JP2014231496A - 化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】固形の有機系紫外線吸収剤が含有された化粧料において、少量の防腐剤で十分な保存効力を付与した化粧料を提供すること。【解決手段】オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピルから選ばれる1種又は2種以上のエステル油を5重量%以上と、アルカンジオールを0.5〜3重量%と、エタノールを1〜5重量%とを組み合わせることで、固形の有機系紫外線吸収剤を安定に配合しつつ、少量の防腐剤で十分な保存効力を付与した化粧料を提供することができる。【選択図】なし

Description

本願発明は、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピルの中から選ばれるエステル油のうち、1種又は2種以上を用いることにより、固形の有機系紫外線吸収剤を安定に配合しつつ、少量の防腐剤で十分な保存効力を付与した化粧料に関する。
地上に降り注ぐ紫外線のうち、UVAと呼ばれる波長領域(320〜400nm)は肌の老化等の原因となり、UVBと呼ばれる波長領域(280〜320)は皮膚ガン等の原因となると言われており、紫外線から肌を守ることは化粧料の重要な機能の一つである。
そのため、従来から紫外線防御効果を化粧料に付与するために、酸化チタンや酸化亜鉛等の無機系紫外線防御剤やケイ皮酸系等の有機系紫外線吸収剤等が汎用されてきた(非特許文献1〜3)。
近年では、一般消費者の紫外線防御への関心が高まり、より強い紫外線防御能を有した化粧料が求められており、特に肌の老化等を引き起こすUVAの防御能は美容の観点から強く求められている。
化粧料にUVA防御能を付与するために、無機系紫外線防御剤として酸化亜鉛が汎用されているが、酸化亜鉛の溶出による環境負荷への懸念からヨーロッパではその使用は好まれていない。
また、顔料級の酸化チタンを配合することでUVA防御能をもたせることも可能だが、透明感が損なわれ、普段使いに不向きな製剤となってしまう。
これらの問題から、最近では無機系紫外線防御剤よりも有機系紫外線吸収剤によって化粧料の紫外線防御能を増強させる傾向にある。
UVAに吸収をもつ有機系紫外線吸収剤は、常温で固形状態となっているものが多く、そのような固形の有機系紫外線吸収剤は溶解が困難である。
それらは極性の高いエステル油に溶解しやすいことが知られているが、溶剤として適したエステル油はまだ多くない。
また、組み合わせによっては経時的に固形の有機系紫外線吸収剤の紫外線吸収能を低下させるエステル油も多く、使用できる組み合わせは限られている。
さらには固形の有機系紫外線吸収剤を高配合するためには極性の高いエステル油の高配合も必要である。
しかし極性の高いエステル油を高配合すると、化粧料の保存効力が低減し、防腐剤の含有量に見合った保存効力が付与できないという問題がある。
十分な保存効力をもたせるためには防腐剤を増加させる方法も考えられるが、防腐剤の増量は肌への刺激性や乳化の不安定化が懸念される。
一般的に化粧料へ使用される防腐剤としては、メチルパラベン等のパラベン類が少量配合されるが、近年ではパラベンを使用しないパラベンフリーの製剤が好まれる傾向にある。
故に、固形の有機系紫外線吸収剤を安定に溶解しつつ、かつ少量の防腐剤で十分な保存効力を付与するためには適切なエスエル油を選択する必要がある。
特許文献1では、固形の有機系紫外線吸収剤の溶剤として、セバシン酸ジイソプロピル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、コハク酸ジエチルヘキシル、2−エチルヘキサン酸セチル、アルキルベンゾエート、イソノナン酸イソノニル等の極性の高いエステル油を用いている。
特許文献2では、固形の有機系紫外線吸収剤の溶剤としてジネオペンタン酸トリプロピレングリコール、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル等を用いている。
しかしこれら2つの特許文献では十分な保存効力をもたせるためには多量の防腐剤が必要であり、肌への刺激性や乳化の不安定化が懸念される。
一方で、防腐剤を増量すること以外に、製剤に高い保存効力を付与するために、特許文献3ではアルカンジオールとキレート剤を、特許文献4ではアルカンジオールとイソチオシアネート類を組み合わせて配合しているが、これら防腐剤に対する油剤の影響は考慮されておらず、極性の高いエステル油を高配合した際には十分な保存効力が得られない。
特許文献5ではアルカンジオールとパラベン類を併用することで高い保存効力を付与しているが、パラベンフリーが好まれる現状を考慮すると汎用性に欠ける。
従って、優れた紫外線防御効果を発揮させるために固形の有機系紫外線吸収剤を安定に配合し、パラベンフリーでかつ、少量の防腐剤で十分な保存効力が付与できる製剤の開発が求められている。
特開2010−59136 特開2009−242314 特開2004−307484 特開2004−307484 特開2010−180213
FRAGRANCE JOURNAL,27(5),page25−30(1999) J.SOC.COSMET.CHEM.JAPAN,VOL.31,NO.4,page373−384(1997) FRAGRANCE JOURNAL,28(5),page26−32(2000)
本願発明が解決しようとしている課題は、固形の有機系紫外線吸収剤を安定に配合しつつ、パラベンフリーでかつ、少量の防腐剤で十分な保存効力を付与させた化粧料を提供することにある。
かかる実情において、本発明者らは鋭意研究を行った結果、次の成分1)〜4);
1)オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピルから選ばれる、1種又は2種以上のエステル油を5重量%以上
2)固形の有機系紫外線吸収剤を10重量%以下
3)アルカンジオールを0.5〜3重量%
4)エタノールを1〜5重量%
を含有する化粧料とすれば、固形の有機系紫外線吸収剤を安定に溶解しながらも、極性油による保存効力の低減が緩和され、十分な保存効力を付与できることを見出し、本願発明を完成した。
本願発明で用いられるエステル油はオレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピルが挙げられ、これらの中から1種又は2種以上から選ばれる。
十分なUVA防御能を有する程度の固形の紫外線吸収剤を溶解するために必要な配合量は5重量%以上であり、エステル油によるべたつきを感じない、みずみずしい使用感を化粧料にもたせるためには、配合量は25重量%以下であることが好ましい。
用いるエステル油を具体的に挙げると、Floramac 10(Floratech社製)、NIKKOL EOO(日光ケミカルズ社製)、NIKKOL VE−F(日光ケミカルズ)、NIKKOL VE−IP(日光ケミカルズ社製)、CLEARBLIGHT E−81S(日油社製)、NOFABLE 85S(日油社製)などが挙げられるが、特にこれらに限定しない。
また、使用感や製剤の安定性、UVB防御能の向上のために、本願発明の効果を損なわない範囲で、その他のエステル油を併用してもよい。
具体的には、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、イソノナン酸トリデシル、イソノナン酸イソノニル、ナフタリンジカルボン酸ジエチルヘキシル、安息香酸(炭素数12〜15)アルキル、セテアリルイソノナノエート、トリ(カプリル酸・カプリン酸)グリセリン、(ジカプリル酸/カプリン酸)ブチレングリコール、トリミリスチン酸グリセリン、トリ2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸−エチルヘキシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、メトキシケイ皮酸オクチル、オクトクリレン、ジピバリン酸トリプロピレングリコール等が挙げられる。
特に固形の有機系紫外線吸収剤を高配合する場合においては、経時的安定性を保持するためにオクトクリレンを併用した方がよい。
本願発明で用いられる固形の有機系紫外線吸収剤としては、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルが挙げられ、これらの中から、1種又は2種以上用いることができる。
化粧料に十分なUVA防御能を付与するためにはこれら固形の有機系紫外線吸収剤の配合量は0.5重量%以上が好ましく、安定に溶解できる配合量は10重量%以下である。
本願発明では防腐剤としてアルカンジオールとエタノールを併用する。
これらを併用して十分な保存効力をもたせるためには、アルカンジオールの配合量は0.5重量%以上であり、乳化安定性の点から3重量%以下である。
また、同様の理由から、エタノールは1〜5重量%の範囲で配合する。
本願発明においては、本願発明の効果を損なわない範囲でその他の防腐剤を付与しても構わない。
具体的には、ウンデシレン酸、サリチル酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、イソプロピルメチルフェノール、オルトフェニルフェノール、オルトフェニルフェノールナトリウム、グルコン酸クロルヘキシジン、クレゾール、クロルチモール、クロルフェネシン、クロルキシレノール、クロルクレゾール、ジクロルキシレノール、ジクロロベンジルアルコール、チオビスクロロフェノール、チモール、トリクロロカルバニリド、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、ナトリウムフェノキシド、パラクロルフェノール、ハロカルバン、フェネチルアルコール、フェノキシエタノール、フェノール、ヘキサクロロフェン、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルピリジニウム、臭化アルキルイソキノリニウム液、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ドミフェン、臭化ラウリルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、感光素101号、感光素201号、感光素401号、ヨウ化パラジメチルアミノスチリルヘプチルメチルチアゾリウム、チャエキス、ヒノキチオール、銀−銅ゼオライト、グルタラール、クロラミンT、クロルヘキシジン、ジイセチオン酸ジブロモプロパミジン、ピリチオン亜鉛、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、ピリチオンナトリウム、5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン、ポリアミノプロピルビグアナイド等が挙げられる。
本願発明の化粧料には、必要に応じて本願発明の効果を損なわない範囲で、通常の化粧料に配合される成分である油脂、ロウ類、炭化水素、脂肪酸、エーテル油、シリコーン油、フッ素油、多価アルコール、糖類、水溶性高分子、保湿剤、pH調整剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、染料、香料、可塑剤、有機溶媒、薬剤、動植物抽出物、体質粉体、有機色材、無機色材、パール顔料、表面処理粉体、複合顔料、アミノ酸及びペプチド、ビタミン等を適宜配合することができるが、特にこれらに限定されるものではない。
本願発明の化粧料は、固形の有機系紫外線吸収剤の溶剤として、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピルから選ばれる1種又は2種以上のエステル油とアルカンジオール、エタノールを併用することで、固形の有機系紫外線吸収剤を安定に溶解することができ、パラベンフリーでかつ、少量の防腐剤で十分な保存効力を付与できるという点に優位さがある。
次に本願発明の化粧料について実施例を挙げて詳細に説明するが、本願発明はこれらに限定されるものではない。
固形の有機系紫外線吸収剤の溶剤を選択するため、各エステル油の固形の有機系紫外線吸収剤の溶解性を比較した。
<溶解性の評価方法>
固形の有機系紫外線吸収剤の中でも特に難溶性である4−tert−ブチル−4′−メトキシ−ジベンゾイルメタンを様々なエステル油に10重量%加え、80℃で加熱溶解後、4℃に一晩静置し、目視にて結晶の析出の有無を確認した。
<結果>
イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、パルミチン酸エチルヘキシルでは結晶が析出してしまったが、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸ジ2−エチルヘキシルは十分に固形の有機系紫外線吸収剤を溶解することができた。
次にオレイン酸エチルの配合量を変え、実際にサンケアクリームを調製し、固形の有機系紫外線吸収剤の溶解安定性評価を行った。
<製剤における溶解安定性評価>
製剤における固形の有機系紫外線吸収剤の溶解安定性を評価するために、以下の処方でサンケアクリームを調製した。
成分名 配合量(重量%)
(1)セスキステアリン酸メチルグルコース 2.50
(2)セスキステアリン酸PEG−20メチルグルコース 2.50
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 6.00
(4)ホホバ種子油 2.00
(5)ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 2.00
(6)オレイン酸エチル 適宜
(7)4−tert−ブチル−4′−メトキシ−ジベンゾイルメタン 0.50
(8)精製水 残余
(9)メタリン酸ナトリウム 0.05
(10)カルボマー 0.15
(11)キサンタンガム 0.20
(12)ベントナイト 0.40
(13)1,3−ブチレングリコール 10.00
(14)1,2−ペンタンジオール 1.00
(15)精製水 3.00
(16)水酸化カリウム 0.03
<調製方法>
成分(1)〜(7)を加熱溶解して油相とし、成分(8)〜(14)を混合分散して水相とした。80℃まで加熱した油相と85℃に加熱した水相を混合し、予備乳化後、成分(15)に成分(16)を溶解したものを加え、さらにホモジナイザーを用いて本乳化を行った。乳化後、ホモジナイザーを停止し、ゆるやかに撹拌を行いながら35℃まで冷却し、各サンケアクリームを得た。
実施例1として、成分(6)オレイン酸エチルの配合量を5重量%としたものを調製した。
実施例2として、成分(6)オレイン酸エチルの配合量を15重量%としたものを調製した。
実施例3として、成分(6)オレイン酸エチルの配合量を25重量%としたものを調製した。
実施例4として、成分(6)オレイン酸エチルの配合量を35重量%としたものを調製した。
(比較例1)
比較例1として、成分(6)オレイン酸エチルの配合量を3重量%としたものを調製した。
<評価方法>
常温で1週間静置し、固形の有機系紫外線吸収剤の結晶析出の有無を偏光顕微鏡において確認した。
さらに、化粧料の使用感については専門パネラー3人にて評価した。
<判定>
固形の有機系紫外線吸収剤の結晶析出が確認されず、かつ3人のパネラーのうち2人以上が、化粧料としてみずみずしい使用感を感じたものを○、結晶析出は確認されなかったが、みずみずしい使用感が損なわれ、2人以上のパネラーがべたつきを感じたものは△、結晶が析出したものは×とした。
<結果>
以上の結果から、固形の有機系紫外線吸収剤安定に溶解するために必要な、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピルから選ばれる1種又は2種以上のエステル油の配合量は5重量%以上であり、かつ化粧料としてみずみずしい使用感を付与するためには25重量%以下が好ましいと判断した。
<紫外線防御能評価>
固形の有機系紫外線吸収剤の配合量を変え、以下の処方でサンケアクリームを調製し、紫外線防御能評価を行った。
成分名 配合量(重量%)
(1)セスキステアリン酸メチルグルコース 2.50
(2)セスキステアリン酸PEG−20メチルグルコース 2.50
(3)オクトクリレン 10.00
(4)オレイン酸エチル 15.00
(5)4−tert−ブチル−4′−メトキシ−ジベンゾイルメタン 適宜
(6)精製水 残余
(7)キサンタンガム 0.50
(8)1,3−ブチレングリコール 10.00
(9)1,2−ペンタンジオール 1.00
<調製方法>
成分(1)〜(5)を加熱溶解して油相とし、成分(6)〜(9)を混合分散して水相とした。80℃まで加熱した油相と85℃に加熱した水相を混合し、ホモジナイザーを用いて本乳化を行った。乳化後、ホモジナイザーを停止し、ゆるやかに撹拌を行いながら35℃まで冷却し、各サンケアクリームを得た。
実施例5として、成分(5)4−tert−ブチル−4′−メトキシ−ジベンゾイルメタンの配合量を0.1重量%としたものを調製した。
実施例6として、成分(5)4−tert−ブチル−4′−メトキシ−ジベンゾイルメタンの配合量を0.5重量%としたものを調製した。
実施例7として、成分(5)4−tert−ブチル−4′−メトキシ−ジベンゾイルメタンの配合量を3重量%としたものを調製した。
実施例8として、成分(5)4−tert−ブチル−4′−メトキシ−ジベンゾイルメタンの配合量を5重量%としたものを調製した。
実施例9として、成分(5)4−tert−ブチル−4′−メトキシ−ジベンゾイルメタンの配合量を10重量%としたものを調製した。
(比較例2)
比較例2として、成分(5)4−tert−ブチル−4′−メトキシ−ジベンゾイルメタンの配合量を15重量%としたものを調製した。
<評価方法>
紫外線防御能の評価は、COLIRAのガイドライン(METHOD FOR THE IN VITRO DETERMINATION OF UVAPROTECTION PROVIDED BY SUNSCREENPRODUCTS, 2007)に従い、UVA防御能の指標であるUVAPFを算出した。
なお、この評価において化粧料を塗布するアクリル板は、サージカルテープ(3M Blenderm TM Tape 152J−2)で代用した。
<判定>
常温で一晩静置後、結晶析出が確認されず、かつUVAPFが2以上のものを○、2以下のものを△とし、結晶析出が確認されたものは×とした。
<結果>
化粧料に十分な紫外線防御能をもたせるためには、固形の有機系紫外線吸収剤を0.5重量%以上配合することが好ましく、安定して溶解できる配合量は10重量%以下であると判断した。
次に、各エステル油の固形の有機系紫外線吸収剤の溶解性の高いものを用いて、実際にサンケアクリームを調製し、各サンケアクリームの保存効力を比較した。
<保存効力の比較>
製剤における保存効力を評価するために、以下の処方でサンケアクリームを調整した。
成分 配合量(重量%)
(1)ステアロイル乳酸ナトリウム 0.48
(2)ペンタステアリン酸ポリグリセリル‐10 1.52
(3)ベヘニルアルコール 2.00
(4)水添ナタネ油アルコール 0.10
(5)各エステル油 10.00
(6)オクトクリレン 10.00
(7)ビスエチルヘキシルオキシフェノール−メトキシフェニルトリアジン 2.00
(8)ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 2.00
(9)4−tert−ブチル−4′−メトキシ−ジベンゾイルメタン 3.00
(10)合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム 0.30
(11)キサンタンガム 0.10
(12)1,3−ブチレングリコール 10.00
(13)ジグリセリン 1.00
(14)イソステアリン酸ポリグリセリル‐10 1.50
(15)精製水 残余
(16)各防腐剤パーツ 適宜
<調製方法>
成分(1)〜(9)を混合し、加熱溶解して油相を調製した。水相は70℃に熱した成分(15)中に成分(10)を少量ずつ加え、ホモジナイザーにて加熱分散し、その後手攪拌で分散した成分(11)〜(14)を加えてホモジナイザーで加熱分散して調製した。
乳化は油相80℃、水相85℃にして、水相へ油相を投入し、ホモジナイザーで十分に攪拌して行った。その後、ホモジナイザーを停止してから冷却し、45℃にて成分(16)を加え、さらに35℃まで冷却して各サンケアクリームを得た。
<各エステル油によるサンケアクリームの調製>
実施例10として、上記サンケアクリーム処方の成分(5)各エステル油をオレイン酸エチル、成分(16)各防腐剤パーツを1,2−ペンタンジオール、エタノールの配合量をそれぞれ1重量%、3重量%としたものを調製した。
実施例11として、実施例11における成分(5)各エステル油をリノール酸エチルとしたものを調製した。
実施例12として、実施例11における成分(5)各エステル油をリノール酸イソプロピルとしたものを調製した。
(比較例3)
比較例3として、実施例11における成分(5)各エステル油をセバシン酸ジイソプロピルとしたものを調製した。
(比較例4)
比較例4として、上記サンケアクリーム処方の成分(5)各エステル油をコハク酸ジ2−エチルヘキシルとしたものを調製した。
<評価方法>
「日本薬局法 15.保存効力試験法」を参考に、以下の手順で調製したサンケアクリームの保存効力を試験した。
<菌浮遊液の調製>
被験菌株は以下のものを使用した。
Escherichia coli ATCC 8739, NCIMB 8545
Pseudomonas aeruginosa ATCC 9027, NCIMB 8626
Staphylococcus aureus ATCC 6538, NCTC 10788
Candida albicans ATCC 10231, NCPF 4179
Aspergillus niger ATCC 16404, IMI 149007
各種菌の培養は、細菌にはソイビーン・ガゼイン・ダイジェストカンテン培地を用い、真菌にはサブローカンテン培地を使用した。
培養条件は以下の通りである。
細菌 30〜35℃,18〜24時間
C.albicans 20〜25℃,48時間
A.niger 20〜25℃,1週間
細菌は培養菌体を白金耳で無菌的に採取し、滅菌生理食塩液に浮遊させ、約10個/mLの生菌を含む浮遊液を調製した。なお、A.nigerの場合にはポリソルベート80を0.05%の割合で添加した滅菌生理食塩液に浮遊させ、浮遊液を調製した。
<判定>
調製したサンケアクリームを10mL含む容器に、1.0×10個の生菌数になるように接種菌液を無菌的に注入し、均等に混合したものを20〜25℃で保存後、28日目に生菌数を測定した。
評価は各種菌が全て1%以下になったものを○、各種菌のうち4項目で1%以下のものを△、とし、それ以外のものを×とした。
<保存効力試験の結果>
同様の防腐剤が含有されている実施例10〜12と比較例3〜4を比較すると、固形の有機系紫外線吸収剤の溶剤として、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピルを用いた実施例10〜12において、十分な保存効力が確認された。
<防腐剤による比較>
実施例13として、実施例10の成分(16)各防腐剤パーツを1,2−ペンタンジオール、エタノールをそれぞれ0.5重量%、3重量%としたものを調製した。
実施例14として、実施例10の成分(16)各防腐剤パーツを1,2−ペンタンジオール、エタノールをそれぞれ3重量%、3重量%としたものを調製した。
実施例15として、実施例10の成分(16)各防腐剤パーツを1,2−ペンタンジオール、エタノールをそれぞれ1重量%、1重量%としたものを調製した。
実施例16として、実施例10の成分(16)各防腐剤パーツを1,2−ペンタンジオール、エタノールをそれぞれ1重量%、5重量%としたものを調製した。
(比較例5)
比較例5として、実施例10の成分(16)各防腐剤パーツを1,2−ペンタンジオール、エタノールをそれぞれ0.1重量%、3重量%としたものを調製した。
(比較例6)
比較例6として、実施例10の成分(16)各防腐剤パーツを1,2−ペンタンジオール、エタノールをそれぞれ5重量%、3重量%としたものを調製した。
(比較例7)
比較例7として、実施例10の成分(16)各防腐剤パーツを1,2−ペンタンジオール、エタノールをそれぞれ1重量%、0.5重量%としたものを調製した。
(比較例8)
比較例8として、実施例10の成分(16)各防腐剤パーツを1,2−ペンタンジオール、エタノールをそれぞれ1重量%、10重量%としたものを調製した。
(比較例9)
比較例9として、実施例10の成分(16)各防腐剤パーツをエチルヘキシルグリセリン、エタノールをそれぞれ0.2重量%、3重量%としたものを調製した。
(比較例10)
比較例10として、実施例10の成分(16)各防腐剤パーツをエチルヘキシルグリセリン、エタノールをそれぞれ1重量%,3重量%としたものを調製した。
(比較例11)
比較例11として、実施例10の成分(16)各防腐剤パーツをエチルヘキシルグリセリン、エデト酸2ナトリウム2水塩、エタノールをそれぞれ0.2重量%、0.1重量%、3重量%としたものを調製した。
<保存効力試験の結果>
1,2−ペンタンジオールを0.1重量%配合した比較例5では十分な保存効力が付与できず、5重量%配合した比較例6では乳化が崩壊した。
またエタノールを0.5重量%配合した比較例7では十分な保存効力が付与できず、10重量%配合した比較例8では乳化が崩壊した。
以上の結果から、十分な保存効力を付与しつつ、安定に乳化できる1,2−ペンタンジオールとエタノールの配合量はそれぞれ0.5〜3重量%、1〜5重量%であり、特にそれぞれ1〜3重量%、3〜5重量%が好ましいと判断した。
1,2−ペンタンジオールの代わりに、防腐効果が高いとされているエチルヘキシルグリセリンを配合した比較例9、10では保存効力の不良、乳化崩壊が確認された。
1,2−ペンタンジオールの代わりにエチルヘキシルグリセリン、エデト酸2ナトリウム2水塩を加えた比較例11において、保存効力は不良であることが確認された。
これらの結果から、オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピルから選ばれる1種又は2種以上のエステル油と配合量が0.5〜3重量%のアルカンジオールと配合量が1〜5重量%のエタノールを組み合わせることにより、固形の有機系紫外線吸収剤を安定に溶解しつつ、十分な保存効力をもたせることができることを確認した。
オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピルから選ばれる1種又は2種以上のエステル油を固形の有機系紫外線吸収剤の溶剤として用い、配合量0.5〜3重量%のアルカンジオールと配合量1〜5重量%のエタノールを併用すれば、パラベンフリーでかつ、少量の防腐剤で十分な保存効力を付与した紫外線防御能の高い化粧料を開発できる。

Claims (3)

  1. 次の成分1)〜4);
    1)オレイン酸エチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピルから選ばれる1種又
    は2種以上のエステル油を5重量%以上
    2)固形の有機系紫外線吸収剤を10重量%以下
    3)アルカンジオールを0.5〜3重量%
    4)エタノールを1〜5重量%
    を含有することを特徴とする化粧料。
  2. 成分2)の固形の有機系紫外線吸収剤が、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、4−tert−ブチル−4′−メトキシ−ジベンゾイルメタンから選ばれる1種又は2種以上の固形の有機系紫外線吸収剤である請求項1記載の化粧料。
  3. 成分3)のアルカンジオールが1,2−ペンタンジオールである請求項1〜2いずれか1項記載の化粧料。
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