動力伝達系統について≫
車両用無段変速装置Xにおいては、第一動力伝達系統R1と、第二動力伝達系統R2の2系統からなる動力伝達系統が設けられている。車両用無段変速装置Xにおいては、第一動力伝達系統R1及び第二動力伝達系統R2を介して動力を減速ギア対7及び差動歯車機構8に伝達させ、左右の駆動輪(図示せず。)を作動させることが可能とされている。
第一動力伝達系統R1は、エンジン1の出力を、トルクコンバータ2から第一遊星歯車機構3及びベルト式無段変速機4、第二遊星歯車機構5を経由して減速ギア対7及び差動歯車機構8に伝達する動力伝達系統である。第二動力伝達系統R2は、エンジン1からトルクコンバータ2を経て出力された動力を、第一遊星歯車機構3及び無段変速機4を介さず、動力分割機構6を介して第二遊星歯車機構5に入力し、減速ギア対7及び差動歯車機構8を経て動力伝達させる系統である。
≪車両用無段変速装置Xにおける動作モードについて≫
車両用無段変速装置Xは、車両を前進させるための動作モードとして、ベルト駆動モードと、トルクスプリット駆動モードとを有する。また、車両用無段変速装置Xは、車両を後進させるための動作モードとして、後進駆動モードを有する。車両用無段変速装置Xにおいては、表1に示す係合表のように後進用クラッチC1、前進用ブレーキB1、ロークラッチC2、及びハイクラッチC3の係合状態を切り替えることにより、各動作モードの切り替えを行うことができる。
Figure 2015010645
具体的には、ベルト駆動モードは、第一動力伝達系統R1による動力伝達により、減速ギア対7に対して動力を入力させて車両を前進させる動作モードである。ベルト駆動モードが選択された場合には、後進用クラッチC1が非係合状態、前進用ブレーキB1が係合状態とされる。これにより、タービンシャフト28の回転が、反転かつ減速されて入力軸40へ伝達される。
また、ベルト駆動モードでは、ハイクラッチC3が非係合状態とされると共に、ロークラッチC2が係合状態とされる。これにより、第二動力伝達系統R2への動力伝達が遮断されると共に、第二遊星歯車機構5の第二リングギア52と入力軸40とが直結される。従って、ベルト駆動モードが選択されると、エンジン1から出力された動力が、第一遊星歯車機構3及びベルト式無段変速機4を経由して第二遊星歯車機構5に入力され、第二リングギア52において減速ギア対7側に出力される。
一方、トルクスプリット駆動モードは、エンジン1において発生した動力を第一動力伝達系統R1に加えて、第二動力伝達系統R2を介して伝達させ、第二遊星歯車機構5に入力することで車両を前進させる動作モードである。トルクスプリット駆動モードが選択された場合には、上述したベルト駆動モードの場合と同様に、後進用クラッチC1が非係合状態とされると共に、前進用ブレーキB1が係合状態とされる。これにより、タービンシャフト28の回転が、反転かつ減速されて入力軸40へ伝達される。
また、トルクスプリット駆動モードでは、上述したベルト駆動モードの場合とは逆に、ハイクラッチC3が係合状態とされると共に、ロークラッチC2が非係合状態とされる。これにより、第一動力伝達系統R1を介して伝達された動力が入力軸40から第二サンギア51に入力されると共に、第二動力伝達系統R2を介して伝達された動力が第二ピニオンギア53に入力される。従って、トルクスプリット駆動モードが選択されると、エンジン1から出力された動力が、第一動力伝達系統R1だけではなく、第二動力伝達系統R2に分配される。第二動力伝達系統R2に分配された動力は、動力分割機構6、すなわちドライブギア61及びドリブンギア62を介して第二遊星歯車機構5に入力される。このようにして、第一動力伝達系統R1及び第二動力伝達系統R2から入力された動力を受けて第二遊星歯車機構5が作動し、第二リングギア52を介して減速ギア対7に前進用の動力として出力される。
後進駆動モードが選択された場合には、上述したベルト駆動モードやトルクスプリット駆動モードとは異なり、後進用クラッチC1が係合状態とされると共に、前進用ブレーキB1が非係合状態とされる。これにより、タービンシャフト28の回転が、正転状態で入力軸40に伝達される。また、後進駆動モードでは、ハイクラッチC3が非係合状態とされると共に、ロークラッチC2が係合状態とされる。これにより、第二動力伝達系統R2への動力伝達が遮断されると共に、第二遊星歯車機構5の第二リングギア52と入力軸40とが直結された状態になる。従って、後進駆動モードでは、エンジン1から出力された動力が第二遊星歯車機構5に入力され、第二リングギア52において前進時とは逆方向への回転動力として減速ギア対7側に出力される。
上述したように、車両用無段変速装置Xは、第一軸線L1、第二軸線L2、及び第三軸線L3の3軸構成とされている。そのため、車両用無段変速装置Xは、従来技術において例示した4軸以上の軸構成からなる無段変速機に比べてコンパクトな構成とすることが可能となる。
また、上述した車両用無段変速装置Xでは、第二動力伝達系統R2をなすドライブギア61が、第一軸線L1上において第一遊星歯車機構3に対して動力伝達方向上流側の位置に配置されている。これにより、第一遊星歯車機構3に対して下流側にドライブギア61を配置する場合に比べて第二動力伝達機構における増速比が大きくなり、第一軸線L1上に配置されるドライブギア61を小径化することができる。これに伴い、第一軸及び第二軸全体での潤滑油の撹拌損失が低下し、燃費向上に資することが可能となる。
本発明の車両用無段変速装置は、いわゆるスプリットタイプの無段変速装置を搭載した車両全般において適用可能であり、特に軽自動車やコンパクトカーのように車両構成のコンパクト化が求められる車両全般において好適に利用できる。
1 エンジン
3 第一遊星歯車機構
4 ベルト式無段変速機
5 第二遊星歯車機構
7 減速ギア対
41 プライマリプーリ
42 セカンダリプーリ
61 ドライブギア
62 ドリブンギア
71 リダクションギア
72 デフリングギア
L1 第一軸線
L2 第二軸線
L3 第三軸線
R1 第一動力伝達系統
R2 第二動力伝達系統
C2 ロークラッチ
C3 ハイクラッチ

Claims (1)

  1. 動力源側から入力された回転動力を無段変速機に伝達させることが可能な第一動力伝達系統と、
    前記動力源から入力された回転動力を、前記無段変速機を経由することなく伝達させることが可能な第二動力伝達系統とを備えており、
    前記第一動力伝達系統及び/又は前記第二動力伝達系統から伝達された回転動力を減速ギア対に入力可能なものであり、
    前記動力源の出力軸線上に位置する第一軸線と、
    前記第一軸線に対して平行な第二軸線及び第三軸線とを有し、
    前記第一軸線上に、
    前記無段変速機を構成するプライマリプーリと、
    前記プライマリプーリに対して動力伝達可能とされた第一遊星歯車機構と、
    前記第二動力伝達系統を構成するドライブギアとが配置されており、
    前記第二軸線上に、
    前記無段変速機を構成するセカンダリプーリと、
    前記ドライブギアと噛合し前記第二動力伝達系統を構成するドリブンギアと、
    前記セカンダリプーリ及び前記ドリブンギアを介して動力を入力可能とされた第二遊星歯車機構と、
    前記減速ギア対の一方をなすギアであって、前記第二遊星歯車機構からの出力を受けて作動するリダクションギアとが配置されており、
    前記第三軸線上に、
    前記減速ギア対の他方をなすギアであって、前記リダクションギアと噛合したデフリングギアが配置されており、
    前記ドライブギアが、前記第一軸線上において前記第一遊星歯車機構に対して動力伝達方向の上流側の位置に配置されており、
    前記第一軸線上における前記ドライブギアへの動力伝達状態を切り替え可能なハイクラッチと、
    前記第二軸線上において前記無段変速機から前記第二遊星歯車機構への動力伝達状態を切り替え可能なロークラッチとが設けられており、
    前記ハイクラッチを非係合状態としつつ前記ロークラッチを係合状態とすることにより、前記第一動力伝達系統による動力伝達によって前記減速ギア対に動力が入力可能なベルト駆動モードでの動作が可能となり、
    前記ハイクラッチを係合状態としつつ前記ロークラッチを非係合状態とすることにより、前記第一動力伝達系統に加え、前記第二動力伝達系統による動力伝達によって前記減速ギア対に動力が入力可能なトルクスプリット駆動モードでの動作が可能となることを特徴とする車両用無段変速装置。
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