JP2014526066A5 - - Google Patents

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低曲げ損失光ファイバ 関連出願に対する相互参照
本出願は、2011年8月19日付けで出願された米国仮特許出願第61/525,408号及び2012年2月22日付けで出願された米国仮特許出願第61/601,713号の米国特許法第119条に基づいた優先権の利益を主張するものであり、これらの特許文献の内容は、引用により、本明細書の基礎とされ、且つ、その全体が本明細書に包含される。
本発明は、低曲げ損失を有する光ファイバに関する。
低曲げ損失光ファイバに対するニーズが存在しており、具体的には、所謂「アクセス」及びFTTx(Fiber To The premises)光ネットワークにおいて利用される光ファイバに対するニーズが存在している。このようなネットワークにおいては、光ファイバは、光ファイバを通じて伝送される光信号の曲げ損失を誘発するような方式によって敷設される可能性がある。曲げ損失を誘発する厳しい曲げ半径や光ファイバの圧縮などの物理的な要件を課す可能性のある用途には、光引込みケーブル組立体、工場設置型終端システム(FITS:Factory Installed Termination System)及び遊びループを有する配線ケーブル、フィーダ及び配線ケーブルを接続するキャビネット内に配置された小曲げ半径のマルチポート、及び配線及び引込みケーブルの間のネットワークアクセスポイントのジャンパにおける光ファイバの敷設が含まれる。従来、いくつかの光ファイバ設計においては、低曲げ損失と低ケーブルカットオフ波長の両方を同時に実現することが困難であった。
本明細書には、外半径及び屈折率Δを有する中心コア領域と、8マイクロメートル超の外半径及び屈折率Δを有する第1内側クラッド領域及び屈折率Δを有する第2外側クラッド領域を有するクラッド領域と、を有する光導波路ファイバが開示されており、Δ>Δ>Δであり、且つ、ΔとΔの間の差は、0.002パーセントを上回り、且つ、前記ファイバは、7.5超のMAC値を有する。本明細書に開示されているファイバは、好ましくは、1260nm以下の22mケーブルカットオフを有し、且つ、いくつかの実施形態においては、r/rは、0.25以上であり、更に好ましくは、0.3を上回り、且つ、なお更に好ましくは、0.4を上回る。いくつかの実施形態においては、ΔとΔの間の差は、0.005を上回っており、且つ、いくつかの実施形態においては、0.01パーセントを上回っている。いくつかの実施形態においては、ΔとΔの間の差は、0.03〜0.06であり、且つ、いくつかの実施形態においては、ΔとΔの間の差は、0.07〜0.1パーセントである。本明細書に開示されているファイバにおいては、Δは、好ましくは、0.0を上回り、更に好ましくは、0.01を上回り、且つ、更に好ましくは、0.02を上回る。
又、本明細書には、外半径及び屈折率Δを有する中心コア領域と、8マイクロメートル超の外半径及び屈折率Δを有する第1内側クラッド領域及び内側クラッド領域を取り囲み且つ屈折率Δを有する第2クラッド外側領域を有するクラッド領域と、を有する光ファイバも開示されており、ここで、Δ>Δ>Δであり、且つ、ΔとΔの間の差は、0.01パーセントを上回り、且つ、前記ファイバの中心コア領域は、10未満の、好ましくは、6未満の、更に好ましくは、4未満の、且つ、更に好ましくは、1〜4の、アルファを実質的に有するアルファプロファイルを有する。
又、本明細書には、外半径及び屈折率Δを有する中心コア領域と、8マイクロメートル超の外半径及び屈折率Δを有する第1内側クラッド領域及び内側クラッド領域を取り囲み且つ屈折率Δを有する第2外側クラッド領域を有するクラッド領域と、を有する光ファイバも開示されており、ここで、Δ>Δ>Δであり、且つ、コア領域は、スーパーガウスプロファイルに少なくとも実質的に準拠した屈折率プロファイルを有し、即ち、式%Δ(r)=%Δ1max・EXP(−((r/a)γ))に少なくとも実質的に準拠したプロファイルを有し、式中、rは、ファイバの中心からの半径方向の距離であり、aは、半径方向のスケーリングパラメータ%Δ=((%Δ1max/e)であり、eは、自然対数の底(約2.71828...)であり、且つ、γ(ガンマ)は、正数である。好ましくは、aは、4.0を上回り、更に好ましくは、4.6を上回り、且つ、最も好ましくは、4.7を上回る。
又、本明細書には、外半径及び屈折率Δを有する中心コア領域と、8マイクロメートル超の外半径及び屈折率Δを有する第1内側クラッド領域を有するクラッド領域と、を有する光ファイバも開示されており、ここで、Δ>Δであり、且つ、コア領域は、スーパーガウスプロファイルに少なくとも実質的に準拠した屈折率プロファイルを有し、即ち、式%Δ(r)=%Δ1max・EXP(−((r/a)γ))に少なくとも実質的に準拠したプロファイルを有し、式中、rは、ファイバの中心からの半径方向の距離であり、aは、半径方向のスケーリングパラメータ%Δ=((%Δ1max/e)であり、且つ、aは、4.5を上回り、eは、自然対数の底(約2.71828...)であり、且つγ(ガンマ)は、正数である。
本明細書に開示されているファイバ設計は、G.652に準拠した光学特性と、通常は1310nmにおいて9.0〜9.4マイクロメートルである1310nmにおける8.2〜9.5マイクロメートルのMFDと、1300≦λ0≦1324nmのゼロ分散波長λ0と、1260nm以下のケーブルカットオフと、1550nmにおいて0.189dB/Km以下の、更に好ましくは、0.185dB/Km以下の、なお更に好ましくは、0.183dB/Km以下の1550nmにおける減衰と、を有するファイバを結果的にもたらす。又、スーパーガウスコアプロファイルも開示されている。クラッド領域は、コアを取り囲む凹入した屈折率から構成してもよい。この凹入したクラッド領域を有するファイバは、低減されたマイクロ曲げ損失を有する。凹入した屈折率のクラッド領域は、−0.002〜−0.15%Δである外側クラッドとの関係における屈折率を有し、凹入した屈折率のクラッド領域の絶対容積は、約0.3〜80%Δマイクロメートルであってもよい。凹入した屈折率のクラッド領域は、トレンチ領域をダウンドーピングすることにより(例えば、フッ素ドーピングにより、又は非周期的な空隙を伴うドーピングにより)、或いは、上部クラッドをアップドーピングすることにより、形成してもよい。その他の実施形態においては、ファイバは、凹入した屈折率のクラッド領域と、シリカとの関係においてアップドーピングされた外側クラッド領域、即ち、シリカの屈折率を顕著に増大させるのに十分な量のゲルマニア(germania)又は塩素などの屈折率増大ドーパントを含むクラッド領域と、の両方を含んでもよい。
スーパーガウスプロファイルを含むファイバは、同等の階段状屈折率のコアプロファイルのゲルマニアドーピングされたシングルモード(1550nm)の製品との比較において、0.001〜0.005dB/kmだけ小さな減衰を結果的にもたらす。相対的に小さな減衰により、これらのファイバは、ネットワークにおいて信号対ノイズ比を低減することができる。又、スーパーガウスプロファイルは、相対的に小さなマクロ及びマイクロ曲げ損失をも結果的にもたらす。凹入したクラッド領域を有する更なる実施形態によれば、更なる分散特性の制御を伴う新しいファイバ設計が可能である。
好ましくは、本明細書に開示されているファイバは、0.07dB/km以下であり、更に好ましくは、0.05dB/km以下である1550nmにおけるワイヤメッシュカバードラムマイクロ曲げ損失を有する能力を有する。更には、本明細書に開示されているファイバは、好ましくは、0.75dB/巻回以下の1550nmにおける20mm直径曲げ損失と、1.5dB/巻回以下の1625nmにおける20mm直径曲げ損失と、を有する。同時に、これらのファイバは、0.19dB/km以下であり、更に好ましくは、0.186dB/km未満であり、且つ、最も好ましくは、0.184dB/km未満である1550nmにおける減衰と、0.34dB/km以下であり、更に好ましくは、0.32dB/km未満である1310nmにおける減衰と、を提供する能力を有する。好ましくは、1550nmにおける30mm直径曲げ損失は、0.025dB/巻回以下である。いくつかの好適な実施形態においては、1550nmにおける20mm直径曲げ損失は、0.4dB/巻回以下である。その他の好適な実施形態においては、1550nmにおける20mm直径曲げ損失は、0.3dB/巻回以下である。いくつかの好適な実施形態においては、1550nmにおける30mm直径曲げ損失は、0.02dB/巻回以下である。このような曲げ損失及び減衰性能の数値は、ファイバに適用される第1及び第2被覆を使用して実現可能であり、ここで、第1被覆のヤング係数は、5未満であり、更に好ましくは、1MPa未満であり、且つ、第2被覆のヤング係数は、500MPaを上回り、更に好ましくは、900MPaを上回り、且つ、なお更に好ましくは、1100MPaを上回る。
いくつかの実施形態においては、屈折率プロファイルは、1325nm未満のゼロ分散波長を更に提供する。好適な実施形態においては、屈折率プロファイルは、1300〜1325nmのゼロ分散波長を更に提供する。
好ましくは、屈折率プロファイルは、1260nm以下の、更に好ましくは、1000〜1260nmのケーブルカットオフを更に提供する。
いくつかの好適な実施形態においては、屈折率プロファイルは、8.2〜9.5マイクロメートルの1310nmにおけるモードフィールド径を更に提供する。その他の好適な実施形態においては、屈折率プロファイルは、8.2〜9.0マイクロメートルの1310nmにおけるモードフィールド径を更に提供する。
本明細書において使用されているMAC値は、1310(nm)におけるモードフィールド径を22mケーブルカットオフ波長(nm)によって除算したものを意味している。いくつかの好適な実施形態においては、屈折率プロファイルは、7.5を上回るMAC値を更に提供する。いくつかの好適な実施形態においては、屈折率プロファイルは、7.6を上回る、又は7.77を上回る、或いは、少なくとも8であるMAC値を更に提供する。
好ましくは、光ファイバは、少なくとも144時間にわたって0.01気圧の分圧の水素に晒された後に、1383nmにおける0.03dB/km未満の水素誘発最大減衰変化を有する。好ましくは、光ファイバは、1310nmにおける光減衰を上回る0.10dB/kmを以下の1383nmにおける光減衰を有し、且つ、更に好ましくは、1383nmにおける光減衰は、1310nmにおける光減衰未満である。
以下、その例が添付図面に示されている本好適な実施形態を詳細に参照することとする。
本明細書に開示されている光導波路ファイバの一実施形態に対応する屈折率プロファイルを示す。 一代替実施形態によるスーパーガウスコアプロファイルを有する屈折率プロファイルを示す。 本明細書に開示されている光導波路ファイバの一代替実施形態による突出した外側クラッド領域によって取り囲まれたスーパーガウスコアプロファイルを有する屈折率プロファイルを示す。 本明細書に開示されている光導波路ファイバの一代替実施形態による凹入したクラッド領域及び突出した外側クラッド領域によって取り囲まれたスーパーガウスコアプロファイルを有する屈折率プロファイルを示す。
更なる特徴及び利点については、以下の詳細な説明に記述されると共に以下の説明から当業者に明らかとなるか、又は、請求項及び添付図面と共に以下の説明に記述されているように実施することによって認識されることになろう。
「屈折率プロファイル」とは、屈折率又は相対屈折率と導波路ファイバの半径の間の関係である。屈折率プロファイルのそれぞれのセグメントの半径は、r、r、r、rなどの省略形によって付与され、且つ、本明細書においては、小文字及び大文字が相互交換自在に使用されている(例えば、rは、Rと等価である)。
「相対屈折率百分率」は、Δ%=100×(n −n )/2n として定義され、且つ、本明細書において使用されているnは、未ドーピングのシリカの平均屈折率である。本明細書において使用されている相対屈折率は、Δによって表され、且つ、その値は、特記されていない限り、「%」を単位として付与される。本明細書においては、デルタ、Δ、Δ%、%Δ、デルタ%、%デルタ、及び百分率デルタという用語は、相互交換自在に使用される場合がある。領域の屈折率が未ドーピングのシリカの平均屈折率を下回るケースにおいては、相対屈折率百分率は、負であり、且つ、凹入した領域又は凹入した屈折率を有すると表現される。領域の屈折率がクラッド領域の平均屈折率を上回っているケースにおいては、相対屈折率百分率は、正である。「アップドーパント」とは、本明細書においては、純粋な未ドーピングのSiOとの関係において屈折率を上昇させる傾向を有するドーパントであると見なされている。「ダウンドーパント」とは、本明細書においては、純粋な未ドーピングのSiOとの関係において屈折率を低下させる傾向を有するドーパントであると見なされている。アップドーパントの例には、GeO(ゲルマニア)、Al、P、TiO、Cl、Brが含まれる。ダウンドーパントの例には、フッ素及びボロンが含まれる。
導波路ファイバの、本明細書においては「分散」と呼ばれている、「色分散」は、特記されていない限り、材料分散、導波路分散、及びモード間分散の合計である。シングルモードの導波路ファイバのケースにおいては、モード間分散は、ゼロである。ゼロ分散波長とは、分散がゼロの値を有する波長である。分散スロープは、波長との関係における分散の変化率である。
「有効面積」は、次式のように定義され、
eff=2π(∫frdr)/(∫frdr)
ここで、積分限度は、0〜∞であり、且つ、fは、導波路内を伝播する光と関連する電場の横断成分である。本明細書において使用されている「有効面積」又は「Aeff」は、特記されていない限り、1550nmの波長における光学的有効面積を意味している。
「αプロファイル」という用語は、「%」を単位とするΔ(r)の観点において表現された相対屈折率プロファイルを意味しており、rは、半径であり、これは、次式のとおりであり、
Δ(r)=Δ(r)(1−[|r−r|/(r−r)]α
ここで、rは、Δ(r)が最大である地点であり、rは、Δ(r)%がゼロである地点であり、且つ、rの範囲は、r≦r≦rであり、Δは、先程定義したとおりであり、rは、αプロファイルの初期地点であり、rは、αプロファイルの最終地点であり、αは、実数の指数である。
モードフィールド径(MFD:Mode Field Diameter)は、PetermanII法を使用して計測され、2w=MFDであり、且つ、w=(2∫fr dr/∫[df/dr]r dr)であり、積分限度は、0〜∞である。
導波路ファイバの曲げ抵抗は、例えば、6mm、10mm、又は20mm、或いは、類似の直径のマンドレルのいずれかの周りに1回だけ巻き付けるなど、例えば、所定直径のマンドレルの周りにファイバを配備又は巻き付け(例えば、「1×10mm直径マクロ曲げ損失」又は「1×20mm直径マクロ曲げ損失」)、且つ、1巻回当たりの減衰の増大を計測することにより、所定の試験条件下において誘発された減衰によって計測することができる。
1つのタイプの曲げ試験は、横方向負荷マイクロ曲げ試験である。この所謂「横方向負荷」試験(LLWM)においては、所定長の導波路ファイバを2つの平らなプレートの間に配置する。#70ワイヤメッシュをプレートのうちの1つに装着する。既知の長さの導波路ファイバをプレートの間に挟持し、且つ、プレートを30ニュートンの力によって1つに加圧しつつ、基準減衰を計測する。次いで、70ニュートンの力をプレートに印加し、且つ、dB/mを単位とする減衰の増大を計測する。減衰の増大は、規定の波長(通常は、例えば、1310nm又は1550nm又は1625nmなどの1200〜1700nmの範囲)におけるdB/mを単位とした導波路の横方向負荷減衰である。
別のタイプの曲げ試験は、ワイヤメッシュカバードラムマイクロ曲げ試験(WMCD:Wire Mesh Covered Drum microbend test)である。この試験においては、400mm直径のアルミニウムドラムにワイヤメッシュを巻き付ける。メッシュは、延伸を伴うことなしに、緊密に巻き付けられ、且つ、孔、窪み、又は損傷を有してはならない。ワイヤメッシュ材料の仕様としては、McMaster−Carr Supply Company社(オハイオ州Cleveland)の部品番号85385T106の耐腐食性タイプ304ステンレスワイヤ織布であり、1リニアインチ(2.54リニアセンチメートル)当たりのメッシュ数が165×165であり、ワイヤ直径が0.0019’’(48.26マイクロメートル)であり、開口幅(width opening)が0.0041’’(104.14マイクロメートル)であり、開口面積%が44.0である。所定長(750メートル)の導波路ファイバを、80(+/−1)グラムの引張力を印加しつつ、0.050センチメートルの巻き上げピッチで、ワイヤメッシュドラム上において1m/sで巻回する。所定長のファイバの端部をテープで固定して引張力を維持し、且つ、ファイバの交差は存在していない。規定の波長(通常、例えば、1310nm又は1550nm又は1625nmなどの1200〜1700nmの範囲)において光ファイバの減衰を計測し、滑らかなドラム上に巻回された光ファイバ上において基準減衰を計測する。減衰の増大は、規定の波長(通常、例えば、1310nm又は1550nm又は1625nmなどの1200〜1700nmの範囲)におけるdB/kmを単位とした導波路のワイヤメッシュカバードラム減衰である。
「ピンアレイ」曲げ試験は、曲げに対する導波路ファイバの相対抵抗を比較するために使用される。この試験を実行するべく、基本的に誘発曲げ損失を有していない導波路ファイバにおいて減衰損失を計測する。次いで、導波路ファイバをピンアレイの周りに編み込み、且つ、減衰を再度計測する。曲げによって誘発された損失は、2つの計測された減衰の間の差である。ピンアレイは、単一の列として配列されると共に平らな表面上における固定された垂直位置に保持された10本の円筒形ピンの組である。ピン間隔は、中心の間において5mmである。ピン直径は、0.67mmである。試験の際には、導波路ファイバをピン表面の一部分に対して準拠させるのに十分な引張力が印加される。減衰の増大は、規定の波長(通常、1310nm又は1550nm又は1625nmなどの1200〜1700nmの範囲)における導波路のdBを単位としたピンアレイ減衰である。
所与のモードにおける理論ファイバカットオフ波長、又は「理論ファイバカットオフ」、又は「理論カットオフ」とは、それを超過した場合に導波対象の光がそのモードで伝播することができない波長である。数学的な定義は、Single Mode Fiber Optics,Jeunhomme,pp.39−44,Marcel Dekker,New York,1990において見出すことが可能であり、理論ファイバカットオフは、モード伝播定数が外側クラッド内の平面波伝播定数と等しくなる波長として記述されている。この理論波長は、直径の変動を有していない無限に長い完全にまっすぐなファイバに適用される。
ファイバカットオフは、「2mファイバカットオフ」又は「計測カットオフ」としても知られる「ファイバカットオフ波長」を得るための標準2mファイバカットオフ試験FOTP−80(EIA−TIA−455−80)によって計測される。FOTP−80規格試験を実行することにより、制御された曲げの量を使用して高次モードを明らかにするか、又はファイバのスペクトル応答をマルチモードファイバのものに対して正規化する。
ケーブルカットオフ波長、又は本明細書において使用されている「ケーブルカットオフ」により、本発明者らは、EIA−445光ファイバ試験手順に記述されている22mケーブルカットオフ試験を意味しており、EIA−445光ファイバ試験手順は、EIA−TIA光ファイバ規格、即ち、Electronics Industry Alliance − Telecommunications Industry Associationの光ファイバ規格の一部である。
特記されていない限り、光学特性(分散や分散スロープなど)は、LP01モードについて報告されている。
本明細書に開示されている光ファイバは、55マイクロメートルを上回る、好ましくは、約55〜95マイクロメートルの、更に好ましくは、約65〜85マイクロメートルの1550nmにおける有効面積を有する能力を有する。いくつかの好適な実施形態においては、1550nmにおける光学モード有効面積は、約75〜90マイクロメートルである。
例示用のファイバ10が、図1に示されており、最大屈折率デルタ百分率Δを有する中心ガラスコア領域1を含む。第1凹入内側クラッド領域2が中心コア領域1を取り囲んでおり、第1内側クラッド領域2は、屈折率デルタ百分率Δを有する。外側クラッド領域3が、第1内側クラッド領域2を取り囲んでおり、且つ、Δを有する。好適な実施形態においては、Δ1>Δ4>Δである。図1に示されている実施形態においては、領域1、2、3は、互いに直接的に隣接している。但し、これは、必須ではなく、且つ、この代わりに、更なるコア又はクラッド領域を利用してもよい。例えば、環状領域3を取り囲み且つ環状領域3を下回る屈折率デルタ百分率Δを有する外側クラッド領域(図示せず)を利用してもよい。
中心コア領域1は、外半径を有し、外半径は、中心コア領域1の屈折率の最大スロープを通過するように引かれた接線がゼロデルタ線と交差するところとして定義される。コア領域1は、好ましくは、約0.3〜0.7の、且つ、いくつかの実施形態においては、約0.3〜0.5の、更に好ましくは、約0.32〜0.48の屈折率デルタ百分率Δを有する。いくつかの実施形態においては、Δは、好ましくは、0.36〜0.46である。いくつかの実施形態においては、Δは、好ましくは、0.4未満である。コア半径rは、好ましくは、3〜10マイクロメートルであり、更に好ましくは、約4.0〜7.0マイクロメートルである。中心コア領域1は、単一セグメントの階段状屈折率プロファイルを有してもよい。いくつかの実施形態においては、中心コア領域1は、0.5を上回り且つ10未満であり、且つ、いくつかの実施形態においては、7.5未満であり、6未満であり、或いは、4未満であるアルファを有する。但し、その他の実施形態においては、中心コア領域1は、約10〜100のアルファを有してもよく、且つ、その他のケースにおいては、アルファは、15〜40であってもよい。いくつかの好適な実施形態においては、中心コア領域1は、0.5を上回り且つ10未満であり、且つ、いくつかの実施形態においては、7.5未満であり、5未満であり、或いは、3未満であるアルファを有しており、且つ、コア領域1は、0.38〜0.48の屈折率デルタ百分率Δを有する。いくつかの好適な実施形態においては、中心コア領域1は、0.5を上回り且つ10未満であり、且つ、いくつかの実施形態においては、7.5未満であり、5未満であり、3未満であり、或いは、1を上回り且つ3未満であるアルファを有するαプロファイルを実質的に有しており、且つ、コア領域1は、0.38〜0.70の屈折率デルタ百分率Δと、約4〜7マイクロメートルのコア半径と、を有する。いくつかの好適な実施形態においては、中心コア領域1は、1.5以上であり且つ3.5以下であるアルファを有するアルファプロファイルを実質的に有しており、且つ、コア領域1は、0.38〜0.70の屈折率デルタ百分率Δと、約4〜7マイクロメートルのコア半径と、を有する。
図1に示されている実施形態においては、内側クラッド領域2は、中心コア領域1を取り囲み、且つ、内半径と、外半径と、を有し、rは、上述のように規定され、且つ、rは、屈折率プロファイル曲線がゼロデルタ線と交差するところとして規定される。場合により、領域2内の屈折率は、基本的に平らであり、いくつかの実施形態においては、領域2は、半径の増大に伴って屈折率が増大している。更にその他のケースにおいては、小さなプロファイル設計又はプロセスの変動の結果として、変動が存在する可能性がある。いくつかの実施形態においては、第1内側クラッド領域は、0.02重量%未満のフッ素を含んでいる。いくつかの実施形態においては、内側クラッド領域2は、フッ素又はゲルマニアのいずれかによって実質的にドーピングされていないシリカを有し、即ち、その結果、この領域は、フッ素及びゲルマニアを基本的に含んでいない。内側クラッド領域2は、次式を使用して算出される屈折率デルタ百分率Δを有する。
内側クラッド領域2は、好ましくは、約3〜13マイクロメートルの、更に好ましくは、4〜12マイクロメートルの、なお更に好ましくは、約7〜9マイクロメートルの幅を有する。いくつかの実施形態においては、Rは、8マイクロメートルを上回ってもよく、9マイクロメートルを上回ってもよく、或いは、10マイクロメートルを上回ってもよく、且つ、16マイクロメートルを下回ってもよく、14マイクロメートルを下回ってもよく、或いは、12マイクロメートルを下回ってもよい。その他の実施形態においては、Rは、20マイクロメートルを上回ってもよく、或いは、更には、23マイクロメートルを上回ってもよい。いくつかの実施形態においては、内側クラッド領域2の半径rに対するコア半径rの比率は、好ましくは、0.25を上回り、更に好ましくは、約0.3〜0.55である。いくつかの実施形態においては、半径rに対する半径rの比率は、0.25を上回る。いくつかの実施形態においては、r/rは、0.25以上であり、更に好ましくは、0.3を上回り、且つ、なお更に好ましくは、0.4を上回る。いくつかのその他の実施形態においては、r/rは、0.25未満であり、且つ、0.15を上回り、更に詳しくは、0.20を上回る。
外側クラッド領域3は、凹入した環状領域2を取り囲み、且つ、内側クラッド領域2の屈折率Δを上回る屈折率デルタ百分率Δを有し、これにより、例えば、外側クラッド領域の屈折率を増大させるのに十分な所定量のドーパント(ゲルマニア又は塩素など)を追加することにより、内側クラッド領域2との関係において「アップドーピング」された外側クラッド領域3である領域を形成している。但し、屈折率増大ドーパントを領域3内に含まなければならないという意味において、領域3をアップドーピングすることが不可欠ではないことに留意されたい。実際に、外側クラッド領域3との関係において内側クラッド領域2をダウンドーピングすることにより、外側クラッド領域3内における増大した屈折率と同一の種類の効果を実現してもよい。但し、いくつかの実施形態においては、内側クラッド領域2内には、フッ素又はその他のダウンドーパントが存在しておらず、且つ、領域3は、例えば、塩素などのアップドーパントを有する。外側クラッド領域3は、内側クラッド領域2よりも大きな屈折率を有し、且つ、好ましくは、0.002を上回り、好ましくは、例えば、少なくとも0.01など、少なくとも0.005である屈折率デルタ百分率Δを有し、且つ、0.02又は0.03百分率デルタを上回ってもよい。好ましくは、(内側クラッド領域2との比較における)外側クラッド領域3の相対的に大きな屈折率部分は、光ファイバを通じて伝送されることになる光学パワーが、伝送された光学パワーの90%以上である地点まで、更に好ましくは、光ファイバを通じて伝送されることになる光パワーが、伝送された光学パワーの95%以上である地点まで、且つ、最も好ましくは、光ファイバを通じて伝送されることになる光学パワーが、伝送された光学パワーの98%以上である地点まで、少なくとも延在している。多くの実施形態においては、「アップドーピング」された第3環状領域を少なくとも約30マイクロメートルの半径方向の地点まで延在させることにより、これを実現している。この結果、第2及び第3環状領域2及び3のV及びVの容積は、それぞれ、本明細書においては、Vの場合には、半径r及びrの間における、且つ、Vのケースにおいては、rとr30(30マイクロメートルにおける半径)の間におけるΔ(3−2)(r)rdrを使用して算出されるものとして規定され、且つ、従って、次式のように規定される。
すべての容積は、絶対値である(即ち、V=|V|、V=|V|など)。外側クラッド領域3のものとの比較における内側クラッド領域の容積Vは、好ましくは、0.7を上回り、更に好ましくは、2を上回り、且つ、10%Δマイクロメートルを上回ってもよく、且つ、いくつかの実施形態においては、20%Δマイクロメートルを上回ってもよい。この内側クラッド領域の容積Vは、いくつかの実施形態においては、2%Δマイクロメートルを上回り、且つ、20%Δマイクロメートル未満である。好ましくは、|V|は、少なくとも2.5%Δマイクロメートルである。
内側クラッド領域2のものとの比較における外側クラッド領域(30マイクロメートル以内)の容積Vは、好ましくは、5%Δマイクロメートルを上回り、更に好ましくは、7%Δマイクロメートルを上回り、且つ、10%Δマイクロメートルを上回ってもよく、且つ、いくつかの実施形態においては、20%Δマイクロメートルを上回ってもよい。この外側クラッド領域(30マイクロメートル以内)の容積Vは、いくつかの実施形態においては、80%Δマイクロメートル未満である。
いくつかの実施形態においては、外側クラッド領域の屈折率Δは、内側クラッド領域2のものと比べた際に、0.002パーセントを上回り、いくつかの実施形態においては、0.005パーセントを上回り、いくつかの実施形態においては、少なくとも0.007パーセントであり、且つ、いくつかの実施形態においては、少なくとも0.01パーセントであり、且つ、更に好ましくは、0.002パーセントを上回る。いくつかの実施形態においては、第3環状領域は、内側クラッド領域2のものと比べた際に、例えば、400ppm又は700ppmを上回り、或いは、1000ppm以上であり、且つ、いくつかの実施形態においては、1500ppmを上回り、且つ、いくつかの実施形態においては、最も好ましくは、2000ppm(0.2%)を上回る(例えば、2200ppm、2500ppm、3000ppm、4000ppm、5000ppm、6000ppm、10000ppm、又はこれらの間)など、200ppmを上回る量の塩素(Cl)を有する。塩素濃度は、本明細書においては、重量パートパーミリオン(本明細書においては、重量ppm又はppmと略称される)を単位として表されている。
コア領域1は、好ましくは、全体を通じて正の屈折率を有する。コア1は、r=0マイクロメートル〜r=3マイクロメートルにおいて生じる最大相対屈折率ΔMAXを有する。ΔMAXは、好ましくは、0.32〜0.70%を上回る。
内側クラッド領域2は、好ましくは、実質的に一定の相対屈折率プロファイルを有し、即ち、中間領域内の任意の2つの半径における相対屈折率の間の差は、0.02%未満であり、且つ、いくつかの好適な実施形態においては、0.01%未満である。従って、内側クラッド領域20の相対屈折率プロファイルは、好ましくは、実質的に平らな形状を有する。
コア領域1は、階段状屈折率のコアであってもよく、且つ、アルファ(α)形状を有してもよい。好適な実施形態においては、Rは、8.0マイクロメートル未満であり、且つ、更に好ましくは、4.0マイクロメートル〜7.0マイクロメートルである。ファイバは、7.5を上回るMAC値を有するファイバの場合に、20mm半径マンドレル上に巻回された際に、0.5dB/巻回未満の曲げ損失を有する能力を有する。いくつかの実施形態においては、本明細書に開示されている光ファイバは、7.6又は7.7を上回る、或いは、いくつかの実施形態においては、8以上のMAC値と、1450nm未満の、更に好ましくは、1330nm未満の且つ1300nmを上回るゼロ分散波長と、を有する。
本明細書に開示されているファイバは、例えば、米国特許第7,565,820号明細書、同第5,410,567号明細書、同第7,832,675号明細書、及び同第6,027,062号明細書に開示されているものなどの、従来の製造技法を使用することにより、且つ、既知の線引き(fiber draw)方法及び装置を使用することにより、製造された光ファイバプレフォームから線引きしてもよく、これらの特許文献は、引用により、本明細書に援用される。
様々な例示用の実施形態については、以下の例により、更に明らかになろう。当業者には、請求項の精神又は範囲を逸脱することなしに、様々な変更及び変形を実施することができることが明らかとなろう。
以下の表1、表2a、及び表2bは、図1に示されている屈折率を有するモデル化された比較例1及び実施例2〜8の特性を一覧表示している。具体的には、それぞれの例ごとに、中心コア領域1の屈折率デルタΔ、コアアルファ、及び外半径と、屈折率デルタΔ及び内側クラッド領域2の外半径と、RとRの間において算出された内側クラッド領域2のプロファイル容積Vと、外側クラッド領域3の屈折率デルタΔ及び外側クラッド領域3の内半径と30マイクロメートルの半径方向の距離の間(並びに、屈折率Δと屈折率Δの間)において算出された容積Vと、が示されている。又、1310nmにおける色分散及び分散スロープと、1550nmにおける色分散及び分散スロープと、1310nm及び1550nmにおけるモードフィールド径と、1550nmにおける横方向負荷ワイヤメッシュマイクロ曲げと、1550nmにおけるピンアレイマクロ曲げと、ゼロ分散波長と、22mケーブルカットオフと、1310nmにおけるMAC値と、比較例1との比較における横方向負荷ワイヤメッシュマイクロ曲げの改善と、比較例1との比較における1550nmにおけるピンアレイ曲げ損失の改善と、1×20mm直径曲げ損失と、1310及び1550nmにおけるスペクトル減衰と、についても記述されている。
以下の表3は、図1に示されている屈折率プロファイルを有する適用された約0.9MPaのヤング係数を有する第1被覆及び約1200MPaのヤング係数を有する第2被覆を有する実際に製造された実施例21及び22の特性を一覧表示している。実施例21及び実施例22のファイバは、線引き炉上において光学プレフォームから線引きされたものである。具体的には、それぞれの実施例ごとに、中心コア領域1の屈折率デルタΔ、コアアルファ、及び外半径と、屈折率デルタΔ及び内側クラッド領域2の外半径と、RとRの間において算出された内側クラッド領域2のプロファイル容積Vと、外側クラッド領域3の屈折率デルタΔ及び外側クラッド領域3の内半径と30マイクロメートルの半径方向の距離の間(並びに、屈折率Δと屈折率Δの間)において算出された容積Vと、が記述されている。又、1310nmにおける色分散及び分散スロープと、1550nmにおける色分散及び分散スロープと、1310nm及び1550nmにおけるモードフィールド径と、1550nmにおける横方向負荷ワイヤメッシュマイクロ曲げと、1550nmにおけるワイヤメッシュカバードラムマイクロ曲げ試験と、1550nmにおけるピンアレイマクロ曲げと、ゼロ分散波長と、22mケーブルカットオフと、1310nmにおけるMAC値と、1×20mm直径曲げ損失と、1310及び1550nmにおけるスペクトル減衰と、比較例1との比較における1550nmにおける横方向負荷ワイヤメッシュマイクロ曲げの改善と、比較例1との比較における1550nmにおけるピンアレイ曲げ損失の改善と、も記述されている。表2a及び表2bにおいては、これらの特性は、実施例9及び実施例12については、モデル化されたLLWM及びピンアレイを除いて、実際の光ファイバ上において計測されたものであり、且つ、光ファイバの実施例10、実施例11、及び実施例13〜15においては、示されている特性は、モデル化されたものである。更には、比較例1は、製造されたものであり、且つ、1550nmにおけるワイヤメッシュカバードラムマイクロ曲げ試験を実行し、これにより、0.07dB/kmの損失がもたらされている。
上記の表1、表2a、及び表2bにおいて観察できるように、本明細書における例は、屈折率Δを有する中心ガラスコア領域と、インデックスΔを有する第1内側クラッド領域と、インデックスΔを有する外側クラッド領域と、を利用する例示用のファイバを示しており、ここで、Δ>Δ>Δであり、ここで、ΔとΔの間の差は、0.01以上であり、且つ、プロファイル容積の絶対値|V|は、少なくとも5%マイクロメートルである。これらのファイバは、20mm直径マンドレル上において巻回された際に、1260nm以下のケーブルカットオフと、0.75dB/巻回未満の曲げ損失と、を有する。又、これらのファイバは、1310nmにおける約8.2〜9.5マイクロメートルのモードフィールド径と、1300〜1324nmのゼロ分散波長と、0.092ps/nm/km未満の1310nmにおける分散スロープと、をも有する)。これらのファイバは、0.07dB/km以下の、更に好ましくは、0.06dB/km以下の、且つ、いくつかの実施形態においては、0.05dB/km以下の1550nmにおけるワイヤメッシュカバードラム(WMCD)曲げ損失を有する。又、これらのファイバは、8.5dB未満の、更に好ましくは、5dB未満の、且つ、いくつかの実施形態においては、4dB未満の1550nmにおけるピンアレイ曲げ損失をも有する。
以下の表3は、例示用のファイバの実施例21及び実施例22の特性を一覧表示している。これらの実施例21及び実施例22においては、外側クラッド領域3内のClの量は、それぞれ、1700ppm及び1400ppmであり、且つ、領域2内のCl含有量は、1000ppmである。
上記の表3の両方の例示用のファイバにおいて観察できるように、例示用のファイバ実施形態は、屈折率Δを有する中心ガラスコア領域と、屈折率Δを有する第1内側クラッド領域と、屈折率Δを有する外側クラッド領域と、を利用しており、ここで、Δ>Δ>Δであり、ここで、ΔとΔの間の差は、0.004以上であり、且つ、プロファイル容積の絶対値|V|は、少なくとも2.5%マイクロメートルである。これらの例示用のファイバ実施形態は、20mm直径マンドレル上において巻回された際に、1260nm以下のケーブルカットオフ損失と、0.75dB/巻回未満の曲げ損失と、を有する。又、これらの例示用のファイバ実施形態は、1310nmにおける約8.2〜9.5マイクロメートルのモードフィールド径と、1300〜1324nmのゼロ分散波長と、0.0092ps/nm/km以下の1310nmにおける分散スロープと、を有する。これらの例示用のファイバ実施形態は、0.07dB/km以下の、更に好ましくは、0.06dB/km以下の、且つ、いくつかの実施形態においては、0.05dB/km以下の1550nmにおけるワイヤメッシュカバードラム(WMCD)曲げ損失を有する。又、これらの例示用のファイバ実施形態は、8.5dB未満の、更に好ましくは、7dB未満の1550nmにおけるピンアレイ曲げ損失をも有する。
これらのファイバの多くはまた、15mm直径マンドレル上において巻回された際に、1dB/巻回未満の、且つ、場合により、0.5dB/巻回未満の1550nmにおける曲げ損失をも有する。これらのファイバはまた、20mm直径マンドレル上において巻回された際に、0.75dB/巻回未満の、更に好ましくは、0.3dB/巻回未満の、且つ、いくつかのファイバにおいては、最も好ましくは、0.1dB/巻回未満の1550nmにおける曲げ損失をも有する。又、これらのファイバは、30mm直径マンドレル上において巻回された際に、0.025dB/巻回未満の、且つ、いくつかのファイバにおいては、更に好ましくは、0.003dB/巻回未満の1550nmにおける曲げ損失をも有する。これらの実施例のいくつは、例えば、1200ppm〜12000ppmなど、1200ppmを上回る量だけ、外側クラッド領域において塩素を利用している。これらの実施例のいくつかは、1400ppm以上の量だけ、外側クラッド領域内において塩素を利用している。これらの実施例のいくつかは、1400ppmを上回り且つ3000ppm未満の量だけ、外側クラッド領域内において塩素を利用している。これらの実施例のいくつかは、重量で、2000ppmを上回る、且つ、場合により、3000を上回る、或いは、更には、4000ppmを上回る量だけ、外側クラッド領域において塩素を利用している。いくつかの実施形態においては、外側クラッド領域は、重量で2000ppmを上回り且つ12000ppmを下回る量だけ、塩素を有する。
1550nmにおける減衰は、好ましくは、0.21dB/km未満であり、更に好ましくは、0.20dB/km未満であり、なお更に好ましくは、0.197dB/km未満である。いくつかの好適な実施形態においては、1550nmにおける減衰は、0.191dB/km以下であり、なお更に好ましくは、0.189dB/km以下であり、なお更に好ましくは、0.186dB/km以下であり、なお更に好ましくは、0.184dB/km以下であり、且つ、最も好ましくは、0.182dB/km以下である。
一代替実施形態が図2に示されており、この図は、スーパーガウスコア屈折率プロファイルを有するファイバの屈折率プロファイルを示している。本発明者らは、スーパーガウスコアプロファイルを使用することにより、光ファイバの減衰が更に低下することを見出した。本発明者らは、これは、コアからクラッドに至るガラスの屈折率及び粘度の相対的に滑らかな遷移に起因すると考えている。更には、本発明者らは、光ファイバ内の光学パワーは、ガウスプロファイルに準拠しており、且つ、従って、スーパーガウス屈折率プロファイルは、アルファプロファイルよりも、良好にパワーに準拠しているものと考えている。減衰の改善は、小角度散乱の低下によって得られたものであろう。モデル化された及び製造されたファイバのデータが、それぞれ、以下の表4及び表5に示されている。
スーパーガウスプロファイルは、以下の式に準拠しており、
%Δ(r)=%Δ1max・EXP(−((r/a)γ)) (式1)
ここで、r=中心場所からの半径方向の位置であり、a=「%Δ=(Δmax/e)」である半径方向の場所に対応する半径方向のスケーリングパラメータであり、eは、自然対数の底(約2.71828...)であり、且つ、γ(ガンマ)=正数である。図2においては、aは、好ましくは、4.5を上回り、更に好ましくは、4.6を上回り、且つ、最も好ましくは、4.7を上回る。
図3は、本明細書に開示されている光導波路ファイバの一代替実施形態によるΔを有する内側クラッド領域2及びΔを有する突出した外側クラッド領域3によって取り囲まれたΔを有するスーパーガウスコアプロファイル領域1を有する屈折率プロファイルを示している。ΔとΔのデルタの間の差は、好ましくは、0.002デルタ%を上回り、且つ、前記ファイバは、7.5超のMAC値を有する。図3に示されている実施形態においては、コアプロファイルセグメント1は、スーパーガウス屈折率プロファイルであり、内側クラッド2は、好ましくは、実質的に未ドーピングのシリカであり、且つ、アップドーピングされたクラッド領域3は、屈折率デルタΔを増大させるのに十分な量のゲルマニア又は塩素又はその他の屈折率増大ドーパントを有し、これは、少なくとも0.002%であり、更に好ましくは、少なくとも0.005%である。いくつかの実施形態においては、Δ4とΔの間の差は、0.03〜0.06パーセントであり、且つ、いくつかの実施形態においては、ΔとΔの間の差は、0.07〜0.1パーセントである。
図4は、スーパーガウスコアプロファイルを有する一代替屈折率プロファイルを示している。図4に示されているプロファイルにおいては、Δを有するスーパーガウスコア屈折率プロファイル領域1は、Δを有する内側クラッド領域2によって取り囲まれている。内側クラッド領域2は、Δを有する凹入したクラッド領域3によって取り囲まれており、この凹入したクラッド領域3は、Δを有する外側の突出したクラッド領域4によって取り囲まれている。ΔとΔのデルタの間の差は、好ましくは、0.002デルタ%を上回り、且つ、前記ファイバは、7.5超のMAC値を有する。図4に示されている実施形態においては、コアプロファイルセグメント1は、スーパーガウスプロファイルであり、内側クラッド2は、好ましくは、実質的に未ドーピングのシリカであり、凹入したクラッド領域3は、Δ3min及びトレンチアルファと共に、Δの屈折率を有するフッ素ドーピングされたシリカであり、且つ、外側クラッド領域4は、内側クラッド領域2との関係において、好ましくは、少なくとも0.002%だけ、更に好ましくは、少なくとも0.005%だけ、屈折率デルタΔを増大させるのに十分な量のゲルマニア又はフッ素を有する。純粋なシリカの屈折率との関係において、Δは、好ましくは、0.0を上回り、更に好ましくは、0.01を上回り、且つ、更に好ましくは、0.02を上回る。
以下の表4a及び表4bは、図2に示されている屈折率を有するモデル化された実施例23及び実施例25〜30と、図3に示されている屈折率を有する実施例24及び実施例31及び実施例32と、図4に示されている屈折率を有する実施例33及び実施例34と、の特性を一覧表示している。具体的には、これらの表には、それぞれの実施例ごとに、屈折率デルタΔと、中心コア領域1の外半径と、コアアルファと、半径方向のスケーリングパラメータaと、コアγ(ガンマ)と、内側クラッド領域2の外半径と、内側クラッド半径に対するコア半径の比率R/Rと、内側クラッド領域2の屈折率デルタΔと、凹入したクラッド領域3の外半径及び屈折率デルタΔと、凹入したクラッド領域3のアルファと、rとrの間において算出された0.3≦V≦60の容積Vと、領域3の屈折率デルタΔと、Rとファイバの中心から距離30マイクロメートルの間において算出された容積Vと、光ファイバの外半径であるRmaxと、が記述されている。又、LP01カットオフ波長と、LP11カットオフ波長と、1310nmにおける色分散及び分散スロープと、1550nmにおける色分散及び分散スロープと、1550nmにおける減衰と、1550nmにおける有効面積と、1310nm及び1550nmにおけるモードフィールド径と、1550nmにおけるワイヤメッシュマイクロ曲げと、1550nmにおけるピンアレイ曲げ損失と、比較例1との比較におけるワイヤメッシュマイクロ曲げと、ゼロ分散波長と、ケーブルカットオフと、及びMAC値と、も記述されている。
以下の表5は、図2〜図4に示されている屈折率を有する実際に製造された実施例35〜37の特性を一覧表示している。具体的には、この表には、それぞれの実施例ごとに、屈折率デルタΔと、中心コア領域1の外半径と、コアアルファと、半径方向のスケーリングパラメータaと、コアγ(ガンマ)と、内側クラッド領域2の外半径と、内側クラッド半径に対するコア半径の比率R/Rと、内側クラッド領域2の屈折率デルタΔと、凹入したクラッド領域3の外半径及び屈折率デルタΔと、凹入したクラッド領域3のアルファ(トレンチアルファ)と、rとrの間において算出された0.3≦V≦60の容積Vと、領域3の屈折率デルタΔと、R3とファイバの中心から距離30マイクロメートルの間において算出された容積Vと、光ファイバの外半径であるRmaxと、2メートルケーブルカットオフ波長と、1310nmにおける色分散及び分散スロープと、1550nmにおける色分散及び分散スロープと、1550nmにおける減衰と、1310nm及び1550nmにおけるモードフィールド径と、1550nmにおける有効面積と、1550nmにおけるマクロ曲げ損失と、ゼロ分散波長と、ケーブルカットオフと、1310nmにおけるMAC値と、が記述されている。実施例38及び実施例39においては、外側クラッド領域3内のClの量は、それぞれ、1400ppm及び1700ppmであり、且つ、領域2内のClの含有量は、1000ppmである。
以下の表6は、図3に示されている屈折率を有する製造された実施例38〜46の特性を一覧表示している。具体的には、この表には、それぞれの実施例ごとに、屈折率デルタΔと、中心コア領域1の外半径と、コアアルファと、半径方向のスケーリングパラメータaと、コアγ(ガンマ)と、内側クラッド領域2の外半径、内側クラッド半径に対するコア半径の比率R/Rと、内側クラッド領域2の屈折率デルタΔと、領域3の屈折率デルタΔと、R2とファイバの中心から距離30マイクロメートルの間において算出された容積Vと、が記述されている。それぞれのケースにおける光ファイバの外径は、125マイクロメートルであった。又、2メートルケーブルカットオフ波長と、1310nm、1383nm、及び1550nmにおける減衰と、1310nmにおけるMAC値と、1550nm及び1625nmにおける1×20mm曲げ損失と、も記述されている。
従って、本明細書に記述されている光ファイバは、20mm直径マンドレル上において1dB/巻回未満の、且つ、いくつかの実施形態においては、20mmマンドレル上において0.5dB/巻回未満のすば抜けた曲げ性能と、1350nm未満の、且つ、いくつかの実施形態においては、1300nm≦λ0≦1324nmのゼロ分散波長λ0と、を提供し、且つ、更には、約1260nmを上回る波長においてシングルモード動作に適したカットオフ波長と、8.2〜9.5マイクロメートルの1310nmにおけるMDFと、0.189dB/km以下の、且つ、いくつかの実施形態においては、0.185dB/km以下の、更に詳しくは、0.183dB/km以下の1550nmにおける減衰と、を提供する。
いくつかの実施形態においては、コアは、1つ又は複数の光ファイバ製造技法の結果として生じる場合のある所謂中心線ディップを有する相対屈折率プロファイルを有してもよい。但し、本明細書に開示されている屈折率プロファイルのうちの任意のものにおける中心線ディップは、任意選択である。
本明細書に開示されている光ファイバは、コアと、コアを取り囲み且つこれと直接的に隣接しているクラッド層(又は、クラッド又は最外側環状クラッド領域)と、を有する。好ましくは、コアは、ゲルマニウムによってドーピングされたシリカ、即ち、ゲルマニアドーピングされたシリカから構成されている。望ましい屈折率及び密度を得るべく、ゲルマニウム以外のドーパントを、単独で又は組合せにおいて、本明細書に開示されている光ファイバのコア内において、且つ、特に、中心線において又はその近傍において、利用してもよい。好適な実施形態においては、本明細書に開示されている光ファイバのコアは、負ではない屈折率プロファイルを有し、更に好ましくは、正の屈折率プロファイルを有しており、コアは、クラッド層によって取り囲まれており、且つ、これと直接的に隣接している。
好ましくは、本明細書に開示されている光ファイバは、シリカに基づいたコア及びクラッドを有する。好適な実施形態においては、クラッドは、約125マイクロメートルという、Rmaxの2倍の外半径を有する。
本明細書に開示されている光ファイバは、例えば、外側クラッド領域3と接触し且つこれを取り囲む第1被覆Pであって、1.0MPa未満の、好ましくは、0.9MPa未満の、且つ、好適な実施形態においては、0.8MPa以下のヤング係数を有する第1被覆などの保護被覆によって取り囲んでもよく、且つ、第1被覆Pと接触し且つこれを取り囲む第2被覆Sであって、1200MPaを上回る、且つ、いくつかの実施形態においては、1400MPaを上回るヤング係数を有する第2被覆Sを更に有する。
本明細書において使用されている第1被覆の硬化ポリマー材料のヤング係数、破断伸び(elongation to break)、及び引張強度は、厚さが約0.003’’(76マイクロメートル)〜0.004’’(102マイクロメートル)であり、且つ、幅が約1.3cmである薄膜として成形された材料の試料において、5.1cmのゲージ長及び2.5cm/分の試験速度で、引っ張り試験装置(例えば、Sintech MTS Tensile Tester又はINSTRON Universal Material Test System)を使用して計測されたものである。
適切な第1及び第2被覆の更なる説明については、国際特許出願公開第2005/010589号パンフレットにおいて見出すことが可能であり、この内容は、引用により、そのすべてが本明細書に援用される。
好ましくは、本明細書に開示されている光ファイバは、低OH含有量を有し、且つ、好ましくは、特定の波長領域において、特に、E帯域において、相対的に小さな水ピークを有する、又は水ピークを有していない、減衰曲線を有する。本明細書に開示されている光ファイバは、好ましくは、1310nmにおける光減衰(スペクトル)を上回る0.10dB/km以下の、且つ、更に好ましくは、1310nmにおける光減衰以下の1383nmにおける光減衰を有する。本明細書に開示されている光ファイバは、好ましくは、少なくとも144時間にわたって、例えば、0.01気圧の分圧の水素などの水素雰囲気に対して晒された後に、1383nmにおける0.03dB/km未満の水素誘発最大減衰変化を有する。
低水ピークは、一般に、相対的に小さな減衰損失を提供し、これは、特に、約1340nm〜約1470nmの伝送信号の場合に当て嵌まる。更には、低水ピークは、1つ又は複数のポンプ波長において動作する場合のあるラマンポンプ又はラマン増幅器などの光ファイバに光学的に結合されたポンプ発光装置のポンプ効率の改善をも提供する。好ましくは、ラマン増幅器は、任意の望ましい動作波長又は波長領域よりも約100nmだけ小さな1つ又は複数の波長においてポンピングする。例えば、約1550nmの波長の動作信号を搬送する光ファイバは、約1450nmのポンプ波長のラマン増幅器によってポンピングしてもよい。従って、約1400nm〜約1500nmの波長領域における相対的に小さなファイバ減衰は、特に、1400nm周辺のポンプ波長の場合に、ポンプ減衰を減少させると共に、例えば、ポンプパワーの1mW当たりの利得などのポンプ効率を増大させる傾向を有することになる。
本明細書に開示されているファイバは、特に、OVDプロセスによって製造された際に、小さなPMD値を有する。又、本明細書に開示されているファイバの場合には、光ファイバの紡糸(spinning)も、PMD値を低下させることになろう。
以上の説明は、例示を目的としたものに過ぎず、且つ、請求項によって規定されているファイバの特性及び特徴の理解のための概要の提供を目的としたものであることを理解されたい。添付図面は、好適な実施形態の更なる理解を提供するべく含まれるものであり、且つ、本明細書に内蔵され、且つ、その一部を構成している。これらの図面は、その説明と共に、原理及び動作を説明するように機能する様々な特徴及び実施形態を示している。当業者には、添付の請求項の精神又は範囲を逸脱することなしに、本明細書に開示されている好適な実施形態に対する様々な変更を実施することができることが明らかとなろう。

Claims (10)

  1. 半径と、屈折率Δと、を有する中心コア領域と、
    8マイクロメートル超の外半径及び屈折率Δを有する第1内側クラッド領域と、前記内側クラッド領域を取り囲み且つ屈折率Δを有する第2外側クラッド領域と、を有するクラッド領域であって、Δ>Δ>Δであり、且つ、ΔとΔの間の差は、0.002%を上回クラッド領域と、
    を有し、
    且つ、前記ファイバは、7.5超のMAC値を有する、
    ことを特徴とする光ファイバ。
  2. 前記ΔとΔの間の差は、0.005%を上回ることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
  3. 前記ΔとΔの間の差は、0.01%を上回ることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
  4. 前記ファイバの前記コアは、10未満のアルファを有することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
  5. 前記第1内側クラッド領域は、フッ素及びゲルマニウムを基本的に含んでいないことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
  6. から少なくとも30マイクロメートルの半径まで延在する長さにわたってΔ>Δであることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
  7. 半径と、屈折率Δと、10未満のアルファと、を有する中心コア領域と、
    8マイクロメートル超の外半径及び屈折率Δを有する第1内側クラッド領域と、前記内側クラッド領域を取り囲み且つ屈折率Δを有する第2外側クラッド領域と、を有するクラッド領域であって、Δ>Δ>Δであり、且つ、ΔとΔの間の差は、0.002を上回る、クラッド領域と、
    を有することを特徴とする光ファイバ。
  8. 前記ファイバは、6.5〜7.5のMACを有することを特徴とする請求項7に記載の光ファイバ。
  9. 前記第1内側クラッド領域は、フッ素及びゲルマニアを基本的に含んでいない請求項7に記載の光ファイバ。
  10. 前記第1内側クラッド領域の前記外半径と30マイクロメートルの半径方向の距離の間において算出される前記外側クラッド領域のプロファイル容積Vは、
    に等しく、
    且つ、|V|は、少なくとも2.5%Δマイクロメートルであることを特徴とする請求項7に記載の光ファイバ。
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