JP2014229068A - 人数計測装置および人物動線解析装置 - Google Patents

人数計測装置および人物動線解析装置 Download PDF

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Abstract

【課題】監視カメラを用いた人数計測において、閑散時には高精度に人数を計測し、混雑時にはおおよその人数を計測することができる人数計測装置を提供する。
【解決手段】人数計測装置10は、撮像装置から画像を取得する画像取得手段1と、画像から対象人物の頭部座標を検出する頭部座標検出手段2と、検出された頭部座標から対象人物の足元座標を推定する足元座標推定手段3と、画像を領域分割して各領域に属性を付与する個人別領域抽出手段4と、付与された属性から対象人物が他の人物と重なっているか否かを判定し、人物の重なりを判定した場合、足元座標推定手段が推定した対象人物の足元座標を補正する足元座標補正手段5と、画像内に設定した検出領域に、足元座標が存在するか否かを判定する足元座標領域内外判定手段6と、足元座標領域内外判定手段が検出領域内に存在すると判定した足元座標を計測する人数計測手段7と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、監視カメラ中の人物を画像認識して、人物の人数を画像認識によって把握する人数計測装置および人物の動線を解析できる人物動線解析装置に関する。
カメラの映像から画像認識によって検知領域内に居る人数の情報を活用することで、商業施設や公共施設等の安全管理や交通量調査等を実現するシステムへのニーズが高まっている。例えば、入退室システムにおける個人認証前に共連れがいるか否かを判定する共連れ検知や、立ち入り禁止場所等に人がいるか否かを判定する有人検知等が、この人数の情報を活用したシステムの代表例である。これらは比較的検知領域内の人数が少ない状況を対象とする。他にも、大まかな人数を計測することで混雑の度合いを推定する混雑度推定も、人数の情報を活用したシステムの代表例である。これらは検知領域内の人数が多い状況を対象とする。すなわち、閑散とした状況を対象とする人数計測は高い精度の人数計測が求められる一方、混雑した状況を対象とする人数計測では、閑散とした状況と比較して高い精度は求められない。
また、人数計測システムの有効性を高めかつコストを削減するためには、1台のカメラおよび信号処理装置で閑散時と混雑時の両者をカバーすることが求められる。
特許文献1では、人物同士の重なりの影響を無くすために人物の真上に特別なカメラを設置して、画像中にあらかじめ設定した検知領域内の人物の頭部の数を計測することで人数計測を実現している。
しかし、このようなカメラは、人数計測専用であるものが多くコスト面への負担が大きくなるため、通常の監視カメラの映像を用いた人数計測技術が求められている。
監視カメラ映像による人数計測技術は、専用カメラのときと同様、画像中の人物を検出するために比較的人体の中でも検出が容易である頭部を検出することが多い。しかし、監視カメラには通常俯角を斜め下にして設置するため、頭の位置と床面上の足元の位置とがカメラ画像座標軸系と、実世界座標軸系では異なり、検出した頭部の位置と画像中に設定した検知領域内との整合性を取ることが必要となる。そのため、監視カメラの映像での人数計測技術では、画像中の人物における頭部の位置から足元の位置を推定した後に、その足元位置が設定した検知領域内に存在するが否かを判定し、検知領域内に存在すると判定された足元の数を計測することで人数計測を実現する。
特許文献2では、画像中の人物における頭部の位置から足元の位置を推定する技術として、背景差分処理によって画像から抽出した人体と思われる領域の下端と検出した頭部の位置との整合性を取ることで足元の位置を推定する。
また、その他にも、幾何学変換により検出した画像上の頭部の位置から3次元空間上の頭部の位置を導出して、そこから平均身長だけ真下の位置を3次元空間上の足元の位置と仮定し、再び幾何学変換を利用することで画像上の足元の位置を推定する技術も存在する。
非特許文献1では、人物同士の重なりが定常的に発生する混雑時の状況において、おおよその足元の位置を推定することができる。
特開2011−86045号公報 特開2001−056853号公報
小川雄三、藤吉弘亘、"実空間に対応したMaster-Slavingによる追尾カメラシステム"、第9回画像センシングシンポジウム、P.211−216、2003年6月
特許文献2の技術では、人物同士の重なる頻度が少ない閑散時の状況であれば、人物の身長の差や姿勢の違いによる影響を受けず正確に足元の位置を推定することができる。しかし、人物同士の重なりが定常的に発生する混雑時の状況であれば、背景差分処理によって抽出する人体と思われる領域が複数の人物で連結して巨大なものとなり、推定した足元の位置が真値と大きく異なるという課題がある。
非特許文献1の技術では、人物同士の重なる頻度が少ない閑散時の状況においても平均身長により足元の位置を推定するために、標準の体形から大きく外れた子供等の人物や、検知領域内で座り込む人物では真値と大きく異なってしまい、足元を推定する精度が特許文献2の技術に比べて低いという課題がある。
本発明は、前記の課題を解決するための発明であって、監視カメラを用いた人数計測において、検知領域内で人物同士の重なる頻度が少ない閑散時の状況では正確に足元を推定して、人物同士の重なりが定常的に発生する混雑時の状況ではおおよその足元を推定することで、閑散時には高精度に人数を計測し、混雑時にはおおよその人数を計測できる人数計測装置および人物の動線を解析できる人物動線解析装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の人数計測装置は、撮像装置(例えば、カメラ20)から画像を取得する画像取得手段と、画像から対象人物の頭部座標を検出する頭部座標検出手段と、検出された頭部座標から対象人物の足元座標を推定する足元座標推定手段と、画像を領域分割して各領域に属性を付与する個人別領域抽出手段と、付与された属性から対象人物が他の人物と重なっているか否かを判定し、人物の重なりを判定した場合、足元座標推定手段が推定した対象人物の足元座標を補正する足元座標補正手段と、画像内に設定した検出領域に、足元座標が存在するか否かを判定する足元座標領域内外判定手段と、足元座標領域内外判定手段が検出領域内に存在すると判定した足元座標を計測する人数計測手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、監視カメラを用いた人数計測において、人物同士の重なりが少ない閑散時には高精度に人数を計測して、人物同士の重なりが多い混雑時にはおおよその人数を計測することができる。
本発明の実施形態1に係る機能ブロックを示す図である。 画像取得手段が取得する画像を説明する図である。 頭部座標検出手段を説明する図である。 足元座標推定手段を説明する図である。 個人別領域抽出手段が領域分割する画像の一例を示す図である。 個人別領域抽出手段の領域分割手法のフローを説明する図である。 ピクセル状態分析法以外の画像を領域に分割して領域毎に属性を付与する一例の方法を説明する図である。 足元座標補正手段のフローを説明する図である。 足元座標補正手段が足元座標を補正する画像の一例を示す図である。 足元座標補正手段の処理S4を説明する図である。 足元座標補正手段の処理S6を説明する図である。 足元座標領域内外判定手段を説明する図である。 本発明の実施形態2に係る機能ブロックを示す図である。 動線抽出手段により動線を抽出する画像の一例を示す図である。 動線抽出手段が抽出した動線を説明する図である。 動線解析手段を説明する図である。 混雑時の状況の一例を示す図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
<<実施形態1>>
図1は、本発明の実施形態1に係る機能ブロックを示す図である。図1に示す人数計測装置10は、カメラ20(撮像装置、図2参照)中の人物を画像認識して、人物の人数を画像認識によって把握する人数計測装置である。
人数計測装置10は、少なくとも1つ以上のカメラ20(図2参照)から画像を取得する画像取得手段1、画像上における人物の頭部の位置を検出する頭部座標検出手段2、人物の頭部の位置から足元の位置を推定する足元座標推定手段3、画像特徴量等から画像上における人物が含まれる領域を個人ごとに抽出する個人別領域抽出手段4、足元座標推定手段3によって推定した足元の位置を個人別領域抽出手段4によって抽出した個人ごとの領域を用いて補正する足元座標補正手段5、人物の足元の位置が画像上に設定した検知領域内に存在するか否かを判定する足元座標領域内外判定手段6、画像上に設定した検知領域内に足元の位置が存在する人物の数を計測する人数計測手段7を有している。なお、人数計測装置10は、各手段の演算を行う演算装置、主記憶装置、外部記憶装置を有す計算機において実現される。
以下、各手段の詳細について説明する。
(画像取得手段1)
画像取得手段1は、所定の時間周期で天井付近に設置されたカメラ20から入力画像を取得する。
図2は、画像取得手段1で取得する画像を説明する図である。図2(a)は空間中において、カメラ20が、被写体21をカメラ20の画角22に捉えた状況の一例であり、図2(b)は、入力画像23を示す図である。カメラ20は、人物の頭部の位置よりも上の高さに備え付けられており、カメラ20の画角は被写体21の全身を捉えている。図2(b)において、入力画像23はカメラ20から画像取得手段1により取得した入力画像、人物24は入力画像中の被写体21を示す。なお、カメラ20は、通常の監視カメラを用いることができる。
(頭部座標検出手段2)
図3は、頭部座標検出手段2を説明する図である。頭部座標検出手段2は、入力画像23を受け取ると、図3に示す入力画像23中のあらゆる位置・サイズの検知枠27に対して、非特許文献2のHaar-like特徴量によって頭部である信頼度が高いか低いかを判定していくことで人物24の顔を検出して、検出した顔から画像座標軸25における頭部座標26を取得する。検出した顔から頭部座標26を取得する手段としては、例えば、人物24を検出した検知枠27の上辺中央の画像座標を用いることで容易に求まる。なお、非特許文献2以外にも、検知枠27内が頭部か頭部以外かを判定できる方法であれば、他の方法でもよい。
[非特許文献2]P.Viola, and M.Jones,“Robust Real-time face detection”, International Journal of Computer Vision, Vol.57, no.2, pp.137-154,2004.
(足元座標推定手段3)
図4は、足元座標推定手段3を説明する図である。図4(a)は入力画像23内の足元座標34の抽出を説明する図であり、図4(b)は図4(a)に示す鉛直の方向30の推定方法を示す図である。足元座標推定手段3は、頭部座標検出手段2により抽出した画像座標軸25(画像座標軸系)の頭部座標26から、人物と床が接していると考えられる図4(a)に示す鉛直の方向30に直線31を伸ばし、直線31と背景差分処理等によって抽出した人体領域32と背景領域33との境界線との交点を足元座標34として抽出する。
図4(b)を参照して、足元座標推定手段3において、方向30の推定方法について説明する。なお、方向30の推定に必要であるカメラ20の高さ、俯角、画角、カメラ20のレンズの焦点距離等のカメラパラメータはあらかじめ用意されているものとする。
方向30の推定方法において、図4(b)に示すカメラ画像座標軸28(カメラ画像座標軸系)の頭部座標35である(xch,ych,zch)は、画像座標軸25上の頭部座標26である(uh,vh)に対して式(1)で一意に定まる。
式(1)において(uc,vc)は画像23の中心座標、fはカメラのレンズの焦点距離である。また、実世界座標軸39(実世界座標軸系)の頭部座標36である(xwh,ywh,zwh)は、カメラ画像座標軸28上の頭部座標35である(xch,ych,zch)に対して、式(2)で一意に定まる。
式(2)において、Rは実世界座標からカメラ座標に変換するための回転行列であり、カメラパラメータから求めたピッチ回転行列Rx、ヨー回転行列Ry、ロール回転行列Rzに対して、式(3)で一意に定まる。なお、RはRの転置行列である。
式(2)において、Tは実世界座標上のカメラの高さCに対してT=[0 0 C]と表される平行移動ベクトルである。また、式(2)において、zwhは実世界座標軸上の頭部座標のz座標であるためその値は必ず1以上であり、zwhを任意の1以上の実数として定めることで実数αは容易に求められる。ここでは、zwhを人の平均身長38と定めて、式(2)を実数αについて解くことで実数αを求める。
実世界座標軸39の頭部座標36である(xwh,ywh,zwh)において、対象の人物が床面に対して垂直に立ち頭部の真下に足元があると仮定すると、実世界座標軸39上で頭部座標36の鉛直下方向に存在する足元座標37である(xwf,ywf,zwf)は、式(4)により一意に定まる。
式(4)で定めた足元座標37である(xwf,ywf,zwf)に対して、式(2)、式(1)の逆変換を順に行うと、画像座標軸25上における足元座標34である(uf,vf)が一意に定まり、画像座標軸25上における頭部座標26である(uh,vh)と足元座標34である(uf,vf)との傾きを求めることで、方向30を推定できる。
図4で説明した座標をまとめると以下となる。
画像座標軸25上の頭部座標26である(uh,vh)
画像座標軸25上の足元座標34である(uf,vf)
カメラ画像座標軸28上の頭部座標35である(xch,ych,zch)
実世界座標軸39上の頭部座標36である(xwh,ywh,zwh)
実世界座標軸39上の足元座標37である(xwf,ywf,zwf)
(個人別領域抽出手段4)
図5は、個人別領域抽出手段4が領域分割する画像の一例を示す図である。図5(a)は入力画像40の例を示す図であり、図5(b)は画像取得手段1で得られた時系列の連続したフレームにおける映像の一例を示す図である。個人別領域抽出手段4は、画像特徴量等から画像を領域分割して各領域に属性を付与し、各人物の画像座標軸25上の頭部座標26がどの属性の領域に含まれるか判定することで、個人の領域を抽出する。
ここでは、画像を領域分割する手法として、画像上の輝度値の長期的変化および短期的変化を参照することで、静態の属性の領域(画像内に進入した、静止状態にある物体の領域)あるいは動態の属性の領域(画像内に進入した、運動状態にある物体の領域)に分割する手法を使用する。
個人別領域抽出手段4における処理方法である、図5(a)に示すように入力画像40を、静態の属性(ST)を持つ領域45、動態の属性(TR)を持つ領域46、背景の属性(BG)を持つ領域47に領域分割するピクセル状態分析法について説明する。
図5(b)は図1における画像取得手段1によって得られた時刻Tにおける入力画像40と、画像取得手段1によって得られた時刻Tよりも過去の時刻T-1,T-2における過去入力画像41a,41bと、画像取得手段1によって得られた時刻Tよりも未来の時刻T+1,T+2における未来入力画像42a,42bとの連続したフレームにおける映像の一例である。
図5(b)の時刻Tにおける人物は、静態人物44a,44b、動態人物43である。ピクセル状態分析法では、輝度値の急激な変化(画像上の輝度値の短期的変化)と不安定な状態から安定した状態への遷移(画像上の輝度値の長期的変化)によって、ST、TR、BGという属性の領域に画像を分割する。まず、輝度値の急激な変化量Dは、式(5)で一意に定まる。
式(5)において、Iは時刻Tにおける輝度値、nは輝度値の急激な変化量Dを求めるために使用する時刻Tよりも過去の時刻に取得したフレームの使用枚数を表し、図5(b)の例ではn=2となる。式(5)において、急激な輝度値の変化がピクセル上に生じたとき、変化量Dの値は大きくなる。次に、不安定な状態から安定した状態への遷移を捉えるために、ピクセルの安定度Sは式(6)で一意に定まる。
式(6)において、kはピクセルの安定度Sを求めるために使用する時刻Tよりも未来の時刻に取得したフレームの使用枚数を表し、図5(b)の例ではk=2となる。式(6)において、ピクセルの安定度Sは時刻Tから時刻T+kまでに取得したフレーム間における輝度値の分散であり、ピクセルが安定した状態のときSは小さくなる。
図6は、個人別領域抽出手段4の領域分割手法のフローを説明する図である。図6を参照して、ピクセル状態分析法における各ピクセルに属性を付与する方法について説明する。ピクセル状態分析法において、各ピクセルに付与する属性は静態の属性(ST)、動態の属性(TR)、背景の属性(BG)の3つである。
これら3つの属性を各ピクセルに付与する方法としては、まず、個人別領域抽出手段4は、各ピクセルにおいて前フレームにおけるピクセルの属性Мを読み込み(処理T1)、属性Мが静態の属性(ST)あるいは動態の属性(BG)、かつ、式(5)により求めた輝度値の急激な変化量Dが閾値th_D以上であるか否かを判定する(処理T2)。個人別領域抽出手段4は、判定条件を満たす場合(処理T2,yes)、現在のピクセルの属性Мを動態の属性(TR)とし(処理T3)、判定条件を満たさない場合(処理T2,no)、処理T4に進む。
次に、個人別領域抽出手段4は、属性Мが動態の属性(TR)、かつ、式(6)により求めたピクセルの安定度Sが閾値th_S以下か否かを判定し(処理T4)、判定条件を満たさない場合(処理T4,no)、現在のピクセルの属性Мaを属性Мとし(処理T5)、判定条件を満たす場合(処理T4,yes)、処理T6に進む。
次に、個人別領域抽出手段4は、あらかじめ用意した背景画像の輝度値Ibgと時刻Tの輝度値Iの差が微小であるか否かを判定して(処理T6)、判定条件を満たす場合(処理T6,yes)、現在のピクセルの属性Мを背景の属性(BG)とし(T7)、判定条件を満たさない場合(処理T6,no)、現在のピクセルの属性Мを静態の属性(ST)とする(T8)。
個人別領域抽出手段4は、処理T1から処理T8までの処理を全ピクセルについて行い同じ属性Мを持つピクセル群を領域と見なすことで、入力画像40を静態の属性(ST)を持つ領域45、動態の属性(TR)を持つ領域46、背景の属性(BG)を持つ領域47に分割する。なお使用する背景画像は環境変化に追従するよう適応的に更新する。また、個人別領域抽出手段4において、領域分割の手法はピクセル状態分析法以外にも、画像を領域に分割して領域毎に属性を付与できる方法であれば、他の方法を用いてもよい。
図7は、ピクセル状態分析法以外の画像を領域に分割して領域毎に属性を付与する一例の方法を説明する図である。この一例の方法では、頭部座標検出手段2によって検出した頭部座標26において、頭部座標26を上辺の中央座標とした縦幅が人の平均身長、横幅が人の平均肩幅である長方形の領域48にA、B、C、…と順番に属性を付与していくことで画像を、領域48a,48b,48c,…と領域分割できる。
なお、図7に示す長方形の領域48aと領域48bが重なることで複数の属性が付与された領域49は、画像座標軸上で最も低い頭部座標26を持つ人物が含まれる長方形の領域48aの属性を優先する。この一例の方法以外にも、画像中の色情報あるいはテクスチャ情報あるいはその両方の情報を用いて画像を領域分割して、その情報に基づきそれぞれの領域に属性を付与することで、例えば、ある店舗内で撮影された画像において、特定の色や形の制服を着た店員という属性の領域と店舗内のお客という属性の領域に分割できる。
(足元座標補正手段5)
図8は、足元座標補正手段5のフローを説明する図である。図9は、足元座標補正手段5が足元座標を補正する画像の一例を示す図である。図9(a)は個人別領域抽出手段4で属性が与えられた状態を示す図であり、図9(b)は足元座標補正手段5が足元座標推定手段3によって推定した足元座標を補正することを説明する図である。
図8の概要をまず説明すると、図9(a)に示す入力画像40上の動態人物43、静態人物44a、44bにおいて、足元座標補正手段5は、頭部座標検出手段2によって検出した各頭部座標50,51a,51bから、図9(b)に示す足元座標推定手段3によって推定した足元座標52,53a,53bを必要に応じて補正することができる(処理S1から処理S8のループ)。
処理S1から処理S8のループの中身を説明すると、まず、足元座標補正手段5は、頭部座標検出手段2によって検出した頭部座標から足元座標推定手段3によって推定した足元座標を読み込み(処理S2)、次に検出した頭部座標が図5(a)に示す個人別領域抽出手段4によって抽出した静態の属性(ST)の領域45あるいは動態の属性(TR)の領域46のいずれの領域内に存在するか否かを判定する(処理S3)。なお、頭部座標は必ず人体領域32(図9(b)参照)に存在するため、処理S3によって頭部座標が背景の属性の領域47と判定されることはない。
次に足元座標補正手段5は、処理S3によって静態あるいは動態の属性が付与された領域中に頭部座標が存在する人物が、異なる属性が付与された領域中に頭部座標が存在する人物と重なっているか否かを判定する(処理S4)。足元座標補正手段5は、重なっていない場合(処理S4,no)、処理S2によって受け取った足元座標を補正せず(処理S5)、重なっている場合(処理S4,yes)、処理S2によって受け取った足元座標を以降に述べる所定の方法で補正する(処理S6)。最後に、足元座標補正手段5は、処理S5あるいは処理S6から受け取った足元座標を足元座標として出力する(処理S7)。以下、詳細の説明が必要な処理S4、処理S6の処理を述べる。
図10は、足元座標補正手段5の処理S4を説明する図である。適宜図8を参照して説明する。入力画像40を個人別領域抽出手段4によって静態の属性の領域45、動態の属性の領域46、背景の属性の領域47に領域分割した画像において、図10(a)は図9(a)から静態人物44aを中心に切り出した画像であり、図10(b)は図9(a)から静態人物44bを中心に切り出した画像である。
図10(a)の静態人物44aにおいて、足元座標補正手段5は、処理S4は頭部座標検出手段2により検出した頭部座標51aから、足元座標推定手段3で求めた鉛直下の方向60に直線61を伸ばし、頭部座標51aを始点としてその直線61上の各ピクセルの属性を探索する。
足元座標補正手段5は、処理S4において頭部座標51aを始点、足元座標53aを終点として直線61上の各ピクセルの属性を探索する中で、処理S3によって頭部座標51aが存在すると判定された領域が持つ属性(図10(a)の例では静態の属性(ST))と異なる属性(図10(a)の例では動態の属性(TR))を持つピクセル62が検出された場合(図10(a))は、頭部座標51aの人物が異なる属性の領域中に存在する人物と重なっていると判定する。
一方、足元座標補正手段5は、ピクセル62が検出されなかった場合(図10(b))は頭部座標51bの人物が異なる属性の領域中に存在する人物と重なっていないと判定する。なお、図10(a)の例では静態の属性(ST)の領域中の人物の上に動態の属性(TR)の領域中の人物が重なっていたが、動態の属性(TR)の領域中の人物の上に静態の属性(ST)の領域中の人物が重なっている場合も、処理S1から処理S8のループによって異なる属性の領域中に存在する人物同士が重なっていると判定する。
図11は、足元座標補正手段5の処理S6を説明する図である。適宜図8を参照して説明する。処理S6は図9に示す頭部座標51aの人物が、異なる属性の領域中に存在する人物と重なっていると処理S4によって判定された場合に、足元座標推定手段3によって推定した足元座標53aを頭部座標51aと平均身長38から以降に述べる方法により補正足元座標71に補正する。
足元座標補正手段5の処理S6について、図11における頭部座標検出手段2によって検出された頭部座標51a、背景差分処理等によって抽出した人体候補領域70、足元座標推定手段3によって頭部座標51aから推定された足元座標53aを参照して説明する。処理S6において、頭部座標51aに対する実世界座標軸39(図4(b)参照)上の頭部座標(xwh,ywh,zwh)は、式(1)と式(2)により一意に定まり、zwhを任意の1以上の実数として定めることで実数αは容易に求められる。
ここで、zwhを平均身長38として求めた実数αから、図4で示した実世界座標軸39上の頭部座標36である(xwh,ywh,zwh)を一意に定め、式(4)により実世界座標軸39上でその頭部座標36である(xwh,ywh,zwh)の鉛直下方向に存在する座標である(xwf,ywf,zwf)を求める。この座標(xwf,ywf,zwf)は、実世界座標軸39上における頭部座標36から平均身長38だけ鉛直下方向に存在する座標である。さらに、座標(xwf,ywf,zwf)に対して式(2)、式(1)の逆変換により求めた画像座標軸25上での座標(uf,vf)は、図9に示す頭部座標51aから実世界上では平均身長38だけ鉛直下である座標の画像座標軸25上の足元座標を示し、処理S6ではこの座標を補正足元座標71とする。
なお、平均身長38はあらかじめ定めた対象とする人物の平均身長からカメラパラメータ値を用いることで求めることができる。また、補正足元座標71の検出手法は平均身長を用いる以外にも、人体候補領域を使用せずに人物のおおよその足元の位置を検出できる方法であれば、他の方法でもよい。例えば、人物同士が重なる前に足元座標推定手段3によって求めた足元座標と頭部座標を人物ごとに保存してそれら人物を連続フレームにおいてそれぞれ追跡することで、人物同士が重なった場合はその人物における重なる前の足元座標と頭部座標の情報を用いて重なった際の頭部座標からおおよその足元座標を検出する。これにより、さらに足元座標の検出精度を高めることができる。
(足元座標領域内外判定手段6)
図12は、足元座標領域内外判定手段6を説明する図である。図12(a)は、入力画像23に対する設定した計測対象領域80を示す図であり、図12(b)は、本実施形態の足元座標領域内外判定手段6を説明するための図である。足元座標領域内外判定手段6は、まず図12(a)に示す入力画像23にあらかじめ設定した計測対象領域80(検出領域)に対して、図12(b)に示す例のように三角形領域82、83に分割する。図12(b)において、1つの三角形領域83の各頂点をA、B、Cとし、頂点Aを始点とすると、足元座標補正手段5によって抽出した補正足元座標81の位置ベクトル84は、式(7)で一意に定まる。
式(7)において、実数s、tが式(8)を満たすならば、補正足元座標81が三角形ABC領域内部の点であると判定する。
足元座標領域内外判定手段6は、三角形領域ごとに式(7)、式(8)により補正足元座標81が三角形領域内部の点であるか否かを判定して、いずれかの三角形領域内部の点であると判定されたならば補正足元座標81が計測対象領域80内に存在すると判定する。
なお、図12(b)の例では計測対象領域80の形が四角形のため2つに分割しているが、計測対象領域80がn角形の場合は(n−2)個の三角形領域に、円形の場合は近似等を利用して複数の三角形領域に分割する。また、領域内外判定の手法はベクトルを利用する以外にも、多角形あるいは円形の中にある1点が存在するか否かを判定できる手法であれば、他の方法でもよい。
(人数計測手段7)
人数計測手段7は、足元座標領域内外判定手段6によって、図12に示す計測対象領域80内に存在すると判定された補正足元座標81の数を計測する。
実施形態1では、以上説明した機能構成により、通行者(例えば、図5(b)の動態人物43)と滞留者(例えば、図5(b)の静態人物44a)の間で重なりが発生していないかを画像特徴量により判定して(例えば、図8の処理S4)、重なりの発生の有無によって足元推定の手法を切り替えることができる(例えば、図8の処理S5、処理S6)。これにより、通行者と滞留者の重なりが少ない閑散時においては正確な足元位置を推定することで人数を高精度に計測し、通行者と滞留者の重なりが多い混雑時においてはおおよその足元位置を推定することで人数を大まかに計測できる。
また、本発明の実施形態1では以上説明した機能構成により特定属性(例えば、静態の属性(ST)、動態の属性(TR))の人物の人数を計測することができる。
本実施形態の適用例としてエレベータ群管理で説明する。本実施形態の課題である閑散時と混雑時の人数計測の両立は、例えばエレベータ群管理でも求められる。エレベータ群管理は、人流情報を利用してエレベータの配車台数やタイミングを制御することで、利用者の待ち時間短縮等の利便性の向上や消費電力量の抑制等の省エネ化を実現する。
エレベータ群管理の1つの機能としては、人数計測技術により求めた各階毎のエレベータホールの待ち人数と前もって取得したエレベータ乗車可能人数から、エレベータを各階へ停止あるいは通過させるかを判定することにより、効率良くエレベータの配車を制御する機能が挙げられる。この機能では、特にエレベータ乗車可能人数が少ないときに、エレベータを停止させる階と通過させる階を正確に判定してエレベータの配車の効率性を向上させることが重要となる。
そのため、エレベータホールの待ち人数が少人数である閑散とした状況では高い精度の人数計測が求められる。一方、エレベータホールの待ち人数が大人数である混雑した状況では、エレベータ乗車可能人数が少ないときにエレベータを停止させるか通過させるかの判定は大まかな人数を計測できれば可能であるので、閑散とした状況よりもそれほど高い精度の人数計測は求められない。よって、閑散時と混雑時の両者をカバーできる人数計測技術が必要となる。
すなわち、本実施形態では、静態人物である滞留者のみの人数を計測する場合、通行者との重なりが少ない閑散時においてはその人数を高精度に計測し、通行者との重なりが多い混雑時においてはその人数をおおよそに計測することができる。これをエレベータホールの待ち人数を計測するシステムに適用すると、閑散時や混雑時を通じて待ち人数が計測でき、集計した人数からエレベータの運行制御に利用できる。
また、エレベータの運用制御の他の例としては、カメラ20は、店舗内を撮影し、人数計測手段7は、店舗内の人数を計測することができる。これにより、閑散時および混雑時の店員の配置計画に適宜適用することができる。
なお、足元座標補正手段5は、属性ごとの領域の分布から頭部座標検出手段2によって検出した頭部座標を削除してもよい。頭部座標を削除する領域の分布の条件としては、例えば、図10(a)に示す直線61上のピクセルの属性を処理S4によって探索する中でピクセルの属性が頻繁に変化した場合、属性の異なる領域同士の重なり度合いが明らかに実世界上で人物が重なる範囲から外れているため領域の分布は異常であると判定して、その属性の領域に含まれる頭部座標を削除する。これにより、人数計測の精度を高めることができる。
また、足元座標補正手段5は、属性ごとの領域の分布から頭部座標検出手段2の補助手段によって頭部座標を追加してもよい。頭部座標検出手段2の補助手段としては、頭部座標検出手段2において頭部である信頼度が低いと判定されて使用しなかった検知枠27を追加する、あるいはコーナー点のような簡易な画像特徴から検出される検知枠27を新たに追加する方法がある。また、頭部座標を追加する領域の分布の条件としては、例えば、図10(a)に直線61上のピクセルの属性を処理S4によって探索する中で頭部座標の属性45と異なる属性46のピクセルが極めて早く見つかり、かつその後はしばらく直線61上のピクセルの属性46が変化しなかった場合、人が重なり合っていると判定して、属性46の領域中に頭部座標が存在しない場合でも頭部座標をその領域中に追加する。これにより、人数計測の精度を高めることができる。
本実施形態では、足元座標補正手段5において、図10は静態人物44aの上に動態人物43が1人重なる場合について説明したが、これに限定されるものではない。
図17は、混雑時の状況の一例を示す図である。図17(a)は、混雑時の状況の一例を示す図であり、図17(b)は、図17(a)の一部を説明のために抽出した図である。図17(b)は、静態人物100の前を二人の動態人物101a,101bが存在する場合を示す。静態人物100の上に動態人物101aと101bが重なった場合においても、図8と同様の処理により静態人物100の足元座標を補正することができる。
本実施形態によれば、人数計測装置10は、足元座標推定手段3により足元座標を推定し、しかも、足元座標補正手段5が人物同士の重なりがあると判断した場合、先に推定した足元座標を補正して出力し、人物同士の重なりがないと判断した場合、先に推定した足元座標を出力することができる。その結果、人物同士の重なりが少ない閑散時には高精度に人数を計測して、人物同士の重なりが多い混雑時にはおおよその人数を計測することができる。なお、人物同士の重なりの判断は、属性領域が異なる属性領域と重なっているか否かで判断している。
<<実施形態2>>
図13は、本発明の実施形態2に係る機能ブロックを示す図である。図13に示す人物動線解析装置11は、カメラ20(図2参照)で撮影した人物を画像認識して、人物の行動のパターンを解析する人物動線解析装置である。図1に示した第1の実施の形態と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
人物動線解析装置11は、画像取得手段1、頭部座標検出手段2、足元座標推定手段3、個人別領域抽出手段4、足元座標補正手段5、足元座標補正手段5によって出力された足元座標をフレームごとに保存することで、連続画像において同一人物を追跡してその動線を抽出する動線抽出手段90、動線抽出手段90によって抽出した動線から、対象人物の行動のパターンを解析する動線解析手段91とを有している。なお、人物動線解析装置11は、各手段の演算を行う演算装置、主記憶装置、外部記憶装置を有す計算機において実現される。以下、動線抽出手段90と動線解析手段91の機能について説明する。
(動線抽出手段90)
図14は、動線抽出手段90により動線を抽出する画像の一例を示す図である。図15は、動線抽出手段90が抽出した動線を説明する図である。図14における連続したフレームにおいて、画像中に3人の人物95a,95b,95cが検出されている。検出されている人物95aは、頭部座標検出手段2が検出した頭部座標96a、足元座標推定手段3が推定した足元座標97aを有する。同様に、人物95bは、頭部座標検出手段2が検出した頭部座標96b、足元座標推定手段3が推定した足元座標97bを有する。人物95cは、頭部座標検出手段2が検出した頭部座標96c、足元座標推定手段3が推定した足元座標97cを有する。
なお、時刻T+2において、人物95bは、足元座標補正手段5が補正した足元座標98を有している。
動線抽出手段90において、フレームごとに同一人物の頭部座標から足元座標補正手段5により出力された足元座標を保存して、それらの座標を結ぶことで図15に示す人物95aの動線99a、人物95bの動線99b、人物95cの動線99cをそれぞれ出力する。なお、フレームごとに同一人物と判定する技術としては、頭部座標検出手段2によって頭部座標を検出する際に利用した頭部の画像特徴量や、人物が存在する領域の属性情報等を利用することで実現できる。
(動線解析手段91)
図16は、動線解析手段を説明する図である。動線解析手段91は、動線抽出手段90によって抽出された動線を画像座標上における点群の集まりと見なし、その座標値の変化から人物の行動パターンを判定する。例えば、連続フレーム間における動きが通常よりも極めて短い図16に示す動線99dや動線99e、あるいは常に画像内もしくは画像内の一定領域に収まっている動線99fや動線99gを描く行動をする人物は一定の範囲内(所定範囲内)に滞留していると判定、動線99dと動線99eあるいは動線99hと動線99iのように同じ動線を描く行動をする複数の人物は集団で行動していると判定できる。
すなわち、動線解析手段91は、集団で行動していると人物の存在を検知し、検知された人物らの人数を集団毎に計測し、画像内における集団数および集団内の人数を取得するとよい。
また、具体的な適用例としては、カメラ20(撮像装置)(図2参照)は、エレベータホールを撮影し、動線解析手段91は、所定範囲内に滞留している人物の存在を検知し、検知された人物について待ち時間を計測する。これにより、エレベータの運行制御の基礎データとすることができる。
実施形態2では以上説明した機能構成により、人物の間で重なりが発生していないかを画像特徴量により判定して、重なりの発生の有無によって足元推定の手法を切り替えその足元位置から動線を抽出する。このため、人物同士の重なりが少ない閑散時においては正確に動線を抽出して人物の行動を高精度に解析し、人物同士の重なりが多い混雑時においては平均的な動線を抽出して人物の行動を大まかに解析できる。
本実施形態の人数計測装置10、人物動線解析装置11は、モニタリング映像統合管理、エレベータ群管理等に適用することができる。
1 画像取得手段
2 頭部座標検出手段
3 足元座標推定手段
4 個人別領域抽出手段
5 足元座標補正手段
6 足元座標領域内外判定手段
7 人数計測手段
10 人数計測装置
11 人物動線解析装置
20 カメラ(撮像装置)
25 画像座標軸
26,35,36 頭部座標
28 カメラ画像座標軸
34,37 足元座標
39 実世界座標軸
80 計測対象領域(検出領域)
90 動線抽出手段
91 動線解析手段

Claims (11)

  1. 撮像装置から画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像から対象人物の頭部座標を検出する頭部座標検出手段と、
    前記検出された頭部座標から対象人物の足元座標を推定する足元座標推定手段と、
    前記画像を領域分割して各領域に属性を付与する個人別領域抽出手段と、
    前記付与された属性から対象人物が他の人物と重なっているか否かを判定し、人物の重なりを判定した場合、前記足元座標推定手段が推定した前記対象人物の足元座標を補正する足元座標補正手段と、
    前記画像内に設定した検出領域に、前記足元座標が存在するか否かを判定する足元座標領域内外判定手段と、
    前記足元座標領域内外判定手段が前記検出領域内に存在すると判定した足元座標を計測する人数計測手段と、を有する
    ことを特徴とする人数計測装置。
  2. 前記個人別領域抽出手段は、前記画像を領域分割する際、画像上の輝度値の時間変化に基づいて、静止状態にある静態の属性および運動状態にある動的の属性を付与する
    ことを特徴とする請求項1に記載の人数計測装置。
  3. 前記足元座標補正手段が前記対象人物の足元座標を補正する際に、前記対象人物の頭部座標と平均身長に基づいて補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の人数計測装置。
  4. 前記足元座標補正手段は、前記属性ごとの領域の分布が異常であるか否かを判定し、異常であると判定した場合、前記頭部座標検出手段が検出した頭部座標を削除する
    ことを特徴とする請求項1に記載の人数計測装置。
  5. 前記足元座標補正手段は、前記属性ごとの領域の分布から頭部であるか否かを判定し、頭部であると判定した場合、新たに頭部座標を追加する
    ことを特徴とする請求項1に記載の人数計測装置。
  6. 前記足元座標補正手段は、前記対象人物が他の人物と重なっていないと判定された際、前記検出された頭部座標と足元座標を保存して連続フレーム中でその人物を追跡し、
    前記対象人物が他の人物と重なっていると判定された際、前記保存した頭部座標と足元座標に基づいて補正する
    ことを特徴とする請求項1に記載の人数計測装置。
  7. 前記撮像装置は、エレベータホールを撮影し、
    前記人数計測手段は、前記エレベータホール内の人数を計測する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の人数計測装置。
  8. 前記撮像装置)は、店舗内を撮影し、
    前記人数計測手段は、前記店舗内の人数を計測する
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の人数計測装置。
  9. 撮像装置から画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段が取得した画像から対象人物の頭部座標を検出する頭部座標検出手段と、
    前記検出された頭部座標から対象人物の足元座標を推定する足元座標推定手段と、
    前記画像を領域分割して各領域に属性を付与する個人別領域抽出手段と、
    前記属性から対象人物が他の人物と重なっているか否かを判定し、重なっていると判定した場合には前記足元座標推定手段が推定した対象人物の足元座標を補正する足元座標補正手段と、
    前記足元座標をフレーム毎に保存し、保存した足元座標に基づいて前記対象人物の動線を抽出する動線抽出手段と、
    前記対象人物の動線から前記対象人物の行動パターンを解析する動線解析手段と、を有する
    ことを特徴とする人物動線解析装置。
  10. 前記撮像装置は、エレベータホールを撮影し、
    前記動線解析手段は、所定範囲内に滞留している人物の存在を検知し、前記検知された人物について待ち時間を計測する
    ことを特徴とする請求項9に記載の人物動線解析装置。
  11. 前記動線解析手段は、集団で行動していると人物の存在を検知し、前記検知された人物らの人数を前記集団毎に計測し、前記画像内における集団数および集団内の人数を取得する
    ことを特徴とする請求項9に記載の人物動線解析装置。
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