JPH09144421A - スライド・スイング式ドア装置 - Google Patents

スライド・スイング式ドア装置

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Publication number
JPH09144421A
JPH09144421A JP31104395A JP31104395A JPH09144421A JP H09144421 A JPH09144421 A JP H09144421A JP 31104395 A JP31104395 A JP 31104395A JP 31104395 A JP31104395 A JP 31104395A JP H09144421 A JPH09144421 A JP H09144421A
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JP
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panel
opening
door
slide
roller
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JP31104395A
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Isao Masuda
勲 増田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ドア開閉時に占有するスペースがコンパクトで
あり、ドアを収納するスペースを建物の構造体内に確保
する必要も無く、かつ、ドア開放時の出入り用の通過面
積を極力大きく確保する。 【解決手段】1枚のパネル体11と、パネル体11のパ
ネル幅方向の端部からパネル中央寄りにずれた上端面及
び下端面それぞれの同一所定位置に回動自在に取り付け
られたローラ31、32と、開口部の上部及び下部それ
ぞれに開口部横方向に沿って各別に設けられ且つローラ
31、32を案内移動させるレール12、13と、パネ
ル体11のパネル幅方向におけるパネル上端面及びパネ
ル下端面の端部それぞれに回動自在に取り付けられたロ
ーラ37、38と、開口部の上部及び下部それぞれに設
けられ且つローラ37、38を出入方向に案内移動する
レール14、側面板15とを備える。パネル体11を開
口部に対してスライドさせながらスイングさせて開閉す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアを成す1枚の
パネル体をスライド動作及びスイング動作させて開閉す
るスライド・スイング式ドア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の住居用家屋や業務用建物で使用さ
れるドアも含めて、ドア開閉の方式には種々のものがあ
る。これをドアの開閉動作の様式から分類すると、例え
ば、スイング式、スライド式、折り畳み式などがある。
スイング式は、ドアを成す1枚又は複数のパネル体を蝶
番で固定された縦軸を中心に例えば90°スイングさせ
る方式であり、スライド式は、パネル体をその横幅方向
にスライドさせる方式である。さらに折り畳み式は、ド
アを構成する複数のパネル体を折り畳みながら横幅方向
の一方に移動させる方式である(例えば、実開平3−7
4784号「折れ戸開閉装置」参照)。これらの開閉方
式はさらに夫々、手動方式、自動方式に分類される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した各種のドア開
閉方式には一長一短があり、それぞれの用途に応じて使
い分けられる。
【0004】スイング方式のドアは、比較的簡単なドア
構造になるが、ドアを成すパネル体が一つの縦軸を中心
にスイングするため、その開閉方向で1/4円分の空間
を空けておく必要があり、この空間が無駄になることが
多い。
【0005】またスライド方式の場合、スイング方式の
ような無駄な空間は無くなるが、スライド移動されるパ
ネル体自体を収納するスペースが必要で、この収納スペ
ースを一般の住居用家屋では確保することは通常、難し
く、この方式は住居用家屋では多用されていない。
【0006】さらに折畳み方式は、上述したスイング方
式、スライド方式の中間に位置するもので、パネル体の
収納スペースを壁などの中に確保する必要はなく、また
開閉移動するパネル体が占有するスペースもドア出入り
方向に出っ張らないので、一般家屋でも昨今多用される
傾向にある。しかし、この折畳み方式のドアの場合、ド
ア開放時に複数のパネル体が折り重なった状態でドア横
幅方向の一方に寄せられているため、人が通過する面積
が減少してしまうという不都合がある。とくに、昨今の
住宅事情を鑑みると、狭い空間を有効に利用してなるべ
く大きい通過面積を確保したい、とする要請がある。
【0007】本発明は、このような従来方式が直面して
いる状況に鑑みてなされたもので、ドア開閉時に占有す
るスペースがコンパクトであり、ドアを収納するスペー
スを建物の構造体内に確保する必要も無く、かつ、ドア
開放時の出入り用の通過面積を極力大きく確保すること
ができるドア装置を提供することを、目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、本発明にかかるスライド・スイング式ドア装置は、
開口部を開閉する1枚のパネル体と、このパネル体のパ
ネル幅方向の端部からパネル中央寄りにずれたパネル上
端面及びパネル下端面それぞれの同一のパネル幅方向の
所定位置に回動自在に取り付けられた第1の上側、下側
移動体と、前記開口部の上部及び下部それぞれに開口部
横方向に沿って各別に設けられ且つ前記第1の上側、下
側移動体を当該開口部幅方向に案内移動させる第1の上
側、下側案内手段と、前記パネル体のパネル幅方向にお
けるパネル上端面及びパネル下端面の端部それぞれに回
動自在に取り付けられた第2の上側、下側移動体と、前
記開口部の上部及び下部それぞれに前記第1の上側、下
側案内手段に所定角度を成して設けられ且つ前記第2の
上側、下側移動体を当該所定角度方向に案内移動する第
2の上側、下側案内手段と、を備え、前記パネル体を前
記開口部に対してスライドさせながらスイングさせて開
閉する。
【0009】例えば、前記第2の上側案内手段の前記第
2の上側移動体に対する案内移動の軌道勾配を調節可能
な勾配調節手段を備える。
【0010】例えば、前記第2の下側移動体はローラで
あり、前記第2の下側案内手段は前記ローラが当接する
板体であり、前記パネル体の全開位置に相当する前記板
体の位置に設けられ且つこの板体に当接しながら回転移
動して到来する前記ローラを受入れ保持可能な保持器を
設ける。前記保持器の周囲を弾性体で覆った構造とする
ことが望ましい。
【0011】例えば、前記第2の上側案内手段はスライ
ドレールであり、前記第2の上側移動体は前記スライド
レール内をスライド可能な偏芯複数輪スライドローラ
と、この偏芯複数輪スライドローラを前記パネル体の端
部のずれた位置に連結する連結体とを備え、この連結体
を前記端部の上端面に回動自在に取り付けている。
【0012】さらに、開閉指令に応答して前記パネル体
を所定開閉方向にスライド・スイング移動させる動力手
段を備えることもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0014】(第1の実施の形態)第1の実施の形態を
図1〜図6を参照して説明する。
【0015】この実施形態にかかるドア装置は、ドア体
として1枚のドアパネルを使用し、このドアパネルをス
ライド動作及びスイング動作させるスライド・スイング
方式(手動方式)を採用している。なお、以下の説明に
おいて、ドアパネルが開閉する出入り用の開口部の横幅
方向を単に「幅方向」と、開口部の縦(上下)方向を単
に「縦方向」と、開口部の開口面に直交する方向を単に
「出入方向」と称し、それぞれ、図1のX,Y,Z軸で
表す。
【0016】このドア装置は図1に示すように、ドア体
としての1枚のドアパネル11を備えるとともに、この
ドアパネル11が開閉する開口部OPの周囲に配設され
る上部幅方向レール12、下部幅方向レール13、上部
出入方向レール14、及び下部出入方向側面板15を備
えている。
【0017】ドアパネル11は、所定厚さを有する略長
方形であって、そのサイズはドア設置位置の開口部OP
の矩形形状にフィットするように形成されている。ドア
パネル11の材料は木材、アルミなどの金属、樹脂、ガ
ラスなど、適宜なものを使用できる。ドアパネル11
は、パネル本体21と、このパネル本体21に一体的に
取り付けたポール22とを備える。パネル本体21の一
方の側端部には、その表裏の所定位置に取っ手23、2
3が取り付けられるとともに、その近傍に手動ロック機
構24が取り付けられている。また、この側のパネル側
端は断面半円状に形成するとともに、ドア閉時の封止性
を向上させるために、ゴム、モヘアなどの封止材25を
一部突出させる状態で縦方向に沿って埋め込んである。
ポール22は、取っ手23とは反対側のドアパネル11
の側端に沿ってドアパネル11に一体的に結合されてい
る。
【0018】上部幅方向レール12は図2に示すよう
に、開口部OPを画成する所定上部位置で壁面間に横架
されている。このレール12は、横方向断面が略コ字状
を成すスライドレールであり、その内部に6輪スライド
ローラ31がスライド可能に装備されている。この6輪
スライドローラ31は図2に示すように、6輪走行体3
1aと、この走行体31aに回動可能に取り付けられた
下向きの軸31bとを備える。軸31bは、本実施形態
では、ドアパネル11の幅方向における取っ手側から1
/3の距離の上端面に取り付けられている。このため、
ドアパネル11の幅方向の移動に伴って6輪走行体31
aは上部幅方向レール12内をスライドでき、このとき
ドアパネル11は6輪走行体31aに対してスイング自
在の状態にある。
【0019】下部幅方向レール13は、図2に示す如
く、開口部OPを画成する床面に埋設設置してある。こ
のレール13は溝状のガイドレールであり、例えば1輪
のガイドローラ32をその長手方向(幅方向)に案内で
きるようになっている。ガイドローラ32はローラ本体
32aと、このローラ本体32aに回動自在に取り付け
られた上向きの軸32bとを備える。軸32bはドアパ
ネル11の下端面の、前記6輪走行体31aに対向する
位置、すなわち取っ手側から1/3の距離の下端面に取
り付けられている。このため、ドアパネル11の幅方向
の移動に伴ってガイドローラ32は下部幅方向レール1
3内をスライドし、このときドアパネル11はガイドロ
ーラ32に対してスイング自在の状態にある。
【0020】次いで上部出入方向レール14を説明す
る。この上部出入方向レール14は支持レール35を使
って図1〜3に示す如く取り付けられている。支持レー
ル35は横方向断面がL字状を成し、前述した上部幅方
向レール12よりも高い縦方向位置で壁面に固定支持さ
れ、そのレール12に対して90°開いている。すなわ
ち、このレール14は、幅方向Xに対して90°の出入
方向Zを向いている。上部出入方向レール14は上部幅
方向レール12と同じ高さ位置を確保できるように支持
レール35に支持させている。ただし、上部出入方向レ
ール14の図1における奥側の端部は調節ネジ36によ
り図3、4に示す如く上下動可能に支持されている。こ
のため、この調節ネジ36を回すことで、上部出入方向
レール14の奥側の高さを手前側の固定位置に対して変
えることができる。つまり、このネジ調節により、レー
ル14の出入方向Zの傾斜度を変えることができる。こ
の傾斜度の調節は、通常、僅かな値で済む。
【0021】上部出入方向レール14は図3、4に示す
ように、その横方向断面が略コ字状を成すスライドレー
ルであり、その内部に偏芯6輪スライドローラ37をス
ライド可能に収容している。偏芯6輪スライドローラ3
7は図3に示すように側面片側に2輪ずつ且つ底面に2
輪の合計6輪を備えた走行体37aと、この走行体37
aの底面から突出した2本の固定軸37b,37bと、
この固定軸37b,37bの下端側を共通に支持する支
持板37cと、この支持板37cを水平方向に且つその
一端寄りの位置で回動自在に支持する軸37dとを備え
る。
【0022】走行体37aの側面の4輪は、図3中で中
心位置ずれの差sで示す如く、スライド方向前後で互い
に2輪ずつ偏芯しており、上側及び下側のスライド面に
常に当接している。これにより走行体37aのスライド
方向における遊びを無くしている。
【0023】また軸37dは、ドアパネル11の一部を
成すポール22の上端面に図3の如く固設されている。
ドアパネル11の側端位置と偏芯6輪スライドローラ3
7の側端位置との間には所定の離間距離xが確保されて
いる。この距離xにより、ドアパネル11が閉時のとき
に、走行体37aは上部出入方向レール14内に位置し
たまま、ドアパネル11はそのレール14に対して直角
に曲がって上部、下部幅方向レール12、13間に位置
できる。このように、偏芯6輪スライドローラ37とド
アパネル11との回動自在な結合構造により、ドアパネ
ル11が開閉移動した場合、偏芯6輪スライドローラ3
7が上部出入方向レール14をスライド移動でき、この
とき、ドアパネル11はローラ37に対して自在な向き
に向き得る。
【0024】さらに、下部出入方向側面板15とドアパ
ネル11との関わりを説明する。下部出入方向側面板1
5はドアパネル11の出入方向Zの動きを規制するもの
で、側壁面の床面近傍位置に取り付けた帯状の板体であ
る。この側面板15の厚さは、上部出入方向レール14
のサイズやドアパネル11の板厚などに応じて決まる最
小厚さに設定している。
【0025】この下部出入方向側面板15に摺動しなが
ら出入方向Zに移動する側面回転ローラ38がドアパネ
ル11に取り付けられている。詳細には、ドアパネル1
1の一部を成すポール22の下端部を一部、段状に切除
し、この切除した断部に側面回転ローラ38を図4、5
に示すように回動自在に取り付けている。このローラ3
8は静音性を考慮すると、硬質のゴム製、或いは樹脂製
が望ましいが、必ずしもこれに限定されるものではな
い。
【0026】下部出入方向側面板15の奥側の所定位
置、すなわちドアパネル11の全開に相当する側面回転
ローラ38の当接位置にはL形の保持器39が図5に示
すように固設されている。この保持器39は、摺動して
きた側面回転ローラ38を受け入れかつこのローラ38
の側面板に対する幅方向Xへの動きを規制するサイズに
形成されている(図5の仮想線LN参照)。保持器39
には保護用のゴムカバー40を被せている。ドアパネル
11が開閉移動すると、その側面回転ローラ38が下部
出入方向側面板15に当接した状態で、その側面板15
に沿って回転移動できるようになっている。
【0027】続いて、上述のように構成されたドア装置
の開閉動作を図6(a)〜(c)に基づいて説明する。
【0028】ドアパネル11は常時、6輪スライドロー
ラ31及びガイドローラ32並びに偏芯6輪スライドロ
ーラ37及び側面回転ローラ38を介して上部幅方向レ
ール12、下部幅方向レール13、上部出入方向レール
14、及び下部出入方向側面板15の4つの支点により
支持されている。
【0029】いま、同図(a)に示すように、ドアパネ
ル11が開口部OPの位置に在り、閉状態にあるとす
る。この場合、取っ手側の6輪スライドローラ31及び
ガイドローラ32は開口部OPの、取っ手23側からド
ア幅(すなわち、ドアパネル11の幅)の1/3の距離
に位置し、それらのスライド方向とドアパネル11のパ
ネル幅方向とは一致している。もう一方の偏芯6輪スラ
イドローラ37の軸37d及び側面回転ローラ38は開
口部OPの、ドアパネル11の取っ手23とは反対側の
端部に位置し、そのローラ37の走行器37aと軸37
dとは出入方向において直線を成している。
【0030】この状態から取っ手23を持って引く(又
は押す)と、その力に因ってドアパネル11には取っ手
側では6輪スライドローラ31及びガイドローラ32を
中心にスイングさせる力が、取っ手と反対側ではその端
部を出入方向Z奥側に押す力が作用する。このため、ド
アパネル11は同図(b)に示すようにスイング動作及
びスライド動作を同時に開始する。取っ手側の6輪スラ
イドローラ31及びガイドローラ32は上下のレール1
2、13に沿って幅方向Xに回転(スライド)移動する
とともに、もう一方の偏芯6輪スライドローラ37及び
側面回転ローラ38は同じく上下のレール14、側面板
15に沿って出入方向Zに回転(スライド)移動する。
このとき、3つのローラ31、32、37はドアパネル
11に対して回動自在に取り付けられているので、ドア
パネル11の動きは規制されず、また側面回転ローラ3
8は側面板15に押しつけられながら出入方向Z奥側に
回転移動する。
【0031】このスイング・スライド動作中にドアパネ
ル11の下端側が振らつくような場合、前述した調整ネ
ジ36を僅かずつ回して上部出入方向レール14の奥側
高さを微増させつつ、そのレール傾斜度を上げ、ドアパ
ネル11のスイング・スライド動作が進むにつれて、取
っ手23とは反対側の端部が徐々に持ち上げられる力が
働くようにしておく。これにより、ドアパネル11の下
端部にはスイング軌道の外側に押し出す向きの力が作用
するので、側面回転ローラ38が側面板15にしっかり
と当接し、スイング・スライド動作中にドアパネル11
の振らつくという事態が確実に防止される。
【0032】このスイング動作及びスライド動作が並行
して進むにつれて、ドアパネル11の取っ手側は徐々に
長楕円(円弧)を描いてその反対側に移動し、かつ、取
っ手と反対側は壁面に収束していく。そして、ドアが同
図(c)に示すごとく完全に開放された状態まで至る
と、下端の回転側面ローラ38が側面板15の保持器3
9に収まって保持される(図5の仮想線LN参照)。こ
れにより、ドアパネル11がドア開状態でぐらつくこと
も無い。
【0033】このドアの完全開放の状態では同図(c)
で分かるように、ドアパネル11の取っ手側1/3の部
分が開口部OPから出るだけで、残りの2/3の部分は
壁面に寄り添って置かれる。つまり、ドア閉時に開口部
OPを無駄に塞ぐのは、ドアパネル11の1枚分の厚さ
のスペースtだけであり、開口部OPの無駄なドア厚さ
占有面積を最小限に止めている。このため、従来の折り
畳みドアのように複数枚分のドアパネルが折り重なって
開口部を占有し、出入に必要な開口面積が著しく減少し
てしまうという事態を排除できる。
【0034】ドアを閉じるときは、壁面に寄り添ってい
るドアパネル11の取っ手23を軽く引く(又は押す)
ことにより、前述と反対に、同図(c),同図(b),
同図(a)の順で閉まる。
【0035】このようにスライド動作とスイング動作を
併用してドア開閉を行わせから、ドアパネル11の開閉
動作時に占有するデッドスペースが開口部OPの周囲及
び壁面側にコンパクトにまとまり、そのデットスペース
を従来のスイング式ドアに比べて実質的に減少させるこ
とができる。また、壁面内部や構造物の内部にドア開時
のドアパネル収納用のスペースを設ける必要も無い。さ
らに、スイング式ドアのように開けたドアパネルが対向
者や物に当たってしまうという事態も回避し易くなる。
さらに、この実施形態のドア装置では、出入方向Zの下
側の支持形態を、下部出入方向側面板15と側面ローラ
38との組み合わせを使っているので、例えば、一般家
庭の風呂場のように床面が一段下がっている場合でも、
容易に実施できる利点がある。
【0036】この結果、病院やオフィスビルなどの業務
用建物は勿論のこと、とくに省スペース化が求められて
いる一般住宅用の家屋でも容易に実施できる。
【0037】なお、上記第1の実施形態における下部出
入方向側面板15と側面ローラ38と組み合わせを、上
部出入方向レール14と同様の6輪スライドローラを使
ったスライド機構に変更してもよい。また下部出入方向
側面板15と側面ローラ38を使う場合、側面板15を
壁面に埋設するように設置して、壁側とドアパネルとの
隙間を極力小さくすることができる。また、側面板15
に所定の幅余裕を持ったローラ38摺動用の溝を形成し
てもよい。
【0038】(第2の実施の形態)続いて、本発明の第
2の実施の形態を図7、8に基づいて説明する。本実施
形態は、自動化されたスライド・スイング方式のドア装
置について実施するものである。ここで、第1の実施の
形態と同一又は同等の構成要素には同一符号を付してそ
の説明を省略又は簡略化する。
【0039】本第2実施形態のドア装置は、ドアパネル
及びこれをスライド・スイング可能に支持する構造は第
1の実施の形態と同一である。つまり、この実施形態の
場合、取っ手側の6輪スライドローラ31及びガイドロ
ーラ32がドアパネル11の取っ手側端部Aから1/3
の距離に位置している。このため、この取っ手側端部A
から2/3の距離に位置している点C(取っ手側端部A
とは反対側の端部Bから1/3の距離に位置している
点)は図7に示すように、その1/3の半径で端部Bが
居た点Oを中心に1/4周の円弧ARを描く。
【0040】そこで、かかる1/4周の円弧ARの中心
点Oに電動モータを設置してC点をモータ出力軸を中心
に1/4回転させることで、ドアパネル11を自動的に
開閉させることができる。
【0041】しかし、上部幅方向レール12及び上部出
入方向レール14が邪魔になってその交点、すなわち円
弧中心点(レール交点)Oにモータ軸を設置することは
機構的に複雑になるので、実際には図7に示すように、
その中心点Oよりも内側の所定点O′を設定する。この
点O′に、図8に示す如く電動モータ50を設置し、モ
ータ出力軸を合わせる。電動モータ50の出力軸には減
速ギア51が連結され、そのギア出力軸にアーム52の
一端を固着する。アーム52のもう一方の端部は直角に
曲げて、ドアパネル11上端面に形成したU字状開口の
溝11aに移動自在に係止させる。溝11aの位置は前
記C点に相当するが、その長さはパネル横幅方向に所定
マージンを設定してある。電動モータ50には拘束運転
が可能な交流のトルクモータが使用され、この電動モー
タ50にはモータ駆動回路53を介して開閉スイッチ5
4が接続されている。
【0042】このため、開閉スイッチ54を操作するこ
とで、電動モータ50が所定の開方向又は閉方向に回転
し、アーム52が1/4回転してドアパネル11が自動
的に開閉することとなる。この開閉に伴うスライド及び
スイングの並行動作は前述と同一である。このとき、所
定マージンのU字状開口溝11aを設けてあるので、電
動モータ50をレール交点Oよりも内側の点O′に設置
した場合でも、電動モータ50の回転に伴う半径のずれ
を溝11aで吸収でき、電動モータ50の回転だけで開
閉動作が可能になる。
【0043】なお、上記第2の実施形態では自動化に際
して単に開閉スイッチを用いる構成を示したが、人の出
入りを光学センサ、磁気センサ、重さセンサなどのセン
サで検知し、自動的に開閉駆動源として電動モータを駆
動させることもできる。また自動化の駆動源としては、
電動モータに限られず、空気圧や油圧などのアクチュエ
ータを使ってもよい。
【0044】またなお、上述した第1、第2の実施形態
ではドアパネルを幅方向Xの上下、出入方向Zの上下の
4カ所で支持、移動させるものとしたが、別の態様にか
かる本発明では、必ずしもそれに限定されない。すなわ
ち、ドアの使用目的、ドアのサイズ/形状、設置場所な
どに応じて、前述した4カ所の支持、移動機構の内、例
えば、i)上部幅方向レール12と下部出入方向側面板
15(ローラ38)との組み合わせだけであってもよい
し、ii)上部幅方向レール12と上部出入方向レール
14の組み合わせだけであってもよいし、iii)上部
幅方向レール12、下部幅方向レール13、上部出入方
向レール14の3つの組み合わせだけであってもよい。
さらに、下部幅方向レール13を中心に、上述したi)
〜iii)と同様の組み合わせを実施できる。
【0045】さらに、ドア開時に移動させたドアパネル
を寄り添わせる面は必ずしも前述したように幅方向Xに
直交した出入方向Zに限定されることなく、例えば、9
0°よりも大きい角度であってもよい。
【0046】さらにまた、ドアパネル上下に取り付ける
ローラ31、32の位置は必ずしも取っ手側からドア幅
の1/3の距離に設定するという仕様に拘る必要は無
く、開閉時の力の伝わり具合が適宜なものであれば、こ
の値からずらしてもよい。このずらしに応じて、前述し
た第2の実施形態では、U字状溝11aの位置を適宜変
更することになる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるス
ライド・スイング式ドア装置では、1枚のパネル体を用
い、このパネル体に対して、パネル幅方向の端部からパ
ネル中央寄りにずれたパネル上端面及びパネル下端面そ
れぞれの同一のパネル幅方向の所定位置に回動自在に取
り付けられ第1の上側、下側移動体と、開口部の上部及
び下部それぞれに開口部横方向に沿って各別に設けられ
且つ第1の上側、下側移動体を当該開口部幅方向に案内
移動させる第1の上側、下側案内手段と、パネル体のパ
ネル幅方向におけるパネル上端面及びパネル下端面の端
部それぞれに回動自在に取り付けられた第2の上側、下
側移動体と、開口部の上部及び下部それぞれに第1の上
側、下側案内手段に所定角度を成して設けられ且つ第2
の上側、下側移動体を当該所定角度方向に案内移動する
第2の上側、下側案内手段と、を備え、パネル体を開口
部に対してスライドさせながらスイングさせて開閉する
ようにしたため、ドア開閉時に占有するスペースがコン
パクトであり、ドアを収納するスペースを建物の構造体
内に確保する必要も無く、かつ、ドア開放時の出入り用
の通過面積を極力大きく確保することができる。
【0048】さらに、第2の上側案内手段の第2の上側
移動体に対する案内移動の軌道勾配を調節可能な勾配調
節手段を備えることで、ドアパネルの開閉時のふらつき
を防止できる。
【0049】さらに、第2の下側移動体はローラとし、
第2の下側案内手段はローラが当接する板体とし、パネ
ル体の全開位置に相当する板体の位置に設けられ且つこ
の板体に当接しながら回転移動して到来するローラを受
入れ保持可能な保持器を設けることで、ドアパネルの閉
状態におけるふらつき、振動などを防止できる。この保
持器の周囲を弾性体で覆った構造とすることで、物を当
てて破損するというような事態を回避できる。
【0050】さらに、開閉指令に応答してパネル体を所
定開閉方向にスライド・スイング移動させる動力手段を
備えることで、自動化にも容易に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るドア装置の構成
を示す概略斜視図。
【図2】同ドア装置の正面図。
【図3】出入方向の上部の支持・移動機構を説明する一
部破断した側面図。
【図4】出入方向の上部、下部の支持・移動機構を説明
する一部省略した正面図。
【図5】ドア開時のドアパネルの保持を行う保持器の斜
視図。
【図6】ドアパネルの開閉動作の過程を説明する図。
【図7】本発明の第2の実施形態における電動モータ取
付け位置の説明図。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るドア装置の構成
を示す概略斜視図。
【符号の説明】
11 ドアパネル(パネル体) 11a U字状溝 12 上部幅方向レール(第1の上側案内手段) 13 下部幅方向レール(第1の下側案内手段) 14 上部出入方向レール(第2の上側案内手段) 15 下部出入方向側面板(第2の下側案内手段) 21 パネル本体 31 6輪スライドローラ(第1の上側移動体) 32 ガイドローラ(第1の下側移動体) 35 支持レール(勾配調節手段) 36 調節ネジ(勾配調節手段) 37 偏芯6輪スライドローラ(第2の上側移動体) 37c 支持板(連結体) 37d 軸(連結体) 38 側面回転ローラ(第2の下側移動体) 39 保持器 40 ゴムカバー(弾性体) 50 電動モータ(動力手段) 52 アーム(動力手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を開閉する1枚のパネル体と、こ
    のパネル体のパネル幅方向の端部からパネル中央寄りに
    ずれたパネル上端面及びパネル下端面それぞれの同一の
    パネル幅方向の所定位置に回動自在に取り付けられた第
    1の上側、下側移動体と、前記開口部の上部及び下部そ
    れぞれに開口部横方向に沿って各別に設けられ且つ前記
    第1の上側、下側移動体を当該開口部幅方向に案内移動
    させる第1の上側、下側案内手段と、前記パネル体のパ
    ネル幅方向におけるパネル上端面及びパネル下端面の端
    部それぞれに回動自在に取り付けられた第2の上側、下
    側移動体と、前記開口部の上部及び下部それぞれに前記
    第1の上側、下側案内手段に所定角度を成して設けられ
    且つ前記第2の上側、下側移動体を当該所定角度方向に
    案内移動する第2の上側、下側案内手段と、を備え、前
    記パネル体を前記開口部に対してスライドさせながらス
    イングさせて開閉するようにしたスライド・スイング式
    ドア装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の上側案内手段の前記第2の上
    側移動体に対する案内移動の軌道勾配を調節可能な勾配
    調節手段を備えた請求項1記載のスライド・スイング式
    ドア装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の下側移動体はローラであり、
    前記第2の下側案内手段は前記ローラが当接する板体で
    あり、前記パネル体の全開位置に相当する前記板体の位
    置に設けられ且つこの板体に当接しながら回転移動して
    到来する前記ローラを受入れ保持可能な保持器を設けた
    請求項1記載のスライド・スイング式ドア装置。
  4. 【請求項4】 前記保持器の周囲を弾性体で覆った構造
    の請求項3記載のスライド・スイング式ドア装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の上側案内手段はスライドレー
    ルであり、前記第2の上側移動体は前記スライドレール
    内をスライド可能は偏芯複数輪スライドローラと、この
    偏芯複数輪スライドローラを前記パネル体の端部のずれ
    た位置に連結する連結体とを備え、この連結体を前記端
    部の上端面に回動自在に取り付けている請求項1記載の
    スライド・スイング式ドア装置。
  6. 【請求項6】 開閉指令に応答して前記パネル体を所定
    開閉方向にスライド・スイング移動させる動力手段を備
    えた請求項1記載のスライド・スイング式ドア装置。
JP31104395A 1995-11-29 1995-11-29 スライド・スイング式ドア装置 Pending JPH09144421A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003056244A (ja) * 2001-08-20 2003-02-26 Komatsu Wall Ind Co Ltd 可動壁パネル
KR101112636B1 (ko) * 2009-07-17 2012-02-16 주식회사 포스코건설 개폐가 용이한 이동식 기밀 밸런싱 도어
JP2014144129A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Plex International Design Co Ltd 折畳み布片積層装置

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