JP2014234131A - 電動車両用駆動ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】電動モータの駆動力をチェーン又はベルトを介して駆動輪に伝達する場合であっても、乗車時における操作性、快適性を向上すること。
【解決手段】車体前後方向の略中央に配置される電動モータ(10)と、電動モータ(10)の側方でモータ軸(11)と同軸に配置される減速ギヤ機構(40)を含む動力伝達機構(30)と、側面視にてモータ軸(11)と離間して配置され、動力伝達機構(30)からの回転力を駆動輪に伝達するためのスプロケット(22)が設けられる駆動軸(20)とを備え、車体幅方向にて、減速ギヤ機構(40)の出力ギヤ(42)が、電動モータ(10)のロータ(10b)と減速ギヤ機構(40)の本体部(41)との間に配置され、駆動軸(20)の入力ギヤ(21)及びスプロケット(22)が、電動モータ(10)のロータ(10b)の車体外側端部と動力伝達機構(30)の車体外側端部との間に配置されることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、電動車両用駆動ユニットに関し、特に、電動モータの駆動力をチェーン又はベルトを介して駆動輪に伝達する電動車両に好適な電動車両用駆動ユニットに関する。
従来、駆動輪の車軸と同軸に配置されるモータ軸と減速機構との間に、電動モータからの動力伝達を遮断するように動力伝達の断・接を切り替える断・接機構を車軸と同軸に配置する電動二輪車が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電動二輪車においては、断・接機構による動力伝達の制御の下、電動モータの駆動力がモータ軸と同軸に配置された車軸に供給され、駆動輪が回転駆動される。
特開2011−73601号公報
しかしながら、上述した従来の電動二輪車においては、車軸とモータ軸とが同軸に配置されると共に、減速機構と断・接機構とが車体幅方向に並んで配置されることから、駆動機構全体が車体幅方向に大きな寸法となる。例えば、このような駆動機構をチェーン駆動(ベルト駆動)の二輪車に適用する場合、スプロケット(プーリ)を備えた駆動軸をモータ軸と同軸として車体側方に配置することが考えられる。しかしながら、この場合には、駆動用のチェーン(ベルト)が車体幅方向の中心に対して左右何れかに大きく偏って車体後方に延びることとなる。この結果、乗員の脚部付近で幅広な構成の車体となって乗車時における操作性、快適性が悪くなるという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、電動モータの駆動力をチェーン又はベルトを介して駆動輪に伝達する場合であっても、乗車時における操作性、快適性を向上することができる電動車両用駆動ユニットを提供することを目的とする。
本発明の電動車両用駆動ユニットは、車体前後方向における略中央部に配置される電動モータと、前記電動モータの側方に配置されると共に当該電動モータのモータ軸と同軸に配置される減速機構を含む動力伝達機構と、側面視にて前記モータ軸と離間して配置され、前記動力伝達機構から回転力を受け駆動輪に伝達するための伝達部品が設けられる駆動軸とを具備する電動車両用駆動ユニットであって、前記減速機構の出力ギヤが、車体幅方向にて前記電動モータの本体部と前記減速機構の本体部との間に配置され、前記駆動軸の入力ギヤ及び前記伝達部品が、車体幅方向にて前記電動モータの本体部の車体外側端部と前記動力伝達機構の車体外側端部との間に配置されることを特徴とする。
この構成によれば、減速機構の出力ギヤが、車体幅方向にて電動モータの本体部と減速機構の本体部との間に配置されると共に、駆動軸の入力ギヤ及び伝達部品(例えば、スプロケット又はプーリ)が、電動モータと動力伝達機構との幅の内側に収められることから、駆動軸の入力ギヤ等の駆動系部品を車体幅方向の中央付近に集約して配置できる。これにより、車体幅方向における重量の偏りを低減でき、乗車時における操作性を向上できると共に、運転者の脚部によって挟まれる車体中央部の車幅を細く構成でき、乗車時における快適性を向上できる。この結果、電動モータの駆動力をチェーン又はベルトを介して駆動輪に伝達する場合であっても、乗車時における操作性、快適性を向上することが可能となる。
特に、上記電動車両用駆動ユニットにおいて、前記動力伝達機構は、前記減速機構と前記駆動軸との間に配置され、前記モータ軸の回転を伝達するアイドルギヤを具備し、前記アイドルギヤは、車体幅方向にて前記電動モータの本体部と前記減速機構の本体部との間に配置されることが好ましい。この場合には、車体幅方向にて電動モータの本体部と減速機構の本体部との間であって、モータ軸と駆動軸との間にアイドルギヤが配置されることから、減速機構の出力ギヤの配置を変更することなく駆動軸の入力ギヤを小径化できるので、駆動軸周辺のデッドスペースを低減でき、レイアウトの自由度を向上することが可能となる。また、駆動軸の入力ギヤを大径化することなく、モータ軸と駆動軸との軸間距離を確保できることから、駆動軸と、電動モータ及び動力伝達機構との間合いを設定し易くでき、駆動軸に設けられる伝達部品(例えば、スプロケット又はプーリ)などのクリアランスを容易に確保することが可能となる。
例えば、上記電動車両用駆動ユニットにおいて、前記アイドルギヤは、側面視にて軸中心が前記モータ軸の軸中心に対して前方側且つ下方側に配置され、前記駆動軸は、側面視にて軸中心が前記モータ軸の軸中心に対して後方側且つ下方側に配置される。この場合には、車体幅方向に相対的に大きな寸法を有する電動モータの搭載位置を、駆動軸やアイドルギヤの位置よりも車体底部から離間した位置に配置できることから、車体下端部近傍における車体幅方向の寸法を小さくできるので、車体幅方向における傾動可能角度を大きく確保でき、乗車時における操作性を向上することが可能となる。
特に、上記電動車両用駆動ユニットにおいて、前記モータ軸の軸中心は、車体前後方向にて前記アイドルギヤの軸の軸中心と、前記駆動軸の軸中心との略中央位置に配置されることが好ましい。この場合には、モータ軸の軸中心が、車体前後方向にてアイドルギヤの軸の軸中心と駆動軸の軸中心との略中央位置に配置されることから、重量物である電動モータを車体前後方向の中央付近に配置すると共に、電動モータの車体前後にアイドルギヤと駆動軸とをバランス良く配置できるので、車体旋回時における回転モーメントを低減でき、乗車時における操作性を更に向上することが可能となる。
また、上記電動車両用駆動ユニットにおいて、前記アイドルギヤは、側面視にて軸中心が前記モータ軸の軸中心に対して後方側に配置され、前記駆動軸は、側面視にて軸中心が前記モータ軸の軸中心と前記アイドルギヤの軸中心との間に配置されるようにしてもよい。この場合には、駆動軸が、モータ軸とアイドルギヤの軸との間に配置されることから、モータ軸、アイドルギヤの軸及び駆動軸からなる3軸を車体前後方向に集約して配置できるので、車体旋回時における回転モーメントを低減でき、乗車時における操作性を向上することが可能となる。
さらに、上記電動車両用駆動ユニットにおいて、前記アイドルギヤは、側面視にて軸中心が前記モータ軸の軸中心に対して後方側に配置され、前記駆動軸は、側面視にて軸中心が前記アイドルギヤの軸中心と車体前後方向の同一位置に配置されるようにしてもよい。この場合には、アイドルギヤの軸と駆動軸とが車体の上下方向に重なるように配置されることから、モータ軸、アイドルギヤの軸及び駆動軸からなる3軸を車体前後方向に集約して配置できるので、車体旋回時における回転モーメントを低減でき、乗車時における操作性を向上することが可能となる。
特に、上記電動車両用駆動ユニットにおいて、前記モータ軸、前記アイドルギヤの軸及び前記駆動軸は、側面視にてその3軸の中心点が形成する三角形の内角が何れも鋭角となるように配置されることが好ましい。この場合には、モータ軸、アイドルギヤの軸及び駆動軸からなる3軸を車体前後方向及び車体上下方向に集約して配置できるので、車体旋回時における回転モーメントを低減でき、乗車時における操作性を更に向上することが可能となる。
本発明によれば、電動モータの駆動力をチェーン又はベルトを介して駆動輪に伝達する場合であっても、乗車時における操作性、快適性を向上することが可能となる。
本実施の形態に係る電動車両用駆動ユニットが適用される電動二輪車の概略図である。 本実施の形態に係る電動車両用駆動ユニットを車体側面から見た模式図である。 図2に示す一点鎖線A−Aにおける電動車両用駆動ユニットの断面図である。 本実施の形態の変形例に係る電動車両用駆動ユニットを車体側面から見た模式図である。 本実施の形態の変形例に係る電動車両用駆動ユニットを車体側面から見た模式図である。
以下、本実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明に係る電動車両用駆動ユニットが自動二輪車(電動二輪車)に適用した形態について説明するが、本発明の適用対象となる電動車両はこれに限定されることなく適宜変更可能である。例えば、本発明に係る電動車両用駆動ユニットを、他のタイプの鞍乗型の電動車両に適用することも可能である。
本発明に係る電動車両用駆動ユニットは、駆動輪を駆動するための駆動力を供給する電動モータと、この電動モータの車体側方であってモータ軸と同軸に配置され、動力を伝達する動力伝達機構と、側面視にて電動モータのモータ軸と離間して配置される駆動軸とを含んで構成され、これらの構成要素の位置関係に特徴を有する。
以下、図1〜図3を参照しながら、本発明に係る電動車両用駆動ユニットである電動車両用駆動ユニット(以下、単に「駆動ユニット」という)が有する構成要素の位置関係について説明する。図1は、本実施の形態に係る駆動ユニットが適用される電動二輪車の概略図である。図2は、本実施の形態に係る駆動ユニットを車両側面から見た模式図である。図3は、図2に示す一点鎖線A−Aにおける駆動ユニットの断面図である。なお、以下の説明においては、車両前方を矢印FR、車両後方を矢印RE、車両左側を矢印L、車両右側を矢印Rでそれぞれ示す。
図1に示すように、自動二輪車100は、パワーユニット、電装系等の各部を搭載する鋼製又はアルミ合金製の車体フレーム101を備えている。車体フレーム101のメインフレーム102は、前端部に位置するヘッドパイプ(不図示)から後方に向けて左右に分岐し、斜め下方に延在している。メインフレーム102の後端側からは、スイングアームブラケット103が下方に向って延在している。
駆動ユニット1は、電動モータ10及び駆動軸20を備えている。駆動ユニット1は、電動モータ10が車体前後方向の略中央に位置するように、車体フレーム101に固定されている。駆動軸20の一端にはスプロケット22が設けられている。このスプロケット22と、駆動輪である後輪104に設けられたドリブンスプロケット105との間にドライブチェーン(チェーン)106が巻回されており、電動モータ10の駆動力が後輪104に伝達されるよう構成されている。
駆動ユニット1は、後輪104を駆動するための駆動力を供給する電動モータ10と、この電動モータ10の車体側方であってモータ軸11と同軸に配置され、電動モータ10からの駆動力を駆動軸20に伝達する動力伝達機構30と、側面視にて電動モータ10のモータ軸11と離間して配置される駆動軸20とを含んで構成される(図2、図3参照)。動力伝達機構30は、減速機構である減速ギヤ機構40と、クラッチ機構である遠心クラッチ50と、アイドルギヤ機構60とを有する。動力伝達機構30は、モータ軸11と同軸に配置される回動軸31を有する。この回動軸31は、減速機構40の遊星ギヤ軸及びクラッチ軸として機能する。
図3に示すように、電動モータ10は、駆動ユニット1の内側ケース71と、モータハウジング72とで形成される空間S1に収納される。電動モータ10の回動軸11は、モータハウジング72に一対の軸受けを介して回動可能に支持されている。電動モータ10は、ステータコイルを有し、モータハウジング12の適所に支持されるステータ10aと、モータ軸11に固定されてステータ10a内に同軸に配置されるロータ10bとを有する。なお、電動モータ10のロータ10bは、特許請求の範囲における電動モータ10の本体部を構成する。
動力伝達機構30を構成する減速ギヤ機構40、遠心クラッチ50及びアイドルギヤ機構60は、駆動ユニット1の内側ケース71と、外側ケース73とで形成される空間S2に収納される。また、駆動軸20は、一端部(左端部)を駆動ユニット1の外側ケース73から露出させた状態で空間S2に収納される。動力伝達機構30の回動軸31や駆動軸20は、これらの内側ケース71及び外側ケース72に一対の軸受けを介して回動可能に支持されている。本実施の形態に係る駆動ユニット1においては、概して車体の右方側端部に電動モータ10が配置される一方、車体の左方側端部に動力伝達機構30が配置され、この動力伝達機構30の下方側に駆動軸20が配置されている。
空間S2内において、遠心クラッチ50は、回動軸31の先端部(左端部)近傍に取り付けられている。減速ギヤ機構40は、この遠心クラッチ50の内側(右方側)部分において回動軸31に取り付けられている。遠心クラッチ50は、クラッチイン状態(接続状態)では、クラッチ軸を構成する回動軸31の回転力(駆動力)を減速ギヤ機構40へ伝達する一方、クラッチオフ状態(遮断状態)では、上記回転力(駆動力)の伝達を遮断する。この遠心クラッチ50のクラッチイン状態とクラッチオフ状態とは、回動軸31の回転数に応じて自動的に切り換えられる。
減速ギヤ機構40は、単一又は複数の遊星ギヤを有する遊星ギヤ機構で構成される。減速ギヤ機構40は、遊星ギヤを有する本体部41と、この本体部41と一体的に回転する出力ギヤ42とを有する。本体部41は、遠心クラッチ50側の位置で回動軸31に取り付けられ、出力ギヤ42は、電動モータ10側の位置で回動軸31に取り付けられている。すなわち、減速ギヤ機構40の出力ギヤ42は、車両幅方向にて電動モータ10の本体部であるロータ10bと、減速ギヤ機構40の本体部41との間に配置されている。
アイドルギヤ機構60は、アイドルギヤ61と、アイドルギヤ61の回動軸(以下、適宜「アイドルギヤ軸」という)62とを有する。アイドルギヤ軸62は、回転軸31や駆動軸20と同様に、内側ケース71及び外側ケース72に一対の軸受けを介して回動可能に支持されている。アイドルギヤ61は、減速ギヤ機構40の出力ギヤ42の下方側であって、出力ギヤ42と噛み合う位置に配置されている。
空間S2内に配置される駆動軸20には、入力ギヤ21が設けられている。入力ギヤ21は、アイドルギヤ機構60のアイドルギヤ61の下方側であって、アイドルギヤ61と噛み合う位置に配置されている。一方、駆動ユニット1の外側ケース73から露出する駆動軸20の先端部(左端部)近傍には、スプロケット22が設けられている。なお、このスプロケット22は、電動モータ10の駆動力をドライブチェーン106に伝達する伝達部品を構成する。この場合において、駆動軸20の入力ギヤ21及び伝達部品であるスプロケット22は、動力伝達機構30の車体外側端部P1と、電動モータ10の車体外側端部P2との間に配置されている。
また、図2に示すように、駆動ユニット1において、アイドルギヤ61は、側面視にて、アイドルギヤ軸62の軸中心がモータ軸11の軸中心に対して前方側且つ下方側に配置されている。一方、駆動軸20は、その軸中心がモータ軸11の軸中心に対して後方側且つ下方側に配置されている。また、駆動軸20は、その軸中心がアイドルギヤ軸62の軸中心に対して後方側且つ下方側に配置されている。この場合において、これらのモータ軸11、駆動軸20及びアイドルギヤ軸62の3軸は、各軸の中心点が形成する三角形の内角(θ〜θ)が何れも鋭角となるように配置されている。また、モータ軸11の軸中心は、車両前後方向にて、アイドルギヤ軸62の軸中心と、駆動軸20の軸中心との略中央位置に配置されている。
このような構成を有する駆動ユニット1においては、運転者のアクセル操作に応じて電動モータ10が駆動され、その駆動力がモータ軸11及び回動軸31を介して遠心クラッチ50に伝達される。回動軸31の回転数が予め定められた回転数を上回ると、遠心クラッチ50がクラッチオフ状態(遮断状態)からクラッチイン状態(接続状態)に切り替えられる。クラッチイン状態(接続状態)においては、遠心クラッチ50に伝達された駆動力(回転力)が減速ギヤ機構40に伝達される。
遠心クラッチ50から伝達された回転力は、減速ギヤ機構40により予め定められた割合で減速された後、出力ギヤ42からアイドルギヤ61に伝達される。アイドルギヤ61に伝達された回転力は、入力ギヤ21を介して駆動軸20に伝達される。駆動軸20の回転に伴ってスプロケット22が回転し、このスプロケット22に巻回されたドライブチェーン106が回転する。このドライブチェーン106の回転に応じてドリブンスプロケット105が回転し、駆動輪である後輪104が回転する。
このように電動モータ10の駆動力がドライブチェーン106を介して後輪104に伝達される駆動ユニット1において、減速ギヤ機構40の出力ギヤ42が、車体幅方向にて電動モータ10のロータ10bと減速ギヤ機構40の本体部41との間に配置されると共に、駆動軸20の入力ギヤ21及びスプロケット22が、電動モータ10と動力伝達機構30との幅の内側に収められることから、駆動軸20の入力ギヤ21等の駆動系部品を車体幅方向の中央付近に集約して配置できる。これにより、車体幅方向における重量の偏りを低減でき、乗車時における操作性を向上できると共に、運転者の脚部によって挟まれる車体中央部の車幅を細く構成でき、乗車時における快適性を向上できる。この結果、電動モータ10の駆動力をドライブチェーン106を介して駆動輪(後輪104)に伝達する場合であっても、乗車時における操作性、快適性を向上することが可能となる。
特に、本実施の形態に係る駆動ユニット1においては、動力伝達機構30が、減速ギヤ機構40と駆動軸20との間に配置され、モータ軸11の回転を伝達するアイドルギヤ61を備えており、このアイドルギヤ61が、車体幅方向にて電動モータ10のロータ10bと減速ギヤ機構40の本体部41との間に配置される。これにより、アイドルギヤ61が、車体幅方向にて電動モータ10のロータ10bと減速ギヤ機構40の本体部41との間に配置できることから、減速ギヤ機構40の出力ギヤ42の配置を変更することなく駆動軸20の入力ギヤ21を小径化できるので、駆動軸20周辺のデッドスペースを低減でき、レイアウトの自由度を向上することが可能となる。また、駆動軸20の入力ギヤ21を大径化することなく、モータ軸11と駆動軸20との軸間距離を確保できることから、駆動軸20と、電動モータ10及び動力伝達機構30との間合いを設定し易くでき、駆動軸20に設けられるスプロケット22のクリアランスを容易に確保することが可能となる。
また、本実施の形態に係る駆動ユニット1においては、側面視において、アイドルギヤ軸62の軸中心が、モータ軸11の軸中心に対して前方側且つ下方側に配置され、駆動軸20の軸中心が、モータ軸11の軸中心に対して後方側且つ下方側に配置されている。これにより、車体幅方向に相対的に大きな寸法を有する電動モータ10の搭載位置を、駆動軸20やアイドルギヤ61の位置よりも車体底部から離間した位置に配置できることから、車体下端部近傍における車体幅方向の寸法を小さくできるので、車体幅方向における傾動可能角度を大きく確保でき、乗車時における操作性を向上することが可能となる。
特に、本実施の形態に係る駆動ユニット1においては、モータ軸11の軸中心が、車体前後方向にてアイドルギヤ軸62の軸中心と、駆動軸20の軸中心との略中央位置に配置されている。これにより、重量物である電動モータ10を車体前後方向の中央付近に配置すると共に、電動モータ10の車体前後にアイドルギヤ61と駆動軸20とをバランス良く配置できるので、車体旋回時における回転モーメントを低減でき、乗車時における操作性を更に向上することが可能となる。
しかも、本実施の形態に係る駆動ユニット1においては、側面視において、モータ軸11、アイドルギヤ軸62及び駆動軸20の3軸の中心点が形成する三角形の内角が何れも鋭角となるように配置されている。これにより、モータ軸11、アイドルギヤ軸62及び駆動軸20からなる3軸を車体前後方向及び車体上下方向に集約して配置できるので、車体旋回時における回転モーメントを低減でき、乗車時における操作性を更に向上することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、側面視において、アイドルギヤ軸62の軸中心が、モータ軸11の軸中心に対して前方側且つ下方側に配置され、駆動軸20の軸中心が、モータ軸11の軸中心に対して後方側且つ下方側に配置される場合について説明している。しかしながら、モータ軸11、アイドルギヤ軸62及び駆動軸20の3軸の配置については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、図4及び図5に示すように、モータ軸11、アイドルギヤ軸62及び駆動軸20の3軸を配置するように変更してもよい。図4及び図5は、本実施の形態の変形例に係る駆動ユニット1を車体側面から見た模式図である。なお、これらの3軸を通過する断面における位置関係については、上記実施の形態における位置関係(すなわち、図3に示す位置関係)と同様であるものとする。
図4に示す駆動ユニット1においては、側面視において、アイドルギヤ61は、アイドルギヤ軸62の軸中心がモータ軸11の軸中心に対して後方側に配置されている。一方、駆動軸20は、その軸中心がモータ軸11の軸中心と、アイドルギヤ軸62の軸中心との間に配置されている。この場合には、駆動軸20が、モータ軸11とアイドルギヤ軸62との間に配置されることから、モータ軸11、アイドルギヤ軸62及び駆動軸20からなる3軸を車体前後方向に集約して配置できるので、車体旋回時における回転モーメントを低減でき、乗車時における操作性を向上することが可能となる。
また、図5に示す駆動ユニット1においては、側面視において、アイドルギヤ61は、アイドルギヤ軸62の軸中心がモータ軸11の軸中心に対して後方側に配置されている。一方、駆動軸20は、その軸中心がモータ軸11の軸中心と車体前後方向の同一位置に配置されている。この場合には、アイドルギヤ軸62と駆動軸20とが車体の上下方向に重なるように配置されることから、モータ軸11、アイドルギヤ軸62及び駆動軸20からなる3軸を車体前後方向に集約して配置できるので、車体旋回時における回転モーメントを低減でき、乗車時における操作性を向上することが可能となる。
さらに、上記実施の形態においては、電動モータ10の駆動力を、伝達部品として駆動軸20に設けられたスプロケット22を介してドライブチェーン106により駆動輪に伝達する駆動ユニット1について説明している。しかしながら、駆動力を伝達する伝達部品の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、電動モータ10の駆動力を、駆動軸20に設けられたプーリを介してドライブベルト(ベルト)により駆動輪に伝達する構成に変更することができる。このように変更した場合においても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
本発明に係る電動車両用駆動ユニットは、電動モータの駆動力をチェーン又はベルトを介して駆動輪に伝達する電動車両に有用である。
100 自動二輪車
101 車体フレーム
104 後輪
106 ドライブチェーン
1 駆動ユニット
10 電動モータ
10a ステータ
10b ロータ
11 モータ軸
20 駆動軸
21 入力ギヤ
22 スプロケット
30 動力伝達機構
31 回動軸
40 減速ギヤ機構
41 本体部
42 出力ギヤ
50 遠心クラッチ
60 アイドルギヤ機構
61 アイドルギヤ
62 回動軸(アイドルギヤ軸)

Claims (7)

  1. 車体前後方向における略中央部に配置される電動モータと、前記電動モータの側方に配置されると共に当該電動モータのモータ軸と同軸に配置される減速機構を含む動力伝達機構と、側面視にて前記モータ軸と離間して配置され、前記動力伝達機構から回転力を受け駆動輪に伝達するための伝達部品が設けられる駆動軸とを具備する電動車両用駆動ユニットであって、
    前記減速機構の出力ギヤが、車体幅方向にて前記電動モータの本体部と前記減速機構の本体部との間に配置され、
    前記駆動軸の入力ギヤ及び前記伝達部品が、車体幅方向にて前記電動モータの本体部の車体外側端部と前記動力伝達機構の車体外側端部との間に配置されることを特徴とする電動車両用駆動ユニット。
  2. 前記動力伝達機構は、前記減速機構と前記駆動軸との間に配置され、前記モータ軸の回転を伝達するアイドルギヤを具備し、
    前記アイドルギヤは、車体幅方向にて前記電動モータの本体部と前記減速機構の本体部との間に配置されることを特徴とする請求項1記載の電動車両用駆動ユニット。
  3. 前記アイドルギヤは、側面視にて軸中心が前記モータ軸の軸中心に対して前方側且つ下方側に配置され、前記駆動軸は、側面視にて軸中心が前記モータ軸の軸中心に対して後方側且つ下方側に配置されることを特徴とする請求項2記載の電動車両用駆動ユニット。
  4. 前記モータ軸の軸中心は、車体前後方向にて前記アイドルギヤの軸の軸中心と、前記駆動軸の軸中心との略中央位置に配置されることを特徴とする請求項3記載の電動車両用駆動ユニット。
  5. 前記アイドルギヤは、側面視にて軸中心が前記モータ軸の軸中心に対して後方側に配置され、前記駆動軸は、側面視にて軸中心が前記モータ軸の軸中心と前記アイドルギヤの軸中心との間に配置されることを特徴とする請求項2記載の電動車両用駆動ユニット。
  6. 前記アイドルギヤは、側面視にて軸中心が前記モータ軸の軸中心に対して後方側に配置され、前記駆動軸は、側面視にて軸中心が前記アイドルギヤの軸中心と車体前後方向の同一位置に配置されることを特徴とする請求項2記載の電動車両用駆動ユニット。
  7. 前記モータ軸、前記アイドルギヤの軸及び前記駆動軸は、側面視にてその3軸の中心点が形成する三角形の内角が何れも鋭角となるように配置されることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれかに記載の電動車両用駆動ユニット。
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