JP2014240583A - ランナー保持部材およびランナー固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾式壁を高遮音性の要求を満たすことのできる構造としつつ、乾式壁に含まれるランナーを土台部に適切に固定することのできるランナー保持部材およびランナー固定構造を提供する。
【解決手段】乾式壁は、第1空間側および第2空間側それぞれにおいて、縦方向に延びる第1および第2のスタッドと、第1のスタッドの軸方向下端および第2のスタッドの軸方向下端をそれぞれ抱え込むように、表裏方向に間隔をあけて配置される第1および第2のランナー33,34とを含む。ランナー保持部材6は、第1および第2のランナー33,34間において土台部12に固定されることによって、土台部12上の所定位置に第1および第2のランナー33,34を保持する。ランナー保持部材6は、固定具14によって、たとえば、第1および第2のランナー33,34それぞれの裏側鍔部331,341間に配置される底壁を貫通するように固定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ランナー保持部材およびランナー固定構造に関し、特に、乾式壁に用いられるランナーを固定保持するためのランナー保持部材、および、これを含むランナー固定構造に関する。
長屋や共同住宅等の界壁には、乾式壁が使用される。乾式壁では、一般的に、基礎部材の一方面側および他方面側に、二層の石膏ボードが固定される。基礎部材は、縦方向に延びる複数のスタッドと、それらの軸方向両端を抱え込むように配置される一対のランナーとを含む。たとえば特許第4241322号公報(特許文献1)では、複数のスタッドを千鳥状に配置することで、遮音性を高めることが開示されている。
一対のランナーは、建物の梁や基礎などに固定される。たとえば下側のランナーを建物の基礎に固定する場合、一般的には、特許文献2(特開2004−218260号公報)に示されるように、固定具(たとえばアンカーボルトおよびナット)によって、縦断面においてランナーの中央部で固定される。この場合、基礎上に配置されるランナーは1つであるため、固定具は、基礎の中央部に差し込まれる。
特許第4241322号公報 特開2004−218260号公報
乾式壁において、複数のスタッドを千鳥状に配置した場合、スタッドの一方面は石膏ボードと接するが、他方面側には空間ができるため、スタッドを介した音の伝搬を遮る効果がある。しかしながら、複数のスタッドを千鳥状に配置するだけでは、高遮音性の要求を十分に満たすことができない。
また、ランナーを単にその中央部において固定しようとすると、不具合が生じる場合がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、乾式壁を高遮音性の要求を満たすことのできる構造としつつ、当該乾式壁に含まれるランナーを土台部に適切に固定することのできるランナー保持部材およびランナー固定構造を提供することである。
この発明のある局面に従うランナー保持構造は、隣り合う第1空間および第2空間を仕切る仕切り面に沿って配置される乾式壁と、乾式壁を下方から支える土台部とを備える。乾式壁は、第1空間側および第2空間側それぞれにおいて、縦方向に延びる第1および第2のスタッドと、第1のスタッドの軸方向下端および第2のスタッドの軸方向下端をそれぞれ抱え込むように、表裏方向に間隔をあけて配置される第1および第2のランナーとを含む。ランナー保持構造は、土台部上の所定位置に、第1および第2のランナーを保持するためのランナー保持部材と、第1および第2のランナー間に位置し、ランナー保持部材を土台部に固定するための固定具とをさらに備える。
第1および第2のランナーの各々は、スタッドの下端を受けるベース部と、ベース部の表側端部より上方に延びる第1の鍔部と、ベース部の裏側端部より上方に延びる第2の鍔部とを有している。ランナー保持部材は、第1および第2のランナーそれぞれの第2の鍔部間を、所定の間隔に保持するために配置される間隔保持部を含むことが望ましい。
好ましくは、間隔保持部は、第1および第2のランナーそれぞれの第2の鍔部間に配置され、第1および第2のランナーの、表裏方向裏側への移動を規制するための裏側移動規制部と、第1および第2のランナーそれぞれの第2の鍔部の表側に配置され、第1および第2のランナーの、表裏方向表側への移動を規制するための一対の表側移動規制部とを有する。
裏側移動規制部と各表側移動規制部とは、第2の鍔部を上側から抱え込む抱え込み部によって連結されていることが望ましい。
好ましくは、裏側移動規制部は、第2の鍔部それぞれが対向する対向面に沿って延びる立壁と、立壁の下端を連結し、土台部上に載置される底壁とを含み、固定具は、底壁を貫通して延びる。
表側移動規制部の裏側の面には、第2の鍔部の表側の面と接触する凸部が設けられていることが望ましい。
あるいは、表側移動規制部は、ベース部上にまで延びており、ランナー保持部材は、表側移動規制部の下端より表側に延び、ベース部の上面と当接する押さえ部をさらに含んでいてもよい。
裏側移動規制部は、第2の鍔部それぞれの間に配置される筒体を含んでもよい。この場合、固定具は、筒体の中央孔を貫通して延びる。
また、間隔保持部は、第1および第2のランナーの下に位置し、土台部上に載置される底壁と、底壁の表裏方向両端から上方に立ち上がる表側立壁と、底壁から、第2の鍔部それぞれが対向する対向面に沿って立ち上がる裏側立壁とを含んでもよい。
さらに好ましくは、ランナー保持部材は、第1のランナーを保持するための第1のランナー保持具と、第1および第2のランナーが延びる方向において第1のランナー保持具とは間隔をあけて、第2のランナーを保持するための第2のランナー保持具とを含んでもよい。第1のランナー保持具は、第1のランナーの、表側および裏側への移動を規制する第1の移動規制部を含み、第2のランナー保持具は、第2のランナーの、表側および裏側への移動を規制する第2の移動規制部を含む。この場合、固定具は、第1および第2のランナー保持具を、それぞれ別個に土台部に固定する。
この発明の他の局面に従うランナー保持部材は、隣り合う第1空間および第2空間を仕切る仕切り面に沿って配置される乾式壁に用いられるランナーを、土台部上に保持するためのランナー保持部材である。乾式壁は、第1空間側および第2空間側それぞれにおいて、縦方向に延びる第1および第2のスタッドと、第1のスタッドの軸方向下端および第2のスタッドの軸方向下端をそれぞれ抱え込むように、表裏方向に間隔をあけて配置される第1および第2のランナーとを含む。ランナー保持部材は、第1および第2のランナー間において土台部に固定されることによって、土台部上の所定位置に第1および第2のランナーを保持する。
本発明によれば、第1および第2のランナーが、表裏方向に間隔をあけて配置されるため、ランナーを介した音の伝搬を遮ることができる。したがって、高遮音性の要求を満たすことができる。
また、ランナー保持部材は、第1および第2のランナーを土台部上の所定位置に保持し、第1および第2のランナー間において土台部に固定される。そのため、土台部上に2つのランナーを配置する場合でも、土台部の中央部にこれらのランナーを固定することができる。したがって、第1および第2のランナーを、土台部に適切に固定することができる。
本発明の実施の形態における乾式壁の構造を示す縦断面図である。 図1のII−II線で切断した場合の乾式壁の部分断面図である。 本発明の実施の形態における乾式壁のスタッドの配置例を示す横断面図である。 本発明の実施の形態の乾式壁において、天井部分における音の伝搬イメージを示す概念図である。 本発明の実施の形態1に係るランナー固定構造を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態1に係るランナー保持部材を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1の変形例1に係るランナー保持部材を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1の変形例1に係るランナー保持部材の断面図である。 本発明の実施の形態1の変形例2に係るランナー保持部材の断面図である。 本発明の実施の形態2に係るランナー保持部材を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係るランナー保持部材を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3に係るランナー保持部材を示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係るランナー固定構造を模式的に示す上面図である。 本発明の実施の形態4に係るランナー固定構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態4に係るランナー固定構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の比較例に係るランナー固定構造を示す図である。 一般的な第1の乾式壁におけるスタッドの配置例を示す横断面図である。 一般的な第2の乾式壁におけるスタッドの配置例を示す横断面図である。 一般的な第2の乾式壁の構造例を示す縦断面図である。 一般的な第2の乾式壁において、天井部分における音の伝搬イメージを示す概念図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
<乾式壁について>
本実施の形態に係る乾式壁は、共同住宅、長屋および寄宿舎等の住戸が連続する建築物における界壁(戸境壁)、あるいは、防音室等の高遮音性が求められる間仕切り壁が想定される。このような乾式壁は、隣り合う空間(部屋)を仕切るために配置される。本実施の形態において、隣り合う空間を仕切る仮想的な面を「仕切り面」といい、横断面において隣り合う空間を仕切る仮想的な線を「仕切り線」という。また、本実施の形態において、仕切り面と直交する方向を「表裏方向」という。
本実施の形態に係るランナー固定構造は、2つのランナーを独立して設けた乾式壁を前提としている。本出願人は、このような乾式壁の構造について、特願2012−262441号として出願済である。以下にまず、本実施の形態に係る乾式壁の構造について、一般的な乾式壁の構造と比較しながら説明する。
(一般的な乾式壁構造について)
図17は、一般的な第1の乾式壁におけるスタッドの配置例を示す横断面図である。図18は、一般的な第2の乾式壁におけるスタッドの配置例を示す横断面図である。図19は、一般的な第2の乾式壁の構造例を示す縦断面図である。
図17を参照して、乾式壁101Aでは、対向する面部材104間に、複数の鋼製のスタッド120が間隔を置いて配置されている。各スタッド120の横断面は、短辺と長辺とを有する筒状の長方形状である。一般的に、スタッド120は、強軸配置されている。つまり、スタッド120は、長辺と面部材104に対して直交する方向(表裏方向)とが平行となるよう配置されている。面部材104は、各々、材質および厚みが等しい二層(二重)の石膏ボード141により構成されている。
各スタッド120は、対向する2つの短辺それぞれが面部材104と面接触している。したがって、スタッド120がサウンドブリッジとなり、一方側の空間で発生した音Sは、スタッド120を介して他方側の空間へ伝搬されてしまう。
これに対し、図18に示す乾式壁101Bでは、複数のスタッド120が、千鳥状に配置されている。そのため、各スタッド120は、一方の短辺側のみにおいて、面部材104と面接触する。このように、乾式壁101Bにおいては、他方の短辺側とそれに対向する面部材104との間には空間ができるため、一方側の空間で発生した音Sは、乾式壁101Bの中空層において減衰される。したがって、遮音性が要求される界壁または間仕切り壁においては、複数のスタッド120が千鳥配置されることが多い。
このように、複数のスタッド120を強軸方向かつ千鳥状に配置する場合、隣り合うスタッド120は、整列方向に重なって配置される。そのため、図19に示されるように、複数のスタッド120の軸方向両端は、表裏方向において共通の鋼製のランナー131,133によって固定される。この場合、ランナー131,133によって抱え込まれる部分には、各スタッド120の配置位置を固定するためのスペーサ135が挿入される。
このように、各取り付け場所(天井側および床側)において、複数のスタッド120を、表裏方向に共通のランナーで固定する場合、図20に示されるように、一方側の空間で発生した音Sは、たとえば天井側のランナー131を介して、他方側の空間へ伝搬されてしまう可能性がある。つまり、ランナー131,133がサウンドブリッジを形成してしまう可能性がある。
そこで、本実施の形態に係る乾式壁は、以下に示すように、2つのランナーを表裏方向に独立して設けることとしている。
(本実施の形態に係る乾式壁構造について)
図1〜図4を参照して、本発明の実施の形態に係る乾式壁の構造について説明する。
図1は、本発明の実施の形態における乾式壁1の構造を示す縦断図である。図2は、図1のII−II線で切断した場合の乾式壁1の部分断面図である。なお、図1および2において、紙面右側を第1空間、紙面左側を第2空間として説明する。また、図2における仮想線A1は、仕切り線を示し、矢印A2は、表裏方向を示している。
図1および図2を参照して、乾式壁1は、仕切り面に沿って配置される基礎部材2と、基礎部材2の一方面側および他方面側にそれぞれ固定される面部材4とを備えている。
基礎部材2は、第1空間側に間隔をおいて配置される複数のスタッド21と、第2空間側に間隔をおいて配置される複数のスタッド22とを含む。これらのスタッド21および22は、それぞれ、第1空間側および第2空間側において、直線状に整列している。各スタッド21,22は、鋼製であり、横断面の形状は、たとえば短辺が40〜45mm、長辺が60〜65mmの略長方形状である。なお、本実施の形態において、スタッド21の第1空間側の面およびスタッド22の第2空間側の面、すなわち面部材4と接する側の側面を、「表面」という。また、スタッド21の第2空間側の面およびスタッド22の第1空間側の面、すなわち表面の反対側の側面を、「裏面」という。
基礎部材2は、また、複数のスタッド21それぞれの軸方向両端を抱え込むように配置される一対のランナー31,33と、複数のスタッド22それぞれの軸方向両端を抱え込むように配置される一対のランナー32,34とを含む。第2空間側のランナー32,34は、表裏方向において、第1空間側のランナー31,33とは所定の隙間を有して配置されている。
上側のランナー31および32は、各々、表裏方向両端に下向きの鍔部を有している。ランナー31の鍔部の内側面が、スタッド21の表面および裏面と接し、ランナー32の鍔部の内側面が、スタッド22の表面および裏面と接している。これにより、スタッド21,22の上側の端部は、それぞれ、ランナー31,32によって完全に抱え込まれる。下側のランナー33および34は、各々、表裏方向両端に上向きの鍔部(図5に示す鍔部331,332,341,342)を有している。ランナー33の鍔部の内側面が、スタッド21の表面および裏面と接し、ランナー34の鍔部の内側面が、スタッド22の表面および裏面と接している。これにより、スタッド21,22の下側の端部は、それぞれ、ランナー32,34によって完全に抱え込まれる。
このように、本実施の形態では、取り付け場所ごとに、表裏方向に独立して2つのランナーが設けられている。したがって、図4に示されるように、一方側の空間において発生した音Sは、たとえば天井側においても、ランナー31,32間の隙間3において遮断され、他方側の空間への伝搬を回避することができる。その結果、本実施の形態における乾式壁1によれば、図18,19に示した乾式壁101Bのような一般的な遮音壁よりも高遮音性の要求を満たすことができる。
ここで、図2および図3を参照して、複数のスタッド21,22の配置例について説明する。図3は、本発明の実施の形態1における乾式壁1のスタッド21,22の配置例を示す図であり、表裏方向に切断した場合の乾式壁1の断面図である。
本実施の形態において、各スタッド21,22は、弱軸配置されている。つまり、各スタッド21,22は、その短辺と面部材4に対して直交する方向(表裏方向)とが平行となるように配置されている。この場合でも、遮音性能が低下することのないように、各スタッド21,22の板厚は、図18等に示した強軸配置されたスタッド120の板厚と同等であってよい。また、各スタッド21,22は、遮音性を考慮すると、閉鎖断面よりも、一方の長辺(裏面側)が開口を有する開放断面であることが望ましい。一方で、本実施の形態では、スタッド21,22が弱軸配置であるため、開放断面のスタッドは、壁の強度を担保できる範囲でのみ、すなわち部分的に、取り入れられることが望ましい。たとえば、第1空間および第2空間それぞれの部屋の種類(台所、リビングなど)に応じて、特に強度を必要とする空間側のスタッドのみを開放断面としてもよい。
このように、本実施の形態では、スタッド21,22が弱軸配置される。そのため、スタッド21とスタッド22との間の表裏方向の間隔L2(図2)をたとえば10mmとした場合、本実施の形態では、対向する面部材4間の距離、すなわち基礎部材2の厚みL1(図3)は、100mm程度である。このように、本実施の形態によれば、取り付け場所ごとに表裏方向に独立して2つのランナーを設けても、基礎部材2の厚みL1が増大してしまうことを回避できる。
なお、第1空間側のスタッド21と第2空間側のスタッド22との間の隙間L2は、たとえば5mm以上15mm以下の範囲で定められることが望ましい。この間隔の下限値は、少なくとも、第1空間側のランナー31(33)と第2空間側のランナー32(34)とが表裏方向に隙間を有し得る値であり、上限値は、基礎部材2間の厚みを考慮した値である。ランナー32,34(31,33)間の隙間は、壁全体の厚みやランナーの固定方法などに応じて定められてよい。
複数のスタッド21,22は、また、上述の乾式壁101Bと同様に、対向する面部材4間において千鳥状に配置されている。つまり、隣接するスタッド21およびスタッド22が、表裏方向に重ならないように互い違いに配置されている。なお、本実施の形態では、表裏方向においてスタッド21,22間に空間(隙間L2)があるため、スタッド21およびスタッド22は、表裏方向に少なくとも一部重なっていてもよいし、完全に重なっていてもよい。
複数のスタッド21は、仕切り線A1に沿って所定ピッチで配置されている。複数のスタッド22は、柱51を中心として、仕切り線A1に沿って所定ピッチで配置されている。柱51の第2空間側には、石膏ボード41を貼り付ける下地52として、たとえばベニヤ板が配置されている。また、各列(第1空間側または第2空間側)において、隣り合うスタッド21(22)間には、吸音材53として、たとえばグラスウールが設けられている。これにより、スタッド21,22の裏面側に吸音材53が密着されるため、一方側の空間から発生した音が吸音材53で吸音され、遮音性が高められる。
なお、本実施の形態では、スタッド21,22が弱軸配置であるため、壁の強度を確保するために、スタッドが強軸配置された乾式壁101B(図18)よりも、各列において、スタッドの本数を多く設けてもよい。その場合、一部分においてのみ、スタッドを配置するピッチを小さくしてもよい。たとえば、第1空間および第2空間それぞれの部屋の種類に応じて、特に強度を必要とする空間側のピッチを、他方よりも小さくしてもよい。
図1および図3を参照して、面部材4は、各々、基礎部材2側に配置される石膏ボード41と、空間側に露出して配置される強化石膏ボード42とで構成されていてよい。強化石膏ボード42は、耐火性能を強化するために、ガラス繊維等が混入された石膏ボード(網入り強化石膏ボード)である。強化石膏ボード42は、耐火性能の向上のため、石膏ボード41の厚みよりも大きいことが望ましい。具体的には、石膏ボード41の厚みは、たとえば9.5mmであり、強化石膏ボード42の厚みは、たとえば15mmである。
以上説明した乾式壁1を建物の最下階に配置する場合などにおいては、下側のランナー33,34は、基礎12に直接取り付けられことがある。以下に、下側のランナー33,34を建物の土台部に固定するためのランナー固定構造について、詳細に説明する。
<実施の形態1>
図5は、本発明の実施の形態1に係るランナー固定構造を示す模式断面図である。図6は、本発明の実施の形態1に係るランナー保持部材を示す斜視図である。なお、図5には、理解の容易のために、ランナー固定構造に関連する部分のみが示されている。
図1、図5および図6を参照して、下側のランナー33,34は、ランナー保持部材6によって基礎12上の所定位置に保持される。基礎12の材質は、コンクリートである。ランナー保持部材6は、図5の矢印A3で示される、ランナー33,34の延びる方向に沿って、間隔をおいて配置される。なお、ランナー33,34の延びる方向は、スタッド21,22(図3)の整列方向と同じであるため、図5の矢印A3で示される方向を、以下統一的に「整列方向」いう。ランナー保持部材6は、当該整列方向に隣り合うスタッド21,22間に、スタッド21,22と接しないように配置されることが望ましい。
ランナー33は、スタッド21の下端を受けるベース部330と、ベース部330の裏側端部より上方に延びる裏側鍔部331と、ベース部330の表側端部より上方に延びる表側鍔部332とを有している。同様に、ランナー34は、スタッド22の下端を受けるベース部340と、ベース部340の裏側端部より上方に延びる裏側鍔部341と、ベース部340の表側端部より上方に延びる表側鍔部342とを有している。
ランナー保持部材6は、単に、ランナー33,34を保持するだけでなく、裏側鍔部331,341間を所定の間隔(図4に示した隙間3に相当)に保持する機能(間隔保持部)を有していることが望ましい。本実施の形態では、間隔保持部として、ランナー33,34の、裏側への移動を規制するための裏側移動規制部61と、表側への移動を規制するための一対の表側移動規制部62,63とがランナー保持部材6に含まれる。裏側移動規制部61は、ランナー33,34の裏側鍔部331,341間に配置される。表側移動規制部62,63は、裏側鍔部331,341それぞれの表側(内側)に配置される。
本実施の形態に係るランナー保持部材6は、全体として、断面略M字形状を有しており、2つのランナー33,34の裏側鍔部331,341を跨いで把持している。
具体的には、裏側移動規制部61と表側移動規制部62とは、ランナー33の裏側鍔部331を上側から抱え込む抱え込み部64によって連結されている。同様に、裏側移動規制部61と表側移動規制部63とは、ランナー34の裏側鍔部341を上側から抱え込む抱え込み部65によって連結されている。抱え込み部64,65は、それぞれ、裏側鍔部331,341の上端面と接するように配置されてもよい。
また、裏側移動規制部61は、図6に示されるように、一対の立壁611,612と、底壁613とを含んでいる。立壁611,612は、裏側鍔部331,341それぞれが対向する対向面(外側面)331a,341aに沿って延びている。底壁613は、これら立壁611,612の下端を連結し、基礎12上に載置される。表側移動規制部62,63は、裏側鍔部331,341の内側面(表裏方向表側の面)331b,341bに沿って延びている。表側移動規制部62,63の下端とランナー33,34のベース部330,340の上面とは離れていてもよい。
このような形状のランナー保持部材6は、たとえば、1枚の鋼板が折り曲げ加工されることで形成することができる。
ランナー保持部材6は、たとえばビス14によって、ランナー33,34間において基礎12上に固定される。具体的には、ビス14は、ランナー保持部材6の底壁613を貫通するように延びている。この場合、ビス14は、表裏方向において基礎12の中央部に打ち込まれる。
ここで、表裏方向に独立した2つのランナー33,34を有する乾式壁1においても、一般的なランナー固定方法を採用した場合のランナー固定構造を、本実施の形態の比較例として簡単に説明する。なお、一般的なランナー固定方法とは、図19に示されるように、表裏方向においてランナーの中央部(ベース部)にビス14等を貫通させて、ランナーを基礎12上に固定する方法である。
(比較例)
図16は、本発明の実施の形態1の比較例に係るランナー固定構造を示す図である。図16を参照して、ランナー33,34は、それぞれのベース部330,340の中央部にビス14が打ち込まれている。図示されるように、ランナー33の表側鍔部332とランナー34の表側鍔部342とが、それぞれ基礎12の両端と一致するように配置されるような場合、すなわち基礎12の幅が狭い場合には、一般的な固定方法では、基礎12の端部近くにビス14が打ち込まれる。たとえば、基礎12の幅L3が100mm、各ランナー33,34の幅L4が46mmとする。その場合、基礎12の両端それぞれから23mm程度の位置に、2本のビス14が打ち込まれる。そうすると、基礎12のビス14周辺に、割れ13が生じることがある。
これに対し、本実施の形態では、表裏方向に独立した2つのランナー33,34を有する乾式壁1においても、図5に示されるように、基礎12の中央部にビス14が打ち込まれる。そのため、上記のように基礎12の幅が100mmの場合、基礎12の両端から50mm程度離れた箇所にビス14を打ち込むことができる。したがって、本実施の形態によれば、比較例に示したような基礎12の割れ13を防ぐことができる。
また、本実施の形態では、整列方向において、ランナー保持部材6が部分的にのみ設けられる。そのため、ランナー33,34間に、これらを一括して保持するランナー保持部材6が配置されても、上述の一般的な乾式壁101B(図19等)よりも遮音性を十分に高めることができる。
また、ランナー保持部材6は、2つのランナー33,34を完全に接続するのではなく、ランナー33,34間を所定の間隔に保持するように配置されるものである。したがって、ランナー33,34を完全に接続させる部材(たとえばスペーサ)を設ける場合と比べて、その部分におけるサウンドブリッジの影響を低減することができる。
また、ランナー保持部材6を用いることで、ランナー33,34の位置決めを容易にすることができるとともに、ビス14は1箇所に打ち込むだけでよいため、施工性にも優れている。
なお、本実施の形態に係るランナー保持部材6は、ランナー33,34の裏側鍔部331,341側のみを抱えて、これらランナー33,34を保持しているため、ランナー33,34のがたつきを抑制できる形状とすることが望ましい。このような例を、本実施の形態の変形例1,2として以下に説明する。
(変形例1)
図7は、本発明の実施の形態1の変形例1に係るランナー保持部材6Aを示す斜視図である。図8は、ランナー保持部材6Aの断面図である。図8には、図7のVIII−VIII線に沿って切断されたランナー保持部材6Aが模式的に示されている。
図7および図8を参照して、本変形例では、表側移動規制部62A,63Aの裏側の面に、凸部67が設けられている。凸部67は、たとえば、表側移動規制部62A,63Aを表側から凹ませることで形成される。これにより、ランナー33,34の裏側鍔部331,341の内側面331b,341bと、凸部67とが接触するため、ランナー33,34のがたつきを防止することができる。
(変形例2)
図9は、本発明の実施の形態1の変形例2に係るランナー保持部材6Bの断面図である。図9を参照して、ランナー保持部材6Bは、表側移動規制部62B,63Bそれぞれが、ランナー33,34のベース部330,340上にまで延びている。ランナー保持部材6Bは、表側移動規制部62B,63Bの下端よりそれぞれ表側に延びる押さえ部68,69を含んでいる。押さえ部68,69は、たとえば平板状であり、その下面とベース部330,340の上面とが当接される。これにより、ランナー33,34のがたつきを防止することができる。
<実施の形態2>
本実施の形態に係るランナー保持部材は、実施の形態1と比較して、裏側移動規制部の構造が異なる。以下に、実施の形態1と異なる点のみ詳細に説明する。
図10は、本発明の実施の形態2に係るランナー保持部材6Cを示す断面図である。図10を参照して、ランナー保持部材6Cの裏側移動規制部61Aは、筒体614を含む。筒体614は、ランナー33の裏側鍔部331と、ランナー34の裏側鍔部341との間に配置され、かつ、その下端が基礎12の上面と当接している。この場合、長尺のビス14Aが、筒体614の中央孔614aを貫通して延びる。
この場合、表側移動規制部62,63および抱え込み部64,65は、筒体614の上面に固定された断面逆U字状の板材により一体的に構成されてもよい。この板材は、裏側鍔部331,341の上端面に位置する水平部分と、水平部分の両端部から垂下する垂直部分とを含む。
なお、本実施の形態では、筒体614の下端が、基礎12の上面と接することとしたが、筒体614の下端と基礎12の上面との間に、底壁(図示せず)が設けられていてもよい。この場合、ビス14Aは、筒体614の中央孔614aおよび底壁(図示せず)を貫通して、基礎12に打ち込まれる。
<実施の形態3>
上記実施の形態1,2では、ランナー保持部材が、2つのランナーの裏側鍔部を抱え込む構造であった。これに対し、本実施の形態におけるランナー保持部材は、2つのランナーの表側鍔部を抱え込む構造である。以下に、実施の形態1と異なる点のみ詳細に説明する。
図11は、本発明の実施の形態3に係るランナー保持部材6Dを示す斜視図である。図12は、ランナー保持部材6Dを示す断面図である。図12には、図11のXII−XII線に沿って切断されたランナー保持部材6Dが示されている。
図11および図12を参照して、ランナー保持部材6Dは、底壁70と、裏側立壁71,72と、表側立壁73,74とを含む。底壁70は、ランナー33,34の下に位置する。つまり、ランナー33,34の下面と基礎12の上面との間に、底壁70が配置される。底壁70の幅(表裏方向長さ)は、たとえば、基礎12の幅(100mm)と同じである。
裏側立壁71,72は、底壁70から、ランナー33,34の裏側鍔部331,341それぞれの対向面331a,341aに沿って立ち上がっている。本実施の形態では、裏側立壁71,72は、底壁70の、ランナー33,34間に位置する部分における整列方向両端部が、整列方向にそれぞれ切り起こされて形成されている。本実施の形態では、裏側立壁71,72と、これら裏側立壁71,72に挟まれる底壁70の中央部70aとが、裏側移動規制部61Bとして機能する。
なお、裏側立壁71,72がランナー33,34の裏側への移動を規制できれば、裏側立壁71,72が切り起こされる向きは限定されない。たとえば、裏側立壁71,72は、底壁70の、ランナー33,34間に位置する部分における整列方向両端部が、表裏方向に切り起こされてもよい。また、裏側立壁71,72は、底壁70の一部が切り起こされて形成されることとしたが、別部材として底壁70上に配置されていればよい。
表側立壁73,74は、底壁70の表裏方向両端すなわち表側端部から、上方に立ち上がる。表側立壁73,74の裏側の面(内側面)は、それぞれランナー33,34の表側鍔部332,342の表側の面(外側面)と対向する。本実施の形態では、表側立壁73,74それぞれが、表側移動規制部62C,63Cとして機能する。
上記のような形状を有するランナー保持部材6Dは、ビス14が底壁70の中央部70aを貫通するように打ち込まれることで、基礎12に固定される。本実施の形態では、基礎12上にランナー保持部材6Dを固定した後に、ランナー33,34を嵌め込むため、ランナー33,34の設置が容易である。
<実施の形態4>
上記実施の形態1〜3では、ランナー保持部材は、2つのランナーを一括して保持する形状であった。これに対し、本実施の形態におけるランナー保持部材は、ランナーを1つずつ保持する2つの保持具により構成されている。以下に、実施の形態1と異なる部分のみ詳細に説明する。
図13は、本発明の実施の形態4に係るランナー固定構造を模式的に示す上面図である。図14および図15は、本発明の実施の形態4に係るランナー固定構造を示す断面図である。図14には、図13に示すXIV−XIV線に沿って切断されたランナー固定構造が示されている。図15には、図13に示すXV−XV線に沿って切断されたランナー固定構造が示されている。
本実施の形態では、ランナー保持部材6Eは、一対のランナー保持具8,9によって実現される。ランナー保持具8は、ランナー33のみを保持し、ランナー保持具9は、ランナー34のみを保持する。したがって、ランナー保持具8およびランナー保持具9は、整列方向に沿って、千鳥状に配置される。
図13および図14を参照して、ランナー保持具8は、ランナー33の、裏側への移動を規制する裏側移動規制部81と、その表側への移動を規制する表側移動規制部82と、それらを上側から抱えこむ抱え込み部83とを含む。
裏側移動規制部81は、立壁811と底壁812とで構成される。立壁811は、ランナー33の裏側鍔部331の対向面331aに沿って延びている。底壁812は、立壁811の下端と連結されており、基礎12上に載置される。立壁811の上端は、抱え込み部83と接続されている。立壁811および底壁812は、それぞれ、実施の形態1に係るランナー保持部材6の立壁611および底壁613(図6)に対応している。なお、本実施の形態では、底壁812とランナー34とが接しないように、実施の形態1における底壁613よりも表裏方向長さを若干短くしてもよい。
表側移動規制部82は、ランナー33の裏側鍔部331の内側面331bに沿って延びている。表側移動規制部82の上端が、抱え込み部83と接続されている。表側移動規制部82の下端とランナー33のベース部330の上面とは離れていてよい。表側移動規制部82および抱え込み部83は、それぞれ、実施の形態1に係るランナー保持部材6の表側移動規制部62および抱え込み部64(図6)に対応している。
図13および図15を参照して、ランナー保持具9は、ランナー34の、裏側への移動を規制する裏側移動規制部91と、その表側への移動を規制する表側移動規制部92と、それらを上側から抱えこむ抱え込み部93とを含む。
裏側移動規制部91は、立壁911と底壁912とで構成される。立壁911は、ランナー34の裏側鍔部341の対向面341aに沿って延びている。底壁912は、立壁911の下端と連結されており、基礎12上に載置される。立壁911の上端は、抱え込み部93と接続されている。立壁911および底壁912は、それぞれ、実施の形態1に係るランナー保持部材6の立壁612および底壁613(図6)に対応している。なお、本実施の形態では、底壁912とランナー33とが接しないように、実施の形態1における底壁613よりも表裏方向長さを若干短くしてもよい。
表側移動規制部92は、ランナー34の裏側鍔部341の内側面341bに沿って延びている。表側移動規制部92の上端が、抱え込み部93と接続されている。表側移動規制部92の下端とランナー34のベース部340の上面とは離れていてよい。表側移動規制部92および抱え込み部93は、それぞれ、実施の形態1に係るランナー保持部材6の表側移動規制部63および抱え込み部65(図6)に対応している。
本実施の形態では、底壁812,912それぞれを貫通するようにビス14が打ち込まれることで、ランナー保持具8,9は、基礎12上に別個に固定される。
このように、本実施の形態によれば、ランナー保持具8,9により、ランナー33,34は、それぞれ別個に基礎12上に固定される。したがって、ランナー保持具8とランナー34との間、ランナー保持具9とランナー33との間に隙間を生じさせることもできるため、実施の形態1のランナー保持部材6を用いる場合と比べて、遮音性をさらに高めることができる。
以上説明した各実施の形態によれば、表裏方向に2つの独立したランナーが間隔をおいて配置されるため、ランナーを介した音の伝搬を防止することができる。また、このような2つのランナーを基礎コンクリートなどに取り付ける場合には、上述のようなランナー保持部材を用いることで、2つのランナーであっても基礎の中央部において固定することができる。したがって、ビスによって幅の狭い基礎にランナーを固定する場合でも、基礎の破損を防ぐことができる。その結果、現場工程をスムーズに進めることができる。
なお、各実施の形態では、固定具がビスであるとしたが、限定的ではなく、土台部に差し込まれる部材であればよい。たとえば、固定具は、アンカーボルトおよびナットの組などであってもよい。
また、乾式壁を下方から支える土台部として基礎を例に説明したが、土台部上に固定具を差し込むことができるものであれば、基礎以外のものであってもよい。たとえば、乾式壁が間仕切り壁の場合などにおいては、土台部は、建物の床部であってもよい。
また、上記実施の形態を適宜組み合わせてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,101A,101B 乾式壁、2 基礎部材、4,104 面部材、6,6A,6B,6C,6D,6E ランナー保持部材、14,14A ビス、8,9 ランナー保持具、12 基礎、21,22,120 スタッド、31,32,33,34,131,133 ランナー、41,141 石膏ボード、42 強化石膏ボード、51 柱、52 下地、53 吸音材、61,61A,61B,81,91 裏側移動規制部、62,62A,62B,62C,63,63A,63B,63C,82,92 表側移動規制部、64,65,83,93 抱え込み部、67 凸部、68,69 押さえ部、70,613,812,812,912,912 底壁、71,72 裏側立壁、73,74 表側立壁、135 スペーサ、330,340 ベース部、331,341 裏側鍔部、332,342 表側鍔部、611,612,811,911 立壁、614 筒体。

Claims (11)

  1. 隣り合う第1空間および第2空間を仕切る仕切り面に沿って配置される乾式壁と、
    前記乾式壁を下方から支える土台部とを備え、
    前記乾式壁は、
    前記第1空間側および前記第2空間側それぞれにおいて、縦方向に延びる第1および第2のスタッドと、
    前記第1のスタッドの軸方向下端および前記第2のスタッドの軸方向下端をそれぞれ抱え込むように、表裏方向に間隔をあけて配置される第1および第2のランナーとを含み、
    前記土台部上の所定位置に、前記第1および第2のランナーを保持するためのランナー保持部材と、
    前記第1および第2のランナー間に位置し、前記ランナー保持部材を前記土台部に固定するための固定具とをさらに備える、ランナー固定構造。
  2. 前記第1および第2のランナーの各々は、前記スタッドの下端を受けるベース部と、前記ベース部の表側端部より上方に延びる第1の鍔部と、前記ベース部の裏側端部より上方に延びる第2の鍔部とを有しており、
    前記ランナー保持部材は、前記第1および第2のランナーそれぞれの前記第2の鍔部間を、所定の間隔に保持するために配置される間隔保持部を含む、請求項1に記載のランナー固定構造。
  3. 前記間隔保持部は、
    前記第1および第2のランナーそれぞれの前記第2の鍔部間に配置され、前記第1および第2のランナーの、表裏方向裏側への移動を規制するための裏側移動規制部と、
    前記第1および第2のランナーそれぞれの前記第2の鍔部の表側に配置され、前記第1および第2のランナーの、表裏方向表側への移動を規制するための一対の表側移動規制部とを有する、請求項2に記載のランナー固定構造。
  4. 前記裏側移動規制部と各前記表側移動規制部とは、前記第2の鍔部を上側から抱え込む抱え込み部によって連結されている、請求項3に記載のランナー固定構造。
  5. 前記裏側移動規制部は、前記第2の鍔部それぞれが対向する対向面に沿って延びる立壁と、前記立壁の下端を連結し、前記土台部上に載置される底壁とを含み、
    前記固定具は、前記底壁を貫通して延びる、請求項4に記載のランナー固定構造。
  6. 前記表側移動規制部の裏側の面には、前記第2の鍔部の表側の面と接触する凸部が設けられている、請求項5に記載のランナー固定構造。
  7. 前記表側移動規制部は、前記ベース部上にまで延びており、
    前記ランナー保持部材は、前記表側移動規制部の下端より表側に延び、前記ベース部の上面と当接する押さえ部をさらに含む、請求項5に記載のランナー固定構造。
  8. 前記裏側移動規制部は、前記第2の鍔部それぞれの間に配置される筒体を含み、
    前記固定具は、前記筒体の中央孔を貫通して延びる、請求項4に記載のランナー固定構造。
  9. 前記間隔保持部は、
    前記第1および第2のランナーの下に位置し、前記土台部上に載置される底壁と、
    前記底壁の表裏方向両端から上方に立ち上がる表側立壁と、
    前記底壁から、前記第2の鍔部それぞれが対向する対向面に沿って立ち上がる裏側立壁とを含む、請求項2に記載のランナー固定構造。
  10. 前記ランナー保持部材は、
    前記第1のランナーを保持するための第1のランナー保持具と、
    前記第1および第2のランナーが延びる方向において前記第1のランナー保持具とは間隔をあけて、前記第2のランナーを保持するための第2のランナー保持具とを含み、
    前記第1のランナー保持具は、前記第1のランナーの、表側および裏側への移動を規制する第1の移動規制部を含み、
    前記第2のランナー保持具は、前記第2のランナーの、表側および裏側への移動を規制する第2の移動規制部を含み、
    前記固定具は、前記第1および第2のランナー保持具を、それぞれ別個に前記土台部に固定する、請求項1に記載のランナー固定構造。
  11. 隣り合う第1空間および第2空間を仕切る仕切り面に沿って配置される乾式壁に用いられるランナーを、土台部上に保持するためのランナー保持部材であって、
    前記乾式壁は、前記第1空間側および前記第2空間側それぞれにおいて、縦方向に延びる第1および第2のスタッドと、前記第1のスタッドの軸方向下端および前記第2のスタッドの軸方向下端をそれぞれ抱え込むように、表裏方向に間隔をあけて配置される第1および第2のランナーとを含んでおり、
    前記第1および第2のランナー間において前記土台部に固定されることによって、前記土台部上の所定位置に前記第1および第2のランナーを保持する、ランナー保持部材。
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KR102251690B1 (ko) * 2019-12-03 2021-05-13 주식회사 케이씨씨 런너 및 이를 구비한 벽체시스템

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