JP2015000480A - アスファルト混合物用シート、アスファルト混合物の養生方法及び運搬方法 - Google Patents
アスファルト混合物用シート、アスファルト混合物の養生方法及び運搬方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】アスファルト混合物を覆うためのシート1は、内部に空気層35〜37を保持し得る可撓性材料で形成された保温層30と、熱伝導性の低い断熱材21の表面に、熱線反射性のフィルム材22を貼着してなる熱遮断層20と、透水性の低い素材で形成された防水層10とを備え、保温層30は、熱遮断層20のアスファルト混合物2側に配置され、熱遮断層20は、フィルム材22が保温層30側に配置され、防水層10は、熱遮断層20を覆うように配置されている。
【選択図】図2
Description
本実施形態に係るアスファルト混合物用シート1は、アスファルト混合物2の養生や運搬に際し、アスファルト混合物2を覆うためのシート部材であり、図1及び図2に示すように、本実施形態では、上面側の防水層10と、熱遮断層20と、下面に位置する保温層30とを重ね合わせて、外縁部13において縫合糸23で縫い合わせて構成されている。なお、シート周縁の外縁部13には、表裏に貫通する穴24が複数開けられている。
上述したアスファルト混合物用シート1を用いて、本発明のアスファルト混合物2の養生方法を実施することができる。図4は、本実施形態に係るアスファルト混合物2にアスファルト混合物用シート1を養生した状態を示す側部断面図である。
上述したアスファルト混合物用シート1を用いて、本発明のアスファルト混合物2の運搬方法を実施することができる。図5(a)は、実施形態に係る車体にアスファルト混合物を積載した状態を示す側部模式図であり、同図(b)は、上面図である。また、図6は、本実施形態に係る荷台に形成された保温用パネルを示す断面図である。
このような実施形態によれば、加熱された状態のアスファルト混合物2の表面上に、保温層30が位置されるように配置させるので、先ず、内部に熱遮断効果のある空気層35〜37を有する保温層30によって、アスファルト混合物2を保温する。そして、その保温層30の上部には、フィルム材22が保温層30側に配置されているので、フィルム材22の熱性反射性によって内部熱を逃がし難くしている。また、熱遮断層20の断熱材21によって外気を遮断しているので、外気温の影響を受け難くしている。これにより、より保温効果を高めることができる。さらに、熱遮断層20を覆うように防水層10が配置されているので、シート内部への水分の浸透を防止して、気密性を高めている。
(1)実施例1
先ず、アスファルト混合物用シート1の養生方法の室内における保温性能試験について説明する。図7は、本実施例1に係るアスファルト混合物2の養生状態を示す側部断面図であり、図8は、実施例に係るアスファルト混合物用シート1及び他のアスファルト混合物用シート1を用いたアスファルト混合物2の温度変化を示すグラフである。本実施例1における保温性能試験では、本発明の構成を備える供試体(長さ5.30m×幅1.27m)と、不織布に両面樹脂ライニングした既製の保温シートA(5.50m×1.27m)と、ポリエステル系樹脂に塩化ビニルがコーティングされた市販の防炎シートBとの比較を行った。
次いで、アスファルト混合物用シート1の運搬方法の保温性能試験について説明する。本実施例2における保温性試験では、荷台51に積載したアスファルト混合物2に、先ず、2枚の吸水層41,42を被せ、その上から本発明の構成を備えるアスファルト混合物用シート1で覆った。また、この際、荷台51の内側面51a〜51cと、荷台51内に積載されたアスファルト混合物2との間に、保温用パネル52を介在させているとともに、アスファルト混合物用シート1の上面には、押圧部材6を配置した。そして、気温21℃の条件で、所定の現場位置まで244分運搬した。
1…アスファルト混合物用シート
2…アスファルト混合物
5…車
6…押圧部材
7…クランプ
8…あて材
10…防水層
20…熱遮断層
21…断熱材
22…フィルム材
23…縫合糸
24…穴
30…保温層
31,34…防汚層
32,33…内部層
35〜37…空気層
41,42…吸水層
50…車体
51…荷台
51a〜51c…内側面
52…保温用パネル
54…運転キャビン
55…前輪
56…後輪
91…断熱材
92…鉄板
Claims (8)
- アスファルト混合物を覆うためのシートであって、
内部に空気層を保持し得る可撓性材料で形成された保温層と、
熱伝導性の低い断熱材の表面に、熱線反射性のフィルム材を貼着してなる熱遮断層と、
透水性の低い素材で形成された防水層と
を備え、
前記保温層は、前記熱遮断層の前記アスファルト混合物側に配置され、
前記熱遮断層は、前記フィルム材が前記保温層側に配置され、
前記防水層は、前記熱遮断層を覆うように配置されている
ことを特徴とするアスファルト混合物用シート。 - 前記保温層の前記アスファルト混合物側の面には、撥油性の素材で形成された防汚層をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のアスファルト混合物用シート。
- 前記防水層は、当該アスファルト混合物用シートの上面から、外縁部の下面にわたって配置され、
前記外縁部では、前記上面と前記下面との間に、前記各層の外縁部が挟持されることによって、固定されている
ことを特徴とする請求項1及び2に記載のアスファルト混合物用シート。 - 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載のアスファルト混合物用シートを用いたアスファルト混合物の養生方法であって、
加熱された状態のアスファルト混合物の表面上に、前記保温層が位置されるように、前記アスファルト混合物用シートで前記アスファルト混合物を覆う
ことを特徴とするアスファルト混合物の養生方法。 - 前記アスファルト混合物の表面に吸水性の素材で形成された吸水層を配置し、この吸水層を覆うようにして前記アスファルト混合物用シートで前記アスファルト混合物を覆うことを特徴とする請求項4に記載のアスファルト混合物の養生方法。
- 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載のアスファルト混合物用シートを用いたアスファルト混合物の運搬方法であって、
移動可能な車体の荷台に、加熱された状態のアスファルト混合物を積載し、
前記加熱された状態のアスファルト混合物の表面上に、前記保温層が位置されるように、前記アスファルト混合物用シートで前記アスファルト混合物を覆う
ことを特徴とするアスファルト混合物の運搬方法。 - 前記アスファルト混合物の表面に吸水性の素材で形成された吸水層を配置し、この吸水層を覆うようにして前記アスファルト混合物用シートで前記アスファルト混合物を覆うことを特徴とする請求項6に記載のアスファルト混合物の運搬方法。
- 前記荷台の内側面と、当該荷台内に積載された前記アスファルト混合物との間に、保温用パネルを介在させることを特徴とする請求項6又は7に記載のアスファルト混合物の運搬方法。
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