JP2014239143A - 積層チップ及びその形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェハ状態で積層を行った後にダイシングする積層チップ形成方法において歩留まりを向上させる。【解決手段】複数の金属バンプBを介してウェハW1,W2を積層した後、ウェハW1,W2を切断することによって個片化された複数の積層チップを形成する。ウェハW1に不良を有する半導体チップDEFが含まれている場合、積層を行う前に、半導体チップDEFに対応する複数の金属バンプBの一部を非形成とすることによって、半導体チップDEFとこれに対応するウェハW2の半導体チップCとの間の電気的接続パスの一部を遮断する。本発明によれば、積層された複数の半導体チップのうち特定の半導体チップを電気的に切り離すことができるため、ウェハ状態で積層を行った後にダイシングする場合であっても、歩留まりの低下を防止することが可能となる。【選択図】図2

Description

本発明は積層チップ及びその形成方法に関し、特に、金属バンプによって上下の半導体チップが接合された積層チップ及びその形成方法に関する。
近年、複数の半導体チップを高密度にパッケージングする技術として、マルチチップパッケージと呼ばれるパッケージング方法が知られている。マルチチップパッケージにおいては、パッケージ基板上に複数の半導体チップを積層し、ボンディングワイヤを用いて各半導体チップとパッケージ基板とを接続する。
しかしながら、マルチチップパッケージには多数のボンディングワイヤが用いられるため、ボンディングに必要なエリア分だけパッケージの平面サイズが増大するだけでなく、ボンディングワイヤの寄生インダクタンス成分によって信号品質が悪化するという問題があった。このような問題を解決すべく、近年においては上下の半導体チップを金属バンプによって接合するタイプの積層型半導体装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2005−210106号公報
金属バンプを用いた積層型半導体装置を製造する方法として、2つの方法が知られている。第1の方法は、ウェハを切断することによって多数の半導体チップを個片化した後、いくつかの半導体チップを積層することによって作製する。第2の方法は、ウェハ状態で積層を行い、積層されたウェハを切断する。
上述の第1の方法は、良品の半導体チップの上に、選び出した良品の半導体チップを積層できるが、この方法では、個々の半導体チップに対して積層工程が必要となるため工程数が多く、製造コストが高いという問題があった。
他方、上述の第2の方法は、上述の第1の方法の問題を解決する方法であるが、この方法は、工程上、良品チップの上に、良品チップを選んで積層できるわけではなく、良品チップの上に不良のある半導体チップが積層されてしまう事もあるため、歩留まり(すなわち、積層チップとしての歩留まり)が低下するという問題があった。
本発明の一側面による積層チップ形成方法は、第1絶縁材料からなる第1領域と、金属バンプからなる第2領域と、前記第1及び第2領域と異なる第3領域と、からなる第1平面層を、第1ウェハの第1表面上に形成し、前記第1ウェハの前記第1表面上に形成した前記第1平面層に、第2ウェハの第2表面を貼り合わせることを特徴とする。
本発明の他の側面による積層チップ形成方法は、それぞれ複数の半導体チップを含む第1及び第2のウェハを用意し、前記第1のウェハに含まれる前記複数の半導体チップと前記第2のウェハに含まれる前記複数の半導体チップとが互いに電気的に接続されるよう、複数の金属バンプを介して前記第1及び第2のウェハを積層し、積層された前記第1及び第2のウェハを切断することによって、個片化された複数の積層チップを形成する積層チップ形成方法であって、前記第1のウェハに不良を有する第1の半導体チップが含まれていることに応答して、前記積層を行う前に、前記第1の半導体チップに対応する複数の金属バンプの一部を非形成とすることによって、前記第1の半導体チップと、前記第2のウェハに含まれる複数の半導体チップのうち前記第1の半導体チップに対応する第2の半導体チップとの間の電気的接続パスの一部を遮断することを特徴とする。
本発明による積層チップは、第1の半導体チップを含む第1のウェハと、第2の半導体チップを含む第2のウェハと、を前記第1及び第2の半導体チップが重なるようにウェハ積層した後に個片化する事によって形成された前記第1及び前記第2の半導体チップからなる積層チップであって、前記第1の半導体チップは、前記第1の半導体チップを貫通する第1の貫通電極と、前記第1の貫通電極と平面視で重なる位置に設けられ前記第1の貫通電極の一端に接続された第1の裏面バンプと、前記第1の貫通電極と平面視で異なる位置に設けられ前記第1の貫通電極の他端に接続された第1のパッド電極と、を含み、前記第2の半導体チップは、前記第1のパッド電極と平面視で重なる位置に設けられ、前記第2の半導体チップを貫通する第2の貫通電極を含み、前記第1のパッド電極と前記第2の貫通電極が互いに絶縁されていることを特徴とする。
本発明によれば、積層された複数の半導体チップのうち特定の半導体チップを電気的に切り離すことができるため、ウェハ状態で積層を行った後にダイシングする場合であっても(上記第2の方法において)、歩留まりの低下を防止することが可能となる。
本発明の好ましい実施形態による積層チップの製造工程を説明するためのフローチャートである。 積層されるウェハW1,W2の部分断面図である。 複数のウェハW1〜W4に含まれる不良チップの位置を示す模式図である。 ウェハW1〜W4を積層した状態を示す略斜視図であり、(a)は不良品である積層チップST0の位置を示し、(b)は部分的な良品である積層チップST1,ST2の位置を示している。 各半導体チップCに設けられた貫通電極と表面バンプFB及び裏面バンプBBとの接続関係を説明するための図であり、(a)は第1の接続関係を示し、(b)は第2の接続関係を示している。 スパイラル接続された4つの貫通電極14と4つの表面バンプFBを示す略平面図である。 半導体チップ間におけるスパイラル接続の様子を説明するための模式図である。 スパイラル接続による配線パスを遮断する方法を説明するための模式図である。 金属バンプの形成及びウェハの積層の具体的方法の一例を説明するための工程図である。 積層されたウェハがダイシングされた状態を示す模式図である。 積層チップSTの模式的な断面図である。 金属バンプを選択的に非形成とする第1の方法を説明するための模式図である。 金属バンプを選択的に非形成とする第2の方法を説明するための模式図である。 金属バンプを選択的に非形成とする第3の方法を説明するための模式図である。 金属バンプを選択的に非形成とする第4の方法を説明するための模式図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態による積層チップの製造工程を説明するためのフローチャートである。
図1に示すように、本実施形態による積層チップの製造工程においては、複数の半導体チップを有するウェハを作製する(ステップS1)。
次に、ウェハを作製した後、各半導体チップの動作テストを行い、これによって不良チップの検出を行う(ステップS2)。ウェハ上における不良チップの位置は、図示しないテスタによって記憶される。
次に、各半導体チップの主面及び裏面に金属バンプを形成する(ステップS3)。
このステップS3では、図2に示すように、金属バンプBはウェハWの両面に形成される。ウェハWは回路素子が形成された主面Wfと裏面Wbを有しており、主面Wfに形成された金属バンプBは表面バンプFBと呼ばれ、裏面Wbに形成された金属バンプBは裏面バンプBBと呼ばれる。図2には示されていないが、表面バンプFBと裏面バンプBBは、当該半導体チップを貫通して設けられた貫通電極を介して電気的に接続されている。また、詳細については後述するが、ステップS3においては、不良チップに対する一部の金属バンプが非形成とされ、これにより不良チップと他のチップとの電気的接続パスの一部が遮断される。ここで、貫通電極は、ビア、貫通ビア、貫通基板ビア、貫通基板電極、TSV、Through-Silicon Via、Through-Substrate Via等の名称で呼ばれる素子を用いることができる。
次に、複数のウェハを積層する(ステップS4)。
このステップS4では、図2に示すように、ウェハの積層は、一方のウェハW1の裏面バンプBBと他方のウェハW2の表面バンプFBとが接合されるように行う。但し、表面バンプFB同士、或いは、裏面バンプBBが接合されるように積層しても構わない。また、3以上のウェハを積層する場合には、積層するウェハごとにステップS3,S4を実行しても構わない。
最後に、複数のウェハを積層した後、図2に示すダイシングラインDに沿って複数のウェハを切断することにより、個片化された複数の積層チップを取り出すことができる(ステップS5)。
図3は、複数のウェハW1〜W4に含まれる不良チップの位置を示す模式図である。
ハッチングが付された半導体チップは、不良チップDEFであり、ハッチングが付されていない半導体チップは、不良のない通常の半導体チップCである。
図4は、図3に示すウェハW1〜W4を積層した状態を示す図である。図4(a)は、比較例を示し、図4(b)は、本発明の実施形態を示す。図4(a)では、ハッチングが図示され、図4(b)では、網掛けが図示される。
各ウェハW1〜W4には、上述したステップS2において、いくつかの不良チップDEFが発見されることがある。図3に示すように、不良チップDEFの位置はウェハ毎に異なるため、ウェハ状態でそのまま積層を行うと、図4(a)のハッチング箇所に示すように、不良チップDEFが1つでも含まれる積層チップは不良品となってしまう。
つまり、図4(a)において、ハッチングが付された積層チップST0は不良品であり、ハッチングが付されていない積層チップSTは良品である。
これに対し、本実施形態においては、不良チップに対する一部の金属バンプが非形成とされることから、図4(b)の網掛けが付されている箇所に示すように、不良チップを含む積層チップST1,ST2は全体が不良品となるのではなく、不良チップDEFが電気的に切り離された状態で他の半導体チップCが動作する良品として取り扱うことが可能となる。もちろん、不良チップDEFが切り離されている分、例えば各半導体チップがメモリデバイスであれば、記憶容量が設計値よりも減少した状態で良品として取り扱われることになる。例えば、図4(b)に示す積層チップST1は1つの不良チップDEFを含み、積層チップST2は2つの不良チップDEFを含んでいる。尚、図4(b)の網掛けが付されていない箇所に示す他の積層チップSTは、不良チップDEFを含まず、4つの正常な半導体チップCによって構成されている。
つまり、図4(b)において、網掛けが付されていない積層チップSTが良品であることに加えて、網掛けが付されている積層チップ(ST1,ST2)が、良品である。
以下、遮断することが可能な電気的接続パスの構造、並びに、金属バンプを選択的に非形成とする方法について説明する。
図5は、各半導体チップCに設けられた貫通電極と表面バンプFB及び裏面バンプBBとの接続関係を説明するための図であり、(a)は第1の接続関係を示し、(b)は第2の接続関係を示している。
図5(a),(b)に示すように、各半導体チップCは、半導体基板10、半導体基板10の主面10fに設けられた配線層12と、半導体基板10を貫通して設けられた貫通電極14とを備えている。ここで、貫通電極14の裏面側における端部14bは、いずれも平面視で重なる位置に設けられた裏面バンプBBに接続されている。
これに対し、貫通電極14の主面側における端部14fと表面バンプFBとの接続関係は、図5(a)に示すタイプと、図5(b)(図6及び図7)に示すタイプと、が存在する。図5(a)に示すタイプにおいては、貫通電極14の主面側における端部14fは、平面視で重なる位置に設けられた表面バンプFBに配線層12を介して接続される。一方、図5(b)に示すタイプにおいては、貫通電極14の主面側における端部14fは、平面視で異なる位置に設けられた表面バンプFBに配線層12を介して接続される。より正確には、貫通電極14の主面側における端部14fは、他の貫通電極14と平面視で重なる位置に設けられた表面バンプFBに配線層12を介して接続される。
図5(a)に示す接続関係は、積層された各半導体チップCに対して共通の信号を入力する場合などに用いられる。これに対し、図5(b)に示す接続関係は、積層された各半導体チップCに対して個別の信号を入力する場合などに用いられる。例えば、4つの半導体チップを積層する場合、略平面図である図6に示すように、4つの貫通電極14と4つの表面バンプFBとを循環的に接続し、所定の位置に設けられた貫通電極14Aを内部回路16に接続すれば、各半導体チップCの内部回路16に対して個別の信号を選択的に入力することが可能となる。つまり、循環的な接続の様子を説明する図7から明らかなとおり、所定の位置に設けられた貫通電極14Aが内部回路16に接続されている場合、信号SG1〜SG4を半導体チップC1〜C4の内部回路16に選択的に入力することができる。貫通電極14を用いたこのような循環的な接続は、「スパイラル接続」と呼ばれることがある。
図8は、スパイラル接続による配線パスを遮断する方法を説明するための模式図である。
図8には、図5(b)に示すタイプの貫通電極14が設けられた領域が拡大されており、各半導体チップCが積層されると、下層の半導体チップに設けられた表面バンプFBと、上層の半導体チップに設けられた裏面バンプBBのうち、平面視で互いに重なる位置に設けられた両者が接合される。ここで、図8に示す矢印Pは、電気的に遮断すべき配線パスである。そして、電気的に遮断すべき配線パスについては、これを構成する表面バンプFB及び裏面バンプBBの少なくとも一部が非形成とされる。
図8に示す例では、破線で示す表面バンプFBx及び裏面バンプBBxが非形成とされており、これにより当該配線パスに対応する半導体チップC(不良チップDEF)が他のチップから電気的に切り離される。
これにより、不良チップDEFにおいて、例えば所定の信号配線と電源配線とのショートが生じている場合であっても、ショートの影響が他の半導体チップCに及ばないことから、不良チップDEFを含む積層チップを良品として出荷することが可能となる。
従来の場合(バンプを選択的に非形成としない場合)、例えば、電源端子がショートしたことを原因として不良品となったチップは、他の良品チップに対して、電源ノイズ等の悪影響を与えることが懸念されるが、本実施形態の場合(バンプを選択的に非形成とする場合)、不良品となったチップを原因とする悪影響は、遮断され、他の良品チップは、悪影響を受けない状態で、良品状態を維持できる。ここで説明したスパイラル接続の貫通電極構造に限らず、積層した各チップに対して共通接続された貫通電極を設ける構造においても、本実施形態は、有効である。
尚、表面バンプFBの底面部分は、配線層12に形成されたパッド電極PDに接続されている。パッド電極PDは配線層12の一部を構成するため、表面バンプFBが非形成とされる場合であっても、対応するパッド電極PDが除去されることはない。
図9は、図1に示す金属バンプの形成(ステップS3)及びウェハの積層(ステップS4)の具体的な方法を示す。
まず、図9(a)に示すように、ウェハW1の配線層12側の表面に感光性樹脂21を塗布し、露光によってパターニングすることにより、配線層12に設けられたパッド電極(図示せず)上の感光性樹脂21を除去する。これにより、パッド電極が感光性樹脂21から露出した状態となる。ここで、感光性樹脂21は、絶縁材料、絶縁膜、又はパターン形成された絶縁膜で良く、感光性樹脂21は、例えば、ポリイミド樹脂等を含む。
次に、図9(b)に示すように、スパッタリングにより全面に給電膜22を形成する。
給電膜22を形成した後、図9(c)に示すように、給電膜22を用いた電解めっきによってめっき層23を形成する。めっき層23を構成する金属の種類としては、特に限定されるものではないが、銅(Cu)や金(Au)などを選択することができる。
次に、図9(d)に示すように、CMP法などによって感光性樹脂21の上面に形成されためっき層23を除去する。この除去により、残存するめっき層23が表面バンプFBとなる。
このような工程を他のウェハW2,W3・・・に対しても行い、これによって表面バンプFBが形成された複数のウェハを作製する。
次に、図9(e)に示すように、表面バンプFB同士が接合されるように2つのウェハW1,W2を貼り合わせる。ウェハの貼り合わせは、真空ボンディングにより行うことが好ましい。ここで、ウェハW1の表面には、一定の高さ幅を有する、感光性樹脂21、表面バンプFB、及び、表面バンプFBの非形成(後で詳述)が生成された状態にある。ウェハW1の表面の一定の高さ幅を有する平面層は、感光性樹脂21からなる領域、表面バンプFBからなる領域、及び、表面バンプの非形成となる領域を含む。図9(e)では、ウェハW1の表面上に上述の感光性樹脂21等が残った状態で、ウェハW2を、ウェハW1の上に貼り合わせる。
次に、図9(f)に示すように、ウェハW2を裏面Wb側から研削することにより、ウェハW2を構成する半導体基板を薄型化する。研削後における半導体基板の厚さについては特に限定されないが、例えば100μm程度とすることができる。尚、半導体基板を薄型化する方法としては、研削に限定されず、他の方法、例えば研磨、エッチングなどを用いても構わない。
次に、図9(g)に示すように、薄型化されたウェハW2の裏面Wbに感光性樹脂31を塗布し、露光によってパターニングすることにより、貫通電極14を形成すべき領域の感光性樹脂31を除去する。
次に、図9(h)に示すように、パターニングされた感光性樹脂31をマスクとしてウェハW2をエッチングすることにより、貫通電極14用の貫通孔14Xを形成する。
次に、図9(i)に示すように、CVD法などを用いて全面に絶縁膜32を形成した後、エッチバックを行うことによって、貫通孔14Xの内壁に絶縁膜32を残存させる。かかるエッチバックを行うと、貫通孔14Xの底部には、貫通電極14の端部14fに接続されるべき内部導体(図示せずが)露出する。
次に、全面に給電膜を形成した後、図9(j)に示すように、電解めっきによって貫通孔14Xの内部に金属からなる貫通電極14を形成する。貫通電極14を構成する金属の種類としては、特に限定されるものではないが、銅(Cu)などを選択することができる。その後、CMP法などによって感光性樹脂31の上面に形成された不要なめっき層を除去する。
次に、図9(k)に示すように、貫通電極14が形成されたウェハW2の裏面Wbに感光性樹脂41を塗布し、露光によってパターニングすることにより、金属バンプ(裏面バンプBB)を形成すべき領域の感光性樹脂41を除去する。これにより、裏面バンプBBを形成すべき領域においては、貫通電極14の端部14bが露出した状態となる。
この状態で全面に給電膜を形成した後、図9(l)に示すように、電解めっきを行うことによって、裏面バンプBBを形成する。裏面バンプBBを構成する金属の種類としては、特に限定されるものではないが、表面バンプFBと同様、銅(Cu)や金(Au)などを選択することができる。そして、CMP法などによって感光性樹脂41の上面に形成された不要なめっき層を除去する。これにより、ウェハW1とウェハW2の貼り合わせが完了する。
次に、図9(m)に示すように、ウェハW2の裏面バンプBBとウェハW3の表面バンプFBが接合されるよう、ウェハW2,W3を貼り合わせ、図9(f)〜(l)に示す工程を実行すれば、ウェハW2とウェハW3の貼り合わせが完了する。その後は、図9(f)〜(l)に示す工程を繰り返す実行すれば、所望の枚数のウェハW1,W2・・・を貼り合わせることが可能となる。
最後に、ウェハの貼り合わせが完了した後、図10に示すように、積層された状態の複数のウェハをダイシングラインDに沿って切断すれば、個片化された複数の積層チップSTを取り出すことができる。
上述した製造工程において、図11に示すように、平面視で重なる位置に設けられた金属バンプ(表面バンプFB又は裏面バンプBB)の一部を非形成とすれば、図8を用いて説明したように、スパイラル接続されるべき一部のパスを切断することができる。以下、金属バンプを選択的に非形成とするいくつかの方法について説明する。
[金属パンプを非形成とする第1の方法]
図12は、金属バンプを選択的に非形成とする第1の方法を説明するための模式図である。
図12に示す第1の方法は、感光性樹脂21又は41にネガレジストを用い、2回に分けて露光することにより金属バンプを選択的に非形成とする方法である。具体的に説明すると、まず図12(a)に示すように、ウェハWにネガレジストからなる感光性樹脂21又は41を塗布した後、図12(b)に示すように、通常マスク61を用いた露光と補助マスク62を用いた露光と行う。
通常マスク61は金属バンプを本来形成すべき領域が遮光されたマスクであり、したがって、通常マスク61を用いた露光を行うと、金属バンプを本来形成すべき領域以外の領域が硬化する。一方、補助マスク62は、非形成とすべき金属バンプに対応する領域が開口されたマスクであり、したがって、補助マスク62を用いた露光を行うと、非形成とすべき金属バンプに対応する領域が硬化する。図12(b)において、符号51,53で示す領域は感光性樹脂21又は41が硬化した領域であり、符号52で示す領域(第2領域)は感光性樹脂21又は41が硬化していない領域である。ここで、領域51(第1領域)は通常マスク61によって露光された領域であり、領域53(第3領域)は補助マスク62によって露光された領域である。
このため、通常マスク61及び補助マスク62をそれぞれ用いて2回露光すれば、図12(b)に示すように、通常マスク61によって遮光された領域であっても、補助マスク62によって露光された領域においては、感光性樹脂21又は41を硬化させることができる。そして、図12(c)に示すように、未硬化の感光性樹脂21又は41を除去すれば、実際に金属バンプを形成すべき領域のみを露出させることが可能となる。その後は、図12(d)に示すように、スパッタリングによって全面に給電膜22を形成すれば、金属バンプを非形成とする領域は感光性樹脂21又は41で覆われているため、パッド電極や貫通電極に接続されるめっき層は形成されない。このような方法により、金属バンプを選択的に非形成とすることが可能となる。
[金属パンプを非形成とする第2の方法]
図13は、金属バンプを選択的に非形成とする第2の方法を説明するための模式図である。
図13に示す第2の方法は、パターニングされた感光性樹脂21又は41の開口部に絶縁材料を埋め込むことにより、金属バンプを選択的に非形成とする方法である。具体的に説明すると、まず図13(a)に示すように、感光性樹脂21又は41をパターニングした後、図13(b)に示すように、金属バンプを非形成とすべき領域に対応する開口部に絶縁材料63を埋め込む。特に限定されるものではないが、絶縁材料63の埋め込みはインクジェット法により行うことができる。また、具体的な絶縁材料63としては、ポリイミド樹脂、PBO樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などの有機物や、ガラス、窒化シリコン、アルミナ、セラミックなどの無機物を選択することができる。
その後は、図13(c)に示すように、スパッタリングによって全面に給電膜22を形成すれば、金属バンプを非形成とする領域は絶縁材料63で覆われているため、パッド電極や貫通電極に接続されるめっき層は形成されない。このような方法により、金属バンプを選択的に非形成とすることが可能となる。
[金属パンプを非形成とする第3の方法]
図14は、金属バンプを選択的に非形成とする第3の方法を説明するための模式図である。
図14に示す第3の方法は、レーザビームの照射によって給電膜22を除去することにより、金属バンプを選択的に非形成とする方法である。具体的に説明すると、まず図14(a)に示すように、感光性樹脂21又は41をパターニングした後、図14(b)に示すように、スパッタリング法によって全面に給電膜22を形成する。次に、図14(c)に示すように、金属バンプを非形成とすべき領域に対応する部分にレーザビームLBを照射し、これによって給電膜22を選択的に除去する。
その後は、図14(d)に示すように、給電膜22を用いた電解めっきを行えば、給電膜22が除去された部分にはめっき層が形成されないため、当該領域の金属バンプを非形成とすることができる。金属バンプが非形成とされた領域は開口64となる。このような方法により、金属バンプを選択的に非形成とすることが可能となる。
[金属パンプを非形成とする第4の方法]
図15は、金属バンプを選択的に非形成とする第4の方法を説明するための模式図である。
図15に示す第4の方法は、補助マスク62を用いたパターニングによって給電膜22を除去することにより、金属バンプを選択的に非形成とする方法である。具体的に説明すると、まず図15(a)に示すように、感光性樹脂21又は41をパターニングした後、図15(b)に示すように、スパッタリング法によって全面に給電膜22を形成する。次に、図15(c)に示すように、全面に感光性樹脂65を塗布した後、補助マスク62を用いて露光を行うことにより、金属バンプを非形成とすべき領域に対応する感光性樹脂65を除去する。
そして、図15(d)に示すように、パターニングされた感光性樹脂65をマスクとして給電膜22をエッチングすれば、図15(e)に示すように、給電膜22が選択的に除去される。
その後は、図15(f)に示すように、給電膜22を用いた電解めっきを行えば、給電膜22が除去された部分にはめっき層が形成されないため、当該領域の金属バンプを非形成とすることができる。金属バンプが非形成とされた領域は開口64となる。このような方法によっても、金属バンプを選択的に非形成とすることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
10 半導体基板
10f 半導体基板の主面
12 配線層
14,14A 貫通電極
14X 貫通孔
14b,14f 貫通電極の端部
16 内部回路
21 感光性樹脂
22 給電膜
23 めっき層
31 感光性樹脂
32 絶縁膜
41 感光性樹脂
51,53 硬化領域
52 未硬化領域
61 通常マスク
62 補助マスク
63 絶縁材料
64 開口
65 感光性樹脂
B 金属バンプ
BB 裏面バンプ
BBx 非形成とされた裏面バンプ
C,C1〜C4 半導体チップ
D ダイシングライン
DEF 不良チップ
FB 表面バンプ
FBx 非形成とされた表面バンプ
LB レーザビーム
PD パッド電極
ST,ST0〜ST2 積層チップ
W,W1〜W4 ウェハ
Wb ウェハの裏面
Wf ウェハの主面

Claims (14)

  1. 第1絶縁材料からなる第1領域と、金属バンプからなる第2領域と、前記第1及び第2領域と異なる第3領域と、からなる第1平面層を、第1ウェハの第1表面上に形成し、
    前記第1ウェハの前記第1表面上に形成した前記第1平面層に、第2ウェハの第2表面を貼り合わせることを特徴とする積層チップ形成方法。
  2. 前記第1領域は、第1マスクによる露光によって形成され、
    前記第3領域は、前記第1マスクと異なる第2マスクによる露光によって形成される第2絶縁材料からなることを特徴とする請求項1の積層チップ形成方法。
  3. 前記第3領域の前記第2絶縁材料は、前記第1絶縁材料とは異なることを特徴とする請求項1の積層チップ形成方法。
  4. 前記第3領域は、前記第1絶縁材料及び前記金属バンプのいずれをも形成しない開口からなることを特徴とする請求項1の積層チップ形成方法。
  5. 前記第1平面層を前記第1ウェハの前記第1表面上に形成する工程は、
    前記第2及び第3領域上に前記第1絶縁材料が形成されないように、前記第1領域上に前記第1絶縁材料を形成し、
    前記第3領域に前記第1絶縁材料とは異なる絶縁材料を形成し、
    前記第1乃至第3領域上にめっき層を形成し、
    前記第1及び第3領域上の前記めっき層を除去することにより、前記第2領域に前記金属バンプを残存させることにより行うことを特徴とする請求項1の積層チップ形成方法。
  6. 前記第1平面層を前記第1ウェハの前記第1表面上に形成する工程は、
    前記第2及び第3領域上に前記第1絶縁材料が形成されないように、前記第1領域上に前記1絶縁材料を形成し、
    前記第1ウェハの第1表面上に給電膜を形成し、
    前記第3領域に形成された前記給電膜を選択的に除去し、
    前記給電膜上にめっき層を形成し、
    前記第1領域上の前記めっき層を除去することにより、前記第2領域に前記金属バンプを残存させることにより行うことを特徴とする請求項1の積層チップ形成方法。
  7. それぞれ複数の半導体チップを含む第1及び第2のウェハを用意し、
    前記第1のウェハに含まれる前記複数の半導体チップと前記第2のウェハに含まれる前記複数の半導体チップとが互いに電気的に接続されるよう、複数の金属バンプを介して前記第1及び第2のウェハを積層し、
    積層された前記第1及び第2のウェハを切断することによって、個片化された複数の積層チップを形成する積層チップ形成方法であって、
    前記第1のウェハに不良を有する第1の半導体チップが含まれていることに応答して、前記積層を行う前に、前記第1の半導体チップに対応する複数の金属バンプの一部を非形成とすることによって、前記第1の半導体チップと、前記第2のウェハに含まれる複数の半導体チップのうち前記第1の半導体チップに対応する第2の半導体チップとの間の電気的接続パスの一部を遮断することを特徴とする積層チップ形成方法。
  8. 前記複数の半導体チップは、前記複数の金属バンプにそれぞれ対応する複数の貫通電極を備えており、
    前記遮断する工程は、複数の貫通電極のうち前記第1の半導体チップに設けられた第1の貫通電極と、複数の貫通電極のうち前記第2の半導体チップに設けられ、前記第1の貫通電極に対応する第2の貫通電極とを電気的に接続する金属バンプを非形成とすることにより行うことを特徴とする請求項7に記載の積層チップ形成方法。
  9. 第1の半導体チップを含む第1のウェハと、第2の半導体チップを含む第2のウェハと、を前記第1及び第2の半導体チップが重なるようにウェハ積層した後に個片化する事によって形成された前記第1及び前記第2の半導体チップからなる積層チップであって、
    前記第1の半導体チップは、前記第1の半導体チップを貫通する第1の貫通電極と、前記第1の貫通電極と平面視で重なる位置に設けられ前記第1の貫通電極の一端に接続された第1の裏面バンプと、前記第1の貫通電極と平面視で異なる位置に設けられ前記第1の貫通電極の他端に接続された第1のパッド電極と、を含み、
    前記第2の半導体チップは、前記第1のパッド電極と平面視で重なる位置に設けられ、前記第2の半導体チップを貫通する第2の貫通電極を含み、
    前記第1のパッド電極と前記第2の貫通電極が互いに絶縁されていることを特徴とする積層チップ。
  10. 前記第1の半導体チップは、前記第1のパッド電極と平面視で重なる位置に設けられ、前記第1の半導体チップを貫通する第3の貫通電極と、前記第3の貫通電極と平面視で重なる位置に設けられ前記第3の貫通電極の一端に接続された第2の裏面バンプと、前記第1及び第2の貫通電極と平面視で異なる位置に設けられ前記第3の貫通電極の他端に接続された第2のパッド電極と、前記第2のパッド電極上に設けられた第1の表面バンプと、をさらに含み、
    前記第2の半導体チップは、前記第2のパッド電極及び前記第1の表面バンプと平面視で重なる位置に設けられ、前記第2の半導体チップを貫通する第4の貫通電極と、前記第4の貫通電極と平面視で重なる位置に設けられ前記第4の貫通電極の一端に接続された第3の裏面バンプとをさらに含み、
    前記第1の表面バンプと前記第3の裏面バンプが接合されていることを特徴とする請求項9に記載の積層チップ。
  11. 前記第2の半導体チップは、前記第4の貫通電極と平面視で重なる位置に設けられ前記第2の貫通電極の他端に接続された第3のパッド電極と、前記第3のパッド電極上に設けられた第2の表面バンプとをさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の積層チップ。
  12. 前記第2の半導体チップは、前記第1の貫通電極と平面視で重なる位置に設けられ、前記第2の半導体チップを貫通する第5の貫通電極と、前記第5の貫通電極と平面視で重なる位置に設けられ前記第5の貫通電極の一端に接続された第4の裏面バンプと、前記第2の貫通電極と平面視で重なる位置に設けられ前記第5の貫通電極の他端に接続された第4のパッド電極と、前記第4のパッド電極上に設けられた第3の表面バンプと、をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の積層チップ。
  13. 前記第1のパッド電極と前記第2の貫通電極の一端との間には絶縁材料が介在しており、前記絶縁材料によって前記第1のパッド電極と前記第2の貫通電極が互いに絶縁されていることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか一項に記載の積層チップ。
  14. 前記第1のパッド電極と前記第2の貫通電極の一端との間には空間が介在しており、前記空間によって前記第1のパッド電極と前記第2の貫通電極が互いに絶縁されていることを特徴とする請求項9乃至12のいずれか一項に記載の積層チップ。
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