JP2014240174A - 積層体及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
他方、本願出願者は、特許文献4において、ポリオレフィン樹脂の水性分散体を基材にコートすることで得られる積層体を提案している。この積層体は、ポリオレフィン樹脂とのヒートシール性に優れている。しかし、特許文献4には、環状ポリオレフィン樹脂コート層など環状ポリオレフィン樹脂基材に関する記載はなかった。
(2)水性分散体が、さらに架橋剤を含有していること特徴とする(1)記載の積層体。
(3)架橋剤が、多価オキサゾリン化合物、多価カルボジイミド化合物及び多価ヒドラジド化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする(2)記載の積層体。
(4)水性分散体が、さらにポリウレタン樹脂を含有していること特徴とする(1)〜(3)いずれかに記載の積層体。
(5)プライマー層の厚みが、0.01〜5μmの範囲であることを特徴とする(1)〜(4)いずれかに記載の積層体。
(6)環状ポリオレフィン樹脂コート層の厚みが、0.1〜30μmの範囲であることを特徴とする(1)〜(5)いずれかに記載の積層体。
(7)基材層が、ポリエステル樹脂基材、ポリカーボネート樹脂基材、ポリメタクリル酸メチル樹脂及び環状ポリオレフィン樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする(1)〜(6)いずれかに記載の積層体。
(8)全光線透過率が80〜97%の範囲の光学フィルムであることを特徴とする(1)〜(7)いずれかに記載の積層体。
(9)積層体における環状ポリオレフィン樹脂コート層の密着性を、JIS K5400−8.5(碁盤目試験)に準じ評価した際の、碁盤目100枡中の環状ポリオレフィン樹脂コート層の剥離しなかった升数が、70枡以上であることを特徴とする(1)〜(8)いずれかに記載の積層体。
(10)不飽和カルボン酸成分の含有量が0.1〜10質量%である酸変性ポリオレフィン樹脂を含む水性分散体を基材層にコートして、プライマー層を形成する工程と、環状ポリオレフィン樹脂を含有するコート剤を該プライマー層の上にコートして環状ポリオレフィン樹脂コート層を形成する工程とを、具備することを特徴とする(1)〜(9)いずれかに記載の積層体の製造方法。
(1)モノマー組成
1H−NMR分析装置(日本電子社製、ECA500、500MHz)より求めた。テトラクロロエタン(d2)を溶媒とし、120℃で測定した。
(2)メルトフローレート(MFR)
JIS K7210:1999記載の方法に準じて、190℃、2160g荷重で測定した。
(1)塗れ性
各実施例において、環状ポリオレフィン樹脂を含有するコート剤をコートした際の、コート剤のはじきの度合いを目視で観察し下記の指標で評価した。
○:全くはじきがなかった。
△:一部にはじきがあった。
×:全面ではじきがあった。
(1)環状ポリオレフィン樹脂コート層の密着性
JIS K5400−8.5(碁盤目試験)に準じ、積層体の環状ポリオレフィン樹脂コート層側に、カッターナイフで1mm×1mmの升目を100枡作り、その上にセロハンテープ(ニチバン社製TF−12)を貼り付けた後、セロハンテープを引き剥がし、100枡中で、環状ポリオレフィン樹脂コート層の剥離しなかった升目の数を調べた。試験は5回実施し5回の平均値で評価した。
(2)全光線透過率(%)
濁度計(曇り度計)NDH2000(日本電色工業(株)製)を用いてK7361に準じて、積層体の環状ポリオレフィン樹脂コート層側から光を入射して、積層体厚み方向の全光線透過率を測定した。試験は5回実施し5回の平均値で評価した。
(3)環状ポリオレフィン樹脂コート層のひび割れ
作製直後の積層体(サイズ:150mm×250mmの長方形)20枚を40℃のインキュベーターに入れ、30日間静置した。その後、積層体を取り出し、環状ポリオレフィン樹脂コート層の状態を目視で観察した。環状ポリオレフィン樹脂コート層に一部でもひび割れが確認された積層体の枚数を調べた。以上を使用環境での環状ポリオレフィン樹脂コート層のひび割れとした。
英国特許第2091745号明細書、米国特許第4617366号明細書及び米国特許第4644044号明細書に記載された方法をもとに、エチレン−アクリル酸エチル−無水マレイン酸共重合体であるPO1、PO2及びPO3を製造した。PO1、PO2及びPO3のモノマー構成及び特性を表1に示す。次いで、撹拌機とヒーターを備えた1リットル容ガラス容器に、上記で得られたPO1、PO2またはPO3を100g、イソプロパノールを100g、2−ジメチルアミノエタノールを5g、蒸留水を295g仕込んだ。撹拌翼の回転速度を300rpmとして撹拌したところ、容器底部には樹脂粒状物の沈澱は認められず、浮遊状態となっていることが確認された。そこでこの状態を保ちつつ、10分後にヒーターの電源を入れ加熱した。そして系内温度を120℃に保ってさらに120分間撹拌し分散化させた。その後、回転速度300rpmのまま攪拌しつつ、ヒーターの電源を切り約40℃まで冷却したところで、イソプロパノールを添加して水性分散体の固形分濃度を10質量%となるように調整し、180メッシュのステンレス製フィルターで加圧濾過して、乳白色の均一なPO1、PO2またはPO3の水性分散体を得た。
国際公開第2004/104090号に記載された方法をもとに、エチレン−プロピレン−ブテン−無水マレイン酸共重合体であるPO4を製造した。PO4のモノマー構成及び特性を表1に示す。次いで、撹拌機とヒーターを備えた1リットル容ガラス容器に、上記で得られたPO4を75g、テトラヒドロフランを150g、2−ジメチルアミノエタノールを8g、蒸留水を267g仕込んだ。撹拌翼の回転速度を300rpmとして撹拌したところ、容器底部には樹脂粒状物の沈澱は認められず、浮遊状態となっていることが確認された。そこでこの状態を保ちつつ、10分後にヒーターの電源を入れ加熱した。そして系内温度を130℃に保ってさらに120分間撹拌し分散化させた。その後、回転速度300rpmのまま攪拌しつつ、ヒーターの電源を切り約40℃まで冷却したところで、イソプロパノールを添加して水性分散体の固形分濃度を10質量%となるように調整し、180メッシュのステンレス製フィルターで加圧濾過して、乳白色の均一なPO4の水性分散体を得た。以下、PO4の水性分散体を「E−4」と示す。E−4中の、PO4の数平均粒子径は0.12μmであった。
エチレン−メタクリル酸共重合体(三井・デュポンポリケミカル社製、ニュクレルN0903HC、以下、N0903HCと称す)、エチレン−メタクリル酸共重合体(三井・デュポンポリケミカル社製、ニュクレルAN42115C、以下、AN42115Cと称す)、エチレン−メタクリル酸共重合体(三井・デュポンポリケミカル社製、ニュクレルN1560、以下、N1560と称す)、エチレン−アクリル酸共重合体(ダウ・ケミカル社製、プリマコール5990、以下、5990と示す)を用いて、下記の方法によりそれらの水性分散体を製造した。N0903HC、AN42115C、N1560、5990のモノマー構成及び特性を表1に示す。
撹拌機とヒーターを備えた1リットル容ガラス容器に、N0903HCまたはAN42115Cを75g、n−プロパノールを175g、2−ジメチルアミノエタノールを20g、蒸留水を230g仕込んだ。撹拌翼の回転速度を300rpmとして撹拌したところ、容器底部には樹脂粒状物の沈澱は認められず、浮遊状態となっていることが確認された。そこでこの状態を保ちつつ、10分後にヒーターの電源を入れ加熱した。そして系内温度を150℃に保ってさらに120分間撹拌し分散化させた。その後、回転速度300rpmのまま攪拌しつつ、ヒーターの電源を切り約40℃まで冷却したところで、イソプロパノールを添加して水性分散体の固形分濃度を10質量%となるように調整し、180メッシュのステンレス製フィルターで加圧濾過して、乳白色の均一なN0903HCまたはAN42115Cの水性分散体を得た。以下、N0903HCの水性分散体を「E−5」と、AN42115Cの水性分散体を「E−6」と示す。E−5中の、N0903HCの数平均粒子径は0.18μmであり、E−2中の、AN42115Cの数平均粒子径は0.20μmであった。
撹拌機とヒーターを備えた1リットル容ガラス容器に、N1560または5990を75g、イソプロパノールを50g、2−ジメチルアミノエタノールを7g、蒸留水を368g仕込んだ。撹拌翼の回転速度を300rpmとして撹拌したところ、容器底部には樹脂粒状物の沈澱は認められず、浮遊状態となっていることが確認された。そこでこの状態を保ちつつ、10分後にヒーターの電源を入れ加熱した。そして系内温度を130℃に保ってさらに120分間撹拌し分散化させた。その後、回転速度300rpmのまま攪拌しつつ、ヒーターの電源を切り約40℃まで冷却したところで、イソプロパノールを添加して水性分散体の固形分濃度を10質量%となるように調整し、180メッシュのステンレス製フィルターで加圧濾過して、乳白色の均一なN1560または5990の水性分散体を得た。以下、N1560の水性分散体を「E−7」と、5990の水性分散体を「E−8」と示す。E−7中の、N1560の数平均粒子径は0.05μmであり、E−7中の、5990の数平均粒子径は0.04μmであった。
攪拌機、温度計、窒素シール管、冷却器のついた反応器に、数平均分子量1970のポリテトラメチレングリコールを345g、イソホロンジイソシアネートを77.8g、ジブチルチンジラウレートを0.03g仕込み、80℃で2時間反応させた。次いでこの反応液を50℃まで冷却した後、3−ジメチルアミノプロパノールを11.7g、トリエチルアミンを8.85g、アセトンを177g質量部添加し、3時間反応させた。さらに、この反応液にアセトンを175g加えて30℃まで冷却し、イソホロンジイソシアネート13.4g、モノエタノ−ルアミン1.07g、イソプロパノール87.9g、水1039gからなる混合液を加えて高速攪拌し10分経ったところで、イソプロパノールを添加して水性分散体の固形分濃度を10質量%となるように調整し、ポリエーテル型のポリウレタン樹脂の水性分散体を得た。以下、この水性分散体を「U−1」と示す。
6−メチル−1,4:5,8−ジメタノ−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレンに、重合触媒としてトリエチルアルミニウムの15質量%シクロヘキサン溶液100g、トリエチルアミン50g、及び四塩化チタンの20質量%シクロヘキサン溶液100gを添加して、シクロヘキサン中で開環重合し、得られた開環重合体をニッケル触媒で水素添加して樹脂溶液を得た。この樹脂溶液をイソプロピルアルコール中で凝固させ、乾燥し、粉末状の環状ポリオレフィン樹脂を得た。この樹脂の数平均分子量は39,000、水素添加率は99.7%、ガラス転移温度は142℃であった。次いでこの環状ポリオレフィン樹脂を濃度20重量%になるようにキシレンに溶解し、酸化防止剤(イルガノックル1010、チバガイギー製)を樹脂に対して0.025質量%、レベリング剤(フロラードFC−430、住友スリーエム製)を溶液に対して150ppm添加して環状ポリオレフィン樹脂の溶剤系コート剤を得た。以下、このコート剤を「Y−1」と示す。
数平均分子量が19000、質量平均分子量が44000、ガラス転移温度が150°C、水素添加率が99.9%であり、テトラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エン(TCD)と、トリシクロ[4.3.0.12,5]デカ−3,7−ジエン(DCP、ジシクロペンタジエンともいう)との質量比が85/15であるTCD/DCP開環共重合体水素添加物125gに、トルエン1リットルを加えて溶解した。このTCD/DCP開環共重合体水素添加物/トルエン溶液500gに、蒸留水500g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.44gを添加し、ホモミキサーを用いて回転数10000rpmで15分間撹拌、混合した。次いで、カルボキシメチルセルロース0.72gを添加してさらに撹拌した。この撹拌された液をエバポレータで減圧蒸留して、トルエン及び一部の水を蒸留することにより、固形分濃度を20質量%に調整し、環状ポリオレフィン樹脂の水性分散体である水系コート剤を得た。以下、この水系コート剤を「Y−2」と示す。
酸変性ポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体としてE−1を用い、基材層として光学用ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム(厚さ100μm、全光線透過率は92%、以下「PET」と示す)を用い、環状ポリオレフィン樹脂を含有するコート剤としてY−1を用いた。
酸変性ポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体として、E−1に代えて表2に示した水性分散体を用いた以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。
プライマー層の厚みを、表2に示した厚みにした以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。
基材層として、PETに代えて光学用ポリカーボネート樹脂フィルム(厚さ100μm、全光線透過率は90%、以下「PC」と示す)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。
基材層として、PETに代えて光学用ポリメタクリル酸メチル樹脂フィルム(厚さ125μm、全光線透過率は93%、以下「PMMA」と示す)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。
基材層として、PETに代えて光学用環状オレフィンポリマーフィルム(厚さ125μm、全光線透過率は92%、以下「COP」と示す)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。
基材層として、PETに代えて光学用セルローストリアセテートフィルム(厚さ80μm、全光線透過率は93%、以下「TAC」と示す)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。
環状ポリオレフィン樹脂コート層の厚みを、表2に示した厚みにした以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。
環状ポリオレフィン樹脂を含有するコート層として、Y−1に代えてY−2を用いた以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。
酸変性ポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体として、E−1に代えて以下の方法で調整した水性分散体を用いた以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。
多価オキサゾリン化合物水溶液に代えて多価カルボジイミド化合物水溶液(日清紡ケミカル社製、カルボジライトV−02−L2、カルボジイミド基含有樹脂の水溶液、固形分濃度40質量%、以下、「V02L2」と略す〕を用いた以外は、実施例16と同様の方法で積層体を得た。
多価オキサゾリン化合物水溶液に代えて多価ヒドラジド化合物水溶液(アジピン酸ジヒドラジドの水溶液、固形分濃度8質量%、以下、「ADH」と略す〕を用いた以外は、実施例16と同様の方法で積層体を得た。
基材層として、PETに代えて表2に示した基材層を用いた以外は、実施例16と同様の方法で積層体を得た。
環状ポリオレフィン樹脂コート層の厚みを、表2に示した厚みにした以外は、実施例16と同様の方法で積層体を得た。
環状ポリオレフィン樹脂を含有するコート層として、Y−1に代えてY−2を用いた以外は、実施例16と同様の方法で積層体を得た。
プライマー層の厚みを、表2に示した厚みにした以外は、実施例16と同様の方法で積層体を得た。
酸変性ポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体として、E−1に代えて以下の方法で調整した水性分散体を用いた以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。
基材層として、PETに代えて表2に示した基材層を用いた以外は、実施例28と同様の方法で積層体を得た。
環状ポリオレフィン樹脂コート層の厚みを、表2に示した厚みにした以外は、実施例28と同様の方法で積層体を得た。
環状ポリオレフィン樹脂を含有するコート層として、Y−1に代えてY−2を用いた以外は、実施例28と同様の方法で積層体を得た。
プライマー層の厚みを、表2に示した厚みにした以外は実施例28と同様の方法で積層体を得た。
基材層としてPETを用い、環状ポリオレフィン樹脂を含有するコート剤としてY−1を用いた。
基材層として、PETに代えて表2に示した基材層を用いた以外は、比較例1と同様の方法で積層体を得た。即ち、プライマー層を有していない積層体である。なお、PMMAを用いた比較例3では、環状ポリオレフィン樹脂を含有するコート剤をコートした際に、全面ではじきが発生し、環状ポリオレフィン樹脂コート層が形成できなかった。よって、積層体の評価を実施しなかった。
酸変性ポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体として、E−1に代えて以下の方法で調整した水性分散体を用いた以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。
酸変性ポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体として、E−1に代えて以下の方法で調整した水性分散体を用いた以外は、実施例1と同様の方法で積層体を得た。
Claims (10)
- 基材層/プライマー層/環状ポリオレフィン樹脂コート層が少なくともこの順に積層されてなる積層体であって、該プライマー層が、不飽和カルボン酸成分の含有量が0.1〜10質量%である酸変性ポリオレフィン樹脂を含有する水性分散体から得られる塗膜であることを特徴とする積層体。
- 水性分散体が、さらに架橋剤を含有していること特徴とする請求項1記載の積層体。
- 架橋剤が、多価オキサゾリン化合物、多価カルボジイミド化合物及び多価ヒドラジド化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項2記載の積層体。
- 水性分散体が、さらにポリウレタン樹脂を含有していること特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の積層体。
- プライマー層の厚みが、0.01〜5μmの範囲であることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の積層体。
- 環状ポリオレフィン樹脂コート層の厚みが、0.1〜30μmの範囲であることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の積層体。
- 基材層が、ポリエステル樹脂基材、ポリカーボネート樹脂基材、ポリメタクリル酸メチル樹脂、環状ポリオレフィン樹脂及びセルロースエステル樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載の積層体。
- 全光線透過率が80〜97%の範囲の光学フィルムであることを特徴とする請求項1〜7いずれかに記載の積層体。
- 積層体における環状ポリオレフィン樹脂コート層の密着性を、JIS K5400−8.5(碁盤目試験)に準じ評価した際の、碁盤目100枡中の環状ポリオレフィン樹脂コート層の剥離しなかった升数が、70枡以上であることを特徴とする請求項1〜8いずれかに記載の積層体。
- 不飽和カルボン酸成分の含有量が0.1〜10質量%である酸変性ポリオレフィン樹脂を含む水性分散体を基材層にコートして、プライマー層を形成する工程と、環状ポリオレフィン樹脂を含有するコート剤を該プライマー層の上にコートして環状ポリオレフィン樹脂コート層を形成する工程とを、具備することを特徴とする請求項1〜9いずれかに記載の積層体の製造方法。
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