JP2014534174A - ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートを製造する方法において貴重な生成物を回収する方法 - Google Patents

ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートを製造する方法において貴重な生成物を回収する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014534174A
JP2014534174A JP2014532445A JP2014532445A JP2014534174A JP 2014534174 A JP2014534174 A JP 2014534174A JP 2014532445 A JP2014532445 A JP 2014532445A JP 2014532445 A JP2014532445 A JP 2014532445A JP 2014534174 A JP2014534174 A JP 2014534174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
compound
heavy
acrylate
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014532445A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014534174A5 (ja
JP6117796B2 (ja
Inventor
ポール,ジャン−ミシェル
ルブレ,アンドレ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Arkema France SA
Original Assignee
Arkema France SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Arkema France SA filed Critical Arkema France SA
Publication of JP2014534174A publication Critical patent/JP2014534174A/ja
Publication of JP2014534174A5 publication Critical patent/JP2014534174A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6117796B2 publication Critical patent/JP6117796B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C227/00Preparation of compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C227/38Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C227/40Separation; Purification
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/30Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group
    • C07C67/317Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by splitting-off hydrogen or functional groups; by hydrogenolysis of functional groups
    • C07C67/327Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by splitting-off hydrogen or functional groups; by hydrogenolysis of functional groups by elimination of functional groups containing oxygen only in singly bound form
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C213/00Preparation of compounds containing amino and hydroxy, amino and etherified hydroxy or amino and esterified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C213/06Preparation of compounds containing amino and hydroxy, amino and etherified hydroxy or amino and esterified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton from hydroxy amines by reactions involving the etherification or esterification of hydroxy groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C213/00Preparation of compounds containing amino and hydroxy, amino and etherified hydroxy or amino and esterified hydroxy groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C213/10Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C227/00Preparation of compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton
    • C07C227/14Preparation of compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton from compounds containing already amino and carboxyl groups or derivatives thereof
    • C07C227/18Preparation of compounds containing amino and carboxyl groups bound to the same carbon skeleton from compounds containing already amino and carboxyl groups or derivatives thereof by reactions involving amino or carboxyl groups, e.g. hydrolysis of esters or amides, by formation of halides, salts or esters

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

本発明は、アルキル(メタ)アクリレートとアミノアルコールのエステル交換反応による、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、特にN,N−ジメチルアミノエチルアクリレートの製造に関し、本発明の主題は、より具体的にはこの製造中に産生した重質副産物を回収し、貴重な生成物をジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート精製装置にリサイクルすることを可能にする方法である。

Description

本発明は、アルキル(メタ)アクリレートとアミノアルコールのエステル交換反応による、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、特にN,N−ジメチルアミノエチルアクリレートの製造に関し、より具体的には前記製造中に産生した重質副産物を回収し、貴重な生成物をジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート精製装置にリサイクルすることを可能にする方法に関する。
式(I):
C=C(R’i)−C(O)−O−A−N(R’)(R’) (I)
(式中、
R’iは水素原子またはメチル基であり、
Aは直鎖または分枝C−Cアルキレン基であり、
R’およびR’は、同一であっても異なっていてもよく、各々C−Cアルキル基を表す。)
に相当するジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートは、一般的に式(II):
HO−A−N(R’)(R’) (II)
(式中、A、R’およびR’は、上に定義する通りである)
のアミノアルコールと、式(III):
CH=C(R’i)−COOR’ (III)
(式中、R’iは上に定義する通りであり、R’はメチルまたはエチル基を表す。)
の軽質アルキル(メタ)アクリレートとの間のエステル交換反応により得られる。
反応は、一般的にエステル交換触媒および少なくとも1種の重合防止剤の存在下、撹拌反応器中で行われ、エステル交換中に産生する軽質アルキル(メタ)アクリレート(III)/軽質アルコールR’OH共沸混合物は反応中連続的に取り除かれる。
ここで、ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの製造中に生じる課題、特に、反応混合物中に存在する化合物間のマイケル付加反応から生じる重質副産物の形成を、便宜上、軽質アルキルアクリレートとN,N−ジメチルアミノエタノール(DMAE)との間のエステル交換反応により得られる以下の式(Ia):
C=CH−COOCHCHN(CH (Ia)
に相当するN,N−ジメチルアミノエチルアクリレート(以下、ADAMEと示す。)の例に基づいて、説明する。
課題および本発明により提案される解決策は、一方に軽質アルキルメタクリレート、または他方にDMAE以外のアミノアルコールをエステル交換反応で使用する場合に同じである。
例えば、本出願人の特許EP09600877またはFR2811986に記載されているものなどのADAMEを製造する工業的方法は、エチルアクリレート(EA)またはメチルアクリレート(MA)とN,N−ジメチルアミノエタノール(DMAE)との間のエステル交換反応からなる。
この反応は、一般的にEAから始めて調製されるADAMEの場合にはDMAE中の溶液のテトラエチルチタネートなどのテトラアルキルチタネートにより、およびMAから始めて調製されるADAMEの場合にはスズ誘導体(ジブチルスズオキシド(DBTO)もしくはジスタノキサン)により触媒される。
反応は、一般的に重合防止剤の存在下および8%酸素(体積%)まで枯渇した空気の存在下で行われる。
反応中形成する軽質アルコール、メタノールまたはエタノールは、MA/メタノールまたはEA/エタノール共沸混合物の形態で、形成したままで蒸留される。この工程は、例えば、撹拌反応器中、バッチ工程としてまたは連続的に行うことができる。
粗反応生成物は、一般的に製造したADAME、未反応軽質エステル(EAもしくはMA)、産生した軽質アルコール(エタノールもしくはメタノール)、残渣DMAEアルコール、重質副産物、触媒、および重合防止剤を含有する。
(メタ)アクリルモノマーの製造中の重質副産物の形成をもたらす副反応に関して、特に、(メタ)アクリル化合物の二重結合上の不安定な水素原子を含有する分子(アルコールなど)のマイケル付加の反応が存在する。
例えば、ADAMEの製造の場合、まだ反応していないDMAEアルコールまたは形成した軽質アルコール(メタノールもしくはエタノール)が既に形成したADAMEまたは未反応軽質アクリレート(MAもしくはEA)の二重結合上に付加して、式:
Figure 2014534174
のマイケル付加の重質副産物[DMAE+ADAME]または式:
Figure 2014534174
R=CHまたはC
の[DMAE+MA/EA]を形成する。
ADAMEまたはEAまたはMAのオリゴマー上へのDMAEアルコールのマイケル付加も可能である。
これらの重質副産物の特徴は、沸点が反応に使用する生成物および所望のADAMEの沸点より上であることである。
従来の方法では、一般的に、エステル交換反応に種々の精製ステップ、一般的に精製ADAMEの最終的な回収のための蒸留が続く。
1つの方法は、蒸留塔の塔頂でADAMEを残渣軽質生成物と共に、および蒸留塔の塔底で触媒、重質副産物、重合防止剤を少量のADAMEおよびDMAEならびに微量の軽質化合物と共に分離するために、例えば、粗反応生成物を蒸留(触媒および重質生成物を除去するためのテーリング(tailing))に供することからなる。
次いで、テーリング塔の塔頂で蒸留した化合物を、他の2つの蒸留塔で連続して分離して(常圧蒸留および最終精留)最後のカラムの塔頂で純粋なADAMEを回収する。
微量の軽質化合物を回収およびリサイクルするために、テーリング塔からの塔底留分をフィルム蒸発器に送ることができる。次いで、蒸発器からの塔底留分を一般的には廃棄する。
重質副産物を焼却して処分しなければならないので、廃棄されるこの留分中に重質副産物が存在することは処理の問題を提起する。遊離型またはマイケル付加物型でこの留分中に存在する、原材料(特にDMAE)および最終生成物(ADAME)の損失が多いという問題も存在する。
エステル交換により(メタ)アクリル酸エステルを製造する方法において触媒の分離からの残渣中に存在する品質改良可能な(upgradable)生成物を回収するために、文献US7268251では、以下のステップ:
ステップ1:100−220℃の温度で、触媒の存在または非存在下で残渣を分解する。次いで、分解からの軽質生成物を、精製系列の蒸留塔の1つにリサイクルする。
ステップ2:重合防止剤、ポリマーおよび触媒を含むステップ1からの残渣を、この粘度を調節し、残渣をポンプ輸送可能(pumpable)にするために、グリセリンまたは2−エチルヘキサノールなどの重質アルコールの存在下、80−150℃でのエステル交換反応に供する。産生した軽質生成物を反応にリサイクルする。
を含む方法に従って、残渣を熱的に処理することが提案された。
重質副産物の残渣中に含有される品質改良可能な材料を回収するためのこの文献に記載されている方法は、実施することが困難であり、以下の欠点を有する:
第1のステップからの残渣が非常に粘着性であるので、ポンプにより輸送することが困難である;だから残渣をエステル交換後に修飾しなければならない;
分解反応器の重度の汚損が存在し、熱交換能力の損失が大きい頻繁な洗浄を要する;
汚損材料が分解反応器の壁に非常に強く付着するので、洗浄が非常に困難である;
エステル交換後のステップ2で産生した軽質アルコールが、このステップに使用する重質アルコール中に存在する不純物による汚染の相当なリスクを有しながらリサイクルされる;
ADAME施設中に自然に存在する生成物と完全に相容れない重質アルコールを導入することが管理の制約を課し、汚染のリスクをもたらす。
(メタ)アクリルモノマーの合成、精製または再生中の重質化合物の沈着の課題に取り組むために、文献FR2876374は、リン含有防汚剤を使用することを提案している。しかしながら、この文献中には、流体最終残渣をもたらす、エステル交換反応による(メタ)アクリル酸エステルの製造中に産生する重質留分から貴重な生成物を回収することについての記述はない。
文献FR2901272に記載されているCi−Cアルキル(メタ)アクリレートを合成する方法において、重質副産物は、塔底生成物の蒸留/熱分解の処理に基づいて品質改良される。この文献は、硫酸の存在下での直接エステル化による合成に関し、熱分解の操作も硫酸の存在を要する。
このため、重質(メタ)アクリル副産物の残渣中に含有される品質改良可能な化合物を回収するための単純化された方法がなお必要とされている。
欧州特許第09600877号明細書 仏国特許第2811986号明細書 米国特許第7268251号明細書 仏国特許出願公開第2876374号明細書 仏国特許出願公開第2901272号明細書
このため、本発明の目的の1つは、エステル交換反応により(メタ)アクリル酸エステルを合成する方法で産生する重質留分から潜在的に回収可能な貴重な生成物(出発化合物または最終生成物)を品質改良することである。この品質改良は、方法の材料バランスの改善、および焼却される残渣の最終的な量の減少をもたらし、結果として経済的利点を意味する。
本発明は、分解後の蒸留可能なまたは潜在的に蒸留可能な生成物を含有する重質留分を品質改良する処理方法に関し、前記方法は使用する装置を汚損することのない適度な数のステップを要するに過ぎず、ポンプにより輸送し、焼却するのに十分低い粘度の最終残渣を製造する。
本発明の方法は、方法と相容れない重質アルコールを使用せず、従って回収された化合物をリサイクルすることによる汚染のリスクが回避されるので、US7268251に記載されている方法と比べて特に有利である。
このため、本発明は、エステル交換による(メタ)アクリル酸エステルの製造中に産生する重質(メタ)アクリル留分から貴重な生成物を回収する方法であって、前記重質留分は少なくとも貴重な生成物および(メタ)アクリル二重結合上への付加反応から生じるマイケル付加物を含み、
(i)少なくとも1種の防汚剤および場合により減粘化合物を重質留分に添加するステップ;
(ii)混合物を、マイケル付加物をこの構成成分に分解するために十分な温度および蒸留条件に供するステップ;
(iii)留出物流の形態で貴重な生成物を、およびポンプを用いて輸送するのに十分な流体の最終残渣を、回収するステップ
を含む方法に関する。
「貴重な生成物」は、リサイクルが工業的方法の経済収支を最適化するのに有用な生成物である。
本発明の定義に使用する表現「重質留分」は、沸点が反応に使用する生成物および所望の生成物の沸点より上の重質副産物を含む、蒸留塔の塔底で得られる流れ、一般的には残渣である。これらの重質留分は特に、上に説明されるように形成されるマイケル付加物、ならびに形成したオリゴマーまたはポリマーである。重質留分はまた、一般的にエステル交換触媒ならびに反応に添加した重合防止剤、ならびに少量の貴重な生成物および微量の軽質化合物を含む。
この特定の場合では、本発明による方法に供した重質留分は、リサイクルが(メタ)アクリル酸エステル製造法の生産性を増加させることを可能にする、貴重な生成物として、未反応反応物、即ち、軽質アルキル(メタ)アクリレート(EAもしくはMA)およびアルコール、ならびに製造した(メタ)アクリル酸エステルを含む。
本発明の方法は特に、軽質アルキル(メタ)アクリレートとアミノアルコールのエステル交換によりジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートを製造する方法、好ましくは軽質アルキルアクリレートとN,N−ジメチルアミノエタノール(DMAE)との間のエステル交換反応によりN,N−ジメチルアミノエチルアクリレート(ADAME)を製造する方法の生産性および経済収支を最適化するのに適している。
本発明による方法は、バッチ(不連続)式でまたは連続的に行うことができる。
本発明による方法に供した重質留分は従って、貴重な生成物として、少なくとも1種のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートおよびアミノアルコール、好ましくは少なくともN,N−ジメチルアミノエチルアクリレートおよびN,N−ジメチルアミノエタノール(DMAE)を含む。
このため、本発明の第2の目的は、
式(I):
C=C(R’i)−C(O)−O−A−N(R’)(R’) (I)
(式中、
R’iは水素原子またはメチル基であり、
Aは直鎖または分枝C−Cアルキレン基であり、
R’およびR’は、同一であっても異なっていてもよく、各々C−Cアルキル基を表す。)
のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートを、
式(II):
HO−A−N(R’)(R’) (II)
(式中、A、R’およびR’は、上に定義する通りである)
のアミノアルコールと、式(III):
CH=C(R’i)−COOR’ (III)
(式中、R’iは上に定義する通りであり、ならびにR’はメチルまたはエチル基を表す。)
の軽質アルキル(メタ)アクリレートとの間のエステル交換反応により、製造する方法であって、少なくとも以下のステップ:
a)式(III)の化合物、式(II)のアミノアルコール、エステル交換触媒、および少なくとも1種の重合防止剤を含む反応混合物をエステル交換条件に供して、(メタ)アクリル酸エステル(I)、未反応化合物(II)および(III)、触媒、重合防止剤、(メタ)アクリル二重結合上への付加反応から生じたマイケル付加物、ならびにオリゴマーまたはポリマーなどの他の重質化合物を含む生成物の混合物を形成するステップ;
b)生成物の混合物を蒸留し、塔頂で、本質的に必要な(メタ)アクリル酸エステル(I)および軽質生成物からなり、少量のマイケル付加物および重質生成物を含むが触媒は含まないまたはほとんど含まない流れを回収し、塔底で、少量の必要な(メタ)アクリル酸エステル(I)およびアミノアルコールならびに微量の軽質生成物と共に、触媒、重合防止剤、マイケル付加物および重質化合物を含む重質留分を残すステップ;
c)塔頂流を精製して精製ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート(I)を得るステップ;
d)重質留分の少なくとも一部を、(i)少なくとも1種の防汚剤および場合により減粘化合物を導入するステップ;(ii)混合物を、マイケル付加物を構成成分に分解するのに十分な温度および蒸留条件に供するステップ;(iii)留出物流の形態で貴重な生成物を、およびポンプを用いて輸送するのに十分な流体である最終残渣を回収するステップを含む、貴重な生成物を回収する方法に供するステップ;
e)(メタ)アクリル酸エステル(I)、アミノアルコール(II)またはアルキル(メタ)アクリレート(III)から選択される少なくとも1種の化合物を含む前記留出物流の少なくとも一部を精製ステップc)にリサイクルするステップ;
f)例えば、焼却により最終残渣を処分するステップ
を含む方法からなる。
本発明の一実施形態によると、精製ステップc)は、2つの蒸留塔を使用して連続して行われ、ステップd)からの留出物流の少なくとも一部は最初の精製塔の塔頂にリサイクルされる。
本発明は、メチルアクリレート(MA)またはエチルアクリレート(EA)とN,N−ジメチルアミノエタノール(DMAE)との間のエステル交換反応によりN,N−ジメチルアミノエチルアクリレート(ADAME)を製造するために有利に実施される。
ここで、本発明のより詳細な非限定的説明を、付随する図1を参照して以下に示す。図1は、EAおよびDMAEから始めて、エステル交換反応によりADAMEを製造する連続方法のための、本発明による装置の好ましい実施形態を模式的に示している。
EAおよびDMAEから始めて、エステル交換反応によりADAMEを製造する連続方法のための、本発明による装置の好ましい実施形態を模式的に示している。
本発明を実施するために、第1のステップ(i)では、防汚剤を使用する。防汚剤の役割は、重質留分中に存在する固体粒子の凝集および固体粒子の使用する装置の壁への沈着を防ぐことである。
減粘化合物(いわゆる、「融剤」)も使用することができる。減粘化合物の役割は、最終残渣がポンプにより輸送することができるように最終残渣の流動性を確保することである。
1種以上の重合防止剤が一般的に重質留分中に既に存在するが、これらを処理する重質留分に添加して装置中での重合反応を防ぐことが可能である。
防汚剤として、有効性および混合物の粘度への効果が、導入されたマトリックスにとって適当なものとなるような化合物が選択される。
式(A)の化合物が、防汚剤として有利に使用され得る:
Figure 2014534174
(式中、
はC−C30アルキル基、アリール基またはアルカリール基を表し、これらの基は鎖−(OR−(Rは各々独立にエチレン、プロピレンまたはブチレン鎖を表し、oは1−50の整数である)により中断されていても、または分子の酸素に結合していてもよく;
はR、水素原子または対イオンを表し;
は水素原子または対イオンを表す。)。
式(A)の化合物は特にRおよびRが各々独立に基
Figure 2014534174
(pは4から12の整数、好ましくは8または9であり、qは4から50、好ましくは6から20の整数である)を表し;Rが水素原子または対イオンを表す化合物;ならびに/またはRが基
Figure 2014534174
(rは4から12の整数、好ましくは8または9であり、sは4から50、好ましくは6から20の整数である)を表し;RおよびRが各々独立に水素原子または対イオンを表す化合物から選択される。
およびRの定義に含まれる対イオンとして、本発明者らはRおよび/またはR=Hである場合にアルカノールアミンおよびアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の水酸化物によるOH官能基の中和から生じるものを挙げることができる。特定の例として、本発明者らはN(CHCHOH)3、NaおよびKを挙げることができる。
化合物(A)を、重質留分中にあるものとして導入することができる。化合物(A)を溶媒中の溶液で、または方法の(メタ)アクリルモノマーの1つの中の溶液で導入することもできる。
化合物(A)を、処理する重質留分に0.01から1重量%、特に0.1から1重量%、好ましくは0.1から0.5重量%の範囲の濃度で導入することができる。
使用することができる防汚剤の中で、本発明者らは、会社CECAから商標名BEYCOSTATS(登録商標)、およびより具体的にはBEYCOSTAT(登録商標)FB 095で販売されている製品を非限定的に挙げることができる。
驚くべきことに、式(A)の化合物は、重質留分、特にジメチルアミノエタノールから始めるADAMEを合成する方法の重質留分の性質にかかわらず、防汚剤として有効であることが分かった。実際、これらの留分は、エステル交換触媒を含有している。この環境では、アミノアルコールが、特にリン酸エステル系の防汚剤と反応し、出発リン酸エステルの親水基および疎水基の消失により、化学構造がもはや分散剤特性を有さないジメチルアミノエチルホスフェートの形成をもたらし得る危険性がある。
減粘化合物として、粘度を最終残渣について80℃で約200センチポアズに低下させることができる任意の液化化合物を使用することが可能である。
使用することができる減粘化合物は、例えば、会社NALCOから名称NALCO(登録商標)EC 3368Aで販売されている製品である。
減粘化合物は、本発明による方法のステップ(ii)からの最終残渣がポンプ輸送可能となるのに十分な量で重質留分に添加される。この量は、一般的に0.01と0.5重量%との間である。
変形として、本発明の方法のステップ(i)による重質留分に、防汚剤および減粘剤として同時に作用する単一化合物を添加することが可能である。この場合、例えば、会社NALCOから名称NALCO(登録商標)EC 3368Aで販売されている製品を使用することが可能である。
重質留分は、種々の重合防止剤を含有することができ、中でも本発明者らはフェノチアジン(PTZ)、ヒドロキノン(HQ)およびヒドロキノンメチルエーテルなどの誘導体、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジノキシル(4−OH TEMPO)型のN−オキシル化合物およびあらゆる割合におけるこれらの混合物を挙げることができる。有利には、500から5000ppmの範囲の重合防止剤量をステップ(i)で添加する。
ステップ(ii)による本発明の実施は、蒸留により、最初に存在する貴重な生成物およびマイケル付加物の熱分解から生じた貴重な生成物を除去するために、添加剤と共に重質留分を100℃から250℃、好ましくは150から200℃の範囲の温度に加熱することにより行う。
本発明の方法のステップ(ii)による熱分解の操作は、触媒を処理する重質留分にさらに添加することなく、特に酸触媒を添加することなく行うことができ、これにより添加する防汚剤との副反応が制限される。
本発明の好ましい変形では、微量で存在する軽質化合物を回収およびリサイクルするために、防汚剤を添加するステップ(i)の前に、予め重質留分をフィルム蒸発器に送る。
貴重な生成物、本質的に必要な(メタ)アクリル酸エステルおよび未反応アルコールは、窒素または8体積%の酸素まで枯渇した空気の雰囲気下、および減圧下、例えば、10から50mbarでの蒸留によりステップ(iii)に従って回収される。窒素を使用することが好ましい。
処理は、ダブルジャケット反応器または特に重合防止剤の上昇を制限するためにスプラッシュヘッド(splash head)の役割を果たす塔をさらに載せた反応器中で、バッチ式または連続式で行うことができる。
滞留時間は一般的に30分と1時間との間である。
こうして回収された貴重な生成物を、方法の種々のステップで、好ましくは粗反応生成物の精製のステップ(c)で、これらの生成物を装置にリサイクルすることにより利用する。
次いで、最終残渣を60℃に冷却する。最終残渣は原則としてポンプにより直接輸送するのに十分な流体である。これにもかかわらず、5から30%の溶媒、好ましくはメタノールをこの残渣に添加してこの温度でのポンプによる輸送を促進することができる。
次いで、最終残渣を焼却する。
ここで、本発明の好ましい実施形態を、ステップ(a)から(f)を、より一般的に、本発明による方法で定義する、式(III)のアルキル(メタ)アクリレートおよびアミノアルコール(III)から始めるエステル交換による式(I)の(メタ)アクリレートの製造に適用することができる、EAおよびDMAEから始めるエステル交換によりADAMEを製造する連続方法についての付随する図1を参照して、より詳細に説明する。
第1のステップ(a)によると、EAとDMAEとの間のエステル交換反応を、触媒、好ましくはテトラエチルチタネート、および重合防止剤の存在下、反応器1中で行う。反応器1には、形成した軽質アルコール(エタノール)を形成したままで除去し、従って反応の平衡をADAMEの形成に向けてずらすための蒸留塔2が載っている。
方法のステップ(b)によると、反応混合物を蒸留塔(テーリング塔3)中で蒸留に供する。塔3の塔頂で、触媒および重合防止剤を含まず、製造したADAMEおよび軽質化合物を少量のマイケル付加物および重質生成物と共に含む流れ7を回収する。
触媒、重合防止剤、マイケル付加物ならびにオリゴマーおよびポリマーなどの重質化合物を少量のADAMEおよびDMAEならびに微量の軽質化合物と共に含む重質留分4を塔3の塔底で回収する。
方法のステップ(c)によると、流れ7を、蒸留塔8を用いて行う精製に供し、蒸留塔8の塔頂流9を反応にリサイクルし、塔底流10を、塔頂で精製ADAME12を、および塔底で、塔3に供給する反応粗混合物の流れにリサイクルする、重合防止剤に富む流れ13を得るために、蒸留塔11に送る。
方法のステップ(d)によると、特に触媒を含有する塔3の塔底からの重質留分4を、一部は反応器1にリサイクルし、一部は反応器15中で貴重な生成物(ADAMEおよびDMAE)を回収するために本発明による方法に供する。
重質留分を最初に微量の軽質化合物を分離するためにフィルム蒸発器5で濃縮することができ、次いでこれを塔3の供給にリサイクルする。次いで、防汚剤および場合により減粘化合物を添加した後、蒸発器からの重質留分6を反応器15に送る。
反応器15は、ダブルジャケット反応器型またはスプラッシュヘッドの役割を幾分果たす、低効率(1から3の理論段)の蒸留塔17をさらに載せたものであり得る。
反応器15中、特にADAME上へのDMAEの付加から生じたマイケル付加物[DMAE−ADAME]を含む重質留分は熱分解を受けて、塔17の塔頂でDMAEおよびADAMEに富む流れ18が回収され、流れ18は方法のステップ(e)に従ってADAME精製塔8の入口にリサイクルされる。
最後のステップ(f)では、最終残渣16を焼却する。
ADAMEを製造するこの方法における流れの組成の例として、例えば:
重質留分6は、一般的に約1から20%のDMAE、10から30%のADAME、10から35%のマイケル付加物[DMAE−ADAME]、他の重質副産物、ポリマー、触媒および重合防止剤から本質的になる残りを含有する。
本発明による方法によって、単純な蒸留により、蒸発器5からの留分6中に含有される90重量%超の貴重な生成物(ADAMEおよびDMAE)を回収すること、ならびにマイケル付加物[DMAE+ADAME]および[DMAE+EA]の30mol%を、それぞれADAME/DMAEおよびDMAE/EAに分解することが可能になる。
以下の実施例は本発明を説明するが、この範囲を限定しない。
百分率は重量百分率で表す。
以下の略語を使用する:
EA:エチルアクリレート
DMAE:N,N−ジメチルアミノエタノール
ADAME:N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート
APA:ADAME上へのDMAEの付加から生じたマイケル付加物:[DMAE−ADAME]
APE:EA上へのDMAEの付加から生じたマイケル付加物:[DMAE+EA]
PTZ:フェノチアジン
4OH−TEMPO:4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジノキシル
[実施例1](比較):
電気フラスコヒーターにより加熱され、冷却器、真空分離装置、受器およびトラップを備えたVigreuxカラムが載った、機械攪拌機を備えたガラス反応器に、蒸発器(5)の出口から得た重質残渣(6)500gを装入する。
この残渣の重量組成は以下の通りである:
DMAE:17.3%−ADAME:11.9%−APA:28%−100%まで:重質留分+触媒+重合防止剤。
1000ppmのPTZと500ppmの4OH−TEMPOを添加する。
残渣を100mbarから最終的に30mbarまでの操作圧力、160℃で60分間、撹拌しながらおよび窒素で泡立たせながら、加熱する。以下が回収される:
留出物:218g
最終残渣:262g
留出物の重量組成は、
DMAE:48.7%
ADAME:40.6%
APA:57%
EA:1%
他の重質留分:100%まで
である。
反応器の相当な汚損があり、洗浄することが不可能である。残渣は熱い時には非常に粘着性であり、室温で凝固する。
[実施例2](本発明による):
2000ppmの、CECA社から販売されている化合物BEYCOSTAT(登録商標)FB095を初期装入に加えて、実施例1を繰り返す。
処理の残りは実施例1と同様とする。
反応器の汚損はほとんどなく、最終残渣は粘着性であるが、室温で凝固しない。
[実施例3](本発明による):
電気フラスコヒーターにより加熱され、冷却器、真空分離装置、受器およびトラップを備えたVigreuxカラムが載った、機械攪拌機を備えたガラス反応器に、蒸発器(5)の出口から得た重質残渣(6)510gを装入する。
この残渣の重量組成は以下の通りである:
DMAE:2.9%−ADAME:19.2%−APA:30.2%−100%まで:重質留分+触媒+重合防止剤。
500ppmのPTZ、500ppmのBEYCOSTAT(登録商標)FB 095および1000ppmの、NALCO社から販売されているNALCO(登録商標)EC 3368Aを添加する。
残渣を20mbarの操作圧力下、160−180℃で65分間、撹拌しながらおよび窒素で泡立たせながら、加熱する。以下が回収される:
留出物:182g
最終残渣:325g
留出物の重量組成は、
DMAE:16.1%
ADAME:70.2%
APA:7.5%
EA:0.6%
APE:3.8%
である。
残渣の重量組成は、
DMAE:11.9%
ADAME:0.1%
APA:9.8%
重質留分+触媒+重合防止剤:100%まで
である。
重量バランスにより、本発明による方法中に回収されたADAMEおよびDMAEの品質改良が明らかである:
ADAME:残渣中に遊離状態で存在する98gに対して、128gが回収され、この一部はAPAの熱分解からのものである。
DMAE:残渣中に遊離状態で存在する14.6gに対して、68.3gが回収され、この一部はAPAの熱分解からのものである。
APA:残渣中に存在する154.2gに対して、45.3gしかAPAの熱分解後に残っていない。
反応器は完全に清潔になり(付着している固体はない。)、最終残渣は熱い時に完全に流体である。
次いで、残渣を60℃に冷却し、メタノール30%を残渣に添加する。
この添加後、残渣を容易にポンプにより輸送することができる(60℃での粘度:50.5mPa)。
[実施例4](本発明による):
2000ppmのNALCO EC3368Aを使用して、実施例3を繰り返す。反応の最後で、反応器は完全に清潔であり、残渣は熱い時に輸送可能なままである。

Claims (15)

  1. エステル交換による(メタ)アクリル酸エステルの製造中に産生する重質(メタ)アクリル留分から貴重な生成物を回収する方法であって、重質留分は少なくとも前記貴重な生成物および(メタ)アクリル二重結合上への付加反応から生じるマイケル付加物を含み、
    (i)少なくとも1種の防汚剤および場合により減粘化合物を重質留分に添加するステップ;
    (ii)混合物を、マイケル付加物をこの構成成分に分解するために十分な温度および蒸留条件に供するステップ;
    (iii)留出物流の形態で前記貴重な生成物を、およびポンプを用いて輸送するのに十分な流体の最終残渣を、回収するステップ
    を含む方法。
  2. 防汚剤が式(A):
    Figure 2014534174
    (式中、
    はC−C30アルキル基、アリール基またはアルカリール基を表し、これらの基は鎖−(OR−(Rは各々独立にエチレン、プロピレンまたはブチレン鎖を表し、oは0−50の整数である)により中断されていても、または分子の酸素に結合していてもよく;
    はR、水素原子または対イオンを表し;
    は水素原子または対イオンを表す。)
    の化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 式(A)の化合物が、
    およびRが各々独立に基
    Figure 2014534174
    (pは4から12の整数、好ましくは8または9であり、qは4から50、好ましくは6から20の整数である)を表し;Rが水素原子または対イオンを表す化合物;
    ならびに/または
    が基
    Figure 2014534174
    (rは4から12の整数、好ましくは8または9であり、sは4から50、好ましくは6から20の整数である)を表し;RおよびRが各々独立に水素原子または対イオンを表す化合物
    から選択されることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 防汚剤が、処理する重質留分に0.01から1重量%、好ましくは0.1から1重量%の範囲の量で添加されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 分解および蒸留の条件が100℃から250℃、好ましくは150℃から200℃の範囲の温度を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 減粘化合物が、ステップ(ii)からの最終残渣がポンプ輸送可能となるのに十分な量で導入されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 防汚剤および減粘剤として同時に作用する単一化合物がステップ(i)で添加されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 貴重な生成物が少なくとも1種のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートおよびアミノアルコールを含み、ならびに特にN,N−ジメチルアミノエチルアクリレートおよびN,N−ジメチルアミノエタノールを含むことを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 式(I):
    C=C(R’i)−C(O)−O−A−N(R’)(R’) (I)
    (式中、
    R’iは水素原子またはメチル基であり、
    Aは直鎖または分枝C−Cアルキレン基であり、
    R’およびR’は、同一であっても異なっていてもよく、各々C−Cアルキル基を表す)
    のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートを、
    式(II):
    HO−A−N(R’)(R’) (II)
    (式中、A、R’およびR’は、上に定義する通りである)
    のアミノアルコールと、式(III):
    CH=C(R’i)−COOR’ (III)
    (式中、R’iは上に定義する通りであり、ならびにR’はメチルまたはエチル基を表す。)
    の軽質アルキル(メタ)アクリレートとの間のエステル交換反応により、製造する方法であって、
    少なくとも以下のステップ:
    a)式(III)の化合物、式(II)のアミノアルコール、エステル交換触媒、および少なくとも1種の重合防止剤を含む反応混合物をエステル交換条件に供して、(メタ)アクリル酸エステル(I)、未反応化合物(II)および(III)、触媒、重合防止剤、(メタ)アクリル二重結合上への付加反応から生じたマイケル付加物、ならびにオリゴマーまたはポリマーなどの他の重質化合物を含む生成物の混合物を形成するステップ;
    b)生成物の混合物を蒸留し、塔頂で、本質的に必要な(メタ)アクリル酸エステル(I)および軽質生成物からなり、少量のマイケル付加物および重質生成物を含むが触媒は含まないまたはほとんど含まない流れを回収し、塔底で、少量の必要な(メタ)アクリル酸エステル(I)およびアミノアルコールならびに微量の軽質生成物と共に、触媒、重合防止剤、マイケル付加物および重質化合物を含む重質留分を残すステップ;
    c)塔頂流を精製して精製ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート(I)を得るステップ;
    d)重質留分の少なくとも一部を、(i)少なくとも1種の防汚剤および場合により減粘化合物を導入するステップ;(ii)混合物を、マイケル付加物を構成成分に分解するのに十分な温度および蒸留条件に供するステップ;(iii)留出物流の形態で貴重な生成物を、およびポンプを用いて輸送するのに十分な流体である最終残渣を回収するステップを含む、貴重な生成物を回収する方法に供するステップ;
    e)(メタ)アクリル酸エステル(I)、アミノアルコール(II)またはアルキル(メタ)アクリレート(III)から選択される少なくとも1種の化合物を含む留出物流の少なくとも一部を精製ステップc)にリサイクルするステップ;
    f)例えば、焼却により最終残渣を処分するステップ
    を含む、方法。
  10. 精製ステップc)が、2つの蒸留塔を用いて連続して行われること、およびステップd)からの留出物流の少なくとも一部が最初の精製塔の塔頂にリサイクルされることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 少量の必要な(メタ)アクリル酸エステル(I)およびアミノアルコールならびに微量の軽質化合物と共に、触媒、重合防止剤、マイケル付加物および重質化合物を含む重質留分が、ステップd)の前に、先にフィルム蒸発器を通過させることによる精製に供されることを特徴とする、請求項9または10に記載の方法。
  12. 防汚剤が、式(A):
    Figure 2014534174
    (式中、
    はC−C30アルキル基、アリール基またはアルカリール基を表し、これらの基は鎖−(OR−(Rは各々独立にエチレン、プロピレンまたはブチレン鎖を表し、oは1から50の整数である)により中断されていても、または分子の酸素に結合していてもよく;
    はR、水素原子または対イオンを表し;
    は水素原子または対イオンを表す。)
    の化合物であり、蒸留残渣に0.1から1重量%、好ましくは0.1から0.5重量%の範囲の量で添加される、ことを特徴とする、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 分解および蒸留の条件が100℃から250℃、好ましくは150℃から200℃の範囲の温度を含むことを特徴とする、請求項9から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 減粘化合物が、ステップ(ii)からの最終残渣がポンプ輸送可能となるのに十分な量で導入されることを特徴とする、請求項9から13のいずれか一項に記載の方法。
  15. ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートがN,N−ジメチルアミノエチルアクリレートであることを特徴とする、請求項9から14のいずれか一項に記載の方法。
JP2014532445A 2011-09-27 2012-09-11 ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートを製造する方法において貴重な生成物を回収する方法 Active JP6117796B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR1158587A FR2980476B1 (fr) 2011-09-27 2011-09-27 Procede de valorisation de produits nobles dans un procede de production de (meth)acrylates de dialkylaminoalkyle
FR1158587 2011-09-27
PCT/FR2012/052025 WO2013045786A1 (fr) 2011-09-27 2012-09-11 Procede de valorisation de produits nobles dans un procede de production de (meth)acrylates de dialkylaminoalkyle

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014534174A true JP2014534174A (ja) 2014-12-18
JP2014534174A5 JP2014534174A5 (ja) 2015-10-08
JP6117796B2 JP6117796B2 (ja) 2017-04-19

Family

ID=46968291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014532445A Active JP6117796B2 (ja) 2011-09-27 2012-09-11 ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートを製造する方法において貴重な生成物を回収する方法

Country Status (10)

Country Link
US (1) US9359287B2 (ja)
EP (1) EP2760819A1 (ja)
JP (1) JP6117796B2 (ja)
KR (1) KR101959591B1 (ja)
CN (1) CN103827073B (ja)
BR (1) BR112014007195B1 (ja)
FR (1) FR2980476B1 (ja)
IN (1) IN2014DN02046A (ja)
SG (1) SG11201400969XA (ja)
WO (1) WO2013045786A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170115068A (ko) * 2015-02-04 2017-10-16 아르끄마 프랑스 (메트)아크릴 에스테르 제조 방법에서의 귀중 생성물의 재생
JP2020500904A (ja) * 2016-12-08 2020-01-16 アルケマ フランス (メタ)アクリル酸エステルの製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3050731B1 (fr) 2016-04-28 2018-04-20 Arkema France Composition d'acrylate de n,n-dimethyl aminoethyle stabilisee vis-a-vis de la coloration

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5734075A (en) * 1994-12-12 1998-03-31 Elf Atochem S.A. Process for recovery of the light noble products present in the distillation residues from the processes for the manufacture of acrylic acid and of its esters
JP2004529202A (ja) * 2001-06-08 2004-09-24 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト (メタ)アクリル酸エステルの製造方法
US20070270606A1 (en) * 2006-05-18 2007-11-22 Arkema France process for the manufacture of c1 -c4 alkyl (meth)acrylates
US20090203938A1 (en) * 2004-10-11 2009-08-13 Arkema France Use of phosphoric esters as deposit control agents during the synthesis, purification or regeneration of (meth)acrylic monomers
WO2010086547A1 (fr) * 2009-01-27 2010-08-05 Arkema France Procede de purification de la fraction azeotropique generee lors de la synthese de l'acrylate de n,n-dimethyl aminoethyle

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ZA9711644B (en) 1996-12-31 1998-12-07 Exxon Chemical Patents Inc Apparatus and method for separating olefins from an olefins-rich product stream
FR2811986B1 (fr) * 2000-07-18 2004-02-27 Atofina Procede de fabrication en continu de (meth)acrylates de dialkylaminoalkyle

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5734075A (en) * 1994-12-12 1998-03-31 Elf Atochem S.A. Process for recovery of the light noble products present in the distillation residues from the processes for the manufacture of acrylic acid and of its esters
JP2004529202A (ja) * 2001-06-08 2004-09-24 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト (メタ)アクリル酸エステルの製造方法
US20090203938A1 (en) * 2004-10-11 2009-08-13 Arkema France Use of phosphoric esters as deposit control agents during the synthesis, purification or regeneration of (meth)acrylic monomers
US20070270606A1 (en) * 2006-05-18 2007-11-22 Arkema France process for the manufacture of c1 -c4 alkyl (meth)acrylates
WO2010086547A1 (fr) * 2009-01-27 2010-08-05 Arkema France Procede de purification de la fraction azeotropique generee lors de la synthese de l'acrylate de n,n-dimethyl aminoethyle

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170115068A (ko) * 2015-02-04 2017-10-16 아르끄마 프랑스 (메트)아크릴 에스테르 제조 방법에서의 귀중 생성물의 재생
JP2018504425A (ja) * 2015-02-04 2018-02-15 アルケマ フランス (メタ)アクリル酸エステルの製造方法における貴重な生成物の再利用
KR102415174B1 (ko) 2015-02-04 2022-06-29 아르끄마 프랑스 (메트)아크릴 에스테르 제조 방법에서의 귀중 생성물의 재생
JP2020500904A (ja) * 2016-12-08 2020-01-16 アルケマ フランス (メタ)アクリル酸エステルの製造方法
JP7018446B2 (ja) 2016-12-08 2022-02-10 アルケマ フランス (メタ)アクリル酸エステルの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20140069289A (ko) 2014-06-09
CN103827073B (zh) 2016-03-02
EP2760819A1 (fr) 2014-08-06
BR112014007195A2 (pt) 2017-04-04
IN2014DN02046A (ja) 2015-05-15
SG11201400969XA (en) 2014-07-30
US9359287B2 (en) 2016-06-07
CN103827073A (zh) 2014-05-28
KR101959591B1 (ko) 2019-03-18
FR2980476B1 (fr) 2013-08-30
US20140350291A1 (en) 2014-11-27
FR2980476A1 (fr) 2013-03-29
WO2013045786A1 (fr) 2013-04-04
BR112014007195B1 (pt) 2019-07-09
JP6117796B2 (ja) 2017-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1525953A (zh) (甲基)丙烯酸酯的制备方法
CN1120531A (zh) 经直接酯化生产丙烯酸烷基酯的方法
JP6117796B2 (ja) ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートを製造する方法において貴重な生成物を回収する方法
US10457630B2 (en) Reclamation of noble products in a method for producing (meth)acrylic ester
JP6424177B2 (ja) エステル交換による2−プロピルヘプチルアクリレートを製造するための方法
JP6036402B2 (ja) (メタ)アクリル酸エステルの製造方法
JP6036400B2 (ja) (メタ)アクリル酸エステルの製造方法
CN1244189A (zh) (甲基)丙烯酸与链烷醇的酯化方法
JP5369438B2 (ja) ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの連続製造方法
JP5059400B2 (ja) 平衡制限反応の実施方法
JP2014534174A5 (ja)
CN1087013C (zh) (甲基)丙烯酸与一种链烷醇的酯化方法
JP5981763B2 (ja) 4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートの製造方法
JP2005015398A (ja) (メタ)アクリル酸エステルの製造方法
KR20240093492A (ko) 고순도 부틸 아크릴레이트의 개선된 제조 방법
KR20240050334A (ko) 고순도 부틸 아크릴레이트의 개선된 제조 방법
CZ328095A3 (cs) Způsob ne-katalytického zpětného získávání lehkých cenných produktů, které jsou obsaženy v destilačních zbytcích pocházejících z procesu výroby kyseliny akrylové a z výroby esterů této kyseliny

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150818

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150818

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170323

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6117796

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250