JP2015008226A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Hiroshi Chagihara
啓 茶木原
中江 彰宏
Teruhiro Nakae
彰宏 中江
正昭 篠原
Masaaki Shinohara
正昭 篠原
泰之 石井
Yasuyuki Ishii
泰之 石井
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Abstract

【課題】同一の膜に対し複数回の加工工程を行う場合に、アライメントマークなどとして用いられるパターン上にフォトレジスト膜が薄く形成され、加工工程において当該パターンがフォトレジスト膜から露出して除去されることを防ぐことで、半導体装置の信頼性を向上させる。【解決手段】アライメントマークなどとして用いられるパターンPT1、PT2を、半導体基板SB上に形成した導電膜PS1を開口する線状の溝W1、W2により構成することで、導電膜PS1上に形成するフォトレジスト膜が、導電膜PS1の開口部の方へ流動することを防ぐ。【選択図】図5

Description

本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、リソグラフィ等の際に、基板上に形成したパターンからなるマークを検出して当該マークの位置の確認を行う半導体装置の製造に適用して有効な技術に関するものである。
半導体装置の製造工程において半導体基板上に形成された膜を一部除去して加工する際には、フォトリソグラフィ技術およびエッチング法を用いることが知られている。フォトリソグラフィ技術を用いる際には、例えば半導体基板上にフォトレジスト膜を塗布した後、露光装置を用い、フォトマスクを介してフォトレジスト膜の一部を露光することでパターン転写を行う。その後、光が照射された部分または光が照射されなかった部分のいずれかを選択的に除去することができ、このフォトレジスト膜をマスクとして半導体基板上の膜の一部をエッチングし、パターニングを行うことができる。
上記工程で用いる露光装置内において、半導体基板に対しフォトマスクを配置する位置を決定する方法としては、半導体基板上に形成されたパターンからなる位置合わせ用のアライメントマークを観測することで位置決めを行う方法がある。
また、半導体基板上の膜に対しパターニングを行うことで形成したパターンが、下地の半導体基板などに対して位置ずれを起こしているか否かを検査する方法としては、各パターニング工程で形成した複数の検査用のマークを観測する方法がある。
また、不揮発性メモリセルとして使用する素子として、近年、窒化膜を電荷蓄積層とするMONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Semiconductor)型不揮発性メモリセル(以下単にMONOSメモリと呼ぶことがある)が注目されている。MONOS型不揮発性メモリセルには、単一のトランジスタ構造を有するメモリセルの他に、選択ゲート電極およびメモリゲート電極を有し、二つのトランジスタ構造を有するスプリットゲート構造のメモリセルが提案されている。
スプリットゲート構造のMONOSメモリを構成し、半導体基板上において互いに隣接する選択ゲート電極およびメモリゲート電極は、それらの間に介在する電荷蓄積層を含む絶縁膜により電気的に絶縁されている。当該MONOSメモリを動作させる際には、当該電荷蓄積層に対し電荷を出し入れすることで、情報の記憶および消去を行う。
特許文献1(国際特許公開WO2010/082389号公報)には、半導体基板上にMONOSメモリおよびトランジスタを形成する際に、半導体膜の一部分を加工してMONOSメモリの選択ゲート電極を形成した後、当該半導体膜の他の部分を加工して当該トランジスタのゲート電極を形成することが記載されている。
国際特許公開WO2010/082389号公報
例えば半導体基板をダイシング工程により個片化して半導体チップを形成する際に切削されるスクライブ領域上に上記位置合わせ用のアライメントマークまたは上記検査用のマークを形成する場合、比較的広い領域内に線状のパターンを残して形成し、このパターンからなるマークをフォトマスクの位置合わせなどに用いることが考えられる。しかし、このように半導体基板上の広い平面上に線状のパターンが疎に形成された場合、その後の工程で半導体基板上にフォトレジスト膜を塗布した際、ゲート電極などのパターンが密に形成されている領域に比べて、当該マークを構成するパターンの直上に形成されるフォトレジスト膜は膜厚が薄くなり、フォトレジスト膜は当該線状の横の領域に溜まって厚く形成される。
この状態でエッチングを行うと、当該マークを構成するパターンの直上のフォトレジスト膜は膜厚が薄いために、エッチング中に当該フォトレジスト膜が除去され、フォトレジスト膜から露出した当該パターンがエッチングされる。マークとして用いるパターンを観測する際には、パターンの上面と側壁の境界の角部を検出してパターン形状を認識する。このため、上記エッチングによりパターンが削られると、マークを正確に検出することができないため、フォトマスクの位置合わせの精度が低下する問題、および、基板上に形成したパターンの位置を検査することが困難となる問題が生じる。したがって、半導体装置の信頼性が低下することとなる。
その他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施の形態のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
一実施の形態である半導体装置の製造方法は、半導体基板上の第1領域および第2領域に形成された膜を加工して第1領域に溝を形成し、当該溝により、アライメントマークなどとして用いられるパターンを構成し、その後の工程で、フォトリソグラフィ技術を用いたエッチング工程により第2領域の当該膜を加工するものである。
本願において開示される一実施の形態によれば、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を示す平面図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図2に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図3に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図4に続く半導体装置の製造方法を示す平面図である。 図4に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図6に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図7に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図8に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図9に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図10に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図11に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図11に続く半導体装置の製造方法を示す平面図である。 図12に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図14に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図15に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図16に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図17に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図18に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図19に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図20に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 比較例である半導体装置の製造方法を示す平面図である。 比較例である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図23に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図24に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。
以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
また、以下の実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見やすくするために部分的にハッチングを付す場合がある。
本実施の形態では、フォトマスクの位置合わせ、またはパターンの位置確認などに用いられるマークを溝により構成することにより、当該マーク上に形成するフォトレジスト膜の膜厚が薄くなることを防ぎ、当該マークの検出精度を高めることについて説明する。
まず、本実施の形態による不揮発性メモリセルを有する半導体装置の製造方法を図1〜図21を用いて工程順に説明する。図2〜図4、図6〜図12、および図14〜図21は本実施の形態の半導体装置の製造工程中の断面図であり、図の左側から右側へ順にスプリットゲート型のMONOSメモリ、周辺回路領域のMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)、および観測用のマークを形成するスクライブ領域を示す。つまり、図2〜図4、図6〜図12、および図14〜図21に示す断面図では、左側からメモリ領域1A、周辺回路領域1B、およびスクライブ領域1Cを示している。
また、図1、図5および図13は、製造工程中の本実施の形態の半導体装置の平面図である。なお、図5以降の平面図では、観測用のマークを囲む半導体膜からなるパターンに、ハッチングを付して示している。つまり、ハッチングを付した領域以外の領域は、当該半導体膜が除去されている。なお、本願では、リソグラフィ工程での位置合わせに用いるアライメントマークを構成するパターン、および、基板上に形成したゲート電極などのパターンの位置確認に用いるパターンを、まとめて観測用のパターンまたは観測用のマークと呼ぶ場合がある。
図2〜図4、図6〜図12、および図14〜図21において、メモリ領域1Aでは、不揮発性記憶装置を構成する一対のメモリセルの製造工程における断面図を示し、周辺回路領域1Bでは、周辺回路を構成する一つのn型の低耐圧MISFETの製造工程における断面図を示す。以下ではn型のMISFETを単にnMISと呼ぶ。
以下に示す断面図では、図を分かりやすくするために極少数の素子のみを示す。ただし実際には、メモリ領域1Aでは上記メモリセルを密に並べて複数形成し、周辺回路領域1Bでは、低耐圧nMISの他、低耐圧pMIS、高耐圧nMISまたは高耐圧pMISなどが密に複数並んで形成される。
まず、図1および図2に示すように、半導体ウエハと称する平面略円形状の半導体の薄板である半導体基板SBの主面に、例えば溝型の素子分離領域STIおよび当該素子分離領域STIに取り囲まれるように配置された活性領域を形成する。すなわち半導体基板SBの主面の所定の箇所に分離溝を形成した後、半導体基板SBの主面上に、例えば酸化シリコンなどの絶縁膜を堆積し、さらにその絶縁膜が分離溝内のみに残されるように、絶縁膜をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法などによって研磨することで、分離溝内に絶縁膜を埋め込む。このようにして、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)構造を有する素子分離領域STIを形成する。
ここでは半導体基板SBの主面に形成する素子分離領域STIをSTI構造を有するものとして説明するが、素子分離領域STIはこれに限らず、例えばLOCOS(Local Oxidization of Silicon)構造を有していても構わない。
図1に示すように、素子分離領域STIは、1方向に延在するスクライブ領域1Cの延在方向に直交する方向における両端部にも形成する。スクライブ領域1Cは、後の工程で半導体チップとなる複数の領域(以下単にチップ領域CPという)のそれぞれを囲むように配置されている。図1には、平面視において矩形の形状を有するチップ領域CPの4辺のうち1辺に沿うスクライブ領域1Cを示している。
チップ領域CPは半導体基板SBの主面に沿う第1方向および当該第1方向に直行する第2方向に複数並んで配置されている。つまり、チップ領域CPはマトリクス状に並んで配置されている。スクライブ領域1Cは半導体基板SBの主面に沿う第1方向または第2方向に延在し、格子状に配置されている。よって、第2方向において隣り合うチップ領域CP同士の間には、第1方向に延在するスクライブ領域1Cが配置されており、第1方向において隣り合うチップ領域CP同士の間には、第2方向に延在するスクライブ領域1C(図示しない)が配置されている。
ここでは、スクライブ領域1C内であって、チップ領域CPに隣接する領域に素子分離領域STIを形成する。つまり、素子分離領域STIはスクライブ領域1C内の端部において、スクライブ領域1Cに沿って延在する。また、スクライブ領域1C内の素子分離領域STI内には、複数の活性領域が当該素子分離領域STIの延在方向に沿って所定の間隔を空けて配置されている。これは、当該素子分離領域STIを形成する際の研磨工程において、素子分離領域STIの上面がディッシングによって凹んだ形状となることを防ぐためである。
図2に示すスクライブ領域1Cには、図1のA−A線における断面図を示している。図2に示すメモリ領域1Aおよび周辺回路領域1Bは、チップ領域CP(図1参照)内の一部の領域である。
スクライブ領域1Cは、リソグラフィ工程における位置合わせまたはパターン形成位置の検査などに用いられるマークを形成する領域を複数含んでいる。以下では、当該領域を単にマーク領域と呼ぶ。複数のマーク領域はスクライブ領域1Cの延在方向に並んで存在し、図1には、マーク領域TR1およびTR2を示している。複数のマーク領域のそれぞれは、スクライブ領域1Cの両端部の素子分離領域STI間に存在する。
上記の工程では、スクライブ領域1Cの端部に素子分離領域STIを形成すると共に、マーク領域TR1内に、素子分離領域STIからなり、平面視において矩形の環状構造を有するパターンPT0を形成する。つまり、半導体基板SBの主面に形成された溝に埋め込まれた素子分離領域STIからなるパターンPT0は、平面視において矩形の枠状の形状を有している。また、このとき、マーク領域TR1内の半導体基板SBの表面に、素子分離領域STIからなる文字パターンCR0を形成する。文字パターンCR0は、図1に示すように例えば「AST」という文字列を構成している。
次に、図3に示すように、メモリ領域1Aの半導体基板SBにp型不純物を選択的にイオン注入することによりpウエル(図示しない)を形成し、同様に、周辺回路領域1Bの半導体基板SBにp型不純物を選択的にイオン注入することによりpウエル(図示しない)を形成する。
次に、メモリ領域1Aの半導体基板SBにp型不純物、例えばB(ホウ素)を選択的にイオン注入する。これによりメモリ領域1Aの半導体基板SBに、後の工程で形成するMONOSメモリのチャネル形成用のp型の半導体領域(図示しない)を形成する。同様に、周辺回路領域1Bの半導体基板SBに所定の不純物をイオン注入することで、チャネル形成用の半導体領域(図示しない)を形成する。
次に、半導体基板SBに対して酸化処理を施すことにより、半導体基板SBの主面に、例えば酸化シリコンからなる厚さ1〜5nm程度の絶縁膜G0をそれぞれ形成する。
次に、図4に示すように、半導体基板SBの主面上に、例えば非晶質シリコンからなる導電膜PS1をCVD(Chemical Vapor Deposition)法により堆積した後、メモリ領域1A、周辺回路領域1Bの導電膜PS1にn型不純物をイオン注入法などによって導入する。導電膜PS1の厚さは、例えば140nm程度である。
続いて、導電膜PS1上に絶縁膜IOおよび絶縁膜CAをCVD法などにより順に形成する。導電膜PS1と絶縁膜CAとの間に形成する絶縁膜IOは、例えば酸化シリコン膜からなる。絶縁膜CAは、例えば窒化シリコン、酸化シリコン、窒素を含んだ酸化シリコン、炭化シリコンからなり、その厚さは、例えば50nmである。これにより、図4のスクライブ領域1Cに示す素子分離領域STI、つまりパターンPT0の上面は、導電膜PS1、絶縁膜IOおよびCAにより覆われる。
次に、図5および図6に示すように、メモリ領域1Aおよびスクライブ領域1Cの絶縁膜CA、IO、導電膜PS1および絶縁膜G0をリソグラフィ技術およびドライエッチング技術により順次パターニングする。これにより、図6に示すように、メモリ領域1Aに導電膜PS1からなる選択ゲート電極CG1、CG2と、絶縁膜G0からなるゲート絶縁膜G1とをそれぞれ形成する。つまり、選択ゲート電極CG1、CG2のそれぞれは、半導体基板SB上にゲート絶縁膜G1を介して形成される。
メモリ領域1Aの選択ゲート電極CG1、CG2のゲート長は、例えば100nm程度である。このエッチング工程は、周辺回路領域1Bの導電膜PS1がフォトレジスト膜(図示しない)に覆われた状態で行われるため、周辺回路領域1Bの導電膜PS1は加工されずに残る。
なお、図5では、図6に示す絶縁膜IO、CAの図示を省略しており、このことは後の説明で用いる図13および図22も同様である。平面視において、絶縁膜IO、CAはそれらの直下の導電膜PS1とほぼ同様の形状のパターンを有している。また、導電膜PS1により覆われた、半導体基板SBの上面と素子分離領域STIとの上面の境界を破線で示している。また、半導体基板SB上に形成された導電膜PS1にハッチングを付して示している。つまり、図5においてハッチングが付されていない領域は、導電膜PS1に対して凹部となっている。図6に示すスクライブ領域1Cには、図5のA−A線における断面図を示している。
図5では、スクライブ領域1Cの両端の素子分離領域STIと、素子分離領域STIからなり、「AST」の文字列を構成する文字パターンCR0と、素子分離領域STIからなる環状のパターンPT0とを破線で示している。
ここでは、メモリ領域1Aおよびスクライブ領域1Cの導電膜PS1を一部除去することについて説明する。なお、本実施の形態では、半導体基板SB上に、順に導電膜、絶縁膜、および導電膜を堆積して形成する容量素子、つまり例えばPIP(polysilicon Insulator polysilicon)容量素子を形成してもよい。この場合、当該容量素子を形成する領域(図示しない)には、図5および図6を用いて説明するエッチング工程により、導電膜PS1を加工して残す。当該容量素子を形成する領域に形成されパターニングされた導電膜PS1は、当該容量素子の下部電極となる。
スクライブ領域1Cでは、上記エッチング工程により、絶縁膜CA、IO、導電膜PS1および絶縁膜G0を一部除去することで、複数の溝、つまり開口部を形成する。ここで図5および図6に示す絶縁膜CA、IO、導電膜PS1および絶縁膜G0を開口する溝W1からなるパターンPT1は、パターンPT0との相対的な位置関係を検査するために設けられるパターンである。
パターンPT1は、平面視において例えば矩形の枠状の形状を有している。つまり、平面視において第1方向また第2方向に延在する4辺の溝W1からなるパターンPT1の内側および外側には、導電膜PS1が形成されている。パターンPT1は、平面視において、環状のパターンPT0の内側に形成される。
また、図5に示すように、スクライブ領域1Cには、上記検査などにおいて観測するために用いられるマークを形成する領域であるマーク領域TR1、TR2を、他の領域と分離するための境界部分である溝W3を形成する。平面視においてマーク領域TR1、TR2はそれぞれ矩形の形状を有している。溝W3は、マーク領域TR1またはTR2と、スクライブ領域1Cの両端部の素子分離領域STIとの間に形成される。また、溝W3はマーク領域TR1およびTR2間に形成されている。つまり、マーク領域TR1、TR2のそれぞれは溝W3により囲まれて規定されており、スクライブ領域1C内において、両端の素子分離領域STI間に配置されている。
パターンPT1は、マーク領域TR1内に形成される。マーク領域TR1、TR2は、スクライブ領域1Cの延在方向に並んで配置されており、同方向には、マーク領域TR1、TR2以外のマーク領域またはTEG(Test Elemental Group)形成領域などが並んで配置されている。
マーク領域TR1に対して溝W3を介して隣り合うマーク領域TR2には、リソグラフィ技術を用いて露光を行う場合に、半導体基板SBに対してフォトマスクの位置合わせを行うために用いるアライメントマークであるパターンPT2を形成する。パターンPT2はパターンPT1と同一工程により形成され、溝W1と同様に、所定の方向に延在する複数の溝W2により構成される。溝W2を含む領域の断面図の図示は省略しているが、各溝W2の延在方向に直交する断面の構造は、図6に示す溝W1と同様の断面構造となる。
図5に示すパターンPT2は、マーク領域TR2内において例えば第1方向に延在する溝W2を、第2方向に複数並べた構成を有している。また、パターンPT2は、マーク領域TR2内において例えば第2方向に延在する溝W2を、第1方向に複数並べた構成を有している。ここではマーク領域TR2内に、第1方向に延在する溝W2および第2方向に延在する溝W2の両方を形成している。これに対し、マーク領域TR2に形成するパターンPT2は、第1方向または第2方向のどちらか一方に延在する溝W2を複数並べたものであって、他の方向に延在する溝を含まないものであってもよい。
図7、図9、図11、図14〜図16および図18を用いて後述するリソグラフィ工程では、上記のように、線状の溝W2を、その延在方向に直交する方向に複数並べたパターンPT2を露光装置により観測することで、パターンPT2の位置および向きを検出し、これにより半導体基板SBに対するフォトマスクの位置決めを行う。
上述したように、マーク領域TR1に形成するパターンPT1は、後の工程で形成するパターンからなるマークとの位置関係を観測することで、チップ領域CPに形成した各パターン同士の間で位置ずれが生じていないかどうかを調べるために使用される検査用のマークである。また、上述したように、マーク領域TR2に形成するパターンPT2は、後の工程でフォトリソグラフィ技術を用いる際に、フォトマスクの位置決めを行うために用いられるものである。
パターンPT1、PT2を観測する際には、各パターンを構成する溝W1内または溝W2内の側壁と、当該側壁を有する導電膜PS1を含む積層膜との境界の角部を検出することで、溝W1、W2を認識する。当該角部とはつまり、導電膜PS1、絶縁膜IOおよびCAを含む積層膜の上面の端部の角である。パターンPT1、PT2を観測する工程では、顕微鏡を用いてマークを観測する方法、または赤外線もしくはレーザー光などを照射してマークを検出する方法などが用いられる。導電膜PS1などに覆われているパターンPT0も同様に、角部を検出することで、その位置を認識することができる。
ここで、露光装置に備え付けられた観測用の光学機器などを用いて例えば溝W2を精度よく検出するためには、溝W2の側壁の直上の角部が直角に近い形状で形成されていることが重要となる。この角部が削られるなどして欠けた場合、または、当該角部がなだらかに丸みを帯びた形状となっている場合などは、溝W2の位置を精度よく検出することが困難となる。同様に、形成後のパターンの位置を検査するために用いられる溝W1を検出する場合も、溝W1の側壁の直上の角部が直角に近い形状で形成されていることが重要となる。
図5に示す平面図において上記角部は、溝W1または溝W2と導電膜PS1との境界に存在する。溝W1により構成されるパターンPT1は平面視において矩形の環状の形状を有している。つまり溝W1は、島状に残された導電膜PS1の端部の環状の角部と、当該導電膜PS1の外側を、当該導電膜PS1から離間して囲むように残された他の導電膜PS1の端部の環状の角部との間の凹部である。また、溝W2は1方向に延在する線状の溝のみからなる。つまり、導電膜PS1の環状の角部に囲まれた凹部である。
図5に示すように、マーク領域TR1、TR2には、導電膜PS1を開口する溝W4により構成される文字パターンCR1が形成されている。文字パターンCR0、CR1は、スクライブ領域1Cに複数種類形成されるマーク領域を区別するために用いられる。文字パターンCR1は、例えば「AC」という文字列を構成している。上記の溝W1〜W4は、図6に示す絶縁膜CA、IO、導電膜PS1および絶縁膜G0からなる積層膜を開口しているため、各溝W1〜W4の底部には半導体基板SBの上面が露出している。
ここでは上記のように、図6に示すメモリ領域1Aおよびスクライブ領域1C並びに図5に示すスクライブ領域1Cにおいて、一部の半導体基板SBの上面が露出する場合について説明する。ただし、当該半導体基板の上面は、絶縁膜G0と同程度の薄い膜厚を有する絶縁膜により覆われていてもよい。
また、図5において左右に示すチップ領域CPは導電膜PS1により覆われているが、図6のメモリ領域1Aに示すように、半導体基板SB上のチップ領域CP(図5参照)が全て導電膜PS1に覆われているわけではない。
上記のように、パターンPT1、PT2は導電膜PS1を含む積層膜の一部をエッチング法により除去することで形成した溝W1、W2により構成されている。溝W1、W2の幅、つまり溝W1、W2のそれぞれの長手方向に直交する方向における長さは、例えば0.4μm程度である。また、スクライブ領域1Cの幅、つまりスクライブ領域1Cの長手方向に直交する方向の長さは例えば80μm程度である。また、スクライブ領域1Cの幅方向と同じ方向におけるマーク領域TR1の長さは例えば10〜50μm程度であり、スクライブ領域1Cの長手方向におけるマーク領域TR1の長さは例えば15〜200μm程度である。マーク領域TR2の寸法は、マーク領域TR1と同様である。
このように、溝W1、W2の幅はマーク領域TR1、TR2の各辺の長さに対して非常に小さい。つまり、マーク領域TR1内においてパターンPT1が占める面積は小さく、マーク領域TR2内においてパターンPT2が占める面積も小さい。すなわち、観測用に用いられる領域であるマーク領域TR1内においては、平面視における導電膜PS1の面積よりも、導電膜PS1を除去して形成したパターンPT1の面積の方が小さい。同様に、観測用に用いられる領域であるマーク領域TR2内においては、平面視における導電膜PS1の面積よりも、導電膜PS1を除去して形成したパターンPT2の面積の方が小さい。
言い換えれば、フォトマスクの位置合わせに用いるマーク領域TR2内、および、半導体基板SB上に形成したパターンの位置確認に用いるマーク領域TR1内では、導電膜PS1が形成されている領域よりも、導電膜PS1が除去された領域の方が面積が小さい。
次に、検査用の光学機器を用い、パターンPT0、PT1のそれぞれの位置を検出する。これにより、選択ゲート電極CG1、CG2が形成された位置が、選択ゲート電極CG1、CG2の下地である半導体基板SBに対して所望の位置からずれて形成されているか否かを検査する。
図5および図6を用いて説明したように、パターンPT1は選択ゲート電極CG1、CG2と同一のフォトマスクを用いた同一のエッチング工程により形成されたパターンである。また、図1を用いて説明したように、パターンPT0は半導体基板SBの上面に形成した溝内に埋め込まれて形成されたパターンである。したがって、パターンPT0、PT1のそれぞれの位置を検出することで、選択ゲート電極CG1、CG2と、その下地の半導体基板SBの主面に形成された素子分離領域STIおよび活性領域などとの位置関係を検査することができる。
これにより、図5および図6を用いて説明した加工工程により形成したパターンの、半導体基板SBに対する形成位置のずれの有無を検査することができる。上記検査を行うことで、パターン形成位置が許容範囲を超えてずれることにより生じる不良を発見した場合には、当該パターンが形成された半導体基板を用いた半導体装置の製造を中止し、また、上記検査結果を製造工程に対しフィードバックすることで、当該不良の再発を防ぎ、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
次に、図7に示すように、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング法を用いて絶縁膜CAの一部を除去する。ここでは、周辺回路領域1Bの絶縁膜CAを除去する。また、図示していない領域である選択ゲート電極CG1、CG2の給電領域において、選択ゲート電極CG1、CG2のそれぞれの上面上の絶縁膜CAを除去する。これにより、後の工程で形成するコンタクトプラグを選択ゲート電極CG1、CG2のそれぞれの上面に接続する領域を、絶縁膜CAから露出させる。また、PIP容量素子を形成する場合には、当該容量素子を形成する領域でも導電膜PS1上の絶縁膜CAを除去する。
ここでは、フォトレジスト膜(図示しない)から露出する領域の絶縁膜CAを除去する。メモリ領域1Aおよびスクライブ領域1Cはフォトレジスト膜により覆われた状態で上記エッチング工程を行うため、選択ゲート電極CG1、CG2のそれぞれの上の絶縁膜CAは除去されない。
また、図示は省略するが、ここでは図5に示すチップ領域CP、およびチップ領域CPの1辺に隣接して形成された、スクライブ領域1Cの両端の素子分離領域STIの直上に形成された絶縁膜CAも除去する。つまり、図5に示す溝W3に囲まれた領域以外の領域の絶縁膜CAを除去する。ただし、チップ領域CP内であっても、図6のメモリ領域1Aに示すように、一部の絶縁膜CAは除去せずに残す。
選択ゲート電極CG1、CG2の給電領域では、選択ゲート電極CG1、CG2に対して精度よく絶縁膜CAを除去する必要がある。これは、絶縁膜CAを除去する箇所がずれた場合、選択ゲート電極CG1、CG2のそれぞれの上面であって、上記コンタクトプラグを接続する面積が小さくなり、選択ゲート電極CG1、CG2とコンタクトプラグとの接続の信頼性が低下し、また、接触抵抗が増大する虞が生じるためである。また、絶縁膜CAを除去する箇所がずれた場合、後の工程で形成するメモリゲート電極と、選択ゲート電極CG1またはCG2とが、上記給電領域において短絡する虞が生じる。
したがって、絶縁膜CAは選択ゲート電極CG1、CG2に対して精度よく除去しなければならない。つまり、絶縁膜CAを除去する際に用いるフォトレジスト膜を、選択ゲート電極CG1、CG2に対して精度よく形成する必要がある。そのためには、当該フォトレジスト膜を露光してパターンを転写するために用いるフォトマスクの位置を、選択ゲート電極CG1、CG2に対して正確に合わせる必要がある。
そこで、上記フォトマスクの位置合わせには、図5に示すマーク領域TR2のアライメントマークであるパターンPT2を用いる。リソグラフィ工程においては、当該フォトマスクおよび半導体基板SBを設置した露光装置に備え付けられた光学機器等を用いてパターンPT2を検出し、パターンPT2とフォトマスクとの位置合わせを行う。パターンPT2は選択ゲート電極CG1、CG2を形成するエッチング工程と同一の工程により形成された溝W2からなるパターンであるため、パターンPT2を用いてフォトマスクの位置合わせを行うことで、選択ゲート電極CG1、CG2に対して所望の形状でフォトレジスト膜からなるレジストパターンを形成し、精度よく絶縁膜CAを除去することができる。
次に、図8に示すように、半導体基板SBの主面上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜XB、窒化シリコンからなる電荷蓄積層CLおよび酸化シリコンからなる絶縁膜XTを順次形成する。絶縁膜XBは、例えば熱酸化法またはISSG酸化法により形成され、その厚さは、例えば1〜10nm程度、電荷蓄積層CLはCVD法により形成され、その厚さは、例えば5〜20nm程度、絶縁膜XTは、例えばCVD法またはISSG酸化法により形成され、その厚さは、例えば4〜15nm程度を例示することができる。また、絶縁膜XB、XTは窒素を含んだ酸化シリコンで形成してもよい。絶縁膜XB、電荷蓄積層CLおよび絶縁膜XTはONO(Oxide Nitride Oxide)膜CSを構成する。
なお、周辺回路領域1Bでは、導電膜PS1上の絶縁膜IOが絶縁膜XBと一体化するものとして、図8および図9では周辺回路領域1Bの絶縁膜IOの図示を省略する。また、図8および図9では溝W3がONO膜CSにより完全に埋め込まれているが、溝W3はONO膜CSにより完全に埋め込まれていなくてもよい。
続いて、半導体基板SBの主面上に低抵抗多結晶シリコンからなるメモリゲート形成用の導電膜を堆積する。この導電膜はCVD法により形成され、その厚さは、例えば50〜100nm程度である。続いて、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術により、この導電膜を異方性のドライエッチング法でエッチバックする。
これにより、メモリ領域1Aでは、絶縁膜CA、IOおよび選択ゲート電極CG1を含む積層膜と、絶縁膜CA、IOおよび選択ゲート電極CG2を含む積層膜とのそれぞれの両側面に、ONO膜CSを介して、当該導電膜からなるサイドウォールS2を自己整合的に形成する。
半導体基板SB上に容量素子を形成する場合、図示していない容量素子形成領域において、上記下部電極の上面はONO膜CSに覆われ、当該ONO膜CSの上面は上記導電膜により覆われる。上記エッチング工程では、ONO膜CS上の当該導電膜を一部フォトレジスト膜により覆った状態で上記導電膜のエッチングを行い、当該導電膜を加工する。これにより、下部電極の直上にはONO膜CSを介して当該導電膜からなる上部電極が形成される。
ここで、容量素子形成領域では選択ゲート電極CG1、CG2を形成した工程(図6参照)と同一工程で加工された導電膜PS1からなる上記下部電極に対し、位置ずれを起こすことなく上記上部電極を形成することが重要となる。これは、下部電極に対して上部電極がずれて形成された場合、ONO膜CSを介して対向する下部電極および上部電極間の面積が縮小し、容量素子の容量が小さくなるためである。
したがって、エッチングにより上部電極を形成する際には、下部電極に対して上部電極を精度よく形成する必要がある。したがって、上記エッチング工程で用いるフォトレジスト膜からなるレジストパターンを形成する際は、図7を用いて説明した方法と同様にして、図5に示すアライメントマークであるパターンPT2を用い、フォトマスクの位置合わせを行う。その後露光を行い、続いて現像液によりフォトレジスト膜を一部除去して上記レジストパターンを形成した後、当該フォトレジスト膜をマスクとしてエッチング工程を行うことで、上記導電膜を加工して上部電極を形成する。
次に、図9に示すように、メモリ領域1Aにおいて、選択ゲート電極CG1、CG2の一部を覆い、一部のサイドウォールS2を覆うフォトレジスト膜RP1を形成する。フォトレジスト膜RP1は、選択ゲート電極CG1の第1側壁に隣接する領域を露出しており、選択ゲート電極CG1の第2側壁に隣接する領域を覆っている。同様に、フォトレジスト膜RP1は、選択ゲート電極CG2の第3側壁に隣接する領域を露出しており、選択ゲート電極CG2の第4側壁に隣接する領域を覆っている。
ここでは、平行して延在する選択ゲート電極CG1およびCG2の対向する側壁のうち、選択ゲート電極CG1の側壁を第1側壁と呼び、一方の選択ゲート電極CG2の側壁を第3側壁と呼ぶ。また、選択ゲート電極CG1の側壁であって、第1側壁の反対側の側壁を第2側壁と呼ぶ。また、選択ゲート電極CG2の側壁であって、第3側壁の反対側の側壁を第4側壁と呼ぶ。つまり、選択ゲート電極CG1は、互いに平行な第1側壁および第2側壁を有し、選択ゲート電極CG2は、互いに並行な第3側壁および第4側壁を有する。
これにより、第1側壁および第3側壁に沿うサイドウォールS2はフォトレジスト膜RP1から露出し、第2側壁および第4側壁に沿うサイドウォールS2はフォトレジスト膜RP1に覆われる。フォトレジスト膜RP1は、この後の工程で、サイドウォールS2の一部を等方性エッチングにより除去するために設けるマスクパターンである。
また、周辺回路領域1Bおよびスクライブ領域1Cはフォトレジスト膜RP1に覆われておらず、スクライブ領域1CではサイドウォールS2が露出している。また、図示はしていないが、半導体基板上に容量素子を形成する場合には、当該容量素子の形成領域はフォトレジスト膜RP1により覆われる。
次に、図10に示すように、フォトレジスト膜RP1(図9参照)をマスクとして、当該マスクから露出するサイドウォールS2を、ウェットエッチングなどの等方性エッチングにより除去する。その後、フォトレジスト膜RP1を除去する。これにより、メモリ領域1Aでは、絶縁膜CA、IOおよび選択ゲート電極CG1を含む積層膜の片側面、つまり第2側壁のみに、後に形成するメモリ用n型MISQM1(図18参照)のメモリゲート電極MG1を形成する。
同様に、メモリ領域1Aでは、絶縁膜CA、IOおよび選択ゲート電極CG2を含む積層膜の片側面、つまり第4側壁のみに、後に形成するメモリ用nMISQM2(図18参照)のメモリゲート電極MG2を形成する。つまり、メモリゲート電極MG1、MG2はサイドウォールS2からなる。メモリゲート電極MG1、MG2のゲート長は、それぞれ例えば65nm程度である。
次に、メモリ領域1Aにおいて、絶縁膜CA、IOおよび選択ゲート電極CG1からなる積層膜とメモリゲート電極MG1との間、および半導体基板SBとメモリゲート電極MG1との間の領域以外のONO膜CSを、選択的にエッチングして除去する。また、メモリ領域1Aでは、絶縁膜CA、IOおよび選択ゲート電極CG2からなる積層膜とメモリゲート電極MG2との間、および半導体基板SBとメモリゲート電極MG2との間の領域以外のONO膜CSを、選択的にエッチングして除去する。
また、周辺回路領域1Bおよびスクライブ領域1Cでは、上記工程により導電膜PS1と、半導体基板SBを覆うONO膜CSとを除去する。これにより、周辺回路領域1Bでは導電膜PS1の表面が露出し、スクライブ領域1Cでは絶縁膜CA、IOおよび導電膜PS1を含む積層膜の表面が露出する。
図示していない領域に容量素子を形成する場合、当該容量素子の形成領域では、上記エッチング工程により、下部電極と上部電極との間のONO膜CSを残して、当該容量素子形成領域内の他のONO膜CSを選択的にエッチングして除去する。これにより、ONO膜CSを容量絶縁膜、つまり誘電体膜とし、選択ゲート電極CG1、CG2と同一層の導電膜PS1からなる下部電極と、メモリゲート電極MG1、MG2と同一層の導電膜からなる上部電極とからなる容量素子が形成される。
つまり、当該容量素子は半導体基板SB上に順に形成された下部電極、ONO膜CSおよび上部電極からなる。容量素子は、例えば入力電圧よりも高い電圧を出力する電源回路に使用されるチャージポンプ回路を構成する。チャージポンプ回路は、複数の容量素子の接続状態をスイッチなどを用いて切り替えることによって電圧を上昇させることができる。
ここで、図9および図10を用いて説明したエッチング工程でマスクとして使用するフォトレジスト膜RP1は、選択ゲート電極CG1、CG2に対して精度よく位置を合わせて形成する必要がある。これは、フォトレジスト膜RP1の形成位置がずれた場合に、選択ゲート電極CG1、CG2のそれぞれの一方の側壁のサイドウォールS2を完全に除去できない虞、または、選択ゲート電極CG1、CG2のそれぞれの他の一方の側壁のサイドウォールS2が除去されてしまい、メモリゲート電極MG1、MG2を残すことができなくなる虞が生じるためである。
したがって、フォトレジスト膜RP1の形成位置を選択ゲート電極CG1、CG2に対して精度よく合わせるため、図7を用いて説明した方法と同様にして、図5に示すアライメントマークであるパターンPT2を用い、フォトレジスト膜RP1を露光する際に使用するフォトマスクの位置合わせを行う。その後露光を行い、続いて現像液によりフォトレジスト膜RP1を一部除去した後、フォトレジスト膜RP1をマスクとして上記エッチング工程を行うことで、サイドウォールS2を一部除去する。このように、アライメントマークを用いてフォトマスクの位置合わせを行うことで、フォトレジスト膜RP1の形成位置が所望の位置からずれることを防ぐことができる。
次に、図11に示すように、周辺回路領域1Bの導電膜PS1にn型不純物をイオン注入法などによって選択的に導入した後、半導体基板SB上にフォトレジスト膜RP2を塗布する。続いて、露光・現像を行うことで、フォトレジスト膜RP2から周辺回路領域1Bの一部の導電膜PS1、およびスクライブ領域1Cの一部の導電膜PS1上の絶縁膜CAのそれぞれをフォトレジスト膜RP2から露出させる。つまり、フォトレジスト膜RP2はメモリ領域1Aを覆い、周辺回路領域1Bおよびスクライブ領域1Cの一部を覆っている。
なお、図11に示すスクライブ領域1Cの断面において、フォトレジスト膜RP2は絶縁膜CAを露出していない。フォトレジスト膜RP2がスクライブ領域1Cの絶縁膜CAの一部を露出するのは、図11に示していない領域であり、図5に示すマーク領域TR1、TR2以外のマーク領域である。当該領域については、図13を用いて後述する。
図11に示していない当該領域のマーク領域に塗布されたフォトレジスト膜RP2には、マーク領域TR1のパターンPT1と同様に、平面視において矩形の枠状の開口部が形成され、その開口部の底部に絶縁膜CAが露出する。また、図11には示していないが、フォトレジスト膜RP2は、スクライブ領域1C内の両端の素子分離領域STI(図5参照)、つまりチップ領域CPの1辺に沿う素子分離領域STIの直上の導電膜PS1の一部を露出していてもよい。
ここでは、図11に示すように、スクライブ領域1Cの半導体基板SBの主面のほぼ全域を、絶縁膜CA、IOおよび導電膜PS1からなる積層膜が覆っており、図5に示すマーク領域TR1またはTR2におけるパターンPT1またはPT2の占める面積は、当該積層膜よりも遥かに小さい。したがって、図11に示すスクライブ領域1Cにおいて半導体基板SB上に塗布されたフォトレジスト膜RP2の大部分は、上記積層膜が除去された領域である溝W1内およびその直上に流れて溜まることはなく、フォトレジスト膜RP2は主に導電膜PS1の直上に形成される。
スクライブ領域1Cにおける導電膜PS1の直上のフォトレジスト膜RP2の膜厚は、メモリ領域1Aのように、半導体基板SB上に複数のゲート電極が密に形成された領域における、選択ゲート電極CG1、CG2のそれぞれの直上のフォトレジスト膜RP2の膜厚と同等である。また、スクライブ領域1Cにおける導電膜PS1の直上のフォトレジスト膜RP2の膜厚は、周辺回路領域1Bの導電膜PS1の直上のフォトレジスト膜RP2の膜厚と同等である。
次に、図12および図13に示すように、フォトレジスト膜RP2をマスクとして周辺回路領域1Bの導電膜PS1の一部および絶縁膜G0の一部をドライエッチング法により除去することにより、導電膜PS1からなる低耐圧nMISのゲート電極GEと、絶縁膜G0からなるゲート絶縁膜G2とを形成する。つまり、半導体基板SB上には、ゲート絶縁膜G2を介してゲート電極GEが形成される。ここでは、図13に示すように、上記工程により、スクライブ領域1Cのマーク領域TR3内の導電膜PS1を除去することで、半導体基板SBの上面を露出する溝W5からなるパターンPT3を形成する。
その後、半導体基板SB上のフォトレジスト膜RP2を除去する。ゲート電極GEのゲート長は例えば100nm程度である。
上記スクライブ領域1Cに形成するパターンPT3は、図5および図6に示す溝W1からなるパターンPT1と同様に、スクライブ領域1Cのマーク領域TR3内において、絶縁膜CA、IOおよび導電膜PS1からなる積層膜を一部除去した溝W5からなる。マーク領域TR3にはマーク領域TR1と同様に、半導体基板の主面に環状の素子分離領域STIからなるパターンPT0が形成されている。つまり、マーク領域TR3の構造は、図5に示すマーク領域TR1と同様である。マーク領域TR3のパターンPT3は、後述するように、周辺回路領域1Bに形成したゲート電極GEなどのパターンの形成位置を検査するために用いられる。
また、図12では、周辺回路領域1Bにはゲート電極GEを一つ示しているが、実際にはゲート電極GEを例えばゲート長方向に複数並べて形成する。これらのゲート電極GEは、低耐圧nMISに限らず、p型の低耐圧MISなどのMISFETにも用いられる。また、メモリ領域1Aには一対の選択ゲート電極CG1、CG2を示しているが、実際には選択ゲート電極は複数並んで密に形成されており、それぞれの選択ゲート電極の一方の側壁にはメモリゲート電極が隣接して形成されている。
その後、検査用の光学機器を用い、図13に示すパターンPT0、PT3のそれぞれの位置を検出する。これにより、ゲート電極GEが形成された位置が、ゲート電極GEの下地である半導体基板SBに対して所望の位置からずれて形成されているか否かを検査する。
図11、図12および図13を用いて説明したように、パターンPT3はゲート電極GEと同一のフォトマスクを用いた同一のエッチング工程により形成されたパターンである。また、パターンPT0は半導体基板SBの上面に形成した溝内に埋め込まれて形成されたパターンである。したがって、パターンPT0、PT3のそれぞれの位置を検出することで、ゲート電極GEと、その下地の半導体基板SBの主面に形成された素子分離領域STIおよび活性領域などとの位置関係を検査することができる。
これにより、図11、図12および図13を用いて説明した加工工程により形成したパターンの、半導体基板SBに対する形成位置のずれの有無を検査することができる。上記検査を行うことで、パターン形成位置が許容範囲を超えてずれることにより生じる不良を発見した場合には、当該パターンが形成された半導体基板を用いた半導体装置の製造を中止し、また、上記検査結果を製造工程に対しフィードバックすることで、当該不良の再発を防ぎ、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
また、図5および図6を用いて説明した工程で導電膜PS1を加工して形成した選択ゲート電極CG1、CG2と、図12および図13を用いて説明した工程で導電膜PS1を加工して形成したゲート電極GEとの位置関係を検査するため、パターンPT1(図5参照)とパターンPT3(図13参照)とを観測し、パターン形成位置のずれの有無を検査してもよい。
この場合、マーク領域TR1(図5参照)およびマーク領域TR3(図13参照)とは別のマーク領域にパターンPT1とパターンPT3を形成し、それらのパターンの位置を比較する検査を行なってもよい。つまり、例えば図5および図6を用いて説明した工程により当該別のマーク領域に環状のパターンPT1を形成した後、図12および図13を用いて説明した工程により当該別のマーク領域に環状のパターンPT1の内側に、環状のパターンPT3を形成してもよい。
次に、図示は省略するが、半導体基板SBの主面上に、例えば酸化シリコンからなる厚さ10nm程度の絶縁膜をCVD法により堆積した後、この絶縁膜を異方性のドライエッチング法でエッチバックする。これにより、メモリ領域1Aでは、絶縁膜CA、IOおよび選択ゲート電極CG1からなる積層膜のメモリゲート電極MG1と反対側の側面ならびにメモリゲート電極MG1の側面に、サイドウォール(図示しない)を形成する。同様に、メモリ領域1Aでは、絶縁膜CA、IOおよび選択ゲート電極CG2からなる積層膜のメモリゲート電極MG2と反対側の側面ならびにメモリゲート電極MG2の側面に、サイドウォール(図示しない)を形成する。
これにより、周辺回路領域1Bでは、ゲート電極GEの両側面にそれぞれ上記サイドウォールを形成する。なお、スクライブ領域1Cの溝W1およびW3などのそれぞれの側面にもサイドウォールが形成される。サイドウォールのスペーサ長は、例えば6nm程度である。このサイドウォールが形成されることによって、後述の周辺回路領域1Bの低耐圧nMISの形成領域にn型の半導体領域を形成する工程において、n型の半導体領域の実効チャネル長が大きくなり、低耐圧nMISの短チャネル効果を抑制することができる。つまり、上記サイドウォールはオフセットスペーサとして用いられる。
次に、図14に示すように、その端部がメモリ領域1Aの選択ゲート電極CG1の上面に位置し、メモリゲート電極MG1側の選択ゲート電極CG1の一部およびメモリゲート電極MG1を覆うフォトレジスト膜RP3を形成する。フォトレジスト膜RP3は、他の端部がメモリ領域1Aの選択ゲート電極CG2の上面に位置しており、メモリゲート電極MG2側の選択ゲート電極CG2の一部およびメモリゲート電極MG2を覆っている。つまり、フォトレジスト膜RP3は、選択ゲート電極CG1の第1側壁と選択ゲート電極CG2の第3側壁との間の領域を開口し、他の領域を覆うパターンである。
その後、選択ゲート電極CG1、CG2およびフォトレジスト膜RP3をマスクとしてn型不純物(例えばAs(ヒ素))を半導体基板SBの主面にイオン注入することにより、半導体基板SBの主面にn型の半導体領域EXDを選択ゲート電極CG1、CG2に対して自己整合的に形成する。
ここで、フォトレジスト膜RP3は選択ゲート電極CG1、CG2の上面の直上で終端させる必要がある。つまり、n型の半導体領域EXDを所望の領域に形成するために、フォトレジスト膜RP3は、選択ゲート電極CG1、CG2に対して精度よく位置を合わせて形成しなければならない。
よって、図7を用いて説明した方法と同様にして、図5に示すアライメントマークであるパターンPT2を用い、フォトレジスト膜RP3を露光する際に使用するフォトマスクの位置合わせを行う。その後露光を行い、続いて現像液によりフォトレジスト膜RP3を一部除去した後、当該フォトレジスト膜RP3をマスクとして上記イオン注入工程を行うことで、n型の半導体領域EXDを形成する。このように、アライメントマークを用いてフォトマスクの位置合わせを行うことで、フォトレジスト膜RP3の形成位置が所望の位置からずれることを防ぐことができる。
次に、図15に示すように、フォトレジスト膜RP3を除去した後、その端部がメモリ領域1Aの選択ゲート電極CG1の上面に位置してメモリゲート電極MG1と反対側の選択ゲート電極CG1の一部を覆うフォトレジスト膜RP4を形成する。フォトレジスト膜RP4は、その端部がメモリ領域1Aの選択ゲート電極CG2の上面に位置しており、メモリゲート電極MG2と反対側の選択ゲート電極CG2の一部を覆っている。つまり、フォトレジスト膜RP4は選択ゲート電極CG1の第2側壁側、および選択ゲート電極CG2の第4側壁側の活性領域を露出している。また、フォトレジスト膜RP4は周辺回路領域1Bおよびスクライブ領域1Cを覆っている。
その後、選択ゲート電極CG1、CG2、メモリゲート電極MG1、MG2およびフォトレジスト膜RP4をマスクとしてn型不純物、例えばAs(ヒ素)を半導体基板SBの主面にイオン注入することにより、半導体基板SBの主面にn型の半導体領域EXSをメモリゲート電極MG1、MG2に対して自己整合的に形成する。
ここで、フォトレジスト膜RP4は選択ゲート電極CG1、CG2の上面の直上で終端させる必要がある。つまり、n型の半導体領域EXSを所望の領域に形成するために、フォトレジスト膜RP4は、選択ゲート電極CG1、CG2に対して精度よく位置を合わせて形成しなければならない。そこで、図7を用いて説明した方法と同様にして、パターンPT2(図5参照)からなるアライメントマークを用いてフォトマスクの位置合わせを行う。これにより、フォトレジスト膜RP4の形成位置が所望の位置からずれることを防ぐことができる。
なお、ここでは先にn型の半導体領域EXDを形成し、その後n型の半導体領域EXSを形成したが、先にn型の半導体領域EXSを形成し、その後n型の半導体領域EXDを形成してもよい。また、n型の半導体領域EXDを形成するn型不純物のイオン注入に続いて、p型不純物、例えばB(ボロン)を半導体基板SBの主面にイオン注入し、n型の半導体領域EXDよりも深い領域にp型の半導体領域を形成してもよい。
次に、図16に示すように、フォトレジスト膜RP4を除去した後、周辺回路領域1Bの半導体基板SBの主面に、フォトレジスト膜(図示しない)をマスクとしてn型不純物、例えばAs(ヒ素)を半導体基板SBの主面にイオン注入することにより、周辺回路領域1Bの半導体基板SBの主面にn型の半導体領域X1をゲート電極GEに対して自己整合的に形成する。
ここでも、n型の半導体領域X1を所望の位置に形成するため、上記フォトレジスト膜(図示しない)をゲート電極GEに対して精度よく位置を合わせて形成しなければならない。そこで、図7を用いて説明した方法と同様にして、アライメントマークを用いてフォトマスクの位置合わせを行う。
次に、図17に示すように、半導体基板SBの主面上に、例えば酸化シリコン膜および窒化シリコン膜をCVD法により順次堆積し、これらを異方性のドライエッチング法でエッチバックする。これにより、メモリ領域1Aでは、絶縁膜CA、IOおよび選択ゲート電極CG1からなる積層膜、ONO膜CSならびにメモリゲート電極MG1を含む構造体の両側の側面のそれぞれに、上記酸化シリコン膜および上記窒化シリコン膜からなるサイドウォールSWを形成する。同様に、メモリ領域1Aでは、絶縁膜CA、IOおよび選択ゲート電極CG2からなる積層膜、ONO膜CSならびにメモリゲート電極MG2を含む構造体の両側の側面のそれぞれに、上記酸化シリコン膜および上記窒化シリコン膜からなるサイドウォールSWを形成する。
同様に、周辺回路領域1Bでは、ゲート電極GEの両側面にそれぞれサイドウォールSWを形成する。上記酸化シリコン膜の厚さは例えば20nm程度であり、上記窒化シリコン膜の厚さは例えば25nm程度である。なお、ここでは図を分かりやすくするため、上記酸化シリコン膜および上記窒化シリコン膜のそれぞれの形状を具体的に示さず、これらの膜の積層膜であるサイドウォールSWを1層の膜として示している。
次に、図18に示すように、スクライブ領域1Cを覆うフォトレジスト膜RP5を形成する。その後、メモリ領域1Aおよび周辺回路領域1Bの半導体基板SBの主面に、フォトレジスト膜RP5をマスクとしてn型不純物、例えばAs(ヒ素)またはP(リン)を半導体基板SBの主面にイオン注入する。当該イオン注入工程を行うことで、メモリ領域1Aでは、n型の半導体領域DIを選択ゲート電極CG1、CG2、メモリゲート電極MG1およびMG2に対して自己整合的に形成し、周辺回路領域1Bでは、低耐圧nMISのゲート電極GEに対してn型の半導体領域Y1を自己整合的に形成する。
これにより、メモリ領域1Aでは、n型の半導体領域EXDおよびn型の半導体領域DIからなるドレイン領域DR、n型の半導体領域EXSおよびn型の半導体領域DIからなるソース領域SRが形成される。また、周辺回路領域1Bでは、n型の半導体領域X1とn型の半導体領域Y1とからなる低耐圧nMISのソース・ドレイン領域SDが形成される。
この工程により、メモリ領域1Aでは、選択ゲート電極CG1、ソース領域SRおよびドレイン領域DRからなる選択用nMISQC1と、選択ゲート電極CG2、ソース領域SRおよびドレイン領域DRからなる選択用nMISQC2とが形成される。また、メモリ領域1Aでは、メモリゲート電極MG1、ソース領域SRおよびドレイン領域DRからなるメモリ用nMISQM1と、メモリゲート電極MG2、ソース領域SRおよびドレイン領域DRからなるメモリ用nMISQM2とが形成される。選択用nMISQC1およびメモリ用nMISQM1はスプリットゲート構造のMONOSメモリのメモリセルMC1を構成し、選択用nMISQC2およびメモリ用nMISQM2はスプリットゲート構造のMONOSメモリのメモリセルMC2を構成する。
また、周辺回路領域1Bでは、ゲート電極GEおよびソース・ドレイン領域SDを含む低耐圧nMISQ1が形成される。
ここでも、フォトレジスト膜RP5をスクライブ領域1Cを覆うように精度よく形成するため、フォトレジスト膜RP5からなるレジストパターンを形成する際には、アライメントマークを用いてフォトマスクの位置合わせを行ってから露光工程を行う。
次に、図19に示すように、メモリ領域1Aでは、メモリゲート電極MG1、MG2、n型の半導体領域DIのそれぞれの上面にシリサイド層S1を形成する。また、図示しない選択ゲート電極CG1、CG2の給電領域では、絶縁膜CAおよびIOから露出している選択ゲート電極CG1、CG2のそれぞれの上面にシリサイド層S1を形成する。また、図示はしていないが、容量素子を形成する場合、サイドウォールSWとは平面的に重ならない領域において、上部電極の上面と、当該上部電極から露出する下部電極の上面とに、シリサイド層S1を形成する。
周辺回路領域1Bでは、低耐圧nMISのゲート電極GEの上面およびn型の半導体領域Y1の上面にシリサイド層S1を形成する。シリサイド層S1は、サリサイド(Salicide:Self Align silicide)プロセスにより形成される。シリサイド層S1の材料としては、例えばニッケルシリサイドまたはコバルトシリサイドなどが使用される。
シリサイド層S1を形成することにより、シリサイド層S1と、その上部に形成されるプラグなどとの接触抵抗を低減することができる。また、メモリ領域1Aでは、メモリゲート電極MG1、MG2、ソース領域SRおよびドレイン領域DR自身の抵抗を低減することができる。さらに、周辺回路領域1Bでは、低耐圧nMISのゲート電極GE自身の抵抗およびソース・ドレイン領域SD自身の抵抗を低減することができる。
次に、図20に示すように、半導体基板SBの主面上に、絶縁膜として窒化シリコン膜ESをCVD法により堆積する。この窒化シリコン膜ESは、後述のコンタクトホールを形成する際に、エッチングストッパとして機能する。その後、絶縁膜として酸化シリコン膜IFをCVD法により堆積した後、酸化シリコン膜IFの上面をCMP法により平坦化する。これにより、窒化シリコン膜ESおよび酸化シリコン膜IFからなる層間絶縁膜を形成する。
次に、図21に示すように、ドレイン領域DR上のシリサイド層S1およびソース・ドレイン領域SD上のシリサイド層S1のそれぞれに達するコンタクトホールCHを、上記層間絶縁膜に複数開口する。図示していない領域である、選択ゲート電極CG1、CG2の給電領域では、絶縁膜CAおよびIOから露出する選択ゲート電極CG1上およびCG2上のそれぞれのシリサイド層S1に達するコンタクトホールCHを形成する。
その後、各コンタクトホールCHの内側に、導電材料からなるプラグを埋め込む。これにより、複数のコンタクトホールCHのそれぞれの内側には、プラグPCが埋込まれる。
図示はしていないが、半導体基板SB上に容量素子素子を形成する場合は、容量素子を構成する上部電極と下部電極とが平面的に重ならない部分において、上部電極の上面および下部電極の上面のシリサイド層S1に達するコンタクトホールCHをそれぞれ形成した後、各コンタクトホールCH内にプラグPCを埋め込む。
また、図示していない領域では、ソース領域SRおよびゲート電極GEのそれぞれの上面に接続されたプラグPCがコンタクトホールCH内に形成される。
プラグPCは例えばTi(チタン)とTiN(窒化チタン)との積層膜からなる相対的に薄いバリア膜、およびそのバリア膜に包まれるように形成されたW(タングステン)またはAl(アルミニウム)などからなる相対的に厚い導電膜を含む積層膜によって構成される。なお、ここでは図を分かりやすくするため、上記のように積層構造を有するプラグPCを、一層の膜として図示する。
その後、上記層間絶縁膜上に、例えばSiOC膜からなる層間絶縁膜L2をCVD法などにより形成する。続いて、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング法を用いて層間絶縁膜L2を開口して溝を形成し、プラグPCの上面を露出させた後、例えばCu(銅)またはAl(アルミニウム)を主成分とする第1層配線M1を当該溝内に形成することによって、本実施の形態の半導体装置が完成する。これ以降は、通常の半導体装置の製造工程を経て、不揮発性メモリを有する半導体装置を製造する。
本実施の形態で形成する不揮発性メモリである、スプリットゲート構造のMONOSメモリを構成するメモリセルMC1、MC2の構造について、図21を用いて説明する。
図21において、メモリセルMC1およびMC2は互いに線対称な形状を有しているため、以下では主にメモリセルMC1の構造について説明し、メモリセルMC2、選択用nMISQC2、およびメモリ用nMISQM2の構造の説明を省略する場合がある。
メモリセルMC1のドレイン領域DRは、例えば相対的に低濃度のn型の半導体領域EXDと、そのn型の半導体領域EXDよりも不純物濃度が高く、相対的に高濃度のn型の半導体領域DIとを含む、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有している。また、メモリセルMC1、MC2のソース領域SRは、例えば相対的に低濃度のn型の半導体領域EXSと、そのn型の半導体領域EXSよりも不純物濃度が高く、相対的に高濃度のn型の半導体領域DIとを含む、LDD構造を有している。n型の半導体領域EXD、EXSは、メモリセルMC1、MC2のチャネル領域側に配置され、n型の半導体領域DIは、メモリセルMC1、MC2のチャネル領域側からn型の半導体領域EXD、EXS分だけ離れた位置に配置されている。
ドレイン領域DRとソース領域SRとの間の半導体基板SBの主面上には、選択用nMISQC1の選択ゲート電極CG1と、メモリ用nMISQM1のメモリゲート電極MG1とが互いに隣接して配置されている。選択ゲート電極CG1の上面上には、絶縁膜IOを介して絶縁膜CAが形成されている。
メモリゲート電極MG1は、絶縁膜CA、IOおよび選択ゲート電極CG1からなる積層膜の片側面に隣接してサイドウォール状に形成されている。選択ゲート電極CG1の第1側壁にはメモリゲート電極MG1は形成されておらず、選択ゲート電極CG1の第2側壁にメモリゲート電極MG1が隣接して形成されている。選択ゲート電極CG1は例えばn型の低抵抗多結晶シリコンからなり、選択ゲート電極CG1のゲート長は、例えば80〜120nm程度である。また、メモリゲート電極MG1は第2導電膜、例えばn型の低抵抗多結晶シリコンからなり、メモリゲート電極MG1のゲート長は、例えば50〜100nm程度である。
絶縁膜IOは例えば酸化シリコン膜からなる。絶縁膜CAは例えば窒化シリコン、酸化シリコン、窒素を含んだ酸化シリコン、または窒素を含んだ炭化シリコンなどの絶縁膜からなり、その厚さは、例えば50nm程度である。また、半導体基板SBの主面から選択ゲート電極CG1の上面までの高さは、例えば140nm程度であり、半導体基板SBの主面からメモリゲート電極MG1の上面までの高さは、選択ゲート電極CG1の上面の高さよりも50nm程度高く形成されている。
さらに、メモリゲート電極MG1の上面には、例えばニッケルシリサイド(NiSi)、またはコバルトシリサイド(CoSi)などのようなシリサイド層S1が形成されている。シリサイド層S1の厚さは、例えば20nm程度である。スプリットゲート構造の不揮発性メモリセルでは、選択ゲート電極CG1およびメモリゲート電極MG1の双方に電位を供給する必要があり、その動作速度は選択ゲート電極CG1およびメモリゲート電極MG1の抵抗値に大きく依存する。したがってシリサイド層S1を形成することにより選択ゲート電極CG1およびメモリゲート電極MG1の低抵抗化を図ることが望ましい。
これに対し、活性領域において、シリサイド層S1はメモリゲート電極MG1の上面のみに形成し、選択ゲート電極CG1の上面には形成していない。ただし、活性領域の選択ゲート電極CG1の上面にシリサイド層S1を形成しなくても、選択ゲート電極CG1を構成する導電膜の低抵抗化などにより所望する動作速度を得ることができる。上記シリサイド層S1は、ソース領域SRまたはドレイン領域DRを構成するn型の半導体領域DIの上面にも形成されている。また、図21に示していない給電領域では、選択ゲート電極CG1の上面にもシリサイド層S1が形成されている。
選択ゲート電極CG1と半導体基板SBの主面との間には、ゲート絶縁膜G1が設けられている。ゲート絶縁膜G1は例えば酸化シリコンからなり、その厚さは、例えば1〜5nm程度である。ゲート絶縁膜G1下の半導体基板SBの主面にはpウエル(図示しない)が形成されている。
メモリゲート電極MG1は、ゲート絶縁膜、つまりONO膜CSを介して選択ゲート電極CG1の側面に設けられている。選択ゲート電極CG1とメモリゲート電極MG1とを絶縁するONO膜CSは、絶縁膜XB、電荷蓄積層CLおよび絶縁膜XTからなる積層膜により構成される。また、ONO膜CSを介した半導体基板SB上にメモリゲート電極MG1が配置されている。
電荷蓄積層CLは、例えば窒化シリコンからなり、その厚さは、例えば5〜20nm程度である。絶縁膜XB、XTは、例えば酸化シリコンからなり、絶縁膜XBの厚さは、例えば1〜10nm程度、絶縁膜XTの厚さは、例えば4〜15nm程度である。絶縁膜XB、XTは窒素を含んだ酸化シリコンで形成することもできる。
本実施の形態では、電荷蓄積層CLとしてトラップ準位を有する絶縁膜を使用している。このトラップ準位を有する絶縁膜の一例として、上述の窒化シリコン膜が挙げられるが、窒化シリコン膜に限らず、例えば、酸化アルミニウム膜(アルミナ)、酸化ハフニウム膜または酸化タンタル膜など、窒化シリコン膜よりも高い誘電率を有する高誘電率膜を使用してもよい。
ドレイン領域DRには、コンタクトホールCH内に埋め込まれたプラグPCを介して、選択ゲート電極CG1が延在する第1方向に対して直交する第2方向に延在する第1層配線M1が接続されている。
次に、上記メモリセルMC1の書き込み、消去および読み出しの各動作について図21を用いて説明する。ここでは、ONO膜CSに電子を注入することを「書き込み」、ホールを注入することを「消去」とそれぞれ定義する。
書き込みは、いわゆるソースサイド注入方式と呼ばれるホットエレクトロン書き込み方式を採用する。書き込み時には、例えば選択ゲート電極CG1に0.7V、メモリゲート電極MG1に10V、ソース領域SRに6V、ドレイン領域DRに0V、上記pウエル(図示しない)に0Vをそれぞれ印加する。これにより、ソース領域SRとドレイン領域DRとの間に形成されるチャネル領域のうち、選択ゲート電極CG1とメモリゲート電極MG1との中間付近の領域でホットエレクトロンが発生し、これがONO膜CSに注入される。注入された電子は、電荷蓄積層CLを構成する窒化シリコン膜中のトラップに捕獲され、これにより、メモリセルMC1のしきい値電圧が上昇する。
消去は、チャネル電流を利用したホットホール注入消去方式を採用する。消去時には、例えば選択ゲート電極CG1に0.7V、メモリゲート電極MG1に−8V、ソース領域SRに7V、ドレイン領域DRに0V、上記pウエルに0Vをそれぞれ印加する。これにより、選択ゲート電極CG1の下部の上記pウエルにチャネル領域が形成される。
また、ソース領域SRに高電圧(7V)が印加されるため、ソース領域SRから伸びた空乏層が選択用nMISQC1のチャネル領域に近づく。この結果、チャネル領域を流れる電子が、チャネル領域の端部とソース領域SRとの間の高電界によって加速されてインパクトイオン化が生じ、電子とホールの対が生成される。そして、このホールがメモリゲート電極MG1に印加された負電圧(−8V)によって加速されてホットホールとなり、ONO膜CSに注入される。注入されたホールは電荷蓄積層CL中のトラップに捕獲され、メモリ用nMISQM1のしきい値電圧が低下する。
読み出し時には、例えば選択ゲート電極CG1に1.5V、メモリゲート電極MG1に1.5V、ソース領域SRに0V、ドレイン領域DRに1.5V、上記pウエルに0Vをそれぞれ印加する。すなわち、メモリゲート電極MG1に印加する電圧を、書き込み状態におけるメモリ用nMISQM1のしきい値電圧と、消去状態におけるメモリ用nMISQM1のしきい値電圧との間に設定し、書き込み状態と消去状態とを判別する。
本実施の形態は、1枚の半導体基板SB上に、メモリセルMC1、MC2を含む不揮発性メモリと、周辺回路を構成するMISFETと、観測用のマークとを形成するものである。メモリセルMC1、MC2を構成する選択ゲート電極CG1、CG2と、周辺回路領域1Bの低耐圧nMISQ1を構成するゲート電極GEとは、同一の導電膜PS1(図4参照)を加工することで形成される。ただし、ここでは選択ゲート電極CG1、CG2を先に形成し、その後、ONO膜CSおよびメモリゲート電極MG1、MG2を形成した後にゲート電極GEを形成している。
次に、本実施の形態の半導体装置の製造方法の効果について、図22〜図25に示す比較例を用いて説明する。図22は比較例である半導体装置の製造工程中の平面図であり、図23〜図25は当該半導体装置の製造工程中の断面図である。
本実施の形態では、リソグラフィ工程においてフォトマスクの位置合わせに用いるアライメントマーク、または基板上に形成したゲート電極などのパターンの形成位置を確認するための検査用マークを、膜を一部除去することで形成した溝により構成することについて説明した。これに対し、上記のアライメントマークまたは検査用のマークを、線状の溝により構成するのではなく、ゲート電極などと同様に、線状に膜を残したパターンにより構成することも考えられる。
以下では、マーク領域に形成した膜の大部分を除去し、残った線状の当該膜からなるパターンにより観測用のマークを構成する場合について、比較例の半導体装置の製造工程を用いて説明する。下記の比較例も、上述した本実施の形態と同様に、特定の導電膜を加工してメモリ領域の選択ゲート電極を形成した後、さらに当該導電膜を加工することで、周辺回路領域のMISFETのゲート電極を形成するものである。
比較例ではまず、図1〜図4を用いて説明した工程を行う。すなわち、図1に示すように、半導体基板SBの主面に、パターンPT0を含む素子分離領域STIを形成した後、図4に示すように、半導体基板SB上に絶縁膜G0、導電膜PS1、絶縁膜IOおよびCAを順に形成する。
次に、図22および図23に示すように、メモリ領域1Aおよびスクライブ領域1Cの絶縁膜CAP、IO、導電膜PS1および絶縁膜G0を加工する。これにより、メモリ領域1Aに選択ゲート電極CG1、CG2およびゲート絶縁膜G1を形成し、スクライブ領域1Cに導電膜PS1からなるパターンPT1aを形成する。図23のスクライブ領域1Cには、図22のB−B線における断面図を示している。
ここでは図22に示すように、スクライブ領域1C内のマーク領域TR1aでは、平面視におけるパターンPT0の内側に導電膜PS1からなる環状のパターンPT1aを形成する。また、スクライブ領域1C内のマーク領域TR2aでは、1方向に延在する導電膜PS1を、当該方向に直交する方向に複数並べたパターンPT2aを形成する。なお、図22に示すチップ領域CP、およびスクライブ領域1Cの両端の素子分離領域STIは導電膜PS1により覆われている。マーク領域TR1aおよびTR2a間には、これらのマーク領域を区別する境界として導電膜PS1を残す。
上記工程は図5および図6を用いて説明した工程に対応するものである。つまり、パターンPT1aは、パターンPT1aと同時に形成された選択ゲート電極CG1、CG2などのパターンが、半導体基板に対して所望の位置に形成されているか否かを確認する検査に用いられるパターンである。また、パターンPT2aは、上記工程の後のリソグラフィ工程において、フォトマスクの位置決めを行う際に用いられるパターンである。
したがって、パターンPT1aの平面視における形状は、図5に示すパターンPT1と同様に矩形の環状構造を有し、パターンPT2aの平面視における形状は、図5に示すパターンPT2と同様に線状構造を有してる。また、パターンPT1a、PT2aの幅は、パターンPT1、PT2の幅と同程度であり、マーク領域TR1a、TR2aの大きさは、マーク領域TR1、TR2と同等である。ただし、比較例のマーク領域TR1a、TR2aの構造は、図5および図6に示したマーク領域TR1、TR2の構造とは異なる。
すなわち、図5および図6に示した本実施の形態の製造工程中の半導体装置では、マーク領域TR1、TR2において導電膜PS1、絶縁膜IOおよびCAを含む積層膜を一部除去して開口することにより形成した線状の開口部である溝W1により観測用のパターンPT1、PT2を形成している。したがって、マーク領域TR1、TR2の大部分は導電膜PS1により覆われたままであるため、マーク領域TR1、TR2のそれぞれにおいて、平面視における導電膜PS1が占める面積よりも、導電膜PS1が除去されて形成された、観測用のパターンPT1、PT2を構成する溝W1、W2が占める面積の方が小さい。
これに対し、図22および図23に示した比較例では、マーク領域TR1a、TR2aにおいて導電膜PS1、絶縁膜IOおよびCAを含む積層膜を一部除去することで残った線状当該積層膜により観測用のパターンPT1a、PT2aを形成している。パターンPT1a、PT2aのそれぞれの幅は、マーク領域TR1a、TR2aの1辺に比べて非常に小さいため、1方向に延在する線状のパターンPT1a、PT2aの平面視における面積は、マーク領域TR1a、TR2aの平面視における面積に比べて非常に小さい。
つまり、マーク領域TR1a、TR2aのそれぞれにおいて、平面視における観測用のパターンPT1a、PT2aを構成する導電膜PS1が占める面積よりも、導電膜PS1が除去された領域が占める面積の方が大きく、マーク領域TR1a、TR2aの大部分は導電膜PS1から露出している。
上記のように、本実施の形態ではパターンPT1、PT2を溝W1、W2により構成しているが、比較例では線状に残した膜によりパターンPT1a、PT2aを構成している。
次に、図22のマーク領域TR1aに示すパターンPT0およびPT1aを観測し、その位置関係を調べることで、マーク領域TR1aと同時に形成した選択ゲート電極CG1、CG2(図23参照)の形成位置のずれの有無を検査する。
次に、図7〜図10を用いて説明した工程と同様の工程を行う。つまり、図23に示す周辺回路領域1Bの絶縁膜CAを除去した後、選択ゲート電極CG1、CG2のそれぞれの一方の側壁に、ONO膜CS(図10参照)を介してメモリゲート電極MG1、MG2(図10参照)をそれぞれ形成する。ここで、図7または図9を用いて説明したリソグラフィ工程を行う際には、図22に示すアライメントマークであるパターンPT2aを用いて、フォトマスクの位置合わせを行う。
次に、図24に示すように、周辺回路領域1Bの導電膜PS1にn型不純物をイオン注入法などによって選択的に導入した後、半導体基板SB上にフォトレジスト膜RP6を塗布する。続いて、露光・現像を行うことで、フォトレジスト膜RP6から周辺回路領域1Bの一部の導電膜PS1、およびスクライブ領域1Cの一部の導電膜PS1上の絶縁膜CAのそれぞれをフォトレジスト膜RP6から露出させる。つまり、フォトレジスト膜RP6はメモリ領域1Aを覆い、周辺回路領域1Bおよびスクライブ領域1Cの一部を覆っている。この工程は、図11を用いて説明した工程に対応するものである。
なお、図24に示すスクライブ領域1Cの断面において、フォトレジスト膜RP6は絶縁膜CAを露出していない。フォトレジスト膜RP6がスクライブ領域1Cの絶縁膜CAの一部を露出するのは、図24に示していない領域であり、図22に示すマーク領域TR1a、TR2a以外のマーク領域である。図示しない領域のマーク領域に塗布されたフォトレジスト膜RP6には、マーク領域TR1aのパターンPT1aと同様に、平面視において矩形の環状の開口部が形成され、その開口部の底部に絶縁膜CAが露出する。
ここでは、図22〜図24に示すように、スクライブ領域1Cの半導体基板SBの主面上において、絶縁膜CA、IOおよび導電膜PS1からなる積層膜は除去され、当該積層膜が残っている領域はパターンPT1aが形成された領域のみとなっている。つまり、マーク領域TR1a(図22参照)において、パターンPT1aの占める面積は、上記積層膜が除去された領域が占める面積よりも遥かに小さい。
このように、比較例のスクライブ領域1Cでは、図22および図23を用いて説明した工程により導電膜PS1を含む上記積層膜が除去されることで、マーク領域TR1aの大部分の半導体基板SBの主面が露出される。この場合、マーク領域TR1aの上記積層膜からなるパターンPT1aを覆うようにフォトレジスト膜RT6(図24参照)を塗布すると、塗布工程において流動性を有するフォトレジスト膜RP6は、スクライブ領域1C領域において、パターンPT1aを構成する上記積層膜の横の広い開口部に流れて溜まる。
このようにフォトレジスト膜RP6が上記開口部に偏って形成されるのは、図22に示すマーク領域TR1a、TR2aのように、比較的広い領域内に、上記積層膜を密に残さず、上記積層膜からなるパターンPT1aを疎に形成することで、平面視における面積が広い凹部にフォトレジスト膜RP6が流れ込むためである。このようにして、上記塗布工程の直後にパターンPT1aの直上に形成されていたフォトレジスト膜RP6は、その流動性により、パターンPT1aの横の上記凹部に流れこむ。
これに対し、メモリ領域1Aでは、絶縁膜CAおよびIOと、選択ゲート電極CG1またはCG2とを含む複数の積層膜が互いに近接し、並んで配置されており、パターンが密に形成されている。よって、当該積層膜からなるパターン同士の間が広く離間していないため、フォトレジスト膜RP6は流動性を有していても、当該パターン同士間の凹部に流れこむフォトレジストはわずかである。また、周辺回路領域1Bの半導体基板SBの主面の全面は導電膜PS1により覆われており、導電膜PS1は開口していないため、導電膜PS1上のフォトレジスト膜RP6が、導電膜PS1の開口部などに流れ込むことはない。
スクライブ領域1Cでは、上記塗布工程の後に、フォトレジスト膜RP6が自身の流動性によりパターンPT1aの横に流れるため、図24を用いて説明した工程により形成されるパターンPT1aの直上のフォトレジスト膜RP6は、メモリ領域1Aの絶縁膜CA、IOおよび選択ゲート電極CG1からなる積層膜の直上のフォトレジスト膜RP6よりも膜厚が薄くなる。同様に、パターンPT1aの直上のフォトレジスト膜RP6は、メモリ領域1Aの絶縁膜CA、IOおよび選択ゲート電極CG2からなる積層膜の直上のフォトレジスト膜RP6よりも膜厚が薄くなり、周辺回路領域1Bの導電膜PS1の直上のフォトレジスト膜RP6よりも膜厚が薄くなる。
次に、図25に示すように、フォトレジスト膜RP6をマスクとして周辺回路領域1Bの導電膜PS1の一部および絶縁膜G0の一部をドライエッチング法により除去することにより、導電膜PS1からなる低耐圧nMISのゲート電極GEと、絶縁膜G0からなるゲート絶縁膜G2とを形成する。また、上記工程により、スクライブ領域1Cの所定のマーク領域(図示しない)の導電膜PS1を除去することで、半導体基板SBの上面を露出する溝からなる検査用パターンを形成する。その後、半導体基板SB上のフォトレジスト膜RP6を除去する。
ここで形成する上記検査用パターンは、図12および図13を用いて説明した、ゲート電極GEの形成位置を確認する検査工程で用いられるパターンPT3に対応するものである。ここでは当該検査用パターンを溝により構成するのではなく、図22に示すパターンPT1aと同様に、半導体基板SB上に残した導電膜PS1を含む線状の積層膜により構成する。
ここでは、上記のゲート電極GEを形成するエッチング工程によりスクライブ領域1Cの膜が除去されないように、図24を用いて説明した工程によりスクライブ領域1Cをフォトレジスト膜RP6により覆っている。しかし、上述したように、図24を用いて説明した工程により形成したフォトレジスト膜RP6の膜厚は、スクライブ領域1CのパターンPT1aの直上において過度に薄くなっている。このような状態で上記エッチング工程を行った場合、エッチング行程中にパターンPT1aの直上のフォトレジスト膜RP6は消費され尽くし、フォトレジスト膜RP6からパターンPT1aが露出する結果、パターンPT1aの上部がエッチングされる。
エッチング工程中にパターンPT1aの直上のフォトレジスト膜RP6が除去されてパターンPT1aがエッチングされることで、パターンPT1aが完全に除去されることが考えられる。また、パターンPT1aが一部除去されることで半導体基板SBからパターンPT1aが剥がれることが考えられる。また、パターンPT1aが完全に除去されなくても、図25に示すように、パターンPT1aの上面の端部の角部が削られることが考えられる。図25では図22に示す検査用のパターンPT1aの断面のみを示しているが、図22に示すアライメントマークであるパターンPT2aを構成する積層膜も、同様に直上のフォトレジスト膜RP6が薄く形成されることに起因して、その一部が除去される虞がある。
その後、検査用の光学機器を用い、パターンPT0(図22参照)と、上記検査用パターンとのそれぞれの位置を検出する。これにより、ゲート電極GEが形成された位置が、ゲート電極GEの下地である半導体基板SBに対して所望の位置からずれて形成されているか否かを検査する。
その後の工程では、比較例の半導体装置を形成するため、図14〜図21を用いて説明した工程を行う。この過程では、図14、図15、図16および図18に示したように、フォトレジスト膜をマスクとしてイオン注入を行うことで、選択的に所望の不純物濃度を有する半導体領域を形成する工程を行う必要があり、また、コンタクトホールCH(図21参照)を形成する際には、フォトレジスト膜を精度よく形成するため、フォトレジスト膜を、形成位置がずれないように形成する必要がある。
これらのリソグラフィ工程では、フォトレジスト膜からなるレジストパターンを選択ゲート電極CG1などに対して所定の形状で形成するために、図22に示すパターンPT2aを、フォトマスクの位置合わせの際に用いる。ここで、アライメントマークであるパターンPT2aを光学機器などにより検出する際には、パターンPT2aの角部を認知することでパターンPT2aの形状を検出ことができる。このため、上記検出を精度よく行うためには、パターンPT2aの角部が削られておらず、直角に近い形状で形成されている必要がある。
しかし、図24および図25を用いて説明したように、パターンPT1aと同様にパターンPT2a(図22参照)は、マーク領域TR2a(図22参照)内において疎に形成される。これに起因して、図24および図25を用いて説明したエッチング工程で、パターンPT2aの上部の一部、つまり角部などが除去され、パターンPT2aの断面形状が矩形ではないいびつな形状となった場合、上記リソグラフィ工程でパターンPT2aからなるアライメントマークを精度よく検出することが困難となる。また、パターンPT2aが完全に除去された場合、またはパターンPT2aに剥がれが生じている場合には、アライメントマークを検出することができない。
また、図25を用いて説明した工程の後、パターンPT1aと、上記検査用のパターンとの形成位置のずれを検査しようとしても、図25に示すようにパターンPT1aが一部除去されていると、当該検査によりパターン同士の形成位置の比較を正確に行うことができない。
このため、比較例の半導体装置の製造方法では、図25を用いて説明した工程の後に、フォトレジスト膜を精度よく形成することが困難となるため、フォトリソグラフィ技術を用いたパターニング工程またはイオン注入工程を精度よく行うことができなくなる問題が生じる。よって比較例の半導体装置の製造工程を採用した場合、所望の形状でパターニングを行うこと、また、所望の位置にイオン注入を行うことが困難となるため、半導体装置の信頼性が低下する。
また、フォトリソグラフィ技術の精度の問題の他に、上記のようにしてマーク領域TR1a、TR2a(図22参照)のパターンPT1a、PT2aが一部もしくは全部除去された場合、またはパターンPT1a、PT2aが剥がれた場合、半導体基板SB上に生じるエッチング残渣の量が多くなることで、半導体装置の信頼性が低下する虞がある。
上記の問題は、同一の膜を複数回の加工工程により加工する場合に、当該複数回の加工工程のうち、最後に行う加工工程よりも前の加工工程で、観測用のパターンを広い領域に疎に形成することにより生じるものである。また、同一の膜でなくとも、同じ高さに複数の膜が別工程で形成された場合にも、それらの複数の膜に対し複数回の加工工程を行えば、同様の問題が生じる場合ことが考えられる。
上記の問題が生じることを防ぐために、図24を用いて説明した工程で形成するフォトレジスト膜RP6の膜厚をより大きくし、フォトレジスト膜RP6の流動が起こっても、図25を用いて説明したエッチング工程でパターンPT1aなどが露出することを防ぐことが考えられる。しかし、図24に示すフォトレジスト膜RP6の膜厚を大きくすると、周辺回路領域1Bにおいてゲート長が特に小さい低耐圧nMISのゲート電極GE(図25参照)をエッチングにより形成するために形成するフォトレジスト膜RP6のように、幅の狭いフォトレジスト膜は倒れてしまう。したがって、正常にエッチングを行うことができなくなる虞があるため、フォトレジスト膜RP6の膜厚を大きくすることは困難である。
そこで、本実施の形態では、観測用のパターンを検出するために必要な、当該パターンの角部が削れることを防ぐため、上記観測用のパターン、および、マーク領域に形成するその他の文字パターンなどを、膜を除去した部分である溝により構成する方法を用いている。図11に示すように、パターンPT1は、スクライブ領域1Cの1辺に対して非常に幅の小さい線状の溝W1により構成されている。このため、スクライブ領域1C上に形成される絶縁膜CA、IOおよび導電膜PS1からなる積層膜の直上のフォトレジスト膜RP2が、当該積層膜の横の凹部、すなわち溝W1内およびその直上に流れ込む量を小さくすることができる。
これは、各マーク領域において、絶縁膜CA、IOおよび導電膜PS1からなる積層膜が密に形成され、各マーク領域内に、当該積層膜を開口して形成された凹部であって、平面視において当該積層膜よりも広い面積の凹部が形成されていないためである。
したがって、スクライブ領域1Cの当該積層膜の直上には、図12および図13を用いて説明したエッチング工程中に、当該積層膜を露出させないために必要な膜厚を有するフォトレジスト膜RP2を形成することができる。これは、図5に示すアライメントマークであるパターンPT2を形成するマーク領域TR2も同様である。
また、図5に示す文字パターンCR1も、幅の小さい溝W4により形成されているため、同様に、周囲の上記積層膜の直上のフォトレジスト膜RP2が、溝W4内およびその直上に流れることを防ぐことができる。このことは、境界線として形成する溝W3も同様である。
つまり、図5に示すマーク領域TR1、TR2のように比較的広い領域に、上記積層膜からなるパターンを疎に形成することを防ぎ、本実施の形態のように、上記積層膜を開口する凹部の面積を小さくすることで、上記積層膜からなる観測用のマークの上部が一部除去されることを防ぐことができる。
上記のように、本実施の形態では観測用のパターンを溝により構成することで、当該パターンを検出するための角部が除去されることを防ぎ、当該パターンを精度よく検出することを可能とすることができる。これにより、同一の膜を複数回加工する場合であっても、フォトレジスト膜からなるマスクパターンを所望の形状で形成することができ、フォトリソグラフィ技術を用いたパターニングまたはイオン注入などを精度よく行うことができるため、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1A メモリ領域
1B 周辺回路領域
1C スクライブ領域
CA 絶縁膜
CG1、CG2 選択ゲート電極
CH コンタクトホール
CL 電荷蓄積層
CP チップ領域
CR0、CR1 文字パターン
CS ONO膜
DI n型の半導体領域
DR ドレイン領域
ES 窒化シリコン膜
EXD、EXS n型の半導体領域
GE ゲート電極
G0 絶縁膜
G1、G2 ゲート絶縁膜
IF 酸化シリコン膜
IO 絶縁膜
L2 層間絶縁膜
M1 第1層配線
MC1、MC2 メモリセル
MG1、MG2 メモリゲート電極
PC プラグ
PT0、PT1、PT1a、PT2、PT2a、PT3 パターン
PS1 導電膜
Q1 低耐圧nMIS
QC1、QC2 選択用nMIS
QM1、QM2 メモリ用nMIS
RP1〜RP6 フォトレジスト膜
S1 シリサイド層
S2 サイドウォール
SB 半導体基板
SD ソース・ドレイン領域
SR ソース領域
STI 素子分離領域
SW サイドウォール
X1 n型の半導体領域
TR1、TR1a、TR2、TR2a、TR3 マーク領域
W1〜W5 溝
Y1 n型の半導体領域
XB、XT 絶縁膜

Claims (8)

  1. (a1)半導体基板を準備する工程、
    (b1)前記半導体基板の主面の第1領域および第2領域を覆う第1の膜を形成する工程、
    (c1)前記第1領域の前記第1の膜を加工し、前記第1の膜の開口部からなる第1パターンを形成する工程、
    (d1)前記(c1)工程の後に、前記第1領域を覆い、前記第2領域の前記第1の膜の一部を覆うフォトレジスト膜を形成する工程、
    (e1)前記フォトレジスト膜をマスクとしてエッチングを行い、前記第2領域の前記第1の膜を加工する工程、
    (f1)前記(e1)工程の後に、前記第1パターンを観測する工程、
    を有し、
    前記第1領域のうち、前記第1の膜に覆われている部分の面積は、平面視における前記第1パターンの面積よりも大きい、半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1パターンは、一または複数の、1方向に延在する溝からなる、半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(f1)工程では、リソグラフィ工程において、前記第1パターンを観測してフォトマスクの位置合わせを行う、半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    (a2)前記(f1)工程の前に、前記半導体基板の主面に埋め込まれた第2の膜からなる第3パターンを形成する工程をさらに有し、
    前記(c1)工程では、前記半導体基板の主面の第3領域を覆う前記第1の膜を加工して第2パターンを形成し、
    前記(f1)工程では、前記第3パターンおよび前記第1パターンを観測することで、前記半導体基板に対する前記第2パターンの形成位置を検査する、半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(f1)工程では、前記第1の膜と前記第1パターンとの境界の直上の、前記第1の膜の角部を検出することで前記第1パターンを観測する、半導体装置の製造方法。
  6. 請求項5記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1パターンは、前記角部により囲まれた領域の凹部により構成されている、半導体装置の製造方法。
  7. 請求項4記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第2領域および前記第3領域はそれぞれ周辺回路および不揮発性メモリの形成領域であり、
    前記(c1)工程では、前記半導体基板上に第1ゲート絶縁膜を介して前記第2パターンからなる選択ゲート電極を形成し、
    (c2)前記(c1)工程の後、前記選択ゲート電極の一方の側壁および前記半導体基板に対し、電荷蓄積層を含む絶縁膜を介して隣接するメモリゲート電極を形成する工程をさらに有し、
    前記(e1)工程では、前記第2領域の前記第1の膜を加工することで、半導体基板上に第2ゲート絶縁膜を介して、前記第2領域の前記第1の膜からなるゲート電極を形成する、半導体装置の製造方法。
  8. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1領域はスクライブ領域である、半導体装置の製造方法。
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