JP2014532404A - 甘味増強剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、醤油由来のグリカン又はグリコペプチドを含む甘味増強用組成物に関するものである。本発明の組成物は、優れた甘味増強性、特に従来の甘味料とほぼ同等かより優れた甘味効果を有すると共に、栄養学的な側面でカロリーの少ない甘味増強用組成物を提供する。本発明は、甘味増強用組成物及び甘味料を含む甘味料組成物を提供する。本発明は、甘味増強用組成物を含む食品及び食品の甘味増強方法を提供する。本発明の甘味増強剤は、天産物由来の物質であって、長期熟成の在来式醤油から分離したペプチドを有効成分として含んでいるため、従来の化学合成甘味増強剤の問題点、例えば副作用の招来及び不快な味の誘発などの問題点を解決する。【選択図】図11

Description

本発明は、醤油由来のグリカンを含む甘味増強用組成物に関するものである。
甘味は、人間が最も好きな味であるが、甘味を出すスクロースのような糖を含有する物質は高カロリーであって、糖尿や肥満のような代謝性疾患を誘発する。したがって、近年、研究者らは、カロリーのない甘味料(sweetener)を研究開発して、糖の攝取を減らそうと努力している。しかしながら、カロリーのない甘味料は、期待した甘味以外に苦味のような異味(off taste)を呈し、本当の甘味を呈するか増強させる役割をしていない場合が多い。また、既存の甘味料は、高濃度で使用してこその効果を現し、そうでなければ甘味以外の不快な味、すなわち、苦味、金属味、冷たい味などのような味を含有するか、その味が短いか長く持続して問題があった。かかる問題点を無くして効能を増強させるために、その間研究者らは、既存の甘味料を組み合わせて糖の味に最も近い成分を開発すべく努力しているが、それには限界がある。このような理由から、既存の糖が呈する味を呈することができる甘味増強剤(sweetness enhancer)を開発するために努力している。本来の甘味をもっと増強させる物質を開発すれば、低濃度の糖を使用しても高濃度の甘味を感じる効果を奏することができるからだ。このような甘味増強剤は、少ない量の甘味料や糖でも甘味の強度は増強させる役割を果たすことで、食べ物の糖の量を減らし、さらにはカロリーの少ない食べ物や飲み物に応用することができる。
舌において味覚は、味覚受容体を刺激できる化学物質がそれぞれリポタンパク結合受容体である甘味(sweet)、苦味(bitter)、うま味(umami)受容体に結合して特別なGα−ガストデューシン、Gβ3、Gγ13からなるリポタンパク質を活性化させ、これによってPLCβ2とTRMP5カルシウム通路を介して細胞内カルシウムが流入し、これにより味覚受容体をもつ細胞から神経伝達物質が分泌して味に関与する神経を刺激し、脳で味を感じるようになることが報告されている(非特許文献1)。
最近10年間、甘味を伝達して調節する甘味受容体が発見されてクローニングされることで、受容体に関連して、糖の甘味をもっと増強させる増強剤(enhancer)の研究が活発になりつつある。甘味とうま味、苦味を認知する受容体は、構造的にGPCR(7回膜貫通型Gタンパク質共役受容体:7−transmembrane−domain G−protein coupled receptor)に属するが、全体的な構造においては明らかな差を示している。最近、分子生物学的研究によって明らかになったところによれば、哺乳類の味覚受容体は、大きく1型と2型とに分類することができる。1型の味覚受容体はGPCRタイプCファミリーに属し、カルシウムセンシングと密接な関連があるmGluR(代謝型グルタミン酸受容体:metabotropic glutamate receptor)とGABAB(γ−amino butyric acid B)受容体と同様に、N末端側にリガンドが結合する大きな細胞外部位を持つことが知られている(非特許文献2)。これらはT1R1、T1R2及びT1R3の3つの遺伝子に分けられ、T1R1及びT1R3受容体は、共にアミノ酸受容体と作用することが明らかになっており、T1R2及びT1R3受容体は、甘味受容体と作用することが報告された。
T1R2 ヘテロダイマーはVFT(venus flytrap domain)が膜貫通ドメイン(transmembrane domain,TMD)と連結されており、T1R2にCRD(cystein rich domain)が連結されている。このような受容体の構造を調節する数十種の合成、自然甘味料が薬理学的に研究されたが、T1R3の膜貫通ドメインに作用する甘味料は、シクラメート及びネオヘスペリジンジヒドロカルコン(NHDC)である。スクロース及びスクラロースは、T1R2及びT1R3のVFTに結合し、アスパルテームは、T1R2のVFTに結合する(図1)。このように甘味受容体のクローニングによって甘味増強剤の開発方法が客観化かつ専門化した。
既存の甘味増強剤や甘味料は、このような受容体に多様な方法で結合してその効能を発揮するが、上述したように不快な味を持っているか、合成して作った甘味料として副作用を引き起こすことがある。
本明細書の全体にわたって多数の論文及び特許文献が参照され、その引用が表示されている。引用された論文及び特許文献の開示内容は、その全体が本明細書に参照として組み込まれ、本発明の属する技術分野の水準及び本発明の内容がより明確に説明される。
Margolskee RF, J Biol Chem 277:1−4(2002) Nelson et al.,2001
本発明者らは、優れた甘味増強性、特に、従来の甘味料とほぼ同等かより優れた甘味効果を有すると共に、栄養学的な側面でカロリーの少ない甘味増強用組成物を開発すべく研究努力した。その結果、醤油又は醤油画分由来のグリカン又はグリコペプチドを含む組成物が甘味受容体を活性化させ、甘味を増強させるのに優れた効果を奏することを突き止めることで、本発明を完成するに至った。
したがって、本発明の目的は、甘味増強用組成物を提供することにある。
本発明の別の目的は、本発明の甘味増強用組成物及び甘味料を含む甘味料組成物を提供することにある。
本発明のまた別の目的は、本発明の甘味増強用組成物を含む食品を提供することにある。
本発明の別の目的及び利点は、下記の発明の詳細な説明、請求の範囲及び図面によってより明確になる。
図1は、T1R2/T1R3ヘテロダイマーの甘味受容体を示す図である。 図2は、醤油からクロマトグラフィーを通じて得た糖結合ペプチド画分(FII)を示すグラフである。 図3は、FIIのサブ画分であるLHeのHPLC分析の結果を示すグラフである。 図4は、LHeの分子量推定のために分子量標準物質と比較して示すクロマトグラムである。 図5は、Met−Asnペプチドの官能検査の結果を示すグラフである。 図6は、FII画分及び多様な甘味料に対するヒト甘味受容体発現細胞のカルシウム放出量の変化を確認したグラフである。Suc.:スクロース、Ace−K.:アセスルファムカリウム、Sacc.:サッカリン、Cyc.:サイクラミン酸。 図7は、FIIの5種類のサブ画分及び多様な甘味料に対するヒト甘味受容体発現細胞のカルシウム放出量の変化を確認したグラフである。Suc.:スクロース、Ace−K.:アセスルファムカリウム、Sacc.:サッカリン、Cyc.:サイクラミン酸。 図8は、LHe画分のスクロース、アセスルファムカリウム、サッカリン及びサイクラミン酸濃度依存的な活性評価の結果を示すグラフである。 図9は、FII、LHe及びラクチゾールに対するヒト甘味受容体発現細胞のカルシウム放出量の変化を確認したグラフである。 図10aは、FII画分に対する定量的な官能検査の結果を示すグラフである。 図10bは、LHe画分に対する定量的な官能検査の結果を示すグラフである。 図11は、スクロース溶液及びLHe−スクロース溶液の甘味増強効果を確認したグラフである。 図12は、サイクラミン酸ナトリウム及びLHe−サイクラミン酸ナトリウムの甘味増強効果を確認したグラフである。
本発明の一様態によれば、本発明は下記一般式1で表されるグリカンを含む甘味増強用組成物を提供する:
(Hex)−(HexNac)
上記一般式において、Hexはヘキソース、HexNacはN−アセチルヘキソサミンである。
本発明者らは、優れた甘味増強性、特に従来の甘味料とほぼ同等かより優れた甘味効果を有すると共に、栄養学的な側面でカロリーの少ない甘味増強用組成物を開発すべく研究努力した。その結果、醤油又は醤油画分由来のグリカン又はグリコペプチドを含む組成物が甘味受容体を活性化させ、甘味を増強させるのに優れた効果を奏することを突き止めた。
本明細書に使用される用語「甘味増強用組成物(sweetness enhancer composition)」とは、甘味の知覚(perception of sweet taste)を増強させるか増大させることができる組成物を意味する。用語「甘味増強用組成物」は、用語「甘味強化剤(sweet taste potentiator)」、「甘味性強化剤(sweetness potentiator)」及び「甘味性増大剤(sweetness intensifier)」と同義語である。通常、本発明に提供された甘味増強用組成物は、収容可能な使用濃度でこれら自体による感知できるような甘味を提供しないものの甘味料の甘味を増強させるが、上記甘味増強用組成物はより高い濃度では甘味を提供することもできる。
本発明の好ましい実現例によれば、上記一般式においてヘキソースは、マンノース、グルコース、ガラクトース、フルクトース、フコース又はこれらの組合せであり、最も好ましくはマンノースである。上記一般式において、N−アセチルヘキソサミンは、好ましくはN−アセチルグルコサミンである。
本発明の好ましい実現例によれば、上記一般式1のグリカンは下記構造式1で表される:
構造式1
本発明の好ましい実現例によれば、構造式1のグリカンは、そのN−アセチルヘキソサミンを介してMet−Asnアミノ酸配列を含むペプチドのAsnアミノ酸残基のアミド窒素(amide nitrogen)に結合されている。
本発明の好ましい実現例によれば、上記構造式1において、ヘキソースは、マンノース、グルコース、ガラクトース、フルクトース、フコース又はこれらの組合せであり、最も好ましくはマンノースである。上記一般式1において、N−アセチルヘキソサミンは、好ましくはN−アセチルグルコサミンである。
一般式1のグリカンに結合されたペプチドは、Met−Asnアミノ酸配列を含み、好ましくはMet−Asnアミノ酸配列から本質的に構成(essentially consisting of)され、より好ましくはMet−Asnアミノ酸配列から構成(consisting of)される。ペプチド配列を言及しながら使用される用語「本質的に構成」とは、Met−Asnアミノ酸配列のN末端、C末端又はN末端とC末端に追加的に1〜10個、好ましくは1〜5個、1〜3個、1〜2個又は1個のアミノ酸が結合されたペプチドを包括するために使用された用語である。
本発明の好ましい実現例によれば、本発明で用いられるグリカンは、醤油又は醤油画分に含まれており、これより分離して得ることができる。
本発明の別の様態によれば、本発明は下記構造式1で表されるグリカンを提供する:
構造式1
上記構造式において、Hexはヘキソース、HexNacはN−アセチルヘキソサミンである。
下記の実施例で立証されたように、醤油(特に、熟成醤油)から分離したグリコペプチドにおいて甘味増強効果を現す部分(moiety)はグリカン部分である。
本発明の別の様態によれば、本発明は、醤油のグリコペプチド画分(fraction)を含む甘味増強用組成物を提供する。
本発明の好ましい実現例によれば、醤油のグリコペプチド画分は、分子量500Da〜10,000Daのグリコペプチド画分である。
より好ましい実現例によれば、本発明のグリコペプチド画分は、(a)醤油を遠心分離して沈殿物を除去するステップ;及び(b)ステップ(a)の結果物を限外ろ過して分子量500Da〜10,000Daのグリコペプチド画分を分離するステップを通じて得ることができる。
本発明の具体的な一実施例を参照して、グリコペプチド画分を得る方法を説明すれば、下記の通りである:醤油原液を遠心分離して沈殿物を除去した後、限外ろ過装置を用いて一定の圧力(例えば、60psi)を加えてグリコペプチド画分を分離する。限外ろ過膜(molecular weight cut−off 10,000 dalton)で分子量10,000以上と分子量10,000以下の物質に分離した後、分子量10,000以上の物質は除去し、分子量10,000以下のグリコペプチドを含む溶液はさらに限外ろ過膜(molecular weight cut−off 500 dalton)で限外ろ過して分子量500以下の物質は除去し、分子量が500より大きくて10,000より小さいグリコペプチド画分を分離する。
上記限外ろ過は、当業界に公知の多様な方法を通じて行うことができる。限外ろ過は、適合する分画分子量(Molecular Weight Cut−off,MWCO)を有する限外ろ過膜を用いて行う。例えば、分画分子量500〜10,000の限外ろ過膜を使用して限外ろ過を行う。限外ろ過はろ過だけでなく、濃縮の効果も発生させることができる。
上記限外ろ過は、醤油原液を遠心分離した後、行うことができる。上記遠心分離は、5,000rpm〜10,000rpmで行うことができる。
本発明の好ましい実現例によれば、本発明の甘味増強用組成物は、ヒト甘味受容体を活性化させる。上記甘味受容体は、甘味化合物によって調節されることができる味受容体である。好ましくは、甘味受容体は、Gタンパク質が結合された受容体であり、より好ましくはhT1R2(human taste receptor type 1 member 2)/hT1R3(human taste receptor type 1 member 3)である。
本発明の甘味増強用組成物は、ヒト甘味受容体(hT1R2/hT1R3)を調節して、Gタンパク質信号化カスケードを活性化する効果を有する。甘味受容体に対する本発明の組成物の効果は、味覚試験で認知される甘味の香味を増加させる。したがって、本発明の甘味増強用組成物は、スクロース、フルクトース、グルコース及び他の公知の天然サッカライドに基づく甘味料又は公知の甘味料(例:サッカリン、サイクラミン酸、アスパルテームなど)、又はこれらの混合物に対する代替品として用いることができる。
本発明の好ましい実現例によれば、糖が結合されていない状態のMet−Asnペプチドは甘味効果を現わさない。Met−Asnペプチド自体の甘味は、0.13±0.04の甘味強度を示し、標準試料である5%スクロースの甘味強度5.00±0.00に比べて甘味をほとんど呈さないことが分かった(図5)。本発明のMet−Asnペプチドを含む分画物の甘味効果は、糖構造結合によるものであると言える。
下記の実施例で立証されたように、醤油から分離したグリコペプチド画分(FII)は細胞内のカルシウム濃度を増加させる。詳細には、hT1R2/hT1R3が安定的に発現される細胞株に従来の甘味料であるスクロース、アセスルファムカリウム、サッカリン又はサイクラミン酸を処理してFII画分を添加した結果、4種のリガンドにFIIを添加したとき、カルシウムの放出が増加することが確認された。スクロースの場合、FIIを追加的に添加したとき、カルシウムの放出が約2.3倍、アセスルファムカリウム及びサッカリンではそれぞれ1.5倍及び1.2倍程度有意的に増加した(図6)。また、FIIの各サブ画分であるLHa、LHb、LHc、LHd及びLHeに対するカリウム放出変化量を確認した結果、スクロース、アセスルファムカリウム及びサッカリンにサブ画分を追加的に添加したとき、LHd及びLHe画分でリガンド選択的にカルシウム放出が増加した(図7)。LHe画分は、アセスルファムカリウム又はスクロースを処理した細胞で濃度依存的にカルシウム放出を増加させた(図8)。
本発明の好ましい実現例によれば、本発明の甘味増強用組成物は、甘味性増強剤のない甘味料組成物に対する甘味の知覚以上に甘味料組成物の甘味の強度を増加させるか又は増強させることができる。
本発明によれば、本発明のFII画分の基本味は、うま味(2.13±0.31)が最も高く、次に甘味(1.08±0.20)、塩味(0.78±0.20)であり、酸味と苦味はそれぞれ(0.17±0.06)、(0.10±0.05)と低かった(図10aのパネルA)。これを100%に換算したときは、うま味、甘味、塩味、酸味、苦味の順にそれぞれ50、25.49、18.14、3.92、2.45%で構成されていることを確認した(図10aのパネルB)。FIIのサブ画分であるLHeはうま味(2.92±0.50)が最も高く、次に甘味が(1.15±0.15)であり、塩味(0.46±0.21)と苦味(0.38±0.19)は大きな差を示さず、酸味は(0.15±0.09)とほとんどなかった(図10b)。
また、LHeの甘味増強効果をより正確に調べるために、甘味標準試料として2、5、10、15%のスクロース溶液を使用して、LHe溶液及び5%スクロース標準試料に添加されたLHe溶液を試料として提示し、甘味の強度を15点尺度法で測定した結果、5%スクロース標準試料に添加されたLHe溶液の甘味強度(6.91±0.62)が5%スクロース標準試料の甘味強度(5.00±0.00)に比べて有意的に増加したことを確認した(図11)。下記の実施例で立証されたように、LHe溶液を従来の甘味料に添加すれば、甘味増強効果を奏する。
本発明の別の様態によれば、本発明は、本発明の甘味増強用組成物及び甘味料を含む甘味料組成物を提供する。
本発明に使用される用語「甘味料組成物(sweetener composition)」とは、上記甘味増強用組成物及び1種以上の甘味料を含む配合物(combination)を意味する。
本発明の甘味増強用組成物は、適切な任意の甘味料の甘味又は知覚を増加させるために使用されることができる。本発明の甘味料組成物は、炭水化物甘味料、天然甘味料、合成甘味料又はこれらの組合せを含むことができる。
本発明で提供される甘味料組成物は、甘味料組成物内に有効量の甘味増強用組成物を含む。甘味増強用組成物の有効量とは、甘味増強用組成物のない甘味料組成物に対する甘味の知覚以上に甘味料組成物の味の強度を増加させるか又は増強させるのに十分な量を意味する。例えば、甘味増強用組成物は、全体甘味料組成物に好ましくは10μg/mL〜500μg/mL、より好ましくは30μg/mL〜300μg/mL、最も好ましくは30μg/mL〜100μg/mL含まれることができる。
本発明で用いられる炭水化物甘味料は、スクロース、フルクトース、グルコース、エリトリトール、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、D−タガトース、トレハロース、ガラクトース、ラムノース、シクロデキストリン、リブロース、トレオース、アラビノース、キシロース、リキソース、アロース、アルトロース、マンノース、イドース、ラクトース、マルトース、転化糖(invert sugar)、イソトレハロース、ネオトレハロース、パラチノース、イソマルツロース、エリトロース、デオキシリボース、グロース、イドース、タロース、エリトルロース、キシルロース、プシコース、ツラノース、セロビオース、グルコサミン、マンノサミン、フコース、グルクロン酸、グルコン酸、グルコノラクトン、アベクオース、ガラクトサミン、キシロオリゴ糖、ゲンチオオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ソルボース、ニゲロオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、マルトテトラオール、マルトトリオール、マルトオリゴ糖、ラクツロース、メリビオース、ラフィノース、ラムノース、リボース、異性化液糖(isomerized liquid sugar)(例えば、高フルクトースコーン/澱粉シロップ、カップリングシューガ(coupling sugar)、大豆オリゴ糖及びグルコースシロップ)であり、好ましくはスクロース、フルクトース、グルコース、エリトリトール及びマルチトールであり、最も好ましくはスクロースである。
本明細書に使用される用語「天然甘味料(natural sweetener)」とは、天然から発見される甘味料を意味するが、これらは未加工型、抽出型、錠剤型、又はその他の別の任意の形態のいずれか一つ又はこれらの組合せで存在することができ、これらは特徴的にスクロース、フルクトース、又はグルコースより一層大きな甘味効能(sweetness potency)を持つが、カロリーはより少ない。
本発明で用いられる天然甘味料は、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE、レバウディオサイドF、ズルコシドA、ルブソシド、ステビア、ステビオシド、モグロシドIV、モグロシドV、羅漢果(Luo Han Guo)甘味料、シアメノシド、モナチン及びその塩(モナチンSS、RR、RS、SR)、クルクリン、グリチルリチン酸及びその塩、タウマチン、モネリン、マビンリン、ブラゼイン、ヘルナンズルチン、フィロズルチン、グリシフィリン、フロリジン、トリロバチン、バイユノシド、オスラジン、ポリポドシドA、プテロカリオシドA、プテロカリオシドB、ムクロジオシド、フロミソシドI、ペリアンドリンI、アブルソシドA、シクロカリオシドIである。
本明細書に使用される用語「合成甘味料(synthetic sweetener)」とは、自然から発見されず、特徴的にスクロース、フルクトース、又はグルコースよりもっと大きな甘味効能を持つが、より少ないカロリーを有する任意の組成物を意味する。
本発明で用いられる合成甘味料は、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、アリテーム、サッカリン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、シクラメート、ネオテーム、N−[3−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)プロピル]−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン1−メチルエステル、N−[3−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−3−メチルブチル]−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン1−メチルエステル、N−[3−(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)プロピル]−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン1−メチルエステル及びこれらの塩であり、好ましくはスクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、アリテーム及びサッカリンであり、より好ましくはスクラロース、アセスルファムカリウム及びサッカリンであり、最も好ましくはアセスルファムカリウム及びサッカリンである。
本発明の別の様態によれば、本発明は上述した本発明の甘味増強用組成物を含む食品を提供する。
本発明の食品は、上述した甘味料組成物を含むので、これら間で共通する内容は、繰り返し記載による明細書の過度な複雑性を避けるために、その記載を省略する。
本発明の食品は、経口攝取可能な組成物を意味し、食肉加工品、酪農加工製品、インスタント食品、発酵食品及び麺類を含むが、これに限定されるものではない。より具体的に、本発明の食品は、非炭酸及び炭酸飲料、例えば、コーラ、ジンジャーエール(ginger ale)、サイダー、粉末性非アルコール性飲料;果物又は野菜由来のジュース、生フルーツジュースなどを含む果物ジュース;スポーツ飲料;水に類似する飲料(例えば、天然又は人工香料を持つ水);ティータイプ又は嗜好飲料(例えば、コーヒー、ココア、ブラックティー、緑茶、ウーロン茶など);乳成分含有飲料(例えば、乳飲料、乳成分含有コーヒー、カフェオレ、ミルクティー、フルーツ乳飲料、飲むヨーグルト、乳酸菌飲料など);酪農製品;パン製品;デザート(例えば、ヨーグルト、ゼリー、飲むゼリー、プディング、バーバリアンクリーム、ブラマンジェ(blancmange)、ケーキ、ブラウニー(brownie)、ムースなど);冷凍食品;冷たい糖菓製品(cold confection)(例えば、アイスクリーム、アイスミルク);一般的な糖菓製品(例えば、ケーキ、クラッカー、ビスケットなど);ライスケーキ及びスナック;フルーツ風味ソース、チョコレートソースなどのソース;食用ゲル;ストロベリージャム、マーマレードなどのようなジャム;加工農産品、家畜製品又は海産品;加工肉製品(例えば、ソーセージなど);レトルト(retort)食品;スナック;及びシリアル(cereal)製品を含む。
本発明の別の様態によれば、本発明は、下記ステップを含む食品の甘味増強方法を提供する:(a)食品を選択するステップ;及び(b)上記食品に本発明の甘味増強用組成物を適用するステップ。
本発明は、上述した本発明の甘味増強用組成物を含むので、これら間で共通する内容は、本明細書の過度な複雑性を避けるために、その記載を省略する。
本発明の食品は、当業界に公知のいずれの食品も含み、例えば、天然食品、肉加工食品、酪農食品、インスタント食品、発酵食品、麺類、肉類(生肉類、料理された肉類及び乾燥肉類を含む)、野菜類(生野菜類、ピクルス、料理された野菜類及び乾燥野菜類を含む)、果物(生の果物、料理された果物及び乾燥果物を含む)、穀物類(乾燥穀物及びパンを含む)、加工食品(乾燥、缶ソース及びスープを含む)及びスナック類を含むが、これに限定されるものではない.。
本発明の甘味増強用組成物を食品に適用する場合、食品の全体的な甘味を大きく改善させることで、食品の甘味を増強させるために使用される糖及び化学甘味料を代替又は低減させることができ、味と栄養学的な側面で優れた食品を提供することができる。
本発明の別の様態によれば、本発明は、下記一般式1で表されるグリカンを含む組成物を食品に適用するステップを含む食品の甘味増強方法を提供する:
(Hex)−(HexNac)
上記一般式において、Hexはヘキソース、HexNacはN−アセチルヘキソサミンである。
本発明の好ましい実現例によれば、上記一般式1のグリカンは下記構造式1で表される:
構造式1
本発明の好ましい実現例によれば、構造式1のグリカンは、そのN−アセチルヘキソサミンを介してMet−Asnアミノ酸配列を含むペプチドのAsnアミノ酸残基のアミド窒素(amide nitrogen)に結合されている。
本発明の好ましい実現例によれば、上記構造式1において、ヘキソースは、マンノース、グルコース、ガラクトース、フルクトース、フコース又はこれらの組合せあり、最も好ましくはマンノースである。上記一般式において、N−アセチルヘキソサミンは、好ましくはN−アセチルグルコサミンである。
一般式1のグリカンに結合されたペプチドは、Met−Asnアミノ酸配列を含み、好ましくはMet−Asnアミノ酸配列から本質的に構成(essentially consisting of)され、より好ましくはMet−Asnアミノ酸配列から構成(consisting of)される。ペプチド配列を言及しながら使用される用語「本質的に構成」とは、Met−Asnアミノ酸配列のN末端、C末端又はN末端とC末端に追加的に1〜10個、好ましくは1〜5個、1〜3個、1〜2個又は1個のアミノ酸が結合されたペプチドを包括するために使用される用語である。
本発明の好ましい実現例によれば、本発明で用いられるグリカンは、醤油又は醤油画分に含まれており、これより分離して得ることができる。
本発明の別の様態によれば、本発明は、醤油のグリコペプチド画分(fraction)を含む組成物を食品に適用するステップを含む食品の甘味増強方法を提供する。
本発明の好ましい実現例によれば、醤油のグリコペプチド画分は、分子量500Da〜10,000Daのグリコペプチド画分である。
より好ましい実現例によれば、本発明のグリコペプチド画分は、(a)醤油を遠心分離して沈殿物を除去するステップ;及び(b)ステップ(a)の結果物を限外ろ過して分子量500Da〜10,000Daのグリコペプチド画分を分離するステップを通じて得ることができる。
本発明の好ましい実現例によれば、本発明の甘味増強用組成物はヒト甘味受容体を活性化させる。上記甘味受容体は甘味化合物によって調節されることができる味受容体である。好ましくは、甘味受容体はGタンパク質が結合された受容体であり、より好ましくはhT1R2(human taste receptor type 1 member 2)/ hT1R3(human taste receptor type 1 member 3)である。
本発明の別の様態によれば、本発明は次を含む甘味料組成物を食品に適用するステップを含む食品の甘味増強方法を提供する:
(a)下記一般式1で表されるグリカンを含む組成物又は醤油のグリコペブタイド画分(fraction)を含む組成物;及び
(Hex)−(HexNac)
上記一般式において、Hexはヘキソース、HexNacはN−アセチルヘキソサミンである。
(b)甘味料。
本発明の特徴及び利点を要約すれば、下記の通りである:
(a)本発明は、醤油から分離したグリカンを含む甘味増強用組成物を提供する。
(b)本発明の組成物は、優れた甘味増強性、特に従来の甘味料とほぼ同等かより優れた甘味効果を有すると共に、栄養学的な側面でカロリーの少ない甘味増強用組成物を提供する。
(c)本発明は、甘味増強用組成物及び甘味料を含む甘味料組成物を提供する。
(d)本発明は、甘味増強用組成物を含む食品及び食品の甘味増強方法を提供する。
(e)本発明の甘味増強剤は天産物由来の物質であって、長期熟成の在来式醤油から分離したグリカン又はグリコペプチドを有効成分として含んでいるため、従来の化学合成甘味増強剤の問題点、例えば副作用の招来及び不快な味の誘発などの問題点を解決する。
以下、実施例を通じて本発明をより詳細に説明する。これら実施例は単に本発明をより具体的に説明するためのものであって、本発明の要旨によって本発明の範囲がこれら実施例によって制限されないことは、当業界における通常の知識を有する者にとって自明であろう。
材料及び方法
長期熟成の在来式醤油から糖結合ペプチド画分LHeの分離方法
在来式で作って4年熟成させた醤油原液を4℃で9,000rpmで15分間遠心分離して沈殿物を除去した後、Amicon社(Beverly,MA,USA)の限外ろ過装置(Model No.8400)を用いて圧力60psiを加えてペプチド画分を分離した。Millipore社(Bedford,MA)の限外ろ過膜YM−10(Molecular Weight Cut−off,10,000 Dalton)で分子量10,000以上と以下の物質に分離した後、10,000以上の物質は除去し、分子量10,000以下のペプチドを含む溶液はさらに限外ろ過膜YC−05(Molecular Weight Cut−off,500 Dalton)で限外ろ過して、分子量500以下の物質は除去することで、分子量が500より大きく10,000より小さいペプチド画分を分離した。この画分は、凍結乾燥して粉末とした後、さらに20%のエタノールに溶かしてSephadex LH20カラム(Φ1.9×150cm)にクロマトグラフィーし、このとき溶出は20%エタノールを使用して行った(図2)。本実験は、温度によるペプチドの変性を防ぐために低温室(4℃〜10℃)で行い、凍結乾燥した粉末状の試料はデシケーターに保管して実験に使用した。
構造の分析
構造の分析のために、HPLCから分離した各ピークをPNGase F処理した後、ペプチド、N−グリカンに画分し、N−グリカンをさらに中性グリカン及びS−グリカン(シアル酸)に分画した。
ヒトhT1R2/hT1R3受容体安定発現細胞株
本発明に使用したhT1R2/hT1R3安定発現細胞株は、Flp−In pcDNA5/FRT Complete System(Invitrogen)を用いて製造会社の指示に従って構築した。hT1R2、hT1R3、キメラG−タンパク質α−サブユニット及びhGα16gust44の全コード領域(entire coding region)を6−ヌクレオチド突然変異を用いてpcDNA5/FRTベクターにクローニングし、このコンストラクトをABI 130又は310 DNA generatic analyzer(Applied Biosystems)でシーケンシングした。ウシ胎児血清(fetal bovine serum)が含まれたDMEM(Dulbecco’s modified Eagle’s medium)、37℃で培養したFlp−In 293細胞にコンストラクトプラスミド及びpOG44をLipofectamine 2000(Invitrogen)でトランスフェクションし、24時間後に100μg/mLのハイグロマイシンB(Invitrogen)を選択的に処理して2〜3週間さらに培養した。その後、抗生物質耐性細胞だけを集めて甘味料の反応を測定した後、さらに培養して安定細胞株を作製した。
細胞内のカルシウム量の測定(FLIPRシステム利用)
hT1R2−hT1R3受容体は、GPCRファミリーに属し、これは細胞における刺激時のカルシウムセンシングと関係深い。そこで、LHeがhT1R2−hT1R3受容体に作用したのかを確認するために、hT1R2−hT1R3が安定的に発現したHEK293細胞を用いて細胞内のカルシウム量を測定した。hT1R2−hT1R3受容体に作用して甘味を呈する既存のリガンドであるサッカリン、スクロース、アセスルファムカリウムとLHe(10μg/mL又は30μg/mL)を同時に処理して、リガンドによって増加されるカルシウム量より、LHeが添加されることでカルシウム量がもっと増加したのかを確認した。
細胞内のカルシウムの測定は、FlexStationTMIII(Molecular Devices,Sunnyvale,CA,USA)を用いて行った。hT1R2−hT1R3受容体安定細胞株は、測定24時間の前に100,000個の細胞を96ウェルプレートに分注し、16時間が経った後、緩衝液(140mM NaCl、10mM HEPES、2mM CaCl・2HO、2mM EGTA、1mM MgCl・6HO、10mM グルコース、5mM KCl)で細胞を洗浄した後、カルシウム量の変化を測定するためのマーカーとしてカルシウム4(Molecular Devices,Eugene,OR,USA)を処理して27℃で合計45分間(30分間+15分間)反応した。LHe(10μg/mL又は30μg/mL)及び各リガンドを濃度別に共に処理して、485nm及び527nmで蛍光吸光度を120秒間測定した。細胞内のカルシウム量の変化はΔRFUで表示し、Softmax software(Molecular devices,USA)を用いて分析した。
官能検査
LHeを構成する基本味、すなわち、甘味、塩味、苦味、酸味及びうま味に対する官能的特性をより正確に示すために官能検査を行った。5つの基本味のうち甘味(スクロース、2% 2点、5% 5点)、塩味(塩化ナトリウム、0.2% 2.5点、0.35% 5点)、苦味(カフェイン、0.05% 2点、0.08% 5点)、うま味(MSG、0.02% 2点、0.04% 5点)、酸味(クエン酸、0.05% 2点、0.08% 5点)を標準試料とし、各標準試料の味の強度は、Meilgaard等(Meilgaard M et al.,Sensory evaluation techniques. CRC Press,Inc.,Boca Paton,Florida,USA.p39−112(1987))の描写分析のための強度階級(intensity scale)のスペクトルによってそれぞれ15点のうち上記の尺度で規定して提示した。描写分析のためにLHe溶液(300μg/mL)を使用し、試料内の基本味の強度を標準試料と比較して15点尺度内で表示するようにした。
LHeの甘味増強効果をより正確に調べるために、甘味標準試料として2、5、10、15%スクロース溶液を使用し、LHe溶液(300μg/mL)及び5%スクロース標準試料に添加されたLHe溶液を試料と提示して、甘味の強度を15点尺度法で測定した。このとき、甘味標準試料2、5、10及び16%スクロース溶液はMeilgaardなどの方法によってそれぞれ2、5、10、15点と提示した。
LHeの甘味増強効果の特異性を確認するために、甘味標準試料をスクロース以外の甘味料を使用した。本実験では、サイクラミン酸ナトリウム(sodium cyclamate)を使用し、0.056%、0.14%溶液を製造してそれぞれ2、5点と基準を提示した。試料はLHe(300μg/mL)及び0.14%サイクラミン酸ナトリウムにLHe(300μg/mL)を添加した溶液とし、甘味の強度を15点尺度法で測定した。実験には、基本味に訓練されたパネルを活用し、提示された試料は室温に維持した。基準試料を味わった後、水で口をすすぎ、試料を味わった後、各基本味の強度に対する評価を行った。
結果
長期熟成の在来式醤油から糖結合ペプチド画分LHeの分離
自然熟成された5年醤油を限外ろ過(Ultrafiltration)によって分子量500<M.W.<10,000とろ過した後、FIIと名付け、これをゲル浸透クロマトグラフィー(Gel permeation chromatography,GPC)によってさらに分子量別に分離して、分子量が大きい順に、LHa、LHb、LHc、LHd及びLHeと名付けた(図2)。
HPLCからLHeのクロマトグラムパターンを確認し、これの分子量を推定するためにシトクロムC、アプロチニン、ビタミンB12、(Gly)、グライシンから分子量の範囲を確認した(図3)。LHeの分子量は1,855よりは小さく189よりは大きい範囲であることを確認した。
在来式醤油から分離した活性成分の構造分析
FIIの活性画分から確認されたLHeを、HPLCを通じてピーク1、ピーク2、ピーク3、ピーク4、ピーク5、ピーク6、ピーク7、ピーク8に分離し(図3)、各ピークに対してMALDI−TOFTOF−MS(AB Sciex Instruments,Ltd.)分析を行った。分析の結果、ピーク3、ピーク6、ピーク7及びピーク8からグリカン成分の存在を確認した。ピーク3及びピーク6の構造分析のために各ピークをPNGase F処理した後、ペプチド、N−グリカンに分画し、N−グリカンはさらに中性グリカン及びS−グリカン(シアル酸)に分画した。S−グリカンは確認されず、主に中性N−グリカンが確認され、各グリカンピークに対してGlycosuite program−GMF(2005年アップデート、Agilent Technologies,Inc.)で植物由来のグリカンを調査した結果、分子量1,054のピークが大豆(soybean)由来と確認され、この結果はピーク3及びピーク6で同一に確認された。ピーク3(分子量1,054)の試料[ピーク3/LHe_1054(1031)]をMSMS分析(AB Sciex Instruments,Ltd.)した結果、構造式1を有するHexHexNACのグリカンを同定し、この場合、ヘキソース(hexose)5個はいずれもマンノース、HexNACはN−アセチルグルコサミンであることを突き止めた。一方、ピーク3の他の試料に対してMSMS分析した結果、PentHexHexNACのグリカン、PentHexHexNACHexのグリカン及びHexHexNACのグリカンなどの、いくつかのモノサッカライドが結合されたグリカンが同定され、この場合、ヘキソース(hexose)は大体マンノースであり、少ない割合でグルコース、ガラクトース、フルクトース及びフコース(fucose)が同定され、HexNACはN−アセチルグルコサミンであり、ペントース(pentose)は主にキシロース(xylose)であり、少ない割合でアラビノースなどが同定された。
ピーク6に対して分析した結果、ピーク3(分子量1,054)の試料[ピーク 3/LHe_1054(1031)]に対するMSMSの分析結果と同様に、主なグリカンとしてHexHexNACのグリカンが同定された。
ペプチド分析
HPLCを通じて分離された各ピークに対してペプチド分析を行った。図3に示される主ピーク3番及び6番のペプチド分析のために各ピークにPNGase Fを処理した後、糖の結合を除去してそれぞれのLC−MSクロマトグラムを比較分析した。分析の条件は下記の通りである。まず、LC条件は下記の通りである:HPLCはAgilent 100 series(Agilent Technologies,Inc.)、カラムはZorbax 300SB−C 18((Agilent Technologies,Inc.)、移動相は(A:HO/FA=100/0.2(v/v)、B:アセトニトリル/FA=100/0.2(v/v))、流速35μL/min。MS条件は下記の通りである:MS機器:Hybrid Quadrupole−TOF LC/MS/MS Spectrometer(AB Sciex Instruments,Ltd.)、流速35μL/min、スキャン範囲:m/z 200−2000、スキャン速度1sec/scan。
ピーク3及び6のLC−MSクロマトグラムを比較した結果、共通に差のあるピークが確認され、これの分子量は293Da[M+H]と確認された。また、共通に現われた293Da[M+H]はMS/MSを通じてシーケンシグした結果、MD+□(M:Methionine,D:Aspartic acid)(□は、ペプチドに結合されている糖構造物と予想されるが、糖構造は特定できない。ペプチドシーケンシグの結果、Methionine 1個+Aspartic acid 1個と分析されたが、ペプチド鎖がより長いものと予想される)と思われ、PNGase−Fで糖を除去した後に出た結果であるため、実際にはMN(M:Methionine,N:Asparagine)のアミノ酸配列であるものと判断される(Asnに糖が離れH+が結合して1Daが増加したAspと認識される)。分析されたペプチドの分子量とシーケンシグされた結果とは一致しなかったが(293Da≠264Da)、この物質は、MNアミノ酸に未知の化合物(あるいは先に分析された糖構造物質)が結合したものと解釈されることができる。
Met−Asnペプチドの官能検査
糖が結合されていない状態のMet−Asnペプチド自体の甘味効果に対する役割を調べるために官能検査を行った。その結果、Met−Asnペプチド自体の甘味は、0.13±0.04の甘味強度を示し、これは標準試料である5%スクロースの5.00±0.00に比べて甘味をほとんど呈さないことが分かった(図5)。5%スクロース標準試料に添加されたMet−Asnペプチド溶液を試料と提示したとき、5.00±0.23の甘味の強度を示すものと確認され、これは5%スクロース溶液と有意な差を示さないことから、Met−Asnペプチドは甘味効果を奏しないものと判断される。したがって、Met−Asnペプチドを含む分画物の甘味効果は、糖構造の結合によるものと言える。
FII及び多様な甘味料に対するヒト甘味受容体発現細胞内のカルシウム量の変化
長期熟成の在来式醤油から分離した糖結合ペプチド画分FII 100μg/mL(最終濃度)にアセスルファムカリウム(3mM)、アスパルテーム(3mM)、サイクラミン酸(10mM)、サッカリン(1mM)及びスクロース(200mM)を添加したとき、hT1R2/hT1R3が安定的に発現する細胞株におけるカルシウム濃度の変化を、細胞分析法を用いて測定した。
4種のリガンドにFII 100μg/mLを添加した際にカルシウム放出が増加することが確認されたが、スクロースの場合、リガンドだけ存在するときよりFIIを加える場合、約2.3倍、アセスルファムカリウムとサッカリンではそれぞれ1.5倍、1.2倍程度、有意的にカルシウムの放出が増加することが確認された(図6)。
FIIの5種類のサブ画分及び多様な甘味料に対するヒト甘味受容体発現細胞内のカルシウム量の変化
結果の確認のために、FIIの各サブ画分であるLHa、LHb、LHc、LHd及びLHe(各30μg/mL)の効能を、同一実験系を用いて確認した(図7)。サイクラミン酸を除くスクロース、アセスルファムカリウム、サッカリンでLHdとLHeはリガンド選択的にカルシウム放出が増加することが確認された。また、LHaはスクロースでのみ活性を示した。本発明で活性を示したLHdは、LHeと同じく活性を示すものと見られるが、LHdは試料自体に蛍光を帯びる性質がLHeより強いので、実験ではLHeにより焦点を置いて実験を進行した。
スクロース、アセスルファムカリウム、サッカリン及びサイクラミン酸の濃度依存的活性の評価
スクロース、アセスルファムカリウム、サッカリン及びサイクラミン酸の濃度依存的活性を評価し、それぞれ10、30μg/mLのLHeを添加した際に生じるカルシウム反応を確認した。スクロースとアセスルファムカリウムの場合、0.03、0.1、0.3、1、3mM(最終濃度)の濃度でLHeによって濃度依存的なカルシウム増加傾向を示し、サッカリンの場合には0.001、0.003、0.01、0.3及び1mMの濃度に対する濃度依存的な傾向は見られるが、LHe 10μg/mLでは効果が現われなかった。前の結果と同様に、サイクラミン酸ではリガンドによる濃度依存的な反応は確認されたが、LHeの添加による有意的な差は確認されなかった(図8)。
FII、LHe及びラクチゾールに対するヒト甘味受容体発現細胞内のカルシウム量の変化
hT1R2/hT1R3阻害剤であることが知られているラクチゾール(lactisole)を使用して、FII画分とLHe画分が直接的にhT1R2/hT1R3と相互作用して作用するのかを確認するために、FIIとLHe(それぞれ3、10又は100μg/mL)にラクチゾール1mMを処理した際のカルシウム濃度の変化を、細胞分析法を用いて測定した。アッセイバッファーのみ添加したときより、FIIとLHeを添加したときに、濃度別にカルシウム放出が増加することが確認され、FII 10、30又は100μg/mLにラクチゾールを処理した場合、それぞれ79%、57%、50%とFIIの活性が依然に存在することが有意的に確認され、LHe 10、30又は100μg/mLにラクチゾールを処理したときは、10、30μg/mL濃度のLHeはラクチゾールによって減少せず、100μg/mLでのみ55%とLHeの活性が一部減少したことが確認された(図9)。
FIIと高濃度のLHeの甘味増強作用が甘味受容体阻害剤であるラクチゾールによって一部減少することは、これらの機能に遊離糖のような甘味物質が混じっている可能性もあることを意味する。ところが、FIIにはラクチゾールによって影響されない活性が50〜79%存在し、低濃度のLHeではラクチゾールに全然影響されないことから、FIIには甘味受容体に反応する小分子を含むサブ画分が含まれているためと判断される。
FIIの官能検査
細胞分析法で行った甘味増強の効果と共に、FII及びLHeを構成する基本味、すなわち甘味、塩味、苦味、酸味及びうま味に対する官能的特性をより正確に示すために、官能検査を行った。描写分析のためにFII及びLHeはそれぞれ3mg/mL、300μg/mL溶液を使用し、試料内の基本味の強度を標準試料と比較して15点尺度内で表示するようにした。
FIIのプロフィールテストの結果、3mg/mL FIIの基本味は、うま味(2.13±0.31)が最も高く、次に甘味(1.08±0.20)、塩味(0.78±0.20)であった。酸味と苦味はそれぞれ(0.17±0.06)、(0.10±0.05)であった(n=18)(図10a)。これを100%に換算したときは、うま味、甘味、塩味、酸味、苦味の順にそれぞれ50、25.49、18.14、3.92、2.45%と構成されていることを確認した(n=18)(図10a)。3mg/mL FIIはうま味、甘味、塩味が主な味であることが確認された。
LHeの官能検査
LHeの基本味は、うま味(2.92±0.50)が最も高く、次に甘味が(1.15±0.15)であった。塩味(0.46±0.21)と苦味(0.38±0.19)は大きな差はなく、酸味は(0.15±0.09)とほとんど呈さなかった、本実験を通じて、LHeがうま味と甘味の特性を大きく有することを確認した(図10b)。
LHeの甘味増強効果をより正確に調べるために、甘味標準試料として2、5、10、15%スクロース溶液を使用し、300μg/mL LHe溶液と5%スクロース標準試料に添加された300μg/mL LHe溶液を試料として提示し、甘味の強度を15点尺度法で測定した。このとき、甘味標準試料2、5、10、16%スクロース溶液は、Meilgaardなどの方法(1987)によってそれぞれ2、5、10、15点と提示した。
300μg/mL LHe液は、基本味の描写分析結果と同様に、1.05±0.23の甘味強度を示し、これは2%スクロース標準試料の甘味強度(2.00±0.00)に比べて低い強度の甘味である。一方、5%スクロース標準試料に添加された300μg/mL LHe溶液の甘味強度は、6.91±0.62であり、5%スクロース標準試料の甘味強度(5.00±0.00)に比べて有意的に増加したことを確認した(図11)。スクロース標準曲線と比較したとき、300μg/mL LHeは、0.92%スクロースの甘味の強度と同一であり、5%スクロース標準試料に添加された300μg/mL LHe溶液は、7.14%スクロースの甘味の強度と同一であった。これは5%スクロース標準試料に添加された300μg/mL LHeは、300μg/mL LHeと5%スクロースが有する甘味の単純な添加ではない増強効果を奏するものと見られる。これより、LHeが食品に添加されて甘味を増加させる効果を奏することができるものと推定される(図11)。
LHeの甘味増強効果の確認
LHeの甘味増強効果の特異性を確認するために、甘味標準試料としてスクロース以外の甘味料を使用した。本実験では、サイクラミン酸ナトリウムを使用し、0.056%、0.14%溶液を製造してそれぞれ2、5点と基準を提示した。試料は、300μg/mL LHeと0.14%サイクラミン酸ナトリウムに300μg/mL LHeを添加した溶液とし、甘味の強度を15点尺度法で測定した。標準試料である0.056%サイクラミン酸溶液と0.14%サイクラミン酸溶液は、2.00±0.00と5.00±0.00の甘味強度で提示し、これと比較したとき、300μg/mL LHe溶液は0.9±0.33の甘味強度を示した。また、0.14%サイクラミン酸標準試料に添加された300μg/mL LHe 溶液の甘味強度は、5.00±0.54を示した。0.14%サイクラミン酸標準試料と同じ甘味の強度を有することから、300μg/mL LHeは、サイクラミン酸に添加されたときは甘味の増加効果を奏しないことと確認された。これを通じて、LHeは、スクロースでのみ特異的に甘味増加の効果を有するものと思われる(図12)。食品産業で甘味調節食品としての活用度が高いものと期待される。
以上、本発明の特定の部分を詳細に記述したが、当業界における通常の知識を有する者にとってこのような具体的な記述は、単に好ましい実現例に過ぎず、これに本発明の範囲が制限されるのではない点は明らかである。したがって、本発明の実質的な範囲は、添付の請求項とその等価物によって定義されると言える。

Claims (29)

  1. 下記一般式1で表されるグリカンを含むことを特徴とする甘味増強用組成物:
    (Hex)−(HexNac)
    前記一般式において、Hexはヘキソース、HexNacはN−アセチルヘキソサミンである。
  2. 前記一般式1のグリカンが、下記構造式1で表される請求項1に記載の組成物:
    構造式1
  3. 前記一般式1のグリカンが、そのN−アセチルヘキソサミンを介してMet−Asnアミノ酸配列を含むペプチドのAsnアミノ酸残基のアミド窒素(amide nitrogen)に結合されている請求項1に記載の組成物。
  4. 前記グリカンが、醤油又は醤油画分に含まれている請求項1に記載の組成物。
  5. 下記構造式1で表されることを特徴とするグリカン:
    構造式1
    前記構造式において、Hexはヘキソース、HexNacはN−アセチルヘキソサミンである。
  6. 醤油のグリコペプチド画分を含むことを特徴とする甘味増強用組成物。
  7. 前記グリコペプチド画分が、下記ステップを通じて得られる請求項6に記載の組成物:
    (a)醤油を遠心分離して沈殿物を除去するステップ;及び
    (b)前記ステップ(a)の結果物を限外ろ過して分子量500Da〜10,000Daのグリコペプチド画分を分離するステップ。
  8. 前記組成物が、ヒト甘味受容体を活性化させる請求項1から4及び6から7のいずれかに記載の組成物。
  9. 前記ヒト甘味受容体が、hT1R2(human taste receptor type 1 member 2)、hT1R3(human taste receptor type 1 member 3)、又はhT1R2とhT1R3である請求項8に記載の組成物。
  10. (a)請求項1から4のいずれかに記載の甘味増強用組成物;及び(b)甘味料を含むことを特徴とする甘味料組成物。
  11. 前記甘味料が、炭水化物甘味料、天然甘味料、合成甘味料又はこれらの組合せを含む請求項10に記載の甘味料組成物。
  12. 前記炭水化物甘味料が、スクロース、フルクトース、グルコース、エリトリトール、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、D−タガトース、トレハロース、ガラクトース、ラムノース、シクロデキストリン、リブロース、トレオース、アラビノース、キシロース、リキソース、アロース、アルトロース、マンノース、イドース、ラクトース、マルトース、転化糖(invert sugar)、イソトレハロース、ネオトレハロース、パラチノース、イソマルツロース、エリトロース、デオキシリボース、グロース、イドース、タロース、エリトルロース、キシルロース、プシコース、ツラノース、セロビオース、グルコサミン、マンノサミン、フコース、グルクロン酸、グルコン酸、グルコノラクトン、アベクオース、ガラクトサミン、キシロオリゴ糖、ゲンチオオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ソルボース、ニゲロオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、マルトテトラオール、マルトトリオール、マルトオリゴ糖、ラクツロース、メリビオース、ラフィノース、ラムノース、リボース、異性化液糖(isomerized liquid sugar)及びこれらの組合せから構成された群より選択される請求項11に記載の甘味料組成物。
  13. 前記天然甘味料が、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE、レバウディオサイドF、ズルコシドA、ルブソシド、ステビア、ステビオシド、モグロシドIV、モグロシドV、羅漢果(Luo Han Guo)甘味料、シアメノシド、モナチン及びその塩(モナチンSS、RR、RS、SR)、クルクリン、グリチルリチン酸及びその塩、タウマチン、モネリン、マビンリン、ブラゼイン、ヘルナンズルチン、フィロズルチン、グリシフィリン、フロリジン、トリロバチン、バイユノシド、オスラジン、ポリポドシドA、プテロカリオシドA、プテロカリオシドB、ムクロジオシド、フロミソシドI、ペリアンドリンI、アブルソシドA、シクロカリオシドI及びこれらの組合せから構成された群より選択される請求項11に記載の甘味料組成物。
  14. 前記合成甘味料が、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、アリテーム、サッカリン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、シクラメート、ネオテーム、N−[3−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)プロピル]−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン1−メチルエステル、N−[3−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−3−メチルブチル]−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン1−メチルエステル、N−[3−(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)プロピル]−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン1−メチルエステル、これらの塩及びこれらの組合せから構成された群より選択される請求項11に記載の甘味料組成物。
  15. 請求項1から4のいずれかに記載の甘味増強用組成物を含むことを特徴とする食品。
  16. 下記ステップを含むことを特徴とする食品の甘味増強方法:
    (a)食品を選択するステップ;及び
    (b)前記食品に請求項1から4のいずれかに記載の組成物を適用するステップ。
  17. 下記一般式1で表されるグリカンを含む組成物を食品に適用するステップを含むことを特徴とする食品の甘味増強方法:
    (Hex)−(HexNac)
    前記一般式において、Hexはヘキソース、HexNacはN−アセチルヘキソサミンである。
  18. 前記一般式1のグリカンが、下記構造式1で表される請求項17に記載の方法:
    構造式1
  19. 前記一般式1のグリカンが、そのN−アセチルヘキソサミンを介してMet−Asnアミノ酸配列を含むペプチドのAsnアミノ酸残基のアミド窒素(amide nitrogen)に結合されている請求項17に記載の方法。
  20. 前記グリカンが、醤油又は醤油画分に含まれている請求項17に記載の方法。
  21. 醤油のグリコペプチド画分を含む組成物を食品に適用するステップを含むことを特徴とする食品の甘味増強方法。
  22. 前記グリコペプチド画分が、次のステップを通じて得られる請求項21に記載の方法:
    (a)醤油を遠心分離して沈殿物を除去するステップ;及び
    (b)前記ステップ(a)の結果物を限外ろ過して分子量500Da〜10,000Daのグリコペプチド画分を分離するステップ。
  23. 前記組成物が、ヒト甘味受容体を活性化させる請求項17及び21のいずれかに記載の方法。
  24. 前記ヒト甘味受容体が、hT1R2(human taste receptor type 1 member 2)、hT1R3(human taste receptor type 1 member 3)、又はhT1R2とhT1R3である請求項23に記載の方法。
  25. 下記を含む甘味料組成物を食品に適用するステップを含むことを特徴とする食品の甘味増強方法:
    (a)下記一般式1で表されるグリカンを含む組成物又は醤油のグリコペプチド画分を含む組成物;及び
    (Hex)−(HexNac)
    前記一般式において、Hexはヘキソース、HexNacはN−アセチルヘキソサミンである。
    (b)甘味料。
  26. 前記甘味料が、炭水化物甘味料、天然甘味料、合成甘味料又はこれらの組合せを含む請求項25に記載の方法。
  27. 前記炭水化物甘味料が、スクロース、フルクトース、グルコース、エリトリトール、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、D−タガトース、トレハロース、ガラクトース、ラムノース、シクロデキストリン、リブロース、トレオース、アラビノース、キシロース、リキソース、アロース、アルトロース、マンノース、イドース、ラクトース、マルトース、転化糖(invert sugar)、イソトレハロース、ネオトレハロース、パラチノース、イソマルツロース、エリトロース、デオキシリボース、グロース、イドース、タロース、エリトルロース、キシルロース、プシコース、ツラノース、セロビオース、グルコサミン、マンノサミン、フコース、グルクロン酸、グルコン酸、グルコノラクトン、アベクオース、ガラクトサミン、キシロオリゴ糖、ゲンチオオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ソルボース、ニゲロオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、マルトテトラオール、マルトトリオール、マルトオリゴ糖、ラクツロース、メリビオース、ラフィノース、ラムノース、リボース、異性化液糖(isomerized liquid sugar)及びこれらの組合せから構成された群より選択される請求項26に記載の方法。
  28. 前記天然甘味料が、レバウディオサイドA、レバウディオサイドB、レバウディオサイドC、レバウディオサイドD、レバウディオサイドE、レバウディオサイドF、ズルコシドA、ルブソシド、ステビア、ステビオシド、モグロシドIV、モグロシドV、羅漢果(Luo Han Guo)甘味料、シアメノシド、モナチン及びその塩(モナチンSS、RR、RS、SR)、クルクリン、グリチルリチン酸及びその塩、タウマチン、モネリン、マビンリン、ブラゼイン、ヘルナンズルチン、フィロズルチン、グリシフィリン、フロリジン、トリロバチン、バイユノシド、オスラジン、ポリポドシドA 、プテロカリオシドA、プテロカリオシドB、ムクロジオシド、フロミソシドI、ペリアンドリンI、アブルソシドA、シクロカリオシドI及びこれらの組合せから構成された群より選択される請求項26に記載の方法。
  29. 前記合成甘味料が、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、アリテーム、サッカリン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、シクラメート、ネオテーム、N−[3−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)プロピル]−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン1−メチルエステル、N−[3−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−3−メチルブチル]−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン1−メチルエステル、N−[3−(3−メトキシ−4−ヒドロキシフェニル)プロピル]−L−α−アスパルチル]−L−フェニルアラニン1−メチルエステル、これらの塩及びこれらの組合せから構成された群より選択される請求項26に記載の方法。
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