JP2005307001A - 射出成形体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 下記(1)〜(6)の要件を満たすエチレン単独重合体、または、エチレンおよび炭素数が3〜20のα−オレフィンとの共重合体からなることを特徴とする射出成形体。
(1)密度が900〜975kg/m3であり、
(2)メルトフローレート(MFR)が0.5〜50g/10分であり、
(3)GPC測定で求められるMw/Mn(Qw)が3.0以上であり、
(4)GPC測定で求められるMz/Mw−Mw/Mn≧0.5の関係を満たし、
(5)GPC測定で得られる分子量パターンから分子量100万g/モル以上の分子量成分がポリマー全重量の0.1〜5.0重量%であり、
(6)GPC測定で得られる分子量パターンから半値幅(Log(MH/ML))<1.1の関係を満たす。
【選択図】 選択図なし。
Description
(1)密度が900〜975kg/m3であり、
(2)メルトフローレート(MFR)(荷重2.16kg、温度190℃条件)が0.5〜50g/10分であり、
(3)ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)測定で求められるMw/Mn(Qw)が3.0以上であり、
(4)ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)測定で求められるMz/Mw−Mw/Mn≧0.5の関係を満たし、
(5)ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)測定で得られる分子量パターンから分子量100万g/モル以上の分子量成分がポリマー全重量の0.1〜5.0重量%であり、
(6)ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)測定で得られる分子量パターンから半値幅(Log(MH/ML))<1.1の関係を満たす。
JIS K 6922−1に準じて密度勾配管法で測定した。
JIS K 6922−1(荷重2.16kg、温度190℃条件)に準じて測定した。
GPC装置としては東ソー(株)製 HLC−8121GPC/HTを用い、カラムとしては東ソー(株)製 TSKgel GMHHR−H(20)HTを用い、カラム温度を140℃に設定し、溶離液として1,2,4−トリクロロベンゼン用いて測定した。測定試料は1.0mg/mlの濃度で調製し、0.3ml注入して測定した。分子量の検量線は、ユニバーサルキャリブレーション法により、分子量既知のポリスチレン試料を用いて校正されたものを用いた。
実施例および比較例で得られた射出成形体をJIS K 7113に準じ、試験速度50mm/分で引張破壊強さを測定した。
東芝機械(株)製射出成形機「IS150EN−9Y」と厚み2mmのスパイラルフロー金型を用い、成形温度200℃、金型温度40℃、射出圧力75MPa、射出速度50%、射出時間10秒、スクリュー回転数75%、背圧0MPaにて射出成形を行い流動長(cm)を求めた。なお、流動長は10回の測定値の平均値を用いた。
エチレン系重合体(A−1)の製造
重合操作、反応および溶媒精製は、すべて不活性ガス雰囲気下で行った。また、反応に用いた溶媒等は、すべて予め公知の方法で精製、乾燥、脱酸素を行ったものを用いた。さらに、反応に用いた化合物は、公知の方法により合成、同定したものを用いた。
脱イオン水4.8L、エタノール3.2Lの混合溶媒に、メチルジココアルキルアミン368gと37%塩酸83.3mLを加え、メチルジココアルキルアミン塩酸塩溶液を調製した。この溶液に合成ヘクトライト1000gを加えた後、溶液温度を60℃に昇温し、3時間反応させた。反応終了後、反応液をヌッチェでろ過し、ケーキを5Lの水で洗浄した。ケーキを電気オーブン中60℃で12時間乾燥させたところ、1250gの有機変性粘土化合物を得た。赤外線水分計で測定した含液量は0.8重量%であった。次に、この有機変性粘土化合物を粉砕し、平均粒径を6.0μmに調整した。
5Lのフラスコに、[変性粘土化合物の調製]に従って合成した有機変性粘土化合物450g、ヘキサン1.4kgを加えた後、別途調整したトリイソブチルアルミニウムのヘキサン20重量%溶液1.78kg(1.8モル)、ビス(n−ブチル−シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド7.32g(18ミリモル)を加え、60℃に加熱して1時間撹拌した。反応溶液を45℃に冷却し2時間静置した後、傾斜法で上澄液を除去した。次に、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン1重量%溶液1.78kg(0.09モル)を添加し、60℃で30分間反応させた。反応溶液を再度45℃に冷却し2時間静置した後、傾斜法で上澄液を除去し、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン20重量%溶液0.45kg(0.45モル)を加え、ヘキサンで再希釈して4.5Lとした。この反応溶液に、ジフェニルメチレン(シクロペンタジエニル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロライド0.56g(0.9ミリモル)を加え、100回転/分で一晩室温にて攪拌した。
内容積300Lの重合器に、ヘキサンを105kg/時、エチレンを40.0kg/時、水素90NL/時および得られた固体触媒を連続的に供給した。また、液中のトリイソブチルアルミニウムの濃度を0.93ミリモル/kgヘキサンとなるように、それぞれ連続的に供給し、重合温度を85℃に制御した。重合器で生成したポリマーを含むスラリーはフラッシュタンク、送液ポンプを経て、遠心分離器でポリマーとヘキサンに分離され、ポリマーを連続的に乾燥した。4時間毎に抜き出した乾燥ポリマーは約120kgであり、活性は12,500g/gcatであった。
重合で得られたエチレン系重合体のパウダー100重量部に対して、酸化防止剤としてイルガノックス1010(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)を0.02重量部、ステアリン酸カルシウム(日本油脂社製)を0.05重量部配合し、ヘンシェルミキサー(三井三池製作所社製 型番FM75C)により820rpmで1分間混合した。その後に50mmφ単軸押出機(プラコー社製 型番PDA−50)を用い、設定温度200℃、回転数100rpmで混練してペレット状にし、エチレン系重合体(A−1)を得た。エチレン系重合体(A−1)の物性について測定した値を表1に示す。
エチレン系重合体(A−2)の製造
[重合]
水素を85NL/時とした以外は製造例1と同様に重合を行った。4時間毎に抜き出した乾燥ポリマーは約120kgであり、活性は13,250g/gcatであった。
重合で得られたエチレン系重合体のパウダーを製造例1と同様にペレット状にし、エチレン系重合体(A−2)を得た。エチレン系重合体(A−2)の物性について測定した値を表1に示す。
エチレン系重合体(A−3)の製造
[重合]
エチレンを25.0kg/時、1−ブテンを0.9kg/時、水素を28NL/時とした以外は製造例1と同様に重合を行った。4時間毎に抜き出した乾燥ポリマーは約120kgであり、活性は26,300g/gcatであった。
重合で得られたエチレン系重合体のパウダーを製造例1と同様にペレット状にし、エチレン系重合体(A−3)を得た。エチレン系重合体(A−3)の物性について測定した値を表1に示す。
エチレン系重合体(A−4)の製造
[重合]
重合温度を80℃とし、エチレンを32.0kg/時、1−ブテンを8.2kg/時、水素を30NL/時とした以外実施例1と同様に重合を行った。4時間毎に抜き出した乾燥ポリマーは約120kgであり、活性は11,600g/gcatであった。
重合で得られたエチレン系重合体のパウダーを製造例1と同様にペレット状にし、エチレン系重合体(A−4)を得た。エチレン系重合体(A−4)の物性について測定した値を表1に示す。
エチレン系重合体(B−1)として、東ソー(株)製高密度ポリエチレン(商品名:ニポロンハード2500)を用いた。エチレン系重合体(B−1)の物性について測定した値を表1に示す。
エチレン系重合体(B−2)として、東ソー(株)製高密度ポリエチレン(商品名:ニポロンハード2000)を用いた。エチレン系重合体(B−2)の物性について測定した値を表1に示す。
製造例1で得られたエチレン系重合体(A−1)を、東芝機械(株)製射出成形機「IS150EN−9Y」を用い成形温度200℃、金型温度40℃にて成形し、射出成形体を得た。得られた射出成形体を用い引張試験を実施した。加えて、成形温度200℃での射出成形による流動長を求めた。これらの結果を表2に示す。
製造例2で得られたエチレン系重合体(A−2)を用い、実施例1と同様に射出成形体を成形し、引張試験を実施した。加えて、成形温度200℃での射出成形による流動長を求めた。これらの結果を表2に示す。
製造例3で得られたエチレン系重合体(A−3)を用い、実施例1と同様に射出成形体を成形し、引張試験を実施した。加えて、成形温度200℃での射出成形による流動長を求めた。これらの結果を表2に示す。
製造例4で得られたエチレン系重合体(A−4)を用いて、実施例1と同様に射出成形体を成形し、引張試験を実施した。加えて、成形温度200℃での射出成形による流動長を求めた。これらの結果を表2に示す。
エチレン系重合体(B−1)を用いて、実施例1と同様に射出成形体を成形し、引張試験を実施した。加えて、成形温度200℃での射出成形による流動長を求めた。これらの結果を表2に示す。用いたエチレン系重合体(B−1)は、Mz/Mw−MW/Mn≧0.5の規定、半値幅(Log(MH/ML))<1.1の規定を見たさず、得られた射出成形体の引張破壊強さは低く、成形加工時の流動性も低いものであった。
エチレン系重合体(B−2)を用いて、実施例1と同様に射出成形体を成形し、引張試験を実施した。加えて、成形温度200℃での射出成形による流動長を求めた。これらの結果を表2に示す。用いたエチレン系重合体(B−2)は、Mz/Mw−MW/Mn≧0.5の規定、半値幅(Log(MH/ML))<1.1の規定を見たさず、得られた射出成形体の引張破壊強さは低いものであった。
Claims (1)
- 下記(1)〜(6)の要件を満たすエチレン単独重合体、または、エチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとの共重合体からなることを特徴とする射出成形体。
(1)密度が900〜975kg/m3であり、
(2)メルトフローレート(MFR)(荷重2.16kg、温度190℃条件)が0.5〜50g/10分であり、
(3)ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)測定で求められるMw/Mn(Qw)が3.0以上であり、
(4)ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)測定で求められるMz/Mw−Mw/Mn≧0.5の関係を満たし、
(5)ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)測定で得られる分子量パターンから分子量100万g/モル以上の分子量成分がポリマー全重量の0.1〜5.0重量%であり、
(6)ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)測定で得られる分子量パターンから半値幅(Log(MH/ML))<1.1の関係を満たす。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004125698A JP2005307001A (ja) | 2004-04-21 | 2004-04-21 | 射出成形体 |
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JP2004125698A JP2005307001A (ja) | 2004-04-21 | 2004-04-21 | 射出成形体 |
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JP2004125698A Pending JP2005307001A (ja) | 2004-04-21 | 2004-04-21 | 射出成形体 |
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JP (1) | JP2005307001A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006272587A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Tosoh Corp | 押出ラミネート積層体 |
JP2011137073A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Tosoh Corp | ポリエチレン粒子回収方法及びポリエチレン粒子製造装置 |
US20140242304A1 (en) * | 2011-10-24 | 2014-08-28 | Peter Sandkuehler | Artificial turf yarn |
-
2004
- 2004-04-21 JP JP2004125698A patent/JP2005307001A/ja active Pending
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