JP2014240889A - 光送信器及び光送信器の制御方法 - Google Patents

光送信器及び光送信器の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力を低減しながら多値変調器のバイアス点を適切に制御することができる光送信器を提供する。
【解決手段】光送受信器1は、直流光を生成する光源2と、直流光を変調する第1QPSK変調部4と、第1QPSK変調部4の出力光を遮断するVOA45と、第1QPSK変調部4を駆動する駆動信号を出力する駆動回路46と、第1QPSK変調部4に対して与えられるバイアス電圧を第1QPSK変調部4の光出力パワーに応じて制御するバイアス制御回路47と、VOA45、駆動回路46、及びバイアス制御回路47の動作を制御する制御回路49と、を備え、制御回路49は、VOA45が第1QPSK変調部4の出力光を遮断したことに同期して、駆動回路46から出力される駆動信号の振幅を減少させる。
【選択図】図3

Description

本発明は、光送信器及び光送信器の制御方法に関するものである。
近年の通信容量の増大に対応するため、光の位相情報を用いた多値変調を適用した伝送方式が利用されてきている。この多値変調を適用した伝送方式における受信方式としては、信号光と局部発振光との干渉を利用したコヒーレント検波信号にデジタル信号処理を施すことにより信号を受信する、デジタルコヒーレント信号方式がある。
多値変調として、現在、2つの偏波の光にそれぞれ2つの位相信号を与えて多重化したDP−QPSK(Dual Phase Quadrature Phase Shift Keying)方式がある。このDP−QPSK方式を適用した伝送方式によれば、一波長あたり100Gbpsの伝送容量で信号を伝送することが可能となっている。そのような伝送方式を用いた送受信器について、非特許文献1,2に記載されるように仕様化が進められている。
非特許文献1,2により仕様化された典型的な送受信器では、送信側光源により生成された光を、多値変調器を用いて送信側電気信号で変調して送信光として外部に送信することにより、信号を送信する。同時に、このような送受信器では、外部からの受信光と、内部の局部発振光源で生成した局部発振光とを干渉計及びフォトダイオードで受信側電気信号に変換することにより、信号を受信する。ここで、送受信器においてさらなる小型化及び低消費電力化を図るために、送信側光源と局部発振光源とを共通化して一つの光源とする構成が考えられる。このような構成は、実装面積の低減、及び波長減少回路の統一化による消費電力の低減を実現する方策として有効である。
多値変調器としては、例えば半導体マッハツェンダ変調器が用いられる。このマッハツェンダ変調器は、入力側で1本の光導波路を2本の光導波路に分岐させるとともに、分岐した2本の光導波路を出力側で1本の光導波路に合流させた構成を有する。分岐した2本の光導波路には、それぞれ電極が設けられている。この電極には、バイアス制御回路によりバイアス電圧が与えられるとともに、駆動回路により差動電圧の形式で変調信号が印加される。
バイアス電圧は、マッハツェンダ変調器の2本の光導波路を通過した光の位相差がπになるように設定される。より具体的には、バイアス電圧は、変調信号が入力されていない場合において、一方の光導波路を通過した光の位相が3π/2となり、他方の光導波路を通過した光の位相がπ/2となるように与えられる。
このようにバイアス電圧が与えられた状態で、変調信号が差動電圧として入力されると、一方の光導波路を通過した光の位相は、3π/2+x(ただし−π/2≦x≦π/2)のように2πからπまで変化し、他方の光導波路を通過した光の位相は、π/2−xのように0からπまで変化する。
そして、マッハツェンダ変調器の出力側には、フォトダイオードが設けられる。フォトダイオードは、マッハツェンダ変調器から出力された送信光の一部を分岐させたモニタ光を受光することにより、送信光の光パワーを検出する。バイアス制御回路は、フォトダイオードにより検出された光パワーに応じて、マッハツェンダ変調器の動作点を最適に維持するように、バイアス電圧を制御する。
特開2010−204689号公報
ところで、非特許文献1によれば、送受信器に対して、ホスト装置側の指令により送信出力光を遮断するための送信ディスエーブル機能を持たせることが求められている。送信用の送信側光源と受信用の局部発振光源とを共通化した場合には、送信ディスエーブル時においても受信を可能とするために、光源の動作を停止させることはできない。そこで、マッハツェンダ変調器の出力側に光を遮断するための装置として、可変光減衰器(VOA、Variable Optical Attenuator)を設け、送信ディスエーブル時には、この可変光減衰器により送信光を遮断することが考えられる。
ただし、可変光減衰器を設けた場合、可変光減衰器を動作させるための電力の分だけ、送受信器の消費電力が増加する。この消費電力の増加を補償するために、送信ディスエーブル時には、多値変調器を駆動するための駆動回路の動作を停止させることが考えられる。しかしながら、駆動回路の動作を停止させると、次に説明する問題が生じる。
送信ディスエーブル時に駆動回路の動作を停止させた場合、マッハツェンダ変調器の出力側から出力される光は、一方の光導波路を通過した位相3π/2の光と、他方の光導波路を通過した位相π/2の光を合成したものとなる。したがって、この場合には、2本の光導波路を通過した光が打ち消し合うことにより、マッハツェンダ変調器から送信光が出力されなくなる。
このように、駆動回路の動作を停止させることによりマッハツェンダ変調器の出力側からの送信光が消光すると、フォトダイオードへのモニタ光も消光する。これにより、バイアス制御回路が変調器の状態、特にチャネル間の位相差をモニタすることができなくなる。このため、送信ディスエーブル状態の間にマッハツェンダ変調器の動作点のドリフトが発生し、送信ディスエーブル状態が解除された直後に送受信器から送信される光信号が劣化する。
このような光信号の劣化を回避するために、送信ディスエーブル状態の解除後に可変光減衰器の動作を停止させるまでの間に駆動回路の立ち上げとバイアス制御回路の較正を実施して、マッハツェンダ変調器の動作点のドリフトを補償することも考えられる。しかしながら、このような構成を採用した場合には、ドリフト補償を行っている間の消費電力が増加し、また、送信ディスエーブル状態の解除時に通常動作に復帰するまでの立ち上げに時間を要するという問題がある。
そこで、本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、消費電力を低減しながら多値変調器のバイアス点を適切に制御することができる光送信器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一側面に係る光送信器は、直流光を生成する光源と、直流光を変調する多値変調器と、多値変調器の出力光を遮断する光遮断器と、多値変調器を駆動する駆動信号を出力する駆動回路と、多値変調器に対して与えられるバイアス電圧を多値変調器の光出力パワーに応じて制御するバイアス制御回路と、光遮断器、駆動回路、及びバイアス制御回路の動作を制御する制御回路と、を備え、制御回路は、光遮断器が多値変調器の出力光を遮断したことに同期して、駆動回路から出力される駆動信号の振幅を減少させる。
このような光送信器によれば、多値変調器を駆動する駆動信号の振幅が、光遮断器が多値変調器の光出力を遮断したことに同期して減少する。したがって、光遮断器の遮断動作時における駆動回路での消費電力が減少する。同時に、多値変調器から出力される光が完全には消えないため、多値変調器の光出力パワーに応じて、バイアス制御回路が多値変調器へのバイアス電圧の制御を継続することができる。これにより、光送信器の消費電力を低減しながら多値変調器のバイアス点を適切に制御することができる。
上述した光送信器においては、多値変調器は、1つ以上の半導体マッハツェンダ変調器を備え、半導体マッハツェンダ変調器は、入力側において分岐した2つの光を通過させる第1及び第2の光導波路と、第1の光導波路に設けられた第1の電極と、第2の光導波路に設けられた第2の電極と、を有し、バイアス制御回路は、第1及び第2の電極にそれぞれ個別のバイアス電圧を与え、制御回路は、光遮断器が多値変調器の光出力を遮断したことに同期して、第1の光導波路を通過した光と第2の光導波路を通過した光との位相差がπとなるようにバイアス電圧を調整するように、バイアス制御回路の動作を制御する、ことが好適である。この場合、半導体マッハツェンダ変調器の第1の光導波路を通過した光と第2の光導波路を通過した光との位相差がπとなるようにバイアス電圧が調整される。光送信器の通常の送信動作時において、第1の光導波路を通過した光と第2の光導波路を通過した光との位相差はπとされる。このため、上記の構成によれば、第1の光導波路を通過した光と第2の光導波路を通過した光との位相差を、光送信器が通常動作状態に復帰する際に好適な値に制御することができる。
また、多値変調器は、2つの半導体マッハツェンダ変調器を備え、制御回路は、2つの半導体マッハツェンダ変調器のそれぞれについて時分割で、第1の光導波路を通過した光と第2の光導波路を通過した光との位相差がπとなるようにバイアス電圧を調整するように、バイアス制御回路の動作を制御する、ことも好適である。この場合には、2つの半導体マッハツェンダ変調器について、バイアス電圧が時分割で調整される。これにより、2つの半導体マッハツェンダ変調器について、1つのバイアス制御回路や駆動回路、制御回路を共用することができ、光送信器の小型化、省消費電力化を図ることができる。
また、駆動回路は、オープンコレクタ出力又はオープンドレイン出力を備える差動回路構成とされており、駆動信号は、交流結合で多値変調器に出力される、ことも好適である。この場合には、駆動回路が差動回路構成とされているため、多値変調器に駆動信号を差動電圧として与えることができ、かつ、駆動信号が交流結合で多値変調器に出力されるため、駆動信号のバイアス点を最適な値とすることができる。
また、制御回路は、差動回路に含まれる電流源により規定される電流を減少させることにより、駆動回路から出力される駆動信号の振幅を減少させる、ことも好適である。この場合には、差動回路に含まれる電流源により規定される電流を減少させることにより、駆動信号の振幅を容易に減少させることができる。
また、本発明の一側面に係る光送信器の制御方法は、多値変調器と、多値変調器の出力光を遮断する光遮断器と、多値変調器に対して与えられるバイアス電圧を多値変調器の光出力パワーに応じて制御するバイアス制御回路と、を備える光送信器の制御方法であって、多値変調器は、1つ以上の半導体マッハツェンダ変調器を備え、半導体マッハツェンダ変調器は、入力側において分岐した2つの光を通過させる第1及び第2の光導波路と、第1の光導波路に設けられた第1の電極と、第2の光導波路に設けられた第2の電極と、を有し、バイアス制御回路は、第1及び第2の電極にそれぞれ個別のバイアス電圧を与え、光遮断器が多値変調器の出力光を遮断したことに同期して、多値変調器を駆動する駆動信号の振幅を減少させるとともに、第1の光導波路を通過した光と第2の光導波路を通過した光との位相差がπとなるように、バイアス電圧を調整する。
このような光送信器の制御方法によれば、多値変調器を駆動する駆動信号の振幅が、光遮断器が多値変調器の光出力を遮断したことに同期して減少する。したがって、光遮断器の遮断動作時における、駆動信号を出力する駆動回路での消費電力が減少する。同時に、多値変調器から出力される光が完全には消えないため、多値変調器の光出力パワーに応じて、バイアス制御回路が多値変調器へのバイアス電圧の制御を継続することができる。これにより、光送信器の消費電力を低減しながら多値変調器のバイアス点を適切に制御することができる。また、半導体マッハツェンダ変調器の第1の光導波路を通過した光と第2の光導波路を通過した光との位相差がπとなるようにバイアス電圧が調整される。光送信器の通常の送信動作時において、第1の光導波路を通過した光と第2の光導波路を通過した光との位相差はπとされる。このため、上記の構成によれば、第1の光導波路を通過した光と第2の光導波路を通過した光との位相差を、光送信器が通常動作状態に復帰する際に好適な値に制御することができる。
上述した光送信器の制御方法においては、多値変調器は、2つの半導体マッハツェンダ変調器を備え、2つの半導体マッハツェンダ変調器のそれぞれについて時分割で、第1の光導波路を通過した光と第2の光導波路を通過した光との位相差がπとなるようにバイアス電圧を調整する、ことが好適である。この場合には、2つの半導体マッハツェンダ変調器について、バイアス電圧が時分割で調整される。これにより、2つの半導体マッハツェンダ変調器について、1つのバイアス制御回路や駆動回路、及びバイアス制御や駆動回路を制御する制御回路を共用することができ、光送信器の小型化、省消費電力化を図ることができる。
本発明によれば、消費電力を低減しながら多値変調器のバイアス点を適切に制御することができる光送信器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る光送信器の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る多値変調器の概略構成を示す図である。 多値変調器及びその制御を行うための構成を示す図である。 多値変調器に加えられるバイアス電圧及び駆動電圧を示す図である。 駆動回路の一例を示す回路図である。 駆動回路の出力端子と多値変調器の電極との間の電気的接続の一例を示す回路図である。 通常動作状態から送信ディスエーブル状態へ移行する際の処理を示すフローチャートである。 送信ディスエーブル状態から通常動作状態へ移行する際の処理を示すフローチャートである。 マッハツェンダ変調器の出力光の位相を示すベクトル図である。 通常動作時の光透過曲線と送信光強度の時間変化を示す図である。 従来の光送信器における送信ディスエーブル時の光透過曲線と送信光強度の時間変化を示す図である。 本実施形態の光送信器における送信ディスエーブル時の光透過曲線と送信光強度の時間変化を示す図である。 本実施形態の通常時及び送信ディスエーブル状態における各部の消費電力の時間変化を示す図である。 多値変調器及びその制御を行うための構成の変形例を示す図である。 多値変調器及びその制御を行うための構成の別の変形例を示す図である。 多値変調器及びその制御を行うための構成のさらに別の変形例を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る光送受信器(光送信器)の機能構成を示すブロック図である。図1に示されるように、光送受信器1は、光源2、多値変調器10、駆動回路46、VOA(可変光減衰器、Variable Optical Attenuator)45、及び干渉計21を備えている。この光送受信器1は、例えば光通信において使用される。
光送受信器1により信号光を送信するための構成は、次の通りである。光源2は、直流光を出射する。多値変調器10は、光源2からの直流光を、送信側電気信号に基づいて変調する。駆動回路46は、光送受信器1の外部からの送信側電気信号に基づいて、多値変調器10を駆動するための駆動信号を多値変調器10に出力する。VOA7は、例えばホスト側から送信ディスエーブル信号を受信した場合などに、多値変調器10から出力される変調光を減衰させる光遮断器として機能する。多値変調器10からの変調光は、VOA7を通過した後、光送受信器1に接続された送信用光ファイバを介して、光送受信器1の外部に送信光として出力される。
一方、光送受信器1により信号光を受信するための構成は、次の通りである。干渉計21は、光送受信器1に接続された受信用光ファイバを介して、光送受信器1の外部から受信光として入力された光と、光源2からの直流光とを干渉させる。受信光と直流光とを干渉させて得られた干渉光は、不図示の光検出器により検出され、受信側電気信号として光送受信器1の外部に出力される。このように、光送受信器1においては、光源2は、信号光を送信するため、及び信号光を受信するための両方の目的に兼用されている。
次に、図2を参照して多値変調器10の概略構成について説明する。図2は、多値変調器10の概略構成図である。多値変調器10は、X偏波(第1偏波)の変調信号(以下、「X側変調信号」という。)及びY偏波(第2偏波)の変調信号(以下、「Y側変調信号」という。)を生成するDP−QPSK変調器である。多値変調器10は、光分岐素子3と、第1QPSK変調部(多値変調器)4と、第2QPSK変調部(多値変調器)5と、偏波回転素子6と、偏波合成素子7と、第1光パワーモニタ(光検知器)11と、第2光パワーモニタ(光検知器)12と、を備え、レーザ光源2からの光を変調する。
レーザ光源2は、例えばレーザダイオードであって、所定の周波数の光を生成し、光導波路wg1を介して光分岐素子3に光を出射する。この光は、例えば単一偏波を有する光である。光分岐素子3は、レーザ光源2と第1QPSK変調部4及び第2QPSK変調部5との間に設けられ、レーザ光源2から出射された光を、パワーの等しい2つの光(X側光及びY側光)に分割する。光分岐素子3は、光導波路wg2を介して第1QPSK変調部4にX側光(光の一部)を分岐して出力し、光導波路wg3を介して第2QPSK変調部5にY側光(光の他部)を分岐して出力する。
第1QPSK変調部4は、入力されたX側光に対してQPSK変調を行ってX側変調信号を生成する。そして、第1QPSK変調部4は、X側変調信号を光導波路wg4を介して偏波回転素子6に出力する。第2QPSK変調部5は、入力されたY側光に対してQPSK変調を行ってY側変調信号を生成する。そして、第2QPSK変調部5は、Y側変調信号を光導波路wg6を介して偏波合成素子7に出力する。
ここで、図3を参照して、第1QPSK変調部4の構成について具体的に説明する。図3に示されるように、第1QPSK変調部4は、第1マッハツェンダ干渉部(半導体マッハツェンダ変調器)41と、第2マッハツェンダ干渉部(半導体マッハツェンダ変調器)42と、電極43と、電極44と、VOA(光遮断器)45と、駆動回路46と、バイアス制御回路47と、可変抵抗素子48と、制御回路49と、を備える。
第1QPSK変調部4では、入力部4aにおいて光導波路wg2が光導波路wg21と光導波路wg22とに分岐されている。光導波路wg21は、入力部4aから第1マッハツェンダ干渉部41の入力部41aまで延び、光導波路wg22は、入力部4aから第2マッハツェンダ干渉部42の入力部42aまで延びている。また、第1マッハツェンダ干渉部41の出力部41bから出力部4bまで光導波路wg23が延び、第2マッハツェンダ干渉部42の出力部42bから出力部4bまで光導波路wg24が延びている。光導波路wg23及び光導波路wg24は、出力部4bにおいて光導波路wg4に合流している。
第1マッハツェンダ干渉部41は、光分岐素子3によって分離されたX側光に、データ信号DXIを重畳して、XI変調信号を生成し、XI変調信号を出力する。第1マッハツェンダ干渉部41では、入力部41aにおいて光導波路wg21が光導波路(第1の光導波路)wg21aと光導波路(第2の光導波路)wg21bとに分岐され、光導波路wg21a及び光導波路wg21bは、それぞれ入力部41aから出力部41bまで延びている。そして、出力部41bにおいて光導波路wg21aと光導波路wg21bとが光導波路wg23に合流する。この光導波路wg21aには第1XI電極(第1の電極)41cが設けられ、光導波路wg21bには第2XI電極(第2の電極)41dが設けられている。第1XI電極41cと第2XI電極41dとは、互いに平行に配置されている。このため、第1XI電極41c及び第2XI電極41dの対は、2×2光方向性カプラとして機能する。
入力部41aにおいて、光導波路wg21を通過したX側光が光導波路wg21a及び光導波路wg21bにそれぞれ出力される。また、第1XI電極41cには、バイアス制御回路47によりバイアス電圧VXIB1が印加されるとともに、駆動回路46により駆動信号VXID1が印加される。第2XI電極41dには、バイアス制御回路47によりバイアス電圧VXIB2が印加されるとともに、駆動回路46により駆動信号VXID2が印加される。バイアス電圧VXIB1及びバイアス電圧VXIB2は、光導波路wg21aを通過した光と光導波路wg21bを通過した光との位相差がπとなるように、バイアス制御回路47により調整される。駆動信号VXID1及び駆動信号VXID2は、データ信号DXIに基づいて生成された電圧信号である。駆動信号VXID1の振幅(電圧値)は、駆動信号VXID2の振幅(電圧値)と等しく、駆動信号VXID1の極性は、VXID2の極性と異なる。第1XI電極41cに駆動信号VXID1が印加されることによって、光導波路wg21aを通過するX側光が変調され、第1XI変調信号が生成される。第2XI電極41dに駆動信号VXID2が印加されることによって、光導波路wg21bを通過するX側光が変調され、第2XI変調信号が生成される。そして、出力部41bにおいて第1XI変調信号と第2XI変調信号とが合波されてXI変調信号が生成され、XI変調信号はwg23に出力される。
第2マッハツェンダ干渉部42は、光分岐素子3によって分離されたX側光に、データ信号DXQを重畳して、XQ変調信号を生成し、XQ変調信号を出力する。第2マッハツェンダ干渉部42では、入力部42aにおいて光導波路wg22が光導波路(第1の光導波路)wg22aと光導波路(第2の光導波路)wg22bとに分岐され、光導波路wg22a及び光導波路wg22bは、それぞれ入力部42aから出力部42bまで延びている。そして、出力部42bにおいて光導波路wg22aと光導波路wg22bとが光導波路wg24に合流する。この光導波路wg22aには第1XQ電極(第1の電極)42cが設けられ、光導波路wg22bには第2XQ電極(第2の電極)42dが設けられている。第1XQ電極42cと第2XQ電極42dとは、互いに平行に配置されている。このため、第1XQ電極42c及び第2XQ電極42dの対は、2×2光方向性カプラとして機能する。
入力部42aにおいて、光導波路wg22を通過したX側光が光導波路wg22a及び光導波路wg22bにそれぞれ出力される。また、第1XQ電極42cには、バイアス制御回路47によりバイアス電圧VXQB1が印加されるとともに、駆動回路46により駆動信号VXQD1が印加される。第2XQ電極42dには、バイアス制御回路47によりバイアス電圧VXQB2が印加されるとともに、駆動回路46により駆動信号VXQD2が印加される。バイアス電圧VXQB1及びバイアス電圧VXQB2は、光導波路wg22aを通過した光と光導波路wg22bを通過した光との位相差がπとなるように、バイアス制御回路47により調整される。駆動信号VXQD1及び駆動信号VXQD2は、データ信号DXQに基づいて生成された電圧信号である。駆動信号VXQD1の振幅(電圧値)は、駆動信号VXQD2の振幅(電圧値)と等しく、駆動信号VXQD1の極性は、VXQD2の極性と異なる。第1XQ電極42cに駆動信号VXQD1が印加されることによって、光導波路wg22aを通過するX側光が変調され、第1XQ変調信号が生成される。第2XQ電極42dに駆動信号VXQD2が印加されることによって、光導波路wg22bを通過するX側光が変調され、第2XQ変調信号が生成される。そして、出力部42bにおいて第1XQ変調信号と第2XQ変調信号とが合波されてXQ変調信号が生成され、XQ変調信号はwg24に出力される。
第1光パワーモニタ11は、第1QPSK変調部4から出力されるX側変調信号の光パワーを検出するモニタである。第1光パワーモニタ11は、出力部4bにおいて、光導波路wg23,wg24と光結合するように設けられている。これにより、第1光パワーモニタ11は、光導波路wg23,wg24から光導波路wg4へ出力される光のパワーをモニタする。第1光パワーモニタ11は、モニタした光パワーをモニタ電流として、可変抵抗素子48へ出力する。
VOA45は、光導波路wg4上に配置されており、制御回路49からの制御に基づき、第1QPSK変調部4の出力光を遮断する。VOA45は、印加される電圧に応じて、出力光の透過強度を調節する。
駆動回路46は、前述したように、第1QPSK変調部4を駆動するための駆動信号として、第1XI電極41c、第2XI電極41d、第1XQ電極42c、第2XQ電極42dにそれぞれ駆動信号VXID1,VXID2,VXQD1,VXQD2を出力する。
バイアス制御回路47は、前述したように、第1QPSKに対して与えられるバイアス電圧として、第1XI電極41c、第2XI電極41d、第1XQ電極42c、第2XQ電極42dにそれぞれ個別のバイアス電圧VXIB1,VXIB2,VXQB1,VXQB2を出力する。
可変抵抗素子48は、その一端が第1光パワーモニタ11に接続されており、その他端が接地端子に接続されている。可変抵抗素子48の抵抗値は、制御回路49の制御に応じて可変とされている。可変抵抗素子48の一端の電位は、第1光パワーモニタ11から出力されたモニタ電流に比例した電位となる。バイアス制御回路47は、この可変抵抗素子48の一端に生じた電位を検知することにより、第1光パワーモニタ11がモニタした光パワーを検出する。
制御回路49は、VOA45、駆動回路46、及びバイアス制御回路47の動作を制御する。具体的には、制御回路49は、光送受信器1の外部に設けられた例えばパーソナルコンピュータなどのホスト機器からの送信ディスエーブル信号であるTx_Disable信号を受信し、Tx_Disable信号の受信に応じてVOA45に、光導波路wg4を通過する光を遮断させる。また、制御回路49は、後述のように、駆動回路46から出力される駆動信号VXID1,VXID2,VXQD1,VXQD2の振幅を制御する。さらに、制御回路は、バイアス制御回路47によるバイアス電圧VXIB1,VXIB2,VXQB1,VXQB2の制御動作の開始及び停止を制御する。また、制御回路49は、可変抵抗素子48の抵抗値を増減させる制御も行う。
第2QPSK変調部5は、第1QPSK変調部4と略同様の構成を有している。すなわち、第2QPSK変調部5は、第1マッハツェンダ干渉部(半導体マッハツェンダ変調器)51及び第2マッハツェンダ干渉部(半導体マッハツェンダ変調器)52を有している。第1マッハツェンダ干渉部51は、光分岐素子3によって分離されたY側光に、データ信号DYIを重畳して、YI変調信号を生成し、YI変調信号を出力する。第2マッハツェンダ干渉部41は、光分岐素子3によって分離されたY側光に、データ信号DYQを重畳して、YQ変調信号を生成し、YQ変調信号を出力する。
ここで、図4を参照して、通常動作時におけるバイアス電圧VXIB1,VXIB2と駆動信号VXID1,VXID2の時間変化について説明する。図4は、バイアス電圧VXIB1,VXIB2と駆動信号VXID1,VXID2の時間変化を模式的に示す波形図である。横軸は時間を示し、縦軸は電圧を示す。縦軸の電圧のうち、V、Vπ/2、Vπ、V3π/2、V2πは、それぞれ、光導波路wg21a又は光導波路wg21bを通過した光の位相が、基準となる位相と比較して0、π/2、π、3π/2、2πシフトした値となる電圧を表す。
前述の通り、バイアス電圧VXIB1及びバイアス電圧VXIB2は、光導波路wg21aを通過した光と光導波路wg21bを通過した光との位相差がπとなる値である。そこで、バイアス電圧VXIB1をVπ/2とし、バイアス電圧VXIB2をV3π/2とする。
また、駆動信号VXID1及び駆動信号VXID2を、時刻に応じて−Vπ/2とVπ/2との間で変化する値とする。前述の通り、駆動信号VXID1と駆動信号VXID2とは、絶対値が等しく符号が異なる。これにより、時刻t0からt1までの間、第1XI電極41cに印加される電圧VXIB1+VXID1はVπ/2−Vπ/2=Vとなり、第2XI電極41dに印加される電圧VXIB2+VXID2はV3π/2+Vπ/2=V2πとなる。時刻t2からt3までの間、第1XI電極41cに印加される電圧VXIB1+VXID1はVπ/2+Vπ/2=Vπとなり、第2XI電極41dに印加される電圧VXIB2+VXID2はV3π/2−Vπ/2=Vπとなる。時刻t4からt5までの間は、時刻t0からt1までの間と同様の電圧値となり、時刻t6からt7までの間は、時刻t2からt3までの間と同様の電圧値となる。以後、電圧値は、周期的に変化する。
次に、図5及び図6を参照して、駆動回路46の回路構成について説明する。駆動回路46は、オープンコレクタ出力又はオープンドレイン出力を備える差動回路構成とされている。
駆動回路46は、例えば図5に示すような差動増幅器46Aを出力段に含んで構成されている。差動増幅器46Aは、トランジスタTr1、Tr2、Tr11、Tr12、Tr3、Tr4、Tr5、及びTr6、キャパシタC1、抵抗素子R11、R12、R13、R14、R15、及びR16、並びに、電流源I1、I2、I11、I12、及びI4を備えている。差動増幅器46Aは、差動増幅器であり、入力端子In1及びIn2に入力される差動入力信号を増幅して、差動出力信号を出力端子Out1及びOut2に出力する。
差動増幅器46Aにおいては、トランジスタTr1のベースが入力端子In2に接続されており、トランジスタTr1のコレクタが接地電位に接続されており、トランジスタTr1のエミッタが電流源I1及びトランジスタTr11のベースに接続されている。また、トランジスタTr2のベースが入力端子In1に接続されており、トランジスタTr2のコレクタが接地電位に接続されており、トランジスタTr2のエミッタが電流源I2及びトランジスタTr12のベースに接続されている。また、トランジスタTr11のコレクタが接地電位に接続されており、トランジスタTr11のエミッタが電流源I11及びトランジスタTr4のベースに接続されている。また、トランジスタTr12のコレクタが接地電位に接続されており、トランジスタTr12のエミッタが電流源I12及びトランジスタTr3のベースに接続されている。これらのトランジスタTr1、Tr2、Tr11、及びTr12は、2段のエミッタフォロワ回路を構成する。
トランジスタTr3及びトランジスタTr4は一対の差動対トランジスタを構成している。トランジスタTr3及びトランジスタTr4には、トランジスタTr5及びトランジスタTr6がカスコード接続されている。すなわち、トランジスタTr5及びトランジスタTr6は、それぞれ、トランジスタTr3及びトランジスタTr4に直列に接続された一対のカスコードトランジスタである。より詳細には、トランジスタTr3のコレクタにカスコードトランジスタTr5のエミッタが接続されており、トランジスタTr4のコレクタにカスコードトランジスタTr6のエミッタが接続されている。トランジスタTr3のエミッタは抵抗素子R11を介して電流源I4に接続されており、トランジスタTr4のエミッタは、抵抗素子R12を介して電流源I4に接続されている。
トランジスタTr5のコレクタは、出力端子Out1に接続されており、トランジスタTr6のコレクタは、出力端子Out2に接続されている。トランジスタTr5のベース及びトランジスタTr6のベースは、抵抗素子R13及びR14の間のノードNに接続されている。このノードNには、その一端が接地電位に接続されたキャパシタC1の他端が接続されている。抵抗素子R13及びR14は、電源電位をノードNにおいて分圧する分圧回路を構成している。抵抗素子R13及びR14によって与えられるノードNの電圧は、トランジスタTr5及びTr6のバイアスを設定するものである。トランジスタTr3及びTr4は、InP系n型のダブルへテロ接合バイポーラトランジスタ(InP−DHBT)であり得る。
さらに、トランジスタTr5のエミッタ及びトランジスタTr3のコレクタには、抵抗素子R15が接続されている。また、トランジスタTr6のエミッタ及びトランジスタTr4のコレクタには、抵抗素子R16が接続されている。これらの抵抗素子R15,R16は、それぞれトランジスタTr3及びトランジスタTr4のスイッチング状態にかかわらずトランジスタTr5及びトランジスタTr6のエミッタに流れる電流を生成するための電流源として機能する。
図6は、出力端子Out1,Out2と電極41c,41dとの間の電気的接続の一例を示す図である。駆動回路46からの駆動信号は、次に説明するように、交流結合で第1QPSK変調部4の電極41c,41dに出力されている。
出力端子Out1,Out2は、それぞれ抵抗素子R21,R22を介して、電源電位Vccに接続されている。すなわち、駆動回路46は、オープンコレクタ出力構成を備えている。なお、駆動回路46をバイポーラトランジスタではなくMOSトランジスタにより構成する場合には、駆動回路46がオープンドレイン出力構成を備えることとしてもよい。
また、出力端子Out1,Out2は、それぞれキャパシタC21,C22を介して、電極41c,41dに接続されている。電極41c,41dは、それぞれインダクタL21,L22を介して、バイアス制御回路47の出力する電位VXIB1,VXIB2に接続されている。
ここで、制御回路49は、差動増幅器46AのトランジスタTr3,Tr4及び電流源I4により構成される差動回路の、電流源I4により規定される電流を減少させることにより、駆動回路46から出力される駆動信号の振幅を減少させる。差動増幅器46Aが出力する駆動信号の振幅は、電流源I4により規定される電流及び負荷抵抗としての抵抗素子R21,R22の抵抗値の大きさで決定される。このため、電流源I4により規定される電流を減少させることにより、駆動回路46から出力される駆動信号の振幅は減少する。
次に、図7を参照して、本実施形態の光送受信器1における、通常動作状態から送信ディスエーブル状態へ移行する際の処理について説明する。
まず、制御回路49が、ホスト装置からのTx_Disable信号の発出を検知する(ステップS11)。次に、制御回路49が、バイアス制御回路47の動作を停止させる(ステップS12)。次に、制御回路49が、VOA45の減衰動作をオンにし、第1QPSK変調部4(又は第2QPSK変調部5)からの光出力を遮断させる(ステップS13)。
次に、制御回路49が、VOA45が第1QPSK変調部4(又は第2QPSK変調部5)からの光出力を遮断したことに同期して、駆動回路46から出力される駆動信号VXID1,VXID2,VXQD1,VXQD2の振幅を減少させる(ステップS14)。駆動信号VXID1,VXID2,VXQD1,VXQD2の振幅の減少は、前述の通り、例えば差動増幅器46Aの電流源I4により規定される電流値を減少させることにより行うことができる。
次に、制御回路49が、可変抵抗素子48の抵抗値を増加させる(ステップS15)。駆動回路46から出力される駆動信号VXID1,VXID2,VXQD1,VXQD2の振幅が減少すると、第1光パワーモニタ11で検出される光パワーが減少し、これにより第1光パワーモニタ11からの光電流が減少する。しかしながら、このように可変抵抗素子48の抵抗値を増加させると、光電流が減少している場合でも、光パワーの変化を可変抵抗素子48の一端における大きな電位の変化として検出できるため、光パワーの検出がしやすくなる。
最後に、制御回路49が、バイアス制御回路47の動作を開始させる(ステップS16)。以上で、通常動作状態から送信ディスエーブル状態への移行が完了する。
次に、図8を参照して、本実施形態の光送受信器1における、送信ディスエーブル状態から通常動作状態へ移行する際の処理について説明する。
まず、制御回路49が、ホスト装置からのTx_Disable信号が解除されたことを検知する(ステップS21)。次に、制御回路49が、バイアス制御回路47の動作を停止させる(ステップS22)。次に、制御回路49が、駆動回路46から出力される駆動信号VXID1,VXID2,VXQD1,VXQD2の振幅を、通常動作時における振幅まで増加させる(ステップS23)。駆動信号VXID1,VXID2,VXQD1,VXQD2の振幅の増加は、前述の通り、例えば差動増幅器46Aの電流源I4により規定される電流値を通常動作時の電流値まで増加させることにより行われる。
次に、制御回路49が、可変抵抗素子48の抵抗値を減少させる(ステップS24)。可変抵抗素子48の抵抗値を減少させることにより、第1QPSK変調部4が通常動作を開始した場合に第1光パワーモニタ11で検出される光電流が増加した場合にも、可変抵抗素子48の一端における電位の変化が適切な範囲に抑えられ、光パワーを適切に検出できる。
次に、制御回路49が、VOA45の減衰動作をオフにし、第1QPSK変調部4(又は第2QPSK変調部5)からの光出力を再び透過させる(ステップS25)。
最後に、制御回路49が、バイアス制御回路47の動作を開始させる(ステップS26)。以上で、送信ディスエーブル状態から通常動作状態への移行が完了する。
次に、図9を参照して、本実施形態の光送受信器1の制御方法における、マッハツェンダ変調器の2つの光導波路を通過した光の位相差の調整の処理について説明する。本実施形態の光送受信器1のように、第1QPSK変調部4が、第1マッハツェンダ干渉部41及び第2マッハツェンダ干渉部42の2つのマッハツェンダ干渉部を備えている場合には、第1マッハツェンダ干渉部41及び第2マッハツェンダ干渉部42のそれぞれについて時分割で、光導波路wg21a(又は光導波路wg22a)を通った光と光導波路wg21b(又は光導波路wg22b)を通った光との位相差がπとなるように、バイアス電圧VXIB1,VXIB2,VXQB1,VXQB2の調整を行うこととしてもよい。光導波路が半導体光導波路で構成されている場合には、導波路に大きなバイアス電圧を与えると光が全く伝播されない状況を作ることができる。第1マッハツェンダ干渉部41におけるバイアス電圧VXIB1,VXIB2の調整を行う場合には、第2マッハツェンダ干渉部42の出力側に位置する光導波路wg24に設けられた電極44に大きな負のバイアス電圧を印加して、光導波路wg24に光を吸収させる。このようにすれば、第1マッハツェンダ干渉部41におけるバイアス電圧の調整を行う際に、第2マッハツェンダ干渉部42からの光出力をほぼ0とすることができる。同様に、第2マッハツェンダ干渉部42におけるバイアス電圧VXQB1,VXQB2の調整を行う場合には、第1マッハツェンダ干渉部41の出力側に位置する光導波路wg23に設けられた電極43に大きな負のバイアス電圧を印加して、光導波路wg23に光を吸収させる。このようにすれば、第2マッハツェンダ干渉部42におけるバイアス電圧の調整を行う際に、第1マッハツェンダ干渉部41からの光出力をほぼ0とすることができる。
あるいは、本発明に係る方法では、第2マッハツェンダ干渉部42については通常動作状態を維持し、第1マッハツェンダ干渉部41について上記バイアス電圧VXIB1、VXIB2の調整を行うこともできる。この場合、第2マッハツェンダ干渉部42については通常動作を行っているので、光出力を伴うが、第1マッハツェンダ干渉部41の調整に対してはオフセット光が付加されている状態と看做すことができるので、相対的な位相差を求める際には問題とならない。また、第2マッハツェンダ干渉部42の調整の際に第1マッハツェンダ干渉部41を通常動作させていても、その調整に際してオフセット光が付与されているだけの状態と看做すことができる。そして第1、第2マッハツェンダ干渉部41,42の調整の切り替えを駆動点のドリフトよりも早いタイミングで行うことで、他方の干渉部が出射する光の影響を回避することができる。
第1マッハツェンダ干渉部41の光導波路wg21a,wg21bを通る光の位相を、図9のベクトル図で模式的に示す。図9(A)は、光導波路wg21aを通る光と光導波路wg21bを通る光の位相差がπである場合を示し、図9(B)は、光導波路wg21aを通る光と光導波路wg21bを通る光の位相差がπでない値となっている場合を示す。
いま、光導波路wg21aを通る光の位相が基準位相+π/2となるように、バイアス電圧VXIB1が印加されているとする。このとき、光導波路wg21aを通る光の位相は、基準位相+π/2を中心として振動する。すなわち、光導波路wg21aを通る光の位相は、図9(A)のベクトルaとベクトルbとの間で振動する。
まず、光導波路wg21aを通る光と光導波路wg21bを通る光の位相差がπである場合について説明する。光導波路wg21bを通る光の位相は、基準位相+3π/2となる。このとき、光導波路wg21bを通る光の位相は、基準位相+3π/2を中心として振動する。すなわち、光導波路wg21bを通る光の位相は、図9(A)のベクトルcとベクトルdとの間で振動する。
ここで、ベクトルaとベクトルcとを加算して得られるベクトルをベクトルAとし、ベクトルbとベクトルdとを加算して得られるベクトルをベクトルBとする。このとき、光出力パワーをモニタするための第1光パワーモニタ11で検出される信号の大きさは、ベクトルAの実部とベクトルBの実部との差となる。
次に、光導波路wg21aを通る光と光導波路wg21bを通る光の位相差がπでない場合について説明する。説明の便宜上、光導波路wg21aを通る光の位相は、基準位相+π/2を中心に振動しているものとする。このとき、光導波路wg21bを通る光の位相差は、基準位相+3π/2からずれた角度を中心として振動することになる。図9(B)に示すように、光導波路wg21bを通る光の位相は、ベクトルcbとベクトルdbとの間で振動しているものとする。
ここで、ベクトルaとベクトルcbとを加算して得られるベクトルをベクトルAbとし、ベクトルbとベクトルdbとを加算して得られるベクトルをベクトルBbとする。このとき、光出力パワーをモニタするための第1光パワーモニタ11で検出される信号の大きさは、ベクトルAbの実部とベクトルBbの実部との差となる。
図9(A)と図9(B)とを比較して分かるように、ベクトルAの実部とベクトルBの実部との差は、ベクトルAbの実部とベクトルBbの実部との差より大きい。このことから示されるように、光導波路wg21aを通る光と光導波路wg21bを通る光の位相との差がπである場合に、第1光パワーモニタ11で検出される信号の大きさは最大となる。言い換えれば、制御回路49は、第1光パワーモニタ11で検出される信号の大きさが最大となるように、バイアス制御回路47から出力されるバイアス電圧VXIB1,VXIB2を適宜調整することにより、光導波路wg21aを通る光と光導波路wg21bを通る光の位相との差をπにするように調整する。
以上で説明した本実施形態の光送受信器1によれば、第1QPSK変調部4(又は第2QPSK変調部5)を駆動する駆動信号の振幅が、VOA45が第1QPSK変調部4(又は第2QPSK変調部5)の光出力を遮断したことに同期して減少する。したがって、VOA45の遮断動作時における駆動回路での消費電力が減少する。同時に、第1光パワーモニタ11に入力される光が完全には消えないため、第1QPSK変調部4(又は第2QPSK変調部5)の光出力パワーに応じて、バイアス制御回路47が第1QPSK変調部4(又は第2QPSK変調部5)へのバイアス電圧の制御を継続することができる。これにより、光送受信器1の消費電力を低減しながら第1QPSK変調部4(又は第2QPSK変調部5)のバイアス点を適切に制御することができる。
このような本実施形態の効果について、図10〜図12を参照して説明する。図10(A)は、第1マッハツェンダ干渉部41の出力部における光パワーと、2つの電極41c,41dに印加される駆動信号の電位差との関係を示す曲線である。縦軸は出力光パワーPoutを示し、横軸は、2つの電極41c,41dに印加される駆動信号の電位差を示す。Vπは、光導波路wg21aを通過した光と光導波路wg21bを通過した光との位相差がπとなるような、駆動電圧の差の値を示す。
通常動作状態においては、図4を参照して説明した通り、ほぼ半分の時間帯では、光導波路wg21aを通過した光と光導波路wg21bを通過した光との位相差は2πである。この状態は、図10(A)では、点P2πに相当する。他のほぼ半分の時間帯では、光導波路wg21aを通過した光と光導波路wg21bを通過した光との位相差は0である。この状態は、図10(A)では、点Pに相当する。この2つの状態の間の遷移の際に、2つの電極41c,41dに印加される駆動信号の電位差は、0と2Vπとの間で変化する。
上述の2つの状態では、光導波路wg21aを通過した光と光導波路wg21bを通過した光との位相差は2π又は0であるため、光導波路wg21aを通過した光と光導波路wg21bを通過した光とは互いに強め合い、出力光パワーは最大値Poutとなる。一方で、光導波路wg21aを通過した光と光導波路wg21bを通過した光との位相差が2π又は0でない場合には、出力光パワーは最大値Poutよりも低下する。特に、2つの電極41c,41dに印加される駆動信号の電位差がVπとなった瞬間においては、光導波路wg21aを通過した光と光導波路wg21bを通過した光との位相差がπとなるため、光導波路wg21aを通過した光と光導波路wg21bを通過した光とが弱めあうことにより、出力光パワーは大きく落ち込み、理論的には0となる。図10(A)の曲線は、2つの電極41c,41dに印加される駆動信号の電位差と、出力光パワーとの上述した関係を示す。
通常動作時においては、ほとんどの時間帯で、光導波路wg21aを通過した光と光導波路wg21bを通過した光との位相差は0又は2πである。したがって、図10(A)の点P及び点P2πによって示されるように、出力光パワーはほぼ常時Pmaxであり、点Pと点P2πとの間の遷移の際にのみ出力光パワーが落ち込む。
ところが、前述したように、電極41c及び41dは、光導波路wg21aを通る光と光導波路wg21bを通る光の位相差がπとなるように、バイアス制御回路47によってバイアスされている。したがって、駆動回路46が完全に停止してしまうと、図11(A)に示されるように、電極41cと電極41dとの間の電位差は、光導波路wg21aを通る光と光導波路wg21bを通る光の位相差がπとなるような電圧Vπとなる。このような状態では、図10(B)に示すように、出力光パワーがほぼ0となってしまい、第1光パワーモニタ11による光パワーの検出が不可能となってしまう。したがって、バイアス制御回路47が、出力光パワーに応じてバイアス電圧を制御することができなくなり、第1マッハツェンダ干渉部41及び第2マッハツェンダ干渉部42の動作点がドリフトしてしまう。
これに対し、本実施形態では、VOA45が出力光を遮断する動作を開始しても、第1QPSK変調部4を駆動する駆動信号の振幅が、単に減少させられるのみで、駆動回路46により駆動信号が出力されなくなるわけではない。したがって、第1マッハツェンダ干渉部41及び第2マッハツェンダ干渉部42は、図12(A)の点Pと点Pとの間で動作する。これにより、第1光パワーモニタ11により検出される光パワーは、図12(B)の破線で示される通常動作時のものよりは小さいものの、図12(B)の実線で示されるように、ある大きさを有する値となる。したがって、第1QPSK変調部4(又は第2QPSK変調部5)の光出力パワーに応じて、バイアス制御回路47が第1QPSK変調部4(又は第2QPSK変調部5)へのバイアス電圧の制御を継続することができる。
しかも、光送受信器1における消費電力を低減することも可能である。図13に示すように、制御回路49がTx_Disable信号を受信した後、図13(C)に示すようにVOA45の消費電力PVOAは増加する。しかしながら、図13(B)に示すように、駆動回路46における消費電力Pdriverの減少量は、VOA45における消費電力PVOAの増加量よりも大きい。したがって、図13(A)に示すように、光送受信器1における消費電力Ptx1(この消費電力Ptx1は、駆動回路46の消費電力PdriverとVOA45の消費電力PVOAの和と同様に増減する)は、Tx_Disable信号の受信後に減少する。なお、図13(B)に示すように駆動回路46の消費電力Pdriverを減少させたことにより、図13(D)に示すように第1光パワーモニタ11におけるモニタ光の光パワーは減少する。しかしながら、このようにモニタ光の光パワーが減少した状態であっても、バイアス制御回路47は、光パワーを検出して、この光パワーに応じてバイアス電圧を制御することが可能である。
このように、本実施形態の光送受信器1によれば、光送受信器1の消費電力を低減しながら第1QPSK変調部4(又は第2QPSK変調部5)のバイアス点を適切に制御することができる。
また、本実施形態の光送受信器1では、第1マッハツェンダ干渉部41及び第2マッハツェンダ干渉部42の第1の光導波路wg21a,wg22aを通過した光と第2の光導波路wg21b,wg22bを通過した光との位相差がπとなるようにバイアス電圧が調整される。このため、第1の光導波路wg21a,wg22aを通過した光と第2の光導波路wg21b,wg22bを通過した光との位相差を、光送信器が通常動作状態に復帰する際に好適な値であるπに制御することができる。
また、第1マッハツェンダ干渉部41及び第2マッハツェンダ干渉部42の2つのマッハツェンダ干渉部について、バイアス電圧が時分割で調整される。これにより、2つのマッハツェンダ干渉部について、1つのバイアス制御回路47や駆動回路46、制御回路49を共用することができ、光送受信器1の小型化、省消費電力化を図ることができる。
また、駆動回路46が差動回路構成とされているため、第1QPSK変調部4及び第2QPSK変調部5に駆動信号を差動電圧として与えることができ、かつ、駆動信号が交流結合で第1QPSK変調部4及び第2QPSK変調部5に出力されるため、駆動信号のバイアス点を最適な値とすることができる。さらに、駆動回路46の差動回路に含まれる電流源I4により規定される電流を減少させることにより、駆動信号の振幅を容易に減少させることができる。
なお、本発明に係る光送信器及びその制御方法は、上記実施形態に記載したものに限定されない。
例えば、図14に、図3で示した第1QPSK変調部4の一つの変形例としての第1QPSK変調部4Aを示す。第1QPSK変調部4Aでは、バイアス制御回路47及び制御回路49に代えてバイアス制御回路47A及び制御回路49Aが設けられている。第1QPSK変調部4Aでは、制御回路49Aに代えて、バイアス制御回路47Aが可変抵抗素子48の抵抗値の制御を行う。
また、図15に、図3で示した第1QPSK変調部4の別の変形例としての第1QPSK変調部4Bを示す。第1QPSK変調部4Bでは、電源ラインに消費電力検出用の抵抗素子Rが設けられている。制御回路49Bは、抵抗素子Rの両端の間での電圧降下を検出することによりVOA45による消費電力を検出する。そして、制御回路49Bは、VOA45が出力光を遮断している間は、VOA45が出力光を遮断することにより増加した消費電力を検出する。制御回路49Bは、VOA45で増加した消費電力に等しい電力だけ、駆動回路46における消費電力を削減するように、駆動回路46からの駆動信号の振幅を減少させる。
また、図16に、図3で示した第1QPSK変調部4のさらに別の変形例としての第1QPSK変調部4Cを示す。第1QPSK変調部4Cでは、バイアス制御回路47及び制御回路49に代えてバイアス制御回路47A及び制御回路49Cが設けられている。第1QPSK変調部4Cでは、制御回路49Cに代えて、バイアス制御回路47Aが可変抵抗素子48の抵抗値の制御を行う。また、第1QPSK変調部4Cでは、電源ラインに消費電力検出用の抵抗素子Rが設けられている。制御回路49Cは、抵抗素子Rの両端の間での電圧降下を検出することによりVOA45による消費電力を検出する。そして、制御回路49Cは、VOA45が出力光を遮断している間は、VOA45が出力光を遮断することにより増加した消費電力を検出する。制御回路49Cは、VOA45で増加した消費電力に等しい電力だけ、駆動回路46における消費電力を削減するように、駆動回路46からの駆動信号の振幅を減少させる。
また、光送信器としては、上述した第1QPSK変調部4及び第2QPSK変調部5を備えたものに代えて、1つ以上の半導体マッハツェンダ変調器を備えたものとしてもよい。
1…光送受信器(光送信器)、2…光源、4…第1QPSK変調部(多値変調器)、5…第2QPSK変調部(多値変調器)、41…第1マッハツェンダ干渉部(半導体マッハツェンダ変調器)、41c,42c…電極(第1の電極)、41d,42d…電極(第2の電極)、42…第2マッハツェンダ干渉部(半導体マッハツェンダ変調器)、45…VOA(光遮断器)、46…駆動回路、47…バイアス制御回路、49…制御回路、I4…電流源、wg21a,wg22a…光導波路(第1の光導波路)、wg21b,wg22b…光導波路(第2の光導波路)。

Claims (7)

  1. 直流光を生成する光源と、
    前記直流光を変調する多値変調器と、
    前記多値変調器の出力光を遮断する光遮断器と、
    前記多値変調器を駆動する駆動信号を出力する駆動回路と、
    前記多値変調器に対して与えられるバイアス電圧を前記多値変調器の光出力パワーに応じて制御するバイアス制御回路と、
    前記光遮断器、前記駆動回路、及び前記バイアス制御回路の動作を制御する制御回路と、を備え、
    前記制御回路は、前記光遮断器が前記多値変調器の出力光を遮断したことに同期して、前記駆動回路から出力される駆動信号の振幅を減少させる、
    光送信器。
  2. 前記多値変調器は、1つ以上の半導体マッハツェンダ変調器を備え、
    前記半導体マッハツェンダ変調器は、入力側において分岐した2つの光を通過させる第1及び第2の光導波路と、前記第1の光導波路に設けられた第1の電極と、前記第2の光導波路に設けられた第2の電極と、を有し、
    前記バイアス制御回路は、前記第1及び第2の電極にそれぞれ個別の前記バイアス電圧を与え、
    前記制御回路は、前記光遮断器が前記多値変調器の光出力を遮断したことに同期して、前記第1の光導波路を通過した光と前記第2の光導波路を通過した光との位相差がπとなるように前記バイアス電圧を調整するように、前記バイアス制御回路の動作を制御する、
    請求項1に記載の光送信器。
  3. 前記多値変調器は、2つの前記半導体マッハツェンダ変調器を備え、
    前記制御回路は、前記2つの前記半導体マッハツェンダ変調器のそれぞれについて時分割で、前記第1の光導波路を通過した光と前記第2の光導波路を通過した光との位相差がπとなるように前記バイアス電圧を調整するように、前記バイアス制御回路の動作を制御する、
    請求項2に記載の光送信器。
  4. 前記駆動回路は、オープンコレクタ出力又はオープンドレイン出力を備える差動回路構成とされており、前記駆動信号は、交流結合で前記多値変調器に出力される、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の光送信器。
  5. 前記制御回路は、前記差動回路に含まれる電流源により規定される電流を減少させることにより、前記駆動回路から出力される駆動信号の振幅を減少させる、請求項4に記載の光送信器。
  6. 多値変調器と、前記多値変調器の出力光を遮断する光遮断器と、前記多値変調器に対して与えられるバイアス電圧を前記多値変調器の光出力パワーに応じて制御するバイアス制御回路と、を備える光送信器の制御方法であって、
    前記多値変調器は、1つ以上の半導体マッハツェンダ変調器を備え、
    前記半導体マッハツェンダ変調器は、入力側において分岐した2つの光を通過させる第1及び第2の光導波路と、前記第1の光導波路に設けられた第1の電極と、前記第2の光導波路に設けられた第2の電極と、を有し、
    前記バイアス制御回路は、前記第1及び第2の電極にそれぞれ個別の前記バイアス電圧を与え、
    前記光遮断器が前記多値変調器の出力光を遮断したことに同期して、前記多値変調器を駆動する駆動信号の振幅を減少させるとともに、前記第1の光導波路を通過した光と前記第2の光導波路を通過した光との位相差がπとなるように、前記バイアス電圧を調整する、
    光送信器の制御方法。
  7. 前記多値変調器は、2つの前記半導体マッハツェンダ変調器を備え、
    前記2つの前記半導体マッハツェンダ変調器のそれぞれについて時分割で、前記第1の光導波路を通過した光と前記第2の光導波路を通過した光との位相差がπとなるように前記バイアス電圧を調整する、
    請求項6に記載の光送信器の制御方法。
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