JP4802887B2 - 移動式間仕切装置 - Google Patents

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Description

本発明は、移動式間仕切装置に係わり、更に詳しくは大部屋を小部屋に区画するために天井から床面にわたる全面を閉止可能又は開放可能となした移動式間仕切装置に関するものである。
従来から、大部屋の中間部の天井に設けたレールに沿って複数の移動パネルを、そのパネル表面に平行な方向(面内方向)へ移動可能とするとともに、全ての移動パネルをレールの一側終端部で90度回転させることを可能とした移動式間仕切装置は各種提供されている。この種の移動式間仕切装は、レールの一側終端部で、移動パネルをパネル表面がレールと直交するように90度回転させて、その表面同士を重ねてコンパクトに格納し、大部屋の空間を開放した態様と、移動パネルを90度回転させてレールの一側終端部からレールに沿って引き出し、各移動パネルを直線上に連設し、大部屋を小部屋に区画する態様とを実現するものである。
前記移動式間仕切装置の方式として、移動パネルを天井レールに吊下げて走行する吊下げ方式(特許文献1、特許文献2参照)と、移動パネルの下端に設けた走行車輪で床面を走行し、天井のガイドレールで案内する下荷重方式(特許文献3参照)とがある。
特許文献1には、主走行部と補助走行部を有するレール部材Xと主走行部のみを有するレール部材Yを、主走行部相互が連続するように連結して走行支持部を形成し、ドアパネルの上端に主ランナーと補助ランナーを設け、前記走行支持部の主走行部に主ランナー、補助走行部に補助ランナーをそれぞれスライド自在に係合して該ドアパネルを支持せしめ、走行支持部のレール部材Yの位置において、補助ランナーのみが該走行支持部より離脱されて、同ドアパネルが主ランナーを支点として回動されるようにしたスライディングドアが開示されている。
また、特許文献2には、それぞれパネルの上部に、天井面に設けた下方に開口を有する断面略C字状のレールに沿って走行し得る一対の主ランナーを取付け、複数のパネルを順次にレールに沿って移動させ衝き合わせることによって構成される移動間仕切において、各パネルの上部中央に、該レール上の乗る補助ランナーを設け、該パネルを該補助ランナーを中心として水平に回転可能とし、且つパネルの収納区域の近くに、上記のパネルを水平に回転する際に上記の主ランナーを通す切欠部を一対の主ランナーの間隔と等しい間隔で該レールの左右側壁に1ヶ所づつ設けたことを特徴とする移動間仕切が開示されている。
そして、特許文献3には、移動式パネルの上部が天井に架設したガイドレールに案内部材により案内され下部が床面に走行自在のキャスタにより支持され、更に前記案内部材から下方に延出した支持軸が前記パネルの上部フレームに挿通され、該支持軸と前記上部フレーム間に弾性部材が配置されて、上下方向に摺動自在に支持されている構造が開示されている。
しかし、特許文献1、2記載の吊下げ方式のものは、複数の移動パネルの荷重を支持するために、天井レールを天井面に強固に取付ける必要があり、また天井自体も強度が高い構造であることが要求され、建築物の施工時に構築するのであれば比較的容易であるが、後施工で設ける場合には困難を伴い、更に天井補強が必要になればコスト高となる。また特許文献3の下荷重方式は、ガイドレールの強度に対する要求は低いものの、移動中に移動パネルが左右に振れたり、下部が横方向にずれて傾斜した場合に、該移動パネルが弾性部材の弾性力に抗して下降し、常にキャスタが床面から離れないようにしているが、走行の安定性に問題がある。また、特許文献3の場合、移動パネルの上端の前後端にガイドローラを設けているため、区画した空間を開放する場合に移動パネルをコンパクトに格納する際に、移動パネルを90度回転させる機構については何ら開示がない。また、特許文献3では、ガイドレールと移動パネルの上端との間に隙間が生じる構造であるので、上部の光漏れ対策として、支持軸が設けられている両端部にガイドレールとの間にスポンジからなるシール部材を設けるとともに、その中間の両側にブラシ体を立設してガイドレールとの間の隙間を隠しているので、見栄えが悪いばかりでなく、ブラシ体の経年変化によるヘタリも考えられ、またコスト増にもなる。
実開昭60−90376号公報 実公昭64−1418号公報 特開2002−364235号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、大部屋を小部屋に区画するために天井から床面にわたる全面を閉止可能又は開放可能となした移動式間仕切装置であって、移動式パネルの上部が天井に設けたガイドレールで案内され、下部が床面上を走行する下荷重方式であり、移動中の走行安定性に優れ、またガイドレールの一側終端部で90度回転させてコンパクトに格納することが可能な移動式間仕切装置を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、移動パネルの下端部に設けた転動輪で床面上を走行するとともに、移動パネルの上端部に設けたガイドローラ又はガイドスライダーを天井に設けたガイドレールに沿って移動案内し、複数の移動パネルをガイドレールに沿って列設させ、またガイドレールの一側終端部に重ねて格納し、天井から床面にわたる全面を閉止可能又は開放可能となした移動式間仕切装置であって、前記ガイドレールは少なくとも前後両面に一対の平行な垂下板を有し、前記移動パネルの上端に前記両垂下板を受け入れる上方開放の凹溝部を形成するとともに、該凹溝部を形成する両立壁部の内面に前記垂下板の外面に摺接するスライダーをそれぞれ設け、あるいは前記ガイドレールの両垂下板の外面に両立壁部の内面に摺接するスライダーをそれぞれ設けた移動式間仕切装置を構成した(請求項1)。
ここで、前記ガイドレールは、上板の両側縁から垂下板を下設した下方開放の断面略コ字形の長尺部材で、両垂下板の内面に対向状態で一対の摺動片を全長にわたって突設したものであり、前記移動パネルの横方向中央部で前記凹溝部内から垂直な回転軸を有するガイドローラを上方へ突設し、該ガイドローラを前記両垂下板間で両摺動片の上位に転動可能に保持してなることが好ましい(請求項2)。
更に、前記ガイドレールは、両垂下板の上下中間位置に前記摺動片を形成した長尺の型材で形成し、一側終端部に対応する方向変換部と、それ以外の直列保持部とからなり、前記方向変換部の両摺動片より下方の両垂下板を切除して切欠部を形成し、前記移動パネルが垂直姿勢で且つ前記転動輪が床面に接した状態で、前記直列保持部の垂下板に前記移動パネルの立壁部のスライダーが摺接し且つ前記方向変換部の垂下板より前記移動パネルの立壁部が低くなるように高さ設定してなることが好ましい(請求項3)。
更に、前記移動パネルの凹溝部内に平面視長円形状の合成樹脂製のブロック体を取付けるとともに、前記ガイドローラの回転軸を前記ブロック体に貫通させて設け、前記ブロック体を前記ガイドレールの両垂下板間で摺動片より下方に摺動可能となすことが好ましい(請求項4)。
また、前記ブロック体を貫通した前記回転軸の上端部に、前記ガイドローラを回転可能に設けるとともに、該ブロック体の下面と前記回転軸の下端に設けた係止部との間に圧縮コイルばねを介在させて、前記ブロック体に対するガイドローラの上動に対して弾性抵抗力を備えてなることがより好ましい(請求項5)。
そして、前記移動パネルの凹溝部の底面板に形成した開口に、前記係止部と圧縮コイルばねを共に挿通してパネル内部に位置させるとともに、前記ブロック体を前記底面板にネジ止めしてなるのである(請求項6)。
以上にしてなる請求項1に係る発明の移動式間仕切装置は、移動パネルの下端部に設けた転動輪で床面上を走行するとともに、移動パネルの上端部に設けたガイドローラ又はガイドスライダーを天井に設けたガイドレールに沿って移動案内する際に、移動パネルの上端に形成した凹溝部内にガイドレールの両垂下板を受け入れるとともに、該凹溝部を形成する両立壁部の内面に設けたスライダーを前記垂下板の外面に摺接することにより、あるいはガイドレールの両垂下板の外面に設けたスライダーを両立壁部の内面に摺接することにより、移動パネルが回転することがなく、また左右に振れることなく、ガイドレールに沿って安定に案内することができる。また、ガイドレールの下部を移動パネルの凹溝部内に受け入れているので、少なくともこの部分から光が漏れることがなく、またスライダーは正面から見えない凹溝部内に設けているので、ガイドレールと移動パネルの関係が単純になり、外観性にも優れたものとなる。
請求項2によれば、移動パネルの横方向中央部で凹溝部内から上方へ突設した垂直な回転軸を有するガイドローラを、ガイドレールの両垂下板間で両摺動片の上位に転動可能に保持するので、移動パネルのガイドレールに沿った移動に対して確実に案内することができ、また移動パネルが多少傾いても、ガイドローラが摺動片に摺接して外れるのを防止するとともに、ガイドレールの両垂下板の一方に当接して転動するので、スムーズに案内することができる。
請求項3によれば、ガイドレールを両垂下板の上下中間位置に摺動片を形成した長尺の型材で形成したので、安価であり、また移動パネルが垂直姿勢で且つ転動輪が床面に接した状態において、ガイドレールの直列保持部の垂下板に移動パネルの立壁部のスライダーが摺接するので、該移動パネルが回転することなく、ガイドレールに沿って整列し、またガイドレールの一側終端部の方向変換部では、該方向変換部の両摺動片より下方の両垂下板を切除して切欠部を形成し、該垂下板より移動パネルの立壁部が低くなるように高さ設定しているので、前記垂直な回転軸を中心として移動パネルを回転させることができ、もって移動パネルを90°回転させてガイドレールの方向に重ねてコンパクトに格納することができる。
請求項4によれば、移動パネルの凹溝部内に取付けた平面視長円形状の合成樹脂製のブロック体を、ガイドレールの両垂下板間で摺動片より下方に摺動可能としたので、両垂下板を外側のスライダーとで挟むように摺動するので、非常に安定に案内することができ、またガイドローラの回転軸をブロック体に貫通させて設けたので、回転軸の支持強度が高くなるのである。
請求項5によれば、ブロック体を貫通した回転軸の上端部に、ガイドローラを回転可能に設けるとともに、該ブロック体の下面と前記回転軸の下端に設けた係止部との間に圧縮コイルばねを介在させることにより、ブロック体に対するガイドローラの上動に対して弾性抵抗力を備えるので、移動パネルがガイドレールに沿って移動中に傾斜しても、上方への持ち上げ力が作用するので、自動的に移動パネルが垂直状態に復元するのである。
請求項6によれば、ブロック体に回転軸を挿通し、該回転軸の上端部にガイドローラを設け、下部に係止部と圧縮コイルばねを装着して機構部をユニット化し、係止部と圧縮コイルばねとを、移動パネルの凹溝部の底面板に形成した開口に上方から挿通し、ブロック体を底面板にネジ止めするだけで取付けることができ、組立作業が極めて容易である。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1は本発明に係る移動式間仕切装置の動作原理を説明するための説明図、図2〜図6は簡略化した説明用の移動式間仕切装置を示し、図7〜図11は本発明の実施形態を示し、図中符号1は移動パネル、2は転動輪、3はガイドローラ、4はガイドレール、Fは床面、Sは天井をそれぞれ示している。
本発明に係る移動式間仕切装置は、図2及び図3に示すように、移動パネル1の下端部に設けた転動輪2で床面F上を走行するとともに、移動パネル1の上端部に設けたガイドローラ3を天井Sに設けたガイドレール4に沿って移動案内し、複数の移動パネル1,…をガイドレール4に沿って列設させ、またガイドレール4の一側終端部に重ねて格納し、天井Sから床面Fにわたる全面を閉止可能又は開放可能となした下荷重方式の構造のものである。そして、本発明においては、前記ガイドレール4は少なくとも前後両面に一対の平行な垂下板5,5を有し、前記移動パネル1の上端に前記両垂下板5,5を受け入れる上方開放の凹溝部6を形成するとともに、該凹溝部6を形成する両立壁部7,7の内面に前記垂下板5の外面に摺接するスライダー8をそれぞれ設けて基本構成とした。
尚、前記ガイドローラ3の代わりにガイドスライダーを用いることも可能であるが、移動パネル1をスムーズに移動するには、ガイドローラ3を用いることが好ましい。また、前記スライダー8,8は、前記ガイドレール4の両垂下板5,5の外面に設け、前記凹溝部6を形成する両立壁部7,7の内面に摺接しても良いが、外観性の観点から本実施形態のように両立壁部7,7の内面に設けることが好ましい。
更に詳しくは、前記ガイドレール4は、上板9の両側縁から垂下板5,5を下設した下方開放の断面略コ字形の長尺部材で、両垂下板5,5の内面に対向状態で一対の摺動片10,10を全長にわたって突設したものであり、前記移動パネル1の横方向中央部で前記凹溝部6内から垂直な回転軸11を有するガイドローラ3を上方へ突設し、該ガイドローラ3を前記両垂下板5,5間で両摺動片10,10の上位に転動可能に保持している。
そして、前記ガイドレール4は、両垂下板5,5の上下中間位置に前記摺動片10,10を形成した長尺のアルミ押し出し型材で形成し、一側終端部に対応する方向変換部Aと、それ以外の直列保持部Bとからなり、前記方向変換部Aの両摺動片10,10より下方の両垂下板5,5を切除して切欠部12を形成し、前記移動パネル1が垂直姿勢で且つ前記転動輪2が床面Fに接した状態で、前記直列保持部Bの垂下板5,5に前記移動パネル1の立壁部7,7のスライダー8,8が摺接し且つ前記方向変換部Aの垂下板5,5より前記移動パネル1の立壁部7,7が低くなるように高さ設定している。
それにより、前記移動パネル1が垂直姿勢で且つ転動輪2が床面Fに接した状態において、ガイドレール4の直列保持部Bの垂下板5,5に移動パネル1の立壁部7,7のスライダー8,8が摺接するので、該移動パネル1が回転することなく、ガイドレール4に沿って安定に直線移動させることができるとともに、複数の移動パネル1,…を直線上に整列させることができる(図1(a)参照)。また、ガイドレール4の方向変換部Aでは、該方向変換部Aに切欠部12を形成し、垂下板5,5より移動パネル1の立壁部7,7が低くなるように高さ設定しているので、前記垂直な回転軸11を中心として移動パネル1を回転させることができる(図1(c)参照)。こうして、ガイドレール4の方向変換部Aにおいて、次々と移動パネル1,…を回転させて、互に平行に重ね合せてコンパクトに格納することができるのである(図1(d)及び図1(e)参照)。
ここで、前記ガイドレール4の方向変換部Aの壁側端部には、前記各移動パネル1,…を方向変換部Aに受け入れるための空間を確保するために水平回転可能な開閉パネル13を設けている。前記開閉パネル13は一側の上下端部を壁面Wの近傍で前記ガイドレール4の直下位置に枢着している。また、前記方向変換部Aの長さは、最後の一枚の移動パネル1を除き、他の移動パネル1,…を方向変換部Aに重ねて格納した状態で、最後の移動パネル1を方向変換部Aの残余の空間で回転させることができるように設定している。つまり、前記開閉パネル13を開いた状態で残余の方向変換部Aの長さLは、移動パネル1,…の枚数をN、横幅をD、厚さをTとした場合に、L>(N−1)T+Dを満足するように設定されている。
そして、図4(a)及び(b)に示すように、前記移動パネル1の凹溝部6内に平面視長円形状の合成樹脂製のブロック体14を取付けるとともに、前記ガイドローラ3の回転軸11を前記ブロック体14に貫通させて設け、前記ブロック体14を前記ガイドレール4の両垂下板5,5間で摺動片10,10より下方に摺動可能となしている。更に詳しくは、前記ブロック体14の中心孔15を貫通した前記回転軸11の上端部に、前記ガイドローラ3を回転可能に設けるとともに、該ブロック体14の下面と前記回転軸11の下端に設けた係止部16との間に圧縮コイルばね17を介在させて機構部をユニット化している。
そして、前記ブロック体14に回転軸11、ガイドローラ3、係止部16及び圧縮コイルばね17を組み合わせてユニット化した状態で、前記移動パネル1の凹溝部6の底面板18でパネル横幅の中央部に形成した開口19に、前記係止部16と圧縮コイルばね17を共に上方から挿通してパネル内部に位置させるとともに、前記ブロック体14を前記底面板18に上方からネジ20,…にて締着する。ここで、前記ブロック体14に対するガイドローラ3の上動に対して圧縮コイルばね17が圧縮されるので、その反発力による弾性抵抗力を備えている。前記ガイドローラ3は、ガイドレール4の両摺動片10,10に係止されるので、同じ高さ位置でガイドレール4に沿って転動するが、図6に示すように、前記移動パネル1が移動中に左右に振れて傾斜すると、この場合に移動パネル1の重心は下がって前記圧縮コイルばね17を押し縮めることになるが、弾性抵抗力によって移動パネル1が自動的に垂直姿勢に復元するように作用するのである。
ここで、図5に示すように、前記移動パネル1の高さをH、重量をMとすると、所定角度θだけ移動パネル1が傾斜した場合に、転動輪2を支点とする時計回りの回転モーメントはMθ=MH・F(θ)となる。ここで、F(θ)はθの増加につれて90°までは大きくなる三角関数である。一方、前記圧縮コイルばね17のばね定数をkとすると、移動パネル1がθだけ傾斜すると、該圧縮コイルばね17はHg(θ)だけ押し縮められ、回転軸11の方向にF=F0+kHg(θ)の引張り力が発生する。ここで、F0は移動パネル1が垂直状態で最初から生じている初期引張り力である。このFによって、移動パネル1は半時計回りの回転モーメントM-θ=FHG(θ)が生じる。ここで、g(θ)、G(θ)はθの増加につれて大きくなる三角関数である。ばね定数kを設定することによって、安定条件式M-θ>Mθとなるように設定することが可能である。傾斜角度θが所定範囲内で前述の安定条件式を満たすようにすることは可能である。尚、ばね定数kを大きくし過ぎると、移動パネル1の傾斜に対しての安定度は増すが、転動輪2にかかる荷重が減少し、前記ガイドレール4への負担が大きくなり過ぎるので、下荷重方式の製品コンセプトに反することになる。
このように圧縮コイルばね17のばね定数kを設定することに、移動パネル1がガイドレール4に沿って走行中に蛇行しても、自然に元の走行軌道に戻すことができる。即ち、移動パネル1が傾き始めると、ガイドローラ3が引っ張られ、圧縮コイルばね17が圧縮する力が加わり、その弾性復元力を利用し、蛇行し始めた移動パネル1を元の軌道に戻すのである。
そして、図6に示すように、所定位置に移動させた移動パネル1の姿勢を安定に維持するために、各移動パネル1の下端に設けたリフト機構21を操作して床面Fに圧接し、前記転動輪2を床面Fから浮上させる。また、ガイドレール4の方向変換部Aに位置する移動パネル1を前記リフト機構21によって浮上させると、前記垂下板5,5より前記移動パネル1の立壁部7,7が高くなるので、その上縁に設けたスライダー8,8が垂下板5,5に当止するので、回転が規制された状態となる。尚、直列保持部Bに位置する移動パネル1,…は、常にスライダー8,8がガイドレール4の垂下板5,5に当止する位置にある。
次に、図7〜図11に基づき本発明の実施形態を更に詳しく説明する。図7は本実施形態の移動式間仕切装置の全体を示す正面図であり、図8〜図11はその詳細を示している。本実施形態では移動パネル1の構造について詳しく説明する。その他の構成で、前述の構成と同一構成には、同一符号を付してその説明は省略する。
図8(a)及び図9に示すように、前記移動パネル1は、両側の側枠杆22,22の上下に上枠杆23と下枠杆24でフレームを形成し、該フレームで透明又は半透明、あるいは不透明なパネル板25の周囲を保持し、更に下枠杆24には複数の転動輪2,…を取付け、上枠杆2には前記ユニット化したガイドローラ3を取付け、側枠杆22,22の一方又は両方にパッキン26を取付けている。ここで、前記側枠杆22、上枠杆23及び下枠杆24は、アルミ押し出し型材で製作している。
そして、前記側枠杆22には、一側面に前記パネル板25を保持する凹溝27を形成すると共に、他側面に沿った中央部に一対の爪片からなる嵌合部28を形成し、該嵌合部28に前記パッキン26を嵌着できるようになっている。尚、パッキン26を嵌着しない嵌合部28は、隣接する移動パネル1における側枠杆22に取付けたパッキン26を受け入れて密着できるようになっている。前記上枠杆23は、中間部の底面板18より上方へ立壁部7,7を形成して、該底面板18と両立壁部7,7とで凹溝部6を形成し、また底面板18より下方に断面略四角形の本体部29を形成し、該本体部29の下面に前記パネル板25を保持する凹溝30を形成したものである。また、前記下枠杆24は、上面に前記パネル板25を保持する凹溝31を形成したものである。そして、前記側枠杆22,22の上下端に、上枠杆23及び下枠杆24を図示しない連結金具で連結するとともに、両側枠杆22,22の凹溝27,27と上枠杆23の凹溝30及び下枠杆24の凹溝31で前記パネル板25の周囲を保持するのである。
また、図8(b)及び図9に示すように、前記開閉パネル13も同様に、両側の側枠杆22,22の上下に上枠杆23と下枠杆24でフレームを形成し、該フレームで透明又は半透明、あるいは不透明なパネル板25の周囲を保持している。ここで、一方の側枠杆22の外側面には、前記嵌合部28の代わりに突条32を形成した以外は、前記移動パネル1の部品と同じ型材を用いて開閉パネル13を構成する。この開閉パネル13の場合には、一側端部の上下に支軸33,34を突設し、上方の支軸33を前記ガイドレール4の方向変換部Aの端部に固定した軸受板35に回転可能に下方から嵌挿するとともに、下方の支軸34を床面Fの壁面W側の近傍に埋設した軸受筒36に上方から回転可能に嵌挿して、水平回動可能に保持している。
また、図10及び図11に示すように、前記移動パネル1と同様に、前記開閉パネル13の下端部にも前記同様なリフト機構21を設けている。そして、終端側まで移動パネル1を移動させた後、そのリフト機構21を操作して該移動パネル1を上昇させて前記転動輪2,…を浮上させて移動不能とし、該浮上させた移動パネル1の側端部の嵌合部28に、隣接する移動パネル1のパッキン26を接触させた状態で、該移動パネル1のリフト機構21を操作して浮上させ、次々に同様の操作を繰り返す。それから、最後に前記開閉パネル13をガイドレール4に沿った閉止状態とし、端部側の移動パネル1の側端部の嵌合部28に突条32を当止し、該開閉パネル13のリフト機構21を操作して浮上させ、上端の凹溝部6内にガイドレール4の方向変換部Aを受け入れて、前記スライダー8,8を転用して上縁に設けたパッキンが垂下板5,5に当止することで、回動不能とすることができるようになっている。
ここで、対面する両壁面W,Wには、それぞれ壁面Wに端部部材37,38を取付け、開閉パネル13を設ける側の壁面Wに取付けた端部部材37には、該開閉パネル13の端部側の側枠杆22に設けたパッキン26を当止する突条39を形成し、他方の壁面Wに取付けた端部部材38には前記嵌合部28と同様な断面形状の嵌合部40を形成している。また、本実施形態では、開閉パネル13に隣接する移動パネル1の両側の嵌合部28,28にそれぞれパッキン26,26を嵌着している。その他の移動パネル1,…には、一側の嵌合部28にのみパッキン26を嵌着している。そして、移動パネル1で室内空間を閉止する際にガイドレール4に沿って移動するときに、前記パッキン26を設けた側から移動させ、端部部材38の嵌合部40に当接するのである。
移動式間仕切装置の動作原理を説明するための説明図である。 移動パネルがガイドレールの直列保持部に位置した状態を一部断面で示した斜視図である。 移動パネルがガイドレールの方向変換部に位置した状態を一部断面で示した斜視図である。 ガイドローラを含むユニット化した機構部を示し、(a)は機構部を移動パネルに取付ける様子を示した斜視図、(b)は取付後の縦断面図である。 移動パネルが傾斜した状態を示す簡略説明図である。 所定位置に移動させた移動パネルをリフト機構によって上昇させた状態を一部断面で示した斜視図である。 本実施形態の移動式間仕切装置を示す全体正面図である。 同じく移動式間仕切装置の詳細を示し、(a)は移動パネルの縦断面図、(b)は開閉パネルの縦断面図である。 開閉パネルを開き、移動パネルを一側部に重ねて格納し、室内空間を開放した状態の横断面図である。 移動パネルを直線上に整列し、開閉パネルを閉じて室内空間を区画した状態の横断面図である。 同じく閉止状態を示し、(a)は移動パネルの縦断面図、(b)は開閉パネルの縦断面図である。
符号の説明
1 移動パネル、 2 転動輪
3 ガイドローラ、 4 ガイドレール
5 垂下板、 6 凹溝部
7 立壁部、 8 スライダー
9 上板、 10 摺動片
11 回転軸、 12 切欠部
13 開閉パネル、 14 ブロック体
15 中心孔、 16 係止部
18 底面板、 19開口
20 ネジ、 21 リフト機構
22 側枠杆、 23 上枠杆
24 下枠杆、 25 パネル板
26 パッキン、 27 凹溝
28 嵌合部、 29 本体部
30 凹溝、 31 凹溝
32 突条、 33 支軸
34 支軸、 35 軸受板
36 軸受筒、 37 端部部材
38 端部部材、 39 突条
40 嵌合部
A 方向変換部、 B 直列保持部
F 床面、 S 天井
W 壁面

Claims (6)

  1. 移動パネルの下端部に設けた転動輪で床面上を走行するとともに、移動パネルの上端部に設けたガイドローラ又はガイドスライダーを天井に設けたガイドレールに沿って移動案内し、複数の移動パネルをガイドレールに沿って列設させ、またガイドレールの一側終端部に重ねて格納し、天井から床面にわたる全面を閉止可能又は開放可能となした移動式間仕切装置であって、前記ガイドレールは少なくとも前後両面に一対の平行な垂下板を有し、前記移動パネルの上端に前記両垂下板を受け入れる上方開放の凹溝部を形成するとともに、該凹溝部を形成する両立壁部の内面に前記垂下板の外面に摺接するスライダーをそれぞれ設け、あるいは前記ガイドレールの両垂下板の外面に両立壁部の内面に摺接するスライダーをそれぞれ設けたことを特徴とする移動式間仕切装置。
  2. 前記ガイドレールは、上板の両側縁から垂下板を下設した下方開放の断面略コ字形の長尺部材で、両垂下板の内面に対向状態で一対の摺動片を全長にわたって突設したものであり、前記移動パネルの横方向中央部で前記凹溝部内から垂直な回転軸を有するガイドローラを上方へ突設し、該ガイドローラを前記両垂下板間で両摺動片の上位に転動可能に保持してなる請求項1記載の移動式間仕切装置。
  3. 前記ガイドレールは、両垂下板の上下中間位置に前記摺動片を形成した長尺の型材で形成し、一側終端部に対応する方向変換部と、それ以外の直列保持部とからなり、前記方向変換部の両摺動片より下方の両垂下板を切除して切欠部を形成し、前記移動パネルが垂直姿勢で且つ前記転動輪が床面に接した状態で、前記直列保持部の垂下板に前記移動パネルの立壁部のスライダーが摺接し且つ前記方向変換部の垂下板より前記移動パネルの立壁部が低くなるように高さ設定してなる請求項1又は2記載の移動式間仕切装置。
  4. 前記移動パネルの凹溝部内に平面視長円形状の合成樹脂製のブロック体を取付けるとともに、前記ガイドローラの回転軸を前記ブロック体に貫通させて設け、前記ブロック体を前記ガイドレールの両垂下板間で摺動片より下方に摺動可能となした請求項1〜3何れかに記載の移動式間仕切装置。
  5. 前記ブロック体を貫通した前記回転軸の上端部に、前記ガイドローラを回転可能に設けるとともに、該ブロック体の下面と前記回転軸の下端に設けた係止部との間に圧縮コイルばねを介在させて、前記ブロック体に対するガイドローラの上動に対して弾性抵抗力を備えてなる請求項4記載の移動式間仕切装置。
  6. 前記移動パネルの凹溝部の底面板に形成した開口に、前記係止部と圧縮コイルばねを共に挿通してパネル内部に位置させるとともに、前記ブロック体を前記底面板にネジ止めしてなる請求項5記載の移動式間仕切装置。
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