JP2014530971A - 人工芝ヤーン - Google Patents

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Abstract

人工芝を提供し、この人工芝は、エチレンから誘導される100重量パーセント以下の単位と、1つ以上のα−オレフィンコモノマーから誘導される30重量パーセント未満の単位とを含むエチレン系ポリマー組成物から作製された芝ヤーンを含み;前記エチレン系ポリマー組成物は、40以上のコモノマー分布定数と、該エチレン系ポリマー組成物の主鎖中に存在する1,000,000炭素原子につき100ビニル未満のビニル不飽和と、1.75以上のゼロせん断粘度比(ZSVR)と、0.915から0.930g/cm3の範囲の密度と、0.8から5g/10分の範囲のメルトインデックス(I2)と、2から3.6の範囲の分子量分布(Mw/Mn)と、3以下の分子量分布(Mz/Mw)とを有することを特徴とし;および前記芝ヤーンは、次の特性(a)4.8%未満の収縮および(b)0.5未満のカールのうちの1つ以上を呈示する。【選択図】図1

Description

本発明は、人工芝に関する。
約0.900g/cmの密度のポリエチレンから作製された人工芝ヤーンは、典型的に、約0.935g/cmの密度を有するポリエチレンから作製されたものより高い収縮値を呈示する。より低密度のポリエチレンは、より高い耐久性、ソフト性および弾力性を有する芝ヤーンを生じさせる。より低密度のポリエチレンから作製された芝ヤーンは、より高い収縮も呈示する。タフテッドカーペットをポリウレタンまたはラテックスバッキングで被覆し、それによってパイルの高さを低下させると、高収縮の芝ヤーンは短くなる。収縮を補うために、より長いヤーンをタフトして、高収縮に起因する長さの短縮に対処する。ヤーンの残留収縮は、取り付けられた人工芝内に熱または時間によって放出され得る材料のポテンシャルエネルギーおよび応力を反映し、これらはヤーン破断またはカーリングの原因となり得る。
本発明は、人工芝およびその作製方法である。1つの実施形態において、本発明は、人工芝を提供し、この人工芝は、エチレンから誘導される100重量パーセント以下の単位と、1つ以上のα−オレフィンコモノマーから誘導される30重量パーセント未満の単位とを含むエチレン系ポリマー組成物から作製された芝ヤーンを含み;前記エチレン系ポリマー組成物は、40以上のコモノマー分布定数と、該エチレン系ポリマー組成物の主鎖中に存在する1,000,000炭素原子につき100ビニル未満のビニル不飽和と、1.75以上のゼロせん断粘度比(ZSVR:zero shear viscosity ratio)と、0.915から0.930g/cmの範囲の密度と、0.8から5g/10分の範囲のメルトインデックス(I)と、2から3.6の範囲の分子量分布(M/M)と、3以下の分子量分布(M/M)とを有することを特徴とし;および前記芝ヤーンは、次の特性(a)4.8%未満の収縮および(b)0.5未満のカールのうちの1つ以上を呈示する。
本発明を説明することを目的として、例として役立つ一形態を図面に示す;しかし、本発明が、示されているまさにその配置および手段に限定されないことを了解事項とする。
カールの計算の際に用いる寸法を図示する略図である。
本発明は、人工芝である。用語「人工芝」は、本明細書において用いる場合、下地から上方に突出している人工芝ヤーンの実質的に直立の、または直立の、ポリマーストランドを有するカーペット様カバーである。用語「人工芝ヤーン」または「芝ヤーン」または「ヤーン」は、本明細書において用いる場合、フィブリル化テープヤーン、共押出テープヤーン、モノテープおよびモノフィラメントヤーンを含む。「フィブリル化テープ」または「フィブリル化テープヤーン」は、テープ(典型的に約1cm幅)に切断されたキャスト押出フィルムであって、伸張され、テープへと、そのテープに草の葉の寸法を持たせるように、ロング・スリット・カットされた(フィブリル化された)フィルムである。「モノフィラメントヤーン」は、所望の断面形状および厚みを有する個々のヤーンまたはストランドに押し出され、その後、そのヤーンが加熱炉内で延伸され、緩和される。この人工芝ヤーンが人工芝用のポリマーストランドになる。
前記人工芝は、エチレンから誘導される100重量パーセント以下の単位と、1つ以上のα−オレフィンコモノマーから誘導される30重量パーセント未満の単位とを含むエチレン系ポリマー組成物から作製された芝ヤーンを含み;前記エチレン系ポリマー組成物は、40以上のコモノマー分布定数と、該エチレン系ポリマー組成物の主鎖中に存在する1,000,000炭素原子につき100ビニル未満のビニル不飽和と、1.75以上のゼロせん断粘度比(ZSVR)と、0.915から0.930g/cmの範囲の密度と、0.8から5g/10分の範囲のメルトインデックス(I)と、2から3.6の範囲の分子量分布(M/M)と、3以下の分子量分布(M/M)とを有することを特徴とし;ならびに前記芝ヤーンは、次の特性(a)4.8%未満の収縮および(b)0.5未満のカールのうちの1つ以上を呈示する。
前記エチレン系ポリマー組成物は、(a)エチレンから誘導される100重量パーセント以下の、例えば、少なくとも70重量パーセント、または少なくとも80重量パーセント、または少なくとも90重量パーセントの単位;および1つ以上のα−オレフィンコモノマーから誘導される30重量パーセント未満の、例えば、25重量パーセント未満、または20重量パーセント未満、または10重量パーセント未満の単位を含む。用語「エチレン系ポリマー組成物」は、(重合性モノマーの総量に基づき)50モルパーセントより多くの重合エチレンモノマーを含有するポリマーであって、少なくとも1つのコモノマーを場合により含有することがあるポリマーを指す。
前記α−オレフィンコモノマーは、典型的には20個以下の炭素原子を有する。例えば、前記α−オレフィンコモノマーは、好ましくは3から10個の炭素原子、およびさらに好ましくは3から8個の炭素原子を有することがある。例示的α−オレフィンコモノマーとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、および4−メチル−1−ペンテンが挙げられるが、これらに限定されない。前記1つ以上のα−オレフィンコモノマーを、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセンおよび1−オクテンから成る群より選択することができ;または代替実施形態では1−ヘキセンおよび1−オクテンから選択することができる。
1つの実施形態において、エチレン系ポリマー組成物は、パージを除いて、35℃から120℃の温度範囲に単峰性分布または二峰性分布を含むコモノマー分布プロファイルを有する。
任意の従来のエチレン(共)重合反応法を利用して、前記エチレン系ポリマー組成物を生成することができる。かかる従来のエチレン(共)重合反応法としては、スラリー相重合法、溶液相重合法、ならびに並列、直列および/またはこれらの任意の組み合わせで1つ以上の従来の反応器、例えばループ反応器、撹拌タンク反応器、バッチ反応器、を使用するこれらの重合法の組み合わせが挙げられるが、それらに限定されない。
1つの実施形態では、前記エチレン系ポリマーを、(a)エチレンおよび場合により1つ以上のα−オレフィンを第一の反応器においてまたは多部分反応器(multi−part reactor)の第一の部分において第一の触媒の存在下で重合して半結晶質エチレン系ポリマーを形成する段階;および(b)新たに供給したエチレンおよび場合により1つ以上のα−オレフィンを少なくとも1つの他の反応器においてまたは多部分反応器の後続の部分において有機金属触媒を含む第二の触媒の存在下で反応させ、それによってエチレン系ポリマー組成物を形成する段階を含む製法によって作製し、この場合、段階(a)または(b)における触媒系の少なくとも一方は、式:
Figure 2014530971
(式中、
は、Ti、HfまたはZr、好ましくはZrであり;
Arは、各出現時独立して、置換C9−20アリール基であり、この場合の置換基は、各出現時独立して、アルキル;シクロアルキル;およびアリール基;ならびにそれらのハロ置換、トリヒドロカルビルシリル置換およびハロヒドロカルビル置換誘導体から成る群より選択されるが、但し、少なくとも1つの置換基には、それが結合しているアリール基との共平面性がないことを条件とし;
は、各出現時独立して、C2−20アルキレン、シクロアルキレンもしくはシクロアルケニレン基、またはそれらの不活性置換誘導体であり;
21は、各出現時独立して、水素基、ハロ基、水素を数に入れずに50原子以下のヒドロカルビル、トリヒドロカルビルシリル、トリヒドロカルビルシリルヒドロカルビル、アルコキシまたはジ(ヒドロカルビル)アミノ基であり;
は、各出現時独立して、水素基、ハロ基、水素を数に入れずに50原子以下のヒドロカルビル、トリヒドロカルビルシリル、トリヒドロカルビルシリルヒドロカルビル、アルコキシまたはアミノ基であり、あるいは同じアリーレン環上の2つのR基が一緒にまたは同じもしくは異なるアリーレン環上のRおよびR21基が一緒に、該アリーレン基の2つの位置に結合した二価配位子を形成し、または2つの異なるアリーレン環を互いに接合させ;ならびに
は、各出現時独立して、ハロ基、または水素を数に入れずに20原子以下のヒドロカルビルもしくはトリヒドロカルビルシリル基であり、または2つのR基が一緒に、ヒドロカルビレン、ヒドロカルバジイル、ジエンまたはポリ(ヒドロカルビル)シリレン基になる)
に対応する多価アリールオキシエーテルの金属錯体を含む。
一般に、以下の例示的製法に従って溶液重合により前記エチレン系ポリマー組成物を生成することができる。すべての原料(エチレン、1−オクテン)および加工溶剤(商標Isopar EでExxonMobil Corporationから市販されている狭沸点範囲高純度イソパラフィン系溶剤)を反応環境への導入前にモレキュラーシーブで精製する。水素は、高純度グレードの場合には加圧シリンダ内に供給し、さらに精製しない。反応器モノマー供給(エチレン)流を反応圧より上である圧力に、おおよそ750psigに、機械式圧縮機によって加圧する。溶剤およびコモノマー(1−オクテン)供給物を反応圧より上である圧力、おおよそ750psigに機械式容積型ポンプによって加圧する。個々の触媒成分を精製溶剤(Isopar E)で指定成分濃度に手作業でバッチ希釈し、反応圧より上である圧力、おおよそ750psigに加圧する。コンピュータ自動弁制御システムで独立して制御される質量流量計を用いてすべての反応供給流量を測定する。
本発明による連続溶液重合反応システムは、直列構成で動作する2本の液体充満、非断熱、恒温、循環、および独立制御ループから成る。各反応器がすべての新規溶剤、モノマー、コモノマー、水素および触媒成分供給量を独立して制御する。合流した溶剤、モノマー、コモノマーおよび水素の各反応器への供給は、その供給流を熱交換器に通すことにより、概して5℃から50℃の間の間、および典型的には40℃に独立して温度制御される。重合反応器への新規コモノマー供給を、次の3つの選択肢のうちの1つにコモノマーを加えるように、手作業で調整することができる:第一の反応器、第二の反応器、または共通溶剤そしてその後、溶剤供給分割量に応じた両反応器間の分流。各々の重合反応器への全新規供給量は、反応器に1反応器につき2ヵ所の位置で注入され、おおまかに言うと各注入位置間の反応器容積はほぼ等しい。前記新規供給量は、典型的には、その全新規供給質量流の半分を受け取る各々の注入器で制御される。触媒成分は、特別設計の注入針によって重合反応器に注入され、反応器より前で接触することなく反応器内の同じ相対位置に各々別々に注入される。主触媒成分供給量は、反応器モノマー濃度が指定目標値を維持するようにコンピュータ制御される。主触媒成分に対する算出指定分子比に基づいて2つの触媒成分が供給される。各々の新規注入位置(供給物または触媒いずれか)のすぐ後に、供給流は、静止型混合要素で循環重合反応器内容物と混合される。各反応器の内容物は、反応熱の大部分を除去することに責任を負う熱交換器を通って、および等温反応環境を指定温度で維持することに責任を負う冷媒側の温度で、継続的に循環される。各反応器ループ周囲の循環は、スクリューポンプによってもたらされる。(溶剤、モノマー、コモノマー、水素、触媒成分および溶融ポリマーを含有する)第一の重合反応器からの排出液が第一の反応器ループから出て(第一の反応器の圧力を指定目標値に維持することに責任を負う)制御弁を通過し、同様の設計の第二の重合反応器に注入される。その流れは、反応器を出ると、反応を停止させるための不活性化剤、例えば水と接触する。加えて、酸化防止剤などの様々な添加剤がこの地点で添加され得る。その後、その流れは、触媒不活性化剤および添加剤を均一に分散させるための別の静止型混合要素セットを通る。添加剤添加後、(溶剤、モノマー、コモノマー、水素、触媒成分および溶融ポリマーを含有する)排出液が熱交換器を通過して、他のより低沸点の反応成分からポリマーを分離するための準備でその流れの温度を上昇させる。その後、その流れは、二段階分離・脱揮システムに入り、そこでポリマーが溶剤、水素ならびに未反応モノマーおよびコモノマーから除去される。再循環流は、再び反応器に入る前に精製される。分離され脱揮されたポリマー溶融物が、水中造粒用に特別設計されたダイにポンプで通され、均一固体ペレットに切断され、乾燥され、ホッパに送られる。
本発明の人工芝の実施形態において有用なエチレン系ポリマー組成物は、40以上のコモノマー分布定数(CDC:Comonomer Distribution Constant)を有することを特徴とする。40以上のすべての個々の値および部分範囲をここに含み、本明細書において開示する;例えば、前記CDCは、40、80、100、150、200、250、300または350の下限からであってよい。例えば、前記エチレン系ポリマー組成物のCDCは、40から400、または100から300、または100から200、または40から80、または80から200、または80から400であってもよい。
本発明の人工芝の実施形態において有用なエチレン系ポリマー組成物は、該エチレン系ポリマー組成物の主鎖中に存在する1,000,000炭素原子につき100ビニル(ビニル/1,000,000C)未満のビニル不飽和を有することを特徴とする。100ビニル/1,000,000C未満からのすべての個々の値および部分範囲をここに含み、本明細書において開示する;例えば、ビニル不飽和の量は、50、60、70、80、90または100ビニル/1,000,000Cの上限からであってよい。
本発明の人工芝の実施形態において有用なエチレン系ポリマー組成物は、該エチレン系ポリマー組成物の主鎖中に存在する1,000,000炭素原子につき150全不飽和(全不飽和/1,000,000C)以下の全不飽和を有することを特徴とする。150全不飽和/1,000,000C以下からのすべての個々の値および部分範囲をここに含み、本明細書において開示する。例えば、全不飽和の量は、150/1,000,000C以下、または125/1,000,000C以下、または100/1,000,000C以下、または70/1,000,000C以下、または50/1,000,000C以下であってよい。
本発明の人工芝の実施形態において有用なエチレン系ポリマー組成物は、1.75以上のゼロせん断密度比(ZSVR)を有することを特徴とする。1.75以上のすべての個々の値および部分範囲をここに含み、本明細書において開示する;例えば、前記エチレン系ポリマーのZSVRは、1.75、2、2.2、2.4、2.6、2.8または2.9の下限からであってよい。
本発明の人工芝の実施形態において有用なエチレン系ポリマー組成物は、0.915から0.930g/cmの範囲の密度を有することを特徴とする。0.915から0.930g/cmのすべての個々の値および部分範囲をここに含み、本明細書において開示する;例えば、前記密度は、0.915、0.918、0.920、0.925または0.928g/cmの下限から、0.918、0.920、0.925、0.928または0.930g/cmの上限であってよい。例えば、前記密度は、0.915から0.930g/cm、または0.902から0.928g/cm、または0.918から0.930g/cmの範囲であってもよい。
本発明の人工芝の実施形態において有用なエチレン系ポリマー組成物は、0.8から5g/10分の範囲のメルトインデックス(I)を有することをさらに特徴とする。0.8から5g/10分のすべての個々の値および部分範囲をここに含み、本明細書において開示する;例えば、前記Iは、0.8、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4または4.5g/10分の下限から、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5または5g/10分の上限であってよい。例えば、前記Iは、0.8から5、または1.5から5、または1から3.5、または2から4g/10分、または3から4g/10分の範囲であってもよい。
本発明の人工芝の実施形態において有用なエチレン系ポリマー組成物は、2から3.6の範囲の分子量分布(M/M)を有することをさらに特徴とする。2から3.6のすべての個々の値および部分範囲をここに含み、本明細書において開示する;例えば、前記M/Mは、2、2.2、2.4、2.6、2.8、3、3.2、3.4または3.5の下限から、2.1、2.3、2.5、2.7、2.9、3.1、3.3、3.5または3.6の上限であってよい。例えば、前記M/Mは、2から3.6の範囲であってもよく、または代替実施形態では、前記M/Mは、2から3の範囲であってもよく、または代替実施形態では、前記M/Mは、2.4から3.6の範囲であってもよく、または代替実施形態では、前記M/Mは、2.4から3.4の範囲であってもよい、
本発明の人工芝の実施形態において有用なエチレン系ポリマー組成物は、3未満からの範囲の分子量分布(M/M)を有することをさらに特徴とする。3未満からのすべての個々の値および部分範囲をここに含み、本明細書において開示する;例えば、前記M/Mは、2.4、2.6、2.8または3の上限からであってよい。
前記エチレン系ポリマーから作製される芝ヤーンは、次の特性のうちの1つ以上を呈示する:(a)4.8%未満の収縮、および(b)0.5未満のカール。
1つの実施形態において、前記エチレン系ポリマー組成物は、該エチレン系ポリマー組成物の1,000,000重量部につき100重量部以下、例えば、10重量部未満、8重量部未満、5重量部未満、4重量部未満、1重量部未満、0.5重量部未満または0.1重量部未満の金属錯体残基であって、上文にて説明したとおりの多価アリールオキシエーテルの金属錯体を含む触媒系から残存する残基を含む。前記エチレン系ポリマー組成物中の多価アリールオキシエーテルの金属錯体を含む触媒系から残存する錯体残基をX線蛍光(XRF:x−ray fluorescence)によって測定することができ、そのX線蛍光は、参照標準に対して較正される。前記ポリマー樹脂顆粒を、好ましい方法でのX線測定のために1インチの約3/8の厚みを有するプラックに高温で圧縮成形することができる。0.1ppm未満などの非常に低い金属錯体濃度では、ICP−AES(inductively coupled plasma−atomic emission spectroscopy:誘導結合プラズマ原子発光分光分析)が、エチレン系ポリマー組成物中に存在する金属錯体残基の適する判定方法であろう。
上述の人工芝ヤーンのいずれも、1つ以上の添加剤を含むことがある。適する添加剤の非限定的な例としては、酸化防止剤、顔料、着色剤、UV安定剤、UV吸収剤、硬化剤、架橋助剤、増強溶剤および遅延剤、加工助剤、フィラー、カップリング剤、紫外線吸収剤または安定剤、静電防止剤、成核剤、スリップ剤、可塑剤、潤滑剤、粘度調節剤、粘着性付与剤、粘着防止剤、界面活性剤、エキステンダー油、酸掃去剤および金属不活性化剤が挙げられる。添加剤を前記組成物の重量に基づき約0.01重量%未満から10重量%にわたる量で使用することができる。
顔料の非限定的な例としては、好適に着色されて緑色、白色(TiO、ルチル)、酸化鉄顔料および任意の他の色の様々な色彩をはじめとする美的魅力をもたらす無機顔料が挙げられる。
酸化防止剤の例は、次のとおりであるが、これらに限定されない:ヒンダードフェノール、例えば、テトラキス[メチレン(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロ−シンナマート)]メタン;ビス[(ベータ−(3,5−ジtert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−メチルカルボキシエチル)]スルフィド、4,4’−チオビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−tert−ブチル−5−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、およびチオジエチレンビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ)ヒドロシンナマート;ホスファイトおよびホスホナイト、例えば、トリ(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイトおよびジ−tert−ブチルフェニル−ホスホナイト;チオ化合物、例えば、ジラウリルチオジプロピオナート、ジミリスチルチオジプロピオナートおよびジステアリルチオジプロピオナート;様々なシロキサン;重合2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン、n,n’−ビス(1,4−ジメチルペンチル−p−フェニレンジアミン)、アルキル化ジフェニルアミン、4,4’−ビス(アルファ,アルファ−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン、ジフェニル−p−フェニレンジアミン、混合ジ−アリール−p−フェニレンジアミン、ならびに他のヒンダードアミン劣化防止剤または安定剤。酸化防止剤を前記組成物の重量に基づき約0.1から約5重量%の量で使用することができる。
加工助剤の例としては、カルボン酸の金属塩、例えば、ステアリン酸亜鉛またはステアリン酸カルシウム;脂肪酸、例えば、ステアリン酸、オレイン酸またはエルカ酸;脂肪アミド、例えば、ステアラミド、オレアミド、エルカミド、またはn,n’−エチレンビスステアラミド;ポリエチレンワックス;酸化ポリエチレンワックス;エチレンオキシドのポリマー;エチレンオキシドとプロピレンオキシドのコポリマー;植物性ワックス;石油ワックス;非イオン性界面活性剤;およびポリシロキサンが挙げられるが、これらに限定されない。加工助剤を前記組成物の重量に基づき約0.05から約5重量%の量で使用することができる。
UV安定剤およびUV吸収剤の例としては、ヒンダードアミン光安定剤、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール、ヒドロキシフェニルトリアジン、2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、UVINOL 3000、TINUVIN P、IRGANOX 1098、UVINOL 3008、LAVINIX BHT、TINUVIN 320、IRGANOX 1010、IRGANOX 1076、およびIRGAFOS 168が挙げられるが、これらに限定されない。UVINOL、TINUVIN、IRGANOXおよびIRGAFOS製品は、BASFから入手できる。
前記エチレン系ポリマーから作製される芝ヤーンは、被定義収縮およびカール特性のいずれかまたは両方を呈示することができる。前記芝ヤーンが指定収縮特性を呈示する実施形態ついて、4.8%未満のすべての個々の値および部分範囲をここに含み、本明細書において開示する;例えば、前記収縮は、3.6%、3.8%、4%、4.2%、4.4%、4.6%または4.8%の上限からであってよい。前記芝ヤーンが指定カール特性を呈示する実施形態ついて、0.5未満のすべての個々の値および部分範囲をここに含み、本明細書において開示する;例えば、前記収縮は、0.3、0.34、0.38、0.4、0.44、0.48または0.5の上限からであってよい。
前記エチレン系ポリマーから製造される芝ヤーンは、場合によっては幾つかの他の特性を呈示することができる。一部の実施形態において、前記エチレン系ポリマーから製造される芝ヤーンは、次の特定の一方または両方を呈示することができる:(a)少なくとも70%の破断点伸び;および(b)少なくとも0.9cN/dtexの安定性。少なくとも70%からのすべての個々の値および部分範囲をここに含み、本明細書において開示する;例えば、前記破断点伸びは、70%、74、78、81または83%からであってよい。同様に、少なくとも0.9cN/dtexからのすべての個々の値および部分範囲をここに含み、本明細書において開示する;例えば、前記安定性は、0.9、1.0、1.02、1.05、1.08、1.1、1.12、1.14または1.16の下限からであってよい。
代替実施形態において、本発明は、人工芝の作製方法をさらに提供し、この方法は、エチレンから誘導される100重量パーセント以下の単位と、1つ以上のα−オレフィンコモノマーから誘導される30重量パーセント未満の単位とを含むエチレン系ポリマー組成物を選択する段階(ここで、前記エチレン系ポリマー組成物は、40以上のコモノマー分布定数と、該エチレン系ポリマー組成物の主鎖中に存在する1,000,000炭素原子につき100ビニル未満のビニル不飽和と、1.75以上のゼロせん断粘度比(ZSVR)と、0.915から0.930g/cmの範囲の密度と、0.8から5g/10分の範囲のメルトインデックス(I)と、2から3.6の範囲の分子量分布(M/M)と、3以下の分子量分布(M/M)とを有することを特徴とする);および前記エチレン系ポリマー組成物から芝ヤーンを作製する段階を含む。
代替実施形態において、本発明は、前記芝ヤーンが次の特性(a)4.8%未満の収縮および(b)0.5未満のカールのうちの1つ以上を呈示することを除き、前記実施形態のいずれかに記載の人工芝およびその製造方法を提供する。
代替実施形態において、本発明は、前記芝ヤーンが4.5%未満(例えば、3.5%から4.5%)の収縮を呈示することを除き、前記実施形態のいずれかに記載の人工芝およびその製造方法を提供する。
代替実施形態において、本発明は、前記芝ヤーンが0.4未満(例えば、0.25から0.4)のカールを呈示することを除き、前記実施形態のいずれかに記載の人工芝およびその製造方法を提供する。
代替実施形態において、本発明は、前記エチレン系ポリマー組成物が3から4のIを有することを除き、前記実施形態のいずれかに記載の人工芝およびその製造方法を提供する。
代替実施形態において、本発明は、前記芝ヤーンが少なくとも65%の破断点伸びを呈示することを除き、前記実施形態のいずれかに記載の人工芝およびその製造方法を提供する。
代替実施形態において、本発明は、前記芝ヤーンが0.9cN/dtexの安定性を呈示することを除き、前記実施形態のいずれかに記載の人工芝およびその製造方法を提供する。
人工芝ヤーン製造
ポリマー組成物からの人工芝ヤーンの製造のための任意の適切な製法を用いて、前記芝ヤーンを製造することができる。以下は、1つのそのような製法を説明するものである。
芝ヤーンを押出しによって製造することができる。典型的な芝ヤーン押出機は、ダイへのポリマー体積流量の一貫性を正確に制御するために単一PE/PP汎用スクリューおよびメルトポンプ(「ギアポンプ」または「メルトポンプ」)を備えている。芝ヤーンは、円形または長方形紡糸プレート一面に分布した個々のフィラメントのための多数の単孔を有する。前記孔の形状は、例えば長方形、ドッグボーンおよびV字形をはじめとする、所望のヤーン断面プロファイルに対応する。標準的紡糸プレートは、特異的寸法の50から160のダイ孔を有する。ラインは、典型的には150kg/時から350kg/時の吐出し速度を有する。
前記芝ヤーンを典型的には16から40mmの典型的ダイ−水浴距離で水浴に押し出す。水中の被覆ガイドバーがヤーンフィラメントを第一の引取りロールセットの方に方向転換させる。このローラセットの線速度は、典型的には15から70m/分にわたる。前記引取りローラセットを加熱することができ、水浴後の炉に入る前のヤーンを予熱するために使用することができる。
ヤーンをこの第一のローラセットで送り、その後、熱風炉または熱水浴炉を通して引き抜く。第一の炉は、50から150℃で動作させることができる並流もしくは向流高温気流を用いる熱風炉、またはヤーンを50から98℃の温度で延伸する熱水炉のいずれかである。炉から出た時点で、ヤーンを、第一のローラセットとは異なる(より高いまたはより低い)速度で作動される第二のローラセットに進ませる。炉の前方のローラに対する炉の後のローラの線速度比は、延伸または緩和倍率のいずれかと呼ばれる。三炉法の場合、合計4セットのローラがある;第一の炉の前の第一のローラセット、第一の炉と第二の炉の間の第二のローラセット、第二の炉と第三の炉の間の第三のローラセット、および第三の炉に続く第四のローラセット。
以下の実施例は、本発明を例示するが、本発明の範囲を制限するためのものではない。
本発明の組成物実施例(Inv.Comp.Ex.)1〜3の各々は、100重量%のエチレン系ポリマー組成物を含有した。比較組成物実施例(Comp.Composition Ex.)1は、100%ELITE 5230G(The Dow Chemical Companyから市販されているポリエチレン)を含有した。比較組成物実施例2は、100%DOWLEX 2108G(The Dow Chemical Companyから市販されている線状低密度ポリエチレン)を含有した。比較組成物実施例3は、90重量%ELITE 5230Gおよび10重量%DOWLEX 2108Gを含有した。表1〜5は、本発明の組成物実施例1〜3および比較組成物実施例1〜3についての様々な特性を提供するものである。
Figure 2014530971
Figure 2014530971
Figure 2014530971
Figure 2014530971
Figure 2014530971
芝ヤーン製造
本発明の芝ヤーン実施例(Inv.TY Ex.)1〜3を本発明の組成物実施例1〜3からそれぞれ作製した。本発明の芝ヤーン実施例の各々は、93.5重量パーセントの本発明の組成物実施例、6重量パーセントのARGUS GREEN G16−130UVおよび0.5重量パーセントのARGUS ARX/41 PA01 LD加工助剤(これらの各々は、ドイツ国ビューレンのArgus Additive Plastics GbmHから市販されている)を含有した。モノフィラメント形成条件および結果として生ずるモノフィラメント特性を下の表6に示す。芝ヤーン比較例(Comp.TY Ex.)1は、93.5重量パーセント比較組成物実施例3、6重量パーセントARGUS GREEN G16−130UVおよび0.5重量パーセントのARGUS ARX/41 PA01 LD加工助剤から作製した。前記添加剤を押出し前に前記ポリマー組成物とブレンドした。芝ヤーン実施例の各々は、Oerlikon Barmag(ドイツ国レムシャイト)からの小型三炉押出ラインで上文にて説明したように作製した。前記芝ヤーン実施例を作製する際に使用した装置の具体的条件を下の表6に提供する。表6はさらに、芝ヤーン実施例のそれぞれに対しての物理的特性を提供する。
Figure 2014530971
本発明の芝ヤーン実施例および芝ヤーン比較例の各々。人工芝を形成する方法は、公知であり、例えばPCT公開20110330に開示されており、この開示は、参照により本明細書に援用されている。カール法を用いて前記芝ヤーン実施例をねじれおよびカールについて試験した。本発明の芝ヤーン実施例3は、ヤーンの最低残留応力に対応する、最低ねじれおよびカールを示した。本発明の芝ヤーン実施例1および2もまた、芝ヤーン比較例1と比較して非常に低いねじれおよびカールを示した。
組成物試験法
ポリマー組成物試験法としては、以下のものが挙げられる:
密度
密度測定用のサンプルをASTM D 1928に従って作製する。サンプルをプレスしてから1時間以内にASTM D792、方法Bを用いて測定を行う。
メルトインデックス
メルトインデックス、すなわちIをASTM D 1238、条件190℃/2.16kgに準じて測定する。I10は、ASTM D 1238、条件190℃/10kgに準じて測定する。
ゲル透過クロマトグラフィー(GPC:Gel Permeation Chromatography)
GPCシステムは、搭載示差屈折計(RI)を装備したWaters(マサチューセッツ州ミルフォード)150℃高温クロマトグラフ(他の適する高温GPC計器としては、Polymer Laboratories(英国シュロップシア)Model 210およびModel 220が挙げられる)から成る。追加の検出器としては、Polymer ChAR(スペイン国バレンシア)からのIR4赤外検出器、Precision Detectors(マサチューセッツ州アマースト)2角度レーザー光散乱検出器Model 2040、およびViscotek(テキサス州ヒューストン)150R−4毛細管溶液粘度計を挙げることができる。最後の2つの独立した検出器および少なくとも1つの第一の検出器を有するGPCは、「3D−GPC」と呼ばれることがあるが、単独での用語「GPC」は、一般に、従来のGPCを指す。サンプルに依存して、角度15度または角度90度の光散乱検出器を計算のために使用する。データ収集は、Viscotek TriSECソフトウェア、バージョン3および4チャンネルViscotek Data Manager DM400を使用して行う。このシステムは、Polymer Laboratories(英国シュロップシア)からのオンライン溶剤脱気デバイスも装備している。適する高温GPCカラム、例えば、4本の30cm長Shodex HT803 13マイクロメートルカラム、または20マイクロメートル混合孔径充填の4本の30cm Polymer Labsカラム(MixA LS、Polymer Labs)を使用することができる。サンプルカルーセル区画を140℃で動作させ、カラム区画を150℃で動作させる。サンプルを50ミリリットルの溶剤中の0.1グラムのポリマーの濃度で作製する。クロマトグラフィー溶剤およびサンプル作製溶剤は、200ppmのブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)を含有する。両方の溶剤を窒素でスパージする。ポリエチレンサンプルを160℃で4時間、穏やかに撹拌する。注入体積は、200マイクロリットルである。GPCを通過する流量を1mL/分に設定する。
前記実施例を流す前に21種類の狭分子量分布ポリスチレン標準物質を流すことにより前記GPCカラムセットを較正する。前記標準物質の分子量(MW:molecular weight)は、1モルあたり580から8,400,000グラムにわたり、前記標準物質は6つの「カクテル」混合物に含有されている。各標準混合物は、個々の分子量間に少なくとも1桁の隔たりを有する。前記標準物質混合物をPolymer Laboratories(英国シュロップシア)から購入する。前記ポリスチレン標準物質を、1モルあたり1,000,000グラム以上の分子量については50mLの溶剤中0.025gで、および1モルあたり1,000,000グラム未満の分子量については50mLの溶剤中0.05gで作製する。それらのポリスチレン標準物質を穏やかに撹拌しながら30分間、80℃で溶解する。狭い標準物質混合物を最初に流し、そして分子量が高い成分から順に流して、分解を最小にする。ポリスチレンおよびポリエチレンについて後で述べるMark−Houwink Kおよび(αと呼ばれることもある)値を用いて、ポリスチレン標準ピーク分子量をポリエチレンMに換算する。この手順の実例による説明については実施例セクションを参照されたい。
3D−GPCで、前に述べた同じ条件を用いて、適する狭いポリエチレン標準物質から絶対重量平均分子量(「Mw、Abs」)および固有粘度も独立して得られる。これらの狭い線状ポリエチレン標準物質は、Polymer Laboratories(英国シュロップシア;製品番号PL2650−0101およびPL2650−0102)から得ることができる。多検出器オフセットの決定のための系統的アプローチをBalke、Moureyら(MoureyおよびBalke著、「Chromatography Polym.」、第12章(1992年))(Balke、Thitiratsakul、Lew、Cheung、Mourey著、「Chromatography Polym.」、第13章(1992年))によって発表されたものと矛盾しない方法で行って、Dow 1683広いポリスチレン(American Polymer Standards Corp.;オハイオ州メルトル)またはその等価物からの三重検出器log(Mおよび固有粘度)結果を狭いポリスチレン標準物質較正曲線からの狭い標準カラム較正結果に対して最適化する。検出器容積オフセット決定の理由となる分子量データを、Zimm(Zimm,B.H.著、「J.Chem.Phys.」、16巻、1099頁(1948年))およびKratochvil(Kratochvil,P.著、「Classical Light Scattering from Polymer Solutions」、Elsevier,Oxford,NY出版(1987年))によって発表されたものと矛盾しない方法で得る。分子量の決定に用いる全注入濃度を、適する線状ポリエチレンホモポリマーからまたは前記ポリエチレン標準物質のうちの1つから導出される質量検出器面積および質量検出器定数から得る。上述のポリエチレン標準物質のうちの1つ以上から導出した光散乱定数、および0.104の屈折率濃度係数、dn/dcを用いて算出分子量を得る。一般には、約50,000ダルトンを上回る分子量を有する線状標準物質から質量検出器応答および光散乱定数を決定すべきである。粘度計較正は、製造業者によって記載された方法を用いて、または代替的に標準試料(SRM:Standard Reference Materials)1475a、1482a、1483、または1484aなどの適する線状標準物質の公表値を用いることにより実施することができる。クロマトグラフィー濃度は、第2ビリアル(viral)係数効果(分子量に対する濃度効果)への対処を不要にするほど十分に低いと考えられる。
結晶化溶離分別(CDF:Crystallization Elution Fractionation)法
コモノマー分布分析は、結晶化溶離分別(CEF)(スペイン国のPolymerChar)(B Monrabalら著、「Macromol.Symp.」、257巻、71−79頁(2007年))を用いて行う。600ppm酸化防止剤ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)を含有するオルト−ジクロロベンゼン(ODCB)を溶剤として使用する。オートサンプラを用いて160℃で2時間、振盪しながら4mg/mLでサンプル作製を行う。注入体積は300μLである。CEFの温度プロファイルは次のとおりである:110℃から30℃へ3℃/分で結晶化、5分間30℃で熱平衡、30℃から140℃へ3℃/分で溶離。結晶化中の流量は、0.052mL/分である。溶離中の流量は、0.50mL/分である。データを1データ点/秒で収集する。CEFカラムには、The Dow Chemical Companyによって125μm±6%のガラスビーズ(MO−SCI Specialty Products)と1/8インチステンレスチューブが充填される。ガラスビーズは、The Dow Chemical Companyからの要請によりMO−SCI Specialtyによって酸洗浄される。カラム容積は、2.06mLである。ODCB中のNIST標準試料洗浄ポリエチレン1475a(1.0mg/mL)とエイコサン(2mg/mL)の混合物を使用してカラム温度較正を行う。NIST線状ポリエチレン1475aが101.0℃のピーク温度を有するようにおよびエイコサンが30.0℃のピーク温度を有するように溶離加熱温度を調整することによって温度を較正する。NIST線状ポリエチレン1475a(1.0mg/mL)とヘキサコンタン(Fluka、purum、≧97.0%、1mg/mL)の混合物を用いてCEFカラム分解能を計算する。ヘキサコンタンおよびNISTポリエチレン1475aのベースライン分離を果たす。67.0から110.0℃のNIST 1475aの面積に対するヘキサコンタン(35.0から67.0℃)の面積は、50対50であり、35.0℃未満の可溶性画分の量は、<1.8重量%である。CEFカラム分解能は、次の方程式:
Figure 2014530971
で定義され、この場合のカラム分解能は、6.0である。
コモノマー分布定数(CDC:Comonomer Distribution Constant)法
コモノマー分布定数(CDC)をCEFによるコモノマー分布プロファイルから計算する。CDCは、次の方程式で示すように、コモノマー分布形状係数で割って100をかけたコモノマー分布指数と定義する:
Figure 2014530971
コモノマー分布指数は、35.0から119.0℃のコモノマー含有率中央値(C中央値)0.5からC中央値 1.5までの幅があるコモノマー含有率を有するポリマー鎖の全重量分率を表す。コモノマー分布形状係数は、ピーク温度(T)からのコモノマー分布プロファイルの標準偏差で割ったコモノマー分布プロファイルの半値幅の比と定義する。
CDCをCEFによるコモノマー分布プロファイルから計算し、CDCは、次の方程式で示すように、コモノマー分布形状係数で割って100をかけたコモノマー分布指数と定義する:
Figure 2014530971
(式中、コモノマー分布指数は、35.0から119.0℃のコモノマー含有率中央値(C中央値)0.5からC中央値 1.5までの幅があるコモノマー含有率を有するポリマー鎖の全重量分率を表し、およびコモノマー分布形状係数は、ピーク温度(T)からのコモノマー分布プロファイルの標準偏差で割ったコモノマー分布プロファイルの半値幅の比と定義する)。
以下の段階に従ってCDCを計算する:
(A)CEFによる0.200℃の段階的昇温での35.0℃から119.0℃の各温度(t)における重量画分(W(T))を次の方程式に従って得る段階:
Figure 2014530971
(B)0.500の累積重量分率での温度中央値(T中央値)を次の方程式に従って計算する段階:
Figure 2014530971
(C)コモノマー含有率較正曲線を使用することにより温度中央値(T中央値)におけるモル%での対応するコモノマー含有率中央値(C中央値)を次の方程式に従って計算する段階:
Figure 2014530971
(D)既知量のコモノマー含有率を有する一連の参照試料を使用することによりコモノマー含有率較正曲線を作成する段階、すなわち、狭いコモノマー分布(35.0から119.0℃のCEFにおいて単峰性コモノマー分布)と0.0モル%から7.0モル%にわたるコモノマー含有率で(従来のGPCによって測定して)35,000から115,000の重量平均Mを有する11の参照試料をCEF実験セクションに明記する同じ実験条件でのCEFで分析する段階;
(E)各参照試料のピーク温度(T)およびそのコモノマー含有率を使用することによりコモノマー含有率較正を計算する段階;各参照試料から較正を次の方程式に従って計算する:
Figure 2014530971
(式中:Rは、相関定数である);
(F)0.5中央値から1.5中央値にわたるコモノマー含有率を有する全重量分率からコモノマー分布指数を計算する段階であって、T中央値が98.0℃より高い場合にはコモノマー分布指数を0.95と定義する段階;
(G)CEFコモノマー分布プロファイルから35.0℃から119.0℃の最高ピークについての各データ点を検索する(2つのピークが同一である場合には、温度が低い方のピークを選択する)ことにより最大ピーク高を得る段階;半値幅を最大ピーク高の半分での前方温度と後方温度の間の温度差と定義し、最大ピークの半分での前方温度を35.0℃から前方へと検索し、その一方で最大ピークの半分での後方温度を119.0℃から後方へと検索し、ピーク温度の差が各ピークの半値幅の合計の1.1倍以上である十分に定義された二峰性分布の場合には本発明のエチレン系ポリマー組成物の半値幅を各ピークの半値幅の算術平均として計算する;
(H)温度の標準偏差(Stdev)を次の方程式に従って計算する段階:
Figure 2014530971
クリープゼロせん断粘度測定方法
ゼロせん断粘度をクリープ試験によって得、そのクリープ試験は、AR−G2応力制御レオメータ(TA Instruments;ニューキャッスル)を用いて190℃の25mm径平行プレートを使用して行った。目盛を0に固定する前に少なくとも30分間、レオメータの炉を試験温度に設定する。試験温度で、圧縮成形サンプルディスクをプレート間に挿入し、平衡になるように5分間放置する。その後、上方プレートを所望の試験間隙(1.5mm)より50μm上に降下させる。任意の余分試料を取り除き、上方プレートをその所望の間隙まで降下させる。5L/分の流量で窒素パージしながら測定を行う。デフォルトクリープ時間を2時間設定する。
すべてのサンプルについて、定常状態せん断速度がニュートン領域内であるのに十分な低さであることを確実にするために、20Paの一定低せん断応力を印加する。結果として生ずる定常状態せん断速度は、この研究におけるサンプルについては10−3から10−4−1の範囲である。定常状態は、log(J(t))のlog(t)に対するプロットの最後の10%時間枠内のすべてのデータについて線形回帰を行うことにより決定し、この場合のJ(t)はクリープコンプライアンスであり、およびtはクリープ時間である。線形回帰の傾きが0.97より大きければ、定常状態が達成されたと見なしてクリープ試験を停止する。この研究ではすべての場合、前記傾きは、2時間以内に判定基準を満たす。定常状態せん断速度は、tに対するεのプロットの少なくとも10%時間枠内のすべてのデータ点の線形回帰の傾きから決定し、この場合のεは歪である。ゼロせん断粘度は、定常状態せん断速度に対する印加応力の比から決定する。
サンプルがクリープ試験中に分解されるかどうかを判定するために、0.1から100ラジアン/秒の小振幅振動せん断試験をクリープ試験の前後に同じ試験片に対して行う。この2試験の複素粘度値を比較する。0.1ラジアン/秒での粘度値の差が5%より大きければ、そのサンプルをクリープ試験中に分解したと見なし、その結果を破棄する。
ゼロせん断粘度比(ZSVR)を、次の方程式に従って、当量重量平均分子量(Mw−gpc)での分岐ポリエチレン材料のゼロせん断粘度(ZSV:zero shear viscosity)の線形ポリエチレン材料のZSVに対する比と定義する:
Figure 2014530971
上で説明した方法により190℃でのクリープ試験からZSV値を得る。Mw−gpc値を従来のGPC法によって決定する。線形ポリエチレンのZSVとそのMw−pgcの間の相関関係は、一連の線状ポリエチレン参照試料に基づいて確立されている。ZSV−Mw関係についての記載は、ANTEC proceeding:Karjala,Teresa P.、Sammler,Robert L.、Mangnus,Marc A.、Hazlitt,Lonnie G.、Johnson,Mark S.、Hagen,Charles M.,Jr.、Huang,Joe W.L.、Reichek,Kenneth N.著、「Detection of low levels of long−chain branching in polyolefins」、Annual Technical Conference−Society of Plastics Engineers(2008年)、第66回、887−891頁において見つけることができる。
H NMR法
3.26gの保存溶液を10mm NMR管の中の0.133gのポリエチレンサンプルに添加する。この保存溶液は、0.001M Cr3+を伴うテトラクロロエタン−d(TCE)とペルクロロエチレンの混合物(50:50、w:w)である。その管の中の溶液をNで5分間パージして酸素の量を低減させる。蓋をしたサンプル管を室温で一晩放置してポリマーサンプルを膨潤させる。そのサンプルを撹拌しながら110℃で溶解する。前記サンプルは、不飽和の一因となり得る添加剤、例えば、エルカミドなどのスリップ剤を含有しない。
Bruker AVANCE 400MHz分光計において120℃で10mmクリオプローブを用いてH NMRを実行する。
不飽和を得るために2つの実験を実行する:対照および二重事前飽和実験(double pre−satuation experiment)。
対照実験については、指数窓関数とLB=1Hzを用いてデータを処理する。7から−2ppmまでベースラインを補正した。TCEの残留Hからのシグナルを100に設定し、−0.5から3ppmの積分I合計を対照実験における全ポリマーからのシグナルとして用いる。ポリマー中のCH基の数、NCHを次のように計算する:
Figure 2014530971
二重事前飽和実験については、指数窓関数とLB=1Hzを用いてデータを処理する。6.6から4.5ppmまでベースラインを補正した。TCEの残留Hからのシグナルを100に設定する。不飽和についての対応する積分値(Iビニレン、I三置換されている、IビニルおよびIビニリデン)を下のグラフに示す領域に基づき積分した。
Figure 2014530971
ビニレン、三置換されたもの、ビニルおよびビニリデンについての不飽和単位の数を計算する:
ビニレン=Iビニレン/2
三置換されている=I三置換する
ビニル=Iビニル/2
ビニリデン=Iビニリデン/2
不飽和単位/1,000,000炭素を次のように計算する:
ビニレン/1,000,000C=(Nビニレン/NCH)*1,000,000
三置換されている/1,000,000C=(N三置換されている/NCH)*1,000,000
ビニル/1,000,000C=(Nビニル/NCH)*1,000,000
ビニリデン/1,000,000C=(Nビニリデン/NCH)*1,000,000
不飽和NMR分析についての要件は、次のことを含む:定量レベルは、Vd2については3.9重量%のサンプル(Vd2構造については、「Macromolecules」、第38巻、6988頁、2005年を参照されたい)、10mm高温クリオプローブを用いて200スキャン(対照実験を実行するための時間を含めて1時間未満のデータ収集)で0.47±0.02/1,000,000炭素である。定量レベルを10のシグナル対ノイズ比と定義する。
化学シフト基準をTCT−d2からの残留プロトンからのHシグナルについて6.0ppmに設定する。対照は、ZGパルス、TD 32768、NS 4、DS 12、SWH 10,000Hz、AQ 1.64秒、D1 14秒で実行する。二重事前飽和実験は、修正パルスシーケンス、O1P 1.354ppm、O2P 0.960ppm、PL9 57db、PL21 70db、TD 32768、NS 200、DS 4、SWH 10,000Hz、AQ 1.64秒、D1 1秒、D13 13秒で実行する。Bruker AVANCE 400MHz分光計での不飽和についての修正パルスシーケンスを下に示す:
Figure 2014530971
芝ヤーン試験法
以下の試験法を用いて、三炉法で上に記載したように作製した芝ヤーンの様々な特性を測定した。
線重量:モノフィラメントの(dtexでの)線重量は、50メートルのモノフィラメントのグラムでの重量に等しく、その測定値を外挿して10kmのモノフィラメントの重量を得る。
安定性および残留伸び:Zwick引張試験機を用いて260mmのフィラメント長、およびフィラメントが破断するまで250mm/分の伸長速度で安定性および残留伸びを測定した。安定性を線重量(dtex)で割った破断点引張力と定義する。残留伸びは、破断点歪である。
収縮:90℃で維持したシリコーン油浴に20秒間モノフィラメントを浸漬することによりモノフィラメントの収縮(1メートルのモノフィラメントサンプルの長さの低減率として表す)を測定する。
カール:ボビンからヤーンを取り、2×8フィラメントを曲げてブラシにし、それらをテープによって固定することによりカールを測定する。そのブラシを5分間、90℃で熱風炉の中のフックにつるす。その後、ブラシの写真を撮り、繊維の先端の広がり(図1中の10)をそのブラシの長さ(図1中の20)で割ってカールを計算する。
別段の言明、文脈からの暗意、または当該技術分野における慣例がない限り、すべての部および百分率は、重量に基づく。先行文献を含めて、引用したすべての出願、出版物、特許、試験手順および他の文献は、かかる開示が、本開示組成物および方法と矛盾しない程度に参照により全面的に援用されており、ならびにかかる援用が許されるすべての権限の範囲について全面的に援用されている。
本発明の精神および本質的特徴を逸脱することなく本発明を他の形態で実施することができ、したがって、本発明を示すものとして、上記明細書ではなく添付の請求項を参照すべきである。

Claims (13)

  1. 人工芝であって、
    エチレンから誘導される100重量パーセント以下の単位と、
    1つ以上のα−オレフィンコモノマーから誘導される30重量パーセント未満の単位と
    を含むエチレン系ポリマー組成物から作製された芝ヤーンを含み;
    前記エチレン系ポリマー組成物が、40以上のコモノマー分布定数と、該エチレン系ポリマー組成物の主鎖中に存在する1,000,000炭素原子につき100ビニル未満のビニル不飽和と、1.75以上のゼロせん断粘度比(ZSVR)と、0.915から0.930g/cmの範囲の密度と、0.8から5g/10分の範囲のメルトインデックス(I)と、2から3.6の範囲の分子量分布(M/M)と、3以下の分子量分布(M/M)とを有することを特徴とし;および
    前記芝ヤーンが、次の特性(a)4.8%未満の収縮および(b)0.5未満のカールのうちの1つ以上を呈示する人工芝。
  2. 前記芝ヤーンが、4.5%未満の収縮を呈示する、請求項1に記載の人工芝。
  3. 前記芝ヤーンが、0.4未満のカールを呈示する、請求項1〜2のいずれか一項に記載の人工芝。
  4. 前記エチレン系ポリマー組成物が、2から4のIを有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の人工芝。
  5. 前記芝ヤーンが、少なくとも65%の破断点伸びを呈示する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の人工芝。
  6. 前記芝ヤーンが、0.9cN/dtexの安定性を呈示する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の人工芝。
  7. 人工芝の作製方法であって、
    エチレンから誘導される100重量パーセント以下の単位と、
    1つ以上のα−オレフィンコモノマーから誘導される30重量パーセント未満の単位と
    を含むエチレン系ポリマー組成物を選択する段階
    (ここで、前記エチレン系ポリマー組成物は、40以上のコモノマー分布定数と、該エチレン系ポリマー組成物の主鎖中に存在する1,000,000炭素原子につき100ビニル未満のビニル不飽和と、1.75以上のゼロせん断粘度比(ZSVR)と、0.915から0.930g/cmの範囲の密度と、0.8から5g/10分の範囲のメルトインデックス(I)と、2から3.6の範囲の分子量分布(M/M)と、3以下の分子量分布(M/M)とを有することを特徴とする);および
    前記エチレン系ポリマー組成物から芝ヤーンを作製する段階
    を含む方法。
  8. 前記芝ヤーンが、次の特性(a)4.8%未満の収縮および(b)0.5未満のカールのうちの1つ以上を呈示する、請求項7に記載の方法。
  9. 前記芝ヤーンが、4.5%未満の収縮を呈示する、請求項7〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記芝ヤーンが、0.4未満のカールを呈示する、請求項7〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記エチレン系ポリマー組成物が、2から4のIを有する、請求項7〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記芝ヤーンが、少なくとも65%の破断点伸びを呈示する、請求項7〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記芝ヤーンが、0.9cN/dtexの安定性を呈示する、請求項7〜12のいずれか一項に記載の方法。

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