JP2014503039A - 軌道をつき固める方法 - Google Patents

Abstract

バラスト内にハンドタイタンパ（１）を挿入することにより、軌道をつき固める方法であって、前記ハンドタイタンパ（１）をバラスト内に挿入する前に、前記ハンドタイタンパ（１）を、駆動モータ（３）とつき固めブレード（５）との間のタイタンパ部分（６）に取り付けられた位置固定機構（１５）により、つき固め運動に関して向かい合って位置する、軌道（９）に位置固定されたアンカ部材（１０）に取外し可能に結合する。

Description

本発明は、ハンドタイタンパにより軌道をつき固める方法に関する。

公知の様々なハンドタイタンパは、駆動装置を有する上側部分を握って、振動させられるつき固めブレードをバラスト内に挿入するようになっている。挿入動作中に、上側の駆動装置部分を作業員の方向に傾けて下げることによって、つき固めブレードによる、まくらぎに向かう方向での締固め運動が得られる。しかし、その結果得られる締固め作用は不十分である。それというのも、つき固めブレードの後方で一種の支持部として利用されるバラストの抵抗が、振動に基づき小さくなるからである。

そこで本発明の課題は、改良されたバラスト締固めが得られる、冒頭で述べた形式の方法を提供することである。

この課題は、本発明に基づき冒頭で述べた形式の方法によって、ハンドタイタンパをバラスト内に挿入する前に、ハンドタイタンパを、駆動モータとつき固めブレードとの間のタイタンパ部分に取り付けられた位置固定機構により、つき固め運動に関して向かい合って位置する、軌道に位置固定されたアンカ部材に取外し可能に結合することにより解決される。

この一時的な軌道との結合によって、押しずらされることのない支持部が得られるので、ハンドタイタンパの上側部分の傾斜下降運動により、つき固めブレードの必然的な反動が、まくらぎに向かう方向に行われる。これにより、バラストは必然的にまくらぎの下側に押し退けられて、締め固められる。

本発明の別の利点は、従属請求項及び図面の記載から明らかである。

２つのハンドタイタンパをまくらぎの長手方向に見た図である。 本発明の別の変化態様を上から見た図である。 本発明の別の変化態様の簡略図である。

以下に、本発明の実施形態を図面につき詳しく説明する。

図１から図３に示したハンドタイタンパ１は、上側部分２内に配置された各１つの駆動モータ３と、ハンドグリップ４とを有している。駆動モータ３とつき固めブレード５との間に設けられた中央のタイタンパ部分６は、長手方向７に延びる接続管１７として形成されていて、この接続管１７内で偏心軸（詳しくは図示せず）が回転させられるようになっている。

軌道９の、つき固めようとするまくらぎ８の上側には、レールアンカとして形成されたアンカ部材１０が位置していて、このアンカ部材１０は、クイックロック１１を介して取外し可能にレール１２に結合されており且つフック１３を有している。例えばチェーン又はロープとして形成された位置固定機構１５が、接続管１７の、つき固めブレード５に近い方の半部に設けられたフック１４に取り付けられている。

つき固め方法を実施するために、今、フック１４を、位置固定機構１５を介して、軌道９に位置固定されたアンカ部材１０のフック１３と結合する。最適な締固め作用を得るために、駆動モータ３と共にハンドグリップ４を、作業員に向かって作業方向１６に移動させる。このことは、中央のタイタンパ部分６とアンカ部材１０との結合に基づき、隣のまくらぎ８に向かう方向で、つき固めブレード５のつき固め運動１８を、強制的に生ぜしめる。

軌道９のつき固めの更なる最適化は、つき固めようとするまくらぎ８に関して、互いに向かい合うように位置決めされ且つそれぞれアンカ部材１０と結合された２つのハンドタイタンパ１が、同時に使用されることによって得られる。図２に一点鎖線で示したように、それぞれアンカ部材１０に連結された４つのハンドタイタンパ１を用いて、まくらぎ８をつき固める同時つき固め運動を実施する可能性もある。

バラストを十分に締固めた後に、位置固定機構１５をアンカ部材１０から取り外す。アンカ部材１０を、次のまくらぎの上側に取り付けた後で、上述したつき固め方法を繰り返す。もちろん、アンカ部材１０をまくらぎに直接に取り付けることも可能である。しかしながら、例えばレール１２をまくらぎ８に結合する締結ばね等を、軌道９に位置固定機構１５を取り付けるためのアンカ部材１０として用いてもよい。

本発明による方法を実施するために、互いに向かい合って位置する２つのハンドタイタンパ１の、専らアンカ部材１０として用いられるフック１４を、位置固定機構１５を介して互いに直接に結合すること（図３参照）も、択一的に可能である。最良のバラスト締固めを達成するために、２つのハンドタイタンパ１の作業方向１６への移動は、概ね同時に実施することが望ましい。

Claims (5)

1. バラスト内にハンドタイタンパを挿入することにより、軌道をつき固める方法であって、前記ハンドタイタンパ（１）をバラスト内に挿入する前に、前記ハンドタイタンパ（１）を、駆動モータ（３）とつき固めブレード（５）との間のタイタンパ部分（６）に取り付けられた位置固定機構（１５）により、つき固め運動に関して向かい合って位置する、軌道（９）に位置固定されたアンカ部材（１０）に取外し可能に結合することを特徴とする、軌道をつき固める方法。
2. つき固めのために、対向して位置するまくらぎの各長辺側でのつき固め運動（１８）に関して同時にバラスト内に挿入される、２つのハンドタイタンパ（１）であって、前記位置固定機構（１５）により互いに結合されてそれぞれアンカ部材（１０）として作用する２つのハンドタイタンパ（１）を使用する、請求項１記載の方法。
3. アンカ部材（１０）として、取外し可能にレールと結合されるレールアンカを使用する、請求項１記載の方法。
4. 前記アンカ部材（１０）を、前記まくらぎ（８）とレール（１２）との交点に取り付ける、請求項３記載の方法。
5. 前記位置固定機構（１５）を、前記駆動モータ（３）と前記つき固めブレード（５）との間に配置された接続管（１７）の、前記つき固めブレード（５）に近い方の半部に取り付ける、請求項１から４までのいずれか１項記載の方法。

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