JP2015002017A - ランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を削減するとともに組立が容易な安価なランプを提供する。【手段】ランプにおいて、発光モジュール110と、回路ユニット140と、発光モジュール110を底壁の外面160aに搭載する有底筒状のヒートシンク160と、筒部150gを有し、当該筒部一端150eからヒートシンクの筒周面の略全長が底壁160gを筒部一端150e側に向けた状態で筒部150g内に挿入されている筐体150と、筐体の筒部の他端から外嵌され回路ユニットに電力を供給する口金170とを備え、筐体には、筐体の筒部の内部空間150kに回路ユニットを保持する保持部150hが一体成型にて形成されており、回路ユニットは保持部150hによりヒートシンクの筒部の内部空間に収容されるよう保持されている。【選択図】図2

Description

本発明は、LED(Light Emitting Diode)等の半導体発光素子を光源とするランプに関する。
近年、省エネルギーの観点から、白熱電球に代替する電球形ランプとして、半導体発光素子の一つであるLEDを光源として利用するランプが提案されている(例えば、特許文献1)。図8及び図9は、特許文献1に記載の従来のランプ1を示す断面図である。ランプ1は、点状光源11を備えた光源基板12、光源基板12に電力を供給する点灯回路21、点灯回路21を収容する絶縁部材26を備える。また、光源基板12を搭載し絶縁部材26を内包する外郭部材2を備える。さらに、照明器具のソケット(不図示)に着脱自在に装着され電力を受電する口金要素32と、口金要素32と外郭部材2とを連結する連結部材33と、光源基板12を覆うグローブ18を備える。
外郭部材2は、周部3と、これと一体の光源取付け部4からなり、光源取付け部4の裏側に位置して周部3の内側に形成された凹部5に絶縁部材26が設けられている。連結部材33は絶縁材製であり、先端部外周に形成された係止凸部33aが、外郭部材2の凹部5の開口縁部2aの係止溝2bに嵌入されることによって、外郭部材2に接続されている。
特開2006−313718号公報
ところが、特許文献1記載のランプ1は、点灯回路21を収容する絶縁部材26と、口金要素32が外嵌される連結部材33とが外郭部材2に各々装着される構造である。そのため、構成部品の数が増加するとともに、組立のための時間を要し低コスト化への障害となっていた。また、ランプを照明器具に脱着する際等に使用者の手が直接触れる外郭部材2の表面温度を下げる目的で、外郭部材2に樹脂性のカバーを設けた場合には、さらに部品点数が増し低コスト化に反することになる。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、部品点数を削減するとともに組立が容易で安価なランプを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本明細書に開示されるランプは、半導体発光素子を有する発光モジュールと、前記半導体発光素子に電力を供給する回路ユニットと、前記発光モジュールを底壁外面に搭載する有底筒状のヒートシンクと、筒部を有し、当該筒部一端から前記ヒートシンクの筒周面の略全長が前記底壁を前記筒部一端側に向けた状態で前記筒部内に挿入されている筐体と、前記筐体の筒部の他端から外嵌され前記回路ユニットに電力を供給する口金とを備え、前記筐体には、前記筐体の筒部の内部空間に前記回路ユニットを保持する保持部が一体成型にて形成されており、前記回路ユニットは前記保持部により前記ヒートシンクの筒部の内部空間に収容されるよう保持されていることを特徴とする。
また、別の態様では、前記ヒートシンク及び前記筐体は、前記筐体の一部が前記ヒートシンクに当接する位置まで、前記ヒートシンクの筒部を前記筐体の筒部内に挿入可能に構成されており、前記筐体の一部が前記ヒートシンクの一部に当接した状態において、前記筐体の残余の部分と前記ヒートシンクと筒軸方向において離間している構成であってもよい。
また、別の態様では、前記筐体の一部は前記保持部の先端であり、前記ヒートシンクの一部は前記底壁の内面である構成であってもよい。
また、別の態様では、前記筐体の筒部及び前記ヒートシンクの筒部には、前記筐体を前記ヒートシンクから筒軸方向に引き出す方向の相対移動を規制する1対の係止部及び被係止部の各1が各々形成されており、前記係止部が前記被係止部に係合した状態において、前記筐体の前記ヒートシンクに対する筒軸方向の移動が一定範囲内に規制されている構成であってもよい。
また、別の態様では、前記係止部及び前記被係止部は、前記保持部が前記ヒートシンクに当接する位置と筒軸方向において近接した位置に配置されている構成であってもよい。
また、別の態様では、前記保持部は、前記筐体の筒軸と中心とした筒状であり筒軸方向に平行なスリットを有する構成であってもよい。
また、別の態様では、前記ヒートシンクは、前記回路ユニットとは電気的に絶縁され、前記ヒートシンクの筒部は前記筐体の筒部により外周を被覆されている構成であってもよい。
また、別の態様では、前記係止部は、前記筐体の筒部の半径方向に向けて前記筐体の筒部の内周の表面が凸出又は凹入されてなる構成であってもよい。
また、別の態様では、前記被係止部は、前記ヒートシンクの筒部の半径方向に向けて前記筒部の表面が凸出又は凹入されてなる構成であってもよい。
本明細書に開示されるランプは、上記の構成により複数の機能を筐体に集約したことにより、部品点数を削減するとともに、組立が容易となりランプの低コスト化を実現できる。
実施の形態に係るランプ100の外観を示す斜上方から見た斜視図である。 実施の形態に係るランプ100を図1におけるA−A線で切った断面を示す断面図である。 実施の形態に係るランプ100を斜上方から見た分解斜視図である。 実施の形態に係るランプ100のヒートシンク160を斜上方から見た斜視断面図である。 実施の形態に係るランプ100の筐体150を斜上方から見た斜視断面図である。 実施の形態に係るランプ100の筐体150とヒートシンク160とを断面B−Bで切った切断面を示した断面図である。 実施の形態の変形例に係るランプの筐体250とヒートシンク260を図6と同様の位置で切断した断面図である。 従来のランプ1の側断面図である。 従来のランプ1の側断面図である。
≪実施の形態≫
以下、本実施の形態に係るランプを、図面を参照しながら説明する。
<概略構成>
図1は、実施の形態に係るランプ100の外観を示す斜上方から見た斜視図である。図1に示すように、実施の形態に係るランプ1は、白熱電球の代替品となるLEDランプであって、白熱電球と近似した外観形状を有する。
図2は、ランプ100を図1におけるA−A線で切った断面を示す断面図である。図3は、ランプ100を斜上方から見た分解斜視図である。図2および図3に示すように、ランプ100は、発光モジュール110、回路ユニット140、筐体150、ヒートシンク160、口金170、光学部材120およびグローブ130を有する。
<各部構成>
(発光モジュール110)
発光モジュール110は、ランプ100の光源であって、例えば、略円形の穴112cが開けられた略円環状の実装基板112と、実装基板112上面112aに穴112cを囲繞するように環状に配置された複数の発光部111とを備える。実装基板112は、例えば、樹脂板と金属板とからなる金属ベース基板であって、上面112aには配線パターン(不図示)が形成されている。各発光部111は、例えば、青色光を発するGaN系のLEDを、青色光を黄色光に変換する蛍光体粒子が混入された透明のシリコーン樹脂で封止したものであって、青色光と黄色光との混色により得られる白色光を出射する。各発光部111は、平面視略長方形であって、それぞれの長手方向が実装基板112の径方向と一致するように全体として放射状に配置されている。実装基板112の上面112a上における複数の発光部111で構成される環の内側には、前記配線パターンを介して各発光部111と電気的に接続された接続端子113が配置されている。この例では接続端子113はコネクタであり、配線144、145の一端部に取り付けられたコネクタ148と接続される。なお、接続端子113はコネクタに限定されず、半田付け用のランドパターンなど、配線144、145と電気的および物理的に接続が可能な端子であれば良い。
(ヒートシンク160)
図4は、実施の形態に係るランプ100のヒートシンク160を斜上方から見た斜視断面図である。図2、図3及び図4に示すように、ヒートシンク160は、略円筒状の筒部160jと、筒部160jのグローブ側(以下、「上側」)の開口を塞ぐ略円板状の底壁160gとが一体的に形成された有底筒状の部材である。筒部160jにおける口金側(以下、「下側」)の端部160hには開口160iが形成されている。筒部160jの筒軸がランプ軸Jと一致する姿勢で配置されている。
ヒートシンク160は、高熱伝導性材料で構成されている。高熱伝導性材料としては、例えば、金属材料、高熱伝導性樹脂材料等を用いることができる。高熱伝導性樹脂材料を用いる場合には、熱伝導性を有するフィラーを混入させてもよい。ヒートシンク160は、これらの材料を例えば射出成形することによって作製されている。
ヒートシンク160を構成する金属材料としては、例えば、アルミニウム、錫、亜鉛、インジウム、鉄、銅、銀、ニッケル、ロジウム、パラジウム等の単一の金属元素からなる純金属、複数の金属元素からなる合金(例えば、マグネシウムを含む合金)、金属元素と非金属元素とからなる合金等が挙げられる。金属材料は特に熱伝導性が高く、さらに、プレス加工を用いて容易に作製することができる点で有利である。
高熱伝導性樹脂材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリプロピレンサルファイド、ポリカーボネート、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリフェニレンオキサイド、ポリサルフォン、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリフタールアミド等が挙げられる。熱伝導性フィラーとしては、例えば、ガラス、酸化ケイ素、酸化ベリリウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化チタニウム、窒化アルミニウム、ダイヤモンド、グラファイト、炭化ケイ素、炭化チタニウム、ホウ化ジルコニウム、ホウ化リン、ケイ化モリブデン、硫化ベリリウム、アルミニウム、錫、亜鉛、インジウム、鉄、銅、銀等の無機材料、あるいは、それらの内の2種類以上の金属材料からなる合金等で構成されるフィラーを使用することも可能である。さらに、これらのフィラーを複数種類併用することとしてもよい。
本実施の形態では、ヒートシンク160は、一例としてアルミニウムで形成されている。
底壁160gの上側の主面がヒートシンク160の搭載面160aとなっており、その搭載面160aの略中央に発光モジュール110が搭載されている。搭載面160aと発光モジュール110の実装基板112の下面112bとは面接触しており、これにより発光モジュール110の熱がヒートシンク160に伝導し易くなっている。ヒートシンク160への発光モジュール110の取り付けは、例えば、実装基板112に設けられた穴112cに貫通させたねじ190を、ヒートシンク160の搭載面160aに設けられたねじ孔160fにそれぞれねじ込むことによって行なわれている。
筒部160jは、下側が開口しており略円筒状であって、底壁160gの搭載面160aの裏面160lと筒部160jの内周に囲まれた筒状の内部空間160nが形成されている。筒部160jは、上述したように金属などの熱伝導性に優れた材料で一体的に形成されており、発光モジュール110で発生した熱を放散させる。底壁160gによってヒートシンク160の上側端部には開口はない。底壁160gと筒部160jとは一体的に形成されており、発光モジュール110で発生した熱が底壁160gから筒部160jへと伝導し易くなっている。また、部材点数の削減によりランプ100の組み立て工数を減らすことができる。
ヒートシンク160は、上側から外径が略一定である平行部160bと、上側から下側に向かって外径が徐々に縮径するテーパ部160cとを有する。平行部160bとテーパ部160cとの境界は、筒部160jの外周に上方に円環状の平面160mをなし、平面160mの周縁には段差部160dが形成されている。そして、円環状の平面160mには、円周方向の一部の領域において、平面160mを周縁から半径方向の一定範囲に渡って凹入した被係止部160kが形成されている。被係止部160kは、段差部160dの円周方向において、複数個所設けられている。本実施の形態では、一例として、被係止部160kは、図4における切断線B−Bで示す位置に2箇所設けられている。切断線B−Bは、円周方向において切欠き160eの中心線に対し±60°の円周角をなす。被係止部160kは、後述するように筐体150の係止部150nが係合される被係止部を構成する。
(回路ユニット140)
回路ユニット140は、口金170を介して受電して発光部111を発光させるためのものである。回路ユニット140は、回路基板141、回路基板141の主面(実装面)141aに実装された複数の電子部品142、143、および回路基板141の他方の主面(実装面とは反対側の面)に配設された不図示の配線パターンを含む。なお、図面では一部の電子部品にのみ符号「142」および「143」を付している。
回路ユニット140は、筐体150に保持されている。図2及び図3に示すように回路基板141は長尺状であり、回路ユニット140は、回路基板141の主面141aがランプ軸J方向に沿う姿勢で回路基板141の長手方向がランプ軸Jに沿うように配置されている。このようにすることで、ランプ100の縮径化を図ることができる。また、回路基板141は、後述する筐体150の形状に合わせて上側端部に拡幅部141cが形成され、外縁141bは下方に向けて漸次縮幅している。
図2に示すように、回路ユニット140と発光モジュール110とは、一対の配線144、145によって電気接続されている。一対の配線144、145は、後述する筐体150の上端開口150dを通して筐体150の外部に引き出された後、ヒートシンク160の切欠き160eを介してヒートシンク160の上方に導出される。そして、配線144、145の先端のコネクタ148が実装基板112上の接続端子113に接続されることにより発光モジュール110に電気接続されている。
図2に示すように、回路ユニット140と口金170とは、別の一対の配線146、147によって電気接続されている。配線146は、筐体150を構成する後述する筐体150の小径部150bに設けられた下端開口150mを通って筐体150の外部に引き出され、口金170のシェル部171と接続されている。また、配線147は、同じく下端開口150mを通って筐体150の外部に引き出され、口金170のアイレット部173と接続されている。
(筐体150)
図5は、実施の形態に係るランプ100の筐体150を斜上方から見た斜視断面図である。ランプ100は白熱電球の代替品であるため、筐体150は円筒状をしており、筐体150の筒軸はランプ軸Jと一致している。
筐体150は、例えば、樹脂材料や無機材料等の電気絶縁性材料で構成されている。樹脂材料としては、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂が挙げられる。具体的には、ポリブチレンテレフタレート、ポリオキシメチル、ポリアミド、ポリフェニルサルフィド、ポリカーボネート、アクリル、フッ素系アクリル、シリコーン系アクリル、エポキシアクリレート、ポリスチレン、アクリロニトリルスチレン、シクロオレフィンポリマー、メチルスチレン、フルオレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、フェノール樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。また、無機材料としては、ガラス、セラミック、シリカ、チタニア、アルミナ、シリカアルミナ、ジルコニア、酸化亜鉛、酸化バリウム、酸化ストロンチウム、酸化ジルコニウム等が挙げられる。
筐体150は、図2、図3及び図5に示すように、大径部150aと小径部150bとで構成され、上方の端部150eに上端開口150d、下方の端部150lに下端開口150mを有する。
大径部150aは、外周の上方から下方へ向けて縮径した略円筒形状の筒部150gと、筒部150gの内周側に回路ユニット140を保持しヒートシンク160との位置関係を規定するための保持部150hとを有する。
筒部150gは、例えば、保持部150hの外周面を覆うように配置された略円筒状の部位である。筒部150gの下端部は保持部150hの下端部に連結され、筒部150gと保持部150hとの間にはヒートシンク160の筒部160jが介挿される円筒状の間隙150rが設けられている。
保持部150hは、筒部150gの内壁に上の大径部150aと小径部150bとの境界150f付近から上端開口150dに向けて延設されており、筒部150gと一体的に形成されている。本実施の形態では、保持部150hは、筒部150gの筒軸と中心とした筒状であり、先端150pには回路基板141における外縁の一部を差し込むための少なくとも1つの切欠き150iを有する。一例として2個の切欠き150iが形成されている。この切欠き150iに回路基板141の拡幅部141cが架設される。
また、保持部150hは、筒軸方向に平行なスリット150jを有する。スリット150jは、図5における切断線B−Bで示す位置に2か所設けられている。図5における切断線B−Bは、図4における切断線B−Bで示す位置と同じであり、ヒートシンク160の円周方向において切欠き160eの中心線に対し±60°の円周角をなして配置されている。スリット150jは、筒部150gの内周に、後述する係止部150nを形成する金型を形成するためのものである。
保持部150hの内周面には、回路基板141における外縁141bの一部を差し込むための溝(不図示)を形成してもよい。外縁141bの一部が筐体150の溝に差し込まれることで、回路ユニット140は保持部150hに囲まれた空間150kにおいて姿勢が保持される。
ここで、本実施の形態では、上述したように、筐体150は、樹脂材料や無機材料等の電気絶縁性材料で構成されている。上述したように、保持部150hに囲まれた空間150kは上方が上端開口150dによって開放され、金属などの熱伝導性に優れた材料からなるヒートシンク160の底壁裏面160lに面している。また、保持部150hは、筒軸方向に平行なスリット150jを有し、空間150kはスリット150jを通して裏面160lの筒部160jの内周に挿通している。しかしながら、ヒートシンク160は回路ユニット140やアースと電気的に接続されていない。また、ヒートシンク160は筐体150の筒部150gによって外皮を覆われているので、ランプ100はヒートシンク160が使用者の手に触れない構造となっている。そのため、回路ユニット140の導体部分とヒートシンク160とを、電気用品安全法等の安全規格における1次側回路と2次側回路に必要な絶縁上の距離を満たすよう離間して配置することにより、絶縁性を確保することができる。本実施の形態では、電気用品安全法に基づく耐圧試験方法(湿度91−95%、48h放置後、高湿環境下で耐圧試験を実施)で耐圧試験を実施した。その結果、最大電圧は5kV以上であり、電気用品安全法の基準1kV以上を満たした。
筒部150gと保持部150hとの間隙150rには、筒部150g内周にヒートシンク160の筒部160jの外周が緩挿されるような状態で、ヒートシンク160の筒部160jが介挿されている。
筒部150gの上側の端部150eは、ヒートシンク160の段差部160dよりも上側に迫り出しており、グローブ130の外表面130aに当接されている。これにより、ヒートシンク160の底壁160gと筒部150gの上側の端部150eとの間の溝に充填された接着剤が、筒部150gの外側に漏れ出し難くなっている。
小径部150bの下部外周にはネジ部150cが形成されており、ネジ部150cに口金170が外嵌されている。これによって筐体150の下側の下端開口150mが塞がれている。
以上、説明したように、本実施の形態では、筐体150は、外周の筒部150gと、筒部150gの内周側に回路ユニット140を保持しヒートシンク160との位置関係を規定するための保持部150hを備えた大径部150aと、口金170が外嵌される小径部150bとを有する。これにより、点灯回路を収容する部材としての機能と、口金が外嵌される部材としての機能と、ランプの外皮を構成するカバーの機能を筐体150に集約でき、各機能を別々の部材で実現する場合に比べて構成部品の数を減少できる。そのため、ランプの部材コストを低減できる。
(口金170)
口金170は、ランプ100が照明器具に取り付けられ点灯された際に、照明器具のソケットから電力を受けるための部材であって、本実施の形態ではエジソンタイプであるE17口金が使用されている。当該口金170は絶縁部172を介して配されたシェル部171およびアイレット部173を備え、それらシェル部171およびアイレット部173がそれぞれ配線147、146により回路ユニット140と電気的に接続されている。なお、口金170は、エジソンタイプに限定されず、例えば、ピンタイプ(具体的にはGY、GX等のGタイプ)であっても良い。
(光学部材120)
光学部材120は、発光モジュール110の上方を覆う透光性の円盤状部材である。発光モジュール110からの光を出射方向に平行光又は集光させて照射する。光学部材120の周縁がヒートシンク160の搭載面160aに接合されることにより発光部111を封止する。光学部材120は、例えば、上下両側が開口した略円筒状の本体部120cと、本体部120cの内部空間を上下に仕切る略円板状の隔壁部120aとを備え、本体部120cの下側の端部が実装基板112と接触している。本体部120cは、例えば、ポリカーボネート等の樹脂材料、ガラス、セラミック等の透光性材料からなり、ランプ100の配光角を広げる機能を有する。本体部120cにおける下側の部分は、内径が下側から上側へ向けて縮径している入射面120bがあり、その上側の部分には内径が下側から上側へ向けて拡径している反射面120dとなっている。各発光部111から出射され反射面120dに入射した光は、その一部が反射面120dによってヒートシンク160の搭載面160aを避けた斜め下方へ反射され、他の一部が光学部材120を透過して上方へ向かう。そのため、照射角が狭い発光部111が用いられていても、ランプ100の配光特性は良好である。本体部120cにおける隔壁部120aよりも下側の部分の内部には、発光モジュール110の接続端子113が収容されている。隔壁部120aには、貫通孔(不図示)が設けられており、隔壁部120aの下側の端部を実装基板112の上面112aに接触させた状態で、貫通孔に挿入したねじ190をヒートシンク160のねじ孔160fにねじ込むことによって、光学部材120および実装基板112がヒートシンク160に共締めされている。
(グローブ130)
グローブ130は、A形のランプ用の形状であって、内面には配光特性を改善するための光拡散膜(不図示)が形成されている。なお、グローブ130は、A形のランプ用の形状に限定されず、G形のランプ用の形状など他の形状であっても良い。
ヒートシンク160の底壁160gの外周と筐体150の筒部150gの上側の端部150e付近の内周との間には円環状の溝が形成されている。そして、その溝にはグローブ130の開口側端部130bが嵌め込まれていると共に、その溝内には接着剤(不図示)が充填されており、これによってグローブ130がヒートシンク160および筐体150に固着されている。
<ヒートシンク160、筐体150の嵌合について>
実施の形態に係るランプ100における、ヒートシンク160、筐体150の嵌合について図面を用いて説明する。図6は、実施の形態に係るランプ100の筐体150とヒートシンク160とを断面B−Bで切った切断面を示した断面図である。
筐体150の筒部150gと保持部150hとの間にはヒートシンク160の筒部160jが介挿される円筒状の間隙150rが形成されている。筒部150g内周にヒートシンク160の筒部160jの外周が緩挿されるような状態で、筐体150の間隙150rにはヒートシンク160の筒部160jが介挿されている。
筐体150の筒部150gの内周には、係止部150nが形成されている。ヒートシンク160の筒部160jを筐体150の間隙150rに内挿して係止部150nとヒートシンクの筒部160jの外周にある被係止部160kとを係合させる。これにより、筐体150とヒートシンク160とが固定されている。係止部150nが被係止部160kに係合された状態において、係止部150n及び被係止部160kは、ヒートシンク160を筐体150から筒軸方向に引き出す方向の相対移動を規制する。
ここで、ヒートシンク160は、回路ユニットの保持部150hの一部がヒートシンク160の一部に当接するまで内挿可能に構成されている。本態様では、ヒートシンク160及び筐体150は、ヒートシンクの筒部160jの外周が筐体の筒部150g内周に近接し、回路ユニットの保持部150hの先端150pがヒートシンク160の底壁160gの裏面160lに当接するまで挿入可能に構成される。
図6は、回路ユニットの保持部150hの先端150pがヒートシンク160の底壁160gの裏面160lに当接した状態を示している。この状態において、ヒートシンク160の筒部160jの下側の端部160hと、筐体150の間隙150rの底部150oとの間は、微小距離δ2だけ離間している。同様に、筐体150の他の部分とヒートシンク160とも筒軸方向において微小距離だけ離間するように構成されている。例えば、筐体150の筒部150gの内周と、ヒートシンク160の筒部160jの外周とは筒軸方向において微小距離δ2だけ離間して構成されている。また、同様に筐体150の保持部150hの外周と、ヒートシンク160の筒部160jの内周も同様に筒軸方向において微小距離δ2だけ離間して構成されている。微小距離δ2は、例えば、0.02から0.8mmの範囲であればよく、0.09から0.5mmの範囲内であればより好ましい。本実施の形態では、常温25℃において約0.2mmとした。
具体的には、以下に示すとおりである。筐体150とヒートシンク160との隙間δ2は、筐体150とヒートシンク160の線膨張係数と動作温度範囲によって決定される。例えば筐体150の材料を、ポリブチレンテレフタレート(PBT)とすると単位長さ1mあたりの膨張又は収縮は100μm/Kとなる。一方、ヒートシンク160の材料をアルミニウムとした場合、同様に単位長さ1mあたりの膨張又は変形量は23μm/Kとなる。筐体150の先端150pから間隙150rの底部150oまでの距離は約25mmである。ランプの動作温度の下限−20℃から常温25℃まで45K温度上昇した場合には、筐体150の先端150pから底部150oまでの距離は、ヒートシンク160の低壁裏面160lから筒部160jの端部160hまでの距離よりも、約87μmだけ長くなる。動作温度の下限−20℃までの低温環境において、ヒートシンク160が縮んで筐体150が割れることを防止するために、−20℃において微小距離δ2を0以上とすることが好ましい。その場合、常温25℃においてδ2は約90μm以上必要となる。
他方、点灯に伴いランプはほぼ100℃に温度上昇する。常温25℃から100℃まで75K温度上昇した場合には、筐体150の先端150pから底部150oまでの距離は、ヒートシンク160の低壁裏面160lから筒部160jの端部160hまでの距離よりも、145μmだけ長くなる。常温25℃においてδ2を約90μmとした場合には、100℃においてδ2は約235μmとなる。
上述したように、筐体150は樹脂などの絶縁性に優れた材料からなり、ヒートシンク160は金属などの熱伝導性に優れた材料からなる。上記したように、ランプの点灯等に伴う熱ひずみの差が生じた場合でも、筐体150とヒートシンク160とは互いの当接部分である先端150p及び裏面160l以外は筒軸方向に微小距離だけ離間しているので、互いの膨張収縮を拘束し合うことはない。そのため、両者の熱ひずみの差により、例えば、筐体150の方に変形が生じたり樹脂割れが発生することを防止することができる。
また、筒部150gと保持部150hとの間隙150rには、筒部150g内周にヒートシンク160の筒部160jの外周が緩挿されるような状態で、ヒートシンク160の筒部160jが介挿され、両者の距離は筒軸方向において概ね距離δ2と微小である。そのため、筐体150の筒部150gの内周面とヒートシンク160の筒部160jの外周面との間の熱抵抗は小さく、発光モジュール110で発生した熱がヒートシンク160の筒部160jを介して筐体150の筒部150gに伝導し易くなっている。そのため、熱はヒートシンク160の筒部160jから筐体150の筒部150gに伝達され外気に放出される。
また、ヒートシンク160の筒部160jの被係止部160kの上面と、筐体150の係止部150nの下面150qとの間は、微小距離δ1だけ離間している。したがって、ヒートシンク160の筒部160jを筐体150の間隙150rに内挿して、係止部150nが被係止部160kに係合した状態では、筐体150のヒートシンク160に対する筒軸方向の移動が微小距離δ1以内に規制されている。微小距離δ1は、例えば、0.02から0.6mmの範囲であればよく、0.05から0.4mmの範囲内であればより好ましい。本実施の形態では、常温25℃において約0.2mmとした。
これにより、筐体150とヒートシンク160とを組立てた状態での、両者の筒軸方向のガタは微小となり製品としての品位が損なわれることはない。
また、係止部150n及び被係止部160kは、保持部150hがヒートシンク160に当接する裏面160lの位置と筒軸方向において近接した位置に配置されている。これにより、筐体150とヒートシンク160にランプの点灯等に伴う熱ひずみが生じた場合でも、筐体150のヒートシンク160に対する筒軸方向の移動が距離δ1の変動を少なくできる。
また、上述したように、ヒートシンク160の被係止部160kは、円環状の平面160mの一部が、円周方向の一部の領域において、平面160mを周縁から半径方向の一定範囲に渡って凹入した形状である。この被係止部160kに係止部150nが係合した状態では、筐体150のヒートシンク160に対する筒軸方向の回転が規制される。
これにより、筐体150とヒートシンク160とを組立てた状態において、両者の回転方向のガタは微小となり製品としての品位が損なわれることはない。
[組立について]
<筐体150の組立方法>
実施の形態に係るランプ100の組立方法について説明する。
(1)回路ユニット140を筐体150の上端開口150dから挿入する。このとき、配線146、147は、筐体150の小径部150bの下方の端部150lから、筐体150の外部に引き出した状態とする。回路ユニット140からの一対の配線144、145を、上端開口150dを通して筐体150の外部に引き出した状態とする。
(2)口金170のシェル部171を、筐体150における小径部150bのネジ部150cに外嵌する。このとき、配線146を、口金170のシェル部171と接続し、配線147を、口金170のアイレット部173と接続した状態にする。尚、口金170の結合は、例えば、接着剤、ネジ、かしめ、これらの組合せ等により行うことができる。
<ヒートシンク160への筐体150の挿入>
(3)ヒートシンク160の筒部160jを筐体150の間隙150rに内挿して、筐体150の筒部150gの係止部150nとヒートシンク160の筒部160jの外周に形成された被係止部160kとを係合させることにより、筐体150とヒートシンク160とを固定する。ヒートシンク160を筐体150に挿入して両者を係合させるだけで作業が完了するので、作業がしやすく組立が容易となる。組立のための時間を削減でき低コスト化に資することができる。
<光学部材120、発光モジュール110のヒートシンク160への取付>
(4)回路ユニット140からの一対の配線144、145は、切欠き160eから上方に引き出す。そして、発光モジュール110をヒートシンク160の底壁160gの搭載面160aに載置し、配線144、145の先端のコネクタ148を実装基板112上の接続端子113と接続する。
(5)ネジ190を、光学部材120、発光モジュール110に各々形成された孔を通して、ヒートシンク160の搭載面160aにあるねじ孔160fに螺合させて、光学部材120、発光モジュール110をヒートシンク160に締結する。
<グローブ130の装着>
(6)ヒートシンク160の底壁160gと筒部150gの上側の端部150eとの間の円環状の溝に、グローブ130の開口側端部130bを嵌め込んだ状態で溝内に接着剤を充填して乾燥し、グローブ130をヒートシンク160および筐体150に固着する。これにより、グローブ130がヒートシンク160に固定され、ランプ100は完成する。
<効果>
以上説明したように、本実施形態に係るランプ100は、発光部111を有する発光モジュール110と、発光部111に電力を供給する回路ユニット140と、発光モジュール110を底壁の外面160aに搭載する有底筒状のヒートシンク160を備える。筒部150gを有し、当該筒部一端150eからヒートシンクの筒部160j周面の略全長が底壁160gを筒部一端150e側に向けた状態で筒部150gに挿入されている筐体150とを備える。筐体の筒部の端部150lから外嵌され回路ユニット140に電力を供給する口金170とを備える。筐体150には、筐体の筒部の内部空間150kに回路ユニットを保持する保持部150hが一体成型にて形成されており、回路ユニットは保持部150hによりヒートシンクの筒部の内部空間160nに収容されるよう保持されていることを特徴とする。
これにより、点灯回路を収容する機能と、口金が外嵌される機能と、ランプの外皮を構成するカバーとしての機能を筐体150に集約でき構成部品の数を減少できランプの部材コストを低減できる。また、ヒートシンク160を筐体150に挿入して両者を係合させるだけで構造部材の組立が完了するので、組立時間を削減でき低コスト化に資する。
また、筐体150の筒部150gの内周面とヒートシンク160の筒部160jの外周面との間の距離は微小であり熱抵抗は小さく、発光モジュール110で発生した熱がヒートシンク160を介して筐体150に伝導し易く、筒部150gから外気に放出され易い。
また、別の態様では、筐体150の一部がヒートシンク160の一部に当接する位置まで、ヒートシンクの筒部160jを筐体の筒部150gと保持部150hとの間に挿入可能に構成してもよい。
また、別の態様では、筐体150の一部は保持部の先端150pであり、ヒートシンク160の一部は、底壁の裏面160lである構成としてもよい。すなわち、ヒートシンク160の筒部は、保持部の先端150pがヒートシンク160の底壁の裏面160lに当接する位置まで前記筐体の筒部に内挿される構成としてもよい。
そして、保持部150hの一部がヒートシンク160の一部に当接した状態において、筐体150の残余の部分とヒートシンク160とは筒軸方向に離間している構成としてもよい。
これにより、ランプの点灯等に伴い筐体150とヒートシンク160との間に熱ひずみの差が生じた場合でも、筐体150とヒートシンク160とは当接部分以外は筒軸方向に微小距離だけ離間しているので、互いの膨張収縮を拘束し合うことはない。そのため、両者の熱ひずみの差により、筐体150の方に変形が生じたり樹脂割れが発生することを防止することができる。
また、別の態様では、筐体の筒部150g及び前記ヒートシンクの筒部160jには、筐体150をヒートシンク160から筒軸方向に引き出す方向の相対移動を規制する1対の係止部150n及び被係止部160kの各1が各々形成されている。そして、係止部150nが被係止部160kに係合した状態において、筐体150のヒートシンク160に対する筒軸方向の移動が一定範囲内に規制されている構成としてもよい。
これにより、筐体150とヒートシンク160とを組立てた状態での、両者の筒軸方向のガタは微小となり製品の品位が損なわれることはない。
また、別の態様では、係止部150n及び被係止部160kは、保持部150hがヒートシンク160に当接する位置と筒軸方向において近接した位置に配置されている構成としてもよい。
これにより、筐体150とヒートシンク160にランプの点灯等に伴う熱ひずみが生じた場合でも、筐体150のヒートシンク160に対する筒軸方向の移動距離の変動を少なくできる。
また、別の態様では、保持部150hは、筐体150の筒軸と中心とした筒状であり筒軸方向に平行なスリット150jを有する構成としてもよい。
これにより、金型を構成することができ樹脂成型により係止部150nを形成、できる。
また、別の態様では、ヒートシンク160は、回路ユニット140とは電気的に絶縁され、ヒートシンク160の筒部160jは筐体150の筒部150gにより外周を被覆されている構成としてもよい。
これにより、回路ユニット140の導体部分とヒートシンク160とが、電気用品安全法等の安全規格における絶縁上の距離を満たすように離間して配置することができ絶縁性を確保できる。
<変形例>
以上、実施の形態に係るランプについて説明したが、例示したランプ100を以下のように変形することも可能であり、本発明が上述の実施形態で示した通りのランプ100に限られないことは勿論である。
上記した実施形態に係るランプ100では、ヒートシンク160は、上側から外径が略一定である平行部160bと下方に向けて外径が徐々に縮径するテーパ部160cとを有する。その平行部160bとテーパ部160cとの境界に形成された円環状の平面160mに被係止部160kが形成され、この被係止部160kが筐体150の係止部150nに係合される構成である。しかしながら、係止部150n及び被係止部160kは、係合した状態において、ヒートシンク160筐体150から筒軸方向に引き出す方向の相対移動を規制する構成であれば良く、下記のとおり変形可能である。
図7は、実施の形態の変形例に係るランプの筐体150とヒートシンク160を図6と同様の位置で切断した断面図である。実施の形態に係るランプ100と同じ構成については同一の番号を付して説明を省略する。変形例では、ヒートシンク260は、上側から下側に向けて外径が徐々に縮径するテーパ部160cにおける筒部160jの外周面を一定範囲に渡って半径方向に落とし込んだ凹部からなる被係止部260kが形成されている。そして、被係止部260kが筐体250の筒部150gの内周に形成された係止部250nが係合される構成である。
この状態において、ヒートシンク160の筒部160jの下側の端部160hと、筐体150の間隙150rの底部150oとの間は、微小距離δ4だけ離間している。微小距離δ4ば実施の形態における微小距離δ2と同じ寸法に構成されている。したがって、変形例でも、実施の形態と同様に、筐体150とヒートシンク160との間に熱ひずみの差が生じた場合でも、筐体250の変形や樹脂割れを防止でき、発光モジュール110からの熱を筐体250の筒部150gから外気に良好に放熱する構造を実現できる。また、筐体150とヒートシンク160のガタを小さくでき、構成部品の数が少なく、組立のための時間を削減でき低コスト化に資する構造を実現できる。
また、ヒートシンク160の筒部160jの被係止部260kの上面と、筐体150の係止部250nの下面250qとの間は、微小距離δ3だけ離間している。したがって、係止部250nが被係止部260kに係合した状態では、筐体150のヒートシンク160に対する筒軸方向の移動が微小距離δ3以内に規制されている。微小距離δ3ば実施の形態における微小距離δ1と同じ寸法に構成されている。したがって、実施の形態と同様に、筐体150とヒートシンク160とを組立てた状態での、両者の筒軸方向のガタは微小となり製品としての品位が損なわれることはない。
≪その他の変形例≫
以上、本発明の構成を、実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。例えば、実施形態に係るLEDランプの部分的な構成および下記の変形例に係る構成を、適宜組み合わせてなるLEDランプであっても良い。
(1)実施形態等においては、ヒートシンク160は、保持部150hの先端150pがヒートシンク160の底壁の裏面160lに当接する位置まで挿入される構成とした。しかしながら、保持部150hの一部がヒートシンク160の一部に当接する位置まで、ヒートシンクの筒部160jを筐体の筒部150gと保持部150hとの間に挿入可能に構成されていればよい。例えば、保持部150hの根本の底部150oがヒートシンク160の筒部160jの端部160hに当接する位置まで、ヒートシンク160の筒部160jが筐体150に挿入される構成であってもよい。また、保持部150hの他の部分がヒートシンク160の一部に当接する位置まで、ヒートシンクの筒部160jを挿入可能な構成としても良く、当接する部位は適宜変更可能である。
(2)上記実施の形態等においては、保持部150hは、筒部150gの内壁に上の大径部150aと小径部150bとの境界150f付近から上端開口150dに向けて延設されている構成とした。しかしながら、保持部150hは、筐体150には、筒部150gから筒部150gの内部空間に延設された構成であればよく、筒部150gの何れの部位から延接されていてもよい。例えば、筒部150gの内周の筒軸方向における中央部分から、半径方向の内側に向けて延設されている構成であってもよい。
(3)上記実施の形態等においては、筐体の係止部150nは、筒部150gの半径方向に向けて筐体の筒部150gの内周の表面が凸出又は凹入されてなり、被係止部160kは、筒部160jの半径方向に向けて筒部の表面が凹入されてなる構成とした。しかしながら、係止部150n及び被係止部160kは、筐体150をヒートシンク160から筒軸方向に引き出す方向の相対移動を規制し、係合した状態において、筐体150のヒートシンク160に対する筒軸方向の移動を一定範囲内に規制する構成であればよい。適宜変更が可能であり、例えば、両者の凹凸を逆にしてもよく、または、係止部および被係止部を形成する位置を異ならせてもよい。
(4)上記の実施形態等においては、半導体発光素子としてLEDを用いる例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、LD(レーザダイオード)やEL素子(エレクトロルミネッセンス素子)等であっても良い。LEDをはじめ、これらの半導体発光素子はいずれも、白熱電球と比較して照射角が狭いものである。したがって、このような半導体発光素子を備えるランプに本発明を適用することにより、配光角向上効果の実効を図ることができる。
(5)上記の実施形態等においては、半導体発光素子が実装基板の上面にCOB技術を用いて実装されたものであることとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、SMD(Surface Mount Device)型のものを用いて実装されたものであっても良い。
(6)上記の実施形態等においては、半導体発光素子として青色LEDを用いるとともに、蛍光体粒子として黄色蛍光体粒子を用いることで白色光を得ることとしたが、本発明はこれに限定されない。紫外発光LEDを用いるとともに、蛍光体粒子として白色蛍光体粒子を用いることで白色光を得る構成を用いたり、青色発光、赤色発光および緑色発光の3種のLEDを用いて混色により白色光を得たりすることとしてもよい。
(7)上記の実施形態等においては、実装基板上に半導体発光素子を実装することしたが、本発明はこれに限定されない。ヒートシンクを電気的絶縁性材料で構成するとともに、ヒートシンクの上面に配線パターンを形成し、その配線パターン上に半導体発光素子を直接実装する構成であっても良い。この構成の場合、実装基板は不要である。
(8)上記の実施形態等においては、口金がエジソンタイプのE型であることとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、GY、GX等のGタイプであっても良い。
(9)上記の実施形態等においては、回路ユニット140は、必ずしもその全部が筐体150の内部に収容されていることとしたが、本発明はこれに限定されない。 回路ユニット140は、必ずしもその全部が筐体150の内部に収容されている必要はなく、例えば、回路ユニット140の少なくとも一部が収容されていれてもよい。また、本実施形態では、回路基板141がその実装面とランプ軸Jとが垂直になるように配置されているが、回路基板141は、その実装面がランプ軸Jと平行する姿勢で配置されても良い。
≪補足≫
以上で説明した実施形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、工程、工程の順序などは一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、実施形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない工程については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。
また、発明の理解の容易のため、上記各実施形態で挙げた各図の構成要素の縮尺は実際のものと異なる場合がある。また本発明は上記各実施形態の記載によって限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
さらに、ランプにおいては基板上に回路部品、配線等の部材も存在するが、電気的配線、電気回路について照明装置等の技術分野における通常の知識に基づいて様々な態様を実施可能であり、本発明の説明として直接的には無関係のため、説明を省略している。尚、上記示した各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示したものではない。
1、100 ランプ
110 発光モジュール
111 半導体発光素子
112 実装基板
113 コネクタ
120 光学部材
130 グローブ
140 回路ユニット
141 回路基板
142、143 電子部品
144、145、146、147 配線
150、250 筐体
160、260ヒートシンク
170 口金
190 ネジ

Claims (9)

  1. 半導体発光素子を有する発光モジュールと、
    前記半導体発光素子に電力を供給する回路ユニットと、
    前記発光モジュールを底壁外面に搭載する有底筒状のヒートシンクと、
    筒部を有し、当該筒部一端から前記ヒートシンクの筒周面の略全長が前記底壁を前記筒部一端側に向けた状態で前記筒部内に挿入されている筐体と、
    前記筐体の筒部の他端から外嵌され前記回路ユニットに電力を供給する口金とを備え、
    前記筐体には、前記筐体の筒部の内部空間に前記回路ユニットを保持する保持部が一体成型にて形成されており、前記回路ユニットは前記保持部により前記ヒートシンクの筒部の内部空間に収容されるよう保持されている、
    ことを特徴とするランプ。
  2. 前記ヒートシンク及び前記筐体は、前記筐体の一部が前記ヒートシンクに当接する位置まで、前記ヒートシンクの筒部を前記筐体の筒部内に挿入可能に構成されており、
    前記筐体の一部が前記ヒートシンクの一部に当接した状態において、前記筐体の残余の部分と前記ヒートシンクと筒軸方向において離間している
    ことを特徴とする請求項1に記載のランプ。
  3. 前記筐体の一部は前記保持部の先端であり、前記ヒートシンクの一部は前記底壁の内面である
    ことを特徴とする請求項2に記載のランプ。
  4. 前記筐体の筒部及び前記ヒートシンクの筒部には、前記筐体を前記ヒートシンクから筒軸方向に引き出す方向の相対移動を規制する1対の係止部及び被係止部の各1が各々形成されており、
    前記係止部が前記被係止部に係合した状態において、前記筐体の前記ヒートシンクに対する筒軸方向の移動が一定範囲内に規制されている
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のランプ。
  5. 前記係止部及び前記被係止部は、前記保持部が前記ヒートシンクに当接する位置と筒軸方向において近接した位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項4に記載のランプ。
  6. 前記保持部は、前記筐体の筒軸と中心とした筒状であり筒軸方向に平行なスリットを有する
    ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のランプ。
  7. 前記ヒートシンクは、前記回路ユニットとは電気的に絶縁され、前記ヒートシンクの筒部は前記筐体の筒部により外周を被覆されている
    ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載のランプ。
  8. 前記係止部は、前記筐体の筒部の半径方向に向けて前記筐体の筒部の内周の表面が凸出又は凹入されてなる
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載のランプ。
  9. 前記被係止部は、前記ヒートシンクの筒部の半径方向に向けて前記筒部の表面が凸出又は凹入されてなる
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載のランプ。
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