JP2014228099A - 転がり軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】外輪を厚肉化することなく耐クリープ性の向上を図る。
【解決手段】外輪1と、内輪2と、前記外輪及び前記内輪との間に転動自在に配設される転動体3とを備えるとともに、外輪の外周面をハウジングに嵌合させ、内輪の内周面を軸部材に嵌合させ、前記外輪及び前記内輪の一方を固定輪とし、他方を回転輪として使用される転がり軸受において、(A)外輪の外周面が固体潤滑剤被膜で被覆されており、(B)前記外周面の中心線平均粗さ(Ra)が0.15μm以上0.55μm以下である転がり軸受。
【選択図】図2

Description

本発明は、外輪の外周面をハウジングに嵌合させ、内輪の内周面を軸部材に嵌合させ、外輪及び内輪の一方が固定輪で、他方が回転輪として使用される転がり軸受に関する。
自動車用トランスミッションでは、図1に示すように、ハウジング40の内側に軸部材50を配置し、この軸部材50を複数の転がり軸受により回転自在に支持している。この転がり軸受は、外輪10と、内輪20と、各軌道面10a,20a間に転動自在に配設された複数の玉30と、から構成されている。また、外輪10の外周面10bはハウジング40の内周面40bに締り嵌め等により嵌合され、内輪20の内周面20bは軸部材50の外周面50bに締り嵌め等により嵌合されている。そして、この転がり軸受は、外輪10を固定輪として、内輪20を回転輪として使用されるようになっている。
このような自動車用トランスミッションでは、装置全体の軽量化を図るために、アルミニウム製またはアルミニウム合金製のハウジング40を用いることが多い。この場合、ハウジング40を構成するアルミニウムまたはアルミニウム合金の熱膨張係数が、外輪10を構成する軸受鋼等の熱膨張係数よりも大きくなるため、装置の使用に伴って軸受温度が上昇すると、ハウジング40に対する外輪10の締め代が低下して、ハウジング40の内周面40bで外輪10が回転することにより、クリープが発生する可能性がある。
このようなクリープが発生すると、ハウジング40と外輪10との嵌合面(クリープの発生時に互いに摺接する面)に摩耗が生じ、その結果、回転機械装置の回転支持部にがたつきが生じて、回転機械装置の性能が劣化する。
クリープ発生を防止するために、従来では、外輪の外周面にスリットを形成したり、外輪の肉厚を厚くするなどの対策が講じられているが、切削加工が必要になったり、軸受の大型化を招くという問題がある。そのため、本出願人は特許文献1において、外輪の外周面に固体潤滑剤被膜を形成することで耐クリープ性を向上させることを提案している。
特開2007−2912号公報
しかしながら、特許文献1では軸受構成部材、特に外輪の寸法に対する規定がない。そこで、本発明は、外輪を厚肉化することなく耐クリープ性の向上を図ることを目的とする。
上記課題を解決するために、本は下記に示す転がり軸受を提供する。
(1)外輪と、内輪と、前記外輪及び前記内輪との間に転動自在に配設される転動体とを備えるとともに、前記外輪の外周面をハウジングに嵌合させ、前記内輪の内周面を軸部材に嵌合させ、前記外輪及び前記内輪の一方を固定輪とし、他方を回転輪として使用される転がり軸受において、下記(A)及び(B)を満たすことを特徴とする転がり軸受。
(A)前記外輪の外周面が固体潤滑剤被膜で被覆されている
(B)前記外周面の中心線平均粗さ(Ra)が0.15μm以上0.55μm以下である
(2)前記外輪の外周面の全面積の75%以上95%以下が、前記固体潤滑剤被膜である二硫化モリブデンで被覆され、かつ、前記外輪の外輪軌道面を設けた部分の最小肉厚をh、前記転動体の直径をDaとしたときに、0.20Da≦h≦0.40Daであることを特徴とする上記(1)記載の転がり軸受。
(3)前記固体潤滑剤被膜の膜厚が、0.1μm以上2μm以下であることを特徴とする上記(1)または(2)記載の転がり軸受。
(4)前記固体潤滑剤被膜の中心線平均粗さ(Ra)が、0.1μm以上1μm以下であることを特徴とする上記(1)〜(3)の何れか1項に記載の転がり軸受。
(5)前記固体潤滑剤被膜の粗さパラメータスキューネス(Rsk)が、−3.0〜−0.4であることを特徴とする上記(1)〜(4)の何れか1項に記載の転がり軸受。
(6)前記固体潤滑剤被膜が、ショットピーニング法により形成されていることを特徴とする上記(1)〜(5)の何れか1項に記載の転がり軸受。
(7)前記外輪の外周面が、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなるハウジングにすきま嵌めで嵌合されていることを特徴とする上記(1)〜(6)の何れか1項に記載の転がり軸受。
本発明の転がり軸受は、外輪の外周面が特定粗さに粗面化されており、その上に固体潤滑剤被膜を形成したため、外輪の外周面と固体潤滑剤被膜との密着性が高まり、更には固体潤滑剤被膜が外輪の外周面を広く覆っているため、良好な耐クリープ性がより長期にわたり維持される。また、外輪の肉厚を薄くすることができるため、軸受を大径化することもない。
自動車用トランスミッションの一例を示す断面図である。 本発明の転がり軸受の一例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本発明において、転がり軸受の種類には制限はなく、ここでは図2に示すような玉軸受を例示して説明する。玉軸受は、外輪軌道面1aを有する外輪1と、内輪軌道面2aを有する内輪2と、両軌道面1a,2a間に転動自在に配設された複数の玉3とを備える。また、玉軸受は、図1に示したように、外輪1の外周面1bがハウジングに嵌合し、内輪2の内周面が軸部材に嵌合している。
外輪1は金属製であり、例えばSUJ2、SCM420、SCr420、SCR420、SUS440等に、焼入れ及び焼戻し処理を施したり、浸炭又は浸炭窒化処理と焼入れ及び焼戻し処理とを施したりしたものが使用される。また、外周面1bは、後述する固体潤滑剤被膜5との密着性を高めるために、中心線平均粗さ(Ra)0.15μm以上0.55μm以下に粗面化されている。中心線平均粗さ(Ra)が0.15μm未満であると、固体潤滑剤被膜5との密着性が十分ではなく、中心線平均粗さ(Ra)が0.55μm超になると固体潤滑剤被膜5が摩耗しやすくなる。
このような粗面を形成するには、ショットピーニング法やバレル法を単独又は組み合わせて行う方法が挙げられる。具体的に、ショットピーニング法では、鋼球や炭化ケイ素、二酸化ケイ素、アルミナ、ガラスビーズ等のショット材を用いることで、表面に微小くぼみを形成することができる。また、バレル法では、種々のメディアや添加剤を配合して表面に大きな凹凸をつける粗加工と、プラトー部(平坦部)の粗さを整える仕上げ加工とを行うことで、表面に微小くぼみを形成することができる。
外周面1bには、固体潤滑剤被膜5が形成される。固体潤滑剤被膜5は、外周面1bの全面積の75%以上95%以下の割合(面積率)で形成される。固体潤滑剤被膜5の面積率が75%未満では、固体潤滑剤被膜5が形成されていない部分が多すぎて、十分な耐クリープ性を付与することができない。一方、固体潤滑剤被膜5の面積率が95%を超えても耐クリープ性の更なる向上が得られない。また、後述するように固体潤滑剤被膜5をショットピーニング法で形成することが好ましいが、ショットピーニング法により95%を超える面積率で固体潤滑剤被膜5を形成するには長時間を要し、製造コスト及び材料コストの増加を招くだけである。
また、固体潤滑剤被膜5の膜厚は、0.1μm以上2μm以下が好ましい。膜厚が0.1μm未満では、固体潤滑剤被膜5が早期に摩滅して耐クリープ性を長期間維持できなくなるとともに、0.1μm未満の薄い膜厚で均一に形成するのは困難である。一方、膜厚が2μmを越えると膜強度が低くなり、固体潤滑剤被膜5が剥落するおそれがある。また、ショットピーニング法により2μmを超える厚い固体潤滑剤被膜5を形成するには長時間を要するため、製造コスト及び材料コストの増加を招くだけである。
更に、固体潤滑剤被膜5の表面は、中心線平均粗さ(Ra)0.1μm以上1μm以下であることが好ましく、更にはスキューネス(Rsk)が−3.0〜−0.4であることが好ましい。固体潤滑剤被膜5の表面を、このような平滑面にすることにより、耐クリープ性がより向上する。
尚、固体潤滑剤被膜5の素材には制限はないが、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、窒化ホウ素、金属石けん、フッ素樹脂、ポリアミド、ポリアセタール、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリエチレン、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、黒鉛、フッ化カルシウム、フッ化バリウム、スズ、スズ合金、銅合金等が挙げられる。
また、固体潤滑剤被膜5を形成する方法にも限定はなく、焼成法、スプレー噴霧法、浸漬法、ショットピーニング法等が挙げられるが、固体潤滑剤被膜5の密着性が高まることからショットピーニング法が特に好ましい。
このように固体潤滑剤被膜5が密着性良く、広面積にわたり形成されることにより、外輪1の肉厚を薄くすることができる。具体的には、外輪1の外輪軌道面1aを設けた部分の最小肉厚をh、玉3の直径をDaとしたときに、0.20Da≦h≦0.40Daとすることができる。従来では、耐クリープ性を高めるために外輪1の肉厚を厚くすることも行われているが、軸受の大径化を招いていた。しかし、本発明によれば、外輪1の肉厚を薄くしても十分な耐クリープ性が得られる。より好ましくは、0.20Da≦h≦0.35Daである。
上記玉軸受は、外輪1の外周面1bをハウジングの内周面に嵌合されるが、軽量化のためにハウジングがアルミニウム製またはアルミニウム合金製である場合にはすきま嵌めで嵌合される。尚、すきまの寸法は8〜20μmが適当である。アルミニウムまたはアルミニウム合金の熱膨張係数が外輪1を構成するSUJ2等の熱膨張係数よりも大きくなり、ハウジングに対する外輪1の締め代が低下するため、クリープが発生しやすくなる。しかし、固体潤滑剤被膜5により円滑な滑りが生じてハウジングの摩耗を抑える。
本実施形態では、本発明を、玉軸受に適用した場合について説明したが、これに限らず、例えば、円筒ころ軸受や円錐ころ軸受等、その他の転がり軸受に適用してもよい。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれにより何ら制限されるものではない。
(実施例1〜22及び比較例1〜3)
下記諸元の深溝玉軸受を用意した。
・軸受内径:30mm
・軸受外径:51.8〜54.3mm(h/Da=0.2〜0.4の範囲)
・軸受幅:13mm
・玉径:9/32インチ(7.144mm)
・内外輪及び玉の材質:SUJ2
・表面硬さ:HRC58〜64
・表面の残留オーステナイト量:10体積%
そして、下記条件にて外輪の外周面をショットピーニング処理し、中心線平均粗さ(Ra)を測定した。
・ショット材:SiC
・ショット材の粒度:#120〜#400
・噴射圧力:0.1〜0.5MPa
・噴射距離:150mm
・噴射時間:各軸受とも1分間
次いで、粗面化した面上に、ショットピーニング法により固体潤滑剤被膜(MoS、Cu、Sn)を形成した。処理条件は下記の通りであり、被膜の面積率、膜厚、中心線平均粗さ(Ra)及びスキューネス(Rsk)を測定した。
・ショット材の平均粒径:0.5μm
・噴射圧力:0.5MPa
・噴射距離:150mm
・噴射時間:各軸受とも1分間
尚、固体潤滑剤被膜の面積率は、以下に示すようにして測定した。
先ず、EPMA(電子プローブマイクロアナライザ)を用いて、外輪の表面の観察(2000倍、30視野分)を行った。次に、外輪の表面の200μm四方を1000倍に拡大し、固体潤滑剤被膜が形成される前の元素特性X線強度の10倍以上のX線強度が検出された部分を固体潤滑剤被膜が形成されている領域として判定した。そして、30視野分の結果を画像解析し、固体潤滑剤被膜の面積率の平均値を算出し、表1に示した。尚、表1に示す面積率は、観察視野の面積を100%とした時の値であり、例えば、固体潤滑剤被膜の面積率が75%とは、観察視野に空孔部(固体潤滑剤被膜が形成されていない部分)が25%存在する固体潤滑剤被膜を示す。
また、固体潤滑剤被膜の厚さは、以下に示すようにして測定した。
先ず、固体潤滑剤被膜の保護を目的として、破壊検査用の外輪の表面に、ポリアミドイミドをピロリンドンに溶解した化合物を形成した後、100℃で2時間保持することにより表面層を硬化させた。次に、破壊検査用の外輪を切断してエポキシ樹脂に埋め込み、その切断面にバフ研磨で鏡面仕上げを施した後、3%ピクラールで5秒間腐食させることで、切断面に凹凸を形成した。次に、スパッタリング法により、切断面にナノオーダーのクロム層を形成して通電性を付与した後、電子顕微鏡を用いて5000倍で30視野分の観察を行った。このとき、1視野中で、横方向に固体潤滑剤被膜の断面層が観察されるように設置し、縦方向(固体潤滑剤被膜の厚さ方向)に沿って6区間に分割して、各区間の被膜厚さを算出した。そして、6区間の被膜厚さの平均値から算出される1視野の平均被膜厚さを用いて、30視野分の平均被膜厚さを算出した。結果を表1に示す。
そして、このようにして得られた外輪を用いて上記の深溝玉軸受を組み立て、軸受の外輪の外周面を、アルミニウム合金(A5056)製のハウジングの内周面にすきま嵌めにて嵌合させ(80℃における隙間を8〜17μmに調整)、内輪の内周面を炭素鋼製の軸部材の外周面に嵌合させた。そして、外輪の外周面とハウジングの内周面との間でクリープが発生するように下記条件で内輪を回転させることにより、摩耗試験を行った。
<摩耗試験条件>
・試験荷重:8918N(P/C=0.67)
・回転数:3900min-1
・潤滑剤:強制供給循環(VG32相当
・試験温度:80℃
・回転時間:72時間
試験終了後にハウジングから軸受を外し、ハウジングの内周面を観察して摩耗量を測定した。結果を表1に、固体潤滑剤被膜を形成していない比較例1の摩耗量を100とする相対値で示す。
Figure 2014228099
表1に示すように、粗面化した外周面に固体潤滑剤被膜を形成することにより、クリープ摩耗が大幅に低減している。但し、比較例2、3のように、外周面の粗面化の程度がRa0.15μm未満、あるいはRa0.55μm超になると、Ra0.15〜0.55μmの範囲に比べて格段にクリープ摩耗量が増すようになる。
また、実施例の中でも、実施例21、22との比較から固体潤滑剤被膜の膜厚が0.1以上2μm以下であること、実施例15、16との比較から固体潤滑剤被膜の表面粗さRaが0.1〜1μmであること、実施例17、18との比較からスキューネス(Rsk)が−3.0〜−0.4であること、実施例19、20との比較から固体潤滑剤として二硫化モリブデンがより好ましいといえる。
1 外輪
1a 外輪軌道面
1b 外周面
2 内輪
2a 内輪軌道面
3 玉
5 固体潤滑剤被膜

Claims (7)

  1. 外輪と、内輪と、前記外輪及び前記内輪との間に転動自在に配設される転動体とを備えるとともに、前記外輪の外周面をハウジングに嵌合させ、前記内輪の内周面を軸部材に嵌合させ、前記外輪及び前記内輪の一方を固定輪とし、他方を回転輪として使用される転がり軸受において、下記(A)及び(B)を満たすことを特徴とする転がり軸受。
    (A)前記外輪の外周面が固体潤滑剤被膜で被覆されている
    (B)前記外周面の中心線平均粗さ(Ra)が0.15μm以上0.55μm以下である
  2. 前記外輪の外周面の全面積の75%以上95%以下が、前記固体潤滑剤被膜である二硫化モリブデンで被覆され、かつ、前記外輪の外輪軌道面を設けた部分の最小肉厚をh、前記転動体の直径をDaとしたときに、0.20Da≦h≦0.40Daであることを特徴とする請求項1記載の転がり軸受。
  3. 前記固体潤滑剤被膜の膜厚が、0.1μm以上2μm以下であることを特徴とする請求項1または2記載の転がり軸受。
  4. 前記固体潤滑剤被膜の中心線平均粗さ(Ra)が、0.1μm以上1μm以下であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の転がり軸受。
  5. 前記固体潤滑剤被膜の粗さパラメータスキューネス(Rsk)が、−3.0〜−0.4であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の転がり軸受。
  6. 前記固体潤滑剤被膜が、ショットピーニング法により形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の転がり軸受。
  7. 前記外輪の外周面が、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなるハウジングにすきま嵌めで嵌合されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の転がり軸受。
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