JP2014240252A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用空調装置において、フィルタのメンテナンスを容易且つ円滑に行うことができ、しかも、異臭の発生を防止する。【解決手段】車両用空調装置10を構成する内外気切替ユニット16は、内部にフィルタ46の収納されるケーシング42を備え、前記ケーシング42の下方には前記フィルタ46を外部から挿入可能なフィルタ挿入口54が形成される。また、フィルタ挿入口54の開口部近傍には突起部56が設けられ、該フィルタ46の下端部46bが前記突起部56によって係止されることで脱落が防止される。そして、フィルタ挿入口54には、フィルタ46が収納された状態でフィルタカバー58が装着されることで閉塞される。【選択図】図3

Description

本発明は、車両に搭載され、熱交換器によって温度調整のなされた空気を車室内へと送風して車室内の温度調整を行う車両用空調装置に関する。
従来から、車両に搭載される車両用空調装置は、送風機によって内気・外気を空気通路を内部に有した空調ケースへと取り込み、冷却手段であるエバポレータにより冷却された空気と、加熱手段であるヒータコアにより加熱された空気とを前記空調ケース内で所望の混合比率で混合した後、前記空調ケースに設けられた複数の吹出口から送風ダクトを通じて車室内へと送風することで前記車室内の温度及び湿度の調整を行っている。
上述したような車両用空調装置には、例えば、外気に含まれる塵埃等を除去するためのフィルタが設けられており、該フィルタは、一定期間使用した後に、新たなものへと交換する必要がある。例えば、特許文献1に開示された車両用空調装置では、その内外気切替装置に収納された送風機の上流側にフィルタが設けられ、該フィルタは、ケースの車両後方側に開口した開口部を通じて外部に取り出し可能な構成としている。
また、特許文献2の車両用空調装置では、ユニットケースの内部において、エバポレータの上流側にエアフィルタが設けられる構成が開示されている。
特開2003−11659号公報 特開2004−98782号公報
しかしながら、上述した特許文献1の車両用空調装置では、フィルタを挿入・取り出すための開口部が車両後方側(車室内側)、且つ、略水平方向に開口しているため、例えば、前記フィルタの交換作業を行う場合には、車室内のインストメントルパネルやグローブボックス等を取り外す必要が生じ、その作業が非常に煩雑であると共に作業工数が増加してしまうという問題がある。
また、特許文献2の車両用空調装置では、エバポレータの上流側に近接してフィルタが設けられているため、前記エバポレータで発生した凝縮水が前記フィルタに付着し、カビ等の繁殖に起因した異臭の発生が懸念されると共に、前記フィルタを空調ケース内に収納することで該空調ケースの大型化を招くという問題がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、フィルタのメンテナンスを容易且つ円滑に行うことができ、しかも、異臭の発生を防止することが可能な車両用空調装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、内気・外気を切り替えて取り込む内外気切替ユニットと、空気の流通する流路及び車室内へ送風する送風口とを有し前記内外気切替ユニットと接続される空調ケースと、前記空調ケースに設けられ前記空気を車室内へと送風する送風機と、前記空調ケースの内部に設けられ前記空気の熱交換を行う熱交換器とを有した車両用空調装置において、
前記空調ケースは車両幅方向の中央に配置され、前記送風機は前記空調ケースの内部に設けられ、前記内外気切替ユニットは、前記送風機に対して前記車両幅方向において助手席側に設けられると共に、該車両幅方向において前記送風機と連通する吸入口を有し、
前記内外気切替ユニットの内部にはフィルタが設けられると共に、下方側には前記フィルタを挿入するためのフィルタ挿入口が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、車両用空調装置を構成する内外気切替ユニットは、空調ケースの内部に設けられた送風機に対して車両幅方向において助手席側に設けられ、且つ、車両幅方向において送風機と連通する吸入口を有しており、その内部には、フィルタが設けられると共に、下方側にはフィルタを挿入するためのフィルタ挿入口が設けられる。
従って、内外気切替ユニットのフィルタを交換する場合、フィルタ挿入口の開口する車室内の助手席側下方は比較的広い空間を有しているため、空間を利用してフィルタを取り出すことで容易且つ円滑に交換作業を行うことが可能となる。換言すれば、フィルタの交換作業を行う際に、従来技術に係る車両用空調装置で行われていた車室内側のインストメントルパネルやグローブボックス等の取り外しが不要となり、前記交換作業に要する作業時間を大幅に短縮することができ、作業効率の向上を図ることができる。
さらに、従来技術のようにフィルタを熱交換器近傍に配置する必要がないため、フィルタに凝縮水が付着した場合に懸念されるカビ等による異臭の発生を確実に回避できる。
また、内外気切替ユニットにおいて、内気及び/又は外気を導入する導入口は、車両前後方向における一方側に設けられ、吸入口が車両前後方向における他方側に設けられ、空気が通過するフィルタの通風面を、車両前後方向に臨むように配置するとよい。これにより、フィルタの通風面から吸入口までの空間を、該通風面を車両幅方向に臨むように配置した場合と比較して大きく確保できるため、フィルタを通じて空調ケース側へと送風される空気の送風効率を向上させることが可能となる。
さらに、フィルタを、内外気切替ユニットにおいて上流側となる一側面が導入口と対向するように重力方向に対し傾斜して配置することにより、導入口から吸入口まで流通する空気の流通面積を大きく確保しつつ、フィルタを傾斜させずに直立させ配置した場合と比較して内外気切替ユニットの小型化を図ることが可能となる。
さらにまた、フィルタ挿入口には、フィルタのフィルタ挿入口側への移動を規制する規制手段を設けることにより、下方に向かって開口したフィルタ挿入口にフィルタを挿入した際、フィルタの端部を規制手段によって係止することでフィルタ挿入口から滑り落ちて脱落してしまうことを防止できる。
またさらに、フィルタ挿入口には、フィルタ挿入口を閉塞するカバー部材が装着され、カバー部材には、フィルタの端部を固定可能な固定部を有し、フィルタを、端部に固定部を介してカバー部材に固定した状態でフィルタ挿入口へ挿入するとよい。これにより、固定部によってフィルタを予めカバー部材に固定した状態で、フィルタ挿入口へと挿入できるため、フィルタを挿入するのと同時に、フィルタ挿入口をカバー部材によって閉塞することが可能となり、前記フィルタの交換作業時にフィルタがフィルタ挿入口から脱落してしまうことが確実に防止される。
また、規制手段を、フィルタ挿入口の内壁面から突出させ、フィルタの端部を係止する突起部とするとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、車両用空調装置を構成する内外気切替ユニットは、空調ケースの内部に設けられた送風機に対して車両幅方向で助手席側に設けられ、その内部にはフィルタが設けられると共に、下方側にはフィルタを挿入するためのフィルタ挿入口が設けられているため、例えば、フィルタを交換する場合、フィルタ挿入口の開口する助手席側下方の広い空間を利用してフィルタを容易且つ円滑に取り出して交換作業を行うことが可能となる。また、従来技術のようにフィルタを熱交換器近傍に配置する必要がないため、フィルタに凝縮水が付着した場合に懸念される異臭の発生を確実に回避することができる。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置の正面図である。 図1のII−II線に沿った空調ケースの断面図である。 図1のIII−III線に沿った内外気切替ユニットの断面図である。 図4Aは、図3におけるフィルタカバー近傍を示す拡大断面図であり、図4Bは、変形例に係るフィルタカバーにフィルタが組み付けられた状態を示す拡大断面図である。
本発明に係る車両用空調装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る車両用空調装置を示す。なお、車両用空調装置10は、図2及び図3に示される左側(矢印A方向)が車両の前方側、すなわち、エンジンルーム側となり、右側(矢印B方向)が該車両の後方側、すなわち、車室内側となるように搭載されるため、以下、矢印A方向を車両前方とし、矢印B方向を車両後方として説明する。
この車両用空調装置10は、図1及び図2に示されるように、空気の各通路12を構成する空調ケース14と、前記空調ケース14の側部に連結され、外気・内気を取り込む内外気切替ユニット16と、前記空調ケース14の内部に配設される送風機18と、前記空気を冷却するエバポレータ(熱交換器)20と、該空気を加熱するヒータコア(熱交換器)22と、前記各通路12内を流通する空気の流れを切り換えるダンパ機構24とを含む。そして、車両用空調装置10は、車両のエンジンルームと車室内とを隔離する仕切壁W(図3参照)に対して車両後方側(矢印B方向)となる位置に搭載されると共に、内外気切替ユニット16が助手席側(図1中、矢印C1方向)となるように配置される。
空調ケース14は、例えば、略対称形状の第1及び第2分割ケース26、28から構成され、前記第1及び第2分割ケース26、28は車両の幅方向(図1中、矢印C方向)に分割可能に設けられている。この空調ケース14の上方には、図2に示されるように、乗員の顔近傍に送風を行うベント送風口30と、車両のフロントウィンドウ近傍に送風を行うデフロスタ送風口32とが隣接して開口している。
一方、空調ケース14の内部には、図2に示されるように、車両用空調装置10を車両に搭載した際に車両後方側(矢印B方向)となる位置に送風機18が収納され、該送風機18の下方にエバポレータ20が収納されると共に、前記エバポレータ20に対して車両前方側(矢印A方向)となる位置にヒータコア22が収納される。
また、第2分割ケース28の側面には、内外気切替ユニット16側(図1中、矢印C1方向)に向かって開口した第1吸入口36が形成され、前記内外気切替ユニット16が接続されることで該内外気切替ユニット16と前記空調ケース14の内部とが連通している。
内外気切替ユニット16は、図3に示されるように、外気を取り込む外気導入口(導入口)38及び内気を取り込む内気導入口(導入口)40を有したケーシング42と、前記外気導入口38と前記内気導入口40の開口状態を切り替える切替ダンパ44と、前記ケーシング42の内部に設けられるフィルタ46とを含む。
ケーシング42は、その上方に外気導入口38が開口し、車両のエンジンルーム内まで延在した図示しない吸入ダクトが接続される。一方、内気導入口40は、外気導入口38と略直交し、且つ、車両前方側(矢印A方向)に開口するように形成される。
また、ケーシング42には、図3に示されるように、空調ケース14の第1吸入口36に接続される第2吸入口48を有し、前記第2吸入口48を介してケーシング42の内部と前記空調ケース14の内部とが連通している。この第2吸入口48は、ケーシング42において車両後方側(矢印B方向)となる側面に開口している。
切替ダンパ44は、例えば、断面U字状に形成され、その開口端部にダンパシャフト50が挿通され、ケーシング42に対して回動自在に設けられると共に、該切替ダンパ44が、図示しないアクチュエータの駆動作用下に回動することで、該開口端部とは反対側に形成された断面円弧状の壁部52によって外気導入口38及び内気導入口40のいずれか一方が選択的に閉塞される。
フィルタ46は、例えば、ケーシング42の下方に開口したフィルタ挿入口54から内部へと挿入され、第2吸入口48と外気導入口38及び内気導入口40との間に配置されると共に、外気導入口38及び内気導入口40と対向するように所定角度だけ傾斜して収納される。詳細には、フィルタ46の上端部46aが、車両後方側(矢印B方向)、下端部46bが車両前方側(矢印A方向)となるように傾斜して配置され、空気の通過する上流側となる通風面46cが外気導入口38及び内気導入口40に臨み、下流側となる通風面46dが第2吸入口48側となるように配置される。
換言すれば、フィルタ46は、その通風面46c、46dが外気導入口38及び内気導入口40と第2吸入口48とを結ぶ空気の流通方向に対して略直交するように設けられる。
このフィルタ挿入口54には、図3及び図4Aに示されるように、その開口部から若干だけケーシング42の内部側となる位置に突起部56が設けられ、該突起部56は前記開口部側に向かって徐々に先狭となる断面三角形状で、ケーシング42の内壁面から突出して形成される。
そして、フィルタ46がフィルタ挿入口54を通じてケーシング42の内部に挿入された際、その上端部46aがケーシング42の内壁面に当接することで係止されると共に、下端部46bが突起部56の端部によって係止される。これにより、フィルタ46は、後述するフィルタカバー(カバー部材)58を装着しなくとも、突起部56に係止されることで重力作用下にフィルタ挿入口54から下方へと滑り落ちて脱落してしまうことがない。すなわち、この突起部56は、フィルタ46の下方への移動を規制する規制手段として機能する。
このフィルタ挿入口54には、フィルタ46がケーシング42の内部へと挿入された後、フィルタカバー58が装着されることで閉塞される。フィルタカバー58には、長手方向に沿った両端部にアーム部60a、60b(図1参照)が形成され、該アーム部60a、60bが前記フィルタ挿入口54の壁部に係合されることで、前記フィルタカバー58が前記フィルタ挿入口54を閉塞した状態でケーシング42に装着され保持される。
送風機18は、例えば、図1〜図3に示されるように、複数のフィンを有した回転ファン64と、該回転ファン64を回転駆動する駆動モータ66とを有した遠心式ファンであり、前記回転ファン64及び駆動モータ66の軸線が空調ケース14における車両の幅方向(矢印C方向)に延在するように略水平に配置されると共に、前記回転ファン64が内外気切替ユニット16側(矢印C1方向)となるように設けられる。また、送風機18は、空調ケース14における車両幅方向の中央、すなわち、第1分割ケース26と第2分割ケース28とに跨るように配置されると共に、その回転ファン64が第1吸入口36と略一直線状となるように設けられる。
すなわち、この車両用空調装置10は、空調ケース14の幅方向中央に送風機18が設けられたフルセンター式のHVAC(Heating、Ventilation、and Air Conditioning)である。
そして、図示しないコントローラからの制御信号に基づき駆動モータ66が回転駆動することで、回転ファン64が一体的に回転し、それに伴って、内外気切替ユニット16における内気導入口40又は外気導入口38から空気が取り込まれ、第2吸入口48及び第1吸入口36を通じて前記回転ファン64の一端側から中心へと吸い込まれた後、ファンを通じて空調ケース14の通路12へと送出される。
エバポレータ20は、図2に示されるように、例えば、空調ケース14において送風機18の下方に設けられ、該空調ケース14の高さ方向に対して所定角度だけ傾斜するように配置される。詳細には、エバポレータ20の上端部が車両後方側(矢印B方向)、下端部が車両前方側(矢印A方向)となるように傾斜して配置される。そして、エバポレータ20には、図示しない複数のチューブを通じて冷媒が循環されており、前記チューブの間に設けられたフィンに空気が通過することで、該空気と前記冷媒との熱交換がなされ、冷却された空気がエバポレータ20の下流側へと供給される。
ヒータコア22は、例えば、空調ケース14においてエバポレータ20より車両前方側(矢印A方向)となる下流側に設けられ、該エバポレータ20と同様に、該空調ケース14の高さ方向に対して所定角度だけ傾斜し、且つ、略平行に配置される。そして、ヒータコア22には、図示しない複数のチューブを通じて温水が循環されており、前記チューブの間に設けられたフィンに空気が通過することで、該空気と前記温水との熱交換がなされ、加熱された空気がヒータコア22の下流側へと供給される。
ダンパ機構24は、エバポレータ20とヒータコア22との間に設けられるエアミックスダンパ68と、ベント送風口30及びデフロスタ送風口32の送風状態を切り替えるベント切替ダンパ70とを有する。
エアミックスダンパ68は、例えば、湾曲したプレート状に形成され、空調ケース14の幅方向に沿って設けられ、その両側部が前記空調ケース14の内壁面に設けられたガイド手段(図示せず)に沿って案内される。そして、エアミックスダンパ68の内壁面には、該エアミックスダンパ68のスライド方向に沿ってラックギア72が設けられ、空調ケース14に軸支されたシャフト74のピニオンギア76が噛合される。このシャフト74が、図示しないアクチュエータの駆動作用下に回転することで、エアミックスダンパ68がガイド手段に沿って略鉛直方向にスライドし、空調ケース14内において、エバポレータ20によって冷却された空気(冷風)と、ヒータコア22によって加熱された空気(温風)との混合比率を調整して下流側へと送風する。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
先ず、図示しない乗員が、車両用空調装置10の搭載された車両の車室内に配置された操作レバーを操作することで、該操作レバーの操作に応じて図示しないアクチュエータが駆動し、それに伴って、シャフト74が所定角度だけ回転してエアミックスダンパ68が、図示しないガイド手段による案内作用下に上方又は下方へと所定距離だけスライド変位する。
また、同時に、図示しないコントローラからの制御信号に基づき、送風機18の駆動モータ66が回転駆動し回転ファン64が回転する。これにより、内外気切替ユニット16の内気導入口40又は外気導入口38のいずれか一方を通じて空気がケーシング42内へと吸い込まれ、フィルタ46を通過して塵埃等が除去された後に、第2吸入口48及び第1吸入口36を通じて空調ケース14内へと取り込まれ、回転ファン64の一端側から中心に吸い込まれて外周側へと送出される。
この送風機18から送出された空気は、図2に示されるように、下流に形成された通路12を通じて下方へと流通し、エバポレータ20を通過することで冷却された後、ヒータコア22を通過した空気と混合されることで所望の温度へと調温され、ベント送風口30又はデフロスタ送風口32を通じて車室内へと送風される。
次に、上述した車両用空調装置10を構成する内外気切替ユニット16のフィルタ46を交換する場合について説明する。
先ず、内外気切替ユニット16のケーシング42に装着されたフィルタカバー58を取り外す。この場合、フィルタカバー58のアーム部60a、60bを互いに離間させる方向に傾動させることで、前記ケーシング42に対する係合状態を解除した後、前記フィルタカバー58をケーシング42から離間させるように移動させる。これにより、フィルタ挿入口54の閉塞状態が解除され、開口した状態となる。
なお、この場合でも、ケーシング42の内部に収納されたフィルタ46は、突起部56によって係止されているため、フィルタカバー58を取り外すと同時に、フィルタ挿入口54から滑り落ちてくることがなく前記ケーシング42内に好適に保持されたままの状態にある。
次に、図示しない作業者がフィルタ46の下端部46bを把持し、突起部56を乗り越えさせつつ、フィルタ挿入口54の外側へと移動させることにより、前記突起部56による前記フィルタ46の係止状態が解除され、前記フィルタ46をフィルタ挿入口54に沿ってケーシング42の外側へと円滑に取り出すことができる(図3中、二点鎖線形状)。
そして、新たなフィルタ46を内外気切替ユニット16に装着する場合には、該フィルタ46を上端部46a側からフィルタ挿入口54へと挿入し、下端部46bが突起部56を乗り越えて係止されるまで挿入する。これにより、フィルタ46は、その下端部46bが突起部56に係止されているため、図示しない作業者がフィルタ46の把持状態を解除しても、下方へと滑り落ちて脱落することがなくケーシング42内に好適に保持された状態となる。
最後に、フィルタ挿入口54を覆うようにフィルタカバー58を装着し、そのアーム部60a、60bをそれぞれケーシング42に係合させることで、前記フィルタ挿入口54が前記フィルタカバー58によって閉塞された状態で装着される。
以上のように、本実施の形態では、内外気切替ユニット16のフィルタ46を交換する場合、ケーシング42の下方に開口したフィルタ挿入口54を通じて作業を行うこととなるが、前記内外気切替ユニット16が車両幅方向において助手席側(矢印C1方向)に設けられているため、車室内における助手席足元近傍の比較的広い空間を利用し、フィルタ46を取り出し、挿入を行うことが可能となり、前記フィルタ46の交換作業を容易且つ円滑に行うことが可能となる。
換言すれば、フィルタ46の交換作業を行う際に、従来技術に係る車両用空調装置で行われていた車室内のインストメントルパネルやグローブボックス等の取り外しが不要となり、前記交換作業に要する作業時間を大幅に短縮することができ、作業効率の向上を図ることができる。
また、上述した車両用空調装置は、空調ケース14に送風機18を備えたフルセンター式のHVACであるため、内外気切替ユニット16側に送風機18がなく、しかも、その下方に空間を有しているため、下方に向かって開口したフィルタ挿入口54を通じてフィルタ46の交換作業を容易に行うことができる。
さらに、従来技術のように、メンテナンス性を考慮してフィルタ46をエバポレータ20近傍に配置する必要がないため、該エバポレータ20の凝縮水が付着することによって生じるカビ等に起因した異臭の発生を回避できると共に、前記フィルタ46を空調ケース14に収納することによる車両用空調装置10の大型化も回避することが可能となる。
さらにまた、内外気切替ユニット16のケーシング42において、外気導入口38及び内気導入口40が車両前方側(矢印A方向)に設けられ、第2吸入口48が車両後方側(矢印B方向)に設けられ、フィルタ46の通風面46c、46dが車両の前後方向(矢印A、B方向)に臨むように配置されているため、前記通風面46c、46dから前記第2吸入口48までの空間を、該通風面46c、46dを車両幅方向(矢印C方向)に臨むように配置した場合と比較して大きく確保できる。一般的に、フィルタ46における下流側の通風面46dから吸入口(第1吸入口36、第2吸入口48)までの空間が小さいと通風抵抗が大きくなる傾向がある。従って、上記構成により前記フィルタ46における下流側の通風面46dから前記第2吸入口48までの空間を大きく確保することにより、前記フィルタ46を通じて空調ケース14側へと送風(吸入)される空気の送風効率(吸入効率)を向上させることが可能となる。
またさらに、フィルタ46は、ケーシング42の内部において上端部46a側の通風面46cが外気導入口38及び内気導入口40に臨むように傾斜して配置されているため、前記外気導入口38及び内気導入口40から第2吸入口48まで流通する空気の流通面積を大きく確保しつつ、該フィルタ46を傾斜させずに直立させ配置した場合と比較して前記ケーシング42の小型化を図ることが可能となり、それに伴って、車両用空調装置10の小型化が可能となる。
また、フィルタ挿入口54の開口部近傍に突起部56を設けることで、ケーシング42の内部に挿入されたフィルタ46の下端部46bを係止できるため、前記フィルタ46を前記フィルタ挿入口54へ下方から挿入した際に滑り落ちて脱落してしまうことが防止されると共に、フィルタカバー58を取り外した際にも、フィルタ46がケーシング42からいきなり滑り落ちてきてしまうことが防止される。
また、図4Bに示されるフィルタカバー(カバー部材)80のように、フィルタ82の下端部46bに臨む底面に係止プレート84が設けられ、該係止プレート84を前記下端部46bに係合させることで、前記フィルタカバー80と前記フィルタ82とを予め組み付けた後、ケーシング42に対して装着するようにしてもよい。
この係止プレート84は、例えば、フィルタカバー80の底面に対して所定間隔離間した断面略L字状に形成され、該底面に対して略直交した脚部86と、該脚部に対して略直角に折曲され前記底面と略平行な係止部88とを有し、前記フィルタカバー80の長手方向と延在すると共に、前記係止部88において前記長手方向と直交する幅方向に延在した複数のスリット(図示せず)を有している。
そして、フィルタ82の下端部46bを、フィルタカバー80に対して幅方向にオフセットさせた状態とし、係止プレート84の開口した側方から前記下端部46bを係止部88に向かって移動させ係合させていくことで、該下端部46bの内部に前記係止部88が挿入される。これにより、フィルタ82の下端部46bがフィルタカバー80の底面に当接した状態で一体的に固定され、互いに離間する方向への移動が規制された状態となる。
このフィルタ82がフィルタカバー80に固定された状態で、フィルタ82の上端部からケーシング42のフィルタ挿入口54へと挿入し、該フィルタ82が前記ケーシング42内に収納された後、フィルタカバー80のアーム部60a、60b(図1参照)をフィルタ挿入口54の壁部へと係合させることで、前記フィルタカバー80によってフィルタ挿入口54が閉塞した状態で装着される。
すなわち、フィルタ82を予めフィルタカバー80に対して固定しておくことで、該フィルタ82を挿入するのと同時に、フィルタ挿入口54を前記フィルタカバー80によって閉塞できるため、前記フィルタ82の交換作業時に該フィルタ82が誤ってフィルタ挿入口54から脱落してしまうことが防止される。
なお、本発明に係る車両用空調装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両用空調装置 14…空調ケース
16…内外気切替ユニット 18…送風機
20…エバポレータ 22…ヒータコア
24…ダンパ機構 36…第1吸入口
38…外気導入口 40…内気導入口
42…ケーシング 46、82…フィルタ
48…第2吸入口 54…フィルタ挿入口
56…突起部 58、80…フィルタカバー
68…エアミックスダンパ

Claims (6)

  1. 内気・外気を切り替えて取り込む内外気切替ユニットと、空気の流通する流路及び車室内へ送風する送風口とを有し前記内外気切替ユニットと接続される空調ケースと、前記空調ケースに設けられ前記空気を車室内へと送風する送風機と、前記空調ケースの内部に設けられ前記空気の熱交換を行う熱交換器とを有した車両用空調装置において、
    前記空調ケースは車両幅方向の中央に配置され、前記送風機は前記空調ケースの内部に設けられ、前記内外気切替ユニットは、前記送風機に対して前記車両幅方向において助手席側に設けられると共に、該車両幅方向において前記送風機と連通する吸入口を有し、
    前記内外気切替ユニットの内部にはフィルタが設けられると共に、下方側には前記フィルタを挿入するためのフィルタ挿入口が設けられることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1記載の車両用空調装置において、
    前記内外気切替ユニットにおいて、前記内気及び/又は前記外気を導入する導入口は、車両前後方向における一方側に設けられ、前記吸入口が前記車両前後方向における他方側に設けられ、前記空気が通過する前記フィルタの通風面が、前記車両前後方向に臨むように配置されることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項2記載の車両用空調装置において、
    前記フィルタは、前記内外気切替ユニットにおいて上流側となる一側面が前記導入口と対向するように重力方向に対し傾斜して配置されることを特徴とする車両用空調装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用空調装置において、
    前記フィルタ挿入口には、前記フィルタの該フィルタ挿入口側への移動を規制する規制手段が設けられることを特徴とする車両用空調装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用空調装置において、
    前記フィルタ挿入口には、該フィルタ挿入口を閉塞するカバー部材が装着され、前記カバー部材には、前記フィルタの端部を固定可能な固定部を有し、前記フィルタは、前記端部に固定部を介して前記カバー部材に固定された状態で前記フィルタ挿入口へ挿入されることを特徴とする車両用空調装置。
  6. 請求項4記載の車両用空調装置において、
    前記規制手段は、前記フィルタ挿入口の内壁面から突出し、前記フィルタの端部を係止する突起部であることを特徴とする車両用空調装置。
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