JP2014518377A5 - - Google Patents

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本発明は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
試料中の抗JCV抗体のレベルを評価する方法であって、
(a)試料の第1のアリコートおよびHPVLPが上に配置される基質を含む、第1の反応混合物を形成することと、
(b)HPVLPが上に配置される前記基質に結合した抗JCV抗体のレベルを、前記基質に結合した抗JCV抗体に結合している、標識された検出試薬を検出することによって、検出することと、を含み、
(i)20ngs〜60ngsのHPVPが前記基質上に配置されること、および(ii)試料対基質の比率が1:50〜1:30であることのうちの一方または両方が満たされ、
それによって試料中の抗JCV抗体のレベルを評価する、方法。
(項目2)
前記試料、例えば、血清が、例えば、緩衝液中で、例えば、約100倍、前記基質との接触前に希釈される、項目1に記載の方法。
(項目3)
検出は、酵素で標識された抗体、例えば、酵素で標識されたIgG、例えば、HRPで標識されたIgGを用いる、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記検出試薬、例えば、HRPで標識されたIgGは、少なくとも0.01μg/mL、0.02μg/mL、0.03μg/mL、0.04μg/mL、0.05μg/mL、0.06μg/mL、または0.08μg/mLの濃度で添加される、項目3に記載の方法。
(項目5)
(c)試料の第2のアリコートおよび溶液相HPVLPを含有する、第2の反応混合物を形成し、前記第2の反応混合物中の結合していない抗JCV抗体のレベルを、HPVLPが上に配置される基質と結合できる抗JCV抗体を検出すること等によって、検出することと、
任意に(d)前記試料中の抗JCV抗体がHPVLPまたは他の抗原によって結合しない条件下で、第3のアリコートを含有する第3の反応混合物を形成し、前記第3の反応混合物中の結合していない抗JCV抗体のレベルを、HPVLPが上に配置される基質と結合できる抗JCV抗体を検出すること等によって、検出することと、を更に含み、
干渉についての値を提供する、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記第2の反応混合物中の前記検出されたレベルを、前記第3の反応混合物中の前記検出されたレベルと比較することを含む、項目5に記載の方法。
(項目7)
前記比較することは、前記第2の反応混合物中のHPVLPの存在が、前記第3の反応混合物中の結合していない抗体のレベルと比較して、前記第2の反応混合物中の結合していない抗JCV抗体のレベルを阻害するレベルを決定することを含む、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記阻害は、45%未満であり、任意に、前記試料は、陰性として分類される、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記阻害は、45%以上であり、前記試料は、陽性として分類される、項目7に記載の方法。
(項目10)
前記方法は、項目1のステップbにおいて検出される抗JCV抗体のレベル、例えば、nOD値が0.2未満かつ0.4未満であることに応答して行われ、ステップcおよびdに進む、項目5に記載の方法。
(項目11)
前記試料、例えば、血清が、例えば、緩衝液中で、例えば、約100倍、前記第2の反応混合物を形成する前に希釈される、項目5に記載の方法。
(項目12)
前記試料、例えば、血清が、例えば、緩衝液中で、例えば、約100倍、前記第3の反応混合物を形成する前に希釈される、項目5に記載の方法。
(項目13)
前記第2および第3の反応混合物のうちの一方または両方についての検出は、酵素で標識された抗体、例えば、酵素で標識されたIgG、例えば、HRPで標識されたIgGを用いる、項目5に記載の方法。
(項目14)
前記第2および第3の反応混合物のうちの一方または両方についての検出は、少なくとも0.01μg/mL、0.02μg/mL、0.03μg/mL、0.04μg/mL、0.05μg/mL、0.06μg/mL、または0.08μg/mLの濃度で添加される、HRPで標識されたIgGを用いる、項目3に記載の方法。
(項目15)
ステップbにおいて、例えば、約1のスコアを有する標準物質、例えば、カットオフ検量用試料を評価することを更に含む、項目1に記載の方法。
(項目16)
ステップbにおいて、例えば、約1.3のスコアを有する標準物質、例えば、陽性対照を評価することを更に含む、項目1に記載の方法。
(項目17)
ステップbにおいて、例えば、約0.1のスコアを有する標準物質、例えば、陰性対照を評価することを更に含む、項目1に記載の方法。
(項目18)
項目1に記載の基質を含む、キット。
(項目19)
前記基質は、マルチウォール(multiwall)プレート、例えば、96ウェルプレート上に提供される、項目18に記載のキット。
(項目20)
溶液中のHPVLP;ヒト血清の試料である、JCVカットオフ検量用試料、抗JCV抗体陽性対照、およびJCV陰性対照;ならびにJCV抗原に結合した抗JCV抗体を含有する複合体を検出するための試薬のうちの1つ以上または全てを更に含む、項目18に記載のキット。
(項目21)
前記検出試薬は、TMB(テトラメチルベンジジン)、洗浄緩衝液、および停止試薬のうちの1つ以上である、項目20に記載のキット。
(項目22)
進行性多巣性白質脳症(PML)を発症する患者の危険性を評価する方法であって、前記方法は、
前記患者からの生体試料中の抗JCV抗体確認アッセイにおいて、nOD、指標、もしくは他の単位として表されるJCウイルス(JCV)抗体価、または阻害パーセントとして表される親和性もしくは結合活性等の他の特性を決定することを含み、
前記力価もしくは/および阻害パーセント、または両方の値の関数が、既定のレベルを上回るかまたは下回ることが決定される場合、前記患者は、PMLを発症する危険性がより低いことが決定され、
前記力価もしくは/および阻害パーセント、または両方の値の関数が、既定のレベルを上回るかまたは下回ることが決定される場合、前記患者は、PMLを発症する危険性が中程度であることが決定され、
前記力価もしくは/および阻害パーセント、または両方の値の関数が、既定のレベルであるかまたはそれを上回ることが決定される場合、前記患者は、PMLを発症する危険性がより高いことが決定され、更に、
(i)前記患者の試料中の前記抗JCV抗体価または阻害パーセントを決定することが、生体試料を前記患者の身体から取り出すこと、または前記患者からの試料を分析することを含むか、あるいは
(ii)前記患者が、PMLを発症する危険性がより低いことが決定される場合、治療法を前記患者に施与すること、のいずれかを条件とする、方法。
(項目23)
前記患者は、PMLを発症する危険性がより低いことが決定され、前記患者は、抗VLA−4療法を施与される、項目22に記載の方法。
(項目24)
前記患者は、
(i)指標値またはnODによって示される前記抗JCV抗体価が、0.5未満であることが決定されるか、あるいは
(ii)指標値またはnODによって示される前記抗JCV抗体価が、0.5超かつ3.0未満であることが決定され、前記阻害パーセントが、70%以下であることが決定される場合、PMLのより低い危険性を有することが決定される、項目22に記載の方法。
(項目25)
前記患者は、
(i)指標値またはnODによって示される前記抗JCV抗体価が、0.5超かつ1.5未満であることが決定され、かつ
(ii)前記阻害パーセント値が、70%超であることが決定される場合、PMLの中程度の危険性を有することが決定される、項目22に記載の方法。
(項目26)
前記患者は、
(i)指標値またはnODによって示される前記抗JCV抗体価が、3超であることが決定され、前記阻害パーセント値が、70%超であることが決定されるか、あるいは
(ii)前記患者が、指標、nOD、または力価において、前回の試験から2倍の増加を示した場合、PMLのより高い危険性を有することが決定される、項目22に記載の方法。
(項目27)
抗JCV抗体の阻害パーセントは、
(i)前記対象からの生体試料を、溶液中の高度に精製されたVP1粒子(HPVLP)と、HPVLPへの前記試料中における抗JCV抗体の結合に好適な条件下で接触させることと、
(ii)HPVLPに結合した前記JCV抗体を前記溶液から分離して、二次試料を作り出すことと、
(iii)前記二次試料を、HPVLPと、(i)と同じ条件下で接触させることと、
(iv)前記二次試料中におけるHPVLPへの抗JCV抗体結合のレベルを検出することと、によって測定される、項目26に記載の方法。
(項目28)
前記抗JCV抗体価は、
(i)前記生体試料を、HPVLPと、HPVLPへの前記試料中における抗JCV抗体の結合に好適な条件下で接触させることと、
(ii)HPVLPへの前記試料中における抗JCV抗体結合のレベルを検出することと、
(iii)前記検出されたレベルを参照集合と相関させることと、を含むアッセイによって測定され、前記参照集合は、3%を超えない偽陰性率を示すように選択される、項目22に記載の方法。
(項目29)
前記抗JCV抗体価は、VIDAS(登録商標)アッセイ(bioMerieux)を
使用することによって測定される、項目22に記載の方法。
(項目30)
前記アッセイは、前記生体試料がJCV抗体を含有しないことを示し、
(iv)前記対象からの前記生体試料の一部分を、溶液中のHPVLPと、ステップ(i)の前に接触させることであって、ステップ(i)の前記HPVLPは、固体基質に結合され、それによって二次試料を提供する、接触させることと、
(v)前記二次試料を、HPVLPと、(i)と同じ条件下で接触させることと、
(vi)前記二次試料中におけるHPVLPへの抗JCV抗体結合のレベルを検出することと、
(vii)前記二次試料中における抗JCV抗体の前記検出されたレベルを、HPVLPを含まない前記溶液でインキュベートされたときの前記生体試料中における結合のレベルと比較することと、を更に含み、前記溶液でインキュベートされた試料と比較した、HPVLPでプレインキュベートされた前記試料中の前記検出されたレベルにおける減少は、前記試料が、抗JCV抗体に対して陽性であることを示し、前記検出されたレベルにおける変化のなさは、抗JCV抗体が前記試料中に何ら存在しないことを示す、項目28に記載の方法。
(項目31)
前記アッセイは、前記生体試料がJCV抗体を含有することを示し、前記患者は、PMLに対する危険性がより高いことが決定される、項目28に記載の方法。
(項目32)
前記アッセイは、前記生体試料がJCV抗体を含有することを示し、前記患者は、PMLに対する危険性がより高いことが決定される、項目30に記載の方法。
(項目33)
前記患者は、
(i)指標値またはnODによって示される前記抗JCV抗体価が、0.5未満であることが決定されるか、あるいは
(ii)指標値またはnODによって示される前記抗JCV抗体価が、0.5超かつ3.0未満であることが決定され、前記阻害パーセントが、70%以下であることが決定される場合、PMLのより低い危険性を有することが決定される、項目30に記載の方法。
(項目34)
前記患者は、
(i)指標値またはnODによって示される前記抗JCV抗体価が、3超であることが決定され、前記阻害パーセント値が、70%超であることが決定されるか、あるいは
(ii)前記患者が、指標、nOD、または力価において、前回の試験から2倍の増加を示した場合、PMLのより高い危険性を有することが決定される、項目30に記載の方法。
(項目35)
前記アッセイは、前記生体試料がJCV抗体を含有しないことを示し、前記患者は、PMLに対する危険性がより低いことが決定される、項目30に記載の方法。
(項目36)
前記抗JCV抗体価または阻害パーセントは、6ヶ月または12ヶ月間隔で再試験される、項目22に記載の方法。
(項目37)
抗体価または阻害パーセントにおける増加は、PMLを発症する前記患者の危険性における増加を示す、項目36に記載の方法。
(項目38)
抗JCV抗体価における2倍以上の増加は、PMLを発症する増加した危険性を示す、項目36に記載の方法。
(項目39)
前記評価は、抗VLA−4療法の施与前に生じる、項目22に記載の方法。
(項目40)
前記評価は、前記患者が抗VLA−4療法を開始した後に生じる、項目22に記載の方法。
(項目41)
前記患者は、PMLの危険性がより低いことが決定され、前記患者は、抗VLA−4療法を施与される、項目22に記載の方法。
(項目42)
前記患者は、PMLの危険性がより高いことが決定され、前記患者は、抗VLA−4療法を施与される、項目22に記載の方法。
(項目43)
前記抗VLA−4療法は、ナタリズマブである、項目22に記載の方法。
(項目44)
前記患者は、PMLに対する増加した危険性を有することが決定され、前記患者は更に、前記抗VLA−4療法を受容することを停止する、項目37に記載の方法。
(項目45)
前記患者は、PMLに対する危険性がより高いことが決定され、前記患者は、抗VLA−4療法の代替手段、例えば、インターフェロン、酢酸グラチラマー、またはコルチコステロイドを施与される、項目22に記載の方法。
(項目46)
前記患者は、一定間隔で、抗JCV抗体価における減少またはJCV抗体の阻害パーセントにおける減少についてモニタリングされ、抗JCV抗体価における減少またはJCV抗体の阻害パーセントにおける減少は、前記患者がPMLを発症する低下した危険性を有することを示す、項目44に記載の方法。
(項目47)
前記JCV力価またはJCV抗体の阻害パーセントは、既定のレベルを下回るまで減少したことが決定され、前記患者の抗VLA−4療法は、復帰させられる、項目44に記載の方法。
(項目48)
前記患者は、6ヶ月毎または毎年、JCV抗体の抗体価における減少または阻害パーセントにおける減少について評価される、項目46に記載の方法。
(項目49)

(a)前記患者が、抗VLA−4療法での長期治療を(例えば、24ヶ月よりも長く)受容したことがあるかどうかを決定すること、または
(b)前記患者が、指定される非抗VLA−4免疫抑制療法を(例えば、ここ2、3、5年間でまたは前記患者の生涯でこれまでに)受容したことがあるかどうかを決定すること、を更に含み、
既定のレベルを上回る抗JCV抗体価または阻害パーセントを有するが、指定される先の免疫抑制薬の使用がなく、かつ抗VLA−4療法での長期治療を有したことがない患者についてのPMLの前記相対的危険性は、既定のレベルを上回る抗JCV抗体価または阻害パーセントを有し、かつ指定される先の免疫抑制薬の使用および抗VLA−4療法での長期治療を有する患者の前記相対的未満の危険性である、既定のレベルを下回る抗JCV抗体価または阻害パーセントを有し、かつ指定される先の免疫抑制薬の使用または抗VLA−4療法での長期治療を有する患者の前記相対的未満の危険性である、項目22に記載の方法。
(項目50)
前記患者は、以前に抗VLA−4療法を受容したことがある、項目49に記載の方法。
(項目51)
抗VLA−4療法を前記患者に施与することを更に含む、項目49に記載の方法。
(項目52)
前記抗VLA−4療法は、ナタリズマブ療法である、項目51に記載の方法。
(項目53)
前記患者は、抗VLA−4療法に対する候補として分類され、前記患者は更に、前記抗VLA−4療法を施与される、項目49に記載の方法。
(項目54)
患者を、例えば、抗VLA−4療法での治療を受容する候補として、評価する方法であって、前記方法は、
前記患者からの生体試料中のJCウイルス(JCV)抗体価および阻害パーセントを獲得することを含み、
前記抗体価または阻害パーセントが、既定のレベルを下回ることが決定される場合、前記患者は、第1の療法カテゴリーでの治療に好適であるとして分類され、
前記抗体価または阻害パーセントが、既定のレベルであるかまたはそれを上回ることが決定される場合、前記患者は、第2の療法カテゴリーに好適であるとして分類され、
更に、
(i)前記患者の試料中の前記抗JCV抗体価および阻害パーセントを獲得することが、生体試料を前記患者の身体から取り出すこと、または前記患者からの試料を分析することを含むか、あるいは
(ii)前記方法が、前記第1のカテゴリーまたは前記第2のカテゴリーからの治療法を前記患者に施与することを更に含むこと、のいずれかを条件とし、
それによって前記患者を評価する、方法。
(項目55)
前記第1の療法カテゴリーは、抗VLA−4療法、例えば、抗VLA−4抗体療法、例えば、ナタリズマブである、項目54に記載の方法。
(項目56)
前記第2の療法カテゴリーは、インターフェロン、酢酸グラチラマー、またはコルチコステロイドである、項目54に記載の方法。
(項目57)
前記患者は、第1の療法カテゴリーでの治療に好適であるとして分類され、前記患者は更に、ナタリズマブを施与される、項目54に記載の方法。
(項目58)
前記患者は、第2の療法カテゴリーでの治療に好適であるとして分類され、前記患者は更に、インターフェロン、酢酸グラチラマー、またはコルチコステロイドを施与される、項目54に記載の方法。
(項目59)
前記患者は、
(i)指標値またはnODによって示される前記抗JCV抗体価が、0.5未満であることが決定されるか、あるいは
(ii)指標値またはnODによって示される前記抗JCV抗体価が、0.5超かつ3.0未満であることが決定され、前記阻害パーセントが、70%以下であることが決定される場合、PMLのより低い危険性を有することが決定される、項目54に記載の方法。
(項目60)
前記患者は、
(i)指標値またはnODによって示される前記抗JCV抗体価が、3超であることが決定され、前記阻害パーセント値が、70%超であることが決定されるか、あるいは
(ii)前記患者が、指標、nOD、または力価において、前回の試験から2倍の増加を示した場合、PMLのより高い危険性を有することが決定される、項目54に記載の方法。
(項目61)
(a)前記患者が、抗VLA−4療法での長期治療を(例えば、24ヶ月よりも長く)受容したことがあるかどうかを決定すること、または
(b)前記患者が、指定される非抗VLA−4免疫抑制療法を(例えば、ここ2、3、5年間でまたは前記患者の生涯でこれまでに)受容したことがあるかどうかを決定すること、を更に含み、
既定のレベルを上回る抗JCV抗体価または阻害パーセントを有するが、指定される先の免疫抑制薬の使用がなく、かつ抗VLA−4療法での長期治療を有したことがない患者は、既定のレベルを上回る抗JCV抗体価または阻害パーセントを有し、かつ指定される先の免疫抑制薬の使用および抗VLA−4療法での長期治療を有する患者の前記相対的未満の危険性である、既定のレベルを下回る抗JCV抗体価または阻害パーセントを有し、かつ指定される先の免疫抑制薬の使用または抗VLA−4療法での長期治療を有する患者の前記相対的危険性よりも、PMLを発症するより少ない危険性を有するとして分類される、項目33に記載の方法。
(項目62)
前記患者は、以前に抗VLA−4療法を受容したことがある、項目61に記載の方法。
(項目63)
抗VLA−4療法を前記患者に施与することを更に含む、項目61に記載の方法。
(項目64)
前記抗VLA−4療法は、ナタリズマブ療法である、項目63に記載の方法。
(項目65)
前記患者は、抗VLA−4療法に対する候補として分類され、前記患者は更に、前記抗VLA−4療法を施与される、項目61に記載の方法。
(項目66)
進行性多巣性白質脳症(PML)を発症する患者の危険性を評価する方法であって、前記方法は、
(a)前記患者がJCウイルス(JCV)への曝露に対して陰性であるかそれとも陽性であるかを決定すること、
(b)前記患者が、抗VLA−4療法での長期治療を(例えば、24ヶ月よりも長く)受容したことがあるかどうかを決定すること、または
(c)前記患者が、指定される非抗VLA−4免疫抑制療法を(例えば、ここ2、3、5年間でまたは前記患者の生涯でこれまでに)受容したことがあるかどうかを決定することと、
前記患者がJCVへの曝露に対して陰性であるという決定に応答して、患者がPMLを発症する危険性が比較的低いこと、または前記患者がJCVに対して陽性であるという決定に応答して、前記患者がPMLを発症する比較的より高い危険性を有することを決定することと、を含み
JCVに曝露されたことがあるが、指定される先の免疫抑制薬の使用がなく、かつ抗VLA−4での長期治療を有したことがない患者についてのPMLの前記相対的危険性は、JCVに曝露されたことがあり、かつ指定される先の免疫抑制薬の使用および抗VLA−4での長期治療を有する患者の前記相対的未満の危険性である、JCVに曝露されたことがあり、かつ指定される先の免疫抑制薬の使用または抗VLA−4での長期治療を有する患者の前記相対的未満の危険性である、方法。
(項目67)
更に、(i)前記患者がJCVに対して陰性であることを決定することが、試料を前記患者の身体から取り出すこと、または前記患者からの試料を分析することを含むか、あるいは(ii)前記方法が、治療法を前記患者に施与すること、例えば、抗VLA−4療法、例えば、抗VLA−4抗体、または代替治療、例えば、インターフェロン、酢酸グラチラマー、もしくはコルチコステロイドを、前記患者に施与することを更に含むこと、のいずれかを条件とする、項目66に記載の方法。
(項目68)
前記患者は、以前に抗VLA−4療法を受容したことがある、項目66に記載の方法。
(項目69)
抗VLA−4療法を前記患者に施与することを更に含む、項目66に記載の方法。
(項目70)
前記抗VLA−4療法は、ナタリズマブ療法である、項目69に記載の方法。
(項目71)
前記患者がJCVに対して陰性であるかどうかを決定することは、前記患者からの生体試料を提供することと、免疫測定法を行って、前記試料中のJCV抗体を検出することと、を含む、項目66に記載の方法。
(項目72)
前記免疫測定法は、ELISAアッセイである、項目71に記載の方法。
(項目73)
前記免疫測定法は、IgGアイソタイプ、IgMアイソタイプ、IgAアイソタイプ、またはIgEアイソタイプであるJCV抗体を検出する、項目71に記載の方法。
(項目74)
前記試料は、前記免疫測定法の実施前に1〜14日間、2〜8℃で保管される、項目71に記載の方法。
(項目75)
前記患者がJCVに対して陰性であるかどうかを決定することは、前記患者からの生体試料を提供することと、アッセイを行って、前記試料中のJCV核酸を検出することと、を含む、項目66に記載の方法。
(項目76)
前記患者は、抗VLA−4療法に対する候補として分類され、前記患者は更に、前記抗VLA−4療法を施与される、項目66に記載の方法。
(項目77)
PMLを発症する危険性がより低い患者は、約0.3/1000未満の危険性、例えば、0.11/1000以下を有する、項目66に記載の方法。
(項目78)
PMLを発症することに対する危険性がより高い患者は、PMLを発症することに対して約0.3/1000以上の危険性、例えば、0.35/1000、1.2/1000、2.5/1000、または7.8/1000を有する、項目66に記載の方法。
(項目79)
前記患者は、JCVに対して陽性であり、前記患者は、あらかじめ選択されている一定期間未満にわたって抗VLA−4療法を受容したことがあり、前記患者は、非抗VLA−4免疫抑制療法を、あらかじめ選択されている一定期間にわたって受けたことがなく、その決定に応答して、前記患者は、約0.35/1000というPMLを発症する危険性を有することが決定される、項目66に記載の方法。
(項目80)
前記患者は、JCVに対して陽性であり、前記患者は、あらかじめ選択されている一定期間未満にわたって抗VLA−4療法を受容したことがあり、前記患者は、非抗VLA−4免疫抑制療法を、あらかじめ選択されている一定期間にわたって受容したことがあり、その決定に応答して、前記患者は、約1.2/1000というPMLを発症する危険性を有することが決定される、項目66に記載の方法。
(項目81)
前記患者は、JCVに対して陽性であり、前記患者は、あらかじめ選択されている一定期間を超えて抗VLA−4療法を受容したことがあり、前記患者は、非抗VLA−4免疫抑制療法を、あらかじめ選択されている一定期間にわたって受容したことがあり、その決定に応答して、前記患者は、約7.8/1000というPMLを発症する危険性を有することが決定される、項目66に記載の方法。
(項目82)
前記患者は、JCVに対して陽性であり、前記患者は、あらかじめ選択されている一定期間を超えて抗VLA−4療法を受容したことがあり、前記患者は、非抗VLA−4免疫抑制療法を、あらかじめ選択されている一定期間にわたって受けたことがなく、その決定に応答して、前記患者は、約2.5/1000というPMLを発症する危険性を有することが決定される、項目66に記載の方法。
(項目83)
前記患者は、JCV抗体陽性であること、ならびに指標値またはnODによって示される0.5か超つ1.5未満のJCV抗体価、および70%超の阻害パーセント値を有することが決定され、前記患者は、PMLの中程度の危険性を有することが更に決定される、項目66に記載の方法。
(項目84)
前記患者は、JCV抗体陽性であること、ならびに指標値またはnODによって示される1.5超のJCV抗体価、および70%超の阻害パーセント値を有することが決定され、前記患者は、PMLのより高い危険性を有することが更に決定される、項目66に記載の方法。
(項目85)
前記患者は、JCV抗体陽性であること、ならびに指標値によって示される3未満の抗体価、および70%以下の阻害パーセント値を有することが決定され、前記患者は、PMLのより低い危険性を有することが更に決定される、項目66に記載の方法。
本発明の1つ以上の実施形態の詳細は、添付の図面および下の説明において述べられる。本発明の他の特長、対象物、および利点は、説明および図面から、ならびに特許請求の範囲から明らかとなるであろう。

Claims (31)

  1. 患者がJCウイルス(JCV)に曝露されているかどうか、前記患者が、抗VLA−4療法での長期治療を受容したことがあるかどうか、または前記患者が、指定される非抗VLA−4免疫抑制療法を受容したことがあるかどうかを決定した結果を、進行性多巣性白質脳症(PML)を発症する患者の危険性の指標とする方法であって、前記方法は、
    (a)前記患者がJCウイルス(JCV)への曝露に対して陰性であるかそれとも陽性であるかを決定すること、
    (b)前記患者が、抗VLA−4療法での長期治療を(例えば、24ヶ月よりも長く)受容したことがあるかどうかを決定すること、または
    (c)前記患者が、指定される非抗VLA−4免疫抑制療法を(例えば、ここ2、3、5年間でまたは前記患者の生涯でこれまでに)受容したことがあるかどうかを決定することと、
    前記患者がJCVへの曝露に対して陰性であるという決定に応答して、前記患者がPMLを発症する危険性が比較的低いこと、または前記患者がJCVに対して陽性であるという決定に応答して、前記患者がPMLを発症する比較的より高い危険性を有することを決定することと、を含み
    JCVに曝露されたことがあるが、指定される先の免疫抑制薬の使用がなく、かつ抗VLA−4での長期治療を有したことがない患者についてのPMLの前記相対的危険性は、JCVに曝露されたことがあり、かつ指定される先の免疫抑制薬の使用および抗VLA−4での長期治療を有する患者の前記相対的未満の危険性である、JCVに曝露されたことがあり、かつ指定される先の免疫抑制薬の使用または抗VLA−4での長期治療を有する患者の前記相対的未満の危険性である、方法。
  2. 前記患者がJCVに対して陰性であるかどうかを決定することは、
    (a)前記患者から得られた生体試料においてJCV抗体を検出するための免疫測定法であって、任意に、前記免疫測定法はELISAアッセイである、免疫測定法、または
    (b)前記患者から得られた生体試料においてJCV核酸を検出するためのアッセイ
    を行うことを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 試料中の抗JCV抗体のレベルを評価する方法であって、
    (a)試料の第1のアリコートおよびHPVLPが上に配置される基質を含む、第1の反応混合物を形成することと、
    (b)HPVLPが上に配置される前記基質に結合した抗JCV抗体のレベルを、前記基質に結合した抗JCV抗体に結合している、標識された検出試薬を検出することによって、検出することと、を含み、
    (i)20ngs〜60ngsのHPVPが前記基質上に配置されること、および(ii)試料対基質の比率が1:50〜1:30であることのうちの一方または両方が満たされ、
    それによって前記試料中の抗JCV抗体のレベルを評価する、方法。
  4. (c)試料の第2のアリコートおよび溶液相HPVLPを含有する、第2の反応混合物を形成し、前記第2の反応混合物中の結合していない抗JCV抗体のレベルを、HPVLPが上に配置される基質と結合できる抗JCV抗体を検出すること等によって、検出することと、
    任意に(d)前記試料中の抗JCV抗体がHPVLPまたは他の抗原によって結合しない条件下で、第3のアリコートを含有する第3の反応混合物を形成し、前記第3の反応混合物中の結合していない抗JCV抗体のレベルを、HPVLPが上に配置される基質と結合できる抗JCV抗体を検出すること等によって、検出することと、を更に含み、
    干渉についての値を提供する、請求項に記載の方法。
  5. 前記第2の反応混合物中の前記検出されたレベルを、前記第3の反応混合物中の前記検出されたレベルと比較することを含む、請求項に記載の方法。
  6. 前記比較することは、前記第2の反応混合物中のHPVLPの存在が、前記第3の反応混合物中の結合していない抗体のレベルと比較して、前記第2の反応混合物中の結合していない抗JCV抗体のレベルを阻害するレベルを決定することを含む、請求項に記載の方法。
  7. 前記阻害は、45%未満であり、任意に、前記試料は、陰性として分類される、または
    前記阻害は、45%以上であり、前記試料は、陽性として分類される、
    請求項に記載の方法。
  8. 前記方法は、請求項のステップbにおいて検出される抗JCV抗体のレベル、例えば、nOD値が0.2未満かつ0.4未満であることに応答して行われ、ステップcおよびdに進む、請求項に記載の方法。
  9. (i)ステップbにおいて、例えば、約1のスコアを有するカットオフ検量用試料、
    (ii)ステップbにおいて、例えば、約1.3のスコアを有する陽性対照、または
    (iii)ステップbにおいて、例えば、約0.1のスコアを有する陰性対照
    から選択される標準物質を評価することを更に含む、請求項に記載の方法。
  10. 患者の身体から取り出された生体試料におけるJCウイルス(JCV)抗体価または親和性もしくは結合活性等の他の特性を、進行性多巣性白質脳症(PML)を発症する患者の危険性の指標とする方法であって、前記方法は、
    前記患者からの生体試料中の抗JCV抗体確認アッセイにおいて、nOD、指標、もしくは他の単位として表されるJCウイルス(JCV)抗体価、または阻害パーセントとして表される親和性もしくは結合活性等の他の特性を決定することを含み、ここで
    前記力価もしくは/および阻害パーセント、または両方の値の関数が、既定のレベルを上回るかまたは下回ることが決定される場合、前記患者は、PMLを発症する危険性がより低いことが決定され、
    前記力価もしくは/および阻害パーセント、または両方の値の関数が、既定のレベルを上回るかまたは下回ることが決定される場合、前記患者は、PMLを発症する危険性が中程度であることが決定され、
    前記力価もしくは/および阻害パーセント、または両方の値の関数が、既定のレベルであるかまたはそれを上回ることが決定される場合、前記患者は、PMLを発症する危険性がより高いことが決定され、更に、
    (i)前記患者からの生体試料を分析することを含むか、あるいは
    (ii)前記患者が、PMLを発症する危険性がより低いことが決定される場合、治療法前記患者に施与されることを特徴とすること、のいずれかを条件と
    ここで、前記患者は、
    (a)(i)指標値またはnODによって示される前記抗JCV抗体価が、0.5未満であることが決定されるか、あるいは
    (ii)指標値またはnODによって示される前記抗JCV抗体価が、0.5超かつ3.0未満であることが決定され、前記阻害パーセントが、70%以下であることが決定される場合、PMLのより低い危険性を有することが決定され、
    (b)(i)指標値またはnODによって示される前記抗JCV抗体価が、0.5超かつ1.5未満であることが決定され、かつ
    (ii)前記阻害パーセント値が、70%超であることが決定される場合、PMLの中程度の危険性を有することが決定され、あるいは
    (c)(i)指標値またはnODによって示される前記抗JCV抗体価が、3超であることが決定され、前記阻害パーセント値が、70%超であることが決定されるか、あるいは
    (ii)前記患者が、指標、nOD、または力価において、前回の試験から2倍の増加を示した場合、PMLのより高い危険性を有することが決定される、
    方法。
  11. 抗JCV抗体の阻害パーセントは、
    (i)前記対象からの生体試料を、溶液中の高度に精製されたVP1粒子(HPVLP)と、HPVLPへの前記試料中における抗JCV抗体の結合に好適な条件下で接触させることと、
    (ii)HPVLPに結合した前記JCV抗体を前記溶液から分離して、二次試料を作り出すことと、
    (iii)前記二次試料を、HPVLPと、(i)と同じ条件下で接触させることと、
    (iv)前記二次試料中におけるHPVLPへの抗JCV抗体結合のレベルを検出することと、によって測定される、請求項10に記載の方法。
  12. 前記抗JCV抗体価は、
    (i)前記生体試料を、HPVLPと、HPVLPへの前記試料中における抗JCV抗体の結合に好適な条件下で接触させることと、
    (ii)HPVLPへの前記試料中における抗JCV抗体結合のレベルを検出することと、
    (iii)前記検出されたレベルを参照集合と相関させることと、を含むアッセイによって測定され、前記参照集合は、3%を超えない偽陰性率を示すように選択される、請求項10に記載の方法。
  13. 前記アッセイは、前記生体試料がJCV抗体を含有しないことを示し、
    (iv)前記対象からの前記生体試料の一部分を、溶液中のHPVLPと、ステップ(i)の前に接触させることであって、ステップ(i)の前記HPVLPは、固体基質に結合され、それによって二次試料を提供する、接触させることと、
    (v)前記二次試料を、HPVLPと、(i)と同じ条件下で接触させることと、
    (vi)前記二次試料中におけるHPVLPへの抗JCV抗体結合のレベルを検出することと、
    (vii)前記二次試料中における抗JCV抗体の前記検出されたレベルを、HPVLPを含まない前記溶液でインキュベートされたときの前記生体試料中における結合のレベルと比較することと、を更に含み、前記溶液でインキュベートされた試料と比較した、HPVLPでプレインキュベートされた前記試料中の前記検出されたレベルにおける減少は、前記試料が、抗JCV抗体に対して陽性であることを示し、前記検出されたレベルにおける変化のなさは、抗JCV抗体が前記試料中に何ら存在しないことを示す、請求項12に記載の方法。
  14. 前記アッセイは、前記生体試料がJCV抗体を含有することを示し、前記患者は、PMLに対する危険性がより高いことが決定される、または
    前記アッセイは、前記生体試料がJCV抗体を含有しないことを示し、前記患者は、PMLに対する危険性がより低いことが決定される、
    請求項12または13に記載の方法。
  15. 前記抗JCV抗体価または阻害パーセントは、6ヶ月または12ヶ月間隔で再試験され、抗体価または阻害パーセントにおける増加は、PMLを発症する前記患者の危険性における増加を示す、請求項10に記載の方法。
  16. 前記評価は、抗VLA−4療法の施与前に生じ、任意に、前記抗VLA−4療法は、ナタリズマブである、請求項10に記載の方法。
  17. 前記評価は、前記患者が抗VLA−4療法を開始した後に生じ、任意に、前記抗VLA−4療法は、ナタリズマブである、請求項10に記載の方法。
  18. (a)前記患者が、抗VLA−4療法での長期治療を(例えば、24ヶ月よりも長く)受容したことがあるかどうかを決定すること、または
    (b)前記患者が、指定される非抗VLA−4免疫抑制療法を(例えば、ここ2、3、5年間でまたは前記患者の生涯でこれまでに)受容したことがあるかどうかを決定すること、を更に含み、
    既定のレベルを上回る抗JCV抗体価または阻害パーセントを有するが、指定される先の免疫抑制薬の使用がなく、かつ抗VLA−4療法での長期治療を有したことがない患者についてのPMLの前記相対的危険性は、既定のレベルを上回る抗JCV抗体価または阻害パーセントを有し、かつ指定される先の免疫抑制薬の使用および抗VLA−4療法での長期治療を有する患者の前記相対的未満の危険性である、既定のレベルを下回る抗JCV抗体価または阻害パーセントを有し、かつ指定される先の免疫抑制薬の使用または抗VLA−4療法での長期治療を有する患者の前記相対的未満の危険性である、請求項10に記載の方法。
  19. 患者の身体からの生体試料におけるJCウイルス(JCV)抗体価および阻害パーセントを、患者、例えば、抗VLA−4療法での治療を受容する候補としての指標とする方法であって、前記方法は、
    前記患者からの生体試料中のJCウイルス(JCV)抗体価および阻害パーセントを獲得することを含み、
    前記抗体価または阻害パーセントが、既定のレベルを下回ることが決定される場合、前記患者は、第1の療法カテゴリーでの治療に好適であるとして分類され、
    前記抗体価または阻害パーセントが、既定のレベルであるかまたはそれを上回ることが決定される場合、前記患者は、第2の療法カテゴリーに好適であるとして分類され、
    更に、
    (i)前記患者からの生体試料を分析することを含むか、あるいは
    (ii)前記第1のカテゴリーまたは前記第2のカテゴリーからの治療法前記患者に施与されることを特徴とすると、のいずれかを条件とし、
    それによって前記患者を、例えば、抗VLA−4療法での治療を受容する候補
    として示す、方法。
  20. 前記第1の療法カテゴリーは、抗VLA−4療法、例えば、抗VLA−4抗体療法、例えば、ナタリズマブである、および/または
    前記第2の療法カテゴリーは、インターフェロン、酢酸グラチラマー、またはコルチコステロイドである、請求項19に記載の方法。
  21. 前記患者は、
    (a)(i)指標値またはnODによって示される前記抗JCV抗体価が、0.5未満であることが決定されるか、あるいは
    (ii)指標値またはnODによって示される前記抗JCV抗体価が、0.5超かつ3.0未満であることが決定され、前記阻害パーセントが、70%以下であることが決定される場合、PMLのより低い危険性を有することが決定される、あるいは
    (b)(i)指標値またはnODによって示される前記抗JCV抗体価が、3超であることが決定され、前記阻害パーセント値が、70%超であることが決定されるか、あるいは
    (ii)前記患者が、指標、nOD、または力価において、前回の試験から2倍の増加を示した場合、PMLのより高い危険性を有することが決定される、請求項19に記載の方法。
  22. (a)前記患者が、抗VLA−4療法での長期治療を(例えば、24ヶ月よりも長く)受容したことがあるかどうかを決定すること、または
    (b)前記患者が、指定される非抗VLA−4免疫抑制療法を(例えば、ここ2、3、5年間でまたは前記患者の生涯でこれまでに)受容したことがあるかどうかを決定すること、を更に含み、
    既定のレベルを上回る抗JCV抗体価または阻害パーセントを有するが、指定される先の免疫抑制薬の使用がなく、かつ抗VLA−4療法での長期治療を有したことがない患者は、既定のレベルを上回る抗JCV抗体価または阻害パーセントを有し、かつ指定される先の免疫抑制薬の使用および抗VLA−4療法での長期治療を有する患者の前記相対的未満の危険性である、既定のレベルを下回る抗JCV抗体価または阻害パーセントを有し、かつ指定される先の免疫抑制薬の使用または抗VLA−4療法での長期治療を有する患者の前記相対的危険性よりも、PMLを発症するより少ない危険性を有するとして分類される、請求項19に記載の方法。
  23. 患者の身体から取り出された生体試料におけるJCウイルス(JCV)抗体価または親和性もしくは結合活性等の他の特性を、進行性多巣性白質脳症(PML)を発症する患者の危険性の指標とする方法であって、前記方法は、
    前記患者からの生体試料中の抗JCV抗体確認アッセイにおいて、JCウイルス(JCV)抗体価、または阻害パーセントを決定することであって、前記抗JCV抗体確認アッセイは、高度に精製されたウイルス様粒子を含み、前記患者は、陰性の先の免疫抑制薬曝露分類を有する、ことを含み、ここで
    前記力価および/または阻害パーセント、または両方の値の関数が、既定のレベルを上回るかまたは下回ることが決定される場合、前記患者は、PMLを発症する危険性がより低いことが決定され、
    前記力価および/または阻害パーセント、または両方の値の関数が、既定のレベルを上回るかまたは下回ることが決定される場合、前記患者は、PMLを発症する危険性が中程度であることが決定され、
    前記力価および/または阻害パーセント、または両方の値の関数が、既定のレベルを上回るかまたは下回ることが決定される場合、前記患者は、PMLを発症する危険性がより高いことが決定される、方法。
  24. 前記力価が、1.5を上回ることが決定される場合、前記患者は、PMLを発症する危険性がより高いことが決定される、請求項23に記載の方法。
  25. 前記力価が、0.5を下回ることが決定される場合、前記患者は、PMLを発症する危険性がより低いことが決定される、請求項23に記載の方法。
  26. 前記力価が、約1の指標を有する標準カットオフ検量用試料と同じであることが決定される、請求項23に記載の方法。
  27. 前記患者が、非抗VLA−4免疫抑制薬での治療を、1、3、または5年以内の期間、受けていない、請求項23に記載の方法。
  28. 前記患者が、非抗VLA−4免疫抑制薬での治療を、患者の一生涯で受けていない、請求項23に記載の方法。
  29. 前記JCウイルス(JCV)抗体価または阻害パーセントは、一定期間で、抗JCV力価または阻害パーセントの変化について決定される、請求項23に記載の方法。
  30. 前記一定期間は、6ヶ月毎または12ヶ月毎を含む、請求項29に記載の方法。
  31. 後のアッセイが、前記患者が依然として、0.5未満の抗JCV抗体価を有することを示す場合、前記患者は、PMLを発症する危険性がより低いことが決定される、請求項29に記載の方法。

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