JP2014519986A - ネジレ角で駆動するための差込み歯部と製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、特に圧延機あるいは連続鋳造設備において、ロール(13)を駆動するための駆動スピンドルの歯部(1)であって、
この歯部が複数の歯(2)を備え、かつ差込歯部の様式の第二の歯部に噛合っており、
歯(2)の歯面(12)が、湾曲部を備え、ネジレ角が第二の歯部の回転軸線と歯部の回転軸線の間に構成されている歯部において、
前記歯部(1)が、以下の変更、すなわち
歯部(2)の歯元の削り取り、および/または歯先の削り取り、および/または歯(2)のオフセットの少なくとも一つにより構成されていることを特徴とする歯部に関する。

Description

本発明は、圧延機あるいは連続鋳造設備におけるロールを駆動するための、特に駆動スピンドルの歯部の分野で展開する。本発明は、請求項1の上位概念、すなわち「において」以前に記載の構成の歯部とこのような歯部のための製造方法に関する。
確実に適用する場合、軸に対してある角度で駆動するための力の伝達が必要である。この要求は、例えば圧延機において度々生じる。例えば二つのワークロールが重なり合って配置されていると、ワークロールの直径が相対的に小さいことにより、伝達されるべきトルクを所望通りに高める際の問題が生じる恐れがある。伝達されるべきトルクを高めねばならない場合、これまではワークロールの直径を拡大する必要があり、それにより、なかでもエネルギーが浪費される。その上さらに、この場合には、ロールスタンドもより頑丈にその構造を決めねばならない。
従って従来の装置は、例えばカルダン方式のジョイントを備えており、このジョイントは駆動スピンドルとロールの間に位置しているが、高められるトルク伝達の要求は考慮されない。
駆動スピンドルが差込歯部によりロールに対してある角度で配置されると、駆動スピンドルは確かにより高いトルクを伝達するために構成されるが、駆動スピンドルの歯部が一般的であり、かつ古典的であるので片当たりが発生し、それにより最終的に、極めて大きな磨耗を生じ、相変わらず所望される高いトルクの伝達は可能ではない。
本発明の課題は、より大きなトルクがこれまでの場合よりも伝達できる、歯部と補完する第二の歯部の間のネジレ角を可能にすることである。
この課題は、冒頭で挙げた歯部に関して本発明によれば請求項1の特徴により解決される。
これらの変更の少なくとも一つが行われると、歯部はあるネジレ角の下で第二の歯部と運転することができ、これらの変更がない場合に比べて大きなトルクを伝達することができる。特に行われる変更により、伝達トルクを高めるのに邪魔になっている縁部の片当たりは阻止される。二つあるいはそれより多くの変更が組合わせるのが好ましく、例えば歯元を削り取ることと刃先を削り取ることの組合せ、あるいは削り取りの一つあるいは両方を備えたオフセット(Verschrankung)も好ましい。
歯元または刃先を削り取ることにより、従来の造形に対する輪郭線は残り、特に通常の運転における歯面の接触の領域では残るという本発明の考えを理解することができる。
さらに本発明により、駆動スピンドルからロールへの伝達されるトルクが増大され、および/または駆動スピンドルとロールの間のねじり角は大きくできる。現在の変更を行わずに、ゼロより大きいネジレ角が増大する際の歯面の接触面の割合は少ないので、ネジレ角が増大する際に、増大するように僅かなトルクを伝達することができる。本発明による歯部により、負荷が全歯たけにわたり均等に分布できる。このようにして、例えば駆動スピンドルは特定の場合には、50%多くのトルクを伝達することができ、それにより、幅のより大きなストリップを圧延できる。伝達可能なトルクがさらに増大した場合、ワーク
ロールをさらに小さく指定することができる。
歯部の好ましい実施形態において、歯部はインボリュート歯部として構成されており、歯元および/または歯先は、好ましくは必ずしも放物線状には下げられていない。少なくとも放物線状に削り取ることにより、インボリュート歯部の理論的な歯面と本発明により下げられた歯面の間の輪郭の差は、インボリュート歯部の輪郭にわたる転がり軌道の関数として少なくとも例えば2乗と共に上昇することが理解できる。その際に、削り取りはほぼ放物線状であることが特に好ましい。
歯元及び歯先の放物線状の削り取りにより、片当たり減らすことができ、同時にトルクの伝達を改善できる。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯元は歯元円において基礎ピッチ円での歯厚の0.2%〜3%の間で下げられており、および/または歯先は歯先円において基礎ピッチ円での歯厚の0.1%〜2%の間で下げられている。
各々の歯の輪郭の変更のこれらの値により、歯部の噛合いの際の力の伝達は最適化できる。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯先の削り取りは全歯たけの50%〜70%の間で行われ、および/または歯元の削り取りは全歯たけの50%〜60%の間で行われる。
その都度の全歯たけに対して歯先と歯元を削り取りのための正確なデータにより、伝達可能なトルクはさらに最適化できる。
歯部の他の好ましい実施形態において、母線は幅方向では対称にアーチ形に彎曲している。母線とは、公知の方法では、二つの隣接した歯の間の底部の形状推移部であると理解できる。
アーチ形の母線の形状により、トルクの伝達は再度さらに高めることができる。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯すじの彎曲部は、基礎ピッチ円の高さでの各歯の最大厚さと基礎ピッチ円の高さでの各歯の最小厚さの差が、基礎ピッチ円の高さでの各歯の最大厚さの3%〜20%の間の値に相当するように構成されている。
この特徴により、歯すじの彎曲部の有利な形状が規定される。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯のオフセットは0.3°〜1.5°の間の最大の圧力角のずれにより形成されている。
この相対的にわずかなオフセットの値は、ある角度下で、第二の歯部に歯部が噛合う際のトルクの伝達を改善する。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯の歯面の方向における歯のオフセットは放射線状に構成されている。このことは、圧力角のずれが歯の幅にわたる関数としてほぼ放射線状の形状推移部を備えているという意味である。
さらに本発明の課題は、歯部のための冒頭で挙げた製造方法のために、請求項12の特徴により解決される。
古典的な製造とは、さしあたりすべての公知の方法であると理解でき、この方法を用いて、限定された型作り、例えばホブ切り等により歯部の原型が作られる。本発明による歯部を得るための後加工は、特に研削により、自由に可動な工作機械において、例えば4軸もしくは5軸機において行われる。
歯部の好ましい実施形態において、インボリュート歯部としての古典的方法で作った後にアーチ状歯部が設けられており、歯元および/または歯先は、後加工の際に放射線状に下げられる。
歯部の他の好ましい実施形態において、工程の少なくとも一つにおける後加工は、歯面毎に少なくとも一つの研削工程により、あるいは厳正に一つの研削工程により行われる。
さらに、本発明は冶金に関する設備のロールを駆動するための装置を含んでおり、この装置は、請求項1〜7のいずれか一つに記載の歯部を備えた軸を備えている。このような軸は、例えば差込み歯部の様式のロールおよび/またはモータの対応する収容部に直接挿入することができる。収容部は、特に同じく本発明により成形されている内側歯部を備えている。内側歯部は、考えうる実施形態にあっては、軸あるいは本発明による歯部が特定の行程分だけ軸方向に移動可能に収容されている、直線歯部を備えている。
装置の有利な実施形態の場合、請求項1〜7のいずれか一つに記載の歯部は軸の両端部に構成されている。これにより中間軸が設けられ、この中間軸は例えば両端部において曲げられた差込み歯部を介して接続しており、従って特に大きな角度が可能となり、あるいは所定の角度の場合、特に大きなトルクの伝達が可能になる。
好ましい実施形態において、軸とロールは0°より大きな、特に0.2°より大きなねじれ角で互いに配置されている。その際に、ねじれ角は約3°未満、特に約2°〜3°の間であるのが特に好ましい。
以下に、実施例の図を手短に説明する。その他の詳細は実施例の詳細な説明から読み取ることができる。
歯の右側歯面の本発明による歯形修正が斜視図で示してある、本発明の実施例の歯の高さにわたる部分横断面図である。 印した切断面B-Bによる本発明による実施例の斜視図である。 図2の概略的B−B断面の平面図である。 歯すじの本発明による変更を概略図による、図3の詳細図を同じ斜視図で示した図である。 圧力角の変化φを備えたオフセットの場合の実施例の概略的グラフを示す図であり、この角度変化は、度で示し、歯部の幅方向に延びるZ方向に対して任意の曲線単位でプロットしてある。 冶金に関する設備のロールを駆動するための本発明による装置の部分図である。 図6の装置の詳細拡大図である。
まず、基準基準ピッチ円、歯先円、歯元円、母線、歯すじ、噛合い圧力角、オフセットおよびその他のような概念は、当業者には一般的に知られており、従ってこれ以上の説明が無くとも以下の記載において使用されることを述べておく。
図1は歯部1の歯2の歯面の概略横断面図を示している。歯すじは凸状に彎曲して延びている。すなわち歯すじは基本的にアーチ状歯部である。この歯面のすぐ右側には、歯溝3がある。歯部1の回転軸線は、横断平面に対して直角である。歯部の噛合い圧力角αは、異なる値を備えており、特に26°と34°の間の角度を採るのが好ましい。線6は公知のインボリュート歯車の模範的なインボリュート曲線6の形式の歯2の輪郭線である。もっとも本発明によれば歯2の根元部4および/または歯先5も低くされる。すなわち古典的なインボリュート形状に比べてさらに研磨されるのが好ましい。刃先5を削り取ることは、線7で示してあり、根元を削り取ることは線8で示してある。歯先円の歯先5を削り取ることは、区間あるいは間隔A-Aで示してある。歯元4あるいは歯先5を削り取ることが始まる半径あるいは直径は、参照符号9,10で記してある。これらの点9,10の間では、歯2の歯面の形状経過はインボリュート形状6に相当しているのが好ましいが、その他の一般的な形状推移部が描かれてもよい。図1に描いた歯先の削り取りと歯元の削り取りは、過度に大きく示してあり、従って概略的なものと理解する必要がある。同じことは半径9および10にも言える。歯元の削り取りは、異なる値をとっているが、歯元円では基準ピッチ円で測定される歯厚の0.2%〜3%の間に達するのが好ましく、厚み方向は、歯部1の幅方向に対して垂直に起立している。歯先5は歯先円の0.1%〜2%だけ、あるいは(基準ピッチ円で測定された)歯厚の歯先円の高さまで下げられているのが好ましい。歯先5の削り取りが始まるのが好ましく、あるいは全歯たけの50%〜70%の間で始まり、および/または歯元4の削り取りは、全歯たけの50%〜60%の間で始まる。その際に、全歯たけは歯先円と歯元円の半径の差として定義されている。別の言い方をすれば、歯先の削り取りあるいは歯元の削り取りは、歯先円半径と歯元円半径の差の前記パーセントの割り当て分に相当する。
図2には同様に本発明による歯部1の概略横断面図が示してあるが、歯すじの彎曲部あるいは変更は強調してある。図は二次元と解釈できる。歯部1の歯2ならびに歯2の間の歯溝3が見て取れる。左側の歯2の上端部の線は、幅方向(歯部の回転軸線の方向あるいは以下のようなZ方向)にアーチ形に反った歯すじの最も高い位置である。左側の歯2の下側の境界線は、幅方向で見た状態の、歯部1の縁部の歯すじである。歯すじのアーチ状彎曲部は、研削工程により古典的に形成されたかあるいは製造された歯部から作りだされる。しかし当業者にとって公知の他の加工方法も使用可能である。その際に、アーチ状彎曲部は、幅方向で見て歯部1の中心に対して(鏡)対称であるのが好ましく、かつ特に外側に向かってアーチ形あるいは凸状である。
図2では区間B−Bを通じて、
図3で示してあり、かつ説明してある切断平面が描いてある。この場合、切断平面B−Bは歯部1の基準ピッチ円の歯部2のインボリュート6との交点を通って延びている。
従って、図3の断面図には歯2の右側の歯面の歯すじ12が示してある。区間C−Cは、一目瞭然であるために、幅方向に対して垂直に、すなわち歯2の厚さ方向に延びている歯2の中心軸線であることを明らかにしている。図3の右下方には、図4において詳細に示してある部分図であることを明らかにしている長方形が描いてある。
図4には歯部2の端部が幅方向Zで見た状態で示してある区間D−Dは、第一の位置での歯すじ12を削り取ることを明らかにしている。歯すじ12は特に外側に向かってあるいは凸状にアーチ状に反っている。歯すじ12の削り取りは、研削工程により行われてもよいが、当業者にとって公知のその他の方法によって行われてもよい。歯すじの変更あるいは歯部1の縁部での歯すじ12の削り取りは、幅方向で見た状態で、区間E-Eの量を備えている。図中の程度はここではほとんど概略的なものと理解すべきである。幅方向における歯部1の縁部における歯すじの削り取りは、好ましくは直線歯部(Gradverzahnung)の歯2の厚さの3%〜20%の間に達していてもよく、あるいは基準ピッチ円の高さでの歯2の最大厚さの点での厚さの3%〜20%の間にあってもよい。
しかし全部ひっくるめて見て、図4における歯すじの削り取りは、歯部1の縁部では幅方向で見て、区間E-Eを通じてだけより量が多い。この場合に直線状に歯切りされた歯2に関する別の図示した削り取りは、任意のオフセットにより、すなわち歯2のねじり(Verdrillung)によって行われる。
歯のこのようなオフセットは、Z方向あるいは歯2の歯面の方向での圧力角の変化量φにより規定できる。このようなオフセットに関する模範的な細部を図5のグラフに表してある。
図5はZ方向でのオフセットの好ましくは放物線状の形状推移部を示す。その際に、圧力角φの変化は、Z方向での歯部1の幅に対して度の単位で表している。Z軸に沿った数字は、110の歯部1の幅に関する例により理解でき、距離の単位は任意の尺度である。歯部1の中央における圧力角の変化は、幅方向で見て、ほぼ同様にゼロであり、かつ歯部1の縁部では最大になることが明らかである。この例では縁部では約0.5°である。しかし、例えば最大の圧力角の変化φが0.3°〜1.5°の間のオフセットのようなオフセットの別の大きさも考えられる。
先に挙げた数値はすべて、特に歯部1と第二の歯部、この好ましくは内側歯部の間の、すなわち0°〜5°の間の、特に有利なのは2°〜5°の間のネジレ角と見なされている。
その際に第二の歯部は、その回転軸線でもって直接、ロールの軸線上にある。さらに第二の歯部はロール内に直接一体化されているか、あるいはロールのロールピンと接続可能であるか、あるいは接続しているカップリングスリーブ(Treffer)内あり、その回転軸線はロールの回転軸線と一致しているのが好ましい。このようなカップリングスリーブは一般的によくあるようにロールを駆動スピンドルと接続する。
実施例に記載された歯部1は、好ましくは直線歯部であり、すなわち好ましくは斜めには噛合っていない。同じことは、好ましくは内側歯部により形成されている第二の歯部にも言える。
特に歯部1はロールを駆動するための駆動スピンドルに配置されており、この駆動スピンドルは連続鋳造設備あるいは他のストリップ処理ラインの圧延機に設けられている。このような駆動スピンドルの構造は一般的に知られている。歯部1は駆動スピンドルと一体に構成されているか、あるいは駆動スピンドルに取付けられている。
図6に示した、圧延機の互いに協働する二つのロール13を駆動するための装置は、ロール13の各々のために(図示していない)モータとモータ制御歯車14の出力軸を備えており、ロール13と出力軸14の間には各々中間軸15が配置されている。
中間軸15は、いずれの端部においても本発明による歯部16,17を備えている。その際に、歯部16は差込み歯部の様式でロール13の内側歯部18に噛合い、別の歯部17は出力軸14の内側歯部19に噛合う。その際に、中間軸は各々ロール13に対しても、出力軸14に対しても曲げた状態で配置されている。全体的に、ロール13の軸の平行な間隔に相当するであろうよりも、出力軸14あるいはモータおよび/または伝動装置の著しくより大きな間隔が互いに可能になる。
ロール13の内側歯部18は、直線歯部と認識されて形成されており、必要に応じて、本発明による直線歯部もあり、すなわち歯先領域および/または歯元領域における輪郭線は下げることができる。
内側歯部18により、最大行程分だけ軸方向に中間軸15の噛合う歯部16の移動が可能になり、これにより圧延過程時のそれ自体公知の軸方向のロール13の移動が可能になる。
先に挙げた特徴は全て、互いに任意に組み合わせることができる。さらにまた構造上の詳細は当業者により変更された形式でも構成できる。
1 歯部
2 歯
3 歯溝
4 歯元
5 歯先
6 インボリュート
7 下げられた歯先の輪郭線
8 下げられた歯元の輪郭線
9 歯元の下げられた位置の半径
10 歯先の下げられた位置の半径
11 インボリュートと基準ピッチ円の交点
12 歯面
13 ロール
14 出力軸
15 中間軸
16 歯部
17 歯部
18 内側歯部
19 内側歯部
A−A 歯先円での歯先の削り取り量
B−B 歯の断面
C−C 歯厚の方向での歯部の中心線
D−D 歯すじの削り取りの第一の量
E−E 歯すじの削り取りの第二の量
α 基準圧力角
φ 圧力角
Z 歯部の幅方向
本発明は、圧延機あるいは連続鋳造設備におけるロールを駆動するための、特に駆動スピンドルの歯部の分野で展開する。本発明は、請求項1の上位概念、すなわち「において」以前に記載の構成の差込み歯部とこのような歯部のための製造方法に関する。
確実に適用する場合、軸に対してある角度で駆動するための力の伝達が必要である。この要求は、例えば圧延機において度々生じる。例えば二つのワークロールが重なり合って配置されていると、ワークロールの直径が相対的に小さいことにより、伝達されるべきトルクを所望通りに高める際の問題が生じる恐れがある。伝達されるべきトルクを高めねばならない場合、これまではワークロールの直径を拡大する必要があり、それにより、なかでもエネルギーが浪費される。その上さらに、この場合には、ロールスタンドもより頑丈にその構造を決めねばならない。
従って従来の装置は、例えばカルダン方式のジョイントを備えており、このジョイントは駆動スピンドルとロールの間に位置しているが、高められるトルク伝達の要求は考慮されない。
特許文献1には軸とロールの間の連結部としての差込み歯部が記載されている。
駆動スピンドルが差込み歯部によりロールに対してある角度で配置されると、駆動スピンドルは確かにより高いトルクを伝達するために構成されるが、駆動スピンドルの歯部が一般的であり、かつ古典的であるので片当たりが発生し、それにより最終的に、極めて大きな磨耗を生じ、相変わらず所望される高いトルクの伝達は可能ではない。
英国特許第1034305号明細書
本発明の課題は、差込み歯部において、より大きなトルクがこれまでの場合よりも伝達できる、歯部と補完する第二の歯部の間のネジレ角を可能にすることである。さらにまた、本発明の課題は、このような差込み歯部を製造するための方法、および本発明による歯部を備えた軸を含む、製錬および圧延に関する設備のロールを駆動するための装置を提供することにある。
この課題は、冒頭で挙げた歯部に関して本発明によれば請求項1の特徴により解決される。
この本発明による変更の場合、歯部はあるネジレ角の下で第二の歯部と運転することができ、これらの変更がない場合に比べて大きなトルクを伝達することができる。特に行われる変更により、伝達トルクを高めるのに邪魔になっている縁部の片当たりは阻止される。
別の変更が単独であるいは互いに組合されて、例えば歯元の削り取りおよび/または歯先の削り取りが、各々必要とされるオフセット(Verschrankung)と組合されて構成できるのが好ましい。
歯元と刃先を削り取ることにより、従来の造形に対する輪郭線は残り、特に通常の運転における歯面の接触の領域では残るという本発明の考えを理解することができる。
さらに本発明により、駆動スピンドルからロールへの伝達されるトルクが増大され、および/または駆動スピンドルとロールの間のねじり角は大きくできる。現在の変更を行わずに、ゼロより大きいネジレ角が増大する際の歯面の接触面の割合は少ないので、ネジレ角が増大する際に、増大するように僅かなトルクを伝達することができる。本発明による歯部により、負荷が全歯たけにわたり均等に分布できる。このようにして、例えば駆動スピンドルは特定の場合には、50%多くのトルクを伝達することができ、それにより、幅のより大きなストリップを圧延できる。伝達可能なトルクがさらに増大した場合、ワーク
ロールをさらに小さく指定することができる。
歯部の好ましい実施形態において、歯部はインボリュート歯部として構成されており、歯元および/または歯先は、好ましくは必ずしも放物線状には下げられていない。少なくとも放物線状に削り取ることにより、インボリュート歯部の理論的な歯面と本発明により下げられた歯面の間の輪郭線の差は、インボリュート歯部の輪郭線にわたる転がり軌道の関数として少なくとも例えば2乗でもって上昇することが理解できる。その際に、削り取りはほぼ放物線状であることが特に好ましい。
歯元及び歯先の放物線状の削り取りにより、片当たり減らすことができ、同時にトルクの伝達を改善できる。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯元は歯元円において基礎ピッチ円での歯厚の0.2%〜3%の間で下げられており、および/または歯先は歯先円において基礎ピッチ円での歯厚の0.1%〜2%の間で下げられている。
各々の歯の輪郭の変更のこれらの値により、歯部の噛合いの際の力の伝達は最適化できる。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯先の削り取りは全歯たけの50%〜70%の間で行われ、および/または歯元の削り取りは全歯たけの50%〜60%の間で行われる。
その都度の全歯たけに対して歯先と歯元を削り取りのための正確なデータにより、伝達可能なトルクはさらに最適化できる。
歯部の他の好ましい実施形態において、母線は幅方向では対称にアーチ形に彎曲している。母線とは、公知の方法では、二つの隣接した歯の間の底部の形状推移であると理解できる。
アーチ形の母線の形状により、トルクの伝達は再度さらに高めることができる。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯すじの彎曲部は、基礎ピッチ円の高さでの各歯の最大厚さと基礎ピッチ円の高さでの各歯の最小厚さの差が、基礎ピッチ円の高さでの各歯の最大厚さの3%〜20%の間の値に相当するように構成されている。
この特徴により、歯すじの彎曲部の有利な形状が規定される。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯のオフセットは0.3°〜1.5°の間の最大の圧力角のずれにより形成されている。
この相対的にわずかなオフセットの値は、ある角度下で、第二の歯部に歯部が噛合う際のトルクの伝達を改善する。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯の歯面の方向における歯のオフセットは放射状に構成されている。このことは、圧力角のずれが歯の幅にわたる関数としてほぼ放射線状の形状推移を備えているという意味である。
さらに本発明の課題は、歯部のための冒頭で挙げた製造方法のために、請求項14の特徴により解決される。
古典的な製造とは、さしあたりすべての公知の方法であると理解でき、この方法を用いて、限定された型作り、例えばホブ切り等により歯部の原型が作られる。本発明による歯部を得るための後加工は、特に研削により、自由に可動な工作機械において、例えば4軸もしくは5軸機において行われる。
歯部の好ましい実施形態において、インボリュート歯部としての古典的方法で作った後にアーチ状歯部が設けられており、歯元および/または歯先は、後加工の際に少なくとも放射線状に下げられる。
歯部の他の好ましい実施形態において、工程の少なくとも一つにおける後加工は、歯面毎に少なくとも一つの研削工程により、あるいは厳正に一つの研削工程により行われる。
さらに、本発明は冶金に関する設備のロールを駆動するための装置を含んでおり、この装置は本発明による歯部を備えた軸を備えている。このような軸は、例えば差込歯部の様式のロールおよび/またはモータの対応する収容部に直接挿入することができる。収容部は、特に同じく本発明により成形されている内側歯部を備えている。内側歯部は、考えうる実施形態にあっては、軸あるいは本発明による歯部が特定の行程分だけ軸方向に移動可能に収容されている、直線歯部(Gradverzahnung)を備えている。
装置の有利な実施形態の場合、請求項1〜7のいずれか一つに記載の歯部は軸の両端部に構成されている。これにより中間軸が設けられ、この中間軸は例えば両端部において曲げられた差込み歯部を介して接続しており、従って特に大きな角度が可能となり、あるいは所定の角度の場合、特に大きなトルクの伝達が可能になる。
好ましい実施形態において、軸とロールは0°より大きな、特に0.2°より大きなねじれ角で互いに配置されている。その際に、ねじれ角は約°未満、特に約2°〜°の間であるのが特に好ましい。
以下に、実施例の図を手短に説明する。その他の詳細は実施例の詳細な説明から読み取ることができる。
歯の右側歯面の本発明による歯形修正が斜視図で示してある、本発明の実施例の歯の高さにわたる部分横断面図である。 印した切断面B-Bによる本発明による実施例の斜視図である。 図2の概略的B−B断面の平面図である。 歯すじの本発明による変更を概略図による、図3の詳細図を同じ斜視図で示した図である。 圧力角の変化φを備えたオフセットの場合の実施例の概略的グラフを示す図であり、この角度変化は、度で示し、歯部の幅方向に延びるZ方向に対して任意の曲線単位でプロットしてある。 冶金に関する設備のロールを駆動するための本発明による装置の部分図である。 図6の装置の詳細拡大図である。
まず、基準基準ピッチ円、歯先円、歯元円、母線、歯すじ、噛合い圧力角、オフセットおよびその他のような概念は、当業者には一般的に知られており、従ってこれ以上の説明が無くとも以下の記載において使用されることを述べておく。
図1は歯部1の歯2の歯面の概略横断面図を示している。歯すじは凸状に彎曲して延びている。すなわち歯すじは基本的にアーチ状歯部である。この歯面のすぐ右側には、歯溝3がある。歯部1の回転軸線は、横断平面に対して直角である。歯部の噛合い圧力角αは、異なる値を備えており、特に26°と34°の間の角度を採るのが好ましい。線6は公知のインボリュート歯車の模範的なインボリュートライン6の形式の歯2の輪郭線である。もっとも本発明によれば歯2の根元部4および/または歯先5も低くされる。すなわち古典的なインボリュート形状に比べてさらに研磨されるのが好ましい。刃先5を削り取ることは、線7で示してあり、根元を削り取ることは線8で示してある。歯先円の歯先5を削り取ることは、区間あるいは間隔A-Aで示してある。歯元4あるいは歯先5を削り取ることが始まる半径あるいは直径は、参照符号9,10で記してある。これらの点9,10の間では、歯2の歯面の形状経過はインボリュート形状6に相当しているのが好ましいが、その他の一般的な形状推移が描かれてもよい。図1に描いた歯先の削り取りと歯元の削り取りは、過度に大きく示してあり、従って概略的なものと理解する必要がある。同じことは半径9および10にも言える。歯元の削り取りは、異なる値をとっているが、歯元円では基準ピッチ円で測定される歯厚の0.2%〜3%の間に達するのが好ましく、厚み方向は、歯部1の幅方向に対して垂直に起立している。歯先5は歯先円の0.1%〜2%だけ、あるいは(基準ピッチ円で測定された)歯厚の歯先円の高さまで下げられているのが好ましい。歯先5の削り取りが始まるのが好ましく、あるいは全歯たけの50%〜70%の間で始まり、および/または歯元4の削り取りは、全歯たけの50%〜60%の間で始まる。その際に、全歯たけは歯先円と歯元円の半径の差として定義されている。別の言い方をすれば、歯先の削り取りあるいは歯元の削り取りは、歯先円半径と歯元円半径の差の前記パーセントの割り当て分に相当する。
図2には同様に本発明による歯部1の概略横断面図が示してあるが、歯すじの彎曲部あるいは変更は強調してある。図は二次元と解釈できる。歯部1の歯2ならびに歯2の間の歯溝3が見て取れる。左側の歯2の上端部の線は、幅方向(歯部の回転軸線の方向あるいは以下のようなZ方向)にアーチ形に反った歯すじの最も高い位置である。左側の歯2の下側の境界線は、幅方向で見た状態の、歯部1の縁部の歯すじである。歯すじのアーチ状彎曲部は、研削工程により古典的に形成されたかあるいは製造された歯部から作りだされる。しかし当業者にとって公知の他の加工方法も使用可能である。その際に、アーチ状彎曲部は、幅方向で見て歯部1の中心に対して(鏡)対称であるのが好ましく、かつ特に外側に向かってアーチ形あるいは凸状である。
図2では区間B−Bを通じて、図3で示してあり、かつ説明してある切断平面が描いてある。この場合、切断平面B−Bは歯部1の基準ピッチ円の歯部2のインボリュート6との交点を通って延びている。
従って、図3の断面図には歯2の右側の歯面の歯すじ12が示してある。区間C−Cは、一目瞭然であるために、幅方向に対して垂直に、すなわち歯2の厚さ方向に延びている歯2の中心軸線であることを明らかにしている。図3の右下方には、図4において詳細に示してある部分図であることを明らかにしている長方形が描いてある。
図4には歯部2の端部が幅方向Zで見た状態で示してある区間D−Dは、第一の位置での歯すじ12を削り取ることを明らかにしている。歯すじ12は特に外側に向かってあるいは凸状にアーチ状に反っている。歯すじ12の削り取りは、研削工程により行われてもよいが、当業者にとって公知のその他の方法によって行われてもよい。歯すじの変更あるいは歯部1の縁部での歯すじ12の削り取りは、幅方向で見た状態で、区間E-Eの量を備えている。図中の程度はここではほとんど概略的なものと理解すべきである。幅方向における歯部1の縁部における歯すじの削り取りは、好ましくは直線歯部の歯2の厚さの3%〜20%の間に達していてもよく、あるいは基準ピッチ円の高さでの歯2の最大厚さの点での厚さの3%〜20%の間にあってもよい。
しかし全部ひっくるめて見て、図4における歯すじの削り取りは、歯部1の縁部では幅方向で見て、区間E-Eを通じてだけより量が多い。この場合に直線状に歯切りされた歯2に関する別の図示した削り取りは、任意のオフセットにより、すなわち歯2のねじり(Verdrillung)によって行われる。
歯のこのようなオフセットは、Z方向あるいは歯2の歯面の方向での圧力角の変化量φにより規定できる。このようなオフセットに関する模範的な細部を図5のグラフに表してある。
図5はZ方向でのオフセットの好ましくは放物線状の形状推移を示す。その際に、圧力角φの変化は、Z方向での歯部1の幅に対して度の単位で表している。Z軸に沿った数字は、110の歯部1の幅に関する例により理解でき、距離の単位は任意の尺度である。歯部1の中央における圧力角の変化は、幅方向で見て、ほぼ同様にゼロであり、かつ歯部1の縁部では最大になることが明らかである。この例では縁部では約0.5°である。しかし、例えば最大の圧力角の変化φが0.3°〜1.5°の間のオフセットのようなオフセットの別の大きさも考えられる。
先に挙げた数値はすべて、特に歯部1と第二の歯部、この好ましくは内側歯部の間の、すなわち0°〜5°の間の、特に有利なのは2°〜5°の間のネジレ角と見なされている。
その際に第二の歯部は、その回転軸線でもって直接、ロールの軸線上にある。さらに第二の歯部はロール内に直接一体化されているか、あるいはロールのロールピンと接続可能であるか、あるいは接続しているカップリングスリーブ(Treffer)内あり、その回転軸線はロールの回転軸線と一致しているのが好ましい。このようなカップリングスリーブは一般的によくあるようにロールを駆動スピンドルと接続する。
実施例に記載された歯部1は、好ましくは直線歯部であり、すなわち好ましくは斜めには噛合っていない。同じことは、好ましくは内側歯部により形成されている第二の歯部にも言える。
特に歯部1はロールを駆動するための駆動スピンドルに配置されており、この駆動スピンドルは連続鋳造設備あるいは他のストリップ処理ラインの圧延機に設けられている。このような駆動スピンドルの構造は一般的に知られている。歯部1は駆動スピンドルと一体に構成されているか、あるいは駆動スピンドルに取付けられている。
図6に示した、圧延機の互いに協働する二つのロール13を駆動するための装置は、ロール13の各々のために(図示していない)モータとモータ制御歯車14の出力軸を備えており、ロール13と出力軸14の間には各々中間軸15が配置されている。
中間軸15は、いずれの端部においても本発明による歯部16,17を備えている。その際に、歯部16は差込歯部の様式でロール13の内側歯部18に噛合い、別の歯部17は出力軸14の内側歯部19に噛合う。その際に、中間軸は各々ロール13に対しても、出力軸14に対しても曲げた状態で配置されている。全体的に、ロール13の軸の平行な間隔に相当するであろうよりも、出力軸14あるいはモータおよび/または伝動装置の著しくより大きな間隔が互いに可能になる。
ロール13の内側歯部18は、直線歯部と認識されて形成されており、必要に応じて、本発明による直線歯部もあり、すなわち歯先領域および/または歯元領域における輪郭線は下げることができる。
内側歯部18により、最大行程分だけ軸方向に中間軸15の噛合う歯部16の移動が可能になり、これにより圧延過程時のそれ自体公知の軸方向のロール13の移動が可能になる。
1 歯部
2 歯
3 歯溝
4 歯元
5 歯先
6 インボリュート
7 下げられた歯先の輪郭線
8 下げられた歯元の輪郭線
9 歯元の下げられた位置の半径
10 歯先の下げられた位置の半径
11 インボリュートと基準ピッチ円の交点
12 歯面
13 ロール
14 出力軸
15 中間軸
16 歯部
17 歯部
18 内側歯部
19 内側歯部
A−A 歯先円での歯先の削り取り量
B−B 歯の断面
C−C 歯厚の方向での歯部の中心線
D−D 歯すじの削り取りの第一の量
E−E 歯すじの削り取りの第二の量
α 基準圧力角
φ 圧力角
Z 歯部の幅方向
本発明は、圧延機あるいは連続鋳造設備におけるロールを駆動するための、特に駆動スピンドルの歯部の分野で展開する。本発明は、請求項1の上位概念、すなわち「において」以前に記載の構成の差込み歯部とこのような歯部のための製造方法に関する。
確実に適用する場合、軸に対してある角度で駆動するための力の伝達が必要である。この要求は、例えば圧延機において度々生じる。例えば二つのワークロールが重なり合って配置されていると、ワークロールの直径が相対的に小さいことにより、伝達されるべきトルクを所望通りに高める際の問題が生じる恐れがある。伝達されるべきトルクを高めねばならない場合、これまではワークロールの直径を拡大する必要があり、それにより、なかでもエネルギーが浪費される。その上さらに、この場合には、ロールスタンドもより頑丈にその構造を決めねばならない。
従って従来の装置は、例えばカルダン方式のジョイントを備えており、このジョイントは駆動スピンドルとロールの間に位置しているが、高められるトルク伝達の要求は考慮されない。
特許文献1には軸とロールの間の連結部としての差込み歯部が記載されている。差込み歯部は、請求項1の上位概念、すなわち「において」以前に記載のすべての特徴を備えている
駆動スピンドルが差込み歯部によりロールに対してある角度で配置されると、駆動スピンドルは確かにより高いトルクを伝達するために構成されるが、駆動スピンドルの歯部が一般的であり、かつ古典的であるので片当たりが発生し、それにより最終的に、極めて大きな磨耗を生じ、相変わらず所望される高いトルクの伝達は可能ではない。
英国特許第1034305号明細書
本発明の課題は、差込み歯部において、より大きなトルクがこれまでの場合よりも伝達できる、歯部と補完する第二の歯部の間のネジレ角を可能にすることである。さらにまた、本発明の課題は、このような差込み歯部を製造するための方法、および軸と本発明による歯部を含む、製錬および圧延に関する設備のロールを駆動するための装置を提供することにある。
この課題は、冒頭で挙げた差込み歯部に関して本発明によれば請求項1の特徴により解決される。
この本発明による変更の場合、歯部はあるネジレ角の下で第二の歯部と運転することができ、これらの変更がない場合に比べて大きなトルクを伝達することができる。特に行われる変更により、伝達トルクを高めるのに邪魔になっている縁部の片当たりは阻止される。
別の変更が単独であるいは互いに組合されて、例えば歯元の削り取りおよび/または歯先の削り取りが、各々必要とされるオフセット(Verschrankung)と組合されて構成できるのが好ましい。
歯元と刃先を削り取ることにより、従来の造形に対する輪郭線は残り、特に通常の運転における歯面の接触の領域では残るという本発明の考えを理解することができる。
さらに本発明により、駆動スピンドルからロールへの伝達されるトルクが増大され、および/または駆動スピンドルとロールの間のねじり角は大きくできる。現在の変更を行わずに、ゼロより大きいネジレ角が増大する際の歯面の接触面の割合は少ないので、ネジレ角が増大する際に、増大するように僅かなトルクを伝達することができる。本発明による歯部により、負荷が全歯たけにわたり均等に分布できる。このようにして、例えば駆動スピンドルは特定の場合には、50%多くのトルクを伝達することができ、それにより、幅のより大きなストリップを圧延できる。伝達可能なトルクがさらに増大した場合、ワーク
ロールをさらに小さく指定することができる。
歯部の好ましい実施形態において、歯部はインボリュート歯部として構成されており、歯元および/または歯先は、好ましくは必ずしも放物線状には下げられていない。少なくとも放物線状に削り取ることにより、インボリュート歯部の理論的な歯面と本発明により下げられた歯面の間の輪郭の差は、インボリュート歯部の輪郭にわたる転がり軌道の関数として少なくとも例えば2乗と共に上昇することが理解できる。その際に、削り取りはほぼ放物線状であることが特に好ましい。
歯元及び歯先の放物線状の削り取りにより、片当たり減らすことができ、同時にトルクの伝達を改善できる。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯元は歯元円において基礎ピッチ円での歯厚の0.2%〜3%の間で下げられており、および/または歯先は歯先円において基礎ピッチ円での歯厚の0.1%〜2%の間で下げられている。
各々の歯の輪郭の変更のこれらの値により、歯部の噛合いの際の力の伝達は最適化できる。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯先の削り取りは全歯たけの50%〜70%の間で行われ、および/または歯元の削り取りは全歯たけの50%〜60%の間で行われる。
その都度の全歯たけに対して歯先と歯元を削り取りのための正確なデータにより、伝達可能なトルクはさらに最適化できる。
歯部の他の好ましい実施形態において、母線は幅方向では対称にアーチ形に彎曲している。母線とは、公知の方法では、二つの隣接した歯の間の底部の形状推移部であると理解できる。
アーチ形の母線の形状により、トルクの伝達は再度さらに高めることができる。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯すじの彎曲部は、基礎ピッチ円の高さでの各歯の最大厚さと基礎ピッチ円の高さでの各歯の最小厚さの差が、基礎ピッチ円の高さでの各歯の最大厚さの3%〜20%の間の値に相当するように構成されている。
この特徴により、歯すじの彎曲部の有利な形状が規定される。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯のオフセットは0.3°〜1.5°の間の最大の圧力角のずれにより形成されている。
この相対的にわずかなオフセットの値は、ある角度下で、第二の歯部に歯部が噛合う際のトルクの伝達を改善する。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯の歯面の方向における歯のオフセットは放射状に構成されている。このことは、圧力角のずれが歯の幅にわたる関数としてほぼ放射線状の形状推移部を備えているという意味である。
さらに本発明の課題は、歯部のための冒頭で挙げた製造方法のために、請求項14の特徴により解決される。
歯部を形成することとは、さしあたりすべての公知の方法であると理解でき、この方法を用いて、限定された型作り、例えばホブ切り等により歯部の原型が作られる。本発明による歯部を得るための後加工は、特に研削により、自由に可動な工作機械において、例えば4軸もしくは5軸機において行われる。
歯部の好ましい実施形態において、インボリュート歯部として作った後にアーチ状歯部が設けられており、歯元および/または歯先は、後加工の際に少なくとも放射線状に下げられる。
歯部の他の好ましい実施形態において、工程の少なくとも一つにおける後加工は、歯面毎に少なくとも一つの研削工程により、あるいは厳正に一つの研削工程により行われる。
さらに、本発明は冶金に関する設備のロールを駆動するための装置を含んでおり、この装置は軸と本発明による差込み歯部を備えている。このような軸は、例えば差込歯部の様式のロールおよび/またはモータの対応する収容部に直接挿入することができる。収容部は、特に同じく本発明により成形されている内側歯部を備えている。内側歯部は、考えうる実施形態にあっては、軸あるいは本発明による歯部が特定の行程分だけ軸方向に移動可能に収容されている、直線歯部(Gradverzahnung)を備えている。
装置の有利な実施形態の場合、請求項1〜のいずれか一つに記載の差込み歯部は軸の両端部に構成されている。これにより中間軸が設けられ、この中間軸は例えば両端部において曲げられた差込み歯部を介して接続しており、従って特に大きな角度が可能となり、あるいは所定の角度の場合、特に大きなトルクの伝達が可能になる。
好ましい実施形態において、軸とロールは0°より大きな、特に0.2°より大きなねじれ角で互いに配置されている。その際に、ねじれ角は約5°未満、特に約2°〜5°の間であるのが特に好ましい。
以下に、実施例の図を手短に説明する。その他の詳細は実施例の詳細な説明から読み取ることができる。
歯の右側歯面の本発明による歯形修正が斜視図で示してある、本発明の実施例の歯の高さにわたる部分横断面図である。 印した切断面B-Bによる本発明による実施例の斜視図である。 図2の概略的B−B断面の平面図である。 歯すじの本発明による変更を概略図による、図3の詳細図を同じ斜視図で示した図である。 圧力角の変化φを備えたオフセットの場合の実施例の概略的グラフを示す図であり、この角度変化は、度で示し、歯部の幅方向に延びるZ方向に対して任意の曲線単位でプロットしてある。 冶金に関する設備のロールを駆動するための本発明による装置の部分図である。 図6の装置の詳細拡大図である。
まず、基準基準ピッチ円、歯先円、歯元円、母線、歯すじ、噛合い圧力角、オフセットおよびその他のような概念は、当業者には一般的に知られており、従ってこれ以上の説明が無くとも以下の記載において使用されることを述べておく。
図1は歯部1の歯2の歯面の概略横断面図を示している。歯すじは凸状に彎曲して延びている。すなわち歯すじは基本的にアーチ状歯部である。この歯面のすぐ右側には、歯溝3がある。歯部1の回転軸線は、横断平面に対して直角である。歯部の噛合い圧力角αは、異なる値を備えており、特に26°と34°の間の角度を採るのが好ましい。線6は公知のインボリュート歯車の模範的なインボリュート曲線6の形式の歯2の輪郭線である。もっとも本発明によれば歯2の根元部4および/または歯先5も低くされる。すなわち古典的なインボリュート形状に比べてさらに研磨されるのが好ましい。刃先5を削り取ることは、線7で示してあり、根元を削り取ることは線8で示してある。歯先円の歯先5を削り取ることは、区間あるいは間隔A-Aで示してある。歯元4あるいは歯先5を削り取ることが始まる半径あるいは直径は、参照符号9,10で記してある。これらの点9,10の間では、歯2の歯面の形状経過はインボリュート形状6に相当しているのが好ましいが、その他の一般的な形状推移部が描かれてもよい。図1に描いた歯先の削り取りと歯元の削り取りは、過度に大きく示してあり、従って概略的なものと理解する必要がある。同じことは半径9および10にも言える。歯元の削り取りは、異なる値をとっているが、歯元円では基準ピッチ円で測定される歯厚の0.2%〜3%の間に達するのが好ましく、厚み方向は、歯部1の幅方向に対して垂直に起立している。歯先5は歯先円の0.1%〜2%だけ、あるいは(基準ピッチ円で測定された)歯厚の歯先円の高さまで下げられているのが好ましい。歯先5の削り取りが始まるのが好ましく、あるいは全歯たけの50%〜70%の間で始まり、および/または歯元4の削り取りは、全歯たけの50%〜60%の間で始まる。その際に、全歯たけは歯先円と歯元円の半径の差として定義されている。別の言い方をすれば、歯先の削り取りあるいは歯元の削り取りは、歯先円半径と歯元円半径の差の前記パーセントの割り当て分に相当する。
図2には同様に本発明による歯部1の概略横断面図が示してあるが、歯すじの彎曲部あるいは変更は強調してある。図は二次元と解釈できる。歯部1の歯2ならびに歯2の間の歯溝3が見て取れる。左側の歯2の上端部の線は、幅方向(歯部の回転軸線の方向あるいは以下のようなZ方向)にアーチ形に反った歯すじの最も高い位置である。左側の歯2の下側の境界線は、幅方向で見た状態の、歯部1の縁部の歯すじである。歯すじのアーチ状彎曲部は、研削工程により古典的に形成されたかあるいは製造された歯部から作りだされる。しかし当業者にとって公知の他の加工方法も使用可能である。その際に、アーチ状彎曲部は、幅方向で見て歯部1の中心に対して(鏡)対称であるのが好ましく、かつ特に外側に向かってアーチ形あるいは凸状である。
図2では区間B−Bを通じて、図3で示してあり、かつ説明してある切断平面が描いてある。この場合、切断平面B−Bは歯部1の基準ピッチ円の歯部2のインボリュート6との交点を通って延びている。
従って、図3の断面図には歯2の右側の歯面の歯すじ12が示してある。区間C−Cは、一目瞭然であるために、幅方向に対して垂直に、すなわち歯2の厚さ方向に延びている歯2の中心軸線であることを明らかにしている。図3の右下方には、図4において詳細に示してある部分図であることを明らかにしている長方形が描いてある。
図4には歯部2の端部が幅方向Zで見た状態で示してある区間D−Dは、第一の位置での歯すじ12を削り取ることを明らかにしている。歯すじ12は特に外側に向かってあるいは凸状にアーチ状に反っている。歯すじ12の削り取りは、研削工程により行われてもよいが、当業者にとって公知のその他の方法によって行われてもよい。歯すじの変更あるいは歯部1の縁部での歯すじ12の削り取りは、幅方向で見た状態で、区間E-Eの量を備えている。図中の程度はここではほとんど概略的なものと理解すべきである。幅方向における歯部1の縁部における歯すじの削り取りは、好ましくは直線歯部の歯2の厚さの3%〜20%の間に達していてもよく、あるいは基準ピッチ円の高さでの歯2の最大厚さの点での厚さの3%〜20%の間にあってもよい。
しかし全部ひっくるめて見て、図4における歯すじの削り取りは、歯部1の縁部では幅方向で見て、区間E-Eを通じてだけより量が多い。この場合に直線状に歯切りされた歯2に関する別の図示した削り取りは、任意のオフセットにより、すなわち歯2のねじり(Verdrillung)によって行われる。
歯のこのようなオフセットは、Z方向あるいは歯2の歯面の方向での圧力角の変化量φにより規定できる。このようなオフセットに関する模範的な細部を図5のグラフに表してある。
図5はZ方向でのオフセットの好ましくは放物線状の形状推移部を示す。その際に、圧力角φの変化は、Z方向での歯部1の幅に対して度の単位で表している。Z軸に沿った数字は、110の歯部1の幅に関する例により理解でき、距離の単位は任意の尺度である。歯部1の中央における圧力角の変化は、幅方向で見て、ほぼ同様にゼロであり、かつ歯部1の縁部では最大になることが明らかである。この例では縁部では約0.5°である。しかし、例えば最大の圧力角の変化φが0.3°〜1.5°の間のオフセットのようなオフセットの別の大きさも考えられる。
先に挙げた数値はすべて、特に歯部1と第二の歯部、この好ましくは内側歯部の間の、すなわち0°〜5°の間の、特に有利なのは2°〜5°の間のネジレ角と見なされている。
その際に第二の歯部は、その回転軸線でもって直接、ロールの軸線上にある。さらに第二の歯部はロール内に直接一体化されているか、あるいはロールのロールピンと接続可能であるか、あるいは接続しているカップリングスリーブ(Treffer)内あり、その回転軸線はロールの回転軸線と一致しているのが好ましい。このようなカップリングスリーブは一般的によくあるようにロールを駆動スピンドルと接続する。
実施例に記載された歯部1は、好ましくは直線歯部であり、すなわち好ましくは斜めには噛合っていない。同じことは、好ましくは内側歯部により形成されている第二の歯部にも言える。
特に歯部1はロールを駆動するための駆動スピンドルに配置されており、この駆動スピンドルは連続鋳造設備あるいは他のストリップ処理ラインの圧延機に設けられている。このような駆動スピンドルの構造は一般的に知られている。歯部1は駆動スピンドルと一体に構成されているか、あるいは駆動スピンドルに取付けられている。
図6に示した、圧延機の互いに協働する二つのロール13を駆動するための装置は、ロール13の各々のために(図示していない)モータとモータ制御歯車14の出力軸を備えており、ロール13と出力軸14の間には各々中間軸15が配置されている。
中間軸15は、いずれの端部においても本発明による歯部16,17を備えている。その際に、歯部16は差込歯部の様式でロール13の内側歯部18に噛合い、別の歯部17は出力軸14の内側歯部19に噛合う。その際に、中間軸は各々ロール13に対しても、出力軸14に対しても曲げた状態で配置されている。全体的に、ロール13の軸の平行な間隔に相当するであろうよりも、出力軸14あるいはモータおよび/または伝動装置の著しくより大きな間隔が互いに可能になる。
ロール13の内側歯部18は、直線歯部と認識されて形成されており、必要に応じて、本発明による直線歯部もあり、すなわち歯先領域および/または歯元領域における輪郭線は下げることができる。
内側歯部18により、最大行程分だけ軸方向に中間軸15の噛合う歯部16の移動が可能になり、これにより圧延過程時のそれ自体公知の軸方向のロール13の移動が可能になる。
1 歯部
2 歯
3 歯溝
4 歯元
5 歯先
6 インボリュート
7 下げられた歯先の輪郭線
8 下げられた歯元の輪郭線
9 歯元の下げられた位置の半径
10 歯先の下げられた位置の半径
11 インボリュートと基準ピッチ円の交点
12 歯面
13 ロール
14 出力軸
15 中間軸
16 歯部
17 歯部
18 内側歯部
19 内側歯部
A−A 歯先円での歯先の削り取り量
B−B 歯の断面
C−C 歯厚の方向での歯部の中心線
D−D 歯すじの削り取りの第一の量
E−E 歯すじの削り取りの第二の量
α 基準圧力角
φ 圧力角
Z 歯部の幅方向
本発明は、圧延機あるいは連続鋳造設備におけるロールを駆動するための、特に駆動スピンドルの歯部の分野で展開する。本発明は、請求項1の上位概念、すなわち「において」以前に記載の構成の差込み歯部とこのような歯部のための製造方法に関する。
確実に適用する場合、軸に対してある角度で駆動するための力の伝達が必要である。この要求は、例えば圧延機において度々生じる。例えば二つのワークロールが重なり合って配置されていると、ワークロールの直径が相対的に小さいことにより、伝達されるべきトルクを所望通りに高める際の問題が生じる恐れがある。伝達されるべきトルクを高めねばならない場合、これまではワークロールの直径を拡大する必要があり、それにより、なかでもエネルギーが浪費される。その上さらに、この場合には、ロールスタンドもより頑丈にその構造を決めねばならない。
従って従来の装置は、例えばカルダン方式のジョイントを備えており、このジョイントは駆動スピンドルとロールの間に位置しているが、高められるトルク伝達の要求は考慮されない。
特許文献1には軸とロールの間の連結部としての差込み歯部が記載されている。差込み歯部は、請求項1の上位概念、すなわち「において」以前に記載のすべての特徴を備えている。
駆動スピンドルが差込み歯部によりロールに対してある角度で配置されると、駆動スピンドルは確かにより高いトルクを伝達するために構成されるが、駆動スピンドルの歯部が一般的であり、かつ古典的であるので片当たりが発生し、それにより最終的に、極めて大きな磨耗を生じ、相変わらず所望される高いトルクの伝達は可能ではない。
英国特許第1034305号明細書
本発明の課題は、差込み歯部において、より大きなトルクがこれまでの場合よりも伝達できる、歯部と補完する第二の歯部の間のネジレ角を可能にすることである。さらにまた、本発明の課題は、このような差込み歯部を製造するための方法、および軸と本発明による歯部を含む、製錬および圧延に関する設備のロールを駆動するための装置を提供することにある。
この課題は、冒頭で挙げた差込み歯部に関して本発明によれば請求項1の特徴により解決される。
この本発明による変更の場合、歯部はあるネジレ角の下で第二の歯部と運転することができ、これらの変更がない場合に比べて大きなトルクを伝達することができる。特に行われる変更により、伝達トルクを高めるのに邪魔になっている縁部の片当たりは阻止される。
別の変更が単独であるいは互いに組合されて、例えば歯元の削り取りおよび/または歯先の削り取りが、各々必要とされるオフセット(Verschrankung)と組合されて構成できるのが好ましい。
歯元と刃先を削り取ることにより、従来の造形に対する輪郭線は残り、特に通常の運転における歯面の接触の領域では残るという本発明の考えを理解することができる。
さらに本発明により、駆動スピンドルからロールへの伝達されるトルクが増大され、および/または駆動スピンドルとロールの間のねじり角は大きくできる。現在の変更を行わずに、ゼロより大きいネジレ角が増大する際の歯面の接触面の割合は少ないので、ネジレ角が増大する際に、増大するように僅かなトルクを伝達することができる。本発明による歯部により、負荷が全歯たけにわたり均等に分布できる。このようにして、例えば駆動スピンドルは特定の場合には、50%多くのトルクを伝達することができ、それにより、幅のより大きなストリップを圧延できる。伝達可能なトルクがさらに増大した場合、ワークロールをさらに小さく指定することができる。
歯部の好ましい実施形態において、歯部はインボリュート歯部として構成されており、歯元および/または歯先は、好ましくは必ずしも放物線状には下げられていない。少なくとも放物線状に削り取ることにより、インボリュート歯部の理論的な歯面と本発明により下げられた歯面の間の輪郭の差は、インボリュート歯部の輪郭にわたる転がり軌道の関数として少なくとも例えば2乗と共に上昇することが理解できる。その際に、削り取りはほぼ放物線状であることが特に好ましい。
歯元及び歯先の放物線状の削り取りにより、片当たり減らすことができ、同時にトルクの伝達を改善できる。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯元は歯元円において基礎ピッチ円での歯厚の0.2%〜3%の間で下げられており、および/または歯先は歯先円において基礎ピッチ円での歯厚の0.1%〜2%の間で下げられている。
各々の歯の輪郭の変更のこれらの値により、歯部の噛合いの際の力の伝達は最適化できる。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯先の削り取りは全歯たけの50%〜70%の間で行われ、および/または歯元の削り取りは全歯たけの50%〜60%の間で行われる。
その都度の全歯たけに対して歯先と歯元を削り取りのための正確なデータにより、伝達可能なトルクはさらに最適化できる。
歯部の他の好ましい実施形態において、母線は幅方向では対称にアーチ形に彎曲している。母線とは、公知の方法では、二つの隣接した歯の間の底部の形状推移部であると理解できる。
アーチ形の母線の形状により、トルクの伝達は再度さらに高めることができる。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯すじの彎曲部は、基礎ピッチ円の高さでの各歯の最大厚さと基礎ピッチ円の高さでの各歯の最小厚さの差が、基礎ピッチ円の高さでの各歯の最大厚さの3%〜20%の間の値に相当するように構成されている。
この特徴により、歯すじの彎曲部の有利な形状が規定される。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯のオフセットは0.3°〜1.5°の間の最大の圧力角のずれにより形成されている。
この相対的にわずかなオフセットの値は、ある角度下で、第二の歯部に歯部が噛合う際のトルクの伝達を改善する。
歯部の他の好ましい実施形態において、歯の歯面の方向における歯のオフセットは放射状に構成されている。このことは、圧力角のずれが歯の幅にわたる関数としてほぼ放射線状の形状推移部を備えているという意味である。
さらに本発明の課題は、歯部のための冒頭で挙げた製造方法のために、請求項14の特徴により解決される。
歯部を形成することとは、さしあたりすべての公知の方法であると理解でき、この方法を用いて、限定された型作り、例えばホブ切り等により歯部の原型が作られる。本発明による歯部を得るための後加工は、特に研削により、自由に可動な工作機械において、例えば4軸もしくは5軸機において行われる。
歯部の好ましい実施形態において、インボリュート歯部として作った後にアーチ状歯部が設けられており、歯元および/または歯先は、後加工の際に少なくとも放射線状に下げられる。
歯部の他の好ましい実施形態において、工程の少なくとも一つにおける後加工は、少なくとも一つの研削工程により、あるいは歯面毎に厳正に一つの研削工程により行われる。
さらに、本発明は冶金に関する設備のロールを駆動するための装置を含んでおり、この装置は軸と本発明による差込み歯部を備えている。このような軸は、例えば差込歯部の様式のロールおよび/またはモータの対応する収容部に直接挿入することができる。収容部は、特に同じく本発明により成形されている内側歯部を備えている。内側歯部は、考えうる実施形態にあっては、軸あるいは本発明による歯部が特定の行程分だけ軸方向に移動可能に収容されている、直線歯部(Gradverzahnung)を備えている。
装置の有利な実施形態の場合、請求項1〜9のいずれか一つに記載の差込み歯部は軸の両端部に構成されている。これにより中間軸が設けられ、この中間軸は例えば両端部において曲げられた差込み歯部を介して接続しており、従って特に大きな角度が可能となり、あるいは所定の角度の場合、特に大きなトルクの伝達が可能になる。
好ましい実施形態において、軸とロールは0°より大きな、特に0.2°より大きなねじれ角で互いに配置されている。その際に、ねじれ角は約5°未満、特に約2°〜5°の間であるのが特に好ましい。
以下に、実施例の図を手短に説明する。その他の詳細は実施例の詳細な説明から読み取ることができる。
歯の右側歯面の本発明による歯形修正が斜視図で示してある、本発明の実施例の歯の高さにわたる部分横断面図である。 印した切断面B−Bによる本発明による実施例の斜視図である。 図2の概略的B−B断面の平面図である。 歯すじの本発明による変更を概略図による、図3の詳細図を同じ斜視図で示した図である。 圧力角の変化φを備えたオフセットの場合の実施例の概略的グラフを示す図であり、この角度変化は、度で示し、歯部の幅方向に延びるZ方向に対して任意の曲線単位でプロットしてある。 冶金に関する設備のロールを駆動するための本発明による装置の部分図である。 図6の装置の詳細拡大図である。
まず、基準基準ピッチ円、歯先円、歯元円、母線、歯すじ、噛合い圧力角、オフセットおよびその他のような概念は、当業者には一般的に知られており、従ってこれ以上の説明が無くとも以下の記載において使用されることを述べておく。
図1は歯部1の歯2の歯面の概略横断面図を示している。歯すじは凸状に彎曲して延びている。すなわち歯すじは基本的にアーチ状歯部である。この歯面のすぐ右側には、歯溝3がある。歯部1の回転軸線は、横断平面に対して直角である。歯部の噛合い圧力角αは、異なる値を備えており、特に26°と34°の間の角度を採るのが好ましい。線6は公知のインボリュート歯車の模範的なインボリュート曲線6の形式の歯2の輪郭線である。もっとも本発明によれば歯2の根元部4および/または歯先5も低くされる。すなわち古典的なインボリュート形状に比べてさらに研磨されるのが好ましい。刃先5を削り取ることは、線7で示してあり、根元を削り取ることは線8で示してある。歯先円の歯先5を削り取ることは、区間あるいは間隔A−Aで示してある。歯元4あるいは歯先5を削り取ることが始まる半径あるいは直径は、参照符号9,10で記してある。これらの点9,10の間では、歯2の歯面の形状経過はインボリュート形状6に相当しているのが好ましいが、その他の一般的な形状推移部が描かれてもよい。図1に描いた歯先の削り取りと歯元の削り取りは、過度に大きく示してあり、従って概略的なものと理解する必要がある。同じことは半径9および10にも言える。歯元の削り取りは、異なる値をとっているが、歯元円では基準ピッチ円で測定される歯厚の0.2%〜3%の間に達するのが好ましく、厚み方向は、歯部1の幅方向に対して垂直に起立している。歯先5は歯先円の0.1%〜2%だけ、あるいは(基準ピッチ円で測定された)歯厚の歯先円の高さまで下げられているのが好ましい。歯先5の削り取りが始まるのが好ましく、あるいは全歯たけの50%〜70%の間で始まり、および/または歯元4の削り取りは、全歯たけの50%〜60%の間で始まる。その際に、全歯たけは歯先円と歯元円の半径の差として定義されている。別の言い方をすれば、歯先の削り取りあるいは歯元の削り取りは、歯先円半径と歯元円半径の差の前記パーセントの割り当て分に相当する。
図2には同様に本発明による歯部1の概略横断面図が示してあるが、歯すじの彎曲部あるいは変更は強調してある。図は二次元と解釈できる。歯部1の歯2ならびに歯2の間の歯溝3が見て取れる。左側の歯2の上端部の線は、幅方向(歯部の回転軸線の方向あるいは以下のようなZ方向)にアーチ形に反った歯すじの最も高い位置である。左側の歯2の下側の境界線は、幅方向で見た状態の、歯部1の縁部の歯すじである。歯すじのアーチ状彎曲部は、研削工程により古典的に形成されたかあるいは製造された歯部から作りだされる。しかし当業者にとって公知の他の加工方法も使用可能である。その際に、アーチ状彎曲部は、幅方向で見て歯部1の中心に対して(鏡)対称であるのが好ましく、かつ特に外側に向かってアーチ形あるいは凸状である。
図2では区間B−Bを通じて、図3で示してあり、かつ説明してある切断平面が描いてある。この場合、切断平面B−Bは歯部1の基準ピッチ円の歯部2のインボリュート6との交点を通って延びている。
従って、図3の断面図には歯2の右側の歯面の歯すじ12が示してある。区間C−Cは、一目瞭然であるために、幅方向に対して垂直に、すなわち歯2の厚さ方向に延びている歯2の中心軸線であることを明らかにしている。図3の右下方には、図4において詳細に示してある部分図であることを明らかにしている長方形が描いてある。
図4には歯すじ12の端部が幅方向Zで見た状態で示してある区間D−Dは、第一の位置での歯すじ12を削り取ることを明らかにしている。歯すじ12は特に外側に向かってあるいは凸状にアーチ状に反っている。歯すじ12の削り取りは、研削工程により行われてもよいが、当業者にとって公知のその他の方法によって行われてもよい。歯すじの変更あるいは歯部1の縁部での歯すじ12の削り取りは、幅方向で見た状態で、区間E−Eの量を備えている。図中の程度はここではほとんど概略的なものと理解すべきである。幅方向における歯部1の縁部における歯すじの削り取りは、好ましくは直線歯部の歯2の厚さの3%〜20%の間に達していてもよく、あるいは基準ピッチ円の高さでの歯2の最大厚さの点での厚さの3%〜20%の間にあってもよい。
しかし全部ひっくるめて見て、図4における歯すじの削り取りは、歯部1の縁部では幅方向で見て、区間E−Eを通じてだけより量が多い。この場合に直線状に歯切りされた歯2に関する別の図示した削り取りは、任意のオフセットにより、すなわち歯2のねじり(Verdrillung)によって行われる。
歯のこのようなオフセットは、Z方向あるいは歯2の歯面の方向での圧力角の変化量φにより規定できる。このようなオフセットに関する模範的な細部を図5のグラフに表してある。
図5はZ方向でのオフセットの好ましくは放物線状の形状推移部を示す。その際に、圧力角φの変化は、Z方向での歯部1の幅に対して度の単位で表している。Z軸に沿った数字は、110の歯部1の幅に関する例により理解でき、距離の単位は任意の尺度である。歯部1の中央における圧力角の変化は、幅方向で見て、ほぼ同様にゼロであり、かつ歯部1の縁部では最大になることが明らかである。この例では縁部では約0.5°である。しかし、例えば最大の圧力角の変化φが0.3°〜1.5°の間のオフセットのようなオフセットの別の大きさも考えられる。
先に挙げた数値はすべて、特に歯部1と第二の歯部、この好ましくは内側歯部の間の、すなわち0°〜5°の間の、特に有利なのは2°〜5°の間のネジレ角と見なされている。
その際に第二の歯部は、その回転軸線でもって直接、ロールの軸線上にある。さらに第二の歯部はロール内に直接一体化されているか、あるいはロールのロールピンと接続可能であるか、あるいは接続しているカップリングスリーブ(Treffer)内あり、その回転軸線はロールの回転軸線と一致しているのが好ましい。このようなカップリングスリーブは一般的によくあるようにロールを駆動スピンドルと接続する。
実施例に記載された歯部1は、好ましくは直線歯部であり、すなわち好ましくは斜めには噛合っていない。同じことは、好ましくは内側歯部により形成されている第二の歯部にも言える。
特に歯部1はロールを駆動するための駆動スピンドルに配置されており、この駆動スピンドルは連続鋳造設備あるいは他のストリップ処理ラインの圧延機に設けられている。このような駆動スピンドルの構造は一般的に知られている。歯部1は駆動スピンドルと一体に構成されているか、あるいは駆動スピンドルに取付けられている。
図6に示した、圧延機の互いに協働する二つのロール13を駆動するための装置は、ロール13の各々のために(図示していない)モータとモータ制御歯車14の出力軸を備えており、ロール13と出力軸14の間には各々中間軸15が配置されている。
中間軸15は、いずれの端部においても本発明による歯部16,17を備えている。その際に、歯部16は差込歯部の様式でロール13の内側歯部18に噛合い、別の歯部17は出力軸14の内側歯部19に噛合う。その際に、中間軸は各々ロール13に対しても、出力軸14に対しても曲げた状態で配置されている。全体的に、ロール13の軸の平行な間隔に相当するであろうよりも、出力軸14あるいはモータおよび/または伝動装置の著しくより大きな間隔が互いに可能になる。
ロール13の内側歯部18は、直線歯部と認識されて形成されており、必要に応じて、本発明による直線歯部もあり、すなわち歯先領域および/または歯元領域における輪郭線は下げることができる。
内側歯部18により、最大行程分だけ軸方向に中間軸15の噛合う歯部16の移動が可能になり、これにより圧延過程時のそれ自体公知の軸方向のロール13の移動が可能になる。
1 歯部
2 歯
3 歯溝
4 歯元
5 歯先
6 インボリュート
7 下げられた歯先の輪郭線
8 下げられた歯元の輪郭線
9 歯元の下げられた位置の半径
10 歯先の下げられた位置の半径
11 インボリュートと基準ピッチ円の交点
12 歯すじ
13 ロール
14 出力軸
15 中間軸
16 歯部
17 歯部
18 内側歯部
19 内側歯部
A−A 歯先円での歯先の削り取り量
B−B 歯の断面
C−C 歯厚の方向での歯部の中心線
D−D 歯すじの削り取りの第一の量
E−E 歯すじの削り取りの第二の量
α 基準圧力角
φ 圧力角
Z 歯部の幅方向

Claims (14)

  1. 特に圧延機あるいは連続鋳造設備において、ロール(13)を駆動するための駆動スピンドルの歯部(1)であって、
    この歯部が複数の歯(2)を備え、かつ差込歯部の様式の第二の歯部に噛合っており、
    歯(2)の歯面(12)が、湾曲部を備え、ネジレ角が第二の歯部の回転軸線と歯部の回転軸線の間に構成されている歯部において、
    前記歯部(1)が、以下の変更、すなわち
    歯部(2)の歯元の削り取り、および/または歯先の削り取り、および/または歯(2)のオフセットの少なくとも一つにより構成されていることを特徴とする歯部。
  2. 歯部(1)がインボリュート歯部として構成されており、特に歯元(4)および/または歯先(5)が、少なくとも放射線状に下げられていることを特徴とする請求項1記載の歯部。
  3. 歯元(4)が歯元円において基礎ピッチ円での歯厚の0.2%〜3%の間で下げられており、および/または歯先(5)が歯先円において基礎ピッチ円での歯厚の0.1%〜2%の間で下げられていることを特徴とする請求項1または2に記載の歯部。
  4. 歯の母線が幅方向で対称にアーチ状に湾曲していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の装置。
  5. 歯すじ(12)の彎曲部は、基礎ピッチ円の高さでの各歯(2)の最大厚さと基礎ピッチ円の高さでの各歯(2)の最小厚さの差が、基礎ピッチ円の高さでの各歯(2)の最大厚さの3%〜20%の間の値に相当するように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の歯部。
  6. 歯(2)のオフセットが、0.3°〜1.5°の間の最大の圧力角のずれ(φ)により形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の歯部。
  7. 歯(2)のオフセットが、歯(2)の歯面の方向でほぼ放射線状に構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の歯部。
  8. 冶金に関する設備のロールを駆動するための装置であって、この装置が、請求項1〜7のいずれか一つに記載の歯部(16,17)を備えた軸(15)を備えていることを特徴とする装置。
  9. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の歯部(16,17)が軸(15)の両端部に構成されていることを特徴とする請求項8に記載の装置。
  10. 軸(15)とロール(13)が、0°より大きなねじれ角で、特に0.2°より大きなねじれ角で互いに配置されていることを特徴とする請求項8または9に記載の装置。
  11. ねじれ角が約5°未満、特に約2°〜約5°の間であることを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の歯部(1)を製造するための方法であって、
    この方法が古典的方法により歯部を製造する工程を備えた方法において、
    歯部(1)の回転軸線が第二の歯部の回転軸線に対してあるねじれ角で駆動できるように、古典的方法により製造される歯部の後加工の以下の工程、すなわち
    前記歯が湾曲部を備えるように、歯(2)の歯すじ(12)を加工する工程、
    前記歯が湾曲部を備えるように、歯部(1)の母線を加工する工程、
    歯元が下げられるように、歯(2)の歯元(4)を加工する工程、
    歯先が下げられるように、歯(2)の歯先(5)を加工する工程、および
    オフセットを備えるように歯(2)を加工する工程
    の内の少なくとも二つが実施されることを特徴とする方法。
  13. 歯部(1)がインボリュート歯部としての古典的方法で作った後に設けられており、歯元(4)および/または歯先(5)が後加工の際に放射線状に下げられることを特徴とする請求項12に記載の装置。
  14. 工程の少なくとも一つにおける後加工が、歯面毎に少なくとも一つの研削工程により、あるいは厳正に一つの研削工程により行われることを特徴とする請求項12または13に記載の装置。
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