JPH11504415A - 特に原動機付き乗物のエンジン用高効率連続可変トランスミッションシステム - Google Patents

特に原動機付き乗物のエンジン用高効率連続可変トランスミッションシステム

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JPH11504415A JP8533080A JP53308096A JPH11504415A JP H11504415 A JPH11504415 A JP H11504415A JP 8533080 A JP8533080 A JP 8533080A JP 53308096 A JP53308096 A JP 53308096A JP H11504415 A JPH11504415 A JP H11504415A
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    • F16H2037/088Power split variators with summing differentials, with the input of the CVT connected or connectable to the input shaft

Abstract

(57)【要約】 入力軸(E)と出力軸(S)との間に、遊星ギヤー列(T)と、一方は一定速度比を有し他方は連続可変速度比を有する第1と第2の駆動リンク(L1,L2)とを備えた自動車エンジン用高効率無段変速システム。遊星ギヤー列(T)の遊星支持体(28)は第1駆動リンク(L1)と回転するように結合され、遊星ギヤー列(T)のリング(26)は出力軸(S)と回転するように結合され、遊星ギヤー列(T)の太陽ホイール(22)は第2駆動リンク(L2)と回転するように結合される。第2駆動リンクはクラッチ(E2)によって出力軸(S)と回転するように接続することができ、一方第1駆動リンクはクラッチ(E1)により無効にできる。

Description

【発明の詳細な説明】 特に原動機付き乗物のエンジン用高効率連続可変 トランスミッションシステム この発明は、原動機付き乗物エンジン用の高効率連続可変トランスミッション システムに関する。 一般的に、原動機付き乗物(例えば自動車)に適合する内燃エンジンは、トル ク、つまりある量の回転駆動力をエンジンの出力軸に供給するように設計される 。このトルクは、エンジン内に誘導されるガスチャージ(charge)の関数であり 、このチャージは加速ペダルにより制御され、そのトルクにエンジンの回転速度 を掛けた積がその出力を与える。 トルクと回転速度は、乗物の駆動輪に伝達する前に、運転者の要求や道路状態 に応じて変換する必要がある。この目的のために2つの部材が必要である、つま り、クラッチと速度ステップダウンレシオ(step-down ratio)を変化させる手段 である。 一般的に、ステップダウンレシオによって乗物のより大きい加速や経済運転の ためのより低いエンジンの回転を得ることができる。従って、エンジンの回転速 度と乗物の駆動輪の回転速度との間に異なるステップダウンレシオを与えること が可能なシステムを用いることが必要となるが、これは変速装置の機能である。 変速装置は手動又は全自動で制御できるが、いずれの場合も、 利用可能な比の数が制約される。 自動トランスミッションは、特に電子制御によって今や成熟しているが、それ にもかかわらず、その最良の具体例における効率は約90%の値、つまり手動制 御変換装置の効率より6%低い値にしか達することができない。残念なことに、 自動トランスミッションの分野においては、改良の余地はほとんど残されておら ず、そのような進歩はいずれも、利用可能な比の数が少ないことによって制約さ れることが常である。この制約によって、エンジンの特性曲線間の折衷を連続的 に探索することおよび3つ,4つ,又は5つの利用可能な比から1つを選択する ことが要求される。それに加えて、5つの比の自動トランスミッションは、横置 き(transversely-mounted)エンジンにした乗物に適用するには長すぎるので、 実際にそのような形態については、比の数を4つに減らす必要がある。 これに対して、他の代案は、いくつかの明確に決められた値に制約されずに無 数の比を備える速度比変更システム、つまり、「連続変化」と呼ばれるトランス ミッションを使用することであり、その場合には、2つの明確なステップダウン 値間における変化はなくなり、その代わりに、1つの値から他の値へすべての中 間値を通過して進む連続的な変化となる。 実際には、工業的に発達してきたそのタイプの連続変化トランスミッションの 唯一の具体例は、間隔可変フランジを有する駆動および従動プーリー間を走行す るVベルトに基づくシステムである。フランジの間隔が開くと、ベルトは小さな 半径で低 速で駆動される。制御システムによってフランジを互いに近づけると、ベルトは 連続的に大きな半径へと上昇し、ステップダウンレシオは減少する。連続可変ト ランスミッションシステムにより、エンジンの回転に対して常に最良の値を選択 することが可能になり、それによって、次の2つの主な利点と共に、パワーユニ ットに対するより良い効率が得られる。 ・燃料消費量の減少と、回転に対する最も効果的なエンジン調整と、高速にお けるエンジンのより低い回転とによる公害の低減、および ・より良い加速又はより高い速度を与える駆動輪に対して、より高いトルクを 得ることによって改良される性能。 存在する具体例においては、その伝導機構は次の通りである。第1プーリーが エンジン軸によって強制的に回され、第2プーリーが駆動輪によって強制的に回 され、これらの2つのプーリー間に設けられたベルトがエンジンパワーの全部を 伝達する。 しかしながら、そのタイプの連続可変トランスミッションは、特に多くの欠点 を有する。 第1の欠点は、特に高速における不十分な効率にあるが、これは金属ベルトが すべてのエンジン動力を授受するため、ベルト自体の効率がエンジンからの全て の力に対して作用して大きな損失を生じさせるからである。また、小さいステッ プダウンレシオにおいては、ベルトが駆動プーリーの大きい半径上にあるので、 ベルトにかかる遠心力が高速時に非常に大きくなる。この遠心力を補償してトル ク伝達能力を維持するためには、ベ ルトの張力を増大させることが必要であるが、それは効率を改善しない。そのよ うな状況のもとでは、ベルトへの応力が非常に高くなり、ベルトの寿命を短くす る。 第2の欠点は、「低い比」において従動プーリーに印加されるトルクが、約2 .5のベルトのステップダウンレシオによって増大され、それによって多大なベ ルト張力が要求されるので、高トルクを出力するより強力な乗物への適用が容易 にならないということにある。 また、ベルトによって伝達されるトルクと力によって、可変速度ベルトユニッ トの寿命に限界が生じる。従って、トルク容量とトランスミッションの寿命との バランスを検討しなければならない。 とはいえ、上記欠点を軽減しようと試みる連続可変トランスミッションシステ ムが、文献EP−A−0423932およびEP−A−023297に述べられ ているように、知られている。 これらの文献において、連続可変トランスミッションシステムは、エンジンの 出力軸に結合された入力軸と、乗物の駆動輪を駆動する差動装置に結合された出 力軸とを備え、入力および出力軸間に挿入された、 ・遊星ギヤー列と、 ・駆動スプロケットホイールと従動スプロケットホイールとにわたるチェーン によって構成され一定の速度比を有する第1駆動リンクと、 ・入力軸によって回転するように設けられた駆動プーリーと中間軸によって回 転するように設けられた従動プーリーとにわたるベルトによって構成され連続的 に速度変化する第2駆動リンクとを備える。 その種類のトランスミッションは2つのモードで動作し、第1の動作モードは 最高のステップダウンレシオを与え、第2の動作モードは最高のステップアップ レシオ(step-up ratio)を与える。 第1の動作モードでは、力は2つの並列路、つまり、可変速度ベルトユニット と、チェーンによって構成され一定の速度比を有するリンクとを介して伝達され る。両路は遊星列によって付随的に結合され、トランスミッションの出力速度は 、2つのリンクによって与えられる2つの速度間の差に対応する。可変速度ベル トユニットがその最大ステップダウンレシオにあるとき、トランスミッションは 第2動作モードに切換えることができる。この目的のために、文献EP−A−0 232979によれば、第2動作モードへの切換えに備えて、遊星列の種々の要 素は同じ速度で回転する。一定速度比のリンクは遊星列の遊星支持体を駆動し、 可変速度比のリンクは太陽ホイールを駆動するので、一定速度のリンクには、可 変速度比リンクの最高ステップダウンレシオ同じ速度比を与える必要がある。そ のような状況のもとでは、遊星列のリングもまた、遊星列の他の要素と同じ速度 で回転する。第2モードへの移行を達成するために、遊星列の種々の要素を共に 強制的に回転させるクラッチが使用 される。一定速度比のリンクは、その時、無効となり、力は可変速度ユニットを 介して、つまり、エンジンのトルクを全部受入れるベルトを介してのみ伝達され る。従って、最高速度を得るためには、第2プーリーに最高の可能速度を与える ためにベルトがオーバードライブ(overdrive)で動作することが必要である。 そのようなトランスミッションシステムによって、中立点と逆方向駆動とを得 るまで高めることができる非常に高いステップダウン値を得ることができるが、 高いステップダウンレシオでは、2つの駆動リンクによって伝達されるトルクは 非常に高くなる。 そのトランスミッションシステムもまた、高速時の効率の問題を解決しないと いう欠点を有する。そのような状況において、従来のトランスミッションに関し ては、ベルトが駆動プーリーの大きい半径上にあり、従動プーリーが非常に高い 速度で回転し、ベルトはエンジンの力を全て伝達する。従って、ベルトの寿命の 問題が再び同じように提起される。 最後に、横置きエンジンの前輪駆動の乗物用としては、そのトランスミッショ ンシステムは多くの欠点を有する。システムの全長は、避けようのない長さの制 約に従わなければならないが、その長さは一般的に320〜400mmである。 特に、そのようなトランスミッションはそのような制約に従わなければならない ので、そのシステムを産業的な規模で生産することは、考えにくいことである。 この発明の目的は、種々の駆動リンクに過剰な応力を生じさせることなく、き わめて良好な効率で、特にエンジンの高速回転時には最高のオーバードライブ比 で高トルクを伝達することができ、製造業者から要求される上記の長さの制約に 従うことができ、さらに他にも利点をもたらす、連続可変トランスミッションシ ステムを設計することである。 この目的に対して、この発明は、トランスミッションシステムが、エンジンの 出力軸に結合された入力軸と、乗物の駆動システムに結合された出力軸と、かつ 、それらの入力軸と出力軸との間に挿入された、 ・入力軸により強制回転されると共にクラッチにより無力化され得る一定速度 比の第1駆動リンクと、 ・入力軸により強制回転される軸によって支持された駆動プーリーと、中間軸 によって支持されクラッチによって出力軸と回転するように結合され得る従動プ ーリーと、それらにかけられたベルトによって構成された連続可変速度比の第2 駆動リンクと、 ・遊星支持体が第1駆動リンクと回転するように結合され、一方リングが出力 軸と回転するように結合され、太陽ホイールが従動プーリーにより強制回転され るか又はその逆である遊星ギヤー列とからなり、 そのシステムは、最高ステップダウンレシオに対応する第1モードの動作にお いては、クラッチが開放されて第1駆動リンクを無効にし、クラッチが閉じられ て従動プーリーが出力軸と 回転するように結合され、エンジンからの動力が第2駆動リンクで構成された単 一路を介して伝達され、 最高オーバードライブ比に対応する第2モードの動作においては、クラッチが 閉じられて第1駆動リンクを有効にし、クラッチが開放されて従動プーリーを開 放して出力軸に対して自由に回転させ、エンジンからの動力が両駆動リンクで構 成された2つの並列路を介して伝達され、 第1駆動リンクのステップダウンレシオが、第2駆動リンクの最高ステップア ップレシオにほぼ等しいことを特徴とする、特に自動車のような原動機付き乗物 向きのエンジン用高効率連続可変トランスミッションシステムを提供するもので ある。 従って、この発明のシステムにおいて、上記トランスミッションシステムの2 つの動作モードは、入れ換えて用いられる。 この発明の他の特徴によれば、一定速度比を有する第1リンクは、チェーン, 2つのギヤーのギヤ列,又は入力軸と遊星列の遊星支持体軸との間の直接リンク によって構成されてもよい。 概略的には、この発明の高効率連続可変トランスミッションシステムは、次に 述べる多数の利点を提供する。 ・伝達可能トルクの増加、 ・最大許容回転速度の増加、 ・特に最高オーバードライブ比における伝達効率の改善、 ・寿命の増加、 ・騒音および振動に関する改善。 さらに、この発明のトランスミッションシステムの全構成部 品数が、従来の解決法のそれより多くなく、自動変速装置で見られるものと類似 の公知の部品が使用される。 他の利点,特性,および詳細は、一例を示す添付図を参照して述べた次の説明 文から明らかになる。 図1および図3は、前輪駆動乗物用の連続可変高効率トランスミッションシス テムの概略図であり、図2および図4〜図7は、この発明による後輪駆動乗物用 トランスミッションシステムの概略図である。 図1に示す第1実施態様において、連続可変高効率トランスミッションシステ ムは、以下においてエンジンMと呼ぶエンジンユニットの出力軸1と回転するよ う結合された入力軸Eと、出力軸Sとを備え、それらの入力軸Eと出力軸Sとの 間に、 ・遊星ギヤー列Tと、 ・入力軸Eに対して同軸でクラッチE1によって入力軸Eと共に強制的に回さ れる駆動スプロケットホイール12と、出力軸Sに対して同軸で後述の遊星ギヤ ー列Tの一部に設置された駆動スプロケットホイール14とをわたる無音チェー ン10により構成された一定速度比の第1駆動リンクと、 ・入力軸Eにより強制的に回される駆動プーリーAと駆動プーリーBとの間に わたるベルト15によって構成された連続可変速度比の第2駆動リンクL2とを 備える。 エンジンMの出力軸1は、軸が入力軸Eと整合し、クラッチで切り離し可能な 始動装置5がそれらの間に挿入されるが、この装置は、従来のトランスミッショ ンに用いられる装置、つま り、例えば電磁力クラッチ、ディスククラッチ、又は液圧トルク変換器と類似し ている。この始動装置5は始動時のみに使用される。 第2駆動リンクL2の従動プーリーBは、軸が出力軸Sに整合した中間軸2に 設置される。2つのプーリーAとBにわたるベルト15は、金属V断面ベルトで あることが好ましい。プーリーAとBの各々は、液圧ピストン(図示しない)に よって間隔が変えられる2つのフランジ9を備え、それらのフランジは、プーリ ーAとBにわたるベルト15の張力を調整し、プーリーAとBの間隔を調整する ことによってプーリーAとBをサーボ制御し、それによって減速比を設定する。 概略的には、遊星ギヤー列Tは、太陽ホイール22と、太陽ホイール22およ びリング26にかみ合う遊星ホイール24と、遊星支持体28とからなる。遊星 支持体28はチェーン10の従動スプロケットホイール14により強制的に回さ れ、リング26は出力軸Sと回転するように結合され、太陽ホイール22は従動 プーリーBと回転するように結合された中間軸2上に設けられる。 遊星ギヤー列Tのリング26はクラッチE2を介して中間軸2により強制的に 回される。 ブレーキF1は、トランスミッションシステムの出力軸Sと回転するように結 合された遊星支持体28をロックするように設けられる。ブレーキF1は、遊星 支持体28の周りに装着されたクランピングバンドによって構成されると好都合 である。 液圧ポンプPは、エンジンMの出力軸1と始動装置5との間に挿入される。こ のポンプPはエンジンMによって駆動され、他の要素と共働してプーリーAとB を制御するピストンやブレーキF1やクラッチE1およびE2に作動力を与える ように働く。 トランスミッションの出力軸Sは、乗物の駆動輪、この場合はその前輪を駆動 する差動装置Dに付加ギヤー30を介して接続される。 この第1実施態様において、トランスミッションシステムの要素は、下記のよ うに配置される。 ・入力軸E上には、エンジンM側から順番に、チェーン10用の駆動スプロケ ットホイール12と、クラッチE1と、駆動プーリーAが設けられ、 ・遊星ギヤー列Tが、従動プーリーBを支持する中間軸2と、従動スプロケッ トホイール14を支持する出力軸Sとの間に挿入され、 ・軸2とS上には、エンジンMから離れた方の端から順番に、従動プーリーB ,遊星ギヤー列T,クラッチE2,従動スプロケットホイール14および付加ギ ヤー30が設けられる。 図1に示す連続可変トランスミッションシステムの動作が以下に説明される。 エンジンMの出力軸1とトランスミッションシステムの入力軸Eとが、最初に 例えば1000回転で回転しているものと仮定する。 トランスミッションシステムは、遊星ギヤー列Tが直接結合又はオーバードラ イブのいずれかで動作する2つの動作モードで作動する。 遊星ギヤー列Tの直接結合動作モードは、始動装置5が結合した手動変速装置 の第1および第2ギヤーにほぼ等価な比較的高いステップダウンレシオに対応す る。 この目的に対して、 ・クラッチE1は開かれ、つまり、チェーン10の駆動スプロケットホイール 12は、入力軸Eと回るように結合されず、 ・クラッチE2が閉じられて作動状態になる、つまり、遊星ギヤー列Tのリン グ26が、中間軸2と従動プーリーBとにより強制的に回される。 このような条件のもとで、エンジンの動力が、第2駆動リンクL2、つまり2 つのプーリーAとBにわたる金属ベルト15により構成された単一路を介して伝 達されるが、この時、遊星ギヤー列Tのリング26は従動プーリーBとトランス ミッションシステムの出力軸Sとの両者に結合して回されることが分かる。 特に、1000回転で回転する出力軸1と共に、入力軸Eによって同様に強制 的に回される駆動プーリーAは1000回転で回転し、2つのプーリーAとB間 のステップダウンレシオが2であると仮定すると、従動プーリーBは500回転 で回転する。従って、運転者が加速すると、プーリーAとBとの直径が変えられ て、従動プーリーBは、その最小直径に対応した20 00回転までの速さで回転することができ、駆動プーリーは最大直径によって同 じ1000回転の速さで回転し続ける。従って、2という比が、従来のトランス ミッションにおける2.5に代わって用いられるので、伝達トルクに対する容量 が増大するという利点を有する。 リング26の回転速度は、出力軸Sに直接伝達され、この回転は付加ギヤー3 0と差動装置Dとを介して乗物の車輪に伝達される。チェーン10のスプロケッ トホイール14は、2000回転の回転速度で従動プーリーBと同様に回転し、 スプロケットホイール12を回転させる。ベルト15の最小ステップダウンレシ オつまりこの例では0.5という比に等しいチェーン10用のステップダウンレ シオを選択することによって、チェーン10の駆動スプロケットホイール12は 入力軸Eに同期して、つまり1000回転で回転するであろう。 このような条件のもとで、トランスミッションシステムは、第2動作モード、 すなわちオーバードライブモードに切替わるが、このモードでは、クラッチE1 が閉じられ、つまり、チェーン10の駆動スプロケットホイール12が1000 回転で回転している入力シャフトEに回転するように結合され、チェーン10の 従動スプロケットホイール14が2000回転で回転し、クラッチE1の2つの 部分の速さはクラッチE1が閉じる時にはすでに同期している。その後、クラッ チE2が開かれる、つまり、従動プーリーBは遊星ギヤー列Tのリング26によ ってもはや強制的に回されない。 第2動作モードへの切替えは、エンジン又は他の要素の速さを全く変化させる ことなしに行われるので、ガタツキがない。 オーバードライブモード動作においては、トランスミッションシステムは2つ の並列路に、つまり金属ベルト15とチェーン10とに、力を分割することによ り作動する。トランスミッションシステムは、その後、4段変速装置の第3およ び第4ギヤーに対応する小さいステップダウンレシオを与える。 このオーバードライブモードの動作は、効率が良好で、ベルト15が低トルク および低速で作用し最高のオーバードライブ比において約10%以下のエンジン 出力を伝達する。換言すれば、ベルト15への特定の効率は、エンジンMからの 出力のごく一部のみに適用される。 遊星ギヤー列Tは、減算の差動動作に用いられる。遊星ギヤー列Tのリング2 6の速度は、遊星支持体28と太陽ホイール22の速度の各々に対応する入力速 度間の差に匹敵する。 トランスミッションのステップダウンレシオを減じて遊星ギヤー列Tの回転速 度を加速するためには、太陽ホイール22の回転速度を低下させることが必要で ある。最小ステップダウンレシオは、太陽ホイール22の最小速度、つまり、ベ ルト15の最大減速比によって得られる。この比では、従動プーリーBは、駆動 プーリーAの速度の1/2倍で回転するが、従来のトランスミッションでは2. 5倍である。つまり、比較してみると、従動プーリーBは、従来の速度の5分の 1の速度で回転する。従動プーリーBから生じる遠心力は、他の方法の25分の 1であり、無視できる。 トランスミッションシステムが中立状態にあるときには、始動装置5はクラッ チが切られている。さらに、2つのクラッチE1とE2、およびブレーキF1は 開放されてトランスミッションを自由に回転させ、例えば、乗物を牽引可能にす る。概略的にいえは、中間軸2の遊星ギヤー列Tは、2つの機能を実行する。そ のオーバードライブモード機能に加えて、トランスミッションシステムの出力軸 Sの回転方向を反転させるために用いられる。この目的のために、2つのクラッ チE1とE2は開放され、ブレーキF1が適用される。これによって、遊星支持 体28の回転が阻止されることになる。従って、遊星ギヤー列Tのリング26は 、太陽ホイール22に対して逆方向に回転するので、トランスミッションシステ ムの出力軸を逆回転させる逆転ギヤーを得ることができる。逆回転における適当 な減速比を得るために、ベルト15の減速比を調整することが可能である。 図2に示す第2実施態様は、図1の実施態様の変形であるが、後輪駆動の乗物 に適用される。第2実施態様におけるトランスミッションシステムは、前述のト ランスミッションシステムと同じ要素を使用するが、いくらかの要素は配置が異 なる。 特に、 ・エンジンの出力軸がトランスミッションシステムの入力軸Eに対してずらさ れて付加ギヤー35に結合され、 ・駆動プーリーAの位置とチェーン10用の駆動スプロケッ トホイール12の位置とが入れ代わり、 ・トランスミッションシステムの出力軸SがエンジンMの出力軸1にほぼ整合 して付加ギヤー40を介して中間軸3に結合され、 ・中間軸3は遊星ギヤー列Tのリング26により強制的に回され、太陽ホイー ル22と駆動プーリーBに回転するよう結合された中間軸2に軸が整合され、遊 星支持体28は今まで通りチェーン10の駆動スプロケットホイール14により 強制的に回され、駆動スプロケットホイール14は中間軸3と同軸であり、 ・クラッチE1は駆動スプロケットホイール12の近くというよりもチェーン 10のスプロケット14の近くに設置される、つまり、クラッチE1は従動スプ ロケットホイール14と遊星支持体28との間に設置される。 この第2実施態様の直接駆動(direct drive),オーバードライブおよび逆転 駆動における動作は、第1実施例の動作と類似している。 直接駆動においては、クラッチE1は開放される、つまり、チェーン10の従 動スプロケットホイール14は、中間軸3と出力軸Sに回転するように結合され ないが、クラッチE2は閉じられて遊星ギヤー列Tのリング26が中間軸2と従 動プーリーBにより強制的に回される。 エンジンMからの出力は、単一路、すなわち金属ベルト15を介して伝達され 、リング26は、従動プーリーBと、ギヤー 40を介して出力軸Sと回るように結合された中間軸3との両方に結合して回さ れる。 トランスミッションがオーバードライブモードに切換わる時、クラッチE1は 閉じられる、つまり、チェーン10の従動スプロケットホイールが中間軸3に回 るように結合される。この時、クラッチE1の2つの部材の速度はクラッチが閉 じる時にはすでに同期している。そして、その時クラッチE2は開放される、つ まり従動プーリーBは遊星ギヤー列Tのリング26によって強制的に回されるこ とはない。 このオーバードライブモードの動作において、トランスミッションシステムは 力を2つの並列路に、すなわち、金属ベルト15とチェーン10とに、分割する ことによって作動し、遊星ギヤー列Tは、その時、減算用差動ギヤー動作に用い られる、つまりリング26の速度は遊星支持体28の速度と太陽ホイール22の 速度とにそれぞれ対応する入力速度間の差に匹敵する。 逆回転においては、クラッチE1とE2は開放されるが、ブレーキF1はしめ つけられる。遊星支持体28は、その時、ロックされ、遊星ギヤー列Tのリング 26は太陽ホイール22に対して逆方向に回転する、つまりトランスミッション システムの出力軸Sの回転方向が反転する。 第3実施態様は図3に示されるが、それは図1に示す実施態様の変形である。 これらの2つの実施態様間の差は、特に第1駆動リンクL1の構造と、第2駆動 リンクL2の従動プーリーBの位置と、ブレーキF1の位置とに関連する。 第1駆動リンクL1はチェーンではなく、駆動ギヤーホイール12を有するギ ヤー列と従動ギヤーホイール14で構成される。第2駆動リンクL2の従動プー リーBは、ここでは、中間軸2によって支持され、その中間軸は太陽ホイール2 2を支持する中間軸6に回るように結合され、出力軸Sに整合している。この結 合は減速機50によって得られ、減速機50は、中間軸2と6によってそれぞれ 支持される少なくとも2つのギヤーホイール52と54を有するギヤー列によっ て構成される。それは、遊星支持体28に対して今までと同様の効果を有するが 、ブレーキF1は遊星ギヤー列Tの遊星支持体28には作用せず、第1駆動リン クL1の駆動ギヤーホイール12に対して作用する。 この第3実施態様においては、トランスミッションシステムの要素は次のよう に配置される。 ・入力軸EにはエンジンMから順番に、駆動プーリーA,駆動ギヤーホイール 12,ブレーキF1,およびクラッチE1が設けられ、 ・中間軸6と出力軸6と出力軸Sには、従動ギヤーホイール14,減速機50 のギヤーホイール54,遊星ギヤー列T,クラッチE2,および乗物駆動システ ムに結合する付加ギヤー30が設けられる。 図1の実施態様におけるように、中間軸6は遊星ギヤー列Tの太陽ホイール2 2に設置され、第1駆動リンクL1の従動ギヤーホイール14は、遊星ギヤー列 Tの遊星支持体28によっ て強制的に回される。 概略的には、第3実施態様の動作は、図1を参照して前述した第1実施態様の それに類似している。しかしながら、第1駆動リンクL1が、もはやチェーンを 備えないので、このシステムがその第2つまりオーバードライブモードの動作で 作動するとき、第3実施例によって更に高い効率を得ることが可能となる。図1 の実施態様におけるように、この第3実施態様は特に四輪駆動乗物用に適用され る。 第4実施態様は図4に示され、それは図2に示す実施態様の変形に対応する。 この2つの実施態様間の差は、特に第1駆動リンクL1の構造に関する。 第1駆動リンクL1は、チェーンによって構成されず、駆動ギヤーホイール1 2を有するギヤー列と従動ギヤーホイール14とによって構成されるが、これは 前述の実施例と同様である。駆動ギヤーホイール12はトランスミッションの入 力軸Eに設置され、従動ギヤーホイール14は遊星支持体28に設置される。付 加ギヤー55は駆動ギヤーホイール12を、駆動プーリーAを支持する軸4に結 合する。クラッチE1は、第1駆動リンクL1を入力軸Eに結合させるように作 用するが、従動ギヤーホイール14と遊星支持体28との間に設けられる。 トランスミッションシステムは図2に示し前述した第2実施態様と同様に作動 する。しかしながら、この第4実施態様の第1駆動リンクにはチェーンが存在し ないので、第2すなわちオーバードライブモードの動作でシステムが作動すると きには、 更に良好な効率が得られる。この第4実施態様は、第2実施態様と同様に後輪駆 動乗物に使用する場合に、とくに申し分なく適用される。 第5実施態様は図5に示されるが、図5は、駆動ギヤーホイールや従動ギヤー ホイールからなるギヤー列もチェーンも備えない第1駆動リンクL1用のさらに 他の構造を示す。 この場合には、第1駆動リンクL1は、トランスミッションの入力軸Eを延長 することによって構成され、まず、出力軸SとエンジンMの出力軸1とに軸が整 合し、次にクラッチE1によってギヤー列Tの遊星支持体28に結合することが できる。 この第5実施態様では、入力軸Eは、第2駆動リンクの駆動プーリーAを支持 する中間軸4に付加ギヤー35を介して接続される。従動プーリーBは、付加ギ ヤー56によってギヤー列Tの太陽ホイール22に結合される中間軸2に設けら れ、リング26は出力軸Sと回転するように結合される。クラッチE2は太陽ホ イール22を遊星支持体28に固定するように作用する。 概略的には、この第5実施態様は、図2と図4を参照して前述したものと同じ ように動作する、つまり第5実施態様は、特に、後輪駆動乗物に使用される。し かしながら、この実施態様は、第2すなわちオーバードライブの動作において最 高の効率を得るという利点を有するが、これは、入力軸Eがギヤー列Tの遊星支 持体28に直接結合されているからである。 第6実施態様が図6に示され、これは図5に示す実施態様の 変形に対応する。これらの2つの実施態様間の差は、遊星ギヤー列Tのリング2 6が第2駆動リンクL2の従動プーリーBによって強制的に回され、太陽ホイー ル22が出力軸Sと回転するように結合されている点で、他のすべての実施態様 と異なるという事実に特に関連する。 図5の実施態様におけると同様に、第1駆動リンクL1は入力軸Eを延長する ことによって構成され、出力軸SとエンジンMの出力軸とに軸が整合し、さらに クラッチE1によってギヤー列Tの遊星支持体28に結合可能である。図5の実 施態様におけると同様に、第2駆動リンクL2における駆動プーリーAと従動プ ーリーBとは、2つの中間軸4と2により、それぞれ強制的に回される。 この実施態様でも、ブレーキ手段により遊星支持体28をロックすることによ ってトランスミッションの回転方向を反転させることができる。しかしながら、 正転時のギヤー比にほぼ等しいギヤー比を逆転時に得ることはできない。逆転は 、付加遊星列T1によって得られ、この付加遊星列は、遊星列Tの太陽ホイール 22と、互いにかみ合う遊星対を有する遊星支持体27からなり、各対では一方 の遊星は太陽ホイール22とかみ合い、他方の遊星はリング29にかみ合う。ブ レーキF1は、リング26をロックして所望の比率による回転の方向を反転させ る。 この実施態様は、図5の実施態様に対応するように動作するが、第2つまりオ ーバードライブモードの動作に対して最高の 効率を与えるという利点を有する。その上に、第2駆動リンクL2がギヤー列T のリング26を駆動するので、オーバードライブモードの動作においてさらに広 い範囲のギヤー比を得ることができる。 第7実施態様が図7に示されるが、これは図5に示す実施態様の変形に相当す る。これは、始動装置5としてトルク変換器を備える。トランスミッションシス テムの入力軸Eは、軸がトルク変換器の出力軸S1と整合し、従動プーリーBを 支持する中間軸2に、付加ギヤー60と、フリーホイールのようなクラッチ装置 E4とを介して結合可能である。付加クラッチE3は、入力軸Eと駆動プーリー Aとの間に付加される。 従って、付加リンクL3が、入力軸Eを中間軸2によって回転させるように設 けられ、このリンクL3はクラッチE4により無能にすることができ、第2駆動 リンクL2はクラッチE3により無能にすることができる。 概略的には、始動装置を構成するトルク変換器は、2つの動作ステージを備え 、第1のステージは始動にのみ用いられ、第2ステージは直接駆動又はオーバー ドライブの正規の動作に用いられ、そのトルク変換器は、トルク変換器内に設け られた直接駆動クラッチによりバイパスされる。 始動するためには、クラッチE1とE3が開放され、クラッチE2が閉じられ 、フリーホイールE4が作動状態になって始動トルクが軸4を介することなしに 出力軸Sに直接印加される。従って、トルク変換器により伝達される大きな始動 トルクが、 連続可変ベルト15を介して伝達されることはない。 付加ギヤー60のステップダウンレシオは、それが最高のステップダウンレシ オである時に、第2駆動リンクL2によって伝えられる速度にほぼ等しい速度で 軸2を駆動するように設計される。この方法では、始動モードから直接駆動動作 に移るために、トルク変換器のクラッチとクラッチE3とを閉じることが必要で ある。これらのクラッチの種々の部分の回転速度はすでに同期しているので、こ の移行は、ガタツキなしに円滑に行われる。 直接駆動モードの動作においては、クラッチE1は開放され第1駆動リンクL 1を切り離し、そしてクラッチE2が閉じられる。第2リンクL2の減速比の減 少は、軸2の回転速度を増大させ、フリーホイールE4は自動的に付加ギヤー6 0から開放され、それによって始動装置5は中間軸2から開放される。 オーバードライブモードの動作においては、クラッチE1のみが閉じられて入 力軸Eを遊星支持体28に回転するように結合する。 逆転時には、クラッチE1,E2およびE3と、トルク変換器内のクラッチと が開放され、ブレーキF1が閉じられ、そしてフリーホイールE4が自動的に結 合されるが、軸4又はベルト15を介して駆動が伝達されることはない。 この実施形態によれば、同じ可変速度ベルトユニットを使用し続けながらはる かに大きいトルクを伝達することが可能になる。 概略的には、前記各実施態様のいずれかにおけるトランスミッションシステム は、次の機能を有する電子制御装置(図示しない)により制御可能である。 ・クラッチのスリップ、又はロック可能トルク変換器使用時における直接駆動 のクランプを監視することによって始動装置5を制御すること、 ・プーリーAとBの2つのピストンを制御することによってベルト15の比を 制御し、この比が、エンジンの回転,乗物速度および運転者の要求により与えら れる情報に基づいて連続的に調整され、最小の燃料消費に抑える最適エンジン速 度を用いること、 ・ポンプの液圧を制御して必要な値に調整すること、 ・2つのクラッチE1とE2およびブレーキF1を制御すること、および ・システムの一要素が作動しなくなった場合に、すべての診断および制御動作 を実行すること。 原動機付乗物のエンジンに対するこの発明の応用性は、主として自動車のエン ジンに適用されるが、ステップダウンレシオの変化を必要とするあらゆる種類の エンジンに対して拡張可能である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.トランスミッションシステムが、エンジン(M)の出力軸(1)に結合され た入力軸(E)と、乗物の駆動システムに結合された出力軸(S)と、かつ、そ れらの入力軸(E)と出力軸(S)との間に挿入された、 ・入力軸(E)により強制回転されると共にクラッチ(E1)により無力化さ れ得る一定速度比の第1駆動リンク(L1)と、 ・入力軸(E)により強制回転される軸(4)によって支持された駆動プーリ ー(A)と、中間軸(2)によって支持されクラッチ(E2)によって出力軸( S)と回転するように結合され得る従動プーリー(B)と、それらにかけられた ベルト(15)によって構成された連続可変速度比の第2駆動リンク(L2)と 、 ・遊星支持体(28)が第1駆動リンク(L1)と回転するように結合され、 一方リング(26)が出力軸(S)と回転するように結合され、太陽ホイール( 22)が従動プーリー(B)により強制回転されるか又はその逆である遊星ギヤ ー列(T)とからなり、 そのシステムは、最高ステップダウンレシオに対応する第1モードの動作にお いては、クラッチ(E1)が開放されて第1駆動リンク(L1)を無効にし、ク ラッチ(E2)が閉じられて従動プーリー(B)が出力軸(S)と回転するよう に結合さ れ、エンジン(M)からの動力が第2駆動リンク(L2)で構成された単一路を 介して伝達され、 最高オーバードライブ比に対応する第2モードの動作においては、クラッチ( E1)が閉じられて第1駆動リンク(L1)を有効にし、クラッチ(E2)が開 放されて従動プーリー(B)を開放して出力軸(S)に対して自由に回転させ、 エンジン(M)からの動力が両駆動リンク(L1,L2)で構成された2つの並 列路を介して伝達され、 第1駆動リンク(L1)のステップダウンレシオが、第2駆動リンク(L2) の最高ステップアップレシオにほぼ等しいことを特徴とする、特に原動機付き乗 物のエンジン用高効率連続可変トランスミッションシステム。 2.遊星支持体(28)をロックするブレーキ(F1)か、又は付加遊星列(T )の要素の1つかを備え、付加遊星列(T)は遊星列(T)の太陽ホイール(2 2)と、互いにかみ合う遊星対を有する遊星支持体(27)とを備え、各対の遊 星の一方も太陽ホイール(22)にかみ合うと共に他方がリング(29)にかみ 合い、それによって出力軸(S)の回転方向を逆転させて後退ギアーを得ること を特徴とする請求項1記載のトランスミッションシステム。 3.第1駆動リンク(L1)が2つのスプロケットホイール(12,14)にわ たるチェーン(10)によって構成される請求項1記載のトランスミッションシ ステム。 4.遊星列(T)が出力軸(S)と回転するように結合され、 第1駆動リンク(L1)が遊星支持体(28)と回転するように結合されてクラ ッチ(E1)により入力軸(E)に結合可能であり、中間軸(2)と出力軸(S )は、軸が互いにほぼ整合されて互いに遊星列(T)によって結合され、エンジ ン(M)の出力軸(1)とトランスミッションの入力軸(E)が互いにほぼ整合 することを特徴とする請求項3記載のトランスミッションシステム。 5.入力軸(E)上に順番に、入力軸(E)により支持された駆動スプロケット ホイール(12),クラッチ(E1),および駆動プーリー(A)が設けられ、 中間軸(2)と出力軸(S)の上にエンジン(M)から離れた方の端から順番に 、中間軸(2)により支持された従動プーリー(B),遊星列(T),クラッチ (E2),出力軸(S)に支持された従動スプロケットホイール(14),およ び乗物の駆動システムに接続される付加ギヤー(30)が設けられることを特徴 とする請求項4記載のトランスミッションシステム。 6.遊星列(T)のリング(26)が出力軸(S)と回転するように結合される とき、第1駆動リンク(L1)が入力軸(E)により強制的に回され、かつ、ク ラッチ(E1)により遊星支持体(28)に対して回転するように結合可能であ り、遊星列(T)のリング(26)は中間軸(2)にほぼ整合する中間軸(3) に固定され、軸(2,3)は遊星列(T)により互いに連接され、出力軸(S) はエンジン(M)の出力軸(1)に軸がほぼ整合し、かつ、付加ギヤー(40) を介して中間軸 (3)に回転するように結合され、エンジン(M)の出力軸(1)は、軸(4) からずらされて付加ギヤー(35)により軸(4)に回転するように結合される ことを特徴とする請求項3記載のトランスミッションシステム。 7.第1ドライブリンク(L1)は駆動ギヤーホイール(12)と従動ギヤーホ イール(14)を有する2ギヤー列によって構成されることを特徴とする請求項 1又は2記載のトランスミッションシステム。 8.遊星列(T)のリング(26)が出力軸Sと回転するように結合され、第1 駆動リンク(L1)が遊星支持体(28)により強制的に回され、かつ、クラッ チ(E1)により入力軸(E)に結合可能であり、中間軸(2)と出力軸(S) は互いに軸がほぼ整合して遊星列(T)により互いに結合され、エンジン(M) の出力軸(1)と中間軸(4)とは互いにほぼ整合され、従動プーリー(B)が 、ギヤー列(50)により中間軸(6)に結合された中間軸(2)に固定される ことを特徴とする請求項7記載のトランスミッションシステム。 9.中間軸(4)上に順番に、駆動プーリー(A),従動ギヤーホイール(12 ),クラッチ(E1),およびブレーキ(F1)が設けられ、中間軸(6)と出 力軸(S)上にエンジン(M)から離れた方の端から順番に、従動ギヤーホイー ル(14),ギヤー列(50)のギヤーホイール(54),遊星列(T),クラ ッチ(E2),および乗物の駆動システムに結合するための付加ギヤー(30) が設けられることを特徴とす る請求項8記載のトランスミッションシステム。 10.遊星列(T)のリンク(26)が出力軸(S)と回転するように結合され 、第1駆動リンク(L1)が入力軸(E)により強制的に回され、かつ、クラッ チ(E1)により遊星支持体(28)に回転するように結合可能であり、遊星列 (T)のリング(26)は、中間軸(2)にほぼ整合する中間軸(3)に固定さ れ、中間軸(2,3)は遊星列(T)により互いに結合され、出力軸(S)は軸 がエンジン(M)の出力軸(1)にほぼ整合され、かつ、付加ギヤー(40)を 介して中間軸(3)に回転するように結合されることを特徴とする請求項7記載 のトランスミッションシステム。 11.駆動ギヤーホイール(12)と従動ギヤーホイール(14)が、それぞれ 入力軸(E)と遊星支持体(28)とに固定され、中間軸(4)が、エンジン( M)の出力軸に対してずらされてギヤーホイル(55)を介して第1駆動リンク (L1)に結合され、クラッチ(E1)が、従動ギヤーホイール(14)と遊星 支持体(28)の軸との間に設置されることを特徴とする請求項10記載のトラ ンスミッションシステム。 12.第1駆動リンク(L1)は、出力軸(S)とエンジン(M)の出力軸とに 軸が整合され、かつ、クラッチ(E1)によりギヤー列(T)の遊星支持体(2 8)に結合可能である中間軸(4)により構成されることを特徴とする請求項1 又は2記載のトランスミッションシステム。 13.遊星列(T)のリンク(26)は出力軸(S)と回転す るように結合され、入力軸(E)は、駆動プーリー(A)を支持する中間軸(4 )に付加ギヤー(35)により接続され、従動プーリー(B)は、遊星列(T) の太陽ホイール(22)により付加ギヤー(56)を介して強制的に回される中 間軸(2)に固定されることを特徴とする請求項12記載のトランスミッション システム。 14.遊星列(T)のリング(26)が従動プーリー(B)により強制的に回さ れ、入力軸(E)が駆動プーリー(A)を支持する中間軸(4)に付加ギヤー( 35)により接続され、従動プーリー(B)が、遊星列(T)のリング(26) により付加ギヤー(56)を介して強制的に回される中間軸(2)に固定される ことを特徴とする請求項12記載のトランスミッションシステム。 15.エンジン(M)の出力軸(1)に設けられた始動装置(5)と、入力軸( E)と中間軸(2)とを回転可能に結合するように設けられた付加リンク(L3 )とを備え、リンク(L3)はクラッチ(E4)により無効にすることができ、 第2駆動リンク(L2)はクラッチ(E3)により無効にすることができること を特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載のトランスミッションシステム。 16.クラッチ(E4)がフリーホイール装置により構成されることを特徴とす る請求項15記載のトランスミッションシステム。
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