JP2015039938A - 加熱アスファルト混合物の保温構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】荷台部の両側の側壁部で、積載された加熱アスファルト混合物の熱が奪われるのを回避できると共に、固定や取り外しが容易な加熱アスファルト混合物の保温構造を提供する。【解決手段】車両本体部12と荷台部13とを備えるダンプトラック11において採用される加熱アスファルト混合物の保温構造10であって、荷台部13の側壁板13aの、積載された加熱アスファルト混合物14が接触する部分の内側面を覆って、保温マット15が、側壁板13aの内側面との間に面状支持板16を介在させて取り付けられている。保温マット15と面状支持板16と側壁板13aとを幅止めした状態で、面状支持板16と側壁板13aとの間に楔形スペーサ17を差し込むことで、保温マット15を側壁板13aに固定してから、荷台部13に加熱アスファルト混合物14を積載する。積載された加熱アスファルト混合物14を覆って、保温シート19,20が敷設される。【選択図】図2

Description

本発明は、加熱アスファルト混合物の保温構造に関し、特に、荷台部に加熱アスファルト混合物を積載して運搬可能なダンプトラックにおいて採用される加熱アスファルト混合物の保温構造に関する。
例えば道路のアスファルト舗装を行うときに用いられる加熱アスファルト混合物は、アスファルトプラントで製造され、高温状態でダンプトラックの荷台部に積載されて、舗設現場まで搬送される。また、アスファルト舗装の品質は、加熱アスファルト混合物を舗設する際の温度と密接に関連しており、アスファルトプラントで製造された加熱アスファルト混合物の温度低下をいかに小さく抑えて、舗設に供するかが最も重要な注意点となる。
このため、運搬中に加熱アスファルト混合物の温度が低下するのを抑制するための方法や構造が種々採用されており、一般的な方法として、荷台部に積載された加熱アスファルト混合物の表面に、断熱性に優れたシートを被せて保温する方法が知られている他、断熱性材料で形成された荷台部に加熱アスファルト混合物を積み込んで運搬する方法等も開発されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のダンプカー(ダンプトラック)では、荷台部の地面板や側壁板を、内板と外板との二重構造として、これらの間にグラスウール、耐熱性発泡プラスチック等の断熱材料を介装させたり、或いは、内板と外板のそれぞれ片面或いは両面に断熱塗料を塗布することによって、荷台部の保温機能を向上させている。
特開2003−336210号公報
しかしながら、特許文献1に記載のダンプトラックでは、一般に汎用されているダンプトラックに対して、大規模な改良を加える必要があり、コストが高くなることから、ほとんど普及していないのが現状である。
一方、鋼製の材料からなる荷台部は、特に両側の側壁部(あおり部)の、積載された加熱アスファルト混合物が内側表面に直接触れる部分で熱が奪われやすく、加熱アスファルト混合物が、例えば粘性が高いポリマー改質アスファルトである場合には、熱が奪われることで、側壁部の内側表面に塊を生じて不具合が生じ易くなる。このようなことから、汎用されているダンプトラックに対して、簡易に保温機能を向上させる方法として、側壁部の内側面を覆って、熱伝導率が低い合板(コンパネ)を固定する方法が採用されているが、合板の固定や取り外しに時間と手間がかかる上に、一旦取り外すと再使用することが困難になる。
本発明は、荷台部の特に両側の側壁部において、積載された加熱アスファルト混合物の熱が奪われ易くなるのを効果的に回避できると共に、側壁部に対する固定や取り外しが容易であり、且つ構成材料を再使用することも可能な加熱アスファルト混合物の保温構造を提供することを目的とする。
本発明は、走行可能な車両本体部と、該車両本体部に対して傾動可能に設けられた、矩形平面形状を有する荷台部とを備え、該荷台部に加熱アスファルト混合物を積載して運搬可能なダンプトラックにおいて採用される加熱アスファルト混合物の保温構造であって、前記荷台部の両側の側壁板の、少なくとも積載された前記加熱アスファルト混合物が接触する部分の内側面を覆って、保温マットが、前記側壁板の内側面との間に面状支持板を介在させた状態で取り付けられており、前記保温マットと前記面状支持板と前記側壁板とは、これらを幅止めした状態で、前記面状支持板と前記側壁板との間の隙間に上方から楔形スペーサを差し込むことによって、前記保温マットと前記面状支持板とを前記側壁板に固定してから、前記荷台部に前記加熱アスファルト混合物が積載されるようになっており、積載された前記加熱アスファルト混合物を覆って、保温シートが敷設されている加熱アスファルト混合物の保温構造を提供することにより、上記目的を達成したものである。
そして、本発明の加熱アスファルト混合物の保温構造は、前記荷台部に前記加熱アスファルト混合物を積載した後に、前記保温マットと前記面状支持板と前記側壁板との幅止めを解除することが好ましい。
また、本発明の加熱アスファルト混合物の保温構造は、前記保温マットと前記面状支持板と前記側壁板との幅止めは、コの字形状を備えるように折り曲げ加工したコの字鉄筋を、コの字の解放側を下方に向けて、前記保温マット、前記面状支持板、及び前記側壁板の上方から差し込むことによって行なわれ、幅止めの解除は、差し込んだコの字鉄筋を抜き取ることによって行われることが好ましい。
さらに、本発明の加熱アスファルト混合物の保温構造は、前記加熱アスファルト混合物の敷設現場において、前記加熱アスファルト混合物を覆う保温シートを取り除くと共に、前記楔形スペーサを取り外し、前記面状支持板、前記保温マットの順でこれらを引き抜いてから前記加熱アスファルト混合物の荷卸しを行なうことが好ましい。
さらにまた、本発明の加熱アスファルト混合物の保温構造は、前記荷台部に積載された前記加熱アスファルト混合物を覆って、保温シートが2重に敷設されていることが好ましい。
また、本発明の加熱アスファルト混合物の保温構造は、前記保温マットが、ヤシ繊維マットを保温体とし、ガラス繊維シートで強度補強して全面を覆ったマットであることが好ましい。
本発明の加熱アスファルト混合物の保温構造によれば、荷台部の特に両側の側壁部において、積載された加熱アスファルト混合物の熱が奪われ易くなるのを効果的に回避できると共に、側壁部に対する固定や取り外しが容易であり、且つ構成材料を再使用することもできる。
本発明の好ましい一実施形態に係る加熱アスファルト混合物の保温構造が採用されるダンプトラックの、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は荷台部を上昇させて荷卸しをする状態の側面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る加熱アスファルト混合物の保温構造を説明する、図1(a)のA−Aに沿った荷台部のみの断面図である。 (a)〜(e)は、本発明の好ましい一実施形態に係る加熱アスファルト混合物の保温構造の要部を説明する、図1(a)のB部拡大図である。
本発明の好ましい一実施形態に係る加熱アスファルト混合物の保温構造10(図2参照)は、図1(a)〜(c)に示す汎用の例えば11t程度の積載量を備える公知のダンプトラック11に、アスファルトプラントで製造された例えば110〜185℃程度に加熱された高温状態の加熱アスファルト混合物14を積載して、例えば道路のアスファルト舗装を行うための舗設現場まで運搬する際に、運搬中に加熱アスファルト混合物14の温度が低下するのを、簡易な構成によって効果的に抑制できるようにするための構造として採用されたものである。すなわち、本実施形態の加熱アスファルト混合物の保温構造10は、アスファルト舗装の品質は加熱アスファルト混合物14を舗設する際の温度と密接に関連しており、品質の良いアスファルト舗装を形成するには、アスファルトプラントで製造された加熱アスファルト混合物14の温度の低下を極力抑えることが重要であることから、汎用のダンプトラック11を用いた簡易な構成によって、加熱アスファルト混合物14の運搬時の温度低下を効果的に緩和して、優れた品質のアスファルト舗装を形成できるようにすると共に、構成部材の取り付けや取り外しも簡易に行えるようにするものである。
そして、本実施形態の加熱アスファルト混合物の保温構造10は、走行可能な車両本体部12と、車両本体部12に対して傾動可能に設けられた、矩形平面形状を有する荷台部13とを備え、荷台部13に加熱アスファルト混合物14を積載して運搬可能なダンプトラック11において採用される保温構造であって、図2及び図3に示すように、荷台部13の両側の側壁板13aの、少なくとも積載された加熱アスファルト混合物14が接触する部分の内側面を覆って、保温マット15が、側壁板13aの内側面との間に面状支持板16を介在させた状態で取り付けられており、保温マット15と面状支持板16と側壁板13aとは、これらを幅止めした状態で、面状支持板16と側壁板13aとの間の隙間に上方から楔形スペーサ17を差し込むことによって、保温マット15と面状支持板16とを側壁板13aに固定してから、荷台部13に加熱アスファルト混合物14が積載されるようになっており、積載された加熱アスファルト混合物14を覆って、保温シート19,20が敷設されている。
また、本実施形態では、保温マット15と面状支持板16と側壁板13aとの幅止めは、コの字形状を備えるように折り曲げ加工したコの字鉄筋18を、コの字の解放側を下方に向けて、保温マット15、面状支持板16、及び側壁板13aの上方から差し込むことによって行なわれ(図3(a)参照)、幅止めの解除は、差し込んだコの字鉄筋18を抜き取ることによって行われるようになっている(図3(b)参照)。
本実施形態では、荷台部13の側壁板13aの内側面を覆って取り付けられた保温マット15としては、加熱アスファルト混合物用の保温シートとして知られる、例えば5〜30mm程度の厚さの公知の各種の保温シートを、側壁板13aの形状に沿った帯状の形状に加工して用いることができる。本実施形態では、保温マット15として、加熱アスファルト混合物用高性能保温シートとして知られる、商品名「GOマット」(アオイ化学工業株式会社製)を好ましく用いることができる。「GOマット」は、 熱伝導率の低いヤシマットを気密性の高いガラスクロスシートで包んだ構造となっており、加熱アスファルト混合物の熱を外気によって奪われ難くすると共に、ガラスクロスシートは輻射熱を反射するので、保温効果がさらに高くなっている。またガラスクロスシートは難燃性に優れ、シリコンコーティングによりアスファルトが付着し難いものとなっている。「GOマット」は、マットの中央部に切込みが設けられていて、マットをめくらなくても温度測定が可能となっていると共に、マットの側面に数箇所空気抜きが設けてられているので、たたむ時には、加熱アスファルト混合物の熱で膨張した内部の空気を、すぐに抜くことが可能になる。保温マット15は、好ましくは自立性を備えるように形成して、側壁板13aの内側面との間に面状支持板16を介在させた状態で取り付けられる。
また、 保温マット15として、好まくは、ヤシ繊維マットを保温体とし、ガラス繊維シートで強度補強して全面を覆ったマットを用いることもできる。
保温マット15と側壁板13aの内側面との間に介在して取り付けられる面状支持板16は、入手が容易で且つ熱伝導率が低い部材として公知の、好ましくは5〜24mm程度の厚さの合板(コンパネ)を用いることができる。合板による面状支持板16は、側壁板13aの形状に沿った帯板形状に加工して用いることができる。荷台部13の側壁板13aの内側面と保温マット15との間に介在して、面状支持板16が取り付けられていることにより、保温マット15を面状支持板16によって背面側から支持することで、保温マット15を、側壁板13aの内側面に沿って面状に拡げた状態で安定して取り付けることが可能になる。
本実施形態では、保温マット15と面状支持板16と側壁板13aとを幅止めした状態で、面状支持板16と側壁板13aとの間に差し込まれる楔形スペーサ17としては、例えば木片や合成樹脂材料を、所望の楔形状を備えるように加工形成したものを用いることができる。楔形スペーサ17は、コの字鉄筋18によって上端部分が幅止めされた保温マット15、面状支持板16、及び側壁板13aに対して、これらの上方から、面状支持板16と側壁板13aとの間の隙間に例えば打ち込むことにより差し込まれて、面状支持板16と側壁板13aとの間の間隔を広げることで、保温マット15及び面状支持板16の上端部分を、側壁板13aの上端部分に固定する。楔形スペーサ17は、側壁板13aの長手方向に、例えば50〜150cm程度の所定間隔をおいて、複数箇所に差し込まれる。
本実施形態では、保温マット15、面状支持板16、及び側壁板13aの上端部分は、楔形スペーサ17を差し込むのに先立って、上述のように、コの字鉄筋18によって幅止めされる。コの字鉄筋18は、例えばφ6〜13mm程度の太さの丸鋼に折曲げ加工等を施すことによって、側壁板13aに保温マット15及び面状支持板16を加えた厚さよりも、若干長い長さの中間辺部18aと、中間辺部18aの両端部から垂直に折れ曲がって設けられた一対の張出幅止め辺部18bとからなる、コの字形状を備えるように形成されている。コの字鉄筋18は、面状支持板16と側壁板13aとの間に楔形スペーサ17を差し込むのに先立って、コの字の解放側を下方に向けて、保温マット15、面状支持板16、及び側壁板13aの上方から差し込むことによって、これらの上端部分を幅止めする(図3(a)参照)。また、差し込んだコの字鉄筋18を抜き取ることによって、保温マット15、面状支持板16、及び側壁板13aの上端部分の幅止めを、容易に解除することができる。コの字鉄筋18は、側壁板13aの長手方向に、例えば50〜150cm程度の所定間隔をおいて、複数箇所に差し込まれて、保温マット15、面状支持板16、及び側壁板13aの上端部分を幅止めする。
また、本実施形態では、図2に示すように、ダンプトラック11の荷台部13に積載された加熱アスファルト混合物14を覆って、保温シート19,20が敷設されている。本実施形態では、内側保温シート19と外側保温シート20とによって、側壁板13aの保温マット15に接する部分を除く、積載された加熱アスファルト混合物14の上面の全体が、2重に覆われた状態となっている。本実施形態では、内側保温シート19は、例えば公知のドンゴロスマットからなり、1枚もののシートとして、積載された加熱アスファルト混合物14の上面の全体を覆うようにして敷設される。外側保温シート19は、荷台部13の側壁板13aの内側面を覆って取り付けられた保温マット15と同様の、商品名「GOマット」からなり、相当の重量を有していることから、2枚ものに分割されたものを用いて、上端部でフックなどを用いて接合固定することによって、積載された加熱アスファルト混合物14の上面の全体を覆うようにして敷設される。ダンプトラック11の荷台部13に積載された加熱アスファルト混合物14の上面を覆って、内側保温シート19と外側保温シート20とが2重に敷設されていることにより、加熱アスファルト混合物14の運搬時における温度の低下を、さらに効果的に抑制することが可能になる。
本実施形態によれば、図3(a)〜(e)に示すように、アスファルトプラントで製造された高温状態の加熱アスファルト混合物14をダンプトラック11の荷台部13に積載するのに先立って、ダンプトラック11の荷台部13の両側の側壁板13aの内側面に沿って、保温マット15を、側壁板13aとの間に面状支持板16を挟み込んだ状態で、コの字鉄筋18を用いて幅止めするようにして仮固定する(図3(a)参照)。しかる後に、面状支持板16と側壁板13aとの間の隙間に上方から楔形スペーサ17を差し込むことによって、保温マット15と面状支持板16とを側壁板13aに固定する(図3(b)参照)。
保温マット15と面状支持板16とを側壁板13aに固定した状態で、ダンプトラック11の荷台部13に、製造された高温状態の加熱アスファルト混合物14が積み込まれる(図3(c)参照)。荷台部13に加熱アスファルト混合物14を積載した後に、コの字鉄筋18を抜き取ることによって、保温マット15と面状支持板16と側壁板13aとの幅止めが解除されると共に、積載された加熱アスファルト混合物14の上面を覆って、内側保温シート19と外側保温シート20とが敷設される(図3(c)参照)。このようにして、積載された加熱アスファルト混合物14の略全体が保温マット15及び内側保温シート19,20で覆われた状態で、ダンプトラック11によって、高温状態の加熱アスファルト混合物14が、例えば道路のアスファルト舗装を行うための舗設現場まで運搬される。なお、荷台部に13に加熱アスファルト混合物14を積載した後に、例えば内側保温シート19と外側保温シート20とが敷設される前に、コの字鉄筋18を抜き取って、保温マット15と面状支持板16と側壁板13aとの幅止めが解除されるようになっているので、加熱アスファルト混合物14の舗設現場への運搬中に、これらを幅止めするためのコの字鉄筋18等が外れて道路等に落下するのを、効果的に回避することが可能になる。
加熱アスファルト混合物14の敷設現場では、ダンプトラック11によって運搬された加熱アスファルト混合物14を覆う保温シート19,20が取り除かれると共に、楔形スペーサ17を取り外す(図3(d)参照)。これによって、保温マット15を背面側から支持する面状支持板16と、荷台部13の側壁板13aとの間には、隙間が生じて遊んだ状態となるので、面状支持板16、保温マット15の順でこれらを引き抜いてから(図3(e)参照)、例えば敷設現場に設置されたホッパー21に向けて、加熱アスファルト混合物14の荷卸しを、容易に且つスムーズに行なうことが可能になる(図1(c)参照)。取り外された楔形スペーサ17や、面状支持板16や、保温マット15や、保温シート19,20は、転用して再使用することも可能である。
したがって、本実施形態の加熱アスファルト混合物の保温構造10によれば、荷台部13の特に両側の側壁部13aにおいて、保温マット15によって、積載された加熱アスファルト混合物14の熱が奪われ易くなるのを効果的に回避できると共に、側壁部13aに対する面状支持板16や保温マット15の固定や取り外しが容易であり、且つ面状支持板16や保温マット15等の構成材料を再使用することもできる。
また、本実施形態の加熱アスファルト混合物の保温構造10によれば、荷台部13の両側の側壁板13aの、少なくとも積載された加熱アスファルト混合物14が接触する部分の内側面を覆って、「GOマット」からなる保温マット15が、側壁板13aの内側面との間に面状支持板16を介在させた状態で取り付けられているので、保温マットが取り付けられておらず、側壁板の内側面を覆って合板(コンパネ)のみが取り付けられているものと比較して、当該合板のみを取り付けたものは、アスファルトプラントからの出荷時と舗設現場での到着時との間のアスファルト混合物の温度差が、30〜40℃であったのに対して、加熱アスファルト混合物14の温度の低下を10℃程度に抑えることができた。さらに、本実施形態の加熱アスファルト混合物の保温構造10によれば、加熱アスファルト混合物14の荷卸しの際に、合板のみを取り付けたものは、積載した状態のまま落ちて、ホッパーから溢れ出たの対して、加熱アスファルト混合物14が荷台部13からさらさらと落ちて、ホッパー21から溢れ出ることもなかった。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、保温マットと面状支持板と側壁板との幅止めは、コの字鉄筋を用いて行う必要は必ずしもなく、その他の公知の種々の幅止め用の治具を用いて幅止めすることができる。また、荷台部に積載された加熱アスファルト混合物を覆って保温シート20を2重に敷設する必要は必ずしも無く、1重又は3重以上に覆って敷設することもできる。
10 加熱アスファルト混合物の保温構造
11 ダンプトラック
12 車両本体部
13 荷台部
13a 側壁板
14 加熱アスファルト混合物
15 保温マット
16 面状支持板(合板)
17 楔形スペーサ
18 コの字鉄筋
19 内側保温シート
20 外側保温シート
21 ホッパー

Claims (6)

  1. 走行可能な車両本体部と、該車両本体部に対して傾動可能に設けられた、矩形平面形状を有する荷台部とを備え、該荷台部に加熱アスファルト混合物を積載して運搬可能なダンプトラックにおいて採用される加熱アスファルト混合物の保温構造であって、
    前記荷台部の両側の側壁板の、少なくとも積載された前記加熱アスファルト混合物が接触する部分の内側面を覆って、保温マットが、前記側壁板の内側面との間に面状支持板を介在させた状態で取り付けられており、前記保温マットと前記面状支持板と前記側壁板とは、これらを幅止めした状態で、前記面状支持板と前記側壁板との間の隙間に上方から楔形スペーサを差し込むことによって、前記保温マットと前記面状支持板とを前記側壁板に固定してから、前記荷台部に前記加熱アスファルト混合物が積載されるようになっており、積載された前記加熱アスファルト混合物を覆って、保温シートが敷設されている加熱アスファルト混合物の保温構造。
  2. 前記荷台部に前記加熱アスファルト混合物を積載した後に、前記保温マットと前記面状支持板と前記側壁板との幅止めが解除される請求項1記載の加熱アスファルト混合物の保温構造。
  3. 前記保温マットと前記面状支持板と前記側壁板との幅止めは、コの字形状を備えるように折り曲げ加工したコの字鉄筋を、コの字の解放側を下方に向けて、前記保温マット、前記面状支持板、及び前記側壁板の上方から差し込むことによって行なわれ、幅止めの解除は、差し込んだコの字鉄筋を抜き取ることによって行われる請求項1又は2記載の加熱アスファルト混合物の保温構造。
  4. 前記加熱アスファルト混合物の敷設現場において、前記加熱アスファルト混合物を覆う保温シートを取り除くと共に、前記楔形スペーサを取り外し、前記面状支持板、前記保温マットの順でこれらを引き抜いてから前記加熱アスファルト混合物の荷卸しを行なう請求項1〜3のいずれか1項記載の加熱アスファルト混合物の保温構造。
  5. 前記荷台部に積載された前記加熱アスファルト混合物を覆って、保温シートが2重に敷設されている請求項1〜4のいずれか1項記載の加熱アスファルト混合物の保温構造。
  6. 前記保温マットが、ヤシ繊維マットを保温体とし、ガラス繊維シートで強度補強して全面を覆ったマットである請求項1〜5のいずれか1項記載の加熱アスファルト混合物の保温構造。
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