JP2014236680A - 羅漢果抽出物を含有する炭酸飲料 - Google Patents
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Abstract
【課題】風味が向上された炭酸飲料を提供し、また高甘味度甘味料を含有する炭酸飲料の場合、その味に異味を与えることなく該炭酸飲料の風味を向上し得る配合剤を配合した炭酸飲料を提供すること。
【解決手段】羅漢果から抽出された羅漢果抽出物を含有することを特徴とする炭酸飲料であり、また、羅漢果抽出物に加えて、更に、ステビア、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムKといった、上記羅漢果抽出物以外の高甘味度甘味料を含有する炭酸飲料であり、また、該炭酸飲料を容器に詰めてなる容器詰炭酸飲料であって、再栓可能な蓋部を有する容器詰炭酸飲料である。
【選択図】なし
【解決手段】羅漢果から抽出された羅漢果抽出物を含有することを特徴とする炭酸飲料であり、また、羅漢果抽出物に加えて、更に、ステビア、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムKといった、上記羅漢果抽出物以外の高甘味度甘味料を含有する炭酸飲料であり、また、該炭酸飲料を容器に詰めてなる容器詰炭酸飲料であって、再栓可能な蓋部を有する容器詰炭酸飲料である。
【選択図】なし
Description
本発明は、羅漢果抽出物を含有する炭酸飲料に関する。
近年の健康志向の高まりから、例えば、スクラロース、ステビア、アスパルテーム、アセスルファムK等の高甘味度の甘味料(以下、「高甘味度甘味料」と略記する)を使用した製品が増加している。
かかる高甘味度甘味料は、肥満等の場合にはカロリーの摂取制限用として、糖尿病等の場合には血糖値上昇抑制等に使用され、何れも、所謂「低カロリー甘味料」として使用されている(例えば、特許文献1〜4)。
しかしながら、これらの高甘味度甘味料は、甘味の後味のキレが悪い、苦味を有する等といった欠点や、コク、ボディ感、重厚感等が不足するといった欠点があった。
かかる高甘味度甘味料は、肥満等の場合にはカロリーの摂取制限用として、糖尿病等の場合には血糖値上昇抑制等に使用され、何れも、所謂「低カロリー甘味料」として使用されている(例えば、特許文献1〜4)。
しかしながら、これらの高甘味度甘味料は、甘味の後味のキレが悪い、苦味を有する等といった欠点や、コク、ボディ感、重厚感等が不足するといった欠点があった。
一方、高甘味度甘味料を配合した炭酸飲料は、ショ糖を配合した炭酸飲料と比較して、甘味の質(特に、後味のキレ)が異なるだけでなく、飲んだ時に口の中で、溶存する炭酸ガスに由来する爽快感や清涼感が早く損なわれ、嗜好性が早く低下することが指摘されている。
高甘味度甘味料を含有する炭酸飲料(特に、高ガス圧の炭酸飲料)においては、高甘味度甘味料に特有の異味や苦味に、炭酸の刺激が相俟って、後味の苦味がより顕著に感じられ、炭酸飲料に求められる爽快感、清涼感等が損なわれるという問題があった。
しかし、高甘味度甘味料の後味を改善すると言われている従来の種々の成分では、高甘味度甘味料を含有する炭酸飲料の後味の悪さを改善するのに十分満足できるほどの効果が得られず、また、十分な効果を得ることを期待して、上記「従来の種々の成分」を多量に配合すると、最終製品の味に影響を及ぼすことがあった。
しかし、高甘味度甘味料の後味を改善すると言われている従来の種々の成分では、高甘味度甘味料を含有する炭酸飲料の後味の悪さを改善するのに十分満足できるほどの効果が得られず、また、十分な効果を得ることを期待して、上記「従来の種々の成分」を多量に配合すると、最終製品の味に影響を及ぼすことがあった。
甘味を有する炭酸飲料への要求は、ますます高くなってきており、かかる公知技術では、甘味の質、炭酸ガスに由来する嗜好性の維持等に関しては不十分であり、更なる改善の余地があった。
本発明は上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、風味が向上された炭酸飲料を提供し、また、高甘味度甘味料を含有する炭酸飲料の場合、その味に異味を与えることなく該炭酸飲料の風味を向上し得る配合剤を配合した炭酸飲料を提供することにある。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、特定の天然物由来の抽出成分を含有させることによって、上記課題が解決できることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、羅漢果から抽出された羅漢果抽出物を含有することを特徴とする炭酸飲料を提供するものである。
また、本発明は、更に上記羅漢果抽出物以外の高甘味度甘味料を含有する上記の炭酸飲料を提供するものである。
また、本発明は、上記の炭酸飲料を容器に詰めてなる容器詰炭酸飲料であって、再栓可能な蓋部を有するものであることを特徴とする容器詰炭酸飲料を提供するものである。
本発明によれば、前記問題点や課題を解決し、低カロリーの炭酸飲料を提供できる。
また、甘味の後味のキレが良好で、苦味を付加させることがなく、コク、ボディ感、重厚感等(以下、これらを総合して単に「重厚感」と略記する)がある炭酸飲料を提供できる。
また、甘味の後味のキレが良好で、苦味を付加させることがなく、コク、ボディ感、重厚感等(以下、これらを総合して単に「重厚感」と略記する)がある炭酸飲料を提供できる。
また、従来の高甘味度甘味料を含有する炭酸飲料(特に、高ガス圧の炭酸飲料)に比較し、異味や苦味によって、該炭酸飲料の爽快感、清涼感等が損なわれることがない。
また、従来の高甘味度甘味料を配合した炭酸飲料と比較して、甘味の質(特に、後味のキレ)が、ショ糖を配合した炭酸飲料に近く、飲んだ時に口の中で、溶存する炭酸ガスに由来する爽快感や清涼感が一定時間損なわれることがなく、炭酸飲料独特の嗜好性が低下し難い。
また、従来の高甘味度甘味料を配合した炭酸飲料と比較して、甘味の質(特に、後味のキレ)が、ショ糖を配合した炭酸飲料に近く、飲んだ時に口の中で、溶存する炭酸ガスに由来する爽快感や清涼感が一定時間損なわれることがなく、炭酸飲料独特の嗜好性が低下し難い。
更に、本発明における羅漢果抽出物は、高甘味度甘味料の後味の悪さを改善すると言われている従来の種々の配合成分に比較して、高甘味度甘味料を含有する炭酸飲料の後味の悪さを改善する効果が高く、羅漢果抽出物の配合量を少なくしても、十分な効果を得ることができるので、配合によって該炭酸飲料の味に影響を及ぼすことがない。
そのため、本発明における羅漢果抽出物は、該羅漢果抽出物以外の高甘味度甘味料を含有する炭酸飲料に含有させたときに、特に前記効果を発揮する。
また、羅漢果抽出物以外の高甘味度甘味料を含有する炭酸飲料の場合、本発明における羅漢果抽出物を更に併用すると、該羅漢果抽出物が相乗的に作用して、炭酸飲料の後味が改善されるだけでなく、炭酸飲料に重厚感を更に付与できる。
また、羅漢果抽出物以外の高甘味度甘味料を含有する炭酸飲料の場合、本発明における羅漢果抽出物を更に併用すると、該羅漢果抽出物が相乗的に作用して、炭酸飲料の後味が改善されるだけでなく、炭酸飲料に重厚感を更に付与できる。
本発明は、羅漢果から抽出された羅漢果抽出物を含有することを特徴とする炭酸飲料である。
<羅漢果抽出物>
本発明における羅漢果(ラカンカ)(学名:Siraitia grosvenorii)は、中国広西チワン族自治区を原産地とするウリ科ラカンカ属の多年生つる植物であって、古くから中国で民間薬として広く利用されているものである。
本発明における羅漢果(ラカンカ)(学名:Siraitia grosvenorii)は、中国広西チワン族自治区を原産地とするウリ科ラカンカ属の多年生つる植物であって、古くから中国で民間薬として広く利用されているものである。
本発明で用いる羅漢果抽出物は、乾燥した羅漢果又は未乾燥羅漢果を、水、エタノール等の抽出溶媒で抽出し、該抽出溶媒を除去したものであり、モグロサイドV、モグロサイドIV、11−オキソ−モグロサイドV及びシアメノサイドIからなる群より選ばれる少なくとも1種以上のトリテルペン配糖体を含有するものである。
羅漢果抽出物は、羅漢果の果実を破砕し、水又は50%エタノールで加温抽出し、遠心分離、プレスフィルタ、限外ろ過、濃縮、精製、噴霧乾燥又は凍結乾燥して得られるものであることが好ましい。
精製を繰り返すことにより、特有の匂いや雑味を低減させ、モグロサイトV等の配糖体の含有量を高めたものが特に好ましい。
精製を繰り返すことにより、特有の匂いや雑味を低減させ、モグロサイトV等の配糖体の含有量を高めたものが特に好ましい。
また、本発明で用いる羅漢果抽出物においては、好ましくは、羅漢果の果実を収穫後、乾燥することなく、生の果実から上記配糖体を抽出したものであることがより好ましい。
以下に限定される訳ではないが、その抽出工程の1例を以下に示す。
羅漢果の未乾燥果実→洗浄→粉砕→水抽出→濾過→遠心分離→精密濾過→イオン交換樹脂処理→濃縮→殺菌→凍結乾燥→粉砕→篩い→金属検出→金属除去→羅漢果抽出物の粉末の取り出し
以下に限定される訳ではないが、その抽出工程の1例を以下に示す。
羅漢果の未乾燥果実→洗浄→粉砕→水抽出→濾過→遠心分離→精密濾過→イオン交換樹脂処理→濃縮→殺菌→凍結乾燥→粉砕→篩い→金属検出→金属除去→羅漢果抽出物の粉末の取り出し
<高甘味度甘味料>
本発明においては、更に、上記羅漢果抽出物以外の高甘味度甘味料を含有する炭酸飲料が、本発明の前記効果を特に発揮するので好ましい。
本発明における高甘味度甘味料とは、天然甘味料か合成甘味料かを問わず、ショ糖の100倍以上の甘味を有する甘味料をいう。
高甘味度甘味料としては、天然甘味料若しくはその誘導体(半合成甘味料)、又は、合成甘味料が使用できる。具体的には、例えば、アスパルテーム、アリテーム等の合成甘味料;ステビア、カンゾウ抽出物等の配糖体系甘味料;スクラロース等のショ糖誘導体;アセスルファムK、サッカリン等の合成甘味料;等が挙げられる。
本発明においては、更に、上記羅漢果抽出物以外の高甘味度甘味料を含有する炭酸飲料が、本発明の前記効果を特に発揮するので好ましい。
本発明における高甘味度甘味料とは、天然甘味料か合成甘味料かを問わず、ショ糖の100倍以上の甘味を有する甘味料をいう。
高甘味度甘味料としては、天然甘味料若しくはその誘導体(半合成甘味料)、又は、合成甘味料が使用できる。具体的には、例えば、アスパルテーム、アリテーム等の合成甘味料;ステビア、カンゾウ抽出物等の配糖体系甘味料;スクラロース等のショ糖誘導体;アセスルファムK、サッカリン等の合成甘味料;等が挙げられる。
なかでも、ステビア、スクラロース、アスパルテーム及びアセスルファムKよりなる群から選択される1種又は2種以上の甘味料であることが好ましく、それ(それら)を用いた場合、本発明における羅漢果抽出物配合の効果が特に発揮され、本発明の「羅漢果抽出物を含有する炭酸飲料」の呈味を改善する効果が顕著に発揮される。
本発明の炭酸飲料において、上記羅漢果抽出物の含有量は、特に限定はないが、炭酸飲料全体に対して、0.002質量%以上0.3質量%以下であることが好ましく、0.005質量%以上0.2質量%以下であることがより好ましく、0.01質量%以上0.1質量%以下であることが特に好ましい。
羅漢果抽出物の含有量が上記した下限以上であると、前記本発明の効果が発揮され易く、上記した上限以下であると、甘味が強くなり過ぎることがなく、羅漢果抽出物を無駄に使用することがない。
羅漢果抽出物の含有量が上記した下限以上であると、前記本発明の効果が発揮され易く、上記した上限以下であると、甘味が強くなり過ぎることがなく、羅漢果抽出物を無駄に使用することがない。
また、本発明に用いられることが好ましい前記高甘味度甘味料は、1種又はそれ以上の組合せで用いてもよく、本発明の炭酸飲料における高甘味度甘味料の配合割合は、特に限定はなく、その配合目的に応じて適宜選択される。
ただし、本発明の炭酸飲料における高甘味度甘味料の配合割合は、炭酸飲料全体に対して、含有される高甘味度甘味料の合計質量として、0.0003質量%〜0.5質量%が好ましく、0.001質量%〜0.1質量%がより好ましく、0.003質量%〜0.05質量%が特に好ましい。
ただし、本発明の炭酸飲料における高甘味度甘味料の配合割合は、炭酸飲料全体に対して、含有される高甘味度甘味料の合計質量として、0.0003質量%〜0.5質量%が好ましく、0.001質量%〜0.1質量%がより好ましく、0.003質量%〜0.05質量%が特に好ましい。
高甘味度甘味料別の好ましい含有量は、炭酸飲料全体に対して、アスパルテームの場合、0.001質量%〜0.1質量%、アセスルファムKの場合、0.001質量%〜0.1質量%、ステビアの場合、0.001質量%〜0.1質量%、スクラロースの場合、0.0004質量%〜0.45質量%である。
高甘味度甘味料全体に対する羅漢果抽出物の割合は、高甘味度甘味料全体として1質量部に対して、羅漢果抽出物0.03質量部〜2質量部が好ましく、0.1質量部〜1質量部がより好ましく、0.2質量部〜0.5質量部が特に好ましい。
<フレーバー>
本発明の炭酸飲料は、更に、フレーバーを含有することが好ましい。
本発明において、「フレーバー」とは、味わうことによって、香り、味、刺激、温冷感等の感覚を与える物質をいう。
本発明の炭酸飲料は、更に、フレーバーを含有することが好ましい。
本発明において、「フレーバー」とは、味わうことによって、香り、味、刺激、温冷感等の感覚を与える物質をいう。
フレーバーとしては、レモン系、オレンジ系、ユズ系等の柑橘系フレーバー;モモ、リンゴ、イチゴ、メロン、ウメ、イチジク、ブドウ等の果実系フレーバー;ショウガ、サンショウ、胡椒、茶等の香辛料系フレーバー;等が挙げられる。
<その他>
本発明の炭酸飲料は、更に、天然甘味料を含有していてもよい。
天然甘味料としては、特に限定はないが、ショ糖、ブドウ糖、果糖、蜂蜜等が挙げられる。
また、本発明の炭酸飲料は、更に、天然果汁、植物からの抽出物、乳、乳製品等を含有していてもよい。
かかるその他の成分を含有する場合、その含有量は特に限定はなく、適宜調整して含有される。
本発明の炭酸飲料は、更に、天然甘味料を含有していてもよい。
天然甘味料としては、特に限定はないが、ショ糖、ブドウ糖、果糖、蜂蜜等が挙げられる。
また、本発明の炭酸飲料は、更に、天然果汁、植物からの抽出物、乳、乳製品等を含有していてもよい。
かかるその他の成分を含有する場合、その含有量は特に限定はなく、適宜調整して含有される。
<炭酸飲料>
本発明における「炭酸飲料」とは、水に炭酸ガスを圧入し、炭酸ガスが溶解した水溶液の飲料をいう。
また、本発明は、上記の炭酸飲料を容器に詰めてなる容器詰炭酸飲料であって、再栓可能な蓋部を有するものであることを特徴とする容器詰炭酸飲料でもある。
本発明における「炭酸飲料」とは、水に炭酸ガスを圧入し、炭酸ガスが溶解した水溶液の飲料をいう。
また、本発明は、上記の炭酸飲料を容器に詰めてなる容器詰炭酸飲料であって、再栓可能な蓋部を有するものであることを特徴とする容器詰炭酸飲料でもある。
炭酸飲料は、適度な発泡による口腔内や喉への刺激感(口あたり、喉越し等)が、飲用中及び飲用後の爽快感を醸成し、あっさりとした風味とさわやかな清涼感を創出するものであるが、高甘味度甘味料を使用して低カロリーの炭酸飲料とした場合には、その後味の悪さから清涼感が損なわれ、炭酸飲料としての美味しさを低下させる。
しかし、本発明の羅漢果抽出物を添加した炭酸飲料では、高甘味度甘味料の後味を改善する、すなわち、後甘味を抑えて高甘味度甘味料特有の異味や苦味を低減して、後味のキレを向上し、炭酸飲料に重厚感を付与するので、質の良い甘味料とされるショ糖を使用したときと同等の風味を有する低カロリー飲料となる。
しかし、本発明の羅漢果抽出物を添加した炭酸飲料では、高甘味度甘味料の後味を改善する、すなわち、後甘味を抑えて高甘味度甘味料特有の異味や苦味を低減して、後味のキレを向上し、炭酸飲料に重厚感を付与するので、質の良い甘味料とされるショ糖を使用したときと同等の風味を有する低カロリー飲料となる。
本発明でいう高甘味度甘味料の呈味の改善とは、後味として持続する甘味(後甘味)を抑える作用、炭酸の刺激と相俟って感じられる高甘味度甘味料特有の異味や苦味を抑える作用(これらを総称して、「後味のキレが良い」、「後味の改善」ともいう)や、炭酸飲料の気泡感(炭酸感)を向上させる作用や、飲料に重厚感を付与する作用をいう。
本発明の炭酸飲料のBrixは、特に限定はないが、0.01以上3以下であることが好ましく、0.03以上1以下であることがより好ましく、0.1以上0.3以下であることが特に好ましい。
かかる範囲のBrixのときに、前記した本発明の効果を発揮し易い。
かかる範囲のBrixのときに、前記した本発明の効果を発揮し易い。
本発明の炭酸飲料のガス圧は、特に限定はないが、1.5kg/cm2以上5kg/cm2以下が好ましく、2kg/cm2以上4kg/cm2以下が特に好ましい。
かかる範囲の「炭酸飲料のガス圧」のときに、前記した本発明の効果を発揮し易い。
かかる範囲の「炭酸飲料のガス圧」のときに、前記した本発明の効果を発揮し易い。
以下、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1〜3
<レモンフレーバー入り炭酸飲料>
市販の500mLのPETボトル入り炭酸水(サントリー食品インターナショナル社製、サントリーソーダ)約700mLに、羅漢果抽出物JFL128(DAMIN FOODSTUAFF(ZHANGZHOU) CO.,LTD.製)0.03gを添加し、レモンフレーバー(ZHANGZHOU DAMIN ROURE FLAVOUR CO.,LTD.製)0.5mLを添加して、更に、表1に示す高甘味度甘味料を表1に示す量配合し撹拌し均一にした。次いで、仕上げ量が1000gになるように、炭酸水を残量追加して、全量1000gの羅漢果抽出物を含有する炭酸飲料を調製した。
<レモンフレーバー入り炭酸飲料>
市販の500mLのPETボトル入り炭酸水(サントリー食品インターナショナル社製、サントリーソーダ)約700mLに、羅漢果抽出物JFL128(DAMIN FOODSTUAFF(ZHANGZHOU) CO.,LTD.製)0.03gを添加し、レモンフレーバー(ZHANGZHOU DAMIN ROURE FLAVOUR CO.,LTD.製)0.5mLを添加して、更に、表1に示す高甘味度甘味料を表1に示す量配合し撹拌し均一にした。次いで、仕上げ量が1000gになるように、炭酸水を残量追加して、全量1000gの羅漢果抽出物を含有する炭酸飲料を調製した。
実施例4
実施例1において、高甘味度甘味料を含有しない以外は、実施例1と同様にして、全量1000gの羅漢果抽出物を含有する炭酸飲料を調製して実施例4とした。
実施例1において、高甘味度甘味料を含有しない以外は、実施例1と同様にして、全量1000gの羅漢果抽出物を含有する炭酸飲料を調製して実施例4とした。
比較例1〜6
表1に示したように、羅漢果抽出物を含有しない炭酸飲料を、実施例1〜3と同様にして調製した。
表1に示したように、羅漢果抽出物を含有しない炭酸飲料を、実施例1〜3と同様にして調製した。
比較例7〜9
実施例1〜3の組成から、単に羅漢果抽出物だけを抜いた炭酸飲料を実施例1〜3と同様にして調製し、実施例1、2、3に対応して、それぞれ比較例7、8、9とした。
実施例1〜3の組成から、単に羅漢果抽出物だけを抜いた炭酸飲料を実施例1〜3と同様にして調製し、実施例1、2、3に対応して、それぞれ比較例7、8、9とした。
実施例1〜4及び比較例1〜9の炭酸飲料のガス圧を測定したところ、何れも、3.5kg/cm2であった。
実施例と比較例の炭酸飲料を以下の評価基準で評価した。20人の成人男女の各評価点の相加平均値を評価点とした。評価結果を表2に示す。表2中の数値は、前記評価点である。
<後味のキレ>
5:キレがあって大変好ましい
4:ややキレがあり好ましい
3:どちらともいえない
2:ややキレが悪い
1:キレが悪い
5:キレがあって大変好ましい
4:ややキレがあり好ましい
3:どちらともいえない
2:ややキレが悪い
1:キレが悪い
<重厚感>
5:重厚感があり満足できる
4:やや重厚感がある
3:どちらともいえない
2:やや重厚感がない
1:重厚感がなく物足りない
5:重厚感があり満足できる
4:やや重厚感がある
3:どちらともいえない
2:やや重厚感がない
1:重厚感がなく物足りない
<炭酸ガスによる爽快感・清涼感>
5:爽快感があり良好
4:やや爽快感がある
3:どちらともいえない
2:やや爽快感に欠ける
1:爽快感に欠ける
5:爽快感があり良好
4:やや爽快感がある
3:どちらともいえない
2:やや爽快感に欠ける
1:爽快感に欠ける
<総合>
上記の「後味のキレ」、「重厚感」及び「炭酸ガスによる爽快感・清涼感」の評価点の合計である。
上記の「後味のキレ」、「重厚感」及び「炭酸ガスによる爽快感・清涼感」の評価点の合計である。
<香味評価(コメント)>
上記評価をした成人男女に、上記の各評価点付けと同時に、炭酸飲料を飲んだ際の香味に関してコメントを求め、最も多いコメントを、「香味評価(コメント)」とした。
上記評価をした成人男女に、上記の各評価点付けと同時に、炭酸飲料を飲んだ際の香味に関してコメントを求め、最も多いコメントを、「香味評価(コメント)」とした。
表2から分かるように、羅漢果抽出物を含有する実施例1〜3の炭酸飲料は、何れも「総合」が11点以上であり、「後味のキレ」、「重厚感」及び「炭酸ガスによる爽快感・清涼感」の評価が高かった。また、全体的に調和しバランスが良かった。
また、実施例4の炭酸飲料は、後味のキレ5点、重厚感5点、炭酸ガスによる爽快感・清涼感5点、総合評価15点、香味評価(コメント)は「全体的に調和しバランスが良い」であった。
また、実施例4の炭酸飲料は、後味のキレ5点、重厚感5点、炭酸ガスによる爽快感・清涼感5点、総合評価15点、香味評価(コメント)は「全体的に調和しバランスが良い」であった。
一方、羅漢果抽出物を含有しない比較例1〜6の炭酸飲料は、何れも「総合」が9点以下であり、「後味のキレ」、「重厚感」及び「炭酸ガスによる爽快感・清涼感」の評価が低かった。また、水っぽかったり、バランスが悪かったりして、香味に劣っていた。
また、実施例1〜3の炭酸飲料から、羅漢果抽出物だけを配合しなかった比較例7〜9は、何れも甘味が不足し、重厚感もなかった。また、アスパルテーム、スクラロース、ステビアといった高甘味度甘味料に特有の異味や苦味に炭酸水の刺激が相俟って、後味の苦味が感じられ、炭酸飲料に求められる爽快感・清涼感等が損なわれた。
本発明の炭酸飲料は、天然甘味料としての性質を有する羅漢果抽出物を利用しており、低カロリーであり、甘味の後味のキレが良好で、苦味を付加させることがなく、重厚感があり、炭酸ガスに由来する爽快感や清涼感が損なわれず、また、別途配合される高甘味度甘味料の後味の悪さを少量の含有量で改善する効果に優れるので、含有されることによって該炭酸飲料の味に影響を及ぼすことがないため、広く様々な炭酸飲料に適用されるものである。
Claims (9)
- 羅漢果から抽出された羅漢果抽出物を含有することを特徴とする炭酸飲料。
- 上記羅漢果抽出物が、羅漢果の果実を収穫後に乾燥することなく、該果実から抽出したものである請求項1に記載の炭酸飲料。
- 更に、上記羅漢果抽出物以外の高甘味度甘味料を含有する請求項1に記載の炭酸飲料。
- 上記高甘味度甘味料が、ステビア、スクラロース、アスパルテーム及びアセスルファムKよりなる群から選択される1種又は2種以上の甘味料である請求項3に記載の炭酸飲料。
- 更に、フレーバーを含有する請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載の炭酸飲料。
- 上記羅漢果抽出物の含有量が、炭酸飲料全体に対して、0.002質量%以上0.05質量%以下である請求項1ないし請求項5の何れかの請求項に記載の炭酸飲料。
- Brixが0.01以上3以下である請求項1ないし請求項6の何れかの請求項に記載の炭酸飲料。
- ガス圧が、1.5kg/cm2以上5kg/cm2以下である請求項1ないし請求項7の何れかの請求項に記載の炭酸飲料。
- 請求項1ないし請求項8の何れかの請求項に記載の炭酸飲料を容器に詰めてなる容器詰炭酸飲料であって、再栓可能な蓋部を有するものであることを特徴とする容器詰炭酸飲料。
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Cited By (1)
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JP2020521488A (ja) * | 2017-06-02 | 2020-07-27 | ジボダン エス エー | 組成物 |
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2013
- 2013-06-06 JP JP2013120149A patent/JP2014236680A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020521488A (ja) * | 2017-06-02 | 2020-07-27 | ジボダン エス エー | 組成物 |
JP7306999B2 (ja) | 2017-06-02 | 2023-07-11 | ジボダン エス エー | 組成物 |
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