JP2014233944A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体を無駄にせずに記録媒体上に画像を形成して画像品質を調整する。
【解決手段】画像形成装置1は、消去可能なインクにより記録媒体P上に消去用画像及び本画像を形成する吐出ヘッド5と、記録媒体P上に形成された消去用画像を消去する消去部7と、を備える。制御部2は、記憶部4に記憶された画像情報に基づいて吐出ヘッド5に本画像を形成させる前に、吐出ヘッド5に空打ちを行わせ、消去用画像を形成させる。制御部2は、吐出ヘッド5に消去用画像を形成させた後、消去部7に消去用画像を消去させる。消去可能なインクとして、擦過によって除去可能なインク、水分、熱エネルギー、光エネルギーの付与によって消色可能なインクを用いることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、インクジェット方式や電子写真方式等、多様な種類の画像形成装置が用いられている。インクジェット方式の画像形成装置については、据え置き型ではなく、装置を持ち運べるように小型化したハンディータイプの装置も開発されている。これらの画像形成装置では、画像品質の向上のために多くの調整(メンテナンス)が行われている。
例えば、インクジェット方式の画像形成装置では、未使用時にインクが空気に触れて乾燥することで吐出不良や欠ノズルが生じ、画像の品質劣化が生じる。そのため、据え置き型のインクジェット方式の画像形成装置では、記録媒体にインクが付着しないように専用の領域(メンテナンスポジション)に吐出ヘッドを移動させた状態で予備吐出を行い、ノズルのメニスカスを安定させる。その後、本来印刷すべき画像を形成し、欠ノズルがある場合には吐出ヘッドを加圧又は吸引することで目詰まりを回復させるパージを行って画像の品質劣化を回避している。
しかし、装置ごと移動可能なハンディータイプのインクジェット方式の画像形成装置では、メンテナンスポジションがなく、予備吐出やパージ等の空打ちを行うことはできない。このため、ハンディータイプのインクジェット方式の画像形成装置において、空打ちの際、ノズルをキャップで覆うものが提案されている(特許文献1参照)。
一方、電子写真方式の画像形成装置では、記録媒体にトナー像を転写する前の中間体上で画像濃度を検出し、検出した画像濃度に基づいて画像形成条件を変更し、画像品質を調整している。この場合、実際に記録媒体上に形成された画像の濃度を検出しているわけではないので、ユーザーが目にする画像の濃度とはいえない。また、同じ画像情報に基づいて画像を形成したとしても、記録媒体の種類毎に濃度にバラツキが生じ、品質にムラが生じてしまう。そのため、濃度調整のための階調パッチ等を実際に記録媒体上に形成し、パッチの濃度検出結果に基づいて次の記録媒体以降の画像形成に対する画像形成条件を更新するものもある。
特開平9−131926号公報
しかし、従来の画像形成装置では、調整に伴って様々な問題が生じていた。
インクジェット方式の画像形成装置において、キャップを装着して空打ちを行う場合には、キャップを取り付けるというユーザーの手間が発生し、煩雑な作業であった。さらに、乾燥速度が速いインクでは、キャップを取り付けている間にノズル内のインクが乾燥してしまい、吐出不良となるおそれがあった。また、キャップの装着を自動化して手間が減っても、キャップに溜まる廃インクを捨てる等の手間がかかっていた。また、廃インクを吸収するための吸収部材をキャップに付けた場合には、吸収部材を交換する必要があった。
そこで、記録媒体上でインクの空打ちを行うことが考えられるが、空打ちに使用した記録媒体には吐出されたインクが付着するため、記録媒体が無駄になってしまう。
また、電子写真方式の画像形成装置において、実際使用する記録媒体に濃度調整用の画像が形成される場合、調整用の記録媒体(ヤレ紙)は、ユーザーにとって必要ないものであるにもかかわらず、ユーザーの目に触れるうえ、本来印刷すべき画像を形成する記録媒体として使用することはできず、記録媒体の無駄が生じていた。
本発明は、記録媒体を無駄にせずに記録媒体上に画像を形成して画像品質を調整することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、消去可能な色材により記録媒体上に消去用画像及び消去されない本画像を形成する画像形成部と、前記記録媒体上に形成された前記消去用画像を消去する消去部と、前記画像形成部及び前記消去部を制御する制御部と、を備える画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記画像形成部は、インクジェット方式により画像を形成するものであり、前記色材は、インクであり、前記消去用画像は、前記画像形成部によるインクの空打ちにより形成され、画像情報を記憶する記憶部と、当該画像形成装置に対する前記記録媒体の相対的な位置を検出する位置検出部と、を備え、前記制御部は、前記記憶部に記憶された画像情報と前記位置検出部により検出された前記記録媒体の相対的な位置とに基づいて、前記画像形成部に前記本画像を形成させる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記記憶部に記憶された画像情報に基づいて前記画像形成部に前記本画像を形成させる前に、前記画像形成部に前記空打ちを行わせる。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記画像形成部においてインクが最後に吐出されてから所定時間以上の時間が経過した場合に、前記画像形成部に前記空打ちを行わせる。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、ユーザーが前記空打ちを指示するための操作部を備え、前記制御部は、前記操作部から前記空打ちが指示された場合に、前記画像形成部に前記空打ちを行わせる。
請求項6に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記位置検出部により検出された前記記録媒体の相対的な位置に基づいて、前記記録媒体が当該画像形成装置から一旦離れ、再度当該画像形成装置に近付いたと判断した場合に、前記画像形成部に前記空打ちを行わせる。
請求項7に記載の発明は、請求項2〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記記憶部に記憶された画像情報と前記位置検出部により検出された前記記録媒体の相対的な位置とに基づいて、前記記録媒体上の画像領域と非画像領域とを判別し、前記画像形成部に前記非画像領域に対して前記空打ちを行わせる。
請求項8に記載の発明は、請求項2〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記制御部は、前記記憶部に記憶された画像情報と前記位置検出部により検出された前記記録媒体の相対的な位置とに基づいて、前記記録媒体上の画像領域と非画像領域とを判別し、前記画像形成部に前記画像領域のうち未だ画像が形成されていない領域に対して前記空打ちを行わせる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置において、手動走査型のハンディープリンターである。
請求項10に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記消去用画像の濃度を検出する濃度検出部を備え、前記制御部は、前記濃度検出部により検出された濃度に基づいて、前記画像形成部により形成される前記本画像の画像品質を調整する。
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の画像形成装置において、前記画像形成部は、電子写真方式により画像を形成するものであり、前記色材は、トナーである。
請求項12に記載の発明は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記消去部は、擦過によって前記色材を除去する。
請求項13に記載の発明は、請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記消去部は、所定の作用によって前記色材を消色させる。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の画像形成装置において、前記消去部は、前記色材に水分を付与する。
請求項15に記載の発明は、請求項13に記載の画像形成装置において、前記消去部は、前記色材に熱エネルギーを付与する。
請求項16に記載の発明は、請求項13に記載の画像形成装置において、前記消去部は、前記色材に光エネルギーを付与する。
本発明によれば、記録媒体を無駄にせずに記録媒体上に画像を形成して画像品質を調整することができる。
本発明の第1の実施の形態における画像形成装置を示す概略構成図である。 第1の実施の形態の画像形成装置において実行される画像形成処理を示すフローチャートである。 消去用画像形成領域及び本画像形成領域の例を示す斜視図である。 (a)は、インク吐出前の状態を示す図である。(b)は、空打ち時を示す図である。(c)は、消去用画像が消去され、本画像の形成が開始された状態を示す図である。(d)は、本画像の形成が完了した状態を示す図である。 消去用画像及び本画像の形成例を示す図である。 第1の実施の形態の変形例1の画像形成装置において実行される画像形成処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態の変形例2の画像形成装置において実行される画像形成処理を示すフローチャートである。 第1の実施の形態の変形例3の画像形成装置において実行される画像形成処理を示すフローチャートである。 (a)は、画像形成装置が再び置かれた場所が記録媒体上の非画像領域であった場合の例である。(b)は、図9(a)に示す状態から画像が形成された後の図である。 (a)は、画像形成装置が再び置かれた場所が記録媒体上の画像領域であって、かつ、その画像領域に未だ本画像が形成されていない場合の例である。(b)は、図10(a)に示す状態から画像が形成された後の図である。 (a)は、画像形成装置が再び置かれた場所が記録媒体上の画像領域であって、かつ、その画像領域に既に本画像が形成されている場合の例である。(b)は、画像形成装置が非画像領域に移動された後の図である。(c)は、図11(b)に示す状態から画像が形成された後の図である。 本発明の第2の実施の形態における画像形成装置を示す概略構成図である。 第2の実施の形態の画像形成装置において実行される画像形成処理を示すフローチャートである。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は、第1の実施の形態における画像形成装置1を示す概略構成図である。画像形成装置1は、インクジェット方式の画像形成装置である。
画像形成装置1は、制御部2、インクタンク3、記憶部4、画像形成部としての吐出ヘッド5、位置検出部6、消去部7、画像読取部8、キャップ9、通信部11、警告部12等を備える。画像形成装置1は、各部が外装13によって一体化された手動走査型のハンディープリンターであり、容易に持ち運びができるようになっている。ユーザーが画像形成装置1を手で握り、図1に示す矢印X方向に動かすことによって、用紙等の記録媒体P上に画像を形成することができる。
なお、図1では、画像形成装置1が記録媒体P上に浮いているように描かれているが、画像形成装置1には、記録媒体Pから所定の距離を保つことができるようなガイド(図示せず)が設けられている。
制御部2は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成され、CPUは、ROMに格納されている各種処理プログラムを読み出して、当該プログラムとの協働により画像形成装置1の各部の処理動作を統括的に制御する。
制御部2は、ユーザーが記録媒体P上で画像形成装置1を手動で動かすことで生じる位置の変位を位置検出部6から取得し、記憶部4に記憶された画像情報と位置検出部6により検出された記録媒体Pの相対的な位置とに基づいて、画像情報に応じた吐出信号を吐出ヘッド5に出力する。
インクタンク3は、色材としてのインクを貯留し、制御部2の制御下で、吐出ヘッド5にインクを供給する。インクタンク3へのインクの供給は、直接液を供給するものであってもよいが、カートリッジ方式のように、交換できるものであってもよい。
インクとしては、外部刺激によって消去可能なものが用いられる。インクの消去には、色材そのものを記録媒体Pから取り除くもの(除去)と、色材は記録媒体P上に残るが顕色していないもの(消色)の両方が含まれる。また、消色とは、無色化又は不可視化することを意味する。
例えば、除去可能なインクとしては、擦過によって除去されるインクが用いられる。この場合、記録媒体Pが非吸収体であれば、インクを擦過により除去することができる。通常、インクジェット方式の画像形成装置において使用されるインク(液体)は低粘度(〜20cps)であり、その程度の粘度であれば、蒸発する液状の成分が多く、乾燥後に残る物質の割合は低い。このため、接着力は高くならないので、非吸収体であれば、ほとんどのインクが擦過可能である。また、ホワイトボード用インクのように、インクに剥離剤が入っていれば、より除去が容易になる。
また、消色可能なインクとしては、所定の作用によって消色するインクが用いられる。例えば、水分、熱エネルギー、光エネルギー等を付与することで消色するインクが挙げられる。
水分の付与によって消色するインクとしては、クリスタルバイオレットラクトン;マラカイトグリーンラクトン;1.3ジメチル−6−ジエチルアミノフルオラン;6−ジエチルアミノ−ベンゾ〔α〕−フルオラン;3−シクロヘキシルメチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン;ベンゾイルロイコメチレンブルー;エチルロイコメチレンブルー;メトキシベンゾイルロイコメチレンブルー;2−(フェニルイミノエタンジリデン)−3.3−トリメチル−インドリン;1.3.3−トリメチル−インドリノ−7′−クロル−β−ナフトスピロピラン;ジ−β−ナフトスピロピラン;N−アセチルオーラミン;N−フェニルオーラミン;ローダミンBラクタム;から選択される1種以上の電子供与性呈色化合物と、サリチル酸亜鉛及びビスフェノールAから選択される電子受容性顕色化合物とを混合した有色インク剤を含むインク等を用いることができる(特開平7−90213号公報参照)。
熱エネルギーの付与によって消色するインクとしては、ロイコ染料と顕色剤を含むインク等を用いることができる。
光エネルギーの付与によって消色するインクとしては、フォトクロミック化合物を含むインク等を用いることができる。
記憶部4は、各種データを記憶する記憶装置である。記憶部4には、通信部11により受信された画像情報や、画像読取部8により得られた画像情報が記憶される。記憶部4としては、例えば、DRAM(Dynamic RAM)等を用いることができる。
吐出ヘッド5は、複数のノズルを有する。複数のノズルは、図1において紙面と直交する方向(図1に示す矢印X方向と直交する方向であって、かつ、記録媒体Pの面と平行な方向)に配列されている。吐出ヘッド5は、インクタンク3からインクの供給を受け、制御部2からの吐出信号に基づいて、複数のノズルからインクを吐出し、記録媒体P上に画像を形成する。
図1では、吐出ヘッド5が一つの場合を図示しているが、これに限るものではない。カラー画像を形成する画像形成装置であれば、吐出ヘッド5を多数設ければよい。吐出ヘッド5としては、オンデマンド方式、コンテニュアス方式等、従来公知の方式を用いることができる。また、吐出方式としては、電気−機械変換方式(ピエゾ型)、電気−熱変換方式(サーマル型)、静電吸引方式等でもよい。
吐出ヘッド5は、画像情報に基づいて、記録媒体P上に本来印刷したい画像(以下、本画像という。)を形成する。
また、吐出ヘッド5は、記録媒体P上に消去用画像を形成する。本実施の形態では、消去用画像は、吐出ヘッド5によるインクの空打ちにより形成される画像である。吐出ヘッド5の空打ちでは、記録媒体P上にインクが付着するか否かは重要ではないため、本実施の形態において、消去用画像の形成とは、吐出ヘッド5のノズルからインクが吐出されていればよい。制御部2は、吐出ヘッド5に消去用画像を形成させることで、それ以降に形成される本画像の画像品質を調整している。
空打ちにより吐出ヘッド5の各ノズルからインクの吐出を複数回行うことで、粘度が上昇したインクが吐出され、ノズルの目詰まりが解消され、安定した吐出状態へ戻る。
空打ちには、予備吐出と、パージと、が含まれる。
予備吐出とは、増粘・凝集したインクを排出するために行う吐出をいう。予備吐出は、プリント直前に行われることが多い。
パージとは、ノズルに目詰まりが生じた場合に、吐出ヘッド5側から加圧して、目詰まり等の不具合を解消するための吐出をいう。パージで消費されるインクは、予備吐出で消費されるインクより多い。
位置検出部6は、画像形成装置1に対する記録媒体Pの相対的な位置を検出する。
記録媒体Pが固定されている場合には、画像形成装置1の絶対的な位置を検出することで、画像形成装置1に対する記録媒体Pの相対的な位置を検出することができる。画像形成装置1の位置を検出する方式として、例えば、光学式マウスやボール式マウスで用いられている移動量を算出する方式、Airpen(登録商標)のように異なる波長の光源を使い、到着時間のズレから位置を測定する方式等を用いることができる。
また、アノトペンのように、特殊な配列の小さなドットパターンが印刷された記録媒体Pを用いて、画像読取部8により記録媒体P上のドットを読み取り、読み取った部分の位置情報を取得する方式を用いてもよい。
消去部7は、記録媒体P上に形成された消去用画像を消去する。消去用画像の消去方法は、使用されるインクの種類に応じた方法を用いればよい。
消去部7は、制御部2からの吐出信号に基づいて、吐出ヘッド5により空打ちが行われた空打ち部(消去用画像)のみを消去する。この際、本画像については、消去部7による消去は行われない。消去部7は、図1のX方向において、吐出ヘッド5の両側にそれぞれ設けられている。ユーザーが画像形成装置1をX方向に動かす際に、吐出ヘッド5が通過した記録媒体P上の領域を後から通過する方の消去部7を用いて、消去用画像を消去すればよい。
擦過によって除去可能なインクを用いる場合には、消去部7は、擦過によって色材を除去する。消去部7は、記録媒体Pと接触する必要があり、その素材は限定しないが、多様な記録媒体Pへの接触を考えると、弾性があり柔らかい多孔質体が望ましい。
水分の付与によって消色可能なインクを用いる場合には、消去部7は、色材に水分を付与することで、色材を消色させる。消去部7は、記録媒体P上のインクに水分を付与できるものであればよい。例えば、スプレーやディスペンサー等の非接触タイプ、水分を含む多孔質体による接触タイプ等を用いることができる。
熱エネルギーの付与によって消色可能なインクを用いる場合には、消去部7は、色材に熱エネルギーを付与することで、色材を消色させる。消去部7としては、ランプのように記録媒体P全体を加熱するものや、サーマルヘッドのように記録媒体Pの領域毎に選択的に加熱できるもの等を用いる。また、接触方式又は非接触方式の従来公知の加熱手段を用いることができる。ただし、吐出ヘッド5まで加熱されるとインクの蒸発が進み粘度が上昇し、デキャップの原因となるため、吐出ヘッド5が加熱されないような手段を選択することが望ましい。
光エネルギーの付与によって消色可能なインクを用いる場合には、消去部7は、色材に光エネルギーを付与することで、色材を消色させる。例えば、フォトクロミック化合物を含むインクを用いる場合、消去部7は、UVランプやUVレーザー等から構成され、紫外線を当てることにより、インクを消色させる。
画像読取部8は、光源と撮像素子とが一体化された既存のイメージスキャナーによって構成され、画像を読み取る。
キャップ9は、吐出ヘッド5の乾燥を防ぐためのものであり、吐出ヘッド5のノズル面を覆う。キャップ9は、手動であっても自動であってもよい。蒸発が遅いインクの場合はキャップ9を付けなくてもよい。
通信部11は、PC(Personal Computer)等の外部機器との間で無線通信方式によりデータの送受信を行う。通信部11は、PCから画像情報を受信する。受信された画像情報は、制御部2により、記憶部4に記憶される。
警告部12は、ブザー音、光又は振動を発することにより、ユーザーに対して警告を行う。
制御部2は、記憶部4に記憶された画像情報と位置検出部6により検出された記録媒体Pの相対的な位置とに基づいて、吐出ヘッド5に本画像を形成させる。
制御部2は、記憶部4に記憶された画像情報に基づいて吐出ヘッド5に本画像を形成させる前に、吐出ヘッド5に空打ちを行わせ、消去用画像を形成させる。
制御部2は、吐出ヘッド5に消去用画像(空打ち部)を形成させた後、消去部7に消去用画像を消去させる。
次に、画像形成装置1における動作について説明する。
図2は、画像形成装置1において実行される画像形成処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部2のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
まず、制御部2は、通信部11により、PCから画像情報が受信されたか否かを判断する(ステップS1)。PCから画像情報が受信されない場合には(ステップS1;NO)、ステップS1に戻る。
通信部11により、PCから画像情報が受信された場合には(ステップS1;YES)、制御部2は、PCから受信された画像情報を記憶部4に記憶させる(ステップS2)。
次に、制御部2は、位置検出部6により検出された画像形成装置1に対する記録媒体Pの相対的な位置を連続的に取得し、記録媒体Pの位置の連続的な変化に基づいて、記録媒体P上を画像形成装置1が移動したか否かを判断する(ステップS3)。画像形成装置1は、ユーザーが画像形成装置1を動かすことに伴って画像を形成するものであるため、矢印X方向における画像形成装置1の記録媒体Pに対する移動の検出を契機として、インクの吐出を開始する。記録媒体P上を画像形成装置1が移動していないと判断した場合には(ステップS3;NO)、ステップS3に戻る。
ステップS3において、記録媒体P上を画像形成装置1が移動したと判断した場合には(ステップS3;YES)、制御部2は、吐出ヘッド5を制御して、記録媒体P上に消去用画像を形成させる(ステップS4)。具体的には、制御部2は、吐出ヘッド5の全てのノズルについて、空打ちを行わせる。空打ちでインクを吐出する回数は、インクの物性や組成、ノズルの形状や素材、ノズル周辺の温度・湿度にも影響を受けるが、少なくとも各ノズルで10回以上吐出を行うことが望ましい。記録媒体Pにおける消去用画像が形成された領域を示す情報は、制御部2により、記憶部4に記憶される。なお、空打ちを行っている間も、ユーザーは、記録媒体P上で画像形成装置1を動かし続ける。
次に、ユーザーが記録媒体P上で画像形成装置1を動かすのに伴い、制御部2は、消去用画像が形成された領域、及び、位置検出部6により検出された画像形成装置1に対する記録媒体Pの相対的な位置に基づいて、消去部7に消去用画像(空打ち部)を消去させる(ステップS5)。
次に、ユーザーが記録媒体P上で画像形成装置1を動かすのに伴い、制御部2は、記憶部4に記憶された画像情報と位置検出部6により検出された記録媒体Pの相対的な位置とに基づいて、吐出ヘッド5に本画像を形成させる(ステップS6)。
以上で、第1の実施の形態における画像形成処理が終了する。
なお、消去用画像及び本画像が形成される位置と、吐出ヘッド5と消去部7との距離によっては、ステップS5とステップS6とが前後してもよい。例えば、本画像が形成された後に消去用画像が消去されてもよいし、本画像が形成されている途中で消去用画像が消去されてもよい。
図3は、消去用画像形成領域A1及び本画像形成領域A2の例を示す斜視図であり、図4(a)〜(d)は、消去用画像B1及び本画像B2の形成手順を説明するための図である。なお、図3及び図4(a)〜(d)では、画像形成装置1内の吐出ヘッド5と、画像の消去に使用する方の消去部7との相対的な位置関係を簡易的に示している。
図4(a)は、インク吐出前の状態を示す図である。
図4(b)は、空打ち時を示す図である。ユーザーが記録媒体P上で画像形成装置1を動かすのに伴い、吐出ヘッド5により、消去用画像形成領域A1で空打ちが行われ、消去用画像B1が形成される。これにより、ノズルの吐出が安定した状態になる。
図4(c)は、消去部7により、消去用画像B1が消去され、吐出ヘッド5により、本画像形成領域A2に本画像B2の形成が開始された状態を示す図である。
図4(d)は、本画像B2の形成が完了した状態を示す図である。吐出ヘッド5の空打ちを行うことで、ノズルが安定した状態で本画像B2を形成することができるため、本画像B2は良好な状態となる。また、消去用画像B1は消去されるので、記録媒体Pを本画像B2以外で汚すことはない。
図5に、消去用画像B1及び本画像B2の形成例を示す。消去用画像B1の端部C1は、インクの吐出が開始された直後であるため、吐出が安定していない。そのため、カスレ等の画像不良が発生している。一方、本画像B2は、消去用画像B1の形成によって、吐出ヘッド5が十分安定した状態となっているので、端部C2においてカスレが発生することはない。なお、図5では、消去用画像B1が消去される前の状態を示しているが、実際には、消去用画像B1は、形成された直後に消去されるので、ユーザーの目に触れることはない。
以上説明したように、画像形成装置1によれば、記録媒体P上に消去用画像を形成した後に消去用画像を消去することができるので、空打ちを行うためのメンテナンスポジションがなくても記録媒体Pを汚すことなく、インクの吐出が安定した状態で良好な本画像を形成することができる。したがって、記録媒体Pを無駄にせずに記録媒体P上に画像を形成して画像品質を調整することができる。
また、画像形成装置1によれば、画像情報に基づいて吐出ヘッド5に本画像を形成させる前に、吐出ヘッド5に空打ちを行わせるので、インクの吐出を行っていなかった間にノズルの乾燥等により吐出が不安定になっていたとしても、安定した状態で本画像を形成することができる。
また、記録媒体P上に空打ちを行うので、空打ちを行う際にキャップを取り付けたり、キャップに溜まった廃インクを捨てたりする手間も不要となる。
[変形例1]
次に、第1の実施の形態の変形例1について説明する。
変形例1における画像形成装置1Aは、第1の実施の形態に示した画像形成装置1と同様の構成によってなるため、図1を援用し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、変形例1に特徴的な構成及び処理について説明する。
制御部2は、吐出ヘッド5においてインクが最後に吐出されてから所定時間以上の時間が経過した場合に、吐出ヘッド5に空打ちを行わせ、消去用画像を形成させる。
図6は、画像形成装置1Aにおいて実行される画像形成処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部2のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。変形例1では、本画像を形成するための画像情報は、予め記憶部4に記憶されている。
まず、制御部2は、位置検出部6により検出された画像形成装置1Aに対する記録媒体Pの相対的な位置を連続的に取得し、記録媒体Pの位置の連続的な変化に基づいて、記録媒体P上を画像形成装置1Aが移動したか否かを判断する(ステップS11)。記録媒体P上を画像形成装置1Aが移動していないと判断した場合には(ステップS11;NO)、ステップS11に戻る。
ステップS11において、記録媒体P上を画像形成装置1Aが移動したと判断した場合には(ステップS11;YES)、制御部2は、吐出ヘッド5においてインクが最後に吐出されてから所定時間以上の時間が経過したか否かを判断する(ステップS12)。具体的には、制御部2は、吐出ヘッド5による画像形成が最後に行われてからの時間を計測する計時部を備え、計時部により計測された時間が所定時間以上であるか否かを判断する。
吐出ヘッド5においてインクが最後に吐出されてから所定時間以上の時間が経過したと判断した場合には(ステップS12;YES)、制御部2は、吐出ヘッド5を制御して、記録媒体P上に消去用画像を形成させる(ステップS13)。ステップS13〜ステップS15の処理は、図2のステップS4〜ステップS6の処理と同様であるから、説明を省略する。
ステップS12において、吐出ヘッド5においてインクが最後に吐出されてから所定時間以上の時間が経過していないと判断した場合には(ステップS12;NO)、制御部2は、記憶部4に記憶された画像情報と位置検出部6により検出された記録媒体Pの相対的な位置とに基づいて、吐出ヘッド5に本画像を形成させる(ステップS15)。
以上で、変形例1における画像形成処理が終了する。
以上説明したように、変形例1によれば、記録媒体P上に消去用画像を形成した後に消去用画像を消去することができるので、記録媒体Pを無駄にせずに記録媒体P上に画像を形成して画像品質を調整することができる。
また、最後の吐出から所定時間以上の時間が経過した場合に空打ちを行わせるので、乾燥によりインクの粘度が上昇し、デキャップ等の吐出不良が生じるおそれがある場合であっても、安定した状態で本画像を形成することができる。
[変形例2]
次に、第1の実施の形態の変形例2について説明する。
変形例2における画像形成装置1Bは、第1の実施の形態に示した画像形成装置1と同様の構成によってなるため、図1を援用し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、変形例2に特徴的な構成及び処理について説明する。
画像形成装置1Bは、操作部としての空打ちボタン10(図1参照)を備える。
空打ちボタン10は、ユーザーが空打ちを指示するためのものであり、空打ちボタン10の押下に基づく操作信号を制御部2に出力する。ユーザーが空打ちボタン10を押下することで、任意のタイミングで空打ち動作を実行することができる。
制御部2は、ユーザーの操作により空打ちボタン10から空打ちが指示された場合に、吐出ヘッド5に空打ちを行わせ、消去用画像を形成させる。
図7は、画像形成装置1Bにおいて実行される画像形成処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部2のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。変形例2では、本画像を形成するための画像情報は、予め記憶部4に記憶されている。
まず、制御部2は、ユーザーの操作により、空打ちボタン10が押下されたか否かを判断する(ステップS21)。空打ちボタン10が押下されない場合には(ステップS21;NO)、ステップS21に戻る。
空打ちボタン10が押下された場合には(ステップS21;YES)、制御部2は、位置検出部6により検出された画像形成装置1Bに対する記録媒体Pの相対的な位置を連続的に取得し、記録媒体Pの位置の連続的な変化に基づいて、記録媒体P上を画像形成装置1Bが移動したか否かを判断する(ステップS22)。ステップS22〜ステップS25の処理は、図2のステップS3〜ステップS6の処理と同様であるから、説明を省略する。
以上で、変形例2における画像形成処理が終了する。
以上説明したように、変形例2によれば、記録媒体P上に消去用画像を形成した後に消去用画像を消去することができるので、記録媒体Pを無駄にせずに記録媒体P上に画像を形成して画像品質を調整することができる。
また、空打ち動作をユーザーの希望するタイミングで行うことができる。例えば、ユーザーが画像品質に満足しない場合等に、ユーザー自身の操作により空打ちを行わせて吐出を安定させることで、画像品質を保つことができる。
なお、ステップS22において、記録媒体P上を画像形成装置1Bが移動するのを待たずに消去用画像を形成し、その後、記録媒体P上の画像形成装置1Bの移動に応じて、消去用画像を消去してもよい。
[変形例3]
次に、第1の実施の形態の変形例3について説明する。
変形例3における画像形成装置1Cは、第1の実施の形態に示した画像形成装置1と同様の構成によってなるため、図1を援用し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、変形例3に特徴的な構成及び処理について説明する。
一般的に、インクジェット方式の画像形成装置1Cでは、着弾精度を確保するために、吐出ヘッド5と記録媒体Pとの間に適切な距離を設けている。具体的には、画像形成装置1Cと記録媒体Pがこの距離以上離れると印刷が停止され、再度適切な距離内に近付いた時に印刷が再開される。変形例3では、この再接近時に空打ち動作を行う。
制御部2は、位置検出部6により検出された記録媒体Pの相対的な位置に基づいて、記録媒体Pが画像形成装置1Cから一旦離れ、再度画像形成装置1Cに近付いたと判断した場合に、吐出ヘッド5に空打ちを行わせ、消去用画像を形成させる。
制御部2は、記憶部4に記憶された画像情報と位置検出部6により検出された記録媒体Pの相対的な位置とに基づいて、記録媒体P上の画像領域と非画像領域とを判別する。画像領域は、記録媒体P上の本画像が形成される領域である。非画像領域は、記録媒体P上の画像領域を除く領域である。
制御部2は、吐出ヘッド5を制御して、非画像領域に対して空打ちを行わせる。
制御部2は、吐出ヘッド5を制御して、画像領域のうち未だ画像が形成されていない領域に対して空打ちを行わせる。
図8は、画像形成装置1Cにおいて実行される画像形成処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部2のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。変形例3では、本画像を形成するための画像情報は、予め記憶部4に記憶されている。
まず、制御部2は、位置検出部6により検出された画像形成装置1Cに対する記録媒体Pの相対的な位置に基づいて、画像形成装置1Cと記録媒体Pとの距離が所定の距離以上であるか否かを判断する(ステップS31)。具体的には、ユーザーが画像形成装置1Cを持ち上げた場合に、制御部2は、記録媒体Pが画像形成装置1Cから所定の距離以上離れたと判断する。画像形成装置1Cと記録媒体Pとの距離が所定の距離未満である場合には(ステップS31;NO)、ステップS31に戻る。
画像形成装置1Cと記録媒体Pとの距離が所定の距離以上である場合(ステップS31;YES)、すなわち、記録媒体Pが画像形成装置1Cから一旦離れた場合には、制御部2は、位置検出部6により検出された画像形成装置1Cに対する記録媒体Pの相対的な位置に基づいて、画像形成装置1Cと記録媒体Pとの距離が所定の距離未満となったか否かを判断する(ステップS32)。具体的には、ユーザーが画像形成装置1Cを再度記録媒体P上に置いた場合に、制御部2は、記録媒体Pが画像形成装置1Cから所定の距離未満に近付いたと判断する。画像形成装置1Cと記録媒体Pとの距離が所定の距離以上である場合には(ステップS32;NO)、ステップS32に戻る。
画像形成装置1Cと記録媒体Pとの距離が所定の距離未満となった場合(ステップS32;YES)、すなわち、記録媒体Pが画像形成装置1Cに再度近付いた場合には、制御部2は、位置検出部6により検出された画像形成装置1Cに対する記録媒体Pの相対的な位置を連続的に取得し、記録媒体Pの位置の連続的な変化に基づいて、記録媒体P上を画像形成装置1Cが移動したか否かを判断する(ステップS33)。記録媒体P上を画像形成装置1Cが移動していないと判断した場合には(ステップS33;NO)、ステップS33に戻る。
ステップS33において、記録媒体P上を画像形成装置1Cが移動したと判断した場合には(ステップS33;YES)、制御部2は、記憶部4に記憶された画像情報と位置検出部6により検出された記録媒体Pの相対的な位置とに基づいて、記録媒体P上の画像領域と非画像領域とを判別する(ステップS34)。
記録媒体Pの吐出ヘッド5に対向する領域が画像領域である場合には(ステップS34;YES)、制御部2は、当該画像領域に既に本画像が形成されているか否かを判断する(ステップS35)。具体的には、画像情報のうち、既に形成されている領域を示す情報が予め記憶部4に記憶されており、制御部2は、記憶部4に記憶されているこの情報に基づいて、記録媒体Pの吐出ヘッド5に対向する領域に既に本画像が形成されているか否かを判断する。
記録媒体Pの吐出ヘッド5に対向する領域に既に本画像が形成されている場合には(ステップS35;YES)、制御部2は、警告部12に警告を行わせる(ステップS36)。例えば、警告部12は、制御部2の制御に従って、ブザー音を発することにより、ユーザーに画像形成装置1Cの移動を促す。ユーザーは、記録媒体P上の画像形成装置1Cの位置を変更する。そして、ステップS33に戻り、処理が繰り返される。
ステップS34において、記録媒体Pの吐出ヘッド5に対向する領域が非画像領域である場合(ステップS34;NO)、又は、ステップS34において、記録媒体Pの吐出ヘッド5に対向する領域が画像領域である場合であって(ステップS34;YES)、その画像領域に未だ本画像が形成されていない場合には(ステップS35;NO)、制御部2は、吐出ヘッド5を制御して、記録媒体P上に消去用画像を形成させる(ステップS37)。ステップS37〜ステップS39の処理は、図2のステップS4〜ステップS6の処理と同様であるから、説明を省略する。
以上で、変形例3における画像形成処理が終了する。
図9(a)は、画像形成装置1Cが再び置かれた場所が記録媒体P上の画像領域D1、非画像領域D2のうち、非画像領域D2であった場合の例である。この場合、非画像領域D2に空打ち領域D3が設けられる。図9(b)は、図9(a)に示す状態から画像が形成された後の図である。非画像領域D2の空打ち領域D3には、吐出ヘッド5により空打ちが行われ、その直後に、消去部7により空打ち領域D3に形成された消去用画像が消去される。画像領域D1には、吐出ヘッド5により本画像が形成される。なお、図9(a)及び(b)では、画像形成装置1C内の吐出ヘッド5と、画像の消去に使用する方の消去部7との相対的な位置関係を簡易的に示している。図10(a)及び(b)、図11(a)〜(c)においても同様である。
図10(a)は、画像形成装置1Cが再び置かれた場所が記録媒体P上の画像領域D1、非画像領域D2のうち、画像領域D1であって、かつ、その画像領域D1に未だ本画像が形成されていない場合の例である。この場合、画像領域D1に空打ち領域D3が設けられる。図10(b)は、図10(a)に示す状態から画像が形成された後の図である。画像領域D1の空打ち領域D3には、吐出ヘッド5により空打ちが行われ、その直後に、消去部7により空打ち領域D3に形成された消去用画像が消去される。次いで、画像領域D1に、吐出ヘッド5により本画像が形成される。
なお、この場合には、画像領域D1のうち、未だ本画像が形成されていない領域(以下、未形成領域という。)D4(空打ち領域D3を含む。)が残ってしまう。この場合、未形成領域D4が存在することを警告部12によりブザー音等で警告してもよい。
図11(a)は、画像形成装置1Cが再び置かれた場所が記録媒体P上の画像領域D1、非画像領域D2のうち、画像領域D1であって、かつ、その画像領域D1に既に本画像が形成されている場合の例である。この場合、画像形成装置1Cの移動を促すために警告部12によってブザー音等が発せられ、警告が行われる。図11(b)は、画像形成装置1Cが非画像領域D2に移動された後の図である。画像領域D1には、未形成領域D4及び既に本画像が形成されている領域(以下、形成済み領域という。)D5が存在する。そして、非画像領域D2に空打ち領域D3(図11(c)参照)が設けられる。図11(c)は、図11(b)に示す状態から画像が形成された後の図である。非画像領域D2の空打ち領域D3には、吐出ヘッド5により空打ちが行われ、その直後に、消去部7により空打ち領域D3に形成された消去用画像が消去される。次いで、画像領域D1の未形成領域D4に、吐出ヘッド5により本画像が形成される。
以上説明したように、変形例3によれば、記録媒体P上に消去用画像を形成した後に消去用画像を消去することができるので、記録媒体Pを無駄にせずに記録媒体P上に画像を形成して画像品質を調整することができる。
また、記録媒体Pが画像形成装置1Cから一旦離れ、再度画像形成装置1Cに近付いたと判断した場合に、吐出ヘッド5に空打ちを行わせるので、乾燥によりインクの粘度が上昇し、デキャップ等の吐出不良が生じるおそれがある場合であっても、安定した状態で本画像を形成することができる。
また、ハンディータイプの画像形成装置1Cの場合、印刷の途中で装置が記録媒体Pから離されることもあり、再度装置が置かれる位置はユーザーに依存することになる。また、印刷が完了するまでの印刷動作の中断及び再開のタイミングもユーザーに依存する。また、ユーザーが記録媒体P上に装置を置いた際、記録媒体P上にインクがない場合とある場合がある。インクがない場合、すなわち、装置を置いた場所が非画像領域、又は、画像領域だが未形成領域である場合は、空打ちを許可する。しかし、インクがある場合、すなわち、装置を置いた場所が形成済み領域であった場合には、空打ちを行うと、既に形成されている本画像も消去してしまうことになる。このため、装置を置いた場所が形成済み領域であった場合には、その領域では空打ちは行わせず、非画像領域で空打ちを行わせる。あるいは、画像領域であっても未形成領域で空打ちを行わせる。このようにすれば、ユーザーが装置をどこに置いても既に形成された本画像を消去することなく、空打ちを行い、良好な本画像を形成することができる。
なお、記録媒体Pと画像形成装置1Cとが一旦離れた状態から再度近付いたことを検出する方法は、上記の方法に限定されない。
例えば、画像形成装置1Cに記録媒体Pとの接触を検出するセンサーを設け、このセンサーにより記録媒体Pから離れたこと及び再度接触したことを検出した場合に、空打ちを行うこととしてもよい。
また、位置検出部6により検出される位置を示す位置情報が一旦途切れた後、再度取得された場合に、空打ちを行うこととしてもよい。
また、空打ちを行うタイミングは、第1の実施の形態及び変形例1〜3の方法を複数組み合わせてもよい。
また、変形例3では、画像情報のうち、既に形成されている領域を示す情報を記憶部4に記憶しておく場合について説明したが、記録媒体P上の画像領域に既に本画像が形成されているか否かを判別する方法は、これに限定されない。例えば、画像読取部8で記録媒体P上に既に画像が形成されているか否かを読み取って、空打ちを制御してもよい。
また、第1の実施の形態、変形例1及び変形例2においても、変形例3と同様に、記録媒体P上の画像領域と非画像領域とを判別し、非画像領域、又は、画像領域のうち未だ画像が形成されていない領域に対して空打ちを行わせることとしてもよい。
[第2の実施の形態]
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
図12は、第2の実施の形態における画像形成装置20を示す概略構成図である。画像形成装置20は、色材としてトナーを用いた電子写真方式の画像形成装置である。画像形成装置20は、電子写真プロセスを用いたものであればよく、多重転写方式あるいは多重現像方式、タンデム式や多回転式等の限定はない。また、カラーでもよいし、単色であってもよい。以下、多重転写方式のタンデム式の場合について説明する。
画像形成装置20は、画像形成部21、カセット30、給紙ローラー31、制御部32、濃度検出部33、消去部34、記憶部35、通信部36、排出トレイ37,38等を備える。
画像形成部21は、消去可能なトナーを用いて、電子写真方式の画像形成プロセスを経て記録媒体P上に画像を形成する。画像形成部21は、感光体22、帯電器23、露光装置24、現像装置25、一次転写ローラー26、転写ベルト27、二次転写ローラー28、定着装置29等を備える。感光体22、帯電器23、露光装置24、現像装置25は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の色毎に設けられている。
画像形成部21では、まず、感光体22の表面が帯電器23により一様に所定電位に帯電され、その帯電された感光体22に露光装置24から画像情報に応じた露光が施され、感光体22上に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置25の現像バイアス電圧が印加された現像ローラー251で現像されて可視トナー像とされる。一次転写ローラー26には、トナーを引き寄せるバイアス電圧が印加されており、現像後の感光体22表面の可視トナー像が転写ベルト27に転写される。
一方、用紙等の記録媒体Pを収容したカセット30から給紙ローラー31にて記録媒体Pが1枚ずつ二次転写ローラー28に搬送される。二次転写ローラー28にも一次転写ローラー26と同様に転写電圧が印加されており、転写ベルト27によって搬送された可視トナー像は二次転写ローラー28とのニップ部で記録媒体Pに転写される。その後、トナー像が定着装置29の加熱ローラー291によって加熱され、同時に加圧ローラー292によって加圧され、記録媒体P上に定着される。
トナーとしては、外部刺激によって消去可能なものが用いられる。トナーの消去には、色材そのものを記録媒体Pから取り除くもの(除去)と、色材は記録媒体P上に残るが顕色していないもの(消色)の両方が含まれる。
例えば、除去可能なトナーとしては、擦過によって除去されるトナーが用いられる。この場合、記録媒体Pが非吸収体であれば、トナーを擦過により除去することができる。
また、水膨潤膜方式により、記録媒体Pとして専用の水膨潤メディアを使用して、水の付与によりトナーを除去することができる。具体的には、水により膨潤する層をメディア基材上に形成する。水の浸漬によりトナー層が膨張し、トナーの接触面が膨張することで、メディア表層とトナー層にせん断応力が働き、トナーがメディアから剥離する。
また、消色可能なトナーとしては、所定の作用によって消色するトナーが用いられる。例えば、水分、熱エネルギー、光エネルギー等を付与することで消色するトナーが挙げられる。
水分の付与によって消色するトナーとしては、第1の実施の形態に示した水分の付与によって消色するインクと同様の成分を含むトナー等を用いることができる。
熱エネルギーの付与によって消色するトナーとしては、特開2006−267582号公報に記載されているような、クリスタルバイオレットラクトンと3−(4−ジエチルアミノ−2−アルキルオキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)−4−アザフタリドとを含む呈色性化合物、顕色剤、及びバインダー樹脂を含有するトナー等を用いることができる。
また、ロイコ染料は、色素と顕色剤の他に消去剤を加えた構造になっており、熱を加えることによって分子振動が発生し、色素と顕色剤との結合が切られる。そして、消去剤と色素を結合させることで色素が無色化され、色を消すことができる。
光エネルギーの付与によって消色するトナーとしては、近赤外線感光色素として、シアニン系色素(例えば、シアニン、トリアリールメタン、アミニウム、ジインモニウム、チアジン、キサンテン、オキサジン、スチリル、ピリリウム系陽イオン染料等)を含み、消色剤として、例えば、テトラメチルアンモニウムn−ブチルトリフェニルホウ素、テトラメチルアンモニウムn−ブチルトリアニシルホウ素等を含むトナー等を用いることができる(特開平5−278338号公報参照)。
制御部32は、CPU、ROM、RAM等から構成され、CPUは、ROMに格納されている各種処理プログラムを読み出して、当該プログラムとの協働により画像形成装置20の各部の処理動作を統括的に制御する。
制御部32は、画像形成部21に消去用画像及び本画像を形成させる。本実施の形態では、消去用画像は、画像濃度を調整するための画像である。
制御部32は、濃度検出部33から得られた消去用画像の濃度を示す情報に基づいて、画像形成部21により形成される本画像の画像品質を調整する。具体的には、制御部32は、濃度検出部33から得られた画像濃度を示す情報を、画像形成部21の制御にフィードバックし、画像形成部21により形成される画像の濃度を、紙種等に対応した適切な画像濃度に調整する。例えば、制御部32は、画像形成部21に対する画像形成条件を補正する。
制御部32は、消去部34を制御して、濃度検出部33を通過した後の記録媒体Pから消去用画像を消去させる。
濃度検出部33は、定着装置29を通過した後の記録媒体P上の消去用画像の濃度を検出し、画像濃度を示す情報を制御部32に出力する。すなわち、濃度検出部33では、実際に記録媒体P上に形成された状態での画像濃度の測定が可能である。
濃度検出部33は、光学的に濃度を検出する方法を用いればよく、正反射型センサー、乱反射型センサー、変更分離型センサー等を用いればよい。
消去部34は、濃度検出部33を通過した後の記録媒体P上に形成された消去用画像を消去する。トナーの消去方法は、使用されるトナーの種類に応じた方法を用いればよい。消去部34における具体的な消去方法は、第1の実施の形態に示した消去部7における消去方法と同様であるため、説明を省略する。なお、本画像については、消去部34による消去は行われない。
記憶部35は、通信部36により受信された画像情報を記憶するための記憶装置である。
通信部36は、通信ネットワークを介して接続されたPC等の外部機器との間でデータの送受信を行う。通信部36は、PCから画像情報を受信する。受信された画像情報は、制御部32により、記憶部35に記憶される。
次に、画像形成装置20における動作について説明する。
図13は、画像形成装置20において実行される画像形成処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部32のCPUとROMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウェア処理によって実現される。
まず、制御部32は、通信部36により、PCから画像情報が受信されたか否かを判断する(ステップS41)。PCから画像情報が受信されない場合には(ステップS41;NO)、ステップS41に戻る。
通信部36により、PCから画像情報が受信された場合には(ステップS41;YES)、制御部32は、PCから受信された画像情報を記憶部35に記憶させる(ステップS42)。
次に、制御部32は、記憶部35に記憶された画像情報に基づいて、画像形成部21に本画像を形成させるとともに、消去用画像を形成させる(ステップS43)。消去用画像として、複数の濃度領域を有するパッチ画像が形成される。消去用画像は、記録媒体P上の通常画像が形成される領域の外側の領域に形成されてもよいし、画像情報に基づいて本画像が形成される領域を特定し、本画像が形成される領域を除く領域に形成されることとしてもよい。
次に、制御部32は、濃度検出部33により検出された消去用画像の濃度を示す情報を取得する(ステップS44)。そして、制御部32は、濃度検出部33から得られた画像濃度を示す情報に基づいて、画像形成部21により次回以降に形成される本画像の画像品質を調整する(ステップS45)。例えば、制御部32は、濃度検出部33から得られた画像濃度を示す情報に基づいて、画像形成条件を更新する。更新された画像形成条件は、記憶部35に記憶され、以後、画像形成部21における画像形成時に使用される。
次に、制御部32は、消去部34を制御して、記録媒体P上の消去用画像を消去させる(ステップS46)。そして、記録媒体Pは、経路L1(図12参照)を搬送され、本画像のみが見える状態で排出トレイ37に排出される。
以上で、第2の実施の形態における画像形成処理が終了する。
以上説明したように、画像形成装置20によれば、記録媒体Pが排出トレイ37に排出される前に、一旦形成した消去用画像を消去するので、本画像以外の必要のないものをユーザーの目に触れさせることなく、記録媒体Pの無駄もなくなる。したがって、記録媒体Pを無駄にせずに記録媒体P上に画像を形成して画像品質を調整することができる。
また、記録媒体P上に形成された消去用画像の濃度を検出することができるため、実際の印刷状態での濃度の検出結果を画像形成に反映することができ、高度な画像品質調整を行うことができる。
なお、第2の実施の形態では、同一の記録媒体P上に消去用画像と本画像の両方を形成する場合について説明したが、本画像が形成される記録媒体Pとは別の記録媒体P上に消去用画像を形成することとしてもよい。この場合、消去用画像が一旦形成され、その後消去された記録媒体Pは、経路L1を経て経路L2(図12参照)を搬送され、排出トレイ38に排出される。消去用画像が消去された記録媒体Pは、本画像が形成された記録媒体Pが排出される排出トレイ37とは異なる排出トレイ38に排出されるので、容易に再利用することができる。
また、消去用画像は、全ての記録媒体Pに対して形成されなくてもよい。例えば、所定枚数毎、所定時間毎に、記録媒体P上に消去用画像を形成し、必要に応じて濃度調整を行えばよい。
第2の実施の形態では、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置20を例にして説明したが、版を用いて印刷を行う画像形成装置においても、本発明を適用可能である。
なお、上記各実施の形態における記述は、本発明に係る画像形成装置の例であり、これに限定されるものではない。装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
以上の説明では、各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピューター読み取り可能な媒体としてROMを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリー等の不揮発性メモリー、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
1,1A,1B,1C 画像形成装置
2 制御部
3 インクタンク
4 記憶部
5 吐出ヘッド
6 位置検出部
7 消去部
10 空打ちボタン
20 画像形成装置
21 画像形成部
32 制御部
33 濃度検出部
34 消去部
35 記憶部
A1 消去用画像形成領域
A2 本画像形成領域
B1 消去用画像
B2 本画像
D1 画像領域
D2 非画像領域
D3 空打ち領域
D4 未形成領域
D5 形成済み領域

Claims (16)

  1. 消去可能な色材により記録媒体上に消去用画像及び消去されない本画像を形成する画像形成部と、
    前記記録媒体上に形成された前記消去用画像を消去する消去部と、
    前記画像形成部及び前記消去部を制御する制御部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記画像形成部は、インクジェット方式により画像を形成するものであり、
    前記色材は、インクであり、
    前記消去用画像は、前記画像形成部によるインクの空打ちにより形成され、
    画像情報を記憶する記憶部と、
    当該画像形成装置に対する前記記録媒体の相対的な位置を検出する位置検出部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶された画像情報と前記位置検出部により検出された前記記録媒体の相対的な位置とに基づいて、前記画像形成部に前記本画像を形成させる請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記記憶部に記憶された画像情報に基づいて前記画像形成部に前記本画像を形成させる前に、前記画像形成部に前記空打ちを行わせる請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記画像形成部においてインクが最後に吐出されてから所定時間以上の時間が経過した場合に、前記画像形成部に前記空打ちを行わせる請求項2に記載の画像形成装置。
  5. ユーザーが前記空打ちを指示するための操作部を備え、
    前記制御部は、前記操作部から前記空打ちが指示された場合に、前記画像形成部に前記空打ちを行わせる請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、前記位置検出部により検出された前記記録媒体の相対的な位置に基づいて、前記記録媒体が当該画像形成装置から一旦離れ、再度当該画像形成装置に近付いたと判断した場合に、前記画像形成部に前記空打ちを行わせる請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記記憶部に記憶された画像情報と前記位置検出部により検出された前記記録媒体の相対的な位置とに基づいて、前記記録媒体上の画像領域と非画像領域とを判別し、前記画像形成部に前記非画像領域に対して前記空打ちを行わせる請求項2〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記記憶部に記憶された画像情報と前記位置検出部により検出された前記記録媒体の相対的な位置とに基づいて、前記記録媒体上の画像領域と非画像領域とを判別し、前記画像形成部に前記画像領域のうち未だ画像が形成されていない領域に対して前記空打ちを行わせる請求項2〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  9. 手動走査型のハンディープリンターである請求項1〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記消去用画像の濃度を検出する濃度検出部を備え、
    前記制御部は、前記濃度検出部により検出された濃度に基づいて、前記画像形成部により形成される前記本画像の画像品質を調整する請求項1に記載の画像形成装置。
  11. 前記画像形成部は、電子写真方式により画像を形成するものであり、
    前記色材は、トナーである請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記消去部は、擦過によって前記色材を除去する請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記消去部は、所定の作用によって前記色材を消色させる請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. 前記消去部は、前記色材に水分を付与する請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記消去部は、前記色材に熱エネルギーを付与する請求項13に記載の画像形成装置。
  16. 前記消去部は、前記色材に光エネルギーを付与する請求項13に記載の画像形成装置。
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