JP2014533284A5 - - Google Patents

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JP2014533284A5
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本発明の方法のうちのいずれかの幾つかの実施形態では、対象または細胞は、PI3キナーゼαによって媒介される病状に関連する、PI3キナーゼαをコードするヌクレオチド配列内における突然変異を含む。
特定の実施形態では、例えば以下が提供される:
(項目1)
対象におけるPI3キナーゼαおよび/または受容体型チロシンキナーゼ(RTK)に関連する病状を治療するための方法であって、前記対象に、同時にまたは順次に、治療上有効量のPI3キナーゼα阻害剤およびRTK阻害剤の組み合わせを投与することを含み、前記PI3キナーゼα阻害剤は、体外キナーゼアッセイによって確認されると、1つ以上のI型ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3キナーゼ)と比べて、PI3キナーゼαの選択的阻害を示し、前記1つ以上のI型PI3キナーゼは、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、およびPI3キナーゼδからなる群から選択される、方法。
(項目2)
前記組み合わせは、相乗的に有効な治療量のPI3キナーゼα阻害剤およびRTK阻害剤を含み、前記PI3キナーゼα阻害剤および/または前記RTK阻害剤は、治療量より低い量で存在する、項目1に記載の方法。
(項目3)
PI3キナーゼαおよび/またはRTKに関連する前記病状は、腫瘍病態、自己免疫疾患、炎症性疾患、線維性疾患、および腎臓病からなる群から選択される、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
(項目4)
前記腫瘍病態は、NSCLC、頭頚部扁平上皮細胞癌、膵臓癌、乳癌、および卵巣癌、腎細胞癌、前立腺癌、神経内分泌癌、胃癌、膀胱癌、結腸癌、ならびに子宮内膜癌からなる群から選択される、項目3に記載の方法。
(項目5)
細胞中のAktのリン酸化を阻害する方法であって、細胞を、細胞ベースのアッセイまたは体外キナーゼアッセイによって確認されるとき、1つ以上のI型ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3キナーゼ)と比べて、クラスIRTKの活性を選択的に阻害する、有効量のPI3キナーゼα阻害剤および受容体型チロシンキナーゼ(RTK)阻害剤と接触させることを含み、前記PI3キナーゼα阻害剤は、体外キナーゼアッセイによって確認されると、1つ以上のI型ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3キナーゼ)と比べて、PI3キナーゼαの選択的阻害を示し、前記1つ以上のI型PI3キナーゼは、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、およびPI3キナーゼδからなる群から選択される、方法。
(項目6)
前記PI3キナーゼα阻害剤は、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、およびPI3キナーゼδからなる全ての他のI型ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3キナーゼ)と比べて、PI3キナーゼαを選択的に阻害する、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
(項目7)
前記PI3キナーゼα阻害剤は、体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約100nM以下のIC50値でPI3キナーゼαを阻害する、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
(項目8)
前記PI3キナーゼα阻害剤は、体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約50nM以下のIC50値でPI3キナーゼαを阻害する、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
(項目9)
前記PI3キナーゼα阻害剤は、体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約20nM以下のIC50値でPI3キナーゼαを阻害する、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
(項目10)
前記PI3キナーゼα阻害剤は、PI3キナーゼαを、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、およびPI3キナーゼδからなる群から選択される全ての他のI型PI3キナーゼに対するそのIC50値よりも少なくとも5倍低いIC50値で選択的に阻害する、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
(項目11)
前記PI3キナーゼα阻害剤は、PI3キナーゼαを、約200nM未満であるIC50値で選択的に阻害し、前記IC50値は、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、およびPI3キナーゼδからなる群から選択される全ての他のI型PI3キナーゼに対するそのIC50値よりも少なくとも5倍低い、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
(項目12)
前記RTK阻害剤は、HER2またはEGFRに結合し、それらを直接阻害する、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
(項目13)
前記RTK阻害剤は、体外アッセイ、例えば体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約100nM以下のIC50値でHER2またはEGFRを阻害する、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
(項目14) 前記RTK阻害剤は、体外アッセイ、例えば体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約50nM以下のIC50値でHER2またはEGFRを阻害する、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
(項目15)
前記RTK阻害剤は、体外アッセイ、例えば体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約20nM以下のIC50値でHER2またはEGFRを阻害する、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
(項目16)
前記RTK阻害剤は、体外アッセイ、例えば体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約50nM以下のIC50値でHER2またはEGFRを阻害し、前記RTK阻害剤は、PI3キナーゼα、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、およびPI3キナーゼδからなる群から選択される1つ以上のI型PI3キナーゼに対して実質的に不活性である、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
(項目17)
前記RTK阻害剤は、体外アッセイ、例えば体外キナーゼアッセイにおいて確認されるとき、約100nM以下のIC50値でHER2およびEGFRの両方を阻害し、前記IC50値は、PI3キナーゼα、PI3キナーゼβ、PI3キナーゼγ、およびPI3キナーゼδからなる群から選択される全てのI型PI3キナーゼに対するそのIC50値よりも少なくとも5倍低い、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
(項目18)
前記RTK阻害剤は、HER2およびEGFRを選択的に阻害する、項目1〜17のいずれかに記載の方法。
(項目19)
前記RTK阻害剤は、ラパチニブまたはそれらの類似体である、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記RTK阻害剤は、HER2を選択的に阻害する、項目1〜17のいずれかに記載の方法。
(項目21)
前記RTK阻害剤は、トラスツズマブまたはそれらの類似体もしくはバイオシミラーである、項目20に記載の方法。
(項目22)
前記RTK阻害剤は、EGFRを選択的に阻害する、項目1〜17のいずれかに記載の方法。
(項目23)
前記RTK阻害剤は、エルロチニブ、ゲフィチニブ、バンデタニブ、またはそれらの類似体である、項目22に記載の方法。
(項目24)
前記PI3キナーゼα阻害剤は、式
Figure 2014533284

の化合物、またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
1’ は、N、NR 3’ 、またはCR 3’ であり、W 2’ は、N、NR 4’ 、CR 4’ 、またはC=Oであり、W 3’ は、N、NR 5’ 、またはCR 5’ であり、W 4’ は、Nであり、2個を超えるN原子および2個を超えるC=O基が隣接することはなく、
5’ は、Nであり、
6’ は、NまたはCR 8’ であり、
a’ およびW b’ は独立して、NまたはCR 9’ であり、
c’ およびW d’ のうちの一方は、Nであり、他方は、O、NR 10’ 、またはSであり、
1’ およびR 2’ は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’およびR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
3’ およびR 4’ は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アル
キニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’およびR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成するか、
あるいはR 3’ およびR 4’ が一緒になって、環式部分を形成し、
5’ 、R 6’ 、R 7’ 、およびR 8’ は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’およびR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
9’ は、水素、アルキル、またはハロであり、
10’ は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’およびR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する、項目1〜17のいずれか1項に記載の方法。
(項目25)
前記PI3キナーゼα阻害剤は、式、
Figure 2014533284


の化合物、またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
は、N、NR 、またはCR であり、W は、N、NR 、CR 、またはC=Oであり、W は、N、NR 、またはCR であり、W は、NまたはNR であり、
2個を超えるN原子および2個を超えるC=O基が隣接することはなく、
は、NまたはNR であり、
は、NまたはCR であり、
およびW は独立して、NまたはCR であり、
およびW のうちの一方は、Nであり、他方は、O、NR 10 、またはSであり、
およびR は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニ
ル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’およびR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
およびR は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’およびR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成するか、
あるいはR およびR が一緒になって、環式部分を形成し、
、R 、R 、およびR は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’およびR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
は、アルキルまたはハロであり、
10 は、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’およびR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記PI3キナーゼα阻害剤は、式、
Figure 2014533284


の化合物である、項目25に記載の方法。
(項目27)
は、CR であり、R は、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、またはNR’R’’であり、R’およびR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する、項目26に記載の方法。
(項目28)
は、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’で更に置換され、式中、R’およびR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する、項目27に記載の方法。
(項目29)
前記PI3キナーゼα阻害剤は、式
Figure 2014533284


の化合物、またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
Xは、OまたはSまたはNであり、
1’ は、S、N、NR 3’ 、またはCR 3’ であり、W 2’ は、NまたはCR 4’ であり、W 3’ は、S、N、またはCR 5’ であり、W 4’ は、NまたはCであり、W 7’ は、NまたはCであり、2個を超えるN原子および2個を超えるC=O基が隣接することはなく、
5’ は、NまたはCR 7’ であり、
6’ は、NまたはCR 8’ であり、
1’ およびR 2’ は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’およびR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
3’ およびR 4’ は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’およびR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成するか、
あるいはR 3’ およびR 4’ が一緒になって、環式部分を形成し、
5’ 、R 7’ 、およびR 8’ は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’およびR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する、項目1〜17、19、および21のいずれか1項に記載の方法。
(項目30)
前記PI3キナーゼα阻害剤は、式、
Figure 2014533284


の化合物であり、式中、
は、S、N、NR 、またはCR であり、W は、NまたはCR であり、W は、S、N、またはCR であり、W は、NまたはCであり、2個を超えるN原子および2個を超えるC=O基が隣接することはなく、
は、NまたはCR であり、
は、NまたはCR であり、
およびR は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’およびR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成し、
およびR は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’およびR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成するか、
あるいはR およびR が一緒になって、環式部分を形成し、
、R 、およびR は独立して、水素、アルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、アルコキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、アミド、アミノ、アシル、アシルオキシ、アルコキシカルボニル、スルホンアミド、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、ニトロ、リン酸塩、尿素、炭酸塩、またはNR’R’’であり、式中、R’およびR’’は、窒素と一緒になって、環式部分を形成する、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記化合物は、式
Figure 2014533284


またはその薬学的に許容される塩を有し、式中、W は、S、N、NR 、またはCR である、項目30に記載の方法。
(項目32)
は、式−C(O)N(R) のアミドであり、式中、前記(R) 基が一緒になって、4−、5−、6−、または7−員環を形成する、項目31に記載の方法。
(項目33)
前記PI3キナーゼα阻害剤および/または前記RTK阻害剤は、非経口で、経口で、腹腔内に、静脈内に、動脈内に、経皮的に、筋肉内に、リポソームで、カテーテルもしくはステントによる局所送達を介して、皮下に、脂肪内に(intraadiposally)、または髄腔内に投与される、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
(項目34)
前記PI3キナーゼα阻害剤および/または前記RTK阻害剤は、前記対象に同じ製剤中で共投与される、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
(項目35)
前記PI3キナーゼα阻害剤および/または前記RTK阻害剤は、前記対象に異なる製剤中で共投与される、前述の項目のいずれか1項に記載の方法。
(項目36)
PI3キナーゼα阻害剤のある量およびRTK阻害剤のある量の組み合わせを含む、薬学的組成物であって、前記組み合わせは、治療を必要とする対象における相乗治療効果を提供する、薬学的組成物。
(項目37)
経口投薬形態において製剤化される、項目36に記載の薬学的組成物。
(項目38)
前記量のうちの少なくとも1つは、治療量より低い量として投与される、項目36に記載の薬学的組成物。
(項目39)
錠剤またはカプセルに製剤化される、項目36に記載の薬学的組成物。
(項目40)
前記PI3キナーゼα阻害剤および前記RTK阻害剤は、別個の錠剤としてパッケージ化される、項目36に記載の薬学的組成物。
(項目41)
前記PI3キナーゼα阻害剤および前記RTK阻害剤は、単一の経口剤形として製剤化される、項目36に記載の薬学的組成物。
(項目42)
方法であって、(a)PI3キナーゼαによって媒介される病状に関連する、対象におけるPI3キナーゼαの突然変異の存在を決定することと、(b)前記対象に、項目36に記載の薬学的組成物を投与することと、を含む、方法。
(項目43)
前記突然変異は、PI3キナーゼαをコードするヌクレオチド配列内にある、項目42に記載の方法。
(項目44)
前記突然変異は、PI3キナーゼαのアミノ酸配列内にある、項目42に記載の方法。
(項目45)
前記対象または細胞は、PI3キナーゼαによって媒介される病状に関連する、PI3キナーゼαをコードする前記ヌクレオチド配列における突然変異を含む、項目1〜34に記載の方法。
(項目46)
前記PI3キナーゼα阻害剤は、PI3キナーゼαおよびPI3キナーゼβを、PI3キナーゼγまたはPI3キナーゼδに対するそのIC50値よりも少なくとも5倍低いIC50値で選択的に阻害する、項目1〜11に記載の方法。
(項目47)
前記PI3キナーゼα阻害剤は、PI3キナーゼαおよびPI3キナーゼβを、PI3キナーゼγまたはPI3キナーゼδに対するそのIC50値よりも少なくとも50倍低いIC50値で選択的に阻害する、項目1〜11に記載の方法。
(項目48)
前記PI3キナーゼα阻害剤は、PI3キナーゼαを、PI3キナーゼγまたはPI3キナーゼδに対するそのIC50値よりも少なくとも50倍低いIC50値で選択的に阻害する、項目1〜11に記載の方法。

Claims (17)

  1. 対象におけるPI3キナーゼαおよび/または受容体型チロシンキナーゼ(RTK)に関連する疾患を治療する必要のある対象において前記疾患を治療するための組み合わせ物であって、治療上有効量のRTK阻害剤および治療上有効量のPI3キナーゼα阻害剤を含み、
    前記RTK阻害剤はラパチニブであり、
    前記PI3キナーゼα阻害剤は、
    式VI−B
    Figure 2014533284

    の化合物またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
    は、CR であり、
    は、水素であり、
    は、NH であり、かつ
    は、−C(O)N(R) または−NHC(O)Rであり、式中、
    Rは、水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、環炭素を通じて結合されたヘテロアリールおよび環炭素を通じて結合された複素脂環式からなる群から選択され、この部分の各々は、任意に置換されているか、またはR は、式−C(O)N(R) であり、前記(R) 基は、それが結合する窒素と一緒になって、任意に置換された4、5、6または7員環を形成する組み合わせ物
  2. 前記PI3キナーゼα阻害剤またはその薬学的に許容される塩は、
    Figure 2014533284

    である、請求項1に記載の組み合わせ物。
  3. 記PI3キナーゼα阻害剤および/または前記RTK阻害剤は、治療量より低い量で存在する、請求項1または2に記載の組み合わせ物
  4. PI3キナーゼαおよび/またはRTKに関連する前記疾患は、腫瘍病態、自己免疫疾患、炎症性疾患、線維性疾患、または腎臓病から選択される、請求項1または2に記載の組み合わせ物
  5. 前記腫瘍病態は、肺癌、頭頚部扁平上皮細胞癌、膵臓癌、乳癌、卵巣癌、腎細胞癌、前立腺癌、神経内分泌癌、胃癌、膀胱癌、結腸癌、または子宮内膜癌である、請求項に記載の組み合わせ物
  6. 前記肺癌は、非小細胞肺癌である、請求項5に記載の組み合わせ物。
  7. 前記肺癌は、小細胞肺癌である、請求項5に記載の組み合わせ物。
  8. 前記腫瘍病態は、胃癌である、請求項5に記載の組み合わせ物。
  9. 前記PI3キナーゼα阻害剤および/または前記RTK阻害剤は、非経口で、経口で、腹腔内に、静脈内に、動脈内に、経皮的に、筋肉内に、リポソームで、カテーテルもしくはステントによる局所送達を介して、皮下に、脂肪内に(intraadiposally)、または髄腔内に投与されることを特徴とする請求項1に記載の組み合わせ物
  10. 前記PI3キナーゼα阻害剤および/または前記RTK阻害剤は、前記対象に同じ製剤中で共投与されることを特徴とする請求項1または2に記載の組み合わせ物
  11. 前記PI3キナーゼα阻害剤および/または前記RTK阻害剤は、前記対象に異なる製剤中で共投与されることを特徴とする請求項1または2に記載の組み合わせ物
  12. PI3キナーゼα阻害剤の治療上有効量およびRTK阻害剤の治療上有効量を含む、薬学的組み合わせ物であって、前記PI3キナーゼα阻害剤は、
    Figure 2014533284

    であり、
    前記RTK阻害剤は、ラパチニブであり、かつ
    前記組み合わせは、治療を必要とする対象における相乗治療効果を提供する、薬学的組み合わせ物。
  13. 経口投薬形態において製剤化される、請求項12に記載の薬学的組み合わせ物。
  14. 前記量のうちの少なくとも1つは、治療量より低い量として投与されることを特徴とする、請求項12に記載の薬学的組み合わせ物。
  15. 錠剤またはカプセルとして製剤化される、請求項12に記載の薬学的組み合わせ物。
  16. 前記PI3キナーゼα阻害剤および前記RTK阻害剤は、別個の錠剤としてパッケージ化される、請求項12に記載の薬学的組み合わせ物。
  17. 前記PI3キナーゼα阻害剤および前記RTK阻害剤は、単一の経口剤形として製剤化される、請求項12に記載の薬学的組み合わせ物。
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