JP2015001446A - 電池監視システム、半導体回路、断線検出プログラム、及び断線検出方法 - Google Patents

電池監視システム、半導体回路、断線検出プログラム、及び断線検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】放電させるための放電回路が接続された電池に関する信号線の断線を適切に検出することができる、電池監視システム、半導体回路、断線検出プログラム、及び断線検出方法を提供する。
【解決手段】イニシャライズ動作により、比較回路26のコンデンサC1に信号線Vnの電圧と、自己閾値電圧Vxとの差が充電された状態にし、かつコンデンサC2に信号線Vn−1の電圧と、自己閾値電圧Vxとの差が充電された状態にする。比較動作では、電圧調整部ILn+1により、信号線Lnから断線検出電流を引き抜き、信号線LcとコンデンサC1、C2とを接続することにより、コンデンサC1、C2に電圧DVnが入力されるようにして、出力OUT=Lレベルならば、断線が無いことを検出し、出力OUT=Hレベルならば、断線が有ることを検出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電池監視システム、半導体回路、断線検出プログラム、及び断線検出方法、特に電池電圧監視用の電池監視システム、半導体回路、断線検出プログラム、及び断線検出方法に関するものである。
一般に、ハイブリッド自動車や電気自動車のモータ駆動等に用いられる大容量で高出力なバッテリーとして、複数の電池(電池セル)が直列に接続されたバッテリー(具体的一例としては、リチウムイオンバッテリー等が挙げられる)が用いられている。当該バッテリーの電池の電圧を監視・制御するための電池監視システムが知られている。
従来の電池監視システムは、複数の電池セルを含む電池セル群と、当該電池セル群に含まれる電池セルの電圧を測定・制御する半導体回路と、を備えて構成されている。
当該電池監視システムでは、測定用の半導体回路から得られた各電池セルの電圧情報を元に、電池セル群のセル電圧均等化(各電池セルの電圧値を均等にする)処理や充放電制御(各電池セルの充放電の制御)処理等を行う。このような電池監視システムでは、電池セルと測定用の半導体回路とを接続する信号線等に断線が生じていると、電池監視システムに不具合が発生する場合がある。
そのため、信号線の断線を検出する技術が知られている(特許文献1〜特許文献9参照)。特に、特許文献9には電池セルの電荷を放電するための放電回路が設けられた電池監視システムにおいて、信号線の断線を検出する技術が記載されている。
特開2002−343445号公報 特開2001−116776号公報 特開2006−29923号公報 特開2004−170335号公報 特開2005−168118号公報 特開2004−104989号公報 特開2006−50784号公報 特開2007−225484号公報 特開2008−175804号公報
しかしながら、特許文献1〜特許文献9に記載の技術では、以下のような問題がある。
特許文献1〜3に記載の技術では、断線を検知するための抵抗を電池セル間に常時接続しなければならない。当該抵抗には、電池セルから常時電流が流れるため、待機時の電流(暗電流)を抑制するためには、抵抗値を大きくする必要がある。しかしながら、抵抗値には限界があるため、暗電流を抑制することは困難である。
また、特許文献4〜特許文献7に記載の技術では、断線を検知するためには、電池セル間をスイッチで短絡させる動作を必要とする。短絡させることにより、電池セルが過充電状態にない場合であっても放電動作をさせることになるため、電池セル同士の電池電圧をばらつかせる可能性がある。
またさらに、特許文献4及び特許文献8、9に記載の技術では、断線の有無を判定するために、電池電圧を測定するために用いられる、電池電圧計測回路及び計測電圧差を演算するための演算装置を必要とする。複数の電圧を電圧計測回路で測定して演算装置で演算しなければならないため、断線検知に時間を要してしまい、当該時間を短縮することが困難である。また、電池電圧計測回路が1つしか設けられていない半導体回路では、断線検知期間中は、通常の電池電圧セルの測定動作を行うことが困難である。
本発明は、上述した問題を解決するために提案されたものであり、放電させるための放電回路が接続された電池に関する信号線の断線を適切に検出することができる、電池監視システム、半導体回路、断線検出プログラム、及び断線検出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の電池監視システムは、直列に接続された複数の電池と、前記複数の電池の各々の高電位側に接続された第1信号線と前記複数の電池の各々の低電位側に接続された第2信号線とに跨って設けられた抵抗素子と、前記抵抗素子に直列に接続された放電用スイッチング素子とを含む放電手段と、前記放電用スイッチング素子が前記抵抗素子と前記第2信号線との間に設けられている場合は、前記第1信号線に接続され、かつ前記第2信号線の電位よりも低い電位を供給し、前記放電用スイッチング素子が前記抵抗素子と前記第1信号線との間に設けられている場合は、前記第2信号線に接続され、かつ前記第1信号線の電位よりも高い電位を供給する、電位調整手段と、前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第1電位と、前記第1信号線の電位と前記第2信号線の電位とから設定される閾値と、を比較する比較手段と、を備える。
請求項7に記載の電池監視システムは、直列に接続された複数の電池と、前記複数の電池の各々の高電位側に接続された第1信号線と前記複数の電池の各々の低電位側に接続された第2信号線とに跨って設けられた抵抗素子と、前記抵抗素子に直列に接続された放電用スイッチング素子とを含む放電手段と、前記放電用スイッチング素子が前記抵抗素子と前記第2信号線との間に設けられている場合は、前記第1信号線に接続され、かつ前記第2信号線の電位よりも低い電位を供給し、前記放電用スイッチング素子が前記抵抗素子と前記第1信号線との間に設けられている場合は、前記第2信号線に接続され、かつ前記第1信号線の電位よりも高い電位を供給する、電位調整手段と、前記放電手段が設けられた前記第1信号線の前記放電手段より後段部の後段部電位と、前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第1電位と前記電池の低電位側に接続された電池に設けられた前記放電手段の前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第3電位とから設定される閾値と、を比較する比較手段と、を備える。
請求項12に記載の半導体回路は、直列に接続された複数の電池の各々に対して設けられ、前記複数の電池の各々の高電位側に接続された第1信号線と前記複数の電池の各々の低電位側に接続された第2信号線とに跨って設けられた抵抗素子と前記抵抗素子に直列に接続された放電用スイッチング素子とを含む放電手段における前記放電用スイッチング素子について、前記放電用スイッチング素子が前記抵抗素子と前記第2信号線との間に設けられている場合には、前記第1信号線に接続されて前記第2信号線の電位よりも低い電位を供給し、前記放電用スイッチング素子が前記抵抗素子と前記第1信号線との間に設けられている場合には、前記第2信号線に接続されて前記第1信号線の電位よりも高い電位を供給する電位調整手段と、前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第1電位と、前記第1信号線の電位と前記第2信号線の電位とから設定される閾値と、を比較する比較手段と、を備える。
請求項13に記載の半導体回路は、直列に接続された複数の電池の各々に対して設けられ、前記複数の電池の各々の高電位側に接続された第1信号線と前記複数の電池の各々の低電位側に接続された第2信号線とに跨って設けられた抵抗素子と前記抵抗素子に直列に接続された放電用スイッチング素子とを含む放電手段における前記放電用スイッチング素子について、前記放電用スイッチング素子が前記抵抗素子と前記第2信号線との間に設けられている場合には、前記第1信号線に接続されて前記第2信号線の電位よりも低い電位を供給し、前記放電用スイッチング素子が前記抵抗素子と前記第1信号線との間に設けられている場合には、前記第2信号線に接続されて前記第1信号線の電位よりも高い電位を供給する電位調整手段と、前記放電手段が設けられた前記第1信号線の前記放電手段より後段部の後段部電位と、前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第1電位と前記電池の低電位側に接続された電池に設けられた前記放電手段の前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第3電位とから設定される閾値と、を比較する比較手段と、を備える。
請求項14に記載の電池監視システムは、直列に接続された複数の電池と、前記複数の電池の各々の高電位側に接続された第1信号線と前記複数の電池の各々の低電位側に接続された第2信号線とに跨って設けられた抵抗素子と、前記抵抗素子に直列に接続された放電用スイッチング素子とを含む放電手段と、前記第1信号線に接続され、かつ、前記第2信号線の電位よりも低電位である第1電位調整手段と、前記第1信号線に接続され、かつ、前記第1信号線の電位よりも高電位である第2電位調整手段と、前記放電手段が設けられた前記第1信号線の前記放電手段より後段部の後段部電位と、前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第1電位と前記電池の高電位側に接続された電池に設けられた前記放電手段の前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第2電位と、から設定される閾値と、を比較する第1比較手段と、前記後段部電位と、前記第1電位と前記電池の低電位側に接続された電池に設けられた前記放電手段の前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第3電位と、から設定される閾値と、を比較する第2比較手段と、を備える。
請求項17に記載の半導体回路は、直列に接続された複数の電池の各々に対して設けられ、前記複数の電池の各々の高電位側に接続された第1信号線と前記複数の電池の各々の低電位側に接続された第2信号線とに跨って設けられた抵抗素子と前記抵抗素子に直列に接続された放電用スイッチング素子とを含む放電手段の、前記第1信号線に接続され、かつ、前記第2信号線の電位よりも低電位である第1電位調整手段と、前記第1信号線に接続され、かつ、前記第1信号線の電位よりも高電位である第2電位調整手段と、前記放電手段が設けられた前記第1信号線の前記放電手段より後段部の後段部電位と、前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第1電位と前記電池の高電位側に接続された電池に設けられた前記放電手段の前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第2電位と、から設定される閾値と、を比較する第1比較手段と、前記後段部電位と、前記第1電位と前記電池の低電位側に接続された電池に設けられた前記放電手段の前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第3電位と、から設定される閾値と、を比較する第2比較手段と、を備える。
請求項18に記載の断線検出プログラムは、請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の電池監視システムの前記第1信号線の断線を検出する処理をコンピュータに実行させるための断線検出プログラムであって、前記第1コンデンサに、前記第1信号線の電位と前記反転増幅器の閾値電圧との差を充電するステップと、前記第2コンデンサに、前記第2信号線の電位と前記反転増幅器の閾値電圧との差を充電するステップと、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサの電荷を保持した状態で、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサに前記第1電位を入力させるステップと、前記電位調整手段により、前記前記第1信号線の電位を調整するステップと、前記比較手段から比較結果を出力するステップと、を備えた処理をコンピュータに実行させるためのものである。
請求項19に記載の断線検出プログラムは、請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の電池監視システムの前記第1信号線の断線を検出する処理をコンピュータに実行させるための断線検出プログラムであって、前記第1コンデンサに、前記第1電位と前記反転増幅器の閾値電圧との差を充電するステップと、前記第2コンデンサに、前記第3電位と前記反転増幅器の閾値電圧との差を充電するステップと、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサの電荷を保持した状態で、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサに前記後段部電位を入力させるステップと、前記電位調整手段により、前記前記第1信号線の電位を調整するステップと、前記比較手段から比較結果を出力するステップと、を備えた処理をコンピュータに実行させるためのものである。
請求項20に記載の断線検出プログラムは、請求項15または請求項16に記載の電池監視システムの前記第1信号線の断線を検出する処理をコンピュータに実行させるための断線検出プログラムであって、前記第1コンデンサに前記第2電位と前記第1シングル反転増幅器の閾値電圧との差を充電するステップと、前記第2コンデンサに前記第1電位前記第1シングル反転増幅器の閾値電圧との差を充電するステップと、前記第3コンデンサに前記第1電位と前記第2シングル反転増幅器の閾値電圧との差を充電するステップと、前記第4コンデンサに前記第3電位と前記第2シングル反転増幅器の閾値電圧との差を充電するステップと、前記第1コンデンサ乃至前記第4コンデンサの電荷を保持した状態で、前記第1コンデンサ乃至前記第4コンデンサに前記後段部電位を入力させるステップと、前記第1電位調整手段または前記第2調整手段により、前記前記第1信号線の電位を調整するステップと、前記第1比較手段及び前記第2比較手段から比較結果を出力するステップと、を備えた処理をコンピュータに実行させるためのものである。
請求項21に記載の断線検出方法は、請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の電池監視システムの前記第1信号線の断線検出方法あって、前記第1コンデンサに、前記第1信号線の電位と前記反転増幅器の閾値電圧との差を充電する工程と、前記第2コンデンサに、前記第2信号線の電位と前記反転増幅器の閾値電圧との差を充電する工程と、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサの電荷を保持した状態で、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサに前記第1電位を入力させる工程と、前記電位調整手段により、前記前記第1信号線の電位を調整する工程と、前記比較手段から比較結果を出力する工程と、を備える。
請求項22に記載の断線検出方法は、請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の電池監視システムの前記第1信号線の断線検出方法であって、前記第1コンデンサに、前記第1電位と前記反転増幅器の閾値電圧との差を充電する工程と、前記第2コンデンサに、前記第3電位と前記反転増幅器の閾値電圧との差を充電する工程と、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサの電荷を保持した状態で、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサに前記後段部電位を入力させる工程と、前記電位調整手段により、前記前記第1信号線の電位を調整する工程と、前記比較手段から比較結果を出力する工程と、を備える。
請求項23に記載の断線検出方法は、請求項15または請求項16に記載の電池監視システムの前記第1信号線の断線検出方法であって、前記第1コンデンサに前記第2電位と前記第1シングル反転増幅器の閾値電圧との差を充電する方法と、前記第2コンデンサに前記第1電位前記第1シングル反転増幅器の閾値電圧との差を充電する方法と、前記第3コンデンサに前記第1電位と前記第2シングル反転増幅器の閾値電圧との差を充電する方法と、前記第4コンデンサに前記第3電位と前記第2シングル反転増幅器の閾値電圧との差を充電する方法と、前記第1コンデンサ乃至前記第4コンデンサの電荷を保持した状態で、前記第1コンデンサ乃至前記第4コンデンサに前記後段部電位を入力させる方法と、前記第1電位調整手段または前記第2調整手段により、前記前記第1信号線の電位を調整する方法と、前記第1比較手段及び前記第2比較手段から比較結果を出力する方法と、を備える。
本発明によれば、放電させるための放電回路が接続された電池に関する信号線の断線を適切に検出することができる、という効果を奏する。
第1の実施の形態に係る電池監視システムの概略構成の一例を示す回路図である。 第1の実施の形態に係る半導体回路の概略構成の一例を示す回路図である。 第1の実施の形態に係る断線検出動作の流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係るイニシャライズ動作における半導体回路の状態を示した回路図である。 第1の実施の形態に係る比較動作における半導体回路の状態を示した回路図である。 第2の実施の形態に係る半導体回路の概略構成の一例を示す回路図である。 第2の実施の形態に係るイニシャライズ動作における半導体回路の状態を示した回路図である。 第2の実施の形態に係る比較動作における半導体回路の状態を示した回路図である。 第3の実施の形態に係る半導体回路の概略構成の一例を示す回路図である。 第3の実施の形態に係るイニシャライズ動作における半導体回路の状態を示した回路図である。 第3の実施の形態に係る比較動作1における半導体回路の状態を示した回路図である。 第3の実施の形態に係る比較動作2における半導体回路の状態を示した回路図である。
[第1の実施の形態]
以下、図面を参照して、第1の実施の形態の電池監視システムについて詳細に説明する。
まず、本実施の形態の電池監視システムの構成について説明する。本実施の形態の電池監視システムの概略構成の一例を図1に示す。図1に示した本実施の形態の電池監視システムは、複数の電池セルを含む電池セル群12と、電池セル群12の各電池セルを放電させる放電部13と、電池セル群12の各電池セルの電圧を測定する半導体回路14と、を備えて構成されている。
放電部13は、放電回路(図2、放電回路51参照、詳細後述)と、LPF(ローパスフィルタ、図2、LPF参照、詳細後述)と、を備えて構成されている。
半導体回路14は、検出回路22、記憶部23、スイッチング素子群24、比較回路26、電圧計測セル選択スイッチ28、及び電圧計測回路30を備えて構成されている。
検出回路22は、比較回路26から出力される出力OUTに基づいて信号線Ln+1〜Ln−2の断線の有無を検出するための機能を有する論理回路である。検出回路22は、外部から信号線Ln+1〜Ln−2の断線の有無の検出を実行するよう指示を受けると、スイッチング素子群24のオン、オフを制御する制御信号を出力する。
記憶部23は、比較回路26から出力された出力OUT(Hレベル、Lレベルを示す論理値)を記憶する機能を有するものであり、具体的一例としては、レジスタ等が挙げられる。本実施の形態では、記憶部23に記憶(格納)される論理値に基づいて、信号線Ln+1〜Ln−2の断線の有無を検出する。
図2に本実施の形態の放電部13及び半導体回路14の概略構成の一例を示す。本実施の形態の半導体回路14は、電池セル群12と放電部13(より具体的には放電回路51)との間の信号線Lの断線の有無を検知する機能を有している。なお、本実施の形態では、具体的一例として、電池セル群12は、3つのセルC(Cn−1〜Cn+1、総称する場合は、セルCという)を含んでおり、信号線Ln−2〜Ln+1(総称する場合は、信号線Lという)により放電部13を介して半導体回路14に接続されている。また、図2では、検出回路22及び記憶部23の記載を省略している。
図2に示した本実施の形態の放電部13は、放電回路51及びLPFを備えて構成されている。
放電回路51は、電池セル群12の電池セルCの高電位側と低電位側との間を短絡させて、セルCを放電させる機能を有するものである。放電回路51は、抵抗素子Rbal及び抵抗素子Rbalと直列に接続されたスイッチング素子SW(SWn−1〜SWn+1、総称する場合は、スイッチング素子SWという)を有している。本実施の形態では、スイッチング素子SWは、具体的一例としてNMOSトランジスタを用いており、ドレインがセルCの放電量を制限するための抵抗素子Rbalを介して電池セルCの高電位側の信号線Lに接続されると共に、ソースが電池セルCの低電位側の信号線Lに接続されている。また、ゲートが、スイッチング素子SW3に接続されると共に、プルダウン抵抗である抵抗素子Rcbを介して低電位側の信号線Lに接続される。スイッチング素子SWのゲートがオンすると、セルC間が短絡して電池セルCの電荷が放電される。本実施の形態では、スイッチング素子SWのゲートのオン、オフの制御は、スイッチング素子SW3の電圧調整部IH(詳細後述)により行われており、電圧調整部IHは定電流源であり、電圧調整部IHから電圧が信号線CBに供給されると、スイッチング素子SWのゲートがオンになる。
なお、放電回路51の構成はこれに限らず例えば、スイッチング素子SWをPMOSトランジスタとし、抵抗素子Rbalの一端が電池セルCの低電位側の信号線Lに接続されており、またスイッチング素子SWの一端が当該電池セルの高電位側の信号線Lに接続された構成としてもよい。なおこの場合、スイッチング素子のゲートのオン、オフの制御は、スイッチング素子SW3の電圧調整部IL(詳細後述)により行われ、また、詳細を後述する比較動作では、電圧調整部IHにより、低電位側の信号線Lに高電位側の信号線よりも高い電圧を供給する。
LPFは、高周波成分をカットすることにより、電池セル群12の各セルCで発生した急峻な電圧変動を抑制する機能を有するものである。LPFは各セルCの高電位側の信号線Lに接続されている。
図2に示した半導体回路14は、スイッチング素子群24、比較回路26、電圧計測セル選択スイッチ28、及び電圧計測回路30を備えて構成されている。スイッチング素子群24は、スイッチング素子SW1、スイッチング素子SW2L、SW2H、及び電圧調整部IH、ILを含むスイッチング素子SW3、を備えて構成されている。
半導体回路14は、電池セル群12と放電部13とを接続する信号線L、LPFと電圧計測セル選択スイッチ28とを接続する信号線V、放電回路51のスイッチング素子SWのゲートとスイッチング素子SW3とを接続する信号線CB、及びセルCの高電位側の信号線Lとスイッチング素子SW1とを抵抗素子Rbalを介して接続する信号線DVを有している。
電圧計測セル選択スイッチ28は、複数の内部スイッチング素子(図示省略)を備え、内部スイッチング素子を切り替えて、電池電圧の測定・監視を行うセルCの高電位側の電圧(信号線L)と低電位側の電圧(信号線L)とを選択する機能を有するものである。電圧計測回路30は、電圧計測セル選択スイッチ28により選択された電圧に基づいて、セルCの電池電圧を計測する機能を有するものである。
スイッチング素子SW1は、信号線DVと信号線Lcとを接続する機能を有するものであり、検出回路22からの制御信号に基づいて、断線検出を行う信号線Lと信号線Lcとを接続する。スイッチング素子SW1は、各信号線L毎にスイッチング素子SW1(SW1n−2〜SW1n+1、総称する場合は、スイッチング素子SW1という)が設けられている。
スイッチング素子SW2L、SW2Hは、各信号線V毎に設けられている(SW2Ln−2〜SW2Ln+1、総称する場合は、スイッチング素子SW2Lという。SW2Hn−2〜SW2Hn+1、総称する場合は、スイッチング素子SW2Hという。)。スイッチング素子SW2Lは、検出回路22からの制御信号に基づいて、信号線Vと信号線Lilとを接続する機能を有する。また、スイッチング素子SW2Hは、検出回路22からの制御信号に基づいて、信号線Vと信号線Lihとを接続する機能を有する。
スイッチング素子SW3は、スイッチング素子SW3H、SW3L、及び定電流源である電圧調整部IH、ILを備えて構成されている。スイッチング素子SW3H、SW3L、及び電圧調整部IH、ILは、各信号線CB毎に設けられている(SW3Ln−1〜SW3Ln+1、総称する場合は、スイッチング素子SW3Lという。SW3Hn−1〜SW3Hn+1、総称する場合は、スイッチング素子SW3Hという。電圧調整部IH、ILも同様に、総称する場合は、個々を示す符号を省略して記載する)。
スイッチング素子SW3Lは、検出回路22からの制御信号に基づいて、信号線CBと電圧調整部ILとを接続する機能を有している。信号線Lよりも低電圧が供給される信号線Lの当該低電圧よりも低い電圧を信号線Lに供給する機能を有するものである。具体的には、例えば、信号線Lnにスイッチング素子SW3Lnにより接続される電圧調整部ILnは、信号線Ln−1に供給される電源電圧よりも低電圧を信号線Lnに供給する。
スイッチング素子SW3Hは信号線CBと電圧調整部IHとを接続する機能を有しており、セルCの放電を行う場合に、オンされ、電圧調整部IHからスイッチング素子SWのゲートに電圧を印加させるものである。
また、本実施の形態の比較回路(コンパレータ)26は、チョッパ型コンパレータとして構成されている。比較回路26は、スイッチング素子SWC1−A、SWC2−A、SWC1−B、SWC2−B、コンデンサC1、C2、スイッチング素子SWC3、自己閾値電圧Vxのシングル反転増幅器NAMP、及びラッチ回路(Latch)32を備えて構成されている。
スイッチング素子SWC1−Aは、信号線LihをコンデンサC1に接続する機能を有しており、スイッチング素子SWC2−Aは、信号線LcをコンデンサC1に接続する機能を有している。また、スイッチング素子SWC1−Bは、信号線LilをコンデンサC2に接続する機能を有しており、スイッチング素子SWC2−Bは、信号線LcをコンデンサC2に接続する機能を有している。
ラッチ回路32は、シングル反転増幅器NAMPの出力電圧から論理値(Hレベル及びLレベル)を確定して出力する機能を有するものである。
次に、断線検出動作について説明する。一般に、このような電池監視システム10等では、半導体回路等の回路と回路とを接続する信号線や、接続のための端子(パッド)等の箇所で断線が生じやすくなっている。そこで、本実施の形態では、具体的一例として、電池セル群12と放電部13との間の信号線Lnの断線(図2、4、5の「×」印参照)を検出する場合の断線検出動作について詳細に説明する。本実施の形態の断線検出動作は、イニシャライズ動作と、比較動作(本実施の形態では、診断動作を含む)にわけられる。
本実施の形態の断線検出動作全体の流れの一例のフローチャートを図3に示す。また、図4には、イニシャライズ動作における半導体回路14の状態を示した回路図を、図5には、比較動作における半導体回路14の状態を示した回路図を示す。
ステップ100では、断線を検出する信号線Lのスイッチング素子SW1、SW2H、低電位側の信号線Lのスイッチング素子SW2Lをオンにする。具体的一例として、スイッチング素子SW1n、SW2Hnをオンにすると共に、スイッチング素子SW2Ln−1をオンにする(図4参照)。スイッチング素子SW1nがオンになることにより、抵抗素子Rbalを介して、信号線Lnと信号線Lcとが接続される。また、スイッチング素子SW2Hnがオンになることにより、LPFの信号線Vnと信号線Lihとが接続される。また、スイッチング素子SW2Ln−1がオンになることにより、信号線Vn−1と信号線Lilとが接続される。
次のステップ102では、比較回路26のスイッチング素子SWC3をオンにする。これにより、比較回路26のシングル反転増幅器NAMPの入力信号線Lxの電圧はシングル反転増幅器NAMPの自己閾値電圧Vxになる。
次のステップ104では、比較回路26のスイッチング素子SWC1−Aをオンにする(図4参照)。これにより、コンデンサC1には、信号線Vnの電圧と、自己閾値電圧Vxとの差(信号線Vnの電圧−自己閾値電圧Vx)が充電された状態になる。また、比較回路26のスイッチング素子SWC1−Bをオンにする(図4参照)。これにより、コンデンサC2には、信号線Vn−1の電圧と、自己閾値電圧Vxとの差(信号線Vn−1の電圧−自己閾値電圧Vx)が充電された状態になる。
なお、当該ステップ100〜104が本実施の形態のイニシャライズ動作に該当する。
イニシャライズ動作が終了すると次のステップ106では、検出する信号線Lの高電位側のスイッチング素子SW3Lをオンにする。具体的一例として、スイッチング素子SW3Ln+1をオンにする(図5参照)。これにより、電圧調整部ILn+1が信号線CBn+1に接続される。なお、この際、スイッチング素子SW3Hn+1はオフであるため、スイッチング素子SWn+1のゲートはオフになっている。これにより、スイッチング素子SWn+1のゲートのプルダウン抵抗素子Rcbを介して信号線Lnの電位が、電圧調整部ILn+1に引っ張られ、断線検出電流が引き抜かれる。
次のステップ108では、比較回路26のスイッチング素子SWC3をオフにする(図5参照)。これにより、シングル反転増幅器NAMPの入力Lxの電圧はHiインピーダンス状態になり、上述のイニシャライズ動作で充電されたコンデンサC1、C2の電荷が保存された状態になる。
次のステップ110では、比較回路26のスイッチング素子SWC1−Aをオフにすると共に、スイッチング素子SWC2−Aをオンにする。また、スイッチング素子SWC1−Bをオフにすると共に、スイッチング素子SWC2−Bをオンにする。このときのコンデンサC1の電荷を電荷Q1、静電容量を静電容量C1、コンデンサC2の電荷を電荷Q2、静電容量を静電容量C2とすると、電荷Q1、Q2は、以下の(1)、(2)式で表される。
Q1=C1(Vn−Vx) ・・・(1)
Q2=C2(V(n−1)−Vx) ・・・(2)
さらに、入力信号線Lxの電圧を電圧Vx’とすると、コンデンサC1、C2の合成容量から、以下の(3)式のようになる。
(C1+C2)(Lc−Vx’)=C1(Vn−Vx)+C2(V(n−1)−Vx) ・・・(3)
従って、以下の(4)式のようになる。
Vx’−Vx=(Lc−V(n−1))−C1/(C1+C2)×(Vn−V(n−1)) ・・・(4)
スイッチング素子SWnが上述のようにオフ状態であるため、スイッチング素子SWnのドレイン側の信号線DVnの電圧は、信号線Lnの電圧と等しく、信号線Lcの電圧となる。
ここで、シングル反転増幅器NAMPの出力電圧をVnampout、利得をGnampとすると、以下の(5)式となる。
Vnampout=−Gnamp×(Vx’−Vx) ・・・(5)
利得Gnampが充分に高い場合、シングル反転増幅器NAMPの出力論理は、電圧Vx’−自己閾値電圧Vxの正負で決定する。
信号線Lnが断線していない場合は、信号線Lnから電圧調整部ILn+1により引き抜かれる断線検出電流(電圧)は、セルCから供給されるため、信号線Lcの電圧は、信号線Lnの電圧のまま、変化しない。従って、(6)式のようになる。
Vx’−Vx=(Lc−V(n−1))−C1/(C1+C2)×(Vn−V(n−1))>0 ・・・(6)
これにより、比較回路26の出力OUT=Lレベルになる。
一方、信号線Lnが断線している場合は、信号線LcはLPFを介して、信号線Vnと接続された状態になる。LPFの抵抗をRlpfとすると、断線検出電流が引き抜かれている信号線Lcの電圧は、断線検出電流をILn+1とすると、(7)式のようになる。
Lc=Vn−IL(n+1)×Rlpf ・・・(7)
ここで、以下の(8)式の関係を満たすように、断線検出電流を設定しておけば、以下の(9)式のようになり、比較回路26の出力OUT=Hレベルになる。
ILn+1×Rlpf>(Lc−V(n−1))−C1/(C1+C2)×(Vn−V(n−1))(=セルCnの電池電圧×C2/(C1+C2)) ・・・(8)
Vx’−Vx=(Lc−V(n−1))−C1/(C1+C2)×(Vn−V(n−1))<0 ・・・(9)
次のステップ112では、比較回路26より出力された出力OUTを検出し、次のステップ114では、出力OUTがHレベルか、Lレベルかを判断する。Lレベルの場合は、ステップ116へ進み、上述の通り、断線が無いことを検出した後、ステップ122へ進む。一方、Hレベルの場合は、ステップ118へ進み、上述の通り、断線が有ることを検出し、断線が有る場合は、ステップ120へ進み、例えば、電池監視システム10の動作を停止する等、所定の措置を行った後、ステップ122へ進む。
ステップ122では、全部の信号線Lに対して、ステップ100〜120の動作を行ったか否か判断し、行っていなければ、ステップ100に戻り、本動作を繰り返す。一方、全部の信号線Lに対して行った場合は、全部の信号線Lの断線検出動作が終了したため、本処理を終了する。
本実施の形態では、出力OUTの結果が、表1のようになる。
Figure 2015001446
以上説明したように、本実施の形態の半導体回路14では、信号線Lnの断線検出を行う場合は、イニシャライズ動作により、比較回路26のコンデンサC1に信号線Vnの電圧と、自己閾値電圧Vxとの差(信号線Vn−自己閾値電圧Vx)が充電された状態にし、かつコンデンサC2に信号線Vn−1の電圧と、自己閾値電圧Vxとの差(信号線Vn−1−自己閾値電圧Vx)が充電された状態にする。比較動作では、電圧調整部ILn+1により、信号線Lnから断線検出電流を引き抜き、信号線LcとコンデンサC1、C2とを接続することにより、コンデンサC1、C2に電圧DVnが入力されるようにして、出力OUT=Lレベルならば、断線が無いことを検出し、出力OUT=Hレベルならば、断線が有ることを検出する。
このように本実施の形態の半導体回路14では、スイッチング素子SW1が放電回路51の抵抗素子Rbalとスイッチング素子SWnとの間のノードと、信号線Lcとを接続するように設けられ、スイッチング素子SW2Lが、LPFの後段側の信号線Vn−1と信号線Lilとを接続するように設けられ、スイッチング素子SW2HがLPFの後段側の信号線Vnと信号線Lihとを接続するように設けられ、さらにスイッチング素子3Ln+1が抵抗素子Rcbを介して信号線Lnに接続された信号線CBn+1と電圧調整部ILn+1とを接続するように構成されている。
従って、放電部13、特に放電回路51を備えた半導体回路14において、電池セル群12と放電部13(放電回路51)との間の信号線Lの断線の検出を適切に行える。
また、電圧調整部ILは、常時、信号線L(信号線CB、抵抗素子Rcbを介して)に接続されるのではなく、断線を検出する期間のみ信号線Lに接続するため、電圧調整部ILから電流が常時流れ込むことがなく、待機時の電流(暗電流)が発生することがない、という効果が得られる。
また、断線検出電流は、上述の(8)式を満たすように設定すればよいため、セルC間をスイッチング素子SWで短絡させた場合の放電電流よりも極力小さくすることができる。従って、セルCの電池電圧のばらつきが生じにくくなる。
また、比較回路26により、適切に断線の検出を行うことができるため、電圧計測セル選択スイッチ28及び電圧計測回路30や計測した電圧の差を演算するための演算装置等を使用することなく、断線の検出が行える。従って、電圧計測セル選択スイッチ28及び電圧計測回路30を使用して、セルCの電池電圧を測定する動作の期間中であっても、断線検出を行うことができる、という効果が得られる。すなわち、電圧計測回路30が1つの電池監視システム10であっても、断線検知を行っている期間中であっても、通常のセルCの電池電圧を測定する
ことができる。
また、本実施の形態では、電圧調整部ILを放電回路51のスイッチング素子SWのゲートに電圧を供給してオン、オフを制御するための電圧調整部IHと共に設けられているため、別途に設ける必要がないため、電池監視システム10の規模の拡大の防止等の効果が得られる。
[第2の実施の形態]
以下、図面を参照して本発明の第2の実施の形態の電池監視システムにおける半導体回路について説明する。第1の実施の形態では、電池セル群12とLPFとの間の信号線L(LPFの前段)の断線の検出を行う場合の半導体回路14について詳細に説明したが、本実施の形態では、放電部13(LPF)と、半導体回路40との間(LPFの後段)の信号線Vの断線(図6〜8の「×」印参照)の検出を行う場合の半導体回路40及びその動作について詳細に説明する。
図6に、本実施の形態の半導体回路40の概略構成の一例を示す。なお、本実施の形態において、第1の実施の形態と略同様の構成、及び動作については、その旨を記載し、詳細な説明を省略する。
本実施の形態の半導体回路40は、LPFの後段との信号線Vの断線を検出するため、スイッチング素子SW1が、信号線Vと信号線Lcとを接続するように信号線Vn毎に設けられていると共に、信号線Vから断線検出電流を引き抜くように、スイッチング素子SW3が、信号線Vn毎に設けられている。また、スイッチング素子SW2Lが、信号線DVと信号線Lilとを接続するように信号線DV毎に設けられていると共に、スイッチング素子SW2Hが、信号線DVと信号線Lihとを接続するように信号線DV毎に設けられている。
本実施の形態では、放電部13の放電回路51のスイッチング素子SWのゲートは、別途、制御されるようになっており、断線検出動作を行う際には、少なくとも、断線検出動作に使用する各信号線が接続されているスイッチング素子SWのゲートはオフになっている。
次に本実施の形態における断線検出動作全体について説明する。断線検出動作全体の流れは、第1の実施の形態と略同様のため、ここでは、第1の実施の形態で示したフローチャート(図3)を参照して説明する。なお、図7には、イニシャライズ動作における半導体回路40の状態を示した回路図を、図8には、比較動作における半導体回路40の状態を示した回路図を示す。
ステップ100では、断線を検出する信号線Lのスイッチング素子SW1、SW2H、低電位側の信号線Lのスイッチング素子SW2Lをオンにする。具体的一例として、スイッチング素子SW1n、SW2Hnをオンにすると共に、スイッチング素子SW2Ln−1をオンにする(図7参照)。スイッチング素子SW1nがオンになることにより、信号線Vnと信号線Lcとが接続される。また、スイッチング素子SW2Hnがオンになることにより、信号線DVnと信号線Lihとが接続される。また、スイッチング素子SW2Ln−1がオンになることにより、信号線DVn−1と信号線Lilとが接続される。
次のステップ102では、比較回路26のスイッチング素子SWC3をオンにする。これにより、比較回路26のシングル反転増幅器NAMPの入力信号線Lxの電圧はシングル反転増幅器NAMPの自己閾値電圧Vxになる。
次のステップ104では、比較回路26のスイッチング素子SWC1−Aをオンにする(図7参照)。これにより、コンデンサC1には、信号線DVnの電圧と、自己閾値電圧Vxとの差(信号線DVnの電圧−自己閾値電圧Vx)が充電された状態になる。また、比較回路26のスイッチング素子SWC1−Bをオンにする(図7参照)。これにより、コンデンサC2には、信号線DVn−1の電圧と、自己閾値電圧Vxとの差(信号線DVn−1の電圧−自己閾値電圧Vx)が充電された状態になる。
なお、当該ステップ100〜104が本実施の形態のイニシャライズ動作に該当する。
イニシャライズ動作が終了すると次のステップ106では、検出する信号線Lのスイッチング素子SW3Lをオンにする。具体的一例として、スイッチング素子SW3Lnをオンにする(図8参照)。これにより、電圧調整部ILnが信号線Vnに接続される。これにより、信号線Vnの電位が、電圧調整部ILnに引っ張られ、断線検出電流が引き抜かれる。
次のステップ108では、比較回路26のスイッチング素子SWC3をオフにする(図8参照)。これにより、シングル反転増幅器NAMPの入力Lxの電圧はHiインピーダンス状態になり、上述のイニシャライズ動作で充電されたコンデンサC1、C2の電荷が保存された状態になる。
次のステップ110では、比較回路26のスイッチング素子SWC1−Aをオフにすると共に、スイッチング素子SWC2−Aをオンにする。また、スイッチング素子SWC1−Bをオフにすると共に、スイッチング素子SWC2−Bをオンにする。このときのコンデンサC1の電荷を電荷Q1、静電容量を静電容量C1、コンデンサC2の電荷を電荷Q2、静電容量を静電容量C2とすると、電荷Q1、Q2は、以下の(10)、(11)式で表される。
Q1=C1(DVn−Vx) ・・・(10)
Q2=C2(DV(n−1)−Vx) ・・・(11)
さらに、入力信号線Lxの電圧を電圧Vx’とすると、コンデンサC1、C2の合成容量から、以下の(12)式のようになる。
(C1+C2)(Lc−Vx’)=C1(DVn−Vx)+C2(DV(n−1)−Vx) ・・・(12)
従って、以下の(13)式のようになる。
Vx’−Vx=(Lc−DV(n−1))−C1/(C1+C2)×(DVn−DV(n−1)) ・・・(13)
スイッチング素子SWnはオフ状態であるため、スイッチング素子SWnのドレイン側の信号線DVnの電圧は、信号線Lnの電圧と等しくなる。
ここで、シングル反転増幅器NAMPの出力電圧をVnampout、利得をGnampとすると、上述の(5)式となるため、利得Gnampが充分に高い場合、シングル反転増幅器NAMPの出力論理は、電圧Vx’−自己閾値電圧Vxの正負で決定する。
信号線Vnが断線していない場合は、信号線Vnから電圧調整部ILnにより引き抜かれる断線検出電流(電圧)は、セルCから供給されるため、信号線Lcの電圧は、信号線Vnの電圧のまま、変化しない。従って、(14)式のようになる。
Vx’−Vx=(Lc−DV(n−1))−C1/(C1+C2)×(DVn−DV(n−1))>0 ・・・(14)
これにより、比較回路26の出力OUT=Lレベルになる。
一方、信号線Vnが断線している場合は、信号線Lcはスイッチング素子SW1n、SW3Lnにより、電圧調整部ILnと接続された状態になる。断線検出電流が引き抜かれている信号線Lcの電圧は、断線検出電流をILnとすると、(15)式のようになる。
Lc=Vn−ILn ・・・(15)
ここで、以下の(16)式の関係を満たすように、断線検出電流を設定しておけば、以下の(17)式のようになり、比較回路26の出力OUT=Hレベルになる。
ILn>(Lc−DV(n−1))−C1/(C1+C2)×(DVn−DV(n−1))(=セルCnの電池電圧×C2/(C1+C2)) ・・・(16)
Vx’−Vx=(Lc−DV(n−1))−C1/(C1+C2)×(DVn−DV(n−1))<0 ・・・(17)
次のステップ112では、比較回路26より出力された出力OUTを検出し、次のステップ114では、出力OUTがHレベルか、Lレベルかを判断する。Lレベルの場合は、ステップ116へ進み、上述の通り、断線が無いことを検出した後、ステップ122へ進む。一方、Hレベルの場合は、ステップ118へ進み、上述の通り、断線が有ることを検出し、断線が有る場合は、ステップ120へ進み、所定の措置を行った後、ステップ122へ進む。
ステップ122では、全部の信号線Vに対して、ステップ100〜120の動作を行ったか否か判断し、行っていなければ、ステップ100に戻り、本動作を繰り返す。一方、全部の信号線Vに対して行った場合は、全部の信号線Vの断線検出動作が終了したため、本処理を終了する。
本実施の形態では、出力OUTの結果が、表2のようになる。
Figure 2015001446
以上説明したように、本実施の形態の半導体回路40では、LPFの公団側である信号線Vnの断線検出を行う場合は、イニシャライズ動作により、比較回路26のコンデンサC1に信号線DVn+1の電圧と、自己閾値電圧Vxとの差(信号線DVn−自己閾値電圧Vx)が充電された状態にし、かつコンデンサC2に信号線DVn−1の電圧と、自己閾値電圧Vxとの差(信号線DVn−1−自己閾値電圧Vx)が充電された状態にする。比較動作では、電圧調整部ILnにより、信号線Vnから断線検出電流を引き抜き、信号線LcとコンデンサC1、C2とを接続することにより、コンデンサC1、C2に電圧DVnが入力されるようにして、出力OUT=Lレベルならば、断線が無いことを検出し、出力OUT=Hレベルならば、断線が有ることを検出する。
このように本実施の形態の半導体回路14では、スイッチング素子SW1が信号線Vnと信号線Lcとを接続するように設けられ、スイッチング素子SW2Ln−1が放電回路51の抵抗素子Rbalとスイッチング素子SWn−1との間のノードと、信号線Lilとを接続するように設けられ、スイッチング素子SW2Hnが放電回路51の抵抗素子Rbalとスイッチング素子SWnとの間のノードと信号線Lihとを接続するように設けられ、さらにスイッチング素子3Lnが信号線Vnと電圧調整部ILnとを接続するように構成されている。
従って、放電部13、特に放電回路51を備えた半導体回路40において、放電部13(LPF)の後段の信号線Vnの断線の検出を適切に行える。
なお、本実施の形態では、電圧調整部IL(及びIH)がLPFの後段に設けられているため、断線検出を行う際に、LPFの影響(抵抗Rlpf)等を考慮する必要がないため、断線検出精度が高められる。
また、第1の実施の形態と同様の効果が得られることは言うまでもない。
すなわち、電圧調整部ILは、常時、信号線Vに接続されるのではなく、断線を検出する期間のみ信号線Vに接続するため、電圧調整部ILから電流が常時流れ込むことがなく、待機時の電流(暗電流)が発生することがない、という効果が得られる。
断線検出電流は、上述の(16)式を満たすように設定すればよいため、セルC間をスイッチング素子SWで短絡させた場合の放電電流よりも極力小さくすることができる。従って、セルCの電池電圧のばらつきが生じにくくなる。
また、比較回路26により、適切に断線の検出を行うことができるため、電圧計測セル選択スイッチ28及び電圧計測回路30や計測した電圧の差を演算するための演算装置等を使用することなく、断線の検出が行える。従って、電圧計測セル選択スイッチ28及び電圧計測回路30を使用して、セルCの電池電圧を測定する動作の期間中であっても、断線検出を行うことができる、という効果が得られる。すなわち、電圧計測回路30が1つの電池監視システム10であっても、断線検知を行っている期間中であっても、通常のセルCの電池電圧を測定する
ことができる。
また、本実施の形態では、電圧調整部ILを放電回路51のスイッチング素子SWのゲートに電圧を供給してオン、オフを制御するための電圧調整部IHと共に設けられているため、別途に設ける必要がないため、電池監視システム10の規模の拡大の防止等の効果が得られる。
なお、本実施の形態では、スイッチング素子SW3の電圧調整部ILnにより信号線Vnの電位を引き抜くことにより断線の検出を行う場合を説明したがこれに限らない。例えば、電圧調整部IHnより信号線Vnに電圧を供給することにより信号線Vnの断線の検出を行うようにしてもよい。この場合、上述と略同様の断線検出方法により断線検出を行えばよい。具体的には、イニシャライズ動作でスイッチング素子SW2Hn+1をオンにして比較回路26のコンデンサC1に(DVn+1−Vx)を充電し、スイッチング素子SW2Lnをオンにして比較回路26のコンデンサC2に(DVn−Vx)を充電する。さらに、比較動作では、スイッチング素子SW1nをオンにし、信号線Lcと信号線Vnとが接続された状態で、電圧調整部SW3Hnをオンにして信号線Vnに電圧を供給する。このようにして比較回路26から出力された出力結果に基づいて断線の有無を検出すればよい。なお、電圧調整部IL及び電圧調整部IHの両者を使用して信号線Vの断線の有無を検出することにより、より精度が高い断線検出を行うことができるが、一方のみを使用する場合は、他方の電圧調整部を設けないようにしてもよい。
なお、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、放電回路51の構成は上述のものに限定されない。
[第3の実施の形態]
以下、図面を参照して本発明の第3の実施の形態の電池監視システムにおける半導体回路について説明する。本実施の形態は、第2の実施の形態と同様に、放電部13(LPF)と、半導体回路50との間(LPFの後段)の信号線Vの断線(図9〜12の「×」印参照)の検出を行うものであるが、本実施の形態の半導体回路50は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と異なり、比較回路26を2つ(比較回路26A、26B)備えて構成されている。
図9に、本実施の形態の半導体回路50の概略構成の一例を示す。なお、本実施の形態において、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と略同様の構成、及び動作については、その旨を記載し、詳細な説明を省略する。
本実施の形態の半導体回路50は、スイッチング素子SW2Mが信号線DV毎に設けられている(SW2Mn−2〜SW2LM+1、総称する場合は、スイッチング素子SW2Mという。)。スイッチング素子SW2Mは、検出回路22からの制御信号に基づいて、信号線DVn+1と信号線Limとを接続する機能を有する。また、スイッチング素子SW2Hは、検出回路22からの制御信号に基づいて、信号線Vと信号線Lihとを接続する機能を有する。
また、半導体回路50は、上述のように、比較回路26を2つ(比較回路26A、26B)備えて構成されている。なお、本実施の形態では、一例として、同様の構成のチョッパ型コンパレータを用いている。
比較回路26AのコンデンサC1には、信号線Lihがスイッチング素子C1−Aにより接続されると共に、信号線Lcがスイッチング素子SWC2−Aにより接続される。また、コンデンサC2には、信号線Limがスイッチング素子C1−Bにより接続されると共に、信号線Lcがスイッチング素子SWC2−Bにより接続される。
一方、比較回路26BのコンデンサC1には、信号線Limがスイッチング素子C1−Aにより接続されると共に、信号線Lcがスイッチング素子SWC2−Aにより接続される。また、コンデンサC2には、信号線Lilがスイッチング素子C1−Bにより接続されると共に、信号線Lcがスイッチング素子SWC2−Bにより接続される。
次に本実施の形態における断線検出動作全体について説明する。断線検出動作の流れは、第2の実施の形態と略同様であるが、本実施の形態では、1種類のイニシャライズ動作と、2種類の比較動作があるが、基本動作は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と略同様なため、ここでは、フローチャートの記載を省略する。なお、図10には、イニシャライズ動作における半導体回路50の状態を示した回路図を、図11には、比較動作1における半導体回路50の状態を示、図12には、比較動作2における半導体回路50の状態を示した回路図を示す。
イニシャライズ動作では、高電位側の信号線DVのスイッチング素子2H、検出する信号線に応じた信号線DVのスイッチング素子2Mを、低電位側の信号線DVnのスイッチング素子SW2Lをオンにする。具体的一例として、スイッチング素子SW2Hn+1、SW2Mn、SW2Ln−1をオンにする(図10参照)。スイッチング素子SW2Hn+1がオンになることにより、信号線DVn+1と信号線Lihとが接続される。また、スイッチング素子2Mnがオンになることにより、信号線DVnと信号線Limとが接続される。スイッチング素子SW2Ln−1がオンになることにより、信号線DVn−1と信号線Lilとが接続される。
さらに比較回路26A、26Bのスイッチング素子SWC3をオンにすることにより、比較回路26のシングル反転増幅器NAMPの入力信号線Lxの電圧はシングル反転増幅器NAMPの自己閾値電圧Vxになる。
比較回路26Aのスイッチング素子SWC1−Aをオンにする(図10参照)。これにより、比較回路26AのコンデンサC1には、信号線DVn+1の電圧と、自己閾値電圧Vxとの差(信号線DVn+1の電圧−自己閾値電圧Vx)が充電された状態になる。また、比較回路26Aのスイッチング素子SWC1−Bをオンにする(図10参照)。これにより、コンデンサC2には、信号線DVnの電圧と、自己閾値電圧Vxとの差(信号線DVnの電圧−自己閾値電圧Vx)が充電された状態になる。
一方、比較回路26Bのスイッチング素子SWC1−Aをオンにする(図10参照)。これにより、比較回路26BのコンデンサC1には、信号線DVnの電圧と、自己閾値電圧Vxとの差(信号線DVnの電圧−自己閾値電圧Vx)が充電された状態になる。また、比較回路26Bのスイッチング素子SWC1−Bをオンにする(図10参照)。これにより、コンデンサC2には、信号線DVn−1の電圧と、自己閾値電圧Vxとの差(信号線DVn−1の電圧−自己閾値電圧Vx)が充電された状態になる。
このようにしてイニシャライズ動作が終了すると比較動作に移行する。まず、比較動作1について説明する。
検出する信号線Vのスイッチング素子SW1及びSW3Lをオンにする。具体的一例として、スイッチング素子SW1n及びスイッチング素子SW3Lnをオンにする(図11参照)。スイッチング素子SW1nがオンになることにより、信号線Vnと信号線Lcとが接続される。また、スイッチング素子SW3Lnをオンになることにより、電圧調整部ILnが信号線Vnに接続される。これにより、信号線Vnの電位が、電圧調整部ILnに引っ張られ、断線検出電流が引き抜かれる。
比較回路26A、26Bのスイッチング素子SWC3をオフにし(図11参照)、シングル反転増幅器NAMPの入力Lxの電圧はHiインピーダンス状態にして、上述のイニシャライズ動作で充電されたコンデンサC1、C2の電荷が保存された状態にする。
比較回路26Aのスイッチング素子SWC1−Aをオフにすると共に、スイッチング素子2−Aをオンにする。また、スイッチング素子SWC1−Bをオフにすると共に、スイッチング素子2−Bをオンにする。これにより、コンデンサC1及びC2には信号線Lcが接続され、信号線Vnの電圧Vnが供給される。
同様に比較回路26Bのスイッチング素子SWC1−Aをオフにすると共に、スイッチング素子2−Aをオンにする。また、スイッチング素子SWC1−Bをオフにすると共に、スイッチング素子2−Bをオンにする。これにより、コンデンサC1及びC2には信号線Lcが接続され、信号線Vnの電圧Vnが供給される。
この状態で、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様に、比較回路26Aからの出力OUT1と、比較回路26Bからの出力OUT2とを検出する。信号線Vnに断線が生じていない場合、比較回路26Aでは、Vx’−Vx<0となり、出力OUT1=Hレベルになる。また、比較回路26Bでは、Vx’−Vx>0となり、出力OUT1=Lレベルになる。
一方、断線が生じている場合は比較回路26A、26BいずれもVx’−Vx<0となり、出力OUT1=Hレベルになる。
さらに、比較動作2について説明する。
検出する信号線Vのスイッチング素子SW1及びSW3Hをオンにする。具体的一例として、スイッチング素子SW1n及びスイッチング素子SW3Hnをオンにする(図12参照)。スイッチング素子SW1nがオンになることにより、信号線Vnと信号線Lcとが接続される。また、スイッチング素子SW3Hnをオンになることにより、電圧調整部IHnが信号線Vnに接続される。これにより、信号線Vnに、電圧調整部ILnから電位が供給され、信号電Vnの電位が上昇する。
イニシャライズ動作において各コンデンサC1,C2の充電を行った後、比較回路26A、26Bのスイッチング素子SWC3をオフにし(図12参照)、シングル反転増幅器NAMPの入力Lxの電圧はHiインピーダンス状態にして、上述のイニシャライズ動作で充電されたコンデンサC1、C2の電荷が保存された状態にする。
比較回路26Aのスイッチング素子SWC1−Aをオフにすると共に、スイッチング素子2−Aをオンにする。また、スイッチング素子SWC1−Bをオフにすると共に、スイッチング素子2−Bをオンにする。これにより、コンデンサC1及びC2には信号線Lcが接続され、信号線Vnの電圧Vnが供給される。
同様に比較回路26Bのスイッチング素子SWC1−Aをオフにすると共に、スイッチング素子2−Aをオンにする。また、スイッチング素子SWC1−Bをオフにすると共に、スイッチング素子2−Bをオンにする。これにより、コンデンサC1及びC2には信号線Lcが接続され、信号線Vnの電圧Vnが供給される。
この状態で、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様に、比較回路26Aからの出力OUT1と、比較回路26Bからの出力OUT2とを検出する。信号線Vnに断線が生じていない場合、比較動作1と同様に、比較回路26Aでは、Vx’−Vx<0となり、出力OUT1=Hレベルになる。また、比較回路26Bでは、Vx’−Vx>0となり、出力OUT1=Lレベルになる。
一方、断線が生じている場合は比較回路26A、26BいずれもVx’−Vx>0となり、出力OUT1=Lレベルになる。
本実施の形態では、出力OUT1、OUT2の結果が、表3のようになる。
Figure 2015001446
このように本実施の形態では、比較動作1及び比較動作2を行うが、比較動作1及び比較動作2共に、出力OUT1とOUT2との出力論理(レベル)がHとLとで逆論理であれば断線が無いと検出する。また、比較動作1及び比較動作2共に、出力OUT1とOUT2との出力論理は等しい(レベルが等しい)が、比較動作1と比較動作2とで、HH(レベル)、LL(レベル)とが逆論理となっている場合は、断線が有ることを検出する。また、出力OUT1と出力OUT2とがこれら以外の論理値を示した場合は、診断機能(比較回路26A、26B)の故障と判断する。従って、放電部13、特に放電回路51を備えた半導体回路50において、放電部13(LPF)の後段の信号線Vnの断線の検出を適切に行える。
本実施の形態においても上述の第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様の効果が得られことは言うまでもない。
また、このように本実施の形態の半導体回路50では、2つの比較回路26を用いて断線検出を行いたい信号線Vnに断線検出電流を引き抜きした状態での断線検出と、断線検出電流を供給した状態での断線検出とを冗長に実行することが可能になる、という効果が得られる。
なお、本実施の形態においても、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様に、放電回路51の構成は上述のものに限定されない。
なお、上述の第1の実施の形態〜第3の実施の形態では、各々比較動作において、出力OUTの論理値(Hレベル、Lレベル)に基づいて信号線Lの断線を検出し、信号線Lの断線が検出される毎に、所定の措置を実行する場合について説明したがこれに限らず、例えば、全ての信号線Lの出力OUTの論理値を得て、記憶部23に格納しておき、記憶部23に格納されている全信号線Lの出力OUTの論理値に基づいて、断線の有無を検出し、所定の措置を実行するようにしてもよい。また例えば、各比較動作では、出力OUTを記憶部23に格納しておき、全ての比較動作が終了した後に、記憶部23に格納されている全ての出力OUTの論理値に基づいて、断線の有無を検出し、所定の措置を実行するようにしてもよい。
なお、上述の第1の実施の形態〜第3の実施の形態では検出回路22及び記憶部23を半導体回路14、40、50内部に備えるように構成したが、これに限らず、別の回路(チップ上)に形成するようにしてもよい。また、検出回路22への断線検出指示を行う機能や記憶部23に格納されている論理値をモニタし断線の有無の診断を行う機能は、半導体回路14、40、50内部に備えるように構成してもよいし、外部(別のチップ上)に形成するようにしてもよい。
10 電池監視システム
12 電池セル群
13 放電部
14、40、50 半導体回路
26、26A、26B 比較回路(コンパレータ)
22 検出回路
23 記憶部
24 スイッチング素子
51 放電回路
IH、IL 電圧調整部
SW1、SW2、SW2H、SW2L、SW2M、SW3、スイッチング素子

Claims (23)

  1. 直列に接続された複数の電池と、
    前記複数の電池の各々の高電位側に接続された第1信号線と前記複数の電池の各々の低電位側に接続された第2信号線とに跨って設けられた抵抗素子と、前記抵抗素子に直列に接続された放電用スイッチング素子とを含む放電手段と、
    前記放電用スイッチング素子が前記抵抗素子と前記第2信号線との間に設けられている場合は、前記第1信号線に接続され、かつ前記第2信号線の電位よりも低い電位を供給し、前記放電用スイッチング素子が前記抵抗素子と前記第1信号線との間に設けられている場合は、前記第2信号線に接続され、かつ前記第1信号線の電位よりも高い電位を供給する、電位調整手段と、
    前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第1電位と、前記第1信号線の電位と前記第2信号線の電位とから設定される閾値と、を比較する比較手段と、
    を備えた電池監視システム。
  2. 前記比較手段は、シングル反転増幅器と、前記シングル反転増幅器の入力に接続され、かつ前記第1電位または前記第1信号線の電位が入力される第1コンデンサと、前記第1コンデンサと並列に接続され、かつ前記第1電位または前記第2信号線の電位が入力される第2コンデンサと、を含む、請求項1に記載の電池監視システム。
  3. 前記第放電用スイッチング素子は、放電制御線を介して電圧供給手段からゲート電圧が印加されるトランジスタであり、前記電位調整手段は、前記放電制御線を介して前記第1信号線または前記第2信号線に接続されている、請求項1または請求項2に記載の電池監視システム。
  4. 前記抵抗素子及び前記放電用スイッチング素子の間と前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサに接続された第3信号線とを接続する第1スイッチング素子と、前記第1信号線と前記第1コンデンサに接続された前記第4信号線とを接続する第2スイッチング素子と、前記第2信号線と前記第2コンデンサに接続された第5信号線とを接続する第3スイッチング素子と、を含む接続手段を備えた、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電池監視システム。
  5. 前記放電手段と、前記接続手段との間に設けられた高周波遮断手段を備え、前記第2スイッチング素子は、前記高周波遮断手段を介して、前記第4信号線と前記第1信号線とを接続し、かつ前記第3スイッチング素子は、前記高周波遮断手段を介して、前記第5信号線と前記第2信号線とを接続する、請求項4に記載の電池監視システム。
  6. 前記比較手段の比較結果に基づいて前記第1信号線の断線を検出する検出手段を備えた、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電池監視システム。
  7. 直列に接続された複数の電池と、
    前記複数の電池の各々の高電位側に接続された第1信号線と前記複数の電池の各々の低電位側に接続された第2信号線とに跨って設けられた抵抗素子と、前記抵抗素子に直列に接続された放電用スイッチング素子とを含む放電手段と、
    前記放電用スイッチング素子が前記抵抗素子と前記第2信号線との間に設けられている場合は、前記第1信号線に接続され、かつ前記第2信号線の電位よりも低い電位を供給し、前記放電用スイッチング素子が前記抵抗素子と前記第1信号線との間に設けられている場合は、前記第2信号線に接続され、かつ前記第1信号線の電位よりも高い電位を供給する、電位調整手段と、
    前記放電手段が設けられた前記第1信号線の前記放電手段より後段部の後段部電位と、前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第1電位と前記電池の低電位側に接続された電池に設けられた前記放電手段の前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第3電位とから設定される閾値と、を比較する比較手段と、
    を備えた電池監視システム。
  8. 前記比較手段は、シングル反転増幅器と、前記シングル反転増幅器の入力に接続され、かつ前記第1電位または前記後段部電位が入力される第1コンデンサと、前記第1コンデンサと並列に接続され、かつ前記第3電位または前記後段部電位が入力される第2コンデンサと、を含む、請求項7に記載の電池監視システム。
  9. 前記第1信号線と前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサに接続された第3信号線とを接続する第1スイッチング素子と、前記放電用スイッチング素子及び前記抵抗素子の間と前記第1コンデンサに接続された前記第4信号線とを接続する第2スイッチング素子と、前記電池の低電位側に接続された電池に設けられた前記放電手段の前記抵抗素子を介して前記第2信号線と前記第2コンデンサに接続された前記第5信号線とを接続する第3スイッチング素子と、を含む接続手段を備えた、請求項7または請求項8に記載の電池監視システム。
  10. 前記放電手段と前記接続手段との間に設けられた高周波遮断手段を備え、前記第1スイッチング素子は、前記高周波遮断手段を介して、前記第3信号線と前記第1信号線とを接続する、請求項9に記載の電池監視システム。
  11. 前記比較手段の比較結果に基づいて前記第1信号線の断線を検出する検出手段を備えた、請求項7から請求項10のいずれか1項に記載の電池監視システム。
  12. 直列に接続された複数の電池の各々に対して設けられ、前記複数の電池の各々の高電位側に接続された第1信号線と前記複数の電池の各々の低電位側に接続された第2信号線とに跨って設けられた抵抗素子と前記抵抗素子に直列に接続された放電用スイッチング素子とを含む放電手段における前記放電用スイッチング素子について、前記放電用スイッチング素子が前記抵抗素子と前記第2信号線との間に設けられている場合には、前記第1信号線に接続されて前記第2信号線の電位よりも低い電位を供給し、前記放電用スイッチング素子が前記抵抗素子と前記第1信号線との間に設けられている場合には、前記第2信号線に接続されて前記第1信号線の電位よりも高い電位を供給する電位調整手段と、
    前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第1電位と、前記第1信号線の電位と前記第2信号線の電位とから設定される閾値と、を比較する比較手段と、
    を備えた半導体回路。
  13. 直列に接続された複数の電池の各々に対して設けられ、前記複数の電池の各々の高電位側に接続された第1信号線と前記複数の電池の各々の低電位側に接続された第2信号線とに跨って設けられた抵抗素子と前記抵抗素子に直列に接続された放電用スイッチング素子とを含む放電手段における前記放電用スイッチング素子について、前記放電用スイッチング素子が前記抵抗素子と前記第2信号線との間に設けられている場合には、前記第1信号線に接続されて前記第2信号線の電位よりも低い電位を供給し、前記放電用スイッチング素子が前記抵抗素子と前記第1信号線との間に設けられている場合には、前記第2信号線に接続されて前記第1信号線の電位よりも高い電位を供給する電位調整手段と、
    前記放電手段が設けられた前記第1信号線の前記放電手段より後段部の後段部電位と、前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第1電位と前記電池の低電位側に接続された電池に設けられた前記放電手段の前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第3電位とから設定される閾値と、を比較する比較手段と、
    を備えた半導体回路。
  14. 直列に接続された複数の電池と、
    前記複数の電池の各々の高電位側に接続された第1信号線と前記複数の電池の各々の低電位側に接続された第2信号線とに跨って設けられた抵抗素子と、前記抵抗素子に直列に接続された放電用スイッチング素子とを含む放電手段と、
    前記第1信号線に接続され、かつ、前記第2信号線の電位よりも低電位である第1電位調整手段と、
    前記第1信号線に接続され、かつ、前記第1信号線の電位よりも高電位である第2電位調整手段と、
    前記放電手段が設けられた前記第1信号線の前記放電手段より後段部の後段部電位と、前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第1電位と前記電池の高電位側に接続された電池に設けられた前記放電手段の前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第2電位と、から設定される閾値と、を比較する第1比較手段と、
    前記後段部電位と、前記第1電位と前記電池の低電位側に接続された電池に設けられた前記放電手段の前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第3電位と、から設定される閾値と、を比較する第2比較手段と、
    を備えた電池監視システム。
  15. 前記第1比較手段は、第1シングル反転増幅器と、前記第1シングル反転増幅器の入力に接続され、かつ、前記後段部電位または前記第2電位が入力される第1コンデンサと、前記第1コンデンサと並列に接続され、かつ前記後段部電位または前記第1電位が入力される第2コンデンサと、を含み、
    前記第2比較手段は、第2シングル反転増幅器と、前記第2シングル反転増幅器の入力に接続され、かつ、前記後段部電位または前記第1電位が入力される第3コンデンサと、前記第3コンデンサと並列に接続され、かつ前記後段部電位または前記第3電位が入力される第4コンデンサと、を含む、請求項14に記載の電池監視システム。
  16. 前記第1比較手段の比較結果及び前記第2比較手段の比較結果に基づいて前記第1信号線の断線を検出する検出手段を備えた、請求項14または請求項15に記載の電池監視システム。
  17. 直列に接続された複数の電池の各々に対して設けられ、前記複数の電池の各々の高電位側に接続された第1信号線と前記複数の電池の各々の低電位側に接続された第2信号線とに跨って設けられた抵抗素子と前記抵抗素子に直列に接続された放電用スイッチング素子とを含む放電手段の、前記第1信号線に接続され、かつ、前記第2信号線の電位よりも低電位である第1電位調整手段と、
    前記第1信号線に接続され、かつ、前記第1信号線の電位よりも高電位である第2電位調整手段と、
    前記放電手段が設けられた前記第1信号線の前記放電手段より後段部の後段部電位と、前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第1電位と前記電池の高電位側に接続された電池に設けられた前記放電手段の前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第2電位と、から設定される閾値と、を比較する第1比較手段と、
    前記後段部電位と、前記第1電位と前記電池の低電位側に接続された電池に設けられた前記放電手段の前記抵抗素子と前記放電用スイッチング素子との間の第3電位と、から設定される閾値と、を比較する第2比較手段と、
    を備えた半導体回路。
  18. 請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の電池監視システムの前記第1信号線の断線を検出する処理をコンピュータに実行させるための断線検出プログラムであって、
    前記第1コンデンサに、前記第1信号線の電位と前記反転増幅器の閾値電圧との差を充電するステップと、
    前記第2コンデンサに、前記第2信号線の電位と前記反転増幅器の閾値電圧との差を充電するステップと、
    前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサの電荷を保持した状態で、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサに前記第1電位を入力させるステップと、
    前記電位調整手段により、前記前記第1信号線の電位を調整するステップと、
    前記比較手段から比較結果を出力するステップと、
    を備えた処理をコンピュータに実行させるための断線検出プログラム。
  19. 請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の電池監視システムの前記第1信号線の断線を検出する処理をコンピュータに実行させるための断線検出プログラムであって、
    前記第1コンデンサに、前記第1電位と前記反転増幅器の閾値電圧との差を充電するステップと、
    前記第2コンデンサに、前記第3電位と前記反転増幅器の閾値電圧との差を充電するステップと、
    前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサの電荷を保持した状態で、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサに前記後段部電位を入力させるステップと、
    前記電位調整手段により、前記前記第1信号線の電位を調整するステップと、
    前記比較手段から比較結果を出力するステップと、
    を備えた処理をコンピュータに実行させるための断線検出プログラム。
  20. 請求項15または請求項16に記載の電池監視システムの前記第1信号線の断線を検出する処理をコンピュータに実行させるための断線検出プログラムであって、
    前記第1コンデンサに前記第2電位と前記第1シングル反転増幅器の閾値電圧との差を充電するステップと、
    前記第2コンデンサに前記第1電位前記第1シングル反転増幅器の閾値電圧との差を充電するステップと、
    前記第3コンデンサに前記第1電位と前記第2シングル反転増幅器の閾値電圧との差を充電するステップと、
    前記第4コンデンサに前記第3電位と前記第2シングル反転増幅器の閾値電圧との差を充電するステップと、
    前記第1コンデンサ乃至前記第4コンデンサの電荷を保持した状態で、前記第1コンデンサ乃至前記第4コンデンサに前記後段部電位を入力させるステップと、
    前記第1電位調整手段または前記第2調整手段により、前記前記第1信号線の電位を調整するステップと、
    前記第1比較手段及び前記第2比較手段から比較結果を出力するステップと、
    を備えた処理をコンピュータに実行させるための断線検出プログラム。
  21. 請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の電池監視システムの前記第1信号線の断線検出方法あって、
    前記第1コンデンサに、前記第1信号線の電位と前記反転増幅器の閾値電圧との差を充電する工程と、
    前記第2コンデンサに、前記第2信号線の電位と前記反転増幅器の閾値電圧との差を充電する工程と、
    前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサの電荷を保持した状態で、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサに前記第1電位を入力させる工程と、
    前記電位調整手段により、前記前記第1信号線の電位を調整する工程と、
    前記比較手段から比較結果を出力する工程と、
    を備えた断線検出方法。
  22. 請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の電池監視システムの前記第1信号線の断線検出方法であって、
    前記第1コンデンサに、前記第1電位と前記反転増幅器の閾値電圧との差を充電する工程と、
    前記第2コンデンサに、前記第3電位と前記反転増幅器の閾値電圧との差を充電する工程と、
    前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサの電荷を保持した状態で、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサに前記後段部電位を入力させる工程と、
    前記電位調整手段により、前記前記第1信号線の電位を調整する工程と、
    前記比較手段から比較結果を出力する工程と、
    を備えた断線検出方法。
  23. 請求項15または請求項16に記載の電池監視システムの前記第1信号線の断線検出方法であって、
    前記第1コンデンサに前記第2電位と前記第1シングル反転増幅器の閾値電圧との差を充電する方法と、
    前記第2コンデンサに前記第1電位前記第1シングル反転増幅器の閾値電圧との差を充電する方法と、
    前記第3コンデンサに前記第1電位と前記第2シングル反転増幅器の閾値電圧との差を充電する方法と、
    前記第4コンデンサに前記第3電位と前記第2シングル反転増幅器の閾値電圧との差を充電する方法と、
    前記第1コンデンサ乃至前記第4コンデンサの電荷を保持した状態で、前記第1コンデンサ乃至前記第4コンデンサに前記後段部電位を入力させる方法と、
    前記第1電位調整手段または前記第2調整手段により、前記前記第1信号線の電位を調整する方法と、
    前記第1比較手段及び前記第2比較手段から比較結果を出力する方法と、
    を備えた断線検出方法。
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