JP2014530971A - 人工芝ヤーン - Google Patents
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Abstract
Description
M3は、Ti、HfまたはZr、好ましくはZrであり;
Ar4は、各出現時独立して、置換C9−20アリール基であり、この場合の置換基は、各出現時独立して、アルキル;シクロアルキル;およびアリール基;ならびにそれらのハロ置換、トリヒドロカルビルシリル置換およびハロヒドロカルビル置換誘導体から成る群より選択されるが、但し、少なくとも1つの置換基には、それが結合しているアリール基との共平面性がないことを条件とし;
T4は、各出現時独立して、C2−20アルキレン、シクロアルキレンもしくはシクロアルケニレン基、またはそれらの不活性置換誘導体であり;
R21は、各出現時独立して、水素基、ハロ基、水素を数に入れずに50原子以下のヒドロカルビル、トリヒドロカルビルシリル、トリヒドロカルビルシリルヒドロカルビル、アルコキシまたはジ(ヒドロカルビル)アミノ基であり;
R3は、各出現時独立して、水素基、ハロ基、水素を数に入れずに50原子以下のヒドロカルビル、トリヒドロカルビルシリル、トリヒドロカルビルシリルヒドロカルビル、アルコキシまたはアミノ基であり、あるいは同じアリーレン環上の2つのR3基が一緒にまたは同じもしくは異なるアリーレン環上のR3およびR21基が一緒に、該アリーレン基の2つの位置に結合した二価配位子を形成し、または2つの異なるアリーレン環を互いに接合させ;ならびに
RDは、各出現時独立して、ハロ基、または水素を数に入れずに20原子以下のヒドロカルビルもしくはトリヒドロカルビルシリル基であり、または2つのRD基が一緒に、ヒドロカルビレン、ヒドロカルバジイル、ジエンまたはポリ(ヒドロカルビル)シリレン基になる)
に対応する多価アリールオキシエーテルの金属錯体を含む。
ポリマー組成物からの人工芝ヤーンの製造のための任意の適切な製法を用いて、前記芝ヤーンを製造することができる。以下は、1つのそのような製法を説明するものである。
本発明の芝ヤーン実施例(Inv.TY Ex.)1〜3を本発明の組成物実施例1〜3からそれぞれ作製した。本発明の芝ヤーン実施例の各々は、93.5重量パーセントの本発明の組成物実施例、6重量パーセントのARGUS GREEN G16−130UVおよび0.5重量パーセントのARGUS ARX/41 PA01 LD加工助剤(これらの各々は、ドイツ国ビューレンのArgus Additive Plastics GbmHから市販されている)を含有した。モノフィラメント形成条件および結果として生ずるモノフィラメント特性を下の表6に示す。芝ヤーン比較例(Comp.TY Ex.)1は、93.5重量パーセント比較組成物実施例3、6重量パーセントARGUS GREEN G16−130UVおよび0.5重量パーセントのARGUS ARX/41 PA01 LD加工助剤から作製した。前記添加剤を押出し前に前記ポリマー組成物とブレンドした。芝ヤーン実施例の各々は、Oerlikon Barmag(ドイツ国レムシャイト)からの小型三炉押出ラインで上文にて説明したように作製した。前記芝ヤーン実施例を作製する際に使用した装置の具体的条件を下の表6に提供する。表6はさらに、芝ヤーン実施例のそれぞれに対しての物理的特性を提供する。
ポリマー組成物試験法としては、以下のものが挙げられる:
密度測定用のサンプルをASTM D 1928に従って作製する。サンプルをプレスしてから1時間以内にASTM D792、方法Bを用いて測定を行う。
メルトインデックス、すなわちI2をASTM D 1238、条件190℃/2.16kgに準じて測定する。I10は、ASTM D 1238、条件190℃/10kgに準じて測定する。
GPCシステムは、搭載示差屈折計(RI)を装備したWaters(マサチューセッツ州ミルフォード)150℃高温クロマトグラフ(他の適する高温GPC計器としては、Polymer Laboratories(英国シュロップシア)Model 210およびModel 220が挙げられる)から成る。追加の検出器としては、Polymer ChAR(スペイン国バレンシア)からのIR4赤外検出器、Precision Detectors(マサチューセッツ州アマースト)2角度レーザー光散乱検出器Model 2040、およびViscotek(テキサス州ヒューストン)150R−4毛細管溶液粘度計を挙げることができる。最後の2つの独立した検出器および少なくとも1つの第一の検出器を有するGPCは、「3D−GPC」と呼ばれることがあるが、単独での用語「GPC」は、一般に、従来のGPCを指す。サンプルに依存して、角度15度または角度90度の光散乱検出器を計算のために使用する。データ収集は、Viscotek TriSECソフトウェア、バージョン3および4チャンネルViscotek Data Manager DM400を使用して行う。このシステムは、Polymer Laboratories(英国シュロップシア)からのオンライン溶剤脱気デバイスも装備している。適する高温GPCカラム、例えば、4本の30cm長Shodex HT803 13マイクロメートルカラム、または20マイクロメートル混合孔径充填の4本の30cm Polymer Labsカラム(MixA LS、Polymer Labs)を使用することができる。サンプルカルーセル区画を140℃で動作させ、カラム区画を150℃で動作させる。サンプルを50ミリリットルの溶剤中の0.1グラムのポリマーの濃度で作製する。クロマトグラフィー溶剤およびサンプル作製溶剤は、200ppmのブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)を含有する。両方の溶剤を窒素でスパージする。ポリエチレンサンプルを160℃で4時間、穏やかに撹拌する。注入体積は、200マイクロリットルである。GPCを通過する流量を1mL/分に設定する。
コモノマー分布分析は、結晶化溶離分別(CEF)(スペイン国のPolymerChar)(B Monrabalら著、「Macromol.Symp.」、257巻、71−79頁(2007年))を用いて行う。600ppm酸化防止剤ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)を含有するオルト−ジクロロベンゼン(ODCB)を溶剤として使用する。オートサンプラを用いて160℃で2時間、振盪しながら4mg/mLでサンプル作製を行う。注入体積は300μLである。CEFの温度プロファイルは次のとおりである:110℃から30℃へ3℃/分で結晶化、5分間30℃で熱平衡、30℃から140℃へ3℃/分で溶離。結晶化中の流量は、0.052mL/分である。溶離中の流量は、0.50mL/分である。データを1データ点/秒で収集する。CEFカラムには、The Dow Chemical Companyによって125μm±6%のガラスビーズ(MO−SCI Specialty Products)と1/8インチステンレスチューブが充填される。ガラスビーズは、The Dow Chemical Companyからの要請によりMO−SCI Specialtyによって酸洗浄される。カラム容積は、2.06mLである。ODCB中のNIST標準試料洗浄ポリエチレン1475a(1.0mg/mL)とエイコサン(2mg/mL)の混合物を使用してカラム温度較正を行う。NIST線状ポリエチレン1475aが101.0℃のピーク温度を有するようにおよびエイコサンが30.0℃のピーク温度を有するように溶離加熱温度を調整することによって温度を較正する。NIST線状ポリエチレン1475a(1.0mg/mL)とヘキサコンタン(Fluka、purum、≧97.0%、1mg/mL)の混合物を用いてCEFカラム分解能を計算する。ヘキサコンタンおよびNISTポリエチレン1475aのベースライン分離を果たす。67.0から110.0℃のNIST 1475aの面積に対するヘキサコンタン(35.0から67.0℃)の面積は、50対50であり、35.0℃未満の可溶性画分の量は、<1.8重量%である。CEFカラム分解能は、次の方程式:
コモノマー分布定数(CDC)をCEFによるコモノマー分布プロファイルから計算する。CDCは、次の方程式で示すように、コモノマー分布形状係数で割って100をかけたコモノマー分布指数と定義する:
(A)CEFによる0.200℃の段階的昇温での35.0℃から119.0℃の各温度(t)における重量画分(WT(T))を次の方程式に従って得る段階:
(E)各参照試料のピーク温度(Tp)およびそのコモノマー含有率を使用することによりコモノマー含有率較正を計算する段階;各参照試料から較正を次の方程式に従って計算する:
(F)0.5*C中央値から1.5*C中央値にわたるコモノマー含有率を有する全重量分率からコモノマー分布指数を計算する段階であって、T中央値が98.0℃より高い場合にはコモノマー分布指数を0.95と定義する段階;
(G)CEFコモノマー分布プロファイルから35.0℃から119.0℃の最高ピークについての各データ点を検索する(2つのピークが同一である場合には、温度が低い方のピークを選択する)ことにより最大ピーク高を得る段階;半値幅を最大ピーク高の半分での前方温度と後方温度の間の温度差と定義し、最大ピークの半分での前方温度を35.0℃から前方へと検索し、その一方で最大ピークの半分での後方温度を119.0℃から後方へと検索し、ピーク温度の差が各ピークの半値幅の合計の1.1倍以上である十分に定義された二峰性分布の場合には本発明のエチレン系ポリマー組成物の半値幅を各ピークの半値幅の算術平均として計算する;
(H)温度の標準偏差(Stdev)を次の方程式に従って計算する段階:
ゼロせん断粘度をクリープ試験によって得、そのクリープ試験は、AR−G2応力制御レオメータ(TA Instruments;ニューキャッスル)を用いて190℃の25mm径平行プレートを使用して行った。目盛を0に固定する前に少なくとも30分間、レオメータの炉を試験温度に設定する。試験温度で、圧縮成形サンプルディスクをプレート間に挿入し、平衡になるように5分間放置する。その後、上方プレートを所望の試験間隙(1.5mm)より50μm上に降下させる。任意の余分試料を取り除き、上方プレートをその所望の間隙まで降下させる。5L/分の流量で窒素パージしながら測定を行う。デフォルトクリープ時間を2時間設定する。
3.26gの保存溶液を10mm NMR管の中の0.133gのポリエチレンサンプルに添加する。この保存溶液は、0.001M Cr3+を伴うテトラクロロエタン−d2(TCE)とペルクロロエチレンの混合物(50:50、w:w)である。その管の中の溶液をN2で5分間パージして酸素の量を低減させる。蓋をしたサンプル管を室温で一晩放置してポリマーサンプルを膨潤させる。そのサンプルを撹拌しながら110℃で溶解する。前記サンプルは、不飽和の一因となり得る添加剤、例えば、エルカミドなどのスリップ剤を含有しない。
Nビニレン=Iビニレン/2
N三置換されている=I三置換する
Nビニル=Iビニル/2
Nビニリデン=Iビニリデン/2
不飽和単位/1,000,000炭素を次のように計算する:
Nビニレン/1,000,000C=(Nビニレン/NCH2)*1,000,000
N三置換されている/1,000,000C=(N三置換されている/NCH2)*1,000,000
Nビニル/1,000,000C=(Nビニル/NCH2)*1,000,000
Nビニリデン/1,000,000C=(Nビニリデン/NCH2)*1,000,000
以下の試験法を用いて、三炉法で上に記載したように作製した芝ヤーンの様々な特性を測定した。
Claims (13)
- 人工芝であって、
エチレンから誘導される100重量パーセント以下の単位と、
1つ以上のα−オレフィンコモノマーから誘導される30重量パーセント未満の単位と
を含むエチレン系ポリマー組成物から作製された芝ヤーンを含み;
前記エチレン系ポリマー組成物が、40以上のコモノマー分布定数と、該エチレン系ポリマー組成物の主鎖中に存在する1,000,000炭素原子につき100ビニル未満のビニル不飽和と、1.75以上のゼロせん断粘度比(ZSVR)と、0.915から0.930g/cm3の範囲の密度と、0.8から5g/10分の範囲のメルトインデックス(I2)と、2から3.6の範囲の分子量分布(Mw/Mn)と、3以下の分子量分布(Mz/Mw)とを有することを特徴とし;および
前記芝ヤーンが、次の特性(a)4.8%未満の収縮および(b)0.5未満のカールのうちの1つ以上を呈示する人工芝。 - 前記芝ヤーンが、4.5%未満の収縮を呈示する、請求項1に記載の人工芝。
- 前記芝ヤーンが、0.4未満のカールを呈示する、請求項1〜2のいずれか一項に記載の人工芝。
- 前記エチレン系ポリマー組成物が、2から4のI2を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の人工芝。
- 前記芝ヤーンが、少なくとも65%の破断点伸びを呈示する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の人工芝。
- 前記芝ヤーンが、0.9cN/dtexの安定性を呈示する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の人工芝。
- 人工芝の作製方法であって、
エチレンから誘導される100重量パーセント以下の単位と、
1つ以上のα−オレフィンコモノマーから誘導される30重量パーセント未満の単位と
を含むエチレン系ポリマー組成物を選択する段階
(ここで、前記エチレン系ポリマー組成物は、40以上のコモノマー分布定数と、該エチレン系ポリマー組成物の主鎖中に存在する1,000,000炭素原子につき100ビニル未満のビニル不飽和と、1.75以上のゼロせん断粘度比(ZSVR)と、0.915から0.930g/cm3の範囲の密度と、0.8から5g/10分の範囲のメルトインデックス(I2)と、2から3.6の範囲の分子量分布(Mw/Mn)と、3以下の分子量分布(Mz/Mw)とを有することを特徴とする);および
前記エチレン系ポリマー組成物から芝ヤーンを作製する段階
を含む方法。 - 前記芝ヤーンが、次の特性(a)4.8%未満の収縮および(b)0.5未満のカールのうちの1つ以上を呈示する、請求項7に記載の方法。
- 前記芝ヤーンが、4.5%未満の収縮を呈示する、請求項7〜8のいずれか一項に記載の方法。
- 前記芝ヤーンが、0.4未満のカールを呈示する、請求項7〜9のいずれか一項に記載の方法。
- 前記エチレン系ポリマー組成物が、2から4のI2を有する、請求項7〜10のいずれか一項に記載の方法。
- 前記芝ヤーンが、少なくとも65%の破断点伸びを呈示する、請求項7〜11のいずれか一項に記載の方法。
- 前記芝ヤーンが、0.9cN/dtexの安定性を呈示する、請求項7〜12のいずれか一項に記載の方法。
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