JP2014516747A - リップスティックディスペンサにリップスティックの棒状部を取り付けるための方法および対応する機械 - Google Patents

Abstract

本発明は、リップスティックの棒状部とディスペンサに取り付けるための方法および対応する機械に関する。リップスティック（２）をディスペンサ（３）に取り付けるための方法において、リップスティックは唇用の遠位端を含み、かつディスペンサはリップスティックの棒状部（２）の近位端に係合する挿入開口（２９）を有する受容部（１９）を含む。この方法は、挿入開口（２９）と棒状部（２）の近位端（２ａ）とを互いに近接するよう移動させて、挿入開口（２９）を実質的に封鎖する、移動ステップと；受容部（１９）に形成された凹部を介して棒状部を受容部に入れ子にする入れ子ステップと；を含む。

Description

本発明は、リップスティックディスペンサにリップスティックの棒状部を取り付けるための方法および機械の分野に関するものである。

通常、リップスティックの棒状部は、使用者が自身の唇に押し付けることで塗布できる化粧用組成物のペーストからなる。唇に触れる棒状部の端部は、一般的に、唇に適した形状になされている。棒状部の反対側の端部は、多くの場合、ディスペンサの受容部に入れ子状に組み込まれる。受容部は「カップ」と称され、リップスティックの棒状部は「バレット」と称され、またカップ内にバレットを取り付ける工程はバレットを「入れ子にする」と称されることもある。

リップスティックの棒状部が軟質ペーストからなる場合、カップ内に棒状部を入れ子にするためには、使用者の唇に向けられる端部に圧力をかける必要があった。こうして作用する入れ子力は、この端部に望まない変形を生じることがある。

リップスティックの棒状部が硬質ペーストからなる場合、ディスペンサに対するリップスティックの棒状部の位置が挿入後に変動することがあり、これは望ましくない。

そのため特許文献１には、棒状部をその入れ子ポジションへ押し進めるために圧縮空気流を噴射することを開示する。

独国特許第900 544号明細書

本発明の目的は、上記の不利な点を少なくとも１つ解消することである。

本発明の第１の態様は、リップスティックの棒状部をディスペンサに取り付けるための方法に関し、この棒状部は、唇に向けられる遠位端部を備えており、ディスペンサは、棒状部の近位端と係合するよう構成された挿入開口を有する受容部を備える。この方法は、
− 挿入開口が実質的に閉鎖されるように、挿入開口と棒状部の近位端部とを、互いに近接するようもたらす、移動ステップと、
− 真空ポンプによって受容部内に生じた負圧により、棒状部が受容部に入れ子にされる、入れ子ステップと、を含む。

負圧により、棒状部のうち唇に適用される端部に作用する必要があった力は、低減されるかあるいはほぼ排除される。押圧される代わりに受容部内に生じた負圧によって、リップスティックの棒状部は部分的にあるいは完全に吸引される。受容部内への棒状部の保持は、適合された挿入開孔によってなされる。そのため、従来の取り付け方法で使用可能だったペーストに比べてより軟質のペーストからなるリップスティックの棒状部を取り付けることが可能となり、または、輪郭がより壊れやすい端部を有するリップスティックの棒状部を取り付けることが可能となり、もしくはより硬質なペーストからなるリップスティックの棒状部に関してより良好な位置的調和を得ることができる。

有利なことに、受容部は、もたらされる吸引力によってバレットが当接させられる底部を備える。

有利なことに、上記方法は、リップスティックの棒状部が成型される成型ステップを含み、入れ子ステップに先立って、棒状部の近位端における領域を型から外すステップが実施される。

有利なことに、棒状部は変形可能な壁内に提供され（例えばこのシェルは棒状型の一部である）、かつ受容部内部に負圧を発生されると同時に、棒状部をシェルから解放するために真空ポンプによってシェルに負圧を発生させる。

有利なことに、挿入開口を介してかつポートを介して外部と連通する内部領域を有する受容部が使用され、挿入開口とポートとの間には受容部の環状壁が延在する。この方法は、
− ポートを含む受容部の外側の領域を制限するステップであって、このときチャンバが略流体密封様式で環状壁に接続され、挿入開口がチャンバの外側に留まる、ステップと、
− チャンバ内部に負圧を発生させて、この負圧がポートを介して内部領域に伝搬されるステップと、
を含む。

有利なことに、環状壁は、挿入開口の、棒状部に係合するよう構成された形状と同じ内部形状を有しており、そのため棒状部は挿入の軸線と整列されたまま保持される。

一変形例において、入れ子ステップは、受容部内に大気圧に対する陽圧または負圧を発生させることにより、ディスペンサの受容部内のリップスティックの棒状部のポジションを調整するステップを含む。

本発明の別の態様は、リップスティックディスペンサを組み立てるための方法に関し、該方法は、受容部をディスペンサの作動機構とあらかじめ組み立てるステップと、リップスティックの棒状部を取り付けるための上記方法のうち１つと、リップスティックの棒状部の取り付けに続いて作動機構を装飾シェルと組み合わせるステップと、を含む。

有利なことに、装飾シェルは、リップスティックの棒状部の取り付け機械から離れるように取り付けることができる。これは、装飾シェルにスクラッチなど傷がつくリスクを低減できる。

さらに別の態様において、本発明は、リップスティックの棒状部をディスペンサに取り付けるための機械に関し、該棒状部は、唇に向けられる遠位端を備え、ディスペンサは、棒状部の近位端と係合するよう構成された挿入開口を有する受容部を備える。この機械は：
− 挿入開口が実質的に閉鎖されるように、挿入開口と棒状部の近位端とを互いに近接するようもたらすための移動機構と、
− 棒状部が受容部内に入れ子されるように、受容部内部に負圧を発生させるためのデバイスと、
を備える。

有利なことに、受容部に負圧を発生させるためのデバイスは、真空ポンプに接続されたチャンバと、ディスペンサ受容部へのチャンバの略流体密封接続を確立するためのデバイスと、を備える。

作動機構を備えるディスペンサの組み立てに関連する変形例において、チャンバは作動機構の少なくとも一部を受容できる。

作動機構を備えるディスペンサの組み立てに関連する変形例において、該作動機構は、その中で受容部が引き込みポジションと突出ポジションとの間で軸方向にスライドする本体を備え、かつ本体は、突出ポジションにおいて受容部と係合するよう構成されており；機械は、本体へのチャンバの略流体密封接続を確立するためのデバイスを備える。そのため、受容部とチャンバとの間の略流体密封接続は、受容部と係合する作動機構の本体を含み、かつ前記機構の本体へのチャンバの略流体密封接続を含む。

有利なことに、上記機械は、リップスティックの棒状部の成型ステーションを備えており、成型ステーションは、棒状部の近位端を成型することを意図した取り外し可能なスペーサと、取り外し可能なスペーサを取り外すための制御可能なアームと、を備える。

有利なことに、成型ステーションは、成型キャビティを規定する変形可能な材料からなる壁と、変形可能な壁を包囲する外側キャビティと、外側キャビティ内に真空を発し得させるための手段と、を備える。

本発明は、非限定的な例示として提供されかつ添付の図面によって図示されるいくつかの実施形態についての以下の詳細な説明を参照することによってより理解されるだろう。

ディスペンサにリップスティックの棒状部を取り付けるための機械の、棒状部が成型された後のその初期ポジションを示す、長手方向断面図である。 棒状部の端部から成型スペーサが取り外された後の、図１の機械の長手方向断面図である。 リップスティックの棒状部が成型ステーションからディスペンサへ移送される状態を示す、図１の機械の長手方向断面図である。 そのサイクルの終了時の、図１の機械の長手方向断面図である。

図１に示されるように、リップスティックの棒状部２をディスペンサ３に取り付けるための機械１は、ディスペンサ３を保持する上方ステーション４と、リップスティックの棒状部２が成型される成型ステーション５と、アクチュエータとを含む。図１にはアクチュエータのヘッド６のみが示される。

成型ステーション５はフレーム７を備え、フレーム７は、例えばエラストマー、特にシリコーンなどの変形可能な材料からなる壁８を有するシェルを収容する。

またフレーム７には、変形可能な壁８の上方において、成型スペーサ９が収容される。スペーサ９および変形可能な壁８はともに成型キャビティ１０を形成しており、キャビティ１０の中には、リップスティックの棒状部２を構成する化粧用組成物が注入される。化粧用組成物は、変形可能な壁８からなる内側中空部１０ａ全体に充填され、さらにスペーサ９を通じて孔１０ｂのうち数ミリメーターだけ充填される。

有利なことに、機械１は、軸線４ａ回りで回転する機械に取り付けられた複数の上方ステーション４と、軸線４ａに並行でありかつ軸線４ａから所定の距離を置いた軸線５ａ回りで回転する機械に取り付けられた複数の成型ステーション５と、を備えることができる。そのため、上方ステーション４が軸線１１に沿って成型ステーション５のひとつと整列される前に、ディスペンサ３を上方ステーション４内に導入することができる。

取り外しアーム１２は、フレーム７からスペーサ９を軸線方向に取り外してリップスティックの棒状部２の上端部２ａを解放するよう、移動することができる。

図１および図２に示されるように、取り外しアーム１２は、軸線５ａ回りで枢軸回動するディスクとすることができる。該ディスクは、そのカラー１３によってスペーサ９を持ち上げるよう軸線方向に移動できる。取り外しアーム１２は、ディスクの入り口１７がリップスティックの棒状部２の上端部２ａへの自由なアクセス性を提供できるよう十分に枢軸回動できる。

成型ステーション５はまた、外側キャビティ３６を備える。外側キャビティ３６は、変形可能な壁８を有するシェルの外側に広がっており、かつ真空ポンプ３７に接続されている。

ここで上方ステーション４について説明する。上方ステーション４には、アクチュエータヘッド６および伸縮ばね２８の作用によりホルダ１７内を軸線方向にスライドする保持ヘッド１４が備えられる。保持ヘッド１４は、ディスペンサ３の作動機構１６を保持するハウジングを有する。アクチュエータヘッド６は、上方ステーション４を作動機構１６とは異なる高さに調整可能にするスペーサ４０を備えてもよい。

作動機構１６は、ディスペンサの本体１８と、受容部１９と、駆動ハブ２０と、を備える。受容部１９は、環状壁１９ａと底部１９ｂとを備え、底部１９ｂにはポート１９ｃが設けられる。受容部１９はまた、ディスペンサの本体１８のらせん状溝２３内をスライドする半径方向外側つめ部２２を有する後方エプロンを備える。らせん状溝２３は、本体１８の壁に延びる貫通溝であっても、あるいは底のある溝であってもよい。後方エプロン２１はまた、後方エプロン２１に沿って長手方向に延在しかつ後方エプロン２１の内側へ向かって半径方向内側に延在するリブ２４を備える。駆動ハブ２０は、ディスペンサの本体１８に対して回転移動できかつ並進運動可能に固定されるように、ディスペンサの本体１８と協働する円形後方溝２５を有する。駆動ハブ２０はまた、後方エプロン２１の長手方向リブ２４と係合するよう構成された長手方向溝２６を備える。そのため駆動ハブ２０が回転すると、受容部１９はらせん状溝２３に沿ってらせん状に移動する。これにより、環状壁１９ａと底部１９ｂとを、図面に図示される「突出」ポジションから「引き込み」ポジションへ変更することができる。

図３に示されるように、上方ステーション４および成型ステーション５はともに、挿入開口（２９）と棒状部（２）の近位端（２ａ）とを互いに近接するように移動させて挿入開口（２９）を実質的に閉鎖するための１つの機構（４−５）を形成する。実際に、アクチュエータヘッド６および調整スペーサ４０が下降して、保持ヘッド１４の上部を押圧し、伸縮ばね２８を圧縮しつつ保持ヘッド１４を下方へ移動させる。

アクチュエータヘッド６および調整スペーサ４０は、真空ポンプ３１に接続されたチャネル３０と、チャネル３０を包囲する環状ガスケット３２と、を備える。

変形例においては、ガスケット３２は、調整スペーサ４０と保持ヘッド１４との間に流体密封シールを確立できる。保持ヘッド１４は、スペーサ４０によって遮断されると、続いて機構１６の主要部、特に受容部１９の主要部を収容するチャンバ１５を形成する。

保持ヘッド１４は、受容部１９へのチャンバ１５の実質的に流体密封状態の接続を確立するためのデバイス３４を備える。この接続デバイス３４は、保持ヘッド１４とディスペンサの本体１８との間に延在しかつ受容部１９の環状壁１９ａとディスペンサ３の本体１８との間に係合する環状シール３４ａを備える。そのため、真空ポンプ３１によってもたらされる負圧はチャネル３０を介してチャンバ１５へ伝搬される。チャンバ１５内の負圧は、続いて、駆動ハブ２０におけるらせん状溝２３および溝２６ａを通じて、ポート１９ｃへ伝搬される。

別の変形例において、機構１６は、中央ポート４１を備える流体密封チューブなどである。ガスケット３２は、作動機構１６の上部を押圧できる。この場合において、受容部１９の主要部を受容するチャンバ１５は、流体密封本体１８からなる。上記変形例と同様に、チャネル３０の負圧は、作動機構１６の中央ポート４１を通じてポート１９ｃへ伝搬される。

いずれの変形例においても、受容部１９の環状壁１９ａは、受容部１９における開口２９を規定する円形の自由端を有しており、それは、受容部１９内に棒状部２を挿入するためのものである。アクチュエータヘッド６と保持ヘッド１４と作動機構１６とは、「突出」ポジションにあるその受容部１９とともに、開口２９がリップスティックの棒状部２の上端部２ａに隣接するまで、下降する。このポジションは、棒状部２を成型ステーション５から受容部１９へ移送するためのポジションに対応する。

保持ヘッド１４が移送ポジションにある場合、リップスティックの棒状部２の上端部２ａは、ポート１９ｃを介して真空ポンプ３１に連通する受容部１９の内側の領域３５から分離されている。

成型ステーション５の真空ポンプ３７は、外側キャビティ３６内に負圧を発生させる。シェルの変形可能な壁８は、リップスティックの棒状部２から離れて、棒状部２を解放する。それにより、受容部１９内の領域３５内に生じた負圧がリップスティックの棒状部２を吸引する。リップスティックの棒状部は、受容部１９の底部１９ｂに接して支持されるまで、吸引され得る。

受容部１９内に生じる負圧および外側キャビティ３６内に生じる負圧は、どのような順番で一方が他方より先に確立されてもよいが、これら負圧は、受容部１９における負圧が棒状部２に吸引力を掛けると同時に外側キャビティ３６における負圧が棒状部２を解放し、それによって棒状部２をステーション５からディスペンサ３へ移送可能とするような少なくとも１つの期間を有している。

図４に示されるように、保持ヘッド１４は、リップスティックの棒状部２がすでに取り付けられたディスペンサ３を上方ステーション４から取り外し可能にするポジションまで上昇する。

本発明は、リップスティックの棒状部２を保持でき、棒状部の端部２ａから離れ、かつ受容部１９の挿入開口２９が実質的に端部２ａにより封鎖された場合にリップスティックの棒状部２を解放できる、さまざまなタイプのステーション５を用いて実施できることを理解されたい。

有利なことに、装飾シェル（図示せず）を、駆動ハブ２０上にフック留めすることによって、作動機構１６に組み合わせることができる。リップスティックディスペンサの組み立てのための方法におけるこの最終ステップは、上記リップスティックの棒状部取り付け機械１から離れて実施できる。これは、ひっかき傷等のスクラッチを防止し、かつオンデマンド在庫管理を可能にする。

リップスティックの棒状部取り付け機械１の方法は、特にリップスティックの棒状部が軟質化粧用組成物からなる場合に有利である。それは、一般的な硬さを有するが、唇に触れる輪郭部が特に壊れやすい化粧用ペーストにも使用できる。

取り付け方法の一変形例において、保持ヘッド１４は、受容部１９の開口２９がシリコーン壁８と同じ高さとなるまで、あるいはリップスティックの棒状部２の端部２ａが受容部１９の底部１９ｂに到達するまで、下降できる。従来の入れ子方法がリップスティックの棒状部２を、特に唇に使用される端部の輪郭を変形し得る場合に、真空ポンプ３１のみを作動させることも可能である。

別の変形例において、機械１は、気圧に対する陽圧または負圧を受容部１９内に発生させることによって、ディスペンサの受容部１９内のリップスティックの棒状部のポジションを調整するために使用することもできる。この変形例において、チャネル３０またはチャンバ１５は、制御可能な三方弁を介して圧縮空気発生器（図示せず）に接続することもできる。

機械１は、受容部内の領域３５へ向けて開口しておりかつ棒状部２の導入が開始されても遮断されないポート１９ｃを有する作動機構を使用することもできる。

バレット取り付けおよび成型機械は、単一の上方ステーション４および／または単一の成型ステーションを備えることもできる。

一変形例において、真空ポンプ３１は、チャンバ１５へ直接接続できる。

１ 取り付け機械
２ リップスティックの棒状部
２ａ 近位端部
３ ディスペンサ
４ 上方ステーション
４ａ，５ａ 軸線
５ 成形ステーション
６ アクチュエータヘッド
７ フレーム
８ 変形可能な壁
９ 成形スペーサ
１０ 成形キャビティ
１０ａ 内側中空部
１０ｂ 孔
１１ 軸線
１２ 取り外しアーム
１３ カラー
１４ 保持ヘッド
１５ チャンバ
１６ 作動機構
１８ 本体
１９ 受容部
１９ａ 環状壁
１９ｂ 底部
１９ｃ ポート
２０ 駆動ハブ
２１ 後方エプロン
２３ らせん状溝
２４ リブ
２５ 円形後方溝
２６ 長手方向溝
２６ａ 溝
２９ 挿入開口
３０ チャネル
３１ 真空ポンプ
３２ 環状ガスケット
３４ 接続デバイス
３４ａ 環状シール
３５ 受容部内の領域
３６ 外側キャビティ
３７ 真空ポンプ
４０ 調整スペーサ
４１ 中央ポート

Claims (12)

1. リップスティックの棒状部（２）をディスペンサ（３）に取り付けるための方法であって、
   前記棒状部は、唇に向けられる遠位端部を備えており、前記ディスペンサは、前記棒状部（２）の近位端と係合するよう構成された挿入開口（２９）を有する受容部（１９）を備えており、
   前記方法は：
   − 前記挿入開口（２９）が実質的に閉鎖されるように、前記挿入開口（２９）と前記棒状部（２）の前記近位端部（２ａ）とを互いに近接するようもたらす、移動ステップと、
   − 真空ポンプ（３１）によって前記受容部（１９）内に生じた負圧により、前記棒状部が前記受容部に入れ子にされる、入れ子ステップと
   を含むことを特徴とする方法。
2. 前記リップスティックの棒状部（２）が成型される成型ステップを含み、
   前記入れ子ステップに先立って、前記棒状部（２）の前記近位端（２ａ）における領域を型から外すステップが実施されることを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 前記棒状部は、変形可能な壁（８）内に供給され、かつ、
   前記受容部内部に負圧を確立すると同時に、別の真空ポンプ（３７）を用いて前記棒状部が前記変形可能な壁（８）から解放されることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の方法。
4. 前記挿入開口（２９）を介してかつポート（１９ｃ）を介して外部と連通する内部領域（３５）と、前記挿入開口（２９）と前記ポート（１９ｃ）との間に延在する前記受容部の環状壁（１９ａ）と、を有する受容部（１９）が使用され、
   前記方法は、
   − 前記ポート（１９ｃ）を含む前記受容部の外側の領域を制限するステップであって、
   チャンバ（１５）が略流体密封様式で前記環状壁に接続され、前記挿入開口（２９）が前記チャンバ（１５）の外側に留まる、ステップと、
   − 前記チャンバ（１５）内部に負圧を発生させて、この負圧が前記ポート（１９ｃ）を介して前記内部領域（３５）に伝搬されるステップと、
   を含むことを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の方法。
5. 前記入れ子ステップは、前記受容部（１９）内に大気圧に対する陽圧または負圧を発生させることにより、前記ディスペンサの前記受容部（１９）内の前記リップスティックの棒状部（２）のポジションを調整するステップを含むことを特徴とする請求項１から請求項４のいずれか一項に記載の方法。
6. リップスティックディスペンサ（３）を組み立てるための方法であって、
   前記受容部（１９）を前記ディスペンサ（３）の作動機構（１６）とあらかじめ組み立てるステップと、
   請求項１〜５のいずれか一項に記載のリップスティックの棒状部（２）を取り付けるステップと、
   前記リップスティックの棒状部の取り付け後に、前記作動機構を装飾シェルと組み合わせるステップと、
   を含むことを特徴とする方法。
7. リップスティックの棒状部（２）をディスペンサ（３）に取り付けるための機械であって、
   前記棒状部は、唇に向けられる遠位端を備え、前記ディスペンサは、前記棒状部（２）の近位端と係合するよう構成された挿入開口（２９）を有する受容部（１９）を備えており、
   前記機械は：
   − 前記挿入開口（２９）が実質的に閉鎖されるように、前記挿入開口（２９）と前記棒状部（２）の前記近位端（２ａ）とを互いに近接するようもたらすための移動機構（４−５）と、
   − 前記棒状部（２）が前記受容部（１９）内に入れ子されるように、前記受容部内部に負圧を発生させるためのデバイスと、
   を備え、
   前記デバイスは、真空ポンプを備えることを特徴とする機械。
8. 前記受容部に負圧を発生させるためのデバイスは、前記真空ポンプ（３１）に接続されたチャンバ（１５）と、前記ディスペンサ（３）の前記受容部（１９）への前記チャンバ（１５）の略流体密封接続を確立するためのデバイス（３４）と、を備えることを特徴とする請求項７に記載の機械。
9. 前記ディスペンサを組み立てることを意図した機械であって、
   前記機械は、作動機構（１６）を備え、前記チャンバ（１５）は前記作動機構（１６）の少なくとも一部を受容できることを特徴とする請求項８に記載の機械。
10. 前記ディスペンサを組み立てることを意図した機械であって、
    前記機械は、本体（１８）を備える作動機構（１６）を備え、前記本体（１８）内部を、前記受容部（１９）が引き込みポジションと突出ポジションとの間で軸線方向にスライドし、前記本体（１８）は、前記突出ポジションにおいて前記受容部（１９）と係合するよう構成されており；
    前記機械は、前記本体（１８）への前記チャンバ（１５）の略流体密封接続を確立するためのデバイス（３４ａ）を備えることを特徴とする請求項８または請求項９に記載の機械。
11. リップスティックの棒状部（２）の成型ステーション（５）を備えており、前記成型ステーション（５）は、前記棒状部（２）の前記近位端（２ａ）を成型することを意図した取り外し可能なスペーサ（９）と、前記取り外し可能なスペーサ（９）を取り外すための制御可能なアーム（１２）と、を備えることを特徴とする請求項７から請求項１０のいずれか一項に記載の機械。
12. 前記成型ステーション（５）は、成型キャビティ（１０）を規定する変形可能な材料からなる壁（８）と、前記変形可能な壁（８）を包囲する外側キャビティ（３６）と、前記外側キャビティ（３６）内に真空を発生させるための手段（３７）と、を備えることを特徴とする請求項１１に記載の機械。

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