JP2007213614A - 自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】缶飲料などの商品を冷却若しくは加温して販売する自動販売機に関し、冷却時の廃熱を加温に利用して消費電力量の削減を図るとともに、低外気温時でも適用できる自動販売機の提供を目的とする。
【解決手段】ホット/コールド切替室1内に切替室蒸発器20と切替室凝縮器21を個別で設置することにより、蒸発用あるいは凝縮用熱交換器として最適設計ができるとともに、抵抗器22を介して切替室凝縮器21と室外熱交換器7を接続することにより、低外気温時でも切替室凝縮器21の凝縮温度を比較的高く維持することができ、冷却時の廃熱を加温に利用して消費電力量の削減を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、缶飲料などの商品を冷却あるいは加温して販売する自動販売機において、冷却によって生じる廃熱を利用して同時に加温を行う自動販売機に関するものである。
近年、自動販売機に対する消費電力量削減の要求が高まってきており、消費電力量削減手段として、冷却によって生じる廃熱を利用したもの(例えば、特許文献1参照)がある。
以下、図面を参照しながら従来の自動販売機を説明する。
図6は従来の自動販売機の冷媒回路図、図7は従来の自動販売機の冷媒のモリエル線図である。
図6において、自動販売機の庫内はホット/コールド切替室1、コールド専用室2、第二のコールド専用室3、4室内熱交換器はホット/コールド切替室1内に設置され、蒸発器5はコールド専用室2内に設置され、第二の蒸発器6は第二のコールド専用室2内に設置され、室外熱交換器7および圧縮機8は貯蔵室の外に設置されている。
また、膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11はそれぞれ通過する冷媒の圧力を低下するとともに閉塞機能を有したものであり、開閉弁A12、開閉弁B13、開閉弁C14、開閉弁D15はそれぞれ冷媒の流れの有無を制御するものである。
以上のように構成された従来の自動販売機について、以下その動作を説明する。
ホット/コールド切替室1を冷却する場合、開閉弁A12と開閉弁D15を開とし、開閉弁B13と開閉弁C14を閉として、圧縮機8を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、室外熱交換器7で凝縮された後、それぞれ膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11で減圧されて、室内熱交換器4、蒸発器5、第二の蒸発器6へ供給される。そして、室内熱交換器4、蒸発器5、第二の蒸発器6で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。
このとき、ホット/コールド切替室1、コールド専用室2、第二のコールド専用室3の内所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべての貯蔵室が所定の温度に達すると圧縮機8の運転を停止する。
次に、ホット/コールド切替室1を加温する場合、開閉弁A12と開閉弁D15およびを膨張弁A9を閉とし、開閉弁B13と開閉弁C14を開として、圧縮機8を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、室内熱交換器4で一部が凝縮し、再度室外熱交換器7で凝縮された後、それぞれ膨張弁B10、膨張弁C11で減圧されて、蒸発器5、第二の蒸発器6へ供給される。そして、蒸発器5、第二の蒸発器6で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。
このとき、冷媒は図7のモリエル線図に示した状態となる。図7において、横軸は冷媒のエンタルピー、縦軸は冷媒の圧力である。また、図7において、A点は圧縮機8の吸込み冷媒の状態、B点は圧縮機8の吐出冷媒の状態、C点は室内熱交換器4の出口の状態、D点は室外熱交換器7の出口の状態、E点は膨張弁B10と膨張弁C11の出口の状態である。
ここで、蒸発器5と第二の蒸発器6の圧力はP1、室内熱交換器4と室外熱交換器7の圧力はP2であり、並列に接続された蒸発器5と第二の蒸発器6の蒸発温度はほぼ同一となるが、直列に接続された室内熱交換器4は凝縮温度よりも高温の過熱蒸気が通過するため、室外熱交換器7よりも高い吹出し空気温度を実現することができる。この結果、ホット/コールド切替室1を効率よく加温することができる。
このとき、図7において圧縮機8の仕事量(h3−h2)に対して、冷却仕事(h2−h1)と加温仕事(h3−h4)を同時に行うので、ヒータを用いて加温仕事(h3−h4)を行う場合に比べて、効率の高い運転が実現できる。
また、コールド専用室2、第二のコールド専用室3の内所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべての貯蔵室が所定の温度に達すると圧縮機8の運転を停止する。
特開平5−233941号公報
しかしながら、上記従来の構成では、ホット/コールド切替室の冷却時には室内熱交換器を着霜しながら蒸発温度で利用する一方、ホット/コールド切替室の加温時には室内熱交換器を凝縮温度よりも高い過熱蒸気の温度で利用するため、熱交換器の最適設計が困難となる課題があった。
本発明は、従来の課題を解決するもので、さらに熱交換効率を高め、消費電力量を削減できる自動販売機を提供することを目的とする。
また、上記従来の構成は、外気温度が低い場合、ホット/コールド切替室の加温時に室外熱交換器の凝縮温度が低下して、室内熱交換器で十分な吹出し空気温度が得られないという課題があった。また、外気温度が低い場合、コールド専用室の冷却負荷が低く、コールド専用室の過冷による商品の氷結を防ぐために、圧縮機能力を低下させる必要があり、ホット/コールド切替室の加温時の必要能力が得られないという課題があった。
本発明の他の目的は、従来の課題を解決するもので、外気温度が低い場合でも十分な吹出し空気温度と加温能力を維持することで、冬場に外気温度が低下する地域にも広範囲に適用できる廃熱を利用した効率の高い自動販売機を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の自動販売機は、複数の商品収納室を有し、前記商品収納室としてコールド専用室とホット/コールド切替室を備え、前記コールド専用室内に室内を冷却する蒸発器、前記ホット/コールド切替室内に室内を冷却する切替室蒸発器と室内を加温する切替室凝縮器を配置し、前記商品収納室外に前記蒸発器、前記切替室蒸発器および前記切替室凝縮器と接続される圧縮機および室外熱交換器を配置した自動販売機であって、前記ホット/コールド切替室を冷却する場合、前記圧縮機から吐出された冷媒は、前記室外熱交換器を通って前記切替室蒸発器と前記蒸発器に供給され、前記ホット/コールド切替室を加温する場合、前記圧縮機から吐出された冷媒は、前記切替室凝縮器を経由して前記室外熱交換器を通った後、前記蒸発器に供給されるように冷媒流路を切替え、前記切替室蒸発器を構成するパス配管と前記切替室凝縮器を構成するパス配管とは共用しない専用パス配管として構成されたことにより、着霜しながら蒸発温度で使用される蒸発器と、主として過熱蒸気の温度で使用される凝縮器それぞれに最適な設計を行うことができ、熱交換器の効率を向上することで、さらに消費電力を低減することができる。
また、切替室凝縮器の出口部と室外熱交換器の入口部とを接続する配管に抵抗器を配置し、ホット/コールド切替室を加温する場合、前記切替室凝縮器を通過した冷媒は、前記抵抗器で減圧されて前記室外凝縮器に供給され再度凝縮した後、蒸発器に供給されるものであり、ホット/コールド切替室を加熱する凝縮器と室外凝縮器の間に抵抗器をいれて減圧することで、凝縮器と室外凝縮器の凝縮温度に差を付けることができ、低外気温時に凝縮器の凝縮温度が下がりすぎて十分な吹出し空気温度が維持でなくなることを防止することができ、外気温度が低い場合でも十分な吹出し空気温度を維持することで、冬場に外気温度が低下する地域にも広範囲に適用できる。
本発明の自動販売機によれば、ホット/コールド切替室の切替室蒸発器と切替室凝縮器を個別に配置することにより、着霜しながら蒸発温度で使用される蒸発器と、主として過熱蒸気の温度で使用される凝縮器それぞれに最適な設計を行うことができ、熱交換器の効率を向上することで、さらに消費電力を低減することができる。
また、ホット/コールド切替室を加熱する切替室凝縮器と室外熱交換器の間に抵抗器をいれて減圧することで、切替室凝縮器と室外熱交換器の凝縮温度に差を付けることができ、低外気温時に切替室凝縮器の凝縮温度が下がりすぎて十分な吹出し空気温度が維持でなくなることを防止することができ、外気温度が低い場合でも十分な吹出し空気温度を維持することで、冬場に外気温度が低下する地域にも広範囲に適用できる。
請求項1に記載の自動販売機の発明は、複数の商品収納室を有し、前記商品収納室としてコールド専用室とホット/コールド切替室を備え、前記コールド専用室内に室内を冷却する蒸発器、前記ホット/コールド切替室内に室内を冷却する切替室蒸発器と室内を加温する切替室凝縮器を配置し、前記商品収納室外に前記蒸発器、前記切替室蒸発器および前記切替室凝縮器と接続される圧縮機および室外熱交換器を配置した自動販売機であって、前記ホット/コールド切替室を冷却する場合、前記圧縮機から吐出された冷媒は、前記室外熱交換器を通って前記切替室蒸発器と前記蒸発器に供給され、前記ホット/コールド切替室を加温する場合、前記圧縮機から吐出された冷媒は、前記切替室凝縮器を経由して前記室外熱交換器を通った後、前記蒸発器に供給されるように冷媒流路を切替え、前記切替室蒸発器を構成するパス配管と前記切替室凝縮器を構成するパス配管とは共用しない専用パス配管として構成されたものであり、着霜しながら蒸発温度で使用される切替室蒸発器と、主として過熱蒸気の温度で使用される切替室凝縮器それぞれに最適な設計を行うことができ、熱交換器の効率を向上することで、さらに消費電力を低減することができる。
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明にさらに、切替室凝縮器の出口部と室外熱交換器の入口部とを接続する配管に抵抗器を配置し、ホット/コールド切替室を加温する場合、前記切替室凝縮器を通過した冷媒は、前記抵抗器で減圧されて前記室外凝縮器に供給され再度凝縮した後、蒸発器に供給されるものであり、抵抗器をいれて減圧することで、切替室凝縮器と室外凝縮器の凝縮温度に差を付けることができ、低外気温時に切替室凝縮器の凝縮温度が下がりすぎて十分な吹出し空気温度が維持でなくなることを防止することができ、外気温度が低い場合でも十分な吹出し空気温度を維持することで、冬場に外気温度が低下する地域にも広範囲に適用できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明にさらに、ホット/コールド切替室内に室内の空気を強制通風させる送風ファンを備え、切替室凝縮器は切替室蒸発器の風下側に設置されたものであり、高い熱交換効率を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1の自動販売機の冷媒回路図、図2は実施の形態1の自動販売機の冷媒のモリエル線図である。
図1において、自動販売機の庫内はホット/コールド切替室1、コールド専用室2、第二のコールド専用室3、切替室蒸発器20はホット/コールド切替室1内に設置され、切替室凝縮器21はホット/コールド切替室1内に設置され、蒸発器5はコールド専用室2内に設置され、第二の蒸発器6は第二のコールド専用室2内に設置され、室外熱交換器7および圧縮機8は貯蔵室の外に設置されている。
ここで、切替室蒸発器20は蒸発器5や第二の蒸発器6と同様に、着霜を考慮したフィンチューブ熱交換器の形態とし、フィン間隔やチューブ間隔を比較的大きくとっている。この結果、十分な着霜耐力が得られ霜の目詰まりにより性能の大幅低下が回避できる。
一方、切替室凝縮器21は入口側の温度が高く、出口側の温度が低い過熱蒸気との熱交換を考慮したフィンチューブ熱交換器の形態とし、フィン間隔やチューブ間隔を比較的小さく、かつ冷媒と空気の流れが対向流となるようにチューブの接続が設計されている。この結果、凝縮温度よりも高い吹出し空気温度が実現でき、高い熱交換効率が実現できる。
また、膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11、抵抗器22はそれぞれ通過する冷媒の圧力を低下するとともに閉塞機能を有したものであり、開閉弁A12、開閉弁B13、開閉弁E23はそれぞれ冷媒の流れの有無を制御するものである。
以上のように構成された実施の形態1の自動販売機について、以下その動作を説明する。
ホット/コールド切替室1を冷却する場合、開閉弁A12と開閉弁E23を開とし、開閉弁B13と抵抗器22を閉として、圧縮機8を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、室外熱交換器7で凝縮された後、それぞれ膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11で減圧されて、切替室蒸発器20、蒸発器5、第二の蒸発器6へ供給される。そして、切替室蒸発器20、蒸発器5、第二の蒸発器6で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。
このとき、ホット/コールド切替室1、コールド専用室2、第二のコールド専用室3の内所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべての貯蔵室が所定の温度に達すると圧縮機8の運転を停止する。
次に、ホット/コールド切替室1を加温する場合、開閉弁A12と開閉弁E23およびを膨張弁A9を閉とし、開閉弁B13と抵抗器22を開として、圧縮機8を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、切替室凝縮器21で一部が凝縮し、再度室外熱交換器7で凝縮された後、それぞれ膨張弁B10、膨張弁C11で減圧されて、蒸発器5、第二の蒸発器6へ供給される。そして、蒸発器5、第二の蒸発器6で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。
このとき、冷媒は図2のモリエル線図に示した状態となる。図2において、横軸は冷媒のエンタルピー、縦軸は冷媒の圧力である。また、図2において、p点は圧縮機8の吸込み冷媒の状態、q点は圧縮機8の吐出冷媒の状態、r点は切替室凝縮器21の出口の状態、s点は抵抗器22の出口の状態、t点は室外熱交換器の出口の状態、u点は膨張弁B10と膨張弁C11の出口の状態である。
ここで、蒸発器5と第二の蒸発器6の圧力はP1、切替室凝縮器21の圧力はP2、室外熱交換器7の圧力はP3であり、並列に接続された蒸発器5と第二の蒸発器6の蒸発温度はほぼ同一となるが、抵抗器22を介して直列に接続された切替室凝縮器21は、室外熱交換器7よりも高い圧力を維持することができるとともに、過熱蒸気が通過するため高い吹出し空気温度を実現することができる。
このとき、図2において圧縮機8の仕事量(h3−h2)に対して、冷却仕事(h2−h1)と加温仕事(h3−h4)を同時に行うので、ヒータを用いて加温仕事(h3−h4)を行う場合に比べて、効率の高い運転が実現できる。また、室外熱交換器7の凝縮圧力を切替室凝縮器21よりも低下させたので、室外熱交換器7の出口の冷媒のエンタルピーをh1‘からh1に下げることができ、比較的大きい冷却仕事(h2−h1)を実現することでより効率の高い運転が実現できた。
この結果、低外気温時において室外熱交換器7の凝縮温度や凝縮圧力が下がった場合でも、切替室凝縮器21は比較的高い凝縮温度や凝縮圧力を維持することができ、ホット/コールド切替室1を効率よく加温することができるので、冬場に低外気温となる地域にも廃熱を利用した効率の高い自動販売機を適用することができる。
また、コールド専用室2、第二のコールド専用室3の内所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべての貯蔵室が所定の温度に達すると圧縮機8の運転を停止する。
ここで、ホット/コールド切替室1の温度が下降すると、室外熱交換器7と抵抗器22で接続されている切替室凝縮器21では、より多くの冷媒が凝縮して放熱能力が大きくなり、ホット/コールド切替室1の温度が上昇すると、切替室凝縮器21ではより多くの冷媒が凝縮せずに室外熱交換器7へ供給され放熱能力が小さくなることで、自動的に能力調整が行われる。
しかし、高い吹出し空気温度を実現するためには、切替室凝縮器21で圧縮機8の使用圧力上限に近い、高い凝縮温度や凝縮圧力を維持する必要があり、外気温度の変化や貯蔵室の熱負荷の変化に対して以下のように調整することが望ましい。
ホット/コールド切替室1を加温している間に、切替室凝縮器21の凝縮温度が設定値よりも上昇した場合は、抵抗器22の抵抗値を低下することが望ましい。この結果、ホット/コールド切替室1の温度が変動により上昇した場合でも、切替室凝縮器21の凝縮温度や凝縮圧力が異常に上昇することを防止することができ、圧縮機8の耐久性を向上することができるとともに、冷媒の循環量を維持することでコールド専用室2あるいは第二のコールド専用室3の冷却能力を維持して、貯蔵室の昇温を防止することができる。
また、ホット/コールド切替室1を加温している間に、ホット/コールド切替室1の温度が設定値よりも上昇した場合は、同時に冷却するコールド専用室2あるいは第二のコールド専用室3など貯蔵室の数を低減することが望ましい。この結果、冷媒の循環量を低下することで、ホット/コールド切替室1の加温能力を低下して、ホット/コールド切替室1の温度が異常に上昇することを抑制し効率の高い運転を行うことができる。
また、圧縮機8として能力可変型圧縮機を用いるとともに、ホット/コールド切替室1を加温している間に、切替室凝縮器21の凝縮温度が設定値よりも上昇した場合は、圧縮機8の能力を所定量低下させることが望ましい。この結果、圧縮機8を使用圧力上限付近で安定して動作させることができ、ホット/コールド切替室1の温度が変動により上昇した場合でも、切替室凝縮器21の凝縮温度や凝縮圧力が異常に上昇することを防止することができ、圧縮機8の耐久性を向上することができる。
(実施の形態2)
図3は実施の形態2の自動販売機の室内熱交換器の概略図である。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図3において、切替室蒸発器20はホット/コールド切替室1内に設置され、切替室凝縮器21は切替室蒸発器20の風下側に設置され、送風ファン30は切替室蒸発器20および切替室凝縮器21にホット/コールド切替室1内の空気を送風するもので、補助ヒータ31は切替室凝縮器21の風下側に設置されている。
ここで、切替室蒸発器20は蒸発器5や第二の蒸発器6と同様に、着霜を考慮したフィンチューブ熱交換器の形態とし、フィン間隔やチューブ間隔を比較的大きくとっている。この結果、十分な着霜耐力が得られ霜の目詰まりにより性能の大幅低下が回避できる。
また、切替室蒸発器20は風上側前面に多く着霜するため、切替室凝縮器21よりも風上側に設置して、風向き方向の投影面積を大きくとることが望ましい。これにより、着霜の影響を最小限に抑えることができる。
一方、切替室凝縮器21は入口側の温度が高く、出口側の温度が低い過熱蒸気との熱交換を考慮したフィンチューブ熱交換器の形態とし、フィン間隔やチューブ間隔を比較的小さく、かつ冷媒と空気の流れが対向流となるようにチューブの接続が設計されている。この結果、凝縮温度よりも高い吹出し空気温度が実現でき、高い熱交換効率が実現できる。
また、切替室凝縮器21は、切替室蒸発器20や送風ファン30よりも風下側に設置して、風向き方向の長さを大きくとることが望ましい。これにより、対向流の冷媒と空気の熱交換が十分行われて、凝縮温度よりも高い吹出し空気温度が実現できるとともに、吹出し空気が切替室蒸発器20や送風ファン30と接触して温度低下することなくホット/コールド切替室1内へ供給され高い熱交換効率が実現できる。
次に、補助ヒータ31の動作について説明する。
ホット/コールド切替室1を加温している間に、切替室凝縮器21の凝縮温度が設定値よりも下降した場合は、補助ヒータ31に通電する。この結果、ホット/コールド切替室1に飲料缶が多量に投入されたことなどで室内の温度が異常に下降した場合に、切替室凝縮器21の加熱能力を補助するとともに、吹出し空気温度を通常より高く制御することで、取り出し口付近の飲料缶の温度上昇を速めてプルアップ時間を短縮することができる。
また、ホット/コールド切替室1を加温している間に、コールド専用室2あるいは第二のコールド専用室3の温度が所定値より低下した場合、圧縮機の運転を停止するとともに、ホット/コールド切替室1の温度が設定値よりも下降した場合は、補助ヒータ31に通電するものであり、コールド専用室2あるいは第二のコールド専用室3の過冷を防止するとともに、ホット/コールド切替室1の加温を維持することができる。
なお、補助ヒータ31は切替室凝縮器21の風下側に設置することが望ましい。これにより、切替室凝縮器21の加温能力を最大限引き出した後に、補助ヒータ31を用いて加温するので、補助ヒータ31の入力を最小限に抑えることができ消費電力の低減が図れる。
(実施の形態3)
図4は実施の形態3の自動販売機の縦断面図、図5は実施の形態3の自動販売機の冷媒のモリエル線図である。なお、実施の形態1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図4において、自動販売機40には、ホット/コールド切替室1内に設置されたコラム41、コラム41に貯蔵された飲料缶42、ホット/コールド切替室1内に設置された上部循環風路43、ホット/コールド切替室1内に設置された下部循環風路44が設けられ、また、それぞれ切替室蒸発器20、切替室凝縮器21、室外熱交換器7に送風する送風ファンA50、送風ファンB51、送風ファンC52が設けられている。
以上のように構成された実施の形態3の自動販売機について、以下その動作を説明する。
ホット/コールド切替室1を冷却する場合、開閉弁A12と開閉弁E23を開とし、開閉弁B13と抵抗器22を閉として、圧縮機8を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、室外熱交換器7で凝縮された後、それぞれ膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11で減圧されて、切替室蒸発器20、蒸発器5、第二の蒸発器6へ供給される。そして、切替室蒸発器20、蒸発器5、第二の蒸発器6で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。
このとき、ホット/コールド切替室1を冷却中は送風ファンA50と送風ファンB51を両方稼動させて、ホット/コールド切替室1内の冷気を室内全体に循環させる。また、ホット/コールド切替室1、コールド専用室2、第二のコールド専用室3の内所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべての貯蔵室が所定の温度に達すると圧縮機8の運転を停止する。
次に、ホット/コールド切替室1を加温する場合、開閉弁A12と開閉弁E23およびを膨張弁A9を閉とし、開閉弁B13と抵抗器22を開として、圧縮機8を駆動する。圧縮機8から吐出された冷媒は、切替室凝縮器21で一部が凝縮し、再度室外熱交換器7で凝縮された後、それぞれ膨張弁A9、膨張弁B10、膨張弁C11で減圧されて、切替室蒸発器20、蒸発器5、第二の蒸発器6へ供給される。そして、切替室蒸発器20、蒸発器5、第二の蒸発器6で蒸発した冷媒が圧縮機8へ還流する。
このとき、ホット/コールド切替室1を加温中は送風ファンA50と送風ファンB51を両方稼動させて、上部循環風路43を用いて切替室蒸発器20で発生した冷気をホット/コールド切替室1の上部で循環させるとともに、下部循環風路44を用いて切替室凝縮器21で発生した暖気をホット/コールド切替室1の下部で循環させる。また、コールド専用室2、第二のコールド専用室3の内所定の温度に達した貯蔵室は、当該する膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止する。さらに、すべての貯蔵室が所定の温度に達すると圧縮機8の運転を停止する。
この結果、ホット/コールド切替室1を加温中にコラム41の上部に長時間保管された飲料缶42が加温劣化することを防止し、同時に隣室であるコールド専用室2へ熱リークする量を低減することで、コールド専用室2の熱負荷量を低減し省エネルギー化が図れる。
さらに、ホット/コールド切替室1を加温中に、コールド専用室2と第二のコールド専用室3が共に所定の温度に達した場合、当該する膨張弁B10、膨張弁C11を閉塞して冷媒の供給を停止することで、切替室蒸発器20と切替室凝縮器21および室外熱交換器7を用いたホット/コールド切替室1単独運転が実現できる。なお、この場合、ホット/コールド切替室1の上部冷却が過多にならないように、送風ファンC51を減速あるいは停止して室外熱交換器7の凝縮能力を低下させることが望ましい。
このとき、冷媒は図5のモリエル線図に示した状態となる。図5において、横軸は冷媒のエンタルピー、縦軸は冷媒の圧力である。また、図5において、p点は圧縮機8の吸込み冷媒の状態、q点は圧縮機8の吐出冷媒の状態、r点は切替室凝縮器21の出口の状態、s点は抵抗器22の出口の状態、t点は室外熱交換器の出口の状態、u点は膨張弁A9の出口の状態である。
ここで、切替室蒸発器20の圧力はP1、切替室凝縮器21の圧力はP2、室外熱交換器7の圧力はP3であり、抵抗器22を介して直列に接続された切替室凝縮器21は、室外熱交換器7よりも高い圧力を維持することができるとともに、過熱蒸気が通過するため高い吹出し空気温度を実現することができる。また、送風ファンC51を減速あるいは停止して室外熱交換器7の凝縮能力を低下させることで、室外熱交換器7の出口の状態t点の乾き度が大きくなり、切替室蒸発器20の仕事量を抑制することができる。
このとき、図5において圧縮機8の仕事量(h3−h2)に対して、冷却仕事(h2−h1)と加温仕事(h3−h4)を同時に行うので、ヒータを用いて加温仕事(h3−h4)を行う場合に比べて、効率の高い運転が実現できる。
この結果、低外気温時にコールド専用室2や第二のコールド専用室3の温度が所定の温度より低くなった場合に、切替室蒸発器20のみで循環冷媒の蒸発を行うことで、圧縮機8の運転すなわちホット/コールド切替室1の加温を効率よく維持することができ、冬場に外気温度が低下する地域にも広範囲に適用できる。
以上のように、本発明にかかる自動販売機は、ホット/コールド切替室の蒸発器と凝縮器を分離することにより、着霜しながら蒸発温度で使用される蒸発器と、主として過熱蒸気の温度で使用される凝縮器それぞれに最適な設計を行い熱交換器の効率を向上することで、さらに消費電力を低減することができ、冷却,加温機能を備えた機器に適用できる。
本発明の実施の形態1による自動販売機の冷媒回路図 同実施の形態の自動販売機の冷媒のモリエル線図 本発明の実施の形態2による自動販売機の室内熱交換器の概略図 本発明の実施の形態3による自動販売機の縦断面図 同実施の形態による自動販売機の冷媒のモリエル線図 従来の自動販売機の冷媒回路図 従来の自動販売機の冷媒のモリエル線図
符号の説明
1 ホット/コールド切替室
2 コールド専用室
3 第二のコールド専用室
7 室外熱交換器
20 切替室蒸発器
21 切替室凝縮器
22 抵抗器
31 補助ヒータ

Claims (3)

  1. 複数の商品収納室を有し、前記商品収納室としてコールド専用室とホット/コールド切替室を備え、前記コールド専用室内に室内を冷却する蒸発器、前記ホット/コールド切替室内に室内を冷却する切替室蒸発器と室内を加温する切替室凝縮器を配置し、前記商品収納室外に前記蒸発器、前記切替室蒸発器および前記切替室凝縮器と接続される圧縮機および室外熱交換器を配置した自動販売機であって、前記ホット/コールド切替室を冷却する場合、前記圧縮機から吐出された冷媒は、前記室外熱交換器を通って前記切替室蒸発器と前記蒸発器に供給され、前記ホット/コールド切替室を加温する場合、前記圧縮機から吐出された冷媒は、前記切替室凝縮器を経由して前記室外熱交換器を通った後、前記蒸発器に供給されるように冷媒流路を切替え、前記切替室蒸発器を構成するパス配管と前記切替室凝縮器を構成するパス配管とは共用しない専用パス配管として構成されたことを特徴とする自動販売機。
  2. 切替室凝縮器の出口部と室外熱交換器の入口部とを接続する配管に抵抗器を配置し、ホット/コールド切替室を加温する場合、前記切替室凝縮器を通過した冷媒は、前記抵抗器で減圧されて前記室外凝縮器に供給され再度凝縮した後、蒸発器に供給されることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. ホット/コールド切替室内に室内の空気を強制通風させる送風ファンを備え、切替室凝縮器は切替室蒸発器の風下側に設置されたことを特徴とする請求項1または2に記載の自動販売機。
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