JP2014516584A - リゾリン脂質を含むエマルション - Google Patents

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    • C12P7/6481Phosphoglycerides

Abstract

本発明は、リゾリン脂質を含むリン脂質乳化剤を含む水中油型エマルション、及び該エマルションを製造する方法に関する。該エマルションは食品及び飲料製品、例えばコーヒー及び紅茶用クリーマーの基剤として有用であり、合成乳化剤を使用せずに良好な安定性を有する。
【選択図】 なし

Description

発明の分野
本発明は、リゾリン脂質を含むリン脂質乳化剤を含む水中油型エマルション、及び該エマルションを製造する方法に関する。該エマルションは食品及び飲料製品、例えばコーヒー及び紅茶用クリーマーの基剤として有用であり、合成乳化剤を使用せずに良好な安定性を有する。
背景
多くの食品及び飲料製品は水中油型エマルションを基剤としている。エマルションは熱力学的に不安定であり、所望の安定性を得るためには乳化剤を使用してエマルションを安定化させる必要がある。必要とされる乳化剤の種類及び量は、製品の化学組成、油の量、保存条件、及び保存期間などの多くの要因によって決まる。水中油型エマルションを基剤とする製品の例はコーヒー及び紅茶用クリーマーである。食品及び飲料製品において従来から使用される多くの乳化剤は合成乳化剤である。合成乳化剤の代わりに天然由来の乳化剤を使用することが望まれている。天然乳化剤は例えばレシチンであってもよい。レシチンはリン脂質組成物であり、例えば大豆、菜種、ヒマワリ、又は卵から抽出される。レシチンは、ホスファチジルコリン(PC)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)、ホスファチジルイノシトール(PI)、及びホスファチジン酸(PA)などの複合極性脂質の混合物である。それらは多くの食品エマルションにおいて乳化剤として使用されて(例えばソース、アイスクリーム)連続水相中に微細な油滴を作り分散させる。しかしこれらのレシチンは、例えば周囲温度で保存されることになるコーヒー及び紅茶用液体クリーマーにおいては、必ずしも十分なエマルション安定性をもたらさない。特定の用途、例えばパン製造において、レシチンの乳化特性は例えば米国特許第4034124号に開示されるようなリン脂質の酵素修飾により改変される。しかし、20%までの油を含む液体水中油型エマルション、例えば特定のコーヒー及び紅茶用クリーマー組成物などにおいて良好なエマルション安定性をもたらす、天然源に由来する乳化剤が依然として必要とされている。
本発明者らは、酵素処理により天然レシチンから得ることができるリン脂質の特定の組成物が、20%までの油を含む水中油型エマルションにおいて優れたエマルション安定性をもたらすことを見いだした。したがって、本発明は、1%〜20%の油、及び0.1%〜2%のリン脂質(PL)を含み、リン脂質の20%〜70%がリゾリン脂質(LPL)である水中油型エマルションに関する。
図1は、実施例1に記載のように、液体クリーマー中に存在する現行の乳化剤(モノグリセリド、DATEM)の代わりに使用された、PLA2による酵素処理有り/無しの様々な市販のレシチンによって得られるエマルション安定性を示す。
図2は、実施例2に記載のように、様々な乳化剤を使用して4℃で3か月保存した後の典型的なクリーマー組成物のエマルション安定性を示す。
図3は、4℃で3か月保存した後に試験された典型的なクリーマー組成物のエマルション安定性を示す。乳化剤はPLA2による酵素処理有り及び無しのキャノーラレシチンであった。詳細を実施例2に示す。
図4は、実施例3に記載のように、様々な乳化剤を使用した典型的なクリーマー組成物のエマルション安定性を示す。
図5は、実施例4に記載のように、様々な乳化剤を使用した典型的なクリーマー組成物のエマルション安定性を示す。
発明の詳細な説明
水中油型エマルションを安定化させるのに必要とされる乳化剤の種類及び量は、エマルションの化学組成、例えば安定化させようとする油の量によって決まる。本発明者らは、リン脂質の特定の組成物が、1%〜20%(重量/重量)の油を含む水中油型エマルションを安定化させるのに特に効果的であることを見いだした。
本発明の水中油型エマルションは1%〜20%(重量/重量)の油、好ましくは5%〜10%(重量/重量)の油を含む。油は好ましくは動物源及び/又は植物源、最も好ましくは植物源に由来する。好ましい植物源は、大豆、キャノーラ、トウモロコシ、ヒマワリ、綿実、カラスムギ、及びコムギである。本発明による水中油型エマルションは好ましくは液体エマルションである。液体とは、エマルションが周囲温度、例えば20〜25℃で液体であることを意味し、そのためエマルションを注ぐ及び/又は飲料として消費することができる、並びに/又は第2の液体(例えば飲料)中に添加及び分散させることができる。本発明による水中油型エマルションは、好ましくは食品又は飲料製品であり、より好ましくはコーヒー又は紅茶飲料に添加して白色度、濁度、風味、及び/又は口当たりをコーヒー又は紅茶飲料に加えることを意図したコーヒー及び/又は紅茶用液体クリーマーである。
エマルションは0.1%〜2%(重量/重量)のリン脂質(PL)、好ましくは0.1%〜1%のリン脂質を含む。リン脂質の20%〜70%(重量/重量)がリゾリン脂質(LPL)であり、好ましくは30%〜70%、例えば35%〜60%がLPLである。
この水中油型エマルションは、リン脂質の異なる混合物を含有する同様の水中油型エマルションと比較して改善された安定性を有することが見いだされた。本発明の水中油型エマルションは、例えば食品及び飲料製品の製造において、例えばコーヒー及び/又は紅茶用クリーマー製品において有用である。該水中油型エマルションは、天然リン脂質、例えば大豆、キャノーラ、ヒマワリ、カラスムギ、及び/又はコムギなどの植物源に由来するものを用いて製造できる。
好ましい実施形態において、水中油型エマルション中のリン脂質の15%〜50%(重量/重量)がリゾホスファチジルコリン(LPC)であり、より好ましくは18%〜35%がLPCである。さらに、リン脂質の最大25%(重量/重量)がホスファチジルコリン(PC)であることが好ましく、リン脂質の10%〜20%がホスファチジルコリン(PC)であることがより好ましい。リン脂質の10%〜40%(重量/重量)がリゾホスファチジルエタノールアミン(LPE)であることが更に好ましく、より好ましくは15%〜35%がLPEである。さらに、リン脂質の最大18%(重量/重量)がホスファチジルエタノールアミン(PE)であることが好ましく、より好ましくは最大16%である。好ましくは、リン脂質の10%(重量/重量)未満、より好ましくは2%未満がリゾホスファチジン酸(LPA)であり;及び/又はリン脂質の10%(重量/重量)未満がリゾホスファチジルグリセロール(LPG)である。
水中油型エマルション中のリン脂質は好ましくは植物源、例えば大豆、キャノーラ、菜種、ヒマワリ、コムギ、及び/又はカラスムギなど;並びに/又は動物源、例えば卵に由来する。大豆及びキャノーラに由来するリン脂質は、例えば大豆レシチン及びキャノーラレシチンとして市販されている。リン脂質組成物を例えば分別により処理して所望の比のリン脂質を得てもよい。好ましい実施形態において、本発明の水中油型エマルションにおいてリン脂質の所望の比を得るために、リン脂質(PL)を加水分解してリゾリン脂質(LPL)とすることによりリン脂質組成物が処理されており、好ましくは加水分解は下記のような酵素でリン脂質組成物を処理することにより行われている。
本発明の方法
本発明は、上記の水中油型エマルションを製造する方法にさらに関する。本発明の方法はリン脂質組成物を用意するステップを含む。天然源から(例えば動物源又は植物源から)得られるリン脂質組成物は通常、リゾリン脂質を実質的に含まない、又は非常に少量のリゾリン脂質しか含まない。本発明の方法に使用しようとするリン脂質組成物は、任意の適切な原料源、例えば卵黄、エビ油、オキアミ油などの動物源、又は大豆、キャノーラ、コムギ、菜種、ヒマワリ、及び/若しくはカラスムギなどの植物源から用意してもよい。
本発明の水中油型エマルションにおいて使用しようとするリン脂質組成物をそのような天然のリン脂質組成物から得るために、リン脂質の一部を加水分解してリゾリン脂質を生成させることが必要である。本発明の方法はしたがって、a)リン脂質組成物を用意するステップと、b)1種又は複数種のリン脂質を加水分解するように上記リン脂質組成物を処理して、1種又は複数種のリゾリン脂質を生成させるステップと、c)上記リン脂質組成物を油及び水と混合して水中油型エマルションを生成させるステップとを含む。
本発明の方法の加水分解ステップ(ステップc))は、リン脂質を加水分解して必要量のリゾリン脂質を生成させる任意の適切な方法によって行われてもよい。加水分解処理は、リン脂質組成物を油及び水と混合して水中油型エマルションを生成させる前、間、及び/又は後に行ってもよい。例えば、ステップc)での混合の前に、リン脂質組成物を油及び水とは別に処理してもよい。この場合、処理が酵素によって行われるならば、ステップc)の混合の前に、酵素を例えばリン脂質組成物から除去するか、又は不活性化してもよい。加水分解処理前にリン脂質組成物を水と混合してもよい。組成物を処理してリン脂質を加水分解する前に、リン脂質組成物を油及び水と混合して水中油型エマルションを生成させることも可能である。好ましい実施形態において、リン脂質組成物は、さらなる水及び油と混合されて水中油型エマルションを生成させる前に、水溶液中で(例えば1%〜20%(重量/重量)のリン脂質濃度の水溶液中で)酵素により処理される。酵素が脂質アシルトランスフェラーゼである場合、例えばスクロース及び/又はグルコースなどのアシル受容体が水溶液に含まれるのが好ましい。酵素は好ましくはエマルションを生成する前に熱処理により不活性化される。酵素が固定化される場合、処理後に酵素は水溶液から除去される。
ステップc)での混合は、水相、油相、及び乳化剤を混合して水中油型エマルションを生成させるのに適した任意の方法によって行われてもよい。そのような方法は当技術分野において良く知られており、強い撹拌及び均質化を含む。
酵素
加水分解は好ましくは、ステップa)で得られたリン脂質組成物を酵素で処理することにより行われる。
本発明の方法で使用しようとする酵素は、1種又は複数種のリン脂質を加水分解してリゾリン脂質を生成させることができ、例えばホスファチジルコリン(PC)を加水分解してリゾホスファチジルコリン(LPC)を生成させる、ホスファチジルエタノールアミン(PE)を加水分解してリゾホスファチジルエタノールアミン(LPE)を生成させる、ホスファチジン酸(PA)を加水分解してリゾホスファチジン酸(LPA)を生成させる、及び/又はホスファチジルグリセロール(PG)を加水分解してリゾホスファチジルグリセロール(LPG)を生成させることができる。本発明で使用しようとする酵素は、好ましくはホスファチジン酸及び/又はホスファチジルグリセロール加水分解活性を実質的に有していないか又はわずかに有する。好ましくは、本発明で使用しようとする酵素は高いホスホリパーゼ活性を有する。
酵素は好ましくは、ホスホリパーゼA1(「PLA1」、EC3.1.1.32)ホスホリパーゼA2(「PLA2」、EC3.1.1.4)、脂質アシルトランスフェラーゼ、及びそれらの組み合わせから成る群から選択される。EC(酵素委員会)番号は、国際生化学・分子生物学連合(IUBMB)の命名委員会により定義される酵素の名称を指す。
適切なPLA1酵素は、例えばLECITASE(登録商標)Ultra(Novozymes、Bagsvaerd、デンマーク)である。
適切なPLA2酵素は、例えばMAXAPAL(登録商標)A2(DSM Food Specialties、Delft、オランダ)である。
脂質アシルトランスフェラーゼはアシルトランスフェラーゼ活性を有する酵素であり(一般にEC2.3.1.xに分類される)、脂質からアシル受容体(例えば以下のアシル受容体の1つ又は複数:ステロール;スタノール;タンパク質;炭水化物,例えばスクロース及び/又はグルコース;並びに糖アルコール)へのアシル基の移動を触媒して、対応するエステルを生成させる。本発明の方法で使用しようとする脂質アシルトランスフェラーゼは、好ましくは脂肪酸をリン脂質から受容体へ移動させる、例えばリン脂質のsn−1位及び/又はsn−2位にある脂肪酸を受容体へ移動させることが可能である。好ましくは、本発明の方法において使用しようとする脂質アシルトランスフェラーゼはホスファチジルコリンアシルトランスフェラーゼ活性、例えばホスファチジルコリン−ステロールO−アシルトランスフェラーゼ活性(EC2.3.1.43);及び/又はホスファチジルエタノールアミンアシルトランスフェラーゼ活性を有するが、他のリン脂質に作用してもよい。脂質アシルトランスフェラーゼはPLA1及び/又はPLA2活性を有していてもよく、したがって脂質アシルトランスフェラーゼは受容体が利用できない場合であっても脂肪酸をホスホリパーゼから除去することが可能である。適切な脂質アシルトランスフェラーゼは例えば国際公開2011/061657号公報(Danisco A/S)に開示されるKLM3’である。適切な市販の脂質アシルトランスフェラーゼ製剤は、例えばFOODPRO(登録商標)Cleanline及びLYSO MAX(登録商標)Oilであり、共にDanisco A/S(Copenhagen、デンマーク)より入手可能である。本発明の方法において使用しようとする脂質アシルトランスフェラーゼは、好ましくは水中油型エマルション中に存在する化合物を受容体として使用することが可能であるように選択される。或いは、適切な受容体化合物を水中油型エマルションに添加してもよい。このように遊離脂肪酸の形成が回避されるが、遊離脂肪酸は形成されると水中油型エマルションの酸化安定性及び味に影響を与えうる。脂質アシルトランスフェラーゼを使用することにより、脂肪酸の生成が低減されるため、使用しない場合よりも高い度合いのリン脂質の転化率を用いることが可能となり得る。
酵素は任意の適切な形態であってもよく、任意の適切な方法で添加されてもよい。一実施形態において、酵素は固定され、酵素が処理後に組成物から除去され再使用されることを可能にする。酵素を固定化する方法は当技術分野において良く知られており、任意の適切な方法を使用してもよい。
実施例1
様々な市販のレシチン画分を用いて、乳化剤を得るためのリン脂質の酵素修飾を評価し、様々な初期の量及び比のリン脂質を含有する市販のリン脂質画分と乳化特性を比較した。ホスホリパーゼA2に分類されアスペルギルス・ニガーに由来する市販の酵素(MAXAPAL(登録商標)A2、DSM Food Specialties、Delft、オランダ)をこの研究に使用した。
市販のレシチン(5%W/W)を、(0.2〜2%w/w)の濃度のPLA2により10分から6時間まで様々である一定の時間、60℃にて処理した。
図1は、液体クリーマー中に存在する現行の乳化剤(モノグリセリド、DATEM)に代わって使用された、PLA2による酵素処理有り/無しの様々な市販のレシチンによって得られたエマルション安定性を示す。モデルとなるエマルションは、水、油(8.4%)、カゼイン酸ナトリウム(0.9%)及び乳化剤を用いることにより調製された。エマルション中に存在する乳化剤の濃度(全レシチン含量で表される)は0.4%w/wであった。後方散乱シグナルの変化を経時的にモニタリングすることにより、Turbiscan Labを用いて室温でエマルションの安定性を測定した。エマルション安定度指数をすべての画分について計算した。興味深いことに、様々なレシチンの中で、上記の条件下で酵素処理した脱脂大豆レシチンは、コーヒー用液体クリームに現在使用されている通常の低分子量の合成乳化剤と比較して同様のエマルション安定性をもたらした。
図1の凡例:
CTRL:モノグリセリド/DATEM乳化剤を用いて製造された対照のクリーマー試料
大豆レシチン:脱脂大豆レシチン、Alcolec F−100、American lecithin Company
処理後大豆レシチン:PLA2で上記のように処理された脱脂大豆レシチン
PL75:分別大豆レシチン、Alcolec PC75、American lecithin Company
処理後PL75:PLA2で上記のように処理された分別大豆レシチン
PL50:分別大豆レシチン、Alcolec PC50、American lecithin Company
処理後PL50:PLA2で上記のように処理された分別大豆レシチン
LPC20:市販の加水分解キャノーラレシチン、Alcolec C LPC20、American lecithin Company
EM :市販の加水分解大豆レシチン、Alcolec EM、Ameican lecithin Company。
実施例2
典型的なクリーマー組成物のエマルション安定性を作り出し、4℃で3か月保存した後に試験した。この製法で使用された乳化剤は、PLA2による酵素処理有り/無しのキャ
ノーラレシチン及び大豆レシチンの様々な画分であった。
エマルション安定性を以下の方法により試験した:
1.試料を25℃(室温)にて4000rpmで2時間遠心分離してクリーム層を形成させた。
2.試料をチューブ内で4〜6℃まで冷却し、この温度で1.5時間、200rpmで遠心分離して凝乳物(プラグ)を形成させた。
3.試料を逆さまにしてたたき、「凝乳物」が壊れるまでにたたいた数を数えた。たたく回数が少ないということは、軟らかいクリーム層が形成されていることを示し、エマルションの全体的な安定性がより高いことを意味する。たたく回数が多いということは、安定化の不十分な油滴が一部で合体することによる部分的な結晶化のために、クリーム層がより硬いことを示す。図2及び3の結果は、PLA2により実施例1に記載の条件下で処理されたキャノーラレシチン及び大豆レシチンが、様々な市販のレシチン画分と比較して、より高いエマルション安定性を示すことを示す。
PLA2による処理有り/無しの大豆レシチン及びキャノーラレシチンのリン脂質組成物を以下のように分析した。
加水分解レシチンのリン脂質及びリゾリン脂質含量の分析を以下のように行った:
試料の抽出:各々の5%レシチン試料について、2mLのメタノール及び4mLのクロロホルムを加えることにより2mLの試料を抽出した。試料を1000RPMで5分間遠心分離し、最下層を除去した。最下層を窒素ガスで乾燥させた。正味重量を記録し、試料をクロロホルム中に再び懸濁させて約20mg/mLの濃度とし、−20Cで分析まで保存した。HPLC分析:各々の5%レシチン抽出物をトルエン:メタノールが97:3の溶液中に再び懸濁させて2mg/mLの濃度とした。すべての試料を順相HPLCカラムに注入し、蒸発光散乱検出器を用いて分析して中性脂質を同定した。P NMR分析:各々の5%レシチン抽出物について、およそ20mgの抽出物を窒素ガスで乾燥させ2mLの洗剤中に再び懸濁させることにより調製された溶液において定量P NMR分析を行った。分析中に得られるリンの応答をジオレオイルホスファチジルコリンの標準液でキャリブレートした。標準液を用いることにより様々なリン脂質を同定するために、試料溶液をスキャン回数512で分析した。
以下のリン脂質の含量を測定した:ホスファチジルコリン(PC)、リゾホスファチジルコリン(LPC)、ホスファチジルイノシトール(PI)、ホスファチジルエタノールアミン(PE)、リゾホスファチジルエタノールアミン(LPE−1及びLPE−2)、ホスファチジン酸(PA)、リゾホスファチジン酸(LPA)、及び全リゾリン脂質(全LPL)。結果を下記の表1に重量パーセント(重量/重量)で示す。
Figure 2014516584

F−100:脱脂大豆レシチン Alcolec F−100、American lecithin Company
F100+PLA2:PLA2で実施例1に記載のように処理された脱脂大豆レシチン
C−20:脱脂キャノーラレシチン、Alcolec C−20、American lecithin Company
C−20+PLA2:PLA2で実施例1に記載のように処理された脱脂キャノーラレシチン(Alcolec C−20、American lecithin Company)。
図2及び図3の凡例
大豆レシチン:脱脂大豆レシチン、Alcolec F−100、American lecithin Company
処理後大豆レシチン:PLA2で実施例1に記載のように処理された脱脂大豆レシチン
カゼイン:乳化剤としてカゼイン酸ナトリウムのみを用いて製造されたクリーマー組成物
カゼイン+:乳化剤としてカゼイン酸ナトリウムのみをより高濃度で用いて製造されたクリーマー組成物
LPC20:市販の加水分解キャノーラレシチン、Alcolec C LPC20、American lecithin Company
EM:市販の加水分解大豆レシチン、Alcolec EM、Ameican lecithin Company。
対照:Danisco A/S(Copenahgen、デンマーク)のモノグリセリド/DATEMを用いて製造された対照のクリーマー試料
キャノーラレシチン:脱脂キャノーラレシチン、Alcolec C−20、American lecithin Company
処理後キャノーラレシチン:PLA2で実施例1に記載のように処理された脱脂キャノーラレシチン(Alcolec C−20、American lecithin Company)
実施例3
脱脂大豆レシチンを様々な濃度で乳化剤として使用して、クリーマー試料を実施例2のように作った。安定性を実施例2に記載のように試験した。結果を図4に示す。3種の酵素をこの研究で使用した:ホスホリパーゼA2(MAXAPAL(登録商標)A2、DSM Food Specialties、Delft、オランダ)、及び2種の脂質アシルトランスフェラーゼ(Danisco A/S(Copenhagen、デンマーク)のLysoMax Oil及びFoodPro Cleanline)。レシチンをPLA2で実施例1に記載のように処理した。レシチンをアシルトランスフェラーゼで処理する際、酵素反応条件は以下のとおりであった:レシチン(5%w/w)及び受容体としてのスクロース又はグルコース(5%w/w)を、10分から1時間まで様々である一定の時間、45Cにて、酵素(0.1〜2%w/w)と混合した。
結果を図4に示す。レシチン濃度が高いほど高いエマルション安定性が観察された。さらに、PLA2により酵素処理したレシチンは、未処理レシチンと比較してより高い安定性をもたらした。レシチンをアシルトランスフェラーゼで処理した場合、同様の安定性の結果が観察された。
図4の凡例
F−100 0.4%:0.4%(w/w)の脱脂大豆レシチン、Alcolec F−100、American lecithin company
F−100 0.7%:0.7%(w/w)の脱脂大豆レシチン、Alcolec F−100、American lecithin company
F−100 0.9%:0.9%(w/w)の脱脂大豆レシチン、Alcolec F−100、American lecithin company
F−100+PLA2 0.4%:PLA2で実施例1に記載のように処理された0.4%w/wの脱脂大豆レシチン
F−100+PLA2 0.7%:PLA2で実施例1に記載のように処理された0.7%w/wの脱脂大豆レシチン
F−100+PLA2 0.9%:PLA2で実施例1に記載のように処理された0.9%w/wの脱脂大豆レシチン
対照 0.4%:Danisco A/S(Copenahgen、デンマーク)のモノグリセリド/DATEMを用いて製造された対照のクリーマー試料
F−100+アシルトランスフェラーゼ1:アシルトランスフェラーゼLysomax oilで処理された0.4%w/wの脱脂大豆レシチン
F−100+アシルトランスフェラーゼ2:アシルトランスフェラーゼFoodPro Cleanlineで処理された0.4%w/wの脱脂大豆レシチン
実施例4
様々なキャノーラレシチン及び大豆レシチン画分(0.6%w/w)を乳化剤として含有するクリーマーを、PLA2による酵素処理有り/無しで製造した。これらのクリーマーのエマルション安定性を、実施例2に記載されるのと同じ方法を用いて、4℃で6か月保存した後に測定した。
図5の結果は、PLA2で実施例1に記載のように処理されたキャノーラレシチン及び大豆レシチンを含有するクリーマーが、未処理の市販のレシチンを含有するクリーマーと比較してより高いエマルション安定性をもたらすことを示す。さらに、未処理レシチンのみを乳化剤として含有するクリーマーを1:6の比で熱いコーヒーに加えた場合、製品の物理的な不安定化がカップ内の遊離油形成の形態で観察された。
図5の凡例
0.6% F−100 UT:0.6%(w/w)の脱脂大豆レシチン、Alcolec F−100、American lecithin company
0.6% F−100 T:PLA2で実施例1に記載のように処理された0.6%(w/w)の脱脂大豆レシチン、Alcolec F−100
0.6% C−20 UT:0.6%(w/w)の脱脂キャノーラレシチン、Alcolec C−20、American lecithin company
0.6% C−20 T:PLA2で実施例1に記載のように処理された0.6%(w/w)の脱脂大豆レシチンAlcolec C−20
対照:Danisco A/S(Copenahgen、デンマーク)のモノグリセリド/DATEM(0.4%w/w)を用いて製造された対照のクリーマー試料

Claims (14)

  1. 1%〜20%の油、及び0.1%〜2%のリン脂質(PL)を含み、前記リン脂質の20%〜70%がリゾリン脂質(LPL)である、水中油型エマルション。
  2. 前記リン脂質の15%〜50%がリゾホスファチジルコリン(LPC)である、請求項1に記載の水中油型エマルション。
  3. 前記リン脂質の10%〜40%がリゾホスファチジルエタノールアミン(LPE)である、請求項1又は2に記載の水中油型エマルション。
  4. 前記リン脂質の10%未満がリゾホスファチジン酸(LPA)である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の水中油型エマルション。
  5. 前記リン脂質の10%未満がリゾホスファチジルグリセロール(LPG)である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の水中油型エマルション。
  6. 前記リン脂質の最大25%がホスファチジルコリン(PC)である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の水中油型エマルション。
  7. 前記リン脂質の18%未満がホスファチジルエタノールアミン(PE)である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の水中油型エマルション。
  8. 1%〜60%の糖を更に含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の水中油型エマルション。
  9. 食品又は飲料製品である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の水中油型エマルション。
  10. コーヒー又は紅茶用クリーマーである、請求項9に記載の水中油型エマルション。
  11. a)リン脂質組成物を用意するステップと
    b)1種又は複数種のリン脂質を加水分解するように前記リン脂質組成物を処理して、1種又は複数種のリゾリン脂質を生成させるステップと
    c)前記リン脂質組成物を油及び水と混合して水中油型エマルションを製造するステップと
    を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の水中油型エマルションを製造する方法。
  12. ステップb)がステップc)の前、間、及び/又は後に行われる、請求項11に記載の方法。
  13. ステップb)が、前記リン脂質組成物を酵素で処理することによって行われる、請求項11又は12に記載の方法。
  14. ステップb)が、前記リン脂質組成物を、ホスホリパーゼA1(PLA1、EC3.1.1.32)、ホスホリパーゼA2(PLA2、EC3.1.1.4)、脂質アシルトランスフェラーゼ、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される酵素で処理することによって行われる、請求項13に記載の方法。
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