JP2014227670A - 扉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】移動扉によって戸口の開閉を行う扉装置でありながら、戸口を閉じる移動扉の表面が周囲の壁面と同一面となるように形成できる扉装置を提供すること。また、当該扉装置において、戸口の開閉操作を容易に行うことができる構造を提供すること。
【解決手段】
スライド式の移動扉によって戸口を開閉する扉装置であって、移動扉が閉じる時には横方向の移動とともに後方から戸口の前面部分に移動し、移動扉が開く時には横方向の移動とともに戸口の前面部分から後方に下がった位置まで移動するように構成したことを特徴とする。また、移動扉が閉じる時には横方向の移動とともに回動を伴いながら後方から戸口の前面部分に移動し、移動扉が開く時には横方向の移動とともに回動を伴いながら戸口の前面部分から後方に下がった位置まで移動するように構成したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、扉装置に関するものである。
多くの工事現場では、安全上の配慮から仮設の塀によって作業区画を囲うことが行われるが、このような仮設の塀には作業区画内に出入りするための扉が設けられる。扉には各種の形態があるが、多く用いられるのはヒンジによって回動するように形成されたドアや、特許文献1記載の間仕切りパネルに設けた引き戸等である。
特開2005−330786号公報
ヒンジ式のドアは、構造は簡単であるが扉が回動するためスペースを広く必要とする。このため、状況によってはこのようなドアを設置できない場合もある。また、間口の広い戸口に使用すると扉の幅を長くしなければならず、ドアの自重によって先端が下方に下がって傾いてしまうので支線によって先端を持ち上げる必要が生じる。
また、一般的に用いられる直線的な移動を行う引き戸では、移動する扉は周囲の壁面から下がった位置(奥まった位置)に配置される。これは、扉が移動するには移動先に収容空間が必要であり、周囲の壁面と同一面となるように扉を横並びに配置すると、移動先が壁となり収容空間が確保できないからである。
上記のような従来のスライド式の移動扉を用いた引き戸の場合、移動する扉は周囲の壁面に対して扉1枚分ほど奥まった位置に配置されることになる。また、近年周囲の景観を損なわないように、壁面にイラスト等を描くことも行われる。しかしながら、周囲の壁面と移動扉の間に段差があると、壁面に描いたイラストの見栄えも不十分なものとなる。
本願発明は当該事情に鑑み発明したものであって、移動扉によって戸口の開閉を行う扉装置でありながら、戸口を閉じる移動扉の表面が周囲の壁面と同一面となるように形成できる扉装置を提供することを課題とするものである。また、当該扉装置において、戸口の開閉操作を容易に行うことができる構造を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は以下の構成を備えることを特徴とする。すなわち、
底部に設けたキャスターによって移動可能に支持された移動扉と、当該移動扉の上部に配置したガイドレールと、当該ガイドレールに案内される第1の被案内手段および第2の被案内手段を有し、
前記移動扉は、前記ガイドレールに案内される前記第1の被案内手段に対して回動可能に取り付けられるとともに、前記ガイドレールに案内される前記第2の移動体に一端を回動可能に取り付けたリンクアームの他端に回動可能に取り付けられており、
前記ガイドレールは、前記移動扉が閉じる位置に前記第1の被案内手段および第2の被案内手段を誘導する直線状の第1の軌道部と、前記移動扉が開いた位置に前記第1の被案内手段および第2の被案内手段を誘導する直線状の第2の軌道部と、当該第1の軌道部および第2の軌道部を連結する中間軌道部を有し、
前記中間軌道部は移動扉の背面方向に向かって前記第1の軌道部の末端から略直交若しくは傾斜した配置で設けられていることを特徴とする。
当該扉装置は、移動扉を第1の被案内手段を中心として、第2の被案内手段が有するリンクアームによって限定された範囲で回動させるようになっている。そして、開方向側の表面を押して回動させることで移動扉の横移動を許容し(移動可能となり)、閉方向側の表面を押して回動させることで移動扉の横移動を制限して扉の閉塞を完了させることができるようになっている。
また、前記キャスターは移動方向に応じて自動的に車輪の向きが追従するように形成されている。これにより、移動扉の横移動および回動を円滑に行えるようになっている。
また、本発明は上記課題を解決するために、下の構成を備えることを特徴とする。すなわち、
ガイドレールによって案内されるスライド式の移動扉によって戸口を開閉する扉装置であって、移動扉が閉じる時には、前記ガイドレールによる案内によって横方向の移動とともに後方から戸口の前面部分に移動し、移動扉が開く時には、前記ガイドレールによる案内によって横方向の移動とともに戸口の前面部分から後方に下がった位置まで移動するように構成したことを特徴とする。
当該構成により、移動扉の移動によって戸口の開閉を行う扉装置でありながら、閉じた状態の時には移動扉の表面位置が周囲の壁面と同一となるような扉装置を提供できるものとなっている。
また、本発明は下の構成を備えることを特徴とする。すなわち、
スライド式の移動扉によって戸口を開閉する引き戸装置であって、
移動扉が閉じる時には横方向の移動とともに回動を伴いながら後方から戸口の前面部分に移動し、
移動扉が開く時には横方向の移動とともに回動を伴いながら戸口の前面部分から後方に下がった位置まで移動するように構成したことを特徴とする。
これにより当該扉装置は、開方向側の表面を押して回動させることで移動扉の横移動を許容し(移動可能となり)、閉方向側の表面を押して回動させることで移動扉の横移動を制限して扉の閉塞を完了させることができるようになっている。
本願発明にかかる扉装置は、移動扉の移動によって戸口の開閉を行う扉装置でありながら、閉じた状態の時には移動扉の表面位置が周囲の壁面と同一となるような扉装置を提供できるという効果を有する。
また、戸口を閉じた位置における移動扉の回動によって、横移動の許容や横移動の制限をすることができるという効果を有している。
扉装置を用いた仮設壁の一部を表した斜視図である。 第1の被案内手段および第2の被案内手段の説明図である。 ガイドレールを中心にした仮設壁の説明図である。 移動扉の動作説明図である。
以下、発明を実施するための形態について説明する。
図1は本発明に係る扉装置を用いた仮設壁Wの一部を表したものであり、図1(a)は当該仮設壁Wの一部を正面左上部から見た斜視図であり、図1(b)は当該仮設壁Wの一部を裏面左下部から見た斜視図である。
当該仮設璧Wは、屋外の工事現場を取り囲んだり、屋内の空間を仕切る場合などに用いるものである。図1は、そのように設けられた仮設璧の一部として開閉する扉の部分を表したものである。本発明は、このような仮設壁に使用する引き戸装置1に関するものであり、開口となる戸口2に設けた移動扉3、4を主として仮設璧Wの壁面に沿った左右方向に移動させることにより当該戸口2を開閉するように構成したものである。
仮設璧Wは、設置後には移動や変形を行わない定型パネルW1や可変長パネルW2を組み合わせて形成した固定璧と、当該固定璧の一部に配置する前記戸口2を構成するフレームFおよび移動扉3、4からなる引き戸装置1によって構成されるものである。可変長パネルW2は、壁の高さを調節するなど設置場所に応じて出没量を調整できるように構成した壁である。各定型パネルW1や可変長パネルW2および移動扉3、4は、鉄鋼材もしくはアルミニウム合金等によって矩形状に形成したフレームの表面若しくは表裏両面にガルバリウム鋼板などの耐食性の高い金属板を取り付けた板状体として形成されているものである。本実施の形態に用いているパネルや移動扉の厚みはおおよそ40mm程度であり、定型パネルW1の大きさは高さが2000mm〜2100mm程度、幅が900mm程度の大きさに形成されている。また、仮設璧Wは、前記各種のパネル類を配列するための骨格となるフレームFを有しており、当該フレームFに前記各種のパネル類が規則的に配置されるようになっている。
本実施の形態に係る引き戸装置1は、前述の通り戸口2に配置された左右方向に移動する2枚の移動扉3、4を有している。当該移動扉3、4は、中央付近で接合した場合には戸口2を閉じ、左右に移動することで戸口2を開くものである。なお、本実施の形態では、戸口2の左右方向においてそれぞれ移動する2枚の移動扉3、4を設けているが、移動する扉を1枚のみにした片開きの引き戸として構成しても差し支えのないものである。
図1(a)の正面側から見て左の移動扉3および右の移動扉4は左右対称の形状となるように形成されている。したがって、一方の扉が備えている構造や各手段は、配置や動作方向等が異なるだけであって、実質的に同一の構造をなしている。以下、移動扉3の構造を説明するが、特に断りのある場合を除き移動扉4も同一の構成を備えるものであるから、共通する事項についての説明は省略する。
移動扉3は正面視において矩形の板状体として形成されている。移動扉3の主要部分を成す板状部分は、矩形状に組まれた骨格フレームの表面若しくは表裏両面に前述したガルバリウム鋼板などの耐食性の高い金属板を取り付けることで剛性の高い一枚の扉板として形成されたものである。
移動扉3を構成する板状部分の下端には、扉の全幅に亘って、裏面側に向かって水平に突出したフランジ板状の可動台5が設けられている。当該可動台5の幅は約10cm程度であり、底面に2個のキャスター6が移動扉2の幅方向に沿って取り付けられているものである。当該キャスター6は、耐荷重の高い車輪を有し、誘導される方向に応じて車輪の転動方向が自動的に調節される機能を有したものである。移動扉3の荷重は、上記可動台5を介してキャスター6によって支えられるようになっている。
なお、図1(b)に示した移動扉3下部の構造は、キャスター6を配置した可動台5の部分C2および当該部分の拡大図C2’を含め、簡略化して表している。実際には、可動台5の機能が十分に発揮されるような強度を有するように形成されている。
前述の可動台5は移動扉3の下端から突出させた板状体として形成したものであるが、キャスターの車輪が底部分から表出するように形成した箱状に形成したものでもよい。可動台5は、第一に要求される機能として移動扉3を移動可能に支える機能を有していればよい。
なお、前述の板状に形態したもの5を含め、可動台5にはキャスター6の周囲を覆うように張り出していること若しくは前記箱状に形成して側面を覆っていることが望ましい。キャスター6は、重量のある移動扉3を支える必要があることと、多少凹凸のある荒れた床面であっても転動できるようにすることを考慮して、車輪の直径を人間の足先の高さを超える大きさに形成している。また、荒い取り扱いがなされた場合であっても円滑な移動を実現することを考慮して、比較的直径の大きな車輪を採用することも想定される。このようなことから、移動扉3の移動時に操作者の足先にキャスター6が接触したり乗り上げたりすることを防止するため、上記構造を採用することが望ましいものである。
キャスター6は、移動扉3の移動方向に応じて車輪7の向きを変えることができるようになっている。移動扉3は、幅方向に対する直線的な移動の他に、幅方向に対して直交する方向への移動を伴う複合的な経路で移動を行うものである。キャスター6は、移動扉3のこのような移動が円滑に行うことができるよう、車輪の向きが移動方向に対して追従できるようになっている。
また、可動台5を設けた移動扉3の下部には、板状のカバー8が設けられている。当該カバー8は、鋼板等の金属板によって形成する他、プラスチック、ビニールやゴムといった樹脂素材によって形成してもよい。カバー8は、移動扉3の下部に生じる開口を塞ぐことで、ホコリの侵入を防止し、寒気や暖気の侵入を防止するようになっている。
図1(a)および当該図中の扉上部C1および当該部位の拡大図C1’に示した移動扉3の上面には、被案内手段が2カ所に設けられている。各被案内手段は戸口2の上部に設けたガイドレール10が有する案内路11に誘導され、当該案内路11によって規定される誘導径路に沿って、移動扉3を移動させることができるようになっている。
本実施の形態に用いるガイドレール10は、角形鋼管状の鋼材の下面に一定幅の溝状の案内口12を有し、鋼管内の底璧を案内路11として前記被案内手段が備えるローラーを支持し誘導するように構成したものである。
前記ガイドレール10に誘導される被案内手段の一つは、移動扉3上面の略中央に設けられている。当該移動扉3上面の略中央に設けた被案内手段(第1の被案内手段)15は、図2(a)に示すように2個一対のローラー16と当該ローラー16を回転自在に支持する軸部17、当該軸部と回転可能に結合された基部18によって構成されている。基部18は移動扉3との結合部を構成している。軸部17と基部18は回動可能に結合されており、前記ローラー16の転動方向と直交する垂直方向を軸として移動扉3を回動可能に保持する作用を有している。
前記ガイドレール10に誘導される他方の被案内手段は、移動扉3上面の略中央よりも扉が開く方向側に偏った位置に設けられている。
当該移動扉3上面の略中央よりも端部側に偏った位置に設けた被案内手段(第2の被案内手段)20は、図2(b)に示すように2個一対のローラー21と当該ローラー21を回転自在に支持する軸部22、当該軸部22と回転可能に結合された基部23によって構成されている。基部23の下端には強度のあるリンクアーム24の一端25が固定されており、当該リンクアーム24の他端26は移動扉3の上面対して取付具27によって回動可能に取り付けられている。
当該リンクアーム24は、細長く形成された平板状の金属体であり、ガイドレール10に案内されて移動する前記第2の被案内手段20を中心に他端26を旋回させることが可能になっている。移動扉3は、第1の被案内手段15の基部18を中心として、第2の被案内手段20のリンクアーム24が有する他端26の旋回範囲内で揺動可能となっている。
移動扉3は、前述の構造によって角形鋼管状の前記ガイドレール10が有する軌道の形状に応じて案内されるようになっている。本実施の形態に係るガイドレール10は、移動扉3が閉じた状態の時に当該移動扉3を配置する第1の軌道部30と、移動扉3が開いた状態の時に当該移動扉3を配置する第2の軌道部31と、これら第1の軌道部および第2の軌道部を連結する中間軌道部32を有している。
図3は仮設壁Wの一部を表したものであり、当該仮設壁Wの一部を背面上部から見た斜視図である。図3を見て分かるように、ガイドレール10の前記第1の軌道部30は直線状を成し、第2の軌道部31は前記第1の軌道部30を背面側に水平にシフトさせた位置の延長線上に沿った直線状の軌道である。すなわち、第1の軌道部30と第2の軌道部31は、ともに直線状の軌道であって平行を成すように設けられている。そして、第1の軌道部30と第2の軌道部31を接続する中間軌道部32が斜め後方に傾斜して設けられている。
第1の軌道部30、第2の軌道部31および中間軌道部32の各軌道部は、各接合部で分断されることなく、前記第1の被案内手段15および第2の被案内手段20の軌道となる連続した前記案内路11および案内口12を形成する。
図3に表したC3’部分は、図3に表したC3部分を透過して表した説明図であり、角形鋼管内の空間によって形成された案内路11と、当該案内路11内に収容される第2の被案内手段20を表している。同様に、第1の被案内手段15も当該案内路11内に案内されるものとなっている。
図4は、ガイドレール10によって誘導される移動扉3を説明する平面視の説明図であり、ガイドレール10が有する案内口12を波線によって表している。図4に示した各図は、当該案内口12に誘導される前記第1の被案内手段15および第2の被案内手段20と、両案内手段15、20と全閉から全開までの移動扉3との関係を表している。図4(a)は移動扉3が閉じた状態を表し、以下図4(e)に亘って移動扉3が全開するまでの状態を順を追って示している。
図4(a)は、移動扉3が閉じた位置にある状態を表している。この際、第1の被案内手段15および第2の被案内手段20は、戸口2の開口上部に設けられている第1の軌道部30上に配置されている。
第1の軌道部30は直線状であり、固定壁である定型パネルW1と同一面内に設けられており、第1の軌道部30に第1の被案内手段15と第2の被案内手段20を配置することによって、移動扉3を隣り合う他の定型パネルW1と同一面上に配置することができるようになっている。なお、図示していないが、中央の所定位置よりも移動扉3が右側に移動しないよう、第1の被案内手段15の移動を制限するストッパーが設けられている。
上記を閉じた移動扉3を開けるには、第一の操作として第1の被案内手段15よりも開く方向側にある扉の表面を後方側に押す。すなわち、図4(b)に示すように、左側に開く移動扉3の左側の前面部(取手33若しくは取手33付近)を矢示(Open)側に扉を押す。このように移動扉3の左側を押すと、移動扉3は第1の被案内手段15を中心に回動する。
移動扉3の左側端縁には、戸口2の左側の戸枠部に設けた受け部35と係合可能な当たり部36が設けられている。移動扉3は、第1の被案内手段15を中心として回動可能であるため、移動扉3が正常に閉じている状態で図4(b)に示した移動扉3の右側の前面部(取手34若しくは取手34付近)を矢示(Close)側に扉を押すと、定型パネルW1を超えて移動扉3の左側が手前側に飛び出す可能性がある。本実施の形態においては、戸枠部に設けた受け部35に移動扉3の側縁に当たり部36を設け、移動扉3が閉じた位置を超えて回動することがないように規制している。
前記図4(b)の状態のように、当たり部36を受け部35から遠ざかる方向に移動扉3を回動させると、第1の被案内手段15の位置はそのままに、第2の被案内手段20に設けたリンクアーム24が回動して、中間軌道部32の案内口12を超えた後方位置にまで移動扉3の端部(取付具27)が張り出した状態になる。これにより、移動扉3の開方向への移動が可能になる。
この移動扉3の回動によって、当たり部36と受け部35の当接を解除すると、第2の被案内手段20が後方斜め方向に向かう中間軌道部32が有する案内口12に誘導されて後方側に移動可能となり、この移動扉3の移動に伴って第1の被案内手段15も第1の軌道部30が有する案内口12に誘導されて移動可能になる。
この際、移動扉3の荷重を支えているキャスター6の車輪7が移動扉3の回動に併せて追従する。このため、キャスター6は移動扉3の回動を邪魔しないようになっている。
図4(c)は、前記矢示(Open)方向に回動させた後に移動を続け、リンクアーム24を設けた第2の被案内手段20が中間軌道部32から第2の軌道部31に移る状態を表している。この際、移動扉3の右側は矢示したP(左側)方向に押されることになり、移動扉3には左側方向へ向かう力と第1の被案内手段15を中心とした時計回り方向への回転力が作用する。これにより、移動扉3が中間軌道部32の案内口12に案内されている間は、第2の被案内手段のリンクアーム24によって移動扉3の左端部分は案内口12によって定められる軌道よりも外側を通るように移動する。
移動扉3が前述した中間軌道部32の案内口12に案内される際に、移動扉3の左端部分は案内口12によって定められる軌道よりも内側を通ると、移動扉3の表面と戸枠の受け部35が近接する。ガイドレール10には、移動扉3と戸枠が接することのないようリンクアーム24が手前側に回動しないようにする制限手段を設けているが(図示せず)、通常の使用時においてはこのような制限手段に頼らず、移動扉3と戸枠を接触させることなく移動させることができるようになっている。
図4(d)は、図4(c)よりもさらに移動扉3が移動し、第1の被案内手段15が中間軌道部32から第2の軌道部31に移る状態を表している。この場合にも、第2の被案内手段のリンクアーム24によって移動扉3の左端部分は案内口12によって定められる軌道よりも外側を通過していることが分かる。
図4(e)は、移動扉3が完全に開いた状態を表している。この状態では、第1の被案内手段15と第2の被案内手段の双方が第2の軌道部31上にあり、直線状の当該第2の軌道部31と移動扉3の位置が平面視において略重なった状態となって、移動扉3が定型パネルW1の背面側に収容された状態となる。これにより、移動扉3の開動作を終了する。
前記開いた移動扉3を閉じる場合には、前述した行程を逆の順序で行うことになる。すなわち、図4(e)に示した状態から移動扉3を右側に引き出し、以下図4(d)、図4(c)、図4(b)の位置まで移動扉3を移動させる。そして、移動扉3の右側(取手34および取手34付近)を矢示(Close)方向に押すことで、移動扉3を図4(a)に示すように隣り合う定型パネルW1と同一面となる位置に配置させることができるようになっている。
なお、前述した通り、以上の説明は2枚の移動扉3、移動扉4のうち、その一方である移動扉3について説明したものであるが、移動扉4は移動扉3と左右対称に形成されており、基本的な構造や作用は移動扉3と基本的に同一である。
また、図には移動扉3と移動扉4を閉じた位置で召しあわせるように構成した2枚扉の引き戸を示している。しかしながら、移動扉3一枚で開閉する扉装置を構成しても差し支えのないものである。
以上説明した本実施の形態にかかる扉装置は、移動する扉を扉が閉じている状態において隣り合う壁面と同一面を成すように設けることができる。従来ある単純な引き戸の場合には、移動する扉を隣り合う壁面よりも奥側に向かって下扉の肉厚分の長さだけ下げた位置に配置しなければならず、表面に段差ができてしまう。本実施の形態にかかる扉装置は、このような表面に段差を生じることがない引き戸式の扉装置を提供できるようになっている。
本発明に係る扉装置は、引き戸式の扉装置に利用可能である。

Claims (4)

  1. 底部に設けたキャスターによって移動可能に支持された移動扉と、当該移動扉の上部に配置したガイドレールと、当該ガイドレールに案内される第1の被案内手段および第2の被案内手段を有し、
    前記移動扉は、前記ガイドレールに案内される前記第1の被案内手段に対して回動可能に取り付けられるとともに、前記ガイドレールに案内される前記第2の移動体に一端を回動可能に取り付けたリンクアームの他端に回動可能に取り付けられており、
    前記ガイドレールは、前記移動扉が閉じる位置に前記第1の被案内手段および第2の被案内手段を誘導する直線状の第1の軌道部と、前記移動扉が開いた位置に前記第1の被案内手段および第2の被案内手段を誘導する直線状の第2の軌道部と、当該第1の軌道部および第2の軌道部を連結する中間軌道部を有し、
    前記中間軌道部は移動扉の背面方向に向かって前記第1の軌道部の末端から略直交若しくは傾斜した配置で設けられていることを特徴とする扉装置。
  2. 前記キャスターは、移動方向に応じて自動的に車輪の向きが追従するように形成されていることを特徴とする請求項1記載の扉装置。
  3. ガイドレールによって案内されるスライド式の移動扉によって戸口を開閉する扉装置であって、
    移動扉が閉じる時には、前記ガイドレールによる案内によって横方向の移動とともに後方から戸口の前面部分に移動し、
    移動扉が開く時には、前記ガイドレールによる案内によって横方向の移動とともに戸口の前面部分から後方に下がった位置まで移動するように構成したことを特徴とする扉装置。

  4. 移動扉が閉じる時には横方向の移動とともに回動を伴いながら後方から戸口の前面部分に移動し、
    移動扉が開く時には横方向の移動とともに回動を伴いながら戸口の前面部分から後方に下がった位置まで移動するように構成したことを特徴とする請求項3記載の扉装置。
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CN110509108A (zh) * 2019-09-19 2019-11-29 意特利(滁州)智能数控科技有限公司 一种全防护五轴加工中心

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