JP2004293119A - 引き戸の開閉構造 - Google Patents

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Yoshiro Matsushita
芳朗 松下
Yasunari Maeda
康成 前田
Masashi Yamada
昌司 山田
Tetsuji Niiyama
哲二 新山
Katsuyuki Okumura
勝之 奥村
Noriyuki Kitachi
範行 北地
Kosaku Inoue
高策 井上
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

【課題】簡単な構造で引き戸を閉じた状態で他の引き戸又は壁との間に段差が生じないようにする。
【解決手段】レール2を、引き戸3が走行する直線レール部4と、直線レール部4の途中から開口部1を正面からみて背方側に向けて分岐した円弧状レール部6と、直線レール部4の一端部から直線レール部4の延長線よりも開口部1を正面からみて背方側にずれ且つ円弧状レール部6から離れる2方向に向けて連出した回動支点側レール部5とで構成する。円弧状レール部6の円弧を、引き戸3に設けた2個のランナ7のうち一方のランナ7が回動支点側レール部5の奥に位置した状態で該回動支点側レール部5の奥に位置したランナ7を中心に引き戸3を回動した際における他方のランナ7が描く回動軌跡と一致させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、引き戸の開閉構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から開口部を開閉するためにスライド式の引き戸が一般的に使用してある。なお、本発明における引き戸としては部屋の出入り口としての開口部や、建物の出入り口としての開口部や、収納部の開口部等を開閉する引き戸だけに限定されず、窓用の開口部をスライド式で開閉するサッシ窓も含むものとする。
【0003】
ところが、引き違い式の引き戸3においては、図13に示すように引き戸3を閉じた状態で引き戸3同士の端部間に段差Dが生じてしまう。また、図示を省略しているが、片引き戸の場合も閉じた状態で隣接する壁に対して段差が生じ、開口部を閉じた状態で収まりが悪くなる。
【0004】
そこで、上記段差が生じないようするためのレール2の主体を構成する直線レール部4の右側半部と左側半部にそれぞれ図14に示すように直線レール部4に対して平面視で傾斜した一対の平行な傾斜レール部40を開口部1を正面からみて背方側に向けて連出して構成し、一方の引き戸3の両端部のランナ7をレール2の一方の片側半部(図14においては左側半部)の一対の傾斜した傾斜レール部40の奥に位置させると共に、他方の引き戸3の両端部のランナ7をレール2の他方の片側半部(図14においては右側半部)の一対の傾斜した傾斜レール部40の奥に位置させることで開口部1を閉じるようにしたものが提案されている。(例えば、特許文献1参照)
ところが、上記のような従来例にあっては、開口部1の閉状態から開状態にするため引き戸3を開く操作を行ったり、開口部1を開状態から閉状態にするために引き戸3を閉じる操作を行うに当たり、一対の平行な傾斜レール部40に沿って引き戸3の両端部のランナ7を図14の矢印方向に示すように斜め背方に移動させることで両ランナ7を平行移動させるようにしている。このため、引き戸3の両端部のランナ7が一対の傾斜レール部40の入口に位置する状態から両端部のランナ7が一対の傾斜した傾斜レール部40の奥に移動する際に隣接する他方の引き戸3の端部に当たらないようにするための逃げ寸法Mがそれぞれ必要であり、両引き戸3を閉じた際に引き戸3間に上記逃げ寸法M分の隙間が生じてしまうという問題があった。
【0005】
また、他の従来例としてはレールを、引き戸の両端部に設けたランナを走行自在に嵌め込んだ直線レール部と、直線レール部に対して直交する戸袋となる一対の直交レール部を連出し、引き戸の両端部に設けたランナを一対の直交レール部に入れた状態で収納し、この一対の直交レール部に入れ引き戸両端部のランナを一対の直交レール部に沿って直線レール部側に移動し、直線レール部に沿って次々と引き戸を走行させて一列にすることで直線レール部に沿って一列に引き戸を並べるようにしたものが知られている。(例えば、特許文献2参照)
ところが、この特許文献2に示されたものは、直線レール部から一対の直交レール部に沿って引き戸両端部に設けたランナを移動させる際に引き戸を直線レール部に対して直交する方向に正確に移動しなければ両ランナが一対の直交レール部にこじるように当たってスムーズに移動できないものである。しかも、直線レール部に対して直交する方向に一対の直交レール部に対して両ランナを正確に移動するには引き戸を左右バランスよく押さねばならず、少しでも引き戸を押す際の左右のバランスがくずれると両ランナが一対の直交レール部にこじるように当たってしまって走行できなくなってしまうという問題がある。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−29432号公報
【特許文献2】
特開平4−31585号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で引き戸を閉じた状態で他の引き戸又は壁との間に段差が生じないようにでき、開閉操作も容易に行える引き戸の開閉構造を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る引き戸の開閉構造は、開口部1に設けたレール2に引き戸3に設けた2個のランナ7を走行自在に嵌め込んで開口部1を開閉自在とした引き戸3の開閉構造であって、レール2を、引き戸3が走行する直線レール部4と、直線レール部4の途中から開口部1を正面からみて背方側に向けて分岐した円弧状レール部6と、直線レール部4の一端部から直線レール部4の延長線よりも開口部1を正面からみて背方側にずれ且つ円弧状レール部6から離れる方向に向けて連出した回動支点側レール部5とで構成し、円弧状レール部6の円弧を、引き戸3に設けた2個のランナ7のうち一方のランナ7が回動支点側レール部5の奥に位置した状態で該回動支点側レール部5の奥に位置したランナ7を中心に引き戸3を回動した際における他方のランナ7が描く回動軌跡と一致させて成ることを特徴とするものである。
【0009】
このような構成とすることで、引き戸3の一方のランナ7が回動支点側レール部5の奥に位置させた状態で引き戸3を背方に向けて押し込むことで回動支点側レール部5の奥に位置したランナ7を中心に引き戸3を回動して他方のランナ7が円弧状レール部6の奥にスムーズに導入され、これにより、引き戸3を直線レール部4よりも背方に引き込んで位置させて開口部1を閉じることができ、また、この引き戸3が直線レール部4よりも背方に引き込んだ状態から引き戸3を直線レール部4に走行自在に移動させて開口部1を開くに当たっては、引き戸3を前方に向けて引っ張ることで回動支点側レール部5の奥に位置したランナ7を中心に引き戸3を回動して他方のランナ7が円弧状レール部6からスムーズに直線レール部4に移動し、この状態で直線レール部4に沿って引き戸3を移動することで、簡単に開口部1を開くことができるものである。そして、回動支点側レール部5の奥に一方のランナ7を位置させてこれを中心に引き戸3を回動して他方のランナ7を円弧状レール部6に沿って移動させるものであるから、回動支点側レール部5の奥から引き戸3の隣接する壁14や他の引き戸3の端面に対向する端面までの距離を長く取れ、これにより引き戸3を閉じた状態で該引き戸3の端面と隣接する壁14や他の引き戸3の端面との間の隙間を小さくしても引き戸3を上記のように回動できるものである。
【0010】
また、開口部1に設けたレール2に引き戸3に設けた2個のランナ7を走行自在に嵌め込んで開口部1を開閉自在とした引き戸3の開閉構造であって、レール2を、引き戸3が走行する直線レール部4と、直線レール部4の一端部から背方に向けて突出し且つ突出先端側ほど直線レール部4の延長線及び平面視で直線レール部4の一端部と直交する仮想線から離れる方向に傾斜した傾斜レール部8と、傾斜レール部8の連出先端部から直線レール部4の延長線側に向けて連出した円弧状レール部6と、直線レール部4の途中から背方側にずれ且つ円弧状レール部6側に向いた回動支点側レール部5とで構成し、直線レール部4への傾斜レール部8及び回動支点側レール部5の各入口間の距離を2個のランナ7間の距離と等しくすると共に、直線レール部4の延長線と傾斜レール部8とのなす角度を直線レール部4と回動支点側レール部5とのなす角度よりも大きくし、円弧状レール部6の円弧を、引き戸3に設けた2個のランナ7のうち一方のランナ7が回動支点側レール部5の奥に位置した状態で該回動支点側レール部5の奥に位置したランナ7を中心に引き戸3を回動した際における他方のランナ7が描く回動軌跡と一致させて成ることを特徴とすることも好ましい。
【0011】
このような構成とすることで、引き戸3を閉じて開口部1を閉じるに当たっては、直線レール部4に沿って引き戸3を移動して2個のランナ7をそれぞれ傾斜レール部8及び回動支点側レール部5の各入口に位置させ、この状態で更に引き戸3を閉じ方向に押すことで、2個のランナ7がそれぞれ傾斜レール部8及び回動支点側レール部5内を奥に向かって移動する。この場合、直線レール部4の延長線と傾斜レール部8とのなす角度を直線レール部4と回動支点側レール部5とのなす角度よりも大きくしてあるので、傾斜レール部8内を移動するランナ7が回動支点側レール部5内を移動するランナ7よりも速く進み、これにより引き戸3が直線レール部4に対して傾斜しながら2個のランナ7がそれぞれ傾斜レール部8及び回動支点側レール部5内を奥に向かって移動し、回動支点側レール部5の奥にランナ7が位置した状態で、傾斜レール部8を進んだランナ7が円弧状レール部6の入口に至り、この状態で回動支点側レール部5の奥に位置するランナ7を回動支点として引き戸3を回動させることで、円弧状レール部6の入口に到達しているランナ7が円弧状レール部6に沿って円弧状レール部6の奥に導入され、引き戸3を直線レール部4よりも背方に引き込んで位置させて開口部1を閉じることができる。また、この引き戸3が直線レール部4よりも背方に引き込んだ状態から引き戸3を直線レール部4に走行自在に移動させて開口部1を開くに当たっては、引き戸3を前方に向けて引っ張ることで回動支点側レール部5の奥に位置したランナ7を中心に引き戸3を回動して他方のランナ7が円弧状レール部6の入口に至り、この状態で引き戸3を直線レール部4に沿う方向に引くことで、両ランナ7を傾斜レール部8及び回動支点側レール部5に沿って移動させて直線レール部4に導入することができ、以降は引き戸3を直線レール部4に沿って更に引くことで、引き戸3を直線レール部4に沿って移動して簡単に開口部1を開くことができるものである。そして、回動支点側レール部5の奥に一方のランナ7を位置させてこれを中心に引き戸3を回動して他方のランナ7を円弧状レール部6に沿って移動させるものであるから、回動支点側レール部5の奥から引き戸3の隣接する壁14や他の引き戸3の端面に対向する端面までの距離を長くとることで、引き戸3を閉じた状態で該引き戸3の端面と隣接する壁14や他の引き戸3の端面との間の隙間を小さくしても引き戸3を上記のように回動できるものである。
【0012】
また、開口部1に設けたレール2に引き戸3の両端部及び中間部に設けた3個のランナ7を走行自在に嵌め込んで開口部1を開閉自在とした引き戸3の開閉構造であって、レール2を、引き戸3が走行する直線レール部4と、直線レール部4の途中に開口部1を正面から見て背方側に向けて分岐した円弧状レール部6と、直線レール部4の一端部から直線レール部4の延長線よりも開口部1を正面からみて背方側にずれ且つ円弧状レール部6から離れる方向に向けて連出した端部レール部9と、直線レール部4の円弧状レール部6と端部レール部9との中間位置から開口部1を正面からみて背方側にずれ且つ円弧状レール部6から離れる方向に向けて連出した回動支点側レール部5とで構成し、引き戸3の一端部側に引き戸3の正面側にガイド部材10を突設し、該ガイド部材10に円弧状をした円弧状溝部11を形成すると共に該円弧状溝部11にランナ7を円弧状溝部11に沿って移動自在に取付けて移動ランナ7dとし、円弧状レール部6の円弧を、引き戸3の中間部のランナ7が回動支点側レール部5の奥に位置した状態で該回動支点側レール部5の奥に位置した中間部のランナ7を中心に引き戸3を回動した際における移動ランナ7dと反対側の端部に位置するランナ7bが描く回動軌跡と一致させ、円弧状溝部11の円弧の曲率半径を中間部のランナ7cから移動ランナ7dまでの長さに等しくし、引き戸3の中間部のランナ7cが回動支点側レール部5の奥に位置すると共に移動ランナ7dと反対側の端部に位置するランナ7が円弧状レール部6の奥に位置した状態で移動ランナ7dが円弧状溝部11の引き戸3の正面側で且つ端部レール部9の奥に位置して成ることを特徴とすることも好ましい。
【0013】
このような構成とすることで、引き戸3を閉じて開口部1を閉じるに当たっては、直線レール部4に沿って引き戸3を移動して3個のランナ7のうち移動ランナ7dと中間部のランナ7cとをそれぞれ端部レール部9及び回動支点側レール部5の各入口に位置させ、この状態で更に引き戸3を閉じ方向に押すことで、3個のランナ7のうち中間ランナ7cと移動ランナ7dとがそれぞれ端部レール部9及び回動支点側レール部5内を奥に向かって移動し、移動ランナ7dと反対側の端部に位置するランナ7bが直線レール部4を移動する。この場合、端部レール部9を移動する移動ランナ7dは更にガイド部材10に設けた円弧状溝部11に沿って移動するため、ランナ7bが円弧状レール部6の入口に至り且つ中間部のランナ7cが回動支点側レール部5の奥に位置した状態で引き戸3のガイド部材10を設けた方の端部が端部レール部9よりも背方側にずれた位置まで移動する。この状態で回動支点側レール部5の奥に位置する中間部のランナ7cを回動支点として引き戸3を回動させることで、円弧状レール部6の入口に到達している移動ランナ7dが円弧状レール部6に沿って円弧状レール部6の奥に導入されると共に、引き戸3の端部が端部レール部9の奥に至った移動ランナ7dに対して円弧状溝部11部分でスライドし、これにより、引き戸3を直線レール部4よりも背方に引き込んで直線レール部4と平行に位置させて開口部1を閉じることができる。また、この引き戸3が直線レール部4よりも背方に引き込んだ状態から引き戸3を直線レール部4に走行自在に移動させて開口部1を開くに当たっては、引き戸3を前方に向けて引っ張ることで回動支点側レール部5の奥に位置した中間部のランナ7cを中心に引き戸3を回動してランナ7bが円弧状レール部6の入口に至り、また、引き戸3の端部が端部レール部9の奥に至った移動ランナ7dに対して円弧状溝部11部分で上記と逆方向にスライドするので、この状態で引き戸3を直線レール部4に沿う方向に引くことで、ランナ7bを直線レール部4に沿って移動させると共に中間部のランナ7cを回動支点側レール部5を入口側に移動させ、この際、更に、引き戸3の端部に設けたガイド部材10の円弧状溝部11に沿って移動ランナ7dが移動しながら更に該移動ランナ7dが端部レール部9を入口側に移動して直線レール部4に導入することができ、以降は引き戸3を直線レール部4に沿って更に引くことで、引き戸3を直線レール部4に沿って移動して簡単に開口部1を開くことができるものである。そして、回動支点側レール部5の奥に中間部のランナ7cを位置させてこれを中心に引き戸3を回動してランナ7bを円弧状レール部6に沿って移動させるものであるから、回動支点側レール部5の奥から引き戸3の隣接する壁や他の引き戸の端面に対向する端面までの距離を長くとることで、引き戸3を閉じた状態で該引き戸3の端面と隣接する壁や他の引き戸の端面との間の隙間を小さくしても引き戸3を上記のように回動できるものである。また、引き戸3の一端部側に突設したガイド部材10に形成した円弧状溝部11に移動ランナ7dを移動自在に取付けてあるので、端部レール部9の背方への突出長さを回動支点側レール部5の背方への突出長さにすることが可能となり、これにより開口部1から背方に端部レール部9が突出しないようにできる。
【0014】
また、開口部1に設けたレール2に第1、第2の引き戸3の各両端部及び中間部に設けたランナ7を走行自在に嵌め込んでレール2に2個の引き戸3を開閉自在に取付けた引き戸3の開閉構造であって、レール2を、引き戸3が走行する直線レール部4と、直線レール部4の両端部からそれぞれ背方に向けて突出し且つ突出先端側ほど直線レール部4の延長線及び平面視で直線レール部4の端部と直交する仮想線から離れる方向に傾斜するように連出した両側の傾斜レール部8と、各傾斜レール部8の連出先端部からそれぞれ直線レール部4の延長線側に向けて連出した第1円弧状レール部12と、直線レール部4を長手方向に2分した左右の直線レール部4のそれぞれの途中から背方側にずれ且つ第1円弧状レール部12を向く方向に分岐した回動支点側レール部5と、長手方向に2分した左右の直線レール部4の2分した部分に近い位置からそれぞれ背方側に向けて分岐した第2円弧状レール部13とで構成し、レール2の一方の片側半部において直線レール部4への傾斜レール部8及び回動支点側レール部5の各入口間の距離を第1の引き戸3aの一方の端部側に設けたランナ7aと中間部に設けたランナ7cとの間の距離と等しくすると共に直線レール部4の延長線と傾斜レール部8とのなす角度を直線レール部4と回動支点側レール部5とのなす角度よりも大きくし、レール2の他方の片側半部において直線レール部4への傾斜レール部8及び回動支点側レール部5の各入口間の距離を第2の引き戸3bの一方の端部側に設けたランナ7aと中間部に設けたランナ7bとの間の距離と等しくすると共に直線レール部4の延長線と傾斜レール部8とのなす角度を直線レール部4と回動支点側レール部5とのなす角度よりも大きくし、レール2の一方の片側半部に設けた第1円弧状レール部12の円弧を、第1の引き戸3aに設けた中間部のランナ7cが該レール2の一方の片側半部の回動支点側レール部5の奥に位置した状態で該中間部のランナ7cを中心に第1の引き戸3aを回動した際に第1の引き戸3aの一端部のランナ7aが描く回動軌跡と一致させると共に、レール2の一方の片側半部に設けた第2円弧状レール部13の円弧を、上記第1の引き戸3a設けた中間部のランナ7cがレール2の片側半部の回動支点側レール部5の奥に位置した状態で該中間部のランナ7cを中心に第1の引き戸3aを回動した際に第1の引き戸3aの他端部のランナ7が描く回動軌跡と一致させ、レール2の他方の片側半部に設けた第1円弧状レール部12の円弧を、第2の引き戸3bに設けた中間部のランナ7cが該レール2の他方の片側半部の回動支点側レール部5の奥に位置した状態で該中間部のランナ7cを中心に第2の引き戸3bを回動した際に第2の引き戸3bの一端部のランナ7aが描く回動軌跡と一致させると共に、レール2の他方の片側半部に設けた第2円弧状レール部13の円弧を、上記第2の引き戸3bに設けた中間部のランナ7cがレール2の片側半部の回動支点側レール部5の奥に位置した状態で該中間部のランナ7cを中心に第2の引き戸3bを回動した際に第2の引き戸3bの他端部のランナ7bが描く回動軌跡と一致させ、第1の引き戸3の中間部のランナ7cがレール2の一方の片側半部の回動支点側レール部5の奥に位置し且つ第1の引き戸3aの両端部のランナ7a、7bがそれぞれレール2の一方の片側半部の第1円弧状レール部12の奥及び第2円弧状レール部13の奥に位置すると共に、第2の引き戸3bの中間部のランナ7cがレール2の他方の片側半部の回動支点側レール部5の奥に位置し且つ第2の引き戸3bの両端部のランナ7a、7bがそれぞれレール2の他方の片側半部の第1円弧状レール部12の奥及び第2円弧状レール部13の奥に位置した状態で開口部1を閉じ、第1の引き戸3aの中間部のランナ7cがレール2の一方の片側半部の回動支点側レール部5の奥に位置し且つ第1の引き戸3aの両端部のランナ7a、7bがそれぞれレール2の一方の片側半部の第1円弧状レール部12の奥及び第2円弧状レール部13の奥に位置すると共に、第2の引き戸3bの中間部のランナ7c、両端部のランナ7a、7bがレール2の一方の片側半部の直線レール部4に位置して該第2の引き戸3bが第1の引き戸3aに重なった状態、又は、第2の引き戸3bの中間部のランナ7cがレール2の他方の片側半部の回動支点側レール部5の奥に位置し且つ第2の引き戸3bの両端部のランナ7a、7bがそれぞれレール2の他方の片側半部の第1円弧状レール部12の奥及び第2円弧状レール部13の奥に位置すると共に、第1の引き戸3aの中間部のランナ7c、両端部のランナ7a、7bがレール2の他方の片側半部の直線レール部4に位置して該第1の引き戸3aが第2の引き戸3bに重なった状態で開口部1を開口巾の略1/2開くように構成して成ることを特徴とすることも好ましい。
【0015】
このような構成とすることで、第2の引き戸3bを閉じ且つ第1の引き戸3bを開いた状態において、第1の引き戸3aを閉じて開口部1を閉じるに当たっては、直線レール部4に沿って引き戸3を移動して3個のランナ7のうち一端部のランナ7aと中間部のランナ7cとをそれぞれレール2の片側半部の傾斜レール部8と回動支点側レール部5の各入口に位置させ、この状態で更に第1の引き戸3aを閉じ方向に押すことで、3個のランナ7a、7b、7cがそれぞれ傾斜レール部8、直線レール部4、回動支点側レール部5内を奥に向かって移動する。この場合、直線レール部4の延長線と傾斜レール部8とのなす角度を直線レール部4と回動支点側レール部5とのなす角度よりも大きくしてあるので、傾斜レール部8内を移動するランナ7が回動支点側レール部5内を移動するランナ7よりも速く進み、これにより第1の引き戸3aが直線レール部4に対して傾斜しながら3個のランナ7a、7b、7cがそれぞれ傾斜レール部8、回動支点側レール部5、直線レール部4内を移動し、回動支点側レール部5の奥に中間部のランナ7cが至ると共に第1円弧状レール部12の入口に一端部のランナ7aが至った状態で他端部のランナ7bが第2円弧状レール部13の入口に至り、この状態で回動支点側レール部5の奥に位置する中間部のランナ7cを回動支点として引き戸3を回動させることで、ランナ7a、7bがそれぞれ第1円弧状レール部12、第2円弧状レール部13の各入口から奥に向かって移動し、これにより、第1の引き戸3aを直線レール部4よりも背方に引き込んで位置させて開口部1を閉じることができる。
【0016】
また、この第1の引き戸3aが直線レール部4よりも背方に引き込んで開口部1を閉じた状態から第1の引き戸3aを直線レール部4に走行自在に移動させて開口部1を開くに当たっては、第1の引き戸3aを前方に向けて引っ張ることで回動支点側レール部5の奥に位置したランナ7を中心に第1の引き戸3aを回動してランナ7a、7bをそれぞれ第1円弧状レール部12、第2円弧状レール部13の入口に至らせ、この状態で第1の引き戸3aを直線レール部4に沿う方向に引くことで、ランナ7bを直線レール部4に沿って移動すると共にランナ7a、7bをそれぞれ傾斜レール部8及び回動支点側レール部5に沿って移動させて直線レール部4に導入することができ、以降は引き戸3を直線レール部4に沿って更に引くことで、第1の引き戸3aを直線レール部4に沿って移動して簡単に開口部1を開くことができるものである。
【0017】
そして、回動支点側レール部5の奥に中間部のランナ7cを位置させてこれを中心に第1の引き戸3aを回動して両端部のランナ7a、7bを第1円弧状レール部12、第2円弧状レール部13に沿って移動させるものであるから、回動支点側レール部5の奥から第1の引き戸3aの隣接する第2の引き戸3bの端面に対向する端面までの距離を長くとることで、両引き戸3を閉じた状態で第1の引き戸3aの端面と隣接する第2の引き戸3bの端面との間の隙間を小さくしても第1の引き戸3aを上記のように回動できるものである。
【0018】
そして、第1の引き戸3aを閉じた状態における第2の引き戸3bの開閉に当たっても上記と同様であり、これにより、2枚の引き戸3a、3bで開口部1を2枚の引き戸3a、3b同士の対向する端面間の隙間をできるだけ小さくして両引き戸3a、3bが面一となるようにして開口部1を閉じることができるものである。
【0019】
また、左右片側半部にそれぞれ直線レール部4に連通して設けた傾斜レール部8、回動支点側レール部5の各入口の位置、第2円弧状レール部6と、第1の引き戸3aの両端部と中間部とに設けた各ランナ7と第2の引き戸3bの両端部と中間部とに設けた各ランナ7a、7b、7cとの位置関係が、第1の引き戸3aの3つのランナ7a、7b、7cがいずれも直線レール部4に位置しているとき、レール2の一方の片側半部の直線レール部4の傾斜レール部8の入口と回動支点側レール部5の入口とにそれぞれ第1の引き戸3aの一端部のランナ7aと中間部のランナ7cとが位置した状態でのみ第1の引き戸3aの3つのランナ7a、7b、7cのうち2つのランナ7が直線レール部4において2つの入口に対向して位置して第1の引き戸3aを直線レール部4に対して傾斜する方向に走行可能とし且つこれ以外の状態では第1の引き戸3aの3つのランナ7a、7b、7cのうち2つ以上のランナ7が直線レール部4の入口以外の箇所に位置して第1の引き戸3aを直線レール部4に沿った走行のみを可能とし、第2の引き戸3bの3つのランナ7a、7b、7cがいずれも直線レール部4に位置しているとき、レール2の他方の片側半部の直線レール部4の傾斜レール部8の入口と回動支点側レール部5の入口とにそれぞれ第2の引き戸3bの一端部のランナ7aと中間部のランナ7cとが位置した状態でのみ第2の引き戸3bの3つのランナ7a、7b、7cのうち2つのランナ7が直線レール部4において2つの入口に対向して位置して第2の引き戸3bを直線レール部4に対して傾斜する方向に走行可能とし且つこれ以外の状態では第2の引き戸3bの3つのランナ7a、7b、7cのうち2つ以上のランナ7が直線レール部4の入口以外の箇所に位置して第2の引き戸3bを直線レール部4に沿った走行のみを可能として成ることも好ましい。
【0020】
このような構成とすることで、第1の引き戸3a、第2の引き戸3bが直線レール部4を走行する際、第1の引き戸3a、第2の引き戸3bをそれぞれ閉じるために傾斜レール部8と回動支点側レール部5とに移行させる場合以外では必ず、3つのランナ7a、7b、7cのうちの2つ以上のランナ7が直線レール部4に沿った方向にのみ移動して引き戸3の走行をスムーズに行えるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1、図2に本発明の第1実施形態が示してある。部屋の出入り口としての開口部や、建物の出入り口としての開口部や、収納部の開口部や、窓用の開口部等の開口部1にはレール2が設けてある。本実施形態においてはレール2として開口部1の上内面部に設ける上レール2aと、開口部1の下内面部に設ける下レール2bとがあり、図1に上レール2a部分を示し、図2に下レール2b部分を示している。なお、作図上図1、図2においてレール2は1点鎖線で示している。
【0022】
以下、上下レール2a、2bを単にレール2と総称して説明する。図1、図2にはレール2に一枚の引き戸3を走行自在に取付けて開口部1を一枚の引き戸3で開閉自在とした例が示してある。引き戸3には上端部及び下端部の両側にそれぞれランナ7(すなわち上のランナ7A、下のランナ7B)が設けてあり、上下のランナ7A、7Bをそれぞれ上下レール2a、2bに図3のように走行自在に嵌め込んである。
【0023】
開口部1に設けたレール2は、引き戸3が走行する直線レール部4の片側半部の途中から開口部1を正面からみて背方側に向けて円弧状レール部6を分岐し、更に、直線レール部4の片側半部の端部から直線レール部4の延長線よりも開口部1を正面からみて背方側にずれ且つ円弧状レール部6から離れる方向に向けて回動支点側レール部5を連出して構成してある。回動支点側レール部5は直線レール部4に対して傾斜した入口側傾斜レール部5aと、直線レール部4と平行な奥側直線レール部5bとで構成してある。また、円弧状レール部6の円弧は、引き戸3に設けた2個のランナ7のうち一方のランナ7が一方の回動支点側レール部5の奥(奥側直線レール部5bの奥)に位置した状態で該奥側直線レール部5bの奥に位置したランナ7を中心に引き戸3を回動した際における他方のランナ7が描く回動軌跡と一致させるように構成してある。直線レール部4は開口部1の一側部に位置する壁14の前方に壁14に沿って平行に設けられ、該直線レール部4の円弧状レール部6、回動支点側レール部5を設けた方の片側半部が開口部1に位置しており、奥側直線レール部5bが上記壁14の延長線上に位置している。
【0024】
引き戸3の前面(正面)の端部には把手15が設けてあり、該把手15を手で持って引き戸3をレール2に沿って移動して開口部1の開閉操作を行う。すなわち、図1(a)は開口部1を引き戸3で閉じた状態で、引き戸3の他端面部が開口部1の壁14と反対側の開口縦枠部16に近接対向し、また、引き戸3の端面部が開口部1の一側部に位置する壁14の端面部に近接対向している。
【0025】
この閉状態から引き戸3を開くには、図1(b)のように、把手15を手に掴んで前方(手前)に向けて引っ張ることで回動支点側レール部5の奥に位置したランナ7を中心に引き戸3を回動して他方のランナ7を円弧状レール部6に沿って直線レール部4に移動する。次に、直線レール部4に沿って引き戸3を移動することで、図1(c)のように円弧状レール部6から直線レール部4に移動した他方のランナ7が直線レール部4を移動すると共に一方のランナ7が回動支点側レール部5に沿って直線レール部4に移動し、更に引き戸3を直線レール部4に沿って移動することで、図1(d)のように開口部1を開くことができる。
【0026】
一方、開口部1を閉じるには上記と逆方向に引き戸3を直線レール部4に沿って移動させ、図1(c)のように一方のランナ7を直線レール部4の端部から回動支点側レール部5に移動させ、更に図1(b)のように一方のランナ7を回動支点側レール部5の奥まで至らせる。この状態で、他方のランナ7が円弧状レール部6の入口に至るので、回動支点側レール部5の奥に位置したランナ7を中心に引き戸3を回動して他方のランナ7を図1(a)のように円弧状レール部6の奥に至らせて引き戸3により開口部1を閉じる。この閉状態で引き戸3の他端面部が開口部1の壁14と反対側の開口縦枠部16に近接対向し、また、引き戸3の端面部が開口部1の一側部に位置する壁14の端面部に近接対向し、引き戸3が隣接する壁14と面一となる。
【0027】
この場合上記のように、回動支点側レール部5の奥に一方のランナ7を位置させてこれを中心に引き戸3を回動して他方のランナ7を円弧状レール部6に沿って移動させるので、回動支点側レール部5の奥から引き戸3の隣接する壁や他の引き戸の端面に対向する端面までの距離を長く取れ、これにより引き戸3を閉じた状態で該引き戸3の端面と隣接する壁や他の引き戸の端面との間の隙間を小さくしても引き戸3を上記のようにスムーズに回動できるものである。
【0028】
ここで、引き戸3の下のランナ7Bは引き戸3に対して回動自在なランナ本体部17の両側の前後にそれぞれ回動自在なころ17aを設けて構成してあり、この下のランナ7Bが直線レール部4から円弧状レール部6に、また、円弧状レール部6から直線レール部4にスムーズに方向を変えて移動できるように直線レール部4の円弧状レール部6を分岐する部分に弧状をした溝状のランナガイド部18が設けてある。したがって、下のランナ7Bが直線レール部4から円弧状レール部6に向きを変えて移動する場合、円弧状レール部6から直線レール部4に向きを変えて移動する場合に図2(a)(b)(c)に示すように上記ランナガイド部18により下のランナ7Bの向きを変えてスムーズに移動するようにしている。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図4乃至図6により説明する。本実施形態の基本的な構成は前述の第1実施形態と同じであり、異なる点につき以下説明する。本実施形態においては、開口部1に配設したレール2に2枚の引き戸3(第1の引き戸3a、第2の引き戸3b)を走行自在に取付けてある。
【0029】
図4乃至図6においては、レール2(上下のレール2a、2b)を長手方向に中間部で仮想線により左右に2分した場合における長手方向の一方の片側半分及び他の片側半分にそれぞれ円弧状レール部6と回動支点側レール部5とを設けてある。すなわち、レール2の一方及び他方の片側半部の円弧状レール部6はそれぞれ直線レール部4の一方及び他方の片側半部の途中から分岐してあり、また、一方及び他方の片側半部の回動支点側レール部5はそれぞれ直線状レール部4の両端部に設けられ、直線レール部4の延長線よりも開口部1を正面からみて背方側にずれ且つ円弧状レール部6から離れる方向に向けて連出しており、それぞれ入口側の直線レール部4に対して傾斜した入口側傾斜レール部5aと、奥側の直線レール部4と平行な奥側直線レール部5bとで構成してある。
【0030】
ここで、上記一方の片側半部に設けた円弧状レール部6の円弧は、第1の引き戸3aに設けた2個のランナ7のうち一方のランナ7が一方の回動支点側レール部5の奥に位置した状態で該一方の回動支点側レール部5の奥の奥側直線レール部5bに位置したランナ7を中心に第1の引き戸3aを回動した際における他方のランナ7が描く回動軌跡と一致させるように構成してあり、また、他方の片側半部に設けた円弧状レール部6の円弧は、第2の引き戸3bに設けた2個のランナ7のうち一方のランナ7が一方の回動支点側レール部5の奥に位置した状態で該一方の回動支点側レール部5の奥の奥側直線レール部5bに位置したランナ7を中心に第2の引き戸3bを回動した際における他方のランナ7が描く回動軌跡と一致させるように構成してある。また、本実施形態では図5に示すようにしたレール2bの直線レール部4の一方の片側半部及び他方の片側半部の各円弧状レール部6を分岐する部分に弧状をした溝状のランナガイド部18が設けてある。
【0031】
なお、添付図面に示す実施形態では第1の引き戸3aと第2の引き戸3bとが同じ大きさで且つ第1の引き戸3aに設けた各ランナ7の取付け位置と、第2の引き戸3bに設けた各ランナ7の取付け位置が同じとなっており、このため、レール2は図6に示すように長手方向の中間で左右に2分した場合、左右対称となっているが、第1の引き戸3aと第2の引き戸3bとの横巾を異ならせ且つ各ランナ7の取付け位置を異ならせるようにしてもよく、この場合にはレール2は左右対称とならない。
【0032】
本実施形態においては、図4(a)が開口部1を2枚の第1、第2の引き戸3a、3bにより閉じた状態であるが、この閉状態で開口部1を開くには、左右に位置する第1、第2の引き戸3a、3bのうちいずれか他方(図4(b)では左側に位置する第2の引き戸3b)を閉じた状態で、右側に位置する第1の引き戸3aの前面の一端部に設けた把手15を手に掴んで前方(手前)に向けて引っ張ることで回動支点側レール部5の奥に位置したランナ7を中心に引き戸3を回動して他方のランナ7を円弧状レール部6に沿って直線レール部4に移動する。次に、直線レール部4に沿って引き戸3を移動することで、図4(c)のように円弧状レール部6から直線レール部4に移動した他方のランナ7が直線レール部4を移動すると共に一方のランナ7が回動支点側レール部5に沿って直線レール部4に移動し、更に引き戸3を直線レール部4に沿って移動して第2の引き戸3bの前方側に第1の引き戸3aを重ねるように位置させる、図4(d)のように開口部1を開くことができる。
【0033】
第1の引き戸3aを閉じるには上記と逆の図4(d)(c)(b)の順序で引き戸3bを操作して図4(a)のように閉じるものである。
【0034】
図4(a)の開口部1を第1、第2の2枚の引き戸3a、3bで閉じた状態では、第1、第2の2枚の引き戸3a、3bの各一方の端面部が開口部1の両開口縦枠部16に近接対向すると共に、各他方の端面部が互いに近接対向し、2枚の引き戸3a、3bが面一で連続するようになる。
【0035】
本実施形態においても、前述の第1実施形態と同様に、回動支点側レール部5の奥に一方のランナ7を位置させてこれを中心に引き戸3を回動して他方のランナ7を円弧状レール部6に沿って移動させるので、回動支点側レール部5の奥から引き戸3の隣接する壁や他の引き戸の端面に対向する端面までの距離を長く取れ、これにより引き戸3を閉じた状態で該引き戸3の端面と隣接する壁や他の引き戸の端面との間の隙間を小さくしても引き戸3を上記のように回動できるものである。
【0036】
上記説明では第2の引き戸3bを閉じて第1の引き戸3aを開閉する例を示したが、第1の引き戸3aを閉じて第2の引き戸3bを開閉するには、第2の引き戸3bを操作して行うものである。
(第3実施形態)
次に、図7に基づいて本発明の第3実施形態を説明する。
【0037】
開口部1に設けたレール2は、引き戸3が走行する直線レール部4の片側半部の一端部から背方に向けて突出し且つ突出先端側ほど直線レール部4の延長線及び平面視で直線レール部4の一端部と直交する仮想線から離れる2方向に傾斜した傾斜レール部8と、傾斜レール部8の連出先端部から直線レール部4の延長線側に向けて連出した円弧状レール部6と、直線レール部4の途中から背方側にずれ且つ円弧状レール部6側に向いた回動支点側レール部5とで構成してある。
【0038】
回動支点側レール部5は直線レール部4に対して傾斜した入口側傾斜レール部5aと、直線レール部4と平行な奥側直線レール部5bとで構成してある。また、円弧状レール部6の円弧は、引き戸3に設けた2個のランナ7のうち一方のランナ7が一方の回動支点側レール部5の奥(奥側直線レール部5bの奥)に位置した状態で該奥側直線レール部5bの奥に位置したランナ7を中心に引き戸3を回動した際における他方のランナ7が描く回動軌跡と一致させるように構成してある。直線レール部4は開口部1の一側部に位置する壁14の前方に壁14に沿って平行に設けられ、該直線レール部4の円弧状レール部6、回動支点側レール部5を設けた方の片側半部が開口部1に位置しており、奥側直線レール部5b及び円弧状レール部6の奥部が上記壁14の延長線上に位置している。
【0039】
また、直線レール部4への傾斜レール部8及び回動支点側レール部5の各入口間の距離が2個のランナ7間の距離と等しくなっており、直線レール部4の延長線と傾斜レール部8とのなす角度を直線レール部4と回動支点側レール部5とのなす角度よりも大きくしてある。
【0040】
図7(a)は開口部1を引き戸3で閉じた状態で、引き戸3の他端面部が開口部1の壁14と反対側の開口縦枠部16に近接対向し、また、引き戸3の端面部が開口部1の一側部に位置する壁14の端面部に近接対向している。
【0041】
この閉状態から引き戸3を開くには、図7(b)のように、引き戸3の壁14側の端部を前方(手前)に向けて引っ張ることで回動支点側レール部5の奥側直線レール部5bの奥に位置したランナ7を中心に引き戸3を回動して他方のランナ7を円弧状レール部6に沿って円弧状レール部6の入口に移動する。次に、図7(c)(d)のように直線レール部4に沿う方向に引き戸3を移動することで、他方のランナ7が奥側直線レール部5bから入口側傾斜レール部5aに移動すると共に一方のランナ7が円弧状レール部6の入口から傾斜レール部8に移動する。更に、直線レール部4に沿う方向に引き戸3を移動することで、図7(e)のように他方のランナ7が直線レール部4の回動支点側レール部5との分岐部分に至ると共に一方のランナ7が直線レール部4の一端部(傾斜レール部8の連出基部)に至るので、更に直線レール部4に沿う方向に引き戸3を移動することで、図7(f)のように開口部1を開くことができる。
【0042】
一方、図7(f)の状態から開口部1を閉じるには上記と逆方向に引き戸3を直線レール部4に沿って移動させ、図7(e)のように一方のランナ7を直線レール部4の端部の傾斜レール部8の入口に至らせると共に他方のランナ7を直線レール部4の途中の回動支点側レール部5の入口まで至らせ、更に引き戸3を閉じる方向に移動させると、一方のランナ7が傾斜レール部8内を移動し、他方のランナ7が回動支点側レール部5内を移動するのであるが、この場合、直線レール部4への傾斜レール部8及び回動支点側レール部5の各入口間の距離が2個のランナ7間の距離と等しくし、直線レール部4の延長線と傾斜レール部8とのなす角度を直線レール部4と回動支点側レール部5とのなす角度よりも大きくしてあるので、上記のように、両ランナ7が傾斜レール部8の入口と回動支点側レール部5の入口に到達してから傾斜レール部8と回動支点側レール部5とを移動する際、回動支点側レール部5内を移動する一方のランナ7の移動速度が回動支点側レール部5内を移動する他方のランナ7の移動速度よりも速いため、図7(d)のように一方のランナ7側が背方側にずれるように引き戸3が傾斜しながら次第に図7(c)を経て図7(b)のように他方のランナ7が回動支点側レール部5の奥に位置すると共に一方のランナ7が円弧状レール部6の入口に位置するので、次に、回動支点側レール部5の奥に位置するランナ7を中心に引き戸3を回動して他方のランナ7を円弧状レール部6に沿って円弧状レール部6の奥に至らせて引き戸3により開口部1を閉じる。この閉状態で引き戸3の他端面部が開口部1の壁14と反対側の開口縦枠部16に近接対向し、また、引き戸3の端面部が開口部1の一側部に位置する壁14の端面部に近接対向し、引き戸3が隣接する壁14と面一となる。
【0043】
本実施形態においても、上記のように回動支点側レール部5の奥に一方のランナ7を位置させてこれを中心に引き戸3を回動して他方のランナ7を円弧状レール部6に沿って移動させるものであるから、回動支点側レール部5の奥から引き戸3の隣接する壁14や他の引き戸3の端面に対向する端面までの距離を長くとることで、引き戸3を閉じた状態で該引き戸3の端面と隣接する壁14や他の引き戸3の端面との間の隙間を小さくしても引き戸3を上記のように回動できるものである。
(第4実施形態)
次に、図8、図9に基づいて本発明の第4実施形態を説明する。
【0044】
上記した第3実施形態においては、傾斜レール部8の端部に連通する円弧状レール部6の入口部分が開口部1の背方にずれて位置して床面側に飛び出すおそれがあるが、本実施形態においては、レール2が開口部1から床面側に飛び出さないようにした点に特徴がある。
【0045】
本実施形態においては、開口部1に設けたレール2(上レール2a、下レール2b)に引き戸3の上端部及び下端部においてそれぞれ両端部及び中間部に設けた3個のランナ7を走行自在に嵌め込んで開口部1を開閉自在としてある。
【0046】
開口部1に設けたレール2は、引き戸3が走行する直線レール部4と、直線レール部4の途中に開口部1を正面から見て背方側に向けて分岐した円弧状レール部6と、直線レール部4の一端部から直線レール部4の延長線よりも開口部1を正面からみて背方側にずれ且つ円弧状レール部6から離れる2方向に向けて連出した端部レール部9と、直線レール部4の円弧状レール部6と端部レール部9との中間位置から開口部1を正面からみて背方側にずれ且つ円弧状レール部6から離れる2方向に向けて連出した回動支点側レール部5とで構成してある。
【0047】
引き戸3の一端部側に引き戸3の正面側(前面側)の上端部及び下端部にはガイド部材10を突設してある。ガイド部材10は図9に示すように円弧状をした円弧状溝部11が形成してある。
【0048】
円弧状溝部11にはランナ7が円弧状溝部11に沿って移動自在に取付けてあり、この円弧状溝部11に移動自在に取付けたランナ7(引き戸3の両端部及び中間部に設けた3つのランナ7のうち一方の端部に設けたランナ7)が移動ランナ7dとなっている。
【0049】
円弧状レール部6の円弧は引き戸3の中間部のランナ7が回動支点側レール部5の奥に位置した状態で該回動支点側レール部5の奥に位置した中間部のランナ7を中心に引き戸3を回動した際における移動ランナ7dと反対側の端部に位置するランナ7bが描く回動軌跡と一致させてある。
【0050】
また、円弧状溝部11の円弧の曲率半径が中間部のランナ7cから移動ランナ7dまでの長さに等しくしなっている。
【0051】
図8(a)は開口部1を引き戸3で閉じた状態で、引き戸3の他端面部が開口部1の壁14と反対側の開口縦枠部16に近接対向し、また、引き戸3の端面部が開口部1の一側部に位置する壁14の端面部に近接対向している。また、閉状態においては引き戸3に設けた上端部及び下端部の両端部及び中間部にそれぞれ設けた3つのランナ7は、引き戸3の中間部のランナ7cが回動支点側レール部5の奥に位置すると共に移動ランナ7dと反対側の端部に位置するランナ7bが円弧状レール部6の奥に位置した状態で移動ランナ7dが円弧状溝部11の引き戸3の正面側で且つ端部レール部9の奥に位置している。
【0052】
この閉状態から引き戸3を開くには、図8(b)のように、引き戸3の壁14側の端部を前方(手前)に向けて引っ張ることで、回動支点側レール部5の奥側直線レール部5bの奥に位置した中間部のランナ7cを中心に引き戸3を回動してランナ7bが円弧状レール部6に沿って円弧状レール部6の入口に移動すると共に、移動ランナ7dが端部レール部9の奥に位置したまま円弧状溝部11の引き戸3の正面から突出方向の端部側に移動する。次に、図8(c)(d)のように直線レール部4に沿う方向に引き戸3を移動することで、ランナ7bが直線レール部4を開方向に移動し、中間部のランナ7cが奥側直線レール部5bから入口側傾斜レール部5aに移動し、移動ランナ7dが端部レール部9を移動すると共に円弧状溝部11を移動する。更に、直線レール部4に沿う方向に引き戸3を移動することで、図8(e)のようにランナ7bが直線レール部4の回動支点側レール部5との分岐部分に至ると共に移動ランナ7dが直線レール部4の一端部(端部レール部9の連出基部)に至ると共に円弧状溝部11の引き戸3の正面からの突出基部に至るので、更に直線レール部4に沿う方向に引き戸3を移動することで、図8(f)のように開口部1を開くことができる。
【0053】
一方、図8(f)の状態から開口部1を閉じるには上記と逆方向に引き戸3を直線レール部4に沿って移動させ、図8(e)のように移動ランナ7dを直線レール部4の端部の端部レール部9の入口に至らせると共に中間部のランナ7cを直線レール部4の途中の回動支点側レール部5の入口まで至らせ、更に引き戸3を閉じる方向に移動させると、図8(d)(c)のように移動ランナ7dが端部レール部9内を移動し、中間部のランナ7cが回動支点側レール部5内を移動し、図8(b)のように移動ランナ7dが端部レール部9の奥に至ると共に中間部のランナ7cが回動支点側レール部5の奥に至り、この図8(b)の状態でランナ7bが円弧状レール部6の入口に至る。次に、回動支点側レール部5の奥に位置するランナ7を中心に引き戸3を回動してランナ7bを円弧状レール部6に沿って円弧状レール部6の奥に至らせると共に、移動ランナ7dが端部レール部9の奥に位置したまま移動ランナ7dが円弧状溝部11に対して相対的に移動して移動ランナ7dが円弧状溝部11の引き戸3の正面側に位置して引き戸3により開口部1を閉じる。この閉状態で引き戸3の他端面部が開口部1の壁14と反対側の開口縦枠部16に近接対向し、また、引き戸3の端面部が開口部1の一側部に位置する壁14の端面部に近接対向し、引き戸3が隣接する壁14と面一となる。
【0054】
本実施形態においては、上記のように回動支点側レール部5の奥に中間部のランナ7aを位置させてこれを中心に引き戸3を回動してランナ7bを円弧状レール部6に沿って移動させるものであるから、回動支点側レール部5の奥から引き戸3の隣接する壁14や他の引き戸3の端面に対向する端面までの距離を長くとることで、引き戸3を閉じた状態で該引き戸3の端面と隣接する壁14や他の引き戸3の端面との間の隙間を小さくしても引き戸3を上記のように回動できるものである。また、引き戸3の一端部側に突設したガイド部材10に形成した円弧状溝部11に移動ランナ7dを移動自在に取付けてあるので、端部レール部9の背方への突出長さを回動支点側レール部5の背方への突出長さにすることが可能となり、これにより開口部1から背方に端部レール部9が突出しないようにできる。
(第5実施形態)
次に、図10に基づいて本発明の第5実施形態を説明する。
【0055】
本実施形態においては、開口部1に設けたレール2に第1、第2の引き戸3a、3bの各両端部及び中間部に設けたランナ7a、7b、7cを走行自在に嵌め込んでレール2に第1、第2の引き戸3a、3bを開閉自在に取付けてある。
【0056】
本実施形態におけるレール2は、引き戸3が走行する直線レール部4と、直線レール部4の両端部からそれぞれ背方に突出し且つ突出先端側ほど直線レール部4の延長線及び平面視で直線レール部4の端部と直交する仮想線から離れる方向に傾斜するように連出した両側の傾斜レール部8と、各傾斜レール部8の連出先端部からそれぞれ直線レール部4の延長線側に向けて連出した第1円弧状レール部12と、直線レール部4を長手方向に2分した左右の直線レール部4のそれぞれの途中から背方側にずれ且つ第1円弧状レール部12を向く方向に分岐した回動支点側レール部5と、長手方向に2分した左右の直線レール部4の2分した部分に近い位置からそれぞれ背方側に向けて分岐した第2円弧状レール部13とで構成してある。
【0057】
ここで、レール2の一方の片側半部において直線レール部4への傾斜レール部8及び回動支点側レール部5の各入口間の距離が第1の引き戸3aの一方の端部側に設けたランナ7aと中間部に設けたランナ7cとの間の距離と等しくなっており、また、直線レール部4の延長線と傾斜レール部8とのなす角度が直線レール部4と回動支点側レール部5とのなす角度よりも大きくなっている。
【0058】
また、レール2の他方の片側半部において直線レール部4への傾斜レール部8及び回動支点側レール部5の各入口間の距離が第2の引き戸3bの一方の端部側に設けたランナ7aと中間部に設けたランナ7bとの間の距離と等しくなっており、また、直線レール部4の延長線と傾斜レール部8とのなす角度を直線レール部4と回動支点側レール部5とのなす角度よりも大きくなっている。
【0059】
また、レール2の一方の片側半部に設けた第1円弧状レール部12の円弧が、第1の引き戸3aに設けた中間部のランナ7cが該レール2の一方の片側半部の回動支点側レール部5の奥に位置した状態で該中間部のランナ7cを中心に第1の引き戸3aを回動した際に第1の引き戸3aの一端部のランナ7aが描く回動軌跡と一致させてある。また、レール2の一方の片側半部に設けた第2円弧状レール部13の円弧が、上記第1の引き戸3a設けた中間部のランナ7cがレール2の片側半部の回動支点側レール部5の奥に位置した状態で該中間部のランナ7cを中心に第1の引き戸3aを回動した際に第1の引き戸3aの他端部のランナ7が描く回動軌跡と一致させてある。
【0060】
更に、レール2の他方の片側半部に設けた第1円弧状レール部12の円弧が、第2の引き戸3bに設けた中間部のランナ7cが該レール2の他方の片側半部の回動支点側レール部5の奥に位置した状態で該中間部のランナ7cを中心に第2の引き戸3bを回動した際に第2の引き戸3bの一端部のランナ7aが描く回動軌跡と一致させてある。また、レール2の他方の片側半部に設けた第2円弧状レール部13の円弧が、上記第2の引き戸3bに設けた中間部のランナ7cがレール2の片側半部の回動支点側レール部5の奥に位置した状態で該中間部のランナ7cを中心に第2の引き戸3bを回動した際に第2の引き戸3bの他端部のランナ7bが描く回動軌跡と一致させてある。
【0061】
図10(a)は開口部1を引き戸3で閉じた状態で、第1の引き戸3aの一端面部が開口部1の一側方の開口縦枠部16に近接対向し、第2の引き戸3bの一端面部が開口部1の他側方の開口縦枠部16に近接対向し、更に、第1の引き戸3aの他端面部が隣接する第2の引き戸3bの他端面部に近接対向ている。この閉状態で第1の引き戸3aと第2の引き戸3bとは面一に連続する。また、閉状態においては第1の引き戸3aに設けた上端部及び下端部の両端部及び中間部にそれぞれ設けた3つのランナ7は、第1の引き戸3aの中間部のランナ7cがレール2の一方の片側半部の回動支点側レール部5の奥に位置し、一方側の端部のランナ7aが第1円弧状レール部12の奥に位置し、他方側の端部のランナ7bが第2円弧状レール部13の奥に位置している。また、第2の引き戸3bに設けた上端部及び下端部の両端部及び中間部にそれぞれ設けた3つのランナ7は、第2の引き戸3bの中間部のランナ7cがレール2の他方の片側半部の回動支点側レール部5の奥に位置し、一方側の端部のランナ7aが第1円弧状レール部12の奥に位置し、他方側の端部のランナ7bが第2円弧状レール部13の奥に位置している。
【0062】
この閉状態から第1の引き戸3aを開くには、図10(b)のように、第1の引き戸3aの第2の引き戸3b側の端部を前方(手前)に向けて引っ張ることで、回動支点側レール部5の奥側直線レール部5bの奥に位置した中間部のランナ7cを中心に引き戸3を回動してランナ7aが第1円弧状レール部12の奥から入口に移動すると共にランナ7bが第2円弧状レール部13の奥から入口に移動する。次に、図10(c)(d)のように直線レール部4に沿う方向に第1の引き戸3aを移動することで、ランナ7bが直線レール部4を開方向に移動し、中間部のランナ7cが奥側直線レール部5bから入口側傾斜レール部5aに移動し、ランナ7aが傾斜レール部8を移動し、更に、直線レール部4に沿う方向に第1の引き戸3aを移動することで、図10(e)のように中間部のランナ7cが直線レール部4の回動支点側レール部5との分岐部分に至ると共にランナ7aが直線レール部4の一端部(傾斜レール部8の連出基部)に至るので、更に直線レール部4に沿う方向に第1の引き戸3aを移動して第1の引き戸3aを第2の引き戸3bの前方に重ねて、図11のように開口部1を開くことができる。
【0063】
一方、図11の開状態から開口部1を閉じるには上記と逆方向に第1の引き戸3aを直線レール部4に沿って移動させ、図10(e)のようにランナ7aを直線レール部4の一方の片側半部の端部の傾斜レール部8の入口に至らせると共に中間部のランナ7cを直線レール部4の一方の片側半部の途中の回動支点側レール部5の入口まで至らせ、更に引き戸3を閉じる方向に移動させると、図10(d)(c)のようにランナ7aが傾斜レール部8内を移動し、中間部のランナ7cが回動支点側レール部5内を移動し、図10(b)のようにランナ7aが第1円弧状レール部12の奥に至ると共に中間部のランナ7cが回動支点側レール部5の奥に至り、この図10(b)の状態でランナ7bが第2円弧状レール部13の入口に至る。次に、回動支点側レール部5の奥に位置する中間部のランナ7cを中心に引き戸3を回動してランナ7bを第2円弧状レール部13に沿って第2円弧状レール部13の奥に至らせると共に、ランナ7aを第1円弧状レール部12に沿って第1円弧状レール部12の奥に至らせて第1の引き戸3aにより開口部1を閉じる。
【0064】
上記した本実施形態においては、回動支点側レール部5の奥に中間部のランナ7cを位置させてこれを中心に第1の引き戸3aを回動して両端部のランナ7a、7bを第1円弧状レール部12、第2円弧状レール部13に沿って移動させるようになっているので、回動支点側レール部5の奥から第1の引き戸3aの隣接する第2の引き戸3bの端面に対向する端面までの距離を長くとることで、両引き戸3を閉じた状態で第1の引き戸3aの端面と隣接する第2の引き戸3bの端面との間の隙間を小さくしても第1の引き戸3aを上記のように回動できるものである。
【0065】
上記においては第2の引き戸3bを閉じた状態で第1の引き戸3aを開閉操作することで、開口部1の一方の片側半部(開口部1の略1/2)を開閉する例を示したが、第1の引き戸3aを閉じた状態で第2の引き戸3bを開閉操作する場合も上記と同様にして第2の引き戸3bを開閉操作することで開口部1の他方の片側半部(開口部1の略1/2)を開閉することができる。
【0066】
ところで、本実施形態において、左右片側半部にそれぞれ直線レール部4に連通して設けた傾斜レール部8、回動支点側レール部5の各入口の位置、第2円弧状レール部6と、第1の引き戸3aの両端部と中間部とに設けた各ランナ7と第2の引き戸3bの両端部と中間部とに設けた各ランナ7a、7b、7cとの位置関係は次のようになっているのが好ましいものである。
【0067】
すなわち、第1の引き戸3aの3つのランナ7a、7b、7cがいずれも直線レール部4に位置しているとき、図11(a)のようにレール2の一方の片側半部の直線レール部4の傾斜レール部8の入口と回動支点側レール部5の入口とにそれぞれ第1の引き戸3aの一端部のランナ7aと中間部のランナ7cとが位置した状態でのみ第1の引き戸3aの3つのランナ7a、7b、7cのうち2つのランナ7が直線レール部4において2つの入口に対向して位置して第1の引き戸3aを直線レール部4に対して傾斜する方向に走行可能とし且つこれ以外の状態では図11(b)(c)(d)(e)、図12(a)(b)(c)(d)のように第1の引き戸3aの3つのランナ7a、7b、7cのうち2つ以上のランナ7が直線レール部4の入口以外の箇所に位置して第1の引き戸3aを直線レール部4に沿った走行のみを可能としてある。
【0068】
また、同様に、第2の引き戸3bの3つのランナ7a、7b、7cがいずれも直線レール部4に位置しているとき、レール2の他方の片側半部の直線レール部4の傾斜レール部8の入口と回動支点側レール部5の入口とにそれぞれ第2の引き戸3bの一端部のランナ7aと中間部のランナ7cとが位置した状態でのみ第2の引き戸3bの3つのランナ7a、7b、7cのうち2つのランナ7が直線レール部4において2つの入口に対向して位置して第2の引き戸3bを直線レール部4に対して傾斜する方向に走行可能とし且つこれ以外の状態では第2の引き戸3bの3つのランナ7a、7b、7cのうち2つ以上のランナ7が直線レール部4の入口以外の箇所に位置して第2の引き戸3bを直線レール部4に沿った走行のみを可能としてある。
【0069】
このようにすることで、第1の引き戸3a、第2の引き戸3bが直線レール部4を走行する際、第1の引き戸3a、第2の引き戸3bをそれぞれ閉じるために傾斜レール部8と回動支点側レール部5とに移行させる場合以外では必ず、3つのランナ7a、7b、7cのうちの2つ以上のランナ7が直線レール部4に沿った方向にのみ移動して引き戸3の走行をスムーズに行えるものである。
【0070】
なお、図11に示す実施形態では第1の引き戸3aと第2の引き戸3bとが同じ大きさで且つ第1の引き戸3aに設けた3つのランナ7a、7b、7cの取付け位置と、第2の引き戸3bに設けた3つのランナ7a、7b、7cの取付け位置とが同じとなっており、このため、レール2は図11に示すように長手方向の中間で左右に2分した場合、左右対称となっているが、第1の引き戸3aと第2の引き戸3bとの横巾を異ならせ且つ第1の引き戸3aの3つのランナ7a、7b、7cの取付け位置と、第2の引き戸3bの3つのランナ7a、7b、7cの取付け位置を異ならせるようにしてもよく、この場合にはレール2は左右対称とならない。
【0071】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明にあっては、上記のように、円弧状レール部の円弧を、引き戸に設けた2個のランナのうち一方のランナが回動支点側レール部の奥に位置した状態で該回動支点側レール部の奥に位置したランナを中心に引き戸を回動した際における他方のランナが描く回動軌跡と一致させてあるので、簡単な構成で、引き戸を回動して引き戸を閉じた状態で引き戸を直線レール部から背方に引き込んで段差が生じないように閉じることができると共に該引き戸の端面と隣接する壁や他の引き戸の端面との間の隙間を小さくした状態で閉じることができて、閉状態における収まりがよいものである。
【0072】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記のように、直線レール部への傾斜レール部及び回動支点側レール部の各入口間の距離を2個のランナ間の距離と等しくすると共に、直線レール部の延長線と傾斜レール部とのなす角度を直線レール部と回動支点側レール部とのなす角度よりも大きくし、円弧状レール部の円弧を、引き戸に設けた2個のランナのうち一方のランナが回動支点側レール部の奥に位置した状態で該回動支点側レール部の奥に位置したランナを中心に引き戸を回動した際における他方のランナが描く回動軌跡と一致させてあるので、簡単な構成で、引き戸を回動して引き戸を閉じた状態で引き戸を直線レール部から背方に引き込んで段差が生じないように閉じることができると共に該引き戸の端面と隣接する壁や他の引き戸の端面との間の隙間を小さくした状態で閉じることができて、閉状態における収まりがよいものである。
【0073】
また、請求項3記載の発明にあっては、上記のように、引き戸の一端部側に引き戸の正面側にガイド部材を突設し、該ガイド部材に円弧状をした円弧状溝部を形成すると共に該円弧状溝部にランナを円弧状溝部に沿って移動自在に取付けて移動ランナとし、円弧状レール部の円弧を、引き戸の中間部のランナが回動支点側レール部の奥に位置した状態で該回動支点側レール部の奥に位置した中間部のランナを中心に引き戸を回動した際における移動ランナと反対側の端部に位置するランナが描く回動軌跡と一致させ、円弧状溝部の円弧の曲率半径を中間部のランナから移動ランナまでの長さに等しくし、引き戸の中間部のランナが回動支点側レール部の奥に位置すると共に移動ランナと反対側の端部に位置するランナが円弧状レール部の奥に位置した状態で移動ランナが円弧状溝部の引き戸の正面側で且つ端部レールの奥に位置するので、簡単な構成で、引き戸を回動して引き戸を閉じた状態で引き戸を直線レール部から背方に引き込んで段差が生じないように閉じることができると共に該引き戸の端面と隣接する壁や他の引き戸の端面との間の隙間を小さくした状態で閉じることができて、閉状態における収まりがよく、更に、引き戸を直線レール部から背方に引き込んで閉じるに当たり、引き戸に設けたガイド部材の円弧状溝部を移動ランナが移動できる構成としてあるので、レールが開口部から背方に大きく突出して床面まで至らないようにできる。
【0074】
また、請求項4記載の発明にあっては、上記のように構成したので、簡単な構成で、2枚の引き戸のうちいずれかの引き戸を閉じた状態で他の引き戸を回動して引き戸を開閉できるものであり、しかも両引き戸を直線レール部から背方に引き込んで閉じた状態で両引き戸を段差が生じないように閉じることができると共に両引き戸の端面の隙間を小さくした状態で閉じることができて、閉状態における収まりがよいものである。
【0075】
また、請求項5記載の発明にあっては、上記請求項4記載の発明の効果に加えて、第1の引き戸の3つのランナがいずれも直線レール部に位置しているとき、レールの一方の片側半部の直線レール部の傾斜レール部の入口と回動支点側レール部の入口とにそれぞれ第1の引き戸の一端部のランナと中間部のランナとが位置した状態でのみ第1の引き戸の3つのランナのうち2つのランナが直線レール部において2つの入口に対向して位置して第1の引き戸を直線レール部に対して傾斜する方向に走行可能とし且つこれ以外の状態では第1の引き戸の3つのランナのうち2つ以上のランナが直線レール部の入口以外の箇所に位置して第1の引き戸を直線レール部に沿った走行のみを可能とし、第2の引き戸の3つのランナがいずれも直線レール部に位置しているとき、レールの他方の片側半部の直線レール部の傾斜レール部の入口と回動支点側レール部の入口とにそれぞれ第2の引き戸の一端部のランナと中間部のランナとが位置した状態でのみ第2の引き戸の3つのランナのうち2つのランナが直線レール部において2つの入口に対向して位置して第2の引き戸を直線レール部に対して傾斜する方向に走行可能とし且つこれ以外の状態では第2の引き戸の3つのランナのうち2つ以上のランナが直線レール部の入口以外の箇所に位置して第2の引き戸を直線レール部に沿った走行のみを可能としてあるので、第1の引き戸、第2の引き戸が直線レール部を走行する際、第1の引き戸、第2の引き戸をそれぞれ閉じるために傾斜レール部と回動支点側レール部とに移行させる場合以外では必ず、3つのランナのうちの2つ以上のランナが直線レール部に沿った方向にのみ移動して引き戸の走行を正確且つスムーズに行えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の第1実施形態の上レール部分における開閉順序を示す説明図である。
【図2】(a)〜(c)は同上の第1実施形態の下レール部分における開閉順序を示す説明図である。
【図3】同上の一部省略した縦断面図である。
【図4】(a)〜(d)は本発明の第2実施形態の上レール部分における開閉順序を示す説明図である。
【図5】(a)〜(c)は同上の第2実施形態の下レール部分における開閉順序を示す説明図である。
【図6】同上の第2実施形態の上レールを示す平面図である。
【図7】(a)〜(f)は本発明の第3実施形態の開閉順序を示す説明図である。
【図8】(a)〜(f)は本発明の第4実施形態の開閉順序を示す説明図である。
【図9】(a)は補助部材を取付けた引き戸を示す平面図であり、(b)は側断面図であり、(c)は斜視図であり、(d)は反対側から見た斜視図である。
【図10】(a)〜(e)は本発明の第5実施形態の開閉順序を示す説明図である。
【図11】(a)〜(e)は同上の作用説明図である。
【図12】(a)〜(d)は同上の作用説明図である。
【図13】従来例を示す説明図である。
【図14】他の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 開口部
2 レール
3 引き戸
4 直線レール部
5 回動支点側レール部
6 円弧状レール部
7 ランナ
8 傾斜レール部
9 端部レール部
10 ガイド部材
11 円弧状溝部
12 第1円弧状レール部
13 第2円弧状レール部

Claims (5)

  1. 開口部に設けたレールに引き戸に設けた2個のランナを走行自在に嵌め込んで開口部を開閉自在とした引き戸の開閉構造であって、レールを、引き戸が走行する直線レール部と、直線レール部の途中から開口部を正面からみて背方側に向けて分岐した円弧状レール部と、直線レール部の一端部から直線レール部の延長線よりも開口部を正面からみて背方側にずれ且つ円弧状レール部から離れる方向に向けて連出した回動支点側レール部とで構成し、円弧状レール部の円弧を、引き戸に設けた2個のランナのうち一方のランナが回動支点側レール部の奥に位置した状態で該回動支点側レール部の奥に位置したランナを中心に引き戸を回動した際における他方のランナが描く回動軌跡と一致させて成ることを特徴とする引き戸の開閉構造。
  2. 開口部に設けたレールに引き戸に設けた2個のランナを走行自在に嵌め込んで開口部を開閉自在とした引き戸の開閉構造であって、レールを、引き戸が走行する直線レール部と、直線レール部の一端部から背方に向けて突出し且つ突出先端側ほど直線レール部の延長線及び平面視で直線レール部の一端部と直交する仮想線から離れる方向に傾斜した傾斜レール部と、傾斜レール部の連出先端部から直線レール部の延長線側に向けて連出した円弧状レール部と、直線レール部の途中から背方側にずれ且つ円弧状レール部側に向いた回動支点側レール部とで構成し、直線レール部への傾斜レール部及び回動支点側レール部の各入口間の距離を2個のランナ間の距離と等しくすると共に、直線レール部の延長線と傾斜レール部とのなす角度を直線レール部と回動支点側レール部とのなす角度よりも大きくし、円弧状レール部の円弧を、引き戸に設けた2個のランナのうち一方のランナが回動支点側レール部の奥に位置した状態で該回動支点側レール部の奥に位置したランナを中心に引き戸を回動した際における他方のランナが描く回動軌跡と一致させて成ることを特徴とする引き戸の開閉構造。
  3. 開口部に設けたレールに引き戸の両端部及び中間部に設けた3個のランナを走行自在に嵌め込んで開口部を開閉自在とした引き戸の開閉構造であって、レールを、引き戸が走行する直線レール部と、直線レール部の途中に開口部を正面から見て背方側に向けて分岐した円弧状レール部と、直線レール部の一端部から直線レール部の延長線よりも開口部を正面からみて背方側にずれ且つ円弧状レール部から離れる方向に向けて連出した端部レール部と、直線レール部の円弧状レール部と端部レール部との中間位置から開口部を正面からみて背方側にずれ且つ円弧状レール部から離れる方向に向けて連出した回動支点側レール部とで構成し、引き戸の一端部側に引き戸の正面側にガイド部材を突設し、該ガイド部材に円弧状をした円弧状溝部を形成すると共に該円弧状溝部にランナを円弧状溝部に沿って移動自在に取付けて移動ランナとし、円弧状レール部の円弧を、引き戸の中間部のランナが回動支点側レール部の奥に位置した状態で該回動支点側レール部の奥に位置した中間部のランナを中心に引き戸を回動した際における移動ランナと反対側の端部に位置するランナが描く回動軌跡と一致させ、円弧状溝部の円弧の曲率半径を中間部のランナから移動ランナまでの長さに等しくし、引き戸の中間部のランナが回動支点側レール部の奥に位置すると共に移動ランナと反対側の端部に位置するランナが円弧状レール部の奥に位置した状態で移動ランナが円弧状溝部の引き戸の正面側で且つ端部レールの奥に位置して成ることを特徴とする引き戸の開閉構造。
  4. 開口部に設けたレールに第1、第2の引き戸の各両端部及び中間部に設けたランナを走行自在に嵌め込んでレールに2個の引き戸を開閉自在に取付けた引き戸の開閉構造であって、レールを、引き戸が走行する直線レール部と、直線レール部の両端部からそれぞれ背方に向けて突出し且つ突出先端側ほど直線レール部の延長線及び平面視で直線レール部の端部と直交する仮想線から離れる方向に傾斜するように連出した両側の傾斜レール部と、各傾斜レール部の連出先端部からそれぞれ直線レール部の延長線側に向けて連出した第1円弧状レール部と、直線レール部を長手方向に2分した左右の直線レール部のそれぞれの途中から背方側にずれ且つ第1円弧状レール部を向く方向に分岐した回動支点側レール部と、長手方向に2分した左右の直線レール部の2分した部分に近い位置からそれぞれ背方側に向けて分岐した第2円弧状レール部とで構成し、レールの一方の片側半部において直線レール部への傾斜レール部及び回動支点側レール部の各入口間の距離を第1の引き戸の一方の端部側に設けたランナと中間部に設けたランナとの間の距離と等しくすると共に直線レール部の延長線と傾斜レール部とのなす角度を直線レール部と回動支点側レール部とのなす角度よりも大きくし、レールの他方の片側半部において直線レール部への傾斜レール部及び回動支点側レール部の各入口間の距離を第2の引き戸の一方の端部側に設けたランナと中間部に設けたランナとの間の距離と等しくすると共に直線レール部の延長線と傾斜レール部とのなす角度を直線レール部と回動支点側レール部とのなす角度よりも大きくし、レールの一方の片側半部に設けた第1円弧状レール部の円弧を、第1の引き戸に設けた中間部のランナが該レールの一方の片側半部の回動支点側レール部の奥に位置した状態で該中間部のランナを中心に第1の引き戸を回動した際に第1の引き戸の一端部のランナが描く回動軌跡と一致させると共に、レールの一方の片側半部に設けた第2円弧状レール部の円弧を、上記第1の引き戸に設けた中間部のランナがレールの片側半部の回動支点側レール部の奥に位置した状態で該中間部のランナを中心に第1の引き戸を回動した際に第1の引き戸の他端部のランナが描く回動軌跡と一致させ、レールの他方の片側半部に設けた第1円弧状レール部の円弧を、第2の引き戸に設けた中間部のランナが該レールの他方の片側半部の回動支点側レール部の奥に位置した状態で該中間部のランナを中心に第2の引き戸を回動した際に第2の引き戸の一端部のランナが描く回動軌跡と一致させると共に、レールの他方の片側半部に設けた第2円弧状レール部の円弧を、上記第2の引き戸に設けた中間部のランナがレールの片側半部の回動支点側レール部の奥に位置した状態で該中間部のランナを中心に第2の引き戸を回動した際に第2の引き戸の他端部のランナが描く回動軌跡と一致させ、第1の引き戸の中間部のランナがレールの一方の片側半部の回動支点側レール部の奥に位置し且つ第1の引き戸の両端部のランナがそれぞれレールの一方の片側半部の第1円弧状レール部の奥及び第2円弧状レール部の奥に位置すると共に、第2の引き戸の中間部のランナがレールの他方の片側半部の回動支点側レール部の奥に位置し且つ第2の引き戸の両端部のランナがそれぞれレールの他方の片側半部の第1円弧状レール部の奥及び第2円弧状レール部の奥に位置した状態で開口部を閉じ、第1の引き戸の中間部のランナがレールの一方の片側半部の回動支点側レール部の奥に位置し且つ第1の引き戸の両端部のランナがそれぞれレールの一方の片側半部の第1円弧状レール部の奥及び第2円弧状レール部の奥に位置すると共に、第2の引き戸の中間部のランナ、両端部のランナがレールの一方の片側半部の直線レール部に位置して該第2の引き戸が第1の引き戸に重なった状態、又は、第2の引き戸の中間部のランナがレールの他方の片側半部の回動支点側レール部の奥に位置し且つ第2の引き戸の両端部のランナがそれぞれレールの他方の片側半部の第1円弧状レール部の奥及び第2円弧状レール部の奥に位置すると共に、第1の引き戸の中間部のランナ、両端部のランナがレールの他方の片側半部の直線レール部に位置して該第1の引き戸が第2の引き戸に重なった状態で開口部を開口巾の略1/2開くように構成して成ることを特徴とする引き戸の開閉構造。
  5. 左右片側半部にそれぞれ直線レール部に連通して設けた傾斜レール部、回動支点側レール部の各入口の位置、第2円弧状レール部と、第1の引き戸の両端部と中間部とに設けた各ランナと第2の引き戸の両端部と中間部とに設けた各ランナとの位置関係が、第1の引き戸の3つのランナがいずれも直線レール部に位置しているとき、レールの一方の片側半部の直線レール部の傾斜レール部の入口と回動支点側レール部の入口とにそれぞれ第1の引き戸の一端部のランナと中間部のランナとが位置した状態でのみ第1の引き戸の3つのランナのうち2つのランナが直線レール部において2つの入口に対向して位置して第1の引き戸を直線レール部に対して傾斜する方向に走行可能とし且つこれ以外の状態では第1の引き戸の3つのランナのうち2つ以上のランナが直線レール部の入口以外の箇所に位置して第1の引き戸を直線レール部に沿った走行のみを可能とし、第2の引き戸の3つのランナがいずれも直線レール部に位置しているとき、レールの他方の片側半部の直線レール部の傾斜レール部の入口と回動支点側レール部の入口とにそれぞれ第2の引き戸の一端部のランナと中間部のランナとが位置した状態でのみ第2の引き戸の3つのランナのうち2つのランナが直線レール部において2つの入口に対向して位置して第2の引き戸を直線レール部に対して傾斜する方向に走行可能とし且つこれ以外の状態では第2の引き戸の3つのランナのうち2つ以上のランナが直線レール部の入口以外の箇所に位置して第2の引き戸を直線レール部に沿った走行のみを可能として成ることを特徴とする請求項4記載の引き戸の開閉構造。
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