JP2014508916A - コア物質とシェル物質との間にナノギャップを有する単一ナノ粒子およびその調製方法 - Google Patents

コア物質とシェル物質との間にナノギャップを有する単一ナノ粒子およびその調製方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ナノギャップによるプラズモンカップリング(plasomonic coupling)による非常に高い信号の増幅効果および高い再現性を有しており、ラマン分析に有用に使用可能な、コア(core)および前記コアを取り囲むシェル(shell)を含み、前記コアとシェルとの間にナノギャップが形成されたナノ粒子およびその製造方法を提供する。また、前記ナノ粒子を用いた分析物を検出する方法および前記ナノ粒子を含む分析物検出用キットを提供するためのものである。
【選択図】 図2a

Description

本発明は、単一ナノ粒子内のコア物質と皮を形成するシェル物質との間におけるナノギャップの形成による強いプラズモンカップリング(plasomonic coupling)によって非常に高い電磁信号の増幅が可能で、また、コア物質の表面に信号物質の均一な塗布および量的調整が可能で、均一な信号の強度と粒子濃度対比で定量的な信号を示す単一ナノ粒子およびその製造方法に関するものである。
生物学的サンプルおよびその他のサンプルからの単一分子に対する高感度の正確な検出は、医学診断学、病理学、毒物学、環境サンプリング、化学的分析およびその他の多い分野で広く使用可能であり、このために、ここ数年、生物−化学分野では、少量の合成物質および生体分子の代謝、分布および結合などを研究するのに特定物質で標識されたナノ粒子および化学物質を広く使用してきた。代表的には、放射性同位元素を用いた方法、有機蛍光物質を用いた方法、無機物質の量子ドット(Quantum dots)を用いた方法がある。
放射性同位元素を用いた方法において、放射性標識物質(Radioactive isotope)としては、生体内で広く発見されるH、12C、31P、32S、127Iなどの放射性同位体であるH、14C、32P、35S、125Iなどが広く使用される。放射性同位元素は、非放射性の同位体と化学的性質がほぼ類似して任意に置換が可能で、放出エネルギーが比較的大きく、少量の検出も可能であるという利点があるため、長い間使用されてきた。しかし、人体に有害な放射線のため取り扱いが容易でなく、一部の同位元素の放射性は、放出エネルギーが大きい代わりに半減期が短く、長時間の保管や実験に不都合であるという欠点もあった。
放射性同位元素の対案として広く使用されるのは有機蛍光物質(Organic fluorescent dyes)である。蛍光物質は、特定波長によって活性化されると、固有の波長を有する光を発光する。特に、検索法が小型化されるにつれ、放射性物質も検出限界を現し、検索に長い時間が要求される。これに対し、蛍光物質の場合、適切な条件で分子あたり数千個の光子を放出することができ、単一分子水準の検出までも理論的に可能である。しかし、放射性同位元素のように活性リガンドの元素を直接置換することはできず、構造の活性関係を通じて比較的活性に影響を与えない部分を変形して蛍光物質を連結しなければならないという制限があった。また、このような蛍光標識物質は、時間の経過に伴って蛍光強度が弱くなり(photobleaching)、活性化させる光の波長が非常に狭く、発光する光の波長が非常に広く、互いに異なる蛍光物質の間に干渉があるという欠点があった。さらに、使用可能な蛍光物質の数が極めて制限されている。
また、半導体ナノ物質の量子ドットは、CdSe、CdS、ZnS、ZnSeなどで構成されており、大きさおよび種類に応じてそれぞれ異なる色の光を発光する。有機蛍光物質に比べて広い活性波長を有しており、狭い発光波長を示すため、異なる色を発光する数が有機蛍光物質より多い。このため、最近、有機蛍光物質の欠点を克服するための方法として量子ドットが多く用いられている。しかし、毒性が強く、大量生産が難しいという欠点があった。さらに、理論的にその数は多様であるが、実際に使用されている数は極めて制限されている。
これらの問題を解決するための方法として、最近では、ラマン分光学および/または表面プラズモン共鳴を利用した標識物質を用いている。
なかでも、表面増強ラマン散乱法(Surface Enhanced Raman Scattering、SERS)は、金、銀などの金属ナノ構造の粗い(roughened)表面に分子が吸着する時、ラマン散乱の強度が10〜10倍以上急激に増加する現象を利用した分光法である。光を有形媒質に通過させる場合、ある程度の量は固有方向から外れるが、このような現象はラマン散乱として知られている。散乱された光の一部が光の吸収および電子の高いエネルギー準位に励起することにより、固有の刺激された光と振動数が異なり、ラマン放出スペクトルの波長はサンプル内の光吸収分子の化学組成および構造特性を示すため、ラマン分光法は、現在非常に速い速度で発展しているナノ技術と結合し、たった1つの分子を直接測定できる高感度の技術に発展可能であり、特に、メディカルセンサとして極めて重要に使用できるものと大きな期待が寄せられている。この表面増強ラマン分光法(SERS)効果は、プラズモン共鳴の現象に関連付けられ、ここで、金属ナノ粒子は、金属内の伝導電子の集団カップリングによって入射電磁放射線に応答して顕著な光学的共鳴を示すため、本質的に、金、銀、銅および他の特定金属のナノ粒子は、電磁放射線の集中化効果を向上させる小型アンテナとして作用することができる。このような粒子の近傍に位置する分子は、ラマン分光法の分析に対してはるかに大きな感度を示す。
したがって、SERSセンサを用いて多様な疾病に関連する遺伝子、タンパク質(バイオマーカー)の早期診断を行おうとする研究が盛んになっている。ラマン分光法は、他の分析法(赤外線分光法)とは異なって様々な利点がある。赤外線分光法は、分子の双極子モーメントの変化がある分子の場合に強い信号を得ることができるのに対し、ラマン分光法は、分子の誘導偏極率に変化がある非極性分子の場合にも強い信号を得ることができるため、ほぼすべての有機分子が固有のラマンシフト(Raman Shift、cm−1)を有している。また、水分子による干渉に影響されないため、タンパク質、遺伝子などの生体分子(biomolecules)の検出により好適である。しかし、低い信号強度により、長い研究期間にもかかわらず実用化される水準には至らなかった。
前記表面増強ラマン散乱法の発見以来地道な研究を重ね、蛍光分子が吸着したナノ粒子の無秩序な凝集体において単一分子水準の信号の検出が可能な表面増強ラマン散乱(Surface−Enhanced Raman Scattering、SERS)が報告されて以降(Science 1997、275(5303)、1102;Physrev lett 1997、78(9)、1667)、多様なナノ構造(ナノ粒子、ナノシェル、ナノ線)を利用したSERS増強現象に関する研究が報告された。このような高感度のSERS現象をバイオセンサの開発に利用するために、Mirkin研究チームは、最近、DNAと結合された金ナノ粒子を用いた高感度DNAの分析に成功し、このフォーマットの検出限界は20fMであった(2002、Science、297、1536)。しかし、ラマン活性分子(例えば、Rhodamine 6G)を有する銀(Ag)ナノ粒子の塩誘導凝集(salt induced aggregation)に基づいた単一分子SERS活性基質を製造する方法は、最初の研究以来ほとんど進んでいない。不均一に(heterogeneous)凝集されたコロイドは、単にその分画(1%未満)だけが単一分子SERS活性を有することが報告された(J Phys Chem B 2002、106(2)、311)。このようにランダムに不均一になった(粗くなった)表面は、SERSに関連する多量の興味深く必須のデータを提供するが、表面形態学上の小さい変化によっても増強(enhancement)の変化が大きく変化するため、このような戦略は本質的に再現が不可能である。最近では、FangらがSERSにおける増強部位の分布の定量的な測定に関して報告した。最も密集した部位(EF>10)は計1,000,000部位のうち64部位であったが、これらは全体のSERS強度に24%を寄与することが報告された(Science、2008、321、388)。このようなSERS信号が極大化可能な構造体を再現性あるように確保できれば、非常に信頼度の高い有用な超高感度の生体分子分析法となり得、体外診断法のほか、生体内イメージング技術としても非常に有用であると判断される。
しかし、前の多様な分析物のSERS検出に関する方法では、典型的に基板および/または支持体上にコーティングされるコロイド金属粒子、例えば、凝集された銀ナノ粒子を使用し、このような配列は、時には10〜10だけ増加した感度でSERS検出を可能とするのに対し、ヌクレオチドなどの小さい分析物の単一分子の検出はできなかった。また、SERSの利点にもかかわらず、SERS現象は、メカニズムが完璧に理解されていないだけでなく、正確に構造的に定義されているナノ物質の合成および制御の困難さと、スペクトルの測定時に用いられる光の波長、偏光方向に応じた増強効率の変化などにより、再現性および信頼性の面で解決すべき問題が多く、これは、ナノバイオセンサの開発および商品化を含むSERS現象の応用において大きな課題として残されている。このような問題を解決するために、構造的に正確に定義されているナノ物質(well−defined nanostructure)の光学的性質に対する理解とこれを用いてSERS現象を正確に制御するための研究の必要性が要求されているのが現状である。
そこで、L.Brusら(JACS.2002)は、金属粒子二量体(dimer)の場合、2つ以上のナノ粒子の間に非常に強い電磁場のホットスポット(hot spotまたはinterstitial field)が形成され、SERS信号が増強されると報告し、電磁気的な理論計算によれば、前記ホットスポット(hot spot)によって1012程度のSERSの増強が予測される。
このように、ラマン検出の増強された感度は、コロイド粒子凝集体の内部で明らかに均一でないが、ホットスポットの存在の有無によって異なる。しかし、このようなホットスポットの物理的構造、増強された感度のナノ粒子からの距離範囲、および感度を増強させる分析物と凝集体ナノ粒子との間の空間的関係性は、その特性が提示されていない。また、凝集されたナノ粒子は、溶液中において本質的に不安定で、単一粒子分析物の検出の再現性に逆効果をもたらす。
このような光学信号の増幅は、2つ以上のナノ構造体の外部の接合部分(junction)における電磁信号の増幅によって、ギャップに位置する光学信号を発する分子の特性的な増幅された信号(e.g.、ラマン、蛍光、scattering、etc)の検出が可能である。しかし、このような構造体を用いてラマン信号(surface−enhanced Raman scattering、SERS)を得る場合、依然として、信号の定量性、結果の再現性、合成の便宜性および簡便性、費用、プローブの安定性などが問題として残っている。すなわち、2つ以上のナノ粒子がナノギャップによって結合される場合、増幅された光学信号を検出することができるが、このようなナノ粒子のナノギャップの大きさを調整することが難しく、これにより、物質合成の容易性、安定性、信号の再現性、定量性などが確保されなくなる。
したがって、強い信号の増幅が可能なナノ構造体は、単一ナノ粒子の内部にナノ間隔が存在する粒子であり、このような内部のナノギャップには、多様な信号物質を位置させ、安定した信号の形成が可能であると予想されるが、これまで報告されたことはない。
一方、DNAは、多様なナノ構造の合成および組立などについてつっ込んだ研究がなされてきたが、DNAの他の役割についてはほとんど研究されていない。そこで、本発明者は、DNAを用いて、2つ以上のナノ粒子を用いてナノギャップを形成する概念から脱し、コアとシェルとを含み、コアとシェルとの間にナノギャップが形成されている単一ナノ粒子を製造した。前記ナノ粒子は、特に、DNAをコアの表面に改質する場合には、コアとシェルとの間の一部分がナノブリッジを通して連結されており、コアとシェルとの間にナノギャップが形成するように調整することができ、DNAの塩基配列を調整してラマン活性分子の数、位置などを自由に調整することができ、合成が非常に簡単であり、特に、内部のナノギャップによるプラズモンカップリング(plasomonic coupling)による非常に高い信号増幅効果を示すだけでなく、高い再現性によって商品化の極めて重要な前提条件である信号の再現性と定量性の問題を克服できることを確認し、本発明に至った。
また、金ナノ粒子の表面と安定的な結合が可能な有機分子(高分子、一例として、正電荷性高分子のpoly−allyl amine、poly−L−lysineや、負電荷を有するpoly−styrene−sulfonateなどのlayer−by−layerに形成された高分子層)を形成し、追加的な金属シェルを形成することで、コアとシェルとの間にナノブリッジのないナノギャップを形成することも可能であることを確認した。
単一ナノ粒子の内部にナノギャップが形成され、プラズモンカップリング(plasomonic coupling)による非常に高い電磁信号の増幅効果および高い再現性を有しており、これに基づいた光学信号の分析に有用に使用可能な、コア(core)および前記コアを取り囲むシェル(shell)を含み、前記コアとシェルとの間にナノギャップが形成され、前記コアとシェルとがナノブリッジで連結されるか、またはナノブリッジのないナノ粒子およびその製造方法を提供するためのものである。
また、前記ナノ粒子を用いた分析物を検出する方法および前記ナノ粒子を含む分析物検出用キットを提供するためのものである。
上記の課題を解決するために、本発明は、コア(core)および前記コアを取り囲むシェル(shell)を含み、前記コアとシェルとの間にナノギャップが形成されたナノ粒子を提供する。前記コアとシェルは、ナノブリッジで連結されるか、または連結されていないナノ粒子であり得る。
本発明で使われる用語「コア」は、表面プラズモン共鳴を示す金属からなり、直径が1nm〜900nmの球形または球形と類似する形態の粒子を意味する。表面プラズモン共鳴を示す金属として、金、銀または銅を用いることができる。
本発明で使われる用語「シェル」は、前記コアを取り囲んでいる表面プラズモン共鳴を示す金属からなるコーティング層を意味する。前記シェルの厚さは0.1〜900nmであり、好ましくは1nm〜100nmである。前記シェルとコアとの間にはナノギャップが形成されているため、コアとシェルとの間には空間が形成されているという特徴がある。表面プラズモン共鳴を示す金属として、金、銀または銅を用いることができる。
本発明で使われる用語「ナノギャップ」は、前記コアとシェルとの間に形成されている空間を意味する。ナノギャップの厚さは0.01nm〜100nmであることが好ましい。前記ナノギャップ空間によってコアとシェルとが区分され得、前記ナノギャップによってコアとシェルとが完全に接触しなくてもよく、一部領域ではコアとシェルとがナノブリッジによって接触していてもよい。したがって、本発明で使われる「ナノギャップ」が、必ずしもコアとシェルとの間を完全に分離する空間を意味するものではない。
本発明で使われる用語「ナノブリッジ」は、直径が0.5nm〜20nmの、前記コアとシェルとを連結するナノギャップに存在するブリッジを意味する。本発明のナノ粒子は、コアとシェルとの間に「ナノブリッジされたナノギャップ」または「ナノブリッジのないナノギャップ」を含むことができる。
したがって、好ましい態様として、本発明は、i)金コアおよび銀シェルからなり、金コアと銀シェルとの間にナノギャップが形成されているナノ粒子、ii)銀コアおよび金シェルからなり、銀コアと金シェルとの間にナノギャップが形成されているナノ粒子、iii)金コアおよび金シェルからなり、金コアと金シェルとの間にナノギャップが形成されているナノ粒子、iv)銀コアおよび銀シェルからなり、銀コアと銀シェルとの間にナノギャップが形成されているナノ粒子からなる群より選択されるナノ粒子に関するものである。最も好ましくは、本発明のナノ粒子は、金コアおよび金シェルからなり、金コアと金シェルとの間にナノギャップが形成されているナノ粒子である。また、コアをなす粒子の形状には制限がない。
特に、前記コアとシェルとが一部領域で接触している場合には、ナノブリッジを通して接触する。すなわち、コア上にシェルが形成される場合、コアの表面全体からシェルの間にナノギャップが形成されるが、一部領域でシェルを形成する物質の一部が内部にナノブリッジを形成してコアと接触する構造を有することができる。その代表的な構造を図1および図2(aの4)に示した。図1および図2(aの4)に示されるように、シェルが形成される過程において一部がコア側に形成され得、これによってナノブリッジが形成され得る。ナノブリッジの個数は、1つ以上からナノギャップを形成可能な限度内で制限されない。直径が0.5nm〜20nmであることが好ましい。ナノブリッジは、コアとシェルの構造をより安定的に維持できるようにし、SERSの信号をより増加させる1つの要素となり得る。
前記ナノギャップによってコアとシェルとの間に空間が形成されており、このようなナノギャップによってラマン信号の増幅が可能であり、これにより、本発明にかかるナノ粒子を用いて増幅された光学信号の検出が可能である。特に、ナノギャップの再現性が非常に高いだけでなく、ラマン信号(surface−enhanced Raman scattering、SERS)を得る場合、信号の定量性、結果の再現性、合成の便宜性および簡便性、費用、プローブの安定性などが画期的に改善できる。
これをより明確に説明するために、図1を参照して説明する。従来用いられていた多重ナノ構造(multimeric nanostructures;図1の左側構造)は、プラズモンカップリングおよびSERSのための多重ポイントギャップ(multiple point gap)を有しているが、非常に狭い表面積と不規則なポイントギャップを有している問題があった。特に、再現性が高く、定量的なSERS信号を放出させるためのギャップを有する特定のナノ構造を合成することが非常に難しいだけでなく、事実上不可能である。
反面、本発明にかかるナノブリッジされたナノギャップのナノ粒子は、広い表面積を有する固定的で均一なギャップを提供する(図1の右側構造)。このような単一の内部ギャップ構造において、コアの表面全体がSERS強化のために使用可能であり、染料の位置も正確に構造の内部に位置させることができる。さらに、実際の使用においても、合成収率が高いだけでなく、簡単な方法で合成することができる。また、一部領域ではナノブリッジが形成され、コアとシェルとが連結されていることから、ナノ粒子全体の構造をより安定的に維持することができる。
本発明にかかるナノギャップは、コア上に高分子が結合され、高分子が結合されたコア上にシェルが形成されることによって形成できる。すなわち、コアとシェルとの間に高分子が存在し、コアとシェルとの完全な接触を遮断することができ、これにより、遮断された空間がナノギャップとして形成できる。前記高分子は、オリゴヌクレオチドまたはlayer−by−layer多層組立方法に使用可能な高分子を用いることができ、以下に詳細に説明する。
オリゴヌクレオチドを使用する場合、前記ナノ粒子のコアの表面には、オリゴヌクレオチドが静電気的引力または共有結合で付着しているという特徴がある。特に、本発明にかかるナノ粒子のコアの表面にはオリゴヌクレオチドの一方の末端が改質され、前記オリゴヌクレオチドの一部は前記シェルに挿入されたことを特徴とする。
本発明で使われる用語「オリゴヌクレオチド」は、少数のヌクレオチドで構成された重合体で、一般に化学的合成が可能な短いヌクレオチド鎖を意味し、本発明にかかるナノ粒子を合成するのに重要な役割を果たす。具体的には、コアの表面に改質されたオリゴヌクレオチドのポリアデニン(poly A)がコアの表面に位置することが好ましいが、この時、コアの周囲にシェルを形成する場合、オリゴヌクレオチドによってシェルが完全にコアと接触せずにナノギャップを形成することができる。反面、オリゴヌクレオチドを改質せず、例えば、シトレートやBSPP(bis(p−sulfonatophenyl)phenylphosphane dehydrate)が改質される場合には、ナノギャップが形成できない。
また、コアの表面に改質されたオリゴヌクレオチドは、ラマン活性分子などの光学信号物質が位置する光学信号物質−改質プラットフォームの役割を果たすことができる。すなわち、ラマン活性分子などの光学信号物質をオリゴヌクレオチドに結合させることにより、コアの表面、ナノギャップ、またはシェルの内部に位置させることができ、その位置および個数も正確に調整することが可能である。
前記オリゴヌクレオチドは、3’末端または5’末端がリンカー化合物で改質され、リンカー化合物を通してコア粒子の表面に付着することができる。本発明で使われる用語「リンカー化合物」は、オリゴヌクレオチドをコア粒子の表面に付着させるために、各オリゴヌクレオチドの3’または5’末端に連結させた化合物を意味する。リンカー化合物を通してナノ粒子を架橋−結合させる方法は、当該分野で公知となっている(Feldheim、The Electrochemical Society Interface、Fall、2001、pp.22−25)。リンカー化合物の一末端はコアの表面に付着する反応基を保有するが、好ましくは、硫黄含有基、例えば、チオール基またはスルフヒドリル基(sulfhydryl、HS)である。前記反応基は、アルコールおよびフェノールの誘導体であって、酸素サイトに硫黄が含まれたRSHの式を有する化合物であり得る。あるいは、前記反応基はそれぞれ、RSSR’またはRSR’の式を有するチオールエステル(thiol ester)またはジチオールエステル(dithiol ester)であり得る。あるいは、前記反応基は、アミノ基(−NH)であり得る。
本発明では、前記オリゴヌクレオチドの例として、3’−HS−(CH−A10−PEG18−AAACTCTTTGCGCAC−5’を用いたが、これに限定されるものではない。
また、layer−by−layer多層組立方法に使用可能な高分子を用いる場合、前記ナノ粒子のコアの表面が高分子でコーティングされ、コーティングされたコア上にシェルが形成されてナノギャップを形成することができ、この場合、ナノブリッジは形成されない。高分子のコーティング方法は、共有結合または静電気的引力で可能であり、静電気的引力を応用する場合、layer−by−layer多層組立方法が可能である。前記「Layer−by−layer多層組立方法」は、正電荷および負電荷を帯びる高分子電解質をそれぞれ交互に積層して多層を製造する方法を意味する。したがって、1つの層だけでコーティングしてナノギャップの厚さを最小化するか、または多層の数を調整してナノギャップの厚さを調整することができる。前記高分子は、「Layer−by−layer多層組立方法」に用いられる物質であれば制限されず、一例として、正電荷性高分子のpoly−allyl amineおよびpoly−L−lysineなどと、負電荷を有するpoly−styrene−sulfonateなどを使用することができる。
さらに、本発明にかかるナノ粒子は、ナノギャップの内部に信号物質を含むことができるという特徴がある。特に、ラマン信号を測定するための信号物質の光学活性分子は、C、H、O、N、Sおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される原子で構成された分子であれば制限されず、また、金属イオン、金属イオンのキレート、または金属ナノ粒子を使用することもできる。具体的には、本発明で使われる信号物質は、蛍光有機分子、非蛍光有機分子、無機ナノ粒子、ラマン活性分子を包括する広義の概念で、発色が可能な標識物質を制限なく含むことができ、好ましくは、ラマン活性分子である。本発明で使われる用語「ラマン活性分子」は、本発明のナノ粒子が1つ以上の分析物に付着した時、ラマン検出装置による分析物の検出および測定を容易にする物質を意味する。ラマン分光法に利用可能なラマン活性分子は、有機原子、分子、または無機原子、分子などを含む。具体的には、ラマン活性分子の例として、FAM、Dabcyl、TRITC(テトラメチルローダミン−5−イソチオシアネート)、MGITC(マラカイトグリーンイソチオシアネート)、XRITC(X−ローダミン−5−イソチオシアネート)、DTDC(3,3−ジエチルチアジカルボシアニンアイオダイド)、TRIT(テトラメチルローダミンイソチオール)、NBD(7−ニトロベンズ−2−1,3−ジアゾール)、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、パラ−アミノ安息香酸、エリトロシン、ビオチン、ジゴキシゲニン(digoxigenin)、5−カルボキシ−4’,5’−ジクロロ−2’,7’−ジメトキシ、フルオレセイン、5−カルボキシ−2’,4’,5’,7’−テトラクロロフルオレセイン、5−カルボキシフルオレセイン、5−カルボキシローダミン、6−カルボキシローダミン、6−カルボキシテトラメチルアミノフタロシアニン、アゾメチン、シアニン(Cy3、Cy3.5、Cy5)、キサンチン、スクシニルフルオレセイン、アミノアクリジン、量子ドット、炭素同素体、シアニド、チオール、クローリン、ブロム、メチル、リンまたは硫黄などがあるが、これに制限されず、使用されたラマン活性分子が顕著なラマンスペクトルを示さなければならず、特に、互いに異なる類型の分析物と結合したり関連付けられなければならない。好ましくは、ラマン分析時に用いる励起レーザ波長と共鳴してより高いラマン信号強度を示す分子である。
前記信号物質は、ナノギャップに含まれ得るが、オリゴヌクレオチドに共有結合または静電気的引力で改質されて内部ナノギャップに位置するか、またはオリゴヌクレオチドとは別個でコア粒子の表面にラマン活性分子を共有結合、または静電気的引力で結合させることができる。オリゴヌクレオチドにラマン活性分子を改質させる場合、ラマン活性分子の位置を調整できるという特徴がある。すなわち、コアに改質されるオリゴヌクレオチドの末端に近い位置にラマン活性分子を改質する場合、ナノ粒子においてラマン活性分子はコアに近づいて位置することができ、これを調整してラマン活性分子をナノギャップに位置させることが可能である。例えば、ラマン活性分子の位置に応じてラマン信号が異なり得、内部ギャップに位置する場合、ラマン信号が最も強く検出され得、高い均一性と再現性のある信号を発生させることができる。
オリゴヌクレオチドとは別個でラマン活性分子をコアの表面に結合させる場合、ラマン活性分子の付着量を極大化できるという特徴がある。
本発明にかかるナノ粒子全体の直径は1nm〜990nmであることが好ましく、20nm〜500nmであることがより好ましい。
また、本発明にかかるナノ粒子のシェル上に再度ナノ粒子およびシェルを形成することができ、これにより、ナノ粒子の内部にナノギャップが複数の層として存在するナノ粒子の形成が可能であり、その形成方法は、前記ナノギャップおよびシェルの形成方法を繰り返すことによって可能である。
さらに、本発明にかかるナノ粒子のシェルの表面は、多様な物質を結合させ、ナノ粒子の特性を向上させることができる。例えば、生体内でナノ粒子を使用する場合、生体適合性高分子を表面に改質することができる。また、本発明にかかるナノ粒子のシェルの表面にバイオ分子を機能化することができる。本発明にかかるナノ粒子の表面がバイオ分子として機能化する場合、ナノ粒子が測定対象にのみ結合することができ、ナノ粒子を用いた分析能力をより向上させることができる。前記ナノ粒子に機能化するバイオ分子の例として、抗体、抗体断片、遺伝子組換え抗体、単一鎖抗体、受容体タンパク質、結合タンパク質、酵素、抑制剤タンパク質、レクチン、細胞癒着タンパク質、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド、核酸またはアプタマーが挙げられる。
また、本発明は、コアにオリゴヌクレオチドを改質させるステップと、前記オリゴヌクレオチドが改質されたコアにシェルを形成するステップとを含む、本発明にかかるコアとシェルとの間にナノギャップが形成されたナノ粒子の製造方法を提供する。
前記第1ステップは、コアにオリゴヌクレオチドを改質させるステップであって、公知の文献に従って当業界で知られた方法で実施可能であり、本発明の実施例では、「S.J.Hurst、A.K.R.Lytton−Jean、C.A.Mirkin、Anal.Chem.78、8313(2006)」の文献を参照した。
前記第2ステップは、シェルを形成するステップであって、金属前駆体(例えば、gold precursor;HAuCl)、還元剤(NHOH−HCl)およびポリ−N−ビニル−2−ピロリドン(poly−N−vinyl−2−pyrrolidone;PVP)とホスフェートバッファー溶液(phosphate−buffered solution)を用いて反応させることができる。
前記ナノ粒子の製造方法によってコア−ナノギャップ−シェルのナノ粒子を高い収率で製造することができ(約95%以上)、特に、ナノギャップの再現性に非常に優れるという特徴がある。また、前記第1ステップで信号物質が結合されたオリゴヌクレオチドを使用する場合、信号物質が含まれたナノ粒子を製造することができ、これにより、ナノ粒子内の信号物質の位置および信号物質の個数などを容易に調整することができる。
さらに、本発明は、コアに高分子をコーティングするステップと、前記コーティングされたコアにシェルを形成するステップとを含む、本発明にかかるコアとシェルとの間にナノギャップが形成されたナノ粒子の製造方法を提供する。前記高分子のコーティングは、layer−by−layer多層組立方法で可能であり、前記高分子は、「Layer−by−layer多層組立方法」に用いられる物質であれば制限されず、一例として、正電荷性高分子のpoly−allyl amineおよびpoly−L−lysineなどと、負電荷を有するpoly−styrene−sulfonateなどを使用することができる。
また、本発明は、本発明にかかるナノ粒子を製造するステップと、前記ナノ粒子のシェルの表面に検出しようとする分析物を認識可能なバイオ分子を機能化するステップと、前記ナノ粒子を1つ以上の分析物を含むサンプルに露出させるステップと、レーザ励起(excitation)およびラマン分光法を利用して1つ以上の分析物を検出および確認するステップとを含む、分析物を検出する方法を提供する。
前記分析物の例として、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、グリコプロテイン、リポプロテイン、ヌクレオシド、ヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、核酸、糖、炭水化物、オリゴサッカライド、ポリサッカライド、脂肪酸、脂質、ホルモン、代謝産物、サイトカイン、ケモカイン、受容体、神経伝達物質、抗原、アレルゲン、抗体、基質、代謝産物、補助因子、抑制剤、薬物、薬学物、栄養物、プリオン、毒素、毒物、爆発物、殺虫剤、化学無機剤、生体有害性製剤、放射性同位元素、ビタミン、ヘテロ環芳香族化合物、発癌物質、突然変異誘発要因、麻酔剤、アンフェタミン、バルビツレート、幻覚剤、廃棄物または汚染物であり得る。また、分析物が核酸の場合、前記核酸は、遺伝子、ウイルスRNAおよびDNA、バクテリアDNA、カビDNA、哺乳動物DNA、cDNA、mRNA、RNAおよびDNA断片、オリゴヌクレオチド、合成オリゴヌクレオチド、改質されたオリゴヌクレオチド、単一鎖および二重鎖核酸、自然的および合成核酸が挙げられる。
さらに、前記ナノ粒子に機能化するバイオ分子の例として、抗体、抗体断片、遺伝子組換え抗体、単一鎖抗体、受容体タンパク質、結合タンパク質、酵素、抑制剤タンパク質、レクチン、細胞癒着タンパク質、オリゴヌクレオチド、ポリヌクレオチド、核酸またはアプタマーが挙げられる。機能化は、ナノ粒子の表面にバイオ分子を静電気的引力で付着させるか、直接結合させるか、またはリンカーを通して官能基化することができ、このような機能化方法は特に制限されない。
好ましくは、本発明の分析物は、任意の公知のラマン分光法によって検出または確認可能であり、好ましくは、表面増強ラマン分光法(SERS、Surface Enhanced Raman Scattering)、表面増強共鳴ラマン分光法(SERRS、Surface enhanced resonance Raman spectroscopy)、ハイパーラマンおよび/または非干渉性反ストークスラマン分光法(CARS、coherent anti−Stokes Raman spectroscopy)を用いることができる。
本発明において、用語「表面増強ラマン散乱法(SERS)」とは、粗処理された特定金属表面に吸着していたり、数百ナノメートル以内の距離に位置している時に発生するラマン散乱の一種で、この時、ラマン散乱の強度は、一般的なラマンの強度に比べて10〜10倍以上増加する現象を利用した分光法をいう。用語「表面増強共鳴ラマン分光法(SERRS)」とは、SERS活性表面での吸着物に対するレーザ励起波長の共鳴現象を利用した分光法をいう。用語「非干渉性反ストークスラマン分光法(CARS)」とは、ラマン活性媒質に固定可変の2つのレーザ光を入射させ、これらの結合によって得られる反ストークス放射のスペクトルを測定する分光法をいう。
このような実施態様において、ラマン活性基板は、1つ以上のラマン検出単位装置と作動可能に結合できる。ラマン分光法による分析物の検出のための様々な方法は当該分野で公知となっている(例えば、米国特許第6,002,471号、第6,040,191号、第6,149,868号、第6,174,677号、第6,313,914号)。SERSおよびSERRSにおいて、ラマン検出の感度は、粗い金属表面、例えば、銀、金、白金、銅またはアルミニウム表面上に吸収された分子に対して10以上に増強される。
ラマン検出装置の非制限的な例は、米国特許第6,002,471号に開示されている。励起ビームは、532nmの波長における周波数重畳したNd:YAGレーザ、または365nmの波長における周波数重畳したTi:サファイアレーザによって生成される。パルスレーザビームまたは連続レーザビームが使用可能である。励起ビームは、共焦点の光学器および顕微鏡レンズを通過して1つ以上の分析物を含有するラマン活性基板上に焦点が集められる。分析物からのラマン放出光は、顕微鏡レンズおよび共焦点光学器によって集められ、スペクトル分離のために単色光装置と結合される。共焦点光学器としては、背景信号を減少させるためのダイクロイックフィルタ(dichroic filter)、遮断フィルタ、共焦点ピンホール、対物レンズおよび鏡の組み合わせを含む。共焦点光学器だけでなく、標準フルフィールド(full field)光学器も使用可能である。ラマン放出信号は、信号をカウンティングしてデジタル化するコンピュータとインタフェースで接続されたアバランシェフォトダイオードを含むラマン検出器によって検出される。
検出装置の他の例は、米国特許第5,306,403号に開示されており、これは、単光子カウンティング方式で作動するガリウム−砒素光電子増倍管(RCA Model C31034またはBurle Industries Model C3103402)が備えられたスペックスモデル(Spex Model)1403の二重格子分光計が挙げられる。励起化供給源は、SpectraPhysics、モデル166からの514.5nm線のアルゴン−イオンレーザ、およびクリプトン(krypton)−イオンレーザ(Innova70、非干渉性)の647.1nm線を含む。
他の励起化供給源としては、337nmでの窒素レーザ(Laser Science Inc.)および325nmでのヘリウム−カドミウムレーザ(Liconox(米国特許第6,174,677号)、発光ダイオード、Nd:YLFレーザ、および/または多様なイオンレーザおよび/または染料レーザを含む。励起ビームは、バンドパスフィルタ(Corion)によってスペクトルで精製され、6X対物レンズ(Newport、Model L6X)を用いるラマン活性基板上に焦点化できる。対物レンズは、ホログラフィックビームスプリッタ(Kaiser Optical Systems、Inc.、Model HB 647−26N18)を用いて分析物を励起させ、ラマン信号を収集し、励起ビームおよび放出されたラマン信号に対する直角形態を作るのにすべて使用可能である。ホログラフィックノッチフィルタ(Kaiser Optical Systems、Inc.)は、レイリー(Rayleigh)散乱放射線を減少させるのに使用可能である。他のラマン検出器としては、赤色増強された高感度の電荷結合素子(RE−ICCD)検出システム(Princeton Instruments)が装着されたISA HR−320分光器を含む。フーリエ変換分光器(マイケルソン干渉計に基づく)、荷電された注入装置、光ダイオードアレイ、InCaAs検出器、電子増倍CCD、高感度CCDおよび/または光トランジスタアレイなど、他の類型の検出器が使用可能である。
当該分野で公知の任意の適切な形態または構成のラマン分光法または関連手法が分析物の検出に使用可能であり、これは、ノーマルラマンスキャッタリング、共鳴ラマンスキャッタリング、表面増強ラマンスキャッタリング、表面増強共鳴ラマンスキャッタリング、非干渉性反ストークスラマン分光法(CARS)、刺激ラマンスキャッタリング、逆ラマン分光法、刺激ゲインラマン分光法、ハイパーラマンスキャッタリング、分子光学レーザ試験器(molecular optical laser examiner、MOLE)またはラマンマイクロプローブまたはラマン顕微鏡法または共焦点ラマンマイクロ分光器、3次元またはスキャニングラマン、ラマン飽和分光法、時間分解共鳴ラマン、ラマン解離分光法またはUV−ラマン顕微鏡法を含むが、これに限定されない。
本発明の特定の実施態様において、ラマン検出装置は、コンピュータと作動可能に結合できる。検出装置からのデータはプロセッサによって処理され、データは主記憶装置に格納できる。標準分析物に対する放出プロファイル上のデータはさらに、主記憶装置またはROMに格納できる。プロセッサは、ラマン活性基板での分析物からの放出スペクトルを比較し、サンプルの分析物の類型を確認することができる。プロセッサは、検出装置からのデータを分析し、様々な分析物の正体および/または濃度を測定することができる。互いに異なって備えられたコンピュータは、特定の履行に使用可能である。したがって、システムの構造は、本発明の他の実施態様で異なり得る。データ収集作業以降、典型的に、データはデータ分析作業に送られる。分析作業を容易にするために、検出装置によって得られたデータは、前記のようにデジタルコンピュータを用いて典型的に分析する。典型的に、コンピュータは、検出装置からのデータの受け入れおよび格納だけでなく、収集されたデータの分析および報告のために適切にプログラミングされる。
また、本発明は、本発明にかかるナノ粒子を含む分析物検出用キットを提供する。このような検出キットには、当該分野で一般に用いられる道具、試薬などが含まれる。このような道具/試薬としては、好適な担体、検出可能な信号を生成できる標識物質、溶解剤、洗浄剤、緩衝剤、安定化剤などが含まれるが、これに制限されない。標識物質が酵素の場合には、酵素の活性を測定可能な基質および反応停止剤を含むことができる。好適な担体としては、これに限定されないが、可溶性担体、例えば、当該分野で公知の生理学的に許容される緩衝液、例えば、PBS、不溶性担体、例えば、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、フッ素樹脂、架橋デキストラン、ポリサッカライド、ラテックスに金属をめっきした磁性微粒子のような高分子、その他、紙、ガラス、金属、アガロースおよびこれらの組み合わせであり得る。
本発明にかかるナノ粒子は、従来検出のために用いられていた分子診断チップ分野、または従来映像診断に用いられていたナノ粒子を代替することができる。そこで、本発明にかかるナノ粒子は、DNAチップ、タンパク質チップなどの分子診断チップ分野において応用が可能であり、検出しようとする分析物は、遺伝子、ウイルスRNAおよびDNA、バクテリアDNA、カビDNA、哺乳動物DNA、cDNA、mRNA、RNA、DNA断片、オリゴヌクレオチド、合成オリゴヌクレオチド、改質されたオリゴヌクレオチド、単一および二重鎖核酸、自然的および合成核酸、アミノ酸、ペプチド、ポリペプチド、タンパク質、グリコプロテイン、リポプロテイン、ヌクレオシド、ヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、核酸、糖、炭水化物、オリゴサッカライド、ポリサッカライド、脂肪酸、脂質、ホルモン、代謝産物、サイトカイン、ケモカイン、受容体、神経伝達物質、抗原、アレルゲン、抗体、基質、代謝産物、補助因子、抑制剤、薬物、薬学物、栄養物、プリオン、毒素、毒物、爆発物、殺虫剤、化学無機剤、生体有害性製剤、放射性同位元素、ビタミン、ヘテロ環芳香族化合物、発癌物質、突然変異誘発要因、麻酔剤、アンフェタミン、バルビツレート、幻覚剤、廃棄物、汚染物などに適用可能である。
また、DNA、特定疾病の発病および進行に関係のあるタンパク質(バイオマーカー)などの分析物の検出に高度に適用可能であり、大規模ゲノム配列分析、単一塩基多形成(SNP)の検出、配列比較、遺伝子型別分析、疾病相関および薬剤開発などの分子診断方法および分子映像分野において応用が可能である。
さらに、本発明にかかるナノ粒子の表面には、他の信号を示す物質をナノ粒子の内部または外部に含むことができ、例えば、CT造影剤、MRI造影剤、光学造影剤、超音波造影剤またはこれらの組み合わせを追加的に含むことができる。これにより、ナノ粒子によるラマン分析とともに、CT、MRI、光学または超音波分析を同時に行うことができるという特徴がある。
なお、本発明にかかるナノ粒子は、遺伝子、抗体または薬物などを含むことができ、これにより、ナノ粒子を薬物の伝達体(carrier)として疾病の治療に使用することができる。
本発明にかかるナノギャップ粒子のナノ構造は、信号物質に対する広い表面積を有し、再現性が高く、厚さが均一なナノギャップを提供する。これにより、コアの表面全体がSERS強化のために使用可能であり、信号物質の位置も正確にナノギャップの内部に位置させることができる。さらに、実際の使用においても、合成収率が高いだけでなく、簡単な方法で合成することができる。したがって、非常に高い信号の増幅効果を示すだけでなく、高い再現性によって商用化の極めて重要な前提条件である信号の再現性と定量性の問題を克服することができる。
従来用いられていた多重ナノ構造と本発明の一実施例によるNNPナノ構造を示すものである。 本発明の一実施例によるナノ粒子の製造方法およびその分析結果を示しており、図2aは、シェルが形成される過程を示す 本発明の一実施例によるナノ粒子の製造方法およびその分析結果を示しており、 図2bは、中間体1、2、3およびナノ粒子(4、5)の可視光線分光計グラフを示す。 本発明の一実施例によるナノ粒子の製造方法およびその分析結果を示しており、 図2cの6は、ナノ粒子の元素マッピングの結果を示す。 本発明の一実施例によるナノ粒子の製造過程において、各使用溶液の濃度に応じて観察されたTEMイメージを示すものである。 本発明の一実施例によって製造されたNNPs(200個)の粒子の大きさおよび内部ナノギャップの大きさの分布を示すものである。 シトレート安定化された20nmの金ナノ粒子をシード(seeds)として用いた場合に製造されるナノ粒子の可視光線分光計グラフおよびTEMイメージを示すものである。 SPP(bis(p−sulfonatophenyl)phenylphosphane dehydrate)が金コアに改質された場合に製造されるナノ粒子の可視光線分光計グラフおよびTEMイメージを示すものである。 mPEG−チオールが改質された金ナノ粒子をシード(seeds)として用いた場合に製造されるナノ粒子のTEMイメージを示すものである。 10−オリゴヌクレオチドが改質された金ナノ粒子をシード(seeds)として用いた場合に製造されるナノ粒子のTEMイメージを示すものである。 NNPとシリカで取り囲むナノ粒子の3D−FEMに基づいた計算結果を示しており、aは、NNPの電磁場(electromagnetic field)分布を計算した結果(ギャップはDNAとラマンレポーター分子で充填されており、粒子の周辺が水で満たされたと仮定)を示し、bは、NNPと同じ大きさのシリカで取り囲む金−金コア−ギャップ−シェルナノ粒子の電磁場分布を計算した結果を示す。また、cは、632.8nmにおいて中心線に応じた電磁場分布を比較した結果を示し、dは、NNPの入射光線に対する依存性を示す。 図10は、本発明の一実施例による、3つの種類の異なる染料で改質されたナノ粒子に対する時間依存的ラマン結果を示しており、図10aは、異なる波長におけるラマン信号を示す。 図10は、本発明の一実施例による、3つの種類の異なる染料で改質されたナノ粒子に対する時間依存的ラマン結果を示しており、 図10bは染料がナノギャップに位置するナノ粒子のラマン結果を示す。 図10は、本発明の一実施例による、3つの種類の異なる染料で改質されたナノ粒子に対する時間依存的ラマン結果を示しており、図10cは染料がシェルの内部に位置するナノ粒子のラマン結果を示す。 図10は、本発明の一実施例による、3つの種類の異なる染料で改質されたナノ粒子に対する時間依存的ラマン結果を示しており、 図10dはシェルの外部に位置するナノ粒子のラマン結果を示す。 図11はラマン蛍光物質の個数を調整する方法を示すものである。 図12は本発明の一実施例によるナノ粒子のラマン信号の結果を示すものである。図11aは、染料の数に応じたラマン信号の強度を示す。 図12は本発明の一実施例によるナノ粒子のラマン信号の結果を示すものである。図11bは染料の数に応じたラマン信号の強度をしめす。 図12は本発明の一実施例によるナノ粒子のラマン信号の結果を示すものである。 図11cは、シェルの厚さに応じたラマン信号の強度を示す。 他の蛍光染料および非蛍光ラマンレポーターを有するNNPに対するSERSスペクトルを示すものである。 図14は本発明の一実施例によるナノ粒子の濃度に応じたラマン信号の強度および増強因子を示しており、図14aは、Cy3を有するナノ粒子に対するラマン信号の強度を示す。 本発明の一実施例によるナノ粒子の濃度に応じたラマン信号の強度および増強因子を示しており、 図14bは、4,4’−ジピリジルを有するナノ粒子に対するラマン信号の強度を示す。 ナノ−ラマン測定(AFM−correlated nano−Raman measurement)を行う方法を図式的に示すものである。 ナノ粒子のTapping−modeのAFMイメージを示すものである。 ナノ粒子のTapping−modeのAFMイメージを示すものである。 ナノ粒子のTapping−modeのAFMイメージを示すものである。 ナノ粒子のTapping−modeのAFMイメージを示すものである。 異なる波長における増強因子をグラフで示すものである 異なる波長における増強因子をグラフで示すものである 異なる波長における増強因子をグラフで示すものである
以下、本発明の理解のために好ましい実施例を提示する。しかし、下記の実施例は、本発明をより容易に理解するために提供されるものであって、実施例によって本発明の内容が限定されるものではない。
使用物質
金ナノ粒子はTed Pella社(Redding、CA、USA)から購入した。すべての他の化学物質(HAuCl・3HO、Polyvinylpyrrolidone(K value:29−32)、NHOH・HCl、Dithiothreitol、BSPP)はSigma−Aldrich社(St.Louis、MO、USA)から購入し、追加の精製なしに使用した。HPLCで精製された染料がコーティングされたチオール化オリゴヌクレオチドはIDT社(Coralville、IA、USA)から購入し、ホスフェートバッファー(0.17M、pH=8.0)でdithiothreitol(DTT、0.1M)を用いて還元した。還元したオリゴヌクレオチドは、desalting NAP−5 column(Sephadex G−25 medium、DNA grade)で精製した。超純水ウォーター(nanopure HO;>18.0MO)は、Milli−Q water purificationシステムで精製し、すべての実験に使用した。TEM分析では、EDSユニット(Link oxford ISIS 310)を備えたformvar/carbonがコーティングされたcopper grid(Ted Pella社;Redding、CA、USA)およびHR−TEM(JEOL、Japan、300kV)を使用した。
NNPおよびシリカで取り囲むナノ粒子に対する光学計算方法
Electromagnetic waveとブリッジされたAuコア−ギャップ−シェルの関連性を理解するために、所与の境界条件でtime−harmonic Maxwell equationを計算できる商業的に利用可能なFEM software COMSOLを用いて3D finite element modelを研究した。線形(x)偏光された偏波(λ=632nm)を、ブリッジされたAuコア−ギャップ−シェル粒子に入射させた。JohnsonおよびChristyの金の実験誘電定数(empirical dielectric constants)を補間法(interpolation)とともに用いた((1)P.B.Johnson、R.W.Christy、Phys.Rev.B.6、4370−4379(1972);(2)P.G.Etchegoin、E.C.Le Ru、M.Meyer、J.Chem.Phys.125、164705(2006))。
金の相対的透磁率(relative permeability)はμ=1とし、複素屈折率(complex refractive index)は
Figure 2014508916

で計算した。水、空気、およびシリカの誘電定数は、それぞれewater=1.33、eair=1、eSiO2=1.46である。ギャップ部分内の空気とDNAとの混合物の有効誘電率(effective dielectric constant)は下記のMaxwell−Garnett式で決定した:
Figure 2014508916
式中、eeffは水(または空気)とDNAとの混合物の有効誘電率であり、eは水(または空気)の誘電率であり、eDNAはDNAの誘電率であり(G.Rong、A.Najmaie、J.E.Sipe、S.M.Weiss、Biosensors and Bioelectronics 23、1572−1576(2008))(eDNA〜1.5)、fはギャップ部分内のDNAの体積分率(volume fraction)を示す。300ヌクレオチドがギャップ部分内に存在すると仮定し、これにより、ギャップ部分内のDNAの体積分率は約0.0048である。
ナノ−ラマン実験装置のセットアップ
ラマンスペクトルは、反転した光学顕微鏡(inverted optical microscope)を備えたナノ−ラマン分光器(nano−Raman spectroscope;Axiovert 200、Zeiss)および独立に調整される圧電器x、yサンプルスキャナ(piezoelectric x、y sample scanner、Physik Instrumente)で測定した。514.5nmラインのアルゴンイオンレーザ(argon ion laser;Melles Griot、USA)、632.8nmラインのヘリウム−ネオンレーザ(He−Ne laser;JDSU、USA)、および785nmラインのダイオードレーザ(diode laser;B&W TEK INC.)を単一モードの光ファイバ(single−mode optical fiber)と結合された励起ソース(excitation source)として用いた。ダイクロイックミラー(dichroic mirror;Chroma Technology Corp.)で50nWから1mWの励起レーザビームを油浸顕微鏡対物レンズ(oil−immersion microscope objective(×100、1.3numerical aperture;×50、0.5numerical aperture;Zeiss)に反射させ、カバーガラススリップの上部面の回折限界スポット(diffraction−limited spot(<300nm、632.8nmのレーザ使用時×100、×50対物レンズのそれぞれに対して<3μm)に集中させた。Nanoscope IV controllerを備えたAFM(Bioscope、Digital Instruments、Veeco Metrology Group)をマイクロメカニカルステージ上に装着させた。背景ラマン信号は、液化窒素で冷凍された(−125℃)CCD(charge−coupled device)に収集した。閉鎖型(Closed−loop)piezoelectric flexure sample stage上のタッピングモード(tapping−mode)の閉鎖型(closed−loop)AFMスキャナをラマンまたはレイリースキャッタリング信号と<50nmのオーバーラップ正確度(overlap precision)を有するAFM表面形状イメージ(topographical image)およびサンプルイメージに関連付けるために使用した。レーザの焦点をAFM tipと一致させ、AFM tipに対して対称的に分散できるようにした。スキャッタリングスペクトル(scattering spectra)は、500〜2000cm−1の範囲で単一および10秒で測定した。すべてのデータは、Siからの背景信号を除去して訂正(baseline−correction)した。ラマン分析に用いられたすべての溶液は、384 well optical bottom plate(NuncTM、New York、USA)を用いた。AFM−correlated nanoRaman analysisでは、Ploy−L−lysineがコーティングされたカバーガラス(piranha−etched)を用いた。
実施例1:Core−gap−shellナノ粒子の製造
非常に正確な位置調整能力を有するラマン染料改質プラットフォーム(Raman−dye modification platform)としてDNAストランド(strand)を用いて、内部ナノギャップを有する単一のNNPナノ粒子を下記の方法で製造した。また、下記の方法を図式的に図2aに示した。
典型的な製造方法として、DNAが改質された金ナノ粒子(20nm粒子;DNA配列:3’−HS−(CH−A10−PEG18−AAACTCTTTGCGCAC−5’)を、「S.J.Hurst、A.K.R.Lytton−Jean、C.A.Mirkin、Anal.Chem.78、8313(2006)」の文献に従って製造した。前記DNAが改質された金ナノ粒子のコアを取り囲むシェル(Au)を形成するために、前記DNAが改質された金ナノ粒子を金前駆体(gold precursor;HAuCl)、還元剤(NHOH−HCl)および1%のポリ−N−ビニル−2−ピロリドン(poly−N−vinyl−2−pyrrolidone;PVP;MW40,000)とホスフェートバッファー溶液(phosphate−buffered solution;0.3M NaCl;10mM PB;pH7.4)で反応させ、常温で30分間gentle vortexingした。シェルの形成過程に応じたナノ粒子の形態変化を確認するために、シード(seeds;DNAが改質された金ナノ粒子、1nM)の量を基準として、金前駆体(gold precursor;HAuCl)、還元剤(NHOH−HCl)の量を調整した。
具体的には、DNAが改質された金ナノ粒子溶液(100μL;0.3M PBSで1nM濃度)は、50μLの1%PVP溶液と混合した。前記溶液をそれぞれ1.5μL、5.2μL、10.3μLまたは30.4μLのヒドロキシアミンヒドロクロリド溶液(hydroxylamine hydrochloride solution;10mM)と混合させた後、それぞれ1.5μL、5.2μL、10.3μLまたは30.4μLのクロロ金酸溶液(chloroauric acid solution;5mM)と混合させた。反応物の量に応じて、多様なナノ構造が形成された(図2bおよび図2c;中間体(1、2および3)および生成物(4、5))。また、各溶液に対して製造されるナノ構造のパターンは図3のように観察された。
前記製造過程において、粒子溶液の色が桃色(DNAが改質された金ナノ粒子)から淡桃色(中間体1;突起構造(budding structures))、青色(中間体2)、紫色(中間体3;中間シェル構造)に変化し、最終的に、図2bに示されるように、レッド−ワイン色(NNP構造)に変化した。これは、それぞれ図2bおよび図2cに示されたUV−VisスペクトルおよびHR−TEMイメージと一致するものである。
面白いことに、より多くの反応物が添加されるほど、より小さい突起(budding sphere)が現れ始め、DNAが改質された金表面の横に形成された。漸進的にシェルのような構造が形成され、この過程でナノギャップが観察された(図2b、図2c、図3)。UV−Visスペクトルは、溶液の色変化およびHR−TEMイメージと密接な関連性があることを示した(図2b)。中間体1のUV−Visスペクトル(図2bの1)は、約680nmのプラズモン共鳴ピーク(plasmonic resonance peak)が合成された突出構造(budding structures;図2cの1)の長い軸に沿ったtransverse modeに起因することを示し、このようなピークは、シェルが形成されるにつれて漸進的に消えた(図2bの4)。最終生成物(Au−NNPs(金コア−ナノブリッジされたナノギャップ−金シェル形態のナノ粒子);約20nmのコア、約1.2nmのギャップ、および約11nmのシェル)において、プラズモン共鳴ピークは、完璧なナノシェル構造に起因するより広いピーク形態(図2bの4)とともに、標本粒子(template particles;DNAが改質された金ナノ粒子(DNA−Au−NNPs)に対して約520nm)に近接したが、UV吸光度は、DNA−Au−NNPs(図2bの4のUV−スペクトルは2倍に希釈された溶液から得られた)より4倍以上強化された。計算された生成物の吸光係数(extinction coefficient)は約7.2×10−1cm−1であった。
重要なことに、中間体2、3、および最終生成物(4、5)のHRTEMイメージは、シェルが部分的にコアの表面に接触してナノブリッジを形成しており、ナノブリッジされたナノギャップがコアの表面に沿って形成されていることを示す(平均ギャップの大きさは約1.2nm;図2cの4、5、6)。最終生成物(Au−NNPs)は高い収率(約95%)で合成され、すべての粒子は、図2cの4および5に示されたTEMイメージのように均一な内部ナノブリッジされたナノギャップを有していた。TEMイメージで測定された平均直径は42±5nm(図4)であった。図2cの6に示されたAu−NNPの元素マッピング(element line mapping)は、減少する金原子の領域(約1.2nm)を示すが、これは、図2cの5で観察されたナノギャップと一致するものである。製造されたNNPは、溶液内で待機条件(常温および0.3M PBS)で6ヶ月以上実質的に安定した。
比較例1:オリゴヌクレオチド以外の物質で表面改質したナノ粒子の製造
表面改質されたオリゴヌクレオチドの役割を理解するために、下記のように比較例を製造した。
シトレート安定化された20nmの金ナノ粒子をシード(seeds)として用い、10mMのホスフェートバッファーまたは脱イオン化された水を使用することを除き、実施例1と同様の方法でナノ粒子を製造した。この場合、枝分かれした形態(branched)またはナノシェルが金コア上に形成されたが、内部ナノギャップは形成されなかった(図5)。
また、BSPP(bis(p−sulfonatophenyl)phenylphosphane dehydrate)が金ナノ粒子の表面に改質され、このようなBSPPが改質された金ナノ粒子をシードとして用いることを除き、実施例1と同様の方法でナノ粒子を製造した。この場合にも、シェルの成長はやや不規則であり、高い多分散型のナノ構造(polydisperse nanostructures)となり、内部ナノギャップが形成されなかった(図6)。
前記両者の場合とも、表面電荷(シトレート−金ナノ粒子およびBSPP−金ナノ粒子のゼータポテンシャルはそれぞれ−35±3mVおよび−45±3mVである)は、DNA−AuNPs(−25±1mV)とさほど変わらなかったが、シェルの成長パターンは完全に相違している。
また、mPEG(分子量5,000)チオール改質された金ナノ粒子をシードとして用いることを除き、実施例1と同様の方法でナノ粒子を製造した。この場合にも、内部ナノギャップが形成されていない、やや潰れた五角形構造または球形態のナノ粒子が製造された(図7)。
前記結果により、DNAが本発明にかかるコア−ナノギャップ−シェル構造のナノ粒子を合成する上で極めて重要であることを確認することができた。
比較例2:A10 spacerの代わりにT10 spacerを用いたナノ粒子の製造
10 spacerの代わりにT10 spacerを用いることを除き、実施例1と同様の方法でナノ粒子を製造した。この場合、単一核化(single−nucleated)ナノ構造(中間体1)は、少量の前駆体の存在下でほとんど観察されなかった(図8)。より多量の前駆体を用いる場合、多重核化(multiple nucleation sites)が金コアの表面に形成され、最終ナノ構造において内部ナノギャップは形成されなかった。
金の表面に対するチミンよりアデニンの高い親和力に起因して、チミンがspacerとして用いられる場合、アデニンがspacerとして用いられる場合よりも約40%高いDNA loading能力を示すと判断される((1)S.J.Hurst、A.K.R.Lytton−Jean、C.A.Mirkin、Anal.Chem.78、8313(2006);(2)Z.Wang、J.Zhang、J.M.Ekman、P.J.A.Kenis、Y.Lu、Nano Lett.DOI:10.1021/nl100675p(2010))。前記結果は、NNPナノ構造の合成において適切なDNA配列の必要性を示し、内部ナノブリッジおよびナノギャップの形成は、チオール化DNAが改質された金コアの表面、ヌクレオチド塩基のAuCl−イオンキャプチャー効果(グアニンのアミン基)((1)A.Schimanski、E.Freisinger、A.Erxleben、B.Lippert、Inorganica Chimica Acta 283、223(1998);(2)K.R.Brown、M.J.Natan、Langmuir 14、726(1998);(3)Z.Ma、S.Sui、Angew.Chem.Int.Ed.41、2176(2002))、PVPなどに起因すると判断される。
実施例2:金ナノ粒子、ブリッジのないナノギャップ粒子およびシリカで取り囲むコア−シェル粒子のFEM計算
Au−NNPとEM波長(electromagnetic wave)の関連性を理解するために、FEM(3D finite−element−method)を計算に適用し(Wustholz、K.L.et al.Structure−activity relationships in gold nanoparticle dimers and trimers for surface−enhanced Raman spectroscopy.J.AM.Chem.Soc.132、10903−10910(2010))、前記結果を、silicaが取り囲むAu−Auコア−シェルナノ粒子と比較した(図9)。すべての計算では、4つの内部ナノブリッジがAuコアとAuシェルとの間に形成されたものとして設定した。コアの半径は20nmであり、ナノブリッジはシリンダ形態の2.5nm×1.2nm、ギャップの大きさまたはシリカの厚さは1.2nm、およびシェルの厚さは11nmである。X軸に入射した線形偏光された偏波(linearly polarized plane wave incident along the x−axis)がプラズモン励起(plasmon excitation)のために用いられた。EM強化に対する強度の結果は図9aに示した。前記結果は、EM強化がNNPの内部ギャップに集中的に位置することを示し、入射した光りより最大33倍程度効果が強化されていることを示す。反面、シリカで取り囲むAu−Auコア−シェルの構造では、同じ領域で単に3.2倍だけ強化されたことを確認することができた。NNPとシリカで取り囲む粒子のEF値はそれぞれ1.2×10、1.0×10であった。前記計算されたEF値(1.2×10)は、3つの100nmの金コアおよびシリカコーティングで構成された「L」形態のトリマーナノアンテナ構造(1.1×10)と比較できる(Wustholz、K.L.et al.Structure−activity relationships in gold nanoparticle dimers and trimers for surface−enhanced Raman spectroscopy.J.AM.Chem.Soc.132、10903−10910(2010))。前記計算では、表面の粗さと化学的強化(chemical enhancement)は考慮されておらず、前記2つの要素はSERS全体の強化を増加させることが予想される。前記結果は、NNPでの高いEM強化は、コアとシェルのナノギャップ(〜1.2nm)に起因するものであることを示す。重要なことに、内部ナノブリッジも強化要素に影響を及ぼす。ブリッジのないAu−ナノギャップ粒子に対する計算結果がNNPと比較された(図9cの黒色ライン)。計算結果は、このようなナノブリッジの追加が10倍以上の強化を誘導することを示す。Symmetry breaking could be a possible origin of this additional field enhancement41.(Sonnefraud、Y.et al.Experimental realization of subradiant、superradiant、and fano resonance in ring/disk plasmonic nanocavities.ACS Nano 4、1664−1670(2010))。NNP構造の入射波長に対する依存性を3つの種類の波長(514nm、632nm、および785nm;図9d)で調べた。ここで、632nmの入射波長は最も高い信号強度を示した。このような強い波長依存性は実験結果(図10a)とよく一致した。
実施例3:ラマン染料の位置が調整されたナノ粒子の製造
DNAストランドを、内部ナノギャップの形成だけでなく、ラマン染料改質のためのプラットフォームの形成のために用いた。
3つの種類の異なる染料の位置で改質された、還元されたチオール化オリゴヌクレオチド(ROXgap(760μL、4.3μM):3’−HS−(CH−(ROX)−A10−PEG18−AAACTCTTTGCGCAC−5’、ROXshell(131μL、24.9μM):3’−HS−(CH−A10−PEG18−(ROX)−AAACTCTTTGCGCAC−5’、およびROXouter(456μL、7.1μM):3’−HS−(CH−A10−PEG18−AAACTCTTTGCGCAC−(ROX)−5’)を、シトレート−金ナノ粒子(1ml、1.0nM)とそれぞれ混合した後、20分間常温で反応させた。10mM(pH7.4)の最終ホスフェート濃度として得るために、前記溶液を100mMのホスフェートバッファー(ROXgap、ROXshell、ROXouterに対して、それぞれ176μL、113μL、146μL添加)でそれぞれ調整し、10%SDS溶液(ROXgap、ROXshell、ROXouterに対して、それぞれ1.9μL、1.2μL、1.6μL添加)で0.1%(wt/vol)SDSの最終濃度に調整した。前記溶液を20分間オービタルシェーカ(orbital shaker)で追加的に反応させた後、20分ごとに2MのNaCl(10mM PB、0.1%SDS)溶液を4回に分けて添加(0.05M2回、0.1M2回)して0.3MのNaClに合わせた(ROXgapに対して、それぞれ48.5μL、48.5μL、97μL、97μL添加;ROXshellに対してそれぞれ31.1μL、31.1μL、62.3μL、62.3μL添加;ROXouterに対してそれぞれ40μL、40μL、80μL、80μL添加)。ただし、ROXouter配列が添加された溶液の場合にのみ、ROX分子と金表面の非特異的な相互反応を最小化するために、ウォーターバス(water bath;60℃)で約5分間加熱した。前記溶液(コロイド)を1日間常温でvortexした。
次に、前記溶液を遠心分離し(12,000rpm、15分)、上澄液を除去した後、沈殿物を再度10mMのPB溶液(pH7.4)に分散させ、この過程を2回繰り返した。最終的に、溶液を0.3MのPBS(1ml)に再分散させた後、粒子濃度を紫外線−可視光線分光計(ultraviolet visible spectrophotometer;Agilent 8453 spectrophotometer、USA)で測定した。1日間、0.1DTTによって放出された上澄液の蛍光光度を用いてDNA loading数を定量化した後(S.J.Hurst、A.K.R.Lytton−Jean、C.A.Mirkin、Anal.Chem.78、8313(2006))、約100個のDNA−改質された金ナノ粒子を下記で用いた。
すべてのラマン実験は、反転した光学顕微鏡(inverted optical microscope)を備えたナノ−ラマン分光器(nano−Raman spectroscope;Axiovert 200、Zeiss)で行った(D.K.Lim、K.S.Jeon、H.M.Kim、J.M.Nam、Y.D.Suh、Nature Mater.9、60(2010))。典型的に、50倍の対物レンズ(NA0.5)および300μWのlaser powerを分析全般に用いた。
サンプル溶液それぞれ(20μL)を384 well optical bottom plate(NuncTM、New York、USA)に置いた。まず、入射波長依存度(incident wavelength dependence)を、図4Aに示されたAu−g(ROXgap)−AuNPプローブ(0.5nm)で分析した。SERS信号は514.5および785nmの励起波長(excitation wavelengths)では観察されなかったが、ROXの1504および1645cm−1でラマンシフトを有する強いSERS信号が観察され、これは、先に報告された文献と一致するものである((1)P.Zhang、Y.Guo、J.AM.Chem.Soc.131、3808(2009);(2)C.L.Zavaleta、et al.、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 116、13511(2009);(3)K.Faulds、W.E.Smith、D.Graham、Anal.Chem.76、412(2004))。金シェルのないROX−改質された金ナノ粒子の場合、SERSスペクトルは632.8nmの励起波長では観察されなかった。
次に、3つの種類の異なる染料−改質されたNNPナノ粒子に対する時間依存的ラマン結果は、信号がNNP構造内の染料の位置と密接な関連性があることを意味する(図10b、図10cおよび図10d)。最も強く、再現性に優れた信号がAu−NNP(ROXgap)で観察された。染料が内部ギャップから遠く位置するほど、ラマン信号は弱くなり、再現性が低下した(Au−NNP(ROXgap)>Au−NNP(ROXshell)>Au−NNP(ROXouter))。
このような実験結果から、強いSERS信号は、ラマン染料が内部ナノギャップに位置するAu−NNP(ROXgap)から再現性あるように得られることを確認することができた。また、高い均一性と再現性のある信号の発生は、金コアの表面に均一に分布して定量的に調整された染料分子によると判断される。金コアとチオール化オリゴヌクレオチドとの間のAu−S結合および前記オリゴヌクレオチドを内部に含む金シェルが、非常に安定したプローブの形成を可能とし、ラマン染料を均一に非常に狭い内部ナノギャップに限らせることが分かる。また、前記ナノ粒子は、同じ光学特性を常温で6ヶ月以上維持した。
実施例4:染料の量が調整されたナノ粒子の製造
内部ナノギャップ内のラマン染料の数を下記のような方法で調整し、これによる特性を確認し、全体的な過程を図式的に図11aに示した。
ポリA spacerが0.3MのPBS条件で用いられる場合、ナノ粒子の大きさおよびDNAspacerのDNA loading特性に応じて、20nmの金ナノ粒子上のオリゴヌクレオチドのloading数が約100個となり得ることが知られている(S.J.Hurst、A.K.R.Lytton−Jean、C.A.Mirkin、Anal.Chem.78、8313(2006))。そこで、表面保護(surface protecting)配列およびROXgap−改質された配列混合物(表面保護配列:3’−HS−(CH−A10−PEG18−AAACTCTTTGCGCAC−5’、ROXgap−改質された配列:3’−HS−(CH−(ROX)−A10−PEG18−AAACTCTTTGCGCAC−5’)に対して、4つの種類の異なる割合(99:1(259μL、12.6μM:2.4μL、13.8μM)、90:10(235μL、12.6μM:24μL、13.8μM)、50:50(131μL、12.6μM:120μL、13.8μM)および0:100(0:760μL、4.3μM))でシトレート−金ナノ粒子(citrate−AuNPs;1ml、1.0nM)にそれぞれ接合させ、20分間、常温で反応させた。前記溶液を10mM(pH7.4)の最終ホスフェート濃度として得るために、100mMのホスフェートバッファー(99:1、90:10、50:50、0:100に対して、それぞれ126.1μL、125.9μL、125.1μL、176μL添加)でそれぞれ調整し、10%SDS溶液(99:1、90:10、50:50、0:100に対して、それぞれ1.3μL、1.3μL、1.3μL、1.9μL添加)で0.1%(wt/vol)SDSの最終濃度に調整した。前記溶液を20分間オービタルシェーカ(orbital shaker)でさらに反応させた後、20分ごとに2MのNaCl(10mM PB、0.1%SDS)溶液を4回に分けて添加(0.05M2回、0.1M2回)して0.3MのNaClに合わせた(99:1に対してそれぞれ34.7μL、34.7μL、69.4μL、69.4μL添加;90:10に対してそれぞれ34.6μL、34.6μL、69.3μL、69.3μL添加;50:50に対してそれぞれ34.4μL、34.4μL、68.8μL、68.8μL添加;0:100に対してそれぞれ48.5μL、48.5μL、97μL、97μL添加)。前記溶液(コロイド)を1日間常温でvortexした。
次に、前記溶液を遠心分離し(12,000rpm、15分)、上澄液を除去した後、沈殿物を再度10mMのPB溶液(pH7.4)に分散させ、この過程を2回繰り返した。最終的に、溶液を0.3MのPBS(1ml)に再分散させた後、粒子濃度を紫外線−可視光線分光計(ultraviolet visible spectrophotometer;Agilent 8453 spectrophotometer、USA)で測定した。1日間、0.1DTTによって放出された上澄液の蛍光光度を用いてDNA loading数を定量化した後(S.J.Hurst、A.K.R.Lytton−Jean、C.A.Mirkin、Anal.Chem.78、8313(2006))、その結果を図11bに示した。図11bに示されるように、意図したとおりに染料の量を調整できることを確認することができた。前記製造されたDNA−改質された金ナノ粒子を下記で用いた。
4つの種類全体の割合に対して、オリゴヌクレオチド組成物とは無関係に、高い収率(>95%)でAu−NNP(ROXgap)nを製造し、すべてのNNPプローブの濃度は、超純水ウォーター(nanopure water;>18MO)で0.5nMに調整した。
次に、溶液に基づいたラマン研究が前記NNPプローブに対して行われた(図12)。染料がプローブに改質されていない場合、ラマン信号は検出されなかった。1つの染料だけがプローブに改質された場合には、小さいものの検出可能なラマン信号が観察された(図12a、n=1)。プローブあたりの染料の数が増加するにつれ(n=1からn=100)、全体のスペクトル強度は定量的に増加した。特徴的なスペクトルピーク(1504および1645cm−1)は、プローブあたりのROX−改質されたヌクレオチドの数に比例し、これは、プローブあたりのROX染料の数がラマン信号の強度に比例することを示す(図12b)。
前記結果により、コアとシェルとの間のプラズモンカップリング(plasmonic coupling)による強い電磁気的強化(electromagnetic enhancement)およびSERS強度は、本発明によってプローブあたりの改質された染料の数を調整することによって定量的に調整可能であることを確認することができる。
実施例5:シェルの厚さが調整されたナノ粒子の製造
ナノシェルの構造を変化させると、金属ナノ粒子のプラズモン(plasmonic)特性を変化させ得ることが知られている。これにより、コア−ナノギャップ−シェル構造において、シェルの厚さに応じたSERS信号の変化を確認するために、12、15、20、25、30および35nmのシェルの厚さを有する粒子を次のように製造した。DNA−改質された金ナノ粒子コア(ROXgap−改質された配列:3’−HS−(CH−(ROX)−A10−PEG18−AAACTCTTTGCGCAC−5’、DNA loading数=100)の周囲に金シェルを形成するために、前記DNA−改質された金ナノ粒子(100μL、0.3M PBSで1nM)を50μL of 1%PVP溶液と混合した。前記溶液を33.6μL、53μL、124.8μL、302μLまたは432μLのヒドロキシアミンヒドロクロリド(hydroxylamine hydrochloride)溶液(10mM)と混合させ、それぞれ33.6μL、53μL、124.8μL、302μLまたは432μLのクロロ金酸(chloroauric acid)溶液(5mM)と混合させた。前記反応混合物を30分間常温でvortexした。遠心分離後、濃度を超純水ウォーター(18MO)で0.5nmに調整した。
前記製造されたナノ粒子を用いてそれぞれ1504および1645cm−1で分析した。12nmから25nmへとシェルの厚さが増加するにつれ、SERS信号の強度は急激に増減することが分かった。しかし、シェルの厚さが>25nmの場合、SERS信号は急激に減少し始め、シェルの厚さが35nmの場合、ほぼ0に近く減少した(図12c)。
前記結果は、より大きいナノ粒子はある程度SERSで強い電磁気的強化(electromagnetic enhancement)を示すとの事実と一致するものであり、>25nmのシェルの厚さにおける電磁気的強化(electromagnetic enhancement)の減少は、ギャップでの検出可能なラマン染料のラマン放出信号の減少に起因するもので、このような信号は検出されるために金属シェルを通過することが必要であるからである。重要なことに、シェルの厚さに応じた全体的なラマン信号変化の傾向(図12cの黒色ラインおよび赤色ライン)は、計算された領域強化結果の傾向(図12cの青色ライン)に沿った。
実施例6:ナノ粒子の多重検知能力の測定
本発明にかかるNNPナノ構造の多重検知能力(multiplexing capability)を確認するために、2つの種類のラマン染料(R6G−greenおよびCy3dyes)を用い、オリゴヌクレオチドに前記染料を改質させて染料をナノギャップに位置させた。
前記すべての粒子に対して、同じシェルの厚さ(〜11nm)を用い、ROX染料プローブに対する条件と同じ条件(濃度、実験器具など)で分析した。指紋ピーク(fingerprint peaks)をR6G−greenおよびCy3染料のプローブに対して明確に確認し、両者の場合とも均一な時間依存スペクトルパターンを確認した。ROX染料を含む前記3つの種類の染料の中で、ギャップ(Au−NNP(Cy3)nプローブ(n=100))内にCy3染料を有するNNPが最も強いSERS信号を示した(図13)。
前記結果は、他の染料と比較して、ナノギャップ内のCy3染料の相対的に広いラマンクロス−セクション(Raman cross−section)および分子流動性(molecular flexibility)、およびR6G−greenのoff−resonance効果(Abmax=504nm)に起因する。内部ナノギャップ内の広い表面を利用できるため、より多くの染料が化学的または物理的に前記ギャップに改質され得(図14b)、これは、感度とともに多重検知能力を増加させることができる。
実施例7:ナノ粒子の濃度に応じたラマン信号の測定および蛍光に基づいた検出方法との比較
粒子の濃度とSERS強度との関係を確認するために、Au−NNP(Cy3)100 probesを用いて下記の実験を行った。まず、ナノ粒子を超純水ウォーター(18MO)で複数回洗浄し、粒子濃度分布(1.9pM−250pM)を650μWのlaser powerで分析して図14aに示した。1190、1460および1580cm−1で現れたラマンシフトの結果は、粒子濃度とSERS強度との非常に優れた関連性(R2=0.9862)を示した(図14a)。溶液での前記検出限界(1.9pM)は、より強いlaser powerを用いるか、またはナノギャップに位置するレポーター分子の数を増加させることによって改善できる。従来制限されていた数のラマン染料が不規則的に位置し得るナノ粒子間の外部連結部分に形成されたホットスポットとは異なり、本発明にかかるAu−NNPは、化学的または物理的にラマン染料分子を飽和させることができる。溶液状態でAu−NNPを用いてより高い感度を達成するために、非共鳴ラマンレポーター分子(4,4’−ジピリジル)で飽和されたAu−NNPを用いた。4,4’−ジピリジルで飽和されたAu−NNPを製造するために、まず、オリゴヌクレオチド(3’−HS−(CH−A10−PEG18−AAACTCTTTGCGCAC−5’)をAuNPコアの表面に改質させた。DNA−AuNPs(500μL of 1.0nM)を100μLの4,4□−ジピリジル溶液(0.1M、超純水ウォーター)と混合し、混合溶液を常温で徐々に振とうしながら(gentle shaking)、3日間インキュベーションした。4,4’−ジピリジルの超過分は繰り返し遠心分離(15分、12,000rpm)および0.3MのPBSに再分散によって除去し、Auシェルの形成に成功した。4,4’−ジピリジル分子がAuシェルの形成前に、AuNPのコアの表面に物理吸着して飽和された。Cy3より分子の大きさが小さく高い付着量に起因して、より高い感度を提供することができる(図10)。プローブの濃度とラマン強度との間の線形関係が観察された。極めて重要な結果として、10fMの溶液でもラマン信号が測定された(4,4’−ジピリジルの指紋ピークは1292cm−1、1230cm−1、および1022cm−1で明確に確認された)。このような結果から、前記粒子が安定的なSERS信号を示し、非常に高い感度および定量的なSERSスペクトルを示すことを確認することができる。
従来用いられていた多重ナノ構造と本発明の一実施例によるNNPナノ構造を示すものである。 本発明の一実施例によるナノ粒子の製造方法およびその分析結果を示しており、図2aは、シェルが形成される過程を示す。 本発明の一実施例によるナノ粒子の製造方法およびその分析結果を示しており、図2bは、中間体1、2、3およびナノ粒子(4、5)の可視光線分光計グラフを示す。 本発明の一実施例によるナノ粒子の製造方法およびその分析結果を示しており、図2cの6は、ナノ粒子の元素マッピングの結果を示す。 本発明の一実施例によるナノ粒子の製造過程において、各使用溶液の濃度に応じて観察されたTEMイメージを示すものである。 本発明の一実施例によって製造されたNNPs(200個)の粒子の大きさおよび内部ナノギャップの大きさの分布を示すものである。 シトレート安定化された20nmの金ナノ粒子をシード(seeds)として用いた場合に製造されるナノ粒子の可視光線分光計グラフおよびTEMイメージを示すものである。 SPP(bis(p−sulfonatophenyl)phenylphosphane dehydrate)が金コアに改質された場合に製造されるナノ粒子の可視光線分光計グラフおよびTEMイメージを示すものである。 mPEG−チオールが改質された金ナノ粒子をシード(seeds)として用いた場合に製造されるナノ粒子のTEMイメージを示すものである。 10−オリゴヌクレオチドが改質された金ナノ粒子をシード(seeds)として用いた場合に製造されるナノ粒子のTEMイメージを示すものである。 NNPとシリカで取り囲むナノ粒子の3D−FEMに基づいた計算結果を示しており、aは、NNPの電磁場(electromagnetic field)分布を計算した結果(ギャップはDNAとラマンレポーター分子で充填されており、粒子の周辺が水で満たされたと仮定)を示し、bは、NNPと同じ大きさのシリカで取り囲む金−金コア−ギャップ−シェルナノ粒子の電磁場分布を計算した結果を示す。また、cは、632.8nmにおいて中心線に応じた電磁場分布を比較した結果を示し、dは、NNPの入射光線に対する依存性を示す。 図10は、本発明の一実施例による、3つの種類の異なる染料で改質されたナノ粒子に対する時間依存的ラマン結果を示しており、図10aは、異なる波長におけるラマン信号を示す。 図10は、本発明の一実施例による、3つの種類の異なる染料で改質されたナノ粒子に対する時間依存的ラマン結果を示しており、図10bは染料がナノギャップに位置するナノ粒子のラマン結果を示す。 図10は、本発明の一実施例による、3つの種類の異なる染料で改質されたナノ粒子に対する時間依存的ラマン結果を示しており、図10cは染料がシェルの内部に位置するナノ粒子のラマン結果を示す。 図10は、本発明の一実施例による、3つの種類の異なる染料で改質されたナノ粒子に対する時間依存的ラマン結果を示しており、図10dはシェルの外部に位置するナノ粒子のラマン結果を示す。 図11はラマン蛍光物質の個数を調整する方法を示すものである。 図12は本発明の一実施例によるナノ粒子のラマン信号の結果を示すものである。図12aは、染料の数に応じたラマン信号の強度を示す。 図12は本発明の一実施例によるナノ粒子のラマン信号の結果を示すものである。図12bは染料の数に応じたラマン信号の強度をしめす。 図12は本発明の一実施例によるナノ粒子のラマン信号の結果を示すものである。図12cは、シェルの厚さに応じたラマン信号の強度を示す。 他の蛍光染料および非蛍光ラマンレポーターを有するNNPに対するSERSスペクトルを示すものである。 図14は本発明の一実施例によるナノ粒子の濃度に応じたラマン信号の強度および増強因子を示しており、図14aは、Cy3を有するナノ粒子に対するラマン信号の強度を示す。 本発明の一実施例によるナノ粒子の濃度に応じたラマン信号の強度および増強因子を示しており、図14bは、4,4’−ジピリジルを有するナノ粒子に対するラマン信号の強度を示す。 ナノ−ラマン測定(AFM−correlated nano−Raman measurement)を行う方法を図式的に示すものである。 ナノ粒子のTapping−modeのAFMイメージを示すものである。 ナノ粒子のTapping−modeのAFMイメージを示すものである。 ナノ粒子のTapping−modeのAFMイメージを示すものである。 ナノ粒子のTapping−modeのAFMイメージを示すものである。 異なる波長における増強因子をグラフで示すものである。 異なる波長における増強因子をグラフで示すものである。 異なる波長における増強因子をグラフで示すものである。

Claims (24)

  1. コア(core)および前記コアを取り囲むシェル(shell)を含み、前記コアとシェルとの間にナノギャップが形成された、ナノ粒子。
  2. 前記コアとシェルとがナノブリッジで連結されたことを特徴とする、請求項1記載のナノ粒子。
  3. 前記コアの直径は1nm〜900nmであることを特徴とする、請求項1記載のナノ粒子。
  4. 前記ナノギャップは0.01nm〜100nmであることを特徴とする、請求項1記載のナノ粒子。
  5. 前記シェルの厚さは1nm〜900nmであることを特徴とする、請求項1記載のナノ粒子。
  6. 前記コアは表面プラズモン共鳴を示す金属からなることを特徴とする、請求項1記載のナノ粒子。
  7. 前記シェルは表面プラズモン共鳴を示す金属からなることを特徴とする、請求項1記載のナノ粒子。
  8. 前記コアの表面に高分子が結合されたことを特徴とする、請求項1記載のナノ粒子。
  9. 前記高分子はオリゴヌクレオチドであることを特徴とする、請求項8記載のナノ粒子。
  10. 前記コアの表面にオリゴヌクレオチドが静電気的引力で付着したことを特徴とする、請求項9記載のナノ粒子。
  11. 前記コアの表面に前記オリゴヌクレオチドの一方の末端が共有結合で付着し、前記オリゴヌクレオチドの一部は前記シェルに挿入されたことを特徴とする、請求項9記載のナノ粒子。
  12. 前記オリゴヌクレオチドに光学活性分子が静電気的引力、共有結合で付着していることを特徴とする、請求項9記載のナノ粒子。
  13. 前記光学活性分子はC、H、O、N、Sおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される原子で構成された分子であることを特徴とする、請求項12記載のナノ粒子。
  14. 前記ナノ粒子の直径は1nm〜990nmであることを特徴とする、請求項1記載のナノ粒子。
  15. 前記シェルの表面に有機分子、無機分子または生体分子からなる物質が共有結合または静電気的引力で結合されたことを特徴とする、請求項1記載のナノ粒子。
  16. コアにオリゴヌクレオチドを改質させるステップと、
    前記オリゴヌクレオチドが改質されたコアにシェルを形成するステップとを含む、コアとシェルとの間にナノギャップが形成されたナノ粒子の製造方法。
  17. コアに高分子をコーティングするステップと、
    前記コーティングされたコアにシェルを形成するステップとを含む、コアとシェルとの間にナノギャップが形成されたナノ粒子の製造方法。
  18. コアにC、H、O、N、Sおよびこれらの組み合わせからなる群より選択される原子で構成された分子を改質させるステップと、
    前記分子が改質されたコアにシェルを形成するステップとを含む、コアとシェルとの間にナノギャップが形成されたナノ粒子の製造方法。
  19. 請求項1ないし14のいずれか1項記載のナノ粒子を製造するステップと、
    前記ナノ粒子のシェルの表面に検出しようとする分析物を認識可能なバイオ分子を機能化するステップと、
    前記ナノ粒子を1つ以上の分析物を含むサンプルに露出させるステップと、
    レーザ励起(excitation)およびラマン分光法を利用して1つ以上の分析物を検出および確認するステップとを含む、分析物を検出する方法。
  20. 前記ラマン分光法が表面増強ラマン分光法(SERS)、表面増強共鳴ラマン分光法(SERRS)ハイパーラマンおよび/または非干渉性反ストークスラマン分光法(CARS)であることを特徴とする、請求項19記載の方法。
  21. 請求項1ないし15のいずれか1項記載のナノ粒子を含む、分析物検出用キット。
  22. 請求項1ないし15のいずれか1項記載のナノ粒子を含む、分子診断チップまたは映像診断用組成物。
  23. 請求項1ないし15のいずれか1項記載のナノ粒子と、前記ナノ粒子の内部または外部にCT造影剤、MRI造影剤、光学造影剤および超音波造影剤からなる群より選択されるいずれか1つとをさらに含む、ナノ粒子。
  24. 請求項1ないし15のいずれか1項記載のナノ粒子と、遺伝子、抗体および薬物からなる群より選択されるいずれか1つとをさらに含む、ナノ粒子。
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