JP2014230090A - 画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 撮像画像の表示範囲の変更を行う度に解析領域又は検知線の再指定を行わせることとすると、ユーザに煩雑な処理を強いることとなる。
【解決手段】 撮像画像を撮像する撮像手段の撮像可能範囲のうち被写体を検知する検知処理を行う範囲を決定するために用いる第1の図形を設定し、表示手段に表示させる前記撮像画像の表示範囲を前記撮像可能範囲において設定する設定部と、
前記撮像可能範囲において設定された前記第1の図形の頂点のうち1つの頂点が前記表示範囲の範囲外に設定され、前記第1の図形の他の頂点が前記表示範囲の範囲内に設定されている場合に、頂点の数が前記第1の図形の頂点の数以下となる前記表示範囲に含まれる第2の図形を、前記検知処理を行う領域に決定する決定部と
を有する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、映像解析を行う画像処理装置に関し、特に映像解析を行う領域の設定に関するものである。
従来、映像中の被写体の変化を検知した結果に基づいて撮像画像を解析し、撮像画像中の被写体の動きの有無や、被写体の置き去り、持ち去り、被写体の所定領域の通過、カメラに対するいたずらの検知等を検出することができる。また変化検知の結果に基づいて、撮像画像中の被写体の追尾処理を行うことができる。
また従来、ネットワークカメラが撮影した撮像画像の解析を行う場合に、撮像画像上の領域の一部のみを解析領域として指定し、指定した領域内で画像解析を行う方法が知られている(例えば、特許文献1)。
また従来、ネットワークカメラにおいて、出力する撮像画像のアスペクト比を切り替えたり、録画処理において録画する撮像画像のアスペクト比を切り替えたりすることが知られている。(例えば、特許文献2)。
特許文献2には、撮像画像のアスペクト比を切り換える方法として、撮像可能な撮像画像上の範囲のうち、実際に表示器に表示させる範囲を切り換える方法が開示されている。
例えば特許文献2には、表示する撮像画像のアスペクト比を16:9から4:3に切り替える例について開示されている。特許文献2に記載の例では、アスペクト比が16:9のときに表示される撮像画像上の領域のうち左右の領域を表示させないようにすることにより、表示する撮像画像のアスペクト比を4:3に変更することが開示されている。
上述の例に限られず、表示器に表示させる撮像画像の大きさを変更する場合、変更前には表示されていた画像の一部が表示されなくなる場合がある。あるいは、表示する撮像画像の大きさを変更して表示器に表示させる場合、変更前には表示されていなかった画像が表示されるようになる場合がある。
特開2005−312018号公報 特開2010−103676号公報
特許文献1に記載の解析方法では、解析領域を指定した後に撮像画像の表示範囲(例えば、撮像画像のアスペクト比)が変更される場合について考慮されていない。解析領域を指定した後に撮像画像の表示範囲が変更された場合、解析領域の再指定が必要となる場合がある。
例えば、表示させる撮像画像のアスペクト比の変更に伴って、変更前に表示されていた撮像画像の一部が表示されなくなる場合について説明する。当該表示されなくなる範囲に解析領域の少なくとも一部が含まれている場合、解析領域の範囲も縮小させる必要がある。
また例えば、表示させる撮像画像のアスペクト比の変更に伴って、変更前に表示されていなかった撮像画像が表示されるようになった場合について説明する。当該表示されるようになった範囲にも解析領域を設定することをユーザが望む場合、解析領域の範囲を再設定する必要がある。
また、被写体が所定の線を通過したことを検知する通過検知処理に用いる検知線の設定についても、撮像画像の表示範囲の変更に伴い検知線の再設定が必要となる場合がある。
撮像画像の表示範囲の変更を行う度に解析領域又は検知線の再指定を行わせることとすると、ユーザに煩雑な処理を強いることとなる。
このような課題を解決するため、本発明にかかる画像処理装置は例えば、撮像画像を撮像する撮像手段の撮像可能範囲のうち被写体を検知する検知処理を行う範囲を決定するために用いる第1の図形を設定し、表示手段に表示させる前記撮像画像の表示範囲を前記撮像可能範囲において設定する設定手段と、前記撮像可能範囲において設定された前記第1の図形の頂点のうち1つの頂点が前記表示範囲の範囲外に設定され、前記第1の図形の他の頂点が前記表示範囲の範囲内に設定されている場合に、頂点の数が前記第1の図形の頂点の数以下となる前記表示範囲に含まれる第2の図形を、前記検知処理を行う領域に決定する決定手段とを有する。
または、本発明にかかる画像処理装置は例えば、撮像画像を撮像する撮像手段の撮像可能範囲において2つの端点の指定によって規定される線、又は、2つの端点の指定によって規定される線が複数つなげられた線を第1の線として設定し、表示手段に表示させる前記撮像画像の表示範囲を前記撮像可能範囲において設定する設定手段と、前記撮像可能範囲において設定された前記第1の線の各端点のうち1つの端点が前記表示範囲の範囲外に設定され、前記第1の線の他の端点が前記表示範囲の範囲内に設定された場合に、前記表示範囲の範囲外に設定された前記他の端点を前記表示範囲の範囲内に移動させた端点と前記表示範囲の範囲内に設定された端点とによって規定される第2の線を、被写体が所定の検知線を通過したことを検知する通過検知処理を行うための前記検知線に決定する決定手段とを有する。
あるいは、本発明にかかる画像処理装置は例えば、撮像画像を撮像する撮像手段の撮像可能範囲において2つの端点の指定によって規定される線、又は、2つの端点の指定によって規定される線が複数つなげられた線を第1の線として設定し、表示手段に表示させる前記撮像画像の表示範囲を前記撮像可能範囲において設定する設定手段と、前記撮像可能範囲において設定された前記第1の線の各端点のうち1つの端点が前記表示範囲の範囲外に設定され、前記第1の線の他の端点が前記表示範囲の範囲内に設定された場合に、前記表示範囲の範囲外に設定された前記他の端点を前記表示範囲の範囲内に移動させた端点と前記表示範囲の範囲内に設定された端点とによって規定される第2の線を、被写体が所定の検知線を通過したことを検知する通過検知処理を行うための前記検知線に決定する決定手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
このようにして、ユーザが煩雑な処理を行うことなく、表示する撮像画像の表示範囲の変更に伴って解析領域を設定することができる。
本発明による解析装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例による制御部の動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例における解析領域を表す座標系である。 本発明の第1の実施例における解析領域設定である。 本発明の第2の実施例による制御部の動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施例における解析領域設定である。 本発明の第2の実施例における解析領域設定である。 本発明の第1の実施例における検知線設定である。 本発明の第2の実施例における検知線設定である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を添付の図面を用いて詳細に説明する。
(実施例1)
本発明の第1の実施例による、解析装置100について説明する。この解析装置100は、撮像装置が撮像した撮像画像について画像解析を行う画像処理装置である。解析装置100は、例えば撮像装置の内部に設けられる。そして解析装置100は、画像解析の結果をネットワークを介して受信装置に出力する。
または解析装置100は、外部装置から画像データを取得して解析することとしてもよい。例えば、解析装置100は、撮像装置が撮像した撮像画像をネットワークを介して受信する受信装置の内部に設けられることとしてもよい。この場合、解析装置100は受信装置が受信した撮像画像について解析処理を行い、画像解析の結果を出力する。
本実施例に係る解析装置100の構成について、図1のブロック図を用いて説明する。解析装置100は、取得部110、解析部120、設定部130、記憶部140、制御部150、インタフェース部160を有する。
取得部110は、画像データを取得する。取得部110が取得する画像データは、解析装置100に接続された表示装置に表示させる撮像画像の表示範囲に対応する。取得部110が取得した画像データは、後述の解析部120が解析処理を行う対象となる。本実施例において、取得部110は画像データの大きさ(以下、「画像サイズ」)が異なる複数の画像データを取得することができる。取得部110はさらに、取得した画像の画像サイズを取得する。画像サイズには、例えば、取得した画像の解像度などが含まれる。
解析装置100が撮像装置の内部に設けられている場合、取得部110は、例えば、撮像装置の撮像部によって撮像され、A/D(Analog/Digital)変換回路においてデジタル信号に変換された画像データ(撮像画像)を解析部120に入力する。撮像部は例えば、レンズや、CCD(Charge Coupled Devices)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いた撮像素子等によって構成される。
この場合、撮像部の撮像素子からデータを読み出す範囲を変更することにより、取得部110が取得する画像データの画像サイズを変更することができる。または、撮像部が撮像した画像データのうち、A/D変換回路においてデジタル信号に変換する領域を変更することにより、取得部110が取得する画像データの画像サイズを変更することができる。
解析装置100が外部装置から画像データを取得する場合、取得部110は、外部装置から画像データを取得するための複数の物理インタフェースを含むことができる。取得部110は、複数の物理インタフェースのうちいずれの物理インタフェースから画像データが入力されたかに応じて、取得した画像データの画像サイズを判定するようにしてもよい。
例えば、取得部110が物理インタフェースとしてRCA端子とHDMI(登録商標)を有する場合について説明する。RCA端子から画像データを取得した場合は、取得部110は640×480pixelの画像サイズとなるようにして、解析部120に画像データを入力する。また、HDMI(登録商標)から画像データを取得した場合は、取得部110は1920×1080pixelの画像サイズとなるようにして、解析部120に画像データを入力する。このようにして、画像データを取得するために用いられた物理インタフェースの種類に応じて、解析部120に入力する画像データの画像サイズを取得することができる。
また取得部110は、Ethernet(登録商標)等を用いたLAN(Local Area Network)経由で、画像データを取得することができる。例えば入力部11は、ネットワークカメラや、ネットワーク(LAN等)に接続された画像データ蓄積装置から、LAN経由で画像データを取得することができる。
ネットワークカメラから画像データを取得する場合、取得部110は当該ネットワークカメラと通信して、ネットワークカメラから取得する画像データの画像サイズを決定することができる。ネットワークに接続された蓄積装置から画像データを取得する場合も同様に、取得部110は当該蓄積装置と通信して、蓄積装置から取得する画像データの画像サイズを決定することができる。
解析部120は、後述の制御部150の指示に応じて、取得部110が取得した画像データに対して解析処理を行う。本実施例において解析部120は、取得部110が取得した画像データのうち制御部150が決定した解析領域の範囲内で物体検知処理を行うことができる。物体検知処理は、撮像画像中の被写体を検知する処理である。
また、本実施例において解析部120は、取得部110が取得した画像データの表示範囲内に制御部150が決定した所定の検知線を被写体が通過したことを検知する通過検知処理を行うことができる。本実施例では、解析部120が物体検知処理及び通過検知処理を行うことができる場合について説明するが、解析部120は動体検知処理及び通過検知処理のいずれか一方のみを実行することとしてもよい。また、解析部120が行う解析処理は物体検知処理及び通過検知処理に限られない。
解析部120は、物体検知処理として例えば、制御部150が決定した解析領域の範囲内でのパターンマッチング処理を行うことができる。パターンマッチング処理は、所定の形状を示すパターン画像に対応する形状の物体を画像データ中から検出する処理である。パターンマッチング処理により、特定の形状を有する物体を画像データから検出できる。
また解析部120は、物体検知処理として例えば、フレーム間差分法や背景差分法を用いて、制御部150が決定した解析領域の範囲内の動体を検知することができる。フレーム間差分法は、映像中の複数のフレーム画像を比較して、これらのフレームの画像に差がある領域を、変化があった領域として検知する方法である。また、背景差分法は、映像中のフレーム画像を所定の背景画像と比較して、映像中のフレーム画像と背景画像とに差がある領域を、変化があった領域として検知する方法である。
解析部120は、画像データの表示画像の変化に基づいて、動体検知のほか、例えば、置き去り検知、持ち去り検知、いたずら検知、又は、通過検知等の解析処理を行うことができる。
置き去り検知は、被写体が映像中の所定の位置に置かれてから、その被写体が置かれた状態が所定時間継続したことを検知する処理である。持ち去り検知は、映像中の所定位置に存在していた被写体が当該所定の位置に存在しなくなってから、その被写体が存在しない状態が所定時間継続したことを検知する処理である。いたずら検知は、画像データの表示画面における所定値以上の大きさの領域において所定の変化が生じてから、当該所定の変化が生じた状態が所定時間継続することを検知する処理である。また通過検知は、画像データの表示画像上に設定された検知線又は検知領域を被写体が通過したことを検知する処理である。
設定部130は、取得部110が取得することができる全てのサイズの画像データを包含する範囲(以下、「設定範囲」)を設定する。また設定部130は設定範囲を示す枠内に、解析処理を決定するための図形(以下、「解析図形」)を設定する。設定範囲は、例えば、撮像画像を撮像する撮像手段の撮像可能範囲とすることができる。あるいは設定範囲は、例えば、取得部110が取得することができる画像データのうち、特定の画像データの表示範囲に対応する領域とすることができる。本実施例では、取得部110が第1の画像データ、及び、第1の画像データを包含する画像サイズの第2の画像データを取得可能であり、第2の画像データに対応する領域を設定範囲とする場合について説明する。
また本実施例において、解析図形には、解析部120が上述の物体検知処理を行う範囲を示す図形が含まれる。また解析図形には、解析部120が通過検知処理を行うために用いる検知線が含まれる。設定部130によって設定された設定値は後述の記憶部140に記憶される。
設定部130は、例えば、設定範囲を表す座標系(図3を用いて後述)における解析領域を示す座標値を設定することにより、解析領域を設定することができる。解析領域を多角形とする場合は、解析領域の各頂点の座標値を指定することにより、解析領域を設定することができる。または、解析領域が矩形である場合には、解析領域の中心座標と対角線の長さによって解析領域を設定することとしてもよい。または、解析領域の1頂点の座標値と対角線の長さによって解析領域を設定することとしてもよい。あるいは、解析領域の1頂点の座標値と、解析領域の縦方向の長さと、横方向の長さにより指定してもよい。また、解析領域が円である場合には、円の中心の座標値と直径の長さによって解析領域を指定することとしてもよい。解析領域の設定方法については特に限定しない。
また例えば、設定部130は、設定範囲を表す座標系における検知線を示す座標値(検知線の両端の座標等)を設定して、検知線を設定することができる。本実施例では、検知線は設定範囲において2つの端点の指定によって規定される。設定部130は、2つの端点の指定によって規定される検知線を複数つなげて設定できるようにしてもよい。このようにして、複数の検知線からなる折れ線を通過する物体を検出することができる。
ここで設定範囲を表す座標系について、図3を用いて説明する。本実施例では、取得部110が第1の画像データ、及び、第1の画像データを包含する画像サイズの第2の画像データを取得可能であり、第2の画像データの表示範囲に対応する領域を設定範囲とする場合について説明する。本発明の設定範囲は、これに限られず、撮像装置が撮像可能な撮像可能範囲を設定範囲としてもよい。
図3は取得部110が取得可能な2種類の画像サイズの画像データの表示範囲を表す図である。図3の例において、矩形枠300は画像サイズ1920×1080pixelの画像データ(第2の画像データ)の表示範囲を表している。また図3の例において、矩形枠310は画像サイズ1280×960pixelの画像データ(第1の画像データ)の表示範囲を表している。図3に示すように、矩形枠300は矩形枠310を包含する。図3の例では矩形枠300は、上述の設定範囲に対応する。
図3の例では、矩形枠300の中心と矩形枠310の中心が重なるようにして、それぞれの画像データの表示範囲を表している。ここで、図3の例における矩形枠300の中心は、矩形枠300の辺のうちX軸に平行な辺(縦の辺)の垂直二等分線と、Y軸に平行な辺(横の辺)の垂直二等分線との交点とすることができる。あるいは、矩形枠300の対角線の交点とすることができる。
図3に示した座標系では、矩形枠300の中心と矩形枠310の中心を重ねた点を座標系の原点としている。原点の位置は矩形枠300の中心に限られない。矩形枠300又は矩形枠310の頂点に座標系の原点を設定することとしてもよい。
図3の例において、X軸は、取得部110が取得した画像データの縦方向の画素数を表している。また、図3の例においてY軸は、取得部110が取得した画像データの横方向の画素数を表している。
図3の斜線部分は、矩形枠300と矩形枠310が重ならない領域を表している。すなわち斜線部分は、取得する画像データを、より画像サイズが大きい1920×1080pixelの画像データから、より画像サイズが小さい1280×960pixelの画像データに切り替えた場合に、表示装置に表示されなくなる表示範囲を示している。なお矩形枠300及び310を用いて示した画像サイズは一例であり、この限りではない。
矩形枠300の左右の部分だけ矩形枠310と重ならないようにしてもよい。例えば、矩形枠300が示す画像の画像サイズを1920×1080pixel(アスペクト比16:9)とし、矩形枠310が示す画像の画像サイズを1440×1080pixel(アスペクト比4:3)としてもよい。同様に、矩形枠300の上下の部分だけ矩形枠310と重ならないようにしてもよい。
設定部130は、取得部110が取得可能な画像サイズが異なる複数の画像データのうち、より画像サイズが大きい画像データの表示範囲内(図3の例では矩形300の範囲内)に、解析図形を設定することができる。解析図形には、例えば、画像データにおいて解析処理を行う範囲を示す解析領域を示す図形や、通過検知処理を行うために用いる検知領域を示す図形などが含まれる。
すなわち、図3の斜線部分に解析領域又は検知線の一部または全体が重複するようにして、解析領域又は検知線を設定することができる。解析領域の設定の例については、図4を用いて後述する。
記憶部140は、設定部130が設定した解析領域の設定値を記憶する。例えば、記憶部140は、撮像装置の撮像可能範囲における解析図形の各頂点の位置を示す位置情報を記憶する。また例えば記憶部140は、表示装置に表示させる撮像画像の表示範囲であって解析図形を含む第2の表示範囲における、解析図形の各頂点の位置を示す位置情報を記憶する。本実施例では、解析図形の頂点として検知線の端点を含むものとする。例えば、記憶部140は、2つの端点の指定によって規定される線、又は、2つの端点の指定によって規定される線が複数つなげられた線である第1の線の各端点の、撮像可能範囲における位置を示す位置情報を記憶する。また例えば、第1の線を含む第2の画像データの表示範囲における、第1の線の各端点の位置を示す位置情報を記憶する。
また記憶部140は、後述の制御部150がCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを内蔵する場合には、当該プロセッサに実行させるためのプログラムを記録する。また記憶部140は、解析部120や制御部150が処理を行うために用いる作業領域として用いられる。記憶部140は例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等により構成することができる。記憶部140として、メモリカード等のリムーバブルメディアを用いることとしてもよい。また記憶部140は、その一部又は全体が外部記憶装置により構成されてもよい。記憶部140は、複数の記録媒体により構成することができる。
制御部150は、図1に示した解析装置100の各構成の動作を制御する。制御部150は例えば、CPU等のプロセッサにより構成することができる。制御部150がプロセッサとして構成される場合、制御部150は記憶部140に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、図1に示した解析装置100の各構成の動作を制御する。
インタフェース部160(以下、I/F部160)は、解析部120の解析結果を出力する。またI/F部160は、設定部130に設定値を入力する。例えばI/F部160は信号入出力端子として構成される。I/F部160は、例えば、キーボード、タッチパネル、又はマウス等の入力機器から信号の入力を受けることができる。また、I/F部160は、解析部120の解析結果を表示装置等に出力することができる。またI/F部160は、取得部110とEthernet(登録商標)を共用して、外部の入出力端末と通信する構成にしてもよい。
例えば、解析装置100はネットワークカメラの撮像部が撮像した撮像画像に対して画像解析を行うカメラサーバである。撮像部が撮像した撮像画像は取得部110から入力される。解析装置100は後述する画像解析処理を行った後、解析結果をネットワークを介してクライアント装置に出力する。解析結果はI/F部160から、ネットワークを介してクライアント装置に出力される。またI/F部160は、クライアント装置から解析処理を行うための設定命令を受信する。例えばI/F部160は、クライアント装置の表示画面上においてユーザが指定した解析図形の設定情報(例えば、取得部110が入力した撮像画像における解析図形の座標等)を受信する。制御部150は受信した設定情報を解析部120に対して設定する。解析部120は制御部150によって設定された設定値に基づいて、後述する画像解析処理を行う。
或いは、解析装置100は、ネットワークカメラからネットワークを介して受信した撮像画像に対して画像解析を行うクライアント装置である。ネットワークカメラから受信した撮像画像は、取得部110からクライアント装置に入力される。解析装置100は後述する画像解析処理を行った後、解析結果をクライアント装置の表示部に出力する。解析結果はI/F部160から、表示部に出力される。またI/F部160は、クライアント装置に接続されたマウスやキーボードなどの入力装置から解析処理を行うための設定命令を取得する。例えばI/F部160は、マウスやキーボードなどの入力装置を用いてユーザが指定した解析図形の設定情報を取得する。制御部150は受信した設定情報を解析部120に対して設定する。解析部120は制御部150によって設定された設定値に基づいて、後述する画像解析処理を行う。解析装置100と表示部は一体として構成されてもよい。
次に、本実施例に係る解析装置の動作について図2を用いて説明する。解析装置100の制御部150がプロセッサを内蔵する形態では、図2の処理フローは、図2に示す手順を制御部150に実行させるためのプログラムを示す。解析装置100の制御部150が内蔵するプロセッサはコンピュータであり、解析装置100が内蔵する記憶部140から読み出したプログラムを実行する。
解析装置100が起動すると制御部150は、解析装置100に入力される画像データの画像サイズを取得部110を介して取得する制御を行う(S200)。取得部110は解析装置100に入力される画像データ(取得部110が取得する画像データ)の画像サイズが変更された際に、画像データの画像サイズを取得することとしてもよい。
次に制御部150は、設定部130により設定され、記憶部140に記憶されている解析図形の設定値を記憶部140から読み出す(S210)。
次に制御部150は、現在入力されている画像データの画像サイズと、ステップ210で取得した解析領域の設定値とを比較し、入力されている画像データの表示範囲外に解析図形の一部又は全体が設定されているか否かを判定する(S220)。いいかえると制御部150は、解析図形の全体が、入力されている画像データの表示範囲に含まれるか否かを判定する。
ここで、入力されている画像データの表示範囲の範囲外に解析図形の一部又は全体が設定される場合について説明する。上述のように、設定部130は、取得部110が取得する複数の画像データの画像サイズのうち、より大きい画像サイズの範囲内で解析図形を設定することができる。例えば、図3に示した例では、設定部130は矩形枠300の範囲内で解析領域又は検知線を設定することができる。矩形枠310が示す画像サイズの画像データが解析装置100に入力されている場合、設定部130は、矩形枠300の範囲内であって、矩形枠310の範囲外である領域(図3の斜線部分)に解析領域、又は、検知線の一部又は全体を設定することができる。
制御部150は、図3を用いて説明した座標系と、入力されている画像データの画像サイズを示す矩形枠の座標系における領域と、座標系における解析図形の位置とに基づいて、ステップS220の判定を行うことができる。解析図形の位置には、例えば、解析領域の頂点座標や検知線の両端の座標等が含まれる。
入力されている画像データの画像サイズの範囲内に解析図形の全体が含まれている場合(S220でNoの場合)、制御部150は、ステップS210で読みだした設定値が示す解析図形を用いて、解析部120に解析処理を行わせる(S230)。すなわち、制御部150は、記憶部140に記憶されている設定値に基づく解析領域の範囲内で解析処理を行うように解析部120に指示する。あるいは制御部150は、記憶部140に記憶されている設定値に基づく検知線を用いて、通過検知を行うように解析部120に指示する。
入力されている画像データの画像サイズの範囲外に解析図形の一部又は全体が設定されている場合(S220でYesの場合)、制御部150は、入力されている画像データの表示範囲に含まれるようにして解析図形を決定する(S240)。例えば、取得部110が現在取得している画像データの表示範囲と、設定部130によって設定された解析領域が重複する領域を示す図形を、解析部120に解析させる領域として決定する。また例えば、設定部130によって設定された第1の検知線のうち、取得部110が現在取得している画像データの表示範囲に含まれる部分を、解析部120が通過検知に用いる第2の検知線として決定する。解析部120に解析させる解析領域の決定方法については、図4を用いて説明する。
ステップS240において解析図形を決定すると、制御部150は、決定した解析図形を用いて解析処理を実行するように解析部120に指示する(S250)。例えば、制御部150は、ステップS240において決定した図形を解析処理を行う領域として決定し、解析部120に解析処理を指示する。または例えば、制御部150は、ステップS240において決定した検知線を、通過検知処理を行うための検知線に決定し、解析部120に解析処理を指示する。
ステップS230あるいはステップS250において解析処理が終了すると、制御部150は設定部130によって設定されている全ての解析処理が終了したか判定する(S260)。例えば、設定部130によって、複数の解析領域が設定されている場合、設定された全ての解析領域において解析処理が終了したか判定する。まだ解析処理が行われていない解析領域が存在する場合(ステップS260においてNoの場合)には、制御部150はステップS220の処理に戻る。全ての解析領域について解析処理が終了した場合には、制御部150は、処理を終了する。
次に、図2のステップS240における解析図形の決定処理について説明する。図2のステップS240における解析領域の決定処理について、図4(A)及び(B)を用いて説明する。図4(A)の例は、画像サイズ1920×1080pixelの画像データを示す矩形枠300の範囲内に、設定部130により解析図形400が設定された様子を表している。図4(A)の例では、画像サイズ1280×960pixelの画像データを示す矩形枠310の範囲の外に解析図形400の一部が設定されている。
解析装置100がネットワークカメラに含まれる場合、図4(A)及び(B)はネットワークカメラにネットワークを介して接続されたクライアント装置の表示部に表示される設定画面を表す
ただし、図4(A)において点線で示した矩形枠310は、設定画面に表示しないこととしてもよい。また、図4(B)において点線で示した矩形枠300は設定画面に表示しないこととしてもよい。
解析装置100は、解析図形の設定可能範囲を示す矩形枠300における解析図形400の設定位置を示す設定情報(例えば、解析図形の頂点座標)をクライアント装置から受信する。例えば、解析装置100は図4(A)に示した解析図形400の頂点座標を受信する。例えばクライアントの指示により撮像画像の表示範囲が変更された場合、解析装置100の設定部130は受信した設定情報を用いて解析図形を新たに設定する。解析装置100は新たに設定した解析図形の矩形枠300における位置を示す情報をクライアント装置に送信する。クライアント装置は解析装置100が新たに設定した解析図形を表示部に表示する。このとき表示部に表示される、新たに設定された解析図形410の例を図4(B)に示す。
制御部150は、例えば、解析図形400を構成する各頂点の座標値が矩形枠310の各辺を越えるかどうかにより、解析図形400の一部が矩形枠310の範囲外に設定されているか否かを判定することができる。
例えば、図4(A)に示した解析図形400の頂点400Dの水平座標値(x軸座標)は840であり、これは矩形枠310の右辺の水平座標値である640を越えているので、矩形枠310の範囲外に解析領域の一部が存在すると判定することができる。
同様に、解析図形400の頂点400A、400Bについても、各頂点の垂直座標値(y軸座標)を、矩形枠310の垂直座標値を比較することにより、矩形枠310の範囲外に解析領域の一部が存在すると判定することができる。
取得部110が現在取得している画像データの画像サイズが矩形枠310に応じた大きさである場合、制御部150は、図4(B)に示すように矩形枠310の範囲内に解析領域が含まれるように解析領域を決定する。すなわち制御部150は、解析図形400の各辺と矩形枠310の交点を求め、求めた交点と、解析図形400の頂点のうち矩形枠310の範囲内にある頂点とを結んだ領域を、解析部120に解析処理を行わせる解析図形410とする。図4(B)の例では、矩形枠310との交点400a、400b、400c、400d、400eと、矩形枠310の範囲内にある頂点400cとで囲まれた範囲が解析図形410となる。
このようにして、解析部120に解析処理を行わせる解析図形410が決定されると、制御部150は、新たな解析図形410の領域内の画像データについて、解析処理を行うように解析部120に指示する(S250)。
解析図形として検知線を決定する場合も同様にして、矩形枠310の範囲内に含まれるように検知線を決定し、決定した検知線を用いて解析部120に通過検知処理を行わせることができる。
本実施例では、設定部130は、取得部110が取得可能な画像サイズが異なる複数の画像データのうち、より画像サイズが大きい画像データの表示範囲内(図3の例では矩形枠300の範囲内)に解析図形を設定することができる。そして、設定された解析図形を示す情報が記憶部140に記憶される。
本実施例では、図2を用いて説明したステップS200からステップS260までの処理を実行する間、記憶部140が記憶する解析図形の設定内容は変更されない。すなわち、記憶部140に記憶される解析図形を示す情報は、より画像サイズが大きい画像データの表示範囲内において設定部130が設定した内容のまま保持される。
記憶部140から読み出した解析図形が解析装置100に入力されている画像データの表示範囲からはみ出す場合、制御部150は、入力されている画像データの範囲内に解析図形が含まれるように解析図形を修正し、解析部120に解析処理を実行させる。
このようにして、設定部130によって設定された解析領域の一部又は全体が、解析装置100に入力されている画像データの表示範囲の外に設定されている場合であっても、ユーザが解析領域の設定を変更することなく、解析処理を実行することができる。
図4の例では、物体検知処理を行うための検知領域の設定について説明したが、通過検知処理を行うための検知線についても同様にして、解析図形(検知線)の変更を行うことができる。例えば、図4に示す枠300において、2つの端点の指定によって規定される線が複数つなげられた第1の線が設定された場合にも適用することができる。
検知線の決定の例について図8(A)及び(B)を用いて説明する。図8は図4と同様に、クライアント装置の表示部に表示される設定画面の例である。図8(A)は表示範囲が枠300の範囲である場合に設定される検知線を示している。また図8(B)は表示範囲が枠310の範囲である場合に設定される検知線を示している。図8(A)において点線で示した矩形枠310は、設定画面に表示しないこととしてもよい。また、図8(B)において点線で示した矩形枠300は設定画面に表示しないこととしてもよい。
図8(A)において、2つの端点の指定によって規定される線803及び線804は、つなげられて第1の線を構成する。線803は矩形枠310の辺と第1の点801で交差する。また、線804は矩形枠310の辺と第2の点802で交差する。表示範囲が枠300から枠310に変更されると、設定部は、第1の点801と、第2の点802と、第1の線を規定する端点のうち矩形枠310の範囲内に設定された端点とにより規定される第2の線を決定する。そして、図8(B)に示した当該第2の線を、通過検知処理を行うための検知線に決定することができる。
また、第1の画像サイズの範囲内で第1の解析図形が設定され、次に、画像サイズが第1の画像サイズよりも小さい第2の画像サイズに変更され、そして、画像サイズが第1の画像サイズに戻された場合に、第1の解析図形を再設定することができる。すなわち、画像サイズが第1の画像サイズから第2の画像サイズに変更されたことに応じて解析図形を第1の解析図形から第2の解析図形に変更した場合でも、画像サイズが第1の画像サイズに戻った場合には、第1の解析図形を再設定することができる。
図4に示した例を用いて、解析処理を行うために用いる第1の解析図形400が画像処理装置に設定され、第1の解析図形400を特定するための位置情報が記憶部140に記憶されている場合について説明する。画像データの表示範囲は図4(B)に示した枠310の範囲であり、画像解析を行うために用いる図形として解析図形410が用いられているものとする。画像データの表示範囲を第1の解析図形400の頂点のうち少なくとも1つの頂点を含まない第1の表示範囲(枠310)から、第1の解析図形400を含む第2の表示範囲(枠300)に変更した場合、第1の解析図形400を解析図形に決定する。解析図形の決定は、記憶部140に記憶された位置情報に基づいて行われる。
このようすれば、第1の表示範囲(枠310)が表示されている間は、第1の表示範囲に含まれる第2の解析図形410を用いて解析処理を行い、表示範囲が第2の表示範囲300に切り替わると、第1の解析図形400を用いて解析処理を行うことができる。このようにして、ユーザが解析領域の設定を変更することなく解析処理を実行することができる。
このように本実施例によれば、複数の異なる画像サイズの画像データの解析処理を行う解析装置100に対して、ユーザは簡便な方法で、解析部120に解析処理を行わせるために用いる解析図形を設定することができる。
解析図形として用いる検知線は、多角形として閉じていない折れ線としてもよい。また解析図形の座標値の設定に制約がある場合、制約にあうように設定値を修正してもよい。例えば、1画素単位ではなく8画素単位でなければ解析図形の頂点座標を設定できない場合等で、撮像範囲矩形枠との交点の座標値が8画素単位にならない場合は、交点の座標の値を四捨五入する等して、設定制約に合致するようにすることができる。
(実施例2)
第2の実施例では、設定可能な解析図形の頂点数に上限がある場合の解析処理について説明する。解析図形の頂点数とは、例えば、解析図形が上述の解析領域である場合には、解析領域の頂点の数である。また本実施例において、解析図形の頂点数には、解析図形が上述の検知線である場合には、2つの端点の指定によって規定される線、又は、2つの端点の指定によって規定される線が複数つなげられた線を規定する端点の数を含む。
例えば、設定可能な解析図形の頂点数に上限がある場合の例として、設定可能な解析図形の頂点数の上限が4つである場合について説明する。
図4(A)の例では、記憶部140に記憶されている解析図形400の頂点数は4つである。しかし、制御部150が新たな解析領域を決定した後の解析図形410の頂点数は、図4(B)に示したように、5に増える。このような場合、制御部150が決定した解析領域の頂点の数が、設定可能な解析図形の頂点数の上限を超えてしまうこととなる。
本実施例では、このように制御部150が解析領域を決定した後の解析図形の頂点の数が、解析図形の頂点数の上限値を超えないようにして解析処理を行う例について説明する。
本実施例に係る解析装置100の構成は、実施例1において図1を用いて説明した構成と同じであるため、説明を省略する。
本実施例に係る解析処理の動作は、実施例1において図2を用いて説明した一連の処理のうち、ステップS240における解析図形の決定処理の方法が異なる。その他の処理については実施例1において図2を用いて説明した内容と同じであるため、説明を省略する。
本実施例における解析図形の決定処理(図2のステップS240)について、図5を用いて説明する。本実施例では、設定範囲300上に設定された解析図形の頂点のうち1つの頂点が画像データの表示範囲を示す矩形枠310の範囲外に設定され、解析図形の他の頂点が矩形枠310表示範囲の範囲内に設定されている場合ついて説明する。
解析装置100の制御部150がプロセッサを内蔵する形態では、図5の処理フローは、図5に示す手順を制御部150に実行させるためのプログラムを示す。解析装置100の制御部150が内蔵するプロセッサはコンピュータであり、解析装置100が内蔵する記憶部140から読み出したプログラムを実行する。
まず制御部150は、実施例1で上述した設定範囲内で設定部130が設定した解析図形の頂点のうち1つの頂点の座標を取得する(S500)。
次に制御部150は、現在の撮像画像の表示範囲の範囲外に解析図形の頂点が設定されているか判定する。図5に示した例では、制御部150はステップS500で取得した頂点の位置が、表示範囲を示す矩形枠の右端を超えるか判定する(S510)。
取得した頂点の位置が、表示範囲を示す矩形枠の右端を超える場合(S510でYesの場合)、表示範囲を示す矩形枠310の水平座標の範囲内となるように当該頂点の水平座標を変更する(S520)。図5に示した例では、ステップS500で取得した頂点の水平座標が、表示範囲を示す矩形枠310の右端の水平座標と等しくなるように変更する。頂点の水平座標を右端の水平座標と等しくする場合に限らず、頂点の水平座標が表示範囲の範囲内となるように変更されればよい。
図6(A)は、画像サイズ1920×1080pixelの画像データ(第2の画像データ)の表示範囲を示す矩形枠300において設定された解析図形600の頂点のうち1つの頂点が矩形枠300の範囲外に設定された様子を示している。図6(A)に示した例において、解析図形600の他の頂点は矩形枠300の範囲内に設定されている。ここで、矩形枠300は、撮像装置が撮像可能な撮像範囲を示す枠としてもよい。
解析装置100がネットワークカメラに含まれる場合、図6(A)及び(B)はネットワークカメラにネットワークを介して接続されたクライアント装置の表示部に表示される設定画面を表す。
ただし、図6(A)において点線で示した矩形枠310は、設定画面に表示しないこととしてもよい。また、図6(B)において点線で示した矩形枠300は設定画面に表示しないこととしてもよい。
図6(A)を用いてステップS500において頂点600Dの座標を取得した場合について説明する。制御部150は、頂点600Dの水平座標(X=840)が、表示範囲を示す矩形枠310の右端の水平座標(X=640)をX方向に超えているか判定する(S510)。図6(A)の例では、頂点600Dが表示範囲の右端を超えているため、表示範囲を示す矩形枠310の水平座標の範囲内(−640≦X≦640)となるように、頂点600Dの水平座標を変更する。例えば、頂点600Dの水平座標をX=640とする。
ステップS500において取得した頂点の位置が、表示範囲の右端を超えない場合(S510でNoの場合)、ステップS500において取得した頂点の位置が表示範囲の左端を超えているか判断する(S530)。
ステップS500において取得した頂点の位置が表示範囲の左端を超えている場合(S530でYesの場合)、表示範囲を示す矩形枠の範囲内となるように当該頂点の水平座標を変更する(S540)。図5に示した例では、ステップS500で取得した頂点の水平座標が、表示範囲を示す矩形枠の左の水平座標と等しくなるように変更する。頂点の水平座標を左端の水平座標と等しくする場合に限らず、頂点の水平座標が表示範囲の範囲内となるように変更されればよい。
ステップS500で取得した頂点の水平座標が表示範囲を示す枠の範囲内である場合(S530でNoの場合)、ステップS520の処理を行った場合、又は、ステップS540の処理を行った場合には、制御部150はステップS550の処理を行う。
ステップS550では、制御部150は、ステップS500で取得した頂点の位置が表示範囲を示す矩形枠の上端を超えるか判定する。取得した頂点の位置が、表示範囲を示す矩形枠の上端を超える場合(S550でYesの場合)、表示範囲を示す矩形枠の垂直座標の範囲内となるように当該頂点の垂直座標を変更する(S560)。図5に示した例では、ステップS500で取得した頂点の垂直座標が、表示範囲を示す矩形枠の上端の垂直座標と等しくなるように変更する。頂点の垂直座標を上端の垂直座標と等しくする場合に限らず、頂点の垂直座標が表示範囲の範囲内となるように変更されればよい。
ステップS550において取得した頂点の位置が、表示範囲の上端を超えない場合(S550でNoの場合)、ステップS500において取得した頂点の位置が表示範囲の下端を超えているか判断する(S570)。
ステップS500において取得した頂点の位置が表示範囲の下端を超えている場合(S570でYesの場合)、表示範囲を示す矩形枠の範囲内となるように当該頂点の垂直座標を変更する(S580)。図5に示した例では、ステップS500で取得した頂点の垂直座標が、表示範囲を示す矩形枠の左の垂直座標と等しくなるように変更する。頂点の垂直座標を下端の垂直座標と等しくする場合に限らず、頂点の垂直座標が表示範囲の範囲内となるように変更されればよい。
ステップS500において取得した頂点の位置が表示範囲の下端を超えていないと判定された場合(S570でNoの場合)、ステップS580の処理を行った場合、ステップS560の処理を行った場合には、制御部150はステップS590の処理を行う。
ステップS590において、制御部150は、解析図形の全ての頂点についてステップS510からステップS590までの処理を行ったか判定する。処理を行っていない頂点が存在する場合には、制御部150はステップS500に戻り、当該処理を行っていない頂点についてステップS500から始まる処理を繰り返す。
ステップS590において、解析図形の全ての頂点について処理を行ったと判定した場合には、制御部150は処理を終了する。
図6(A)に示した斜線部分に解析図形600が指定された場合に、図5に示した処理を終了した後、再設定される解析図形600を図6(B)に示す。図6(B)に示す解析図形は、表示範囲を示す矩形枠310の範囲外に設定された頂点を、矩形枠310の範囲内に移動させた頂点と矩形枠310の範囲内に設定された他の頂点とにより規定される。
図6(A)の例では、4つの頂点によって規定される図形を解析図形600とする場合について説明したが、解析図形600は2つの端点の指定によって規定される線、又は、2つの端点の指定によって規定される線が複数つなげられた線としてもよい。そして、当該線(第1の線)を規定する端点が矩形枠310の範囲内にあるか否かの判定を、図5に示した処理に従って実行することとしてもよい。
検知線の決定の例について図9(A)及び(B)を用いて説明する。図9は図6と同様に、クライアント装置の表示部に表示される設定画面の例である。図9(A)において点線で示した矩形枠310は、設定画面に表示しないこととしてもよい。また、図9(B)において点線で示した矩形枠300は設定画面に表示しないこととしてもよい。
枠300の範囲において指定された第1の線の各端点のうち1つの端点904が矩形枠310の範囲外に設定され、第1の線の他の端点が矩形枠310の範囲内に設定された場合について説明する。図9(A)に示した第1の線は、線901、線902、線903を含む。表示範囲を枠300から枠310に変更した場合に設定される検知線の例を図9(B)に示す。矩形枠310の範囲外に設定された端点904を矩形枠310の範囲内に移動させた端点907と矩形枠310の範囲内に設定された端点とによって規定される第2の線を、通過検知処理を行うための検知線に決定する。第2の線は、線905、先駆906、線903を含む。
このようにして、解析図形600の頂点数と解析図形600の頂点数とが同じになるようにしつつ、表示範囲を示す矩形枠310の範囲内に解析図形600を設定することができる。すなわち、頂点の数が図6(A)に示す第1の解析図形600の頂点の数以下となる、矩形枠300に含まれる図6(B)に示す第2の解析図形を、解析処理を行う領域又は検知線に決定することができる
図5に示した例では、解析図形の頂点が撮像範囲を超えるか否かの判定を、撮像範囲の右端、左端、上端、下端の順に行う場合について説明したが、これらの判定の順序は、図5に示した順序に限られず、変更することが可能である。
次に、解析図形が表示範囲の外側に設定された場合について、図7(A)及び(B)を用いて説明する。図7(A)は表示範囲を示す矩形枠310の外側に解析図形700が設定された様子を示している。このとき、図5を用いて説明した一連の処理を実行した結果を図7(B)に示す。
解析装置100がネットワークカメラに含まれる場合、図7(A)及び(B)はネットワークカメラにネットワークを介して接続されたクライアント装置の表示部に表示される設定画面を表す。
ただし、図7(A)において点線で示した矩形枠310は、設定画面に表示しないこととしてもよい。また、図7(B)において点線で示した矩形枠300は設定画面に表示しないこととしてもよい。
図7(B)において頂点700aから700fは、それぞれ、図7(A)の700Aから700Fを置換した頂点である。図7(B)において、頂点700aと頂点700bは同一の座標値を有する。また、頂点700eと頂点700fは同一の座標値を有する。このように、解析領域の全体が表示範囲の範囲外に設定されている場合に、表示範囲の枠線上に、解析図形の存在を示す線を表示させることができる。
このようにして、検知処理を行う範囲を決定するために用いる第1の図形の全体が表示範囲を示す枠310の範囲外に設定された場合、第1の図形の全体が矩形枠310の範囲外に設定されていることを示す第2の図形を矩形枠310の辺上に表示させる。
あるいは、撮像画像を撮像する撮像手段の撮像可能範囲において2つの端点の指定によって規定される線、又は、2つの端点の指定によって規定される線が複数つなげられた線の全体が矩形枠310の範囲外に設定された場合、同様の処理を行うことができる。すなわち第1の図形の全体が矩形枠310の範囲外に設定されていることを示す図形を、矩形枠310の辺上に表示させる。
これらの表示制御処理は、図1に示した制御部150が、I/F部160を介して、表示装置に対して行うことができる。
このようにすれば、表示範囲枠外に解析領域が設定されていることをユーザに視覚的に示すことができる。表示範囲の枠線上に解析図形の存在を示す線を引く場合に限らず、移動後の各頂点を示す点のみを表示することとしてもよい。
なお本実施例と第1の実施例の動作は排他的なものではなく、組み合わせてもよい。例えば、矩形枠310と図6(A)に示す解析図形600とが重複する領域の頂点数が設定可能な頂点数を超えない場合、当該重複した領域を示す図形(第3の図形)を、解析処理を行う領域に決定する。この第3の図形は、図6(A)における解析図形600の各辺と矩形枠310の交点と、解析図形600の頂点のうち矩形枠310の範囲内にある頂点とを結んだ領域を示す図形である。このようにして、第3の図形の頂点の数が所定の数以下である場合には、第3の図形を解析処理を行う領域に決定する。
一方、第3の図形の頂点数が、解析装置100が設定可能な解析図形の頂点数を超える場合、解析図形の頂点数が変わらないようにして、解析図形の大きさを変更する。すなわち、変更後の解析図形は図6(B)示したようになる。このようにして、第3の図形の頂点の数が所定の数よりも多い場合には、図6(B)に示した解析図形600を解析処理を行う領域に決定する。
または、解析領域のうち表示範囲を示す矩形枠310からはみ出す領域を切り取った解析図形を設定すると、再設定後の解析図形の頂点数が、解析装置100が設定可能な解析図形の頂点数を超える場合、頂点ごとに変更後の座標の決定方法を異ならせてもよい。すなわち、設定された解析図形の頂点のうち、一部の頂点は実施例1に示した方法で変更後の位置を決定し、残りの頂点は実施例2に示した方法で変更後の位置を決定してもよい。このとき、いずれの頂点の位置をいずれの方法によって変更するかは、例えば、はみ出した頂点と表示範囲を示す矩形枠310との距離に応じて決定することができる。例えば、変更前の解析図形の頂点のうち、矩形枠310から距離が遠い頂点から、実施例2に示した方法で頂点位置を変更することとしてもよい。
また、実施例1と同様に、第1の解析図形の頂点のうち少なくとも1つの頂点を含まない第1の表示範囲から、第1の解析図形を含む第2の表示範囲に変更した場合、記憶部140に記憶された位置情報に基づいて第1の解析図形を解析領域に決定できる。このようすれば、第1の表示範囲が表示されている間は、第1の表示範囲に含まれる第2の解析図形を用いて解析処理を行い、表示範囲が第2の表示範囲に切り替わると、第1の解析図形を用いて解析処理を行うことができる。このようにして、ユーザが解析領域の設定を変更することなく解析処理を実行することができる。
本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
100 解析装置
110 入力部
120 解析部
130 設定部
140 記憶部
150 制御部
160 I/F部

Claims (17)

  1. 撮像画像を撮像する撮像手段の撮像可能範囲のうち被写体を検知する検知処理を行う範囲を決定するために用いる第1の図形を設定し、表示手段に表示させる前記撮像画像の表示範囲を前記撮像可能範囲において設定する設定手段と、
    前記撮像可能範囲において設定された前記第1の図形の頂点のうち1つの頂点が前記表示範囲の範囲外に設定され、前記第1の図形の他の頂点が前記表示範囲の範囲内に設定されている場合に、頂点の数が前記第1の図形の頂点の数以下となる前記表示範囲に含まれる第2の図形を、前記検知処理を行う領域に決定する決定手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 撮像画像を撮像する撮像手段の撮像可能範囲において2つの端点の指定によって規定される線、又は、2つの端点の指定によって規定される線が複数つなげられた線を第1の線として設定し、表示手段に表示させる前記撮像画像の表示範囲を前記撮像可能範囲において設定する設定手段と、
    前記撮像可能範囲において設定された前記第1の線の各端点のうち1つの端点が前記表示範囲の範囲外に設定され、前記第1の線の他の端点が前記表示範囲の範囲内に設定された場合に、前記表示範囲の範囲外に設定された前記他の端点を前記表示範囲の範囲内に移動させた端点と前記表示範囲の範囲内に設定された端点とによって規定される第2の線を、被写体が所定の検知線を通過したことを検知する通過検知処理を行うための前記検知線に決定する決定手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 撮像画像を撮像する撮像手段の撮像可能範囲において2つの端点の指定によって規定される線が複数つなげられた第1の線を設定し、表示手段に表示させる前記撮像画像の表示範囲を前記撮像可能範囲において設定する設定手段と、
    前記第1の線を構成する第3の線が前記表示範囲の辺と交差する第1の点と、前記第1の線を構成する第4の線が前記表示範囲の辺と交差する第2の点と、前記第1の線を規定する端点のうち前記表示範囲の範囲内に設定された端点とにより規定される第2の線を、被写体が所定の検知線を通過したことを検知する通過検知処理を行うための前記検知線に決定する決定手段と
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  4. 前記決定手段は、前記表示範囲の範囲外に設定された前記頂点を前記表示範囲の範囲内に移動させた頂点と前記表示範囲の範囲内に設定された前記他の頂点とにより規定される前記第2の図形を、前記検知処理を行う領域に決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記表示範囲を示す枠と、前記第2の図形とを前記表示手段に表示させる表示制御手段を有し、
    前記表示制御手段は、前記第1の図形の全体が前記表示範囲の範囲外に設定された場合、前記第1の図形の全体が前記表示範囲の範囲外に設定されていることを示す図形を前記表示範囲を示す枠の辺上に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記表示範囲を示す枠と、前記第2の線とを前記表示手段に表示させる表示制御手段を有し、
    前記表示制御手段は、前記第1の線の全体が前記表示範囲の範囲外に設定された場合、前記第1の図形の全体が前記表示範囲の範囲外に設定されていることを示す図形を前記表示範囲を示す枠の辺上に表示させることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1の図形の各頂点の前記撮像可能範囲における位置を示す位置情報を記憶する記憶手段を有し、
    前記設定手段が前記表示範囲を前記第1の図形の頂点のうち少なくとも1つの頂点を含まない第1の表示範囲から前記第1の図形を含む第2の表示範囲に変更した場合、前記決定手段は、前記記憶手段に記憶された前記位置情報に基づいて前記第1の図形を前記検知処理を行う領域に決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記表示手段に表示させる前記撮像画像の表示範囲であって前記第1の図形を含む第2の表示範囲における前記第1の図形の各頂点の位置を示す位置情報を記憶する記憶手段を有し、
    前記設定手段が前記表示範囲を前記第1の図形の頂点のうち少なくとも1つの頂点を含まない第1の表示範囲から前記第2の表示範囲に変更した場合、前記決定手段は、前記記憶手段に記憶された前記位置情報に基づいて前記第1の図形を前記検知処理を行う領域に決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 2つの端点の指定によって規定される線、又は、2つの端点の指定によって規定される線が複数つなげられた線である前記第1の線の各端点の前記撮像可能範囲における位置を示す位置情報を記憶する記憶手段を有し、
    前記設定手段が前記表示範囲を前記第1の線の端点のうち少なくとも1つの端点を含まない第1の表示範囲から前記第1の線の全体を含む第2の表示範囲に変更した場合、前記決定手段は、前記記憶手段に記憶された前記位置情報に基づいて前記第1の線を前記通過検知処理を行うための前記検知線に決定することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
  10. 前記表示手段に表示させる前記撮像画像の表示範囲であって2つの端点の指定によって規定される線、又は、2つの端点の指定によって規定される線が複数つなげられた線である前記第1の線を含む第2の表示範囲における前記第1の線の各端点の位置を示す位置情報を記憶する記憶手段を有し、
    前記設定手段が前記表示範囲を前記第1の線の端点のうち少なくとも1つの端点を含まない第1の表示範囲から前記第1の線の全体を含む第2の表示範囲に変更した場合、前記決定手段は、前記記憶手段に記憶された前記位置情報に基づいて前記第1の線を前記通過検知処理を行うための前記検知線に決定することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
  11. 前記決定手段は、前記第1の図形の頂点のうち1つの頂点が前記表示範囲の範囲外に設定され、前記第1の図形の他の頂点が前記表示範囲の範囲内に設定され、かつ、前記表示範囲と前記第1の図形とが重複する領域を示す第3の図形の頂点の数が所定の数よりも多い場合には前記第2の図形を前記検知処理を行う領域に決定し、前記第3の図形の頂点の数が所定の数以下である場合には、前記第3の図形を前記検知処理を行う領域に決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  12. 撮像画像を撮像する撮像手段の撮像可能範囲のうち被写体を検知する検知処理を行う範囲を決定するために用いる第1の図形を設定する第1の設定ステップと、
    表示手段に表示させる前記撮像画像の表示範囲を前記撮像可能範囲において設定する第2の設定ステップと、
    前記撮像可能範囲において設定された前記第1の図形の頂点のうち1つの頂点が前記表示範囲の範囲外に設定され、前記第1の図形の他の頂点が前記表示範囲の範囲内に設定されている場合に、頂点の数が前記第1の図形の頂点の数以下となる前記表示範囲に含まれる第2の図形を、前記検知処理を行う領域に決定する決定ステップと
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  13. 撮像画像を撮像する撮像手段の撮像可能範囲において2つの端点の指定によって規定される線、又は、2つの端点の指定によって規定される線が複数つなげられた線を第1の線として設定する第1の設定ステップと、
    表示手段に表示させる前記撮像画像の表示範囲を前記撮像可能範囲において設定する第2の設定ステップと、
    前記撮像可能範囲において設定された前記第1の線の各端点のうち1つの端点が前記表示範囲の範囲外に設定され、前記第1の線の他の端点が前記表示範囲の範囲内に設定された場合に、前記表示範囲の範囲外に設定された前記他の端点を前記表示範囲の範囲内に移動させた端点と前記表示範囲の範囲内に設定された端点とによって規定される第2の線を、被写体が所定の検知線を通過したことを検知する通過検知処理を行うための前記検知線に決定する決定ステップと
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  14. 撮像画像を撮像する撮像手段の撮像可能範囲において2つの端点の指定によって規定される線が複数つなげられた第1の線を設定する第1の設定ステップと、
    表示手段に表示させる前記撮像画像の表示範囲を前記撮像可能範囲において設定する第2の設定ステップと、
    前記第1の線を構成する第3の線が前記表示範囲の辺と交差する第1の点と、前記第1の線を構成する第4の線が前記表示範囲の辺と交差する第2の点と、前記第1の線を規定する端点のうち前記表示範囲の範囲内に設定された端点とにより規定される第2の線を、被写体が所定の検知線を通過したことを検知する通過検知処理を行うための前記検知線に決定する決定ステップと
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  15. コンピュータに、
    撮像画像を撮像する撮像手段の撮像可能範囲のうち被写体を検知する検知処理を行う範囲を決定するために用いる第1の図形を設定する第1の設定手順と、
    表示手段に表示させる前記撮像画像の表示範囲を前記撮像可能範囲において設定する第2の設定手順と、
    前記撮像可能範囲において設定された前記第1の図形の頂点のうち1つの頂点が前記表示範囲の範囲外に設定され、前記第1の図形の他の頂点が前記表示範囲の範囲内に設定されている場合に、頂点の数が前記第1の図形の頂点の数以下となる前記表示範囲に含まれる第2の図形を、前記検知処理を行う領域に決定する決定手順と
    を実行させるためのプログラム。
  16. コンピュータに、
    撮像画像を撮像する撮像手段の撮像可能範囲において2つの端点の指定によって規定される線、又は、2つの端点の指定によって規定される線が複数つなげられた線を第1の線として設定する第1の設定手順と、
    表示手段に表示させる前記撮像画像の表示範囲を前記撮像可能範囲において設定する第2の設定手順と、
    前記撮像可能範囲において設定された前記第1の線の各端点のうち1つの端点が前記表示範囲の範囲外に設定され、前記第1の線の他の端点が前記表示範囲の範囲内に設定された場合に、前記表示範囲の範囲外に設定された前記他の端点を前記表示範囲の範囲内に移動させた端点と前記表示範囲の範囲内に設定された端点とによって規定される第2の線を、被写体が所定の検知線を通過したことを検知する通過検知処理を行うための前記検知線に決定する決定手順と
    を実行させるためのプログラム。
  17. 撮像画像を撮像する撮像手段の撮像可能範囲において2つの端点の指定によって規定される線が複数つなげられた第1の線を設定する第1の設定手順と、
    表示手段に表示させる前記撮像画像の表示範囲を前記撮像可能範囲において設定する第2の設定手順と、
    前記第1の線を構成する第3の線が前記表示範囲の辺と交差する第1の点と、前記第1の線を構成する第4の線が前記表示範囲の辺と交差する第2の点と、前記第1の線を規定する端点のうち前記表示範囲の範囲内に設定された端点とにより規定される第2の線を、被写体が所定の検知線を通過したことを検知する通過検知処理を行うための前記検知線に決定する決定手順と
    を実行させるためのプログラム。
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