JP7210270B2 - 施工治具及びそれを用いた施工方法 - Google Patents

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本発明は、施工治具及びそれを用いた施工方法に係り、特に、建物の仕切壁を土台に設置する際に用いられる施工治具及びその施工治具を用いた仕切壁の施工方法に関する。
集合住宅や長屋等の建物において住戸間を仕切るための仕切壁(界壁)を設ける場合、通常、仕切壁の構成部品であるランナーを基礎又は床材(以下、土台と称する場合がある)に対して固定する。
近年の仕切壁では、遮音性能を確保するため、基礎又はALCパネル(Autoclaved Lightweight aerated Concreate Panel:軽量気泡コンクリートパネル)等の床材の上に、一対のランナーを仕切線に沿って固定した後、ランナーの其々にスタッドや下張り及び上張りの面材等が取り付けられるようになった。
仕切壁を構成する一対のランナーは遮音性を確保するために、認定上10mm以上の間隔を確保することとされている。従来は所定の間隔を確保するために、その都度必要な寸法を計測していた。
また、仕切壁の上張り面材を取り付ける際、他の部材、例えば土台との界面にシーリングしろとして5mm程度の隙間(目透し)が確保する必要がある。従来は、例えば所定厚の合板を上張り面材の下端と土台との間に挟み込み、隙間を確保しつつ上張り面材を固定していた。そして上張り面材を固定した後に隙間に挟まれた合板を取り外してシーリングを行っていた。
また、特許文献1には、土台上の所定位置に第1及び第2ランナーを保持し、第1及び第2のランナー間の底壁を貫通する固定具によって固定されるランナー保持部材が開示されている。
特開2014-240583号公報
従来のように寸法を計測しながら配置する方法では認定要件は満たしているものの時間がかかる。
また、特許文献1に記載のランナー保持部材の場合、仕切壁毎に固定する部材を別途用意するためコストがかかる。また、ランナー間の底壁を貫通する固定具(ネジ)により固定しているため、例えばALCパネル等の床材を突き合わせた箇所に仕切壁を設置する場合、ALCパネル間に固定具が挿入されることとなりランナー保持部材を固定することができなかった。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、部材を追加することなく、一対のランナーを容易に所定の間隔で配置するとともに、上張り面材と他の部材との界面に所定高さの隙間を確保する施工治具を提供することである。
前記課題は、本発明の施工治具によれば、仕切壁を構成し、両側部に鍔部を有する一対のランナーを土台に所定の間隔で配置するための施工治具であって、直方体状の本体と、前記本体の底面に開口し、前記本体の正面と背面とをつなぐように貫通し、前記所定の間隔でもって互いに平行に延び、少なくとも前記鍔部の高さよりも大きい高さでもって形成された一対の貫通スリットと、前記本体の少なくとも一方の側面の下方端部において、前記貫通スリットに対して平行に、前記仕切壁の上張り面材の下端と前記土台との間に設けられる隙間の高さと同じ高さで形成された第1フランジ部と、を備えることにより解決される。
上記のように構成された本発明の施工治具は、底面に開口する所定間隔で形成された一対の貫通スリットを備える。一対の貫通スリットのそれぞれに、一対のランナーにおいて対向して配置される鍔部を挿入することにより、一対のランナーの間の距離が維持される。そのため、所定の間隔で一対のランナーを配置することができる。
また、仕切壁の上張り面材の下端と土台との間に設けられる隙間の高さと同じ高さで形成された第1フランジ部を備えることで、第1フランジ部を、上張り面材の下端と土台との間に挟むことにより、所定高さの隙間を形成することが可能となる。
また、上記の施工治具に関して好適な構成を述べると、前記本体の底面に、前記一対の貫通スリットの間の中心線を表す目印が設けられてよい。この構成により、仕切り線に沿って一対のランナーを配置することが容易になる。
また、上記の施工治具に関して好適な構成を述べると、前記本体の正面又は背面の下方端部において、前記仕切壁の前記上張り面材の下端と前記土台との間に設けられる隙間の高さと同じ高さで形成された第2フランジ部を備えてよい。この構成により、例えば仕切壁の上張り面材の下端と土台との間に施工治具を挟む際に特定の向きに合わせる手間を省くことができる。
また、上記の施工治具に関して好適な構成を述べると、前記本体の底面に磁石を備えてよい。この構成により、ランナーの鍔部を貫通スリットに挿入した際、ランナーと施工治具とが磁力により接着され、施工治具の位置がずれにくくなる。
前記課題は、本発明の上記施工治具を用いて、仕切壁を土台に設置する施工方法であって、仕切線に沿って前記一対のランナーを前記土台に平行に配置し、対向して配置される前記一対のランナーの鍔部のそれぞれを、前記施工治具の前記一対の貫通スリットに挿入して、前記一対のランナーの間隔を所定の間隔に維持しつつ、前記一対のランナーの位置決めする位置決め工程と、前記一対のランナーを固定する締結部材を取り付ける締結位置を墨出し、前記一対のランナーに前記締結位置に沿って締結部材を取り付け、前記一対のランナーを前記土台に固定して、前記施工治具を前記一対のランナーから取り外す、ランナー固定工程と、前記一対のランナーに複数のスタッドを取り付け、遮音材を複数のスタッドの間に充填する工程と、前記スタッドに前記仕切壁の下張り面材を取り付け、前記仕切壁の上張り面材の下端と前記土台の間に前記施工治具の第1フランジ部を挟み、前記上張り面材の下端と前記土台との間に隙間を形成しつつ、前記上張り面材を前記下張り面材に取り付ける、面材取り付け工程と、前記施工治具を前記隙間から取り外して前記隙間のシーリングを行うシーリング工程と、を備えることを施工方法により解決される。
前記施工方法により、一対のランナーを配置する際、一対のランナーを所定の間隔で容易に配置することができる。また、上張り面材と他の部材との界面に所定の高さで隙間を確保することが容易になる。
本発明の施工治具によれば、部材を追加することなく、一対のランナーを容易に所定の間隔で配置することができる。また、第1フランジ部を、上張り面材の下端と他の部材との間に挟むことで容易に所定高さの隙間を確保することができる。
た、本体の底面に中心線を示す目印を設けることで、仕切線に沿って一対のランナーを配置することが容易になる。
また、底面に磁石を備えることにより、ランナーと施工治具が磁力により接着され、施工治具の位置がずれにくくなる。
界壁の構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る施工治具を用いて、基礎に一対のランナーを配置した状態を示す斜視図である。 図2のIII-III線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態に係る施工治具を用いて、ALCパネルの床面に、ランナーを配置した状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る施工治具を用いて、上張り面材とALCパネルの床面との間に隙間を形成した状態を示す断面図である。 本発明の施工方法を示すフローチャートである。 施工治具の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る施工治具について、その構成を説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例であり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得る。また、当然ながら、本発明にはその等価物が含まれ得る。そして、以下の実施形態において同一又は類似の構成要素には共通の参照符号を付して示し、理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
本実施形態に係る施工治具について説明するにあたり、当該施工治具によって設置される界壁1の構成について図1を参照しながら説明する。図1は、界壁1及びその周辺の構成を示す図である。
界壁1は、集合住宅や長屋等の建物において住戸間を仕切る仕切壁である。界壁1は、図1に図示するように、土台2である基礎2a及び梁6の間に設けられ、スタッド9、遮音材42、一対のランナー4,5、上張り面材43、下張り面材44によって構成される。スタッド9は、上下方向に長く延びた鋼材であり、一対のランナー4,5の延出方向に沿って一定間隔毎に配置される。また、スタッド9は、図1に示すように、界壁1の厚み方向(図1の矢印A方向、B方向)において二つのスタッド9が隙間を設けた状態で並ぶように配置される。また、厚み方向において並ぶ二つのスタッド9の外側(界壁の表面側)に位置する端面には、下張り面材44が取り付けられ、下張り面材44の表面側に上張り面材43が取り付けられる。
各スタッド9の下端及び上端は、図1に示すように一対のランナー4,5のそれぞれによって把持される。一対のランナー4,5のそれぞれは、スタッド9を設置するために用いられるレール状の鋼材であり、具体的には断面コの字状の溝形鋼によって構成されている。より詳しく説明すると、各ランナー4,5は、平板上のベース部4a,5aとベース部4a,5aの両側部から上方向又は下方向に延びる鍔部4b,5bを有する(図2参照)。ランナー4の一対の鍔部4b,4bの間、ランナー5の一対の鍔部5b,5bの間にスタッド9の上端又は下端が挟み込まれることによりスタッド9が把持される。一対のランナー4,5のそれぞれは、鋼板(金属板)を加工することにより作製されており、本実施形態では、厚み約0.5mmの薄板を加工することにより作製されている。
また、一対のランナー4,5は、界壁1の厚み方向において隙間を設けた状態で並ぶように配置されている。なお、厚み方向におけるスタッド9間の隙間及び一対のランナー4,5間の隙間は、それぞれ、遮音上必要なサイズ(約10mm)に設定されていて、その隙間が確保されるよう固定される。
界壁1の直上位置には、図1に示すように、H形鋼からなる梁6が配置されている。この梁6は、上階の床を構成する部材(具体的には、不図示のALCパネル)を支持するための部材であり、水平に延出している。
次に、本実施形態の施工治具10について、図2~図4を参照しながら説明する。図2は、施工治具10の外観を示す斜視図であり、図3はその断面図である。上述のように、界壁1を構成する一対のランナー4,5は、遮音性を図るために所定の距離(本実施形態では10mm以上)の隙間を開けることとされている。従来は10mmの隙間を確保するために、毎回寸法を計測していた。
本実施形態の施工治具10は、寸法を計測することなく、一対のランナー4,5を設定された所定の間隔L1(約10mm)を開けて配置するためのものである。施工治具10は、図2に示すように、直方体上の本体11と、本体11の底面11dに開口し、本体11の正面11aと背面11bとをつなぐように貫通し、所定の間隔L1で互いに平行に延びる一対の貫通スリット21,22と、を備える。貫通スリット21,22は、少なくともランナー4の鍔部4bの高さH0より若干大きい高さH1で形成される。例えば鍔部4bの高さH0が45mmである場合、貫通スリット21,22の高さは47mmで形成する。また、貫通スリット21,22の幅は、鍔部4b,5bが挿入可能なよう、鍔部の厚さと略同じ寸法(0.5mm)か、又は挿入しやすいように若干大きい寸法(2mm)で形成されてよい。
図2及び図3に示すように、基礎2aの上面に一対のランナー4,5が互いに平行になるよう配置した後、対向して配置される一対のランナー4,5の鍔部4b,5bを、施工治具10の貫通スリット21,22に挿入する。それにより、一対のランナー4,5の対向する鍔部4b,5bの間隔が、一対の貫通スリット21,22間の間隔L1、すなわち約10mmで維持されるようになる。図2は一対のランナー4,5の一方の端部を示しているが、ランナー4,5の他方の端部においても同様に、それらの間隔が10mmとなるよう施工治具10を用いて配置される。施工治具10は、一対のランナー4,5の途中に複数個配置してもよい。一対のランナー4,5の鍔部4b,5bが貫通スリット21,22により保持されることで、一対のランナー4,5のそれぞれは厚さ方向の移動が制限される。一対の貫通スリット21,22は所定の間隔L1(10mm)に固定されているため、寸法を計測しなくても一対のランナー4,5を所定の間隔L1で配置することができる。
所定の間隔L1で配置された一対のランナー4,5は、締結部材であるコンクリート釘7aを、ランナー4,5のベース部4a,5aの中央付近に打ち込むことにより直接、基礎2aに固定される。
図4は、上階に界壁1を設置するときに一対のランナー4,5が床材であるALCパネル2b上に配置された状態を示す。図4に示すように、隣接する2枚のALCパネル2bが梁6に配置されていて、界壁1はALCパネル2bを突き合わせた部分が仕切線として設置される。
図4に示す一対のランナー4,5は、ALCパネル2bの長辺の端部に沿って配置されているが、ALCパネル2bの短辺の端部に沿って配置されてもよい。
一対のランナー4,5を配置した後、一対のランナー4,5の鍔部4b,5bを施工治具10の貫通スリット21,22に挿入して、一対のランナー4,5の間隔が10mmになるようにする。一対のランナー4,5を配置した後、一対のランナー4,5は、締結部材であるトラスネジ7bを取り付けることにより直接固定される。このときALCパネル2bの端部からトラスネジ7bを取り付ける位置(ビス位置)までの距離L4が短すぎると、ALCパネル2bが割れて破損してしまう場合がある。そのため、ALCパネル2bを破損させない最低限の距離を確保しつつ、トラスネジ7bを取り付けることが望ましい。
本実施形態の施工治具10は、側面11cの下方端部において、貫通スリット21,22に対して平行に延びる第1フランジ部31を備える。そして、本体11の中心から、第1フランジ部31の先端までの距離L2は、ALCパネル2bにトラスネジ7bを取り付ける際に必要な最小限の端部からの距離より大きく、例えば20mm以上になるように設定されている。そのため、第1フランジ部より外側にトラスネジ7bを取り付ければ、誤った位置にALCパネル3をことがなく、ALCパネルを破損することが抑制される。一対のランナー4,5にトラスネジ7bを取り付けるビス位置を、第1フランジ部の先端より外側にマーキング(墨出し)する。それにより、ALCパネル2bを破損することなくトラスネジ7bを取り付けて、一対のランナー4,5を固定することができる。
次に、図5を参照しながら、本実施形態の施工治具10を用いて、上張り面材43とALCパネル2bとの間に隙間45、所謂目透しを作成する方法について説明する。
界壁1の一対のランナー4,5を土台2に固定した後、一対のランナー4,5にスタッド9を取り付け、スタッド9に下張り面材44を取り付ける。次に、上張り面材43を下張り面材44に取り付ける際、図5に示すように、施工治具10の第1フランジ部31を、ALCパネル2bと上張り面材43の下端との間に挟み込む。そして、隙間45が確保された状態で、上張り面材43を下張り面材44に取り付ける。
第1フランジ部31は、隙間45の高さH2と同じ高さ(約5mm)で作製されていることから、上張り面材43を下張り面材44に取り付ける際、上張り面材43の下端に第1フランジ部31を挟み込んでおくことで、目透しに必要な高さを維持することができる。
上張り面材43が下張り面材44に固定された後は、施工治具10を取り外し、作成された目透しとしての隙間45にシーリング材を充填する。このように本実施形態の施工治具10を用いることで、従来のように合板等を用いることなく、所定の高さを有する目透しを作成することができる。合板等を用いて目透しを作成すると寸法がばらばらになる可能性があるが、施工治具10を用いることにより、一定の高さでもって目透しを作成することができる。
なお、図2~図5に示す施工治具10は、両方の側面の下方端部に第1フランジ部31を備えているが、第1フランジ部31は、いずれか一方の側面の下方端部に設けられてよい。
本実施形態の施工治具10は透明な樹脂により作製されているが、施工治具10の材質は、特に限定されるものではなく、金属製であってもよい。施工治具10は、例えばアルミニウムの押出成形により作製されてもよい。
次に、図6を参照して施工治具10を用いた界壁1を土台2に設置する施工方法について説明する。
土台2に記された仕切線に沿って、一対のランナー4,5を土台2に配置し、対向して配置される一対のランナー4,5の鍔部4b,5bのそれぞれを施工治具10の一対の貫通スリット21,22に挿入する。一対のランナー4,5を所定の間隔L1に維持しつつ、一対のランナー4,5の位置決めを行う(位置決め工程:S1)。
次に、一対のランナー4,5を固定する締結部材7を取り付ける締結位置の墨出しを行う。締結部材7を墨出しされた締結位置に沿って取り付け、一対のランナー4,5を土台2に固定する。その後、施工治具10を一対のランナー4,5から取り外す(固定工程:S2)。
複数のスタッド9を一対のランナー4,5に取り付けて、遮音材42をスタッド9の間に充填する(スタッド取り付け工程:S3)。
スタッド9の表面側に下張り面材44を取り付け、上張り面材43の下端と土台2との間に施工治具10の第1フランジ部31を挟む。上張り面材43の下端と土台2との間に隙間45を形成しつつ、上張り面材43を下張り面材44に取り付ける(面材取り付け工程:S4)。
施工治具10の第1フランジ部31を上張り面材43と土台2との間の隙間45から取り外して、隙間45のシーリングを行う(シーリング工程:S5)。このように、施工治具10を用いることにより、追加の部材を用いることなく、一対のランナー4,5を容易に所定の間隔で配置すると共に、上張り面材43と土台2との界面に所定の高さの隙間45を確保しつつ界壁1を設置することが可能になる。
図7を用いて、施工治具10の変形例について説明する。図7に示す施工治具710は、図1~4に示す施工治具10と同様、界壁1を構成する一対のランナー4,5を、所定の間隔L1でもって土台2に配置する際に使用されるものである。直方体状の本体11と、本体11の底面11dに開口し、本体11の正面11aと背面11bとをつなぐように貫通し、所定の間隔L1でもって互いに平行に延び、少なくとも一対のランナー4,5の鍔部4b,5bの高さH0より大きい高さH1で形成された一対の貫通スリット21,22を備える。また、本体11の両側面11cの下方端部に、一対の貫通スリット21,22に対して平行に、界壁1の上張り面材43の下端と土台2との間に設けられる隙間45の高さと同じ高さで形成された第1フランジ部31を備える。
図7に示す施工治具710は、本体11の底面11dに、一対の貫通スリット21,22の間の中心線を表す目印40が設けられている。目印40は半円の切欠き溝により形成されている。目印40を仕切り線に合わせることにより、一対のランナー4,5を、仕切り線を中心として左右対称に配置することができる。
また、施工治具710に係る本体11の正面11aの下方端部において、界壁1の上張り面材43の下端と、土台2との間に設けられる隙間45の高さH2と同じ高さで形成された第2フランジ部32を備える。上張り面材43を下張り面材44に取り付ける際、上張り面材43の下端部と、土台2との間に第2フランジ部32を挟み込み、所定の高さの隙間45を作製する。挟み込む箇所が増えることにより施工治具10の向きを合わせる手間を省くことができる。
また、第1フランジ部31は、本体11の中心から第1フランジ部31の先端までの長さL2が、土台に締結部材を打ち込む際に必要な最小限の距離L2となるように設定されているため、第1フランジ部31の幅W0は、隙間45の幅(すなわち上張り面材43の厚さ)より短くなる場合があるが、第2フランジ部32はそのような制約がないため、第2フランジ部32の幅W1を、隙間45の幅すなわち上張り面材43の厚さに合わせて作製することができる。
図7に示すように、本体11の底面11dに磁石50を備えてよい。磁石50を備えることで、一対のランナー4,5と施工治具710とが磁力により接着されることで、施工治具710の一対のランナー4,5に対する位置がずれにくくなる。
上記実施形態では、主として本発明に係る施工治具及びそれを用いた施工方法について説明した。ただし、上記形態は、本発明の理解を容易に理解するための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
1 界壁(仕切壁)
2 床材
2a 基礎
2b ALCパネル
4,5 ランナー
4a,5a ベース部
4b,5b 鍔部
6 梁
7 締結部材
7a コンクリート釘
7b トラスネジ
9 スタッド
10,710 施工治具
11 本体
11a 正面
11b 背面
11c 側面
11d 底面
21,22 貫通スリット
31 第1フランジ部
32 第2フランジ部
40 目印
41 隙間
42 遮音材
43 上張り面材
44 下張り面材
45 隙間
50 磁石

Claims (5)

  1. 仕切壁を構成する、両側部に鍔部を有する一対のランナーと上張り面材とを土台に設置するための施工治具であって、
    直方体状の本体と、
    前記本体の底面に開口し、前記本体の正面と背面とをつなぐように貫通し、所定間隔で互いに平行に延び、少なくとも前記鍔部の高さより大きい高さで形成された一対の貫通スリットと、
    前記本体の少なくとも一方の側面の下方端部において、前記一対の貫通スリットに対して平行に、前記仕切壁の前記上張り面材の下端と前記土台との間に設けられる隙間の高さと同じ高さで形成された第1フランジ部と、
    を備えることを特徴とする施工治具。
  2. 前記本体の底面に、前記一対の貫通スリットの間の中心線を表す目印が設けられていることを特徴とする、請求項に記載の施工治具。
  3. 前記本体の正面又は背面の下方端部において、前記仕切壁の前記上張り面材の下端と前記土台との間に設けられる隙間の高さと同じ高さで形成された第2フランジ部を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の施工治具。
  4. 前記本体の底面に磁石を備える、請求項1からのいずれか一項に記載の施工治具。
  5. 請求項1からのいずれか一項に記載の施工治具を用いて、前記仕切壁を土台に設置する施工方法であって、
    仕切線に沿って前記一対のランナーを前記土台に平行に配置し、対向して配置される前記一対のランナーの鍔部のそれぞれを、前記施工治具の前記一対の貫通スリットに挿入して、前記一対のランナーの間隔を所定の間隔に維持しつつ、前記一対のランナーの位置決めする位置決め工程と、
    前記一対のランナーを固定する締結部材を取り付ける締結位置を墨出し、前記一対のランナーに前記締結位置に沿って締結部材を取り付け、前記一対のランナーを前記土台に固定して、前記施工治具を前記一対のランナーから取り外す、ランナー固定工程と、
    前記一対のランナーに複数のスタッドを取り付け、遮音材を複数のスタッドの間に充填する工程と、
    前記スタッドに前記仕切壁の下張り面材を取り付け、前記仕切壁の上張り面材の下端と前記土台の間に前記施工治具の第1フランジ部を挟み、前記上張り面材の下端と前記土台との間に隙間を形成しつつ、前記上張り面材を前記下張り面材に取り付ける、面材取り付け工程と、
    前記施工治具を前記隙間から取り外して前記隙間のシーリングを行うシーリング工程と、
    を備えることを特徴とする、施工方法。
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