JP2006138496A - 冷凍システムおよび自動販売機 - Google Patents
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Abstract
【課題】缶飲料などの商品を冷却若しくは加温して販売する自動販売機に関し、二段圧縮二段膨張サイクルを用いた冷凍システムの廃熱を利用して加温を行い、消費電力量を削減する自動販売機を提供する。
【解決手段】低段吐出口から高段吸入口へ繋がる低段吐出配管30を並列に分岐した第二低段吐出配管31と、前記低段吐出配管30と前記第二低段吐出配管31との流路を切換える吐出切換弁とを備え、前記吐出切換弁の切換動作を行って熱量調整しながら前記第二低段吐出配管31を温熱源として利用することによって、二段圧縮二段膨張サイクルを用いた冷凍システムの廃熱を利用して加温を行い、消費電力量を削減することができる。
【選択図】図1
【解決手段】低段吐出口から高段吸入口へ繋がる低段吐出配管30を並列に分岐した第二低段吐出配管31と、前記低段吐出配管30と前記第二低段吐出配管31との流路を切換える吐出切換弁とを備え、前記吐出切換弁の切換動作を行って熱量調整しながら前記第二低段吐出配管31を温熱源として利用することによって、二段圧縮二段膨張サイクルを用いた冷凍システムの廃熱を利用して加温を行い、消費電力量を削減することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、二段圧縮二段膨張サイクルを用いた冷凍システムにおいて、低段吐出冷媒の廃熱を温熱源として利用する冷凍システムおよび、この冷凍システムを搭載する自動販売機に関するものである。
近年、自動販売機に対する消費電力量削減の要求が高まってきており、消費電力量削減手段として、断熱性能を改良する構造や、冷凍システムの高効率化が提案されている。
一方、一般に冷却時の効率を向上する手段として、二段圧縮二段膨張サイクルを用いた冷凍システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら従来の自動販売機を説明する。
図4は従来の自動販売機の冷媒回路図、図5は従来の自動販売機の冷却時の冷媒回路のモリエル線図である。
図4に示すように、従来の自動販売機は、ホット/コールド切替室1、コールド専用室2、第二コールド専用室3からなる貯蔵室を備え、ホット/コールド切替室1内に設置された室内熱交換器4、コールド専用室2内に設置された蒸発器5、第二コールド専用室2内に設置された第二蒸発器6、貯蔵室の外に設置された室外熱交換器7、圧縮機8で構成された冷凍システムを有する。また、膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11はそれぞれ通過する冷媒の圧力を低下するとともに閉塞機能を有したものである。
ここで、圧縮機8は低段圧縮機構と高段圧縮機構からなる一組の二段圧縮機構(図示せず)を有する圧縮機であり、従来の冷凍システムは中間冷却器20と1次膨張機構であるキャピラリ21を有する二段圧縮二段膨張サイクルである。
また、ホット/コールド切替室1を加温するために、電気ヒータからなるヒータ22が室内熱交換器4の風上側に設置されている。
以上のように構成された従来の自動販売機について、以下その動作を説明する。
ホット/コールド切替室1を冷却する場合、圧縮機8の高段圧縮機構から吐出された冷媒は、高段吐出配管23を通して室外熱交換器7に供給されて放熱された後、1次膨張機構であるキャピラリ21で中間圧力まで減圧されて温度低下し、中間冷却器20で分離された液冷媒が液冷媒配管24を通して膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11に供給されてさらに減圧された後、室内熱交換器4、蒸発器5、第二蒸発器6へ供給される。そして、室内熱交換器4、蒸発器5、第二蒸発器6で蒸発した冷媒は低段吸入配管25を通して圧縮機8の低段圧縮機構へ還流する。
一方、圧縮機8の低段圧縮機構の吐出冷媒は低段吐出配管26を通して中間冷却器20に供給されて、中間冷却器20内で液冷媒と熱交換して飽和状態まで冷却された後、高段吸入配管27を通して圧縮機8の高段圧縮機構に供給される。この結果、圧縮を二段階で行うとともに、高段吸入ガスのエントロピーを下げることで、高段吐出ガス温度を低減し、冷凍システムの理論効率を向上することができる。
このとき、ホット/コールド切替室1、コールド専用室2、第二コールド専用室3の内所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべてのコールド専用室が所定温度(通常0〜3℃)に達すると圧縮機8の運転を停止する。
次に、ホット/コールド切替室1を加温する場合、膨張弁A9を閉として圧縮機8を駆動する。圧縮機8の高段圧縮機構から吐出された冷媒は、高段吐出配管23を通して室外熱交換器7に供給されて放熱された後、1次膨張機構であるキャピラリ21で中間圧力まで減圧されて温度低下し、中間冷却器20で分離された液冷媒が液冷媒配管24を通して膨張弁B10、膨張弁C11に供給されてさらに減圧された後、蒸発器5、第二蒸発器6へ供給される。そして、蒸発器5、第二蒸発器6で蒸発した冷媒は低段吸入配管25を通して圧縮機8の低段圧縮機構へ還流する。
一方、圧縮機8の低段圧縮機構の吐出冷媒は低段吐出配管26を通して中間冷却器20に供給されて、中間冷却器20内で液冷媒と熱交換して飽和状態まで冷却された後、高段吸入配管27を通して圧縮機8の高段圧縮機構に供給される。この結果、圧縮を二段階で行うとともに、高段吸入ガスのエントロピーを下げることで、高段吐出ガス温度を低減し、冷凍システムの理論効率を向上することができる。
このとき、コールド専用室2、第二コールド専用室3の内所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべてのコールド専用室が所定温度(通常0〜3℃)に達すると圧縮機8の運転を停止する。
そして、ホット/コールド切替室1は、ヒータ22の通電率を制御することで所定温度(通常約55℃)に加温する。
次に、従来の自動販売機の冷媒の状態変化について図5を用いて詳細に説明する。
図5は横軸を冷媒のエンタルピー、縦軸を冷媒の圧力とするモリエル線図であり、ホット/コールド切替室1を冷却する場合の冷媒の状態変化を示す。
圧縮機8の高段圧縮機構から吐出された冷媒はA点であり、室外熱交換器7に供給されて放熱された後、過冷却0℃付近のB点となる。この時の室外熱交換器7での放熱量は、(h1−h2)に相当する。次に、1次膨張機構であるキャピラリ21で中間圧力まで減圧されて温度低下しC点となり、中間冷却器20に滞留する。
中間冷却器20で分離されたD点の液冷媒は、膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11に供給されてさらに減圧されF点となる。そして、室内熱交換器4、蒸発器5、第二蒸発器6で蒸発した冷媒は低段吸入配管25を通してG点となり、圧縮機8の低段圧縮機構へ還流する。一般に、低段吸入配管25での結露を防止するために、低段吸入配管25とキャピラリ21を熱交換してG点の過熱度を上げるとともに、B点の過冷却を増大させて冷廃熱を回収することができる。
一方、圧縮機8の低段圧縮機構の吐出冷媒はH点であり、中間冷却器20に供給されて、前記C点の冷媒と混合して冷却されて、E点となり圧縮機8の高段圧縮機構に供給される。ここで、圧縮機8の高段圧縮機構に供給されるE点の飽和冷媒ガスの循環量は、圧縮機8の低段圧縮機構に供給されるG点の冷媒ガスの循環量に、キャピラリ21で中間圧力まで減圧されて温度低下したC点での冷媒ガスの循環量と、H点の冷媒ガスをE点まで冷却するために蒸発したC点での液冷媒の蒸発量を加えたものとなる。
この結果、圧縮を(h6−h5)と(h1−h4)の二段階で行うとともに、高段吸入ガスのエントロピーをH点からE点に下げることで、A点での高段吐出ガス温度を低減し、冷凍システムの理論効率を向上することができる。
特開昭62−175561号公報
しかしながら、上記従来の構成では、外気温度が高い場合に室外熱交換器7の放熱能力が不足するという課題があった。また、室外熱交換器7の廃熱の一部を加温に利用する場合に高温の熱源が取り出せないという課題があった。
これは、高段吸入ガスのエンタルピーを下げて飽和ガスとすることで軽負荷時の理論効率を向上する反面、高段吐出ガス温度が低くなり室外熱交換器7の入口温度が低下して、高外気温時の放熱能力が低下するためである。同様に、室外熱交換器7の入口温度が低下するため、自動販売機の缶飲料を加温する60℃以上の放熱量が減少し、結果として、高温の熱源が十分取り出せない。
本発明は、従来の課題を解決するもので、高段吸入ガスのエンタルピーを制御することで、室外熱交換器の入口温度を可変可能とするとともに、比較的温度が高い低段吐出ガスを高温の熱源として利用できる自動販売機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷凍システムおよびこれを備えた自動販売機は、二段圧縮二段膨張サイクルを用いた冷凍システムにおいて、中間冷却器から低段吸入口へ繋がる中間冷却配管と、低段吐出口から高段吸入口へ繋がる低段吐出配管と、前記中間冷却配管と前記低段吐出配管を熱交換する中間熱交換器と、前記中間冷却器と前記中間熱交換器の間にあり前記中間冷却配管内の冷媒の流量を調整する流量調整弁とを備えたことを特徴とするものである。
これによって、高段吸入ガスのエンタルピーを制御することで、室外熱交換器の入口温度を可変可能とし、高外気温時に室外熱交換器の入口温度を上昇して放熱能力を向上することができる。
また、本発明の冷凍システムおよびこれを備えた自動販売機は、低段吐出口から高段吸入口へ繋がる低段吐出配管を並列に分岐した第二低段吐出配管と、前記低段吐出配管と前記第二低段吐出配管との流路を切換える吐出切換弁とを備え、前記吐出切換弁の切換動作を行って熱量調整しながら前記第二低段吐出配管を温熱源として利用することを特徴とするものである。
これによって、第二低段吐出配管を温熱源として自動販売機の缶飲料を加温する60℃以上の放熱量を確保することができ、ヒータ加温する場合と比較して消費電力量が削減できる。
本発明の冷凍システムおよびこれを備えた自動販売機は、二段圧縮二段膨張サイクルを用いた冷凍システムにおいて、簡易な構成と制御で、室外熱交換器の入口温度を可変可能として高外気温度での放熱能力を向上するとともに、比較的温度が高い低段吐出ガスを高温の熱源として利用でき加温時の消費電力量を削減できる。
本発明の請求項1に記載の発明は、二段圧縮二段膨張サイクルを用いた冷凍システムにおいて、中間冷却器から低段吸入口へ繋がる中間冷却配管と、低段吐出口から高段吸入口へ繋がる低段吐出配管と、前記中間冷却配管と前記低段吐出配管を熱交換する中間熱交換器と、前記中間冷却器と前記中間熱交換器の間にあり前記中間冷却配管内の冷媒の流量を調整する流量調整弁とを備えたことを特徴とする冷凍システムであるので、高段吸入ガスのエンタルピーを制御することで、室外熱交換器の入口温度を可変可能とし、高外気温時に室外熱交換器の入口温度を上昇して放熱能力を向上することができる。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、低段吐出口から高段吸入口へ繋がる低段吐出配管を並列に分岐した第二低段吐出配管と、前記低段吐出配管と前記第二低段吐出配管との流路を切換える吐出切換弁とを備え、前記吐出切換弁の切換動作を行って熱量調整しながら前記第二低段吐出配管を温熱源として利用することを特徴とする冷凍システムであるので、第二低段吐出配管を温熱源として自動販売機の缶飲料を加温する60℃以上の放熱量を確保することができ、ヒータ加温する場合と比較して消費電力量が削減できる。また、前記第二低段吐出配管を温熱源として利用する際に、前記流量調整弁を開くことで冷却停止中に加温単独運転が可能となる。
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項2の発明において、中間熱交換器に取り付けられた結露センサーと、温熱源となるヒータとを備え、外気が高湿度となる条件において前記結露センサーが結露を検知した場合に、温熱源として前記第二低段吐出配管の換わりに前記ヒータを利用することを特徴とする冷凍システムであるので、前記中間熱交換器での結露を防止することができ、室内など結露水の処理が困難な設置環境でも低湿度条件において消費電力量の削減を図ることができる。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、高段吐出冷媒と外気を熱交換する室外熱交換器とを備え、前記室外熱交換器と前記中間熱交換器を一体で形成したことを特徴とする冷凍システムであるので、高湿度条件において前記中間熱交換器での結露を抑制することができる。
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、中間冷却器内の冷媒圧力を臨界圧力以下とすることを特徴とする冷凍システムであるので、前記室外熱交換器内で超臨界状態となる冷媒を用いても凝縮冷媒と同様の効果を得ることができる。
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の冷凍システムを用いて、商品収納室を冷却あるいは加温する自動販売機であるので、高段吸入ガスのエンタルピーを制御することで、高外気温度での室外熱交換器の放熱量を向上することができる。あるいは、比較的温度が高い低段吐出ガスを高温の熱源として利用することにより、消費電力量を削減することができる。
以下、本発明による自動販売機の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1による自動販売機の冷媒回路図、図2および図3は同実施の形態の自動販売機の冷媒回路のモリエル線図である。なお、従来と同一の構成については同一番号を付して、詳細な説明は省略する。
図1は本発明の実施の形態1による自動販売機の冷媒回路図、図2および図3は同実施の形態の自動販売機の冷媒回路のモリエル線図である。なお、従来と同一の構成については同一番号を付して、詳細な説明は省略する。
図1に示すように、本発明の自動販売機は、ホット/コールド切替室1、コールド専用室2、第二コールド専用室3からなる貯蔵室を備え、ホット/コールド切替室1内に設置された室内熱交換器4、コールド専用室2内に設置された蒸発器5、第二コールド専用室2内に設置された第二蒸発器6、貯蔵室の外に設置された室外熱交換器7、圧縮機8で構成された冷凍システムを有する。また、膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11はそれぞれ通過する冷媒の圧力を低下するとともに閉塞機能を有したものである。
ここで、圧縮機8は低段圧縮機構と高段圧縮機構からなる一組の二段圧縮機構(図示せず)を有する圧縮機であり、本発明の冷凍システムは中間冷却器20と1次膨張機構であるキャピラリ21を有する二段圧縮二段膨張サイクルである。従来の冷凍システムとの相違点は、第一に、低段圧縮機構から吐出された冷媒を低段吐出配管30あるいは第二低段吐出配管31に分岐可能にした点、第二に、中間冷却器20を介さずに低段圧縮機構から吐出された冷媒を低段吐出配管30あるいは第二低段吐出配管31から、高段吸入配管32を通して高段圧縮機構へ供給する点、第三に、中間熱交換器33を用いて中間冷却器20に滞留する冷媒を低段吐出配管30内のガス冷媒と熱交換した後、第二低段吸入配管34を通して低段圧縮機構へ供給する点である。また、低段圧縮機構から第二低段吐出配管31に吐出された冷媒は、第二室内熱交換器35でホット/コールド切替室1内の空気を加温した後、逆止弁36を介して高段吸入配管32を通して高段圧縮機構へ供給されることで、温廃熱を高温熱源として利用するものである。
また、ホット/コールド切替室1の加温を補助するために、電気ヒータからなるヒータ22が室内熱交換器4の風上側に設置されている。
以上のように構成された本発明の自動販売機について、以下その動作を説明する。
ホット/コールド切替室1を冷却する場合、圧縮機8の高段圧縮機構から吐出された冷媒は、高段吐出配管23を通して室外熱交換器7に供給されて放熱された後、1次膨張機構であるキャピラリ21で中間圧力まで減圧されて温度低下し、中間冷却器20で分離された液冷媒が液冷媒配管24を通して膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11に供給されてさらに減圧された後、室内熱交換器4、蒸発器5、第二蒸発器6へ供給される。そして、室内熱交換器4、蒸発器5、第二蒸発器6で蒸発した冷媒は低段吸入配管25を通して圧縮機8の低段圧縮機構へ還流する。
一方、開閉弁37を開、第二開閉弁38を閉とすることで、圧縮機8の低段圧縮機構の吐出冷媒は低段吐出配管30を通して中間熱交換器33に供給されて、中間冷却器20から流量調整弁40を介して減圧されて中間熱交換器33に供給された貯留冷媒と熱交換して冷却された後、高段吸入配管32を通して圧縮機8の高段圧縮機構に供給される。また、中間冷却器20から中間冷媒配管39、流量調整弁40を介して減圧されて中間熱交換器33に供給された貯留冷媒は、第二低段吸入配管34を通して低段圧縮機構へ供給される。
このとき、ホット/コールド切替室1、コールド専用室2、第二コールド専用室3の内所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべてのコールド専用室が所定温度(通常0〜3℃)に達すると圧縮機8の運転を停止する。
この結果、圧縮を二段階で行うとともに、高段吸入ガスのエントロピーを下げることで、高段吐出ガス温度を低減し、冷凍システムの理論効率を向上することができる。さらに、高外気温度条件において室外熱交換器7の放熱能力が不足した場合には、流量調整弁40の流量を絞ることで高段吸入ガスのエントロピーを増大して室外熱交換器7の入口温度を上昇して放熱能力を改善することができる。
次に、ホット/コールド切替室1を加温する場合、開閉弁37を閉、第二開閉弁38を開、流量調整弁40を閉、膨張弁A9を閉として圧縮機8を駆動する。圧縮機8の高段圧縮機構から吐出された冷媒は、高段吐出配管23を通して室外熱交換器7に供給されて放熱された後、1次膨張機構であるキャピラリ21で中間圧力まで減圧されて温度低下し、中間冷却器20で分離された液冷媒が液冷媒配管24を通して膨張弁B10、膨張弁C11に供給されてさらに減圧された後、蒸発器5、第二蒸発器6へ供給される。そして、蒸発器5、第二蒸発器6で蒸発した冷媒は低段吸入配管25を通して圧縮機8の低段圧縮機構へ還流する。
一方、圧縮機8の低段圧縮機構の吐出冷媒は第二低段吐出配管31を通して第二室内熱交換器35に供給されて、ホット/コールド切替室1を加温した後、逆止弁36を介して高段吸入配管32を通して高段圧縮機構へ供給される。
このとき、コールド専用室2、第二コールド専用室3の内所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべてのコールド専用室が所定温度(通常0〜3℃)に達すると、流量調整弁40を開けて中間熱交換器33を蒸発器として利用しながらホット/コールド切替室1の加温を継続する。そして、ホット/コールド切替室1が所定温度(通常約55〜58℃)に達して、すべての貯蔵室が所定温度に達すると圧縮機8の運転を停止する。
この結果、低段圧縮機構から第二低段吐出配管31に吐出された冷媒の温廃熱を高温熱源として利用することにより、ホット/コールド切替室1の加温に要する消費電力量を削減することができる。
なお、コールド専用室が所定温度(通常0〜3℃)に達する前に、ホット/コールド切替室1の温度調整を行う場合は、開閉弁37を閉から開、第二開閉弁38を開から閉に切替えてホット/コールド切替室1の加温を中断する。このとき、ホット/コールド切替室1を冷却する場合と同様に流量調整弁40を開いてもよい。また、電源投入時などでホット/コールド切替室1の加温が不足する場合、あるいは高湿度環境において中間熱交換器33に取り付けられた結露センサー41が結露を検知した場合は、ヒータ22に通電して加温能力を一時的に補ってもよい。
次に、本発明の自動販売機の冷媒の状態変化について図2および図3を用いて詳細に説明する。
図2および図3は横軸を冷媒のエンタルピー、縦軸を冷媒の圧力とするモリエル線図である。図2はホット/コールド切替室1を冷却する場合、図3はホット/コールド切替室1を加温する場合の冷媒の状態変化を示す。
図2において、圧縮機8の高段圧縮機構から吐出された冷媒はp点であり、室外熱交換器7に供給されて放熱された後、過冷却0℃付近のq点となる。この時の室外熱交換器7での放熱量は、(h1−h2)に相当する。次に、1次膨張機構であるキャピラリ21で中間圧力まで減圧されて温度低下しr点となり、中間冷却器20に滞留する。
中間冷却器20で分離されたr1点の液冷媒は、膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11に供給されてさらに減圧されs点となる。そして、室内熱交換器4、蒸発器5、第二蒸発器6で蒸発した冷媒は低段吸入配管25を通してu点となり、圧縮機8の低段圧縮機構へ還流する。一般に、低段吸入配管25での結露を防止するために、低段吸入配管25とキャピラリ21を熱交換してu点の過熱度を上げるとともに、q点の過冷却を増大させて冷廃熱を回収することができる。
また、中間冷却器20で分離されたr2点の気液混合冷媒は、流量調整弁40を介して中間冷却器20から中間熱交換器33に供給されてt点となり、圧縮機8の低段圧縮機構の吐出冷媒と熱交換した後、第二低段吸入配管34を通して低段圧縮機構へ供給される。
一方、圧縮機8の低段圧縮機構の吐出冷媒はv点であり、流量調整弁40を介して中間冷却器20から中間熱交換器33に供給されたt点の冷媒と熱交換して、w点となり圧縮機8の高段圧縮機構に供給される。ここで、圧縮機8の高段圧縮機構に供給されるw点のエンタルピーは、流量調整弁40の開度によって決まる中間冷却器20から中間熱交換器33に供給されたt点の冷媒量によって制御される。
この結果、圧縮を(h6−h5)と(h1−h4)の二段階で行うとともに、高段吸入ガスのエントロピーをv点からw点に下げることで、p点での高段吐出ガス温度を低減し、冷凍システムの理論効率を向上することができる。さらに、外気温度が高くて室外熱交換器7の放熱能力が不足する場合は、流量調整弁40の開度を絞ることでw点のエンタルピーを増大させてp点での高段吐出ガス温度を上昇させることができ、結果として室外熱交換器7の入口温度を上昇させて放熱能力を向上することができる。
また図3において、圧縮機8の高段圧縮機構から吐出された冷媒はp点であり、室外熱交換器7に供給されて放熱された後、過冷却0℃付近のq点となる。この時の室外熱交換器7での放熱量は、(h1−h2)に相当する。次に、1次膨張機構であるキャピラリ21で中間圧力まで減圧されて温度低下しr点となり、中間冷却器20に滞留する。
中間冷却器20に滞留したr点の気液混合冷媒は、膨張弁B10、膨張弁C11に供給されてさらに減圧されs点となる。そして、蒸発器5、第二蒸発器6で蒸発した冷媒は低段吸入配管25を通してu点となり、圧縮機8の低段圧縮機構へ還流する。一般に、低段吸入配管25での結露を防止するために、低段吸入配管25とキャピラリ21を熱交換してu点の過熱度を上げるとともに、q点の過冷却を増大させて冷廃熱を回収することができる。
一方、圧縮機8の低段圧縮機構の吐出冷媒はv点であり、第二開閉弁38を介して第二室内熱交換器35に供給されてホット/コールド切替室1内で放熱した後、w点となり圧縮機8の高段圧縮機構に供給される。この時の第二室内熱交換器35での放熱量は、(h4−h5)に相当する。
この結果、圧縮機8の低段圧縮機構の吐出冷媒の廃熱を加温に利用することができ、結果としてホット/コールド切替室1の加温に要する消費電力量を削減することができる。さらに、すべてのコールド専用室が所定温度(通常0〜3℃)に達して膨張弁B10と膨張弁C11を閉塞した場合に、流量調整弁40を開けて中間熱交換器33を蒸発器として利用することで、中間冷却器20に滞留したr点の気液混合冷媒を加温して第二低段吸入配管34を通してu点とし、圧縮機8の低段圧縮機構へ還流することができ、ホット/コールド切替室1の加温を継続することができる。
なお、本実施の形態においては、中間熱交換器33の構成は規定していないが、一般に冷媒の熱交換に利用される二重管熱交換器を用い、高温側になる圧縮機8の低段圧縮機構の吐出冷媒を外側にした対向流とし、二重管熱交換器の表面の結露発生を防止することが望ましい。さらに、中間熱交換器33を蒸発器として利用しながらホット/コールド切替室1の加温を継続するために、空気側に放熱フィンを形成することが望ましい。
また、本実施の形態においては、中間熱交換器33と室外熱交換器7を別置きとしたが、放熱フィンを共有化した一体構成として、中間熱交換器33の結露発生を防止することが望ましい。
また、本実施の形態においては、使用する冷媒を規定していないが、中間冷却器20の飽和温度を常温付近に設定すれば、室外熱交換器7で凝縮しない遷臨界サイクルとなる冷媒を用いても同様の効果が期待できる。また、中間冷却器20から出る液冷媒配管24と中間冷媒配管39に高低差を設けることが望ましい。相対的に中間冷媒配管39の取り出し口の位置を液冷媒配管24の取り出し口の位置より高く設定することで、流量調整弁40を開けて冷却時に効率的な運転をする場合に中間冷却器20に貯留される冷媒量が増加して高圧圧力を下げる効果も得られるとともに、加温時に流量調整弁40を開けて中間熱交換器33を蒸発器として利用する場合に、一時的に中間冷却器20に貯留される冷媒量が増加して余剰な冷凍能力を保持することができる。
以上のように、本実施の形態においては、二段圧縮二段膨張サイクルを用いた冷凍システムにおいて、中間冷却器から低段吸入口へ繋がる中間冷却配管と、低段吐出口から高段吸入口へ繋がる低段吐出配管と、前記中間冷却配管と前記低段吐出配管を熱交換する中間熱交換器と、前記中間冷却器と前記中間熱交換器の間にあり前記中間冷却配管内の冷媒の流量を調整する流量調整弁とを備え、高段吸入ガスのエンタルピーを制御することで、室外熱交換器の入口温度を可変可能とし、高外気温時に室外熱交換器の入口温度を上昇して放熱能力を向上することができる。また、低段吐出口から高段吸入口へ繋がる低段吐出配管を並列に分岐した第二低段吐出配管と、前記低段吐出配管と前記第二低段吐出配管との流路を切換える吐出切換弁とを備え、前記吐出切換弁の切換動作を行って熱量調整しながら前記第二低段吐出配管を温熱源として利用することができる。
以上のように、本発明にかかる二段圧縮二段膨張サイクルの冷凍システムおよびこれを備えた自動販売機は、高段吸入ガスのエンタルピーを制御することで、室外熱交換器の入口温度を可変可能とし、高外気温時に室外熱交換器の入口温度を上昇して放熱能力を向上することができるとともに、第二低段吐出配管を温熱源として自動販売機の缶飲料を加温する60℃以上の放熱量を確保することができ、ヒータ加温する場合と比較して消費電力量が削減できる。この結果、ホット飲料とコールド飲料を同時に保存するショーケースや少量の給湯を行うカップ自販機など小能力の加温エネルギーの省力化が要求される用途にも適用できる。
30 低段吐出配管
31 第二低段吐出配管
33 中間熱交換器
31 第二低段吐出配管
33 中間熱交換器
Claims (6)
- 二段圧縮二段膨張サイクルを用いた冷凍システムにおいて、中間冷却器から低段吸入口へ繋がる中間冷却配管と、低段吐出口から高段吸入口へ繋がる低段吐出配管と、前記中間冷却配管と前記低段吐出配管を熱交換する中間熱交換器と、前記中間冷却器と前記中間熱交換器の間にあり前記中間冷却配管内の冷媒の流量を調整する流量調整弁とを備えたことを特徴とする冷凍システム。
- 低段吐出口から高段吸入口へ繋がる低段吐出配管を並列に分岐した第二低段吐出配管と、前記低段吐出配管と前記第二低段吐出配管との流路を切換える吐出切換弁とを備え、前記吐出切換弁の切換動作を行って熱量調整しながら前記第二低段吐出配管を温熱源として利用することを特徴とする請求項1記載の冷凍システム。
- 中間熱交換器に取り付けられた結露センサーと、温熱源となるヒータとを備え、外気が高湿度となる条件において前記結露センサーが結露を検知した場合に、温熱源として前記第二低段吐出配管の換わりに前記ヒータを利用することを特徴とする請求項2記載の冷凍システム。
- 高段吐出冷媒と外気を熱交換する室外熱交換器を備え、前記室外熱交換器と中間熱交換器を一体で形成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の冷凍システム。
- 中間冷却器内の冷媒圧力を臨界圧力以下とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の冷凍システム。
- 請求項1から5のいずれか一項記載の冷凍システムを用いて、商品収納室を冷却あるいは加温する自動販売機。
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JP2008040731A (ja) * | 2006-08-04 | 2008-02-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 冷却加温システム及びそれを用いた自動販売機 |
JP2014528053A (ja) * | 2011-09-30 | 2014-10-23 | シーメンス アクチエンゲゼルシヤフトSiemens Aktiengesellschaft | 高温ヒートポンプおよび高温ヒートポンプにおける作動媒体の使用方法 |
JP2016004295A (ja) * | 2014-06-13 | 2016-01-12 | サンデンホールディングス株式会社 | 自動販売機 |
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2004
- 2004-11-10 JP JP2004326219A patent/JP2006138496A/ja active Pending
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