JP2015009309A - 研削加工装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このガラス基板等の板状ワークは外形研削加工のみならず表示部の形状に合せて、穴加工や凹部加工等の内形研削加工も必要になっている。
また、ガラス基板の大きさも大小多様である。
これら外形研削加工、内形研削加工等、複数の加工をそれぞれ研削加工装置で行うとすれば複数台の研削加工装置が必要となり、設備の大型化、コストアップが問題となる。
特許文献1には記録媒体として用いるディスクの内外周加工を行う研削装置において2組の加工ユニットを1台の機械に設けることで設置スペースの省スペース化を図ったものを開示する。
しかし、外形形状が大小異なる板状ワークの研削加工にはそのまま適用できるものではない。
本発明においては、ワークテーブル上に板状ワークを保持させ、ワーク軸の回転角に応じて、回転する砥石をワークに近接離隔制御することで、研削加工を行う極座標系の加工制御を採用したことにより、C軸回転制御されたワークテーブルとX軸方向移動制御された回転砥石とで構成されたコンパクトな装置になる。
このような極座標系の制御方法を採用した場合に回転砥石を微小移動させながら、加工点に所定の力で押圧しなければならないので、板状ワークの大きさ、研削加工点のC軸中心からの距離により、この板状ワークを保持するのに必要なトルクに差が生じる。
そこで、本発明はスマートフォン用のガラス基板、それよりも相対的に外形が大きいタブレット端末用のガラス基板等の板状ワークの大きさに応じて、ワークテーブルを回転角度制御するモーターにダイレクトドライブ制御させたり、その間に減速機を介したりしたものである。
ダイレクトドライブモータは、低い回転速度と高いトルクが得られるものの、板状ワークが大きくなると砥石に押圧され、精度高くワークを保持できない場合があり、その場合に減速機を介するように仕様のシリーズ化を図ったものである。
減速手段には、ギヤ,プーリー,カムフロアー等、手段に制限はない。
このようにすると、外形砥石,内形砥石及びその他の砥石をそれぞれ個別にX軸方向移動制御することなく全体としてX軸方向移動制御したので、部品点数が少なく、制御系の構造も単純化されるのでコンパクトで安価な加工装置となる。
また、ワークテーブルと砥石とからなる加工ステーションが前後方向に一対備えられていてもよい。
このようにすると、さらにコンパクトな加工装置となる。
本発明にては、研削加工装置の左右方向をX軸方向、上下方向をZ軸方向と定義する。
本実施例では、図1(a)に示すようにワークテーブル11,X軸スライダー12,Z軸スライダー13及びワークを搬送するローディングシステムからなる加工ステーションを前後方向に一対の2ステーションにした例となっている。
これにより、外形砥石21,内形砥石31及び受け渡しハンド41が一体としてX軸方向移動制御されている。
なお、受け渡しハンド41は、必要に応じて設ければよい。
従って、個々にX軸方向移動制御する構造に比較して、部品点数が少なく、コンパクトな設計になっている。
外形砥石軸22は、当該軸側に設けた従動プーリー23bとベルト駆動モータ23側に設けた駆動プーリー23aとがベルト24にて回転伝達されている。
この外形砥石軸22とベルト駆動モータ23による駆動系は、一体としてZ軸スライダー13に取り付けられている。
これにより、Z軸スライダー13により外形砥石21が昇降制御されている。
外形砥石21は、図3(a)に示すように主に板状ワークWの外周部外形を研削するためのものである。
板状ワークWは、C軸回転制御されたテーブル回転軸11aの上部に設けたワークテーブル11に保持されている。
板状ワークWは、図3(a)に示すように回転角度θがC軸制御されながら回転し、これに対して外形砥石21が板状ワークWの外形線aに沿いながらX軸方向に微小移動する。
このように外形砥石21がC軸中心に対して、極座標系にて位置制御されながら板状ワークWの側面を押圧することで外形研削される。
従って、板状ワークを保持したワークテーブルには、外形砥石21による押圧力が負荷され、その大きさは板状ワークWの大きさに左右される。
そこで、本発明はテーブル回転軸をC軸回転制御するモーターに対して、直接的に連結したダイレクトドライブ制御と、減速機を介して減速制御する方法を板状ワークの大きさに合わせて選択使用可能にしたものである。
また、内形砥石31は、駆動モータ33とともに内形砥石昇降機34により、Z軸方向の移動制御が行われている。
内形砥石31は、図3(b)に示すように板状ワークWの表面又は裏面の一部を削り取るように凹部加工したり、丸穴,長穴等の穴加工するのに主に用いられる。
この場合も外形研削と同様に板状ワークWの内形線bが得られるように、C軸回転制御された板状ワークWに極座標系を用いて内形砥石31がX軸方向移動制御されている。
板状ワークWがワークテーブル11に保持され、外形研削する際には図2(a),(b)に示すようにZ軸スライダー13により外形砥石21が下降し、板状ワークWのC軸回転角θに合せてX軸スライダー12によりX軸方向に微小移動制御される。
また、内形研削を行う際には、図2(c)に示すように外形砥石21が上昇し、内形砥石31を下降させることで行う。
図1に示すように架台1の上に、研削前のワーク及び研削後のワークを収納するワークカセット17a,17bを有する。
板状ワークWを搬送する搬送ハンド14が、Y軸方向及びZ軸方向に移動制御されたローダ15に取り付けられていて、ローダ15はガイドレール16に沿ってX軸方向に移動制御されている。
この搬送ハンド14,ローダ15,ガイドレール16も前後に2つ一対として設けられている。
搬送ハンド14にてワークカセットから取り出した板状ワークWは、一旦プレセンタリング18の位置に仮置きし、板状ワークの位置合せをした後に受け渡しハンド41に引き渡される。
一方、研削加工が完了した板状ワークWは、受け渡しハンド41を介して搬送ハンド14が受け取り、乾燥ユニット19にて乾燥させ、ワークカセットに収納される。
受け渡しハンド41は、図1(b)に示すようにハンド昇降機42にて昇降制御され、X軸スライダー12によりX軸方向移動制御されている。
本実施例では、受け渡しハンド41及び搬送ハンド14のワーク保持手段として、吸引保持手段41a,14a,14bを用いた例になっている。
図4(a)に示すように搬送ハンド14にて搬送されてきた加工前の板状ワークW2は、受け渡しハンド41に引き渡し、次にそのまま図4(b)に示すように研削加工が完了した板状ワークW1を下側の吸引手段14bにて引き取る。
受け渡しハンド41に引き渡された加工前の板状ワークW2は、図4(d)に示すようにワークテーブル11側に搬送される。
外形砥石21,内形砥石31,受け渡しハンド41は、ともにX軸スライダー12に取り付けられ、ワークテーブル11との位置関係を図5に示す。
(a)は側面視,(b)は平面視で、(c)に昇降部の断面図を参考に示す。
ワークテーブル11には、ワークの保持手段として吸引保持手段11bが設けられており、板状ワークの大きさによりテーブル上面の広さが異なる他のワークテーブル111と互換可能になっている。
また、図1(a)に示すように、架台の左側前部に砥石を自動交換するためのATC2が設けられている。
2 ATC
10 研削加工装置
11 ワークテーブル
11a テーブル回転軸
12 X軸スライダー
13 Z軸スライダー
14 搬送ハンド
15 ローダー
16 ガイドレール
17a ワークカセット
18 プレセンタリング
19 乾燥ユニット
21 外形砥石
22 外形砥石軸
23 ベルト駆動モータ
24 ベルト
31 内形砥石
32 内形砥石軸
33 駆動モータ
34 内形砥石昇降機
41 受け渡しハンド
42 ハンド昇降機
Claims (6)
- 板状ワークを保持して回転するワークテーブルと、当該板状ワークを研削する砥石とを備え、
ワークテーブルはC軸回転制御され、
砥石はX軸方向移動制御され、
C軸回転制御手段が板状ワークの大きさに応じてダイレクトドライブ制御又は減速制御されていることを特徴とする研削加工装置。 - 前記砥石は板状ワークの外形を研削するための外形砥石と、板状ワークに穴加工又は/及び凹部加工をするための内形砥石とを有し、
外形砥石と内形砥石とが個々に昇降制御されるとともに全体がX軸方向移動制御されていることを特徴とする請求項1記載の研削加工装置。 - さらに板状ワークをワークテーブルに受け渡しするための受け渡しハンドを有し、
受け渡しハンドは昇降制御されるとともに砥石とともに全体としてX軸方向移動制御されていることを特徴とする請求項2記載の研削加工装置。 - 前記ワークテーブルと砥石とからなる加工ステーションが前後方向に一対備えられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の研削加工装置。
- 前記受け渡しハンドに板状ワークを受け渡しするためのローディング装置を有することを特徴とする請求項3記載の研削加工装置。
- 前記ワークテーブルは、板状ワークの吸引保持手段を有し、吸引保持手段は板状ワークの大きさにより取替可能になっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の研削加工装置。
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