JP2014231749A - スクロール流体機械 - Google Patents

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【課題】ラップの補強を兼ねると共に、スラスト圧力を相殺し、ベアリングに作用させない構造にすることとそれに伴う各部の不具合を調整したスクロール流体機械を提供する。【解決手段】一対の駆動スクロール部材5,6は、中央ボス部5B,6Bと、駆動部鏡板の外周縁に所定の間隔で配置された4つの外周縁ボス部とによってお互いに連結され、一対の駆動側ラップ部5C,5D,6C,6Dの中央側端部は、前記中央ボス部と連結され、前記一対の駆動側ラップ部の外周側端部は、それぞれ前記外周縁ボス部に連結され、残りの外周縁ボス部はそれぞれ近傍の駆動側ラップ部5C,5D,6C,6Dに連結されて、駆動側ラップ5C,5D,6C,6Dを補強し、従動スクロール部材7は、従動部鏡板7Aの外周縁に軸方向に延出する外周円筒部7B,7Cを具備し、従動側ラップ部7J,7K,7L,7Mの外周端部は前記外周円筒部7B,7Cに連結されて補強される。【選択図】図1

Description

この発明は、駆動スクロールと、この駆動スクロールの回転に伴って回転すると共にこの駆動スクロールに対して相対的に旋回運動を行う従動スクロールとで画成される空間の容積を変化させて流体を吸引して吐出するスクロール流体機械に関する。
特許文献1(特開平11−148470号公報)は、スクロール型流体機械において固定スクロールの変形を低減することを課題とするもので、ケーシング内の架構に、摺動可能なように可動スクロールが支持されており、可動スクロールに形成された可動スクロール歯と上下対接する固定スクロール歯が形成された固定スクロールが架構に固定配置され、固定スクロールの吐出孔を取り巻くように厚肉部が形成され、その厚肉部から外周部に向かって背面側リブが形成されているスクロール型流体機械を開示する。
特許文献2(特開2006−283751号公報)は、圧縮機の内部で加熱されたり、ガスや器具部から飛散したオイルを大量に含む冷媒ガスが圧縮室内に流入するのを遮断するスクロール圧縮機の固定スクロールを提供するために、スクロール本体の下面にはインボリュート形状のラップが、内部には圧縮室が形成され、ラップの外側の周りにはフランジ部が形成され、フランジ部の下面にはメインフレームの上面に結合される複数の脚部が形成され、フランジ部の下面から流入する吸入ガスをラップの先端に誘導して圧縮室に流入せしめる遮断誘導部を備え、遮断誘導部は圧縮室の先端に対応するラップの外部面と脚部の内側面の間に一体形成される第1遮断壁とラップの先端外部面と脚部の内側面の間に一体形成される第2遮断壁とで構成され、第1、第2遮断壁の形成されない脚部の内側面とラップの外部面の間に補強リブが一体形成されるものである。
特開平11−148470号公報 特開2006−283751号公報
従来、駆動スクロールと、この駆動スクロールの回転に伴って回転すると共にこの駆動スクロールに対して相対的に旋回運動を行い、駆動スクロール及び従動スクロールによって画成される空間の容積を変化させて流体を吸引して吐出するスクロール流体機械、いわゆる全回転形スクロール流体機械において、駆動スクロール及び従動スクロールのラップの最外周端には大きな遠心力が作用し、ラップの変形対策が必要となる。このため、板厚を大きくしたり、ラップ高さを低くしたり、回転速度を低くするなどの対策が可能であるが、容量の減少や重量アップなどのデメリットがあり、また大型化した場合、ますます対応が難しくなる。さらに内部発生圧力により駆動スクロールと従動スクロールを軸方向に引き離そうとする大きなスラスト圧力が支持しているそれぞれのベアリングに作用するため、ベアリングの耐久性や動力アップなどの問題が発生していた。
特許文献1に開示される構造では、回転しない固定スクロールのラップにおいて、第1のリブ部が形成されている側と反対側の面に形成された、前記締結部と前記固定スクロール歯とを結ぶ第2リブ部が形成されている。特許文献2に開示される構造でも、回転しない固定スクロールのラップと脚部との間に、第1の遮蔽壁と第2の遮蔽壁が連設され、さらに脚部の内側面とラップの外側面の間に補強リブが一体に形成されている。このように、従来のスクロール流体機械において、回転しない固定スクロールのラップの補強は容易に行うことができる。しかも回転しないため遠心力が作用せず、また最外周部は吸い込み部となり圧縮ガスによる圧力も作用しないため、最外周部ラップの補強は主に加工時の変形防止などが主体となるため、加工方法での対応が可能であり、ことさら最外周部の強度アップ対策をするメリットはあまりない。また旋回スクロールは旋回運動のため、遠心力は旋回半径分しか作用せず、全回転形に較べ数十分の1程度と小さいためほとんど影響がない。ところが圧縮室を構成するスクロール(駆動スクロールと従動スクロール)が共に回転する全回転形スクロール流体機械では、回転による遠心力はラップの最外周部までの距離に比例し作用するため、遠心力は非常に大きくなりラップの補強にはさらなる工夫が必要となる。
このため、本願発明は、ラップの補強を兼ねると共に、スラスト圧力を相殺し、ベアリングに作用させない構造にすることとそれに伴う各部の不具合を調整したスクロール流体機械を提供することにある。
したがって、本願発明は、ハウジングと、該ハウジングに回転自在に軸支される一対の回転軸と、該一対の回転軸のそれぞれに固着され、お互いに対向して配置される一対の駆動スクロール部材と、該一対のスクロール部材に摺動自在に挟持される従動スクロール部材と、該従動スクロール部材を前記ハウジングに回転自在に且つ前記回転軸に偏心して支持する従動スクロール受けとを具備し、前記一対の駆動スクロール部材のそれぞれが、前記回転軸に固着される円盤状の駆動部鏡板と、該駆動部鏡板上に径方向に螺旋状に広がり、点対称に配置された一対の駆動側ラップ部とを具備し、前記従動スクロール部材が、円盤状の従動部鏡板と、該従動部鏡板の両側のそれぞれに、径方向に螺旋状に広がり、点対称に配置された一対の従動側ラップ部とを具備し、前記従動スクロール部材を一対の駆動スクロール部材で挟持して、前記従動部鏡板の両側に圧縮室を画成すると共に、回転軸を外部動力によって回転させて前記駆動スクロール部材及び従動スクロール部材を回転させると同時にオルダム機構を介して従動スクロール部材を駆動スクロール部材に対して相対的に旋回運動させて前記圧縮室を変化させて流体を吸引吐出するスクロール流体機械において、前記一対の駆動スクロール部材は、中央ボス部と、駆動部鏡板の外周縁に所定の間隔で配置された4つの外周縁ボス部とによってお互いに連結されること、前記駆動側ラップ部の中央側端部は、前記中央ボス部と連結され、一対の駆動側ラップ部の外周側端部はそれぞれ前記外周縁ボス部に連結され、残りの外周縁ボス部はそれぞれ近傍の駆動側ラップ部に連結されて、駆動側ラップを補強すること、前記従動スクロール部材は、前記中央ボス部及び外周縁ボス部に対応する位置に、前記中央ボス部及び外周縁ボス部が貫通する貫通孔が形成され、該貫通孔は、前記中央ボス部及び外周縁ボス部に設けられた内管が旋回可能な大きさを有し、また駆動スクロールの各ボス部が旋回時、従動スクロールと干渉しない空間が形成され且つ、前記従動スクロール部材は、従動側鏡板の外周縁に軸方向に延出する外周円筒部を具備し、従動側ラップ部の最外周端部は前記外周円筒部に連結されて補強されることにある。
これによって、駆動スクロール部材の駆動側ラップ部は、中央ボス部及び外周縁ボス部によって補強されると同時に対向する一対のボス部を連結固定することで片持ちハリから両端固定ハリとなることで、より補強され、従動側ラップも外周円筒部に連結されて補強されるため、高速回転した場合でもラップの変形を防止することができるものである。さらに内部に発生するスラスト方向圧力を駆動スクロールの対向する一対のボス部を連結固定することで、この圧力をボス部の強度で受けることで、発生するスラスト圧を相殺し、ベアリングへの負荷が掛からない構造としたものである。特に外周部だけでなく中心部にても連結固定可能としたことで、大型化した場合でも均等にスラスト圧を相殺可能となった。
さらに、前記一対の駆動スクロール部材を連結する中央ボス部及び外周縁ボス部は、対応して連結されるそれぞれの中央ボス部及び外周縁ボス部の間隔を一定にするための所定の長さの内管を介して連結固定されることが望ましい。
これによって、一対の駆動スクロール部材の中央ボス部及び外周縁ボス部をネジ止め等で固定した場合でも、従動スクロール部材を回転自在に保持できる隙間を容易に形成することができるものである。
さらにまた、前記回転軸の一方には、吐出孔が貫通し、該吐出孔は、前記従動スクロール部材の中央に開口する排気口と連通すると共に、該吐出孔は、吐出孔径のままで鏡板部を貫通させ中央ボス部の一部までを切削貫通させた開口部を持つ吐出孔とすることが望ましい。
これによって、駆動側中心部に形成されたボスにより小さく制約されていた吐き出し空間を大きく形成することが可能となり、圧縮室の最終段階と吐出孔の間に生じる圧損を防止することができるものである。さらに中心ボス部の一部は吐き出し空間確保のため削除されても、強度上は問題なくスラスト方向圧を相殺することは可能である。
本願発明によれば、駆動スクロール部材の駆動側ラップ部及び従動スクロール部材の従動側ラップ部が補強されるので、スクロール流体機械の回転速度を上昇させることができるために、吐出能力を向上させることができる。さらに、中央ボス部の先端逃がし溝と鏡板貫通の吐出開口部を形成したことによって、吐出側での流体の圧力損失を低減できるため、さらに吐出性能を向上させることができるものである。くわえて内部に発生するスラスト方向圧力を駆動スクロールの対向する一対のボス部を連結固定することで、この圧力をボス部の強度で受けることで、発生するスラスト圧を相殺し、ベアリングへの負荷が掛からない構造とし特に外周部だけでなく中心部にても連結固定可能としたことで、大型化した場合でも均等にスラスト圧を相殺可能とさせることができるものである。
図1は、本願発明の実施例に係るスクロール流体機械の断面図である。 (a)は本願発明の実施例に係るスクロール流体機械の一方の駆動スクロール部材を示す斜視図であり、(b)はその平面図である。 (a)は本願発明の実施例に係るスクロール流体機械の他方の側の駆動スクロール部材を示す斜視図であり、(b)はその平面図である。 (a)は本願発明の実施例に係るスクロール流体機械の従動スクロール部材を示す斜視図であり、(b)はその平面図である。 駆動スクロール部材の連結状態を示した説明図である。
以下、この発明の実施例について図面により説明する。
本願発明に係るスクロール流体機械1は、ハウジング2と、該ハウジングに回転自在に軸支される第1及び第2の回転軸3,4と、該第1及び第2の回転軸3,4のそれぞれに固着され、お互いに対向して配置される第1及び第2の駆動スクロール部材5,6と、該第1及び第2の駆動スクロール部材5,6に摺動自在に挟持される従動スクロール部材7と、該従動スクロール部材7を前記ハウジング2に回転自在に且つ前記回転軸3,4に偏心して支持する第1及び第2の従動スクロール受け9,10とを具備する。尚、回転軸3,4は、ベアリング3A,4Aを介して、従動スクロール受け9,10は、ベアリング9A,10Aを介してハウジング2に回転自在に支持される。
第1の駆動スクロール部材5は、図2(a),(b)に示すもので、前記第1の回転軸3に固着される円盤状の鏡板5Aと、該鏡板5Aの中央ボス部5Bから螺旋状に径方向外方に延出する第1及び第2の駆動側ラップ部5C,5Dを具備する。これら第1及び第2の駆動側ラップ部5C,5Dの最外周端部は、前記鏡板5Aの外周縁部に位置する第1及び第2の外周縁ボス部5E,5Fに接続され、前記駆動側ラップ部5C,5Dの最外周となる部分の略中間は、第3及び第4の外周縁ボス部5G,5Hに接続され、駆動側ラップ部5C,5Dの外周部分が補強されるものである。また、前記駆動側ラップ部5C,5Dは、中央ボス部5Bを中心として点対称形に配置するものである。さらに、中央ボス部5B及び第1乃至第4の外周縁ボス部5E,5F,5G,5Hは、前記第1及び第2の駆動側ラップ部5C,5Dと同じ高さに形成され、前記鏡板5Aの外周縁部に、中心角90°毎に形成されるものである。さらにまた、前記中央ボス部5Bの周囲には、逃がし溝5Jが形成される。また、前記回転軸3には、図1に示すように吐出孔3Bが形成され、さらには吐出孔3Bが下記する圧縮室11の最終段階11Aに開口する開口部3Cが形成されるものである。
第2の駆動スクロール部材6は、図3(a),(b)に示すもので、前記第2の回転軸4に固着される円盤状の鏡板6Aと、該鏡板6Aの中央ボス部6Bから螺旋状に径方向外方に延出する第3及び第4の駆動側ラップ部6C,6Dを具備する。これら第3及び第4の駆動側ラップ部6C,6Dの最外周端部は、前記鏡板6Aの外周縁部に位置する第1及び第2の外周縁ボス部6E,6Fに接続され、前記駆動側ラップ部6C,6Dの最外周となる部分の略中間は、第3及び第4の外周縁ボス部6G,6Hに接続され、第3及び第4の駆動側ラップ部6C,6Dの外周部分が補強されるものである。また、前記第3及び第4の駆動側ラップ部6C,6Dは、中央ボス部6Bを中心として点対称形に配置するものである。さらに、中央ボス部6B及び外周縁ボス部6E,6F,6G,6Hは、前記第3及び第4の駆動側ラップ部6C,6Dと同じ高さに形成され、前記鏡板6Aの外周縁部に、中心角90°毎に形成されるものである。さらにまた、前記中央ボス部6Bの周囲には、逃がし溝6Jが形成される。
前記従動スクロール部材7は、円盤状の従動部鏡板7Aと、該従動部鏡板7Aの外周縁部に軸方向の両側に延出する外周円筒部7B、7Cを具備し、前記従動部鏡板7Aの中心に中央貫通孔7Dを有する。この中央貫通孔7Dは前記中央ボス部5B,6Bが内管30を介して旋回自在に挿通されるものである。また、前記従動部鏡板7Aには、対向して連結される前記第1乃至第4の外周縁ボス部5E〜5H及び6E〜6Hが内管30を介して旋回自在に挿通される外周側貫通孔7E,7F,7G,7Hが形成される。また、前記従動部鏡板7Aに一方の側面には、前記中央貫通孔7Dの周縁から径方向外方へ螺旋状に延出する第1及び第2の従動側ラップ部7J,7Kが点対称に形成され、同様に他方の側面には、前記中央貫通孔7Dの周縁から径方向外方へ螺旋状に延出する第3及び第4の従動側ラップ部7L,7Mが点対称に形成される。
これによって、第1の駆動部鏡板5A及び従動部鏡板7Aによって挟まれた空間において、第1及び第2の駆動側ラップ部5C,5Dと第1及び第2の従動側ラップ部7J,7Kが噛合することによって第1の側の圧縮室(圧縮空間)11が画成され、第2の駆動部鏡板6A及び従動部鏡板7Aによって挟まれた空間において、第3及び第4の駆動側ラップ部6C,6Dと第3及び第4の従動側ラップ部7L,7Mが噛合することによって第2の側の圧縮室(圧縮空間)12が画成される。
これらの第1の側の圧縮室11と第2の側の圧縮室12は、外部動力によって第2の回転軸4が回転することによって第1及び第2の駆動スクロール部材5,6が回転し、さらに第1及び第2の駆動スクロール部材5,6とオルダム機構20を介して結合される第1及び第2の従動スクロール受け9,10を介して従動スクロール部材7が回転すると同時に前記第1及び第2の駆動スクロール部材5,6に対して相対的に旋回運動を行うことによって、外周方向から中心方向に移動しつつその容積を減少させるものである。これによって、ハウジング2に開口する吸入口(図示せず)からハウジング2内に流体(気体若しくは液体、特に空気若しくは水)を吸引し、従動スクロール部材7の外周円筒部7B,7Cに開口した吸入開口部7N,7Pから前記第1の側の圧縮室11と第2の側の圧縮室12に吸引され、圧縮されるものである。圧縮された流体は、第1の側の圧縮室11の最終段階11A及び第2の側の圧縮室12の最終段階12Aから第1の回転軸3に形成された吐出孔3Bから吐出されるものである。
特に、第2の側の圧縮室12の最終段階12Aの流体は、第2の駆動スクロール部材6の逃がし溝6J及び従動スクロール部材7の中央貫通孔7D、さらには第1の駆動スクロール部材5の逃がし溝5Jを通過して第1の側の圧縮室11の最終段階11Aに至り、この最終段階11Aで第1の側の圧縮室11の最終段階11Aの流体と一緒に、第1の回転軸3と中央ボス部5Bとで形成された開口部3Cから吐出孔3Bに至るものである。この場合、逃がし溝5J,6Jと開口部3Cを形成したことによって、全体の流体の圧力損失を低減することできるものである。
さらに、第1の駆動スクロール部材5と第2の駆動スクロール部材6は、前記中央ボス部5B,6Bと、それぞれ対応する外周縁ボス部5E,6E、5F,6F、5G,6G及び5H,6Hは、図5で示すように、所定長さの内管(内輪)を介して接続され、従動スクロール部材7の従動部鏡板7Aが摺動自在に旋回できる隙間40を確実に形成し保持できるようにするものである。
以上の構成により、本願発明のスクロール流体機械によれば、駆動側及び従動側のラップの外周端部を補強することができるため、ラップの変形を防止することができるため、高速回転での運転が可能となるため、吐出性能を向上させることができるものである。
さらに、中央ボス部の周囲の逃がし溝5J,6Jと開口部3Cを形成したことによって、吐出側での流体の圧力損失を低減できるため、さらに吐出性能を向上させることができるものである。
また、第1の駆動スクロール部材と第2のスクロール部材の連結にあたっては、それぞれの対応するボス部の連結時に、所定の長さの内管(内輪)を介して接続するようにしたため、従動スクロール部材の鏡板を確実に摺動可能な状態で保持することが可能となるものである。くわえて内部に発生するスラスト方向圧力を駆動スクロールの対向する一対のボス部を連結固定することで、この圧力をボス部の強度で受けることで、発生するスラスト圧を相殺し、ベアリングへの負荷が掛からない構造とし特に外周部だけでなく中心部にても連結固定可能としたことで、大型化した場合でも均等にスラスト圧を相殺可能させることができるものである。
1 スクロール流体機械
2 ハウジング
3 第1の回転軸
4 第2の回転軸
5 第1の駆動スクロール部材
5A 第1の駆動部鏡板
5B 中央ボス部
5C 第1の駆動側ラップ部
5D 第2の駆動側ラップ部
5E 第1の外周縁ボス部
5F 第2の外周縁ボス部
5G 第3の外周縁ボス部
5H 第4の外周縁ボス部
6 第2の駆動スクロール部材
6A 第2の駆動部鏡板
6B 中央ボス部
6C 第3の駆動側ラップ部
6D 第4の駆動側ラップ部
6E 第1の外周縁ボス部
6F 第2の外周縁ボス部
6G 第3の外周縁ボス部
6H 第4の外周縁ボス部
7 従動スクロール部材
7A 従動部鏡板
7B,7C 外周円筒部
7D 中央貫通孔
7E、7F,7G,7H 外周側貫通孔
7J 第1の従動側ラップ部
7K 第2の従動側ラップ部
7L 第3の従動側ラップ部
7M 第4の重大側ラップ部
9 第1の従動スクロール受け
10 第2の従動スクロール受け
11 第1の圧縮室
12 第2の圧縮室
20 オルダム機構
30 内管
40 隙間

Claims (3)

  1. ハウジングと、該ハウジングに回転自在に軸支される一対の回転軸と、該一対の回転軸のそれぞれに固着され、お互いに対向して配置される一対の駆動スクロール部材と、該一対のスクロール部材に摺動自在に挟持される従動スクロール部材と、該従動スクロール部材を前記ハウジングに回転自在に且つ前記回転軸に偏心して支持する従動スクロール受けとを具備し、前記一対の駆動スクロール部材のそれぞれが、前記回転軸に固着される円盤状の駆動部鏡板と、該駆動部鏡板上に径方向に螺旋状に広がり、点対称に配置された一対の駆動側ラップ部とを具備し、前記従動スクロール部材が、円盤状の従動部鏡板と、該従動部鏡板の両側のそれぞれに、径方向に螺旋状に広がり、点対称に配置された一対の従動側ラップ部とを具備し、前記従動スクロール部材を一対の駆動スクロール部材で挟持して、前記従動部鏡板の両側に圧縮室を画成すると共に、回転軸を外部動力によって回転させて前記駆動スクロール部材及び従動スクロール部材を回転させると同時にオルダム機構を介して従動スクロール部材を駆動スクロール部材に対して相対的に旋回運動させて前記圧縮室を変化させて流体を吸引吐出するスクロール流体機械において、
    前記一対の駆動スクロール部材は、中央ボス部と、駆動部鏡板の外周縁に所定の間隔で配置された4つの外周縁ボス部とによってお互いに連結されること、
    前記駆動側ラップ部の中央側端部は、前記中央ボス部と連結され、一対の駆動側ラップ部の外周側端部はそれぞれ前記外周縁ボス部に連結され、残りの外周縁ボス部はそれぞれ近傍の駆動側ラップ部に連結されて、駆動側ラップを補強すること、
    前記従動スクロール部材は、前記中央ボス部及び外周縁ボス部に対応する位置に、前記中央ボス部及び外周縁ボス部が貫通する貫通孔が形成され、該貫通孔は、前記中央ボス部及び外周縁ボス部に設けられた内管が旋回可能な大きさを有し、また駆動スクロールの各ボス部が旋回時、従動スクロールと干渉しない空間が形成されること、且つ、
    前記従動スクロール部材は、従動側鏡板の外周縁に軸方向に延出する外周円筒部を具備し、従動側ラップ部の最外周端部は前記外周円筒部に連結されて補強されることを特徴とするスクロール流体機械。
  2. 前記一対の駆動スクロール部材を連結する中央ボス部及び外周縁ボス部は、対応して連結されるそれぞれの中央ボス部及び外周縁ボス部の間隔を一定にするための所定の長さの内管を介して連結固定されることを特徴とする請求項1記載のスクロール流体機械。
  3. 前記回転軸の一方には、吐出孔が貫通し、該吐出孔は、前記従動スクロール部材の中央に開口する排気口と連通すると共に、前記駆動スクロール部材の中央ボス部に先端逃がし溝と鏡板貫通の吐出開口部を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のスクロール流体機械。
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