JP2014521814A - ブロックコポリマーの製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ポリアリーレンエーテルブロックと、ポリアルキレンオキシドブロックとを含有するブロックコポリマーの製造方法に関し、当該製造方法は、HO末端のポリアリーレンエーテルを、モノマーのアルキレンオキシドと反応させる工程を有するものである。本発明はまた、前記製造方法から得られるブロックコポリマーに関する。本発明はさらに、ポリアルキレンオキシド−ポリアリールエーテル−ポリアルキレンオキシドのブロックを有するトリブロックコポリマーに関する。

Description

本発明は、ポリアリーレンエーテルブロックと、ポリアルキレンオキシドブロックとを含有するブロックコポリマーの製造方法に関し、当該製造方法は、HO末端のポリアリーレンエーテルを、モノマーのアルキレンオキシドと反応させる工程を有するものである。
本発明はまた、前記製造方法により得られるブロックコポリマーに関する。
本発明はさらに、ポリアルキレンオキシド−ポリアリールエーテル−ポリアルキレンオキシドのブロックを有するトリブロックコポリマーに関する。
本発明はまた、ポリアリーレンエーテルブロックと、ポリアルキレンオキシドブロックとを含有するブロックコポリマーを少なくとも1種、1〜60質量%含有する成形材料に関する。
本発明はまた、このようなブロックコポリマー又は成形材料少なくとも1種を、被覆、シート、繊維、成形部材、及び/又は膜の製造に用いる使用に関する。
本発明はまた、前記ブロックコポリマー又は前記成形材料を含有する膜に関する。
文献からは、ポリアリーレンエーテル−ポリアルキレンオキシドが公知である。これらは親水性−疎水性のブロックコポリマーに分類され、これは特に医療技術の分野で適用可能性が大きい。
そこでUS 5,700,902は、ポリアリーレンエーテル−ポリアルキレンオキシドのコポリマーの合成を記載している。特別に変性されたポリアルキレンオキシド誘導体がビスフェノール及びジクロロジフェニルスルホンの重縮合における制御剤として使用される一方で、OH末端基を有するポリアルキレンオキシドがコモノマーとして、ポリアリーレンエーテルの合成において使用される。
US 5,798,437もまた、ポリアリーレンエーテル−ポリアルキレンオキシドのコポリマーを記載している。
US 5,91 1 ,880の対象は、ポリアリーレンエーテルに加えて、親水化のためにポリアリーレンエーテルとポリアルキレンオキシドとから成るブロックコポリマーを有する膜である。構造制御のために、OH末端又はNH2末端のポリアリーレンエーテルを有する活性化されたポリアルキレンオキシドを反応させる。
EP 781795は、US 5,91 1 ,880と同様に、ブロックコポリマーを製造するための似たようなバッチを記載している。ここでは炭酸カリウムを作用させながら、コモノマーとしてのCl末端のポリアルキレンオキシドを、ジクロロジフェニルスルホン及びジフェノールと反応させる。
EP 739925もまた、ポリアリーレンエーテルとポリアルキレンオキシドのコポリマーを記載している。
Macromolecules 29 (23) p. 7619 (1996)に記載されたポリアリーレンエーテル−ポリアルキレンオキシドのコポリマーの合成には、長い反応時間が必要となる。
DE 199 07 605の方法は、構造制御度が低い生成物を示している。
そこで本発明の課題は、分子量分布が狭いブロックコポリマーをもたらす、ポリアリーレンエーテル−ポリアルキレンオキシドのブロックコポリマーの製造方法を提供することであった。加えて、良好に計量供給可能であり、かつ構造的に単純な原料から出発する合成が提供されるべきであった。この合成はまた、慣用の出発材料から出発すべきである。本発明はさらに、ポリアルキレンオキシドの割合が低いブロックコポリマーを提供するという課題を解決すべきであった。さらに、ポリアリーレンエーテルを製造する第一の方法工程、及びモノマーのアルキレンオキシドを反応させる第二の方法工程は、できるだけ溶剤若しくは溶剤混合物中で行うか、又は第二の方法工程は全く溶剤無しで行うべきであった。溶剤又は溶剤混合物のみを用いることにより、大規模工業的なプラントでは、単純な溶剤貯蔵、溶剤循環、及び/又は溶剤回収が可能になる。
この課題は、冒頭に挙げた方法により解決される。
ポリアリーレンエーテルブロックと、ポリアルキレンオキシドブロックとを有するブロックポリマーの製造方法では、HO末端のポリアリーレンエーテルと、モノマーのアルキレンオキシドとを反応させる。この方法では、第一工程でHO末端のポリアリーレンエーテルを製造し、これを第二工程でモノマーのアルキレンオキシドと反応させることができる。1つの態様では、この反応を溶剤の存在下、特にN−メチルピロリドン(NMP)含有溶剤の存在下で、行うことができる。
以下、OH末端のポリアリーレンエーテルは、ポリアリーレンエーテル(P)とも呼ぶ。OH末端のポリアリーレンエーテルは、それ自体当業者に公知であり、主にフェノレート末端基を有する一般式Iの構成要素から構成されていてよい:
Figure 2014521814
前記式中、
t、qは相互に独立して、0、1、2、又は3であり、
Q、T、Yは相互に独立してそれぞれ、−O−、−S−、−SO2−、S=O、C=O、−N=N−、−CRab−から選択される基又は化学結合を表し、ここでRa及びRbは相互に独立してそれぞれ、水素原子、又はC1〜C12アルキル基、C1〜C12アルコキシ基、又はC6〜C18アリール基であり、ここでQ、T、及びYのうち少なくとも1つは、−O−とは異なり、Q、T、Yのうち少なくとも1つは、−SO2−であり、
Ar、Ar1は相互に独立して、6〜18個の炭素原子を有するアリーレン基である。
本発明の範囲においてフェノレート末端基とは、末端基の形で負に帯電された酸素原子であると理解され、この末端基は芳香族核と結合している。これらの末端基は、フェノール末端基から陽子の除去によって誘導される。本発明の範囲においてフェノール末端基とは、芳香族核と結合されたヒドロキシ基であると理解される。前述の芳香族核とは、好適には1,4−フェニレン基である。本発明のポリアリーレンエーテル(P)は、フェノレート性又はフェノール性のOH末端基であり得る一方、ハロゲン末端基を有することができる。本発明においてフェノレート基は、HO末端基に属する。
「主にフェノレート末端基」という用語は、「存在する末端基の50%超が、フェノレート末端基である」と理解されるべきである。これに相応して、「主にフェノール末端基」という用語は、「存在する末端基の50%超が、フェノール類である」と理解されるべきである。
フェノレート末端基の割合を特定するために好適には、電位滴定によるOH末端基の特定と、原子分光光度計による有機結合されたハロゲン末端基の特定によって、引き続き各含分を質量%又はmol%で計算することによって行う。相応する手法は、当業者に公知である。ポリエリーレンエーテルの製造は通常、双極性の非プロトン性溶剤中で高温下、適切な出発化合物を重縮合させることによって行う(例えばR.N. Johnson et. al., J. Polym. Sei. A-1 5 (1967) 2375、J.E. McGrath et.al., Polymer 25 (1984) 1827参照)。OH末端のポリアリーレンエーテル合成法としては、PCT/EP2009/065035に記載されているものも考えられる。
本発明の好ましい態様においてOH末端のポリアリーレンエーテルを第一工程で製造する場合、主にフェノレート末端基を有する1種以上のリアリーレンエーテル(P)の作製は、X−Ar−Y(A1)という構造の出発化合物少なくとも1種と、HO−Ar1−OH(A2)という構造の出発化合物少なくとも1種との反応によって、溶剤(L)及び塩基(B)の存在下で行うことができ、
前記式中、
Yはハロゲン原子であり、
Xはハロゲン原子とOHから、好適にはハロゲン原子から、特にF、Cl、又はBrから選択され、
Ar及びAr1は、相互に独立して6〜18個の炭素原子を有するアリーレン基である。
ポリアリーレンエーテル(P)は、溶剤(L)の存在下で作製することができ、このポリアリーレンエーテル(P)は、先に規定の意味を有する一般式Iの構成要素から構成されており、かつ主にフェノレート末端基を有する:
Figure 2014521814
ポリアリーレンエーテル(P)は、末端基の総数に対してフェノレート末端基を好適には少なくとも60%、特に好適には少なくとも80%、特に少なくとも90%有する。
Q、T、又はYが上記前提において化学結合である場合、左側に隣接する基と右側に隣接する基は、相互に直接、化学結合によって結合されて存在すると理解されるべきである。
好適には式(I)中におけるQ、T、及びYが相互に独立して、−O−、及び−SO2−から選択されるが、ただし、Q、T、及びYから成る群のうち少なくとも1つは、−SO2−である。
Q、T、又はYが−CRab−の場合、RaとRbは相互に独立してそれぞれ、水素原子、又はC1〜C12アルキル基、又はC1〜C12アルコキシ基、又はC6〜C18アリール基である。
好ましいC1〜C12アルキルには、炭素数が1〜12の直鎖状及び分枝鎖状の飽和アルキル基が含まれる。特に以下の基が挙げられる:C1〜C6アルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、2−若しくは3−メチルペンチル、及び長鎖の基、例えば非分枝状のヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ラウリル、及び1箇所以上で分岐したこれらの類似物である。
前述の使用可能なC1〜C12アルキル基におけるアルキル基として考慮されるのは、さらに上記規定の炭素数1〜12のアルキル基である。好適に使用可能なシクロアルキル基に含まれるのは特に、C3〜C12シクロアルキル基、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロプロピルメチル、シクロプロピルエチル、シクロプロピルプロピル、シクロブチルメチル、シクロブチルエチル、シクロペンチルエチル、シクロペンチルプロピル、シクロペンチルブチル、シクロペンチルペンチル、シクロペンチルヘキシル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシルジメチル、シクロヘキシルトリメチルである。
ArとAr1は相互に独立して、C6〜C18アリーレン基を意味する。さらに以下に記載する出発生成物から出発して、Arは好適には、電子が豊富な、やや求電子性の攻撃可能な芳香族物質から誘導され、この物質は好適には、ヒドロキノン、レゾルシン、ジヒドロキシナフタリン(特に2,7−ジヒドロキシナフタリン)、及び4,4’−ビスフェノールから成る群から選択される。Ar1は好適には、非置換のC6又はC12アリーレン基である。
6〜C18アリーレン基のAr及びAr1としては、特にフェニレン基、例えば1,2−、1,3−、及び1,4−フェニレン基、ナフチレン基(例えば1,6−、1,7−、2,6−、及び2,7−ナフチレン)、並びにアントラセン、フェナントレン、及びナフタセンから誘導されるアリーレン基が考慮される。
式(I)に記載の好ましい実施態様におけるAr及びAr1は好適には、相互に独立して、1,4−フェニレン、1,3−フェニレン、ナフチレン、特に2,7−ジヒドロキシナフタリン、及び4,4’−ビスフェニレンから成る群から選択される。
ポリアリーレンエーテル(P)の範囲で好適に存在する構成要素は、以下の繰り返し構造単位Ia〜Ioのうち少なくとも1つを有するものである:
Figure 2014521814
Figure 2014521814
存在するのが好ましい構成要素Ia〜Ioに加えて、1つ以上の1,4−ジヒドロキシフェニル単位が、レゾルシン又はジヒドロキシナフタリン単位によって置き換えられている構成要素も好ましい。
一般式Iの構成要素として特に好ましいのは、構成要素Ia、Ig、及びIkである。ポリアリーレンエーテル(P)が、実質的に一般式Iの構成要素一種から、特にIa、Ig、及びIkから選択される構成要素から構成されていれば、さらに特に好ましい。
特に好ましい実施態様において、Ar=1,4−フェニレン、t=1、q=0、T=SO2、かつY=SO2である。このようなポリアリーレンエーテルは、ポリエーテルスルホン(PESU)と呼ばれる。
上記繰り返し構成要素とは別に、本願発明にとって末端基の構造は重要である。用意されるポリアリーレンエーテル(P)は、本発明によれば主にフェノレート末端基を有する。
好適にはポリアリーレンエーテル(P)は、前述の末端基分析により測定して、平均分子量Mn(数平均)が2,000〜60,000g/molの範囲、特に5,000〜40,000g/molの範囲である。
好適にはポリアリーレンエーテル(P)は、相対粘度が0.20〜0.95dl/g、特に0.30〜0.80dl/gである。相対粘度はポリアリーレンエーテルスルホンの溶解性に応じて、1質量%未満のN−メチルピロリドン溶液中で、フェノールとジクロロベンゼンとの混合物中で、又は96%硫酸中で、それぞれ20℃又は25℃で測定できる。
合成の際に出発化合物(A1)及び(A2)の比は、フェノール末端基又はフェノレート末端基の数がハロゲン末端基の数を超えるように、選択することができる。
適切な出発化合物は当業者に公知であり、上記置換基が、求核性の芳香族置換の枠組みで充分に反応性であれば、原則的には何ら制限を受けない。
好ましい出発化合物は、二官能性である。ここで二官能性とは、求核性芳香族置換において反応性の基の数が、出発化合物1つあたり2個であることを意味する。適切な二官能性出発化合物のさらなる基準は、溶剤における充分な溶解性であり、これについては以下でより詳しく説明する。
従って好ましい化合物(A2)は、フェノール性ヒドロキシ基を2つ有するものである。
フェノール性のOH基の反応を、好適には塩基の存在下で行うことによって、出発化合物(A1)のハロゲン置換基よりも反応性を高められることは、当業者に公知である。
好ましいのはモノマーの出発化合物である。すなわち、反応はモノマーから出発し、プレポリマーからは行わないのが好ましい。
好適には出発化合物(A1)として、ジハロゲンジフェニルスルホンを用いる。好適には出発化合物(A2)として、ジヒドロキシジフェニルスルホンを用いる。
適切な出発化合物(A1)は、特にジハロゲンジフェニルスルホン、例えば4,4’−ジクロロジフェニルスルホン、4,4’−ジフルオロジフェニルスルホン、4,4’−ジブロモジフェニルスルホン、ビス(2−クロロフェニル)スルホン、2,2’−ジクロロジフェニルスルホン、及び2,2’−ジフルオロジフェニルスルホンであり、ここで4,4’−ジクロロジフェニルスルホン、及び4,4’−ジフルオロジフェニルスルホンが、特に好ましい。
フェノール性ヒドロキシ基を2つ有する好ましい出発化合物(A2)は、以下の化合物から選択される:
・ジヒドロキシベンゼン、特にヒドロキノン、及びレゾルシン;
・ジヒドロキシナフタリン、特に1,5−ジヒドロキシナフタリン、1,6−ジヒドロキシナフタリン、1,7−ジヒドロキシナフタリン、及び2,7−ジヒドロキシナフタリン;
・ジヒドロキシビフェニル、特に4,4’−ビフェノール、及び2,2’−ビフェノール;
・ビスフェニルエーテル、特にビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、及びビス(2−ヒドロキシフェニル)エーテル;
・ビスフェニルプロパン、特に2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、及び2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;
・ビスフェニルメタン、特にビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン;
・ビスフェニルスルホン、特にビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン;
・ビスフェニルスルホン、特にビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド;
・ビスフェニルケトン、特にビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン;
・ビスフェニルヘキサフルオロプロパン、特に2,2’−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン;及び
・ビスフェニルフルオレン、特に9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン。
好ましくは、前述の芳香族ジヒドロキシ化合物(A2)から出発して、塩基(B)の添加によってそのジカリウム塩又はジナトリウム塩を製造し、出発化合物(A1)と反応させる。前述の化合物はさらに、単独で、又は上記化合物を2つ以上組み合わせて使用できる。
ヒドロキノン、レゾルシン、ジヒドロキシナフタリン(特に2,7−ジヒドロキシナフタリン)、ビスフェノールA、ジヒドロキシジフェニルスルホン、及び4,4’−ビスフェノールが、出発化合物(A2)として特に好ましい。
しかしながらまた、三官能性化合物も使用できる。この場合には、分岐構造が生じる。三官能性の出発化合物(A2)を用いる場合、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニル)エタンが好ましい。
使用する量比は原則的に、進行する重縮合反応の化学量論から、塩化水素の脱離を計算して得られ、当業者に公知の方法で調整される。しかしながら、フェノール性OH末端基の数を増加させるためには、OH末端基が過剰であるのが好ましい。
末端基を同時に制御しながらのポリアリーレンエーテルの製造は、それ自体当業者に公知であり、以下でさらに詳しく記す。
ハロゲン末端基の、フェノール末端基に対する比の調整は、好ましい態様において、出発化合物(A1)としてのジハロゲン化合物に対して、二官能性出発化合物(A2)の過剰量を適切に調節することにより行う。つまり、X=Y=ハロゲンである。
特に好ましくは、この実施態様において(A2)/(A1)のモル比が、1.005〜1.2、特に1.01〜1.15、極めて特に好ましくは1.02〜1.1である。
代替的にはまた、Xがハロゲンであり、YがOHの出発化合物(A1)も使用できる。この場合、ヒドロキシ基の過剰量の調整は、出発化合物(A2)の添加により行う。この場合、使用するフェノール末端基の、ハロゲンに対する比は好適には、1.01〜1.2、特に1.03〜1.15、極めて特に好適には1.05〜1.1である。
重縮合の際の転化率は好適には、少なくとも0.9であり、これによって充分に高い分子量が保証される。
本発明の範囲において、好ましい溶剤(L)は、有機溶剤、特に非プロトン性極性溶剤である。適切な溶剤はさらに、沸点が80〜320℃の範囲、特に100〜280℃の範囲、好ましくは150〜250℃の範囲である。適切な非プロトン性極性溶剤は例えば、高沸点性のエーテル、エステル、ケトン、ハロゲン化された不斉炭化水素、アニソール、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、N−メチル−2−ピロリドン、及び/又はN−エチル−2−ピロリドンである。また、これらの溶剤の混合物も使用できる。
好ましい溶剤は特に、N−メチル−2−ピロリドン、及び/又はN−エチル−2−ピロリドンである。
出発化合物(A1)及び(A2)の反応を好適には、上記非プロトン性極性溶剤中、特にN−メチル−2−ピロリドン中で行う。
出発化合物(A1)及び(A2)の反応は、塩基(B)の存在下で行う。塩基は好適には、水不含である。適切な塩基は特に、水不含のアルカリ金属炭酸塩及び/又はアルカリ土類金属炭酸塩、又はこれらの混合物であり、好適には炭酸ナトリム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、又はこれらの混合物であり、ここで炭酸カリウムが極めて特に好ましく、特に、N−メチル−2−ピロリドンの懸濁液中で粒径測定装置により測定した体積重み付け平均粒径が100μm未満である炭酸カリウムが好ましい。
特に好ましい組み合わせは、N−メチル−2−ピロリドンを溶剤(L)として、炭酸カリウムを塩基(B)として用いるものである。
適切な出発化合物(A1)と(A2)との反応は、80〜250℃の温度、好ましくは100〜220℃の温度で行い、ここで温度の上限は、溶剤の沸点により特定される。
この反応は好適には2〜12時間のインターバルで、特に3〜8時間のインターバルで行う。
HO末端のポリアリーレンエーテルの作製又は製造に引き続き、モノマーのアルキレンオキシドとの、本発明による反応を行う。反応溶液中でアルキレンオキシドが反応してオリゴマーになる限り、HO末端のポリアリーレンエーテルはまた、そのオリゴマーとも反応しうる。
ブロックコポリマーの製造は好適には、HO末端のポリアリーレンエーテルを事前に処理せずに行う。特に好ましくは、HO末端のポリアリーレンエーテルの反応、つまり反応混合物(例えばN−メチルピロリドン)から事前に単離せずに行う反応は、事前にHO末端のポリアリーレンエーテルを製造しておくことによって行う。
アルキレンオキシドとしては、モノマーのアルキレンオキシド又は、様々なアルキレンオキシドの混合物が考慮される。アルキレンオキシドは、少なくとも2種以上の炭素原子を有することができる。例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、2,3−ブチレンオキシド、1,2−ペンテンオキシド、2,3−ペンテンオキシド、又はエピクロロヒドリン、及び/又はこれらの混合物が使用できる。好適にはエチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、2,3−ブチレンオキシド、及び/又はこれらの混合物が使用できる。例えば、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを使用する。
OH末端のポリアリーレンエーテルのアルコキシ化は、バルクで、又は有機溶剤中で行うことができる。好適にはアルコキシ化を、有機溶剤中で行う。
アルコキシ化のための工程条件は、以下に詳しく記載する。
ここでアルコキシ化の前に、活性剤(好適には溶剤)と、アルコキシ化触媒とから成る反応混合物を脱水することが有利であり得る。溶剤を全く用いない場合、単純な工程で80〜150℃への加熱によって、還元性の絶対圧力0.01〜0.5barで行い、溶剤を用いる場合には、共沸で溶剤の一部を蒸留して行う。
この方法は好適には、不活性雰囲気下(例えば窒素下)で行う。この方法は特に、酸素、二酸化炭素、及び水を充分に遮断しながら行うことができる。
アルキレンオキシドとの反応は、圧力容器(例えばオートクレーブ又は鋼製反応器)内での反応により、常圧〜10barの過圧、特に最大8barの過圧で行うことが有利である。反応温度は、使用するアルキレンオキシドに応じて、70〜200℃、特に100〜180℃である。これらの範囲ではまた、異なる圧力プログラムも可能である。
好ましい反応温度は、ブチレンオキシドの場合に約140〜150℃、プロピレンオキシドの場合に約130〜140℃、エチレンオキシドの場合に120〜130℃である。アルキレンオキシドの添加速度は例えば、0.5〜2mol/h、好適には1〜1.5mol/hである。
適切な有機溶剤、特に極性の非プロトン溶剤の例は、エーテル、特に環状エーテル、例えばテトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン;N,N−ジアルキルアミド、例えばジメチルホルムアミドとジメチルアセトアミド、及びN−アルキルラクタム、例えばN−メチルピロリドンである。また、溶剤の適切な混合物も使用できる。
好適には、既に工程(A)でOH末端のポリアリーレンエーテルの合成の際に使用した溶剤を選択する。
開環重合(アルコキシ化)のための触媒としては、カチオン性開始触媒、例えばBR3付加物(特にR=F、CeF5)、金属ハロゲン化物、例えばAlCl3、ZnCl2、SnCl4、SnCl2、金属アルキルカルボキシレート、例えばCr(II)オレエート、金属アルコラート、例えばBa(OR)2、Al(OR)3、Ti(OR)4、またオキソニウム塩、及びカルボニウム塩が記載される。近年ではまた、固体相触媒、例えば二重金属シアニド、塩基性アルミン酸塩、及び混合ケイ酸塩、例えばヒドロタルサイトも使用できる。なぜならば、高いコストがかかる反応生成物の精製は、高い活性に基づき、生成物中に触媒が残存することにより、又は簡単な濾過によって抑制できるからである。アニオンで開始したアルキレンオキシドの開環重合は、塩基性触媒、例えばアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属アルコラート、第三級アミン、有機ホスファンによって行うことができる。アルキル金属アルコラートとして適しているのは特に、立体障害性アルコラート、特にナトリウム塩とカリウム塩、例えばカリウム−t−ブチレートである。
触媒の量は、アルキレンオキシド転化率に従って調整され、目的生成物に対して0.1〜10質量%の範囲にある。
さらなる特別な態様では、OH末端のポリアリーレンエーテルが製造条件により既にフェノレート末端基とともに存在しており、このため塩基性触媒の添加によって生成させる必要がない場合に、アルコキシ化触媒の添加を完全に、又は部分的に省略することができる。
1つの実施態様では、別個に作製し、精製したOH末端のポリアリーレンエーテルを適切な溶剤、例えばN−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、又はγ−ブチロラクトン中に溶解させ、続いて上述のように開始分子として、アルキレンオキシドとさらに反応させることができる。
本発明によるブロックコポリマーの単離は、ポリマー溶液の沈殿によって水中で、又は水とさらなる溶剤との混合物中で、行うことができる。沈殿させたブロックコポリマーは、引き続き水で抽出し、後に乾燥させる。
本発明の1つの実施態様において、沈殿を酸性媒体中で行うことができる。適切な酸は、当業者に公知である。特に、有機又は無機の酸が適している。例えば、カルボン酸、例えば酢酸、プロピオン酸、コハク酸、若しくはクエン酸、又は鉱酸、例えば塩酸、硫酸、若しくはリン酸が使用できる。
本方法によって、結合されていないポリアルキレンオキシドの残分が0.3質量%未満、好適には0.2質量%未満、特に0.1質量%未満である、本発明によるブロックコポリマーが得られる。HPLCによるポリアルキレンオキシド残分の例示的な特定については、実施例の部分に記載されている。
本発明はさらに、上記方法により製造可能なブロックコポリマーに関する。本発明はまた、本方法から得られ、好ましくはトリブロックコポリマーであるブロックコポリマーに関する。特に、本発明によるブロックコポリマーは、ポリアルキレンオキシド−ポリアリーレンエーテル−ポリアルキレンオキシドというブロックのトリブロックコポリマーであり得る。
本発明はさらに、ポリアルキレンオキシド−ポリアリーレンエーテル−ポリアルキレンオキシドというブロックのトリブロックコポリマー自体に関する。
本方法から得られるブロックコポリマーも、トリブロックコポリマーも、本発明の態様においてゲル浸透クロマトグラフィーにより測定したMw/Mnの比の値が、1.5〜3.0、特に2.2〜2.9、好ましくは2.3〜2.8である。PSU−ポリアルキレンオキシドのブロックコポリマーの場合、測定は、溶剤としてTHFにより、ポリスチレン標準で行うことができ、ここで破断指数検知器(RI検知器)が測定のために利用できる。他の全てのポリアリーレンエーテル−ポリアルキレンオキシドのブロックコポリマー、例えばPESUやPPSUがベースのポリアルキレンオキシドブロックコポリマーは、溶剤としてのDMAcを、標準としてPMMAを用いて、RI検知器により測定できる。
本発明の1つの実施態様では、ブロックコポリマーも、ポリアルキレンオキシド−ポリアリーレンエーテル−ポリアルキレンオキシドのブロックコポリマーも、GPCで測定してMwが10,000〜90,000g/mol、特に15,000〜80,000g/mol、好ましくは20,000〜70,000g/molである。測定法は、前述の通りである。
本発明の1つの実施態様において、ブロックコポリマーも、ポリアルキレンオキシド−ポリアリーレンエーテル−ポリアルキレンオキシドのブロックコポリマーも、粘度数が15〜100、特に20〜95、好ましくは25〜90である。粘度数の特定は、DIN EN ISO 1628-1に従い、N−メチルピロリドンの1%溶液中、25℃で行う。
本発明はさらに、本発明によるブロックコポリマー少なくとも1種、又は異なるブロックコポリマーの混合物を1〜60質量%含有する、成形材料に関する。成形材料は例えば、ブロックコポリマーとして、トリブロックコポリマーを含有することができる。成形材料はさらに、ポリアリーレンエーテルを少なくとも1種、40〜99質量%含有し、ここで質量%の記載はブロックコポリマーとポリアリーレンエーテルの合計に対するものであり、その合計は100質量%である。成形材料に添加混合可能なポリアリーレンエーテルとしては、例えばPSU及び/又はPPSU及び/又は上記構造のコポリマーが適している。
本発明はさらに、本発明による少なくとも1種のブロックコポリマーの使用に関し、例えばポリアルキレンオキシド−ポリアリーレンエーテル−ポリアルキレンオキシドというブロックを有するトリブロックコポリマーを、被覆、繊維、シート、成形部材、及び/又は膜に用いる使用に関する。本発明は同様に、本発明によるブロックコポリマーおよび/またはトリブロックコポリマーを含有する成形材料を、被覆、繊維、シート、成形部材、及び/又は膜の製造に用いる使用に関する。
本発明の範囲において被覆とは例えば、担体材料の表面に設けられた層、特にその上に強固に接着された層であると理解される。被覆は、DIN 8580に従った作製方法により施与できる。本願の意味合いにおける被覆とは、薄層若しくは厚い層、また1つ以上のつながっている層であり得る。担体材料としては、ほぼ全ての公知の材料を利用することができ、例えば金属、絶縁体、半導体、結晶性若しくは非晶質の材料、テキスタイルの平面構造体(織布、不織布、編物)、又はシートである。
本発明における繊維は、長手方向に対する比が小さい、可撓性の構造物である。
本発明における成形部材とは、実質的に固体の幾何学形状物体であり、これは例えば、原型法、射出成形法、押出成形法、カレンダー成形法、回転成形法、発泡、ブロー成形法、変形法、又は接合法で製造できる。
本発明による方法による膜は、分離層である。本発明の意味合いにおいて膜とは、不透性の、一部不透性の、又は選択透過性の、又は一方向で透過性の、又は透過性の膜であると理解できる。
本発明によるブロックコポリマー、又は本発明によるブロックコポリマーを含有する成形材料は、様々な濾過膜形状で使用できる。よってブロックコポリマーは、平面状の膜、及び/又はキャピラリー状の中空繊維膜において使用できる。これらの膜にはデッドエンド法、又はクロスフロー法で流すことができる。
本発明の意味合いにおいて膜は、医療技術で使用できる。膜はさらに、液体処理のため、特に水処理のために使用できる。
特別な態様において本発明は、壁厚が0.5〜100μmであるシート又は繊維に関し、これらは本発明によるブロックコポリマー、及び/又はポリアルキレンオキシド−ポリアリーレンエーテル−ポリアルキレンオキシドのブロックを有するトリブロックコポリマー1〜60質量%と、ポリアリーレンエーテル40〜99質量%とを含有するものであり、ここで質量%の記載は、ブロックコポリマーとポリアリーレンエーテルとの合計に対するものであり、その合計は100質量%である。ブロックコポリマーのポリアリーレンエーテルブロックが、添加混合されるポリアリーレンエーテルと構造的に同一であることが、本発明の実施態様においては好ましい。
実施例
DIN EN ISO 1628-1:プラスチック・・・キャピラリー粘度計による希釈された溶液中でのポリマーの粘度測定、第一部:一般基礎(ISO 1628-1 :2009); ドイツ語版のEN ISO 1628-1 :2009。
DIN EN ISO 1043-1:プラスチック・・・特徴的な文字と記号、第一部:ベースポリマーとその特性(ISO 1043-1 :2001); ドイツ語版のEN ISO 1043-1 :2002。
ポリアリーレンエーテルの粘度数は、DIN EN ISO 1628-1に従い、N−メチルピロリドンの1%溶液中、25℃で測定した。
この生成物の組成は、1H-NMR分光分析計によって特定した。
生成物のガラス転移温度は、DSC測定によって、加熱速度20k/分で測定した。記載されているのは、二度目の加熱曲線で測定した値である。
PSU−ポリアルキレンオキシドブロックコポリマーの場合、生成物の分子量分布は、GPCによって特定した。この際に測定は、THFを溶剤として、ポリスチレンを標準として、RI検知器を用いて行なった。
別の全てのポリアリーレンエーテル−ポリアルキレンオキシドブロックコポリマー、例えばPESUやPPSUがベースのポリアルキレンオキシドブロックコポリマーの場合、GPC測定は、溶剤としてDMAcを用いて(これにLiBr0.5%を加えた)、PMMAを標準とし、RI検知器を用いて行なった。
HPLC測定により、結合されていないポリアルキレンオキシドの残分を特定するため、ポリマー50mgをDMAc1ml中に溶解させ、続いてTHF3mlで希釈した。この溶液を濾過し(孔径0.2μm)、C18RPカラムのカラムヘッドに注入した。続いて3分間、50対50の比のTHF/水で、それから0.1分、THFで溶離させた(貫流速度3ml/分)。この検出は、蒸発式光散乱検知器(Evaporate Light Scattering Detector)により行なった。
試験1
・ポリアリーレンエーテル(P1)の合成
炭酸カリウム(カリ)148.58g(1.075mol)の作用下、ジクロロジフェニルスルホン287.08g(1.000mol)、ビスフェノールA249.42g(1.0926mol)の求核性芳香族重縮合により得られる、OH末端基を有するポリアリーレンエーテルをNMP476mlに入れた。この混合物を6時間、190℃に保った。この後、このバッチにNMP1500mlを添加して希釈した。80℃未満に冷却後、この懸濁液を取り出し、固体の成分は濾過により分離し、得られたポリマー溶液をアルコキシ化のために用意した。
溶液の一部を僅かに、NMP/水中での沈殿により単離した。水で入念に洗浄した後、ポリアリーレンエーテルを真空中120℃で、12時間乾燥させた。ポリアリーレンエーテルの粘度数は17.3ml/g、ガラス転移温度は162℃、フェノール性OH基の割合は、0.675質量%であった。
エトキシ化
精製し乾燥させた鋼製反応器内に(一度イソプロパノール/アセトンで煮沸)、ポリマー溶液(500g)を入れ、窒素で三回、不活性化した。続いて、反応器の圧力を窒素で1.5barに調整し、反応温度を120℃に上げた。内部が所定の温度に達してから、エチレンオキシド(47.5g、1.08mol)を10分以内に計量供給した。10時間、120℃で撹拌し、残りのエチレンオキシドを窒素の導入により除去した。このブロックコポリマーは、100℃で排出された。このブロックコポリマーを、1:9のNMP/水中で沈殿により単離した。水で入念に洗浄した後、このブロックコポリマーを真空中120℃で、12時間乾燥させた。収量は、531.7gであった。
試験2
・ポリアリーレンエーテル(P2)の合成
炭酸カリウム(カリ)148.58g(1.075mol)の作用下、ジクロロジフェニルスルホン287.08g(1.000mol)、ビスフェノールA238.61g(1.0453mol)の求核性芳香族重縮合により得られる、OH末端基を有するポリアリーレンエーテルをNMP476mlに入れた。この混合物を6時間、190℃に保った。この後、このバッチにNMP1500mlを添加して希釈した。80℃未満に冷却後、この懸濁液を取り出し、固体の成分は濾過により分離し、得られたポリマー溶液をアルコキシ化のために用意した。溶液の一部を僅かに、NMP/水中での沈殿により単離した。水で入念に洗浄した後、ポリアリーレンエーテルを真空中120℃で、12時間乾燥させた。ポリアリーレンエーテルの粘度数は28.1ml/g、ガラス転移温度は174℃、フェノール性OH基の割合は、0.40質量%であった。
エトキシ化
精製し乾燥させた鋼製反応器内に(一度イソプロパノール/アセトンで煮沸)、ポリマー溶液(1000g)を入れ、窒素で三回、不活性化した。続いて、反応器の圧力を窒素で1.5barに調整し、反応温度を120℃に上げた。内部が所定の温度に達してから、エチレンオキシド(40.5g、0.91mol)を10分以内に計量供給した。10時間、120℃で撹拌し、それから残りのエチレンオキシドを窒素の導入により除去した。このブロックコポリマーは、100℃で排出された。
このブロックコポリマーを、NMP/水中で沈殿により単離した。水で入念に洗浄した後、このブロックコポリマーを真空中120℃で、12時間乾燥させた。
試験3
・ポリアリーレンエーテル(P3)の合成
炭酸カリウム(カリ)297.15g(2.15mol)の作用下、ジクロロジフェニルスルホン574.16g(2.000mol)、ビスフェノールA464.71g(2.0357mol)の求核性芳香族重縮合により得られる、OH末端基を有するポリアリーレンエーテルをNMP952mlに入れた。この混合物を6時間、190℃に保った。この後、このバッチにNMP2911mlを添加して希釈した。80℃未満に冷却後、この懸濁液を取り出し、固体の成分は濾過により分離し、得られたポリマー溶液をアルコキシ化のために用意した。溶液の一部を僅かに、NMP/水中での沈殿により単離した。水で入念に洗浄した後、ポリアリーレンエーテルを真空中120℃で、12時間乾燥させた。ポリアリーレンエーテルの粘度数は43.6ml/g、ガラス転移温度は183℃、フェノール性OH基の割合は、0.60質量%であった。
エトキシ化
精製し乾燥させた鋼製反応器内に(一度イソプロパノール/アセトンで煮沸)、ポリマー溶液(900g)を入れ、窒素で三回、不活性化した。続いて、反応器の圧力を窒素で1.5barに調整し、反応温度を120℃に上げた。内部が所定の温度に達してから、エチレンオキシド(31.8g、0.72mol)を30分以内に計量供給した。2時間、120℃で圧力が一定になるまで撹拌し、それから残りのエチレンオキシドを窒素の導入により除去した。この反応生成物は、100℃で排出された。この生成物を、NMP/水中で沈殿により単離した。水で入念に洗浄した後、この生成物を真空中120℃で、12時間乾燥させた。収量は、931.8gであった。
試験1〜3から得られる生成物は、水中への沈殿により得られ、注意深く洗浄して乾燥後、1H−NMR(D6−DMSO;コポリマーにおけるポリエチレンオキシド含分)、DSC測定(ガラス転移温度)、HPLC(ポリエチレンオキシド含分)、及びGPC測定(THF、PS標準)で同定した。表1に、得られたデータの概略が示してある。
Figure 2014521814
試験4
・ポリアリーレンエーテル(P4)の合成
炭酸カリウム(カリ)290.24g(2.1mol)の作用下、ジクロロジフェニルスルホン574.16g(2.000mol)、ジヒドロキシジフェニルスルホン512.09g(2.047mol)の求核性芳香族の重縮合により得られる、OH末端基を有するポリアリーレンエーテルをNMP1053mlに入れた。この混合物を6時間、190℃に保った。80℃未満に冷却後、この懸濁液を取り出し、固体の成分は濾過により分離した。このポリアリーレンエーテルを、NMP/水中で沈殿により単離した。水で入念に洗浄した後、この生成物を真空中120℃で、12時間乾燥させた。ポリアリーレンエーテルの粘度数は52.4ml/g、ガラス転移温度は224℃、フェノール性OH基の割合は、0.16質量%であった。このポリアリーレンエーテルから、NMP中で20質量%の溶液を作製し、得られたポリマー溶液をアルコキシ化のために用意した。
エトキシ化
精製し乾燥させた鋼製反応器内に(一度イソプロパノール/アセトンで煮沸)、試験4から得られるポリマー溶液(900g)を入れ、その中にKOtBuを1.95g溶解させ、窒素で三回、不活性化した。続いて、反応器の圧力を窒素で1.5barに調整し、反応温度を120℃に上げた。内部が所定の温度に達してから、エチレンオキシド(45g)を10分以内に計量供給した。10時間、120℃で撹拌し、残りのエチレンオキシドを窒素の導入により除去した。このブロックコポリマーは、100℃で排出された。収量は、945gであった。このブロックコポリマーを、水/NMP中で沈殿により室温で単離した。同定の結果は、表2にまとめてある。
試験5
・ポリアリーレンエーテル(P5)の合成
炭酸カリウム(カリ)290.24g(2.1mol)の作用下、ジクロロジフェニルスルホン574.16g(2.000mol)、ジヒドロキシジフェニルスルホン512.09g(2.047mol)の求核性芳香族の重縮合により得られる、OH末端基を有するポリアリーレンエーテルをNMP1053mlに入れた。この混合物を6時間、190℃に保った。80℃未満に冷却後、この懸濁液を取り出し、固体の成分は濾過により分離した。このポリアリーレンエーテルを、NMP/水中で沈殿により単離した。水で入念に洗浄した後、ポリアリーレンエーテルを真空中120℃で、12時間乾燥させた。ポリアリーレンエーテルの粘度数は52.4ml/g、ガラス転移温度は224℃、フェノール性OH基の割合は、0.16質量%であった。このポリアリーレンエーテルから、NMP中で20質量%の溶液を作製し、得られたポリマー溶液をアルコキシ化のために用意した。
エトキシ化
精製し乾燥させた鋼製反応器内に(一度イソプロパノール/アセトンで煮沸)、試験5から得られるポリマー溶液(900g)を入れ、その中にKOtBuを1.19g溶解させ、窒素で三回、不活性化した。続いて、反応器の圧力を窒素で1.5barに調整し、反応温度を120℃に上げた。内部が所定の温度に達してから、エチレンオキシド(32g)を10分以内に計量供給した。10時間、120℃で撹拌し、残りのエチレンオキシドを窒素の導入により除去した。このブロックコポリマーは、100℃で排出された。収量は、930gであった。
このブロックコポリマーを、水/NMP中で沈殿により室温で単離した。同定の結果は、表2にまとめてある。
試験6
・ポリアリーレンエーテル(P6)の合成
炭酸カリウム(カリ)290.24g(2.1mol)の作用下、ジクロロジフェニルスルホン574.16g(2.000mol)、ジヒドロキシジフェニルスルホン512.09g(2.047mol)の求核性芳香族の重縮合により得られる、OH末端基を有するポリアリーレンエーテルをNMP1053mlに入れた。この混合物を6時間、190℃に保った。80℃未満に冷却後、この懸濁液を取り出し、固体の成分は濾過により分離した。このポリアリーレンエーテルを、NMP/水中で沈殿により単離した。水で入念に洗浄した後、ポリアリーレンエーテルを真空中120℃で、12時間乾燥させた。ポリアリーレンエーテルの粘度数は52.4ml/g、ガラス転移温度は224℃、フェノール性OH基の割合は、0.16質量%であった。このポリアリーレンエーテルから、NMP中で20質量%の溶液を作製し、得られたポリマー溶液をアルコキシ化のために用意した。
エトキシ化
精製し乾燥させた鋼製反応器内に(一度イソプロパノール/アセトンで煮沸)、試験4から得られるポリマー溶液(900g)を入れ、その中にKOtBuを1.19g溶解させ、窒素で三回、不活性化した。続いて、反応器の圧力を窒素で1.5barに調整し、反応温度を20℃に上げた。内部が所定の温度に達してから、エチレンオキシド(15g)を10分以内に供給した。10時間、120℃で撹拌し、残りのエチレンオキシドを窒素の導入により除去した。このブロックコポリマーは、100℃で排出された。収量は、908gであった。
この生成物を、水/NMP中で沈殿により室温で単離した。同定の結果は、表2にまとめてある。
表2:試験4〜6のブロックコポリマー
Figure 2014521814
比較試験7:
粘度数が55.6ml/gであるポリスルホン58.5g、Mnが8000g/molであるポリエチレングリコール6.5g、DMSO200ml、トルエン65ml、及び炭酸カルシウム5.6gを、還流下、9時間で145℃に加熱した。生成物を単離するため、室温に冷却した溶液に撹拌下で、イソプロパノール100gを、続いてヘキサン200gを加えた。沈殿したポリマーを、水で二度洗浄した。その後、この生成物を95℃の熱水で抽出した。PEOセグメントの割合は、3.2質量%(1H−NMR)であり、分子量分布Mw/Mnは、GPCでTHFを溶離剤として、UV検知器でPS標準により3.7だった。

Claims (15)

  1. ポリアリーレンエーテルブロックと、ポリアルキレンオキシドブロックとを含有するブロックコポリマーの製造方法であって、HO末端のポリアリーレンエーテルとモノマーのアルキレンオキシドとを反応させる工程を有する、前記製造方法。
  2. 第一工程でHO末端のポリアリーレンエーテルを製造し、第二工程で請求項1に記載の反応を行う、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記反応を溶剤の存在下で行う、請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. N−メチルピロリドン含有溶剤中で前記反応を行う、請求項1から3までのいずれか1項に記載の製造方法。
  5. モノマーのアルキレンオキシドとして、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、2,3−ブチレンオキシド、1,2−ペンテンオキシド、2,3−ペンテンオキシド、及び/又はこれらの混合物を使用する、請求項1から4までのいずれか1項に記載の製造方法。
  6. 請求項1から5までのいずれか1項に記載の製造方法により得られる、ブロックコポリマー。
  7. 前記ブロックコポリマーの比の値Mw/Mnが、ゲル浸透クロマトグラフィーにより測定して1.5〜3.0である、請求項6に記載のブロックコポリマー。
  8. トリブロックコポリマーである、請求項6又は7に記載のブロックコポリマー。
  9. ゲル浸透クロマトグラフィーにより測定したMwが、10,000〜90,000g/molである、請求項6から8までのいずれか1項に記載のブロックコポリマー。
  10. 前記ブロックコポリマーの粘度数が、DIN EN ISO 1628−1に従い25℃で1%のN−メチルピロリドン溶液中で測定して15〜100である、請求項6から9までのいずれか1項に記載のブロックコポリマー。
  11. ポリアルキレンオキシド−ポリアリールエーテル−ポリアルキレンオキシドのブロックを有するトリブロックポリマーである、ブロックコポリマー。
  12. トリブロックコポリマーの比の値Mw/Mnが、ゲル浸透クロマトグラフィーにより測定して1.5〜3.0である、請求項11に記載のブロックコポリマー。
  13. 請求項6から12までのいずれか1項に記載のブロックコポリマーを少なくとも1種、成形材料に対して1〜60質量%含有する、成形材料。
  14. 請求項6から12までのいずれか1項に記載のブロックコポリマー少なくとも1種、又は請求項13に記載の成形材料を、被覆、シート、繊維、成形部材、及び/又は膜の製造に用いる使用。
  15. 請求項6から12までのいずれか1項に記載のブロックコポリマー、又は請求項13に記載の成形材料を含有する、膜。
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