JP2014528053A - 高温ヒートポンプおよび高温ヒートポンプにおける作動媒体の使用方法 - Google Patents

高温ヒートポンプおよび高温ヒートポンプにおける作動媒体の使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014528053A
JP2014528053A JP2014532328A JP2014532328A JP2014528053A JP 2014528053 A JP2014528053 A JP 2014528053A JP 2014532328 A JP2014532328 A JP 2014532328A JP 2014532328 A JP2014532328 A JP 2014532328A JP 2014528053 A JP2014528053 A JP 2014528053A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat pump
working medium
reservoir
temperature heat
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014532328A
Other languages
English (en)
Inventor
グロモル、ベルント
シェーファー、ヨッヘン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Siemens AG
Original Assignee
Siemens AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Siemens AG filed Critical Siemens AG
Publication of JP2014528053A publication Critical patent/JP2014528053A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B30/00Heat pumps
    • F25B30/02Heat pumps of the compression type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B1/00Compression machines, plants or systems with non-reversible cycle
    • F25B1/10Compression machines, plants or systems with non-reversible cycle with multi-stage compression
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/13Economisers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Lubricants (AREA)

Abstract

本発明は、技術的仕事を行いながら流体を介して少なくとも1つの第1のリザーバ(2)から熱エネルギーを吸収すると共に、少なくとも1つの第2のリザーバ(3)を加熱すべく前記流体を介して少なくとも1つの第2のリザーバ(3)へ熱エネルギーを放出するための流体循環回路(1)を有する高温ヒートポンプに関する。更に、本発明は、このような高温ヒートポンプにおいて作動媒体を使用し、その作動媒体がハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンである方法に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、技術的仕事を行いながら流体を介して熱エネルギーを少なくとも1つの第1のリザーバから吸収すると共に、少なくとも1つの第2のリザーバを加熱すべく前記流体を介して少なくとも1つの第2のリザーバへ熱エネルギーを放出するための流体循環回路を有する高温ヒートポンプに関する。更に、本発明は、このようなヒートポンプにおいて作動媒体を使用する方法に関する。
ヒートポンプは、技術的仕事を行いながら低温側のリザーバから熱エネルギーを吸収して、駆動エネルギーと共に高温側の被加熱系へ実効熱として伝達する機械である。低温側のリザーバは、例えば周囲からの空気、又は地熱利用の場合には地中の液体および岩石である。しかし、とりわけ工業プロセスにおける廃熱源も利用することができる。
ヒートポンプにより建物を暖房し、又は工業における技術的プロセス用の熱を得ることができる。高温ヒートポンプは高温レベルにある被加熱系に実効熱を供給する。高温レベルもしくは高温とは、例えば70℃以上の温度であると理解すべきである。ヒートポンプにより到達可能な加熱温度は、主としてヒートポンプにおいて使用される作動媒体に依存する。一般に、この作動媒体は、加圧圧縮時に液化されて熱エネルギーを放出する流体である。その流体は、膨張気化時に冷えて第1のリザーバから熱エネルギーを吸収する。そのようにして、この循環回路内において、機械的エネルギーを利用しながら、熱量を連続的又はパルス状に低温側のリザーバから高温側のリザーバへ伝達することができる。
加熱時にヒートポンプによって到達可能な温度は、使用される作動媒体のほかに、液化器又は凝縮器とも呼ばれるコンデンサ内の圧力にも依存する。低温側の第1のリザーバから熱量を吸収した作動媒体が凝縮器内で液化される。高温ヒートポンプには作動媒体として例えば二酸化炭素が使用される。1バール(bar)における二酸化炭素の沸点は、例えば−57℃にあり、26バールにおける液化温度は例えば−26℃にある。例えば「地球温暖化」および「オゾン層破壊」に関する環境適合性の理由から、たしかに二酸化炭素は理想的な作動媒体であるが、しかし二酸化炭素の臨界温度は31℃でしかない。この温度を上回ると、二酸化炭素は極度に高い圧力下であっても液化できない。
このことから、前記臨界温度を超えるプロセス制御に対する多くの特殊性が生じる。従って、圧縮後の放熱は、液化作動物質の場合のように或る特定温度においてではなくて、むしろ広い温度範囲にわたって行われる。それによって、例えば蒸気発生に対する熱利用性が悪くなる。更に、ヒートポンプにおいて作動物質として二酸化炭素を使用することは、その物質特性に起因して非常に高い圧力につながり、それゆえ装置に費用がかかる。
ブタン又はペンタンの如き炭化水素は、それらの物理的特性によって高温レベルでの熱供給に、より好適である。ブタンは、例えば1バールにおいて−12℃の沸点と、26バールにおいて114℃の液化温度を有する。とはいうものの、それの使用は、良好な可燃性ゆえに安全技術的理由から問題がある。
従って、本発明の課題は、例えば70℃以上のような高温の熱供給に適しており、環境適合性があって、簡単で低コストであり、かつ例えば低燃焼性で高い危険性なしに運転することができる高温ヒートポンプ、および高温ヒートポンプにおいて作動媒体を使用する方法を提供することにある。
前記課題は、本発明によれば、高温ヒートポンプに関しては請求項1の特徴事項により解決され、高温ヒートポンプにおける作動媒体の使用方法に関しては請求項7記載の特徴事項によって解決される。
本発明による高温ヒートポンプおよび本発明による高温ヒートポンプにおける作動媒体の使用方法の有利な実施形態は、それぞれに従属した下位請求項に示されている。等位の独立請求項は互いに、かつ、下位請求項の特徴事項と組み合わせることができ、更に下位請求項の特徴事項は互いに組み合わせることができる。
本発明による高温ヒートポンプは、技術的仕事を行いながら流体を介して少なくとも1つの第1のリザーバから熱エネルギーを吸収すると共に、少なくとも1つの第2のリザーバを加熱すべく前記流体を介して少なくとも1つの第2のリザーバへ熱エネルギーを放出するための流体循環回路を有する。本発明によれば、この流体循環回路に流体又は作動媒体としてハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンが充填されている。ハイドロフルオロエーテルとフルオロケトンとからなる複数の混合物を使用することもできる。
ハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンは、非可燃性なので、例えば高温でのプロセスにおいて安全に使用することができる。ハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンは、これらの物質グループによって地球温暖化又はオゾンホール拡大をもたらさないので、環境適合性がある。公知のハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンは、例えば二酸化炭素よりも高い臨界温度を有する。それによって、吸収された熱量の大部分が、圧縮後に或る温度、特に凝縮温度において再び放出される。これは、例えばプロセス蒸気を供給する場合に熱利用を容易にする。高温ヒートポンプは、非常に高い温度に到達するのに、ハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンなる作動媒体を用いることにより、作動媒体としての二酸化炭素に比べて低い圧力で遷臨界運転することができる。この関連において遷臨界は、作動媒体が一定温度で液化される未臨界のプロセス制御と比較すれば、遷臨界プロセス制御では放熱が超臨界領域において変化しながら、即ち、変化する温度で行われることを意味する。
本発明による高温ヒートポンプは、少なくとも1つの蒸発器、少なくとも1つの圧縮機、少なくとも1つの凝縮器および/又は少なくとも1つの絞りを流体循環回路の一部として含む。これらの個々の構成要素は、従来技術から、例えば独国特許出願公開第102007010646号明細書から公知である。更に、同義語として各構成要素の機能に応じて、圧縮機に関してはコンプレッサ、凝縮器に関してはコンデンサ又は液化器、絞りに関しては膨張弁を用いることができる。流体循環回路内を流れる流体が、コンプレッサにおいて圧縮され、凝縮器において第2のリザーバへの熱量放出により冷却され、絞りを通して絞りの開度に応じて所定の速度もしくは圧力低下で蒸発器へ流入し、蒸発器においてその流体が膨張し、第1のリザーバから熱量を取り込む。
圧縮機として多段圧縮機、特に2段圧縮機を使用するとよい。多段圧縮によって、高温熱交換器の成績係数が向上する。
エコノマイザが流体循環回路の一部であるとよい。エコノマイザは、流体循環回路内の付加的な中間熱交換器である。このエコノマイザは、第2のリザーバへの放熱後に、液状の作動媒体に存在する熱の一部を圧縮機の手前におけるガス状に過熱された作動媒体に伝達する。それによって、例えば吸込ガスとしての作動媒体の強い過熱を達成することができ、それによって作動媒体の湿り蒸気領域への凝縮を確実に行うことができる。エコノマイザは高温熱交換器の効率もしくは有効性の向上をもたらす。
流体循環回路は閉じられている、すなわち、封止されているとよい。特に作動媒体が失われるのを回避することを考慮して、封止された流体循環回路が選ばれるとよい。
ハイドロフルオロエーテルが化学式Cxy−O−Cmnを有するハイドロフルオロエーテルであって、ここで、x=3,y=7,m=1,n=3であるか、又はx=4,y=9,m=1,n=3であるか、又はx=4,y=9,m=2,n=5であるか、又はx=6,y=13,m=1,n=3であるとよい。前記ハイドロフルオロエーテルが、化学式C37CF(OC25)CF(CF32を有するハイドロフルオロエーテルであってもよい。更に、前記ハイドロフルオロエーテルが、化学式CH3CHO(CF2CFHCF32を有するハイドロフルオロエーテルであってもよい。流体として化学式CF3CF2C(O)CF(CF32を有するフルオロケトンを使用することもできる。本発明による高温熱交換器における作動媒体として、良好な熱特性を有する他のハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトン、ならびに種々のハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンからなる複数の混合物も使用することができる。
高温ヒートポンプ、特に上述の高温ヒートポンプにおいて作動媒体を使用する本発明の方法は、前記作動媒体が、流体循環回路を流れる際に技術的仕事を行いながら少なくとも1つの第1のリザーバから熱エネルギーを吸収すると共に、少なくとも1つの第2のリザーバを加熱するためにこの少なくとも1つの第2のリザーバへ熱エネルギーを放出することを含む。その際に、作動媒体としてハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンが使用される。
熱エネルギーが、作動媒体の圧縮後に作動媒体の凝縮温度にて又は前記凝縮温度の範囲内にて前記少なくとも1つの第2のリザーバへ放出されるとよい。前記熱エネルギーはプロセス蒸気供給のために使用することができる。
熱エネルギーがそれに向けて放出される少なくとも1つの第2のリザーバは、70℃より高い温度を有することができる。高温ヒートポンプが低い圧力において高い温度に到達するために遷臨界運転されるとよい。作動媒体の圧縮が多段、特に2段にて行われるとよい。
毎回、前記圧縮が高温熱交換器の湿り蒸気領域となる前に完全に終了されるように、ガス状の作動媒体が強く過熱されるとよい。この過熱は、エコノマイザによって、特に高圧熱交換器、つまり凝縮器の終端部における熱を蒸発器の作動媒体出口に熱伝達することにより行なうことができる。
高温ヒートポンプにおいて作動媒体を使用するこの方法に関する利点は、高温ヒートポンプに関して既に説明した利点に類似する。
以下において、従属請求項の特徴事項による有利な発展形態を有する本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は本発明による高温ヒートポンプの概略図を示す。 図2は多段圧縮器およびエコノマイザが追加された図1による高温ヒートポンプの概略図である。
図1に、本発明による高温ヒートポンプの実施例の概略図が示されている。この高温ヒートポンプは、ハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンが作動媒体として流れる流体循環回路1からなる。ハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンは、液状又はガス状にて存在し得る流体である。ハイドロフルオロエーテルとしては、とりわけ化学式Cxy−O−Cmn(x=3,y=7,m=1,n=3、又はx=4,y=9,m=1,n=3、又はx=4,y=9,m=2,n=5、又はx=6,y=13,m=1,n=3)を有する複数の物質、又は化学式C37CF(OC25)CF(CF32、CH3CHO(CF2CFHCF32を有する複数の物質が対象となる。あるいは、フルオロケトンとしては、化学式CF3CF2C(O)CF(CF32を有する物質が対象となる。高温レベルへの熱供給に適した物理特性を有するその他のハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンも使用できる。
第1のリザーバ2は蒸発器4と熱的に接触している。第2のリザーバ3は作動媒体のための凝縮器6と熱的に接触している。第1のリザーバ2は温度T1を有し、この温度T1は第2のリザーバ3の温度T2よりも低い。高温熱交換器の場合、温度T2は70℃より高くすることができる。
蒸発器4では、作動媒体の膨張時に作動媒体が、第1のリザーバ2から取り込まれる熱を吸収する。ガス状の作動媒体が、蒸発器4から圧縮機5によって吸い込まれて圧縮される。それにより作動媒体の圧力が値p1から値p2へ高められる。高められた圧力p2を有する作動媒体がコンプレッサ5から凝縮器6に流入し、そこにおいて第2のリザーバ3へ熱を放出しながら液化する。それによって、圧縮機5による仕事を通じて、低温T1を有する第1のリザーバ2から高温T2を有する第2のリザーバ3へ熱量が移送され、すなわち汲み上げられる。第1のリザーバ2は熱源として用いられ、熱は放熱器としての凝縮器6を介して第2のリザーバ3に供給される。
凝縮器6からの作動媒体は、高圧p2で、絞り7を介して蒸発器4に圧力p1で再び流入することができる。従って、流体循環回路1は閉じられている。流体密封された装置4,5,6,7および例えば管およびパッキンの如き複数の接続部を使用して、作動媒体のために流体循環回路を封止することができるので、作動媒体は周囲環境に放出されず、つまり失われない。コンプレッサ形式の圧縮機5が作動媒体の圧力をp1からp2へ高め、膨張弁形式の絞り7を介して圧力がp2からp1へ低減される。それゆえ、この流体循環回路は、低圧p1を有する低温側、即ち低圧側と、高圧p2を有する高温側、即ち高圧側とに区分することができる。低圧側は蒸発器4を含み、高圧側は凝縮器6を含む。
図2に示されているように、エコノマイザ8を使用することにより、高温熱交換器の効率を改善することができる。即ち、例えばコンプレッサ5の機械的仕事の形で行われる熱量汲み上げのための仕事に対する汲み上げられた熱量の比を改善することができる。エコノマイザ8は、熱量を凝縮器6の出力側で液状の作動媒体から取り出し蒸発器4の出力側でガス状の作動媒体に放出する熱交換器として使用することができる。それによってガス状の作動媒体の過熱を行うことができが、それにより凝縮器6の湿り蒸気領域への凝縮を確実に行うことができる。
高温熱交換器の成績係数の向上、即ち使用された駆動エネルギーに対する得られた実行熱の比の増大は、作動媒体の1段圧縮の代わりに多段圧縮を使用することによって可能である。
本発明による高温熱交換器および方法において、作動媒体もしくは流体として、ハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンを使用することによって、低温T1を有する第1のリザーバ2から高温T2を有する第2のリザーバ3への安全で環境に優しくて効率的な熱の汲み上げが可能である。
ハイドロフルオロエーテルおよびフルオロケトンは、可燃性ではなく、従って高温プロセスにおいて、かつ圧縮時に安全に使用することができる。ハイドロフルオロエーテルおよびフルオロケトンは、これらの物質グループが地球温暖化又はオゾンホール拡大をもたらすことがないことから環境適合性がある。公知のハイドロフルオロエーテルおよびフルオロケトンは、例えば二酸化炭素よりも高い臨界温度を有し、それによって、吸収熱量の大部分を圧縮後に再び放出することができる。ハイドロフルオロエーテルおよび/又はフルオロケトンを用いることにより、高温ヒートポンプは非常に高い温度に到達するために遷臨界運転することができ、それによって、適度の圧力、例えば二酸化炭素の使用時におけるよりも低い圧力しか必要でない。従って、ハイドロフルオロエーテルおよび/又はフルオロケトンを用いた本発明による高温熱交換器および方法は、ブタン、ペンタン又は二酸化炭素という典型的な作動媒体を有する従来技術に比べて多くの利点を有する。上述の実施例は互いに組み合わせることができ、かつ従来技術から成る複数の実施例と組み合わせることができる。
1 流体循環回路
2 第1のリザーバ
3 第2のリザーバ
4 蒸発器
5 圧縮機
6 凝縮器
7 絞り
8 エコノマイザ
本発明は、圧縮仕事を行いながら流体を介して熱エネルギーを少なくとも1つの第1のリザーバから吸収すると共に、少なくとも1つの第2のリザーバを加熱すべく前記流体を介して少なくとも1つの第2のリザーバへ熱エネルギーを放出するための流体循環回路を有する高温ヒートポンプに関する。更に、本発明は、このようなヒートポンプにおいて作動媒体を使用する方法に関する。
ヒートポンプは、圧縮仕事を行いながら低温側のリザーバから熱エネルギーを吸収して、駆動エネルギーと共に高温側の被加熱系へ実効熱として伝達する機械である。低温側のリザーバは、例えば周囲からの空気、又は地熱利用の場合には地中の液体および岩石である。しかし、とりわけ工業プロセスにおける廃熱源も利用することができる。
ヒートポンプにより建物を暖房し、又は工業における技術的プロセス用の熱を得ることができる。高温ヒートポンプは高温レベルにある被加熱系に実効熱を供給する。高温レベルもしくは高温とは、例えば70℃以上の温度であると理解すべきである。ヒートポンプにより到達可能な加熱温度は、主としてヒートポンプにおいて使用される作動媒体に依存する。一般に、この作動媒体は、加圧圧縮時に液化されて熱エネルギーを放出する流体である。その流体は、膨張気化時に冷えて第1のリザーバから熱エネルギーを吸収する。そのようにして、この循環回路内において、機械的エネルギーを利用しながら、熱量を連続的又はパルス状に低温側のリザーバから高温側のリザーバへ伝達することができる。
加熱時にヒートポンプによって到達可能な温度は、使用される作動媒体のほかに、液化器又は凝縮器とも呼ばれるコンデンサ内の圧力にも依存する。低温側の第1のリザーバから熱量を吸収した作動媒体が凝縮器内で液化される。高温ヒートポンプには作動媒体として例えば二酸化炭素が使用される。1バール(bar)における二酸化炭素の沸点は、例えば−57℃にあり、26バールにおける液化温度は例えば−26℃にある。例えば「地球温暖化」および「オゾン層破壊」に関する環境適合性の理由から、たしかに二酸化炭素は理想的な作動媒体であるが、しかし二酸化炭素の臨界温度は31℃でしかない。この温度を上回ると、二酸化炭素は極度に高い圧力下であっても液化できない。
このことから、前記臨界温度を超えるプロセス制御に対する多くの特殊性が生じる。従って、圧縮後の放熱は、液化作動物質の場合のように或る特定温度においてではなくて、むしろ広い温度範囲にわたって行われる。それによって、例えば蒸気発生に対する熱利用性が悪くなる。更に、ヒートポンプにおいて作動物質として二酸化炭素を使用することは、その物質特性に起因して非常に高い圧力につながり、それゆえ装置に費用がかかる。
ブタン又はペンタンの如き炭化水素は、それらの物理的特性によって高温レベルでの熱供給に、より好適である。ブタンは、例えば1バールにおいて−12℃の沸点と、26バールにおいて114℃の液化温度を有する。とはいうものの、それの使用は、良好な可燃性ゆえに安全技術的理由から問題がある。
従って、本発明の課題は、例えば70℃以上のような高温の熱供給に適しており、環境適合性があって、簡単で低コストであり、かつ例えば低燃焼性で高い危険性なしに運転することができる高温ヒートポンプ、および高温ヒートポンプにおいて作動媒体を使用する方法を提供することにある。
前記課題は、本発明によれば、高温ヒートポンプに関しては請求項1の特徴事項により解決され、高温ヒートポンプにおける作動媒体の使用方法に関しては請求項7記載の特徴事項によって解決される。
本発明による高温ヒートポンプおよび本発明による高温ヒートポンプにおける作動媒体の使用方法の有利な実施形態は、それぞれに従属した下位請求項に示されている。等位の独立請求項は互いに、かつ、下位請求項の特徴事項と組み合わせることができ、更に下位請求項の特徴事項は互いに組み合わせることができる。
本発明による高温ヒートポンプは、圧縮仕事を行いながら流体を介して少なくとも1つの第1のリザーバから熱エネルギーを吸収すると共に、少なくとも1つの第2のリザーバを加熱すべく前記流体を介して少なくとも1つの第2のリザーバへ熱エネルギーを放出するための流体循環回路を有する。本発明によれば、この流体循環回路に流体又は作動媒体としてハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンが充填されている。ハイドロフルオロエーテルとフルオロケトンとからなる複数の混合物を使用することもできる。
ハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンは、非可燃性なので、例えば高温でのプロセスにおいて安全に使用することができる。ハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンは、これらの物質グループによって地球温暖化又はオゾンホール拡大をもたらさないので、環境適合性がある。公知のハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンは、例えば二酸化炭素よりも高い臨界温度を有する。それによって、吸収された熱量の大部分が、圧縮後に或る温度、特に凝縮温度において再び放出される。これは、例えばプロセス蒸気を供給する場合に熱利用を容易にする。高温ヒートポンプは、非常に高い温度に到達するのに、ハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンなる作動媒体を用いることにより、作動媒体としての二酸化炭素に比べて低い圧力で遷臨界運転することができる。この関連において遷臨界は、作動媒体が一定温度で液化される未臨界のプロセス制御と比較すれば、遷臨界プロセス制御では放熱が超臨界領域において変化しながら、即ち、変化する温度で行われることを意味する。
本発明による高温ヒートポンプは、少なくとも1つの蒸発器、少なくとも1つの圧縮機、少なくとも1つの凝縮器および/又は少なくとも1つの絞りを流体循環回路の一部として含む。これらの個々の構成要素は、従来技術から、例えば独国特許出願公開第102007010646号明細書から公知である。更に、同義語として各構成要素の機能に応じて、圧縮機に関してはコンプレッサ、凝縮器に関してはコンデンサ又は液化器、絞りに関しては膨張弁を用いることができる。流体循環回路内を流れる流体が、コンプレッサにおいて圧縮され、凝縮器において第2のリザーバへの熱量放出により冷却され、絞りを通して絞りの開度に応じて所定の速度もしくは圧力低下で蒸発器へ流入し、蒸発器においてその流体が膨張し、第1のリザーバから熱量を取り込む。
圧縮機として多段圧縮機、特に2段圧縮機を使用するとよい。多段圧縮によって、高温ヒートポンプの成績係数が向上する。
エコノマイザが流体循環回路の一部であるとよい。エコノマイザは、流体循環回路内の付加的な中間熱交換器である。このエコノマイザは、第2のリザーバへの放熱後に、液状の作動媒体に存在する熱の一部を圧縮機の手前におけるガス状に過熱された作動媒体に伝達する。それによって、例えば吸込ガスとしての作動媒体の強い過熱を達成することができ、それによって作動媒体の湿り蒸気領域への凝縮を確実に行うことができる。エコノマイザは高温ヒートポンプの効率もしくは有効性の向上をもたらす。
流体循環回路は閉じられている、すなわち、封止されているとよい。特に作動媒体が失われるのを回避することを考慮して、封止された流体循環回路が選ばれるとよい。
ハイドロフルオロエーテルが化学式Cxy−O−Cmnを有するハイドロフルオロエーテルであって、ここで、x=3,y=7,m=1,n=3であるか、又はx=4,y=9,m=1,n=3であるか、又はx=4,y=9,m=2,n=5であるか、又はx=6,y=13,m=1,n=3であるとよい。前記ハイドロフルオロエーテルが、化学式C37CF(OC25)CF(CF32を有するハイドロフルオロエーテルであってもよい。更に、前記ハイドロフルオロエーテルが、化学式CH3CHO(CF2CFHCF32を有するハイドロフルオロエーテルであってもよい。流体として化学式CF3CF2C(O)CF(CF32を有するフルオロケトンを使用することもできる。本発明による高温ヒートポンプにおける作動媒体として、良好な熱特性を有する他のハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトン、ならびに種々のハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンからなる複数の混合物も使用することができる。
高温ヒートポンプ、特に上述の高温ヒートポンプにおいて作動媒体を使用する本発明の方法は、前記作動媒体が、流体循環回路を流れる際に圧縮仕事を行いながら少なくとも1つの第1のリザーバから熱エネルギーを吸収すると共に、少なくとも1つの第2のリザーバを加熱するためにこの少なくとも1つの第2のリザーバへ熱エネルギーを放出することを含む。その際に、作動媒体としてハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンが使用される。
熱エネルギーが、作動媒体の圧縮後に作動媒体の凝縮温度にて又は前記凝縮温度の範囲内にて前記少なくとも1つの第2のリザーバへ放出されるとよい。前記熱エネルギーはプロセス蒸気供給のために使用することができる。
熱エネルギーがそれに向けて放出される少なくとも1つの第2のリザーバは、70℃より高い温度を有することができる。高温ヒートポンプが低い圧力において高い温度に到達するために遷臨界運転されるとよい。作動媒体の圧縮が多段、特に2段にて行われるとよい。
毎回、前記圧縮が高温ヒートポンプの湿り蒸気領域となる前に完全に終了されるように、ガス状の作動媒体が強く過熱されるとよい。この過熱は、エコノマイザによって、特に高圧熱交換器、つまり凝縮器の終端部における熱を蒸発器の作動媒体出口に熱伝達することにより行なうことができる。
高温ヒートポンプにおいて作動媒体を使用するこの方法に関する利点は、高温ヒートポンプに関して既に説明した利点に類似する。
以下において、従属請求項の特徴事項による有利な発展形態を有する本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は本発明による高温ヒートポンプの概略図を示す。 図2は多段圧縮器およびエコノマイザが追加された図1による高温ヒートポンプの概略図である。
図1に、本発明による高温ヒートポンプの実施例の概略図が示されている。この高温ヒートポンプは、ハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンが作動媒体として流れる流体循環回路1からなる。ハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンは、液状又はガス状にて存在し得る流体である。ハイドロフルオロエーテルとしては、とりわけ化学式Cxy−O−Cmn(x=3,y=7,m=1,n=3、又はx=4,y=9,m=1,n=3、又はx=4,y=9,m=2,n=5、又はx=6,y=13,m=1,n=3)を有する複数の物質、又は化学式C37CF(OC25)CF(CF32、CH3CHO(CF2CFHCF32を有する複数の物質が対象となる。あるいは、フルオロケトンとしては、化学式CF3CF2C(O)CF(CF32を有する物質が対象となる。高温レベルへの熱供給に適した物理特性を有するその他のハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンも使用できる。
第1のリザーバ2は蒸発器4と熱的に接触している。第2のリザーバ3は作動媒体のための凝縮器6と熱的に接触している。第1のリザーバ2は温度T1を有し、この温度T1は第2のリザーバ3の温度T2よりも低い。高温ヒートポンプの場合、温度T2は70℃より高くすることができる。
蒸発器4では、作動媒体の膨張時に作動媒体が、第1のリザーバ2から取り込まれる熱を吸収する。ガス状の作動媒体が、蒸発器4から圧縮機5によって吸い込まれて圧縮される。それにより作動媒体の圧力が値p1から値p2へ高められる。高められた圧力p2を有する作動媒体がコンプレッサ5から凝縮器6に流入し、そこにおいて第2のリザーバ3へ熱を放出しながら液化する。それによって、圧縮機5による仕事を通じて、低温T1を有する第1のリザーバ2から高温T2を有する第2のリザーバ3へ熱量が移送され、すなわち汲み上げられる。第1のリザーバ2は熱源として用いられ、熱は放熱器としての凝縮器6を介して第2のリザーバ3に供給される。
凝縮器6からの作動媒体は、高圧p2で、絞り7を介して蒸発器4に圧力p1で再び流入することができる。従って、流体循環回路1は閉じられている。流体密封された装置4,5,6,7および例えば管およびパッキンの如き複数の接続部を使用して、作動媒体のために流体循環回路を封止することができるので、作動媒体は周囲環境に放出されず、つまり失われない。コンプレッサ形式の圧縮機5が作動媒体の圧力をp1からp2へ高め、膨張弁形式の絞り7を介して圧力がp2からp1へ低減される。それゆえ、この流体循環回路は、低圧p1を有する低温側、即ち低圧側と、高圧p2を有する高温側、即ち高圧側とに区分することができる。低圧側は蒸発器4を含み、高圧側は凝縮器6を含む。
図2に示されているように、エコノマイザ8を使用することにより、高温ヒートポンプの効率を改善することができる。即ち、例えばコンプレッサ5の機械的仕事の形で行われる熱量汲み上げのための仕事に対する汲み上げられた熱量の比を改善することができる。エコノマイザ8は、熱量を凝縮器6の出力側で液状の作動媒体から取り出し蒸発器4の出力側でガス状の作動媒体に放出する熱交換器として使用することができる。それによってガス状の作動媒体の過熱を行うことができが、それにより凝縮器6の湿り蒸気領域への凝縮を確実に行うことができる。
高温ヒートポンプの成績係数の向上、即ち使用された駆動エネルギーに対する得られた実行熱の比の増大は、作動媒体の1段圧縮の代わりに多段圧縮を使用することによって可能である。
本発明による高温ヒートポンプおよび方法において、作動媒体もしくは流体として、ハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンを使用することによって、低温T1を有する第1のリザーバ2から高温T2を有する第2のリザーバ3への安全で環境に優しくて効率的な熱の汲み上げが可能である。
ハイドロフルオロエーテルおよびフルオロケトンは、可燃性ではなく、従って高温プロセスにおいて、かつ圧縮時に安全に使用することができる。ハイドロフルオロエーテルおよびフルオロケトンは、これらの物質グループが地球温暖化又はオゾンホール拡大をもたらすことがないことから環境適合性がある。公知のハイドロフルオロエーテルおよびフルオロケトンは、例えば二酸化炭素よりも高い臨界温度を有し、それによって、吸収熱量の大部分を圧縮後に再び放出することができる。ハイドロフルオロエーテルおよび/又はフルオロケトンを用いることにより、高温ヒートポンプは非常に高い温度に到達するために遷臨界運転することができ、それによって、適度の圧力、例えば二酸化炭素の使用時におけるよりも低い圧力しか必要でない。従って、ハイドロフルオロエーテルおよび/又はフルオロケトンを用いた本発明による高温ヒートポンプおよび方法は、ブタン、ペンタン又は二酸化炭素という典型的な作動媒体を有する従来技術に比べて多くの利点を有する。上述の実施例は互いに組み合わせることができ、かつ従来技術から成る複数の実施例と組み合わせることができる。
1 流体循環回路
2 第1のリザーバ
3 第2のリザーバ
4 蒸発器
5 圧縮機
6 凝縮器
7 絞り
8 エコノマイザ

Claims (13)

  1. 技術的仕事を行いながら流体を介して少なくとも1つの第1のリザーバ(2)から熱エネルギーを吸収すると共に、少なくとも1つの第2のリザーバ(3)を加熱すべく前記流体を介して少なくとも1つの第2のリザーバ(3)へ熱エネルギーを放出するための流体循環回路(1)を有する高温ヒートポンプにおいて、前記流体循環回路(1)は、作動媒体として、流体ハイドロフルオロエーテル又は流体フルオロケトンで充填されていることを特徴とする高温ヒートポンプ。
  2. 少なくとも1つの蒸発器(4)、少なくとも1つの圧縮機(5)、少なくとも1つの凝縮器(6)および/又は少なくとも1つの絞り(7)が前記流体循環回路(1)の一部であることを特徴とする請求項1記載の高温ヒートポンプ。
  3. 多段圧縮機(5)、特に2段圧縮機(5)が前記流体循環回路(1)の一部であることを特徴とする請求項1又は2記載の高温ヒートポンプ。
  4. エコノマイザ(8)が前記流体循環回路(1)の一部であることを特徴とする請求項1乃至3の1つに記載の高温ヒートポンプ。
  5. 前記流体循環回路(1)が閉じられている、すなわち封止されていることを特徴とする請求項1乃至4の1つに記載の高温ヒートポンプ。
  6. 前記ハイドロフルオロエーテルが、化学式Cxy−O−Cmnを有するハイドロフルオロエーテルであって、ここで、x=3,y=7,m=1,n=3であるか、又はx=4,y=9,m=1,n=3であるか、又はx=4,y=9,m=2,n=5であるか、又はx=6,y=13,m=1,n=3であり、又は、
    前記ハイドロフルオロエーテルが、化学式C37CF(OC25)CF(CF32を有するハイドロフルオロエーテルであり、又は、
    前記ハイドロフルオロエーテルが、化学式CH3CHO(CF2CFHCF32を有するハイドロフルオロエーテルであり、又は、
    前記フルオロケトンが、化学式CF3CF2C(O)CF(CF32を有するフルオロケトンであることを特徴とする請求項1乃至5の1つに記載の高温ヒートポンプ。
  7. 流体循環回路(1)の中を流れる際に技術的仕事を行いながら熱エネルギーを少なくとも1つの第のリザーバ(2)から吸収すると共に、少なくとも1つのリザーバ(3)を加熱すべく前記少なくとも1つの第2のリザーバ(3)へ熱エネルギーを放出するための高温ヒートポンプ、特に請求項1乃至6の1つに記載の高温ヒートポンプにおいて、作動媒体を使用する方法であって、前記作動媒体としてハイドロフルオロエーテル又はフルオロケトンを使用することを特徴とする、方法。
  8. 前記熱エネルギーが前記作動媒体の凝縮温度で又は前記凝縮温度範囲において前記少なくとも1つの第2のリザーバ(3)へ放出されるか、及び/又は、熱エネルギーがプロセス蒸気供給のために使用されることを特徴とする請求項7記載の方法。
  9. 前記熱エネルギーが、70℃より高い温度を有する前記少なくとも1つの第2のリザーバ(3)へ放出されることを特徴とする請求項7又は8記載の方法。
  10. 前記高温ヒートポンプが、低い圧力において高い温度に到達するために遷臨界運転されることを特徴とする請求項7乃至9の1つに記載の方法。
  11. 前記作動媒体の圧縮が多段階、特に2段階にて行われることを特徴とする請求項7乃至10の1つに記載の方法。
  12. 毎回、前記圧縮が高温熱交換器の湿り蒸気領域となる前に完了するように、前記ガス状の作動媒体が強く過熱されることを特徴とする請求項7乃至11の1つに記載の方法。
  13. 前記過熱が、エコノマイザ(8)により行われ、特に高圧熱交換器の終端における熱を蒸発器(4)の出口側へ熱伝達することにより行われることを特徴とする請求項12記載の方法。
JP2014532328A 2011-09-30 2012-09-21 高温ヒートポンプおよび高温ヒートポンプにおける作動媒体の使用方法 Pending JP2014528053A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102011083840 2011-09-30
DE102011083840.6 2011-09-30
DE102011086476A DE102011086476A1 (de) 2011-09-30 2011-11-16 Hochtemperaturwärmepumpe und Verfahren zur Verwendung eines Arbeitsmediums in einer Hochtemperaturwärmepumpe
DE102011086476.8 2011-11-16
PCT/EP2012/068645 WO2013045361A1 (de) 2011-09-30 2012-09-21 Hochtemperaturwärmepumpe und verfahren zur verwendung eines arbeitsmediums in einer hochtemperaturwärmepumpe

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014528053A true JP2014528053A (ja) 2014-10-23

Family

ID=47878596

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014532328A Pending JP2014528053A (ja) 2011-09-30 2012-09-21 高温ヒートポンプおよび高温ヒートポンプにおける作動媒体の使用方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20140245763A1 (ja)
EP (1) EP2742298A1 (ja)
JP (1) JP2014528053A (ja)
CN (1) CN103827599A (ja)
CA (1) CA2850396A1 (ja)
DE (1) DE102011086476A1 (ja)
RU (1) RU2014117522A (ja)
WO (1) WO2013045361A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW201829721A (zh) 2013-06-04 2018-08-16 美商杜邦股份有限公司 烷基全氟烯醚及其混合物於高溫熱泵的應用
DE102013211087A1 (de) * 2013-06-14 2015-01-15 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zum Betrieb einer Wärmepumpenanordnung und Wärmepumpenanordnung
DE102013214891A1 (de) * 2013-07-30 2015-02-05 Siemens Aktiengesellschaft Wärmetechnische Verschaltung einer Geothermiequelle mit einem Fernwärmenetz
DE102017208078A1 (de) * 2017-05-12 2018-11-15 Siemens Aktiengesellschaft Vorrichtung und Verfahren zur Erhöhung der Wärmeleistung einer Wärmequelle
DE102020117899B4 (de) 2020-07-07 2022-11-17 SPH Sustainable Process Heat GmbH Hochtemperaturwärmepumpe
DE102020118854B4 (de) 2020-07-16 2022-12-29 SPH Sustainable Process Heat GmbH Temperaturmanagementsystem, Wärmepumpe sowie Verfahren zum Regeln einer Schmiermittel-Temperatur
DE102021102648B4 (de) 2021-02-04 2022-11-17 SPH Sustainable Process Heat GmbH Kolbenkompressor, insbesondere für eine Wärmepumpe
EP4095286A1 (de) 2021-05-25 2022-11-30 Siemens Energy Global GmbH & Co. KG Anordnung und verfahren zur umweltfreundlichen erzeugung von wasserstoff
DE102022101440A1 (de) 2022-01-21 2023-07-27 SPH Sustainable Process Heat GmbH Wärmepumpe zur Erzeugung von Prozesswärme

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10506926A (ja) * 1995-06-07 1998-07-07 イー・アイ・デユポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー ヒドロフルオロエーテルまたはフルオロエーテルをベースにした冷媒
JP2001194025A (ja) * 1999-12-28 2001-07-17 Mayekawa Mfg Co Ltd 蒸気エジェクタによるガスエンジンの排熱利用方法とその装置
JP2002364939A (ja) * 2001-06-06 2002-12-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷凍装置
JP2006138496A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷凍システムおよび自動販売機
WO2007046332A1 (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Mayekawa Mfg. Co., Ltd. Co2冷凍機
WO2007105724A1 (ja) * 2006-03-14 2007-09-20 Asahi Glass Company, Limited 熱サイクル用作動媒体、ランキンサイクルシステム、ヒートポンプサイクルシステムおよび冷凍サイクルシステム
JP2008531975A (ja) * 2005-03-04 2008-08-14 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー エンジン排ガス駆動タービンを動力源とする冷凍/空気調節装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0615538B1 (en) * 1991-12-03 2001-03-07 United States Environmental Protection Agency Refrigerant compositions and processes for using same
DE102007010646B4 (de) 2007-03-02 2022-01-05 Stiebel Eltron Gmbh & Co. Kg Wärmepumpenvorrichtung
US9086230B2 (en) * 2007-05-25 2015-07-21 Mitsubishi Electric Corporation Refrigeration cycle device
CN201203300Y (zh) * 2008-05-07 2009-03-04 中原工学院 R125近临界循环高温热泵机组
DE102008027825A1 (de) * 2008-06-11 2009-12-17 Thermea. Energiesysteme Gmbh Verfahren und Anordnung zur Erzeugung von Wasserdampf
DE102008046620B4 (de) * 2008-09-10 2011-06-16 Thermea. Energiesysteme Gmbh Hochtemperaturwärmepumpe und Verfahren zu deren Regelung

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10506926A (ja) * 1995-06-07 1998-07-07 イー・アイ・デユポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー ヒドロフルオロエーテルまたはフルオロエーテルをベースにした冷媒
JP2001194025A (ja) * 1999-12-28 2001-07-17 Mayekawa Mfg Co Ltd 蒸気エジェクタによるガスエンジンの排熱利用方法とその装置
JP2002364939A (ja) * 2001-06-06 2002-12-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷凍装置
JP2006138496A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 冷凍システムおよび自動販売機
JP2008531975A (ja) * 2005-03-04 2008-08-14 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー エンジン排ガス駆動タービンを動力源とする冷凍/空気調節装置
WO2007046332A1 (ja) * 2005-10-17 2007-04-26 Mayekawa Mfg. Co., Ltd. Co2冷凍機
WO2007105724A1 (ja) * 2006-03-14 2007-09-20 Asahi Glass Company, Limited 熱サイクル用作動媒体、ランキンサイクルシステム、ヒートポンプサイクルシステムおよび冷凍サイクルシステム

Also Published As

Publication number Publication date
EP2742298A1 (de) 2014-06-18
DE102011086476A1 (de) 2013-04-04
WO2013045361A1 (de) 2013-04-04
CN103827599A (zh) 2014-05-28
CA2850396A1 (en) 2013-04-04
RU2014117522A (ru) 2015-11-10
US20140245763A1 (en) 2014-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014528053A (ja) 高温ヒートポンプおよび高温ヒートポンプにおける作動媒体の使用方法
JP5866402B2 (ja) 地球温暖化係数の低い(lgwp)冷媒を使用する吸収冷却サイクル
US10934895B2 (en) Heat engine systems with high net power supercritical carbon dioxide circuits
JP6087125B2 (ja) 廃熱を回収するための閉サイクルシステム
CA2820606C (en) Parallel cycle heat engines
JP6150140B2 (ja) 熱交換装置及びヒートポンプ装置
JP6660095B2 (ja) ランキンサイクルに従って作動する閉ループを制御する装置およびそれを使用する方法
JP6526639B2 (ja) ヒートポンプ装置を動作させる方法、及びヒートポンプ装置
RU2673959C2 (ru) Система и способ регенерации энергии отходящего тепла
KR20090035735A (ko) 전기 발전을 위해 저온 열을 이용하는 방법 및 장치
WO2015196883A1 (zh) 一种吸收式热泵制冷动力联供方法
JP2007520662A (ja) 有機ランキンサイクル用流体
US20150075210A1 (en) Method for charging and discharging a heat accumulator and plant for storing and releasing thermal energy, suitable for this method
JP2015518935A5 (ja)
US20110265501A1 (en) System and a method of energy recovery from low temperature sources of heat
WO2019114536A1 (zh) 构造冷源能量回收系统、热力发动机系统及能量回收方法
JP2016526650A5 (ja)
IT201600123131A1 (it) Processo e impianto a ciclo termodinamico per la produzione di potenza da sorgenti di calore a temperatura variabile
JPWO2009107383A1 (ja) 中温熱機関
JP5409022B2 (ja) 高温型ヒートポンプシステム
JP2016151191A (ja) 発電システム
JP2011033295A (ja) 高温型ヒートポンプシステム
CN106050818A (zh) 液压油冷却装置
US9599371B2 (en) Installation and method for the production of cold and/or heat
KR101129722B1 (ko) 과열방지 열교환기가 구비된 이산화탄소 냉매를 이용한 냉동냉장 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140728

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150428

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20151110