JP2014507433A - ポリ尿素マイクロカプセル - Google Patents

ポリ尿素マイクロカプセル Download PDF

Info

Publication number
JP2014507433A
JP2014507433A JP2013552904A JP2013552904A JP2014507433A JP 2014507433 A JP2014507433 A JP 2014507433A JP 2013552904 A JP2013552904 A JP 2013552904A JP 2013552904 A JP2013552904 A JP 2013552904A JP 2014507433 A JP2014507433 A JP 2014507433A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyisocyanate
polyurea
capsule
perfume
amino acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013552904A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5868431B2 (ja
Inventor
ワリ ラウシーヌ
ジャクモン マルレーヌ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Firmenich SA
Original Assignee
Firmenich SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Firmenich SA filed Critical Firmenich SA
Publication of JP2014507433A publication Critical patent/JP2014507433A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5868431B2 publication Critical patent/JP5868431B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11BPRODUCING, e.g. BY PRESSING RAW MATERIALS OR BY EXTRACTION FROM WASTE MATERIALS, REFINING OR PRESERVING FATS, FATTY SUBSTANCES, e.g. LANOLIN, FATTY OILS OR WAXES; ESSENTIAL OILS; PERFUMES
    • C11B9/00Essential oils; Perfumes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/02Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/06Making microcapsules or microballoons by phase separation
    • B01J13/14Polymerisation; cross-linking
    • B01J13/16Interfacial polymerisation
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/02Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by special physical form
    • A61K8/11Encapsulated compositions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/72Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds
    • A61K8/84Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic macromolecular compounds obtained by reactions otherwise than those involving only carbon-carbon unsaturated bonds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q13/00Formulations or additives for perfume preparations
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C11ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
    • C11DDETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
    • C11D3/00Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
    • C11D3/50Perfumes
    • C11D3/502Protected perfumes
    • C11D3/505Protected perfumes encapsulated or adsorbed on a carrier, e.g. zeolite or clay
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K2800/00Properties of cosmetic compositions or active ingredients thereof or formulation aids used therein and process related aspects
    • A61K2800/40Chemical, physico-chemical or functional or structural properties of particular ingredients
    • A61K2800/41Particular ingredients further characterized by their size
    • A61K2800/412Microsized, i.e. having sizes between 0.1 and 100 microns
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q15/00Anti-perspirants or body deodorants

Abstract

本発明は、ポリイソシアネートとグアナゾールおよびアミノ酸との反応生成物を含むポリ尿素シェルを有するポリ尿素コア−シェルマイクロカプセルに関する。本発明は、カプセル自体、ならびにそれらを含有する付香組成物および着香製品、ならびにそれらの製造方法に関する。

Description

本発明は、ポリイソシアネートとグアナゾールおよびアミノ酸との反応生成物を含むポリ尿素シェルを有するポリ尿素コア−シェルマイクロカプセルに関する。本発明は、カプセル自体、ならびにそれらを含有する付香組成物および着香製品、ならびにそれらの製造方法に関する。
発明の背景技術および解決すべき課題
香料業界が直面する問題の1つは、発香性化合物によってもたらされる嗅覚上の利点がそれらの揮発性、特に「トップノート」の揮発性により比較的急速に失われることにある。この問題には、一般的に、芳香を制御的に放出するための送達系、例えば香料を含有するカプセルを使用することで対処している。
ポリイソシアネートとポリアミンとの重合によって形成されたポリ尿素カプセルが、当該技術分野で周知である。特に、グアニジンとポリイソシアネートとを反応させたポリ尿素マイクロカプセルが知られている。
しかし、酸性pHでも塩基性pHでも高いアニオン電荷を帯びるカプセルを提供することが望ましいと考えられる。そのようなカプセルは既知の中性カプセルより有利と考えられる。なぜならそのような電荷の存在によってカプセルの分散が向上し、また例えばシャワージェル、シャンプーおよび洗剤などアニオン性の消費者製品の主成分とカプセルとの親和性が向上すると考えられるためである。この電荷は、カプセルとカチオン性ポリマーとの相互作用も可能にすると考えられ、その結果、人間の皮膚、毛髪または繊維など、カプセルが塗布される基質上でのカプセルの沈着を促す。カプセルの良好な沈着は特に有用で、それはカプセルの良好な嗅覚的性能や長期間にわたるそのような性能の持続性と相関関係にあるからである。
本発明は、こうした課題に対処するものである。驚くことに、ポリイソシアネートとアミノ酸およびグアナゾールとの反応生成物でできた壁を有するポリ尿素マイクロカプセルは強い負電荷を帯びていること、既知のポリアミンをグアナゾールに置換するとカプセルの沈着と嗅覚的性能が向上することが判明した。
我々の知る限り、ポリイソシアネートとグアナゾールおよびアミノ酸との反応生成物を含む壁を有するコア−シェルポリ尿素マイクロカプセルを開示している先行技術文献はない。
カプセルを形成するためのアミノ酸とポリイソシアネートとの反応は、米国特許第5,304,448号に記載されている。しかし、該文献ではポリイソシアネートをグアナゾールとも反応させることには全く触れていない。
発明の要約
本発明は、以下を含むポリ尿素コア−シェルマイクロカプセルに関する:
− 少なくとも2つのイソシアネート基を有するポリイソシアネートと
i.アミノ酸および
ii.グアナゾールとの反応生成物を含むポリ尿素シェル
および
− 香料を含むコア。
別の実施形態において、本発明は、本発明のポリ尿素マイクロカプセルを、カチオン性ポリマーと一緒に含む液状組成物に関する。
さらに別の実施形態において、本発明は付香組成物、または本発明のカプセルを含む着香消費者製品に関する。
さらに別の実施形態において、本発明は以下を含む本発明のマイクロカプセルの製造方法に関する:
a)少なくとも2つのイソシアネート基を有する少なくとも1つのポリイソシアネートを香料に溶かす
b)アミノ酸水溶液を工程a)で得られた混合物に加え、ポリイソシアネートと反応させる
c)グアナゾール水溶液を工程b)で得られた混合物に加え、ポリイソシアネートとアミノ酸との反応生成物と反応させることにより、ポリ尿素壁を形成させる。
図1は、ボディウォッシュ用途における実施例1(カプセルA、発明)および実施例8(カプセルH、比較用)のカプセルの嗅覚的評価結果を示す。認知された香料の強度が、カプセルAについては黒色で、カプセルHについては灰色で表わされている。 図2は、ボディウォッシュ用途における実施例2(カプセルB、発明)および実施例9(カプセルI、比較用)のカプセルの嗅覚的評価結果を示す。認知された香料の強度が、カプセルBについては黒色で、カプセルIについては灰色で表わされている。 図3は、ボディウォッシュ用途における実施例3(カプセルC、発明)および実施例10(カプセルJ、比較用)のカプセルの嗅覚的評価結果を示す。認知された香料の強度が、カプセルCについては黒色で、カプセルJについては灰色で表わされている。 図4は、45℃でのボディウォッシュ剤形における実施例1のカプセルの香料漏出を示す。この図は、消費者向けボディウォッシュ製品主成分における、本発明のカプセルの良好な安定性を実証するものである。
発明の詳細な説明
本発明の対象は、以下:
− 少なくとも2個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートと
i.アミノ酸および
ii.グアナゾール
との反応生成物を含むポリ尿素シェル
および
− 香料を含むコア
を含むポリ尿素コアシェルマイクロカプセルである。
ポリイソシアネートは、少なくとも2つのイソシアネート基を含むポリイソシアネートであれば、どのような種類でもよい。少なくとも3つのイソシアネート基を含むのが好ましい。これらの官能基の数に従って、カプセル壁の最適な網目または網が実現し、その結果もたらされるマイクロカプセルは、香りを長期間にわたりゆっくり放出するほか、消費者製品の安定性も向上する。低揮発性のポリイソシアネート分子は、毒性が低いことから、好ましい。
好ましくは、ポリイソシアネートは脂肪族ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネート、またはそれらの混合物である。ポリイソシアネートが脂肪族ポリイソシアネートと芳香族ポリイソシアネートとの混合物の形態である場合、好ましくは少なくとも1つの脂肪族ポリイソシアネートと少なくとも1つの芳香族ポリイソシアネートをそれぞれのモル比80:20〜10:90、より好ましくは75:25〜20:80、さらに好ましくは60:40〜20:80、最も好ましくは60:40〜30:70で使用する。このようなモル比は、少なくとも1つの脂肪族ポリイソシアネートによってもたらされるイソシアネート基のモル数と、少なくとも1つの芳香族ポリイソシアネートによってもたらされるイソシアネート基のモル数との相対比と定義される。
ここでいう用語「芳香族ポリイソシアネート」は、1つの芳香族成分を含む任意のポリイソシアネートを包含するものを指す。好ましくは、フェニル、トルイル、キシリル、ナフチルまたはジフェニルの成分を、より好ましくはトルイルまたはキシリルの成分を含む。好適な芳香族ポリイソシアネートはビウレットおよびポリイソシアヌレート、より好ましくは上記の特定の芳香族成分のうち1つを含むものである。より好ましくは、芳香族ポリイソシアネートはトルエンジイソシアネートのポリイソシアヌレート(Bayer社から商品名Desmodur(登録商標)RCで市販されている)、トルエンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物(Bayer社から商品名Desmodur(登録商標)L75で市販されている)、キシレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物(三井化学株式会社から商品名Takenate(登録商標)D−110Nで市販されている)である。最も好適な実施形態における芳香族ポリイソシアネートは、キシレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物である。
「脂肪族ポリイソシアネート」という用語は、芳香族成分を全く含まないポリイソシアネートと定義される。好適な脂肪族ポリイソシアネートは、ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体、イソホロンジイソシアネートの三量体、ヘキサメチレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物(三井化学株式会社から入手可能)、またはヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット(Bayer社から商品名Desmodur(登録商標)N100で市販されている)であり、中でもヘキサメチレンジイソシアネートのビウレットが一層好適である。この好適な脂肪族ポリイソシアネートの化学構造が、図1に示されている。
少なくとも1つの脂肪族ポリイソシアネートと少なくとも1つの芳香族ポリイソシアネートとの好適な特異的混合物の例として、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレットとキシレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物との混合物、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレットとトルエンジイソシアネートのポリイソシアヌレートとの混合物、およびヘキサメチレンジイソシアネートのビウレットとトルエンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物との混合物が挙げられる。最も好ましいのは、ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレットとキシレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物との混合物である。
好ましくは、ポリイソシアネートを、香料とポリイソシアネート(油性相)の合計質量に対して1〜40質量%、好ましくは2〜20質量%の割合で添加する。
ここでいうグアナゾールは、様々な供給業者から市販されているポリアミン化合物、3,5−ジアミノ−1H−1,2,4−トリアゾールを指す。この特定のポリアミンは驚くことに、実施例に示されているように、グアニジンなど、ポリ尿素マイクロカプセルの製造用として既知のポリアミンに比べ、人間の皮膚、毛髪または羊毛等の基質上での沈着が向上する。
ポリ尿素マイクロカプセル壁中のアミノ酸の存在は、酸性pHから塩基性pHまでの広いpHにわたり負電荷を帯びるという点で有利である。またアミノ酸はポリイソシアネートとの反応性が良いことから、ポリ尿素壁に容易に含まれる。どのようなアミノ酸でも、本発明の任意の実施形態に記載のカプセルに使用することができる。天然のまたは人工のアミノ酸を使用することができ、中でも天然のアミノ酸が好適である。リシンおよびグリシンが特に好適である。リシン、好ましくはL−リシンが、本発明の目的に最も好適なアミノ酸である。
グアナゾールとアミノ酸の合計量を、好ましくは、アミン基に対するイソシアネート基のモル比が1〜0.2となるよう調節する。より好ましくは、グアナゾールによってもたらされるアミン基のモル比は、アミノ酸によってもたらされるアミノ基に対して0.5〜2である。
マイクロカプセルのポリ尿素壁は、本発明の任意の実施形態で定義されているように、ポリイソシアネートおよびグアナゾールとアミノ酸との界面重合の結果である。
本発明のポリ尿素壁特有の組成は、カプセルが例えば人間の皮膚または毛髪などの表面に触れる時に、製品主成分の望ましい安定性を示しながら、長期間にわたって香りが十分にゆっくりと一定して放出されるよう、放出と保持の微妙なバランスが取れた状態のマイクロカプセルを得る鍵となる要素である(例えば、消費者製品の界面活性剤による香料の抽出を効率的にそぐ)。
本発明の任意の実施形態によるマイクロカプセルの中心部に含まれる香料は、単独の付香成分、または付香組成物の形態での成分混合物であってよい。そのような付香成分の具体例は、Perfume and Flavour Chemicals,1969(および続版)(S.Arctander,Montclair N.J.(米国))など最新の文献のほか、香料業界に関連する広範な特許等の文献にも記載されている。それらは香料、つまり消費者製品または組成物に心地よい香気を与える分野の当業者に既知である。
付香成分は、香料業界で現在使用している溶媒に溶解し得る。溶媒はアルコール以外が好ましい。そのような溶媒の例としてフタル酸ジエチル、ミリスチン酸イソプロピル、Abalyn(登録商標)(ロジン系樹脂、Eastman社から入手可能)、安息香酸ベンジル、クエン酸エチル、リモネンまたはその他のテルペン、またはイソパラフィンが挙げられる。溶媒はAbalyn(登録商標)など、極めて疎水性かつ高度に立体障害性のものが好ましい。好ましくは、香料の溶媒含有率は30%未満である。より好ましくは、香料の溶媒含有率は20%未満、一層好ましくは10%未満で、これらの割合は全て、香料の合計質量に対する質量%で定義される。香料は実質的に溶媒を全く含まないのが最も好ましい。
本発明の一実施形態によると、本発明の方法で使用する香料は香料の質量に対して最大10%の第一級アルコールを含み、香料の質量に対して最大15%の第二級アルコールを含み、香料の質量に対して最大20%の第三級アルコールを含む。好ましくは、本発明の方法で使用する香料は第一級アルコールを全く含まず、最大15%の第二級アルコールおよび第三級アルコールを含む。
本発明における別の好適な実施形態によると、香料は10〜60%、好ましくは25〜60%の量で存在し、これらの割合はカプセルの合計質量に対する質量%で定義される。
本発明の任意の実施形態によるマイクロカプセルは場合により、アニオン性の安定剤または界面活性剤を含んでよい。そのようなアニオン性界面活性剤の例としてアシルグリシネート塩(味の素株式会社から商品名Amilite(登録商標)で販売されているものなど)、セリシンまたはアニオン性ポリビニルアルコール(株式会社クラレから商品名Mowiol(登録商標)KL−506で販売されているものなど)が挙げられる。ナトリウムカルボキシセルロースポリマーなどのセルロースポリマー(Hercules社から商品名Ambergum(登録商標)で販売されているものなど)も、本発明のカプセルに含有可能な界面活性剤として使用することができる。
本発明のマイクロカプセルは、酸化防止剤や抗菌剤、または消泡剤など、他の任意の成分を含んでよい。
本発明の任意の実施形態におけるマイクロカプセルの平均直径は、好ましくは1〜50μm、好ましくは5〜30μmである。本発明の文脈において、「平均直径」は算術平均を指す。
本発明のマイクロカプセルは、酸性pHから塩基性pHまでの広い範囲にわたりアニオン電荷を帯び、また好ましくは−50〜−120mV、好ましくは−60〜−110mVのゼータ電位を有することを特徴とする。本発明の目的上、ゼータ電位はZetasizer Nano ZS(Malvern Instruments社製)を使用して測定するものとする。
本発明のカプセルは、以下に記述する製造方法の終わりに直接得られるものなど、乾燥形態、または液状組成物あるいは水中のカプセルの懸濁物を含むスラリーの形態で提供可能である。そのような液状組成物の含水量は、好ましくは該組成物の合計質量に対して45〜60質量%である。
上記の実施形態のいずれかで定義されるカプセルを含み、さらにカチオン性ポリマーを含む液状組成物は、本発明におけるもう1つの側面である。多様な家庭用消費者製品用およびパーソナルケア製品用として既知のそのようなポリマーはいずれも使用可能である。好適なカチオン性ポリマーは、好ましくは疎水性成分を含む。毛髪や皮膚に直接付けるものとして既知のカチオン性ポリマーの主な例として四級化合成物質、セルロース誘導体、四級化グアー、ラノリン、動物性タンパク質および植物性タンパク質、およびアミノシリコーンが挙げられる。そのようなカチオン性ポリマーの例としてカチオン性セルロース系グアーヒドロキシプロピルトリアンモニウムポリマー(Rhodia社から商品名Jaguar(登録商標)で販売されているものなど)、同様に修飾されたヒドロキシエチルセルロースのヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル(Amerchol Corporationから供給されるPoluquaternium 10 UCare Polymer JR、LRおよびLKなど)、アクリルアミド−プロピルトリモニウムクロリド/アクリルアミド共重合体(BASF社から商品名Salcare(登録商標)で販売されているものなど)、ポリクオタニウムポリマー、特にポリビニルピロリドンとポリビニルイミダゾールとの共重合体(BASF社から商品名Liviquat(登録商標) Ultra Careで販売されているものなど)、カチオン性アクリレート(NALCO社から販売されているMerquat(登録商標)(ジメチルジアリルアンモニウムクロリドとアクリルアミドとの共重合体)など)が挙げられる。その他、四級化されたラノリン、キトサン、コラーゲンおよび小麦タンパク質などの四級化物質も、有効なカチオン性物質である。最後に、Quaternium 80などのアミノシリコーン(Goldschmidt社から販売されているABILQUATS 3270、3272)も使用することができる。本発明のカプセルは、そのようなカチオン性ポリマーと非常に効率的な形で相互作用する能力があり、その結果、カプセルが塗布される表面、特に皮膚、毛髪または繊維上でのカプセルの沈着がさらに向上する。
別の実施形態において、本発明は以下:
a)少なくとも2つのイソシアネート基を有する少なくとも1つのポリイソシアネートを香料に溶かす工程と、
b)アミノ酸水溶液を工程a)で得られた混合物に加え、ポリイソシアネートと反応させる工程と、
c)グアナゾール水溶液を工程b)で得られた混合物に加え、ポリイソシアネートとアミノ酸との反応生成物と反応させることにより、ポリ尿素壁を形成させる工程
を含むポリ尿酸マイクロカプセルの製造方法を提供する。
好ましくは、本発明の方法はさらに、アニオン性界面活性剤または安定剤の添加を含む。係る界面活性剤または安定剤を使用する場合、アミノ酸を添加する前に、工程a)の混合物に添加する。
乳液または分散液は、高剪断混合によって製造することができ、これを所望の液滴サイズへ調整する。液滴サイズは、光散乱測定または顕微鏡法により確認することができる。本発明の目的上、分散液はコロイド安定剤による油滴の安定化を特徴とし、対照的に乳液の場合、油滴は乳化剤によって安定化される。
分散液中でのポリイソシアネート、グアナゾールおよびアミノ酸の重合を誘発するための、特定の措置は必要ない。反応は、これらの反応物を添加後すぐに始まる。好ましくは、反応を2〜15時間、より好ましくは3〜10時間、持続させる。
ポリ尿素壁の構成要素である香料および安定剤または乳化剤は、本発明の任意の実施形態において、カプセル自体の説明との関連で上記の定義通りである。
本発明のマイクロカプセルは、封入された香料を制御的に放出するために、有利に使用することができる。したがって、このマイクロカプセルを付香組成物または着香消費者製品の付香成分として含めることが、特に推奨される。この結果は極めて驚異的で、前記消費者製品が特定種類の界面活性剤/張力活性剤/溶媒を多量(概して該消費者製品質量の10%超)含有する場合があり、それはカプセルの安定性や性能を大幅に減退させることが知られている。言い換えれば、本発明のマイクロカプセルを消費者製品に使用することで、類似する他の先行技術カプセルを同じように使用する場合よりも予想外の優位性がもたらされる。
下記の実施例に示す通り、本発明の方法によって得られるアニオン性ポリ尿酸マイクロカプセルは、処理表面上での香料の沈着を向上させる。該マイクロカプセルは化学的に侵襲性の環境中でも安定性が高く、したがって香料の保持力も優れている。該アニオン性ポリ尿酸マイクロカプセルは、消費者製品の主成分中での分散性も良好であり、その結果、カプセルを該主成分へ添加した後も、十分な保管期間にわたっても、相分離が誘発されることはない。本発明のマイクロカプセルは、封入された香料を制御的に放出し、前記香料はマイクロカプセルからゆっくり放出され、その結果、香料の長期持続性および強度が大幅に向上する。
したがって、本発明のマイクロカプセルまたは本発明の液状水性組成物を含む着香消費者製品または付香組成物も、本発明の対象である。特に、該消費者製品は、家庭用製品またはパーソナルケア製品の形態であってよい。好ましくは、液体シャンプー、ヘアコンディショナー、シャワージェル、制汗剤、デオドラント、洗剤、汎用クリーナーまたは柔軟剤の形態、石鹸の形態、粉末または錠剤の洗剤の形態である。ここでいう洗剤は、例えば繊維製品、食器類または硬質表面(床、タイル、石敷等)の処理に使用するものなど、様々な表面の洗浄用またはクリーニング用、好ましくは繊維製品処理用の洗剤組成物または洗浄用製品などの製品を含む。本発明に従った好適な消費者製品とは、シャワージェル、ヘアケア製品(シャンプーやヘアコンディショナーなど)、制汗剤およびデオドラントであり、中でもシャワージェルおよびヘアケア製品が最も好適である。
本発明の方法において得られる反応混合物は、消費者製品の着香などの用途に使用することができる。あるいは、本発明の方法において得られるマイクロカプセルを、ある消費者製品へ組み入れる前に、反応混合物から分離してもよい。同様に、本発明のマイクロカプセルを含む反応混合物を、粉石鹸または粉末洗剤など乾燥した粉末状製品の表面に散布しても、該マイクロカプセルを乾燥させて、固形状のこれら製品へ添加してもよい。
カプセルを塗布する基質上でのカプセルの沈着を向上させるため、本発明のカプセルを、本発明における消費者製品へ、カチオン性ポリマーと一緒に、有利な形で組み入れることができる。そのようなカチオン性ポリマーは、好ましくは疎水性成分を含む。毛髪や皮膚に直接付けるものとして既知のカチオン性ポリマーの主な例として四級化合成物質、セルロース誘導体、四級化グアー、ラノリン、動物性タンパク質および植物性タンパク質、およびアミノシリコーンが挙げられる。そのようなカチオン性ポリマーの例としてカチオン性セルロース系グアーヒドロキシプロピルトリアンモニウムポリマー(Rhodia社から商品名Jaguar(登録商標)で販売されているものなど)、同様に修飾されたヒドロキシエチルセルロースのヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテル(Amerchol Corporationから供給されるPoluquaternium 10 UCare Polymer JR、LRおよびLKなど)、アクリルアミド−プロピルトリモニウムクロリド/アクリルアミド共重合体(BASF社から商品名Salcare(登録商標)で販売されているものなど)、ポリクオタニウムポリマー、特にポリビニルピロリドンとポリビニルイミダゾールとの共重合体(BASF社から商品名Luviquat(登録商標)Ultra Careで販売されているものなど)、カチオン性アクリレート(NALCO社から販売されているMerquat(登録商標)(ジメチルジアリルアンモニウムクロリドとアクリルアミドとの共重合体)など)が挙げられる。その他、四級化されたラノリン、キトサン、コラーゲンおよび小麦タンパク質など四級化物質も、有効なカチオン性物質である。最後に、Quaternium 80などアミノシリコーン(Goldschmidt社から販売されているABILQUATS 3270、3272)も使用することができる。本発明のカプセルは、そのようなカチオン性ポリマーと非常に効率的な形で相互作用する能力があり、その結果、カプセルが塗布される表面、特に皮膚、毛髪または繊維上でのカプセルの沈着がさらに向上する。
好ましくは、本発明における消費者製品は、その合計質量に対して0.01〜1質量%、好ましくは0.1〜0.2質量%の最終製品中の香料含有率になるよう、十分な量のカプセルを含む。後述する方法から直接得られるスラリーの形態でカプセルを消費者製品へ添加する場合、これは該消費者製品の合計質量に対する該スラリーの含有率0.02〜3質量%、より好ましくは0.15〜2質量%に相当する。当然のことながら、上記濃度を各製品における望ましい嗅覚的効果に応じて適応させてよい。
本発明のマイクロカプセルを組み入れ可能な消費者製品主成分の剤形は、係る製品に関する豊富な文献に記載されている。これらの剤形は、本発明における詳細な説明を保証するものではなく、いかなる場合も網羅的ではないと考えられる。係る消費者製品を配合する分野の当業者は、好ましくは自身の全般的知識および利用可能な文献を基に、適切な構成要素を選定する能力を有する。特に、係る剤形の例は係る製品に関する特許および特許出願、例えば国際公開第2008/016684号(10から14頁)、米国特許第2007/0202063号(段落[0044]から[0099])、国際公開第2007/062833号(26から44頁)、国際公開第2007/062733号(22から40頁)、国際公開第2005/054422号(4から9頁)、欧州特許第1741775号、英国特許第2432843号、英国特許第2432850号、英国特許第2432851号または英国特許第2432852号に記載されている。
実施例
以下の実施例は、本発明の実施形態をさらに解説すると共に、先行技術の教示と比較した本発明の考案の利点をさらに実証するものである。
実施例1
本発明に記載のポリ尿素マイクロカプセルの製造
以下に挙げる成分をそれぞれ20%ずつ混合することにより、香料を製造した:サリチル酸ヘキシル、Romascone(登録商標)(メチル2,2−ジメチル−6−メチレン−1−シクロヘキサンカルボキシレート、製造者:Firmenich SA(スイス国ジュネーブ))、Lilial(登録商標)(3−(4−tert−ブチルフェニル)−2−メチルプロパナール、製造者:Givaudan SA(スイス国ヴェルニエ))、Vertenex(登録商標)(4−tert−ブチル−1−酢酸シクロヘキシル、製造者:International Flavors and Fragrances、米国)およびVerdox(登録商標)(2−tert−ブチル−1−酢酸シクロヘキシル、製造者:International Flavors and Fragrances、米国)。
本発明に記載のマイクロカプセル(カプセルA)を、以下の成分および含有率にて製造した。
第1表:カプセルAの組成
Figure 2014507433
1)上記の説明通り製造した香料
2)ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット、製造者:Bayer社
3)L−リシン
4)アシルグリシネート塩、製造者:味の素株式会社
28.6質量%濃度のグアナゾール水溶液を調製した。20.6質量%濃度のアミノ酸水溶液を調製し、30%のNaOH溶液を使用してpHを11に調節した。0.6質量%濃度のAmilite(登録商標)GCS11水溶液を調製し、30%のNaOH溶液を使用してpHを10に調節した。
Desmodur(登録商標)N100を香料に入れて希釈した。次いで、得られた溶液を上記にて調製したAmilite(登録商標)GCS11溶液に注入し、Ultra Turax(登録商標)装置を使用して13500rpmにて3分間分散させて乳液を形成した。30%のNaOH溶液を使用して、乳液のpHを11に調節した。
次いで、得られた乳液を三つ口反応器へ注入した。ディスクアンカー付き機械式撹拌装置を出口に接続し、乳液の撹拌を300rpmで開始した。次いで、Stepdosポンプを使用して30分間、アミノ酸溶液を滴下添加した。pHを制御した。次いで、同じ機器を使用して30分間、グアナゾール溶液を滴下添加した。同じくpHを制御した。次いでシステムを機械的に撹拌しながらゆっくりと30分間55℃まで加熱した後、30分かけて55℃から70℃に加熱した。システムを70℃で3時間、機械的に撹拌し続けた。最後に、カプセル分散液を室温まで冷却した。
得られたカプセルのゼータ電位を、Zetasizer Nano ZS(Malvern Instruments社製)を使用して測定した。測定値は−68.7±4.1mVであった。
実施例2
本発明に記載のポリ尿素マイクロカプセルの製造
本発明に記載のマイクロカプセル(カプセルB)を、以下の成分および含有率にて製造した。
第2表:カプセルBの組成
Figure 2014507433
1)実施例1で製造した香料
2)ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット、製造者:Bayer社
3)L−リシン
4)アシルグリシネート塩、製造者:味の素株式会社
アミノ酸水溶液を28.6質量%濃度で調製し、グアナゾール溶液を16.7質量%濃度で調製したことを除き、マイクロカプセルを実施例1に記載のように製造した。
得られたカプセルのゼータ電位を、Zetasizer Nano ZS(Malvern Instruments社製)を使用して測定した。測定値は−69.5±1.4mVであった。
実施例3
本発明に記載のポリ尿素マイクロカプセルの製造
本発明に記載のマイクロカプセル(カプセルC)を、以下の成分および含有率にて製造した。
第3表:カプセルCの組成
Figure 2014507433
1)実施例1で製造した香料
2)ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット、製造者:Bayer社
3)グリシン
4)アシルグリシネート塩、製造者:味の素株式会社
マイクロカプセルを実施例1に記載のように製造した。
得られたカプセルのゼータ電位を、Zetasizer Nano ZS(Malvern Instruments社製)を使用して測定した。測定値は−102±6.2mVであった。
実施例4
本発明に記載のポリ尿素マイクロカプセルの製造
本発明に記載のマイクロカプセル(カプセルD)を、以下の成分および含有率にて製造した。
第4表:カプセルDの組成
Figure 2014507433
1)実施例1で製造した香料
2)ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット、製造者:Bayer社
3)グリシン
4)アシルグリシネート塩、製造者:味の素株式会社
マイクロカプセルを実施例2に記載のように製造した。
得られたカプセルのゼータ電位を、Zetasizer Nano ZS(Malvern Instruments社製)を使用して測定した。測定値は−98.7±6.4mVであった。
実施例5
本発明に記載のポリ尿素マイクロカプセルの製造
本発明に記載のマイクロカプセル(カプセルE)を、以下の成分および含有率にて製造した。
第5表:カプセルEの組成
Figure 2014507433
1)実施例1で製造した香料
2)ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット、製造者:Bayer社
3)L−リシン
18.6質量%濃度のグアナゾール水溶液を調製した。78.5質量%濃度のアミノ酸水溶液を調製し、30%のNaOH溶液を使用してpHを11に調節した。
Desmodur(登録商標)N100を香料に入れて希釈した。
Desmodur(登録商標)N100をアミノ酸溶液に注入した。この混合物を3分間撹拌した。次いで、得られた溶液をDesmodur(登録商標)N100と香料との混合物に注入し、Ultra Turax(登録商標)装置を使用して24000rpmにて4分間分散させ乳液を形成した。
次いで、得られた乳液を三つ口反応器へ注入した。ディスクアンカー付き機械式撹拌装置を出口に接続し、乳液の撹拌を550rpmで開始した。次いで、同じ機器を使用して2時間、グアナゾール溶液を滴下添加した。同じくpHを制御した。次いでシステムを機械的に撹拌しながらゆっくりと30分間55℃まで加熱した後、30分かけて55℃から70℃に加熱した。システムを70℃で3時間、機械的に撹拌し続けた。最後に、カプセル分散液を室温まで冷却した。
得られたカプセルのゼータ電位を、Zetasizer Nano ZS(Malvern Instruments社製)を使用して測定した。測定値は−42.5±2.2mVであった。
実施例6
本発明に記載のポリ尿素マイクロカプセルの製造
本発明に記載のマイクロカプセル(カプセルF)を、以下の成分および含有率にて製造した。
第6表:カプセルFの組成
Figure 2014507433
1)実施例1で製造した香料
2)ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット、製造者:Bayer社
3)リシン
4)アシルグリシネート塩、製造者:味の素株式会社
5)酢酸エチルに溶解したキシレンジイソシアネートに基づく芳香族イソシアネート付加プレポリマー、製造者:三井化学株式会社
アミノ酸水溶液を38.4質量%濃度で調製し、グアナゾール溶液を19.4質量%濃度で調製したことを除き、マイクロカプセルを実施例1に記載のように製造した。Takenate(登録商標)D110NとDesmodur(登録商標)N100との混合物を香料に入れて希釈した。
得られたカプセルのゼータ電位を、Zetasizer Nano ZS(Malvern Instruments社製)を使用して測定した。測定値は−72.8±2.1mVであった。
実施例7
本発明に記載のポリ尿素マイクロカプセルの製造
本発明に記載のマイクロカプセル(カプセルG)を、以下の成分および含有率にて製造した。
第7表:カプセルGの組成
Figure 2014507433
1)実施例1で製造した香料
2)ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット、製造者:Bayer社
3)リシン
4)カルボン酸基で修飾したポリビニルアルコール、製造者:株式会社クラレ
アミノ酸水溶液を38.4質量%濃度で調製し、グアナゾール溶液を25質量%濃度で調製したことを除き、マイクロカプセルを実施例1に記載のように製造した。Amilite(登録商標)GCS11の代わりにPVOH KL506を使用した。
得られたカプセルのゼータ電位を、Zetasizer Nano ZS(Malvern Instruments社製)を使用して測定した。測定値は−38.2±2.0mVであった。
実施例8
ポリ尿素マイクロカプセルの製造(比較)
マイクロカプセル(カプセルH)を、以下の成分および含有率にて製造した。
第8表:カプセルHの組成
Figure 2014507433
1)実施例1で製造した香料
2)ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット、製造者:Bayer社
3)L−リシン
4)アシルグリシネート塩、製造者:味の素株式会社
グアナゾールの代わりに炭酸グアニジンを上記の表に記載の通り使用したことを除き、マイクロカプセルを実施例1に記載のように製造した。炭酸グアニジン溶液を26.5質量%濃度で調製し、アミノ酸溶液を20.6質量%濃度で調製した。
得られたカプセルのゼータ電位を、Zetasizer Nano ZS(Malvern Instruments社製)を使用して測定した。測定値は−55±0.9mVであった。
実施例9
ポリ尿素マイクロカプセルの製造(比較)
マイクロカプセル(カプセルI)を、以下の成分および含有率にて製造した。
第9表:カプセルIの組成
Figure 2014507433
1)実施例1で製造した香料
2)ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット、製造者:Bayer社
3)L−リシン
4)アシルグリシネート塩、製造者:味の素株式会社
アミノ酸水溶液を28.6質量%濃度で調製し、炭酸グアニジン溶液を21.9質量%濃度で調製したことを除き、マイクロカプセルを実施例8に記載のように製造した。
得られたカプセルのゼータ電位を、Zetasizer Nano ZS(Malvern Instruments社製)を使用して測定した。測定値は−74.8±0.9mVであった。
実施例10
ポリ尿素マイクロカプセルの製造(比較)
マイクロカプセル(カプセルJ)を、以下の成分および含有率にて製造した。
第10表:カプセルJの組成
Figure 2014507433
1)実施例1で製造した香料
2)ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット、製造者:Bayer社
3)グリシン
4)アシルグリシネート塩、製造者:味の素株式会社
マイクロカプセルを実施例8に記載のように製造した。
得られたカプセルのゼータ電位を、Zetasizer Nano ZS(Malvern Instruments社製)を使用して測定した。測定値は−62.3±8.5mVであった。
実施例11
ポリ尿素マイクロカプセルの製造(比較)
マイクロカプセル(カプセルK)を、以下の成分および含有率にて製造した。
第11表:カプセルKの組成
Figure 2014507433
1)実施例1で製造した香料
2)ヘキサメチレンジイソシアネートのビウレット、製造者:Bayer社
3)グリシン
4)アシルグリシネート塩、製造者:味の素株式会社
マイクロカプセルを実施例9に記載のように製造した。
得られたカプセルのゼータ電位を、Zetasizer Nano ZS(Malvern Instruments社製)を使用して測定した。測定値は−46±4.5mVであった。
実施例12
本発明のカプセルを含むボディウォッシュ製品およびそれに対する嗅覚的評価
ボディウォッシュ剤形を、以下の成分および含有率にて製造した。
第12表:ボディウォッシュ剤形の組成
Figure 2014507433
1)ポリアクリル酸塩−1クロスポリマー、製造者:Noveon社
2)ナトリウムC12−C15パレス硫酸、製造者:Zschimmer & Schwarz社
3)コカミドプロピルベタイン、製造者:Goldschmidt AG
4)DMDMヒダントインおよびヨードプロピニルブチルカルバメート、製造者:Lonza社
実施例1で得られる(本発明に従った)カプセルAと実施例8で得られる(比較用)カプセルHをそれぞれ、上記にて製造のボディウォッシュ剤形(ボディウォッシュAおよびH)中で分散させ、ボディウォッシュ剤形の合計質量に対して香料含有率が0.2質量%になるようにした(それぞれ実施例1および8で得られるカプセルの0.67質量%に相当)。0.5質量%のアクリルアミド−プロピルトリモニウムクロリド/アクリルアミド共重合体(Salcare(登録商標)、製造者:BASF社)も、ボディウォッシュ主成分に添加した。
ボディウォッシュAおよびHを、人間の皮膚を模した羊毛見本に塗布した。この羊毛見本を30分間、38℃の流水で湿らせた。次いでボディウォッシュAおよびHをそれぞれ0.5gずつ、マイクロピペットを使用して塗布し、次いで10秒間、表面全体を指でこすって泡立てた。次いで羊毛見本を20秒間、38℃の流水で洗い流し、最後に32℃のホットプレート上で乾燥させた。
次いで、熟練の委員4名から成る専門委員会による、目隠しでの香料強度評価を行い、委員はボディウォッシュAおよびHを塗布してから4時間および8時間経過後の羊毛見本上での香料強度を1(無臭)から7(非常に強い臭気)の尺度で評定した。香料強度を、羊毛見本を手でこする前と後の両方について評価した。
評価結果の要約を図1に示す。これらの結果から、香料強度はボディウォッシュA(本発明のカプセルを使用)がボディウォッシュH(比較例)よりもはるかに強いことが明らかである。両方のサンプルともこする前は強度が低い場合も、本発明のカプセルは4時間および8時間経過後のいずれにおいても、こすった後ははるかに強い香料強度を供することが判明した。特に、8時間経過後、ボディウォッシュAで洗った羊毛見本からは香料がまだはっきりと認知され、一方、ボディウォッシュHで洗った羊毛見本からは認知されなくなる。この香料強度の差は、グアナゾールを含むカプセルの沈着が、炭酸グアニジンを含むカプセルよりも良好であることの証拠となる。
実施例13
本発明のマイクロカプセルの嗅覚的評価
実施例2で得られる(本発明に従った)カプセルBと実施例9で得られる(比較用)カプセルIをそれぞれ、実施例9で製造したボディウォッシュ剤形(ボディウォッシュBおよびI)中で分散させ、ボディウォッシュ剤形の合計質量に対して香料含有率が0.2質量%になるようにした(それぞれ実施例1および9で得られるカプセルの0.67質量%に相当)。0.5質量%のアクリルアミド−プロピルトリモニウムクロリド/アクリルアミド共重合体(Salcare(登録商標)、製造者:BASF社)も、ボディウォッシュ主成分に添加した。
実施例12に記載のようにボディウォッシュBおよびIを、人間の皮膚を模した羊毛見本に塗布した。次いで、熟練の委員4名から成る専門委員会による、目隠しでの香料強度評価を行い、委員はボディウォッシュBおよびIを塗布してから7時間45分経過後の羊毛見本上での香料強度を1(無臭)から7(非常に強い臭気)の尺度で評定した。香料強度を、羊毛見本を手でこする前と後の両方について評価した。
評価結果の要約を図2に示す。これらの結果から、香料強度はボディウォッシュB(本発明のカプセルを使用)がボディウォッシュI(比較例)よりもはるかに強いことが明らかである。この香料強度の差は、グアナゾールを含むカプセルの沈着が、炭酸グアニジンを含むカプセルよりも良好であることの証拠となる。
実施例14
本発明のマイクロカプセルの嗅覚的評価
実施例3で得られる(本発明に従った)カプセルCと実施例10で得られる(比較用)カプセルJをそれぞれ、実施例12で製造したボディウォッシュ剤形(ボディウォッシュCおよびJ)中で分散させ、ボディウォッシュ剤形の合計質量に対して香料含有率が0.2質量%になるようにした(それぞれ実施例1および8で得られるカプセルの0.67質量%に相当)。0.5質量%のアクリルアミド−プロピルトリモニウムクロリド/アクリルアミド共重合体(Salcare(登録商標)、製造者:BASF社)も、ボディウォッシュ主成分に添加した。
実施例12に記載のようにボディウォッシュCおよびJを、人間の皮膚を模した羊毛見本に塗布した。次いで、熟練の委員4名から成る専門委員会による、目隠しでの香料強度評価を行い、委員はボディウォッシュCおよびJを塗布してから4時間および8時間経過後の羊毛見本上での香料強度を1(無臭)から7(非常に強い臭気)の尺度で評定した。香料強度を、羊毛見本を手でこする前と後の両方について評価した。
評価結果の要約を図3に示す。これらの結果から、4時間および8時間経過後のいずれにおいても、こすった後の香料強度はボディウォッシュC(本発明のカプセルを使用)がボディウォッシュJ(比較例)よりも強かったことが明らかである。この香料強度の差は、グアナゾールを含むカプセルの沈着が、炭酸グアニジンを含むカプセルよりも良好であることの証拠となる。ボディウォッシュJ(比較用)の使用時、こする前に認知された香料強度が比較的強かったことは、より多くの香料がカプセルから漏れていたことを示唆するものである。これは、ボディウォッシュJの場合、こすった後に認知された香料強度がこする前に認知された香料強度に極めて近いという事実によって裏付けられる。対照的に、ボディウォッシュC(発明)で洗った羊毛見本の場合、こする前後での香料強度の差が明確である。したがって、これは本発明のカプセルが羊毛基質上により良好に沈着すること、優れた香料の保持力を有することを示す証拠となる。

Claims (15)

  1. ポリ尿素コア−シェルマイクロカプセルであって、
    − 少なくとも2個のイソシアネート基を有するポリイソシアネートと
    i.アミノ酸および
    ii.グアナゾール
    との反応生成物を含むポリ尿素シェルと、
    − 香料を含むコアと
    を含む、ポリ尿素コア−シェルマイクロカプセル。
  2. アミノ酸がL−リシンおよびグリシンから選択される、請求項1に記載のポリ尿素マイクロカプセル。
  3. アミノ酸がL−リシンである、請求項2に記載のポリ尿素マイクロカプセル。
  4. ポリイソシアネートが脂肪族ポリイソシアネート、芳香族ポリイソシアネート、またはそれらの混合物である、請求項1から3のいずれか一項に記載のポリ尿素マイクロカプセル。
  5. ポリイソシアネートが脂肪族ポリイソシアネートと芳香族ポリイソシアネートをそれぞれ80:20〜10:90のモル比で混合した形態である、請求項4に記載のポリ尿素マイクロカプセル。
  6. さらにアニオン性界面活性剤または安定剤を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のポリ尿素マイクロカプセル。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のマイクロカプセルを、カチオン性ポリマーと一緒に含む、液状水性組成物。
  8. ポリ尿素マイクロカプセルの製造方法であって、以下:
    a)少なくとも2つのイソシアネート基を有する少なくとも1つのポリイソシアネートを香料に溶かす工程と、
    b)アミノ酸水溶液を工程a)で得られた混合物に加え、ポリイソシアネートと反応させる工程と、
    c)グアナゾール水溶液を工程b)で得られた混合物に加え、ポリイソシアネートとアミノ酸との反応生成物と反応させることにより、ポリ尿素壁を形成させる工程と、
    を含む、前記製造方法。
  9. アミノ酸がリシンおよびグリシンから選択される、請求項8に記載の方法。
  10. アミノ酸がリシンである、請求項9に記載の方法。
  11. 請求項1から6のいずれか一項に記載のマイクロカプセルまたは請求項7に記載の液状組成物を含む、付香組成物または着香消費者製品。
  12. 家庭用製品またはパーソナルケア製品の形態の請求項11に記載の消費者製品。
  13. シャワージェル、ヘアケア製品、制汗剤またはデオドラントの形態の、請求項12に記載の消費者製品。
  14. さらにカチオン性ポリマーを含む、請求項12または13に記載の消費者製品。
  15. カチオン性ポリマーがグアーヒドロキシプロピルトリアンモニウムポリマー、アクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド/アクリルアミド共重合体、およびポリクオタニウムポリマーから選択されることを特徴とする、請求項14に記載の消費者製品。
JP2013552904A 2011-02-07 2012-01-31 ポリ尿素マイクロカプセル Expired - Fee Related JP5868431B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP11153486.3 2011-02-07
EP11153486 2011-02-07
PCT/EP2012/051567 WO2012107323A1 (en) 2011-02-07 2012-01-31 Polyurea microcapsules

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014507433A true JP2014507433A (ja) 2014-03-27
JP5868431B2 JP5868431B2 (ja) 2016-02-24

Family

ID=45571517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013552904A Expired - Fee Related JP5868431B2 (ja) 2011-02-07 2012-01-31 ポリ尿素マイクロカプセル

Country Status (9)

Country Link
US (1) US9034384B2 (ja)
EP (1) EP2673078B1 (ja)
JP (1) JP5868431B2 (ja)
CN (1) CN103370126B (ja)
BR (1) BR112013018843A2 (ja)
ES (1) ES2539491T3 (ja)
MX (1) MX2013008821A (ja)
WO (1) WO2012107323A1 (ja)
ZA (1) ZA201305910B (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017135089A1 (ja) * 2016-02-05 2017-08-10 富士フイルム株式会社 インク組成物、インクセット、画像記録方法、及びインク組成物の製造方法
WO2017135084A1 (ja) * 2016-02-05 2017-08-10 富士フイルム株式会社 水分散物及びその製造方法、並びに画像形成方法
JP2017525559A (ja) * 2014-06-27 2017-09-07 フイルメニツヒ ソシエテ アノニムFirmenich Sa 抗菌性マイクロカプセルの製造方法
JP2017528513A (ja) * 2014-06-27 2017-09-28 フイルメニツヒ ソシエテ アノニムFirmenich Sa ハイブリッド香料マイクロカプセル
JP2018502175A (ja) * 2014-11-07 2018-01-25 ジボダン エス エー 有機化合物におけるまたは関連する改良
JP2018516286A (ja) * 2015-04-07 2018-06-21 フイルメニツヒ ソシエテ アノニムFirmenich Sa ポリウレアマイクロカプセルを製造するための方法
JP2018521059A (ja) * 2015-06-30 2018-08-02 フイルメニツヒ ソシエテ アノニムFirmenich Sa 改善された沈着性を有する送達システム
WO2019171929A1 (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 富士フイルム株式会社 マイクロカプセル含有組成物
WO2019171959A1 (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 富士フイルム株式会社 マイクロカプセル及びマイクロカプセル含有組成物
WO2019187835A1 (ja) * 2018-03-27 2019-10-03 富士フイルム株式会社 マイクロカプセル含有組成物
WO2020066159A1 (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 富士フイルム株式会社 マイクロカプセル及びマイクロカプセル含有組成物
JP2020117685A (ja) * 2019-01-18 2020-08-06 ダエハ マンテック シーオー エルティディ 人体に刺激がなく、安全であり、生分解が可能なカプセルおよびその製造方法
US10927271B2 (en) 2016-02-05 2021-02-23 Fujifilm Corporation Microcapsule, aqueous dispersion, method for manufacturing aqueous dispersion, and image forming method
JP2021517112A (ja) * 2018-03-30 2021-07-15 フイルメニツヒ ソシエテ アノニムFirmenich Sa 付着性が改善されたマイクロカプセルを製造する方法

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11311467B2 (en) 2009-09-18 2022-04-26 International Flavors & Fragrances Inc. Polyurea capsules prepared with a polyisocyanate and cross-linking agent
US10226405B2 (en) 2009-09-18 2019-03-12 International Flavors & Fragrances Inc. Purified polyurea capsules, methods of preparation, and products containing the same
US9816059B2 (en) 2009-09-18 2017-11-14 International Flavors & Fragrances Stabilized capsule compositions
US10085925B2 (en) 2009-09-18 2018-10-02 International Flavors & Fragrances Inc. Polyurea capsule compositions
US9687424B2 (en) 2009-09-18 2017-06-27 International Flavors & Fragrances Polyurea capsules prepared with aliphatic isocyanates and amines
IN2015KN00664A (ja) * 2012-09-24 2015-07-17 Firmenich & Cie
CN105722495B (zh) * 2013-08-15 2020-02-28 国际香料和香精公司 聚脲或聚氨酯胶囊
US20170042143A1 (en) 2014-04-29 2017-02-16 Basf Se Anionic polyvinyl alcohol copolymer as protective colloid for pesticidal polyurea microcapsules
EP3154507B1 (en) 2014-06-13 2023-08-23 Firmenich SA Process for preparing polyurea microcapsules with improved deposition
WO2016023145A1 (en) * 2014-08-11 2016-02-18 The Procter & Gamble Company Laundry detergent
ES2831355T3 (es) 2014-11-07 2021-06-08 Basf Se Microcápsulas que comprenden hidroxialquilcelulosa
BR112017007088A2 (pt) * 2014-11-07 2017-12-26 Givaudan Sa melhoramentos em ou relacionados a compostos orgânicos
WO2016071151A1 (en) 2014-11-07 2016-05-12 Givaudan Sa Capsule composition
US10307723B2 (en) 2014-11-07 2019-06-04 Basf Se Process for preparing microcapsules having a polyurea shell and a lipophilic core material
BR112017016794A2 (pt) 2015-02-06 2018-04-17 Firmenich & Cie microcápsulas que conferem nota de odor intenso de baunilha
MX2017013841A (es) 2015-05-01 2018-03-15 Unilever Nv Microcapsulas de cubierta de polimero con polimero de deposicion.
MX2017015110A (es) 2015-06-05 2018-05-07 Firmenich & Cie Microcapsulas con alta deposicion en superficies.
WO2017085033A1 (en) * 2015-11-18 2017-05-26 Basf Se Improvements in or relating to organic compounds
JP6890592B2 (ja) 2015-12-15 2021-06-18 フイルメニツヒ ソシエテ アノニムFirmenich Sa 改善された付着性を有するポリ尿素マイクロカプセルの製造方法
WO2017143174A1 (en) 2016-02-18 2017-08-24 International Flavors & Fragrances Inc. Polyurea capsule compositions
BR112018072391A2 (pt) * 2016-05-03 2019-02-19 International Flavors & Fragrances Inc. microcápsula, composição de microcápsula, método para preparar uma composição de microcápsula, e, produto destinado ao consumidor.
US10836985B2 (en) 2016-08-09 2020-11-17 Takasago International Corporation Solid composition comprising free and encapsulated fragrances
US20180085291A1 (en) 2016-09-28 2018-03-29 International Flavors & Fragrances Inc. Microcapsule compositions containing amino silicone
EP3731802B1 (en) 2017-12-29 2021-10-20 Unilever Global IP Limited Non-spherical microcapsule
MX2020006685A (es) 2017-12-29 2021-11-18 Unilever Ip Holdings B V Microcápsula no esférica.
EP3890875B1 (en) 2018-12-03 2024-01-10 Agfa-Gevaert N.V. Aqueous dispersion of capsules
CN109529736A (zh) * 2019-01-09 2019-03-29 天津工业大学 一种聚脲胶囊的制备方法
SG11202106938VA (en) * 2019-05-21 2021-07-29 Firmenich & Cie Process for preparing microcapsules
EP3921076A1 (en) * 2019-08-05 2021-12-15 Firmenich SA Poly(amide-ester) microcapsules
GB201912382D0 (en) * 2019-08-29 2019-10-16 Givaudan Sa Improvements in or relating to organic compounds
WO2022028705A1 (de) 2020-08-06 2022-02-10 Symrise Ag Verfahren zur herstellung von mikrokapseln
CN114160061B (zh) * 2021-12-15 2022-09-30 合肥芯能相变新材料科技有限公司 一种仿生结构抗菌微胶囊及其制备方法及应用
WO2023148253A1 (de) 2022-02-02 2023-08-10 Symrise Ag Verfahren zur herstellung von mikrokapseln
WO2023147855A2 (de) 2022-02-02 2023-08-10 Symrise Ag Verfahren zur herstellung von mikrokapseln

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5304448A (en) * 1992-06-15 1994-04-19 Xerox Corporation Encapsulated toner compositions
JP2007528285A (ja) * 2003-05-11 2007-10-11 ベン グリオン ユニバーシティ オブ ザ ネゲブ リサーチ アンド ディベロップメント オーソリティ 封入された精油
US20080206291A1 (en) * 2005-06-30 2008-08-28 Firmenich Sa Polyurethane and Polyurea Microcapsules
JP2009507111A (ja) * 2005-09-09 2009-02-19 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 変化する芳香パターンを有する消費者製品
WO2009153695A1 (en) * 2008-06-16 2009-12-23 Firmenich Sa Process for preparing polyurea microcapsules
WO2010070602A2 (en) * 2008-12-18 2010-06-24 Firmenich Sa Microcapsules and uses thereof

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2740450B1 (fr) * 1995-10-27 2001-09-28 Rhone Poulenc Chimie Procede d'obtention de compositions parfumantes et de produits parfumes et produits ainsi obtenus
RU2006122954A (ru) 2003-11-28 2008-01-10 Унилевер Н.В. (NL) Детергентные композиции с улучшенными свойствами в отношении неприятного запаха и способ их получения
GB0513803D0 (en) 2005-07-06 2005-08-10 Unilever Plc Fabric care composition
GB2432843A (en) 2005-12-02 2007-06-06 Unilever Plc Perfume carrying polymeric particle
GB2432852A (en) 2005-12-02 2007-06-06 Unilever Plc Laundry composition including polymer particles containing perfume and a cationic deposition aid
GB2432850A (en) 2005-12-02 2007-06-06 Unilever Plc Polymeric particle comprising perfume and benefit agent, in particular a laundry composition
GB2432851A (en) 2005-12-02 2007-06-06 Unilever Plc Laundry composition including polymer particles containing perfume and a non-ionic deposition aid
GB0524659D0 (en) 2005-12-02 2006-01-11 Unilever Plc Improvements relating to fabric treatment compositions
GB0524665D0 (en) 2005-12-02 2006-01-11 Unilever Plc Laundry composition
WO2007100501A2 (en) 2006-02-28 2007-09-07 Appleton Papers Inc. Benefit agent containing delivery particle
EP2301517A1 (en) 2006-08-01 2011-03-30 The Procter & Gamble Company Benefit agent containing delivery particle

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5304448A (en) * 1992-06-15 1994-04-19 Xerox Corporation Encapsulated toner compositions
JP2007528285A (ja) * 2003-05-11 2007-10-11 ベン グリオン ユニバーシティ オブ ザ ネゲブ リサーチ アンド ディベロップメント オーソリティ 封入された精油
US20080206291A1 (en) * 2005-06-30 2008-08-28 Firmenich Sa Polyurethane and Polyurea Microcapsules
JP2009507111A (ja) * 2005-09-09 2009-02-19 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 変化する芳香パターンを有する消費者製品
WO2009153695A1 (en) * 2008-06-16 2009-12-23 Firmenich Sa Process for preparing polyurea microcapsules
WO2010070602A2 (en) * 2008-12-18 2010-06-24 Firmenich Sa Microcapsules and uses thereof

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017525559A (ja) * 2014-06-27 2017-09-07 フイルメニツヒ ソシエテ アノニムFirmenich Sa 抗菌性マイクロカプセルの製造方法
JP2017528513A (ja) * 2014-06-27 2017-09-28 フイルメニツヒ ソシエテ アノニムFirmenich Sa ハイブリッド香料マイクロカプセル
JP2018502175A (ja) * 2014-11-07 2018-01-25 ジボダン エス エー 有機化合物におけるまたは関連する改良
JP2018516286A (ja) * 2015-04-07 2018-06-21 フイルメニツヒ ソシエテ アノニムFirmenich Sa ポリウレアマイクロカプセルを製造するための方法
JP2018521059A (ja) * 2015-06-30 2018-08-02 フイルメニツヒ ソシエテ アノニムFirmenich Sa 改善された沈着性を有する送達システム
JPWO2017135089A1 (ja) * 2016-02-05 2018-08-16 富士フイルム株式会社 インク組成物、インクセット、画像記録方法、及びインク組成物の製造方法
WO2017135084A1 (ja) * 2016-02-05 2017-08-10 富士フイルム株式会社 水分散物及びその製造方法、並びに画像形成方法
JPWO2017135084A1 (ja) * 2016-02-05 2018-08-09 富士フイルム株式会社 水分散物及びその製造方法、並びに画像形成方法
WO2017135089A1 (ja) * 2016-02-05 2017-08-10 富士フイルム株式会社 インク組成物、インクセット、画像記録方法、及びインク組成物の製造方法
US10793732B2 (en) 2016-02-05 2020-10-06 Fujifilm Corporation Ink composition, ink set, image recording method, and method for producing ink composition
US10927271B2 (en) 2016-02-05 2021-02-23 Fujifilm Corporation Microcapsule, aqueous dispersion, method for manufacturing aqueous dispersion, and image forming method
WO2019171929A1 (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 富士フイルム株式会社 マイクロカプセル含有組成物
WO2019171959A1 (ja) * 2018-03-05 2019-09-12 富士フイルム株式会社 マイクロカプセル及びマイクロカプセル含有組成物
WO2019187835A1 (ja) * 2018-03-27 2019-10-03 富士フイルム株式会社 マイクロカプセル含有組成物
JP2021517112A (ja) * 2018-03-30 2021-07-15 フイルメニツヒ ソシエテ アノニムFirmenich Sa 付着性が改善されたマイクロカプセルを製造する方法
WO2020066159A1 (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 富士フイルム株式会社 マイクロカプセル及びマイクロカプセル含有組成物
JP2020117685A (ja) * 2019-01-18 2020-08-06 ダエハ マンテック シーオー エルティディ 人体に刺激がなく、安全であり、生分解が可能なカプセルおよびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
ES2539491T3 (es) 2015-07-01
MX2013008821A (es) 2013-09-13
JP5868431B2 (ja) 2016-02-24
WO2012107323A1 (en) 2012-08-16
EP2673078A1 (en) 2013-12-18
ZA201305910B (en) 2014-04-30
CN103370126A (zh) 2013-10-23
US20130295149A1 (en) 2013-11-07
US9034384B2 (en) 2015-05-19
EP2673078B1 (en) 2015-03-18
CN103370126B (zh) 2016-03-16
BR112013018843A2 (pt) 2016-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5868431B2 (ja) ポリ尿素マイクロカプセル
EP3645157B1 (en) Process for preparing a microcapsule slurry
JP6012598B2 (ja) ポリ尿素マイクロカプセルの製造方法
CN108367264B (zh) 制备具有改善的沉积的聚脲微胶囊的方法
JP6861629B2 (ja) 付着が改善されたポリ尿素マイクロカプセルの製造方法
JP6012724B2 (ja) ポリ尿素マイクロカプセルの製造方法
JP6214553B2 (ja) ポリウレアマイクロカプセルの製造方法
WO2016193435A1 (en) Microcapsules with high deposition on surfaces
JP7254783B2 (ja) 改善された付着性を有するマイクロカプセル
JP7239627B2 (ja) メラミンホルムアルデヒドを有さないマイクロカプセルの製造方法
JP2017528513A (ja) ハイブリッド香料マイクロカプセル
US20210106965A1 (en) Process for preparing mineralized microcapsules

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141023

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150810

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160105

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5868431

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350