JP2014227508A - インクジェットインクセット - Google Patents

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Abstract

【課題】高Duty領域だけでなく低Duty領域であっても耐オゾン性に優れるとともに、高Duty領域では優れた発色性を有しながら、低Duty領域では粒状性に優れる無彩色画像を得ることのできるインクジェットインクセットを提供。【解決手段】カーボンブラックを含むブラックインクと、第1シアン染料を含むシアンインクと、第1マゼンタ染料を含むマゼンタインクと、第1イエロー染料を含むイエローインクと、第2シアン染料、第2マゼンタ染料、及び第2イエロー染料を含むグレーインクと、を備え、ブラックインク以外のインクは本文009で定義される(A)式で65%以上の残存OD値率を有し、前記グレーインクが本文009の(B)で定義されるOD値が1.40以上2.30未満であるインクジェットインクセット。【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェットインクセットに関する。
インクジェット記録方法において、無彩色画像をブラックインク単独で形成すると、その無彩色の色が薄い場合に粒状感が現れることがある。この粒状感の出現をなくすため、ブラックインク、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを併用して無彩色領域を形成することが知られている。しかしながら、各インクの着色剤として染料を使用する場合、褪色に伴い無彩色画像に色味がつくことが問題となる。
これに対し、引用文献1は、無彩色領域を長期にわたって大気に暴露することにより無彩色領域が大気中のオゾンによって褪色した場合でも、その無彩色領域に色味がつかないようにすることを目的として、染料イエローインク、染料マゼンタインク、染料シアンインク及び染料ブラックインクを有するインクジェット記録用インクセットであって、各インクによるパッチを形成し、各パッチに所定の耐オゾン性試験をした場合の、各パッチの耐オゾン性試験前後のOD値(Optical Density)減少率について、染料ブラックインクパッチにおけるイエロー成分、マゼンタ成分及びシアン成分のOD値減少率の大きさの順序が、染料イエローインクパッチにおけるイエロー成分、染料マゼンタインクパッチにおけるマゼンタ成分及び染料シアンインクパッチにおけるシアン成分のOD値減少率の大きさの順序と逆順になっていることを特徴とするインクジェット記録用インクセットを開示している。
特開2008−297356号公報
しかしながら、従来のインクセットを用いて低Duty領域で記録する場合、記録媒体に付着させる染料の量が少ないと、十分な耐オゾン性が得られない場合がある。換言すると、低Duty領域の記録画像における耐オゾン性は、高Duty領域(例えばDuty100%)における記録画像の耐オゾン性よりも低下することがある。そのため、高Duty領域だけでなく低Duty領域であっても、耐オゾン性に優れる無彩色画像を得ることのできるインクジェットインクセットが望まれる。
また、ブラックインクとしてカーボンブラックを含むブラックインクを備えるインクセットにおいて、該ブラックインクのみを用いて低Duty領域で無彩色画像を記録する場合、粒状感のある画像になってしまう場合がある。そのため、低Duty領域であっても、粒状感が抑制された(以下、粒状性に優れる、ともいう。)無彩色画像を得ることのできるインクジェットインクセットが望まれる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、高Duty領域だけでなく低Duty領域であっても耐オゾン性に優れるとともに、高Duty領域では優れた発色性を有しながら、低Duty領域では粒状性に優れる無彩色画像を得ることのできるインクジェットインクセットを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した。その結果、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、及びグレーインクのROD値を所定の範囲にすることにより、上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
カーボンブラックを含むブラックインクと、第1シアン染料を含むシアンインクと、第1マゼンタ染料を含むマゼンタインクと、第1イエロー染料を含むイエローインクと、第2シアン染料、第2マゼンタ染料、及び第2イエロー染料を含むグレーインクと、を備え、
前記シアンインクは、65%以上の残存OD値率を有し、
前記マゼンタインクは、65%以上の残存OD値率を有し、
前記イエローインクは、65%以上の残存OD値率を有し、
前記グレーインクは、65%以上の残存OD値率を有し、かつ、下記式(B)で定義されるグレーインクのOD値が1.40以上2.30未満であり、
前記残存OD値率は、下記式(A)で定義される、
インクジェットインクセット。
式(A):(残存OD値率)=100×(空隙型インク受容層を有する記録媒体におけるDuty100%の単色画像を、23℃、50%RH、オゾン濃度5ppmの環境下で120時間放置した後のOD値)/(前記単色画像の前記放置前のOD値)
式(B):(グレーインクのOD値)=(空隙型インク受容層を有する記録媒体に10mg/inchのグレーインクを付着させたときのOD値)
〔2〕
前記グレーインクは、さらにブラック染料を含むものである、前項〔1〕に記載のインクジェットインクセット。
〔3〕
前記グレーインクにおいて、前記ブラック染料の含有量Cと、前記第2シアン染料の含有量C、前記第2マゼンタ染料の含有量C、及び前記第2イエロー染料の含有量Cの総量とが、下記式(C)の関係を満たすものである、前項〔2〕に記載のインクジェットインクセット。
式(C):[C]:[C+C+C]=0.05:0.95〜0.20:0.80
〔4〕
前記グレーインクにおいて、前記ブラック染料の含有量Cと、前記第2シアン染料の含有量C、前記第2マゼンタ染料の含有量C、及び前記第2イエロー染料の含有量Cの総量とが、下記式(C)の関係を満たすものである、前項〔2〕に記載のインクジェットインクセット。
式(C):[C]:[C+C+C]=0.05:0.95〜0.15:0.85
〔5〕
前記第2イエロー染料を5質量%で含有する水溶液の前記残存OD値率、前記第2シアン染料を5質量%で含有する水溶液の前記残存OD値率、及び前記第2マゼンタ染料を5質量%で含有する水溶液の前記残存OD値率はいずれも、前記ブラック染料を5質量%で含有する水溶液の前記残存OD値率よりも高い、前項〔2〕〜〔4〕のいずれか1項に記載のインクジェットインクセット。
〔6〕
前記ブラック染料は、下記式1で表される化合物、下記式2で表される化合物、下記式3で表される化合物、下記式4で表される化合物、及び下記式5で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つの化合物を含む、前項〔2〕〜〔5〕のいずれか1項に記載のインクジェットインクセット。

(式1中、R11は、ハロゲン原子、H、SOM、COOMのいずれかを示し、R12及びR13はそれぞれ独立に、H、SOM、COOMのいずれかを示し、Mは、H、アルカリ金属、NHを示す。ただし、R12及びR13がいずれもHである場合はない。

21は、カルボキシ基;C1−C8アルコキシカルボニル基;C1−C8アルコキシカルボニル基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基;又はヒドロキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいフェニル基を表し、
22、R23及びR24は、それぞれ独立に、水素原子;塩素原子;ヒドロキシ基;スルホ基;カルボキシ基;スルファモイル基;カルバモイル基;C1−C4アルキル基;ヒドロキシ基、C1−C4アルコキシ基、ヒドロキシC1−C4アルコキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基;ヒドロキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいモノ若しくはジC1−C4アルキルアミノ基;ヒドロキシ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキルカルボニルアミノ基;ヒドロキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいN’−C1−C4アルキルウレイド基;ベンゼン環が塩素原子、C1−C4アルキル基、ニトロ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいフェニルアミノ基;ベンゼン環が塩素原子、C1−C4アルキル基、ニトロ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいベンゾイルアミノ基;又はベンゼン環が塩素原子、C1−C4アルキル基、ニトロ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいフェニルスルホニルアミノ基;をそれぞれ表し、
は、下記式21又は下記式22で表される一価の置換複素環基であり、

(式21中、R25は、メルカプト基;又はヒドロキシ基、C1−C4アルコキシ基、ヒドロキシC1−C4アルコキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキルチオ基を表す。)

(式22中、R26、R27及びR28は、それぞれ独立に、水素原子;塩素原子;カルボキシ基;スルホ基;ニトロ基;ヒドロキシ基;カルバモイル基;スルファモイル基;C1−C4アルキル基;ヒドロキシ基、C1−C4アルコキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基;ヒドロキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキルスルホニル基;又はベンゼン環が塩素原子、C1−C4アルキル基、ニトロ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいフェニルスルホニル基;をそれぞれ表す。)
は、置換されていてもよいフェニル基又はナフチル基であり、
が置換フェニル基の場合は、ヒドロキシ基;スルホ基;カルボキシ基;C1−C4アルキル基;C1−C4アルコキシ基;アミノ基;モノ若しくはジC1−C4アルキルアミノ基;アセチルアミノ基;及びベンゼン環が塩素原子、C1−C4アルキル基、ニトロ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいベンゾイルアミノ基;よりなる群から選択される置換基を有し、
Bが置換ナフチル基の場合は、ヒドロキシ基;スルホ基;C1−C4アルコキシ基;及びベンゼン環がメチル基、ニトロ基又は塩素原子で置換されていてもよいフェニルスルホニルオキシ基;よりなる群から選択される置換基を有する。
Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)

(式3中、Aは下記式31又は32で表される置換基であり、Bは下記式33又は34で表される置換基である。Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)

(式31、32中、Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)


(式4中、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R38、及びR39は独立して、H、OH、SOM、PO、COOM、NO、及びNHからなる群から選ばれる基を表し、Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)

(式5中、R41、R42、R43、R44、R45、R46、R47、及びR48は、
それぞれ独立に、水素原子;ハロゲン原子;C1−C4アルキル基;C1−C4アルコキシ基;スルホ基又はカルボキシ基で置換されたCl−C4アルコキシ基;又はC1−C4アルキルカルボニルアミノ基を表し、
Xは2価の架橋基を表し、
Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)
〔7〕
前記第2イエロー染料を5質量%で含有する水溶液の前記残存OD値率は、前記第2シアン染料を5質量%で含有する水溶液の前記残存OD値率、及び前記第2マゼンタ染料を5質量%で含有する水溶液の前記残存OD値率のいずれよりも高い、前項〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載のインクジェットインクセット。
〔8〕
前記イエローインクの前記残存OD値率は、前記シアンインク、及び前記マゼンタインクのいずれの前記残存OD値率よりも高い、前項〔1〕〜〔7〕のいずれか1項に記載のインクジェットインクセット。
〔9〕
前記第1シアン染料及び前記第2シアン染料の少なくともいずれかは、下記式6で表される化合物、及び下記式7で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つの化合物を含む、前項〔1〕〜〔8〕のいずれか1項に記載のインクジェットインクセット。

(式6中、Mは、水素原子、金属元素、金属酸化物、金属水酸化物、又は金属ハロゲン化物を表し、Z〜Zは、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表し、特にアルキル基、アリール基、ヘテロ環基を表し、各々はさらに置換基を有してもよい。)

(式7中、破線で表される環A〜Dは、それぞれ独立にポルフィラジン環に縮環したベンゼン環又は6員環の含窒素複素芳香環を表し、含窒素複素芳香環の個数は平均値で0.00を超えて3.00以下であり、残りはベンゼン環であり、
EはC2−C12アルキレンを表し、
Xは、置換基として、スルホ基、カルボキシ基、リン酸基、スルファモイル基、カルバモイル基、ヒドロキシ基、C1−C6アルコキシ基、アミノ基、モノC1−C4アルキルアミノ基、ジC1−C4アルキルアミノ基、モノC6−C10アリールアミノ基、ジC6−C10アリールアミノ基、C1−C3アルキルカルボニルアミノ基、ウレイド基、C1−C6アルキル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、C1−C6アルキルスルホニル基、及びC1−C6アルキルチオ基よりなる群から選択される1種類又は2種類以上の置換基を有してもよい、スルホアニリノ基、カルボキシアニリノ基、ホスホノアニリノ基、スルホナフチルアミノ基、カルボキシナフチルアミノ基又はホスホノナフチルアミノ基であり、
Rは水素原子;スルホ基;カルボキシ基;リン酸基;スルファモイル基;カルバモイル基;ヒドロキシ基;C1−C6アルコキシ基;アミノ基;モノC1−C6アルキルアミノ基;ジC1−C6アルキルアミノ基;モノアリールアミノ基;ジアリールアミノ基;C1−C3アルキルカルボニルアミノ基;ウレイド基;C1−C6アルキル基;ニトロ基;シアノ基;ハロゲン原子;C1−C6アルキルスルホニル基;又はアルキルチオ基;を表し、
基Fはフェニル基;又は、6員含窒素複素芳香環基;を表し、
aは1以上6以下の整数を表し、
bは平均値で0.00以上3.90未満であり、
cは平均値で0.10以上4.00未満であり、
且つb及びcの和は、平均値で1.00以上4.00未満である。)
〔10〕
前記第1マゼンタ染料及び前記第2マゼンタ染料の少なくともいずれかは、下記式8で表される化合物、下記式9で表される化合物、及び下記式10で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つの化合物を含む、前項〔1〕〜〔9〕のいずれか1項に記載のインクジェットインクセット。

(式8中、R501、R502、R503、R504、R505、R506、R507、R508、R509、及びR510は水素原子、アルキル基、スルホ基又はその塩を表し、前記の各アルキル基は置換基を有していてもよい。また、Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)

(式9中、Xは、アルキレン基、フェニレン基を含有するアルキレン基、又は下記式91で表される基である。

(式91中、R61は、H又はアルキル基を表す。)
は、NH、OH又はClを表す。Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)

(式10中、Mは水素原子、アンモニウム基、又はアルカリ金属原子、Xはジアミノアルキレン基を表し、nは1又は2である。)
〔11〕
前記第1イエロー染料及び前記第2イエロー染料の少なくともいずれかは、下記式11で表される化合物、下記式12で表される化合物、及び下記式13で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つの化合物を含む、前項〔1〕〜〔10〕のいずれか1項に記載のインクジェットインクセット。

(式11中、X31、X32、Y31、及びY32は水素原子、又はシアノ基を表し、W11、W12、W13、W14、W15、W21、W22、W23、W24、及びW25は、それぞれ水素原子、カルボキシル基又はその塩を表し、Mは水素原子、アンモニウム基、又はアルカリ金属原子を表し、t−Buはターシャリーブチル基を表す。)

(式12中、Qはハロゲン原子を表す。Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。xは2〜4の整数を表し、yは1〜3の整数を表す。)

(式13中、R71はメトキシ基又はメチル基を表し、Aは1,5−ジスルフォナフト−3−イル又は1,5,7−トリスルフォナフト−2−イルを表す。)
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
〔インクジェットインクセット〕
本実施形態のインクジェットインクセットは、カーボンブラックを含むブラックインクと、第1シアン染料を含むシアンインクと、第1マゼンタ染料を含むマゼンタインクと、第1イエロー染料を含むイエローインクと、第2シアン染料、第2マゼンタ染料、及び第2イエロー染料を含むグレーインクと、を備え、
前記シアンインクは、65%以上の残存OD値率を有し、
前記マゼンタインクは、65%以上の残存OD値率を有し、
前記イエローインクは、65%以上の残存OD値率を有し、
前記グレーインクは、65%以上の残存OD値率を有し、かつ、下記式(B)で定義されるグレーインクのOD値が1.40以上2.30未満であり、
前記残存OD値率は、下記式(A)で定義される。なお、下記式(B)において、1inchは2.54cmである。
式(A):(残存OD値率)=100×(空隙型インク受容層を有する記録媒体におけるDuty100%の単色画像を、23℃、50%RH、オゾン濃度5ppmの環境下で120時間放置した後のOD値)/(単色画像の前記放置前のOD値)
式(B):(グレーインクのOD値)=(空隙型インク受容層を有する記録媒体に10mg/inchのグレーインクを付着させたときのOD値)
〔1.Duty〕
本実施形態において「Duty」とは、下式で算出される値をいう。下記式中、「実印字ドット数」は単位面積当たりの実印字ドット数をいう。また、「縦解像度」及び「横解像度」はそれぞれ単位長さ当たりの解像度をいう。
(Duty(%))=(実印字ドット数)/(縦解像度×横解像度)×100
〔2.記録媒体〕
(2−1.空隙型インク受容層を有する記録媒体)
本実施形態における前記残存OD値率は、空隙型インク受容層を有する記録媒体に記録されたDuty100%の単色画像で定義される。本実施形態において、「空隙型インク受容層」とは、アルミナ、シリカ等の多孔質無機粒子と水溶性樹脂(バインダー)とを含むインク受容層をいう。
上記の空隙型インク受容層を有する記録媒体の中でも、表面が鏡面光沢で60°光沢度が10〜60であるものがより好ましい。光沢度が上記範囲であることにより、光沢度により優れる無彩色画像を得ることができる。本実施形態における光沢度は、光沢計(例えば、日本電飾(株)製、商品名:HANDY GLOSSMETER 、品番:PG−1)により測定することができる。このような記録媒体としては、特に限定されないが、例えば、エプソン株式会社製の写真用紙クリスピア<高光沢>及び写真用紙<光沢>、キャノン株式会社製のスーパーフォトペーパーSP−101(商品名)、ブラザー工業株式会社製の専用紙(写真光沢紙)であるBP−71(商品名)が挙げられる。
(2−2.その他の記録媒体)
本実施形態において用いることのできる記録媒体は、上記の空隙型インク受容層を有する記録媒体に限定されず、例えば、紙、厚紙、膨潤型インク受容層を有する記録媒体、繊維製品、皮革、シートまたはフィルム、プラスチック、ガラス、セラミックス、金属等が挙げられる。なお、膨潤型受容層とは、例えば、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンあるいはポリエチレンオキサイド等の親水性ポリマー(水溶性樹脂)を主体として構成されるものであり、親水性ポリマーがインクにより膨潤することでインクを受容する。
〔3.無彩色画像〕
本実施形態において、無彩色画像とは、特に限定されないが、例えば、L空間において、a値が−10以上10以下の範囲内にあり、かつ、b値が−10以上10以下の範囲内にある画像であることが好ましく、a値が−5以上5以下の範囲内にあり、かつ、b値が−5以上5以下の範囲内にある画像であることがより好ましい。a値及びb値が上記範囲であることにより、色相がより優れる無彩色画像を得ることができる。なお、色相は、インクジェットプリンターを用い、記録媒体に記録を行い、得られた記録物に対して、分光光度計(商品名:i1、Xrite製)を用いて測色を行うことで測定することができる。
〔4.残存OD値率〕
残存OD値率(以下、「ROD(Remaining Optical Density)」ともいう。)は、空隙型インク受容層を有する記録媒体におけるDuty100%の単色画像を作製し、この単色画像のOD値(以下、「放置前のOD値」という。)と、この単色画像を23℃、50%RH、オゾン濃度5ppmの環境下で120時間放置した後のOD値(以下、「放置後のOD値」という。)とを測定し、それらのOD値から下記式(A)により求めることができる。なお、空隙型インク受容層を有する記録媒体としては、特に限定されず、上記〔2.記録媒体〕で述べたものと同様のものが挙げられる。また、OD値の測定は、反射濃度計(商品名:Spectrolino、Gretag社製)を用いて行なうことができる。
式(A): (残存OD値率)=100×(放置後のOD値)/(放置前のOD値)
グレーインクのROD(以下、「ROD(Gray ink)」ともいう。)、シアンインクのROD(以下、「ROD(Cyan ink)」ともいう。)、マゼンタインクのROD(以下、「ROD(Magenta ink)」ともいう。)、及びイエローインクのROD(以下、「ROD(Yellow ink)」ともいう。)は、後述する染料の濃度を調整したり、又は2種以上の染料を組み合わせたりすることにより調整することができる。
ROD(Gray ink)は、65%以上であり、70%以上が好ましく、73%以上がより好ましく、75%以上がさらに好ましい。また、ROD(Cyan ink)は、65%以上であり、70%以上が好ましく、75%以上がより好ましく、80%以上がさらに好ましい。さらに、ROD(Magenta ink)は、65%以上であり、70%以上が好ましく、73%以上がより好ましく、76%以上がさらに好ましい。また、ROD(Yellow ink)は、65%以上であり、70%以上が好ましく、80%以上がより好ましく、88%以上がさらに好ましい。RODが上記好ましい範囲であることにより、無彩色を含むカラー画像であっても、優れた耐オゾン性を得ることができる。
また、イエローインクのROD(Yellow ink)は、シアンインクのROD(Cyan ink)、及びマゼンタインクのROD(Magenta ink)のいずれよりも高いことが好ましく、具体的には下記条件を満たすことが好ましい。シアンインク、マゼンタインク、及びイエローインク(以下、まとめて「カラーインク」ともいう。)のうちイエローインクはより短波長の光を吸収するため比較的耐光性に劣る傾向がある。そのため、イエローインクのRODがシアンインク及びマゼンタインクのいずれのRODより高いことにより、耐オゾン性により優れる無彩色画像を得ることができる。
ROD(Yellow ink)>ROD(Cyan ink)
ROD(Yellow ink)>ROD(Magenta ink)
また、本実施形態のグレーインクに含有させることができる第2シアン染料、第2マゼンタ染料、第2イエロー染料、及びブラック染料について、各々の染料を5質量%含む水溶液の上記式(A)に基づくRODをそれぞれ、ROD(Cyan dye)、ROD(Magenta dye)、ROD(Yellow dye)、及びROD(Black dye)とする。これらRODは、後述する染料の濃度を調整したり、又は2種以上の染料を組み合わせたりすることにより調整することができる。
本実施形態のグレーインクについて、ROD(Black dye)は、65%以上が好ましく、70%以上がより好ましく、73%以上がさらに好ましく、75%以上がよりさらに好ましい。また、ROD(Cyan dye)は、65%以上が好ましく、70%以上がより好ましく、75%以上がさらに好ましく、80%以上がよりさらに好ましい。さらに、ROD(Magenta dye)は、65%以上が好ましく、70%以上がより好ましく、73%以上がさらに好ましく、76%以上がよりさらに好ましい。また、ROD(Yellow dye)は、65%以上が好ましく、70%以上がより好ましく、80%以上がさらに好ましく、88%以上がよりさらに好ましい。RODが上記好ましい範囲であることにより、無彩色を含むカラー画像であっても、優れた耐オゾン性を得ることができる。
また、本実施形態のグレーインクについて、第2イエロー染料を5質量%で含有する水溶液のROD(Yellow dye)は、第2シアン染料を5質量%で含有する水溶液のROD(Cyan dye)、及び第2マゼンタ染料を5質量%で含有する水溶液のROD(Magenta dye)のいずれよりも高いことが好ましく、具体的には下記条件を満たすことが好ましい。グレーインクに含まれる染料のうち、第2イエロー染料はより短波長の光を吸収するため比較的耐光性に劣る傾向がある。そのため、第2イエロー染料のRODが第2シアン染料及び第2マゼンタ染料のRODより高いことにより、耐オゾン性により優れる無彩色画像を得ることができる。
ROD(Yellow dye)>ROD(Cyan dye)
ROD(Yellow dye)>ROD(Magenta dye)
また、本実施形態のグレーインクがブラック染料を含む場合、ブラック染料の含有量Cと、第2シアン染料の含有量C、第2マゼンタ染料の含有量C、及び前記第2イエロー染料の含有量Cの総量とが、下記式(C)の関係を満たすものであると、粒状性に優れた画像を得ることができるため好ましい。
式(C):[C]:[C+C+C]=0.05:0.95〜0.20:0.80
さらに、Cと、C、C及びCの総量とが、下記式(C1)の関係を満たすものであると、粒状性に更に優れた画像を得ることができるため、より好ましい。
式(C1):[C]:[C+C+C]=0.05:0.95〜0.15:0.85
また、本実施形態のグレーインクがブラック染料を含む場合、ROD(Yellow dye)、ROD(Cyan dye)、及びROD(Magenta dye)のいずれもが、ROD(Black dye)よりも高いことが好ましく、具体的には下記条件を満たすことが好ましい。とりわけ上記式(B)の関係を満たす場合においては、第2シアン染料、第2マゼンタ染料、及び第2イエロー染料の含有量のいずれもがブラック染料の含有量より多いため、ROD(Black dye)よりも他のカラーインクのRODが記録物の耐オゾン性に与える影響が大きい。そのため、下記条件を満たすことによって、耐オゾン性により優れる無彩色画像を得ることができる。
ROD(Cyan dye)>ROD(Black dye)
ROD(Magenta dye)>ROD(Black dye)
ROD(Yellow dye)>ROD(Black dye)
〔グレーインク〕
本実施形態に係るインクジェットインクセットは、グレーインクを含む。従来、ブラック顔料を含むインクと染料カラーインクとからなるインクセットでは、無彩色画像や無彩色領域を有するカラー画像について、粒状性や発色性に優れた画像を得られにくいという課題がある。
例えば、ブラック顔料を含むインクで無彩色画像を形成する場合、低Duty領域では粒状性に優れた画像を得られにくくなる。一方、染料カラーインク(染料シアンインク、染料マゼンタインク、染料イエローインク)を重ねて無彩色画像を形成する場合、着弾位置ずれが起こると記録媒体上で形成される混色ドットが一様とならず、結果として色相が一様にならない場合がある。
また、所謂シリアル方式のインクジェット印刷を行う場合、記録媒体への染料カラーインクの着弾順序がインクを吐出する記録ヘッドの主走査方向の往路と復路とで逆転する場合がある。そして、カラーインク滴の着弾順序が異なることに起因して、往路で形成した無彩色と復路で形成した無彩色との色相が一様にならない場合がある。これはインク滴の着弾順序によって、記録媒体表面における染料の混合状態が異なるためである。
一方で、予めグレーインクを備える本実施形態に係るインクジェットインクセットであれば、上記問題点を生じることなく、無彩色画像や無彩色領域を有するカラー画像について、粒状性や発色性に優れた画像を得ることができる。
ここで、本実施形態におけるグレーインクとは、白色(L*が70以上、a*値およびb*値がともに−10以上10以下の範囲内)の記録媒体上に付着させたときに前記無彩色画像を他のインクと混色させることなしに記録することができるインクであることが好ましい。
本実施形態で用いるグレーインクは、上記式(B)で定義されるOD値が1.40以上2.30未満である。このようなグレーインクを用いることにより、高Duty領域での発色性が優れているだけではなく、低Duty領域での粒状性にも優れた無彩色画像を得ることができる。
〔5.インク〕
本実施形態で用いるブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク及びグレーインクに含めることのできる染料、その他添加剤について以下列記する。
(5−1.カーボンブラック)
本実施形態に係るインクセットは、カーボンブラックを含むブラックインクを備える。カーボンブラックを含むブラックインクは、発色性に優れ、滲みが抑えられた画像が得られるため、テキスト文書を記録するインクとして好ましい。カーボンブラックの分散形態は、特に限定されず、例えば、表面処理を施したカーボンブラックまたは分散剤を利用したカーボンブラックのいずれであってもよい。
ここで、表面処理を施したカーボンブラックとは、物理的処理または化学的処理によってカーボンブラックの表面に親水性基(水酸基、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基等)を、直接または間接的に結合させて水性溶媒中に分散可能としたものであり、自己分散型カーボンブラックともよばれるものである(以下、「自己分散型CB」とも言う)。また、前記親水性基は、アルカリ金属、アンモニウム、または有機アンモニウムと塩を形成していてもよい。
また、分散剤を利用したカーボンブラックとは、界面活性剤又は樹脂によりカーボンブラックを分散させたものであり(以下、「ポリマー分散型CB」とも言う)、前記界面活性剤及び前記樹脂はいずれも公知の物質を使用することが可能である。また、「ポリマー分散型CB」の中には、樹脂により被覆されたカーボンブラックも含まれる。樹脂により被覆されたカーボンブラックは、酸析法、転相乳化法、ミニエマルション重合法などにより得ることができる。
また、カーボンブラックとしては、例えば、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。本実施形態において好ましいカーボンブラックの具体例としては、No.2300、900、MCF88、No.20B、No.33、No.40、No.45、No.52、MA7、MA8、MA100、No2200B(以上、三菱化学(株)製)、カラーブラックFW1、FW2、FW2V、FW18、FW200、S150、S160、S170、プリテックス35、U、V、140U、スペシャルブラック6、5、4A、4、250(以上、デグサ社製)、コンダクテックスSC、ラーベン1255、5750、5250、5000、3500、1255、700(以上、コロンビアカーボン社製)、リガール400R、330R、660R、モグルL、モナーク700、800、880、900、1000、1100、1300、1400、エルフテックス12(以上、キャボット社製)等が挙げられる。これらのカーボンブラックは一種又は二種以上の混合物として用いてもよい。
カーボンブラックの含有量は、特に限定されないが、6質量%以上であることが好ましい。カーボンブラックの含有量が6質量%以上である場合には、その記録物は高発色となる傾向にある。
また、カーボンブラックの含有量が6質量%以上である場合には、自己分散型CBを用いるのが好ましい。自己分散型CBを用いると、分散剤の使用量を低減できるので、分散剤に起因するインクの発泡を低減でき、吐出安定性の良好なインクが調製しやすい。また、分散剤に起因する大幅な粘度上昇が抑えられるため、カーボンブラックをより多く含有することが可能となり印字濃度を十分に高めることが可能になる等取り扱いが容易である。
また、前記自己分散型CBは、インクの保存安定性やノズルの目詰まり防止等の観点から、レーザー回折散乱法における体積平均粒子径が50〜250nmの範囲であることが好ましい。
(5−2.シアン染料)
本実施形態に係るシアンインク及びグレーインクは、それぞれ第1シアン染料及び第2シアン染料を含む。第1シアン染料及び第2シアン染料は、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて特に限定されず、同一の染料を用いても良いし、異なる染料を用いても良い。第1シアン染料及び第2シアン染料の双方に用いることができる染料として、例えば、以下に列記するシアン染料1〜3を用いることができる。
(5−2−1.シアン染料1)
シアン染料1は、下記式6で表される化合物である。

(式6中、Mは、水素原子、金属元素、金属酸化物、金属水酸化物、又は金属ハロゲン化物を表し、Z〜Zは、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表し、特にアルキル基、アリール基、ヘテロ環基を表し、各々はさらに置換基を有してもよい。)
式6で表される化合物としては、特に限定されないが、具体的には、下記表1で表される化合物A〜Kが好ましく挙げられる。
(5−2−2.シアン染料2)
シアン染料2は、下記式7で表される化合物である。このなかでも後述する環A〜Dのうち1.20が2位及び3位で縮環したピリジン環であり、残り2.80がベンゼン環であるものが好ましい。

(式7中、破線で表される環A〜Dは、それぞれ独立にポルフィラジン環に縮環したベンゼン環又は6員環の含窒素複素芳香環を表し、含窒素複素芳香環の個数は平均値で0.00を超えて3.00以下であり、残りはベンゼン環であり、
EはC2−C12アルキレンを表し、
Xは、置換基として、スルホ基、カルボキシ基、リン酸基、スルファモイル基、カルバモイル基、ヒドロキシ基、C1−C6アルコキシ基、アミノ基、モノC1−C4アルキルアミノ基、ジC1−C4アルキルアミノ基、モノC6−C10アリールアミノ基、ジC6−C10アリールアミノ基、C1−C3アルキルカルボニルアミノ基、ウレイド基、C1−C6アルキル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、C1−C6アルキルスルホニル基、及びC1−C6アルキルチオ基よりなる群から選択される1種類又は2種類以上の置換基を有してもよい、スルホアニリノ基、カルボキシアニリノ基、ホスホノアニリノ基、スルホナフチルアミノ基、カルボキシナフチルアミノ基又はホスホノナフチルアミノ基であり、
Rは水素原子;スルホ基;カルボキシ基;リン酸基;スルファモイル基;カルバモイル基;ヒドロキシ基;C1−C6アルコキシ基;アミノ基;モノC1−C6アルキルアミノ基;ジC1−C6アルキルアミノ基;モノアリールアミノ基;ジアリールアミノ基;C1−C3アルキルカルボニルアミノ基;ウレイド基;C1−C6アルキル基;ニトロ基;シアノ基;ハロゲン原子;C1−C6アルキルスルホニル基;又はアルキルチオ基;を表し、
基Fはフェニル基;又は、6員含窒素複素芳香環基;を表し、
aは1以上6以下の整数を表し、
bは平均値で0.00以上3.90未満であり、
cは平均値で0.10以上4.00未満であり、
且つb及びcの和は、平均値で1.00以上4.00未満である。)
式7で表される化合物としては、特に限定されないが、具体的には、下記式7−1で表
される化合物が好ましく挙げられる。

(式7−1中、A〜Aは、それぞれ上記B〜Dと同様であり、b及びcも上記同様である。)
また、第1シアン染料及び第2シアン染料は、それぞれ2種以上の染料を含むものであってもよく、例えば、第1シアン染料又は第2シアン染料として、前記シアン染料1及び前記シアン染料2の混合物を用いてもよい。
また、第1シアン染料及び第2シアン染料は、本実施形態の趣旨を損なわない限りにおいて、上記化合物に限定されず、例えば、C.I.ダイレクトブルー1、6、8、15、22、25、71、76、80、86、87、90、106、108、123、163、165、199及び226;C.I.アシッドブルー9、22、29、40、59、62、93、102、104、112、113、117、120、167、175、183、229及び234;C.I.ベーシックブルー1、3、5、7、9、24、25、26、28及び29;C.I.リアクティブブルー7、13及び49を含んでいてもよい。これらは、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
(5−3.マゼンタ染料)
本実施形態に係るマゼンタインク及びグレーインクは、それぞれ第1マゼンタ染料及び第2マゼンタ染料を含む。第1マゼンタ染料及び第2マゼンタ染料は、本実施形態の趣旨を損なわない限りにおいて特に限定されず、同一の染料を用いてもよいし、異なる染料を用いてもよい。第1マゼンタ染料及び第2マゼンタ染料の双方に用いることができる染料として、例えば、以下に列記するマゼンタ染料1〜3を用いることができる。
(6−3−1.マゼンタ染料1)
マゼンタ染料1は、下記式8で表される化合物である。

(式8中、R501、R502、R503、R504、R505、R506、R507、R508、R509、及びR510は水素原子、アルキル基、スルホ基又はその塩を表す。R501とR505とがともにアルキル基であるときは、該アルキル基(R501とR505)を構成する炭素数の合計が3以上であることが好ましい。また、R506とR510とがともにアルキル基であるときは、該アルキル基(R506とR510)を構成する炭素数の合計が3以上であることが好ましい。また、前記の各アルキル基は置換基を有していてもよい。また、Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)
式8で表される化合物としては、特に限定されないが、具体的には、下記式8−1及び式8−2で表される化合物が好ましく挙げられる。
(5−3−2.マゼンタ染料2)
マゼンタ染料2は、下記式9で表される化合物である。

(式9中、Xは、アルキレン基、フェニレン基を含有するアルキレン基、又は下記式91で表される基である。

(式91中、R61は、H又はアルキル基を表す。)
は、NH、OH又はClを表す。Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)
式9で表される化合物としては、特に限定されないが、具体的には、下記式9−1で表される化合物が好ましく挙げられる。

(式9−1中、Mは上記同様である。)
(5−3−3.マゼンタ染料3)
マゼンタ染料3は、下記式10で表される化合物である。

(式10中、Mは水素原子、アンモニウム基、又はアルカリ金属原子、Xはジアミノアルキレン基を表し、nは1又は2である。)
式10で表される化合物としては、特に限定されないが、具体的には、下記式10−1で表される化合物が好ましく挙げられる。

(式10−1中、Mは上記同様であり、Na、NHであることが好ましい。また、Mが
Naである化合物と、MがNHである化合物との混合物を用いることも好ましい。)
また、第1マゼンタ染料及び第2マゼンタ染料は、それぞれ2種以上の染料を含むものであってもよく、例えば、第1マゼンタ染料又は第2マゼンタ染料として、前記シアン染料1〜3から選ばれる2種以上の混合物を用いてもよい。
また、第1マゼンタ染料及び第2マゼンタ染料は、本実施形態の趣旨を損なわない限りにおいて、上記化合物に限定されず、例えば、C.I.ダイレクトレッド4、17、28、37、63、75、79、80、81、83及び254;C.I.アシッドレッド1、6、8、18、32、35、37、42、52、85、88、115、133、134、154、186、249、289及び407;C.I.ベーシックレッド9、12及び13;C.I.リアクティブレッド4、23、24、31及び56を含んでいてもよい。これらは、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
(5−4.イエロー染料)
本実施形態に係るイエローインク及びグレーインクは、それぞれ第1イエロー染料及び第2イエロー染料を含む。第1イエロー染料及び第2イエロー染料は、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて特に限定されず、同一の染料を用いてもよいし、異なる染料を用いてもよい。第1イエロー染料及び第2イエロー染料の双方に用いることができる染料として、例えば、以下に列記するイエロー染料1〜3を用いることができる。
(5−4−1.イエロー染料1)
イエロー染料1は、下記式11で表される化合物である。

(式11中、X31、X32、Y31、及びY32は水素原子、又はシアノ基を表し、W11、W12、W13、W14、W15、W21、W22、W23、W24、及びW25は、それぞれ水素原子、カルボキシル基又はその塩を表し、Mは水素原子、アンモニウム基、又はアルカリ金属原子を表し、アルカリ金属が好ましい。t−Buはターシャリーブチル基を表す。)
式11で表される化合物としては、特に限定されないが、具体的には、下記式11−1で表される化合物が好ましく挙げられる。

(式11−1中、Mは上記同様であり、Kであることが好ましい。)
(5−4−2.イエロー染料2)
イエロー染料2は、下記式12で表される化合物である。

(式12中、Qはハロゲン原子を表す。Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。xは2〜4の整数を表し、yは1〜3の整数を表す。)
式12で表される化合物としては、特に限定されないが、具体的には、下記式12−1で表される化合物が好ましく挙げられる。

(式12−1中、Mは上記同様であり、Naであることが好ましい。)
(5−4−3.イエロー染料3)
イエロー染料3は、下記式13で表される化合物である。

(式13中、R71はメトキシ基又はメチル基を表し、Aは1,5−ジスルフォナフト−3−イル又は1,5,7−トリスルフォナフト−2−イルを表す。)
式13で表される化合物としては、特に限定されないが、具体的には、下記式13−1で表される化合物が好ましく挙げられる。

(式13−1中、Mはアルカリ金属を表す。)
また、第1イエロー染料及び第2イエロー染料は、それぞれ2種以上の染料を含むものであってもよく、例えば、第1イエロー染料又は第2イエロー染料として、前記イエロー染料1〜3から選ばれる2種以上の混合物を用いてもよい。
また、第1イエロー染料及び第2イエロー染料は、本実施形態の趣旨を損なわない限りにおいて、上記化合物に限定されず、例えば、C.I.ダイレクトイエロー12、24、26、27、28、33、39、58、86、98、100、132、142及び169;C.I.アシッドイエロー3、11、17、19、23、25、29、38、42、49、59、61、71及び72;C.I.ベーシックイエロー40;C.I.リアクティブイエロー2を含んでいてもよい。これらは、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
(5−5.ブラック染料)
本実施形態に係るグレーインクは、ブラック染料を含んでもよい。ブラック染料としては、特に限定されないが、例えば、以下に列記するブラック染料1〜5を用いることができる。
(5−5−1.ブラック染料1)
ブラック染料1は、下記式1で表される化合物である。

(式1中、R11は、ハロゲン原子、H、SOM、COOMのいずれかを示し、R12及びR13はそれぞれ独立に、H、SOM、COOMのいずれかを示し、Mは、H、アルカリ金属、NHを示す。ただし、R12及びR13がいずれもHである場合はない。
式1で表される化合物としては、特に限定されないが、具体的には、下記式1−1で表される化合物が好ましく挙げられる。

(式1−1中、Mは上記同様である。)
(5−5−2.ブラック染料2)
ブラック染料2は、下記式2で表される化合物である。

21は、カルボキシ基;C1−C8アルコキシカルボニル基;C1−C8アルコキシカルボニル基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基;又はヒドロキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいフェニル基を表し、
22、R23及びR24は、それぞれ独立に、水素原子;塩素原子;ヒドロキシ基;スルホ基;カルボキシ基;スルファモイル基;カルバモイル基;C1−C4アルキル基;ヒドロキシ基、C1−C4アルコキシ基、ヒドロキシC1−C4アルコキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基;ヒドロキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいモノ若しくはジC1−C4アルキルアミノ基;ヒドロキシ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキルカルボニルアミノ基;ヒドロキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいN’−C1−C4アルキルウレイド基;ベンゼン環が塩素原子、C1−C4アルキル基、ニトロ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいフェニルアミノ基;ベンゼン環が塩素原子、C1−C4アルキル基、ニトロ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいベンゾイルアミノ基;又はベンゼン環が塩素原子、C1−C4アルキル基、ニトロ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいフェニルスルホニルアミノ基;をそれぞれ表し、
は、下記式21又は下記式22で表される一価の置換複素環基であり、

(式21中、R25は、メルカプト基;又はヒドロキシ基、C1−C4アルコキシ基、ヒドロキシC1−C4アルコキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキルチオ基を表す。)

(式22中、R26、R27及びR28は、それぞれ独立に、水素原子;塩素原子;カルボキシ基;スルホ基;ニトロ基;ヒドロキシ基;カルバモイル基;スルファモイル基;C1−C4アルキル基;ヒドロキシ基、C1−C4アルコキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基;ヒドロキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキルスルホニル基;又はベンゼン環が塩素原子、C1−C4アルキル基、ニトロ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいフェニルスルホニル基;をそれぞれ表す。)
は、置換されていてもよいフェニル基又はナフチル基であり、
が置換フェニル基の場合は、ヒドロキシ基;スルホ基;カルボキシ基;C1−C4アルキル基;C1−C4アルコキシ基;アミノ基;モノ若しくはジC1−C4アルキルア
ミノ基;アセチルアミノ基;及びベンゼン環が塩素原子、C1−C4アルキル基、ニトロ
基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいベンゾイルアミノ基;よりな
る群から選択される置換基を有し、
Bが置換ナフチル基の場合は、ヒドロキシ基;スルホ基;C1−C4アルコキシ基;及
びベンゼン環がメチル基、ニトロ基又は塩素原子で置換されていてもよいフェニルスルホ
ニルオキシ基;よりなる群から選択される置換基を有する。
Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)
式2で表される化合物としては、特に限定されないが、具体的には、下記式2−1で表
される化合物が好ましく挙げられる。

(式2−1中、Mは上記同様であり、Liであることが好ましい。)
(5−5−3.ブラック染料3)
ブラック染料3は、下記式3で表される化合物である。

(式3中、Aは下記式31又は32で表される置換基であり、Bは下記式33又は34で表される置換基である。Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)

(式31、32中、Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)
式3で表される化合物としては、特に限定されないが、具体的には、下記式3−1で表される化合物が好ましく挙げられる。

(式3−1中、Mは上記同様であり、Liであることが好ましい。)
(5−5−4.ブラック染料4)
ブラック染料4は、下記式4で表される化合物である。

(式4中、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R38、及びR39は独立して、H、OH、SOM、PO、COOM、NO、及びNHからなる群から選ばれる基を表し、Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)
式4で表される化合物としては、特に限定されないが、具体的には、下記式4−1で表される化合物が好ましく挙げられる。

(式4−1中、Mは上記同様であり、Liであることが好ましい。)
(5−5−5.ブラック染料5)
ブラック染料5は、下記式5で表される化合物である。

(式5中、R41、R42、R43、R44、R45、R46、R47、及びR48は、それぞれ独立に、水素原子;ハロゲン原子;C1−C4アルキル基;C1−C4アルコキシ基;スルホ基又はカルボキシ基で置換されたCl−C4アルコキシ基;又はC1−C4アルキルカルボニルアミノ基を表す。これらの中でも、水素原子、塩素原子、メチル基、エチル基、t−ブチル基、2−カルボキシエトキシ基、3−カルボキシプロポキシ基、2−スルホエトキシ基、3−スルホプロポキシ基、4−スルホブトキシ基が好ましく、水素原子、メチル基、3−スルホプロポキシ基がより好ましい。
Xは2価の架橋基を表す。2価の架橋基としては、特に限定されないが、例えば、C1−C8のアルキレンジアミノ基;フェニレンジアミノ基;ピペラジン−1,4−ジイル基;又はC1−C4アルキル基若しくはC1−C4アルコキシ基で置換されたピペラジン−1,4−ジイル基が好ましい。このなかでも、ピペラジン−1,4−ジイル基がより好ましい。
Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)
式5で表される化合物としては、特に限定されないが、具体的には、下記式5−1で表される化合物が好ましく挙げられる。

(式5−1中、Mは上記同様であり、Liであることが好ましい。)
また、ブラック染料は、2種以上の染料を含むものであってもよく、例えば、ブラック染料として、前記ブラック染料1〜5から選ばれる2種以上の混合物を用いてもよい。
また、ブラック染料は、本実施形態の趣旨を損なわない限りにおいて、上記化合物に限定されず、例えば、C.I.アシッドブラック1、2、24、94;C.I.フードブラック1、2;C.I.ダイレクドブラック19、38、51、71、154、168、171、195;C.I.リアクティブブラック3、4、35を含んでいてもよい。
〔6.その他の成分〕
本実施形態で用いる各インクは、水、湿潤剤、浸透剤、pH調整剤、防腐剤・防かび剤、防錆剤、キレート化剤等を含有することができる。本実施形態で用いる各インクは、これらの成分を含有していると、その特性がさらに向上する場合がある。
(水)
水としては、特に限定されないが、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、及び蒸留水等の純水、並びに超純水のような、イオン性不純物を極力除去したものが挙げられる。また、紫外線照射又は過酸化水素の添加などによって滅菌した水を用いると、インクを長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を防止することができる傾向にある。
(湿潤剤)
湿潤剤を含有することで、インクジェットヘッドの先端部におけるインクの乾燥を防止することができる。湿潤剤としては、特に限定されないが、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の低級アルコール;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール等のアルキレングリコール;グリセリン;2−ピロリドン;N−メチル−2−ピロリドン;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等を挙げることができる。これらは、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
湿潤剤の含有量は、インクごとに、インク全量の0〜95質量%、好ましくは5〜80質量%、より好ましくは5〜50質量%である。
(浸透剤)
浸透剤を含有することで、紙面での乾燥速度を速くすることができる。浸透剤としては、特に限定されないが、例えば、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールプロピルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールプロピルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレングリコールプロピルエーテル、トリエチレングリコールブチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールプロピルエーテル、プロピレングリコールブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールプロピルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコールエチルエーテル、トリプロピレングリコールプロピルエーテル、トリプロピレングリコールブチルエーテル等のグリコール系エーテルを挙げることができる。これらは、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
浸透剤の含有量は、インクごとに、インク全量に対して、0〜20質量%、好ましくは0.1〜15質量%、より好ましくは1〜10質量%である。
(pH調整剤)
pH調整剤としては、特に限定されないが、例えば、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、アンモニア、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムが挙げられる。これらは、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
(防腐剤・防かび剤)
防腐剤・防かび剤としては、特に限定されないが、例えば、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、1,2−ジベンジソチアゾリン−3−オン等が挙げられる。市販品では、プロキセルXL2、プロキセルGXL(以上商品名、アビシア社製)や、デニサイドCSA、NS−500W(以上商品名、ナガセケムテックス株式会社製)が挙げられる。これらは、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
(防錆剤)
防錆剤としては、特に限定されないが、例えば、ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
(キレート化剤)
キレート化剤としては、特に限定されないが、例えば、エチレンジアミン四酢酸及びそれらの塩類(エチレンジアミン四酢酸二水素二ナトリウム塩等)、イミノジコハク酸及びそれらの塩類等が挙げられる。
〔各インクの調整方法〕
各インクは、染料、及び必要に応じてその他の添加成分を均一に混合し、フィルタで不溶解物を除去することにより調製することができる。調整方法としては、特に制限されず、公知の方法を用いることができる。
〔インクジェット記録方法〕
本実施形態に係るインクジェットインクセットを用いたインクジェット記録方法では、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、及びグレーインクを記録媒体に付着させる。インクの記録媒体への付着は、特に限定されず、通常用いられるインクジェット記録装置を用いて行なうことができる。
本実施形態に係るインクジェットインクセットを用いて無彩色画像を記録する場合、前述のグレーインクを用いるが、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクを記録媒体上で混色させることで無彩色画像を記録してもよい。例えば、グレーインクによる無彩色画像と、シアンインク、マゼンタインク及びイエローインクによる無彩色画像と、を同時に記録することにより記録速度を向上させることができる。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明する。本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
[1.インク組成物用の材料]
下記の実施例、比較例、及び参考例において使用したインク組成物用の主な材料は、以下の通りである。
〔カーボンブラック〕
・CB1:自己分散型カーボンブラック分散液を使用した(詳細は後述)。
〔シアン染料、マゼンタ染料、イエロー染料、ブラック染料〕
・C1:上記式7−1において環A〜環Dのうち1.20が2位及び3位で縮環したピリジン環、残り2.80がベンゼン環のものを使用した(詳細は後述)。
・C2:上記表1の化合物Fを使用した。
・C3:C.I.ダイレクトブルー199を使用した。
・M1:上記式10−1においてMがNaとNHの混合物を使用した。
・M2:上記式8−2で表される化合物を使用した。
・M3:下記構造式で表される化合物を使用した。

・Y1:上記式12−1においてMがNaのものを使用した。
・Y2:上記式11−1においてMがKのものを使用した。
・Y3:C.I.ダイレクトイエロー173を使用した。
・K1:上記式1−1においてMがLiのものと、MがNaのものを8:2で混合した混合物を使用した。
・K2:上記式2−1においてMがLiのものを使用した。
・K3:上記式5−1においてMがLiのものを使用した。
・K4:上記式3−1においてMがLiのものを使用した。
・K5:下記構造式で表される化合物を使用した。

・K6:C.I.ダイレクトブラック195を使用した。
・K7:C.I.ダイレクトイエロー132を使用した。
〔湿潤剤〕
・プロピレングリコール
・トリエチレングリコール
・グリセリン
〔浸透剤〕
・トリエチレングリコールモノブチルエーテル
〔pH調整剤〕
・トリエタノールアミン
〔自己分散カーボンブラック分散液の調製例〕
市販のカーボンブラックであるS170(デグサ社製)20gを水500gに混合して、家庭用ミキサーで5分間分散した。得られた液を攪拌装置のついた3Lのガラス容器に入れ、攪拌機で攪拌しながら、オゾン濃度8質量%のオゾン含有ガスを500mL/分で導入した。この際、オゾン発生器はペルメレックス電極社の電解発生型のオゾナイザーを用いてオゾンを発生させた。得られた分散原液をガラス繊維濾紙GA−100(アドバンテック東洋社製)で濾過し、さらに顔料濃度が20質量%になるまで0.1Nの水酸化カリウム溶液を添加しpH9に調整しながら濃縮を行い、自己分散カーボンブラック分散液を調製した。
〔樹脂エマルジョンの調製例〕
攪拌機、還流コンデンサー、滴下装置、及び温度計を備えた反応容器に、イオン交換水900g及びラウリル硫酸ナトリウム1gを仕込み、攪拌下に窒素置換しながら70℃まで昇温した。内温を70℃に保ち、重合開始剤として過硫酸カリウム4gを添加し、溶解後、予めイオン交換水450g、ラウリル硫酸ナトリウム3gにアクリルアミド20g、スチレン365g、ブチルアクリレート545g、及びメタクリル酸30gを攪拌下に加えて作製した乳化物を、反応溶液内に連続的に4時間かけて滴下した。滴下終了後3時間の熟成を行った。得られた樹脂エマルジョンを常温まで冷却した後、イオン交換水と水酸化ナトリウム水溶液とを添加して固形分40質量%、pH8に調整した。得られた水性エマルジョンにおける樹脂のガラス転移温度は−6℃であった。
〔シアン染料:C1の製造例〕
(工程1)
下記式における環A〜Dのうち1.20が2位及び3位で縮環したピリジン環、残り2.80がベンゼン環である化合物(C1)の合成について以下に例示する。
まず、スルホラン375部に、無水フタル酸31.11部、キノリン酸15.04部、尿素108部、塩化銅(II)10.1部、及びモリブデン酸アンモニウム1.5部を加え、200℃まで昇温し、同温度で5時間反応させた。反応終了後65℃まで冷却し、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)50部を加え、析出固体を濾過分離した。得られた固体をDMF50部で洗浄し、ウェットケーキA75.1部を得た。得られたウェットケーキAをDMF450部に加え、110℃に昇湿し、同温度で一時間反応させた。析出固体を濾過分離し、水200部で洗浄しウェットケーキBを得た。得られたウェットケーキBを5%塩酸450部中に加え、60℃に昇温し、同温度で1時間撹拌した。析出固体を濾過分離し、水200部で洗浄しウェットケーキCを得た。得られたウェットケーキCを5%アンモニア水450部中に加え、60℃で1時間撹拌し、析出固体を濾過分離し、水200部で洗浄し、ウェットケーキD78.6部を得た。得られたウェットケーキDを80℃で乾燥し、目的化合物24.9部を青色固体として得た。
次に、室温下、クロロスルホン酸46.2部中に、60℃を超えないように上記の目的化合物5.8部を徐々に加えた後、140℃で4時間反応させた。得られた反応液を70℃まで冷却し、塩化チオニル17.9部を30分間で滴下し、70℃でさらに3時間反応させた。反応液を30℃以下に冷却し、氷水800部中にゆっくりと注ぎ、析出固体を濾過分離し、冷水200部で洗浄することにより、下記式7−1aで表される化合物を含むウェットケーキE38.2部を得た。

(式7−1中、A〜Dは、それぞれ上記同様である。)
(工程2)
上記式で表されるポルフィラジン系化合物[上記式における環A〜Dのうち1.20が2位及び3位で縮環したピリジン環、残り2.80がベンゼン環である色材C]の合成
氷水200部中に工程1で得た化合物のウェットケーキE38.2部を加え、5℃以下で撹拌懸濁した。10分後、10℃以下を保持しながら、下記式7−1bの有機アミン3.7部を28%アンモニア水1.5部及び水40部の混合液に溶解した溶液をこの懸濁液に加え、28%アンモニア水でpH9.0を保持しながら反応させた。同pHを保持したまま、20℃まで昇温し、同温度でさらに一晩反応させた。
この時の液量は300部であった。反応液を50℃に昇温し、塩化ナトリウム60部を加え30分撹拝した後、濃塩酸にてpH5.0に調整し、析出固体を濾過分離し、20%塩化ナトリウム水溶液100部で洗浄し、ウェットケーキF24.2部を得た。得られたウェットケーキFを水200部に加え、25%水酸化ナトリウム水溶硬でpH9.0に調整することにより溶液とした。このときの液量は250部であった。この溶液を50℃に昇温し、塩化ナトリウム50部を加え30分攪拌した後、濃塩酸にてpH4.0に調整し、析出固体を濾過分離し、20%塩化ナトリウム水溶液100部で洗浄し、ウェットケーキG22.3部を得た。得られたウェットケーキGにイソプロピルアルコール160部及び水40部の混合液に加えて50℃で1時間攪拌した後、析出固体を濾過分離し、ウェットケーキH14.4部を得た。得られたウェットケーキHを乾燥し、上記式で表されるポルフィラジン系化合物の遊離酸10.8部を青色粉末(C1)として得た。青色粉末(C1)の、吸光光度測定における極大吸収波長λmaxは602nmであった。
[2.インクの調製]
下記の表2〜4に示す材料及び組成のブラックインク(Bk−1)、シアンインク(C−1〜C−3)、マゼンタインク(M−1〜M−3)、イエローインク(Y−1〜Y−3)、及びグレーインク(Gy−1〜Gy−14)を調製した。具体的には、各材料を均一に混合し、フィルタで不溶解物を除去することにより、各インクを調製した。なお、下記の表2〜4中、数値の単位は質量%であり、合計は100.0質量%である。
[3.評価(実施例1〜12、比較例1〜5)]
〔耐オゾン性評価〕
(Duty100%における各インクの耐オゾン性)
表5に示すインクセットのカラーインク及びグレーインクのそれぞれについて、インクジェットプリンターEP−803A(セイコーエプソン社製)を用い、インクジェット専用記録媒体(写真用紙<光沢>:型番KA450PSK(セイコーエプソン株式会社製)、60°光沢度=41)に、Duty100%で印刷を行い単色画像を記録した。また、グレーインクに含まれる各染料を5質量%の水溶液としたインクについても同様に印刷を行った。
得られた印刷物のOD値(D)を反射濃度計(商品名:Spectrolino、Gretag社製)を用いて測定した。その後、印刷物をオゾンウェザーメーター(商品名:OMS―L、スガ試験機株式会社製)を使用し、温度が23℃、湿度が50%RH、オゾン濃度5ppmの条件下で120時間曝露した。曝露後、印刷物のOD値(D)を、反射濃度計(商品名:Spectrolino、Gretag社製)を用いて測定し、次式により光学濃度残存率(ROD)を求めた。得られた結果を表5に示す。
ROD(%)=(D/D)×100
測定条件:光源フィルタなし、光源:D50、視野角2度
(Duty30%における各インクの耐オゾン性)
表5に示すインクセットのグレーインクについて、インクジェットプリンターEP−803A(セイコーエプソン社製)を用い、インクジェット専用記録媒体(写真用紙<光沢>:型番KA450PSK(セイコーエプソン株式会社製)、60°光沢度=41)に、Duty30%で印刷を行い単色画像を記録した。ただし、比較例1はBk−1を用いた。なお、各インクの付着量はDuty30%とした。
上記と同様にして光学濃度残存率(ROD)を求め、下記判定基準により、耐オゾン性を評価した。結果を表6に示す。
(判定基準)
○:RODが70%以上
△:RODが65%以上70%未満
×:RODが65%未満
〔発色性評価〕
(Duty100%における発色性の評価)
実施例及び比較例のインクセットのグレーインクについて、インクジェットプリンターEP−803A(セイコーエプソン社製)を用い、インクジェット専用記録媒体(写真用紙<光沢>:型番KA450PSK(セイコーエプソン株式会社製)、60°光沢度=41)にDuty100%で印刷を行い単色画像を記録した。なお、このときの印刷条件のグレーインクの付着量を測定したところ10mg/inchであった。
得られた印刷物に対して、分光光度計(商品名:i1、Xrite製)を用いて測色を行い、得られたOD(Black成分)に基づいて以下の基準にて評価した。結果を表6に示す。
(判定基準)
○:OD(Black成分)が1.60以上、2.30未満
△:OD(Black成分)が1.40以上、1.60未満
×:OD(Black成分)が1.40未満
〔粒状性評価〕
実施例及び比較例のインクセットのグレーインクについて、インクジェットプリンターEP-803A(セイコーエプソン社製)を用い、インクジェット専用記録媒体(写真用紙<光沢>:型番KA450PSK(セイコーエプソン株式会社製)、60°光沢度=41)に複数のDutyで印刷を行った。
得られた印刷物について、OD値の測色及び目視観察を行い、下記の基準にて粒状性を評価した。結果を表6に示す。
(判定基準)
○:Duty30%でも画像のざらつきがない
△:Duty30%だと画像のざらつきが認められるが、Duty50%では画像のざらつきがない
×:Duty50%でも画像のざらつきが認められる
以上の結果より、本発明のインクジェット記録方法により記録された記録物は、粒状性、耐オゾン性に優れることが示された。特に、高Duty領域での発色性が優れているだけでなく、低Duty領域での耐オゾン性及び粒状性にも優れた無彩色画像を得ることができることが示された。なお、実施例1〜12のインクセットであれば、無彩色領域とカラー領域とを含む画像のRODが65%以上を超えることは言うまでもない。
一方で、グレーインクを使用しない比較例1では、粒状性に劣っていた。また、シアン染料、マゼンタ染料及びイエロー染料を含まないグレーインクでは、染料濃度をどのように変更しても耐オゾン性、発色性及び粒状性を同時に満足させることが困難であることが示された(比較例2及び3)。また、上記式(B)で定義されるグレーインクのRODが65%を下回る場合、低Duty領域での耐オゾン性に劣ることが示された。

Claims (11)

  1. カーボンブラックを含むブラックインクと、第1シアン染料を含むシアンインクと、第1マゼンタ染料を含むマゼンタインクと、第1イエロー染料を含むイエローインクと、第2シアン染料、第2マゼンタ染料、及び第2イエロー染料を含むグレーインクと、を備え、
    前記シアンインクは、65%以上の残存OD値率を有し、
    前記マゼンタインクは、65%以上の残存OD値率を有し、
    前記イエローインクは、65%以上の残存OD値率を有し、
    前記グレーインクは、65%以上の残存OD値率を有し、かつ、下記式(B)で定義されるグレーインクのOD値が1.40以上2.30未満であり、
    前記残存OD値率は、下記式(A)で定義される、
    インクジェットインクセット。
    式(A):(残存OD値率)=100×(空隙型インク受容層を有する記録媒体におけるDuty100%の単色画像を、23℃、50%RH、オゾン濃度5ppmの環境下で120時間放置した後のOD値)/(前記単色画像の前記放置前のOD値)
    式(B):(グレーインクのOD値)=(空隙型インク受容層を有する記録媒体に10mg/inchのグレーインクを付着させたときのOD値)
  2. 前記グレーインクは、さらにブラック染料を含むものである、請求項1に記載のインクジェットインクセット。
  3. 前記グレーインクにおいて、前記ブラック染料の含有量Cと、前記第2シアン染料の含有量C、前記第2マゼンタ染料の含有量C、及び前記第2イエロー染料の含有量Cの総量とが、下記式(C)の関係を満たすものである、請求項2に記載のインクジェットインクセット。
    式(C):[C]:[C+C+C]=0.05:0.95〜0.20:0.80
  4. 前記グレーインクにおいて、前記ブラック染料の含有量Cと、前記第2シアン染料の含有量C、前記第2マゼンタ染料の含有量C、及び前記第2イエロー染料の含有量Cの総量とが、下記式(C)の関係を満たすものである、請求項2に記載のインクジェットインクセット。
    式(C):[C]:[C+C+C]=0.05:0.95〜0.15:0.85
  5. 前記第2イエロー染料を5質量%で含有する水溶液の前記残存OD値率、前記第2シアン染料を5質量%で含有する水溶液の前記残存OD値率、及び前記第2マゼンタ染料を5質量%で含有する水溶液の前記残存OD値率はいずれも、前記ブラック染料を5質量%で含有する水溶液の前記残存OD値率よりも高い、請求項2〜4のいずれか1項に記載のインクジェットインクセット。
  6. 前記ブラック染料は、下記式1で表される化合物、下記式2で表される化合物、下記式3で表される化合物、下記式4で表される化合物、及び下記式5で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つの化合物を含む、請求項2〜5のいずれか1項に記載のインクジェットインクセット。

    (式1中、R11は、ハロゲン原子、H、SOM、COOMのいずれかを示し、R12及びR13はそれぞれ独立に、H、SOM、COOMのいずれかを示し、Mは、H、アルカリ金属、NHを示す。ただし、R12及びR13がいずれもHである場合はない。


    21は、カルボキシ基;C1−C8アルコキシカルボニル基;C1−C8アルコキシカルボニル基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキル基;又はヒドロキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいフェニル基を表し、
    22、R23及びR24は、それぞれ独立に、水素原子;塩素原子;ヒドロキシ基;スルホ基;カルボキシ基;スルファモイル基;カルバモイル基;C1−C4アルキル基;ヒドロキシ基、C1−C4アルコキシ基、ヒドロキシC1−C4アルコキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基;ヒドロキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいモノ若しくはジC1−C4アルキルアミノ基;ヒドロキシ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキルカルボニルアミノ基;ヒドロキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいN’−C1−C4アルキルウレイド基;ベンゼン環が塩素原子、C1−C4アルキル基、ニトロ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいフェニルアミノ基;ベンゼン環が塩素原子、C1−C4アルキル基、ニトロ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいベンゾイルアミノ基;又はベンゼン環が塩素原子、C1−C4アルキル基、ニトロ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいフェニルスルホニルアミノ基;をそれぞれ表し、
    は、下記式21又は下記式22で表される一価の置換複素環基であり、

    (式21中、R25は、メルカプト基;又はヒドロキシ基、C1−C4アルコキシ基、ヒドロキシC1−C4アルコキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキルチオ基を表す。)

    (式22中、R26、R27及びR28は、それぞれ独立に、水素原子;塩素原子;カルボキシ基;スルホ基;ニトロ基;ヒドロキシ基;カルバモイル基;スルファモイル基;C1−C4アルキル基;ヒドロキシ基、C1−C4アルコキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルコキシ基;ヒドロキシ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいC1−C4アルキルスルホニル基;又はベンゼン環が塩素原子、C1−C4アルキル基、ニトロ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいフェニルスルホニル基;をそれぞれ表す。)
    は、置換されていてもよいフェニル基又はナフチル基であり、
    が置換フェニル基の場合は、ヒドロキシ基;スルホ基;カルボキシ基;C1−C4アルキル基;C1−C4アルコキシ基;アミノ基;モノ若しくはジC1−C4アルキルアミノ基;アセチルアミノ基;及びベンゼン環が塩素原子、C1−C4アルキル基、ニトロ基、スルホ基若しくはカルボキシ基で置換されていてもよいベンゾイルアミノ基;よりなる群から選択される置換基を有し、
    Bが置換ナフチル基の場合は、ヒドロキシ基;スルホ基;C1−C4アルコキシ基;及びベンゼン環がメチル基、ニトロ基又は塩素原子で置換されていてもよいフェニルスルホニルオキシ基;よりなる群から選択される置換基を有する。
    Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)

    (式3中、Aは下記式31又は32で表される置換基であり、Bは下記式33又は34で表される置換基である。Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)

    (式31、32中、Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)


    (式4中、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37、R38、及びR39は独立して、H、OH、SOM、PO、COOM、NO、及びNHからなる群から選ばれる基を表し、Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)

    (式5中、R41、R42、R43、R44、R45、R46、R47、及びR48は、
    それぞれ独立に、水素原子;ハロゲン原子;C1−C4アルキル基;C1−C4アルコキシ基;スルホ基又はカルボキシ基で置換されたCl−C4アルコキシ基;又はC1−C4アルキルカルボニルアミノ基を表し、
    Xは2価の架橋基を表し、
    Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)
  7. 前記第2イエロー染料を5質量%で含有する水溶液の前記残存OD値率は、前記第2シアン染料を5質量%で含有する水溶液の前記残存OD値率、及び前記第2マゼンタ染料を5質量%で含有する水溶液の前記残存OD値率のいずれよりも高い、請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェットインクセット。
  8. 前記イエローインクの前記残存OD値率は、前記シアンインク、及び前記マゼンタインクのいずれの前記残存OD値率よりも高い、請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェットインクセット。
  9. 前記第1シアン染料及び前記第2シアン染料の少なくともいずれかは、下記式6で表される化合物、及び下記式7で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つの化合物を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクジェットインクセット。

    (式6中、Mは、水素原子、金属元素、金属酸化物、金属水酸化物、又は金属ハロゲン化物を表し、Z〜Zは、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表し、特にアルキル基、アリール基、ヘテロ環基を表し、各々はさらに置換基を有してもよい。)

    (式7中、破線で表される環A〜Dは、それぞれ独立にポルフィラジン環に縮環したベンゼン環又は6員環の含窒素複素芳香環を表し、含窒素複素芳香環の個数は平均値で0.00を超えて3.00以下であり、残りはベンゼン環であり、
    EはC2−C12アルキレンを表し、
    Xは、置換基として、スルホ基、カルボキシ基、リン酸基、スルファモイル基、カルバモイル基、ヒドロキシ基、C1−C6アルコキシ基、アミノ基、モノC1−C4アルキルアミノ基、ジC1−C4アルキルアミノ基、モノC6−C10アリールアミノ基、ジC6−C10アリールアミノ基、C1−C3アルキルカルボニルアミノ基、ウレイド基、C1−C6アルキル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、C1−C6アルキルスルホニル基、及びC1−C6アルキルチオ基よりなる群から選択される1種類又は2種類以上の置換基を有してもよい、スルホアニリノ基、カルボキシアニリノ基、ホスホノアニリノ基、スルホナフチルアミノ基、カルボキシナフチルアミノ基又はホスホノナフチルアミノ基であり、
    Rは水素原子;スルホ基;カルボキシ基;リン酸基;スルファモイル基;カルバモイル基;ヒドロキシ基;C1−C6アルコキシ基;アミノ基;モノC1−C6アルキルアミノ基;ジC1−C6アルキルアミノ基;モノアリールアミノ基;ジアリールアミノ基;C1−C3アルキルカルボニルアミノ基;ウレイド基;C1−C6アルキル基;ニトロ基;シアノ基;ハロゲン原子;C1−C6アルキルスルホニル基;又はアルキルチオ基;を表し、
    基Fはフェニル基;又は、6員含窒素複素芳香環基;を表し、
    aは1以上6以下の整数を表し、
    bは平均値で0.00以上3.90未満であり、
    cは平均値で0.10以上4.00未満であり、
    且つb及びcの和は、平均値で1.00以上4.00未満である。)
  10. 前記第1マゼンタ染料及び前記第2マゼンタ染料の少なくともいずれかは、下記式8で表される化合物、下記式9で表される化合物、及び下記式10で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つの化合物を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載のインクジェットインクセット。

    (式8中、R501、R502、R503、R504、R505、R506、R507、R508、R509、及びR510は水素原子、アルキル基、スルホ基又はその塩を表し、前記の各アルキル基は置換基を有していてもよい。また、Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)

    (式9中、Xは、アルキレン基、フェニレン基を含有するアルキレン基、又は下記式91で表される基である。

    (式91中、R61は、H又はアルキル基を表す。)
    は、NH、OH又はClを表す。Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。)

    (式10中、Mは水素原子、アンモニウム基、又はアルカリ金属原子、Xはジアミノアルキレン基を表し、nは1又は2である。)
  11. 前記第1イエロー染料及び前記第2イエロー染料の少なくともいずれかは、下記式11で表される化合物、下記式12で表される化合物、及び下記式13で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1つの化合物を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載のインクジェットインクセット。

    (式11中、X31、X32、Y31、及びY32は水素原子、又はシアノ基を表し、W11、W12、W13、W14、W15、W21、W22、W23、W24、及びW25は、それぞれ水素原子、カルボキシル基又はその塩を表し、Mは水素原子、アンモニウム基、又はアルカリ金属原子を表し、t−Buはターシャリーブチル基を表す。)

    (式12中、Qはハロゲン原子を表す。Mは、H、アルカリ金属、NHを表す。xは2〜4の整数を表し、yは1〜3の整数を表す。)

    (式13中、R71はメトキシ基又はメチル基を表し、Aは1,5−ジスルフォナフト−3−イル又は1,5,7−トリスルフォナフト−2−イルを表す。)
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