JP2014504956A - レーザマイクロマシニングシステムにおける戻り反射の低減 - Google Patents

レーザマイクロマシニングシステムにおける戻り反射の低減 Download PDF

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Abstract

システム及び方法は、レーザ加工システムにおける戻り反射を低減又は防止する。システムは、入射レーザビームを生成するレーザ源と、入射レーザビームをビーム経路に沿ってワーク表面に向けて方向付けるレーザビーム出力部と、空間フィルタとを含んでいる。さらに、このシステムは、空間フィルタを通って受けた入射レーザビームの直径を拡大するビーム拡大器と、拡大された入射レーザビームの焦点をワーク表面上の目標位置に合わせる走査レンズとを含んでいる。ワーク表面からの反射レーザビームは、走査レンズを通ってビーム拡大器に戻り、ビーム拡大器は、反射ビームの直径を減少させるとともに、反射レーザビームの発散角を増加させる。空間フィルタは、発散する反射レーザビームの一部分がアパーチャを通過してレーザビーム出力部に戻るのを阻止する。
【選択図】図10A

Description

本開示は、レーザを用いて材料を加工することに関するものである。特に、本開示は、レーザビームの戻り反射の低減に関するものである。
一般に、特定のレーザは、ワーク表面からレーザに反射して戻るレーザビームからの光フィードバックに影響を受けやすい。レーザの戻り反射は、レーザの不安定性を招き、あるいは特定の種類のレーザに損傷を引き起こすことがある。例えば、ファイバレーザは、典型的には、ワーク表面からの戻り反射の影響を非常に受けやすい。そのような反射が適切に阻止されない場合、例えば、そのような反射が出力ファイバに再結合する戻り経路が存在する場合には、出力ファイバ及び利得ファイバの両方が損傷する可能性がある。さらに、シードレーザは、高出力の主発振器ファイバ増幅装置内で、シードレーザに戻る途中で増幅される反射光により損傷を受ける可能性がある。したがって、レーザマイクロマシニングシステムなどの多くのレーザ加工システムでは、そのような戻り反射が出力ファイバへ戻る経路に至ることを防止することが望ましい。
レーザ加工システムにおける戻り反射の低減又は回避のための1つの解決法は、例えば、米国ミシガン州トラバース・シティのElectro-Optics Technology社によって製造されたアイソレータのようなファラデーアイソレータを使用することである。ファラデーアイソレータを、レーザ源又は出力ファイバの後のビーム経路に設置することにより、戻り反射がレーザ源又は出力ファイバに戻る前に自由空間内で阻止される。
例えば、図1Aは、レーザ源102と、アイソレータ104と、ビーム送出サブシステム106と、走査ヘッド108とを含む、典型的なレーザシステム101のブロック図である。レーザ源102は、アイソレータ104により受け取られるレーザビーム103を出力する。アイソレータ104は、レーザビーム103を(例えば矢印により表示されるように)一方向だけに伝搬させ、ビーム送出サブシステム106及び走査ヘッド108を介してワーク表面122上の所望の位置に照射する。このように、アイソレータ104は、ワーク表面122から走査ヘッド108及びビーム送出サブシステム106を通ってくる戻り反射を阻止し、戻り反射がレーザ源102に到達するのを防止する。
直線偏向レーザシステムでは、アイソレータ104は、入力偏向子(図示せず)と、ファラデー回転子(図示せず)と、出力偏向子(図示せず)とを含む偏向依存型アイソレータである場合がある。アイソレータ104はレーザ源102の後に示されているが、アイソレータ104は、走査ヘッド108内又は(例えば、ガルバノメーターやステアリングミラー、レンズ、他の光学素子を含み得る)ビーム送出サブシステム106内など、ビーム経路に沿った他の位置に配置されていてもよい。
ランダム偏向レーザシステムでは、偏向独立型光アイソレータを、戻り反射の防止又は低減に使用してもよい。例えば、図1Bは、出力ファイバ110と、コリメータアセンブリ112と、ファラデーアイソレータ114と、集束レンズ116とを含む、典型的なファイバレーザ加工システム100のブロック図である。出力ファイバ110は、レーザ源(図示せず)からの発散レーザビーム118をコリメータアセンブリ112の方向に向ける。コリメータアセンブリ112は、発散レーザビーム118をコリメートして平行化されたレーザビーム120をファラデーアイソレータ114に供給する。
ファラデーアイソレータ114は一方向だけに光を透過させる。コリメートされたレーザビーム120は、ファラデーアイソレータ114を通って集束レンズ116に至り、集束レンズ116はビームの焦点をワーク表面122に合わせる。入射レーザビームの経路は、ワーク表面122に垂直であるため、反射レーザビーム123(点線で示す)は、入射レーザビーム120と同じ経路に沿って反対の方向に進み、集束レンズ116を通ってファラデーアイソレータ114に至る。しかしながら、ファラデーアイソレータ114は、出力ファイバ110へ戻る逆方向の経路に沿って反射レーザビームが進み続けるのを防止する。
出力ファイバ110を出射したレーザビーム118が、(よくあるように)ランダムに偏向される場合には、ファラデーアイソレータ114は、偏向の影響を受けないように構成される。図1Bに示すように、例えば、偏向無影響ファラデーアイソレータ114は、入力複屈折くさび124と、ファラデー回転子126と、出力複屈折くさび128とを含んでいてもよい。そのようなアイソレータは市販されているが、通常それらは(特に高パワービームとともに使用されるように構成される場合には)非常に大きく、高価で、かつシステム位置合わせを複雑にさせる。高パワーの適用分野では、光アイソレータも熱レンズ効果の影響を受ける。
戻り反射を低減又は回避する他の手法は、ワーク表面122に対してビーム送出サブシステム全体を「傾けて」、ワーク表面に当たるビームの入射角が90度にならないようにすることである。例えば、図2は、入射レーザビーム120の経路がワーク表面122に直交しないように傾けられたビーム送出サブシステム(例えば出力ファイバ110とコリメータアセンブリ112と集束レンズ116)を有する、他の典型的なファイバレーザ加工システム200のブロック図である。
ビーム送出サブシステムを傾けた結果として、ワーク表面122からの反射レーザビーム123は、入射レーザビーム120の経路から角度的に分離される。反射レーザビーム123の一部分210は、集束レンズ116を通って出力ファイバ110へ戻る可能性がある。しかしながら、入射レーザビーム120の経路と反射レーザビーム123との間の角度的な分離は、空間分離に相当し、この空間分離は、続いて、戻り反射ビーム123が出力ファイバ110に結合するのを実質的に防止する。入射レーザビーム120の経路と反射レーザビーム123との間の空間分離量は、ビーム送出サブシステムの集束レンズ116の焦点距離と(ワーク表面122に対する)角度傾斜に比例する。このように、焦点距離、角度的傾斜、又は焦点距離と角度的傾斜の両方を増加させることで空間分離量を増加させることができる。
以下に述べるように、ワーク表面122に対してビーム送出サブシステム全体を傾斜させることにより戻り反射が低減されるが、これによりワーク表面122に対する焦点面も傾斜する。このため、ワーク表面122でのスポットサイズ及びフルエンスにばらつきが生じる。これらのばらつきにより加工の精度が低下する。
開示されたシステム及び方法は、レーザ加工システムにおける戻り反射を低減又は防止する。一実施形態では、システムは、入射レーザビームを生成するレーザ源と、入射レーザビームをビーム経路に沿ってワーク表面に向けて方向付けるレーザビーム出力部と、空間フィルタとを含んでいる。さらに、このシステムは、空間フィルタを通って受けた入射レーザビームの直径を拡大するビーム拡大器と、拡大された入射レーザビームの焦点をワーク表面上の目標位置に合わせる走査レンズとを含んでいる。ワーク表面からの反射レーザビームは、走査レンズを通ってビーム拡大器に戻り、ビーム拡大器は、反射ビームの直径を減少させるとともに、反射レーザビームの発散角を増加させる。空間フィルタは、発散する反射レーザビームの一部分がアパーチャを通過してレーザビーム出力部に戻るのを阻止する。
加えて、あるいは他の実施形態においては、システムは、入射レーザビームをビーム経路に沿った内部焦点位置に集束させる集束光学系をさらに備えていてもよい。空間フィルタのアパーチャは焦点位置に位置する。集束光学系はケプラー望遠鏡であってもよい。
加えて、あるいは他の実施形態においては、システムはfθレンズを含んでもよい。fθレンズの走査範囲の中央部分は、目標位置でワーク表面をレーザ加工するために使用されない、所定サイズの不感帯(dead zone)として規定されていてもよい。
加えて、あるいは他の実施形態においては、システムは、レーザビーム出力部と走査レンズとの間に配置され、fθレンズを横断して入射レーザビームを走査する2次ビームポジショナを含んでいてもよい。2次ビームポジショナは、fθレンズに対して入射レーザビームの経路を第1の位置から第2の位置に変更してもよい。また、2次ビームポジショナは、不感帯を回避するようにfθレンズでの入射レーザビームの走査角を制御してもよい。
他の実施形態では、レーザで入射レーザビームを生成し、入射レーザビームをビーム経路に沿ってワーク表面に向けて伝搬させ、ビーム経路に沿って入射レーザビームを第1の直径から第2の直径に拡大して、ワーク表面でスポットサイズより小さくすることを可能にする。この拡大により入射レーザビームの発散が減少される。さらに、この方法では、ビーム経路に沿って反対の方向にワーク表面から反射レーザビームを受け、反射レーザビームのサイズを第2の直径から第1の直径に減少させる。この減少により反射レーザビームの発散角及びポインティング角が増加する。さらに、この方法では、発散する反射レーザビームを空間フィルタリングして該発散する反射レーザビームの少なくとも一部分がレーザに戻るのを阻止する。
さらなる態様及び利点は、添付図面を参照して述べられる以下の好ましい実施形態の詳細な説明から明らかになるであろう。
本開示の様々な実施形態を含み、限定を意図せずすべてを網羅しているものでもない実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1Aは、典型的なレーザシステムのブロック図である。 図1Bは、戻り反射を低減するファラデーアイソレータを含む、典型的なファイバレーザ加工システムのブロック図である。 図2は、戻り反射を低減するように傾けられたビーム送出サブシステムを有する、他の典型的なファイバレーザ加工システムのブロック図である。 図3は、一実施形態における、戻り反射を低減又は実質的に防止するレーザ加工システムのブロック図である。 図4は、一実施形態における、入射レーザビームの伝搬を可能にし、反射レーザビームの伝搬を阻止するアパーチャを含むレーザ加工システムのブロック図である。 図5は、一実施形態における、集束レンズを横断して入射レーザビームを走査する2次ビームポジショナを含むレーザ加工システムのブロック図である。 図6A及び図6Bは、ある実施形態における、2次ビームポジショナを使用するときの焦点面を比較するそれぞれのレーザ加工システムのブロック図である。 図6A及び図6Bは、ある実施形態における、2次ビームポジショナを使用するときの焦点面を比較するそれぞれのレーザ加工システムのブロック図である。 図7A及び図7Bは、ある実施形態における、戻り反射を低減又は実質的に防止するためのケプラー望遠鏡を含むレーザ加工システムのブロック図である。 図7A及び図7Bは、ある実施形態における、戻り反射を低減又は実質的に防止するためのケプラー望遠鏡を含むレーザ加工システムのブロック図である。 図8は、ある実施形態において使用されるfθレンズのブロック図である。 図9は、一実施形態における、図8に示すfθレンズの走査範囲を模式的示すものである。 図10A及び図10Bは、ある実施形態における、戻り反射を低減又は回避するために空間フィルタとともに使用されるビーム拡大器を含むレーザ加工システムのブロック図である。 図10A及び図10Bは、ある実施形態における、戻り反射を低減又は回避するために空間フィルタとともに使用されるビーム拡大器を含むレーザ加工システムのブロック図である。
好ましい実施形態の詳細な説明
本明細書に述べられている種々のシステム及び方法は、大きいアイソレータ及び/又は高価なアイソレータを使用することなく、戻り反射がレーザ加工システムの出力ファイバに結合することを低減又は防止する。一実施形態において、集束レンズは、ワーク表面への入射ビームに対して垂直ではない「迎え角」を与えるように、ビーム経路内のビーム伝搬軸からオフセットした位置に置かれる。これにより、ワーク表面に対してビーム送出サブシステム全体を傾けることなく、入射ビーム経路と反射ビーム経路とを空間分離させることができる。一実施形態では、戻り反射レーザビームが出力ファイバに到達するのをアパーチャがさらに阻止する。加えて、あるいは他の実施形態においては、2次ビームポジショナが、集束レンズの主光学軸からのオフセット位置にある集束レンズを横断して入射レーザビームを走査して、走査焦点面がワーク表面に対して実質的に平行になるようにしている。
本明細書に開示されている他の実施形態は、低コストの構成で戻り反射を効果的に低減する。これらの実施形態では、内部焦点位置に空間フィルタを有するケプラー望遠鏡を用いること、fθレンズの走査範囲の所定の部分を用いること、空間フィルタを有するビーム拡大器を用いること、これらの組み合わせを用いることの少なくとも1つを行う。システム構成と加工される部品の表面品質によっては、これらの実施形態によって戻り反射の問題を効果的に低減又は防止することができる。
次に図面を参照する。図面においては、類似の参照番号が類似の要素を意味する。以下の説明においては、本明細書に述べられた実施形態を十分に理解できるように、多数の具体的な詳細が示されている。しかしながら、1つ以上の具体的な詳細がなくても、あるいは他の方法や要素、材料を用いても実施形態を実施できることは、当業者であれば理解できるであろう。さらに、場合によっては、本実施形態の態様が曖昧になることを避けるために、公知の構造、材料、又は動作については示されておらず、述べられていない。さらに、1以上の実施形態においては、本明細書で述べられた特徴や構造、特性を適切に組み合わせることができる。
図3は、一実施形態における、戻り反射を低減又は実質的に防止するレーザ加工システム300のブロック図である。システム300は、90度以外の角度308で入射レーザビーム120をワーク表面122上に照射することにより、入射レーザビーム120の経路と(点線で示される)反射レーザビーム123の経路との間に空間分離を形成している。しかしながら、図2に関して述べたビーム送出アセンブリを傾けることによっては、このように入射ビームの「迎え角」308を変えることはできない。
システム300は、出力ファイバ110を有するファイバレーザ源(図示せず)を含んでいる。本明細書に述べられる例においては、戻り反射の影響を受けやすいため、ファイバ型レーザが述べられている。しかしながら、他の種類のレーザも戻り反射の影響を受けやすく、任意の種類のレーザ源を用いることができることは、当業者であれば本明細書における開示から理解するであろう。したがって、他の種類のレーザが、本明細書に述べられた出力ファイバ110以外のレーザビーム出力部を有していてもよい。実際には、レーザビーム出力部は、ビームの焦点がワーク表面122に合わされる前にレーザビームの経路を案内するために使用される種々の光学要素の組み合わせを含み得る。
図3に示すシステム300は、コリメータアセンブリ112と集束レンズ116とをさらに含んでいる。出力ファイバ110は、発散レーザビーム118をコリメータアセンブリ112に向ける。コリメータアセンブリ112は、集束レンズ116上の入射レーザビーム120が実質的に平行化されるように発散レーザビーム118をコリメートする。集束レンズ116は収束レンズであり、実質的にその主光学軸310に関して対称である。集束レンズ116の主光学軸310は、ワーク表面122に対して実質的に垂直である。
入射レーザビーム120は、第1の伝搬軸312に沿ってコリメータアセンブリ112から集束レンズ116に伝搬する。第1の伝搬軸312は、集束レンズ116の主光学軸310に対して実質的に平行である。しかしながら、入射レーザビーム120の第1の伝搬軸312と集束レンズ116の主光学軸310との間にはオフセット314がある。すなわち、(コリメートされた)入射レーザビーム120は、(図1B及び図2に示す標準的なレイアウトのように)レンズ116の中心で集束レンズ116に当たらない。入射レーザビーム120は、レンズ116の中心からオフセット314の位置で集束レンズ116に当たる。一実施形態においては、オフセット314の量は、平行化された入射レーザビーム120の直径の約半分以上である。後述するように、そのようなオフセット314の量により、反射レーザビーム123と入射レーザビーム120とが重なることを低減もしくは防止することができる。
集束レンズ116は、ワーク表面122上の集束スポット直径に入射レーザビーム120を収束する。入射レーザビーム120の第1の伝搬軸312と集束レンズ116の主光学軸310と間のオフセット314による非対称的な配置の結果として、集束レンズ116は、入射レーザビーム120を集束レンズ116の主光学軸310に向けて「傾け」ることになる。このように、集束レンズ116は、入射レーザビームの経路を第1の伝搬軸312から、垂直ではない迎え角308でワーク表面122と交差する第2の伝搬軸316に変更する。
オフセット314を用いて入射レーザビーム120を傾けた結果として、反射レーザビーム123の経路は、入射レーザビーム120の経路から角度的に分離される。このように、集束レンズ116を通って戻った後、反射レーザビーム123は、入射レーザビーム120の第1の伝搬軸312から空間的に分離された第3の伝搬軸318に沿って進む。ある実施形態においては、入射レーザビーム120に対応する第1の伝搬軸312と、反射レーザビーム123に対応する第3の伝搬軸318との間のオフセット320は、反射レーザビーム123が入射レーザビーム120と重ならないように構成される。このように、反射レーザビーム123のすべての部分あるいは少なくとも相当な部分が、コリメータアセンブリ112を通らず出力ファイバ110に戻らない。
図3に示すように、反射レーザビーム123のわずかな一部322が出力ファイバ110に再結合することも考えられる。実施形態によっては、これは望ましいことではない。このように、そのような実施形態においては、出力ファイバ110とワーク表面122との間のどこかにビームストッパを配置して、反射レーザビーム123の残りの部分322が出力ファイバ110に戻るのを防止する。
他の装置をビームストッパとして用いてもよい。例えば、図4は、一実施形態における、入射レーザビーム120の伝搬を可能にし、反射レーザビーム123の伝搬を阻止するアパーチャ410を含むレーザ加工システム400のブロック図である。アパーチャ410は、入射レーザビーム120の第1の伝搬軸を実質的に中心とする開口を有している。一実施形態では、アパーチャ410は、入射レーザビーム120がコリメータアセンブリ112から集束レンズ116に向かって通過できるように、(コリメートされた)入射レーザビーム120の直径より大きいか、実質的に同じである。
一実施形態では、システム400は、入射レーザビーム120の経路と反射レーザビーム123の経路との間の空間分離320(集束レンズ116の焦点距離及び入射レーザビーム120の第1の伝搬軸312と集束レンズ116の主光学軸310との間のオフセット314の量により決まる)が、コリメートされた入射レーザビーム120の直径の約1.5倍から約2.0倍の範囲にあるように構成される。このように、入射レーザビーム120の開口直径と同等の開口直径を有するようにアパーチャ410を選択することにより、相当量の戻り反射が出力ファイバ110に伝搬する可能性が実質的に低減される。
加えて、あるいは他の実施形態においては、集束レンズ116及び/又はビームストッパ(例えば図4に示すアパーチャ410)は、ビームストッパと集束レンズ116との間の位置に挿入される2次ビームポジショナと組み合わされる。例えば、図5は、一実施形態における、集束レンズ116を横断して入射レーザビーム120を走査する2次ビームポジショナ510を含むレーザ加工システム500のブロック図である。2次ビームポジショナ510は、(例えば、アパーチャ410の開口を通過した後に)コリメートされた入射レーザビーム120を受け、レンズの主光学軸310からオフセットの位置で集束レンズ116に沿うように入射レーザビーム120の経路を案内する。
図5に示すように、一実施形態においては、2次位置決めシステム510は、入射レーザビーム120を2つの方向に案内するように構成される。第1のガルバノメーター512は、入射レーザビーム120を第1の方向に案内するように第1のミラー514を調整し、第2のガルバノメーター516は、入射レーザビーム120を第2の方向に案内するように第2のミラー518を調整する。2次ビームポジショナの他の構成も使用可能であることは、当業者であれば本明細書の開示から理解できるであろう。図5には示されていないが、ある実施形態では、2次ビームポジショナ510は、ガルバノメーター512,516の位置を制御するためのコンピュータ読取可能な媒体に記録された指令を実行するためのプロセッサを有するコントローラを含んでもよい。
図5、図6A、及び図6Bは、図2に示す標準的な「傾斜ビーム送出アセンブリ」の手法と比較した、本明細書に開示される実施形態の利点の1つを示すものである。すなわち、開示された実施形態では、2次ビームポジショナ510が集束レンズ116の表面を横断して入射レーザビーム120を走査しても、集束レンズ116からワーク表面122上の照射点までのビーム経路長は実質的に一定のままである。図5を参照すると、2次ビームポジショナ510が、集束レンズ116に対して入射レーザビーム120の経路を第1の位置520から第2の位置522に変更しても、第1の位置520からワーク表面122に至るビーム経路524の長さは、第2の位置522からワーク表面122に至るビーム経路526の長さと実質的に同一のままである。この例では、第1のミラー514から第2のミラー518に向かい、集束レンズ116上の第2の位置522を通ってワーク表面122に至る入射レーザビーム120の経路が点線で示されている。
図6A及び6Bは、ある実施形態における、2次ビームポジショナ510を使用するときの焦点面を比較するそれぞれのレーザ加工システムのブロック図である。図6Aには、傾斜ビーム送出サブシステムを有するシステム600で使用されるビームポジショナ510を示すものである。図6Aに示す実施形態では、集束レンズ116の主光学軸310は、ワーク表面122に対して垂直ではない。したがって、2次ビームポジショナ510が、主光学軸310及び他の点を通るように集束レンズ116に沿って入射レーザビーム120を走査すると、焦点面610が変化する。図6Aに示す焦点面610は、集束レンズ116の「傾斜した」主光学軸310に対して実質的に垂直である。結果として生じるワーク表面のスポットサイズ及びフルエンスのばらつきにより加工性能が悪化する。
本明細書で開示される実施形態により、この問題を低減ないし回避することができる。例えば、図6Bは、図5に示すシステム500を簡略化したものを示している。図6Bにおいては、集束レンズ116の主光学軸310は、ワーク表面122に対して実質的に垂直である。したがって、2次ビームポジショナ510が、1つ以上のオフセット点で集束レンズ116に沿って入射レーザビーム120を走査しても、焦点面612はワーク表面122に対して実質的に平行のままである。
上述した実施形態は、偏向無影響ファラデーアイソレータ114(図1B参照)をビーム経路に挿入する標準的な手法に比べて、ずっと簡単で安価に実施することができる。また、上記実施形態は、集束レンズ116の表面を横断して入射レーザビーム120を走査する2次ビームポジショナ510が存在しても、集束レンズ116からワーク表面122に至るビーム経路長を一定にすることができるので、ビーム送出アセンブリ傾斜手法(図2参照)よりも優れている。
図3、図4、図5、及び図6Bで示される実施形態は、レーザビーム120が集束レンズ116の主光学軸310に対して平行な場合に容易に実施することができる。集束されたレーザビーム120をワーク表面122上の所望の目標位置に正確に方向付けるのはより難しくなるかもしれないが、図6Bに偏向されたレーザビーム120'が点線で示されているように、2次ビームポジショナ510は、集束レンズ116の主光学軸310に対してより大きい角度でレーザビーム120を偏向させる。すなわち、図3、図4、図5、及び図6Bで示す実施形態は、集束レンズ116の走査範囲が小さいときの方が、走査範囲が比較的大きいときよりも容易に実施することができるかもしれない。以下に述べる実施形態は、比較的大きい走査範囲に対して戻り反射を低減又は防止することに対して、図3、図4、図5、及び図6Bで示す形態と比較すると、より簡単に実施することができる。
図7A及び図7Bは、ある実施形態における、戻り反射を低減又は実質的に防止するためのケプラー望遠鏡700を含むレーザ加工システムのブロック図である。図7A及び図7Bにおいては、便宜的に、レーザ出力部712から(例えば、図3の出力ファイバ110及び/又はコリメータアセンブリ112から)のレーザビーム710が実線で示され、ワーク表面(例えば、図3のワーク表面122)から走査ヘッド716を通って(例えば、より大きな角度で)戻る散乱又は反射レーザビーム714が点線で示されている。図示はされていないが、反射の一部が、レーザビーム710の軸に沿って(例えば、より小さな角度で)直接戻ることも、当業者であれば本明細書の開示から理解できるであろう。
ケプラー望遠鏡700は、第1のレンズ718と第2のレンズ720とを含む。例えば、レンズ718,720はそれぞれ一重形態の平凸レンズであってもよい。第1のレンズ718は、レーザ出力部712から受けた、コリメートされたレーザビーム710を内部焦点位置722で集束させる。第2のレンズ720は、レーザビーム710を再びコリメートして走査ヘッド716に供給する。反射レーザビーム714が走査ヘッド716を通って戻るときに第2のレンズ720も反射レーザビーム714を受けてこれを内部焦点位置722で集束させる。図7Aでは、反射レーザビーム714は、第1のレンズ718を通ってレーザ出力部712に戻っている。しかしながら、図7Bに示す実施形態は、ケプラー望遠鏡700の内部焦点位置722に配置された空間フィルタ724を含んでおり、(例えば、より大きい角度の)反射レーザビーム714の相当な部分を阻止する。
一実施形態では、空間フィルタ724は、ピンホールアパーチャでもよい。他の実施形態では、空間フィルタ724は、より大きな角度の反射レーザビーム714を捕捉できるように構成された円錐形フィルタあるいは他の装置であってもよい。ある実施形態では、より大きな角度の反射レーザビーム714のパワーレベルによっては、空間フィルタ724を水冷することもできる。(例えばレーザ出力部712での)レーザビーム710の入力直径とケプラー望遠鏡700のf1により空間フィルタ724のアパーチャ直径を決めてもよい。ここで、f1は第1のレンズ718の焦点距離である。ワーク表面の平面度によるわずかな角度の変化やワーク表面の粗さによる散乱が生じた反射レーザビーム714は、空間フィルタ724により阻止される。例えば、レーザ出力部712からのレーザビーム710が、約2mmでf1=f2=200mm(f2は第2のレンズ720の焦点距離)である場合、内部焦点位置722に集束されるビームのサイズは約160μmである。この例では、空間フィルタ724で約320μmのアパーチャサイズを使用することにより、約0.05度より大きな入射角を有する反射ビーム714を阻止することができる。比較的少量の散乱光がレーザビーム710の軸に沿ってアパーチャを通ってレーザ出力部712に戻るが、レーザでの反射レーザビームのパワーが特定のレーザに対する閾値レベルより低いときには、本実施形態を適用した多くの場合において、レーザは通常通りに、かつ損傷なく機能し続ける。
一実施形態では、図7A及び7Bに示す走査ヘッド716は、テレセントリックレンズを含んでいる。他の実施形態では、fθレンズが使用される。テレセントリック走査レンズが、特定の用途に必要とされない場合には、より広い領域の走査のためにfθレンズを使用し、範囲の端部で約10度となり得るテレセントリック角の誤差を利用することができる。
図8は、ある実施形態において使用されるfθレンズ810のブロック図である。便宜的に、fθレンズの光軸814に対して走査角θで入力光線812が示されている。走査角θ=0の場合(例えば、入力光線812が光軸814に平行な場合)、出力光線816は光軸814に平行に伝搬し、ワーク表面122で反射してfθレンズ810を通って戻る。しかしながら、走査角θが増加するとき、ワーク表面122に対して入射角820を持った出力光線818により示されるように、レーザビームは、走査角θに対して公知の角度でfθレンズ810から出射する。実施形態によっては、入射角820は、10度から12度もあり、あるいはそれよりも大きくてもよい。このように、入射角820によっては、反射光線822がfθレンズ810に戻らないこともある。
ある実施形態において、「不感帯」は、ゼロに近い入射角820に対応するfθレンズ810の走査範囲の中央に画定されている。例えば、図9は、一実施形態における、図8に示されるfθレンズ810の走査範囲910を模式的に示すものである。走査範囲910は、図8に示されるワーク表面122上の目標物のレーザ加工に使用されない所定の一部分又は不感帯912を含んでいる。すなわち、不感帯912からのレーザビーム反射は、レーザとの間で過度な干渉を引き起こし、レーザに対する損傷を引き起こすので、走査範囲910の不感帯912内でレーザビームがワーク表面122に入射しないように、fθレンズ810へのレーザビームの走査角θを制御する。例えば、過度の反射がレーザに戻るのを避けるために(ある実施形態においては、空間フィルタの必要がない)、図9に示す円形走査範囲910の直径は約20mmであってよく、不感帯912の直径は約5mmであってよい。
図10A及び図10Bは、ある実施形態における、戻り反射を低減又は回避するために空間フィルタ724とともに使用されるビーム拡大器1010を含むレーザ加工システム1000のブロック図である。図10A及び図10Bに示すシステム1000は、それぞれ、第1のビーム径を有し、コリメートされたレーザビーム1014を供給するレーザ源1012を含んでいる。レーザ源1012は、図3に示される出力ファイバ110及び/又はコリメータアセンブリ112を含んでいてもよい。レーザビーム1014は、空間フィルタ724内のアパーチャを通ってビーム拡大器1010に至る。ビーム拡大器1010は、レーザビーム1014のサイズを第1のビーム径から第2のビーム径へ増加させる。第2のビーム径は、ワーク表面122をレーザ加工するために使用される所望のスポットサイズによって、第1のビーム径の2倍(2x)、3倍(3x)、5倍(5x)、又は第1のビーム径よりも大きな別のサイズであってもよい。例えば、ビーム拡大器1010は、ケプラービーム拡大器又はガリレオビーム拡大器であってもよい。ビーム拡大器1010は、第2のビーム径を有する、コリメートされたレーザビーム1016を、レーザビームの焦点をワーク表面122上の目標位置に合わせるための走査ヘッド716に供給する。上述したように、走査ヘッド716は、テレセントリックレンズあるいは図8に示すfθレンズ810のようなfθレンズを含んでもよい。ある実施形態では、システム1000は、走査範囲910の不感帯912を避けるように、選択された走査角θでfθレンズ810を横断してレーザビーム1016を走査するために、図5に示される2次ビームポジショナ510を含んでいてもよい。ある実施形態では、不感帯912のサイズ及び/又は位置は、反射光の一部がレーザ源1012に戻っても、レーザ源1012の走査と干渉せずに、また、レーザ源1012に損傷を与えることのないような、反射光の閾値パワーレベルに基づいている。
ビーム拡大器1010に出入りするレーザビーム1014,1016はコリメートされるものとして述べられているが、各レーザビーム1014,1016は多少発散している(図示せず)。ビーム拡大器1010は、ビーム径、ビーム発散角、及びポインティング角を変化させる。ビーム発散角及びポインティング角は、以下のように、入力レーザビーム及び出力レーザビームの直径に依存するビームサイズ倍率に反比例する。
δ(in)/δ(out)=D(out)/D(in)
ここで、δ(in)は入力ビーム発散角であり、δ(out)は出力ビーム発散角であり、D(out)は出力ビーム径であり、D(in)は入力ビーム径である。出力ビーム径D(out)が増加すると出力ビーム発散角δ(out)が減少し、また逆も同様である。このように、図10A及び図10Bには示されていないが、レーザビーム1016は、レーザビーム1014と比べると発散が少ない。
ワーク表面122からの反射レーザビーム1018のうちの少なくとも一部(点線で示す)は、走査ヘッド716を通ってビーム拡大器1010に戻る。逆方向には、ビーム拡大器1010は、反射レーザビーム1018のサイズを減少させ、例えば、第2の直径程度から第1の直径程度に減少させるとともに発散を増加させる。このように、反射レーザビーム1020の一部分は、第1のビーム径程度でビーム拡大器1010を出射し、比例して増加したビーム発散角を有している。必ずしも実際の大きさ通りに図示されていないが、反射レーザビーム1020の発散は図10A及び図10Bに表されている。例えば、2倍の拡大器が使用される場合、逆方向に向かってビーム拡大器1010に入る反射ビーム1018のものと比べると、反射レーザビーム1020のビーム径は2倍減少し、ビーム発散角は2倍増加し、ポインティング角は2倍増加する。したがって、発散を増加させることで、ビーム拡大器1010は、反射レーザビーム1020のうち空間フィルタ724のアパーチャを通って戻る部分を減らすことができる。
図10Bでは、図7Bに関連して述べたように、システム1000は、内部焦点位置722に配置された空間フィルタ724を有するケプラー望遠鏡700を含んでいる。図10Bに示す空間フィルタ724のアパーチャは、図10Aに示す空間フィルタ724のアパーチャより小さくてもよい。したがって、図10Bの空間フィルタ724は、図10Aのものよりも多くの反射レーザビーム1020を阻止する。さらに、(図8及び図9に関して上記で述べたように、走査範囲910内に所定の不感帯912を有するfθレンズ810を走査ヘッド716内に含めることなど)本明細書で述べた1以上の他の実施形態を含むことにより、図10A及び図10Bにおいて空間フィルタ724を通過する反射レーザビーム1020の量をさらに低減することができる。
本明細書に記載のシステム及び方法は、ファイバレーザ型システムに関連する戻り反射に関するものであるが、この手法が他の種類のレーザを使用するシステムにも同様に有効であることは、当業者であれば理解できるであろう。
本発明の根底にある原理を逸脱することなく、上述した実施形態の詳細に数多くの変更を加えることができることは、当業者であれば理解できるであろう。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲によってのみ定められるべきである。

Claims (18)

  1. 戻り反射を低減又は防止するレーザ加工システムであって、
    入射レーザビームを生成するレーザ源と、
    前記入射レーザビームをビーム経路に沿ってワーク表面に向けて方向付けるレーザビーム出力部と、
    前記ビーム経路に沿ってアパーチャを備えた空間フィルタであって、前記レーザビーム出力部からの前記入射レーザビームを前記アパーチャへ通過させる空間フィルタと、
    前記空間フィルタを通って受けた前記入射レーザビームの直径を拡大するビーム拡大器と、
    前記拡大された入射レーザビームの焦点をワーク表面上の目標位置に合わせる走査レンズと、
    を備え、
    前記ワーク表面からの反射レーザビームは前記走査レンズを通って前記ビーム拡大器に戻り、
    前記ビーム拡大器は、前記反射ビームの直径を減少させるとともに、前記反射レーザビームの発散角を増加させ、
    前記空間フィルタは、前記発散する反射レーザビームの一部分が前記アパーチャを通過して前記レーザビーム出力部へ戻ることを阻止する、
    レーザ加工システム。
  2. 前記入射レーザビームを前記ビーム経路に沿った内部焦点位置に集束させる集束光学系をさらに備え、前記空間フィルタの前記アパーチャは前記焦点位置に位置する、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記集束光学系はケプラー望遠鏡である、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記走査レンズはテレセントリックレンズである、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記走査レンズは非テレセントリックレンズである、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記非テレセントリックレンズはfθレンズである、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記fθレンズの走査範囲の中央部分は、前記目標位置で前記ワーク表面をレーザ加工するために使用されない、所定サイズの不感帯を備える、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記レーザビーム出力部と前記走査レンズとの間に配置され、前記fθレンズを横断して前記入射レーザビームを走査する2次ビームポジショナをさらに備える、請求項6に記載のシステム。
  9. 前記2次ビームポジショナは、前記fθレンズに対して前記入射レーザビームの前記経路を第1の位置から第2の位置に変更し、前記2次ビームポジショナは、前記不感帯を回避するように前記fθレンズでの前記入射レーザビームの走査角を制御する、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記2次ビームポジショナは1対のガルバノメーター駆動ミラーである、請求項8に記載のシステム。
  11. 前記レーザ源はファイバレーザである、請求項1に記載のシステム。
  12. 前記レーザビーム出力部は光ファイバである、請求項1に記載のシステム。
  13. 前記レーザビーム出力部と前記空間フィルタとの間に配置されたコリメータをさらに備える、請求項12に記載のシステム。
  14. レーザでワークピースを加工するための方法であって、
    レーザで入射レーザビームを生成し、
    前記入射レーザビームをビーム経路に沿ってワーク表面に向けて伝搬させ、
    前記ビーム経路に沿って前記入射レーザビームを第1の直径から第2の直径に拡大し、該拡大により前記入射レーザビームの発散が減少され、
    前記ビーム経路に沿って反対の方向に前記ワーク表面から反射レーザビームを受け、
    前記反射レーザビームのサイズを前記第2の直径から前記第1の直径に減少させ、該減少により前記反射レーザビームの発散が増加し、
    前記発散する反射レーザビームを空間フィルタリングして該発散する反射レーザビームの少なくとも一部分が前記レーザに戻るのを阻止する、
    方法。
  15. さらに、前記入射レーザビームの焦点を前記ビーム経路に沿った内部焦点位置で合わせ、前記内部焦点位置は、前記発散する反射レーザビームを阻止するために使用される空間フィルタのアパーチャに対応する、請求項14に記載の方法。
  16. 前記入射レーザビームを前記ビーム経路に沿って前記ワーク表面に向けて伝搬させるときに、ある走査角で前記拡大された入射レーザビームをfθレンズに通過させる、請求項14に記載の方法。
  17. さらに、
    前記fθレンズの走査範囲内の中央位置に不感帯を規定し、該規定は、前記反射レーザビームのうち前記レーザに戻る一部の閾値パワーレベルに基づいており、
    前記不感帯を避けるように前記fθレンズでの前記拡大された入射レーザビームの前記走査角を選択する、
    請求項14に記載の方法。
  18. レーザでワークピースを加工するためのシステムであって、
    入射レーザビームを生成する手段と、
    前記入射レーザビームをビーム経路に沿ってワーク表面に向けて伝搬する手段と、
    前記ビーム経路に沿って前記入射レーザビームを第1の直径から第2の直径に拡大する手段であって、該拡大により前記入射レーザビームの発散が減少されるような手段と、
    前記ビーム経路に沿って反対の方向に前記ワーク表面から反射レーザビームを受ける手段と、
    前記反射レーザビームのサイズを前記第2の直径から前記第1の直径に減少させる手段であって、該減少により前記反射レーザビームの発散が増加するような手段と、
    前記発散する反射レーザビームを空間フィルタリングして該発散する反射レーザビームの少なくとも一部分が前記入射レーザビームを生成するための手段に戻るのを阻止する手段と、
    を備えた、システム。
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